JP2008009135A - クリーニング装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コスト上昇などを招くことなく簡単な構成により、ローラ周回位置での異物の残留を確実になくすことにより周回位置でのベルトの凸状変形によるクリーニング不良の発生を確実に防止できる構成を備えたクリーニング装置を提供する。
【解決手段】トナー像の転写後にベルト6Cの表面に当接してトナーや紙粉などの異物を除去可能な第1のクリーニング部材12Aと、ベルト6Cが掛け回されているローラのうちでトナー像の転写後に相当する位置に配置されているローラ6Aの表面に当接する第2のクリーニング部材12Bとを備え、第1のクリーニング部材12Aは、ベルト6Cを挟んでローラ6Aに対向し、第2のクリーニング部材12Bは、ローラ6Aの回転方向においてベルト6Cの周回領域以外の周面に対向していることを特徴としている。
【選択図】図2

Description

本発明は、クリーニング装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、転写装置を対象としたクリーニング機構に関する。
電子写真法を用いた画像形成装置においては、潜像担持体である感光体に対して帯電、露光、現像、転写、分離および清掃(クリーニング)そして除電の各処理を行うための手段が配置されている。
画像形成は、まず、高電圧が印加された帯電部材を通して、電子写真感光体(以後、単に感光体と称する)表面に均一に電荷が付与(帯電)する。
次に、コピーしたい原稿やパソコン(パーソナルコンピューター)などの情報(信号)を、LD素子やLED素子アレイを光源とするドットパターンの光信号に変換して、ポリゴンミラーやシリンドリカルレンズ等を介して感光体面に照射し、静電潜像(コントラスト画像)を形成する。静電潜像は、例えば、平均粒径が4〜8(μm)程度のトナーと、平均粒径が40〜60(μm)程度のキャリアと呼ばれる磁性紛とを混合した2成分系の現像剤で現像され、トナー像として顕像化される。
トナーには、粉砕法で製造される形状がいびつで不揃いな粉砕トナーと、化学的に製造される球形又はほぼ球形状の重合トナーがある。これら種類を持つトナーは、夫々一長一短があるが、高画質化の要求に伴って、粒径がほぼ揃って粒度分布が狭い、転写効率が良好、製造コストが粉砕トナーに比べて安価であるなど多くの長所を有する重合トナー(尖ったところが無く、球形状であるため球形トナーとも呼ばれる)が多く使用されてきている。
トナー像は、トナーとは逆極性の電圧が印加されたローラやベルトなどの転写手段によって被転写体(コピー用紙等の記録紙)に転写された後、熱や圧力等の手段により定着されハードコピーとされる。
一方、転写後の感光体には未転写のトナーが残留しているため、次の画像形成に備えるため、清掃部材(以後クリーニング部材と称する)によって感光体面が清浄化される。
上記した被転写体への転写行程に用いられる手段の一つであるベルトは、複数のローラに掛け回されて展張面が感光体と対峙させてあり、ベルトを挟んで感光体と対向する位置に設けられている転写バイアス手段によるバイアス印加によって被転写体(コピー紙等の記録紙)にトナー像を静電転写することができる。
転写装置には、転写工程において表面に残留しているトナーや紙粉などの異物を除去するためのブレードを備えたクリーニング装置が設けられることがある。
転写装置に用いられるベルトは、ゴムなどの比較的柔らかい材質が用いられることが多い。このため、ベルト生成時のゴムかすやベルト組み込み時に混入した異物などが裏面側に付着することがあり、さらには、ベルトの相対する展張面間が空間となっていることから、掛け回されているローラとの間で生じる摩耗による副産物となるゴムかすや浮遊するトナーも裏面に付着することがある。
ベルト裏面に異物が付着すると、ローラ表面を周回する際にローラ表面に異物が付着堆積してベルトが突き上げられることになる。その結果、ベルト表面側に当接させて設けられているクリーニングブレードの当接状態が変化することがある。つまり、ローラ表面に付着堆積した異物によりベルトが押し上げられて凸状となり、ベルト表面に当接しているクリーニングブレードの密着状態がベルトの幅方向不均一となり、異物の掻き取り除去が十分に行えなくなる虞がある。
従来、ベルト裏面に付着した異物の除去を行う構成として、ベルト裏面にクリーニングブレードを当接させて異物を削り取る構成が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平9−258568号公報(段落「0016」欄)
しかし、上記特許文献1に開示されている構成においては、クリーニングブレードがベルトの展張面に対応する配置となっているため、接触圧によってはベルトに不用意な伸びを発生させる外力となることから接触条件を適正化する必要がある。このため、接触圧によっては、所望する異物の削り取りが行える圧力を維持することが困難となる虞がある。
