JP2008025614A - 管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】締め込み状態を視認できないような狭い場所などでも作業者が容易に適正な最終締付け位置を知ることができるとともに、袋ナットや継手本体の損傷を招くような過締めを防止することができる管継手を提供することを目的としている。
【解決手段】雄ねじ筒部24に袋ナット3の端面外径とほぼ同じか少し大径で、締め込まれた袋ナット3の端面を受ける受け面25bを有する鍔状部25が設けられ、袋ナット3の端面と鍔状部25の受け面25bのいずれか一方に突起25aが形成されるとともに、他方に前記突起25aが嵌合する凹部35が形成されていることを特徴としている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、管継手に関する。
屋内側の給水・給湯用配管材として使用されている金属強化架橋ポリエチレン管(たとえば、積水化学工業社製商品名エスロンスーパーエスロメタックス)などの塑性変形可能な材質あるいは構造をした接続管を屋外の配管材に接続するのに用いるとして、接続管が外嵌されるノズル部と、このノズル部との間に接続管が挿入される筒状隙間を形成する雄ねじ筒部とを有する継手本体と、この継手本体の雄ねじ筒部に螺合する雌ねじ部を一端に有するとともに、雌ねじ部側から他端部に向かって縮径するテーパ面を有する袋ナットとを備え、袋ナットの雄ねじ筒部へのねじ込みによって前記テーパ面の作用により、接続管の管壁の一部をノズル部側に変形させて接続管の継手本体からの離脱を防止するようにした管継手がすでに上市されているが、給湯管のような管の接続は、天井裏、床下等の狭くて暗い場所に配管される。そのため、袋ナットが十分所定の位置まで締めこまれたかどうかを視認することができない。したがって、締め込み過ぎて袋ナットや継手本体が破損する虞があった。
そこで、図12および図13に示すような管継手100が既に提案されている(特許文献1)。この管継手100は、袋ナット110の端面111または継手本体120の鍔状部130の袋ナット110の端面への当接面131のいずれか一方に、螺合方向の側面及び螺合方向と反対方向の側面とを有する凹部200が形成され、他方に上記凹部200に嵌合する螺合方向の側面及び螺合方向と反対方向の側面とを有する突部300が形成されている。
すなわち、この管継手100の場合、図13に示すように、接続管400を接続する際、袋ナット110と継手本体120とを相対的に回転させて袋ナット110の端面111と当接面131とを近接させると、所望の止水構造が得られる状態になる時点で、突部300が凹部200に嵌合し、締付けに要する力が大きく増加し、その力は工具を介して容易に感知される。したがって、天井裏、床下等の狭くて暗い場所など、作業者が締め付け状態を視認できない場合においても、容易に適正な最終締付け位置と判断できる。
しかも、突部300が凹部200に嵌合しているので、接続後、振動等により袋ナットが逆回転しようとしても、その回転が阻止され、袋ナット110は緩まない。
特許第3188002号公報
しかしながら、上記管継手100の場合、袋ナット110の端面111が、半径方向の内側でしか鍔状部130の当接面131に受けられない構造となっているため、作業者によっては、力を掛けすぎて、突部300が凹部200の位置を乗り越えさせてしまうことがあり、過締めによる袋ナットや継手本体の破損を完全に防止できていないのが現状である。
本発明は、上記事情に鑑みて、締め込み状態を視認できないような狭い場所などでも作業者が容易に適正な最終締付け位置を知ることができるとともに、袋ナットや継手本体の損傷を招くような過締めを防止することができる管継手を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の管継手(以下、「請求項1の継手」と記す)は、接続管が外嵌されるノズル部と、このノズル部との間に接続管が挿入される筒状隙間を形成する雄ねじ筒部とを有する継手本体と、
この継手本体の雄ねじ筒部に螺合する雌ねじ部を一端に有するとともに、雌ねじ部側から他端部に向かって縮径するテーパ面を有する袋ナットとを備え、袋ナットの雄ねじ筒部へのねじ込みによって前記テーパ面の作用により、接続管の管壁の一部をノズル部側に変形させて接続管の離脱を防止するようになっている管継手において、
