JP2008042805A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
複数の画像データを遅延なく連続して処理動作を行ないつつ、処理した画像データを消去する画像処理装置を提供する。
【解決手段】
コピーモードにおいて、複数の原稿の画像データを読み取り、入力された画像データをハードディスク装置4に保存する。画像データの印刷が終了すると、印刷した画像データに係る管理情報を削除領域36aに移動する。その後、画像データを無効化する。画像データの無効化中に、他の処理の実行が指示されると、無効化を中断し、他の処理を実行する。処理が終了すると、その画像データに係る管理情報を削除領域36aに移動する。中断した無効化を再開する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像処理の終了時に画像データを消去する画像処理装置に関する。
画像処理装置は、コピーモード、プリントモード、スキャナモード、ファクシミリモードといった多様な画像処理を行なう。このような画像処理装置は、サーバやパーソナルコンピュータにネットワークを通じて接続され、画像データの送受信を行なう。そのため、外部からの不正アクセスや不正操作により、画像データが漏洩する危険性が増している。
そこで、画像処理装置は、セキュリティ機能を搭載して、画像データの漏洩を防止している。例えば、特許文献1に示すように、画像データの画像形成が終了すると、ハードディスク装置に記憶された画像データを即座に消去している。
特開昭59−050660公報
ところで、複数の画像データを連続して処理する場合、画像データの消去を優先すると、次の画像データの処理に遅延が生じ、処理効率が悪くなる。また、次の画像データの処理を優先すると、先に処理した画像データは保存されたままとなる。このとき、処理中に停電や過電流等の異常発生によって画像処理装置が停止した場合、画像データが残ったままの状態となり、セキュリティ上の問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、画像データの処理と消去とを両立させて、処理効率を高めると共に、セキュリティ性も向上させる画像処理装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、画像データを記憶する記憶手段と、画像データを処理する処理手段と、画像データを消去する消去手段とを備え、前記記憶手段に、消去する画像データ用の削除領域が設けられ、前記消去手段は、画像データの一部を前記削除領域に移動することを特徴とする。
削除領域にある画像データは、消去されたものとみなされる。そのため、消去手段が、画像データの一部だけ移動すれば、その画像データは消去したことになる。このように、見かけ上消去された画像データは、記憶手段内には存在するが、この画像データにはアクセスできない。このような消去は、画像データを削除領域に移動するだけなので、消去に要する時間は短い。したがって、次の画像処理は、遅延することなく行なえる。
消去手段は、画像データの管理情報を削除領域に移動する移動手段と、画像データを無効化する無効化手段とを有する。ここで、管理情報は、画像データを記憶するときに記憶手段によって作成される。この管理情報に基づいて、画像データにアクセスすることができる。すなわち、管理情報に基づいて、画像データを読み書きすることができる。
移動手段によって管理情報を削除領域に移動すると、管理情報にアクセスすることができなくなる。その結果、画像データにもアクセスすることができなくなる。この時点では、画像データは、まだ記憶手段内に存在している。画像データは、無効化手段によって無効化される。これにより、画像データは、完全に消去されたことになる。
なお、削除領域に格納された管理情報は、無効化手段によって画像データが無効化されたときに消去される。ここで、削除領域に格納された管理情報の閲覧が禁止される。ただし、特定の権限を有する者に対しては、閲覧が許可される。
消去手段は、処理手段の処理動作が終了したときに、画像データの管理情報を削除領域に移動させることを特徴とする。