一方、展張面にクリーニングブレードを配置した場合には、ローラの周回位置とは異なる位置であることから、ベルトが周回位置に至るまでの間に削り取った異物が再付着した場合に周回位置でベルトに凸状変形が生じてしまう虞がある。
特に、前述したように使用されるトナーの種類において、高画質化が期待できる重合トナーを対象とした場合には、その粒径や円形度において微細なものが多いので、クリーニングブレードをすり抜けてしまう可能性も高く、このことから、すり抜け防止のための接触圧と削り取りの際の摩耗防止のための接触圧との両面からクリーニングブレードの接触条件を設定しなければならず、ベルトおよびクリーニングブレードの耐久性を高めることも考慮すると加工コストや維持コストの高い構成となる虞がある。
本発明の目的は、上記従来のクリーニング装置における問題に鑑み、コスト上昇などを招くことなく簡単な構成により、ローラ周回位置での異物の残留を確実になくすことにより周回位置でのベルトの凸状変形によるクリーニング不良の発生を確実に防止できる構成を備えたクリーニング装置および画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、トナー像を担持している像担持体に対峙するベルトを備えた転写装置のクリーニング装置であって、
上記トナー像の転写後に上記ベルトの表面に当接してトナーや紙粉などの異物を除去可能な第1のクリーニング部材と、上記ベルトが掛け回されているローラのうちで、上記トナー像の転写後に相当する位置に配置されているローラの表面に当接する第2のクリーニング部材とを備え、上記第1のクリーニング部材は、上記ベルトを挟んで上記ローラに対向し、上記第2のクリーニング部材は、上記ローラの回転方向において上記ベルトの周回領域以外の周面に対向していることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、上記第2のクリーニング部材は、支持されている基部から延長された先端が、カウンタ方式の当接状態を設定されたスクレーパで構成されていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、上記スクレーパは、上記ローラの材質よりも低摩擦係数を有する材質部を備えていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、上記スクレーパは、上記ローラとの接触部に該ローラよりも低摩擦係数を有する材質の被覆層が設けられていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、上記スクレーパは、フッ素を用いた被覆層が設けられていることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、上記スクレーパは、上記ローラが金属製である場合に該金属よりも低摩擦係数を有する樹脂製で構成されていることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、上記スクレーパは、PET(ポリエチレンテレフタレート)が用いられることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載のクリーニング装置を画像形成装置に用いることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、潜像担持体に形成された静電潜像の可視像処理に用いられるトナーが、平均円形度を090〜0.99としたことを特徴としている。
請求項10記載の発明は、上記トナーは、形状係数SF−1が120〜180であり、形状係数SF−2が120〜190であることを特徴としている。
請求項11記載の発明は、上記トナーは、体積平均粒径をDv(μm)、個数平均粒径をDn(μm)としたとき、体積平均粒径と個数平均粒径の比Dv/Dnが1.05〜1.30であることを特徴としている。
本発明によれば、ベルトが掛け回されているローラの表面に当接する第2のクリーニング部材を備えているので、ローラ表面への異物付着堆積が進行する前に異物を除去することができる。これにより、ローラの周回領域でのベルトの凸状変形を防止して第1のクリーニング部材の密着性を損ねないようにしてクリーニング性が悪化するのを確実に防止することが可能となる。
特に、第2のクリーニング部材としてローラよりも低摩擦係数を有するフッ素樹脂等のスクレーパを用いているので、ローラ表面との摺擦抵抗を少なくして異物の掻き取りを効率よく行うことができる。
さらに加えて、上記第2のクリーニング部材を用いることで微細粒トナーを用いた場合でも掻き取り効率を低下させることなくクリーニング作用を行うことが可能となる。
以下,本発明に係るクリーニング装置を用いた画像形成装置についてまず説明する。
