JP2008023738A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートペーパP1を手差しによりセットするための手差トレイを備えた画像形成装置において、例えば、アルバムプリント等でシートペーパP1の両面に印刷を行う場合に、既に画像が印刷された面に再度印刷を行う二重印刷を防止する。
【解決手段】シートペーパP1の表面に画像を印刷する際に、該シートペーパP1のプリント面の搬送方向前側の端部における幅方向略中央部にバーコード301を印刷するようにする。そして、シートペーパP1の裏面に画像を印刷する際に、情報コード検出センサ93により上記バーコード301が検出されなかったときには、プリント面が表面であると判断して印刷を行わないようにする。
【選択図】図12
【解決手段】シートペーパP1の表面に画像を印刷する際に、該シートペーパP1のプリント面の搬送方向前側の端部における幅方向略中央部にバーコード301を印刷するようにする。そして、シートペーパP1の裏面に画像を印刷する際に、情報コード検出センサ93により上記バーコード301が検出されなかったときには、プリント面が表面であると判断して印刷を行わないようにする。
【選択図】図12
Description
本発明は、画像データに基づいて印刷を行う印刷手段を有する画像形成装置に関する技術分野に属する。
従来より、画像データに基づいてプリント用紙の印刷面に画像を印刷する印刷手段を備えた画像形成装置はよく知られている。
例えば特許文献1に示す画像形成装置では、装置下部にプリント用紙をセットするための装填部(手差供給部)が設けられていて、該装填部にセットされたプリント用紙をピックローラ及び搬送ローラによりEPカートリッジ(印刷手段)へと搬送して、該EPカートリッジにより、画像データに基づいてプリント用紙の裏面にトナー画像を形成するようになっている。
また、上記画像形成装置は、プリント用紙の各面にそれぞれ赤外線を照射する赤外線発生器及びその反射をそれぞれ検出する赤外線センサと、画像が印刷された部分と印刷されていない部分とで赤外線の反射率が異なることによる該赤外線センサの出力変化に基づいて、プリント用紙の各面がそれぞれ、未印刷面であるか既印刷面であるかを検出する検出手段とを備えていて、該検出手段により、プリント用紙の印刷が行われる面である印刷面が既印刷面であることが検出されたときには印刷を行わないように構成されている。これにより、プリント用紙の既印刷面に再度印刷を行う二重印刷を防止している。
特開2003−330327号公報
ところで、アルバムプリント等を行う際には、プリント用紙の両面に印刷を行う必要がある。その際、プリント用紙の裏面に印刷を行う場合に、表面に画像が印刷されたプリント用紙を反転して手差供給部にセットする必要がある。この反転時にプリント用紙の表裏を逆向きにセットしてしまうと、プリント用紙の表面に再度画像が印刷される結果、二重印刷となる。従って、二重印刷を防止するためにも、プリント用紙の印刷面に画像が印刷されている場合には、該印刷面に印刷を行わないようにする必要がある。そのためには、プリント用紙の印刷面が既印刷面であるか否かを確実に検出する必要がある。
しかしながら、上述の特許文献1に示すような画像形成装置では、プリント用紙に印刷された画像を利用して赤外線センサの出力変化を得ることで、プリント用紙の各面がそれぞれ、既印刷面であるか否かを検出するようにしているため、例えばプリント用紙の印刷面に画像が印刷されていたとしても、画像が小さい場合や色彩が薄い場合には、上記赤外線センサの出力変化が減少する結果、上記印刷面が既印刷面であることを検出できずに二重印刷を行ってしまうという問題がある。
また、プリント用紙の印刷面全体に赤外線センサを照射するために、大型のラインセンサ等が必要となってコスト増加を招く。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、プリント用紙を手差しによりセットするための手差供給部と、該手差供給部から供給されたプリント用紙のプリント面に対して印刷を行うための印刷手段とを備えた画像形成装置において、該画像形成装置の大型化を招くことなく、且つプリント用紙に印刷される画像の大きさ等に左右されることなく、プリント用紙の印刷が行われる面が既印刷面であるか否かを確実に判断することによって、例えば、アルバムプリント等でプリント用紙の両面に印刷を行う場合に、既に画像が印刷された面に再度印刷を行う二重印刷を防止しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、プリント用紙の所定部分に、所定の情報を有する情報コードを形成する情報コード形成手段と、上記情報コードが形成される面とは反対側の面の印刷時に、上記情報コードの有無又は位置を検出する検出手段とを備えるようにした。
具体的には、請求項1の発明では、プリント用紙に画像を印刷する印刷手段を有する本体部と、上記プリント用紙を手差しによりセットして上記本体部内に供給するための手差供給部とを備えていて、該手差供給部にセットされたプリント用紙を搬送して上記本体部内に導くとともに、当該プリント用紙の片方の面に印刷を行った後に、上記本体部外へと排出する画像形成装置を対象とする。
そして、上記プリント用紙の一方の面を表面として該表面に印刷を行う表面印刷モード、及び、該表面に印刷が行われたプリント用紙の裏面に印刷を行う裏面印刷モードのうちいずれか一方のモードを選択して設定するためのモード設定手段と、上記モード設定手段により上記表面印刷モードが設定されているときに、上記プリント用紙の所定部分に、所定の情報を有する情報コードを形成する情報コード形成手段と、上記モード設定手段により上記裏面印刷モードが設定されているときに、上記プリント用紙が上記手差供給部にセットされた後に、当該プリント用紙の上記情報コードの有無又は位置を検出する検出手段とを備え、上記印刷手段は、上記モード設定手段により上記裏面印刷モードが設定されている場合に、上記検出手段により上記プリント用紙の上記情報コードが検出されなかったときには、当該プリント用紙における印刷が行われる側の面である印刷面が表面であり且つ当該印刷面とは反対側の反印刷面が裏面であると判断して印刷を行わないようにする一方、上記検出手段により上記プリント用紙の上記情報コードが検出されたときには、当該プリント用紙の印刷面が裏面であり且つ当該印刷面とは反対側の反印刷面が表面であると判断して上記印刷面に印刷を行うように構成されている。
この構成により、プリント用紙の印刷が行われる面である印刷面が、既に印刷が行われた表面であるか、未だ印刷が行われていない裏面であるかを容易に且つ確実に検出することができる。すなわち、プリント用紙の表面又は裏面に印刷された画像とは別に、上記情報コードを形成するようにしたことで、該情報コードを上記検出手段により検出することによって、画像の大きさや濃淡に左右されることなく確実に上記印刷面が表面であるか裏面であるかを判断することができる。
また、プリント面上の情報コードが形成される部分に絞って、上記検出手段による検出を行えばよく、従ってプリント面全面を検出するために大型のラインセンサ等を用いる必要もない。よって、装置全体の小型化を図るとともに製造コストを低減することができる。
また、上記印刷手段は、上記裏面印刷モードが設定されている場合に、上記印刷面が表面であると判断されたときには、印刷を行わないようになっている。従って、印刷面が、既に印刷が行われた面である表面であるにもかかわらず、再度印刷を行うのを防止して、プリント用紙を有効利用することができる。
請求項2の発明では、請求項1記載の画像形成装置において、上記印刷手段は、上記モード設定手段により上記裏面印刷モードが設定されている場合に、上記検出手段により上記情報コードが検出されたときには、上記検出手段により検出された情報コードの位置に基づいて、プリント用紙の搬送方向前側端が、プリント用紙の表面に印刷された画像に対して所定の側にあるか否かを判断して、該プリント用紙の裏面に印刷される画像の上下左右がそれぞれ、表面に印刷された画像に対して所定側に向くように印刷を行うよう構成されている。
これにより、プリント用紙の搬送方向前側端を、プリント用紙の表面に印刷された画像の所定の側とするか、該所定の側とは反対側とするかに左右されず、該プリント用紙の裏面に、表面画像に対して所定の向きで所定の位置に画像を印刷することができる。
請求項3の発明では、請求項1又は2記載の画像形成装置において、上記プリント用紙の表面に印刷を行うための画像データである複数の表面画像データと該プリント用紙の裏面に印刷を行うための画像データである複数の裏面画像データとからなる複数の画像データを記憶しておくための画像データ記憶手段を備え、上記印刷手段は、上記複数の画像データの中の一つに基づいて上記プリント用紙の印刷面に画像を印刷するように構成され、
