JP2008042797A - 固体撮像素子カバーおよび撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パッケージ2を封止する固体撮像素子カバー40として、重金属等の不純物の少ない単結晶からなるZカット水晶板3を備えているので、α線の発生が少なく固体撮像素子1へのダメージを防止した固体撮像素子カバー40および撮像装置10を得ることができる。複屈折板50で二点分離の光学ローパスフィルタ200を構成しているので、部品数が少なく、構造が単純で製造を容易にできる。したがって、固体撮像素子カバー40および撮像装置10の小型化、低背化、および低価格化を可能にできる。
【選択図】図1
Description
撮像装置は複数の構成部品からなり、固体撮像素子、固体撮像素子を外部環境から保護するためのパッケージ、パッケージを封止する固体撮像素子カバー等を備えている(特許文献1参照)。
また、固体撮像素子の素子密度の向上により、撮影像に含まれる空間的な高周波成分を抑制する光学ローパスフィルタが必要となってきている。
光学ローパスフィルタとしての回折格子を撮像装置に取り込んで、デジタル機器全体として部品数を減らした構成が知られている(特許文献2および特許文献3参照)。
本発明の目的は、小型化、低背化および低価格化に対応しつつ、α線による固体撮像素子へのダメージを防止した光学ローパスフィルタを備えた固体撮像素子カバーおよび撮像装置を得ることにある。
この発明では、上述の効果に加え、複屈折板で二点分離の光学ローパスフィルタを構成しているので、部品数が少なく、構造が単純で製造が容易になる。したがって、固体撮像素子カバーの小型化、低背化、および低価格化が可能になる。
この発明では、上述の効果に加え、2つの複屈折板と1/4波長板で4点分離の光学ローパスフィルタが構成されているので、より空間的な高周波成分が抑制された固体撮像素子カバーが得られる。
この発明では、回折格子で光学ローパスフィルタを構成しているので、部品数が少なく、構造が単純で製造が容易になる。したがって、固体撮像素子カバーの小型化、低背化、および低価格化が可能になる。
この発明では、可視光領域の各波長に対して回折効率が略一定に保たれる。したがって、回折格子は、各波長において入射光強度に対し一定の回折光強度を取り出せる光学ローパスフィルタとして機能し、可視光領域で被写体の色調を忠実に再現できる固体撮像素子カバーが得られる。
この発明では、回折格子を形成する材料として耐久性に優れた誘電体を用いているので、信頼性の高い固体撮像素子カバーが得られる。
この発明では、凸部が樹脂を含んでいるため、固体撮像素子カバーの低価格化に対応できる。
この発明では、2つの回折格子の回折方向を直交させて用いているので、4点分離の光学ローパスフィルタが構成され、より高性能の光学ローパスフィルタを備えた固体撮像素子カバーが得られる。
この発明では、複屈折方向と回折方向が略直交した4点分離の光学ローパスフィルタが構成され、より高性能の光学ローパスフィルタを備えた固体撮像素子カバーが得られる。
この発明では、上述の効果に加え、複屈折板で二点分離の光学ローパスフィルタを構成しているので、部品数が少なく、構造が単純で製造が容易になる。したがって、撮像装置の小型化、低背化、および低価格化が可能になる。
この発明では、上述の効果に加え、2つの複屈折板と1/4波長板で4点分離の光学ローパスフィルタが構成されているので、より空間的な高周波成分が抑制された撮像装置が得られる。
この発明では、回折格子で光学ローパスフィルタを構成しているので、部品数が少なく、構造が単純で製造が容易になる。したがって、撮像装置の小型化、低背化、および低価格化が可能になる。
この発明では、可視光領域の各波長に対して回折効率が略一定に保たれる。したがって、回折格子は、各波長において入射光強度に対し一定の回折光強度を取り出せる光学ローパスフィルタとして機能し、可視光領域で被写体の色調を忠実に再現できる撮像装置が得られる。
この発明では、回折格子を形成する材料として耐久性に優れた誘電体を用いているので、信頼性の高い撮像装置が得られる。