前記雄ねじ筒部に袋ナットの端面外径とほぼ同じか少し大径で、締め込まれた袋ナットの端面を受ける受け面を有する鍔状部が設けられ、袋ナットの端面と鍔状部の受け面のいずれか一方に突起が形成されるとともに、他方に前記突起が嵌合する凹部が形成されていることを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の管継手(以下、「請求項2の継手」と記す)は、請求項1の管継手において、前記突起および凹部は、ねじ締め込み方向側と、ねじ緩め方向側の両側に平面部を有し、一方の平面部が斜辺となる断面略直角三角形に形成されるとともに、ねじ締め込み時に斜辺となる平面部が対面するように形成されていることを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の管継手(以下、「請求項3の継手」と記す)は、請求項1または請求項2の管継手において、断面略C形に形成されたリング本体と、リング本体の内周面から突出した状態で回動自在にリング本体の周壁に支持された回転子とを有して、接続管に外嵌された状態で袋ナット内に配置され、袋ナットの雄ねじ筒部への締め込みに伴ってリング本体が袋ナットの前記テーパ面によって縮径しつつ、回転子が接続管の管壁に沿って回動し、接続管の回転子回動部分を内周面に環状凸部、外周面に環状凹部を形成するように塑性変形させる締め付けリングを備えていることを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の管継手(以下、「請求項4の継手」と記す)は、請求項3の管継手において、ノズル部に嵌着されるリング状止水材を備え、接続管の環状凸部によって前記リング状止水材を圧縮して止水するようにしたことを特徴としている。
本発明の請求項5に記載の管継手(以下、「請求項5の継手」と記す)は、請求項3または請求項4の管継手において、前記袋ナットが、締め込み完了状態で回転子が納まり固定される凹部をテーパ面に備えていることを特徴としている。
本発明の請求項6に記載の管継手(以下、「請求項6の継手」と記す)は、請求項1〜請求項5のいずれかの管継手において、前記筒状隙間に挿入された接続管の外壁に圧接して袋ナット締め込み時の接続管の共回りを抑止する複数の突条が、雄ねじ筒部の内周面に形成されていることを特徴としている。
本発明の請求項7に記載の管継手(以下、「請求項7の継手」と記す)は、請求項1〜請求項6のいずれかの管継手において、前記継手本体の雄ねじ筒部が透明樹脂で形成されていることを特徴としている。
本発明において、締め込みリングの回転子の数は特に限定されないが、放射状に2〜4個程度設けることが好ましい。
回転子の材質としては、接続管を塑性変形するとともに、形成された凹溝に係合して接続管をしっかりと抜け止めすることができれば、特に限定されないが、たとえば、ステンレス鋼、鉄鋼、真鍮、アルミニウム等が挙げられる。
以上のように、請求項1の継手は、雄ねじ筒部に袋ナットの端面外径とほぼ同じか少し大径で、締め込まれた袋ナットの端面を受ける鍔状部が設けられ、この鍔状部の袋ナット端面と対向する面に、少なくとも1つの係合突起または係合凹部が形成されるとともに、
袋ナット端面に、締め込みによって前記係合突起または係合凹部に係合する係合凹部または係合突起が形成されているので、前記雄ねじ筒部に袋ナットの端面外径とほぼ同じか少し大径で、締め込まれた袋ナットの端面を受ける受け面を有する鍔状部が設けられ、袋ナットの端面と鍔状部の受け面のいずれか一方に突起が形成されるとともに、他方に前記突起が嵌合する凹部が形成されているので、袋ナットを締め込んでいき、袋ナットの端面が鍔状部の受け面にほぼ当接するようになると、突起が凹部に嵌合し、作業者が締め込みの達成を嵌合時の振動等により検知できる。しかも、袋ナットの端面が、鍔状部の受け面によってほぼ全面で受けられるので、過締めを防止できる。