上記各表面画像データ及び各裏面画像データは互いに対応しており、上記情報コードは、上記プリント用紙の表面に印刷される画像の基となる表面画像データを識別するための表面画像識別情報を含み、上記検出手段は、上記情報コードに含まれる表面画像識別情報を検出可能に構成されており、上記検出手段により検出された表面画像識別情報に基づいて、上記プリント用紙の表面に印刷された画像の基となる表面画像データを識別するとともに、該表面画像データに対応する裏面画像データを選択する裏面画像データ選択手段を備え、上記印刷手段は更に、上記モード設定手段により上記裏面印刷モードが設定されている場合に、上記検出手段により上記情報コードが検出され且つ該情報コードに含まれる表面画像識別情報が検出されたときには、上記裏面画像データ選択手段により選択された裏面画像データに基づいて上記印刷面に印刷を行うように構成されている。
上記各表面画像データ及び各裏面画像データは互いに対応しており、上記情報コードは、上記プリント用紙の表面に印刷される画像の基となる表面画像データを識別するための表面画像識別情報を含み、上記検出手段は、上記情報コードに含まれる表面画像識別情報を検出可能に構成されており、上記検出手段により検出された表面画像識別情報に基づいて、上記プリント用紙の表面に印刷された画像の基となる表面画像データを識別するとともに、該表面画像データに対応する裏面画像データを選択する裏面画像データ選択手段を備え、上記印刷手段は更に、上記モード設定手段により上記裏面印刷モードが設定されている場合に、上記検出手段により上記情報コードが検出され且つ該情報コードに含まれる表面画像識別情報が検出されたときには、上記裏面画像データ選択手段により選択された裏面画像データに基づいて上記印刷面に印刷を行うように構成されている。
これにより、上記表面画像識別情報を検出することで、プリント用紙の表面に印刷された画像の基となる表面画像データを識別して、該識別された表面画像データに対応する裏面画像データを識別することができる。従って、該プリント用紙の表面に印刷された画像の基となる表面画像データに対応する裏面画像データを確実に選択するとともに、該選択された裏面画像データに基づいて該プリント用紙の裏面に印刷を行うことができる。
請求項4の発明では、請求項3記載の画像形成装置において、上記手差供給部から連続的に給紙されるプリント用紙の印刷面に対して印刷を行う連続印刷モードを設定するための連続印刷モード設定手段と、上記連続印刷モードにおける上記表面画像データの印刷順序情報を記憶する印刷順序記憶手段と、上記印刷順序記憶手段により記憶された印刷順序情報に基づいて、上記表面画像データを順次選択する表面画像データ選択手段とを備え、
上記印刷手段は、上記連続印刷モード設定手段により連続印刷モードが設定され且つ上記モード設定手段により表面印刷モードが設定されているときには、上記表面画像データ選択手段により順次選択された表面画像データに基づいて、上記プリント用紙の印刷面に順次印刷を行うように構成されており、上記表面画像識別情報は上記印刷順序情報からなり、上記検出手段は上記印刷順序情報を検出可能に構成されており、上記裏面画像データ選択手段は、上記検出手段により検出された印刷順序情報に基づいて、上記プリント用紙の表面に印刷された画像の基となる表面画像データを識別するとともに、該表面画像データに対応する裏面画像データを選択するように構成されており、上記印刷手段は更に、上記連続印刷モード設定手段により連続印刷モードが設定され且つ上記モード設定手段により上記裏面印刷モードが設定されている場合に、上記検出手段により上記情報コードが検出され且つ該情報コードに含まれる印刷順序情報が検出されたときには、上記裏面画像データ選択手段により選択された裏面画像データに基づいて上記印刷面に印刷を行うように構成されている。
上記印刷手段は、上記連続印刷モード設定手段により連続印刷モードが設定され且つ上記モード設定手段により表面印刷モードが設定されているときには、上記表面画像データ選択手段により順次選択された表面画像データに基づいて、上記プリント用紙の印刷面に順次印刷を行うように構成されており、上記表面画像識別情報は上記印刷順序情報からなり、上記検出手段は上記印刷順序情報を検出可能に構成されており、上記裏面画像データ選択手段は、上記検出手段により検出された印刷順序情報に基づいて、上記プリント用紙の表面に印刷された画像の基となる表面画像データを識別するとともに、該表面画像データに対応する裏面画像データを選択するように構成されており、上記印刷手段は更に、上記連続印刷モード設定手段により連続印刷モードが設定され且つ上記モード設定手段により上記裏面印刷モードが設定されている場合に、上記検出手段により上記情報コードが検出され且つ該情報コードに含まれる印刷順序情報が検出されたときには、上記裏面画像データ選択手段により選択された裏面画像データに基づいて上記印刷面に印刷を行うように構成されている。
これにより、手差供給部から連続的に給紙されるプリント用紙のプリント面に対して、上記印刷順序情報に従って順次選択された表面画像データに基づいて順次画像を印刷することができる。
また、上記検出手段により印刷順序情報を検出することで、プリント用紙の表面に印刷された画像の基となる表面画像データを識別して、該識別された表面画像データに対応する裏面画像データを識別することができる。従って、該プリント用紙の表面に印刷された画像の基となる表面画像データに対応する裏面画像データを確実に選択するとともに、該選択された裏面画像データに基づいて該プリント用紙の裏面に印刷を行うことができる。
よって、上記モード設定手段により裏面印刷モードが設定され且つ上記連続印刷モード設定手段により連続印刷モードが設定されているときに、上記手差供給部からプリント用紙を給紙する際に、該プリント用紙の給紙順序に左右されることなく、表面に印刷された画像の基となる表面画像データに対応する裏面画像データに基づいて、各プリント用紙の裏面に画像を印刷することができる。
よって、上記モード設定手段により裏面印刷モードが設定され且つ上記連続印刷モード設定手段により連続印刷モードが設定されているときに、上記手差供給部からプリント用紙を給紙する際に、該プリント用紙の給紙順序に左右されることなく、表面に印刷された画像の基となる表面画像データに対応する裏面画像データに基づいて、各プリント用紙の裏面に画像を印刷することができる。
請求項5の発明では、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
上記情報コード形成手段は、上記印刷手段に含まれていて、上記モード設定手段により上記表面印刷モードが設定されているときに、上記プリント用紙の印刷面に上記情報コードを形成するように構成されているものとする。
上記情報コード形成手段は、上記印刷手段に含まれていて、上記モード設定手段により上記表面印刷モードが設定されているときに、上記プリント用紙の印刷面に上記情報コードを形成するように構成されているものとする。
これにより、上記印刷手段により上記情報コードを形成することができる。このため、情報コード形成手段として、上記印刷手段とは別に印字ユニット等を設ける必要もなく、従って装置全体を小型化するとともに製造コストの低減を図ることができる。
請求項6の発明では、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
上記情報コードは、バーコードからなるものとする。
上記情報コードは、バーコードからなるものとする。
これにより、情報コード検出手段として、例えばマニュアルスキャン方式のバーコードリーダを採用することで、情報コードの検出を確実且つ容易に行うことができる。また、情報コードとしてバーコードを利用することで、該情報コードに非常に多くの種類の情報を含めることができる。
以上説明したように、本発明の画像形成装置によると、プリント用紙の所定部分に、所定の情報を有する情報コードを形成する情報コード形成手段と、上記情報コードが形成される印刷面又は反印刷面とは反対側の面における情報コードの有無又は位置を検出する検出手段とを備えるようにしたことにより、プリント用紙の印刷が行われる面である印刷面が、既に印刷が行われた表面であるか、未だに印刷が行われていない裏面であるかを容易に且つ確実に検出することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る画像形成装置としてのインクジェットプリンタAの外観を示し、図2〜図7は、プリンタAの内部構成を示す。このプリンタAは、写真プリントシステムに用いられるものであって、例えば、画像データを取得して必要な補正処理等を行う受付ブロックから通信ケーブルを介して伝送される画像データに基づいてプリントペーパP1,P2に印刷を行うものであって、ロール状に巻かれた長尺のプリントペーパP2の一端を引き出して当該プリントペーパP2(以下、ロールペーパP2と呼ぶ)のプリント面に印刷を行う自動印刷と、予め所定のサイズに切断されたシート状のプリントペーパP1(以下、シートペーパP1と呼ぶ)のプリント面(印刷面に相当)に印刷を行う手差印刷とを実行可能に構成されている。
