JP2008010567A - クリーンルーム内で使用するための物品搬送用ポッド、及びこれを採用した物品搬送システム - Google Patents

クリーンルーム内で使用するための物品搬送用ポッド、及びこれを採用した物品搬送システム Download PDF

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Abstract

【課題】物品大量搬送を可能にするとともに、搬送途中において底蓋が開いてしまうことを防止することができ、物品が落下してしまう等の不具合がなく、物品のセッティングや搬送効率を上げることのできる物品搬送用ポッドを提供すること。
【解決手段】物品30を収容する収容部11を備えて、底蓋12を開けて物品30が出し入れされ、かつ搬送装置によって搬送される物品搬送用ポッド10であって、底蓋12に、搬送装置のアームまたは係止突起によって支持される支持手段40を設けたこと。
【選択図】図4

Description

本発明は、クリーンルーム内の搬送環境内にて、ガラス板やシリコンウエハー等の物品を搬送し、種々な装置環境と搬送環境との間にあるゲート口から物品を受け渡す際に使用される物品搬送用ポッドに関するものである。
一般的に、クリーンルームでは、空気を循環させながらフィルターでゴミやチリ(パーティクル)を除去してクリーン度を保つようになっており、クリーンルーム内に設置されて、シリコンウエハーやガラス板等の搬送や各種加工を行う装置も、それ自身の内部で空気を循環させながらフィルターで空気を清浄化していて、クリーンルーム内にゴミやチリを撒き散らさないようになっている。つまり、クリーンルームは、大掛かりな管理の下に、その内部クリーン度の維持や調整を行わなければならないものであり、もしこのクリーンルームの設定されたクリーン度が低下すると、製品に多大な悪影響を及ぼすことになる。
また、クリーンルーム内では、物品の搬送環境や、物品に対する加工を行うため等の様々な装置(作業)環境が併設されており、各環境において搬送や受け渡しすべき物品の数あるいは量は異なっているものである。例えば、物品としてシリコンウエハーを考えた場合、これを搬送する搬送環境では、多数の各装置環境に向けて物品を送らなければならないから、大量の物品が同時に動くことになる。勿論、各装置環境では、それぞれの物品に加工を施すため、枚葉(一枚宛)の受け渡しや搬送がなされることが多い。
搬送環境内にて大量の物品を搬送するとともに、種々な装置環境と搬送環境との間にあるゲート口から物品を受け渡す物品搬送用ポッドが必要になってくるのであるが、このような、搬送環境や装置環境での物品の搬送を行うための様々な技術が、例えば、特許文献1や特許文献2等にて提案されている。
特開2000−216124号公報、要約 特開2006−3518号公報、要約
特許文献1には、「搬送時のウエハの破損率が小さい、かつ、長期使用においても電機系統の故障の少ない信頼性のある研削装置の提供」を目的とした「研削装置およびウエハの研削方法」が提案されている。
この特許文献1の「研削装置およびウエハの研削方法」は、図10に示すように、「ウエハを搬送するロボットを天井吊り下げ型とし、かつ、左右方向に移動可能にし、研削時に生じた破砕傷を取り除くための研磨盤をインライン据付し」たものであり、これにより、「装置のコンパクト化を図る」ものであると考えられる。
しかしながら、この特許文献1の「研削装置およびウエハの研削方法」は、枚葉宛の作業を行うことしているため、大量生産を行うには非常にコストが掛かり、生産効率も悪いと考えられる。
一方、特許文献2には、「露光装置においてレチクル,ウエハ,マスク等の基板を搬送する基板搬送装置に関し、基板をステージ装置に吊り下げて保持する場合において、基板をチャックに確実にロードまたはアンロードすること」を目的としてなされた「基板搬送装置および露光装置」が示されている。
この特許文献2にて提案されている「基板搬送装置および露光装置」は、図11に示すように、「ステージに配置され基板を吸着する吸着面を下向きに有するチャックと、前記チャックの下側から前記基板の搬入または搬出を行う搬送アームと、前記搬送アーム側に配置され前記基板の前記チャックへの吸着または離脱時に前記基板を前記吸着面に弾性的に押圧する付勢手段とを有することを特徴とする。また、前記チャックに配置され前記基板の前記チャックからの離脱時に前記基板を前記搬送アーム側に押し出す押出機構を有することを特徴とする」ものであり、これにより、「基板をステージ装置に吊り下げて保持する場合において、基板をチャックに確実にロードまたはアンロードすること」ことができるものと考えられる。
