JP2008054205A - アナログ/ディジタル変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 A/D変換の精度を簡易な構成で向上できるようにする。
【解決手段】 アナログ入力電圧Vinが基準電圧(+V2)以上になると、二値電圧出力回路13aの動作によって、コンパレータ11aにおける出力が、一定クロックの間、1クロック毎に反転するように、閾値電圧(+V1)が変化する。これにより、エンコーダ16は、一定クロックの間、「10」と「01」とを1クロック毎に交互に出力する。また、アナログ入力電圧Vinが基準電圧(−V2)以下になると、二値電圧出力回路13bの動作によって、コンパレータ11bにおける出力が、一定クロックの間、1クロック毎に反転するように、閾値電圧(−V1)が変化する。これにより、エンコーダ16は、一定クロックの間、「00」と「01」とを1クロック毎に交互に出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アナログ/ディジタル変換装置に関し、特に、アナログ信号をディジタル信号に変換するために用いて好適なものである。
従来から、ディジタルカメラ等においては、CCDやCMOSセンサ等の固体撮像素子で撮像された画像信号等を、パイプライン型アナログ/ディジタル変換器を用いてディジタル信号に変換することが行われている。尚、以下の説明では、アナログ/ディジタル変換器をADCと称し、アナログ/ディジタル変換をA/D変換と称する。
図7は、パイプライン型ADCの構成の一例を示すブロック図である。
図7において、パイプライン型ADC50は、直列に接続(パイプライン接続)されたN(Nは2以上の自然数)個のステージ51〜53と、ディジタル加算回路54とを備える。ステージ51は、例えば、アナログ信号56をラフなディジタルコードに変換してディジタル加算回路54に出力すると共に、アナログ信号56の残差信号57を次段のステージ52へ送る。次段のステージ52は、ステージ51から出力されたアナログの残差信号57を入力して、ステージ51と同様の動作を行い、ステージ51で変換されたディジタルコードよりも下位のビットのディジタルコードを生成する。このような動作を各ステージ51〜53が行うことにより、固体撮像素子から入力されたアナログ信号56に対応するディジタルコードを生成することができる。
ディジタル加算回路54は、各ステージ51〜53から出力されたラフなディジタルコードを統合し、最終的なディジタル信号55を生成して外部装置に出力する。
図8は、各ステージ51〜53の構成を示す図である。
各ステージ51〜53は、コンパレータ61a、61bと、閾値電圧発生回路62a、62bと、エンコーダ63と、参照電圧源回路64a、64bと、スイッチ65と、演算増幅器66とを備える。尚、抵抗rは、参照電圧源回路64a、64bの内部抵抗を示す。
コンパレータ61a、61bは、閾値電圧発生回路62a、62bで発生された閾値電圧と、アナログ入力電圧Vinとを比較し、比較した結果に基づくディジタル信号(「0」又は「1」)をエンコーダ63に出力する。エンコーダ63は、コンパレータ61a、61bから出力されたディジタル信号を多値化する。これにより、固体撮像素子等から入力されたアナログ電圧Vinは、ラフなディジタルコードに変換される。図8では「00」、「01」、又は「10」のディジタルコードが、エンコーダ63から出力される。
スイッチ65は、エンコーダ63から出力されたディジタルコードに応じて、端子67a〜67cの何れかを選択する。図8では、エンコーダ63から「00」のディジタルコードが出力された場合には、端子67cが選択される。エンコーダ63から「01」のディジタルコードがエンコーダ63から出力された場合には、端子67bが選択される。エンコーダ63から「10」のディジタルコードがエンコーダ63から出力された場合には、端子67aが選択される。このようなスイッチ65の動作により、残差信号の残差量が決定される。
参照電圧源回路64a、64bは、残差信号の残差量を決定する為の電圧を供給する。図8では、参照電圧源回路64aは、+Vref[V]の電圧を供給し、参照電圧源回路64bは、−Vref[V]の電圧を供給する。
演算増幅器66は、スイッチ65を介して入力したアナログ信号を増幅して、アナログの残差信号を発生させる。
尚、ステージ51〜53の動作モードには2種類あり、変換クロックの半周期毎に動作モードが変わる。動作モードの1つはサンプリングモードである。このサンプリングモードでは、アナログ電圧Vinを、コンデンサCに蓄える動作を行う。もう1つの動作モードはホールドモードである。ホールドモードでは、前述したようにしてエンコーダ63がディジタルコードを出力し、出力したディジタルコードに基づいて、スイッチ65を端子67a〜67cの何れかに接続して残差信号の残差量を決定する。そして、決定した残差量に基づいて、演算増幅器66がアナログの残差信号を次段のステージに出力する。尚、図8では、ホールドモード時の接続形態を示している。
特開2004−222274号公報
以上のような従来の技術には、次に述べる問題点があった。
即ち、ホールドモード時に、図3に示す内部抵抗r、サンプリング周波数fclk、及びコンデンサCの大きさ等に依存して、端子67a、67cの電位Va、Vbが変動する。この電位の変動によって、演算増幅器66の出力に歪みを生じ、パイプライン型ADC全体の変換精度が悪化するという問題点があった。
以下に、この問題点のメカニズムを詳しく説明する。
サンプリングモードにおいてアナログ電圧Vinを蓄えたコンデンサCは、ホールドモードにおいて端子67a〜67cの何れかに選択的に接続され、接続点に対する負荷となる。ここで、端子67aにコンデンサCが接続された場合を考える。そうすると、端子67aからはコンデンサCを充電する為の電流が流れ出し、端子67aの電位が低下する。サンプリングされるアナログ電圧Vinが毎クロック同じ値であり、且つコンデンサCが端子67aに毎クロック選択される場合の状態は、図9に示す等価回路で表現される。この時、点Aの電位Vaは、以下の(1)式で表される。
