JP2008010051A - 磁気テープ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気ヘッドに塵埃等が付着して一時的に汚れが発生した場合や磁気テープに傷が発生した場合は、エラー訂正処理やリトライ処理ではデータを再生できない場合がある。
【解決手段】磁気テープ2にデータを書き込む際、同一のデータを二カ所に書き込むことでデータの二重化を行う。データを二重化して書き込んだとき、データを二重化したという情報をRFインターフェース6に備え付けたセンサ部7により、非接触型メモリ3に書き込む。データの磁気テープ2からの読み出し時は、センサ部8より非接触型メモリ3の記録内容を読み出し、データの二重化書き込みのフラグが立っているか確認し、フラグが立っていれば二重化して書き込んだデータを読み出す。このとき、二重化したデータのうち片方のデータしか読み出せない場合は、片方のデータを読み出し、システム装置9にデータを転送する。
【選択図】図1
【解決手段】磁気テープ2にデータを書き込む際、同一のデータを二カ所に書き込むことでデータの二重化を行う。データを二重化して書き込んだとき、データを二重化したという情報をRFインターフェース6に備え付けたセンサ部7により、非接触型メモリ3に書き込む。データの磁気テープ2からの読み出し時は、センサ部8より非接触型メモリ3の記録内容を読み出し、データの二重化書き込みのフラグが立っているか確認し、フラグが立っていれば二重化して書き込んだデータを読み出す。このとき、二重化したデータのうち片方のデータしか読み出せない場合は、片方のデータを読み出し、システム装置9にデータを転送する。
【選択図】図1
Description
本発明は、磁気テープ装置に係り、特にデータの書き込み及び読み出しの方法に関する。
サーバーシステムのバックアップデバイスとして、大容量で高速アクセス可能なカートリッジ式磁気テープ装置が用いられている。カートリッジ式磁気テープ装置の記録方式には、磁気テープの走行方向に対して直線的に記録を行うシーケンシャル記録方式が採用されている。サーバーシステムの大容量化に伴い、磁気テープ装置へのバックアップ処理あるいはリストア処理が長時間化しており、バックアップ処理あるいはリストア処理の失敗による再実行が困難となっている。特許文献1には、データにエラー訂正符号を付加することによりエラーがあってもエラーリトライせずにそのエラーを復元すると共に、第1のデータバッファと第2のデータバッファを設けることによりデータバッファに対するアクセスを少なくすることで、エラー訂正演算処理のためにテープ走行を停止せずに、エラー訂正を行いながらストリーミング走行を可能とする技術が開示されている。
磁気テープのデータ再生時にエラーが発生した場合、エラー訂正処理や読み出しリトライ処理で復元できる場合があるが、磁気ヘッドに塵埃等が付着して一時的に汚れが発生した場合や磁気テープに傷が発生した場合は、エラー訂正処理や読み出しリトライ処理ではデータを再生できない場合がある。また、読み出しリトライ処理は、読み出しができなかった部分に磁気テープを巻き戻して位置合わせを行った後、再度読み出す必要があるため、処理速度低下の要因となる。
本発明の目的は、データ再生時の処理速度の低下を抑えた磁気テープ装置を提供することである。
磁気テープと非接触型メモリを内蔵する磁気テープカートリッジに対してデータの書き込み及び読み出しを行う、本発明の磁気テープ装置においては、
書き込みヘッドと読み出しヘッドを備えた複数の磁気ヘッドと、
前記非接触型メモリに対する前記磁気テープの管理情報の書き込みを行うセンサ部と、
前記複数の磁気ヘッド及びセンサ部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部の制御の基に、前記複数の磁気ヘッドのうちの2個の磁気ヘッドを用いて前記磁気テープに同一のデータを二重に書き込み、磁気テープに二重書きしたことを示す情報を前記非接触型メモリに書き込むことを特徴とする。
前記二重書きは、前記磁気テープの走行方向に対して平行に行われるのが望ましい。
前記二重書きしたデータを前記磁気ヘッドを用いて読み出し、読み出したデータから書き込みエラーが発生していることを検出した場合、書き込みエラーが発生した磁気ヘッドに代えて前記複数の磁気ヘッドのうちの他の磁気ヘッドを用いてデータの二重書きを行い、前記非接触型メモリに磁気ヘッドを変更したことを示す情報を書き込む。
前記磁気テープカートリッジからデータを読み出す場合、前記センサ部により前記非接触型メモリの管理情報を読み出して前記磁気テープに書き込まれたデータが二重書きされたものかどうかを判定し、二重書きされたものである場合には前記2個の磁気ヘッドにより二重書きされたデータを読み出し、二重書きされたデータのうち片方しか読み出せない場合にはその片方のデータを読み出すようにする。