しかしながら、この特許文献2の「基板搬送装置および露光装置」では、当該文献2の段落0016に記載されているように、「露光装置のステージ17の下面に配置される静電チャック19を有している。静電チャック19の下面は、レチクル等の基板21を吸着する吸着面19aとされている。そして、静電チャック19の吸着面19aに基板21を当接させた状態で静電チャック19の電極に所定電圧を印加すると、静電チャック19と基板21との間にクーロン力が発生し、基板21は静電チャック19の吸着面19aに吸着され吊り下げ状態で保持される」ようにしなければならないものであり、構成が非常に複雑であり、搬送効率(単位時間当たりの搬送数を多くすること)が非常に悪いのではないかと考えられる。
そこで、本発明者等は、物品搬送用ポッドについて、物品大量搬送を可能にするとともに、これからの枚葉取出しが行え、しかも搬送途中において物品が落下してしまう等の不具合がないようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、物品搬送用ポッドの底蓋を開閉自在にするとともに、この底蓋上に多数の物品を重ねるようにすると良い結果が得られることに気付き、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、物品大量搬送を可能にするとともに、これからの枚葉取出しが行えて、搬送途中において底蓋が開いてしまうことを防止することができ、物品が落下してしまう等の不具合がなく、物品のセッティングや搬送効率を上げることのできる物品搬送用ポッド、及びこれを採用した物品搬送システムを、簡単な構成によって提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「物品30を収容する収容部11を備えて、底蓋12を開けて物品30が出し入れされ、かつ搬送装置20によって搬送される物品搬送用ポッド10であって、
底蓋12に、搬送装置20のアーム21または係止突起23aによって支持される支持手段40を設けたことを特徴とする物品搬送用ポッド10」
である。
すなわち、この請求項1に係る物品搬送用ポッド10は、図1〜図3に示すようなクリーンルーム50において、例えばガラス板やシリコンウエハー等の物品30を搬送するものであるが、図4〜図9に示すように、底蓋12の上に物品30のための収容部11を構成したものである。つまり、この物品搬送用ポッド10は、底蓋12上に多数の物品30を載置して、この状態で搬送環境51や装置環境52内にて、各物品30を、枚葉搬入(一枚宛入れること)か複数枚搬入かを問わず、適宜箇所に搬送するものである。
また、この物品搬送用ポッド10は、その一個一個を搬送装置20によって搬送することもあるが、図2及び図3にも示すように、これらを上下に複数積み上げた状態で搬送されるものでもある。これらいずれの場合も、各物品搬送用ポッド10の底蓋12は、文字通り「底」に位置する状態にされる。
さて、この物品搬送用ポッド10は、搬送環境51側から装置環境52内の種々な加工装置53側に受け渡すためにも使用されるものであり、搬送環境51内、あるいはこの搬送環境51側から各装置環境52内への配分は主として搬送装置20によってなされ、各物品搬送用ポッド10からの物品30の装置環境52内での枚葉取り出しは、その箇所に適した取出アーム54によって行われるものである。
ここで、クリーンルーム50について見てみると、図2及び図3に示すように、装置環境52は搬送環境51に対して明確に区画されており、例えば図2、図3、図7及び図8に示すように、搬送環境51と装置環境52との境界部分に形成してあるゲート口52aから、物品30を受け渡すようになっている。この装置環境52内での物品30の受け渡しは、枚葉搬入によって行うのが一般的であるが、複数枚纏めて搬入されることもある。
さて、この請求項1に係る物品搬送用ポッド10は、第1実施例を例示する図4〜図5、第2実施例を例示する図7及び図8、及び第3実施例を例示する図9に示すように、物品30あるいはこの物品30を入れたトレー31の複数を積み重ねて収容する収容部11を備えている。この収容部11は、第1実施例及び第3実施例では枠体11aによって構成され、図7〜図8に示した第2実施例では箱体によって構成される。そして、この収容部11の図示下方は、物品30またはこれを入れたトレー31が載置される底蓋12によって覆蓋されている。
この底蓋12は、上述したように、その上に多数の物品30あるいはこれを収納したトレー31を載置するものであり、その周囲を、図5及び図9に示すような枠体11a、あるいは、図7及び図8に示すような箱体によって包み込むことにより、多数の物品30あるいはこれを収納したトレー31を収容する収容部11を形成する言わば「土台」となるものである。なお、この底蓋12と、枠体11aまたは箱体の下端部内面との間には、種々な一体化手段が講じられて、底蓋12から枠体11aまたは箱体が簡単には外れないようになされることは当然である。
