JP2008003578A - 画像制御装置、及び画像表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像データに障害が含まれている場合でも、表示対象の画像の画質低下及び省電力の効果をも失うことのない画像制御装置を提供する。
【解決手段】受信した画像データから画像を復元して表示装置へ出力するとともに、受信した画像データに応じて表示装置の表示条件を示す表示情報を生成して出力する画像制御装置は、画像データを受信し、前記画像データから誤りを検出し、誤りが検出されると、前記画像データから、検出された誤りを含む障害画像領域を特定し、前記表示装置による画像表示状態を規定する表示情報の生成の際には、特定した障害画像領域の利用を抑止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像の表示制御を行う装置及び表示制御方法に関するものである。特に、液晶パネルに代表される受光型表示デバイスへ、光源から光を照射して映像を表示する表示装置に対して、動的に光源の輝度調整と表示内容の補正とを相関を持たせて表示の制御を行う技術に関する。
液晶パネルにて画像を表示する画像表示装置において、画素データに誤り検出ビットを付加させて、表示前で誤りを検出し誤りがある場合は画素データを補正して正しく画像を表示する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特許文献1では生成された表示画像における各画素データ単位での誤り訂正が対象となっているので、特許文献1にて開示されている技術を用いることにより、画像出力部までの経路で表示画像に障害が発生した場合に生成された表示画像となるように補正することができる。
また、液晶パネルにて画像を表示する画像表示装置における別の技術として、光源の省電力化、デバイスの長寿命等を目的として、表示画像、光センサー、温度センサー等に応じて、光源の輝度調整値と表示画像の補正値とを相関を持たせて制御し、省電力・長寿命等を実現する技術が開示されている(特許文献2参照)。
特許文献2において、表示画像全面の特徴量、具体的には輝度信号の最大値、最小値、平均値などをベースに指定の相関テーブルに基づいて、光源の輝度調整値と表示画像の補正値を求めることが開示されている。
特開2005−257854号公報 特開2002−202766号公報
特許文献1及び2を用いることにより、表示画像の出力経路において障害が発生した場合、補正後の表示画像全面に対して特徴量を求めることにより、補正しない場合よりもより正確な特徴量を求めることができる。
通常、表示画像はMPEG−2/4、JPEGといったような画像圧縮技術により圧縮されている。この場合、画像表示装置は、圧縮されたデータを外部から受け取り、受け取った圧縮されたデータを復号して表示画像を生成する。
このとき、特許文献1にて示す画像表示装置は、圧縮されたデータの復号時における復号障害や、圧縮されたデータを通信により受け取る場合における通信障害に対する障害に対しては補正しないので、生成された表示画像には障害が含まれたままとなる。
そのため、特許文献1の技術と特許文献2の技術とを組み合わせても、圧縮データの受信時及び復号時にて、データ誤り等の障害が発生している場合には、障害が含まれる表示画像を用いるので正確な特徴量を算出することができない、つまり誤った特徴量を抽出することになる。その結果、誤った特徴量を用いて光源の輝度、表示画像の補正変換処理が実施されるため、画質が著しく低下したり、逆に光源の輝度が高くなったりして省電力の効果がなくなる場合がある。また、特徴量抽出は全画面探索を行うため、処理負荷的にも大きく、表示画像に障害がある場合は、補正変換処理が適切に行われていない。
本発明は、上記の問題に鑑み、画像データに誤りが含まれている場合でも、表示対象の画像の画質低下及び省電力の効果をも失うことのない画像制御装置、及び画像表示システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、受信した画像データから画像を復元して表示装置へ出力するとともに、受信した画像データに応じて表示装置の表示条件を示す表示情報を生成して出力する画像制御装置であって、画像データを受信する受信手段と、前記画像データから誤りを検出する検出手段と、誤りが検出されると、前記画像データから、検出された誤りを含む障害画像領域を特定する特定手段と、前記表示装置による画像表示状態を規定する表示情報の生成の際には、前記特定手段にて特定された障害画像領域の利用を抑止する制御手段とを備えることを特徴とする。
上記に示す構成によると、画像抽出装置は、障害画像領域を表示情報の生成の際には用いないので、誤った表示情報を生成することはない。これにより、画像抽出装置は、画像データに誤りが含まれている場合でも、画像の画質低下を防ぎつつ、省電力の効果も失うこともない。
ここで、前記制御手段は、前記特定手段にて特定された前記障害画像領域を除いた残りの画像領域から特徴量を抽出する抽出部と、抽出した前記特徴量に基づいて、前記表示情報を生成し、生成した前記表示情報を前記表示装置へ出力する出力部とを備えるとしてもよい。
この構成によると、画像制御装置は、障害画像領域を除いた残りの画像領域から特徴量を抽出するので、誤った特徴量を抽出することはない。これにより、画像制御装置は、画像データに誤りが含まれている場合でも、誤った特徴量を抽出することはないので、画像の画質低下を防ぎつつ、省電力の効果も失うこともない。
ここで、前記画像データは前記複数のマクロブロックを含み、前記検出手段は、マクロブロック毎に誤りの有無を検出し、前記特定手段は、誤りが検出されたマクロブロックを前記障害画像領域とするとしてもよい。
この構成によると、画像制御装置は、誤りが検出されたマクロブロックを障害画像領域とするので、特徴量抽出の対象外となる領域を最小にすることができる。
ここで、前記画像データは前記複数のマクロブロックを含み、前記検出手段は、前記マクロブロック毎に誤りの有無を検出し、前記特定手段は、誤りが検出されたマクロブロックを含む所定の範囲からなる領域を前記障害画像領域とするとしてもよい。
この構成によると、画像制御装置は、誤りが検出されたマクロブロックを含む所定の範囲からなる領域を障害画像領域とすることができる。誤りが検出されたマクロブロックに対応する領域では正常な画像が表示されないので、その周囲においても表示における画質等に当該マクロブロックに含まれる誤りによる障害の影響を受ける可能性がある。画像制御装置は、誤りが検出されたマクロブロックを含む所定の範囲からなる領域を特徴量抽出の対象外とすることで、当該マクロブロックに含まれる誤りによる障害の影響を受けることのない領域のみから特徴量を抽出することができる。
ここで、前記所定の範囲からなる領域は、誤りが検出された前記マクロブロックに対する水平方向上の水平領域であり、前記特定手段は、前記水平領域を前記障害画像領域とするとしてもよい。
この構成によると、画像制御装置は、誤りが検出されたマクロブロックを含む水平領域を当該マクロブロックに含まれる誤りによる障害を受ける可能性がある領域として、特徴量抽出の対象外とすることができる。
ここで、前記水平領域は、前記画像データから復元される画像における1ラインであり、前記特定手段は、誤りが検出された前記マクロブロックを含む水平方向1ラインを前記障害画像領域とするとしてもよい。
この構成によると、画像制御装置は、誤りが検出されたマクロブロックを含む水平方向1ラインを水平領域として特徴量抽出の対象外とすることができる。
ここで、前記所定の範囲からなる領域は、誤りが検出された前記マクロブロックに対する垂直方向上の垂直領域であり、前記特定手段は、前記前記垂直領域を前記障害画像領域とするとしてもよい。
この構成によると、画像制御装置は、誤りが検出されたマクロブロックを含む垂直領域を当該マクロブロックに含まれる誤りによる障害を受ける可能性がある領域として、特徴量抽出の対象外とすることができる。
ここで、前記垂直領域は、前記画像データから復元される画像における1ラインであり、前記特定手段は、誤りが検出された前記マクロブロックを含む垂直方向1ラインを前記障害画像領域とするとしてもよい。
この構成によると、画像制御装置は、誤りが検出されたマクロブロックを含む垂直方向1ラインを垂直領域として特徴量抽出の対象外とすることができる。
ここで、前記所定の範囲からなる領域は、誤りが検出された前記マクロブロックを取り囲む包囲領域であり、前記特定手段は、前記包囲領域を前記障害画像領域とするとしてもよい。
この構成によると、画像制御装置は、誤りが検出されたマクロブロックを含む包囲領域を当該マクロブロックに含まれる誤りによる障害を受ける可能性がある領域として、特徴量抽出の対象外とすることができる。
ここで、前記制御手段は、さらに、現在の表示対象である現表示データよりも1つ前の表示対象であった旧表示データに対する旧特徴量を記憶している記憶部と、前記抽出部が抽出した現画像データにおける現特徴量が有効であるか否かを判断し、有効であると判断する場合には前記現特徴量を選択し、有効でないと判断する場合には前記旧特徴量を選択する選択部とを備え、前記出力手段は、前記選択部が選択した特徴量を用いて前記表示情報を生成するとしてもよい。
この構成によると、画像制御装置は、現画像データにおける現特徴量が有効であるか、有効でないかを判断することにより補助光の光量の用いる特徴量を、現特徴量及び旧特徴量の何れかから選択することができる。
特徴量を選択することの利点について、以下に説明する。
画像制御装置が特定した障害画像領域が大きいと、特徴量抽出に用いる画像領域が小さくなる。そのため、小さな画像領域から抽出した特徴量は、前回抽出した特徴量から急激に変化した値となり、信頼性が低くなる可能性がある。この場合、抽出した特徴量が有効であるとはいえない。この信頼性が低い特徴量を用いて表示装置の表示状態を制御すると、画面のチラツキが発生してしまう。
