JP2010183660A - ステータ、ブラシレスモータ、ステータの製造方法、及び、ブラシレスモータの製造方法 - Google Patents

ステータ、ブラシレスモータ、ステータの製造方法、及び、ブラシレスモータの製造方法 Download PDF

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耕二 渡辺
Toshio Shindo
敏夫 進藤
Hirotsuga Furuhashi
代司 古橋
Kiyoshi Osada
長田  喜芳
Akiya Otake
晶也 大竹
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Abstract

【課題】インナーロータ型のブラシレスモータに使用される一体型のステータコアにおいて、連続巻線されるコイルの端末を絡げにより固定することができ、かつモータの小型化が実現可能な手段を提供する。
【解決手段】ステータ12は、軸線101に対して円周方向に配列されて軸線101へ向かって突出する複数のティース31〜36を有するステータコア20と、ティース31〜36を絶縁被覆するインシュレータ21,22と、インシュレータ21,22を介在させて、各ティース31〜36に巻線されたコイル23と、ステータコア20に対して軸線101方向へ突出されて、コイル23の一部が絡げられる絡げピン24〜26と、絡げピン24〜26に継がれて軸線101方向へ突出する端子ピン28〜30と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、インナーロータ型のブラシレスモータに用いられるステータに関し、特に、ステータコアから突出される絡げピンに、コイルの渡り線を容易に絡げることができるステータに関する。
従来より、ステータが形成する回転磁界によってロータが回転するブラシレスモータとして、インナーロータ型のものやアウターロータ型のものが知られている。インナーロータ型のステータの構造は、複数のティースが内側へ向かって突出された円筒形状のステータの内側に、多極のマグネットを有するロータが配設されている。
ステータのティースに巻線してコイルを形成する手法として、各ティース毎に夫々巻線を施す手法や、複数のティースに対して巻線を切断することなく連続して巻線する手法が知られている。後者の巻線手法は、集中巻線とも称される。このような様々な巻線手法において、巻線作業の自動化のために巻線装置が用いられている(例えば、特許文献1,2参照)。巻線装置を用いた巻線においては、巻線の端末が端子ピンなどに絡げられて固定される(例えば、特許文献3参照)。
インナーロータ型のブラシレスモータに用いられるステータにおいて、各コイルの巻線効率を高めるために、ステータコアを各ティース毎に分割した分割コアからなるステータが知られている(例えば、特許文献4参照)。ステータコアが分割されることによって、各分割コアのティースの周りに十分な空間を確保して巻線することができるので、巻線が容易になると共にコイルの巻線効率が向上される。しかしながら、ステータコアを分割することによって、ステータやモータを製造する際の作業工程が増加するので、コストアップが避けられないという不具合が生じる。一方、複数のティースが軸線方向へ向かって突出する一体型のステータコアでは、分割コアに比べて、コストが安いという利点がある。
特開2008−61366号公報 特開2007−6677号公報 特開2008−11650号公報 特開2002−058181号公報
しかしながら、ステータコアを一体型のものとすると、巻線装置を使用してコイルを巻線するときに、ノズルの寸法に制限が生じる。例えば、ノズル式の巻線装置のノズルは、L型又は鉤型に形成された管をなしており、このノズルに銅線が挿通されている。このノズルがティースを周回するように動作されると、ノズルから導出された銅線がティースに巻線されてコイルが形成される。インナーロータ型のブラシレスモータに用いられる一体型のステータコアにおいては、このノズルがステータコアの内部空間に挿入可能な寸法でなければならない。
一方、端子ピンは、ステータコアの外側に配置されていることが多いので、巻線作業において端子ピンに銅線を絡げるときには、巻線装置のノズルはステータコアの外側に配置される。そして、端子ピンを周回するようにノズルが動作されると、銅線が端子ピンに絡げられる。三相のブラシレスモータに用いられるステータのように、ステータコアにおいて複数本の端子ピンが並列されている場合には、端子ピンの間隔は、ステータコアの内部空間の径(内径)より狭いことが多い。したがって、L型のノズルの先端部分が端子ピンと平行になるように配置されて、そのノズルが端子ピン周りに周回されることによって、銅線が端子ピンに絡げられる。この様な作業において、端子ピンの根本付近に銅線が絡げられるためには、端子ピンの長さは、L型のノズルの先端から屈曲部分までの寸法より短いことが望ましい。
