JP2008032303A - 空調制御方法および空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理対象空気の状態を正確に計測し、必要とする絶対湿度を有する空気を得ることができる空調制御方法および空気調和機を提供する。
【解決手段】ケーシング50に処理対象空気51を通風する空気調和機において、予冷、予熱コイル52で加熱した処理対象空気51に水噴霧室60の上流側位置で噴霧ノズル61から用水を噴霧し、ケーシング50の下流側位置で処理対象空気から用水をワッシャメディア62で捕捉分離し、捕捉分離した用水を測定水として水温を水温計67で計測し、測定水の水温が一定温度を維持するように予冷、予熱コイル52によって処理対象空気51の温度を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は空調制御方法および空気調和機に関し、特にクリーンルーム用空気調和機、排熱利用エアワッシャ等の技術に係るものである。
従来、この種の技術には、例えば特許文献1に記載するものがある。これを図9および図10において説明する。図9において、ハウジング1の内部には、冷却コイル2、加熱コイル3、エアワッシャ4、露点計5を空気が通過する流れ方向に沿って設置しており、ハウジング1の外部に送風機6およびフィルタ7を設置している。
エアワッシャ4は、噴霧装置4aと、噴霧水を捕捉する捕捉部4bと、水槽4c、循環ポンプ等からなり、ハウジング1の内部で冷却コイル2の上流側に予熱コイル10を設置し、エアワッシャ4の下流側に除湿・再熱両用コイル12を設置している。
露点計5は、空調される室に至る前の処理済み空気の経路中において空気の露点温度を計るものであり、除湿・再熱両用コイル12より下流に設置している。温度センサ11は、エアワッシャ4での気液接触後の温度を計るものであり、エアワッシャ4と除湿・再熱両用コイル12の間に設置している。
予熱コイル10と除湿・再熱両用コイル12は水通路13、14を介して接続しており、水通路13にはインバータ制御ポンプ15と熱交換器16を介設し、熱交換器16は冷水管17を通る冷水で冷却運転を行う。
この構成においては、外気が低温で乾燥する加湿期には、予熱コイル10で外気から得た冷熱を除湿・再熱両用コイル12に伝えて除湿作用を行ない、除湿によって得た熱を予熱コイル10に伝えて外気を予熱する。
図10の空気線図は、加湿期におけるハウジング1の内部の各位置a〜fでの空気の状態を示すものである。図10において、点aの外気は予熱コイル10で点bまで加温され、更に加熱コイル3で23℃を大きく越えた温度の点cにまで加温される。その後に、エアワッシャ4により等エンタルピ線に沿って点dまで遷移する間に加湿量Aが加湿される。
次に、除湿・再熱両用コイル12による除湿作用によって、飽和線に沿って点eに遷移し、クリーンルームへ送られる間に、送風機6の熱を受けて点fの状態となり、クリーンルームにおいて点gとなる。
また、特許文献2には空気導入側から空気導出側に向かって予熱コイル、エアワッシャ、冷却減湿コイルを備える空調装置が記載されており、予熱コイルは加熱熱媒に配管を介して連絡しており、エアワッシャは熱交換器を介装した水噴霧回路を有し、熱交換器は加熱媒体に配管を介して連絡し、冷却減湿コイルは冷却熱源に配管を介して連絡している。
この構成では、予熱コイルに加熱媒体から温水を供給して外気を加熱し、その後に加熱媒体の熱エネルギを熱交換器を介してエアワッシャの温水に変換し、その温水によって外気を加熱加湿する。
特開2002−267206号公報 特開平10−253095号公報
上記の特許文献1の構成において、除湿・再熱両用コイル12へ送る水の温度は、給気の絶対湿度条件によって異なるものであり、給気の絶対湿度条件つまり露点温度に応じて調整している。加湿量の調整は加熱コイル3へ供給する温水供給量を制御することで行なっており、具体的にはエアワッシャ4の下流側での温度又は露点温度を指標として2方電動弁3aの開度を制御することによって行なっている。
ところで、ハウジング1を流れる空気は必ずしも一様な状態ではなく、その温度分布も均一ではない。このため、ハウジング1を流れる空気の温度や露点をハウジング1の一箇所の定点において計測する場合には、その計測値が計測対象の空気の全体的、あるいは平均的な状態を適正に示す指標である保証はない。
また、露点計は高価であり、精度を維持するためには定期的な校正が必要である。また、露点計に代えて湿度計を用い相対湿度を計測し、その計測値に基づいて制御する場合にあっても、上述した理由において、計測した相対湿度が計測対象の空気の全体的、あるいは平均的な状態を適正に示す指標である保証はない。
本発明は上記の課題を解決するものであり、処理対象空気の状態を正確に計測し、必要とする絶対湿度を有する空気を得ることができる空調制御方法および空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の空調制御方法は、ケーシング内に処理対象空気を通風する空気調和機において、空気温度調整手段で加熱した処理対象空気にケーシング内の上流側位置で噴霧手段から用水を噴霧し、ケーシング内の下流側位置で処理対象空気から用水を捕捉分離し、捕捉分離した用水を測定水として水温を計測し、測定水の水温が一定温度を維持するように空気温度調整手段によって処理対象空気の温度を調整することを特徴とする。