そこで、現画像データと旧画像データとにおいて、表示内容に大きな差分があまりないので、信頼性の低い現特徴量よりも旧特徴量を用いることで、特徴量が急激に変化することを防止することができるので、画面のチラツキを防止することができる。
ここで、前記選択部は、前記旧特徴量と前記現特徴量との差分量にて定まる閾値と、前記現特徴量の抽出に用いられた前記現画像データにおける画像領域の面積値とを比較し、前記面積値が前記閾値以上である場合には前記原特徴量は有効と判断し、前記面積値が前記閾値より小さいと判断する場合には前記現特徴量は有効でないと判断するとしてもよい。
この構成によると、画像制御装置は、現画像データの現特徴量の抽出に用いた画像領域の面積値と、閾値とを用いて、抽出した現特徴量が有効であるか否かの判断をすることができる。
ここで、前記受信手段は、画像データを順次受信し、前記画像制御装置は、さらに、前記画像データにおける特徴量から補助光の光量を算出する光量算出手段と、タイマーと、前記タイマーを用いて、誤りが検出された画像データが連続して受信されている障害時間を監視し、前記障害時間が所定の時間を経過した場合に、前記画像データから復元される画像を表示する際の省電力を抑えるように前記補助光算出手段による光量算出を制御する障害監視手段とを備え、前記障害監視手段は、前記タイマーの未起動時に画像データから誤りが検出されていることを検知すると前記タイマーを起動させて前記監視を開始するとしてもよい。
この構成によると、画像制御装置は、障害時間を監視することにより誤りを含む画像データが連続的に受信さているか否かを知ることができるので、誤りを含む画像データが連続的に受信さている場合には、画像データから復元される画像を表示する際の省電力を抑えるように光量算出を制御するので、無駄な消費電力をなくすことができる。
ここで、前記障害監視手段は、前記障害時間が所定の時間を経過した場合、前記補助光が消灯されるように、前記補助光算出手段を制御するとしてもよい。
この構成によると、画像制御装置は、誤りを含む画像データが連続的に所定時間を越えて受信されている場合には、補助光を消灯させて画像データから復元される画像の表示を制御することで、無駄な消費電力をなくすことができる。
ここで、前記障害監視手段は、前記障害時間が所定の時間を経過した場合、前記補助光算出手段が算出した光量がさらに低下するように、前記補助光算出手段を制御するとしてもよい。
この構成によると、画像制御装置は、誤りを含む画像データが連続的に所定時間を越えて受信されている場合には、算出した補助光をさらに低下させて画像データから復元される画像の表示を制御することで、無駄な消費電力をなくすことができる。
ここで、前記受信手段は、画像データを順次受信し、前記画像制御装置は、さらに、前記画像データにおける特徴量から補助光の光量を算出する光量算出手段と、カウンタと、前記カウンタを用いて、誤りが検出された画像データが連続して受信されている数をカウントし、カウントした数が所定数を超えた場合に、前記補助光算出手段による光量算出を制御する障害監視手段とを備え、前記障害監視手段は、前記カウンタがカウント開始前を示す初期状態である場合に、画像データから誤りが検出されていることを検知すると前記カウンタによるカウントを開始するとしてもよい。
この構成によると、画像制御装置は、カウンタを用いることにより、誤りを含む画像データが連続的に受信されているか否かを知ることができるので、誤りを含む画像データが連続的に受信されている場合には、画像データから復元される画像を表示する際の省電力を抑えるように光量算出を制御するので、無駄な消費電力をなくすことができる。
ここで、前記特定手段は、前記障害画像領域を、前記画像データ全てとするとしてもよい。
この構成によると、画像制御装置は、画像データの全領域から特徴量の抽出を行わないので、特徴量の抽出処理の負荷を軽減することができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
1.第1の実施の形態
本発明にかかる第1の実施の形態としての画像表示システム1について説明する。
画像表示システム1は、図1に示すように、画像制御装置10と表示装置20とから構成されている。
画像制御装置10は、画像信号(画像データ)を外部から受信し、受信した画像信号より表示画像を生成し、生成した表示画像と、表示画像に係る補正値と、補助光の照度とを表示装置20へ出力する。ここで、補正値とは、表示画像の輝度値である。また、以降において、表示画像をフレームともいう。
表示装置20は、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)200とBL(バックライト)/電源IC201とから構成されており、画像制御装置10から表示画像と補正値と照度とを受け取ると、補正値及び照度に基づいて、表示画像を表示する。
1.1 画像制御装置10の構成
ここでは、画像制御装置10の構成について、説明する。
画像制御装置10は、図1に示すように、入力端子100、信号入力部101、画像復号部102及び表示制御部103及びフレーム管理部104から構成されている。
(1)信号入力部101
信号入力部101は、図1及び図2にて示すように、入力信号処理部110と障害検出部111とから構成されている。
入力信号処理部110は、アンテナ30から入力端子100を介して、デジタル通信による信号であるパラレル形式の画像信号を受信し、受信した画像信号を画像復号部102が処理できる形式に変換して変換した信号を画像復号部102へ出力する。
ここで、画像信号の一例を図3にて示す。画像信号は、データ部(hex)とパリティビット(bin)とからなる組を複数個含んでいる。なお、以下において、データ部とパリティビットとからなる組を入力信号と呼ぶ。データ部は16ビットからなるデータ(ここでは、16進表記で示す)である。パリティビットは1ビットからなる値であり、対応するデータ部の偶数ビットパリティを表現している。また、画像信号の先頭にはフレームの開始を示す開始コード(1FFF)が、末尾にはフレームの終了を示す終了コード(FFF1)が含まれ、開始コードと終了コードとの間には、1画像分のマクロブロックのデータ(ここでは、マクロブロック1〜mのデータ)が含まれている。また、各マクロブロックは複数の入力信号から構成されており、マクロブロックの開始時にはその開始を示すデータ(00BB)を含む入力信号が、終了時にはその終了を示すデータ(BB00)を含む入力信号が含まれている。つまり、データ(00BB)からデータ(BB00)までに含まれる複数のデータが1つのマクロブロックを構成する。
入力信号処理部110は、アンテナ30から入力端子100を介して、入力信号単位に受信する。つまり、入力信号処理部110は、図3にて示すデータ順にて入力信号を順次受信する。
障害検出部111は、受信した画像信号に障害が発生しているか否かを検出し、障害を検出した場合には、その旨を表示制御部103へ通知する。
なお、通常、マクロブロックは、符号化圧縮されたデータ(画像圧縮データ)として画像信号に含まれている。
以下、信号入力部101について、詳細に説明する。
信号入力部101は、図4にて示すように、S/P(シリアル/パラレル)変換部120、フレーム開始/終了検出部121、出力端子122、123、パリティ計算部124、比較部125及び出力端子126とから構成されている。
ここで、上記にて示す入力信号処理部110は、S/P変換部120、フレーム開始/終了検出部121及び出力端子122、123から構成され、障害検出部111は、パリティ計算部124、比較部125及び出力端子126から構成されている。
(1−1)S/P変換部120
S/P変換部120は、順次受信した入力信号をパラレル形式に変換する。
S/P変換部120は、パラレル形式に変換した入力信号に含まれるデータ部、つまり入力信号のうち先頭から16ビットの信号を、順次出力端子123を介して画像復号部102へ出力するとともに、フレーム開始/終了検出部121及びパリティ計算部124へも出力する。
さらに、S/P変換部120は、パリティビット、つまり入力信号の末尾1ビットを比較部125へ出力する。
(1−2)フレーム開始/終了検出部121
フレーム開始/終了検出部121は、受信した画像信号からあるフレームから次のフレームへの切り替わりを検出する。
フレーム開始/終了検出部121は、S/P変換部120から16ビットの信号を受け取ると、受け取った信号が画像信号の開始コードを示すか否かを判断する。
受け取った信号が開始コードを示すと判断する場合には、フレーム開始/終了検出部121は、表示画像が切り替わったことを示す切替検出情報を、出力端子122を介してフレーム管理部104へ出力し、次信号の受け取り待ちの状態となる。
受け取った信号が開始コードを示さないと判断する場合には、フレーム開始/終了検出部121は、次信号の受け取り待ちの状態となる。
(1−3)パリティ計算部124
パリティ計算部124は、S/P変換部120からデータを受け取ると、受け取ったデータの偶数ビットのパリティ計算を行い、計算結果を比較部125へ出力する。
(1−4)比較部125
比較部125は、S/P変換部120からパリティビットを受け取る。
比較部125は、パリティ計算部124から計算結果を受け取ると、S/P変換部120から受け取ったパリティビットと、パリティ計算部124から受け取った計算結果とを比較し、データの整合性をチェックする。ここでは、比較部125は、パリティビットと計算結果とが一致するか否かを判断することにより、データの整合性をチェックする。
比較結果により一致しないと判断する場合には、比較部125は、受信した画像信号から障害が検出されたことを示す障害通知情報を、出力端子126を介して表示制御部103へ出力し、次の入力信号に含まれるデータの比較処理を行う。