Figure 2008054205
(1)式において、fclkはクロック周波数[Hz]であり、Vinはアナログ入力電圧Vinの値[V]であり、CはコンデンサCの容量[F]である。rは、参照電圧源回路64の内部抵抗の値[Ω]であり、Vrefは、参照電圧源回路64が供給する参照電圧の値[V]である。
また、端子67cが毎クロック選択された場合の等価回路も、図9に示すのと同様にして表現される。この場合の点Bの電位Vbは、以下の(2)式で表される(点Bについては図8を参照)。
Figure 2008054205
(2)式において、fclkはクロック周波数[Hz]であり、Vinはアナログ入力電圧Vinの値[V]であり、CはコンデンサCの容量[F]である。rは、参照電圧源回路64の内部抵抗の値[Ω]であり、Vrefは、参照電圧源回路64が供給する参照電圧の値[V]である。
図10は、点A、Bにおける電位Va、Vbと、アナログ電圧Vinとの関係を示す図である。また、図10では、アナログ電圧Vinとエンコーダ63から出力されるディジタルコード(出力コード)との関係も併せて示している。この図10に示すグラフ81は、(1)式及び(2)式から求められる。具体的に、(1)式から求められる電位Vaを示す部分がグラフ81bに対応する。また、(2)式から求められる電位Vbの絶対値(|Vb|)を示す部分がグラフ81aに対応する。
図10に示すように、アナログ入力電圧Vinが電圧値V2のときには、電位Vaが変動しない理想的なグラフ83の値と、(1)式から求められる電位Vaを示すグラフ81bの値との差は、Vmiss1[V]である。同様に、アナログ入力電圧Vinが電圧値−V2のときには、電位Vbが変動しない理想的なグラフ82と、(2)式から求められる電位Vbを示すグラフ81aの値との差は、Vmiss1[V]である。このように電位Va、Vbが大きく変動すると、パイプライン型ADC全体の変換精度が悪化する。特に、ADCの重要な精度指標であるDNL(微分性非直線誤差)及びINL(積分性非直線誤差)が大きくなるという問題点がある。
以上のような問題点に対し、ディジタルキャリブレーション技法がある(特許文献1を参照)。このディジタルキャリブレーション技法では、電圧差Vmissの大きさを予め自己測定し、自己測定した電圧差Vmissの値を内部メモリに記憶し、記憶した電圧差Vmissの値に応じて、ADCの変換動作時に補正を加える。
しかしながら、このディジタルキャリブレーション技法では、自己測定回路、内部メモリ、及び補正用回路等を要する。従って、ICの内部に複雑なロジック回路を組み込む必要がある。このため、ICの製造コストが上昇してしまう。更に、複雑なロジック回路の動作に伴い消費電力が増大してしまう。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、A/D変換の精度を簡易な構成で向上できるようにすることを目的とする。
本発明のアナログ/ディジタル変換装置は、直列に接続された複数のステージと、前記複数のステージにより生成されたディジタルコードを加算するディジタル加算回路とを有するアナログ/ディジタル変換装置であって、前記複数のステージは、入力されたアナログ信号と、閾値信号とをクロック毎に比較し、比較した結果に基づいて、前記ディジタルコードを生成するディジタルコード生成手段と、前記閾値信号を変更する変更手段と、前記入力されたアナログ信号の逓倍信号に基づく差分信号を生成する差分信号生成手段と、前記差分信号生成手段により生成された差分信号に基づくアナログ信号を次段のステージに出力する出力手段とを有する。
本発明によれば、比較手段における閾値信号を変更するようにしたので、比較手段における比較の結果に基づいて得られるディジタルコードを制御することが可能になる。従って、このディジタルコードに応じて生成される差分信号が変動することを抑制することが可能になる。これにより、大幅に回路を増加させることなく、DNL(微分性非直線誤差)やINL(積分性非直線誤差)を低減することが可能となり、A/D変換の精度を簡易な構成で向上することが可能となる。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、パイプライン型ADCにおける各ステージの構成の一例を示す図である。尚、パイプライン型ADCの全体の構成は、例えば図7に示したものと同じであるので詳細な説明を省略する。また、本実施形態のパイプライン型ADCは、半導体集積回路を用いて構成される。
図1において、各ステージは、コンパレータ11a、11bと、遅延素子(1/Z)12a、12bと、二値電圧出力回路13a、13bと、基準電圧発生回路14a、14bと、加算器15a、15bと、エンコーダ16とを備える。更に、各ステージは、参照電圧源回路17a、17bと、切替スイッチ18と、演算増幅器19とを備える。尚、抵抗rは、参照電圧源回路17a、17bの内部抵抗を示している。
以上のように本実施形態の各ステージは、フラッシュADCとMDACとを備える構成となる。
コンパレータ11a、11bは、加算器15a、15bの出力電圧と、アナログ入力電圧Vinとを比較し、比較した結果に基づくディジタル信号(「0」又は「1」)をエンコーダ16に出力する。具体的にコンパレータ11a、11bは、アナログ電圧Vinが加算器15a、15bの出力電圧より大きい場合に「1」を出力し、そうでない場合に「0」を出力する。このように、コンパレータ11a、11bは、1ビットのディジタル信号をエンコーダ16に出力する。尚、以下の説明では、加算器15a、15bから出力される電圧を閾値電圧と称する。