また、この底蓋12は、例えば図7及び図8に示すように、昇降テーブル55等によって外されて、装置環境52のゲート口52aから装置環境52内に移動されるものであり、この底蓋12の移動に伴ってその上にある物品30の装置環境52側への受け渡しがなされるのである。
そして、この底蓋12の下面には、図4に示すように、搬送装置20のアーム21が係合することになる支持手段40が形成してある。この支持手段40は、図4に示したような嵌合穴41であってもよいが、嵌合穴41とは逆の突起であってもよく、さらには単なる平面的なものであってもよいものである。何故なら、この支持手段40は、物品搬送用ポッド10の搬送装置20による搬送時に、この搬送装置20のアーム21が底蓋12の下面を支持して物品搬送用ポッド10全体が搬送装置20に対して位置ズレしたり、搬送装置20から落下してしまわないようにするものだからである。
搬送装置20としても種々考えられるが、一般的には、図2に示すような天井に搬送レール22を張り巡らしたタイプ、あるいは図3に示すように、床上に敷設したコンベア23が考えられる。勿論、この搬送装置20としては、図2、図3、図7、及び図8に示すような、上下動したり回転したりするアーム21を有したものも考えられる。何れにしても、この搬送装置20としては、物品搬送用ポッド10をどのように動かすのかに応じて種々なタイプのものが考えられるが、この搬送装置20には、物品搬送用ポッド10の底蓋12に設けた支持手段40に係合する何らかの手段を有している。
図2に示した搬送レール22に吊り下げられる搬送装置20では、図4の(a)に示すように、その下端に物品搬送用ポッド10の底蓋12を支持する内向きのアーム21が設けられており、このアーム21の内側上面には係止突起21aが形成してある。この係止突起21aは、底蓋12に形成した支持手段40を嵌合穴41とすることにより、この嵌合穴41内に係合されるものである。このように、物品搬送用ポッド10の底蓋12に、搬送装置20によって支持される支持手段40を設けて、物品搬送用ポッド10の下面を搬送装置20によって支持するようにしたので、当該物品搬送用ポッド10の搬送や移動時にその底蓋12が外れてしまうことがないことは当然として、物品搬送用ポッド10及びその収容部11内の物品30を各装置環境52に安全に搬送することができるのである。
図3に示したコンベア23によって物品搬送用ポッド10を搬送する搬送装置20では、図4の(b)に示すように、その上面に物品搬送用ポッド10の底蓋12を支持する係止突起23aが形成してある。この係止突起23aは、底蓋12に形成した支持手段40を嵌合穴41とすることにより、この嵌合穴41内に係合されるものである。このように、物品搬送用ポッド10の底蓋12に、搬送装置20によって支持される支持手段40を設けて、物品搬送用ポッド10の下面をコンベア23上の係止突起23aによって支持するようにしたので、当該物品搬送用ポッド10の搬送や移動時にその底蓋12が外れてしまうことがないことは当然として、物品搬送用ポッド10及びその収容部11内の物品30を各装置環境52に安全に搬送することができるのである。
なお、図9に示す第3実施例にあっては、収容部11の内圧が低下しようとする際に、枠体11aを覆っているシート体11bが自由に撓んで収容部11内に入り込むから、このシート体11bの外側になっている搬送環境51の内圧と、シート体11bの内側になっている装置環境52の内圧との間に差がないように維持する。従って、底蓋12を開けて物品30を取り出す際に空気の流れは発生せず、装置環境52側のクリーン度を低下させるパーティクルが物品搬送用ポッド10内に存在していたとしても、これが装置環境52側に入り込むことはない。
従って、この請求項1に係る物品搬送用ポッド10によれば、物品大量搬送を可能にするとともに、これからの枚葉取出しが行えて、搬送途中において底蓋12が開いてしまうことを防止することができ、物品が落下してしまう等の不具合がなく、物品のセッティングや搬送効率を上げることができるのである。
また、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の物品搬送用ポッド10について、
「支持手段40は、搬送装置20側の一部が嵌合される嵌合穴41であること」
である。