請求項2の継手は、前記突起および凹部は、ねじ締め込み方向側と、ねじ緩め方向側の両側に平面部を有し、一方の平面部が斜辺となる断面略直角三角形に形成されるとともに、ねじ締め込み時に斜辺となる平面部が対面するように形成されているので、袋ナットを雄ねじ筒部に締め込んで行く際に凹部への突起の嵌まり込み状態が浅い場合には、突起が弾性変形しつつ凹部を乗り越えて袋ナットを所定の位置になるまで軽い力で締め込むことができる。そして、一旦所定位置まで袋ナットが締め込まれると、突起の垂直な平面部が凹部の垂直な平面部によって受けられるため、袋ナットの逆方向への回転が防止され、袋ナットが緩むことがない。
請求項3の継手は、断面略C形に形成されたリング本体と、リング本体の内周面から突出した状態で回動自在にリング本体の周壁に支持された回転子とを有して、接続管に外嵌された状態で袋ナット内に配置され、袋ナットの雄ねじ筒部への締め込みに伴ってリング本体が袋ナットの前記テーパ面によって縮径しつつ、回転子が接続管の管壁に沿って回動し、接続管の回転子回動部分を内周面に環状凸部、外周面に環状凹部を形成するように塑性変形させる締め付けリングを備えているので、袋ナットを手で締め込むだけで、接続管に軸心方向への強い引き抜き力が掛かっても抜ける虞がなく、接続管を確実かつ強固に接続できる。
請求項4の継手は、ノズル部に嵌着されるリング状止水材を備え、接続管の環状凸部によって前記リング状止水材を圧縮して止水するようにしたので、接続管を確実かつ強固に接続できるとともに、より確実に止水できる。
請求項5の継手は、前記袋ナットが、締め込み完了状態で回転子が納まり固定される凹部をテーパ面に備えているので、リング状止水材が回転子によって過圧縮状態になり、クリープ変形で経時的に止水が悪化することがない。
請求項6の継手は、前記筒状隙間に挿入された接続管の外壁に圧接して袋ナット締め込み時の接続管の共回りを抑止する複数の突条が、雄ねじ筒部の内周面に形成されているので、袋ナットを締め込む際に接続管を手で持たなくても、接続管が共回りしてねじれたりすること無く接続することができる。すなわち、片手作業が可能となり、作業性が向上する。
請求項7の継手は、継手本体の雄ねじ筒部が透明樹脂で形成されているので、継手本体の雄ねじ筒部が透明樹脂で形成されているので、接続管が所定の位置まで挿入されたことが、外部から視認でき、接続管の差込不足による接続不良をなくすことができる。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1および図2は、本発明にかかる管継手の1つの実施の形態をあらわしている。
図1および図2に示すように、この管継手1は、継手本体2と、袋ナット3と、締め付けリング4と、図3に示すようなリング状止水材5とを備えている。
すなわち、継手本体2は、本体部材2aと、C型リング2bと、雄ねじ筒部材2cとから構成されている。
本体部材2aは、真鍮、砲金、ステンレス鋼、鉄鋼等の金属材料によって形成されていて、後述する接続管6が外嵌されるノズル部21と、内周面にねじ切りされた配管材(図示せず)が螺着される第1雄ねじ筒部22と、六角形状の鍔を有する把持部23とを備えている。
雄ねじ筒部材2cは、ポリエーテルサルホン(PES)等の透明樹脂を成形することによって得られ、図4および図5に示すように、袋ナット3が螺合される第2雄ねじ筒部24と、第2雄ねじ筒部24の終端部に設けられて第2雄ねじ筒部24より外側に張り出す鍔状部25とを備えている。
鍔状部25は、後述する袋ナット3の端面を受ける受け面25bに、後述する袋ナット3の凹部35に嵌合する係合突起25aが鍔状部25の中心軸を挟んで対称位置に1つずつ設けられている。
係合突起25aは、傾斜平面部25cと垂直平面部25dとを備える断面略直角三角形形状をしていて、傾斜平面部25cが後述する袋ナット3の締め込み方向と逆側に向くように形成されている。
C型リング2bは、本体部材2aと雄ねじ筒部材2bとを結合一体化するようになっている。
ノズル部21は、その最大径が接続管6の内径とほぼ同じか少し小径になっているとともに、リング状止水材5の嵌合溝26を備えている。
第2雄ねじ筒部24は、その内周面に第2雄ねじ筒部24の管軸に平行な4つの突条27が均等な間隔で設けられている。
突条27の高さは、筒状隙間23に挿入される接続管6の挿入をできるだけ阻害せず、しかも、挿入された接続管6の管端部外壁面に圧接して袋ナット3の締め込み時に接続管6が共回りしない高さであれば特に限定されず、管継手1および接続管6のサイズに応じて適宜決定される。