遅延素子(1/Z)12a、12bは、コンパレータ11a、11bから出力されたディジタル信号を1クロック分だけ遅延させた後、二値電圧出力回路13a、13bに出力する。すなわち、コンパレータ11a、11bから出力された1クロック前のディジタル信号を出力する。
二値電圧出力回路13a、13bは、遅延素子12a、12bから出力されたディジタル信号を、二値の微小アナログ信号に変換する。ここで、二値電圧出力回路13a、13bの動作の具体例を説明する。
まず、遅延素子(1/Z)12a、12bから出力されたディジタル信号が「1」の場合、二値電圧出力回路13a、13bは、そのディジタル信号を、相対的に大きな値の微小アナログ信号に変換する。一方、遅延素子(1/Z)12a、12bから出力されたディジタル信号が「0」の場合、二値電圧出力回路13a、13bは、そのディジタル信号を、相対的に小さな値の微小アナログ信号に変換する。
尚、後述するように、本実施形態では、二値電圧出力回路13a、13bが出力する二値の微小アナログ信号の差(図2のΔV)を、参照電圧源回路17a、17bが供給する参照電圧の値の4分の1(=|Vref/4|)としている。
基準電圧発生回路14a、14bは、コンパレータ11a、11bにおける基準電圧を発生する。尚、本実施形態では、基準電圧発生回路14aが発生する基準電圧の値を+V2[V]とし、基準電圧発生回路14bが発生する基準電圧の値を−V2[V]とする。
加算器15a、15bは、基準電圧発生回路14a、14bから出力された基準電圧と、二値電圧出力回路13a、13bから出力された二値の微小アナログ信号とを加算して閾値電圧を生成する。尚、本実施形態では、加算器15aから出力される閾値電圧の値を+V1[V]とし、加算器15bから出力される閾値電圧の値を−V1[V]とする。
前述したように、コンパレータ11a、11bは、加算器15a、15bで得られた閾値電圧と、アナログ入力電圧Vinとを比較し、比較した結果に基づくディジタル信号をエンコーダ16に出力する。
エンコーダ16は、コンパレータ11a、11bから出力されたディジタル信号を多値化する。本実施形態のエンコーダ16は、コンパレータ11a、11bから出力された1ビットのディジタル信号に基づいて、2ビット(「00」、「01」、又は「10」)のディジタルコードを出力する。具体的にエンコーダ16は、以下の3種類のディジタルコードを出力する。
第1に、アナログ入力電圧Vinが、閾値電圧(+V1)よりも大きいと判断した場合には、「10」を出力する。第2に、アナログ入力電圧Vinが、閾値電圧(−V1)よりも小さいと判断した場合には、「00」を出力する。第3に、エンコーダ16は、アナログ入力電圧Vinが、閾値電圧(+V1、−V1)の間にあると判断した場合には、「01」を出力する。こうして、アナログ入力電圧Vinは、エンコーダ16によりラフなディジタルコードに変換される。
切替スイッチ18は、エンコーダ16から出力されたディジタルコードに基づいて、端子20a〜20cの何れかを選択する。このように、エンコーダ16から出力されたディジタルコードは、切替スイッチ18の選択信号となる。
本実施形態では、エンコーダ16から「00」のディジタルコードが出力された場合には、端子20cが選択される。エンコーダ16から「01」のディジタルコードがエンコーダ63から出力された場合には、端子20bが選択される。エンコーダ16から「10」のディジタルコードがエンコーダ16から出力された場合には、端子20aが選択される。このような切替スイッチ18の動作により、残差信号の残差量が決定される。
参照電圧源回路17a、17bは、残差信号の残差量を決定する為の参照電圧を供給する。本実施形態では、参照電圧源回路17aが供給する参照電圧の値を+Vref[V]とし、参照電圧源回路17bが供給する参照電圧の値を−Vref[V]とする。そして、本実施形態では、基準電圧発生回路14aが発生する基準電圧の値(=+V2[V])を、参照電圧源回路17aが供給する参照電圧の値の1/4倍(V2=+Vref/4)とする。また、本実施形態では、基準電圧発生回路14bが発生する基準電圧の値(=−V2[V])を、参照電圧源回路17bが供給する参照電圧の値の1/4倍(−V2=−Vref/4)とする。
演算増幅器19は、切替スイッチ18を介して入力したアナログ信号を増幅して、アナログの残差信号を発生させ、次段のステージに出力する。即ち、演算増幅器19は、アナログ入力電圧Vinを逓倍に増幅した信号と、エンコーダ16で生成されたディジタルコードに基づくアナログ信号(即ち点Aの電位Va、0、点Bの電位Vbの何れか)との差分信号を生成する。そして、演算増幅器19は、生成した差分信号をアナログの残差信号として、次段のステージに出力する。
尚、前述したように、各ステージの動作モードには、サンプリングモードと、ホールドモードとの2種類のモードがある。図1では、ホールドモード時の接続形態を示している。また、アナログ入力電圧Vinを逓倍に増幅した信号とは、アナログ入力電圧Vinを2n倍、又はそれ以外の整数倍した信号をいう。
次に、エンコーダ16と、コンパレータ11a、11bの動作について詳しく説明する。尚、以下の説明において、コンパレータ11aの動作と同じ部分については、コンパレータ11bの動作についての説明を省略する。
本実施形態では、アナログ入力電圧Vinが基準電圧(+V2)以上になると、アナログ入力電圧Vinの電圧対時間の傾き及びクロック周波数に応じた一定クロックの間、エンコーダ16は、「10」と「01」とを1クロック毎に交互に出力する。
具体的に、1クロック前にエンコーダ16から出力されたディジタルコードが「10」であった場合、その次のクロックにおいては、エンコーダ16から出力されるディジタルコードが「01」になるように、閾値電圧(+V1)を高くする。逆に、1クロック前のエンコーダ16から出力されたディジタルコードが「01」であった場合、その次のクロックにおいては、エンコーダ16から出力されるディジタルコードが「10」になるように、閾値電圧(+V1)を低くする。