本発明の空調制御方法は、ケーシング内に処理対象空気を通風する空気調和機において、空気温度調整手段で加熱した処理対象空気に、用水温度調整手段により加熱した用水をケーシング内の上流側位置で噴霧手段から噴霧し、ケーシング内の下流側位置で処理対象空気から用水を捕捉分離し、捕捉分離した用水を測定水として水温を計測し、測定水の水温が一定温度を維持するように、ノズルから噴霧する用水の温度を用水温度調整手段によって調整することを特徴とする。
また、用水を噴霧する上流側位置と処理対象空気から用水を捕捉分離する下流側位置との間において処理対象空気を実質的に飽和空気となすことを特徴とする。
また、測定水の水温を空気の所定の湿球温度と同じ温度に維持することを特徴とする。
本発明の空気調和機は、ケーシング内に処理対象空気を通風する空気調和機において、ケーシング内で処理対象空気の温度を調整する空気温度調整手段と、空気温度調整手段により加熱された処理対象空気にケーシング内の上流側位置で用水を噴霧する噴霧手段と、ケーシング内の下流側位置で処理対象空気から用水を捕捉分離し、捕捉分離した用水を測定水として水温を計測する水温計測手段と、水温計測手段の計測値が一定温度を維持するように空気温度調整手段による処理対象空気の温度調整を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の空気調和機は、ケーシング内に処理対象空気を通風する空気調和機において、ケーシング内で処理対象空気を加熱する空気温度調整手段と、用水の温度を調整する用水温度調整手段と、空気温度調整手段で加熱した処理対象空気に、用水温度調整手段により加熱した用水をケーシング内の上流側位置で噴霧する噴霧手段と、ケーシング内の下流側位置で処理対象空気から用水を捕捉分離し、捕捉分離した用水を測定水として水温を計測する水温計測手段と、水温計測手段の計測値が一定温度を維持するように用水温度調整手段による用水の温度調整を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
また、水温計測手段は、ケーシング内の下流側位置で処理対象空気から用水を捕捉分離する捕捉手段と、捕捉手段で捕捉分離した用水を貯留する水槽と、水槽内の用水を測定水として水温を計測する水温計を有することを特徴とする。
また、捕捉手段は、ケーシング内の空気流路の流路断面積と実質的に等しい大きさの捕捉面を有することを特徴とする。
また、用水を噴霧する上流側位置と処理対象空気から用水を分離する下流側位置との間において処理対象空気を実質的に飽和空気となすことを特徴とする。
また、制御手段は、測定水の水温が空気の所定の湿球温度と同じ温度となるように制御を行なうことを特徴とする。
上述した本発明の原理的な作用として、気液接触を充分に行なうことが可能なエアワッシャにおいて、ケーシング内に噴霧した用水の蒸発によって処理対象空気を加湿すると、用水に蒸発熱(気化熱)を奪われる処理対象空気は温度が低下し、相対湿度100%に漸近する。処理対象空気と接触した用水は実質的に加湿後の処理対象空気の露点温度(湿球温度)に等しくなる。この反応は加湿前処理対象空気の湿球温度と噴霧される用水温度との差が10℃以内であれば加熱加湿でも等エンタルピー加湿でも同様である。
このため、ケーシング内の処理対象空気に用水を噴霧して加湿し、処理対象空気から用水を捕捉分離し、捕捉分離した用水を測定水としてその水温を計測することで、飽和した処理対象空気の露点を正確に計測することができる。
等エンタルピー加湿では飽和空気の露点および絶対湿度が処理対象空気の加湿前の湿球温度(WB)に因って定まり、加湿前の湿球温度(WB)が高いほどに飽和空気の露点および絶対湿度が高くなる。
加熱加湿では飽和空気の露点および絶対湿度が処理対象空気の加湿前の湿球温度(WB)および噴霧する用水の温度に因って定まり、加湿前の湿球温度(WB)が高いほどに飽和空気の露点および絶対湿度が高くなり、噴霧する用水の温度が高いほどに飽和空気の露点および絶対湿度が高くなる。
加湿前の湿球温度(WB)は処理対象空気の加湿前の乾球温度(DB)および加湿前の絶対湿度に因って定まる。加湿前の絶対湿度を同条件とすると加湿前の乾球温度(DB)が高いほどに加湿前の湿球温度(WB)が高くなって飽和空気の露点および絶対湿度が高くなる。
したがって、測定水の水温が一定温度を維持するように、空気温度調整手段による処理対象空気の温度調整もしくは用水温度調整手段による用水の温度調整を行うことによって、必要とする絶対湿度を有する空気を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、空気調和機は、ケーシング50の内部に処理対象空気51の通風方向に沿って上流側から下流側へ順次に、空気温度調整手段をなす予冷、予熱コイル52とエアワッシャ53と冷却コイル54と再熱コイル55とファン装置56を配設し、ケーシング50の最上流側の空気導入部にフィルター(図示省略)を設けている。