画像データに対する処理が終了すると、その画像データは不要となる。画像データを完全に消去するには長い時間が必要となる。この間に、次の画像データの処理の指示が入力されると、処理が滞る。そこで、消去手段は、処理終了後、処理された画像データに係る管理情報をすぐに削除領域に移動させる。これによって、画像データは見かけ上消去されるとともに、次の画像データの処理も遅延なく開始される。
消去手段は、削除領域に管理情報があるか確認し、削除領域に管理情報があった場合、前記管理情報に係る画像データを無効化する。この確認のタイミングは、処理手段の非動作時、または、画像処理装置の起動時とされる。
移動手段により管理情報が削除領域に移動されるが、無効化手段による画像データの無効化が行なわれない場合がある。例えば、処理手段による処理が優先して行なわれるので、この処理が続いて行なわれる場合である。また、停電や画像処理装置のトラブル等によって装置が停止した場合である。このような場合、画像データが無効化されずに記憶手段内に残ったままになる。
そこで、処理手段による処理が行なわれていない非動作時、あるいは、装置の起動時に、消去手段は、削除領域の管理情報の有無を確認する。削除領域に管理情報があれば、画像データがまだ残っていることになる。無効化手段は、画像データを無効化する。管理情報がなければ、画像データは存在しない。
消去手段は、画像データの無効化中に、別の画像データの消去指示を受けたとき、前記別の画像データの管理情報の削除領域への移動を優先して行なうことを特徴とする。
上記構成によると、処理手段による処理は、画像データの無効化よりも優先される。そして、処理手段による処理が終了したとき、すぐに管理情報が削除領域に移動される。そのため、無効化中であっても、管理情報の移動が優先される。
また、記憶手段は、画像データを記憶するデータ領域と、管理情報を格納するディレクトリエントリとを有し、削除領域が、前記データ領域に設けられたことを特徴とする。
上記構成によると、移動手段は、管理情報をディレクトリエントリからデータ領域内の削除領域に移動させる。管理情報は、画像データに比べてデータ容量が非常に少ない。そのため、データ領域内の移動には、ほとんど時間を要しない。
また、画像データは、複数に分割されてデータ領域に記憶され、無効化手段は、分割された単位ごとに画像データを無効化することを特徴とする。上記構成によると、画像データの無効化中、1単位の無効化が完了したとき、他の処理の指示があれば、次単位の無効化を一時中断できる。これによって、処理手段による処理が優先して行なわれる。
記憶手段は、複数のパーテーションに区分けされ、削除領域が、各パーテーションに設けられたことを特徴とする。パーテーション越えてデータを移動させ場合、同一のパーテーション内でデータを移動させる場合に比べて時間がかかる。各パーテーションに削除領域があれば、速やかに管理情報を移動できる。
以上のとおり、本発明は、画像データに係る管理情報を削除領域に移動させることによって、画像データを見かけ上消去できる。消去のための時間を短くでき、他の処理を優先して行なうことができる。したがって、他の処理を遅延させることがなくなり、処理効率が高まる。このとき、画像データは、見かけ上消去されているので、第三者の目には触れず、データの漏洩を防止することができる。
本実施形態の画像処理装置を図1に示す。本画像処理装置は、コピーモード、プリントモード、スキャナモード、および、ファクシミリモードを有するデジタル複合機である。画像処理装置は、原稿を読み取って画像データを入力する画像読み取り部1と、使用者の入力を受け付ける操作部2と、入力された画像データの印刷を行なう画像形成部3と、画像データを保存するハードディスク装置4と、外部機器とのデータ通信を行なう通信部5と、ファクシミリ装置6と通信するためのFAXモデム7と、装置全体の制御情報や設定情報等を記憶している管理部8と、装置全体の制御を司るCPUからなる機器制御部9とを備えている。
画像読み取り部1は、画像データを入力する画像データ入力手段として機能し、CCD10といった撮像素子と、原稿台や自動原稿送り装置(ADF)にセットされた原稿を検知する原稿検知センサ11とを有する。CCD10によって読み取られた画像の画像データは画像形成部3に出力される。
操作部2は、図1に示すように、各種入力キーからなる入力部12と、液晶ディスプレイ等の表示部13とを有する。なお、表示部13は、タッチパネルとされ、入力部としても機能する。操作部2において、装置全体の操作指示や各種設定の入力が行われ、入力内容や装置全体の動作状況が表示される。この操作部2は、操作指示の入力を受け付ける入力手段として機能する。