図1に示す画像形成装置1は、単一色の画像形成が可能な構成を対象としているが、本発明にいう画像形成装置は、色毎の画像を従畳下フルカラー画像や多色画像を対象とするプリンタや複写機あるいはファクシミリ装置や印刷機を対象とすることも可能である。
図1において画像形成装置1は、像担持体としてドラム状の感光体2を備えており、感光体2の周囲には、矢印で示す回転方向に沿って画像形成処理を実行可能な帯電装置3,書込装置4,現像装置5,転写装置6およびクリーニング装置7が配置されている。
帯電装置3は、感光体2に対して微小間隙を有して対向するローラで構成されており、感光体2を一様帯電するようになっている。
書込装置4は、図示しない原稿走査部あるいは画像情報処理部から出力される画像信号に応じて書込光を感光体2に照射して原稿あるいは画像情報に応じた静電潜像を形成するようになっている。
現像装置5は、トナーとキャリアとを混合した二成分系現像剤あるいはキャリアを含まない一成分系現像剤が用いられ、感光体2に形成されている静電潜像を可視像処理するようになっている。
転写装置6は、本発明によるクリーニング装置が適用される対象となる装置であり、一対のローラ6A、6Bに掛け回された無端ベルト6Cを備えており、ローラ6A、6B間の展張面の一方が感光体2に対峙し、図示しないバイアス手段に電気的接続されて無端ベルト6Cの内方に配置されている転写ローラ12Cにより転写バイアスが印可されるようになっている。
転写装置6に用いられる無端ベルト6Cは、感光体2と対向する面に図示しない給紙装置からレジストローラ8を介して給送される記録紙を静電吸着しながら搬送することができるようになっており、転写バイアスにより記録紙に対して感光体2上のトナー像を静電転写することができる。なお、転写装置6に設けられているクリーニング装置に関しては後で詳しく説明する。
感光体2のクリーニング装置7は、感光体2に当接して残留トナーや紙粉を掻き取ることができるクリーニングブレード7Aと掻き取られたトナーを現像装置5に対するリサイクルトナーとしてあるいは回収部に搬送することができる回収部材7Bとを備えている。
なお、図1において符号9は、感光体2上に形成される画像濃度を検知するための濃度検知センサを示し、符号10は感光体2の残留電化を除電するための除電ランプを示している。
以上のような構成を備えた画像形成装置1においては、感光体2が除電ランプ9により除電され、表面電位が0〜−150Vの基準電位に平均化される。
次に帯電装置3により帯電され、表面電位が−1000V前後に設定され、この状態で書込装置4による光照射が行われる。
感光体2における光が照射された部分(画像部)は表面電位が0〜−200Vとされた静電潜像となり、この潜像部分に現像装置5の現像スリーブによって供給されるトナーが静電的に付着する。
トナー像を形成された感光体2は、レジストローラ8により画像先端部に先端部が一致するタイミングを設定されて給紙装置から繰り出されて転写装置6の無欄ベルト6Cに静電吸着された移動する記録紙と対面し、転写装置6に印可される転写バイアスによってトナー像を記録紙上に転写される。
トナー像が転写された記録紙は、定着装置11に向けて搬送され、定着装置に11おいて熱と圧力によりトナーが融解・浸透することで定着される。
感光体2上に残留するトナーは感光体2のクリーニング装置7のクリーニングブレード7Aにより掻き落とされ、その後、感光体2は除電ランプ10により残留電荷が除電されてトナーの無い初期状態となり、再び次の作像工程へ移る。
転写装置6には、無端ベルト6Cに付着しているトナーや紙粉などの異物を除去するためのクリーニング装置12が設けられており、クリーニング装置12は、感光体2に対向する表面側を対象として異物を掻き取ることが可能なブレードで構成された第1のクリーニング部材12Aと、無端ベルト6Cにおける内側、つまり、無端ベルト6Cが掛け回されているローラの一つ6Aに対向する裏面側を対象として異物を掻き取ることが可能な第2のクリーニング部材12Bとを備えている。
第2のクリーニング部材12Bは、トナー像の転写後に相当する位置に配置されているローラ6Aの回転方向において無端ベルト6Cの周回領域以外の周面に先端を当接させた板状のスクレーパで構成されている。
第2のクリーニング部材12Bは、ローラ6Aに当接する先端部が、ローラ6Aの回転方向下流側に指向した状態で接触するカウンタ方式の当接状態を設定されており、ローラ6Aの回転により移動してくる異物を掬い上げて掻き取ることができるようになっている。
ローラ6Aの表面に当接する先端部を有した第2のクリーニング部材12Bは、基部を支持部材12Cに取り付けられた片持ち梁状部材であり、先端部は、ローラ6Aよりも低摩擦係数を有する材質部とされている。
