JP2008030927A - 給紙装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2個の給紙ローラを被記録媒体の送給方向と略直交方向に間をあけて設けても、被記録媒体の斜行を防止することができる給紙装置を得る。
【解決手段】一端が揺動可能に支持されたアーム部材6aの他端に回転可能に支持されると共に、給紙トレイ3の被記録媒体Pに接触して被記録媒体Pを送給する給紙ローラ6b1,6b2を備える。給紙ローラ6b1,6b2は被記録媒体Pの送給方向と略直交方向に間をあけて2個設けられている。2個の給紙ローラ6b1,6b2の略中間を通る中心線CL上で、かつ、給紙ローラ6b1,6b2から離れた位置に、付勢されて被記録媒体Pに接触される接触部58cを有する回転規制部材58を設け、接触部58cは被記録媒体Pとの摩擦係数が、被記録媒体の送給方向と略直交方向で大きく、被記録媒体Pの送給方向で小さい。接触部58cは、回転規制部材58に一体的に突出形成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、給紙トレイに載置されたシート状の被記録媒体を給紙ローラにより送給する給紙装置に関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の記録装置に給紙装置が用いられており、給紙装置では、給紙トレイに載置されたシート状の被記録媒体に給紙ローラを接触させて、給紙ローラの回転により、被記録媒体を送給している。
その際、特許文献1や特許文献2にあるように、給紙ローラは揺動可能に支持されたアーム部材の先端に回転可能に支持され、駆動モータの回転を伝達機構を介して給紙ローラに伝達し、給紙ローラを回転させている。また、アーム部材をバネ等により付勢して、給紙ローラを被記録媒体に接触させている。
特開2005−298115号公報(図6参照) 特開2002−249248号公報
しかしながら、こうした従来の給紙装置では、被記録媒体の送給をより確実なものとするために、2個の給紙ローラを被記録媒体の送給方向と略直交方向に間をあけて設けると、2個の給紙ローラの差によって被記録媒体が斜行してしまう。
例えば、2個の給紙ローラが取り付けられた従動軸と従動軸を回転可能に支持するアーム部材との間にはガタがあり、従動軸が振られて、被記録媒体が斜行したり、また、製作誤差等により、2個の給紙ローラの直径に差がある場合や、2個の給紙ローラと被記録媒体との接触による摩擦に差がある場合など、2個の給紙ローラのアンバランスによって、被記録媒体が斜行してしまうという問題があった。
本発明の課題は、2個の給紙ローラを被記録媒体の送給方向と略直交方向に間をあけて設けても、被記録媒体の斜行を防止することができる給紙装置を提供することにある。
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、シート状の被記録媒体が載置される給紙トレイと、一端が揺動可能に支持されたアーム部材と、該アーム部材の他端に回転可能に支持されると共に、前記給紙トレイの前記被記録媒体に接触して前記被記録媒体を送給する給紙ローラと、を備えた給紙装置において、前記給紙ローラは前記被記録媒体の送給方向と略直交方向に間をあけて2個設けられ、2個の前記給紙ローラの略中間を通る中心線上で、かつ、前記給紙ローラから離れた位置に、付勢されて前記被記録媒体に接触される接触部を有する回転規制部材を設け、該接触部は 前記被記録媒体との摩擦係数が、前記被記録媒体の送給方向と略直交方向で大きく、前記被記録媒体の送給方向で小さいことを特徴とする給紙装置がそれである。
前記接触部は、前記回転規制部材に回転可能に支持されたローラであってもよい。あるいは、前記接触部は、前記回転規制部材と一体的に形成され、かつ、前記被記録媒体に向かって突出形成されている構成でもよい。その際、前記接触部に、前記被記録媒体に接触する前記送給方向に沿った複数の突条を設けてもよい。