画像形成部3は、入力された画像データを記憶するメモリ20と、レーザ走査ユニットを有する印字部21と、手差しトレイ、カセットトレイを備えた給紙部22と、排紙トレイを備えた排紙部23と、画像処理部24と、暗号化複号化部25とを有する。
メモリ20は、SDRAM、フラッシュメモリ等の読み書き可能な半導体メモリを用いる。メモリ20は、入力された画像データを記憶する領域と、出力するための画像データを記憶する領域とに分割されている。なお、1つのメモリ20を分割して使用する代わりに、2つのメモリ20を入力用と出力用として、それぞれ使用してもよい。
画像形成部3において、入力された画像データはメモリ20に記憶される。メモリ20は、古い画像データに新しい画像データを上書きすることにより、画像データを記憶する。画像データは、画像処理部24によって圧縮、伸張、加工等の画像処理が行われ、メモリ20に記憶される。画像処理された画像データが印字部21、ハードディスク装置4あるいは機器制御部9に出力される。印字部21は、メモリ20に記憶された画像データに基づいて、給紙部22から供給される記録シートに画像を印刷する。このように、画像形成部3は、画像データを処理する処理手段として機能する。
通信部5は、LANケーブルを介してルータ、スイッチングハブ等に接続され、パソコン、サーバ等の情報処理装置30によって形成されたネットワークと接続される。ネットワークは、電話回線網や光ファイバ等の通信回線を介してインターネットに接続される。通信部5は、ネットワーク内の情報処理装置30とデータの送受信を行なうとともに、インターネットを通じて外部の情報処理装置30とデータや電子メールの送受信を行なう。さらに、インターネットを通じてファクシミリ装置31とインターネットファクシミリ通信も行なう。FAXモデム7は、電話線を介して電話回線網に接続され、外部のファクシミリ装置6とファクシミリ通信を行なう。
通信部5およびFAXモデム7は、情報処理装置30やファクシミリ装置6、31といった外部装置から画像データを受信して入力する。すなわち、これらは画像データ入力手段として機能する。また、通信部5は、外部装置から画像データを入力したとき、操作指示の入力も同時に受け付けため、入力手段としても機能する。さらに、通信部5およびFAXモデム7は、画像データを外部装置に送信するという処理を実行するため、処理手段として機能する。
機器制御部9は、入力された画像データに対してジョブを実行する。すなわち、操作部2からの入力や外部装置からのデータ入力に応じて、管理部8に記憶されている情報に基づいて各部を制御して、入力された画像データを処理する。ジョブの実行により、入力された画像データに応じて、コピーモード、プリントモード、スキャナモード、ファクシミリモードのいずれかが実行され、画像が所望の形態で出力される。
ハードディスク装置4は、画像データを一時的に保存する記憶手段として機能する。暗号化復号化部25は、画像データに対して暗号化処理あるいは復号化処理を行なう。ハードディスク装置4に画像データが保存されるとき、暗号化復号化部25によって、画像データは暗号化される。ハードディスク装置4から暗号化された画像データを読み出すとき、画像データは復号化される。
ハードディスク装置4は、データを記憶する複数のクラスタ35を有する。そして、機器制御部9は、ファイルシステムに基づいてハードディスク装置4に記憶された画像データを管理する。ファイルシステムでは、図2(a)に示すように、システム領域37と、ディレクトリエントリ32と、ファイルアロケーションテーブル33(以下、FATと言う)と、データ領域34とを有する。これらは、夫々複数のクラスタ35を使用する。
ここで、システム領域37とは、フォーマット種別、ディレクトリエントリ32のサイズ、クラスタ35のサイズ、クラスタ35の数等の情報を記憶する領域である。ディレクトリエントリ32とは、図2(b)に示すように、画像データのファイル名、記憶された場所の属性、更新日時、先頭クラスタ番号、データサイズ等の画像データに関する管理情報を記憶する領域である。FAT33とは、図2(c)に示すように、クラスタ35の使用の有無を示すテーブルである。データ領域34とは、画像読み取り部1や通信部5等の入力手段から入力された画像データを記憶する領域である。