(2)画像復号部102
画像復号部102は、H.264/MPEG−4 AVCの規格による画像圧縮されたデータ(マクロブロック)を復号して、表示画像を生成する。
画像復号部102は、図2にて示すように、エントロピー復号(可変長変換)部140、逆量子化/逆DCT部141、加算部142、デブロッキング・フィルタ143、参照画像格納部144、動き補償部145、重み付き予測部146、画面内予測部147、スイッチ148、表示画像格納部149、第1セレクタ152及び第2セレクタ153から構成されている。
なお、これらの構成要素は、従来技術であり、既に公知であるので、ここでの説明は省略する。
表示画像格納部149は、第1領域150及び第2領域151とを有している。
第1領域150及び第2領域151は、当該画像復号部102にて生成された表示画像を格納する領域を有している。
第1領域150及び第2領域151のうち1つが第1セレクタ152により表示制御部103と接続され、第2セレクタ153により他方が加算部142と接続されている。
第1セレクタ152は、フレーム管理部104から接続先の切り替えを示す切替指示を受け取ると、表示制御部103と接続される領域を変更する。例えば、第1セレクタ152が第1領域150と接続している状態で、第1セレクタ152が接続指示をフレーム管理部104から受け取ると、第1セレクタ152は、接続先を第1領域150から第2領域151へと切り替える。
第2セレクタ153は、フレーム管理部104から切替指示を受け取ると、加算部142と接続される領域を変更する。例えば、第2セレクタ153が第2領域151と接続している状態で、第2セレクタ153が接続指示をフレーム管理部104から受け取ると、第2セレクタ153は、接続先を第2領域151から第1領域150へと切り替える。
このとき、加算部142は、第2セレクタ153にて接続された領域へ生成した表示画像を格納する。
(3)表示制御部103
表示制御部103は、図2に示すように、特徴量抽出部160、表示内容補正部161、補正光制御部162、情報格納部163、第1セレクタ166及び第2セレクタ167から構成されている。
(3−1)情報格納部163
情報格納部163は、第1領域164及び第2領域165を有している。
第1領域164及び第2領域165は、障害検出部111にて出力された障害通知情報を格納する領域を有している。
第1領域164及び第2領域165のうち1つが、第1セレクタ166により特徴量抽出部160と接続され、第2セレクタ167により他方が障害検出部111と接続されている。
(3−2)第1セレクタ166及び第2セレクタ167
第1セレクタ166は、フレーム管理部104から切替指示を受け取ると、特徴量抽出部160と接続される領域を変更する。例えば、第1セレクタ166が第1領域164と接続している状態で、第1セレクタ166が接続指示をフレーム管理部104から受け取ると、第1セレクタ166は、接続先を第1領域164から第2領域165へと切り替える。
第2セレクタ167は、フレーム管理部104から切替指示を受け取ると、障害検出部111と接続される領域を変更する。例えば、第2セレクタ167が第2領域165と接続している状態で、第2セレクタ167が接続指示をフレーム管理部104から受け取ると、第2セレクタ167は、接続先を第2領域165から第1領域164へと切り替える。
(3−3)特徴量抽出部160
特徴量抽出部160は、画像復号部102の第1セレクタ152と接続された領域から表示対象となる表示画像を取得する。
特徴量抽出部160は、第1セレクタ166と接続された領域に1以上の障害通知情報が存在するか否かを判断する。
存在しないと判断する場合には、特徴量抽出部160は、表示画像全体から特徴量を抽出し、抽出した特徴量を表示内容補正部161及び補正光制御部162へ出力する。
存在すると判断する場合には、特徴量抽出部160は、取得した表示画像の全領域を特徴量抽出の対象外とし、取得した表示画像からの特徴量抽出は行わない。このとき、特徴量抽出部160は、特徴量抽出を行わない旨の未抽出情報を表示内容補正部161及び補正光制御部162へ出力する。
ここで、特徴量とは、障害が発生していない領域における平均輝度である。例えば、特徴量抽出部160は、障害が発生していない複数のマクロブロックのから最大輝度のマクロブロックと最小輝度のマクロブロックとを抽出し、抽出した最大輝度と最小輝度との平均を抽出すべき平均輝度(特徴量)とする。
特徴量の抽出方法については、特許文献2に詳しく記載されているので、ここでの説明は省略する。
なお、ここでは、特徴量として平均輝度を抽出しているが、最大輝度でもよい。
(3−4)表示内容補正部161
表示内容補正部161は、画像復号部102の第1セレクタ152と接続された領域から表示対象となる表示画像を取得する。
表示内容補正部161は、特徴量抽出部160から特徴量を受け取ると、受け取った特徴量に基づいて、表示画像の輝度値を算出し、算出した輝度値と表示画像とを表示装置20へ出力する。
表示内容補正部161は、未抽出情報を特徴量抽出部160から受け取ると、輝度値を算出していない旨の第1未算出情報を生成し、生成した第1未算出情報と表示画像とを表示装置20へ出力する。
なお、特徴量に基づく輝度の算出方法については、特許文献2に詳しく記載されているので、ここでの説明は省略する。
(3−5)補正光制御部162
補正光制御部162は、特徴量抽出部160から特徴量を受け取ると、受け取った特徴量に基づいて、照度を算出する。補正光制御部162は、算出した照度を表示装置20へ出力する。
補正光制御部162は、未抽出情報を特徴量抽出部160から受け取ると、照度を算出していない旨の第2未算出情報を表示装置20へ出力する。
なお、特徴量に基づく照度の算出方法については、特許文献2に詳しく記載されているので、ここでの説明は省略する。
(4)フレーム管理部104
フレーム管理部104は、フレーム開始/終了検出部121から切替検出情報を受け取ると、画像復号部102の第1セレクタ152と第2セレクタ153、及び表示制御部103の第1セレクタ166と第2セレクタ167へ切替指示を出力する。
これにより、フレーム単位に表示画像が格納される領域、及び障害通知情報が格納される領域を切り替えることができる。
1.2 表示装置20
表示装置20は、図1及び図2に示すように、LCD200とBL/電源IC201とから構成されている。
LCD200は、液晶パネルそのものであり、表示内容補正部161から表示画像及び輝度値とを受け取ると、受け取った輝度値に基づいて、表示画像を表示する。LCD200は、第1未算出情報と表示画像とを受け取ると、表示画像に含まれる輝度値に基づいて、当該表示画像を表示する。
BL/電源IC201は、補助光つまりバックライト(BL)と、この補助光が点灯するために必要な電源を供給する電源ICとから構成されている。
BL/電源IC201は、補正光制御部162から照度を受け取ると、受け取った照度に基づいて、BLの明るさを調整する。
BL/電源IC201は、補正光制御部162から第2未算出情報を受け取ると、予め定められた規定値(例えば、照度が100%となる値)に基づいて、BLの明るさを調整する。
ここで、光源の輝度調整と表示内容の補正とを相関を持たせた適応制御技術について、図5を用いて簡単に説明する。図5(a)は通常制御状態、つまり補正変換処理を行わない場合の液晶画像、補助光、最終表示画像を示す。液晶画像とは本発明における受光型ディスプレイ、つまり液晶パネルに表示する画像であり、この画像に応じて個々の液晶素子の開口率が定まり、液晶パネルに補助光を照射することにより最終表示画像となる。そこで、一般的に、ローパスフィルターまたはヒストグラムなどを用いて表示画像の全面から最大輝度を抽出し、抽出した最大輝度を元に表示画像の補正、補助光の光量を制御する。なお、本実施の形態のように平均輝度を求めてもよい。図5(a)の通常制御状態のときは、表示画像つまり液晶画像は輝度が最大60、補助光の光量が100%の照度であった場合、図5(b)にあるように液晶画像の輝度を上げ最大80、一方で補助光は60%に照度を下げるような適用処理を行う。よって、表示画像を補正し、補助光の照度を下げても最終的には同じ画像を得られ、画質は低下せずに省電力化が可能となる。本実施の形態では、特徴量抽出部160が表示画像の特徴量を抽出し、求めた特徴量を、表示内容補正部161、補正光制御部162それぞれに入力して、輝度値及び照度が算出される。表示装置20は、算出された輝度値及び照度に基づいて、表示画像を表示する。
ここで、液晶パネルとは、全透過型や半透過型などといった受光型ディスプレイである。
1.3 画像制御装置10の動作
ここでは、画像制御装置10の動作について、説明する。
なお、画像復号部102にて行われる表示画像の復号処理については、公知であるため、ここでの説明は省略する。
以下、信号入力部101にて行われる障害検出処理及び表示制御部103にて行われる補正処理について説明する。
(1)障害検出処理
ここでは、信号入力部101にて行われる障害検出処理について図6にて示す流れ図を用いて説明する。
入力信号処理部110のS/P変換部120は、アンテナ30から入力端子100を介して、画像信号を受信し(ステップS5)、受信した画像信号を入力信号単位にパラレル形式に変換し(ステップS10)、変換した入力信号に含まれるデータ部を画像復号部102へ出力する(ステップS25)。
障害検出部111の比較部125は、入力信号に含まれるデータ部のパリティチェックを行い、データ部の整合性を確認する(ステップS15)。
データ部のエラーを検出したと判断する場合(ステップS15における「NG」)、比較部125は、障害通知情報を表示制御部103へ出力する(ステップS20)。
データ部のエラーを検出していないと判断する場合(ステップS15における「OK」)、比較部125は、処理は行わない。