袋ナット3は、エンジニアリングプラスチック等で形成されていて、図6および図7に示すように、一端に第2雄ねじ筒部24に螺合する雌ねじ部31、他端に接続管6の挿通孔32を備え、雌ねじ部31と挿通孔32との間に、雌ねじ部31の端から他端に向かって徐々に縮径するテーパ面33が形成されている。
また、袋ナット3の内面には、締め込み完了状態で回転子42が位置する部分に、テーパ面33の一部がリング状に切り欠かれた形状の回転子納まり固定用の凹部34が形成されている。
袋ナット3の第2雄ねじ筒部24側端部は、その外径が、鍔状部25の外径とほぼ同じか少し小径に形成されている。
また、袋ナット3の第2雄ねじ筒部24側端面には、突起25aが嵌合する凹部35が端面の全周に渡って連続して形成されている。
凹部35は、突起25aが嵌合する突起25aとほぼ同形の断面略直角三角形をしている。すなわち、傾斜平面部35aと垂直平面部35bとを備え、袋ナット3を締め込んでいく際に傾斜平面部35aが突起25aの傾斜平面部25cと対面するように、袋ナット3の締め込み方向を向くように形成されている。
締め付けリング4は、リング本体41と、2つの回転子42とを備えている。
リング本体41は、外周面が厚み方向中間部から一方に向かって徐々に縮径するテーパ面46となった略台形の断面形状を備えるとともに、一部が切りかかれた略C字形をしていて、ポリアミド樹脂等のプラスチックを成形して得られる。
リング本体41の一部には、後述する回転子42の装着孔43が2つ貫設されている。また、リング本体41の外周面には、リング本体41が均等に縮径するためおよび材料削減のために、リング本体41の中心軸に平行な切欠溝44が多数穿設されている。さらに、リング本体41の内周面には、回転子42部分を除き、回転子42の回転軸に直交するように設けられた係止リブ45が環状に突設されている。
回転子42は、その周面に軸に平行なローレット溝42aが多数穿設されている。
そして、回転子42は、真鍮、砲金、ステンレス鋼、鉄鋼等の金属材料、あるいは、エンジニアリングプラスチック等で形成されていて、装着孔43に圧入され、装着孔43内でリング本体41の中心軸に平行な軸周りに回転自在、かつ、リング本体41の半径方向(リング本体41の中心軸に直交する方向)に少しスライド可能になっている。
リング状止水材5は、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)等の合成ゴムで形成されていて、図3に示すように、外周面に一方に垂直壁52を有する断面直角三角形をした複数の切欠溝51が穿設されている。
また、このリング状止水材5は、切欠溝51の垂直壁52側が袋ナット3側を向くように、ノズル部21の嵌合溝26に嵌め込まれ、嵌め込み状態でリング状止水材5が嵌合溝26の上端から外側に突出しない大きさに設計されている。
つぎに、この管継手1の接続管6の接続方法を、管壁が、2つの樹脂層68と、これら樹脂層68間に設けられたアルミニウム等の金属層69とによって形成された金属強化架橋ポリエチレン管(たとえば、積水化学工業社製商品名エスロンスーパーエスロメタックス)を接続管6として用いた例である図8〜図11に基づいて説明する。
まず、図8に示すように、袋ナット3の挿通孔32に挿通孔32側から雌ねじ部31側に向かって接続管6を挿通し、接続管6の先端が筒状隙間23の奥壁に当たるまでノズル部21に嵌合させる。ノズル部21の最大径が接続管6の内径とほぼ同じか少し小径になっているとともに、ノズル部21の嵌合溝26に嵌め込まれたリング状止水材5が嵌合溝26の上端から外側に突出していないので、接続管6を抵抗無くノズル部21に挿入することができる。しかも、図9に示すように、第2雄ねじ筒部24の内周面に設けられた4つの突条27が接続管6の外周面の一部に食い込んだような状態で圧接される。また、このとき、締め付けリング4は非縮径状態に保持されているので、袋ナット3内で接続管6にスムーズに外嵌される。
つぎに、図10および図11に示すように、袋ナット3を、鍔状部25の突起25aが袋ナット3のいずれかの凹部35に嵌合するまで袋ナット3を締め込み、接続管6を管継手1に接続する。
