JP2008038808A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過給機付きエンジンにおける蒸発燃料の処理能力を向上させる。
【解決手段】ターボチャージャ20の下流側には蓄圧配管71を介して過給圧を蓄える蓄圧タンク70が設けられている。また、燃料タンク49から発生した蒸発燃料を吸気系21に供給するパージ系51が設けられている。そして、蓄圧タンク70とパージ系51とはエジェクタ58を介して接続されている。蓄圧タンク70からエジェクタ58の入力ポート58aに向けて圧縮空気を噴出させることにより、吸引ポート58bから蒸発燃料を巻き込みながら出力ポート58cに向けて圧縮空気を圧送することが可能となる。これにより、吸気管負圧が発生していないエンジン運転領域であっても、吸気系21に対して蒸発燃料を供給して処理することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、過給機を備えるエンジンの蒸発燃料処理装置に関する。
燃料タンクから発生する蒸発燃料を適切に処理するため、車両には蒸発燃料をエンジンに供給して燃焼させる蒸発燃料処理装置(以下、エバポパージシステムという)が搭載されている。このエバポパージシステムは活性炭が封入されたキャニスタを備えており、燃料タンクから発生した蒸発燃料は、キャニスタによって捕捉された後にパージ配管から吸気管に供給されている。また、吸気管に蒸発燃料を案内するパージ配管にはパージ制御弁が設けられており、このパージ制御弁を制御することによって蒸発燃料の供給量を制御することが可能となっている。
ところで、蒸発燃料は大気圧と吸気管負圧との差圧によって供給されることから、加速要求に応じて吸気管圧力が正圧となる過給機付きのエンジンにあっては、吸気管に対して蒸発燃料を供給することが困難となっていた。そこで、過給機の上流側にパージ配管を接続することにより、過給圧の掛からない過給機の上流側から蒸発燃料を供給するようにしたエバポパージシステムが提案されている(たとえば、特許文献1および2参照)。
特開平11−287162号公報 特開平5−1631号公報
しかしながら、過給機の上流側であっても大きな吸気管負圧を得ることは困難であるため、過給機付きのエンジンにおいて蒸発燃料の処理能力を向上させることは困難となっていた。また、ハイブリッド車両等にあっては、燃料消費量を抑制するため、排気量の小さな小型エンジンが搭載されたり、吸入空気を吹き戻すようにした高膨張比エンジンが搭載されたりすることも多い。このような小型エンジンや高膨張比エンジンにあっては、吸入空気量の低下に伴って吸気管負圧の減少を招くことから、蒸発燃料の処理能力を更に低下させる要因となっていた。
本発明の目的は、過給機付きエンジンにおける蒸発燃料の処理能力を向上させることにある。
本発明の蒸発燃料処理装置は、吸気系に過給機を備えるエンジンの蒸発燃料処理装置であって、前記吸気系の過給機下流側に接続され、前記過給機から出力される過給圧を蓄える蓄圧手段と、前記吸気系に接続され、燃料タンクから発生する蒸発燃料を前記吸気系に案内するパージ系とを有し、前記蓄圧手段と前記パージ系とを接続し、前記蓄圧手段に蓄えられた過給圧によって蒸発燃料を前記吸気系に圧送することを特徴とする。
本発明の蒸発燃料処理装置は、前記蓄圧手段と前記パージ系とはエジェクタを介して接続されることを特徴とする。
本発明の蒸発燃料処理装置は、前記吸気系から前記蓄圧手段に過給圧を案内する蓄圧配管は、前記吸気系に設けられるスロットルバルブの上流側に接続されることを特徴とする。
本発明の蒸発燃料処理装置は、前記吸気系に蒸発燃料を案内する前記パージ系のパージ配管は、前記吸気系に設けられるスロットルバルブの下流側に接続されることを特徴とする。
本発明の蒸発燃料処理装置は、前記吸気系に蒸発燃料を案内する前記パージ系のパージ配管は分岐して設けられ、一方のパージ配管は前記吸気系の過給機下流側に接続され、他方のパージ配管は前記吸気系の過給機上流側に接続されることを特徴とする。
本発明の蒸発燃料処理装置は、前記吸気系から前記蓄圧手段に過給圧を案内する蓄圧配管には連通状態と遮断状態とに切り換えられる蓄圧制御弁が設けられ、前記蓄圧制御弁は前記過給機から出力される過給圧が所定値を上回るときに連通状態に切り換えられることを特徴とする。