ファイルシステムでは、画像データは、1つあるいは複数のクラスタ35に記憶され、画像データに対するディレクトリ36がディレクトリエントリ32に作成される。このディレクトリ36には、画像データの管理情報が格納される。また、ディレクトリ36の中にサブディレクトリを作成できる。
そして、ハードディスク装置4に記憶された画像データを消去する消去手段26が設けられている。機器制御部9が、画像データを処理して出力した後に消去手段26の動作を制御する。消去手段26は、画像データを読み取り不可能にして元の画像を再現できないように無効化する。消去対象の画像データは、処理手段によって処理されたデータ、あるいは、使用者あるいは機器制御部9等から消去指示されたデータ等である。
ここで、画像データの処理と消去を両立させて、処理効率を高めるために、消去手段26は、画像データを擬似的に消去することにより、消去に要する時間を短くして、画像データの処理の遅延を防いでいる。そこで、機器制御部9は、ハードディスク装置4に、消去する画像データ用の削除領域36aを設ける。削除手段は、消去する画像データの管理情報を削除領域36aに格納する。削除領域36aは、データ領域34に設けられる。この削除領域36aに対するディレクトリ36がディレクトリエントリ32に作成される。
消去手段26は、画像データの一部を削除領域36aに移動する。具体的には、画像データの管理情報を削除領域36aに移動する移動手段と、画像データを無効化する無効化手段とを有する。
移動手段は、管理情報が格納されたディレクトリ36をディレクトリエントリ32からデータ領域34内の削除領域36aに移動する。すなわち、削除領域36aに新しいディレクトリ36を格納することにより、削除領域36aを更新する。ここで、機器制御部9は、画像データを検索するとき、ディレクトリエントリ32に記憶されているディレクトリ36を対象にして検索する。しかし、削除領域36aに格納されているディレクトリ36を検索の対象としない。これにより、削除領域36aに格納されているディレクトリ36に対応する画像データは見かけ上消去される。
機器制御部9は、削除領域36aに格納されているデータの閲覧を禁止する。ただし、特定の権限を有する者、例えば、画像処理装置の管理者は格納されているデータを閲覧することができる。パスワード等の認証情報の入力により、特定の権限を有することが確認されると、その者が所定の操作を行なうことにより、削除領域36aに格納されたデータが表示部13に表示され、閲覧可能となる。
無効化手段は、データ領域34に記憶されている消去対象の画像データに対して、ランダムなデータや無意味なデータを上書きする。これによって、記憶されていた画像データは、読み取り不可能となり、元の画像を再現できないように無効化される。
この画像データの無効化はクラスタ35単位で行われる。なお、複数のクラスタ35をまとめて、1つのグループを形成し、グループ単位で無効化してもよい。いずれにおいても、画像データを無効化する場合、1単位ごとに無効化が行われる。これにより、無効化手段は、1単位を無効化した後、無効化を一時中断できる。中断した後、続きの無効化を再開する。
なお、ファイルシステムでは、ハードディスク装置4を複数のパーテーションに区切って、パーテーションごとにデータを管理する。この場合、削除領域36aは、各パーテーションに一つずつ設けられる。これによって、消去手段26は、パーテーション内において管理情報の移動を行ない、パーテーションを越えて管理情報を移動しない。
上記構成により、消去手段26は、2段階の消去を行なう。すなわち、第1段階である移動手段により、消去対象の画像データに係る管理情報を削除領域36aに短時間で移動させ、擬似的に消去したようにする。第2段階である第2処理手段により、削除領域36aに格納された管理情報に係る画像データを無効化する。これにより、画像処理装置は、画像データの処理と消去とを両立させて、処理効率を高めると共に、セキュリティ性も向上させることができる。
画像データの消去は、原則的には画像データの処理が終了したときに行われる。すなわち、消去手段26は、処理手段の動作時には、消去を行なわず、処理手段26の非動作時に消去を行なう。また、画像処理装置を起動したとき、処理手段は動作していないので、このときにも画像データの消去が行われる。ただし、起動時の消去は、画像データの無効化とされ、画像処理装置の初期化の一環として行われる。