本実施形態においては、低摩擦係数を有する材質部の構成として、少なくとも先端部がフッ素樹脂を用いた被覆層で構成されたりあるいは第2のクリーニング部材12Bとして用いられるスクレーパ自体を厚さが0.125mmのPET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂製部材とした場合、その先端部に上述した場合と同様にフッ素を用いた被覆層が設けられた構成とされている。
このような構成とすることにより、ローラ6Aが金属製である場合には、ローラ6Aの表面との間の摩擦係数を小さくすることにより摺擦抵抗によりローラ6Aの回転に連れ動いて先端が回転方向になびいてめくれて反転してしまうことなくカウンタ方式の当接状態を維持することができ、異物の掬い上げによる掻き取り効率を低下させることがないようにしてある。
以上のような構成においては、ローラ6A上への異物堆積が防止されるため、異物堆積によるベルトの凸状変形を防止することができる。
その結果、感光体2と対面する無端ベルト6Cの表面側では第1のクリーニング部材12Aとの密着性が良好に維持されて残留するトナーや紙粉などの異物を確実の除去することができる。
特に、第2のクリーニング部材12Bは、ローラ6Aに対する低摩擦係数部材であるので、不用意な摺擦抵抗の増加を抑えて常にカウンタ方式の当接状態を維持して異物を掬い上げやすい状態が得られ、異物の除去効率の低下を防止することができる。
また、第2のクリーニング部材12Bは、第1のクリーニング部材12Aより、ローラ軸方向長さにおいて長いことが望ましい。これは、第1のクリーニング部材12Aによるクリーニング領域のトナー紙粉等除去性能を確実に維持するためである。また、第1のクリーニング部材の捲れを防止するためである。加えて、第2のクリーニング部材12Bのローラ軸方向長さは、ローラ単体より短かく、先端全域が当接することが望ましい。ローラ長より長かったり、一部に当接しないところがあると、クリ−ニング部材12Bの偏磨耗により捲れが発生することがあるからである。
一方、このような構成のクリーニング装置12は、微細粒トナーを用いた場合においても良好なクリーニング性能を発揮することができる。以下、本発明者が確認したクリーニング特性とトナーの特性とについて説明する。
本実施形態における画像形成装置1の現像装置5に用いられるトナーは、平均円形度が0.90〜0.99で、形状係数SF−1が120〜180、形状係数SF−2が120〜190である。
また、体積平均粒径をDv(μm)、個数平均粒径をDn(μm)としたとき、体積平均粒径と個数平均粒径の比Dv/Dnが1.05〜1.30である。
これらの条件を満たすトナーは球形形状をなし、帯電量の安定性や転写性には優れているが、従来技術ではクリーニングしにくかったトナーであり、本発明のクリーニング装置はこのようなトナーを使用する被クリーニング部材に対して優れた効果を発揮することが確認された。
この場合の円形度とは、トナーの形状を表すパラメータの一つである。
円形度の計測方法としては、フロー式粒子像分析装置FPIA−2100(東亜医用電子株式会社製)により平均円形度として計測できる。
具体的な測定方法としては、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスフォン酸塩を0.1〜0.5ml加え、更に測定試料を0.1〜0.5g程度加える。試料を分散した懸濁液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、分散液濃度を3000〜1万個/μl(リットル)とした懸濁液を平板上の撮像部検知帯に通過させ、CCDカメラで光学的に粒子画像を検知し、解析する光学的検知帯の手法が適当である。
この手法で得られる投影面積の等しい相当円の周囲長を実在粒子の周囲長で除した値である平均円形度が0.90〜0.99のトナーが適正な濃度の再現性のある高精細な画像を形成するのに有効である。より好ましくは、平均円形度が0.93〜0.97で円形度が0.94未満の粒子が10%以下である。
平均円形度が0.90未満で、球形からあまりに離れた不定形の形状のトナーでは、満足した転写性やチリのない高画質画像が得られない。また、平均円形度が0.99を越えた場合、ブレードクリーニングなどを採用しているシステムでは、感光体上および転写ベルトなどのクリーニング不良が発生し、画像上の汚れを引き起こす。
形状係数SF−1、SF−2とは、トナーの形状を表すパラメータの一つであり、粉体工学の分野では馴染みのパラメータである。
ここでいう形状係数SF−1とは、図3に示すように、球形物質の形状の丸さの割合を示す値であり、球形物質を2次元平面上に投影して出来る楕円状図形の最大長MXLNGの二乗を図形面積AREAで割って、100π/4を乗じたときの値で表される。
つまり、形状係数SF−1は、(1)式
SF−1={(MXLNG)/AREA}×(100π/4)・・・(1)
で定義されるものである。
SF−1の値が100の場合には、物質の形状が真球状となり、SF−1の値が大きくなるほど、物質の形状は不定形となる。