本発明によれば、蓄圧手段に蓄えられた過給圧によって蒸発燃料を吸気系に圧送するようにしたので、幅広いエンジンの運転領域で蒸発燃料を処理することが可能となる。しかも、過給機から出力される過給圧を用いるようにしたので、蒸発燃料処理装置の高コスト化を回避することができるとともに、余剰エネルギの有効活用を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はハイブリッド車両に搭載されるパワーユニット10を示すスケルトン図である。図1に示すように、パワーユニット10には、駆動源としてエンジン11とモータジェネレータ12とが設けられており、モータジェネレータ12の後方側にはトランスミッション13が設けられている。エンジン11やモータジェネレータ12から出力される動力は、ミッションケース14内に組み込まれる変速機構15を介して変速された後に、複数のデファレンシャル機構16,17を経て各駆動輪に分配される。図示するパワーユニット10はパラレル方式のパワーユニットであり、主要な駆動源としてエンジン11が駆動される一方、発進時や加速時にはモータジェネレータ12が補助的に駆動される。また、減速時や定常走行時にはモータジェネレータ12を発電駆動させることにより、減速エネルギや余剰エネルギを電気エネルギに変換して回収することが可能となる。
また、エンジン11には過給機としてターボチャージャ20が組み付けられており、エンジン11に供給される吸入空気はターボチャージャ20を介して加圧される。ターボチャージャ20は、吸気系21に回転自在に設けられて吸入空気を加圧するインペラ20aと、排気系22に回転自在に設けられて排気ガスによって駆動されるタービン20bとを備えており、インペラ20aとタービン20bとはタービン軸20cを介して連結されている。そして、アクセルペダルが踏み込まれて排気圧力が上昇することにより、タービン20bと一体回転するインペラ20aが高回転で駆動されるため、上流側吸気管23からインペラ20aに案内される吸入空気は、インペラ20aによって加圧された後に下流側吸気管24からエンジン11に供給されることになる。なお、下流側吸気管24には加圧された吸入空気を冷却するインタークーラ25が設けられており、エンジン11に対する吸入空気の充填効率を引き上げるようにしている。
このようなエンジン11に連結されるモータジェネレータ12は、モータケース30に固定されるステータ31と、エンジン11のクランク軸11aに連結されるロータ32とを備えている。また、モータジェネレータ12のロータ32に連結されるトルクコンバータ33は、コンバータケース34に固定されるポンプインペラ35と、このポンプインペラ35に対向するタービンランナ36とを備えており、トルクコンバータ33内の作動油を介してポンプインペラ35からタービンランナ36に動力が伝達されている。
また、トルクコンバータ33には、遊星歯車列、クラッチ、ブレーキ等を備える変速機構15が変速入力軸37を介して接続されている。この変速機構15内のクラッチやブレーキを選択的に締結することにより、変速機構15内の動力伝達経路を切り換えて変速することが可能となる。さらに、変速出力軸38と後輪出力軸39との間には、前後輪に駆動トルクを分配する複合遊星歯車式のセンタデファレンシャル機構16が装着されており、このセンタデファレンシャル機構16を介して前輪出力軸40と後輪出力軸39とに動力が分配されている。
このようなハイブリッド車両には、モータジェネレータ12に電力を供給する高電圧バッテリ(たとえばリチウムイオンバッテリ)41が搭載されている。この高電圧バッテリ41にはバッテリ制御ユニット42が接続されており、バッテリ制御ユニット42によって高電圧バッテリ41の充放電が制御されるとともに、電圧、電流、セル温度などに基づいて残存容量SOCが算出されている。また、ハイブリッド車両にはエンジン制御ユニット43が設けられており、エンジン制御ユニット43によってスロットルバルブ44やインジェクタ等が制御されている。