より具体的に説明すると、アナログ入力電圧Vinが基準電圧(+V2)以上になると、アナログ入力電圧Vinの電圧対時間の傾き及びクロック周波数に応じた一定クロックの間、コンパレータ11aの出力が1クロック毎に反転するようにしている。即ち、コンパレータ11aの出力が1クロック毎に反転するように、コンパレータ11aに入力される閾値電圧(+V1)が、二値電圧出力回路13aから出力される二値の微小アナログ信号によって操作される。
例えば、1クロック前にコンパレータ11aから出力されたディジタル信号が「1」である場合には、その次のクロックでコンパレータ11aから出力されるディジタル信号が「0」になるように、閾値電圧(+V1)を高くする。逆に、1クロック前にコンパレータ11aから出力されたディジタル信号が「0」である場合には、その次のクロックでコンパレータ11aから出力されるディジタル信号が「1」になるように、閾値電圧(+V1)を低くする。
このように、アナログ入力電圧Vinが基準電圧(+V2)以上になると、同じ値のアナログ入力電圧Vinがコンパレータ11aに入力されても、閾値電圧(+V1)がアナログ入力電圧Vinより高くなったり低くなったりする。即ち、コンパレータ11aの出力は、発振状態になる。
また、アナログ入力電圧Vinが基準電圧(−V2)以下になると、一定クロックの間、エンコーダ16は、「00」と「01」とを1クロック毎に交互に出力するようにしている。
具体的に、1クロック前にエンコーダ16から出力されたディジタルコードが「01」であった場合、その次のクロックにおいては、エンコーダ16から出力されるディジタルコードが「00」になるように、閾値電圧(−V1)を高くする。逆に、1クロック前のエンコーダ16から出力されたディジタルコードが「00」であった場合、その次のクロックにおいては、エンコーダ16から出力されるディジタルコードが「10」になるように、閾値電圧(−V1)を低くする。
より具体的に説明すると、アナログ入力電圧Vinが基準電圧(−V2)以下になると、アナログ入力電圧Vinの電圧対時間の傾き及びクロック周波数に応じた一定クロックの間、コンパレータ11bの出力が1クロック毎に反転するようにしている。即ち、コンパレータ11bの出力が1クロック毎に反転するように、コンパレータ11bに入力される閾値電圧(−V1)が、二値電圧出力回路13bから出力される二値の微小アナログ信号によって操作される。
例えば、1クロック前にコンパレータ11bから出力されたディジタル信号が「1」である場合には、その次のクロックでコンパレータ11bから出力されるディジタル信号が「0」になるように、閾値電圧(−V1)を高くする。逆に、1クロック前にコンパレータ11bから出力されたディジタル信号が「0」である場合には、その次のクロックでコンパレータ11bから出力されるディジタル信号が「1」になるように、閾値電圧(−V1)を低くする。
このように、アナログ入力電圧Vinが基準電圧(−V2)以下になると、同じ値のアナログ入力電圧Vinがコンパレータ11bに入力されても、閾値電圧(=―V1)がアナログ入力電圧Vinより高くなったり低くなったりする。即ち、コンパレータ11bの出力は、発振状態になる。
尚、前記において、アナログ入力電圧Vinの電圧対時間の傾き及びクロック周波数に応じた一定クロックは、以下の(3)式により定められる。
一定クロック=fclk×|V1−V2|/(Vinの時間傾き) ・・・(3)
(3)式において、fclkはクロック周波数[Hz]であり、V1は閾値電圧の値[V]であり、V2は基準電圧の値[V]であり、Vinはアナログ入力電圧Vinの値[V]である。具体的に一定クロックは、例えば「2」以上の整数である。
図2は、アナログ入力電圧Vinと、クロックと、エンコーダ16から出力されるディジタルコード(出力コード)との関係の一例を示す図である。尚、図2では、アナログ入力電圧Vinと時間との関係(グラフ21)が正比例(リニア)である場合を例に挙げて示している。また、図2では、エンコーダ16から出力されるディジタルコード(出力コード)22に加え、参考として、図8に示した従来のエンコーダ63から出力されるディジタルコード(出力コード)23も併せて示している。
図2において、アナログ入力電圧Vinが基準電圧(+V2)以上になると、閾値電圧(+V1)として、"+V2"と"+V2+ΔV"との何れかの値の電圧が、クロック24が計数される度に、交互に加算器15aから出力される。そして、コンパレータ11aは、一定クロックの間、「10」と「01」とを、クロック24が計数される度に交互に出力する。
このようにコンパレータ11aが反転動作を行っている間、図1に示した切替スイッチ18は、端子20a、20bを1クロック毎に交互に接続することになる。従って、図1に示す点Aの電位Vaは、以下の(4)式で表される。
Figure 2008054205
(4)式において、fclkはクロック周波数[Hz]であり、Vinはアナログ入力電圧Vinの値[V]であり、CはコンデンサCの容量[F]である。rは、参照電圧源回路17aの内部抵抗の値[Ω]であり、Vrefは、参照電圧源回路17aが供給する参照電圧の値[V]である。
この(3)式と、背景技術で示した(1)式とを比べれば明らかなように、本実施形態の方が、参照電圧源回路17aの負荷変動が軽減されており、点Aの電位Vaの変動が小さくなることが分かる。
同様に、アナログ入力電圧Vinが基準電圧(−V2)以下になると、閾値電圧(−V1)として、"−V2"と"−V2−ΔV"との何れか値の電圧が、クロック24が計数される度に、交互に加算器15aから出力される。そして、コンパレータ11bは、一定クロックの間、「00」と「01」とを、クロック24が計数される度に交互に出力する。