しかし、端子ピンにおいて、ブラシレスモータに接続されるコネクタとの電気的接点を十分に確保するためには、端子ピンを短くすることには限界がある。他方、ある程度の長さの端子ピンの根本付近に銅線を絡げるためには、L型のノズルの先端から屈曲部分までの寸法を大きくする必要があるが、そうすると、そのノズルが挿入可能なステータコアの内径が大きくなり、小型のモータを製造することが困難になる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、インナーロータ型のブラシレスモータに使用される一体型のステータコアにおいて、コイルの端末を絡げにより固定することができ、かつモータの小型化が実現可能な手段を提供することを目的とする。
(1) 本発明にかかるステータは、軸線に対して円周方向に配列されて当該軸線へ向かって突出する複数のティースを有するステータコアと、上記ティースを絶縁被覆するインシュレータと、上記インシュレータを介在させて、上記各ティースに巻線されたコイルと、上記ステータコアに対して上記軸線方向へ突出されて、上記コイルの端末が絡げられる絡げピンと、上記絡げピンに継がれて上記軸線方向へ突出するコネクタ端子と、を有する。
ステータのティースに対して、巻線装置を用いて巻線が施される際には、巻線装置のノズルがステータコア内に挿入されて、ティース周りに周回される。ティースへの巻線の前又は後において、コイルの端末が絡げピンに絡げられる。絡げピンへの絡げにおいては、ノズルはステータコアの外側に配置されて、絡げピン周りに周回される。絡げピンは、コネクタ端子と独立に構成されているので、絡げピンの長さは、ステータコア内へ挿入可能なノズルによって、絡げピンの根本付近にコイルの端末を絡げることができる長さに設定される。
絡げピンにはコネクタ端子が継がれる。このコネクタ端子は、外部電源に接続されるものであって、絡げピンとコネクタ端子とは、例えば、カシメ固定や溶接により継がれる。絡げピンにコイルの端末が絡げられる際には、コネクタ端子が継がれている必要がないので、コネクタ端子の長さは、電気的接続に十分な長さに設定される。
(2) 上記絡げピンは、複数本が並列された上記ステータコアから夫々突出されたものであってもよい。
例えば、ステータが三相モータなどに用いられる場合には、複数本の絡げピンに夫々継がれた端子ピンが、U相、V相、W相の電気的接点となり得る。複数本の絡げピンが並列されていても、前述されたようにして、巻線装置のノズルが各絡げピン周りに周回されることによって、コイルの端末が各絡げピンに絡げられる。
(3) 上記絡げピンが上記ステータコアから上記軸線方向へ突出高さHは、上記各ティースの軸線へ向かう先端における上記ステータコアの内径Rより小さいことが好ましい。
(4) 本発明は、上記ステータと、上記ステータの内側に配置されて、上記ステータが形成する回転磁界によって回転されるロータと、を具備するブラシレスモータとして捉えられてもよい。
(5) 本発明に係るステータの製造方法は、ステータコアに対して軸線方向へ突出された絡げピン周りに巻線装置のノズルを周回させて、当該ステータコアの軸線に対して円周方向に配列されて当該軸線へ向かって突出するティースに巻線されるコイルの端末を絡げて固定し、かつ、上記ノズルを上記ステータコアの内部空間に進入させて、上記ティース周りに周回させて当該ティースに巻線してコイルを形成する第1工程と、上記絡げピンに、上記軸線方向へ突出するコネクタ端子を継ぐ第2工程と、を含む。
第1工程においては、ステータコアの内部空間に進入可能なノズルによってティースに巻線が施されてコイルが形成される。また、そのノズルが絡げピン周りに周回されて、コイルの端末を絡げることができる絡げピンの寸法が採用される。そして、第1工程において絡げピンにコイルの端末が絡げられた後、第2工程において、絡げピンにコネクタ端子が継がれるので、コネクタ端子は、コイルの端末の絡げやすさを考慮することなく、外部電源との電気的接続に適した寸法が採用される。
(6) 上記巻線装置のノズルとして、L型に屈曲された管状体が用いられてもよい。
(7) 上記ステータの内部空間に、当該ステータが形成する回転磁界によって回転されるロータを組み付けるブラシレスモータの製造方法として本発明が捉えられてもよい。
本発明によれば、一体型のステータコアにおいて、軸線方向へ突出された絡げピンにコネクタ端子が継がれているので、ステータコアの内部空間へ進入可能な寸法のノズルが用いられてティースに巻線が行われてコイルが形成され、そのノズルが用いられて絡げピンにコイルの端末が容易に絡げられる。これにより、巻線装置が使用可能な小型のステータが低コストで製造される。