前記二重書きされたデータが両方とも読み出せない場合には、読み出しリトライ処理を実行する。
書き込みヘッドと読み出しヘッドを備えた複数の磁気ヘッドと、
前記非接触型メモリに対する前記磁気テープの管理情報の書き込みを行うセンサ部と、
前記複数の磁気ヘッド及びセンサ部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部の制御の基に、前記複数の磁気ヘッドのうちの2個の磁気ヘッドを用いて前記磁気テープに同一のデータを二重に書き込み、磁気テープに二重書きしたことを示す情報を前記非接触型メモリに書き込むことを特徴とする。
前記二重書きは、前記磁気テープの走行方向に対して平行に行われるのが望ましい。
前記二重書きしたデータを前記磁気ヘッドを用いて読み出し、読み出したデータから書き込みエラーが発生していることを検出した場合、書き込みエラーが発生した磁気ヘッドに代えて前記複数の磁気ヘッドのうちの他の磁気ヘッドを用いてデータの二重書きを行い、前記非接触型メモリに磁気ヘッドを変更したことを示す情報を書き込む。
前記磁気テープカートリッジからデータを読み出す場合、前記センサ部により前記非接触型メモリの管理情報を読み出して前記磁気テープに書き込まれたデータが二重書きされたものかどうかを判定し、二重書きされたものである場合には前記2個の磁気ヘッドにより二重書きされたデータを読み出し、二重書きされたデータのうち片方しか読み出せない場合にはその片方のデータを読み出すようにする。
前記二重書きされたデータが両方とも読み出せない場合には、読み出しリトライ処理を実行する。
本発明によれば、磁気テープにデータを二重化して書き込むことにより、磁気ヘッドに一時的な汚れがある場合でも、どちらかのヘッドが問題なければ書き込み及び読み出しを行うことができる。また、磁気テープに傷がある場合でも、どちらかのデータが読み出せれば、データを再生することができる。さらに、読み出しリトライ回数を低減できるので、処理速度の低下を抑えることができる。
図2は、本発明の実施例による磁気テープ装置(磁気テープドライブ)をバックアップデバイスとするサーバーシステムのブロック図である。磁気テープドライブ4に記録媒体として装填される磁気テープカートリッジ1は、磁気テープ2と非接触型メモリ3を内蔵している。磁気テープドライブ4は、磁気テープカートリッジ1の磁気テープ2に対して、磁気的に書き込み/読み出しが出来る磁気ヘッド5と、非接触型メモリ3に対して無線通信で書き込み/読み出しが出来るセンサ部7を備えたRFインターフェース6と、それらを制御するドライブ制御部(制御部)8とを有している。サーバー等のシステム装置9は、CPU10と、メモリ11と、ハードディスク装置12とを有している。
図3は、磁気テープカートリッジ1の内部を透視で示す外観図である。磁気テープカートリッジ1の内部には磁気テープ2が収納されており、また磁気テープ1の管理情報を記録するための非接触型メモリ3が内蔵されている。非接触型メモリ3は例えば非接触型ICカード等であり、無線通信機能をもつRFインターフェースにより非接触で書き込み/読み出しが出来るものである。
図2に示すシステムにおいて、システム装置9から磁気テープドライブ4に対して、データの書き込みあるいは読み出しの指示が出され、磁気テープ2に対してデータの記録あるいは再生が行われる。システム装置9から磁気テープドライブ4に対してデータの書き込みが指示されると、システム装置9から磁気テープドライブ4にデータが転送され、ドライブ制御部8の指示により磁気ヘッド5による磁気テープ2への書き込みが始まる。その際、同一のデータを二カ所に書き込むことでデータの二重化が行われる。データを二重化して書き込んだとき、データを二重化したことを示す情報を、RFインターフェース6に備え付けたセンサ部7により、非接触型メモリ3に書き込む。具体的には、非接触型メモリ3にデータの二重書き込みをしたというフラグを立てる。
システム装置9から磁気テープドライブ4に対してデータの読み出しが指示された場合は、RFインターフェース6のセンサ部7により非接触型メモリ3の記録内容を読み出し、データの二重化書き込みのフラグが立っているか確認し、磁気ヘッド5により磁気テープ2からデータを読み出す。このとき、二重化したデータのうち片方のデータだけでも読み出せれば継続してデータを読み出して、システム装置9へデータを転送する。