また、ハイブリッド車両にはハイブリッド制御ユニット45が設けられており、ハイブリッド制御ユニット45には、セレクトレバーの操作レンジを検出するインヒビタスイッチ、アクセルペダルの踏み込み状況を検出するアクセルペダルセンサ、ブレーキペダルの踏み込み状況を検出するブレーキペダルセンサ等が接続されている。さらに、ハイブリッド制御ユニット45にはインバータ46が接続されており、インバータ46を介して交流電流の電流値や周波数を制御することにより、交流同期型モータであるモータジェネレータ12のモータトルクやモータ回転数を制御することが可能となる。そして、ハイブリッド制御ユニット45は、制御ユニット42,43や各種センサから入力される各種情報に基づき走行状態を判定するとともに、インバータ46、エンジン制御ユニット43、バッテリ制御ユニット42に対して制御信号を出力し、モータジェネレータ12、エンジン11、高電圧バッテリ41等を互いに協調させながら制御することになる。なお、各制御ユニット42,43,45は、制御信号等を演算するCPUを備えるとともに、制御プログラム、演算式、マップデータ等を格納するROMや、一時的にデータを格納するRAMを備えている。
続いて、燃料タンク49から発生する蒸発燃料をエンジン11に供給して処理する蒸発燃料処理装置(以下、エバポパージシステムという)51について説明する。図2はエバポパージシステム50を示す概略図である。エバポパージシステム50は、蒸発燃料を吸気系21に供給するパージ系51を備えており、蒸発燃料の供給状態はエンジン制御ユニット43からの制御信号に基づき制御される。
図2に示すように、ガソリン等の燃料を貯留する燃料タンク49にはエバポ導入配管53が接続されており、燃料タンク49から発生する蒸発燃料はエバポ導入配管53を介してキャニスタ54に案内される。キャニスタ54内には蒸発燃料を吸着する活性炭が封入されており、このキャニスタ54に蒸発燃料を送り込むことで蒸発燃料を捕捉することが可能となっている。また、エバポ導入配管53には2ウェイバルブ55が設けられており、タンク内圧が上昇したときには2ウェイバルブ55を介してキャニスタ54に蒸発燃料が供給される一方、タンク内圧が低下したときには2ウェイバルブ55を介して燃料タンク49に外気が導入されている。なお、燃料タンク49には油面に応じて作動する燃料遮断弁56が設けられており、油面が上昇したときには燃料遮断弁56によってエバポ導入配管53に対する燃料の流入を回避することが可能となる。
また、キャニスタ54には蒸発燃料をエンジン11に向けて出力するエバポ供給配管57が接続されており、このエバポ供給配管57は後述するエジェクタ58を介してメインパージ配管(パージ配管)59に接続されている。エジェクタ58と吸気マニホールド60とを連通するメインパージ配管59にはメインパージ制御弁61が設けられており、このメインパージ制御弁61の連通状態はエンジン制御ユニット43からの制御信号によって制御されている。このメインパージ制御弁61を連通状態に切り換え、吸気マニホールド60とキャニスタ54とを連通させることにより、吸気マニホールド60の吸気管負圧に応じてキャニスタ54内に大気が吸引され、この大気と共にキャニスタ54内の蒸発燃料が吸気マニホールド60に向けて吸引されることになる。
また、メインパージ配管59から分岐するようにサブパージ配管(パージ配管)62が設けられており、サブパージ配管62の端部は上流側吸気管23に対して接続されている。さらに、サブパージ配管62には連通状態と遮断状態とに切り換えられるサブパージ制御弁63が設けられており、このサブパージ制御弁63の制御圧室には制御圧路64を介して吸気マニホールド60から過給圧が導入されている。過給圧が所定値を上回った場合には、サブパージ制御弁63が連通状態となって上流側吸気管23とキャニスタ54とが連通する一方、過給圧が所定値を下回った場合には、サブパージ制御弁63が遮断状態となって上流側吸気管23とキャニスタ54とが遮断される。つまり、過給圧が増大した状態のもとではターボチャージャ20の下流側に蒸発燃料を供給することが困難となるため、ターボチャージャ20の上流側に配置される上流側吸気管23に向けて蒸発燃料を供給するようにしている。
さらに、蒸発燃料の処理が可能となるエンジン運転領域を拡大するため、エバポパージシステム50には、ターボチャージャ20からの過給圧を蓄圧する蓄圧手段としての蓄圧タンク70と、蓄圧タンク70から噴出される空気流れによって蒸発燃料を吸引圧送するエジェクタ58とが設けられている。蓄圧タンク70に対してインタークーラ25から過給圧を案内するため、蓄圧タンク70とインタークーラ25とは蓄圧配管71を介して接続されており、蓄圧配管71にはエンジン制御ユニット43からの制御信号によって連通状態と遮断状態とに切り換えられる蓄圧制御弁72が設けられている。また、蓄圧タンク70に蓄えられた過給圧をエジェクタ58に供給するため、蓄圧タンク70とエジェクタ58とは噴出配管73を介して接続されており、噴出配管73にはエンジン制御ユニット43からの制御信号によって連通状態と遮断状態とに切り換えられる噴出制御弁74が設けられている。そして、蒸発燃料を吸引圧送するためのエジェクタ58には、噴出配管73が接続される入力ポート58a、エバポ供給配管57が接続される吸引ポート58b、メインパージ配管59が接続される出力ポート58cが形成されている。このように、過給圧を蓄える蓄圧タンク70と蒸発燃料を供給するパージ系51とは、エジェクタ58を介して接続されるようになっている。