このようにコンパレータ11aが反転動作を行っている間、図1に示した切替スイッチ18は、端子20c、20bを1クロック毎に交互に接続することになる。従って、図1に示す点Bの電位Vbは、以下の(5)式で表される。
Figure 2008054205
(5)式において、fclkはクロック周波数[Hz]であり、Vinはアナログ入力電圧Vinの値[V]であり、CはコンデンサCの容量[F]である。rは、参照電圧源回路17bの内部抵抗の値[Ω]であり、Vrefは、参照電圧源回路17bが供給する参照電圧の値[V]である。
この(5)式と、背景技術で示した(2)式とを比べても、本実施形態の方が、参照電圧源回路17bの負荷変動が軽減されており、点Bの電位Vbの変動が小さくなることが分かる。
図3は、点A、Bにおける電位Va、Vbと、アナログ電圧Vinとの関係を示す図である。また、図3では、アナログ電圧Vinとエンコーダ16から出力されるディジタルコード(出力コード)との関係も併せて示している。この図3に示すグラフ31は、(4)式から求められる。また、グラフ32は、(5)式から求められる電位Vbの絶対値(|Vb|)から求められる。
図3に示すように、アナログ入力電圧Vinが閾値電圧(=+V2)のときには、電位Vaが変動しない理想的なグラフ83の値と、(4)式から求められる電位Vaを示すグラフ31の値との差は、Vmiss2[V]である。同様に、アナログ入力電圧Vinが閾値電圧(=−V2)のときには、電位Vbが変動しない理想的なグラフ82の値と、(5)式から求められる電位Vbを示すグラフ32の値との差は、Vmiss2[V]である。この差Vmiss2は、図10に示した差Vmiss1よりも小さい(Vmiss2<Vmiss1)。従って、本実施形態の方が、背景技術で示した図8の回路よりも、DNLを小さくすることができる。
また、アナログ入力電圧Vinが閾値電圧(=+V2+ΔV)のときには、(1)式から求められる電位Vaを示すグラフ33の値と、(4)式から求められる電位Vaを示すグラフ31の値との差は、Vmiss3[V]である。同様に、(5)式から求められる電位Vbを示すグラフ34の値と、(5)式から求められる電位Vbを示すグラフ32の値との差は、Vmiss3[V]である。この差Vmiss3と前述した差Vmiss2との加算値は、図10に示した電圧差Vmiss1よりも小さい(Vmiss2+Vmiss3<Vmiss1)。従って、本実施形態の方が、背景技術で示した図8の回路よりも、INLを小さくすることができる。
尚、前述したように、二値電圧出力回路13a、13bが出力する二値の微小アナログ信号の差(基準電圧V2と閾値電圧V1との差分(ΔV))は、参照電圧源回路17a、17bが供給する参照電圧の値の4分の1(=|Vref/4|)とする。これは次のような理由による。
前述したように、コンパレータ11a、11bの出力がク1ロック毎に反転動作すると、エンコーダ16から出力されるディジタルコードも変動する。基準電圧V2と閾値電圧V1との差分(ΔV)を、参照電圧源回路17a、17bが供給する参照電圧の値の4分の1より大きくすると、この差分をディジタル加算回路54で補正することができず、ADCにおける最終的なリニアリティが確保されない。
これに対し、基準電圧V2と閾値電圧V1との差分(ΔV)を、参照電圧源回路17a、17bが供給する参照電圧の値の4分の1以下にすれば、この差分をディジタル加算回路54で補正することが可能となる。従って、ADCにおける最終的なリニアリティが確保されなくなることを抑制できる。
また、基準電圧V2と閾値電圧V1との差分(ΔV)を大きくするほど、電位Va、Vbが変動しない理想的なグラフ83、82との差Vmiss2、Vmiss3を小さくすることができる。従って、参照電圧源回路17a、17bの内部抵抗rによる電圧降下に起因するリニアリティ歪みを軽減できる。
以上の理由から、本実施形態では、ADCにおける最終的なリニアリティが確保されなくなることを抑制できる範囲で基準電圧V2と閾値電圧V1との差分(ΔV)を出来るだけ大きくしている。即ち、基準電圧V2と閾値電圧V1との差分(ΔV)を、参照電圧源回路17a、17bが供給する参照電圧の値の4分の1とする。
以上のように本実施形態では、アナログ入力電圧Vinが基準電圧(+V2)以上になると、二値電圧出力回路13aの動作によって、次の動作を行う。即ち、アナログ入力電圧Vinが基準電圧(+V2)以上になると、コンパレータ11aにおける出力が、アナログ入力電圧Vinの電圧対時間の傾き及びクロック周波数に応じた一定クロックの間、1クロック毎に反転するように、閾値電圧(+V1)が変化する。これにより、エンコーダ16は、一定クロックの間、「10」と「01」とを1クロック毎に交互に出力する。また、アナログ入力電圧Vinが基準電圧(−V2)以下になると、二値電圧出力回路13bの動作によって、次の動作を行う。即ち、アナログ入力電圧Vinが基準電圧(−V2)以下になると、コンパレータ11bにおける出力が、アナログ入力電圧Vinの電圧対時間の傾き及びクロック周波数に応じた一定クロックの間、1クロック毎に反転するように、閾値電圧(−V1)が変化する。これにより、エンコーダ16は、一定クロックの間、「00」と「01」とを1クロック毎に交互に出力する。このように、コンパレータ11a、11bの閾値電圧(+V1、−V1)を1クロック毎に変化させるようにして、コンパレータ11a、11bから出力されるディジタルコードを制御し、このディジタルコードに基づいて切替スイッチ18を動作させる。従って、切替スイッチ18により選択される参照電圧源回路17a、17bの負荷変動を低減することが可能になる。これにより、参照電圧(+Vref、−Vref)の変動に起因するパイプライン型ADCのDNL及びINLの精度が劣化することを、比較的簡単なアナログ回路の追加で抑制できる。よって、高消費電力でコストアップとなるディジタルキャリブレーション技法を使用することなしに、パイプライン型ADCの特性を改善することが可能となる。
