JP2008038939A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008038939A
JP2008038939A JP2006210622A JP2006210622A JP2008038939A JP 2008038939 A JP2008038939 A JP 2008038939A JP 2006210622 A JP2006210622 A JP 2006210622A JP 2006210622 A JP2006210622 A JP 2006210622A JP 2008038939 A JP2008038939 A JP 2008038939A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
hub
automatic transmission
inner peripheral
rotation sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006210622A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuhiko Iwasaki
龍彦 岩▲崎▼
Junichi Doi
淳一 土井
Tatsutoshi Mizobe
龍利 溝部
Naohiro Sakagami
直博 坂上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2006210622A priority Critical patent/JP2008038939A/ja
Priority to US11/775,570 priority patent/US20080017469A1/en
Priority to EP07112728A priority patent/EP1882866B1/en
Priority to DE602007002344T priority patent/DE602007002344D1/de
Publication of JP2008038939A publication Critical patent/JP2008038939A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】自動変速機の小型化を図りながら、ドラム部の外周に設けた回転センサでハブ部の回転数を測定可能にする。
【解決手段】車両の自動変速機1において、ハブ部64の外周面でフォワードクラッチ21(多板クラッチ)のハブ側クラッチディスク55を支持し、ドラム部66の内周面でドラム側クラッチディスク56を支持する。ハブ部64内周側にピストン68及び油圧サーボ69を設け、油圧サーボ69で制御されたピストン68でフォワードクラッチ21を押圧する。ハブ部64の回転を検出する入力側回転センサ93をドラム部66の外周側に設ける。この入力側回転センサ93の被検出部(切欠92)をピストン68の外周に設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の自動変速機に関し、特にその小型化の技術に関するものである。
従来より、変速機の入力軸に連絡されたドラム部と、出力部に連絡されたハブ部と、これらドラムとハブ部とを断接する多板クラッチとを備えた自動変速機は知られている(例えば、特許文献1参照)。
この自動変速機では、多板クラッチと、多板クラッチを外周面で支持するハブ部と、多板クラッチを内周面で支持するドラム部と、多板クラッチを押圧するピストンと、ピストンを制御する油圧サーボと、ハブ部の回転を検出する回転センサとを備え、油圧サーボは、ドラム部側に設けられている。入力回転要素(入力軸)の回転速度を検出する入力回転速度センサは、ドラム部外周の回転数を検出している。
特開2003−106450号公報
ところで、近年、エンジンはますますパワーアップが要求される一方、車両のサイズには制限があるため、自動変速機の小型化の要求がある。
しかしながら、従来の自動変速機の多板クラッチの周辺では、出力部に連絡されたハブ部と、変速機の入力軸に連絡されたドラム側に設けたピストンとでは、多板クラッチの断接により、回転数が異なる場合がある。このため、ハブ部とピストンとの間である程度のクリアランスを設ける必要があるので、ハブ部とピストンとを軸方向にオーバーラップさせて配置することができず、自動変速機のサイズを十分に小さくすることができないという問題があった。
そこで、油圧サーボを出力部に連絡されたドラム部側ではなく、入力軸に連絡されたハブ部側に設け、ハブ部とピストンとを軸方向にオーバーラップさせることが考えられる。
しかし、その場合、ハブ部は、ドラム部の内周側に配設されるため、上記特許文献1のような形式では、ドラム部に被われたハブ部の回転数を検知できない。そのため、入力軸の回転数を直接計測することも考えられるが、その場合、被計測部の外径が小さいので、検出精度が悪くなり、また、別途、入力回転速度センサを設けるスペースを確保するのは困難であるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動変速機の小型化を図りながら、ドラム部の外周に設けた回転センサでハブ部の回転数を測定可能にすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、回転センサをドラム部外周側に設け、回転センサの被検出部をピストンに設けた。