また、形状係数SF−2は、図4に示すように、物質の形状の凹凸の割合を示す数値であり、物質を2次元平面上に投影してできる図形の周長PERIの二乗を図形面積AREAで割って、100/4πを乗じたときの値で表される。
つまり、形状係数SF−2は、(2)式、
SF−2={(PERI)/AREA}×(100/4π)・・・(2)
で定義されるものである。
SF−2の値が100の場合には、物質の表面に凹凸が存在しないことになり、SF−2の値が大きくなるほど、物質の表面の凹凸は顕著となる。
なお、本発明の実施形態では、日立製作所製FE−SEM(S−800)を用い、トナー像を100回無作為にサンプリングし、その画像情報は、ニレコ社製画像解析装置(LUSEX3)に導入して解析を行い、上式より算出したものである。
トナーの形状が球形に限りなく近づく(SF−1、SF−2ともに100に近づく)と、転写効率が高くなる。これは、形状効果によりトナー粒子と該トナー粒子と接触する対象物(トナー粒子同士、感光体等)との間では点接触しかしないために、トナー流動性が高まったり、感光体等に対する吸着力(鏡映力)が弱まって、転写電界の影響を受けやすくなるためと考えられる。
一方、トナーの形状が球形に近づくと、機械的なクリーニング、特にブレードクリーニング等に対して不利に働く。このことは上述したように、トナー流動性が高められたり、像担持体等に対する吸着力(鏡映力)が弱まって、クリーニング部材と像担持体との僅かな間隙を容易にトナーが通過してしまう。このため、クリーニング性の面からは、トナーの形状としては、ある程度異形化(SF−1の値が100より大きくなる方向)していたり、ある程度凸凹(SF−2の値が100より大きくなる方向)していた方が好ましい。 また、体積平均粒径(Dv)/個数平均粒径(Dn)とは、トナーの粒度分布を表すパラメータの一つである。
トナーのDvが4〜8μmであり、Dnとの比Dv/Dnが1.05〜1.30、好ましくは1.10〜1.25であると、トナーの粒度分布が狭くなるため、現像時、画像パターンに応じたトナー粒径を持つトナー粒子が選択的に現像されるといった選択現像現象が発生しにくくなり、常時、安定した画像を形成することができる。
また、トナーリサイクルシステムを塔載している場合、転写されにくい小サイズのトナー粒子が量的に多くリサイクルされることになるが、もともとトナーの粒度分布が狭いため、上述した作用を受けにくく、このことからも常時、安定した画像を形成することができる。さらに、二成分現像剤においては、長期にわたるトナーの収支が行われても、現像剤中のトナー粒子径の変動が少なくなり、現像装置における長期の攪拌においても、良好で安定した現像性が得られる。
一成分現像剤として用いた場合においても、トナーの収支が行われても、トナーの粒子径の変動が少なくなると共に、現像ローラへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化する為のブレード等の部材へのトナーの融着がなく、現像装置の長期の使用においても、良好で安定した現像性及び画像が得られる。
一般的には、トナーの粒子径は小さければ小さい程、高解像で高画質の画像を得る為に有利であると言われているが、逆に転写性やクリーニング性に対しては不利である。また、上記範囲よりも体積平均粒子径が小さい場合、二成分現像剤では現像装置における長期の攪拌においてキャリアの表面にトナーが融着し、キャリアの帯電能力を低下させてしまったり、一成分現像剤として用いた場合には、現像ローラへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化する為のブレード等の部材へのトナーの融着を発生させやすくなる。また、これらの現象は微粉の含有率が上記範囲より多いトナーにおいても同様である。
逆に、トナーの粒子径が上記範囲よりも大きい場合には、高解像で高画質の画像を得ることが難しくなると共に、現像剤中のトナーの収支が行われた場合にトナーの粒子径の変動が大きくなる場合が多い。また、体積平均粒子径/個数平均粒子径 が1.30よりも大きい場合も同様であることが明らかとなった。
また、体積平均粒子径/個数平均粒子径 が1.05より小さい場合には、トナーの挙動の安定化、帯電量の均一化の面から好ましい面もあるが、細線部分を小サイズ粒子で現像、一方、ベタ画像を大サイズ粒子を中心に現像するといったトナー粒径による機能分離ができにくくなるため、かえって好ましくない。
トナー粒径の測定方法としてはコールターカウンター法が一般的であり、トナー粒子の粒度分布の測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)があげられる。以下に測定方法について述べる。
まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)が使用できる。ここで、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。得られた分布から、トナーの体積平均粒径(Dv)、個数平均粒径(Dn)を求めることができる。