前記回転規制部材は前記アーム部材に揺動可能に支持されると共に、前記給紙トレイの底面には、前記被記録媒体が存在しないときに前記接触部が入り込む凹部が形成され、また、前記アーム部材に駆動歯車の回転を前記給紙ローラに伝達する歯車伝導機構を設け、更に、前記接触部が前記凹部に入り込んだ際の前記回転規制部材の揺動により、前記歯車伝導機構による回転の伝導を遮断するクラッチ機構を設けた構成としてもよい。あるいは、前記回転規制部材は前記アーム部材に揺動可能に支持されると共に、前記給紙トレイの底面には、前記被記録媒体が存在しないときに前記接触部が入り込む凹部が形成され、また、前記アーム部材に駆動歯車の回転を前記給紙ローラに伝達する歯車伝達機構を設け、更に、前記接触部が前記凹部に入り込んだ際の前記回転規制部材の揺動により、前記アーム部材を持ち上げて前記給紙ローラを空転させるように構成してもよい。
本発明の給紙装置は、2個の給紙ローラを被記録媒体の送給方向と略直交方向に間をあけて設けたことにより、2個の給紙ローラと被記録媒体との接触が、中心線で対称とならず、アンバランスの状態となって、被記録媒体に回転モーメントが働いても、接触部と被記録媒体の接触による摩擦力により、回転モーメントを打ち消し、被記録媒体の斜行を防止することができるという効果を奏する。
また、接触部にローラを用いることにより、被記録媒体の送給方向の摩擦係数を非常に小さくできるので、搬送モータの負荷を軽減できる。あるいは、接触部を回転規制部材と一体にすることにより、接触部は構成が簡単で、容易に形成できる。その際、接触部に複数の突条を設けることにより、被記録媒体の送給方向と略直交方向の摩擦係数を容易に大きくすることができる。
更に、接触部が給紙トレイの凹部に入り込んだ際に、クラッチ機構により歯車伝導機構による回転の伝導を遮断することにより、給紙ローラが給紙トレイの底面と接触しながら回転するのを防止できる。あるいは、接触部が給紙トレイの凹部に入り込んだ際に、アーム部材を持ち上げて給紙ローラを空転させることにより、給紙ローラが給紙トレイの底面と接触しながら回転するのを防止できる。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施形態の給紙装置を用いた複合機1の外観を表す斜視図であり、図2は複合機1の拡大側断面図である。なお、以下の説明においては、図1及び図2に図示する状態を基準として上下方向を表現し、後述する給紙トレイ3の設けられている側を手前側(前)として前後方向を表現し、複合機1を手前側(正面)から見て左右方向を表現する。
この複合機1は、画像記録機能、画像読取機能、カラーコピー機能、ファクシミリ機能等を有したものであり、図1、図2に示すように、合成樹脂製の装置本体2の上部に、原稿の読み取りに用いられる画像読取装置12が設けられている。
画像読取装置12は、シートフィード式のもので、上下一対の原稿送りローラ14、上下一対の原稿排出ローラ16により、原稿を送り、原稿送りローラ14と原稿排出ローラ16との間に配置された原稿読み取り用の密着型イメージセンサ18により原稿に記載されている画像を読み取り、画像信号を出力するものである。
一方、画像読取装置12の下方の装置本体2には記録装置7が設けられており、用紙等のシート状の被記録媒体Pを給紙するための給紙装置11が装置本体2の底部に設けられている。
記録装置7は、下面からインクを吐出することで被記録媒体Pに画像を記録するインクジェット式の記録ヘッド4と、この記録ヘッド4が搭載され、図2の紙面に垂直な方向に往復動可能なキャリッジ5とを備えている。記録装置7において、キャリッジ5における記録ヘッド4の下面には、左右方向に延びる扁平状であって、記録ヘッド4と対向するように被記録媒体Pを下方から支持するプラテン26が設けられている。
そして、図2に示すように、プラテン26の排紙方向(矢印B方向)上流側には、被記録媒体Pをプラテン26の上面(記録ヘッド4の下面)に搬送するための搬送(レジスト)ローラとして、駆動ローラ34と、この駆動ローラ34に下方から対向するニップローラ36とが配置されている。また、プラテン26の排紙方向(矢印B方向)下流側には、記録装置7を経た被記録媒体Pを排紙方向に沿って排紙部10に搬送するように駆動される排紙ローラ28と、これに対向して排紙ローラ28側に付勢された拍車ローラ29とが配置されている。