図1は、本発明の実施形態にかかるブラシレスモータ10の外観構成を示す正面図である。 図2は、ブラシレスモータ10の軸線101に沿った断面を示す断面図である。 図3は、ステータ12の外観構成を示す斜視図である。 図4は、ステータ12の外観構成を示す平面図である。 図5は、ステータコア20の外観構成を示す平面図である。 図6は、ステータ12において、絡げピン24〜26と端子ピン28〜30を分解した分解斜視図である。 図7は、ステータ12の製造方法を示す断面図である。 図8は、ステータ12の製造方法を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態は、本発明に係るステータ又はブラシレスモータの一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様を変更できることは言うまでもない。
[ブラシレスモータ10の概略構成]
図1及び図2に示されるように、ブラシレスモータ10は、主としてロータ11及びステータ12とから構成されている。ロータ11はステータ12の内側に空隙が隔てられて配設されている。ロータ11は、シャフトの外周に所定の極数の磁石が周方向へN極とS極とが交互となるように配設されてなり、ステータ12により形成される回転磁界により、軸線101を中心として回転する。ブラシレスモータ10は、U相,V相,W相によって回転磁界を生成する三相モータであるが、本発明に係るブラシレスモータ及びステータが三相モータに限定されないことは勿論である。
[ステータ12]
ステータ12は、ステータコア20、インシュレータ21,22、コイル23、絡げピン24〜27、及び端子ピン28〜30を主要な構成とする。
[ステータコア20]
図5に示されるように、ステータコア20は、軸線101に対して円周方向に配列されて軸線101へ向かって突出する6個のティース31〜36を有する。ステータコア20は、概略円筒形状をなしている。このステータコア20の円筒形状の外壁は、ヨーク37により構成されている。各ティース31〜36は、ヨーク37から軸線101へ向かって突出されている。各ティース31〜36は、配置が異なる他は同形状であり、平面視においてT字形状に形成されている。
図5に示されるように、6個のティース31〜36及び環状のヨーク37が1枚の電磁鋼板から打ち抜かれて1枚のコア片として一体に形成され、図1に示されるように、同形状のコア片が軸線101方向に積層されて1個のステータコア20として構成されている。このように、各ティース31〜36が1枚の電磁鋼板から打ち抜かれて一体に形成されているステータコア20が、本明細書において「一体型のステータコア」と称される。この「一体型のステータコア」は、各ティース31〜36毎に、或いは各ティース31〜36のうち複数のティース群毎に分割された分割コアが円筒形状に組み合わされてなる「分割型のステータコア」に対する概念である。
[インシュレータ21,22]
図1から図3に示されるように、ステータコア20の各ティース31〜36は、インシュレータ21,22によって絶縁被覆されている。インシュレータ21,22は、ステータコア20における軸線101方向の両端面を絶縁被覆するとともに、各ティース31〜36においてコイル23が巻線される面を絶縁被覆する。各図に示されるように、各ティース31〜36において、コイル23は、軸線101から放射状に延びる径方向周りに巻回されているので、各ティース31〜36において軸線101から放射状に延びる面と、軸線101方向の両端面とがインシュレータ21,22によって絶縁被覆されている。インシュレータ21,22は、例えば絶縁性の合成樹脂から成形される。このインシュレータ21,22を介在させて、各ティース31〜36にコイル23が巻線されている。
図1から図3に示されるように、インシュレータ21,22は、軸線101方向から視ると、ステータコア20における軸線101方向の両端面とほぼ同形状をなしている。このインシュレータ21,22は、図2に示されるように、各ティース31〜36を覆ってコイル23が巻き崩れないように支持するコイル被巻回部43,44を夫々有する。このコイル被巻回部43,44は、軸線101方向の両端において凹溝として形成されており、この各凹溝内においてコイル23が巻回されている。