また、空気調和機は、予冷、予熱コイル52の上流側に湿球温度(WB)を計測する温度測定手段をなす湿式温度計57を有し、冷却コイル54の下流側に乾球温度(DB)を計測する温度測定手段をなす第1の乾式温度計58を有し、ファン装置56の下流側に乾球温度(DB)を計測する温度測定手段をなす第2の乾式温度計59を有している。
エアワッシャ53は、所定長さの水噴霧室60と噴霧手段をなす噴霧ノズル61と捕捉手段をなすワッシャメディア62を有しており、ワッシャメディア62を通過した後の処理対象空気51は気液接触により実質的に飽和空気となる。噴霧ノズル61は水噴霧室60の上流側位置で処理対象空気51に用水を噴霧するものであり、ケーシング50の高さ方向および幅方向に所定間隔をあけて複数箇所に配置している。噴霧ノズルの空気に対する方向は、並行流、直交流、対向流の何れでも良い。
ワッシャメディア62は通気性を備え、水噴霧室60の下流側位置で気流中の噴霧水を捕捉分離し、ワッシャメディア62での水膜効果による気液接触の効率向上を図るものであり、ケーシング内の空気流路の流路断面積と実質的に等しい大きさの捕捉面を有する形状をなし、ポリ塩化ビニルデン系繊維やステンレスの線材等からなり、たとえば25mm〜50mm程度の厚みを有するマット状のものである。
エアワッシャ53は噴霧ノズル61およびワッシャメディア62の下方位置に水槽63を有し、水槽63は冷却コイル54の空気入口付近にまで及んでいる。各噴霧ノズル61に用水を供給する用水供給系64は基端側が水槽63に接続し、供給ポンプ65を備えており、用水温度調整手段をなす熱交換器66の二次側に用水供給系64が接続している。
水槽63には用水の水温を計測する温度測定手段をなす水温計67を設けており、水温計67と、水槽63と、ワッシャメディア62によって水温計測手段を構成する。水温計測手段は、ワッシャメディア62によって処理対象空気51から捕捉分離した用水を測定水として水槽63に集め、その水温を水温計67で計測するものである。
本実施の形態では、水槽63における用水の水温を計測しているが、ワッシャメディア62の下端位置に測定用の水槽を別途に設け、この測定用の水槽にワッシャメディア62から流下する用水のみを測定水として集めてその水温を計測することも可能であり、測定精度の向上を図れる。
予冷、予熱コイル52には熱媒体供給系68の送り管路68aおよび戻り管路68bを接続しており、戻り管路68bに電動式の流量調整バルブ69を設けている。流量調整バルブ69は開閉バルブとすることも可能である。
熱媒体供給系68の送り管路68aおよび戻り管路68bには、冷水供給系70の送り管路70aおよび戻り管路70bがそれぞれ電動式もしくは電磁式の開閉バルブ71a、71bを介して接続するとともに、温水供給系72の送り管路72aおよび戻り管路72bがそれぞれ電動式もしくは電磁式の開閉バルブ73a、73bを介して接続している。
また、熱媒体供給系68の送り管路68aおよび戻り管路68bには、熱交換器66の一次側に接続する用水加熱媒体供給系75の送り管路75aおよび戻り管路75bが分岐接続しており、戻り管路75bに電動式の流量調整バルブ76を設けている。流量調整バルブ76は開閉バルブとすることも可能である。予冷、予熱コイル52は、予冷を必要としない空気調和機では予熱コイルだけの構成とすることも可能である。
冷却コイル54には冷水供給系77の送り管路77aおよび戻り管路77bが接続し、戻り管路77bに電動式の流量調整バルブ78を介装している。流量調整バルブ78には第1の乾式温度計58が接続し、第1の乾式温度計58の計測値に応じて流量調整バルブ78が開閉する。つまり、実質的な飽和空気を冷却コイル54で除湿した後は飽和状態での温度測定であるので、露点センサーでなく、乾式温度計58によって露点制御が可能となる。
再熱コイル55には温水供給系79の送り管路79aおよび戻り管路79bが接続し、戻り管路79bに電動式の流量調整バルブ80を介装している。流量調整バルブ80には第2の乾式温度計59が接続し、第2の乾式温度計59の計測値に応じて流量調整バルブ80が開閉する。再熱コイル55は電気ヒータとすることも可能であり、必ずしも設ける必要はない。
制御手段をなす制御用コントローラ81には、湿式温度計57、水温計67、流量調整バルブ69、開閉バルブ71a、71b、開閉バルブ73a、73b、流量調整バルブ76が接続しており、制御用コントローラ81は水温計67の計測値が一定温度(目標値)を維持するように、流量調整バルブ69、76を開閉制御して処理対象空気51および用水の温度調整を行う。制御用コントローラ81には、測定水の一定温度(目標値)として所定の絶対湿度を有する空気の露点と同じ温度を設定する。
以下、上記した構成における作用を表1および図2〜図6に基づいて説明する。
Figure 2008032303
(冷却シーズンのピーク期)
制御用コントローラ81は、ケーシング50の空気導入部に設けた湿式温度計57で計測する処理対象空気51の湿球温度が、ここでの例示として示すWB14℃以上である場合に冷却シーズンとしての運転を行い、湿球温度がここでの例示として示すWB19℃以上である場合に冷却シーズンのピーク期としての運転を行う。