記録装置7にて画像が記録された被記録媒体Pがその記録面を上向きにして排出される排紙部10は、給紙装置11の上側に配置され、排紙口10aが装置本体2の前面の開口部2aと共通にして開口されている。そして、排紙部10から排紙方向(矢印B方向)に排出された被記録媒体Pは、開口部2aの内部側に位置する排紙トレイ10b上に積載収容される。
給紙装置11には、上方が開口された箱状で、被記録媒体Pを載置した状態で収容する給紙トレイ3が、装置本体2の前側に形成された開口部2aを介して、装置本体2に対し前後方向に着脱可能に設けられている。
本実施形態において、給紙トレイ3は、A4サイズ、レターサイズ、リーガルサイズ、はがきサイズ等の被記録媒体Pをその短辺(幅)が送給方向(前後方向、矢印A方向)と直交する方向(左右方向)に延びる向きで複数枚載置して収容可能に構成されている。なお、本実施形態において、シート状の被記録媒体Pには、記録がなされるものであれば、紙のみならず、樹脂等の被搬送体全てを含むものとする。
給紙トレイ3には、載置される被記録媒体Pと平行方向に伸縮可能に形成され、図2に示すように、給紙トレイ3の一部が装置本体2の前面側の外側に引き出すことができるように形成されている。装置本体2の外側に突き出された状態の給紙トレイ3には、本実施形態では、A4サイズの被記録媒体Pが載置できる。
装置本体2の前面側には、カバー部材41が揺動可能に支持されている。カバー部材41はほぼ平板状に形成されており、カバー部材41の左右方向の幅は装置本体2の開口部2aの左右方向の幅とほぼ同じに形成されている。
カバー部材41は、図2に細線で示すように、上下方向に立てられた状態から、図2に実線で示すように、前側にほぼ水平に倒された状態に揺動され、装置本体2の前面側に引き出された給紙トレイ3をカバー部材41により覆い、塵や埃の侵入を防止する。
そして、図2に示すように、給紙トレイ3の奥側(後端部側)には、用紙分離用の傾斜分離板8が配置されている。この傾斜分離板8は、被記録媒体Pの幅方向(左右方向)中央部において突出し、被記録媒体Pの幅方向左右両端部側へ向かうに従って後退するように平面視で凸湾曲状に形成されており、被記録媒体Pの幅方向中央部には、被記録媒体Pの先端縁に当接して分離を促進するための鋸歯状の弾性分離パッド(図示せず)が設けられている。
給紙装置11により、送給方向(矢印A方向)に沿って進むように分離された被記録媒体Pは、第1搬送路体30と第2搬送路体32との間隙に形成された横向き略U字状の搬送経路9に搬送され、給紙トレイ3の上方に設けられた記録装置7に給送される。
また、給紙装置11において、装置本体2側には、給紙トレイ3から被記録媒体Pを給紙するためのアーム部材6aの一端が、被記録媒体Pと平行な駆動軸6dの廻りに、上下方向に揺動可能に支持され、このアーム部材6aの他端には2個の給紙ローラ6b1,6b2が回転可能に支持されている。
アーム部材6aは、給紙ローラ6b1,6b2等の自重や図示しないバネ等の付勢力により、給紙ローラ6b1,6b2を給紙トレイ3に載置された被記録媒体Pに接触される。そして、この給紙ローラ6b1,6b2と前述した傾斜分離板8の弾性分離パッドとが協動して、給紙トレイ3に積載された被記録媒体Pを1枚ずつ分離搬送する。
図3は本実施形態の給紙ローラ6b1,6b2が設けられているアーム部材6aの拡大斜視図、図4は本実施形態の給紙ローラ6b1,6b2が設けられているアーム部材6aの拡大側面図、図5は本実施形態の給紙ローラ6b1,6b2が設けられているアーム部材6aの拡大底面図である。図6は本実施形態のアーム部材6a、歯車伝導機構6c、回転規制部材58の概略構成図、図7は本実施形態の2個の給紙ローラ6b1,6b2と接触部58cとの被記録媒体Pへの接触を示す説明図である。