図1及び図3に示されるように、インシュレータ21は、コイル被巻回部43からステータコア20の外周壁に沿って軸線101方向へ突出される側壁45〜50を有する。この側壁45〜50は、ステータコア20のヨーク37に相当する程度の厚みである。各側壁45〜50において隣接する側壁間は、ステータコア20の周方向に離れている。各側壁45〜50間の距離は特に限定されないが、コイル23を形成するために各ティース31〜36に巻線される銅線が十分に挿通可能な程度に各側壁45〜50が互いに離されている。また、各側壁45〜50の配置も特に限定されないが、概ね、各ティース31〜36に対応して各側壁45〜50が配置されている。各側壁45〜50には、その端面から軸線101方向へ凹欠された孔51がそれぞれ形成されている。各側壁45〜50の各孔51には、絡げピン24〜27が選択的に挿入される。
[絡げピン24〜27]
図3,4に示されるように、4本の絡げピン24〜27は、側壁45,46,47,49に対応して、軸線101の周方向に対して並列して配置されている。各絡げピン24〜27は、各側壁45,46,47,49に夫々形成された各孔51に夫々嵌入されることによって各側壁45,46,47,49に固定され、軸線101方向へ突出されている。4本の絡げピン24〜27のうち、絡げピン24〜26が、U相,V相,W相を夫々構成するコイル23の端末が夫々絡げられて固定されるものであり、絡げピン27が、中性点としてU相,V相,W相のすべてのコイル23の端末が絡げられて固定されるものである。絡げピン24〜26は、固定される側壁45,46,47が異なる他は、同形状のものである。
図6に示されるように、各絡げピン24〜26は、導電性の部材から形成された概ね平板形状のものであり、軸線101方向における概ね中央部分が周方向に幅広に形成されている。換言すれば、その中央部分より各側壁45〜47側が幅狭に形成されており、この幅狭な部分が、コイル23の端末が絡げられる絡げ部52〜54である。また、幅広な中央部分には、U字形状に折り曲げられた曲折部55〜57が夫々形成されている。この曲折部55〜57に、絡げ部52〜54に夫々絡げられたコイル23の端末がカシメによって固定される。各絡げピン24〜26の各上端部分は、中央部分より幅狭に形成されており、この上端部分が、各端子ピン28〜30と夫々連結される連結部58〜60である。
図6に示されるように、絡げピン27は、導電性の部材から形成された概ね平板形状のものであり、軸線101方向における概ね中央部分が周方向に幅広に形成されている。換言すれば、その中央部分より側壁49側が幅狭に形成されており、この幅狭な部分が、コイル23の端末が絡げられる絡げ部61である。また、幅広な中央部分には、U字形状に折り曲げられた一対の曲折部62,63が形成されている。この曲折部62,63に、絡げ部61に絡げられたコイル23の端末がカシメによって固定される。なお、絡げピン27には、いずれの端子ピン28〜30も連結されない。
図4に示されるように、前述された絡げピン24〜26において、隣り合う各絡げピン24〜26の各間隔Lは一定である。この間隔Lは、ステータ12において、各ティース31〜36の軸線101へ向かう先端におけるステータコア20の内径Rより小さい(間隔L<内径R)。
また、図2に示されるように、前述された絡げピン24〜26が、インシュレータ21の各側壁45〜47から軸線101方向へ突出する各高さHは一定であり、この高さHは、前述された内径Rより小さい(高さH<内径R)。
[端子ピン28〜30]
図6に示されるように、各端子ピン28〜30は、各絡げピン24〜26に対応して配置されている。これら端子ピン28〜30は、対応する絡げピン24〜26に夫々継がれて、軸線101方向へ突出されている。各端子ピン28〜30は、導電性の部材から形成された概ね平板形状のものである。各端子ピン28〜30において、絡げピン24〜26側の端部が幅狭に形成されており、この幅狭な部分が、対応する絡げピン24〜26と連結される連結部64〜66である。この各連結部64〜66の直上側には、U字形状に折り曲げられた曲折部67〜69が夫々形成されている。この曲折部67〜69によって、各絡げピン24〜26の各連結部58〜60がカシメられて固定される。各端子ピン28〜30における軸線101方向に沿った各長さM(図2参照)は一定であり、この長さMは、前述された内径Rより十分に大きい。この長さMは、各端子ピン28〜30に、U相、V相、W相の各電圧を付与するためのソケットを電気的に接続するに十分な長さに設定される。この各端子ピン28〜30が、本発明におけるコネクタ端子に相当する。
[ブラシレスモータ10の製造方法]
以下に、ブラシレスモータ10の製造方法が説明される。本製造方法における特徴は、次の2つの工程を含む点にある。