(2)補正処理
ここでは、表示制御部103にて行われる補正処理について図7にて示す流れ図を用いて説明する。
表示制御部103の特徴量抽出部160及び表示内容補正部161のそれぞれは、表示画像を画像復号部102から取得する(ステップS50)。
特徴量抽出部160は、第1セレクタ166と接続された領域に1以上の障害通知情報が存在するか否かを判断する(ステップS55)。
障害通知情報が存在すると判断する場合には(ステップS55における「YES」)、特徴量抽出部160は、ステップS50にて取得した表示画像の全領域を特徴量抽出の対象外とし(ステップS60)、取得した表示画像からの特徴量抽出を中止する(ステップS65)。このとき、表示内容補正部161は、第1未算出情報と表示画像とを表示装置20へ出力し、補正光制御部162は第2未算出情報を表示装置20へ出力する。
障害通知情報が含存在しないと判断する場合には(ステップS55における「NO」)、特徴量抽出部160は、取得した表示画像の全ての領域を用いて特徴量を抽出し、抽出した特徴量を表示内容補正部161及び補正光制御部162へ出力する(ステップS70)。表示内容補正部161は受け取った特徴量から輝度値を算出し、補正光制御部162は受け取った特徴量から照度を算出する(ステップS75)。表示内容補正部161は算出した輝度値と表示画像とを、補正光制御部162は、算出した照度をそれぞれ表示装置20へ出力する(ステップS80)。
1.4 その他の変形例
上記に説明した第1の実施の形態は、本発明の実施の一例であり、本発明はこの実施の形態に何ら限定されるものではなく、その旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得るものである。例えば、以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記実施の形態において、障害検出部111は、パリティビットによるチェックにて障害検出を行ったが、これに限定されない。
障害検出部111は、画像信号に対するCRCコードによる検出方法にて、画像信号の障害を検出してもよい。
(2)上記実施の形態において、障害が検出された表示画像において、補正光制御部162は、バックライトを消灯とするように、つまり照度を0%とするように制御してもよい。
この場合、特徴量抽出部160は、障害通知情報が存在すると判断する場合には、照度を0%とする旨の消灯指示を補正光制御部162へ出力する。補正光制御部162は、消灯指示を特徴量抽出部160から受け取ると、照度0%を表示装置1020へ出力する。
(3)上記実施の形態において、情報格納部163、第1セレクタ166及び第2セレクタ167を表示制御部103の構成要素に含めたが、これに限定されない。
情報格納部163、第1セレクタ166及び第2セレクタ167を表示制御部103の構成要素に含めなくてもよい。
この場合、画像制御装置10は、信号入力部101、画像復号部102、表示制御部103、情報格納部163、第1セレクタ166及び第2セレクタ167から構成され、表示制御部103は、特徴量抽出部160、表示内容補正部161及び補正光制御部162から構成される。
(4)上記実施の形態において、障害検出部111は、開始コード及び終了コードのみのチェックを行ってもよい。
この場合、障害検出部111は、上記にて示すパリティチェックにより障害を検出してよいし、開始コード及び終了コードを予め記憶しておき、記憶している各コードと受信したデータとが一致するか否かにより障害を検出してもよい。
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
1.5 第1の実施の形態のまとめ
表示制御部103は、障害検出部111にて障害を検出した場合には障害が検出された表示画像に対する特徴抽出の処理の停止し、障害が検出されない場合には障害が検出されなかった表示画像に対する特徴量を算出することができる。
また、補正光制御部162が算出された特徴量を用いて、補助光を減光、または特徴量を算出に利用されない表示画像に対して消灯するように制御することで、画像制御装置10は、省電力化を行うことができる。
2.第2の実施の形態
本発明にかかる第2の実施の形態としての画像表示システム2について、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
画像表示システム2は、図8に示すように、画像制御装置1010と表示装置1020とから構成されている。
画像制御装置10と画像制御装置1010との相違点は、画像制御装置10では画像信号の入力時のみ障害検出を行ったが、画像制御装置1010では画像復号時にも障害検出を行う点である。
表示装置1020は、図8及び図9にて示すようにLCD1200及びBL/電源IC1201から構成されおり、LCD1200及びBL/電源IC1201それぞれは、第1の実施の形態にて示すLCD200及びBL/電源IC201と同一であるので、ここでの説明は省略する。
以下、画像制御装置1010の構成について説明する。
2.1 画像制御装置1010の構成
ここでは、画像制御装置1010の構成について、説明する。
画像制御装置1010は、図8に示すように、入力端子1100、信号入力部1101、画像復号部1102及び表示制御部1103及びフレーム管理部1104から構成されている。
(1)信号入力部101
信号入力部101は、図8及び図9にて示すように、入力信号処理部1110と障害検出部1111とから構成され、アンテナ1030から受信した画像信号に対する処理を行う。
入力信号処理部1110は、第1の実施の形態にて示す入力信号処理部110と同一の構成要素を有する。各構成要素の動作内容は、第1の実施の形態にて示す各構成要素の動作内容とほぼ同一であるが、S/P変換部が出力するビット幅が異なる。第2の実施の形態におけるS/P変換部は、パラレル形式に変換した入力信号、つまり17ビット幅の信号を画像復号部1102へ出力する。
障害検出部1111は、第1の実施の形態にて示す障害検出部111と同一の構成要素を有し、同一の動作を行うので、ここでの説明は省略する。
なお、以降の説明では、第1の実施の形態にて示す障害通知情報を第1障害通知情報とする。
(2)画像復号部1102
画像復号部1102は、H.264/MPEG−4 AVCの規格による画像圧縮されたデータ(マクロブロック)を復号して、表示画像を生成する。
画像復号部1102は、図9にて示すように、エントロピー復号(可変長変換)部1140、逆量子化/逆DCT部1141、加算部1142、デブロッキング・フィルタ1143、参照画像格納部1144、動き補償部1145、重み付き予測部1146、画面内予測部1147、スイッチ1148、表示画像格納部1149、第1セレクタ1152及び第2セレクタ1153から構成されている。
なお、エントロピー復号部1140以外の構成要素については、従来技術若しくは第1の実施の形態にて示す動作と同様であるので、ここでの説明は省略する。
以下、エントロピー復号部1140について説明する。
(2−1)エントロピー復号部1140
エントロピー復号部1140は、処理対象(復号対象)であるマクロブロック、つまり画像圧縮データに対して可変長変換を行うとともに、画像圧縮データの構文解析(ここでは、パリティチェック)を行って障害が発生しているか否かのチェックを行う。
エントロピー復号部1140は、図10にて示すように、信号受取部1180、復号処理部1181、パリティ計算部1182、比較部1183及びマクロブロック位置情報検出部1184から構成されている。
(2−1−1)信号受取部1180
信号受取部1180は、信号入力部1101の入力信号処理部1110からパラレル形式に変換された入力信号を、順次受け取り、受け取った入力信号の先頭から16ビットを復号処理部1181、パリティ計算部1182及びマクロブロック位置情報検出部1184へ出力し、末尾1ビット、つまりパリティビットを比較部1183へ出力する。
(2−1−2)復号処理部1181
復号処理部1181は、処理対象(復号対象)であるマクロブロック、つまり画像圧縮データごとに可変長変換を行う。
可変長変換は公知であるので、ここでの説明は省略する。
(2−1−3)パリティ計算部1182
パリティ計算部1182は、信号受取部1180から16ビット幅のデータを受け取ると、受け取ったデータの偶数ビットのパリティ計算を行い、計算結果を比較部1183へ出力する。
(2−1−4)比較部1183
比較部1183は、信号受取部1180からパリティビットを受け取る。
比較部1183は、パリティ計算部1182から計算結果を受け取ると、パリティビットと、パリティ計算部1182から受け取った計算結果とを比較し、データの整合性をチェックする。ここでは、比較部1183は、パリティビットと計算結果とが一致するか否かを判断することにより、データの整合性をチェックする。
比較結果により一致しないと判断する場合には、比較部1183は、処理対象のマクロブロックから障害が検出されたことを示す障害検出情報を、マクロブロック位置情報検出部1184へ出力し、次のデータの比較処理を行う。
(2−1−5)マクロブロック位置情報検出部1184
マクロブロック位置情報検出部1184は、図11にて示すように、マクロブロック開始/終了検出部1185、マクロブロック数カウンタ部1186、フレーム開始検出部1187及びマクロブロック位置計算部1188から構成されている。
(マクロブロック数カウンタ部1186)
マクロブロック数カウンタ部1186は、マクロブロック開始/終了検出部1185にて検出されたマクロブロックの数をカウントするカウンタである。
ここで、マクロブロック数カウンタ部1186の初期値は0である。
(マクロブロック開始/終了検出部1185)
マクロブロック開始/終了検出部1185は、あるマクロブロックと次のマクロブロックとの区切りを検出する。