図1は本発明の実施形態1に係る画像形成装置としてのインクジェットプリンタAの外観を示し、図2〜図7は、プリンタAの内部構成を示す。このプリンタAは、写真プリントシステムに用いられるものであって、例えば、画像データを取得して必要な補正処理等を行う受付ブロックから通信ケーブルを介して伝送される画像データに基づいてプリントペーパP1,P2に印刷を行うものであって、ロール状に巻かれた長尺のプリントペーパP2の一端を引き出して当該プリントペーパP2(以下、ロールペーパP2と呼ぶ)のプリント面に印刷を行う自動印刷と、予め所定のサイズに切断されたシート状のプリントペーパP1(以下、シートペーパP1と呼ぶ)のプリント面(印刷面に相当)に印刷を行う手差印刷とを実行可能に構成されている。
また、プリンタAは、手差印刷を行う際に、シートペーパP1の一方の面を表面として該表面に印刷を行う表面印刷モードと、該表面に印刷が行われたシートペーパP1の裏面に印刷を行う裏面印刷モードとを切替可能に構成されている。更に、プリンタAは、略連続的に給紙されるシートペーパP1に対して印刷を行う連続印刷モードを設定可能に構成されている。
尚、以下の説明において特にロールペーパP2とシートペーパP1を区別する必要がないときは、該ロールペーパP2及びシートペーパP1のことをプリントペーパP1,P2と言う。また、プリント面とは、印刷が行われる面を意味し、シートペーパP1のプリント面は、該シートペーパP1を手差トレイ81(図7参照)にセットしたときに決まるものである。具体的には、シートペーパP1を手差トレイ81にセットしときに、上側を向く面がプリント面とされている。また、ロールペーパP2のプリント面は、該ロールペーパP2がロール状に巻かれた状態にあるときに、径方向外側を向く面がプリント面とされている。
−全体構成−
図7に示すように、上記プリンタAは、プリンタ本体部90と、上記シートペーパP1を手差しによりセットしてプリンタ本体部90内に供給するための手差トレイ81とを備えており、上記プリンタ本体部90は、筐体6と、この筐体6内の下部に設けられ、プリント面を外側にしてロール状に巻かれたロールペーパP2が収容されるロールペーパ収容部1と、筐体6の上部(ロールペーパ収容部1の上側)に設けられ、上記手差トレイ81から供給されたシートペーパP1のプリント面又は該ロールペーパ収容部1から引出されたロールペーパP2のプリント面に対して、画像データに基づいて印刷を行うプリント部2(図2、図7参照)と、筐体6の下部においてペーパ収容部1の両側側方に位置し、上記プリント部2に供給されるインクを貯留しておくためのインク貯留部3と、筐体6に開閉自在に取付けられた扉部材95の上部に設けられ、該扉部材95が閉状態にあるときに上記手差トレイ81にセットされたシートペーパP1をプリント部2に向かって搬送供給するローラユニット200とを備えている。尚、以下の説明においては、特に断らない限り、扉部材95は閉状態にあるものとして説明を行う。
図7に示すように、上記プリンタAは、プリンタ本体部90と、上記シートペーパP1を手差しによりセットしてプリンタ本体部90内に供給するための手差トレイ81とを備えており、上記プリンタ本体部90は、筐体6と、この筐体6内の下部に設けられ、プリント面を外側にしてロール状に巻かれたロールペーパP2が収容されるロールペーパ収容部1と、筐体6の上部(ロールペーパ収容部1の上側)に設けられ、上記手差トレイ81から供給されたシートペーパP1のプリント面又は該ロールペーパ収容部1から引出されたロールペーパP2のプリント面に対して、画像データに基づいて印刷を行うプリント部2(図2、図7参照)と、筐体6の下部においてペーパ収容部1の両側側方に位置し、上記プリント部2に供給されるインクを貯留しておくためのインク貯留部3と、筐体6に開閉自在に取付けられた扉部材95の上部に設けられ、該扉部材95が閉状態にあるときに上記手差トレイ81にセットされたシートペーパP1をプリント部2に向かって搬送供給するローラユニット200とを備えている。尚、以下の説明においては、特に断らない限り、扉部材95は閉状態にあるものとして説明を行う。
筐体6の上部で、上記シート供給ユニットよりも搬送方向下流側には、後述するようにシートペーパP1のプリント面とは反対側の面(以下、反プリント面と呼ぶ)における、情報コードを検出するための情報コード検出センサ93が設けられている。該情報コード検出センサ93は、シートペーパP1を上記プリント部2へと案内するガイド板92に取付固定されている。該ガイド板92の幅方向略中央部には、検出孔92a(図13(A)参照)が形成されており、上記情報コード検出センサ93は該検出孔92aと同軸になるように且つ該情報コード検出センサ93の上端面がガイド板92のガイド面よりも若干下側に位置するように配設されている。
、また、該情報コード検出センサ93よりも上側で、搬送方向において該情報コード検出センサ93と略同一位置には、シートペーパP1を検出するための第一センサ91が設けられている。
、また、該情報コード検出センサ93よりも上側で、搬送方向において該情報コード検出センサ93と略同一位置には、シートペーパP1を検出するための第一センサ91が設けられている。
筐体6の上部で、上記プリント部2の搬送方向下流側には、プリント後のプリントペーパP1,P2の不要な部分を切断するためのローラカッター41と、該プリントペーパーP1,P2の裏面に整理番号を印字するための裏面印字ユニット4と、プリント部2で印刷されたプリントペーパP1,P2を更に下流側に搬送して排出するための排出ローラ46とが配設されている。この排出ローラ46のペーパ搬送方向下流側には、筐体6の外側へ突出するように設けられ且つ排出ローラ46により排出されるプリントペーパP1,P2を受け止めるための排出トレイ5が配設されている。
本実施形態では、筐体6において排出トレイ5の側(図3に記載した排出側)を筐体前側といい、排出トレイ5と反対側(図3に記載した供給側)を筐体後側といい、筐体前側から見て左側を筐体左側といい、右側を筐体右側と言う。従って、図7の左右方向が筐体前後方向となり、図7の紙面と垂直な方向が筐体左右方向となる。この筐体左右方向は、上記手差トレイ81にセットされ且つ搬送されるシートペーパP1の幅方向、及びロールペーパ収容部1に収容され且つ搬送されるロールペーパP2の幅方向と一致する。
上記プリント部2は、プリントペーパP1,P2に対してインクを吐出して画像を形成するインクヘッドH(図2〜図4及び図7参照)を備えている。このインクヘッドHは、プリントペーパP1,P2の幅方向(筐体左右方向)と一致する主走査方向X(図3参照)に延びるレール30に沿って移動可能に構成されている。具体的には、駆動モータ32の回転力がプーリを介して駆動ベルト31に伝達され、駆動ベルト31の回転量に応じてプリントヘッドHが主走査方向Xに移動するようになっている。
また、インクヘッドHは、主走査方向Xと垂直であってプリントペーパP1,P2の移動方向(筐体前後方向)と一致する副操作方向Y(図3参照)に並ぶ2つのヘッドユニット38(図7参照)を有しており、これら二つのヘッドユニット38に設けられているインク吐出ノズル(図示省略)からインクを吐出することで、プリントペーパP1,P2に対して所定の画像や文字等を印刷できるようになっている。
上記インク貯留部3は、それぞれ、プリンタAの左右両側に配置された箱状のケース61(図4参照)を備えており、該ケース61内には、互いに色相の異なるインクが封入された7つのインクカートリッジ62が着脱可能に収容されている(図4では、左側に3つ右側に4つのカートリッジが収容されている)。従って、これらのインクカートリッジ62をケース61から着脱することにより、使用中又は使用済みのものを新しいものに交換できるようになっている。尚、これらのインクカートリッジ62にはそれぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、レッド(R)、バイオレット(V)及びクリア(CL:透明)の各インクが封入されている。
また、上記プリンタAの排出側から見て左側で、上記インク貯留部3とプリント部2との間の高さ位置には、インクカートリッジ62から供給されるインクを一時的に貯留するためのサブタンク52(図4及び図5参照)が設けられている。そして、これらのサブタンク52は、上記プリント部2のプリントヘッドHに繋がっていて、該プリントヘッドHのノズル92からインクを吐出する際の負圧によってサブタンク52内のインクがプリントヘッドHへ供給されるようになっている。
−ペーパー搬送機構−