すなわち、この請求項2に係る物品搬送用ポッド10では、図4〜図9に示すように、支持手段40を嵌合穴41としたものであるが、この嵌合穴41には搬送装置20側の一部が嵌合されるのである。この場合、搬送装置20側の一部とは、搬送装置20が図2に示す搬送レール22に吊下されるものであるときには、その下端の各アーム21上の係止突起21aであり、搬送装置20が図3に示すコンベア23を有するものであるときには、このコンベア23上の係止突起23aである。
このように、支持手段40を嵌合穴41としたときには、この嵌合穴41の底蓋12下面への形成が非常に簡単になるだけでなく、搬送装置20に対する物品搬送用ポッド10の位置決めも簡単に行える。それだけでなく、搬送装置20の一部が嵌合穴41に係合することにより、物品搬送用ポッド10の移動あるいは搬送時における搬送装置20からのズレや落下が確実に防止され、物品30の搬送を安全に行えるのである。
従って、この請求項2に係る物品搬送用ポッド10によれば、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、搬送途中における物品搬送用ポッド10の落下を防止することができるだけでなく、搬送装置20に対する物品搬送用ポッド10の位置決めを確実に行えるものとなっているのである。
さらに、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載の物品搬送用ポッド10について、
「底蓋12に、他の物品搬送用ポッド10の上部に設けた位置決めピン13が嵌合する位置決め穴14を設けたこと」
である。
すなわち、この請求項3の物品搬送用ポッド10は、図4に示すように、その上端に位置決めピン13を形成するとともに、底蓋12の下面であって、位置決めピン13に対応する部分に、他の物品搬送用ポッド10の位置決めピン13が係合する位置決め穴14を形成したものである。この場合、位置決め穴14及び位置決めピン13をそれぞれ複数形成しておけば、各物品搬送用ポッド10を積み上げるときの位置決めを確実に行うことができることになる。
以上の結果、図6に示すように、複数の物品搬送用ポッド10を積み上げる際に、下側の物品搬送用ポッド10に形成してある位置決めピン13に、上側の物品搬送用ポッド10の底蓋12に形成してある位置決め穴14を係合させることにより、両者の物品搬送用ポッド10の位置決めが確実になされるとともに、上側の物品搬送用ポッド10が下側のそれから滑り落ちることが防止されるのである。このため、図5にも示すように、多数の物品搬送用ポッド10を積み上げることができて、収容部11内に収容した多数の物品30の搬送効率を遙かに高めることができるのである。
また、底蓋12の下面に位置決め穴14を形成することによって、位置決め穴14下面に突起物がないようにすることができるから、当該物品搬送用ポッド10を搬送装置20のアーム21やコンベア23上に載置する場合に邪魔者がない状態になって、当該物品搬送用ポッド10の搬送を安定した状態で行えることになる。
さらに、底蓋12に形成した位置決め穴14を、図7及び図8に示すように、支持手段40の嵌合穴41として使用するように実施してもよい。この場合には、物品搬送用ポッド10の搬送装置20による安定支持を行う嵌合穴41と、各物品搬送用ポッド10間のズレ防止を行う位置決めピン13とを同一のもので形成できることになる。
従って、この請求項3に係る物品搬送用ポッド10は、上記請求項1または請求項2のそれと同様な機能を発揮する他、複数のそれを安定した状態で積み上げて搬送することができるものとなっているのである。
最後に、上記課題を解決するために、請求項4に係る発明の採った手段は、
「物品30を収容する収容部11を備えて、底蓋12を開けて物品30が出し入れされる物品搬送用ポッド10と、この物品搬送用ポッド10を搬送する搬送装置20とを備えた物品搬送システムであって、
搬送装置20をアーム21または係止突起23aを備えたものとするとともに、
物品搬送用ポッド10の底蓋12に、アーム21または係止突起23aによって支持される支持手段40を設けたことを特徴とする物品搬送システム」
である。
すなわち、この請求項4に係る物品搬送システムは、上述してきた物品搬送用ポッド10と、この物品搬送用ポッド10を搬送する搬送装置20とを備えたものであり、これらの物品搬送用ポッド10及び搬送装置20の各構成及び作用についても、上記で詳しく述べた。
従って、この請求項4に係る物品搬送システムは、上述した物品搬送用ポッド10を採用することによって、物品30の大量搬送を可能にするとともに、物品30の枚葉取出しが行えて、搬送途中において底蓋12が開いてしまうことを防止することができ、物品30が落下してしまう等の不具合がなく、物品30のセッティングや搬送効率を上げることのできるのである。
以上、説明した通り、本発明においては、
「物品30を収容する収容部11を備えて、底蓋12を開けて物品30が出し入れされ、かつ搬送装置20によって搬送される物品搬送用ポッド10であって、