また、基準電圧発生回路14a、14bで発生される閾値電圧V1の変動範囲を、参照電圧源回路17a、17bが供給する参照電圧の4分の1とした。従って、ADCにおける最終的なリニアリティが確保されなくなることを抑制できると共に、参照電圧源回路17a、17bの内部抵抗rによる電圧降下に起因するリニアリティ歪みを軽減できる。
尚、本実施形態では、2つのコンパレータ11a、11bを用いて、アナログ入力電圧Vinを3つのディジタルコード(「00」、「01」、「10」)に分けるようにし、1.5bit型のパイプライン型ADCを構成するようにした。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、3つのコンパレータを用いて、アナログ入力電圧Vinを4つのディジタルコード(「00」、「01」、「10」、「11」)に分けるようにしてもよい。この場合、遅延素子12、二値電圧出力回路13、基準電圧発生回路14、及び加算器15も、それぞれ3つ設ける必要がある。そして、3つの基準電圧発生回路の基準電圧の値をそれぞれ+V2[V]、0[V]、−V2[V]する。更に、これら3つの基準電圧の値を、例えば、参照電圧源回路17a、17bの参照電圧(+Vref、−Vref)の1/2倍にする(+V2=+Vref/2、−V2=−Vref/2)。
また、本実施形態のように、基準電圧V2と閾値電圧V1との差分(ΔV)を、参照電圧源回路17a、17bが供給する参照電圧の値の4分の1とするのが最も好ましい。しかしながら、基準電圧V2と閾値電圧V1との差分(ΔV)を、参照電圧源回路17a、17bが供給する参照電圧の値の4分の1より小さくしても好ましい。また、基準電圧V2と閾値電圧V1との差分(ΔV)をこれら以外の値にしてもよい。
また、本実施形態では、エンコーダ16は、アナログ入力電圧Vinの電圧対時間の傾き及びクロック周波数に応じた一定クロックの間、「10」と「01」(「00」と「01」)を1クロック毎に交互に出力するようにした。しかしながら、参照電圧源回路17a、17bの負荷変動を低減できれば、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、エンコーダ16は、アナログ入力電圧Vinの電圧対時間の傾き及びクロック周波数に応じた一定クロックの間、「10」と「01」(「00」と「01」)を複数クロック毎に交互に出力するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態では、遅延素子12と二値電圧出力回路13とを用いて、コンパレータ11の閾値電圧(V1、−V1)を変化させるようにした。これに対し、本実施形態では、基準電圧発生回路14で発生された基準電圧(V2、−V2)にノイズをのせてコンパレータ11の閾値電圧(V1、−V1)を随時変化させるようにする。このように、本実施形態と前述した第1の実施形態とは、コンパレータ11の閾値電圧(V1、−V1)を変化させる方法が異なる。従って、本実施形態の説明において、第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図3に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図4は、コンパレータ11における入力部分の構成の一例を示した図である。図4に示す以外の部分におけるステージの構成は、図1に示したものと同じである。
図4において、加算器15は、基準電圧発生回路14で発生した基準電圧(+V2、−V2)と、電圧ノイズ発生回路41で発生したノイズとを加算する。加算器15の出力電圧は、コンパレータ11の−端子に入力される。また、コンパレータ11の+端子には、アナログ入力電圧Vinが入力される。コンパレータ11は、加算器15の出力電圧と、アナログ入力電圧Vinとを比較し、比較した結果に基づくディジタル信号(「0」又は「1」)をエンコーダ16に出力する。
本実施形態の電圧ノイズ発生回路41は、ノイズを加算器15に常に出力するようにしている。また、電圧ノイズ発生回路41は、コンパレータ11が「1」を出力し易くなるノイズと、コンパレータ11が「0」を出力し易くなるノイズとをランダムに加算器15に出力する。
ここで、コンパレータ11が「1」を出力し易くなるノイズを発生する回数と、コンパレータ11が「0」を出力し易くなるノイズを発生する回数とが、所定時間(長時間)において同じになるように、電圧ノイズ発生回路41がノイズを発生するのが好ましい。即ち、電圧ノイズ発生回路41で発生するノイズの電圧波形の所定時間(長時間)における積分値が0(ゼロ)になるようにするのが好ましい。このように、本実施形態では、時間軸方向に値が分散された微小アナログ信号として、ノイズを用いるようにしている。
以上のように本実施形態では、基準電圧発生回路14で発生された基準電圧(V2、−V2)にノイズをのせてコンパレータ11の閾値電圧(V1、−V1)を変化させるようにした。従って、第1の実施形態のように、必ずしもコンパレータ11の出力が1クロック毎に反転するとは限らず、式(4)、式(5)よりも、点A,Bにおける電圧Va、Vbの変動が大きくなる虞がある。しかしながら、図1に示した遅延素子12と二値電圧出力回路13を設ける必要がないため、回路の構成をより一層簡素化することができる。
尚、第1の実施形態のように、遅延素子12、二値電圧出力回路13、及び加算器15を設けたり、第2の実施形態のように、電圧ノイズ発生回路41、及び加算器15を設けたりすることは、参照電圧源回路17の負荷変動を抑える方法の一例である。即ち、これら以外の負荷変動抑制回路を半導体集積回路に内蔵し、この負荷変動抑制回路を用いて、参照電圧源回路17の負荷変動を抑えるようにしてもよい。