図7に示すように、プリンタAには、上記手差トレイ81からシートペーパP1を引き込んで所定の搬送経路に沿って搬送するペーパ搬送機構が設けられている。このペーパ搬送機構は、上記搬送経路を構成すべく、手差供給トレイから順に、手差し供給ユニットU5、プリントユニットU2、カッターユニットU3、及び排出ユニットU4を備えており、プリント部2に配設されたプリントユニットU2の搬送経路上に位置するプリントペーパP1,P2のプリント面に対して画像データの印刷が行われるようになっている。なお、本実施形態では、プリントユニットU2に対して、上記手差トレイ81からシートペーパP1を供給する以外にも、上記ペーパ収容部1からロールペーパP2を引出してプリント部2へと搬送供給できるように構成された供給ユニットU1も備えている。
図7に示すように、プリンタAには、上記手差トレイ81からシートペーパP1を引き込んで所定の搬送経路に沿って搬送するペーパ搬送機構が設けられている。このペーパ搬送機構は、上記搬送経路を構成すべく、手差供給トレイから順に、手差し供給ユニットU5、プリントユニットU2、カッターユニットU3、及び排出ユニットU4を備えており、プリント部2に配設されたプリントユニットU2の搬送経路上に位置するプリントペーパP1,P2のプリント面に対して画像データの印刷が行われるようになっている。なお、本実施形態では、プリントユニットU2に対して、上記手差トレイ81からシートペーパP1を供給する以外にも、上記ペーパ収容部1からロールペーパP2を引出してプリント部2へと搬送供給できるように構成された供給ユニットU1も備えている。
上記ペーパ搬送機構は、シートペーパP1への印刷時には、手差トレイ81にセットされたシートペーパP1を、手差し供給ユニットU5によってプリントユニットU2に搬送供給し、それから、その供給されたシートペーパP1をプリントユニットU2によって搬送しながらインクヘッドHにより画像データの印刷を行い、その後、印刷されたシートペーパP1をカッターユニットU3に搬送して該カッターユニットU3で所定のプリントサイズに切断した後、排出ユニットU4によってトレイ5に送り出す。なお、以下の説明では、上記印刷時においてシートペーパP1が搬送されるときの搬送方向上流側及び下流側を、それぞれ、単に上流側及び下流側という。
具体的に説明すると、手差し供給ユニットU5は、図9乃至図11に示すように、シートペーパP1をプリント部2に導くためのローラユニット200を備えている。
該ローラユニット200は、駆動ローラ202と、従動ローラ201と、駆動ローラを駆動するための駆動シャフト204と、従動ローラを回転支持する従動シャフト203と、上記駆動シャフト203の両端部を図示しないベアリングを介して支持するとともに、上記従動シャフト204の両端部を圧入して支持するローラ支持板205と、上記駆動シャフト203をベルトを介して駆動させる図示しないモータとを備えている。そして、手差し供給ユニットU5は、上記駆動シャフト203を回転駆動させることにより、シートペーパP1を手差トレイ81から本体部90内へと導く。
上記ローラ支持板205は、ガイド部材206により上下方向に移動可能にガイドされ且つ圧縮バネ207を介して該ガイド部材206に弾性支持されている。
また、ガイド部材206は、ガイドレール208により筐体前後方向に移動可能にガイドされ且つ圧縮バネ210を介して扉部材95に連結されている。
上記ガイドレール208は、扉部材95から筐体内部に向かって突出する突出台209に取付固定されている。また、上記ローラ支持板205の上端部には、位置決めピン401が挿入される断面略矩形状の有底の挿入凹部205aが設けられている。
上記位置決めピン401は、筐体6に取付けられた取付ブラケット403に取付固定されている。詳しくは、該位置決めピン401の外周面のうち、上記挿入凹部205aに挿入される部分を除く部分には雄ねじが形成されており、位置決めピン401は、外周面にナット402を螺合して取付ブラケット403に取付固定されている。これにより、ナットを緩めることで、位置決めピン401の筐体前後方向の位置を調整することができる。
また、位置決めピン401の先端部は、上記挿入凹部205aに容易に挿入できるように面取りされている。
また、位置決めピン401の先端部は、上記挿入凹部205aに容易に挿入できるように面取りされている。
上記取付ブラケット403は、調整用シム404を介して図示しないボルトにより筐体6に取付固定されている。従って、調整用シム404の厚みを調整することで位置決めピン401の上下方向の位置を調整することができる。
そして、上記ローラユニット200は、扉部材95を閉じて上記挿入凹部205aに位置決めピン401の先端部を挿入することによって、シートペーパP1を手差トレイ81にセットしたときに、該シートペーパP1の搬送方向前側の端縁が、駆動ローラ202及び従動ローラ201の外周面同士が接触する接触線に対して平行になるように位置決めされる。
上記プリントユニットU2は、プリントペーパP1,P2を上記インクヘッドHにより印刷を行うことが可能な位置に吸着保持するペーパ保持部D(図3及び図7参照)と、このペーパ保持部Dの下流側に配設された圧着型のプリント搬送ローラ33とを備えている。
上記プリントユニットU2は、プリントペーパP1,P2を上記インクヘッドHにより印刷を行うことが可能な位置に吸着保持するペーパ保持部D(図3及び図7参照)と、このペーパ保持部Dの下流側に配設された圧着型のプリント搬送ローラ33とを備えている。
なお、供給ユニットU1の搬送駆動ローラ24及び圧着ローラ25は、プリントユニットU2にも兼用されており、プリントペーパP1,P2をプリントユニットU2において搬送する役割を果たす。
上記ペーパ保持部Dは、表面(上面)に開口する吸引用孔34a(図3参照)を有するプラテン34と、上記供給ユニットU1により該プラテン34上に供給されたプリントペーパP1,P2を、吸引用孔34aを介して吸引することでプラテン34の表面上に吸着保持させる吸引手段としてのファン35(図7参照)とを備えている。上記プラテン34は、板状の部材からなり、該プラテン34の裏面(下面)側には、該プラテン34と共に空間を形成するケース体36が配設され、このケース体36の下側に上記ファン35が配設されている。そして、吸引用孔34aは、プラテン34の厚み方向に貫通してケース体36内の空間と連通し、この空間は、ケース体36の下部に設けた開口を介してファン35の吸込み口と連通しており、ファン35の作動により吸引用孔34aを介してプラテン34の表面側に負圧が生じ、このことでプリントペーパP1,P2がプラテン34の表面上に吸着保持されることになる。
また、プラテン34には、印刷時にインクの増粘を防止するためにインクヘッドHにおけるヘッドユニット38のインク吐出ノズルから吐出される少量のインクを受け止めるフラッシング部37(図3参照)と、非印刷時のインクヘッドHの待機位置に設けられて、インクの増粘防止のために該インクヘッドHにおけるヘッドユニット38のインク吐出ノズルを覆うように構成されたキャップ部(図示省略)とが設けられている。
上記フラッシング部37は、プラテン34に形成された開口部37a(図3参照)と、該プラテン34におけるフラッシング部37の下側に設けられ、該開口部37aに連通するような空間を形成するケース体(図示省略)とを備えており、該ケース体はプリンタAの筐体前側下部に設けられた廃液タンク7(図2及び図7参照)に連通している。また、上記開口部37aには、インクを吸収可能なスポンジ状のインク吸収材37bが配設されていて、このインク吸収材37bに染み込んだインクも、フラッシング部37の下側に位置する上記ケース体内部の空間内に溜まるようになっている。これにより、フラッシング部37の開口部37aに向かって吐出されたインクは、上記ケース体内部の空間内に溜まった後に廃液タンク7へと導かれることになる。
なお、上記キャップ部については、特に図示しないが、キャップ部がインクヘッドHの下面を覆っているときに、内部が負圧にされる空間が形成され、この空間内に上記インク吐出ノズルから微量のインクを吸い出すように構成されている。これにより、該インク吐出ノズルでインクが増粘することで吐出し難くなるのを防止することができる。
上記インクヘッドHは、前述の如く、その底面(プラテン34と対向する面)に、多数のインク吐出ノズルが設けられたヘッドユニット38が副走査方向Yに2段に並んで配設されているが、ヘッドユニット38は2段である必要はなく、1段や3段以上であってもよい。