このため、制御用コントローラ81は、開閉バルブ71a、71bを開栓するとともに、開閉バルブ73a、73bを閉栓し、冷水供給系70から冷水を予冷、予熱コイル52へ供給可能な状態において流量調整バルブ69を開栓して冷水を予冷、予熱コイル52へ供給する。
エアワッシャ53では、流量調整バルブ76を閉栓し、供給ポンプ65を運転して水槽63の用水を噴霧ノズル61に供給し、噴霧ノズル61から水噴霧室60に用水を噴霧する。噴霧した用水はワッシャメディア62により処理対象空気51から捕捉分離し、分離した用水はワッシャメディア62を伝って水槽63に流下させて再び水噴霧室60に噴霧し、用水が水噴霧室60と水槽63とを循環する。このため、用水は水噴霧室60の気中において処理対象空気51と接触することにより、その水温が処理対象空気51の湿球温度と実質的に同じ温度となって水槽63に流下する。
制御用コントローラ81は、水温計67で計測する水温が19℃、つまり水噴霧室60における処理対象空気51の湿球温度がWB19℃となるように、流量調整バルブ69を開栓かつ開度を制御して予冷、予熱コイル52の運転を制御する。具体的には、水温計67で計測する水温が19℃以上、つまり水噴霧室60における処理対象空気51の湿球温度がWB19℃以上である場合に流量調整バルブ69を開栓し、水温計67で計測する水温が19℃以下、つまり水噴霧室60における処理対象空気51の湿球温度がWB19℃以下である場合に流量調整バルブ69を閉栓する。
図2の空気線図は、空気調和機を冷却シーズンのピーク期に運転する場合におけるケーシング50の各位置(1)〜(5)での処理対象空気51の状態を示している。ファン装置56の運転により、ケーシング50の空気導入部から流入する処理対象空気51は、予冷、予熱コイル52を通過し、その冷却によって減温および除湿される。つまり、図2に示すように、処理対象空気51は点(1)から点(2)に状態が遷移し、この間に除湿により絶対湿度が低下する。
湿球温度は、理想状態のコイルのバイパスファクターが0%の場合にWB19℃の飽和状態となり、バイパスファクターがある場合にWB19℃の湿球温度線上の飽和点に近い点(2)の空気状態となる。処理対象空気51は、エアワッシャ53の入口空気状態が飽和空気であればエアワッシャ53の噴霧によって状態が変わらず、エアワッシャ53の入口空気状態が飽和していない状態の空気であれば等湿球線上を移動して点(3)の実質的に飽和空気の状態となる。
よって、本実施の形態に示す空気調和機では、予冷、予熱コイル52で温度を調整した処理対象空気51に水噴霧室60の上流側位置で噴霧ノズル61から用水を噴霧し、水噴霧室60の下流側位置でワッシャメディア62により処理対象空気51から用水を捕捉分離し、捕捉分離した用水を測定水として水温計67で水温を計測し、測定水の水温が一定温度、ここでは湿球温度WB19℃を維持するように予冷、予熱コイル52で処理対象空気51の温度を調整する。
エアワッシャ53を通過した処理対象空気51は冷却コイル54に流入する。冷却コイル54は、第1の乾式温度計58の計測値がDB12.5℃となるように、計測値を制御指標として流量調整バルブ78を開閉制御し、冷水供給系77による冷水の供給を制御して運転し、その冷却によって処理対象空気51を減温および除湿する。
つまり、図2に示すように、処理対象空気51は飽和空気線に沿って点(3)から点(4)に状態が遷移し、この間に乾球温度がDB12.5℃にまで低下するとともに、除湿により絶対湿度が低下して露点温度12.5℃の飽和空気となる。
再熱コイル55は、第2の乾式温度計59の計測値が、例えばDB23℃となるように、計測値を制御指標として流量調整バルブ80を開閉制御し、温水供給系79による温水の供給を制御して運転し、その加熱によって処理対象空気51を昇温させる。つまり、図2に示すように、処理対象空気51は絶対湿度を一定に保って点(4)から点(5)に状態が遷移し、乾球温度がDB23℃にまで上昇する。この第2の乾式温度計59の計測値の制御目標値は、DB23℃に限らず、室の負荷との関係で点(4)と同じ露点温度上のある設定値とする。
(冷却シーズンの中間期)
制御用コントローラ81は、ケーシング50の空気導入部に設けた湿式温度計57で計測する処理対象空気51の湿球温度がWB14℃以上である場合に冷却シーズンとしての運転を行い、湿球温度がWB19℃以下である場合に冷却シーズンの中間期としての運転を行う。
このため、制御用コントローラ81は、開閉バルブ71a、71bを開栓するとともに、開閉バルブ73a、73bを閉栓し、冷水供給系70から冷水を予冷、予熱コイル52へ供給可能な状態において流量調整バルブ69を閉栓して予冷、予熱コイル52への冷水の供給を停止する。
図3の空気線図は、空気調和機を冷却シーズンの中間期に運転する場合におけるケーシング50の各位置(1)〜(5)での処理対象空気51の状態を示している。ファン装置56の運転により、ケーシング50の空気導入部から流入する処理対象空気51は、予冷、予熱コイル52が運転を停止していることで、減温および除湿されることなく予冷、予熱コイル52を通過してエアワッシャ53に流入する。つまり、図3に示すように、処理対象空気51は点(2)が点(1)と同じ状態を維持する。