(他の実施形態)
図5に基づいて、前述した各実施形態のパイプライン型ADCをスチルカメラに適用した場合の一実施形態について詳述する。
図5は、前述した各実施形態のパイプライン型ADCを「スチルビデオカメラ」に適用した場合を示すブロック図である。
図5において、1301は、レンズのプロテクトとメインスイッチを兼ねるバリアであり、1302は、被写体の光学像を固体撮像素子1304に結像させるレンズである。1303は、レンズ1302を通った光量を可変するための絞りであり、1304は、レンズ1302で結像された被写体を画像信号として取り込むための固体撮像素子である。1306は、固体撮像素子1304より出力される画像信号のアナログーディジタル変換を行うA/D変換器である。
1307は、A/D変換器1306より出力された画像データに各種の補正を行ったりデータを圧縮したりする信号処理部である。1308は、固体撮像素子1304、撮像信号処理回路1305、A/D変換器1306、及び信号処理部1307に、各種タイミング信号を出力するタイミング発生部である。1309は、各種演算とスチルビデオカメラ全体を制御する全体制御・演算部である。1310は、画像データを一時的に記憶する為のメモリ部である。1311は、記録媒体に記録または読み出しを行うためのインターフェース部である。1312は、画像データの記録または読み出しを行う為の半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体である。1313は、外部コンピュータ等と通信する為のインターフェース部である。
次に、前述の構成における撮影時のスチルビデオカメラの動作について説明する。
バリア1301がオープンされるとメイン電源がオンされ、次にコントロール系の電源がオンし、更にA/D変換器1306などの撮像系回路の電源がオンされる。
それから、露光量を制御する為に、全体制御・演算部1309は絞り1303を開放にし、固体撮像素子1304から出力された信号はA/D変換器1306で変換された後、信号処理部1307に入力される。
そのデータを基に露出の演算を全体制御・演算部1309で行う。
この測光を行った結果により明るさを判断し、その結果に応じて全体制御・演算部1309は絞りを制御する。
固体撮像素子1304から出力された信号をもとに、高周波成分を取り出し被写体までの距離の演算を全体制御・演算部1309で行う。その後、レンズを駆動して合焦か否かを判断し、合焦していないと判断した時は、再びレンズを駆動し測距を行う。
そして、合焦が確認された後に本露光が始まる。
露光が終了すると、固体撮像素子1304から出力された画像信号はA/D変換器1306でA/D変換され、信号処理部1307を通り全体制御・演算部1309によりメモリ部に書き込まれる。
その後、メモリ部1310に蓄積されたデータは、全体制御・演算部1309の制御により記録媒体制御I/F部を通り半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体1312に記録される。また、外部I/F部1313を通り直接コンピュータ等に入力して画像の加工を行ってもよい。
次に、図6に基づいて、前述した各実施形態のパイプライン型ADCをビデオカメラに適用した場合の一実施例について詳述する。
図6は、前述した各実施形態のパイプライン型ADCを「ビデオカメラ」に適用した場合を示すブロック図である。図14において、1401は撮影レンズであり、焦点調節を行うためのフォーカスレンズ1401A、ズーム動作を行うズームレンズ1401B、及び結像用のレンズ1401Cを備えている。
1402は絞りである。1403は、撮像面に結像された被写体像を光電変換して電気的な撮像信号に変換する固体撮像素子である。1404は、固体撮像素子3より出力された撮像信号をサンプルホールドし、さらに、レベルをアンプするサンプルホールド回路(S/H回路)であり、映像信号を出力する。
1405は、サンプルホールド回路1404から出力された映像信号にガンマ補正、色分離、ブランキング処理等の所定の処理を施すプロセス回路であり、輝度信号Yおよびクロマ信号Cを出力する。プロセス回路1405から出力されたクロマ信号Cは、色信号補正回路1421で、ホワイトバランス及び色バランスの補正がなされ、色差信号R−Y,B−Yとして出力される。
また、プロセス回路1405から出力された輝度信号Yと、色信号補正回路1421から出力された色差信号R−Y,B−Yとは、エンコーダ回路(ENC回路)1424で変調され、標準テレビジョン信号として出力される。そして、図示しないビデオレコーダ、あるいはモニタEVF(Electric View Finder)等の電子ビューファインダへと供給される。
1406はアイリス制御回路である。アイリス制御回路1406は、サンプルホールド回路1404から供給される映像信号に基づいてアイリス駆動回路1407を制御し、映像信号のレベルが所定レベルの一定値となるように、絞り1402の開口量を制御すべくigメータを自動制御する。
1413、1414は、サンプルホールド回路1404から出力された映像信号中より合焦検出を行うために必要な高周波成分を抽出する異なった帯域制限のバンドパスフィルタ(BPF)である。第一のバンドパスフィルタ1413(BPF1)、及び第2のバンドパスフィルタ1414(BPF2)から出力された信号は、ゲート回路1415及びフォーカスゲート枠信号で各々ゲートされる。そして、第一のバンドパスフィルタ1413(BPF1)、及び第2のバンドパスフィルタ1414(BPF2)から出力された信号は、ピーク検出回路1416でピーク値が検出されてホールドされると共に、論理制御回路1417に入力される。