上記両ヘッドユニット38は同一構成であり、各々、主走査方向Xに配設された上記各色のインクを吐出するための7つのノズルアレイから構成されている。各ノズルアレイにおいて、上記インク吐出ノズルが副走査方向Yに列状に配設されている。これにより、各ヘッドユニット38は、単体でカラー画像を形成可能な構成とされている。そして、プリントペーパP1,P2は、上記搬送駆動ローラ24により一定の単位搬送量で間欠的に(ステップ状に)副走査方向Yに搬送され、この間欠搬送時におけるプリントペーパP1,P2の各停止時に、インクヘッドHが主走査方向Xに一走査(一往動作又は一復動作)されて、この走査時に、主走査方向Xの各位置で、各ヘッドユニット38の各色のインク吐出ノズルからインクがプリントペーパP1,P2のプリント面に対して同時に吐出される。つまり、インクヘッドHの一走査後に、プリントペーパP1,P2が単位搬送量だけ搬送され、その後、再びインクヘッドHが一走査され、この動作が繰り返し行われて、所望の画像が印刷されることになる。ここで、本実施形態におけるインクヘッドHのインク吐出のための構成としては、インクが充填された圧力室内の容積がピエゾ素子によって変化することで、圧力室に連通するインク吐出ノズルからインクを吐出する一般的なピエゾ方式のものを採用している。
上記カッターユニットU3は、回転刃41を備えていて、該回転刃41を回転させながらプリントペーパP1,P2の長さ方向の所定位置で幅方向に移動させることで、該プリントペーパP1,P2を所定のサイズ(長さ)に切断するように構成されている。上記回転刃41の下方には、切断によるプリントペーパP1,P2の切り屑を回収するためのカッター屑回収箱70が配設されている。このカッター屑回収箱70は、作業者が取っ手71を持って筐体前側へスライドさせて筐体6の外部へ取り出すことができるようになっており、カッター屑回収箱70内に収容された切り屑を廃棄できるようになっている。なお、カッター屑回収箱70の筐体前側面は、透明なプラスチック材料で形成され、切り屑の収容状態が目視確認できるようになっている。
また、カッターユニットU3は、圧着型の搬送ローラ43により、プリントペーパP1,P2を排出ユニットU4へと搬送するようになっている。なお、カッターユニットU3と排出ユニットU4との間には、裏面印字部4が配設されており、この裏面印字部4において、この部分を通過するプリントペーパP1,P2の裏面(下面)に整理番号等が印字される。
上記排出ユニットU4は、プリントペーパP1,P2を搬送してトレイ5へ排出するための2組の圧着型排出ローラ46と、この2組の圧着型排出ローラ46の間に設けられ、ロールペーパP2のロールの巻き癖によるカール(つまりロールペーパP2の長さ方向中央部が両端部に対してプリント面側へ突出したカール)を矯正して取り除くためのデカール部45とを有している。このデカール部45は、ロールペーパP2を上記ロールの巻き癖によるカールとは反対側に曲がるように巻き付けるデカールローラ49と、このデカールローラ49へロールペーパP2を導くためのガイド部材47,48とからなっている。この構成により、トレイ5上に、カールが殆ど付いていないロールペーパP2を排出することができる。なお、本実施形態では、プリント部2で印刷された全てのプリントペーパP1,P2が上記デカール部45を通過するようにしているが、この限りではなく、例えば、手差トレイ81からシートペーパP1をプリント部2へ手差しで供給した場合には、その印刷されたシートペーパP1がデカール部45を通らずにトレイ5に排出するような構成にしてもよい。
供給ユニットU1は、ペーパ収容部1内にロールペーパP2をロール状に巻いて収容するための巻芯ローラ21と、該巻芯ローラ21から引き出されたロールペーパP2の幅方向の位置決めを行うための幅規制ローラ22と、後述する閉塞ローラ23と、図示しない電動モータによって、ロールペーパP2を搬送するように回転駆動される搬送駆動ローラ24と、該搬送駆動ローラ24に対向配置され、搬送駆動ローラ24との間にロールペーパP2を挟持するように搬送駆動ローラ24に圧着される2つの圧着ローラ25とを備えている。そして、供給ユニットU1は、搬送駆動ローラ24の回転駆動によって、ロールペーパPをペーパ収容部1から引き出してプリント部2側へ搬送するように構成されている。なお、本実施形態では、幅規制ローラ22を設けているが、この代わりに幅規制用のガイドを設けるようにしてもよい。
上記閉塞ローラ23は、ペーパ収容部1の気密性を確保してペーパ収容部1内が低湿度状態にならないようにするために設けられたものである。すなわち、ペーパ収容部1を区画形成する壁の一部には、ロールペーパP2を筐体6内部におけるペーパ収容部1の外側(つまりプリント部2側)に導出するためのペーパ導出開口部9を形成する必要がある。このペーパ導出開口部9が開放されたままでは、ペーパ収容部1の気密性を確保することができない。そこで、ペーパ導出開口部9に、該ペーパ導出開口部9をロールペーパP2が通過可能に閉塞する閉塞ローラ23を設ける。この閉塞ローラ23は、少なくとも外周部がスポンジ材等の発泡材料やゴム材等のような弾性変形可能な材料で構成されたものであって、ペーパ導出開口部9を通過するロールペーパP2に対して、径方向内側に弾性変形した状態で接触して従動回転するようになっている(閉塞ローラ23を積極的に駆動してもよい)。このとき、ロールペーパP2は、閉塞ローラ23と反対側に設けた案内部材10に押し付けられる(この押付力はかなり小さい)。このことで、ペーパ収容部1の気密性を確保しつつ、ロールペーパP2が閉塞ローラ23から抵抗を殆ど受けることなくペーパ導出開口部9を通過することができる。一方、ロールペーパP2がペーパ導出開口部9に存在しない状態では、閉塞ローラ23が上記案内部材10と接触しており、このときも、ペーパ収容部1の気密性が確保される。このように気密性が確保されたペーパ収容部1には、内部に水を収容しかつ上部が開口した容器13が設置され、この容器13内の水が水蒸気に気化することによってペーパ収容部1内が効率良く加湿され、これにより、プリンタA自体が長時間低湿度下に置かれた状態であっても、ペーパ収容部1内は適度の湿度(相対湿度30〜75%)に維持されて、ロールペーパP2の幅方向中央部が幅方向両端部に対してプリント面側へ突出するようなカールの発生を防止することができる。
上記搬送駆動ローラ24は、図示しない電動モータによって、ロールペーパP2をペーパ収容部1から引き出してプリント部2側へ搬送する正方向の回転と、該ロールペーパP2をマガジン収容部1内へ戻す逆方向の回転とが可能なように構成されている。これにより、プリント部2よりも下流側のカッターユニットU3でロールペーパP2の印刷済みの部分を所定サイズに切断した後、該切断後の長尺ロールペーパP2を上流側に戻して該ロールペーパP2の先頭から印刷を行ったり、切断後の長尺ロールペーパP2をペーパ収容部1内に戻しておいて、手差しユニットU5により単票状のプリントペーパをプリント部2に供給して印刷を行ったりすることができるようにしている。また、長尺ロールペーパP2を新たなものに交換する際にも、ペーパ収容部1の外側に引き出されている長尺ロールペーパP2をペーパ収容部1内に戻すことができる。
−インク供給系−
図5に示すように、上記プリンタAのインク供給系は、プリンタAの左右両側に位置するインク貯留部3のインクカートリッジ62内のインクを電磁弁50及び供給管路51を介してサブタンク52に供給し、このサブタンク52のインクをフレキシブル管路53を
介してプリントヘッドHに送り出すように構成されている。そして、上記インクカートリッジ62からサブタンク52までは、加圧ポンプ(図示省略)によってインクカートリッジ62内に供給される加圧空気によってインクが送り出される一方、該サブタンク52からプリントヘッドHまでは、プリントヘッドHのノズルからインクを吐出した際に圧力室内に生じる負圧によって、インクが流れることになる。
図5に示すように、上記プリンタAのインク供給系は、プリンタAの左右両側に位置するインク貯留部3のインクカートリッジ62内のインクを電磁弁50及び供給管路51を介してサブタンク52に供給し、このサブタンク52のインクをフレキシブル管路53を
介してプリントヘッドHに送り出すように構成されている。そして、上記インクカートリッジ62からサブタンク52までは、加圧ポンプ(図示省略)によってインクカートリッジ62内に供給される加圧空気によってインクが送り出される一方、該サブタンク52からプリントヘッドHまでは、プリントヘッドHのノズルからインクを吐出した際に圧力室内に生じる負圧によって、インクが流れることになる。
上記サブタンク52は、樹脂シート等の柔軟な素材を用いて袋状に形成されていて、色相が互いに異なる7種類のインクに対応して7つ備えられている。その7つのサブタンク52は、上記プリントヘッドHに対して適切な圧力でインクが供給されるように、該プリントヘッドHに対して所定の高さ位置に取り付けられている。
前述のように、インクカートリッジ62のインクは一旦サブタンク52内に貯留され、その後、サブタンク52からプリントヘッドHに供給されることになる。このため、印刷を中断することなくインクカートリッジ62を交換することができる。しかも、上記サブタンク52は、圧力ダンパとしての役割も果たすため、上記インクカートリッジ62で生じた圧力変動が直接、上記プリントヘッドHに伝わることを防止することができ、該プリントヘッドHに過大な圧力が作用してインク漏れ等が生じるのを防止することができる