エアワッシャ53では、流量調整バルブ76を閉栓し、供給ポンプ65を運転して水槽63の用水を噴霧ノズル61に供給し、噴霧ノズル61から噴霧する用水によって水噴霧室60の処理対象空気51を等エンタルピー加湿する。つまり、図3に示すように、処理対象空気51は点(2)から点(3)に遷移し、加湿飽和効率100%の場合は飽和空気となり、加湿飽和効率が100%に満たない場合は、飽和点に近い点の空気状態となる。
エアワッシャ53を通過した処理対象空気51は冷却コイル54に流入する。冷却コイル54は、第1の乾式温度計58の計測値がDB12.5℃となるように、計測値を制御指標として流量調整バルブ78を開閉制御し、冷水供給系77による冷水の供給を制御して運転し、その冷却によって処理対象空気51を減温および除湿する。つまり、図3に示すように、処理対象空気51は理想状態では飽和空気線に沿って点(3)から点(4)に状態が遷移し、点(3)が飽和点に近い場合は飽和空気線に漸近して点(4)に状態が遷移し、乾球温度がDB12.5℃にまで低下するとともに、除湿により絶対湿度が低下して露点温度12.5℃の飽和空気となる。
再熱コイル55は、第2の乾式温度計59の計測値がDB23℃となるように、計測値を制御指標として流量調整バルブ80を開閉制御し、温水供給系79による温水の供給を制御して運転し、その加熱によって処理対象空気51を昇温させる。つまり、図3に示すように、処理対象空気51は絶対湿度を一定に保って点(4)から点(5)に状態が遷移し、乾球温度がDB23℃にまで上昇する。
(加熱シーズンの中間期)
制御用コントローラ81は、ケーシング50の空気導入部に設けた湿式温度計57で計測する処理対象空気51の湿球温度がWB14℃以下である場合に加熱シーズンとしての運転を行う。
このため、制御用コントローラ81は、開閉バルブ71a、71bを閉栓するとともに、開閉バルブ73a、73bを開栓し、温水供給系72から温水(30℃程度)を予冷、予熱コイル52へ供給可能な状態において流量調整バルブ69を開栓かつ開度を制御して温水を予冷、予熱コイル52へ供給する。
図4の空気線図は、空気調和機を加熱シーズンの中間期に運転する場合におけるケーシング50の各位置(1)〜(5)での処理対象空気51の状態を示している。ファン装置56の運転により、ケーシング50の空気導入部から流入する処理対象空気51は、予冷、予熱コイル52で加熱されて後にエアワッシャ53に流入する。つまり、図4に示すように、処理対象空気51は点(1)から点(2)に状態が遷移し、ここでの例示として示す乾球温度DB25℃で湿球温度WB13.5℃に制御される。この乾球温度DB25℃は一定でなく、空気導入部から流入する処理対象空気51の絶対湿度が高い場合には低い乾球温度において湿球温度WB13.5℃となり、絶対湿度が低い場合には高い乾球温度において湿球温度WB13.5℃となる。
エアワッシャ53では、流量調整バルブ76を閉栓し、供給ポンプ65を運転して水槽63の用水を噴霧ノズル61に供給し、噴霧ノズル61から噴霧する用水によって水噴霧室60の処理対象空気51を等エンタルピー加湿する。つまり、図4に示すように、処理対象空気51は等湿球温度線(WB13.5℃)に沿って点(2)から点(3)に遷移し、加湿飽和効率100%の場合は飽和空気となり、加湿飽和効率が100%に満たない場合は、飽和点に近い点の空気状態となる。
ワッシャメディア62により処理対象空気51から捕捉分離した用水はワッシャメディア62を伝って水槽63に流下させて再び水噴霧室60に噴霧し、水噴霧室60と水槽63とを循環させる。このため、用水は水噴霧室60の気中において処理対象空気51と接触することにより、その水温が処理対象空気51の湿球温度と実質的に同じ温度となって水槽63に流下する。
制御用コントローラ81は、水温計67で計測する水温が13.5℃、つまり水噴霧室60の最下流位置であるワッシャメディア62を通過する処理対象空気51の湿球温度がWB13.5℃となるように、流量調整バルブ69を開閉制御して予冷、予熱コイル52の運転を制御する。具体的には、水温計67で計測する水温が13.5℃以上、つまり水噴霧室60における処理対象空気51の湿球温度がWB13.5℃以上である場合に流量調整バルブ69を閉栓し、水温計67で計測する水温が13.5℃以下、つまり水噴霧室60における処理対象空気51の湿球温度がWB13.5℃以下である場合に流量調整バルブ69を開栓かつ開度を制御する。
ここで、改めて本発明の原理的な作用を説明する。気液接触を充分に行なうことが可能なエアワッシャにおいて、ケーシング50の水噴霧室60に噴霧した用水の蒸発によって処理対象空気51を加湿すると、用水に蒸発熱(気化熱)を奪われる処理対象空気51は温度が低下して飽和空気に漸近し、処理対象空気51と接触した用水は実質的に処理対象空気51の露点温度(湿球温度)に等しくなる。
したがって、水噴霧室60で処理対象空気51に用水を噴霧して加湿し、処理対象空気51から用水を捕捉分離し、捕捉分離した用水を測定水としてその水温を水温計67で計測することで、飽和した処理対象空気51の露点を正確に計測することができる。