マクロブロック開始/終了検出部1185は、信号受取部1180から16ビットの信号を受け取ると、受け取った信号が1のマクロブロックに対する開始を示すデータ「00BB」(以下、「開始データ」という。)であるか否かを判断する。
開始データであると判断する場合には、マクロブロック開始/終了検出部1185は、マクロブロック数カウンタ部1186の値に1を加算し、次信号の受け取り待ちの状態となる。
開始データでないと判断する場合には、マクロブロック開始/終了検出部1185は、次信号の受け取り待ちの状態となる。
(フレーム開始検出部1187)
フレーム開始検出部1187は、信号受取部1180から16ビットの信号を受け取ると、受け取った信号が画像信号の開始コードであるか否かを判断する。
開始コードであると判断する場合には、フレーム開始検出部1187は、マクロブロック数カウンタ部1186の値を初期値にリセットし、次信号の受け取り待ちの状態となる。
開始コードでないと判断する場合には、フレーム開始検出部1187は、次信号の受け取り待ちの状態となる。
(マクロブロック位置計算部1188)
マクロブロック位置計算部1188は、1フレームを構成するマクロブロックの数(以下、「構成数」という。)を予め記憶している。
マクロブロック位置計算部1188は、比較部1183から障害検出情報を受け取ると、マクロブロック数カウンタ部1186から現時点でカウントされたカウンタ値を取得する。
マクロブロック位置計算部1188は、取得したカウンタ値と、予め記憶している構成数とから、1フレーム内において障害が発生したマクロブロックの座標位置を算出する。
マクロブロック位置計算部1188は、算出した座標位置と、画像復号処理において障害が発生した旨とを含む第2障害通知情報を生成し、生成した第2障害通知情報を表示制御部1103へ出力する。
以降の説明において、第1障害通知情報及び第2障害通知情報を区別する必要がない場合、単に障害通知情報という。
(3)表示制御部1103
表示制御部1103は、図9に示すように、特徴量抽出部1160、表示内容補正部1161、補正光制御部1162、情報格納部1163、第1セレクタ1166及び第2セレクタ1167から構成されている。
情報格納部1163は、第1領域1164及び第2領域1165を有している。
表示内容補正部1161、補正光制御部1162、情報格納部1116、第1セレクタ1166及び第2セレクタ1167のそれぞれは、第1の実施の形態にて示す表示内容補正部161、補正光制御部162、情報格納部163、第1セレクタ166及び第2セレクタ167のそれぞれと同様であるので、ここでの説明は省略する。
(3−1)特徴量抽出部1160
特徴量抽出部1160は、画像復号部1102の第1セレクタ1152と接続された領域から表示画像を取得する。
特徴量抽出部1160は、第1セレクタ1166と接続された領域に1以上の第2障害通知情報が存在するか否かを判断する。
存在すると判断する場合には、特徴量抽出部1160は、第1セレクタ1166と接続された領域に格納された1以上の第2障害通知情報を取得する。
特徴量抽出部1160は、取得した1以上の第2障害通知情報それぞれに含まれる座標位置から、取得した表示画像において障害が発生している領域を特定、つまり障害が発生している1以上のマクロブロックを特定する。
特徴量抽出部1160は、特定した1以上のマクロブロック以外の領域、つまり障害が発生していない領域から特徴量を抽出し、抽出した特徴量を表示内容補正部1161及び補正光制御部1162へ出力する。
第2障害通知情報が存在しないと判断する場合には、特徴量抽出部1160は、第1障害通知情報が存在するか否かを判断する。
第1障害通知情報が存在すると判断する場合には、第1の実施の形態と同様に、処理対象の表示画像からの特徴量の抽出を中止し、未抽出情報を表示内容補正部1161及び補正光制御部1162へ出力する。
第1障害通知情報が存在しないと判断する場合、つまり、表示画像内において障害が発生していないと判断する場合には、第1の実施の形態と同様に、表示画像全体から特徴量を抽出し、抽出した特徴量を表示内容補正部1161及び補正光制御部1162へ出力する。
(4)フレーム管理部1104
フレーム管理部1104は、第1の実施の形態にて示すフレーム管理部104と同様であるので、ここでの説明は省略する。
2.2 画像制御装置1010の動作
ここでは、画像制御装置1010の動作について説明する。
なお、信号入力部1101にて行われる障害検出処理は、第1の実施の形態にて示す図6と同様の処理の流れであるので、ここでの説明は省略する。
(1)復号処理
ここでは、エントロピー復号部1140にて行われる復号処理について、図12にて示す流れ図を用いて説明する。
エントロピー復号部1140は、処理対象の画像圧縮データ(マクロブロック)を入力信号処理部1110から取得し(ステップS100)、復号処理部1181にて可変長変換処理を行う(ステップS105)。逆量子化/逆DCT部1141は、可変長変換されたデータに対して、逆量子化及び逆DCTを施す(ステップS110)。加算部1142、デブロッキング・フィルタ1143、参照画像格納部1144、動き補償部1145、重み付き予測部1146及び、画面内予測部1147及びスイッチ1148を用いて、逆量子化及び逆DCTが施されたデータから表示画像を生成する(ステップS115)。なお、ステップS105からステップS115までの処理の詳細については、公知であるので、ここでの説明は省略する。
エントロピー復号部1140は、パリティ計算部1182及び比較部1183にて、パリティチェックにより障害を検出したか否かを判断する(ステップS120)。
障害を検出したと判断する場合(ステップS120における「YES」)、比較部1183は、障害検出情報をマクロブロック位置情報検出部1184へ出力する。マクロブロック位置情報検出部1184は、比較部1183から障害検出情報を受け取ると、障害が発生したマクロブロックの座標位置を算出し、算出した座標位置と、復号処理にて障害が発生した旨とを含む第2障害通知情報を生成し(ステップS125)、生成した第2障害情報を表示制御部1103へ出力する(ステップS130)。
障害を検出していないと判断する場合(ステップS120における「NO」)、及び第2障害情報を表示制御部1103へ出力した後、エントロピー復号部1140は、次のマクロブロックに対する可変長復号処理に対する障害検出のために、ステップS120へ戻る。
(2)補正処理
ここでは、表示制御部1103にて行われる補正処理について図13にて示す流れ図を用いて説明する。
表示制御部1103の特徴量抽出部1160及び表示内容補正部1161のそれぞれは、画像復号部1102の第1セレクタ1152と接続された領域から表示画像を取得する(ステップS150)。
特徴量抽出部1160は、第1セレクタ1166と接続された領域に1以上の第2障害通知情報が存在するか否かを判断する(ステップS155)。
第2障害通知情報が存在すると判断する場合には(ステップS155における「YES」)、特徴量抽出部1160は、第1セレクタ1166と接続された領域に格納された1以上の第2障害通知情報を取得する(ステップS160)。
特徴量抽出部1160は、取得した1以上の第2障害通知情報それぞれに含まれる座標位置を用いて、障害が発生している1以上のマクロブロックを特定する(ステップS165)。
特徴量抽出部160は、特定した1以上のマクロブロック以外の領域、つまり障害が発生していない領域から特徴量を抽出し、抽出した特徴量を表示内容補正部161及び補正光制御部162へ出力する(ステップS170)。
表示内容補正部1161は受け取った特徴量から輝度値を算出し、補正光制御部1162は受け取った特徴量から照度を算出する(ステップS190)。表示内容補正部1161は算出した輝度値と表示画像とを、補正光制御部1162は、算出した照度をそれぞれ表示装置1020へ出力する(ステップS195)。
第2障害通知情報が含存在しないと判断する場合には(ステップS155における「NO」)、特徴量抽出部1160は、第1セレクタ1166と接続された領域に1以上の第1障害通知情報が存在するか否かを判断する(ステップS175)。
第1障害通知情報が存在しないと判断する場合には(ステップS175における「NO」)、特徴量抽出部1160は、取得した表示画像の全ての領域を用いて特徴量を抽出し、抽出した特徴量を表示内容補正部161及び補正光制御部162へ出力し(ステップS178)、ステップS190以降を行う。
第1障害通知情報が存在すると判断する場合には(ステップS175における「YES」)、特徴量抽出部1160は、ステップS150にて取得した表示画像の全領域を特徴量抽出の対象外とし(ステップS183)、取得した表示画像からの特徴量抽出を中止し(ステップS185)、ステップS150へ戻る。このとき、表示内容補正部1161は、第1未算出情報と表示画像とを表示装置1020へ出力し、補正光制御部1162は第2未算出情報を表示装置1020へ出力する。
2.3 変形例
上記に説明した第2の実施の形態は、本発明の実施の一例であり、本発明はこの実施の形態に何ら限定されるものではなく、その旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得るものである。例えば、以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記実施の形態において、障害検出は、障害検出部1111及びエントロピー復号部1140の双方にて行われたが、これに限定されない。
エントロピー復号部1140のみにて障害検出を行ってもよい。
この場合、画像制御装置1010は、マクロブロック単位の障害のみ検出し、特徴量抽出の対象外となる領域をマクロブロック単位で特定する。