底蓋12に、搬送装置20によって支持される支持手段40を設けた」
ことに、その構成上の主たる特徴があり、これにより、物品大量搬送を可能にするとともに、これからの枚葉取出しが行えて、搬送途中において底蓋12が開いてしまうことを防止することができ、物品が落下してしまう等の不具合がなく、物品30のセッティングや搬送効率を上げることができる物品搬送用ポッド10を、簡単な構成によって提供することができるのである。
次に、上記のように構成した各請求項に係る発明を図面に示した最良の形態である物品搬送用ポッド10について説明するが、この物品搬送用ポッド10は、図1〜図3に示したクリーンルーム50において、ガラス板やシリコンウエハー等の物品30を、枚葉搬入(一枚宛入れること)か複数枚搬入かを問わず、搬送環境51内で種々な装置環境52に向けて搬送したり、あるいはこの搬送環境51側から装置環境52内の種々な加工装置53側に受け渡すために使用するものである。
また、この物品搬送用ポッド10は、図6に示すように、その複数を積み重ねて、各装置環境52毎に配分されることもあり、この配分や各物品搬送用ポッド10からの物品30の枚葉毎の取り出しは、その箇所に適した搬送装置20あるいは取出アーム54によってなされる。
さらに、本発明に係る物品搬送用ポッド10としては、図5〜図6にその第1実施例が、図7及び図8にその第2実施例が、そして図9にはその第3実施例が、それぞれ示してある。そして、この物品搬送用ポッド10は、図4あるいは図7に示したように、物品30あるいはこの物品30を入れたトレー31の複数を積み重ねて収容する収容部11を備えている。
そして、この収容部11は、図5に示した第1実施例及び図9に示した第3実施例では、枠体11aによって構成され、図7及び図8に示した第2及び第3実施例では箱体によって構成される。そして、この収容部11の図示下方は、物品30またはこれを入れたトレー31が載置される底蓋12によって覆蓋されている。
底蓋12は、例えば図7及び図8に示すように、アーム21等によって外されて、装置環境52のゲート口52aから装置環境52内に移動されるものであり、この底蓋12の移動に伴ってその上にある物品30の装置環境52側への受け渡しがなされるのである。この底蓋12は、収容部11内を閉止しているから、この底蓋12を開けることにより、物品30の取り出しあるいは受け渡しがなされる。
(第1実施例)
図5〜図6に示した第1実施例に係る物品搬送用ポッド10は、図5の(b)に示したように、四角形状の枠体11a内に収容部11を構成するようにしたもので、この枠体11aには収容部11内が外部と連通しないような加工がしてあり、また、取手15が取り付けてある。そして、この枠体11aの下端には、この枠体11aの平面視形状より大きい形状の底蓋12が着脱自在に取り付けてある。
また、この物品搬送用ポッド10を構成している上記枠体11aの上端には、複数の位置決めピン13が形成してあり、一方、底蓋12の下面の、上記各位置決めピン13に対応する部分には、各位置決めピン13を嵌合し得る位置決め穴14が形成してある。これらの位置決めピン13及び位置決め穴14を利用することにより、図6に示したように、複数の物品搬送用ポッド10の積み上げを、各物品搬送用ポッド10がズレたり、落ちたりしないように行えるものである。
さらに、この物品搬送用ポッド10を構成している底蓋12の下面には、図5の(a)にて示したように、上記位置決め穴14とは異なる位置に嵌合穴41が形成してあるが、このアーム21は、請求項1で述べている支持手段40に該当するものである。つまりこの支持手段40である嵌合穴41によって、例えば、図4の(a)に示したように、搬送装置20のアーム21に設けた係合突起21aが係合するのであり、図4の(b)に示したように、搬送装置20のコンベア23に設けた係合突起23aが係合するのであって、物品搬送用ポッド10の搬送装置20による搬送が底蓋12の外れを防止しながら行える。
(第2実施例)
図7及び図8に示した物品搬送用ポッド10は、上記第1実施例における枠体11aに代えて箱体を採用したものであり、この箱体内に収容部11が形成される。また、この物品搬送用ポッド10の底蓋12は、図示したように、昇降テーブル55上に直接載置されることもあるものであり、この底蓋12の下面に形成してあるべき位置決め穴14は、嵌合穴41である支持手段40と共通するものである。その他の構成は、上記第1実施例と同様である。
(第3実施例)