チャンネルとしては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜12.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜32.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上乃至40.30μm未満の粒子を対象とする。
以上、本発明を転写装置の転写ベルトに用いられる無端ベルトのクリーニング装置を実施形態として説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、感光体ドラム・ベルト等のクリーニング装置として同様な構成動作を行うことで同様な効果が得られることはいうまでもない。
本発明実施形態を説明するための画像形成装置の模式図である。 本発明実施形態の特徴部であるクリーニング装置の要部を説明するための模式図である。 トナーの形状計数SF−1に関する算出方法を説明するための図である。 トナーの形状計数SF−2に関する算出方法を説明するための図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 感光体
5 現像装置
6 転写装置
6A、6B ローラ
6C 無端ベルト
12 クリーニング装置
12A 第1のクリーニング部材
12B 第2のクリーニング部材

Claims (11)

  1. トナー像を担持している像担持体に対峙するベルトを備えた転写装置のクリーニング装置であって、
    上記トナー像の転写後に上記ベルトの表面に当接してトナーや紙粉などの異物を除去可能な第1のクリーニング部材と、
    上記ベルトが掛け回されているローラのうちで、上記トナー像の転写後に相当する位置に配置されているローラの表面に当接する第2のクリーニング部材とを備え、
    上記第1のクリーニング部材は、上記ベルトを挟んで上記ローラに対向し、上記第2のクリーニング部材は、上記ローラの回転方向において上記ベルトの周回領域以外の周面に対向していることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 上記第2のクリーニング部材は、支持されている基部から延長された先端が、カウンタ方式の当接状態を設定されたスクレーパで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 上記スクレーパは、上記ローラの材質よりも低摩擦係数を有する材質部を備えていることを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 上記スクレーパは、上記ローラとの接触部に該ローラよりも低摩擦係数を有する材質の被覆層が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のクリーニング装置。
  5. 上記スクレーパは、フッ素を用いた被覆層が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のクリーニング装置。
  6. 上記スクレーパは、上記ローラが金属製である場合に該金属よりも低摩擦係数を有する樹脂製で構成されていることを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
  7. 上記スクレーパは、PET(ポリエチレンテレフタレート)が用いられることを特徴とする請求項2または6に記載のクリーニング装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のクリーニング装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
  9. 潜像担持体に形成された静電潜像の可視像処理に用いられるトナーが、平均円形度を090〜0.99としたことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 上記トナーは、形状係数SF−1が120〜180であり、形状係数SF−2が120〜190であることを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
  11. 上記トナーは、体積平均粒径をDv(μm)、個数平均粒径をDn(μm)としたとき、体積平均粒径と個数平均粒径の比Dv/Dnが1.05〜1.30であることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の画像形成装置。
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