2個の給紙ローラ6b1,6b2は、従動軸51の両端にそれぞれ固定されており、駆動軸6dに支持されたアーム部材6aの先端部に従動軸51が回転可能に支持されている。2個の給紙ローラ6b1,6b2はアーム部材6aを間にして、その両側にそれぞれ配置され、2個の給紙ローラ6b1,6b2は被記録媒体Pの送給方向と略直交方向に間をあけて設けられている。
駆動軸6dの一端には歯車52が固定され、この歯車52に図示しない搬送モータの回転が伝達されて、駆動軸6dが回転駆動される。また、駆動軸6dには駆動歯車54が一体的に取り付けられており、従動軸51には従動歯車56が一体的に取り付けられている。
アーム部材6a内に歯車伝導機構6cが設けられ、駆動歯車54の回転が歯車伝導機構6cを介して従動歯車56に伝達される。本実施形態では、歯車伝導機構6cは第1〜第4の中間歯車6c1,6c2,6c3,6c4を備えている。第1〜第4の中間歯車6c1,6c2,6c3,6c4は、それぞれアーム部材6aに回転可能に支持され、第1の中間歯車6c1が駆動歯車54に噛合され、第4の中間歯車6c4が従動歯車56に噛合されると共に、第1〜第4の中間歯車6c1,6c2,6c3,6c4が順にそれぞれ噛合されている。尚、アーム部材6aは上部が開口した略箱型に形成され、この箱内に駆動歯車54から従動歯車56に至る歯車列が収納されている。
給紙トレイ3の側壁には図示しないカムが形成され、アーム部材6aにはカムフォロア部6eが一体的に形成されて、給紙トレイ3を装置本体2外に引き出すと、カムがカムフォロア部6eを介して給紙ローラ6b1,6b2を給紙トレイ3の上方へと揺動させる。これにより、給紙トレイ3の出し入れ時における給紙ローラ6b1,6b2と給紙トレイ3との衝突が防止される。
アーム部材6aの先端側には、図6に示すように、回転規制部材58が支点ピン59の廻りに揺動可能に支持されている。回転規制部材58は支点ピン59から被記録媒体Pの送給方向後側に向かって延出された平坦部58aと、平坦部58aの後端からアーム部材6aに向かって斜め上方に立ち上げられた傾斜部58bとを備えている。
また、回転規制部材58は、平坦部58aから被記録媒体Pに向かって突出された接触部58cを備えている。図7に示すように、2個の給紙ローラ6b1,6b2は、アーム部材6aを間にして、被記録媒体Pの送給方向と略直交方向に間をあけて配置されており、接触部58cは2個の給紙ローラ6b1,6b2の中間点60を通る送給方向と平行な中心線CL上に配置されている。中間点60は被記録媒体Pに接触している2個の給紙ローラ6b1,6b2の、被記録媒体Pへの接触箇所の略中間の点であり、被記録媒体P上の仮想上の点である。
更に、接触部58cは、中間点60から離れた位置に配置されており、接触部58cから中間点60までの距離は大きい方が好ましいが、大きな距離を確保すると、回転規制部材58が大きくなってしまうので、回転規制部材58がアーム部材6aよりも大きくならない程度で、接触部58cを設ければよい。しかも、被記録媒体Pを挿入した際に、被記録媒体Pの先端が駆動ローラ34及びニップローラ36に挟み込まれるまで、接触部58cが被記録媒体Pに接触しているように配置するのが好ましい。
回転規制部材58は、自身の重量やバネ付勢力等により、接触部58cが被記録媒体Pに接触するように付勢される。また、接触部58cと被記録媒体Pとの摩擦係数μは、被記録媒体Pの送給方向と略直交方向では大きく、被記録媒体Pの送給方向では小さい。本実施形態では、中心線CLを含む被記録媒体Pに垂直な断面形状は、接触部58cは三角形状に形成され、被記録媒体Pに接触する接触部58cの先端は円弧状に形成されて、被記録媒体Pとの送給方向での摩擦係数μを小さくしている。また、接触部58cは被記録媒体Pの送給方向と直交する方向の幅は、ほぼ一定に形成され、中心線CLと直交する断面形状はほぼ矩形に形成されて、被記録媒体Pとの摩擦係数μが大きくなるように形成されている。尚、被記録媒体Pの幅方向の中間が中心線CLと一致するように、配置するとよい。
次に、前述した本実施形態の給紙装置11の作動について説明する。