(2)上記実施の形態において、表示制御部1103の特徴量抽出部1160は第2障害通知情報を用いて障害が発生しているマクロブロックを特定し、特定したマクロブロックを特徴量の抽出の対象外としたが、これに限定されない。
特定したマクロブロックを含む所定の範囲を特徴量抽出の対象外としてもよい。
例えば、ここで、所定の範囲とは、特定したマクロブロックを含む水平方向の1ラインや、垂直方向の1ライン若しくは斜め方向の1ラインである。または、所定の範囲を前述した各ラインを組み合わせた領域であってもよいし、前述したラインの一部であってもよいし、前述した各ラインうち2以上のラインそれぞれの一部を組み合わせた領域であってもよい。
(3)上記実施の形態において、補正光制御部1162は、障害が発生してない領域に対して照度を算出し、障害が発生している領域に対しては照度を算出しないように制御をしてもよい。
または、補正光制御部1162は、特徴量の算出に利用しない領域に対しては照度を0%(つまり、消灯)するような制御してもよい。
(4)上記実施の形態において、マクロブロック位置情報検出部1184が、障害が発生しているマクロブロックの座標位置を算出したが、これに限定されない。
特徴量抽出部1160が、障害が発生しているマクロブロックの座標位置を算出してもよい。
この場合、マクロブロック位置情報検出部1184は、座標位置の代わりに、障害が発生しているマクロブロックの番号(マクロブロック数カウンタ部1186から取得した値)を第2障害通知情報に含めて、表示制御部1103へ出力する。
特徴量抽出部1160は、構成数を予め記憶している。
特徴量抽出部1160は、第1セレクタ1166と接続された領域から取得した第2障害通知情報に含まれるマクロブロックの番号と、構成数とから表示画像における座標位置を算出する。
(5)上記実施の形態において、エントロピー復号部1140は、パリティチェックにより各マクロブロックに対して障害が発生しているか否かをチェックしたが、これに限定されない。
エントロピー復号部1140は、画像圧縮データを解凍(復号:decode)する際に、正しく解凍(デコード)できたか否かをチェックしてもよい。
正しく解凍できなかった場合には、エントロピー復号部1140は、障害が発生したと判断し、処理対象のマクロブロック(解凍できなかった画像圧縮データ)の番号を含む第2障害通知情報を生成し、生成した第2障害通知情報を表示制御部1103へ出力する。
または、エントロピー復号部1140は、画像圧縮データの構文解析を行い、文法エラーを検出した場合にも、処理対象のマクロブロック(文法エラーを含む画像圧縮データ)の番号を含む第2障害通知情報を生成し、生成した第2障害通知情報を表示制御部1103へ出力してもよい。
(6)上記実施の形態において、マクロブロック単位での障害検出をエントロピー復号部1140にて行ったが、これに限定されない。
障害検出部1111にて、1表示画像単位(画像信号単位)の障害検出に加えて、マクロブロック単位での障害検出も行ってもよい。
または、障害検出部1111にて、マクロブロック単位での障害検出のみ行ってもよい。
(7)上記実施の形態において、画像制御装置1010は、障害検出部1111にて開始コード及び終了コードのパリティチェックを行い、エントロピー復号部1140にてマクロブロック単位のパリティチェックを行ってもよい。
(8)上記実施の形態において、エントロピー復号部1140は、マクロブロック毎にパリティチェックを行う際に、以下のような動作を行ってもよい。なお、ここでは、圧縮画像データはMPEG規格によるものであるとする。
参照画像格納部1144は、生成された参照画像と、当該参照画像に障害が含まれる場合には、障害が発生している箇所を特定する特定情報(例えば、マクロブロックの座標位置)とを対応付けて格納している。
エントロピー復号部1140は、復号するマクロブロックから復号対象の表示画像のピクチャ種別を判定する。
ピクチャ種別がBピクチャまたはPピクチャであると判断する場合には、エントロピー復号部1140は、参照画像から参照位置を特定し、特定した参照位置が、特定情報にて示される座標位置と同一であるか否かを判断する。
同一であると判断する場合には、エントロピー復号部1140は、特定した参照位置を含む第2障害通知情報を生成し、生成した第2障害通知情報を表示制御部1103へ出力する。
同一でないと判断する、若しくは特定情報が存在しない場合には、エントロピー復号部1140は、次処理を行う。
ピクチャ種別がIピクチャであると判断する場合には、受信したマクロブロックのみに対してのみ障害検出を行う。
(9)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
2.4 第2の実施の形態のまとめ
第1の実施の形態では、画像制御装置10は、1表示画像の単位で違反通知(障害通知情報の出力)をしているので、表示画像内で小領域的な障害が発生した場合にも、1表示画像において障害が発生したと認識するので、細やかな制御ができない。
しかしながら、第2の実施の形態では、H.264/MPEG−4 AVCのように任意の画素サイズで画像復号処理を繰り返す符号ループの場合、エントロピー復号部1140は、逐次的に画像圧縮データ(画像圧縮されたマクロブロック)が受け取り、受け取った画像圧縮データの処理時に障害を検出する。これにより、表示画像内で小領域的な障害が発生した場合にも、画像制御装置1010は、マクロブロック単位で障害の発生を認識することができるので、細やかな制御ができる。
ここで、第1の実施の形態と第2の実施の形態とにおける特徴量の抽出の領域について図14及び図15を用いて説明する。図14及び図15における斜線部は、特徴量抽出の対象外の領域を示す。
図14(a)は、第1の実施の形態にて示す画像制御装置10が入力信号にて障害を検出した場合、その入力信号を含む表示画像において抽出対象外の範囲を示す図である。
図14(b)は、マクロブロックの復号時に障害を検出した場合において、障害が検出されたマクロブロックを抽出対象外とする例を示す図である。ここで、抽出対象外のマクロブロックを領域1800、1801とする。なお、領域1800は1つのマクロブロックからなり、領域1801は2つのマクロブロックからなるものとする。
図14(c)は、第2の実施の形態の変形例において、マクロブロックの復号時に障害を検出した場合、そのマクロブロックを含む1ラインを抽出対象外とする例を示す図である。
図14(d)は、第2の実施の形態の変形例において、マクロブロックの復号時に障害を検出した場合、そのマクロブロックを含む特定の領域を抽出対象外とする例を示す図である。
例えば、画像制御装置1010は、図14(b)にて示すように、障害が発生している表示画像内にて領域1800及び1801を特定することができるので、第1の実施の形態に比べて表示画像に対して細やかな制御ができる。
画像制御装置1010は、図15にて示すように、表示画像において障害を検出した領域1805、1806を、第2障害通知情報から、領域1805を図14(b)にて示す領域1800として特定し、領域1806を図14(b)にて示す領域1801として特定することができる。
また、画像制御装置1010は、上述したように、当然ながら垂直方向、斜め方向のラインや、近傍の違反マクロブロックを集合したような領域など容易に違反領域の制御をもすることができる。
さらに、図16及び図17を用いて障害検出(違反検出)と表示画像の関係について補足する。図16はフレーム単位で障害が検出された場合の例、図17はマクロブロック単位で障害が検出された場合の例である。
以下、フレーム単位で障害検出を行う場合について説明する。
図16に示すように、画像制御装置1010は、1画面単位に画像信号1810、1811、1812、1813、・・・を受信する。
画像制御装置1010は、障害検出部1111にて各画像信号に障害が発生しているか否かをチェックすることにより、1画面である表示画像内にて障害の発生を検出することができる。
図16にて示すように、画像制御装置1010は、画像信号1810に含まれる各入力信号から障害が検出されていないので、画像復号部1102にて復号された表示画像1830の全ての領域を用いて特徴量を抽出する。
また、画像制御装置1010は、画像信号1811に含まれる各入力信号から障害が検出すると、表示画像1831の全体を特徴量抽出の対象外とし、表示画像1831からの特徴量の抽出を中止する。
次に、マクロブロック単位で障害検出を行う場合について説明する。
図17に示すように、画像復号部1102は、画像圧縮データ1850、1851、1852、1853、・・・を信号入力部1101から受け取る。
画像復号部1102は、エントロピー復号部1140にて可変長変換処理において障害が発生しているか否かをチェックすることにより、処理対象のマクロブロックにて障害の発生を検出することができる。
図17にて示すように、画像復号部1102は、画像圧縮データ1850、1851、1852、1853、・・・から復号されたマクロブロック1880、1881、1882、1883・・・からなる表示画像1870を生成する。このとき、エントロピー復号部1140が画像圧縮データ1851から障害を検出すると、画像制御装置1010は、障害が検出されたマクロブロック1881を除く他の領域を用いて特徴量を抽出する。
画像復号部1102における画像復号処理は、マクロブロック単位で逐次的に復号されるため、表示画像の障害位置(違反位置)をマクロブロック単位で把握することができる。
3.第3の実施の形態
本発明にかかる第3の実施の形態としての画像表示システム3について、第2の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
画像表示システム3は、図18に示すように、画像制御装置2010と表示装置2020とから構成されている。