−制御系の構成−
本インクジェットプリンタAは、制御系として、図8に示すように、マイクロプロセッサ101(以下、CPUという)と、このCPU101とデータバスを介して接続された搬送制御部102、画像データメモリ103、プリント制御部104、バーコード画像データメモリ105、第一メモリ106、画像データ設定入力部107、情報コード検出部108、カッター駆動制御部109、連続印刷モード設定部110、モード設定入力部111、表面画像選択部112、裏面画像選択部113とを備えている。
−制御系の構成−
本インクジェットプリンタAは、制御系として、図8に示すように、マイクロプロセッサ101(以下、CPUという)と、このCPU101とデータバスを介して接続された搬送制御部102、画像データメモリ103、プリント制御部104、バーコード画像データメモリ105、第一メモリ106、画像データ設定入力部107、情報コード検出部108、カッター駆動制御部109、連続印刷モード設定部110、モード設定入力部111、表面画像選択部112、裏面画像選択部113とを備えている。
上記搬送制御部102は、上記各ユニットU1〜U5夫々の動作制御を行う。
モード設定入力部111は、裏面印刷モード及び表面印刷モードのうちいずれか一方を選択して設定するためのものである。
連続印刷モード設定部110は、手差トレイ81から連続的に給紙されるシートペーパPのプリント面に印刷を行う連続印刷モードを設定するためのものである。
画像データメモリ103は、受付ブロックから通信ケーブルを介して転送される画像データを記憶しておくためのものである。
画像データ設定入力部107は、プリントペーパP1,P2の表面に印刷を行うための表面画像データを選択して、該選択した表面画像データの印刷順序を入力して設定するとともに、該表面画像データが印刷されるペーパPの裏面に印刷を行うための裏面画像データを選択して設定するためのものである。具体的には、該画像データ設定入力部107は、画像データを映し出すモニタを備えていて、ユーザがモニタに出力された画像データを見ながら、マウスにより画像データの選択を行うとともに、キーボードから印刷順序を入力するように構成されている。
第一メモリ106内には、上記各表面画像データのメモリアドレスが、上記画像データ設定入力部107において設定された該各表面画像データの印刷順序と共に記憶される。また、同様に、各裏面画像データのメモリアドレスが、該各裏面画像データに対応する各表面画像データのメモリアドレスと共に記憶される。
バーコード画像データメモリ105には、バーコード301を印刷するためのバーコード画像データが、上記印刷順序に対応して記憶されている。
情報コード検出部108は、情報コード検出センサ93(図7参照)によりバーコード301(図12参照)を検出することにより、該バーコード301に対応する印刷順序を検出するものである。尚、情報コード検出センサ93は、本実施形態においては、一般的なマニュアルスキャン方式のバーコードリーダを採用している。尚、バーコードリーダのスキャン方式や構造については特に限定されるものではない。
表面画像選択部112は、上記モード設定入力部111により表面印刷モードが設定され且つ上記連続印刷モード設定部110により連続印刷モードが設定されている場合に、上記手差トレイ81から連続的に給紙されるペーパPのプリント面に印刷を行うための表面画像データを、上記画像データ設定入力部107において設定された印刷順序に従って選択するものである。具体的には、該表面画像選択部112は、第一メモリ106内に記憶された情報を基に、ペーパPの印刷順序に対応するメモリアドレスを識別するとともに、上記画像データメモリ103内の該メモリアドレスに対応メモリ領域に格納された表面画像データを選択するように構成されている。
上記裏面画像選択部113は、上記情報コード検出部108により検出された印刷順序に基づいて、ペーパPの表面に印刷された画像の基となる表面画像データを識別するとともに、該表面画像データに対応する裏面画像データを選択する。具体的には、上記情報コード検出部108により検出された印刷順序を基に、表面に印刷された画像の基となる表面画像データのメモリアドレスを割り出して表面画像データを識別するとともに、該表面画像データに対応する裏面画像データのメモリアドレスを割り出して、画像データメモリ103内における該メモリアドレスが割り当てられたメモリ領域に格納された裏面画像データを選択するように構成されている。
プリント制御部104は、上記表面画像選択部112又は裏面画像選択部113により選択された表面画像データ又は裏面画像データに基づいて、シートペーパPのプリント面に印刷を行うために、プリントヘッドHの主走査方向への移動及び上記ピエゾ素子の駆動を制御するためのものである。該プリント制御部104は、上記表面印刷モードが設定されているときには、表面画像選択部112により選択された表面画像データに基づいて印刷を行うとともに、該表面画像データの印刷順序に対応するバーコード画像データを、上記バーコード画像データメモリ105内から選択し且つ該選択したバーコード画像データを基にシートペーパPのプリント面にバーコード301を印刷するようにプリントヘッドH及びピエゾ素子を制御する。
カッター駆動制御部109は、ペーパPの不要部分を切断するために、カッター43の駆動タイミングを制御するものである。
−プリンタの動作−
次に、連続印刷モード設定部110により連続印刷モードが設定されている場合のプリンタAの動作について、図14を基に説明する。
次に、連続印刷モード設定部110により連続印刷モードが設定されている場合のプリンタAの動作について、図14を基に説明する。
ペーパPが手差トレイ81にセットされた後、プリント開始ボタンが押されると、ペーパPに印刷を行うためのプリント動作が開始する(ステップST1)。具体的には、ローラユニット200(図7参照)の駆動ローラが駆動してペーパPはプリンタ本体部90内へと導かれる。
ペーパPの先端が第一センサ91を通過(ステップST2)すると、プリント制御部104において、上記モード設定入力部111によるプリンタAのモード設定が裏面印刷モードになっているか否かの判断を行が行われる(ステップST3)。そして、プリンタAのモード設定が裏面印刷モードになっていない(つまりモード設定が表面印刷モードになっている)と判断された場合には(ステップST3でNOの場合)、シートペーパPはプリント部2へと搬送される。そして、上記表面画像選択部112により選択された表面画像データに基づいて、シートペーパPのプリント面に画像が印刷される。本実施形態では、アルファベットの大文字のGが画像として印刷される(図12参照)。また、プリント制御部104は、バーコード画像データメモリ105から表面画像データの印刷順序に対応して選択されたバーコード画像に基づいて、該ペーパPのプリント面の周縁部における画像が印刷されない部分にバーコード301を印刷するようにプリントヘッドH及びピエゾ駆動素子を制御する。より詳細には、図12示すように、バーコード301はペーパPの搬送方向前側の端部における幅方向略中央部に印刷される(ステップST4)。尚、シートペーパP1におけるバーコード301が位置する側をシートペーパP1の右側と定義し、バーコード301が位置する側とは反対の側をシートペーパP1の左側と定義する。また、図12に示す状態において、シートペーパP1の上下左右は、表面に印刷された画像の上下左右と一致しているものとする。
一方、プリント制御部104において、プリンタAのモード設定が裏面印刷モードになっていると判断されると(ステップST3でYESの場合)、更に上記情報コード検出部108によりバーコード301が検出されたか否かの判断が行われる(ステップST5)。プリント制御部104は更に、バーコード301が検出されなかったと判断した場合(ステップST5でNOの場合)には、第一センサ91によりペーパ後端が検出されたか否かの判断を行う(ステップST6)。そして上記第一センサ91によりペーパ後端が検出されたと判断した場合には、ペーパPのプリント面とは反対の面である反プリント面にはバーコード301が印刷されていないものと判断する。そして、プリント制御部104は、ペーパPのプリント面にバーコード301が印刷されているものと認識するとともに、該プリント面が、既に画像の印刷が行われた表面であり、反プリント面が裏面であると判断して、ペーパPに対して印刷を行わないようにする(ステップST7)。そしてペーパPは、印刷が行われないまま排出トレイ5に排出される(ステップST7)。一方、プリント制御部104は、第一センサ91によりペーパ後端が検出されなかったと判断した場合(ステップST6でNOの場合)には、情報コード検出部108によりバーコード301が検出されたか否かの判断を再度行う(ステップST5)。