具体的には、第1の発明では、自動変速機は、多板クラッチと、
上記多板クラッチを外周面で支持するハブ部と、
上記多板クラッチを内周面で支持するドラム部と、
上記多板クラッチを押圧するピストンと、
上記ピストンを制御する油圧サーボと、
上記ハブ部の回転を検出する回転センサとを備え、
上記油圧サーボは、上記ハブ部又はハブ部と連結された部材に設けられ、
上記回転センサは上記ドラム部外周側に設けられると共に、上記回転センサの被検出部は上記ピストンに設けられている。
上記の構成によると、ハブ部は、ドラム部の内周側に配設されるため、ドラム部に被われたハブ部の回転数を検知できない。一方、ピストン及び油圧サーボは、入力軸に連絡されたハブ部又はハブ部と連結された部材に設けられているので、ピストンとハブ部とは一体で回転する。そのため、ピストンに回転センサの被検出部を設けることで、ピストンを介してドラム部の外周に設けた回転センサによりハブ部の回転数の検出が可能となると共に、ハブ部又はハブ部と連結された部材に設けられたピストンを有効利用できるので、省スペース化が可能である。
第2の発明では、上記ピストン及びハブ部は、互いに周方向のずれた複数箇所にそれぞれ切欠部を備え、該切欠部が設けられた部分を軸方向にオーバーラップさせるように配置されている。
上記の構成によると、ピストン及び油圧サーボは、入力軸に連絡されたハブ部又はハブ部と連結された部材に設けられているので、ピストンとハブ部とは一体で回転する。このため、両者間に接触防止用のクリアランスを設ける必要がない。そこで、ピストン及びハブ部に互いに周方向のずれた複数箇所においてそれぞれ切欠部を設ければ、ハブ部の切欠部のない部分をピストンの切欠部に挿入することで、ピストン及びハブ部は、切欠部が設けられた部分において互いに軸方向にオーバーラップ可能となる。このため、軸方向の長さを短くすることができるので、自動変速機の小型化が可能となる。
第3の発明では、上記回転センサの被検出部は、上記ドラム部開口側の上記ピストンの外周端部から径方向に延設され、
さらに上記回転センサの内周側へ軸方向に延設されて形成されている。
上記の構成によると、回転センサの被検出部をピストンの外周端部からドラム部外周を被うように延設させて回転センサの内周側に形成したので、従来と同様に回転センサの配置しても、ハブ部の回転数の検出が可能である。また、ピストンを有効に利用しているので、被検出部がコンパクトになる。
第4の発明では、上記ハブ部は、入力軸と連絡されている。
上記の構成によると、簡単かつコンパクトな構造で入力軸と連絡されたハブ部の回転数を回転センサで検出することができる。
第5の発明では、上記入力軸が挿通される変速機ケースと、
上記変速機ケース側壁の軸心部において軸方向に延び、上記入力軸が挿通されるボス部と、
上記ボス部上に回転自在に設定されたスリーブと、
上記ハブ部と上記スリーブとを連絡する第1環状部と、
内周部が上記スリーブ外周に摺接し、その内周部から径方向に延設された第2環状部、
該第2環状部の外周部と連絡され、変速機ケース側壁側へ延設された円筒部及び、
該円筒部の変速機ケース側壁側の端部と連絡され、径方向へ延設された第3環状部を有するピストンと、
内周部が上記スリーブ外周に上記変速機ケース側壁側へ移動不能に係止され、その内周部から径方向に延設され、上記円筒部の内周に摺接するシールプレートと、を備え、
上記ピストンの受圧室は、上記スリーブと、上記第2環状部と、上記円筒部と、上記シールプレートとで囲まれた領域で形成されている。
上記の構成によると、ピストンがコンパクトに形成されるので、ピストンをハブ部の内周側に配置しやすい。また、ハブ部の内周側に受圧室が形成されるので、油圧サーボがコンパクトになる。このため、軸方向の長さを短くすることができるので、自動変速機の小型化が可能となる。
第6の発明では、上記ハブ部は、変速機ケースの側壁側へ円筒状に延設した第4環状部を備え、
上記第2環状部の外周部は、上記第4環状部の内周面に摺接し、
上記ピストンのバランス室は、上記スリーブと、上記第1環状部と、上記第4環状部と、上記第2環状部とで囲まれた領域に形成されている。
上記の構成によると、バランス室のシールプレートがハブ部とスリーブとの連絡部材で兼用化できるので、油圧サーボがさらにコンパクトとなる。このため、軸方向の長さを短くすることができるので、自動変速機の小型化が可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、ピストン及び油圧サーボをハブ部又はハブ部と連結された部材に設け、回転センサをドラム部外周側に設けると共に、回転センサの被検出部をピストンに設けたことにより、自動変速機の小型化を図りながら、ドラム部の外周に設けた回転センサでハブ部の回転数を測定することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に本発明の実施形態1の自動変速機の全体構造を模式的に示す。図1に示すように、自動変速機1は、エンジン2の出力が入力されるトルクコンバータ3と、第1及び第2の2つのプラネタリギヤ(遊星歯車機構)4,5を有する変速歯車機構6とを備えている。