ところで、ファイルシステムでは、削除領域36aは標準で設けられていない。そこで、削除領域36aの作成は、画像処理装置を所定の場所に設置したとき、工場から出荷されるとき、あるいは、画像処理装置に搭載されているOSをリカバリーするとき等に行われる。図3に示すように、例えば、画像処理装置を設置した際に行なう場合を例にする。先ず、画像処理装置を所定の場所に設置し、電源を投入すると、機器制御部9が起動する(S10)。そして、ハードディスク装置4の論理フォーマットの処理が行われる(S11)。このとき、管理者、サービスマン等の特定の権限を有する者が削除領域36aの作成を設定する操作をすると、機器制御部9は、データ領域34に削除領域36aを作成する(S12)。その後、画像処理装置は待機状態となる(S13)。
次に、画像データの処理から消去までの流れを、図4〜図7を用いて説明する。なお、説明の便宜上、処理手段の処理をコピーモードとして説明する。また、図中のファイルは、ディレクトリ36を示す。
先ず、画像読み取り部1により、原稿の画像データが読み取られる。機器制御部9は、図4(c)に示すように、入力された画像データをデータ領域に記憶する。このとき、ディレクトリエントリ32では、図4(a)に示すように、画像データに係る管理情報を格納したディレクトリ36が作成される。FAT33では、図4(b)に示すように、新しく画像データを記憶したクラスタ35の内容を書き換えられる。そして、使用者からの指示に基づいて、画像処理部24により、画像データがメモリ20に展開され、画像処理された後、画像データは印字部21に出力され、画像データが印刷される。
全ての原稿の読み取り、印刷が終了すると、処理手段は非動作となる。機器制御部9は、非動作時であることを検出すると、図5に示すように、印刷された画像データを消去するよう消去手段26に指示する(S30)。消去手段26は、機器制御部9から画像データの削除指示を受信(S31)すると、移動手段を実行する。
移動手段は、無効化手段の現在の状態が待機中か確認する(S32)。無効化手段が待機中である場合、移動手段は、図6(a)に示すように、削除対象の画像データに係るディレクトリ36をディレクトリエントリ32から削除領域36aに移動する(S33)。無効化手段が実行中である場合は、移動手段は、その動作フラグST2を実行中に変更し(S34)、無効化手段が中断したかを確認する(S35)。なお、ここでは、無効化手段の中断とは、クラスタ単位での画像データの無効化が終了した状態を言う。無効化手段が中断したら、移動手段は、図6(a)に示すように、削除対象の画像データに係るディレクトリ36をディレクトリエントリ32から削除領域36aに移動し(S36)、移動手段の動作フラグST2を待機中に変更する(S37)。そして、消去手段26は、第2段階である画像データを無効化にする無効化手段に移行する。
なお、ディレクトリ36の移動処理の際、データ領域34では、図4(b)と図6(b)に示すように、画像データ自体の移動または無効化が行なわれない。FAT33のデータの更新はされない。また、図4(b)と図6(c)に示すように、データ領域34では、削除領域36aであるディレクトリ36のみ更新される。
次に、消去手段26は、削除領域36aに格納された管理情報に係る画像データを無効化する。図7に示すように、先ず、機器制御部9から削除指示がされる(S40)。消去手段26は、機器制御部9から画像データの削除指示を受信(S41)すると、無効化手段を実行する。無効化手段は、その動作フラグSTを実行中に変更する(S42)。そして、移動手段が実行中かを確認する(S43)。移動手段が待機中の場合は、消去対象の画像データの無効化を行なう(S44)。移動手段が実行中の場合は、無効化手段の動作フラグSTを中断中に変更し(S45)、移動手段が待機中になったかを確認する(S46)。移動手段が待機中になったら、無効化手段は、その動作フラグSTを実行中に変更し(S47)、消去対象の画像データの無効化を行なう(S44)。
そして、無効化手段は、消去対象の画像データをすべて無効化できたかを確認する(S48)。画像データの無効化が完了した場合は、無効化手段の動作フラグSTを待機中に変更し(S49)、待機状態となる。また、消去手段は、削除領域36aに移動された消去対象の画像データに対するディレクトリ36を消去して、削除領域36aを更新する。これに伴い、FAT33も更新される。