(1)各絡げピン24〜26周りに巻線装置のノズル80を周回させて、各ティース31〜36に巻線されるコイル23の端末を絡げて固定し、さらに、ノズル80をステータコア20の内部空間に進入させて、各ティース31〜36周りに周回させて各ティース31〜36に巻線してコイル23を形成する第1工程。
(2)各絡げピン24〜26に、各端子ピン28〜30を継ぐ第2工程。
前述されたように、6個のティース31〜36及び環状のヨーク37が1枚の電磁鋼板から打ち抜かれて1枚のコア片として一体に形成され、複数のコア片が軸線101方向に積層されて1個のステータコア20とされる。このステータコア20における軸線101方向の両端面及び各ティース31〜36においてコイル23が巻線される面を絶縁被覆するようにインシュレータ21,22がステータコア20に接着固定される。さらに、インシュレータ21には、各側壁45,46,47,49に夫々形成された各孔51に各絡げピン24〜27が夫々嵌入されて、各絡げピン24〜27が各側壁45,46,47,49に固定される。このようにインシュレータ21,22及び各絡げピン24〜27が組み付けられたステータコア20に対して、コイル23が巻線される。
[第1工程]
コイル23の巻線は、ノズル式の巻線装置が用いられて、6個のティース31〜36のうちU相,V相,W相をそれぞれ構成するように選択された2つのティースに対して銅線81が集中巻線される。U相,V相,W相のそれぞれにおける巻線方法は同様であるので、U相を一例としてコイル23の巻線方法が説明される。
ノズル式の巻線装置は公知であるので、ここでは詳細な説明が省略されるが、図7に示されるように、ノズル80は、その内部空間に銅線81が挿通可能な管であり、巻線作業において銅線81が進行する向き102の先端側がほぼ直角に屈曲されてL型をなしている。このL型の屈曲部分から先端までの部分(以下、単に「先端部」とも称される。)の寸法Nは、前述されたステータコア20の内径Rより小さく(寸法N<内径R)、かつ各絡げピン24〜26の高さHより大きい(寸法N>高さH)。また、ノズル80の外径は、各絡げピン24〜26の間隔Lより十分に小さい。
U相を構成する2個のティース31,34に対して、巻線が施される際には、図7に示されるように、先ず、巻線装置のノズル80が、その先端部の延出方向103を軸線101方向にほぼ一致させて、ティース31に対応する側壁45に固定された絡げピン24周りに、ノズル80が周回される(矢印104)。前述されたように、ノズル80の先端部の寸法Nは、絡げピン24の高さHより大きいので、ノズル80の先端を絡げピン24の絡げ部52に対応して配置させて、絡げ部52周りにノズル80を周回させることができる。これにより、絡げ部52に銅線81が絡げられて固定される。
続いて、図8に示されるように、ノズル80の先端部の延出方向103を軸線101と直交させて、つまり、ステータコア20の内径方向に合致させて、ノズル80がステータコア20の内部空間に挿入される。前述されたように、ノズル80の先端部の寸法Nは、ステータコア20の内径Rより小さいので、ノズル80をステータコア20の内部空間へ進入させることができる。そして、ノズル80の先端をティース31周りのスロット部分へ進入させて、ティース31周りにノズル80が周回される(矢印105)。これにより、ティース31にコイル23が巻線される。
ティース31にコイル23が巻線されると、図6に示されるように、集中巻線されるコイル23の渡り線38を各側壁45〜50の外周に沿わせるようにして、次のティース34へノズル80が移動されて、図8に示されるようにして、ティース34周りにノズル80が周回されて、ティース34にコイル23が巻線される。そして、図7に示されるようにして、絡げピン27にコイル23の端末が絡げられて固定される。これにより、U相を構成するコイル23の巻線が終了する。巻線終了後に、ノズル80に相通されている銅線81が切断される。そして、U相を構成する2つのコイル23の各端末は、絡げピン24の曲折部55又は絡げピン27の曲折部62,63にそれぞれカシメ固定される。これにより、ティース31,34に集中巻線されてU相を構成する2つのコイル23が、絡げピン24,27に電気的に接続される。
なお、ティース32,35に集中巻線されてV相を構成する2つのコイル23の巻線方法、及びティース33,36に集中巻線されてW相を構成する2つのコイル23の巻線方法については、前述されたU相における集中巻線と同様であるので詳細な説明が省略されるが、ティース32,35に集中巻線されてV相を構成する2つのコイル23は絡げピン25,27に電気的に接続され、ティース33,36に集中巻線されてW相を構成する2つのコイル23は絡げピン26,27に電気的に接続される。