図1は、磁気テープ2のデータフォーマットと磁気ヘッド5の関係を示す図である。磁気ヘッド5は、書き込みヘッドとa読み出しヘッドbで構成され、磁気テープ2の幅方向に複数個配置されている。図1では、2個の磁気ヘッド5が示されており、書き込みヘッドは13a、14aで示され、読み出しヘッドは13b、14bで示されている。勿論、2個以上の磁気ヘッド5を配置することができる。書き込みヘッド13a及び14aにより、磁気テープ2に対してデータブロックA,B,C,D単位で同一データが二カ所に書き込まれる。図1では、磁気テープ2の走行方向に平行に書き込まれており、これにより、データの二重化が行われる。また、書き込みヘッド13a及び14aで書き込んだデータを読み出しヘッド13b及び14bで読み出すことにより、書き込みエラーが発生しているかどうかをチェックすることができる。
図4は、図2に示すシステムにおいて、システム装置9から磁気テープ2へデータを書き込むときの処理を示すフローチャートである。図4を参照して、システム装置9から磁気テープドライブ4に対して、磁気テープカートリッジ1への書き込み指示が出された場合の処理を具体的に説明する。まず、システム装置9から磁気テープドライブ4に、書き込むべきデータが転送される(ステップ401)。次に、ドライブ制御装置8の制御の基に、磁気ヘッド5により磁気テープ2に対して同一データを二カ所に書き込む(ステップ402)。磁気テープ2にデータを二重化して書き込んだ後、RFインターフェース6のセンサ部7により、二重化書き込みを示すフラグを非接触型メモリ3に書き込む(ステップ403)。ここで、書き込んだデータを読み出しヘッド13b及び14bにより読み出し、書き込みエラーが発生したかどうか確認する(ステップ404)。書き込みエラーが発生していない場合は、正常終了となる。
書き込みエラーが発生している場合は、以前の書き込みも含めてエラーが発生していない磁気ヘッド5が2個以上残っているかどうかを確認する(ステップ405)。書き込みエラーが発生していない磁気ヘッド5が2個以上ある場合、書き込みエラーが発生した磁気ヘッド5は使用せずに、書き込みエラーが発生していない磁気ヘッド5を用いてデータの二重化書き込みを行い、データの二重化書き込みと変更した磁気ヘッド5を示すフラグを非接触型メモリに書き込む(ステップ406)。二重化書き込みした全ての磁気ヘッド5で書き込みエラーが発生している場合は、書き込みエラー処理を行う(407)。書き込みエラー処理としては、磁気ヘッドの自動清掃機能がある場合には磁気ヘッドの自動清掃を行い、自動清掃機能がない場合は、オペレータに磁気ヘッドの清掃が必要であることを警告する等の処理がある。
図5は、システム装置9が磁気テープ2からデータを読み出すときの処理を示すフローチャートである。システム装置9から磁気テープドライブ4へデータの読み出し指示が出されると(ステップ501)、RFインターフェース6のセンサ部7により非接触型メモリ3の記録内容を読み出し、二重化書き込みを示すフラグがあるかどうかを確認する(ステップ502)。フラグがある場合は、磁気ヘッド5により磁気テープ2からデータを読み出せるかどうかを判定する(ステップ503)。この判定は、磁気ヘッド5の再生出力が所定のレベルに達しているかどうかで判定することができる。読み出せる場合は磁気テープ2から二重化したデータを読み出し(ステップ504)、システム装置9へとデータを転送する。
ステップ503において、読み出せない磁気ヘッドがある場合、二重化したデータの片方だけでも読み出せるかどうかを判定し(ステップ505)、読み出せる磁気ヘッドがある場合は、その読み出せる磁気ヘッド5により磁気テープ2からデータを読み出し(ステップ506)、システム装置9へとデータを転送する。ステップ505において、いずれの磁気ヘッドからも完全に読み出せない場合は、読み出しエラー処理をおこなう(ステップ507)。この場合の読み出しエラー処理とは、例えば読み出しリトライ処理である。ステップ506において、読み出したデータにエラーが発生していて正しく再生できない場合には、ステップ507においてエラー訂正処理を行う。ステップ502において、二重化書き込みを示すフラグがない場合は、通常の書き込み処理として認識し、通常の読み出し処理を実行する(ステップ508)。
上記実施例によれば、データを二重化して書き込むので、磁気ヘッドに一時的な汚れがある場合でも、どちらかのヘッドが問題なければ書き込み及び読み出しを行うことができる。また、磁気テープに傷がある場合でも、どちらかのデータが読み出せれば、データを再生することができる。さらに、読み出しリトライ回数を低減できるので、処理速度の低下を抑えることができる。
1…磁気テープカートリッジ、
2…磁気テープ、
3…非接触型メモリ、
4…磁気テープドライブ、