トルクコンバータ3は、エンジン出力軸7に連結されたコンバータケース8内に固設されたインペラポンプ9と、該インペラポンプ9に対向するように配置されて該インペラポンプ9により作動油を介して駆動されるタービンランナ10と、上記インペラポンプ9とタービンランナ10との間に介設されて変速機ケース11にワンウェイクラッチ12を介して支持されたステータ13と、コンバータケース8とタービンランナ10との間に設けられてエンジン出力軸7とタービンランナ10とを直結するロックアップクラッチ14とを有する。
エンジン2の出力はエンジン出力軸7からトルクコンバータ3に入力され、トルク変換されて、入力軸としてのタービン軸15を介して変速歯車機構6に出力される。また、オイルポンプ16がトルクコンバータ3のエンジンと反対側に配置され、コンバータケース8及びインペラポンプ9を介してエンジン出力軸7により駆動されるようになっている。
変速歯車機構6は、タービン軸15と第1のプラネタリギヤ4のサンギヤ20との間に多板クラッチとしてのフォワードクラッチ21を備えている。タービン軸15と第2のプラネタリギヤ5のサンギヤ22との間には、リバースクラッチ23が設けられている。タービン軸15と第2のプラネタリギヤ5のピニオンキャリヤ24との間には、3−4クラッチ25及び第2のプラネタリギヤ5のサンギヤ22を固定する2−4ブレーキ26を備えている。第1のプラネタリギヤ4のリングギヤ27と第2のプラネタリギヤ5のピニオンキャリヤ24とが連結され、これらと変速機ケース11との間にローリバースブレーキ29とワンウェイクラッチ30とが並列に配置されている。第1のプラネタリギヤ4のピニオンキャリヤ31と第2のプラネタリギヤ5のリングギヤ32とが連結され、これらに出力部としての出力ギヤ33が接続されている。
上記出力ギヤ33に常時噛み合う第1中間ギヤ40と、この第1中間ギヤ40が固定されたアイドルシャフト41と、該アイドルシャフトの他側に固定された第2中間ギヤ42とで構成された中間伝動機構が設けられている。第2中間ギヤ42は、デファレンシャル装置50の入力ギヤ51と噛み合っている。それにより、変速歯車機構6の出力がデファレンシャルケース52に伝達され、デファレンシャル装置50を介して左右の駆動軸53,54に伝達されるようになっている。
表1に、各摩擦要素21,23,25,26,29及びワンウェイクラッチ30の作動状態と変速段との関係を示す。
Figure 2008038939
次いで、本発明の特徴部分であるフォワードクラッチ21及びその周辺の構造について詳細に説明する。
自動変速機1は、入力軸としてのタービン軸15に連絡された第1の回転部材60と、出力ギヤ33に連絡された第2の回転部材61と、該第1の回転部材60と第2の回転部材61とを断接する上記フォワードクラッチ21とを備えている。
図2にフォワードクラッチ21及びその周辺の断面を拡大して示す。図3にフォワードクラッチ21及びその周辺の部材を示す。図4にハブ側クラッチディスクにハブ部が嵌合されたものを示す。図5にドラム側クラッチディスクにドラムが嵌合されたものを示す。図6にハブ部を示し、図7にドラムを示す。
図2に示すように、フォワードクラッチ21は、内周側に複数のハブ側クラッチディスク55を備え、外周側に複数のドラム側クラッチディスク56を備えている。ハブ側クラッチディスク55の両面には、摩擦材57が貼り付けられている。両端のハブ側クラッチディスク55には、内側にのみ摩擦材57が貼り付けられている。一方、ドラム側クラッチディスク56には、摩擦材57は貼り付けられていない。このように、タービン軸15に連絡されたハブ側クラッチディスク55にのみ摩擦材57を設けたのは、反発力によるドラッグトルクを低減するためである。なお、両端のハブ側クラッチディスク55は、倒れ防止のために、中間に設けたものよりも厚肉に形成されている。
上記変速機ケース11のエンジン2側の側壁である変速機ケース側壁11aの軸心部には、エンジン2と反対側へ軸方向に延び、タービン軸15が挿通されるボス部72が形成されている。このボス部72には、第1の回転部材60が回転自在に設けられている。すなわち、図6に示すように、この第1の回転部材60は、ハブ部64と、ボス部72上に回転自在に設定されたスリーブ73と、これらハブ部64とスリーブ73とを連絡する第1環状部74とで構成されている。ハブ部64は、ハブ側クラッチディスク55に対応するように外周に凹凸が形成されたハブ側クラッチ嵌合部64aが形成されている。図4に示すように、上記ハブ側クラッチディスク55の内周側には、ハブ部64が該ハブ側クラッチディスク55と回転一体に結合されるようになっている。すなわち、ハブ側クラッチディスク55の内周側には、クラッチ側嵌合部55aが形成され、このクラッチ側嵌合部55aがハブ側クラッチ嵌合部64aに噛み合うようになっている。ハブ部64の外周面で、ハブ側クラッチディスク55を支持している。このハブ側クラッチ嵌合部64aにおける周方向の複数箇所(本実施形態では、4箇所)にハブ側切欠部71を備えている。ハブ側クラッチ嵌合部64aの内周側には、該ハブ側クラッチ嵌合部64aと同心に変速機ケース側壁11a側へ円筒状に延設した第4環状部85が形成されている。