すなわち、この管継手1は、締め付けリング4の端面を第2雄ねじ筒部24の端面に当接させた状態で締め付けリング4の回転子42がリング状止水材5の直上に配置される。そして、この状態で袋ナット3を締め込んでいくと、締め付けリング4のリング本体41のテーパ面46が袋ナット3のテーパ面33で受けられてリング本体41が袋ナット3の回転に伴って共回りしながら徐々に縮径する。同時にリング本体41の縮径に伴って回転子42が接続管6の外壁をリング状止水材5方向に押圧し、接続管6の金属層69を縮径方向に塑性変形させるとともに、上下の樹脂層68も金属層69の塑性変形形状に沿うように変形させながら接続管6の外壁面に沿って回動する。しかも、回転子42がその回動面にローレット溝42aを備えているので、回転子42が接続管6の表面でスリップすることなくスムーズに回動する。したがって、袋ナット3を小さな力で手を用いて容易に締め込むことができる。
そして、このように、リング本体41が縮径しつつ回転子42が接続管6の外壁面に沿って回動することによって、回転子42が回動する部分の接続管6の管壁が、嵌合溝26内に入り込むように塑性変形する。すなわち、塑性変形部60は、その外壁側に環状凹溝61が形成され、この環状凹溝61に係止リブ45が入り込むとともに、塑性変形部60の内壁側が嵌合溝26に入り込む環状突部62となる。そして、この環状突部62がリング状止水材5に圧接される。
したがって、接続管6は、環状凹溝61に嵌まり込んだ回転子42及び係止リブ45に環状凹溝61の側壁が係止されるとともに、嵌合溝26に入り込んだ環状突部62が嵌合溝26の側壁に係止されて抜け止めがなされる。同時に環状突部62がリング状止水材5に圧接されるので水密状態が確保される。また、接続管6の管端部外壁面には、突条27が圧接しているので、接続管6は、接続管6を手で持たなくても、袋ナット3の締め込みに伴って共回りすることがない。さらに、袋ナット3が締め込み完了位置、すなわち、袋ナット3の端部が鍔状部25に当たるまで締め込まれると、凹部34が回転子42を臨む位置にきて、この凹部34に回転子42が納まり固定される。すなわち、回転子42が装着孔43に少しスライド可能になっているので、リング状止水材5の弾性復元力によって凹部34側に少しスライドする。したがって、回転子42による接続管6外壁面への押圧力が緩和され、リング状止水材5の過圧縮によるクリープ変形に伴う経時的な止水性の低下を防止することができる。
さらに、この管継手1は、図10に示すように、袋ナット3が締め込み完了位置まで締め込まれると、リング状本体41が袋ナット3と、接続管6と、第2雄ねじ筒部24との間で形成される空間部にほぼ密に充填された状態になるように設計されている。
すなわち、袋ナット3の締め込み完了状態でリング状本体41の壁面がほぼ全面に亘って袋ナット3、接続管6および第2雄ねじ筒部24の壁面と当接した状態に保持される。したがって、配管内に熱流体を流した場合においてもリング状本体41が変形したりすることがなく、接続管6の安定した接続状態を確保できる。
また、リング状止水材5は、切欠溝51の垂直壁52側が袋ナット3側を向いているので、配管内の内圧がリング状止水材5に加わると、垂直壁52によって内圧が受けられてセルフシール機能が働き、より確実な止水を確保できる。
しかも、鍔状部25の受け面25bに突起25aが設けられ、袋ナット3の端面に凹部35が形成されているので、締め込み完了位置まで袋ナット3が締め込まれると、突起25aが凹部35に嵌まり込み、この嵌まり込む際に振動が伝わり、作業者が締め込み状態を視認しなくても、締め込みが完了したことを容易に知ることができる。そして、突起25aが凹部35に嵌合すると、袋ナット3に緩む方向に力が加わっても、垂直平面部25dが垂直平面部35bに受けられるため、袋ナット3は緩むことはない。
また、受け面25bが袋ナット3の端面外径とほぼ同じか少し大径であるので、さらに締めこもうとしても受け面25bに袋ナット3の端面全体が受けられ、袋ナット3の過締めを確実に防止することができる。
本発明にかかる管継手は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実施の形態では、第1雄ねじ筒部を備えていたが、第1雄ねじ筒部に代えて受口や雌ねじ筒部を設けるようにしても構わない。