このため、本実施の形態に示す空気調和機では、予冷、予熱コイル52で加熱した処理対象空気51に水噴霧室60の上流側位置で噴霧ノズル61から用水を噴霧し、水噴霧室60の下流側位置でワッシャメディア62により処理対象空気51から用水を捕捉分離し、捕捉分離した用水を測定水として水温を水温計67で計測し、測定水の水温が一定温度、ここでは湿球温度WB13.5℃を維持するように予冷、予熱コイル52によって処理対象空気51の温度を調整する。
ところで、ケーシング50の水噴霧室60を流れる空気は必ずしも一様な状態ではなく、その温度分布も均一ではない。このため、ケーシング50を流れる空気の温度や露点をケーシング50の一箇所の定点において計測する場合には、その計測値が計測対象の空気の全体的、あるいは平均的な状態を適正に示す指標である保証はない。
しかし、ワッシャメディア62はケーシング50の水噴霧室60における空気流路の流路断面積と実質的に等しい大きさの捕捉面を有するので、ワッシャメディア62で捕捉分離する用水は水噴霧室60の空気流路断面の各所における処理対象空気51の温度を反映するものとなり、捕捉分離した用水を集めて測定水としてその水温を水温計67で計測することで、処理対象空気51の全体的、あるいは平均的な状態を適正に示す指標となり、処理対象空気51の露点を正確に計測することができる。
本実施の形態では、水槽63における用水の水温を計測しているが、図7に示すように、ワッシャメディア62の下端位置に測定用の水槽82を別途に設け、この測定用の水槽82にワッシャメディア62から流下する用水のみを測定水として集めてその水温を計測することで測定精度が向上する。また、図8に示すように、水温計67は、水槽82における集水部(流出部)で計測することが望ましい。
エアワッシャ53を通過した処理対象空気51は冷却コイル54に流入する。冷却コイル54は、第1の乾式温度計58の計測値がDB12.5℃となるように、計測値を制御指標として流量調整バルブ78を開閉制御し、冷水供給系77による冷水の供給を制御して運転し、その冷却によって処理対象空気51を減温および除湿する。つまり、図4に示すように、処理対象空気51は飽和空気線に沿って点(3)から点(4)に状態が遷移し、この間に乾球温度がDB12.5℃にまで低下するとともに、除湿により絶対湿度が低下して露点温度12.5℃の飽和空気となる。
再熱コイル55は、第2の乾式温度計59の計測値がDB23℃となるように、計測値を制御指標として流量調整バルブ80を開閉制御し、温水供給系79による温水の供給を制御して運転し、その加熱によって処理対象空気51を昇温させる。つまり、図4に示すように、処理対象空気51は絶対湿度を一定に保って点(4)から点(5)に状態が遷移し、乾球温度がDB23℃にまで上昇する。
(加熱シーズンのピーク期)
制御用コントローラ81は、ケーシング50の空気導入部に設けた湿式温度計57で計測する処理対象空気51の湿球温度がWB14℃以下であり、中間期の運転では必要な絶対湿度を得ることができない場合には、加熱シーズンのピーク期の運転を行う。
例えば図6に示すように、取入外気が0℃DBで50%の相対湿度の場合、所定の湿球温度WB13.5℃を得るためには乾球温度でDB33℃に加熱する必要があり、温水供給系72の温水の温度(30℃程度)では、予冷、予熱コイル52において処理対象空気51が所定の湿球温度WB13.5℃に達せず、結果として水温計67で計測する水槽63の水温を13.5℃に維持することができず、等エンタルピー加湿では必要な絶対湿度を得ることができない場合には、加熱シーズンのピーク期としての運転として加熱加湿を行う。
このため、制御用コントローラ81は、開閉バルブ71a、71bを閉栓するとともに、開閉バルブ73a、73bを開栓し、温水供給系72から温水を予冷、予熱コイル52へ供給可能な状態において流量調整バルブ69を開栓して温水を予冷、予熱コイル52へ供給するとともに、流量調整バルブ76を開栓して温水を熱交換器66に供給し、用水供給系64を流れる用水を加熱し、噴霧ノズル61から噴霧する用水の温度を高める。
図5の空気線図は、空気調和機を加熱シーズンのピーク期に運転する場合におけるケーシング50の各位置(1)〜(5)での処理対象空気51の状態を示している。ファン装置56の運転により、ケーシング50の空気導入部から流入する処理対象空気51は、予冷、予熱コイル52で加熱されて後にエアワッシャ53に流入する。
つまり、図5に示すように、処理対象空気51は点(1)から点(2)に状態が遷移し、ここでの例示として示す乾球温度DB25℃に達する。この乾球温度DB25℃では所定の湿球温度WB13.5℃とならない。
このため、エアワッシャ53では、流量調整バルブ76を開栓し、供給ポンプ65を運転して水槽63の用水を熱交換器66で加熱して噴霧ノズル61に供給し、噴霧ノズル61から噴霧する加熱した用水によって水噴霧室60の処理対象空気51を加熱加湿する。つまり、図5に示すように、処理対象空気51は点(2)から点(3)に遷移し、湿球温度WB13.5℃の飽和空気となる。