一方、図5に示すように、フォワードクラッチ21のドラム側クラッチディスク56の外周側には、ドラム部66がドラム側クラッチディスク56とそれぞれの凹凸部を噛み合わせて回転一体に結合されている。すなわち、ドラム部66の内周面でドラム側クラッチディスク56を支持している。
図2に示すように、上記ハブ部64の変速機ケース側壁11a側には、フォワードクラッチ21を押圧するピストン68が設けられている。このピストン68は、その内周部75aに設けたリップシール78が上記スリーブ73外周に摺接し、この内周部75aから径方向に延設された第2環状部75を備えている。また、図7にも示すように、ピストン68は、第2環状部75の外周部と連絡され、変速機ケース側壁11a側へ延設された円筒部76を備えている。円筒部76の変速機ケース側壁11a側の端部には、径方向へ第3環状部77が延設されている。
ピストン68の第3環状部77には、ハブ部64のハブ側切欠部71と周方向のずれた複数箇所(本実施形態では4箇所)にピストン側切欠部70が設けられている。このように、互いに切欠部70,71を有することで、図3に示すように、ハブ部64のハブ側切欠部71のない部分をピストン68のピストン側切欠部70に挿入することが可能となっている。また、ピストン68がコンパクトに形成されているので、ピストン68をハブ部64の変速機ケース側壁11a側に配置しやすくなっている。図2に示すように、ハブ部64とピストン68とは、切欠部70,71が設けられた部分を軸方向にオーバーラップさせるようにコンパクトに配置されているので、自動変速機1の軸方向の長さが短縮化されている。
上記ハブ部64の内周側には、ピストン68を制御する油圧サーボ69が配設されている。具体的には、上記スリーブ73外周には、シールプレート79が設けられている。シールプレート79の内周部79aは、環状の抜け止めプレート80によって変速機ケース側壁11a側へ移動不能に係止されている。シールプレート79の内周部79aとスリーブ73外周との間には、Oリング82により、油漏れが施されている。シールプレート79は、内周部から径方向に延設され、その外周部に設けたリップシール78が円筒部76の内周に摺接している。
上記ピストン68の受圧室86は、スリーブ73と、第2環状部75と、円筒部76と、シールプレート79とで囲まれ、2つのリップシール78とOリング82とにより油漏れ防止された領域で形成されている。このように、ハブ部64の内周側に受圧室86が形成されているので、油圧サーボ69がコンパクトになっている。この受圧室86には、オイルポンプ16からの高圧油がボス部72とスリーブ73とに形成された高圧油供給路87を通じて供給されるようになっている。このように、ハブ部64を変速機ケース11から延びるボス部72に回転自在に設けたスリーブ73に第1環状部74を介して連結しているため、ボス部72から油圧サーボ69にオイルポンプ16で加圧された作動油の供給が可能となっている。このため、高圧油の供給路を別途設ける必要がないので、軸方向の長さを短くすることができる。
上記第2環状部75の外周部に設けたリップシール78は、第4環状部85の内周面に摺接している。ピストン68のバランス室88は、スリーブ73と、第1環状部74と、第4環状部85と、第2環状部75とで囲まれ、2つのリップシール78で油漏れ防止された領域に形成されている。このバランス室88には、ピストン68の第2環状部75を変速機ケース側壁11aと反対側から押圧するリターンスプリング89が周方向に複数個配置されている。このように、バランス室88のシールプレートがハブ部64とスリーブ73との連絡部材である第1環状部74と第4環状部85とで兼用化できるので、油圧サーボ69がさらにコンパクトとなっている。
上記第1環状部74には、上記ハブ部64に上記第1環状部74のピストン68と反対側から作動油を供給する作動油供給ガイド90が形成されている。つまり、ハブ部64の内周側にピストン68が配置されているため、ハブ部64にはピストン68の反対側から作動油を供給する必要があるが、第1環状部74に作動油供給ガイド90が形成されているので、この作動油供給ガイド90に沿って作動油が供給される。このため、作動油の供給路を別途設ける必要がないようになっている。
図2に示すように、ドラム部66の外周側には、ハブ部64の回転を検出する入力側回転センサ93が設けられている。この入力側回転センサ93は、例えば、近接センサで構成されている。
一方、図3及び図7に示すように、ドラム部66の開口側(変速機ケース側壁11a側)のピストン68の外周端部には、該外周端部から径方向に延設され、さらに上記入力側回転センサ93の内周側へ軸方向に延設された延長部91が形成されている。この延長部91には、出力ギヤ33側が開口する切欠92が均等に形成され、これら切欠92が形成された部分が、入力側回転センサ93の真下に配設され、被検出部としてのセンシングロータの機能を果たしている。このように、入力側回転センサ93がピストン68の切欠92を検出し、タービン軸15の回転数を検出している。