画像データの無効化が完了していない場合は、再度、移動手段が実行中かを確認し(S43)、移動手段が待機中の場合は、そのまま無効化を行なう。移動手段が実行中の場合は、無効化手段の動作フラグSTを中断中に変更して(S45)、移動手段が待機中になったかを確認し(S46)、移動手段が待機中になったら、無効化の続きを行なう。このサイクルを消去対象の画像データの無効化が完了するまで行ない、無効化が完了したら、無効化手段の動作フラグSTを待機中に変更し(S49)、待機状態となる。
消去手段26は、画像データの無効化中に、別の画像データの消去指示を受けたとき、別の画像データの管理情報の削除領域36aへの移動を優先して行なう。すなわち、無効化手段は、消去対象の画像データの無効化中に、別の画像データの消去指示を受けたとき、無効化を中断する。この場合、現在無効化中のクラスタ35が終了すると、次のクラスタ35の無効化を一時待機する。この間に、画像データの処理が行われる。この処理が終了すると、移動手段は、画像データの管理情報を削除領域36aに移動する。すなわち、画像データの無効化よりも、別の消去対象の画像データに係る管理情報を削除領域36aに移動させることが優先して行なわれる。この移動が終了し、画像データの処理が行われていないとき、無効化手段は、中断していた無効化を再開する。
このように、先の画像データの無効化中に、後の画像データの処理に伴う管理情報の移動が優先される。後の画像データも見かけ上消去されたことになり、画像データにはアクセスできない状態となる。異常時から回復したとき、画像データがアクセス可能なまま残るといったセキュリティ上の問題を解消できる。特に、連続して画像データを処理する場合、次の画像データの処理を開始するまでに、先に処理された画像データの管理情報を削除領域36aに移動させて、見かけ上消去できる。この移動に要する時間は画像データを無効化する時間に比べて短い。その結果、画像データの処理を遅延することなく行なうことができる。
上記のように、通常は、画像データの処理に連続して消去が行われる。しかし、機器制御部9は、必要に応じて消去手段26を動作させて、画像データの消去を実行させる。すなわち、消去手段26により、管理情報が削除領域36aに移動され、その後、画像データが無効化される。しかし、管理情報の削除領域36aへの移動がされるが、画像データが無効化されずに、残ったままになる事態がある。例えば、停電やエラーといった異常事態が発生したとき、画像処理装置は停止する。このとき、画像データの無効中であれば、この動作が中止され、画像データは残ってしまう。このことは、セキュリティ上問題がある。そこで、機器制御部9は、異常事態の発生後、起動されたときに消去手段36を動作させて、画像データの無効化を行なう。
図6に示すように、画像処理装置の電源が投入される(S20)と、機器制御部9は、消去手段26に対して削除領域36aに消去対象の管理情報があるか否かを確認するように指示をする(S21)。消去手段26は、削除領域36aに管理情報があるかを確認する(S22)。管理情報がない場合は、その旨を機器制御部9に伝達する。
削除領域36aに管理情報があった場合は、無効化手段は、その管理情報に対応する画像データを無効化する(S23)。削除作業が終了したら、その旨を機器制御部9に伝達する。そして、機器制御部9は、ファイルシステムの使用を許可する(S24)。そして、処理手段の動作フラグと消去手段26の動作フラグを待機中に変更する(S25)。画像処理装置は待機状態となる(S26)。
このように、起動時に、ハードディスク装置4に無効化されずに残っている画像データを完全に消去できる。したがって、画像処理装置が動作可能な状態になったときに、無効化されずに画像データが残っていれば、この画像データを読み出されるおそれがあるが、起動時に無効化することにより、上記の問題は起こり得ない。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。画像処理装置として、コピーモードおよびプリントモードを有する複合機であってもよく、さらにはコピー機、スキャナ、プリンタといったように単一のモードだけの専用機であってもよい。