まず、A4サイズの被記録媒体Pに画像を記録する際には、給紙トレイ3に被記録媒体Pを載置して、装置本体2に給紙トレイ3を装着する。また、カバー部材41を揺動してカバー部材41により給紙トレイ3を覆う。
被記録媒体Pに記録する際、給紙トレイ3からの被記録媒体Pを給紙ローラ6b1,6b2と傾斜分離板8の弾性分離パッドとにより、被記録媒体Pを1枚ずつ分離搬送する。被記録媒体Pは、搬送経路9を介して記録装置7に給送され、画像読取装置12により読み取った画像データ等に応じて、記録ヘッド4からインクが吐出され、被記録媒体Pに画像を記録する。記録装置7を経た被記録媒体Pは搬送経路9に沿って排紙部10に搬送される。
2個の給紙ローラ6b1,6b2により被記録媒体Pを送給する際、2個の給紙ローラ6b1,6b2のバランスが取れていないと、被記録媒体Pを斜行させる作用力が働く。例えば、2個の給紙ローラ6b1,6b2が取り付けられている従動軸51と、従動軸51を回転可能に支持するアーム部材6aとの間にガタ等があり、従動軸51が前述した中間点60の廻りに揺動すると、2個の給紙ローラ6b1,6b2と被記録媒体Pとの接触が、中心線CLで対称とならず、アンバランスの状態となる。このアンバランスの状態で、2個の給紙ローラ6b1,6b2が回転駆動された際に、被記録媒体Pに中間点60を中心とする回転モーメントMが働き、被記録媒体Pを斜行させる作用力が働く。また、2個の給紙ローラ6b1,6b2の直径が製造誤差等により異なったり、あるいは、2個の給紙ローラ6b1,6b2と被記録媒体Pとの接触箇所が、中心線CLで対称とならず、アンバランスの状態で2個の給紙ローラ6b1,6b2と被記録媒体Pとが接触していると、被記録媒体Pに中間点60を中心とする回転モーメントMが働き、被記録媒体Pを斜行させる作用力が働く。
被記録媒体Pが送給される際、接触部58cと被記録媒体Pとの接触により、接触部58cと被記録媒体Pとの間に摩擦力が働く。2個の給紙ローラ6b1,6b2のアンバランス等により、被記録媒体Pに回転モーメントMが作用しても、接触部58cと被記録媒体Pとの接触により、この回転モーメントMを打ち消すように摩擦力が働く。
接触部58cと被記録媒体Pとの摩擦係数μは、被記録媒体Pの送給方向と略直交方向では大きい。従って、回転モーメントMを打ち消す摩擦力も大きく、回転モーメントMが生じても、被記録媒体Pの斜行を防止できる。また、接触部58cと被記録媒体Pとの摩擦係数μは、被記録媒体Pの送給方向では小さいので、接触部58cを設けても、搬送モータの負荷の増加を抑制できる。
回転モーメントMを打ち消すためには、被記録媒体Pの送給方向と略直交方向の摩擦係数μは大きい方がよい。また、接触部58cは、中間点60から離れた位置に設けると、回転モーメントMの打ち消しに有利となる。被記録媒体Pが駆動ローラ34とニップローラ36とにより挟持されて送給されるようになると、2個の給紙ローラ6b1,6b2による斜行は生じ難くなる。
2個の給紙ローラ6b1,6b2を、中心線CLで対称となるように、完全にバランスを取った形状に製造、配置することは困難で、完全にバランスを取ろうとすると、製造や組立が煩雑になる。接触部58cを設けた簡単な構成で、被記録媒体Pの斜行を防止できる。
次に、第2実施形態の送給装置について、図8〜図10によって説明する。図8は第2実施形態の給紙ローラ6b1,6b2が設けられているアーム部材6aの拡大斜視図、図9は第2実施形態の給紙ローラ6b1,6b2が設けられているアーム部材6aの拡大側面図、図10は第2実施形態の給紙ローラ6b1,6b2が設けられているアーム部材6aの拡大底面図である。尚、前述した実施形態と同じ部材については、同一番号を付して詳細な説明を省略する。以下同様。
本第2実施形態では、前述した平坦部58aと一体の接触部58cに代えて、ローラによる接触部58eを用いたもので、ローラ状の接触部58eが回転規制部材58の平坦部58aから突出された一対のリブ部58fに回転ピン61を介して回転可能に支持されている。接触部58eは前述した接触部58cと同じ位置に設けられ、2個の給紙ローラ6b1,6b2の従動軸51と回転ピン61とは平行に配置されている。