画像制御装置1010と画像制御装置2010との相違点は、画像制御装置2010ではある表示画像の障害を検出してから正常な表示画像(障害を検出しなかった表示画像)を取得するまで時間を計測し、計測の状況に応じて、表示画像の表示制御を行う点である。
表示装置2020は、図18及び図19にて示すようにLCD2200及びBL/電源IC2201から構成されおり、LCD2200及びBL/電源IC2201それぞれは、第2の実施の形態にて示すLCD1200及びBL/電源IC1201と同一であるので、ここでの説明は省略する。
以下、画像制御装置2010の構成について説明する。
3.1 画像制御装置2010の構成
ここでは、画像制御装置2010の構成について、説明する。
画像制御装置2010は、図18に示すように、入力端子2100、信号入力部2101、画像復号部2102及び表示制御部2103、フレーム管理部2104、障害時間計測部2170及びタイマー2171から構成されている。
(1)信号入力部2101
信号入力部2101は、図18及び図19にて示すように、入力信号処理部2110と障害検出部2111とから構成され、アンテナ2030から受信した画像信号に対する処理を行う。
入力信号処理部2110及び障害検出部2111のそれぞれは、第2の実施の形態にて示す入力信号処理部1110及び障害検出部1111と同一の構成要素をもち、同一の動作を行うので、ここでの説明は省略する。
(2)画像復号部2102
画像復号部2102は、H.264/MPEG−4 AVCの規格による画像圧縮されたデータ(マクロブロック)を復号して、表示画像を生成する。
画像復号部2102は、図18にて示すように、エントロピー復号(可変長変換)部2140、逆量子化/逆DCT部2141、加算部2142、デブロッキング・フィルタ2143、参照画像格納部2144、動き補償部2145、重み付き予測部2146、画面内予測部2147、スイッチ2148、表示画像格納部2149、第1セレクタ2152及び第2セレクタ2153から構成されている。
なお、エントロピー復号部2140、逆量子化/逆DCT部2141、加算部2142、デブロッキング・フィルタ2143、参照画像格納部2144、動き補償部2145、重み付き予測部2146、画面内予測部2147、スイッチ2148、表示画像格納部2149、第1セレクタ2152及び第2セレクタ2153のそれぞれは、第2の実施の形態にて示すエントロピー復号部1140、逆量子化/逆DCT部1141、加算部1142、デブロッキング・フィルタ1143、参照画像格納部1144、動き補償部1145、重み付き予測部1146、画面内予測部1147、スイッチ1148、表示画像格納部1149、第1セレクタ1152及び第2セレクタ1153のそれぞれと同様であるので、ここでの説明は省略する。
(3)タイマー2171
タイマー2171は、時間を計時する。タイマー2171の初期値は「0」であり、障害時間計測部2170の制御により、時間計時の開始、停止及び初期値へのリセットが行われる。
(4)障害時間計測部2170
障害時間計測部2170は、タイマー2171による時間計時を行っているか否かを示す計時フラグを有している。ここでは、計時フラグの値が「0」である場合には時間計時を行っていないことを示し、計時フラグの値が「1」である場合には時間計時を行っていることを示す。なお、計時フラグの初期値は「0」である。
障害時間計測部2170は、フレーム管理部2104から切替指示を出力したことを示す切替完了情報を受け取ると、表示制御部2103の第1セレクタ2166と接続された領域に障害通知情報が格納されているか否かを判断する。
(障害通知情報が格納されている場合)
障害通知情報が格納されていると判断する場合には、障害時間計測部2170は、計時フラグが「0」であるか「1」であるかの判断する。
計時フラグが「0」であると判断する場合には、障害時間計測部2170は、計時フラグの値を「1」へと変更し、タイマー2171による時間計時を開始させる。さらに、障害時間計測部2170は、次切替完了情報の受け取り待ちの状態となり、且つタイマー2171による時間計時の経過の監視を開始する。
計時フラグが「1」であると判断する場合には、障害時間計測部2170は、次切替完了情報の受け取り待ちの状態となる。
なお、時間計時の経過の監視の動作については、後述する。
(障害通知情報が格納されていない場合)
障害通知情報が格納されていないと判断する場合には、障害時間計測部2170は、計時フラグが「0」であるか「1」であるかの判断する。計時フラグが「1」であると判断する場合には、障害時間計測部2170は、計時フラグの値を「0」へと変更し、タイマー2171による時間計時を停止し、及びタイマー2171のリセットを行う。さらに、障害時間計測部2170は、時間計時の経過の監視を終了し、バックライトの消灯を指示する消灯指示を表示制御部2103へ既に出力したか否かを判断する。出力したと判断する場合には、障害時間計測部2170は、消灯を解除する旨の消灯解除指示を表示制御部2103へ出力する。出力していないと判断する場合には、障害時間計測部2170は、次切替完了情報の受け取り待ちの状態となる。
計時フラグが「0」であると判断する場合には、障害時間計測部2170は、次切替完了情報の受け取り待ちの状態となる。
なお、消灯指示を出力したか否かの判断は、例えば、消灯指示を出力したか否かを示す出力フラグを用いることで実現できる。例えば、出力フラグの値が「0」である場合には消灯指示は未出力であり、値が「1」である場合には消灯指示は出力済であることを示す。ここで、出力フラグの初期値は「0」であり、障害時間計測部2170は、消灯指示を出力すると、出力フラグの値を「0」から「1」へと変更する。また、障害時間計測部2170は、時間計時の経過の監視を終了時に、出力フラグをリセット、つまり出力フラグの値を「0」に設定する。
(時間計時の経過の監視について)
障害時間計測部2170は、計時フラグの値が「0」から「1」に変更されると、タイマー2171による時間計時の経過の監視を開始する。
障害時間計測部2170は、時間計時が所定時間(例えば、5秒)を超えたか否かを判断する。超えたと判断する場合には、障害時間計測部2170は、消灯指示を表示制御部2103へ出力し、監視を継続する。超えていないと判断する場合には、障害時間計測部2170は、監視を継続する。
障害時間計測部2170は、計時フラグの値が「1」から「0」に変更されると、監視を終了する。
ここで、障害時間計測部2170は、消灯指示を表示制御部2103へ出力した後、監視を終了するまでの間、当該消灯指示を出力し続けてもよいし、消灯指示の出力は1回のみであってもよい。
(5)表示制御部2103
表示制御部2103は、図18に示すように、特徴量抽出部2160、表示内容補正部2161、補正光制御部2162、情報格納部2163、第1セレクタ2166及び第2セレクタ2167から構成されている。
情報格納部2163は、第1領域2164及び第2領域2165を有している。
特徴量抽出部2160、表示内容補正部1161、情報格納部2163、第1セレクタ2166及び第2セレクタ2167のそれぞれは、第2の実施の形態にて示す特徴量抽出部1160、表示内容補正部1161、情報格納部1163、第1セレクタ1166及び第2セレクタ1167のそれぞれと同様であるので、ここでの説明は省略する。
(5−1)補正光制御部2162
補正光制御部2162は、特徴量抽出部2160から特徴量を受け取り、受け取った特徴量に基づいて、照度を算出し、算出した照度を表示装置2020へ出力する。
補正光制御部2162は、障害時間計測部2170から消灯指示を受け取ると、障害時間計測部2170から消灯解除指示を受け取るまでの間、特徴量に基づいた照度の算出を行わないで、バックライトを消灯とするよう表示装置2020を制御する。例えば、補正光制御部2162は、障害時間計測部2170から消灯解除指示を受け取るまでの間、補助光0%を示す照度を表示装置2020へ出力する。
補正光制御部2162は、障害時間計測部2170から消灯解除指示を受け取ると、特徴量に基づく照度の算出を再開する。
補正光制御部2162は、特徴量抽出部2160から未抽出情報を受け取ると、第2未算出情報を生成し、生成した第2未算出情報を表示装置2020へ出力する。
(6)フレーム管理部2104
フレーム管理部2104は、入力信号処理部2110から切替検出情報を受け取ると、画像復号部2102の第1セレクタ2152と第2セレクタ2153、及び表示制御部2103の第1セレクタ2166と第2セレクタ2167へ切替指示を出力する。
フレーム管理部2104は、各セレクタへ切替指示を出力した後、切替完了情報を、障害時間計測部2170へ出力する。
これにより、フレーム単位に表示画像が格納される領域、及び障害通知情報が格納される領域を切り替えることができ、さらには、障害時間計測部2170がフレーム単位に、障害が発生した否かを確認することができる。
3.2 画像制御装置2010の動作
ここでは、画像制御装置2010の動作について説明する。
なお、信号入力部2101にて行われる障害検出処理は、第1の実施の形態にて示す図6と同様の処理の流れであり、画像復号部2102にて行われる復号処理、及び表示制御部2103にて行われる補正処理については、それぞれ第2の実施の形態にて示す図12及び図13と同様の処理の流れであるので、これら処理については説明を省略する。
(1)計測処理
ここでは、障害時間計測部2170にて行われる計測処理について、図20にて示す流れ図を用いて説明する。
障害時間計測部2170は、フレーム管理部2104から切替完了情報を受け取ると(ステップS200)、表示制御部2103の第1セレクタ2166と接続された領域に障害通知情報が格納されているか否かを判断する(ステップS205)。
障害通知情報が格納されていると判断する場合には(ステップS205における「YES」)、障害時間計測部2170は、計時フラグが「0」であるか「1」であるかの判断する(ステップS210)。