この発明では、凸部が樹脂を含んでいるため、撮像装置の低価格化に対応できる。
この発明では、2つの回折格子の回折方向を直交させて用いているので、4点分離の光学ローパスフィルタが構成され、より高性能の光学ローパスフィルタを備えた撮像装置が得られる。
この発明では、複屈折方向と回折方向が略直交した4点分離の光学ローパスフィルタが構成され、より高性能の光学ローパスフィルタを備えた撮像装置が得られる。
(第1実施形態)
図1(a)は、本実施形態の固体撮像素子カバー40および撮像装置10の概略斜視図、同図(b)は、(a)における正断面図を示している。
図1において、撮像装置10は、固体撮像素子1とパッケージ2とパッケージ2を封止する固体撮像素子カバー40を備えている。また、固体撮像素子カバー40は、Zカット水晶板3と複屈折板50を備えている。
尚、周知の通りZカット水晶板3は、水晶板の主面の法線が水晶の光学軸であるZ軸に対して0°となるようにカットされた水晶板である。また、Zカット水晶板3の屈折率(ns)は、1.53であり、複屈折(常光屈折率と異常光屈折率とによる)は生じない。
固体撮像素子1は、升形状のパッケージ2の底部に収納されている。パッケージ2の開口部は、固体撮像素子カバー40が接着剤4によって開口部に固定されることによって塞がれ、固体撮像素子1が封止されている。
Zカット水晶板3の光の入射面30には、二点分離機能を備えた光学ローパスフィルタ200としての複屈折板50が設けられている。
パッケージ2には、セラミック、熱硬化性のエポキシ樹脂,熱可塑性のポリスルフォン系であるポリフェニレンサルファイド樹脂等を成形したものを用いることができる。
また、複屈折板50の表面には、表面での反射を防ぐために反射防止層を設けることができる。反射防止層は、可視光領域に渡って反射を抑える多層反射防止層を用いるのがよい。
(1)パッケージ2を封止する固体撮像素子カバー40として、重金属等の不純物の少ない単結晶からなるZカット水晶板3を備えているので、α線の発生が少なく固体撮像素子1へのダメージを防止した固体撮像素子カバー40および撮像装置10を得ることができる。
(第2実施形態)
図2(a)は、本実施形態の固体撮像素子カバー41および撮像装置100の概略斜視図、同図(b)は、(a)における正断面図を示している。
固体撮像素子カバー41は、Zカット水晶板3と光学ローパスフィルタ210を備えている。そして、本実施形態では、光学ローパスフィルタ210は、水平方向分離複屈折板53と垂直方向分離複屈折板90と1/4波長板8とを備えている。
水平方向分離複屈折板53と垂直方向分離複屈折板90との間に、1/4波長板8が配置されている。
(3)水平方向分離複屈折板53と垂直方向分離複屈折板90との2つの複屈折板と1/4波長板8で4点分離の光学ローパスフィルタ210が構成されているので、より空間的な高周波成分が抑制された固体撮像素子カバー41および撮像装置100が得られる。
図3(a)は、本実施形態の固体撮像素子カバー42および撮像装置20の概略斜視図、同図(b)は、(a)における正断面図を示している。
固体撮像素子カバー42は、Zカット水晶板3と光学ローパスフィルタ220を備えている。本実施形態では、光学ローパスフィルタ220として、Zカット水晶板3の入射光の入射面30には、回折格子5が形成されている。回折格子5は、断面形状が周期的な凹凸からなっている。図3では、凹凸の断面形状は矩形状であるが、台形状等であってもよい。
回折格子5は、Zカット水晶板3をエッチングして凹部を形成して凹凸としてもよいし、凸部となる部分に、二酸化ケイ素等の誘電体層を蒸着やスパッタ等の成膜手段によって設けて形成してもよい。また、紫外線硬化樹脂または熱硬化樹脂を用いて凹凸を形成してもよい。
図4に、本実施形態の回折格子5の1次回折光の回折効率I1を実線で示した。横軸は、波長λで縦軸は回折効率Iを表している。
1次回折光の回折効率I1は、可視光領域で600nmにピークを持つ山型の波長依存性を示す。
(4)Zカット水晶板3に回折格子5が一体で形成され1つの部品を構成しており、固体撮像素子カバー42および撮像装置20全体として部品数を少なくできる。したがって、固体撮像素子カバー42および撮像装置20の小型化、低背化、および低価格化を可能にできる。