接触部58eにローラを用いることにより、被記録媒体Pの送給方向の摩擦係数μを非常に小さくできるので、搬送モータの負荷を軽減できる。また、接触部58eの外周をゴム等の摩擦係数の大きいもので被覆すると、被記録媒体Pの送給方向と略直交方向の摩擦係数μを非常に大きいものとすることができる。
次に、前述した実施形態と異なる第3実施形態の給紙装置について、図11及び図12によって説明する。図11は第3実施形態の給紙ローラ6b1,6b2が設けられているアーム部材6aの拡大斜視図、図12は第3実施形態の給紙ローラ6b1,6b2が設けられているアーム部材6aの拡大底面図である。
本第3実施形態では、前述した実施形態の接触部58cに、更に、送給方向と平行な複数の突条58dを形成して、被記録媒体Pの送給方向と略直交方向の摩擦係数μを大きくしたものである。これにより、回転モーメントMがより抑制されて、被記録媒体Pの斜行を防止できる。
次に、第4実施形態の送給装置について、図13によって説明する。図13は第4実施形態の概略構成を示す説明図である。
第4実施形態では、駆動軸6dに揺動部材64の一端が揺動可能に支持されており、揺動部材64の他端に駆動歯車54に噛合した第1の中間歯車6c1が回転可能に支持されている。図13(a)に示すように、第1の中間歯車6c1を第2の中間歯車6c2に噛合させて、歯車伝導機構6cにより、駆動歯車54の回転を従動歯車56に伝達する伝達位置と、図13(b)に示すように、第1の中間歯車6c1を第2の中間歯車6c2から離間して回転を伝達できない遮断位置とに、揺動部材64を揺動させることができる。
アーム部材6aには、回転規制部材66が支点ピン68の廻りに揺動可能に支持されており、回転規制部材66の先端には、前述した第2実施形態と同様のローラを用いた接触部66aが回転可能に支持されている。
給紙トレイ3には、その底面に凹部70が形成されており、凹部70は、図13(b)に示すように、給紙トレイ3に被記録媒体Pがなくなったとき、回転規制部材66の接触部66aが入り込む位置に形成されている。そして、この接触部66aが凹部70に入り込むと、回転規制部材66が揺動して、回転規制部材66の後端に設けられたピン部66bが第1の中間歯車6c1を押し上げて、第2の中間歯車6c2から離間させる遮断位置とするように構成されている。本実施形態では、揺動部材64、第1の中間歯車6c1、第2の中間歯車6c2、回転規制部材66によりクラッチ機構72を構成している。
これにより、前述した実施形態と同様、2個の給紙ローラ6b1,6b2により、被記録媒体Pに回転モーメントMが作用しても、接触部66aと被記録媒体Pとの接触により、この回転モーメントMを打ち消すように摩擦力が働く。
接触部66aと被記録媒体Pとの摩擦係数μは、被記録媒体Pの送給方向と略直交方向では大きい。従って、回転モーメントMを打ち消す摩擦力も大きく、回転モーメントMが生じても、被記録媒体Pの斜行を防止できる。
また、給紙トレイ3に被記録媒体Pがなくなったときには、凹部70に接触部66aが入り込み、回転規制部材66が揺動して、クラッチ機構を遮断位置とし、従動歯車56の回転を遮断する。よって、2個の給紙ローラ6b1,6b2が給紙トレイ3の底面に接触しても、給紙ローラ6b1,6b2が回転しないので、給紙トレイ3の底面にコルク等の摩擦部材があっても、破損することがなく、2個の給紙ローラ6b1,6b2を空転させることにより騒音等を防止できる。
あるいは、クラッチ機構72を設けることなく、接触部66aが凹部70に入り込んだ際に、回転規制部材66の揺動により、アーム部材6aを持ち上げて、2個の給紙ローラ6b1,6b2を空転させることにより、破損や騒音等を防止するようにしてもよい。
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