ターボチャージャ20からの過給圧が所定値を上回る状態のもとでは、エンジン制御ユニット43によって蓄圧制御弁72が連通状態に切り換えられ、インペラ20aから圧送される空気の一部が蓄圧配管71を介して蓄圧タンク70に供給される。そして、蓄圧タンク70に対して圧縮空気が蓄えられた後には、エンジン11の運転状態に応じて噴出制御弁74が連通状態に切り換えられ、メインパージ制御弁61の連通状態が制御される。つまり、蓄圧タンク70に圧縮空気が蓄えられた状態のもとで、噴出制御弁74およびメインパージ制御弁61を開くことにより、蓄圧タンク70からエジェクタ58の入力ポート58aに向けて圧縮空気を噴出させることができ、吸引ポート58bから蒸発燃料を巻き込みながら出力ポート58cに向けて圧縮空気を圧送することが可能となる。これにより、吸気管負圧が発生していない場合であっても、メインパージ配管59を介して吸気マニホールド60に蒸発燃料を圧送することが可能となる。
このように、吸気マニホールド60内の吸気管圧力が蓄圧タンク70のタンク内圧を下回る場合には、いつでも蒸発燃料を吸気マニホールド60に案内することができるため、幅広いエンジン運転領域で蒸発燃料を処理することが可能となる。また、吸気マニホールド60内の吸気管圧力が蓄圧タンク70のタンク内圧を上回る場合であっても、過給圧によってサブパージ制御弁63が開かれる場合には、噴出制御弁74を連通状態に切り換えることにより、上流側吸気管23に蒸発燃料を供給して処理することが可能となる。
続いて、エンジン制御ユニット43によって実行されるタンク蓄圧制御および加圧パージ制御について説明する。なお、タンク蓄圧制御とは蓄圧タンク70に対して圧縮空気を蓄える際に実行される制御であり、加圧パージ制御とは蓄圧タンク70からの圧縮空気によって蒸発燃料を圧送する際に実行される制御である。タンク蓄圧制御や加圧パージ制御を実行するため、インタークーラ25には吸気管圧力センサ75が取り付けられ、蓄圧タンク70にはタンク圧力センサ76が取り付けられており、これらの圧力センサ75,76からエンジン制御ユニット43に向けて吸気管圧力やタンク内圧が出力されるようになっている。
ここで、図3はタンク蓄圧制御および加圧パージ制御の実行領域を示す説明図であり、図4はタンク蓄圧制御の実行手順を示すフローチャートであり、図5は加圧パージ制御の実行手順を示すフローチャートである。まず、図3に示すように、タンク蓄圧制御と加圧パージ制御とは蓄圧タンク70内の圧力に応じて切り換えられており、タンク内圧が所定値Lを下回ってから所定値Hを上回るまでは、エンジン11の運転状態に応じてタンク蓄圧制御が実行され、タンク内圧が所定値Hを上回ってから所定値Lを下回るまでは、エンジン11の運転状態に応じて加圧パージ制御が実行されることになる。
次いで、タンク蓄圧制御の実行手順について説明する。図4に示すように、ステップS1では、吸気管圧力センサ75からの出力信号に基づいて、ターボチャージャ20からの過給圧が所定値を上回るか否かが判定される。ステップS1において、過給圧が所定値を下回ると判定された場合には、蓄圧タンク70に圧縮空気を蓄えることが困難であるため、ステップS2に進み、蓄圧制御弁72が遮断状態に切り換えられる。一方、過給圧が所定値を上回ると判定された場合には、蓄圧タンク70に圧縮空気を蓄えることが可能であるため、ステップS3に進み、蓄圧制御弁72が連通状態に切り換えられることになる。なお、ステップS2において、蓄圧制御弁72が遮断状態に切り換えられた後には、ステップS1において、過給圧が所定値を上回ると判定されるまで、蓄圧制御弁72の遮断状態が保持されることになる。