ワッシャメディア62により処理対象空気51から捕捉分離した用水はワッシャメディア62を伝って水槽63に流下させて再び水噴霧室60に噴霧し、水噴霧室60と水槽63とを循環させる。このため、用水は水噴霧室60の気中において処理対象空気51と接触することにより、その水温が処理対象空気51の湿球温度と実質的に同じ温度となって水槽63に流下する。
制御用コントローラ81は、水温計67で計測する水温が13.5℃、つまり水噴霧室60の最下流位置であるワッシャメディア62を通過する処理対象空気51の湿球温度がWB13.5℃となるように、流量調整バルブ76を開閉制御して熱交換器66の運転を制御し、噴霧ノズル61から噴霧する用水の温度を調整する。
具体的には、水温計67で計測する水温が13.5℃以上、つまり水噴霧室60における処理対象空気51の湿球温度がWB13.5℃以上である場合に流量調整バルブ76を閉栓し、水温計67で計測する水温が13.5℃以下、つまり水噴霧室60における処理対象空気51の湿球温度がWB13.5℃以下である場合に流量調整バルブ76を開栓かつ開度を制御する。
加熱した用水を水噴霧室60に噴霧して処理対象空気51を加熱加湿すると、処理対象空気51は用水の顕熱によって加熱される一方で、用水に蒸発熱(気化熱)を奪われ、飽和空気(露点)となるまで温度が低下し、処理対象空気51と接触した未蒸発の用水は実質的に処理対象空気51の露点温度(湿球温度)に等しくなる。
したがって、水噴霧室60で処理対象空気51に加熱した用水を噴霧して加熱加湿し、処理対象空気51から用水を捕捉分離し、捕捉分離した用水を測定水としてその水温を水温計67で計測することで、飽和した処理対象空気51の露点を正確に計測することができる。
このため、本実施の形態に示す空気調和機では、予冷、予熱コイル52で加熱した処理対象空気51に熱交換器66で加熱した用水を水噴霧室60の上流側位置で噴霧ノズル61から噴霧し、水噴霧室60の下流側位置でワッシャメディア62により処理対象空気51から用水を捕捉分離し、捕捉分離した用水を測定水として水温を水温計67で計測し、測定水の水温が一定温度、ここでは湿球温度WB13.5℃を維持するように熱交換器66によって噴霧する用水の温度を調整する。
エアワッシャ53を通過した処理対象空気51は冷却コイル54に流入する。冷却コイル54は、第1の乾式温度計58の計測値がDB12.5℃となるように、計測値を制御指標として流量調整バルブ78を開閉制御し、冷水供給系77による冷水の供給を制御して運転し、その冷却によって処理対象空気51を減温および除湿する。つまり、図5に示すように、処理対象空気51は飽和空気線に沿って点(3)から点(4)に状態が遷移し、この間に乾球温度がDB12.5℃にまで低下するとともに、除湿により絶対湿度が低下して露点温度12.5℃の飽和空気となる。
再熱コイル55は、第2の乾式温度計59の計測値がDB23℃となるように、計測値を制御指標として流量調整バルブ80を開閉制御し、温水供給系79による温水の供給を制御して運転し、その加熱によって処理対象空気51を昇温させる。つまり、図5に示すように、処理対象空気51は絶対湿度を一定に保って点(4)から点(5)に状態が遷移し、乾球温度がDB23℃にまで上昇する。
以上のように本実施の形態における空気調和機では、湿式温度計57で処理対象空気51の温度を計測し、計測した湿球温度値と設定値との比較において冷水供給系70と温水供給系72を切り換えることにより、冷却シーズンの中間期と加熱シーズンの中間期とのはざ間において、温水と冷水の適切な切り替えを自動的に行なうことができる。
用水を熱交換器66で加熱し、噴霧ノズル61から温水噴霧することで、冷凍機などの低い温度(30℃程度)の排熱を有効に活用することができる。また、一つのコイルである予冷、予熱コイル52を予冷と予熱に兼用することで、空気抵抗を減じて圧力損失を低減できる。
処理対象空気51の計測は、温度分布が必ずしも均一でなく、正確な計測が困難であるが、空気の湿球温度と実質的に同じ温度の水槽63の水温は正確に安定して計測でき、的確な制御を行なえる。また、ケーシング50の水噴霧室60における空気流路の流路断面積と実質的に等しい大きさの捕捉面を有するワッシャメディア62で用水を捕捉分離することで、用水は水噴霧室60の空気流路断面の各所における処理対象空気51の温度を反映するものとなり、捕捉分離した用水を集めて測定水としてその水温を水温計67で計測することで、水温は処理対象空気51の全体的、あるいは平均的な状態を適正に示す指標となり、処理対象空気51の露点を正確に計測することができる。よって、露点センサーを使用せずに、温水噴霧のエアワッシャを活用した空調制御を安定して行なうことができ、初期費用、メンテナンス費用が軽減できる。また、確実に露点となった飽和空気を冷却コイル54で除湿するので、冷却コイル54の出口の空気は相対湿度100%となり、乾球温度と露点温度が等しくなる。よって、センサーとして乾式温度計58を使用でき、メンテナンスが不要となる。
実施の形態に記載した各温度は、点(5)の出口空気条件がDB23℃、50〜55%RHの場合および水が30℃程度であることを与条件としたが、これに限られるものではない。