図5(a)は、本実施形態の固体撮像素子カバー43および撮像装置60の正断面図、同図(b)は、(a)における拡大正断面図を示している。
固体撮像素子カバー43は、Zカット水晶板3と光学ローパスフィルタ230を備えている。本実施形態は、第3実施形態と回折格子の構成が異なる。
図5(a)において、第3実施形態と異なる点は、Zカット水晶板3の入射面30に設けられる光学ローパスフィルタ230が、断面形状が周期的な凹凸からなる回折格子であって、この回折格子は、凸部6が低屈折率材料、凹部7が高屈折率材料で構成されていることである。
凸部6の厚みをdL、屈折率をnL、凹部7の厚みをdH、屈折率をnHとする。
ここで、回折効率のm次回折光の回折効率をImとすると、回折効率Imは、P、W、Γによって式(1)のような関数によって示すことができる。
Im=f(P,W,Γ)・・・(1)
Γは位相変調量である。
位相変調量Γは、波長により変化するため、異なる波長で回折効率Imを同じ値にするためには、波長が変化しても位相変調量Γが変化しないように補償すればよい。
Γ={(nH−nL)dH+(1−nL)(dL−dH)}/λ・・・(2)
ここで、波長λ1での凸部6の屈折率をnL1、凹部7の屈折率をnH1とし、波長λ2での凸部6の屈折率をnL2、凹部7の屈折率をnH2とすると、波長λ1における位相変調量Γ1、および波長λ2における位相変調量Γ2は、式(3)、(4)のように示すことができる。
Γ1={(nH1−nL1)dH+(1−nL1)(dL−dH)}/λ1・・・(3)
Γ2={(nH2−nL2)dH+(1−nL2)(dL−dH)}/λ2・・・(4)
波長λ1および波長λ2における回折効率Imを同じにするには、Γ1=Γ2であれば良いから、式(5)を満足するように各条件を設定すればよい。
{(nH1−nL1)dH+(1−nL1)(dL−dH)}/λ1={(nH2−nL2)dH+(1−nL2)(dL−dH)}/λ2・・・(5)
凸部6を二酸化ケイ素、凹部7を五酸化タンタル、波長λ1を400nm、波長λ2を700nmとする。各波長λ1およびλ2における二酸化ケイ素、五酸化タンタルの屈折率は次のようになる。波長λ1=400nmのとき、二酸化ケイ素の屈折率は1.495、五酸化タンタルの屈折率は2.312であり、波長λ2=800nmのとき、二酸化ケイ素の屈折率は1.467、五酸化タンタルの屈折率は2.158となる。
これらの値を式(5)に代入して式(6)の結果が得られる。
dL=2.87dH・・・(6)
ここで、2点に分離する場合を考えると、0次回折光が略0の回折効率I0であって、1次回折光の回折効率I1が最大となるように設定すればよいから、略Γ1=Γ2=0.5であればよい。さらにdHおよびdLは、式(3)に式(6)を代入することで求められ、dH=1872nm、dL=5374nmが得られる。ここで得られた値は波長λ1=400nmにおける最適値である。そこで、可視光域内で最も良い効率が得られるように、式(2)を用いてdHおよびdLを微調整し、使用する波長範囲内で最適化した。この結果dH=1700nm、dL=4878nmが得られた。
最適化前として、波長λ1=400nmにおける最適値である凸部6の厚みdL=5374nm、凹部7の厚みdH=1872nmに設定したときの結果を細線で示した。
最適化後として、使用する波長範囲内でさらに最適化した凸部6の厚みdL=4878nm、凹部7の厚みdH=1700nmに設定したときの結果を太線で示した。
この図6に示すシミュレーション結果から、凸部6の厚みdLと凹部7の厚みdHとを最適化することにより、可視光領域における回折効率I1を略同じに設定でき、かつ0次光の回折効率I0のピークが無くなり、0次光はほとんど回折されないことが確認された。
Zカット水晶板3に真空蒸着やスパッタ等の成膜手段によって二酸化ケイ素膜を形成後、フォトリソグラフィ法およびエッチング法によって二酸化ケイ素膜をエッチング、パターニングして凸部6を形成し、二酸化ケイ素膜を除去した箇所に二酸化チタンまたは五酸化タンタルを真空蒸着やスパッタによって形成し凹部7を形成する。