なお、図2に示すように、出力ギヤ33の外周側には、近接センサよりなる出力側回転センサ94が設けられている。この出力側回転センサ94が出力ギヤ33の回転数を検出することで、出力側の回転数が測定される。
これら入力側回転センサ93及び出力側回転センサ94よりタービン軸15及び出力ギヤ33の回転数を精度良く検出することで、適切なタイミングでの変速が可能となり、シフトクオリティーが向上する。
−実施形態の効果−
このように、ハブ部64は、ドラム部66の内周側に配設されるため、ドラム部66に被われたハブ部64の回転数を検知できない。一方、ピストン68及び油圧サーボ69は、タービン軸15に連絡されたハブ部64内周側に設けられているので、ピストン68とハブ部64とは一体で回転する。そのため、ピストン68に入力側回転センサ93の被検出部としての切欠92を設けることで、ピストン68を介してドラム部66の外周に設けた入力側回転センサ93でハブ部64の回転数の検出が可能となると共に、ハブ部64内周側に設けられたピストン68を有効利用できるので、省スペース化が可能である。
また、ピストン68とハブ部64とは一体で回転するため、ピストン68とハブ部64との間に接触防止用のクリアランスを設ける必要がない。上述したように、ピストン68及びハブ部64に互いに周方向のずれた複数箇所においてそれぞれ切欠部70,71を設ければ、ハブ部64のハブ側切欠部71のない部分をピストン68のピストン側切欠部70に挿入することで、ピストン68及びハブ部64は、互いに軸方向にオーバーラップ可能となる。したがって、軸方向の長さを短くすることができるので、自動変速機1の小型化を図ることができる。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本発明の実施形態に係る自動変速機の全体構造を示す模式図である。 フォワードクラッチ及びその周辺を拡大して示す断面図である。 フォワードクラッチ及びその周辺を示す斜視図である。 ハブ側クラッチディスクにハブ部が嵌合されたものを示す斜視図である。 ドラム側クラッチディスクにドラムが嵌合されたものを示す斜視図である。 ハブ部を変速機ケース側壁からみた斜視図である。 ピストンを変速機ケース側壁と反対側からみた斜視図である。
符号の説明
1 自動変速機
11 変速機ケース
11a 変速機ケース側壁
15 タービン軸(入力軸)
21 フォワードクラッチ(多板クラッチ)
64 ハブ部
66 ドラム部
68 ピストン
69 油圧サーボ
70 ピストン側切欠部
71 ハブ側切欠部
72 ボス部
73 スリーブ
74 第1環状部
75 第2環状部
75a 内周部
76 円筒部
77 第3環状部
79 シールプレート
85 第4環状部
86 受圧室
88 バランス室
92 切欠(被検出部)
93 入力側回転センサ

Claims (6)

  1. 多板クラッチと、
    上記多板クラッチを外周面で支持するハブ部と、
    上記多板クラッチを内周面で支持するドラム部と、
    上記多板クラッチを押圧するピストンと、
    上記ピストンを制御する油圧サーボと、
    上記ハブ部の回転を検出する回転センサとを備え、
    上記ピストン及び油圧サーボは、上記ハブ部又はハブ部と連結された部材に設けられ、
    上記回転センサは上記ドラム部外周側に設けられると共に、上記回転センサの被検出部は上記ピストンに設けられている
    ことを特徴とする自動変速機。
  2. 請求項1に記載の自動変速機において、
    上記ピストン及びハブ部は、互いに周方向のずれた複数箇所にそれぞれ切欠部を備え、該切欠部が設けられた部分を軸方向にオーバーラップさせるように配置されている
    ことを特徴とする自動変速機。
  3. 請求項1又は2に記載の自動変速機において、
    上記回転センサの被検出部は、上記ドラム部開口側の上記ピストンの外周端部から径方向に延設され、
    さらに上記回転センサの内周側へ軸方向に延設されて形成されている
    ことを特徴とする自動変速機。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の自動変速機において、
    上記ハブ部は、入力軸と連絡されている
    ことを特徴とする自動変速機。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の自動変速機において、
    上記入力軸が挿通される変速機ケースと、
    上記変速機ケース側壁の軸心部において軸方向に延び、上記入力軸が挿通されるボス部と、
    上記ボス部上に回転自在に設定されたスリーブと、
    上記ハブ部と上記スリーブとを連絡する第1環状部と、
    内周部が上記スリーブ外周に摺接し、その内周部から径方向に延設された第2環状部、
    該第2環状部の外周部と連絡され、変速機ケース側壁側へ延設された円筒部及び、
    該円筒部の変速機ケース側壁側の端部と連絡され、径方向へ延設された第3環状部を有するピストンと、