U相,V相,W相を構成する各コイル23が集中巻線された後、図3に示されるように、各絡げピン24〜26に、端子ピン28〜30が夫々継がれる。各絡げピン24〜26と各端子ピン28〜30との各連結は同様に行われる。例えば、絡げピン24の連結部58に端子ピン28の連結部64が接触されて、曲折部67によって、連結部58と連結部64とがカシメ固定され、さらに、連結部58と連結部64との接触部分が溶接により固定される。これにより、絡げピン24に端子ピン28が電気的に接続される。同様にして、絡げピン25に端子ピン29が電気的に接続され、絡げピン26に端子ピン30が電気的に接続される。このようにして製造されたステータ12の内部空間に、ロータ11が組み付けられてブラシレスモータ10が製造される。
[本実施形態の作用効果]
前述されたように、一体型のステータコア20において、軸線101方向へ突出された各絡げピン24〜26に各端子ピン28〜30が継がれているので、ステータコア20の内部空間へ進入可能な寸法Nのノズル80が用いられて各ティース31〜36に巻線が行われてコイル23が形成されるとともに、そのノズル80が用いられて各絡げピン24〜26にコイル23の端末が容易に絡げられる。これにより、巻線装置が使用可能な小型のステータ12が低コストで製造される。
また、各絡げピン24〜26は、軸線101方向に沿って並列されており、各絡げピン24〜26の間隔Lが、ステータコア20の内径Rより小さくても、巻線装置のノズル80が各絡げピン24〜26周りに周回されるので、U相,V相,W相を構成する各コイル23の端末が各絡げピン24〜26に夫々絡げられる。
また、各絡げピン24〜26の高さHが、ステータコア20の内径Rより小さくされることによって、前述された第1工程において、ステータコア20の内部空間に進入可能なノズル80が各絡げピン24〜26周りに周回され得る。一方、第2工程において、各絡げピン24〜26に継がれる各端子ピン28〜30の長さは、外部電源のソケットと電気的に接続するに適した寸法が採用され得る。
なお、本実施形態に係るステータ12では、U相,V相,W相の各相を構成するコイル23が集中巻線されているが、本発明において、コイルは必ずしも集中巻き線される必要はなく、例えば、渡り線38が設けられることなく、各ティース31〜36毎にコイル23が夫々巻線されても、前述と同様の作用効果が奏される。
10・・・ブラシレスモータ
11・・・ロータ
12・・・ステータ
20・・・ステータコア
21,22・・・インシュレータ
23・・・コイル
24〜27・・・絡げピン
28〜30・・・端子ピン(コネクタ端子)
31〜36・・・ティース
80・・・ノズル
81・・・銅線
101・・・軸線

Claims (7)

  1. 軸線に対して円周方向に配列されて当該軸線へ向かって突出する複数のティースを有するステータコアと、
    上記ティースを絶縁被覆するインシュレータと、
    上記インシュレータを介在させて、上記各ティースに巻線されたコイルと、
    上記ステータコアに対して上記軸線方向へ突出されて、上記コイルの端末が絡げられる絡げピンと、
    上記絡げピンに継がれて上記軸線方向へ突出するコネクタ端子と、を有するステータ。
  2. 上記絡げピンは、複数本が並列された上記ステータコアから夫々突出されたものである請求項1に記載のステータ。
  3. 上記絡げピンが上記ステータコアから上記軸線方向へ突出高さHは、上記各ティースの軸線へ向かう先端における上記ステータコアの内径Rより小さい請求項1又は2に記載のステータ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のステータと、
    上記ステータの内側に配置されて、上記ステータが形成する回転磁界によって回転されるロータと、を具備するブラシレスモータ。
  5. ステータコアに対して軸線方向へ突出された絡げピン周りに巻線装置のノズルを周回させて、当該ステータコアの軸線に対して円周方向に配列されて当該軸線へ向かって突出するティースに巻線されるコイルの端末を絡げて固定し、かつ、上記ノズルを上記ステータコアの内部空間に進入させて、上記ティース周りに周回させて当該ティースに巻線してコイルを形成する第1工程と、
    上記絡げピンに、上記軸線方向へ突出するコネクタ端子を継ぐ第2工程と、を含むステータの製造方法。
  6. 上記巻線装置のノズルとして、L型に屈曲された管状体を用いる請求項5に記載のステータの製造方法。
  7. 請求項5又は6に記載のステータの製造方法によって製造されたステータの内部空間に、当該ステータが形成する回転磁界によって回転されるロータを組み付けるブラシレスモータの製造方法。
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