本発明の一実施形態としての給紙装置を用いた複合機の外観を表す斜視図である。 本実施形態の複合機の拡大側断面図である。 本実施形態の給紙ローラが設けられているアーム部材の拡大斜視図である。 本実施形態の給紙ローラが設けられているアーム部材の拡大側面図である。 本実施形態の給紙ローラが設けられているアーム部材の拡大底面図である。 本実施形態のアーム部材、歯車伝導機構、回転規制部材の概略構成図である。 本実施形態の2個の給紙ローラと接触部との被記録媒体への接触を示す説明図である。 第2実施形態の給紙ローラが設けられているアーム部材の拡大斜視図である。 第2実施形態の給紙ローラが設けられているアーム部材の拡大側面図である。 第2実施形態の給紙ローラが設けられているアーム部材の拡大底面図である。 第3実施形態の給紙ローラが設けられているアーム部材の拡大斜視図である。 第3実施形態の給紙ローラが設けられているアーム部材の拡大底面図である。 第4実施形態の概略構成を示す説明図である。
符号の説明
1…複合機 2…装置本体
3…給紙トレイ 4…記録ヘッド
5…キャリッジ 6a…アーム部材
6b1,6b2…給紙ローラ 6c…歯車伝導機構
6c1,6c2,6c3,6c4…中間歯車
6d…駆動軸 6e…カムフォロア部
7…記録装置 8…傾斜分離板
11…給紙装置 12…画像読取装置
26…プラテン 51…従動軸
52…歯車 54…駆動歯車
56…従動歯車 58,66…回転規制部材
58a…平坦部 58b…傾斜部
58c,58e,66a,66c…接触部
58d…突条 59…支点ピン
60…中間点 61…回転ピン
64…揺動部材 68…支点ピン
70…凹部 72…クラッチ機構

Claims (6)

  1. シート状の被記録媒体が載置される給紙トレイと、
    一端が揺動可能に支持されたアーム部材と、
    該アーム部材の他端に回転可能に支持されると共に、前記給紙トレイの前記被記録媒体に接触して前記被記録媒体を送給する給紙ローラと、
    を備えた給紙装置において、
    前記給紙ローラは前記被記録媒体の送給方向と略直交方向に間をあけて2個設けられ、
    2個の前記給紙ローラの略中間を通る中心線上で、かつ、前記給紙ローラから離れた位置に、付勢されて前記被記録媒体に接触される接触部を有する回転規制部材を設け、該接触部は 前記被記録媒体との摩擦係数が、前記被記録媒体の送給方向と略直交方向で大きく、前記被記録媒体の送給方向で小さいことを特徴とする給紙装置。
  2. 前記接触部は、前記回転規制部材に回転可能に支持されたローラであることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記接触部は、前記回転規制部材と一体的に形成され、かつ、前記被記録媒体に向かって突出形成されていることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  4. 前記接触部に、前記被記録媒体に接触する前記送給方向に沿った複数の突条を設けたことを特徴とする請求項3に記載の給紙装置。
  5. 前記回転規制部材は前記アーム部材に揺動可能に支持されると共に、前記給紙トレイの底面には、前記被記録媒体が存在しないときに前記接触部が入り込む凹部が形成され、
    また、前記アーム部材に駆動歯車の回転を前記給紙ローラに伝達する歯車伝導機構を設け、更に、前記接触部が前記凹部に入り込んだ際の前記回転規制部材の揺動により、前記歯車伝導機構による回転の伝導を遮断するクラッチ機構を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の給紙装置。
  6. 前記回転規制部材は前記アーム部材に揺動可能に支持されると共に、前記給紙トレイの底面には、前記被記録媒体が存在しないときに前記接触部が入り込む凹部が形成され、
    また、前記アーム部材に駆動歯車の回転を前記給紙ローラに伝達する歯車伝達機構を設け、更に、前記接触部が前記凹部に入り込んだ際の前記回転規制部材の揺動により、前記アーム部材を持ち上げて前記給紙ローラを空転させるように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の給紙装置。
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