    内周部が上記スリーブ外周に上記変速機ケース側壁側へ移動不能に係止され、その内周部から径方向に延設され、上記円筒部の内周に摺接するシールプレートと、を備え、
    上記ピストンの受圧室は、上記スリーブと、上記第2環状部と、上記円筒部と、上記シールプレートとで囲まれた領域で形成されている
    ことを特徴とする自動変速機。
  6. 請求項5に記載の自動変速機において、
    上記ハブ部は、変速機ケースの側壁側へ円筒状に延設した第4環状部を備え、
    上記第2環状部の外周部は、上記第4環状部の内周面に摺接し、
    上記ピストンのバランス室は、上記スリーブと、上記第1環状部と、上記第4環状部と、上記第2環状部とで囲まれた領域に形成されている
    ことを特徴とする自動変速機。
JP2006210622A 2006-07-24 2006-08-02 自動変速機 Pending JP2008038939A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006210622A JP2008038939A (ja) 2006-08-02 2006-08-02 自動変速機
US11/775,570 US20080017469A1 (en) 2006-07-24 2007-07-10 Automatic transmission
EP07112728A EP1882866B1 (en) 2006-07-24 2007-07-19 Automatic transmission
DE602007002344T DE602007002344D1 (de) 2006-07-24 2007-07-19 Automatisches Getriebe

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006210622A JP2008038939A (ja) 2006-08-02 2006-08-02 自動変速機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008038939A true JP2008038939A (ja) 2008-02-21

Family

ID=39174208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006210622A Pending JP2008038939A (ja) 2006-07-24 2006-08-02 自動変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008038939A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020190300A (ja) * 2019-05-22 2020-11-26 マツダ株式会社 自動変速機の摩擦締結装置及びその製造方法

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0460254A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Mazda Motor Corp 自動変速機
JPH04272563A (ja) * 1991-02-26 1992-09-29 Aisin Aw Co Ltd 自動変速機における回転センサ装置
JPH04272564A (ja) * 1991-02-26 1992-09-29 Aisin Aw Co Ltd 自動変速機における回転センサ装置
JPH05296319A (ja) * 1992-04-16 1993-11-09 Toyota Motor Corp 自動変速機における回転数検出装置
JPH08326885A (ja) * 1995-03-31 1996-12-10 Mazda Motor Corp 自動変速機の制御装置
JPH08326850A (ja) * 1995-03-24 1996-12-10 Aisin Aw Co Ltd 車両用自動変速機
JPH1030714A (ja) * 1996-07-17 1998-02-03 Fuji Heavy Ind Ltd 自動変速機の回転数検出装置
JPH10339368A (ja) * 1997-06-06 1998-12-22 Jatco Corp クラッチドラムの回転センサ取付構造
JP2000081119A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Jatco Corp 回転センサ付き自動変速機
JP2004340226A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Mazda Motor Corp 自動変速機の回転数検出構造
DE10333431A1 (de) * 2003-07-23 2005-02-10 Zf Friedrichshafen Ag Kupplungsanordnung in einem Automatgetriebe mit bauraumsparender Kühlmittelversorgung