上記の実施の形態では、締め付けリングを備えていたが、締め付けリングを備えていない特許文献1のような締め付け構造の管継手であっても構わない。
上記の実施の形態では、継手本体が、金属材料された本体部材と、透明樹脂で成形された雄ねじ筒部材とから構成されていたが、いずれか一方の材料で一体形成されていても構わない。
上記の実施の形態では、接続管として金属強化架橋ポリエチレン管が用いられていたが架橋ポリエチレン管からなる接続管本体の管端部に金属スリーブを嵌合させたものでも構わないし、金属管単体でも構わない。
本発明にかかる管継手の第1の実施の形態をあらわす分解斜視図である。 図1の管継手の袋ナットの回り止め手段の使用状態をあらわす断面図である。 図1の管継手に使用されているリング状止水材の一部切欠断面斜視図である。 図1の管継手の雄ねじ筒部材の断面図である。 図4の雄ねじ筒部材の側面図である。 図1の管継手の袋ナットの半断面図である。 図6のA方向矢視図である。 図1の管継手の袋ナット締め込み直前の状態を示す断面図である。 図8のX−X線断面図である。 図1の管継手の袋ナット締め込み完了状態を示す断面図である。 図1の管継手の袋ナット締め込み完了状態を示す斜視図である。 公知の管継手の側面図である。 図11の管継手の袋ナット締め込み完了状態を示す断面図である。
符号の説明
1 管継手
2 継手本体
21 ノズル部
24 第2雄ねじ筒部
25 鍔状部
25a 突起
25b 受け面
25c 傾斜平面部
25d 垂直平面部
27 突条
3 袋ナット
31 雌ねじ部
33 テーパ面
34 押圧力調整用凹部
35 凹部
35a 傾斜平面部
35b 垂直平面部
4 締め付けリング
41 リング本体
42 回転子
42a ローレット溝
5 リング状止水材
6 接続管
60 塑性変形部
61 環状凹溝
62 環状凸部

Claims (7)

  1. 接続管が外嵌されるノズル部と、このノズル部との間に接続管が挿入される筒状隙間を形成する雄ねじ筒部とを有する継手本体と、
    この継手本体の雄ねじ筒部に螺合する雌ねじ部を一端に有するとともに、雌ねじ部側から他端部に向かって縮径するテーパ面を有する袋ナットとを備え、袋ナットの雄ねじ筒部へのねじ込みによって前記テーパ面の作用により、接続管の管壁の一部をノズル部側に変形させて接続管の離脱を防止するようになっている管継手において、
    前記雄ねじ筒部に袋ナットの端面外径とほぼ同じか少し大径で、締め込まれた袋ナットの端面を受ける受け面を有する鍔状部が設けられ、袋ナットの端面と鍔状部の受け面のいずれか一方に突起が形成されるとともに、他方に前記突起が嵌合する凹部が形成されていることを特徴とする管継手。
  2. 前記突起および凹部は、ねじ締め込み方向側と、ねじ緩め方向側の両側に平面部を有し、一方の平面部が斜辺となる断面略直角三角形に形成されるとともに、ねじ締め込み時に斜辺となる平面部が対面するように形成されている請求項1に記載の管継手。
  3. 断面略C形に形成されたリング本体と、リング本体の内周面から突出した状態で回動自在にリング本体の周壁に支持された回転子とを有して、接続管に外嵌された状態で袋ナット内に配置され、袋ナットの雄ねじ筒部への締め込みに伴ってリング本体が袋ナットの前記テーパ面によって縮径しつつ、回転子が接続管の管壁に沿って回動し、接続管の回転子回動部分を内周面に環状凸部、外周面に環状凹部を形成するように塑性変形させる締め付けリングを備えている請求項1または請求項2に記載の管継手。
  4. ノズル部に嵌着されるリング状止水材を備え、接続管の環状凸部によって前記リング状止水材を圧縮して止水するようにした請求項3に記載の管継手。
  5. 前記袋ナットが、締め込み完了状態で回転子が納まり固定される凹部をテーパ面に備えている請求項3または請求項4に記載の管継手。
  6. 前記筒状隙間に挿入された接続管の外壁に圧接して袋ナット締め込み時の接続管の共回りを抑止する複数の突条が、雄ねじ筒部の内周面に形成されている請求項1〜請求項5のいずれかに記載の管継手。
  7. 前記継手本体の雄ねじ筒部が透明樹脂で形成されている請求項1〜請求項6のいずれかに記載の管継手。
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