そして、プリント制御部104は、情報コード検出部108によりバーコード301が検出されたと判断した場合(ステップST5でYESの場合)には、情報コード検出部108によるバーコード301の検出が所定のタイミングで行われたか否かを判断する(ST8)。
ここで、所定のタイミングとは、バーコード301がプリント用紙の搬送方向前側に位置するように該プリント用紙を手差トレイ81にセットしたときに、上記印刷開始ボタンが押されてから、情報コード検出部108によりバーコード301が検出されるまでの時間のことを言う。
そして、プリント制御部104は、上記情報コード検出部108によるバーコード301の検出タイミングが、所定のタイミングであったと判断したときには、シートペーパP2の搬送方向前側端が、表面に印刷された画像に対して所定の側(本実施形態においては右側)にあると判断する(ステップST9、図13参照)。一方、所定のタイミングよりも遅いと判断したときには、シートペーパP2の搬送方向前側端が、表面に印刷された画像に対して所定の側とは反対側(本実施形態においては左側)にあると判断する(ステップST10)。そして、プリント制御部104はバーコード301に含まれる印刷順序情報を検出するとともに(ステップST11)、裏面画像設定部により選択された裏面画像データに基づいてシートペーパP1のプリント面に画像(本実施形態においては、アルファベットの大文字のA)を印刷する(ステップST12)。このとき、プリント制御部104は、裏面に印刷される画像の上下左右それぞれが、表面に印刷された画像に対して所定の側に向くように、裏面画像データを変換するとともに、該変換された裏面画像データに基づいてプリントヘッドH及びピエゾ素子の駆動を制御する。言い換えると、シートペーパP1の裏面には、表面に印刷された画像(G)に対して所定の向きで所定の位置に、上記裏面画像データに基づいて画像(A)が印刷される。こうして、裏面に印刷が行われたシートペーパP1は更に搬送方向下流側へと搬送される。そして、第二センサ94によりペーパ先端が検出されると、カッター駆動制御部109が、所定の時間経過後にカッター41を駆動させて、シートペーパP1の不要な部分を切断する。ここで、不要な部分とは、画像が形成されない部分で且つバーコード301が印刷された部分のことをいう。
以上の如く上記実施形態では、シートペーパP1の表面又は裏面に印刷された画像とは別に、バーコードコード301が印刷されている。従って、該情報コード301を上記情報コード検出センサ93により検出することによって、画像の大きさや濃淡に左右されることなく確実に、シートペーパP1のプリント面が表面であるか裏面であるかを判断することができる。
また、上記実施形態では、バーコード301は、シートペーパP1のプリント面に対して十分に小さく印刷される。このため、上記プリント面上の情報コード301が形成される部分に絞って、上記情報コード検出センサ93による検出を行えばよく、従ってプリント面全面を検出するために大型のラインセンサ等を用いる必要もない。よって、装置全体の小型化を図るとともに製造コストを低減することができる。
また、上記実施形態では、上記プリント制御部104は、上記裏面印刷モードが設定されている場合に、上記プリント面が表面であると判断されたときには、印刷を行わないようにプリントヘッドH及びピエゾ素子を制御する。従って、プリント面が、既に印刷が行われた面である表面であるにもかかわらず、再度印刷を行うのを防止して、プリント用紙を有効利用することができる。
また、上記実施形態では、プリント制御部104は、裏面に印刷される画像の上下左右それぞれが、表面に印刷された画像に対して所定の側に向くように、裏面画像データを変換するとともに、該変換された裏面画像データに基づいてプリントヘッドH及びピエゾ素子の駆動を制御する。従って、シートペーパP1の搬送方向前側端を、シートペーパP1の表面に印刷された画像の所定の側とするか、該所定の側とは反対側とするかに左右されず、該シートペーパP1の裏面に、表面画像に対して所定の向きで所定の位置に画像を印刷することができる。
また、上記実施形態では、情報コード検出センサ93により表面画像データの印刷順序を検出することで、シートペーパP1の表面に印刷された画像の基となる表面画像データを識別して、該識別された表面画像データに対応する裏面画像データを識別するようにしている。従って、該シートペーパP1の表面に印刷された画像の基となる表面画像データに対応する裏面画像データを確実に選択するとともに、該選択された裏面画像データに基づいて該シートペーパP1の裏面に印刷を行うことができる。よって、上記モード設定入力部111により裏面印刷モードが設定され且つ上記連続印刷モード設定部110により連続印刷モードが設定されているときに、上記手差トレイ81からシートペーパP1を給紙する際に、該シートペーパP1の給紙順序に左右されることなく、表面に印刷された画像の基となる表面画像データに対応する裏面画像データに基づいて、各シートペーパP1の裏面に画像を印刷することができる。
また、上記実施形態では、上記プリント制御部104がプリントヘッドH及びピエゾ素子を制御して、シートペーパP1のプリント面にバーコード301を形成するようになっている。このため、バーコード301を形成するために、別途印字ユニット等を設ける必要もなく、従ってプリンタAを小型化するとともに製造コストの低減を図ることができる。
(実施形態2)
図15及び図16は、本発明の実施形態2を示し、バーコード301を印刷する位置、並びに、該バーコード301を検出するための情報コード検出センサ93の数及び配置を上記実施形態1とは異ならせたものである。尚、図12及び図13と実質的に同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を適宜省略する。
図15及び図16は、本発明の実施形態2を示し、バーコード301を印刷する位置、並びに、該バーコード301を検出するための情報コード検出センサ93の数及び配置を上記実施形態1とは異ならせたものである。尚、図12及び図13と実質的に同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を適宜省略する。
すなわち、図15に示すように本実施形態においては、バーコード301は、シートペーパP1における幅方向の一方の側の端部に形成される。
また、図16に示すように、二つの情報コード検出センサ93a,93bが、ガイド板92におけるシートペーパP1の両端部が通過する部分に形成された2つの検出穴92aと同軸に設けられている。
そして、プリント制御部104は、搬送方向左側に位置する情報コード検出センサ93aにより、バーコード301が検出されたと判断したときには、シートペーパP2の搬送方向前側端が、表面に印刷された画像に対して所定の側(本実施形態においては右側)にあると判断する一方、搬送方向右側に位置する情報コード検出センサ93bにより、バーコード301が検出されたときには、シートペーパP2の搬送方向前側端が、表面に印刷された画像に対して所定の側とは反対側(本実施形態においては左側)にあると判断する(図16参照)。
これにより、プリント制御部104においてバーコード301の検出タイミングを判断する必要もなく、従って、シートペーパP1の搬送方向前側端が所定の側にあるか否かを判断するためのアルゴリズムを簡易化することができる。
(他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、情報コードとしてバーコード301を使用しているが、これに限定されるものではなく、例えばQRコード(二次元コード)、文字、又は図形等であってもよい。更に、例えば紫外線を照射することで検出できる透明インクや、画像に暗号や潜像として情報を持たせることによって、画像領域内に情報コードを印刷してもよい。
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、情報コードとしてバーコード301を使用しているが、これに限定されるものではなく、例えばQRコード(二次元コード)、文字、又は図形等であってもよい。更に、例えば紫外線を照射することで検出できる透明インクや、画像に暗号や潜像として情報を持たせることによって、画像領域内に情報コードを印刷してもよい。
更にまた、印字する情報コードに、画像に対して右側に印刷されたのか左側に印刷されたのかを情報として持たせるようにしてもよい。そうすることによって、情報コードを読み取ることにより画像の向きを判別できるため、情報コードの検出タイミングを判別する必要が無くなる。
また、上記実施形態では、プリント制御部104によりピエゾ素子及びプリントヘッドHの駆動を制御することでバーコード301の印刷を行っているが、これに限らず、例えばバーコード印刷用に別ユニットを設ける等してもよい。
本発明は、画像データに基づいてプリント用紙のプリント面に印刷を行う画像形成装置に有用であり、特に手差によりプリント用紙を供給するための手差供給部を備えた画像形成装置に有用である。