ステップS3において蓄圧制御弁72が連通状態に切り換えられると、続くステップS4では蓄圧時間を計測するタイマカウント処理が実行され、続くステップS5ではタンク内圧が所定値Hを上回るか否かが判定される。そして、ステップS5においてタンク内圧が所定値Hを上回ると判定された場合には、蓄圧タンク70に十分な圧縮空気が蓄えられた状態であるため、ステップS6に進み、蓄圧制御弁72を遮断状態に切り換えた後にルーチンを抜けることになる。一方、ステップS5においてタンク内圧が所定値Hを下回ると判定された場合には、蓄圧タンク70に十分な圧縮空気が蓄えられていない状態であるため、ステップS7に進み、蓄圧時間が所定時間を上回っているか否かが判定される。ステップS7において蓄圧時間が所定時間を下回ると判定された場合には、再びステップS4から、蓄圧タンク70に対する蓄圧制御が継続される一方、ステップS7において蓄圧時間が所定時間を上回ると判定された場合には、ステップS8に進み、タンク内圧異常と判定してルーチンを抜けることになる。
このように、ターボチャージャ20からの過給圧が大きい場合に、蓄圧タンク70内に圧縮空気を蓄えるようにしたので、エンジン11の運転状態に大きな影響を与えることなくタンク蓄圧制御を実行することが可能となる。特に、過大な過給圧の発生時に排気ガスを迂回させる過給圧コントロールバルブ77や、スロットルバルブ44が急に閉じられた場合に吸入空気を迂回させるエアバイパスバルブが作動する際に、蓄圧タンク70に圧縮空気を蓄えるようにすると排気エネルギを有効に活用することが可能となる。また、前述したフローチャートでは、吸気管圧力センサ75によって検出された過給圧に応じて蓄圧制御弁72を開閉するようにしているが、蓄圧制御弁72の開閉制御を前述した過給圧コントロールバルブ77やエアバイパスバルブに連動させるようにしても良い。
続いて、加圧パージ制御の実行手順について説明する。図5に示すように、ステップS10では蓄圧制御弁72が遮断状態に切り換えられ、続くステップS11では噴出制御弁74が連通状態に切り換えられる。次いで、ステップS12に進み、エンジン11の運転状態に応じてメインパージ制御弁61の連通状態が制御され、蓄圧タンク70からの圧縮空気が蒸発燃料を巻き込みながら吸気マニホールド60に向けて供給される。続くステップS13では、タンク内圧が所定値Lを下回るか否かが判定され、タンク内圧が所定値Lを上回ると判定された場合には、蒸発燃料の圧送が可能な圧縮空気が蓄圧タンク70に蓄えられた状態であるため、再び、ステップS12において、加圧パージ制御が実行されることになる。一方、ステップS13において、タンク内圧が所定値Lを下回ると判定された場合には、蓄圧タンク70からの圧縮空気によって蒸発燃料を圧送することが困難であるため、続くステップS14において噴出制御弁74が遮断状態に切り換えられ、続くステップS15においてメインパージ制御弁61が遮断状態に切り換えられる。
これまで説明したように、ターボチャージャ20からの過給圧を蓄える蓄圧タンク70を設け、蓄圧タンク70に蓄えられた過給圧を用いて蒸発燃料を吸気系21に供給するようにしたので、幅広いエンジン運転領域において蒸発燃料を処理することが可能となる。つまり、吸気管負圧が発生するエンジン運転領域だけでなく、吸気管圧力が正圧となるエンジン運転領域であっても蒸発燃料を吸気系21に供給することができるため、幅広いエンジン運転領域で蒸発燃料を処理することが可能となる。しかも、加圧パージ制御を実行するためにエアポンプ等を設ける必要がないため、エバポパージシステム50の高コスト化を回避することが可能となる。また、余剰エネルギを用いて加圧パージ制御を実行することが可能となるため、車両のエネルギ効率を向上させることができ、燃料消費量を抑制することが可能となる。
また、ターボチャージャ20の上流側に開口するサブパージ配管62を設けるようにしたので、吸気マニホールド60内の過給圧が上昇している場合や、蓄圧タンク70のタンク内圧が低下している場合であっても、上流側吸気管23に蒸発燃料を供給して処理することが可能となる。なお、前述の説明では、過給圧によってサブパージ制御弁63が切り換えられているが、これに限られることはなく、エンジン制御ユニット43からの制御信号によってサブパージ制御弁63を切り換えるようにしても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、図示する場合には、パラレル方式のハイブリッド車両に対して本発明の蒸発燃料処理装置を適用しているが、これに限られることはなく、シリーズ方式やシリーズ・パラレル方式のハイブリッド車両に対して本発明の蒸発燃料処理装置を適用しても良く、動力源としてエンジン11のみを備える車両に対して本発明の蒸発燃料処理装置を適用しても良い。