Zカット水晶板3に、二酸化チタンまたは五酸化タンタルを真空蒸着やスパッタによって形成する。次にフォトリソグラフィ法およびエッチング法によって選択的にエッチングを行う。二酸化チタンまたは五酸化タンタルが除去された場所に紫外線硬化樹脂を塗布し、Zカット水晶板3を介して、裏側から紫外線を照射して感光させる。二酸化チタンまたは五酸化タンタルの存在する部分は、紫外線の透過率が低下し、紫外線硬化樹脂が感光しない。したがって、剥離液を用いて未硬化の紫外線硬化樹脂の除去ができる。
(5)可視光領域の各波長に対して1次回折光の回折効率I1を略一定に保つことができ、0次回折光の回折効率I0を少なくすることができる。したがって、凸部6、凹部7は、各波長において入射光強度に対し一定の回折光強度を取り出せる光学ローパスフィルタ230として機能し、可視光領域で被写体の色調を忠実に再現できる固体撮像素子カバー43および撮像装置60を得ることができる。
本実施形態は、第4実施形態で得られた光学ローパスフィルタ230にさらに別の回折格子を組み合わせて4点分離の光学ローパスフィルタ240としたものである。
図7(a)には、本実施形態の固体撮像素子カバー44および撮像装置110の概略斜視図が示されている。(b)は正断面図である。
凸部6、凹部7からなる回折格子上には、1/4波長板8が配置され、さらにその上に、回折格子51が形成されたZカット水晶板31が配置されている。
回折格子51は、Zカット水晶板3に形成されている凸部6、凹部7からなる回折格子と同様に凸部が低屈折率材料、凹部が高屈折率材料の2種類の屈折率材料で構成される回折格子からなっていても、前述の第3実施形態の図3のように1種類の屈折率材料で構成される回折格子からなっていてもよい。
また、回折格子51は、その回折方向が、凸部6、凹部7からなる回折格子の回折方向と略直交するように配置されている。
(8)凸部6、凹部7からなる回折格子と回折格子51との回折方向を直交させて用いているので、4点分離の光学ローパスフィルタ240が構成され、より高性能の光学ローパスフィルタ240を備えた撮像装置110を得ることができる。
本実施形態は、第4実施形態で得られた光学ローパスフィルタ230にさらに複屈折板9を組み合わせて4点分離の光学ローパスフィルタ250としたものである。
図8(a)には、本実施形態の固体撮像素子カバー45および撮像装置120の概略斜視図が示されている。(b)は正断面図である。
凸部6、凹部7からなる回折格子上には、1/4波長板8が配置され、さらにその上に、複屈折板9が配置されている。
複屈折板9は、その複屈折方向と凸部6、凹部7からなる回折格子の回折方向とが略直交するように配置されている。
(9)複屈折方向と回折方向が略直交した4点分離の光学ローパスフィルタ250が構成され、より高性能の光学ローパスフィルタ250を備えた固体撮像素子カバー45および撮像装置120を得ることができる。
Claims (18)
- 固体撮像素子が収納されたパッケージを封止する固体撮像素子カバーであって、
前記固体撮像素子カバーはZカット水晶板を有し、
前記Zカット水晶板の光の入射面には、光学ローパスフィルタが設けられている
ことを特徴とする固体撮像素子カバー。 - 請求項1に記載の固体撮像素子カバーにおいて、
前記光学ローパスフィルタは、複屈折板であることを特徴とする固体撮像素子カバー。 - 請求項1に記載の固体撮像素子カバーにおいて、
前記光学ローパスフィルタは、水平方向分離複屈折板と垂直方向分離複屈折板とを備え、
前記水平方向分離複屈折板と前記垂直方向分離複屈折板との間に、1/4波長板が配置
されている
ことを特徴とする固体撮像素子カバー。 - 請求項1に記載の固体撮像素子カバーにおいて、
前記光学ローパスフィルタは、回折格子を備えていることを特徴とする固体撮像素子カバー。 - 請求項4に記載の固体撮像素子カバーにおいて、
前記回折格子は断面形状が周期的な凹凸を有し、
第1の屈折率を有する凸部と、
前記第1の屈折率とは異なる第2の屈折率を有する凹部とを備え、