A プリンタ(画像形成装置)
P1 シートペーパ(プリント用紙)
H プリントヘッド(印刷手段)
81 手差トレイ(手差供給部)
90 本体部
103 画像データメモリ(画像データ記憶手段)
104 プリント制御部(印刷手段)
106 第一メモリ(印刷順序記憶手段)
108 情報コード検出部(情報コード検出手段)
110 連続印刷モード設定部(連続印刷モード設定手段)
111 モード設定入力部(モード設定手段)
112 表面画像選択部(表面画像データ選択手段)
113 裏面画像選択部(裏面画像データ選択手段)
301 バーコード(情報コード,表面画像識別情報)
P1 シートペーパ(プリント用紙)
H プリントヘッド(印刷手段)
81 手差トレイ(手差供給部)
90 本体部
103 画像データメモリ(画像データ記憶手段)
104 プリント制御部(印刷手段)
106 第一メモリ(印刷順序記憶手段)
108 情報コード検出部(情報コード検出手段)
110 連続印刷モード設定部(連続印刷モード設定手段)
111 モード設定入力部(モード設定手段)
112 表面画像選択部(表面画像データ選択手段)
113 裏面画像選択部(裏面画像データ選択手段)
301 バーコード(情報コード,表面画像識別情報)
Claims (6)
- プリント用紙に画像を印刷する印刷手段を有する本体部と、上記プリント用紙を手差しによりセットして上記本体部内に供給するための手差供給部とを備えていて、該手差供給部にセットされたプリント用紙を搬送して上記本体部内に導くとともに、当該プリント用紙の片方の面に印刷を行った後に、上記本体部外へと排出する画像形成装置であって、
上記プリント用紙の一方の面を表面として該表面に印刷を行う表面印刷モード、及び、該表面に印刷が行われたプリント用紙の裏面に印刷を行う裏面印刷モードのうちいずれか一方のモードを選択して設定するためのモード設定手段と、
上記モード設定手段により上記表面印刷モードが設定されているときに、上記プリント用紙の所定部分に、所定の情報を有する情報コードを形成する情報コード形成手段と、
上記モード設定手段により上記裏面印刷モードが設定されているときに、上記プリント用紙が上記手差供給部にセットされた後に、当該プリント用紙の上記情報コードの有無又は位置を検出する検出手段とを備え、
上記印刷手段は、上記モード設定手段により上記裏面印刷モードが設定されている場合に、上記検出手段により上記プリント用紙の上記情報コードが検出されなかったときには、当該プリント用紙における印刷が行われる側の面である印刷面が表面であり且つ当該印刷面とは反対側の反印刷面が裏面であると判断して印刷を行わないようにする一方、上記検出手段により上記プリント用紙の上記情報コードが検出されたときには、当該プリント用紙の印刷面が裏面であり且つ当該印刷面とは反対側の反印刷面が表面であると判断して上記印刷面に印刷を行うように構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
上記印刷手段は、上記モード設定手段により上記裏面印刷モードが設定されている場合に、上記検出手段により上記情報コードが検出されたときには、上記検出手段により検出された情報コードの位置に基づいて、プリント用紙の搬送方向前側端が、プリント用紙の表面に印刷された画像に対して所定の側にあるか否かを判断して、該プリント用紙の裏面に印刷される画像の上下左右がそれぞれ、表面に印刷された画像に対して所定側に向くように印刷を行うよう構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2記載の画像形成装置において、
上記プリント用紙の表面に印刷を行うための画像データである複数の表面画像データと該プリント用紙の裏面に印刷を行うための画像データである複数の裏面画像データとからなる複数の画像データを記憶しておくための画像データ記憶手段を備え、
上記印刷手段は、上記複数の画像データの中の一つに基づいて上記プリント用紙の印刷面に画像を印刷するように構成され、
上記各表面画像データ及び各裏面画像データは互いに対応しており、
上記情報コードは、上記プリント用紙の表面に印刷される画像の基となる表面画像データを識別するための表面画像識別情報を含み、
上記検出手段は、上記情報コードに含まれる表面画像識別情報を検出可能に構成されており、
上記検出手段により検出された表面画像識別情報に基づいて、上記プリント用紙の表面に印刷された画像の基となる表面画像データを識別するとともに、該表面画像データに対応する裏面画像データを選択する裏面画像データ選択手段を備え、
上記印刷手段は更に、上記モード設定手段により上記裏面印刷モードが設定されている場合に、上記検出手段により上記情報コードが検出され且つ該情報コードに含まれる表面画像識別情報が検出されたときには、上記裏面画像データ選択手段により選択された裏面画像データに基づいて上記印刷面に印刷を行うように構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3記載の画像形成装置において、
上記手差供給部から連続的に給紙されるプリント用紙の印刷面に対して印刷を行う連続印刷モードを設定するための連続印刷モード設定手段と、
上記連続印刷モードにおける上記表面画像データの印刷順序情報を記憶する印刷順序記憶手段と、
上記印刷順序記憶手段により記憶された印刷順序情報に基づいて、上記表面画像データを順次選択する表面画像データ選択手段とを備え、
上記印刷手段は、上記連続印刷モード設定手段により連続印刷モードが設定され且つ上記モード設定手段により表面印刷モードが設定されているときには、上記表面画像データ選択手段により順次選択された表面画像データに基づいて、上記プリント用紙の印刷面に順次印刷を行うように構成されており、
上記表面画像識別情報は上記印刷順序情報からなり、
上記検出手段は上記印刷順序情報を検出可能に構成されており、
上記裏面画像データ選択手段は、上記検出手段により検出された印刷順序情報に基づいて、上記プリント用紙の表面に印刷された画像の基となる表面画像データを識別するとともに、該表面画像データに対応する裏面画像データを選択するように構成されており、
上記印刷手段は更に、上記連続印刷モード設定手段により連続印刷モードが設定され且つ上記モード設定手段により上記裏面印刷モードが設定されている場合に、上記検出手段により上記情報コードが検出され且つ該情報コードに含まれる印刷順序情報が検出されたときには、上記裏面画像データ選択手段により選択された裏面画像データに基づいて上記印刷面に印刷を行うように構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
上記情報コード形成手段は、上記印刷手段に含まれていて、上記モード設定手段により上記表面印刷モードが設定されているときに、上記プリント用紙の印刷面に上記情報コードを形成するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
上記情報コードは、バーコードからなることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006195523A JP2008023738A (ja) | 2006-07-18 | 2006-07-18 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006195523A JP2008023738A (ja) | 2006-07-18 | 2006-07-18 | 画像形成装置 |
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JP2006195523A Pending JP2008023738A (ja) | 2006-07-18 | 2006-07-18 | 画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2105315A1 (en) * | 2008-03-26 | 2009-09-30 | Noritsu Koki Co., Ltd. | Inkjet printer |
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JP2006101390A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Brother Ind Ltd | 印刷データ編集装置及び印刷データ編集プログラム |
-
2006
- 2006-07-18 JP JP2006195523A patent/JP2008023738A/ja active Pending
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