また、本発明の蒸発燃料処理装置の適用が可能なエンジン11としては、排気量の小さな小型エンジンや、吸入空気を吹き戻すようにした高膨張比エンジンに限られることはなく、排気量の大きな大型エンジンであっても良い。さらに、エンジン形式についても限定されることはなく、水平対向エンジン、V型エンジン、直列エンジン等であっても良い。
また、図示する場合には、過給機として排気エネルギによって駆動されるターボチャージャ20を設けているが、これに限られることはなく、過給機としてエンジン動力によって駆動されるスーパーチャージャを設けても良いことはいうまでもない。さらに、前述の説明では、蓄圧手段として蓄圧タンク70を設けるようにしているが、蓄圧手段としてアキュムレータを設けるようにしても良い。
また、図示する場合には、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ75をインタークーラ25に取り付けているが、この取付位置に限られることはなく、下流側吸気管24や吸気マニホールド60に対して、吸気管圧力センサ75を取り付けるようにしても良い。なお、吸気管負圧が発生している場合には、加圧パージ制御を実行することなく、吸気管負圧と大気圧との差圧を用いて蒸発燃料を吸気系21に供給しても良いことはいうまでもない。
ハイブリッド車両に搭載されるパワーユニットを示すスケルトン図である。 エバポパージシステムを示す概略図である。 タンク蓄圧制御および加圧パージ制御の実行領域を示す説明図である。 タンク蓄圧制御の実行手順を示すフローチャートである。 加圧パージ制御の実行手順を示すフローチャートである。
符号の説明
11 エンジン
20 ターボチャージャ(過給機)
21 吸気系
44 スロットルバルブ
50 エバポパージシステム(蒸発燃料処理装置)
51 パージ系
58 エジェクタ
59 メインパージ配管(パージ配管)
62 サブパージ配管(パージ配管)
70 蓄圧タンク(蓄圧手段)
71 蓄圧配管
72 蓄圧制御弁

Claims (6)

  1. 吸気系に過給機を備えるエンジンの蒸発燃料処理装置であって、
    前記吸気系の過給機下流側に接続され、前記過給機から出力される過給圧を蓄える蓄圧手段と、
    前記吸気系に接続され、燃料タンクから発生する蒸発燃料を前記吸気系に案内するパージ系とを有し、
    前記蓄圧手段と前記パージ系とを接続し、前記蓄圧手段に蓄えられた過給圧によって蒸発燃料を前記吸気系に圧送することを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 請求項1記載の蒸発燃料処理装置において、
    前記蓄圧手段と前記パージ系とはエジェクタを介して接続されることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  3. 請求項1または2記載の蒸発燃料処理装置において、
    前記吸気系から前記蓄圧手段に過給圧を案内する蓄圧配管は、前記吸気系に設けられるスロットルバルブの上流側に接続されることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の蒸発燃料処理装置において、
    前記吸気系に蒸発燃料を案内する前記パージ系のパージ配管は、前記吸気系に設けられるスロットルバルブの下流側に接続されることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の蒸発燃料処理装置において、
    前記吸気系に蒸発燃料を案内する前記パージ系のパージ配管は分岐して設けられ、一方のパージ配管は前記吸気系の過給機下流側に接続され、他方のパージ配管は前記吸気系の過給機上流側に接続されることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の蒸発燃料処理装置において、
    前記吸気系から前記蓄圧手段に過給圧を案内する蓄圧配管には連通状態と遮断状態とに切り換えられる蓄圧制御弁が設けられ、
    前記蓄圧制御弁は前記過給機から出力される過給圧が所定値を上回るときに連通状態に切り換えられることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
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