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0460254A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Mazda Motor Corp 自動変速機
JPH04272563A (ja) * 1991-02-26 1992-09-29 Aisin Aw Co Ltd 自動変速機における回転センサ装置
JPH04272564A (ja) * 1991-02-26 1992-09-29 Aisin Aw Co Ltd 自動変速機における回転センサ装置
JPH05296319A (ja) * 1992-04-16 1993-11-09 Toyota Motor Corp 自動変速機における回転数検出装置
JPH08326850A (ja) * 1995-03-24 1996-12-10 Aisin Aw Co Ltd 車両用自動変速機
JPH08326885A (ja) * 1995-03-31 1996-12-10 Mazda Motor Corp 自動変速機の制御装置
JPH1030714A (ja) * 1996-07-17 1998-02-03 Fuji Heavy Ind Ltd 自動変速機の回転数検出装置
JPH10339368A (ja) * 1997-06-06 1998-12-22 Jatco Corp クラッチドラムの回転センサ取付構造
JP2000081119A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Jatco Corp 回転センサ付き自動変速機
JP2004340226A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Mazda Motor Corp 自動変速機の回転数検出構造
DE10333431A1 (de) * 2003-07-23 2005-02-10 Zf Friedrichshafen Ag Kupplungsanordnung in einem Automatgetriebe mit bauraumsparender Kühlmittelversorgung

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020190300A (ja) * 2019-05-22 2020-11-26 マツダ株式会社 自動変速機の摩擦締結装置及びその製造方法
JP7272105B2 (ja) 2019-05-22 2023-05-12 マツダ株式会社 自動変速機の摩擦締結装置及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4770625B2 (ja) 自動変速機
JP5012912B2 (ja) チェーン駆動式オイルポンプの油路構造
JP2006010080A (ja) 発進クラッチ及びトルク検出装置を有する固定ディスクアセンブリ
US7585243B2 (en) Automatic transmission
JP5171822B2 (ja) 自動変速機のポンプ駆動装置
EP1882866B1 (en) Automatic transmission
JP2011021665A (ja) ベルト式無段変速機
JP4828291B2 (ja) 流体式トルク伝達装置およびそれに用いられるロックアップ装置
CN102124252A (zh) 扭矩转换器
JP4765873B2 (ja) 自動変速機
JPH02296041A (ja) 自動変速機のクラツチ装置
JP6217740B2 (ja) 動力伝達装置
KR20140018925A (ko) 마찰 부재, 클러치 플레이트, 클러치 장치, 및 토크 컨버터
JPS6246741B2 (ja)
JP2008038939A (ja) 自動変速機
JP2011106557A (ja) トルクコンバータ装置
JP4437683B2 (ja) 流体伝動装置およびロックアップクラッチ機構
JP2008185090A (ja) 自動変速機
JP2006037991A (ja) トルクコンバータ用のロックアップ機構
JP2005098409A (ja) クラッチ装置
JP4585087B2 (ja) 自動変速装置
JPH0676833B2 (ja) 自動変速機の多板ブレ−キ潤滑構造
JP2015206453A (ja) トルクコンバータ
JP2005133779A (ja) 流体伝動装置
JP2893532B2 (ja) 自動変速機のクラツチ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20090330

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110624

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110705

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111108