この信号を焦点電圧と呼び、この焦点電圧によってフォーカスを合わせている。
また、1418はフォーカスレンズ1401Aの移動位置を検出するフォーカスエンコーダであり、1419はズームレンズ1401Bの焦点距離を検出するズームエンコーダであり、1420は絞り1402の開口量を検出するアイリスエンコーダである。これらのエンコーダの検出値は、システムコントロールを行う論理制御回路1417へと供給される。
論理制御回路1417は、設定された合焦検出領域内に相当する映像信号に基づいて、被写体に対する合焦検出を行い、焦点調節を行う。即ち、論理制御回路1417は、各々のバンドパスフィルタ1413、1414より供給された高周波成分のピーク値情報を取り込む。そして、論理制御回路1417は、高周波成分のピーク値が最大となる位置へとフォーカスレンズ1401Aを駆動すべくフォーカス駆動回路1409にフォーカスモータ1410の回転方向、回転速度、回転/停止等の制御信号を供給し、これを制御する。
尚、前述した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の第1の実施形態を示し、パイプライン型ADCにおける各ステージの構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、アナログ入力電圧Vinと、クロックと、エンコーダから出力されるディジタルコード(出力コード)との関係の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、点A、Bにおける電位Va、Vbと、アナログ電圧Vinとの関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態を示し、コンパレータにおける入力部分の構成の一例を示した図である。 本発明の他の実施形態を示し、パイプライン型ADCをスチルビデオカメラに適用した場合を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態を示し、パイプライン型ADCをビデオカメラに適用した場合を示すブロック図である。 従来の技術を示し、パイプライン型ADCの構成の一例を示すブロック図である。 従来の技術を示し、各ステージの構成を示す図である。 従来の技術を示し、参照電圧源回路64の負荷側の等価回路を示す図である。 従来の技術を示し、点A、Bにおける電位Va、Vbと、アナログ電圧Vinとの関係を示す図である。
符号の説明
11 コンパレータ
12 遅延素子
13 二値電圧出力回路
14 基準電圧発生回路
15 加算器
16 エンコーダ
17 参照電圧源回路
18 切替スイッチ
19 演算増幅器
51〜53 ステージ
55 ディジタル加算回路

Claims (6)

  1. 直列に接続された複数のステージと、
    前記複数のステージにより生成されたディジタルコードを加算するディジタル加算回路とを有するアナログ/ディジタル変換装置であって、
    前記複数のステージは、入力されたアナログ信号と、閾値信号とをクロック毎に比較し、比較した結果に基づいて、前記ディジタルコードを生成するディジタルコード生成手段と、
    前記閾値信号を変更する変更手段と、
    前記入力されたアナログ信号の逓倍信号に基づく差分信号を生成する差分信号生成手段と、
    前記差分信号生成手段により生成された差分信号に基づくアナログ信号を次段のステージに出力する出力手段とを有することを特徴とするアナログ/ディジタル変換装置。
  2. 前記変更手段は、前記ディジタルコード生成手段により生成されたディジタルコードが変化すると、そのディジタルコードが、前記入力されたアナログ信号の電圧対時間の傾き及びクロック周波数に応じた一定の期間、クロック毎に反転するように、前記閾値信号を変更することを特徴とする請求項1に記載のアナログ/ディジタル変換装置。
  3. 前記変更手段は、前記比較手段により出力されたディジタル信号を、1クロック遅延させて出力する遅延手段と、
    前記遅延手段により出力されたディジタル信号を二値のアナログ信号に変換する変換手段と、
    前記変換手段により変換されたアナログ信号と、基準信号とを加算する加算手段とを有し、
    前記加算手段により加算された信号が前記閾値信号として前記比較手段に出力されることを特徴とする請求項2に記載のアナログ/ディジタル変換装置。
  4. 前記変換手段は、前記遅延手段により出力されたディジタル信号が第1の値であるときには、そのディジタル信号を相対的に大きな値のアナログ信号に変換し、前記遅延手段により出力されたディジタル信号が前記第1の値より低値の第2の値であるときには、そのディジタル信号を相対的に小さな値のアナログ信号に変換することを特徴とする請求項3に記載のアナログ/ディジタル変換装置。
  5. 前記差分信号生成手段は、前記差分信号の元となる参照電圧を発生する複数の参照電圧源と、
    前記複数の参照電圧源の何れかを選択する選択手段とを有し、
    前記選択手段により選択された参照電圧源で生成された参照電圧に基づく差分信号が前記出力手段に入力され、
    前記変換手段により変換される二値のアナログ信号の電圧値の差分は、前記参照電圧の値の4分の1以下であることを特徴とする請求項3又は4に記載のアナログ/ディジタル変換装置。
  6. 前記変更手段は、時間軸方向に値が分散された微小アナログ信号を生成する微小アナログ信号生成手段と、
    前記微小アナログ信号生成手段により生成された微小アナログ信号と、基準信号とを加算する加算手段とを有し、
    前記加算手段により加算された信号が前記閾値信号として前記比較手段に出力されることを特徴とする請求項1に記載のアナログ/ディジタル変換装置。
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