また、消去手段は、ハードディスク装置のデータ消去を対象としているが、記憶手段として不揮発性メモリやDVD、CD等のリームーバブルディスクを用い、消去手段はこれらに記憶された画像データを消去する。
また、削除領域内の管理情報の確認は、画像処理装置の起動時に限らず、例えば、画像処理装置の電源をOFFにするとき、あるいは、省エネモードに変更するときに行ってもよい。
さらに、説明の便宜上、消去手段の動作説明では、コピーモードで説明したが、特にこの限りではない。例えば、ファクシミリモードやスキャナモードの画像処理時であってもよい。
本発明の画像処理装置の概略構成を示す図 ハードディスク装置におけるファイルシステムを説明するための図で、(a)は全体構成図、(b)はディレクトリエントリの内容を示す図、(c)はファイルリロケーションテーブル構造を示す図 削除領域を作成するときのフローチャート 画像データを記憶したときのファイルシステムを説明するための図で、(a)はディレクトリエントリと削除領域の内容を示す図、(b)はファイルリロケーションテーブルの内容を示す図、(c)はデータ領域の内容を示す図 管理情報を削除領域に移動するときのフローチャート 管理情報を移動した後のファイルシステムを説明するための図で、(a)はディレクトリエントリと削除領域の内容を示す図、(b)はファイルリロケーションテーブルの内容を示す図、(c)はデータ領域の内容を示す図 画像データの無効化を行なうときのフローチャート 起動時に画像データを消去するときのフローチャート
符号の説明
1 画像読み取り部
2 操作部
3 画像形成部
4 ハードディスク装置
5 通信部
9 機器制御部
12 入力部
13 表示部
21 印字部
26 消去手段

Claims (10)

  1. 画像データを記憶する記憶手段と、画像データ処理する処理手段と、画像データを消去する消去手段とを備え、
    前記記憶手段に、消去する画像データ用の削除領域が設けられ、
    前記消去手段は、画像データの一部を前記削除領域に移動することを特徴とする画像処理装置。
  2. 消去手段は、画像データの管理情報を削除領域に移動する移動手段と、画像データを無効化する無効化手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 消去手段は、処理手段の処理動作が終了したときに、管理情報を削除領域に移動することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 削除領域に格納されている管理情報の閲覧が禁止されたことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 消去手段は、削除領域に管理情報があるか確認することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 消去手段は、処理手段の非動作時、または、画像処理装置の起動時に確認を行ない、削除領域に管理情報があった場合、前記管理情報に対応する画像データを無効化することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 消去手段は、画像データの無効化中に、別の画像データの消去指示を受けたとき、前記別の画像データの管理情報の削除領域への移動を優先して行なうことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  8. 記憶手段は、画像データを記憶するデータ領域と、管理情報を格納するディレクトリエントリとを有し、
    削除領域が、前記データ領域に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  9. 画像データは、複数に分割されてデータ領域に記憶され、
    無効化手段は、分割された単位ごとに画像データを無効化することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 記憶手段は、複数のパーテーションに区分けされ、
    削除領域が、各パーテーションに設けられたことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
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