図9に示した第3実施例に係る物品搬送用ポッド10は、底蓋12の上に例えばアングル材によって形成した枠体11aを組み付け、この枠体11aに可撓性を有するシート体11bを溶着等の手段によって取り付けたものである。当然のことながら、この枠体11aは、各アングル材の間に、収容部11となる所定の空間を有しており、各アングル材間は、当該収容部11内と外部の搬送環境51とを連通させる開口となっている。
この枠体11aが有している開口は、可撓性を有したシート体11bによって覆われているから、このシート体11bの内外に圧力の変化があってシート体11bが圧力の低い方へ撓めば、このシート体11bの撓みを許容するものとなる。つまり、このシート体11bによって覆われた空間が、収容部11と連通する伸縮自在な空気室となっているのである。
なお、シート体11bについては、透明な合成樹脂シートを採用することにより、物品搬送用ポッド10内の視認を容易に行えるようにするとともに、このシート体11bの枠体11aに対する溶着を行い易くしてある。
(その他の実施例)
搬送装置20のアーム21は勿論、アーム21やコンベア23上の各係止突起の構成は、前述したものの他、種々なものが考えられるものである。この形状あるいは構成の変更は、その搬送作業を行う状況や装置の形状や大きさによって適宜決定される。
勿論、底蓋12に形成してある位置決めピン13や位置決め穴14についても、互いの状態あるいは搬送装置20の状況によって、種々変更できるものである。例えば、上記の位置決めピン13と位置決め穴14とを交互に変更したり、「溝」と「突条」にしたりする等、必要に応じた変更が行えるものである。
周囲環境
本発明に係る物品搬送用ポッドが使用されるクリーンルームの部分平面図である。 同クリーンルームであって、搬送装置として天井吊り下げタイプのものを採用したときの部分縦断面図である。 同クリーンルームであって、搬送装置としてコンベアを採用したときの部分縦断面図である。 同物品搬送用ポッドの搬送状態を示すもので、(a)は吊り下げ式の搬送装置による場合を示す部分破断拡大正面図、(b)はコンベアによる場合を示す部分破断拡大正面図である。 本発明の第1実施例に係る物品搬送用ポッドを示すもので、(a)は正面図、(b)は平面図である。 同物品搬送用ポッドの複数を積み上げたときの正面図である。 第2実施例に係る物品搬送用ポッドを示すもので、底蓋12が閉じられているときの部分破断正面図である。 同物品搬送用ポッドを示すもので、多数の物品を底蓋とともに装置環境側に移動させたときの縦断面図である。 第3実施例に係る物品搬送用ポッドを示す正面図である。 従来の技術を示す側面図である。 従来の他の技術を示す部分拡大縦断面図である。
符号の説明
10 物品搬送用ポッド
11 収容部
11a 枠体
11b シート体
12 底蓋
13 位置決めピン
14 位置決め穴
15 取手
20 搬送装置
21 アーム
21a 係止突起
22 搬送レール
23 コンベア
23a 係止突起
30 物品
31 トレー
40 支持手段
41 嵌合穴
50 クリーンルーム
51 搬送環境
52 装置環境
52a ゲート口
53 加工装置
54 取出アーム
55 昇降テーブル

Claims (4)

  1. 物品を収容する収容部を備えて、底蓋を開けて前記物品が出し入れされ、かつ搬送装置によって搬送される物品搬送用ポッドであって、
    前記底蓋に、前記搬送装置のアームまたは係止突起によって支持される支持手段を設けたことを特徴とする物品搬送用ポッド。
  2. 前記支持手段は、前記搬送装置側の一部が嵌合される嵌合穴であることを特徴とする請求項1に記載の物品搬送用ポッド。
  3. 前記底蓋に、他の物品搬送用ポッドの上部に設けた位置決めピンが嵌合する位置決め穴を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の物品搬送用ポッド。
  4. 物品を収容する収容部を備えて、底蓋を開けて前記物品が出し入れされる物品搬送用ポッドと、この物品搬送用ポッドを搬送する搬送装置とを備えた物品搬送システムであって、
    前記搬送装置をアームまたは係止突起を備えたものとするとともに、
    前記物品搬送用ポッドの底蓋に、前記アームまたは係止突起によって支持される支持手段を設けたことを特徴とする物品搬送システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016003069A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 株式会社ダイフク コンテナ昇降搬送装置
JP2017098450A (ja) * 2015-11-26 2017-06-01 信越ファインテック株式会社 ペリクルフレーム収納容器の梱包体

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