前記凸部の厚みおよび前記凹部の厚みは、
可視光領域における回折効率が略一定となるようにそれぞれ設定されている
ことを特徴とする固体撮像素子カバー。 - 請求項5に記載の固体撮像素子カバーにおいて、
前記凸部は二酸化ケイ素、
前記凹部は二酸化チタンまたは五酸化タンタルを含む
ことを特徴とする固体撮像素子カバー。 - 請求項5に記載の固体撮像素子カバーにおいて、
前記凸部は紫外線硬化樹脂または熱硬化樹脂、
前記凹部は二酸化チタンまたは五酸化タンタルを含む
ことを特徴とする固体撮像素子カバー。 - 請求項4〜請求項7のいずれか一項に記載の固体撮像素子カバーにおいて、
前記光学ローパスフィルタは前記回折格子を二つ備え、
前記回折格子間に1/4波長板が配置され、
前記回折格子の互いの回折方向は略直交している
ことを特徴とする固体撮像素子カバー。 - 請求項4〜請求項7のいずれか一項に記載の固体撮像素子カバーにおいて、
前記光学ローパスフィルタは複屈折板と1/4波長板とを備え、
前記回折格子と前記複屈折板との間に前記1/4波長板が配置され、
前記複屈折板の複屈折方向と前記回折格子の回折方向とが略直交している
ことを特徴とする固体撮像素子カバー。 - 固体撮像素子と、
前記固体撮像素子を収納するパッケージと、
前記パッケージを封止する固体撮像素子カバーとを備え、
前記固体撮像素子カバーはZカット水晶板を有し、
前記Zカット水晶板の入射面に、光学ローパスフィルタが設けられている
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項10に記載の撮像装置において、
前記光学ローパスフィルタは、複屈折板である
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項10に記載の撮像装置において、
前記光学ローパスフィルタは、
水平方向分離複屈折板と垂直方向分離複屈折板とを備え、
前記水平方向分離複屈折板と前記垂直方向分離複屈折板との間に、1/4波長板が配置されている
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項10に記載の撮像装置において、
前記光学ローパスフィルタは、回折格子を備えている
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項13に記載の撮像装置において、
前記回折格子は断面形状が周期的な凹凸を有し、
第1の屈折率を有する凸部と、
前記第1の屈折率とは異なる第2の屈折率を有する凹部とを備え、
前記凸部の厚みおよび前記凹部の厚みは、
可視光領域における回折効率が略一定となるようにそれぞれ設定されている
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項14に記載の撮像装置において、
前記凸部は二酸化ケイ素、
前記凹部は二酸化チタンまたは五酸化タンタルを含む
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項14に記載の撮像装置において、
前記凸部は紫外線硬化樹脂または熱硬化樹脂、
前記凹部は二酸化チタンまたは五酸化タンタルを含む
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項13〜請求項16のいずれか一項に記載の撮像装置において、
前記光学ローパスフィルタは前記回折格子を二つ備え、
前記回折格子間に1/4波長板が配置され、
前記回折格子の互いの回折方向は略直交している
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項13〜請求項16のいずれか一項に記載の撮像装置において、
前記光学ローパスフィルタは複屈折板と1/4波長板とを備え、
前記回折格子と前記複屈折板との間に前記1/4波長板が配置され、
前記複屈折板の複屈折方向と前記回折格子の回折方向とが略直交している
ことを特徴とする撮像装置。
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