本発明の実施の形態における空気調和機を示す模式図 同実施の形態の空気調和機における冷却シーズンのピーク期の運転を示す空気線図 同実施の形態の空気調和機における冷却シーズンの中間期の運転を示す空気線図 同実施の形態の空気調和機における加熱シーズンの中間期の運転を示す空気線図 同実施の形態の空気調和機における加熱シーズンのピーク期の運転を示す空気線図 同実施の形態の空気調和機における加熱シーズンのピーク期を等エンタルピー加湿で運転する場合の空気線図 本発明の他の実施の形態における水槽の構造を示す模式図 本発明の他の実施の形態における水槽の構造を示す模式図 従来の空気調和機を示す模式図 同空気調和機における冷却シーズンの運転を示す空気線図
符号の説明
50 ケーシング
51 処理対象空気
52 予冷、予熱コイル
53 エアワッシャ
54 冷却コイル
55 再熱コイル
56 ファン装置
57 湿式温度計
58 第1の乾式温度計
59 第2の乾式温度計
60 水噴霧室
61 噴霧ノズル
62 ワッシャメディア
63 水槽
64 用水供給系
65 供給ポンプ
66 熱交換器
67 水温計
68 熱媒体供給系
68a 送り管路
68b 戻り管路
69 流量調整バルブ
70 冷水供給系
70a 送り管路
70b 戻り管路
71a、71b 開閉バルブ
72 温水供給系
72a 送り管路
72b 戻り管路
73a、73b 開閉バルブ
75 用水加熱媒体供給系
75a 送り管路
75b 戻り管路
76 流量調整バルブ
77 冷水供給系
77a 送り管路
77b 戻り管路
78 流量調整バルブ
79 温水供給系
79a 送り管路
79b 戻り管路
80 流量調整バルブ
81 制御用コントローラ
82 水槽

Claims (10)

  1. ケーシング内に処理対象空気を通風する空気調和機において、空気温度調整手段で加熱した処理対象空気にケーシング内の上流側位置で噴霧手段から用水を噴霧し、ケーシング内の下流側位置で処理対象空気から用水を捕捉分離し、捕捉分離した用水を測定水として水温を計測し、測定水の水温が一定温度を維持するように空気温度調整手段によって処理対象空気の温度を調整することを特徴とする空調制御方法。
  2. ケーシング内に処理対象空気を通風する空気調和機において、空気温度調整手段で加熱した処理対象空気に、用水温度調整手段により加熱した用水をケーシング内の上流側位置で噴霧手段から噴霧し、ケーシング内の下流側位置で処理対象空気から用水を捕捉分離し、捕捉分離した用水を測定水として水温を計測し、測定水の水温が一定温度を維持するように、ノズルから噴霧する用水の温度を用水温度調整手段によって調整することを特徴とする空調制御方法。
  3. 用水を噴霧する上流側位置と処理対象空気から用水を捕捉分離する下流側位置との間において処理対象空気を実質的に飽和空気となすことを特徴とする請求項1又は2に記載の空調制御方法。
  4. 測定水の水温を空気の所定の湿球温度と同じ温度に維持することを特徴とする請求項1又は2に記載の空調制御方法。
  5. ケーシング内に処理対象空気を通風する空気調和機において、ケーシング内で処理対象空気の温度を調整する空気温度調整手段と、空気温度調整手段により加熱された処理対象空気にケーシング内の上流側位置で用水を噴霧する噴霧手段と、ケーシング内の下流側位置で処理対象空気から用水を捕捉分離し、捕捉分離した用水を測定水として水温を計測する水温計測手段と、水温計測手段の計測値が一定温度を維持するように空気温度調整手段による処理対象空気の温度調整を制御する制御手段とを備えることを特徴とする空気調和機。
  6. ケーシング内に処理対象空気を通風する空気調和機において、ケーシング内で処理対象空気を加熱する空気温度調整手段と、用水の温度を調整する用水温度調整手段と、空気温度調整手段で加熱した処理対象空気に、用水温度調整手段により加熱した用水をケーシング内の上流側位置で噴霧する噴霧手段と、ケーシング内の下流側位置で処理対象空気から用水を捕捉分離し、捕捉分離した用水を測定水として水温を計測する水温計測手段と、水温計測手段の計測値が一定温度を維持するように用水温度調整手段による用水の温度調整を制御する制御手段とを備えることを特徴とする空気調和機。
  7. 水温計測手段は、ケーシング内の下流側位置で処理対象空気から用水を捕捉分離する捕捉手段と、捕捉手段で捕捉分離した用水を貯留する水槽と、水槽内の用水を測定水として水温を計測する水温計を有することを特徴とする請求項5又は6に記載の空気調和機。
  8. 捕捉手段は、ケーシング内の空気流路の流路断面積と実質的に等しい大きさの捕捉面を有することを特徴とする請求項6に記載の空気調和機。
  9. 用水を噴霧する上流側位置と処理対象空気から用水を分離する下流側位置との間において処理対象空気を実質的に飽和空気となすことを特徴とする請求項5又は6に記載の空気調和機。
  10. 制御手段は、測定水の水温が空気の所定の湿球温度と同じ温度となるように制御を行なうことを特徴とする請求項5又は6に記載の空気調和機。
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