5…磁気ヘッド、
6…RFインターフェース、
7…センサ部、
8…ドライブ制御部、
9…システム装置、
10…CPU、
11…メモリ、
12…ハードディスク装置、
13a,14a…書き込みヘッド、
13b,14b…読み出しヘッド。
2…磁気テープ、
3…非接触型メモリ、
4…磁気テープドライブ、
5…磁気ヘッド、
6…RFインターフェース、
7…センサ部、
8…ドライブ制御部、
9…システム装置、
10…CPU、
11…メモリ、
12…ハードディスク装置、
13a,14a…書き込みヘッド、
13b,14b…読み出しヘッド。
Claims (5)
- 磁気テープと非接触型メモリを内蔵する磁気テープカートリッジに対して、データの書き込み及び読み出しを行う磁気テープ装置において、
書き込みヘッドと読み出しヘッドを備えた複数の磁気ヘッドと、
前記非接触型メモリに対する前記磁気テープの管理情報の書き込みを行うセンサ部と、
前記複数の磁気ヘッド及びセンサ部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部の制御の基に、前記複数の磁気ヘッドのうちの2個の磁気ヘッドを用いて前記磁気テープに同一のデータを二重に書き込み、磁気テープに二重書きしたことを示す情報を前記非接触型メモリに書き込むことを特徴とする磁気テープ装置。 - 前記二重書きは、前記磁気テープの走行方向に対して平行に行われることを特徴とする請求項1記載の磁気テープ装置。
- 前記二重書きしたデータを前記磁気ヘッドを用いて読み出し、読み出したデータから書き込みエラーが発生していることを検出した場合、書き込みエラーが発生した磁気ヘッドに代えて前記複数の磁気ヘッドのうちの他の磁気ヘッドを用いてデータの二重書きを行い、前記非接触型メモリに磁気ヘッドを変更したことを示す情報を書き込むことを特徴とする請求項1記載の磁気テープ装置。
- 前記磁気テープカートリッジからデータを読み出す場合、前記センサ部により前記非接触型メモリの管理情報を読み出して前記磁気テープに書き込まれたデータが二重書きされたものかどうかを判定し、二重書きされたものである場合には前記2個の磁気ヘッドにより二重書きされたデータを読み出し、二重書きされたデータのうち片方しか読み出せない場合にはその片方のデータを読み出すことを特徴とする請求項1記載の磁気テープ装置。
- 前記二重書きされたデータが両方とも読み出せない場合には、読み出しリトライ処理を実行することを特徴とする請求項4記載の磁気テープ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006177833A JP2008010051A (ja) | 2006-06-28 | 2006-06-28 | 磁気テープ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006177833A JP2008010051A (ja) | 2006-06-28 | 2006-06-28 | 磁気テープ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008010051A true JP2008010051A (ja) | 2008-01-17 |
Family
ID=39068120
Family Applications (1)
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JP2006177833A Pending JP2008010051A (ja) | 2006-06-28 | 2006-06-28 | 磁気テープ装置 |
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JP (1) | JP2008010051A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015146223A (ja) * | 2014-02-04 | 2015-08-13 | 幸彦 天木 | データ管理システム及びデータ管理方法 |
-
2006
- 2006-06-28 JP JP2006177833A patent/JP2008010051A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015146223A (ja) * | 2014-02-04 | 2015-08-13 | 幸彦 天木 | データ管理システム及びデータ管理方法 |
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