計時フラグが「0」であると判断する場合には(ステップS210における「0」)、障害時間計測部2170は、計時フラグに値を「1」を設定し(ステップS215)、タイマー2171を起動し、タイマー2171による時間計時を開始させる(ステップS220)。障害時間計測部2170は、ステップS200へ戻るとともに、タイマー2171による時間計時の経過の監視を開始する(ステップS225)。
障害時間計測部2170は、時間計時が所定時間(例えば、5秒)を経過したか否かを判断する(ステップS230)。経過したと判断する場合には(ステップS230における「YES」)、障害時間計測部2170は、消灯指示を表示制御部2103へ出力し(ステップS235)、ステップS230へ戻る。経過していないと判断する場合には(ステップS230における「NO」)、障害時間計測部2170は、ステップS230へ戻る。ここで、障害時間計測部2170は、消灯指示を表示制御部2103へ出力した後、監視を終了するまでの間、当該消灯指示を出力し続けてもよいし、消灯指示の出力は1回のみであってもよい。
計時フラグが「1」であると判断する場合には(ステップS210における「1」)、障害時間計測部2170は、ステップS200へ戻る。
障害通知情報が格納されていないと判断する場合には(ステップS205における「NO」)、障害時間計測部2170は、計時フラグが「0」であるか「1」であるかの判断する(ステップS240)。計時フラグが「1」であると判断する場合には(ステップS240における「1」)、障害時間計測部2170は、計時フラグに値を「0」を設定し(ステップS245)、タイマー2171による時間計時を停止し、及びタイマー2171のリセットを行う(ステップS250)。
障害時間計測部2170は、時間計時の経過の監視を終了し(ステップS255)、バックライトの消灯を指示する消灯指示を表示制御部2103へ既に出力したか否かを判断する(ステップS260)。
出力したと判断する場合には(ステップS260における「YES」)、障害時間計測部2170は、消灯を解除する旨の消灯解除指示を表示制御部2103へ出力する(ステップS265)。出力していないと判断する場合には(ステップS260における「NO」)、障害時間計測部2170は、ステップS200へ戻る。
計時フラグが「0」であると判断する場合には(ステップS240における「NO」)、障害時間計測部2170は、ステップS200へ戻る。
3.3 変形例
上記に説明した第3の実施の形態は、本発明の実施の一例であり、本発明はこの実施の形態に何ら限定されるものではなく、その旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得るものである。例えば、以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記実施の形態において、画像制御装置2010は、障害の発生が所定時間を経過すると、バックライトを消灯とするように制御したが、これに限定されない。
画像制御装置2010は、補正光制御部2162にて算出した補助光の照度をさらに低くするよう(例えば、算出した照度をさらに50%下げる)に制御してもよい。
この場合、障害時間計測部2170は、時間計時の監視開始から所定時間が経過すると、照度を下げる旨の照度低下指示を補正光制御部2162へ出力する。
また、障害時間計測部2170は、時間計時の経過の監視終了時には、照度低下指示を表示制御部2103へ既に出力したか否かを判断し、出力したと判断する場合には、障害時間計測部2170は、照度低下を解除する旨の消灯解除指示を表示制御部2103へ出力する。出力していないと判断する場合には、障害時間計測部2170は、次切替完了情報の受け取り待ちの状態となる。
補正光制御部2162は、障害時間計測部2170から照度低下指示を受け取ると、障害時間計測部2170から消灯解除指示を受け取るまでの間、特徴量に基づいて算出した照度に値0.5を乗算し、乗算結果を表示装置2020へ出力する。
(2)上記実施の形態において、画像制御装置2010は、タイマーを用いて連続して発生している障害の経過時間を計時したが、これに限定されない。
画像制御装置2010は、障害が発生しているフレーム(表示画像)をカウントしてもよい。
この場合、画像制御装置2010は、障害時間計測部2170及びタイマー2171の代わりに、計測部を有している。
以下、計測部について説明する。
計測部は、フレームをカウントするカウンタを有しており、初期値は0である。
計測部は、フレーム管理部2104から切替完了情報を受け取ると、表示制御部2103の第1セレクタ2166と接続された領域に障害通知情報が格納されているか否かを判断する。
障害通知情報が格納されていると判断する場合には、計測部は、カウンタに1を加算し、加算結果が所定数(例えば、100)を超えているか否かを判断する。
超えていると判断する場合には、計測部は、消灯指示を表示制御部2103へ出力する。超えていないと判断する場合には、計測部は、次切替完了情報の受取待ちの状態となる。
障害通知情報が格納されていないと判断する場合には、計測部は、カウンタに初期値「0」を設定し、消灯指示を表示制御部2103へ既に出力したか否かを判断する。出力したと判断する場合には、計測部は、消灯解除指示を表示制御部2103へ出力する。出力していないと判断する場合には、計測部は、次切替完了情報の受け取り待ちの状態となる。
(3)上記実施の形態において、障害時間計測部2170は、監視終了時にタイマーをリセットしたが、これに限定されない。
障害時間計測部2170は、監視終了時には、計時したタイマー値から予め定められた数(例えば、2秒)を減算し、監視再開後は、タイマー2171は減算した結果のタイマー値から時間計時を行ってもよい。
または、障害の発生状況に応じた重み付けを行い、重み付けに応じた数をタイマー値から減算し、監視再開後は、タイマー2171は減算した結果のタイマー値から時間計時を行ってもよい。
この場合、例えば、障害時間計測部2170は、格納されている障害通知情報が3つ以下である場合にはタイマー値をリセットし、4以上10以下である場合には計時されたタイマー値から4減算し、11以上である場合には計時されたタイマー値から1減算する。
(4)上記実施の形態において、タイマー2171の初期値は0としたが、これに限定されない。
タイマー2171の初期値を所定数(例えば、5)とし、カウントダウンによる時間計時を行ってもよい。
この場合、障害時間計測部2170は、タイマー値が0になると、消灯指示を表示制御部2103へ出力する。その後は、監視を終了してもよいし、監視を継続してもよい。監視を継続する場合は、消灯指示を出力し続けてもよいし、1回のみの出力であってもよい。
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
3.4 第3の実施の形態のまとめ
上記第3の実施の形態において、画像制御装置2010は、障害を検出してから所定の時間を経過するまで、障害を検出し続けると、補助光を消灯、若しくは特徴量より算出された照度をさらに低下させる(補助光の光量を下げる)ので、表示装置2020の省電力化を図ることができる。
4.第4の実施の形態
本発明にかかる第4の実施の形態としての画像表示システム4について、第3の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
4.1画像表示システム4の構成
画像表示システム4は、図21に示すように、デジタルTV受信装置3010、液晶モニター3020、アンテナ3030及びスピーカー3040から構成されている。
アンテナ3030は、デジタルTVの電波を受信し、受信した電波を画像信号としてデジタルTV受信装置3010へ出力する。なお、ここでは、画像信号には音声に係る信号をも含んでいる。
デジタルTV受信装置3010は、チューナーIC3101及びデジタルTVデコーダーLSI3102を含んでいる。
チューナーIC3101は、第3の実施の形態にて示す入力端子2100、信号入力部2101を含み、第3の実施の形態にて示す信号入力部2101と同様の動作を行う。
デジタルTVデコーダーLSI3102は、第3の実施の形態にて示す第3の実施の形態にて示す画像復号部2102、表示制御部2103、フレーム管理部2104、障害時間計測部2170及びタイマー2171を含み、表示画像の生成、復号処理時における障害の検出、障害に応じた表示装置の制御、及び障害の発生時間に応じたBLの制御を行うことができる。また、デジタルTVデコーダーLSI3102は、復号処理により、表示画像に係る音声信号を生成し、生成した音声信号をスピーカー3040へ出力する。
これにより、デジタルTV受信装置は、第3の実施の形態にて示す画像制御装置2010と同様の動作を行うことができる。
なお、デジタルTV受信装置3010における各構成要素の詳細については、第3の実施の形態にて示しているので、ここでの説明は省略する。
スピーカー3040は、デジタルTVデコーダーLSI3102から受け取った音声信号を音声として出力する。
液晶モニター3020は、第3の実施の形態にて示す表示装置2020と同様の構成であるので、ここでの説明は省略する。
4.2 第4の実施の形態のまとめ
これにより、画像表示システム4は、アンテナ3030でデジタルTVの電波を受信し、チューナーIC3101でデジタル復調したテレビ信号と、信号入力時に検出した第1障害通知情報とをデジタルTVデコーダーLSI3102し、デジタルTVデコーダーLSI3102で復号処理によりテレビ信号から表示画像及び音声を生成し、第1障害通知情報、復号処理において障害を検出した場合に生成した第2障害通知情報若しくは双方の障害通知情報に応じて生成した表示画像の特徴量を抽出し、抽出した特徴量から輝度値及び照度を算出する。
画像表示システム4は、スピーカー3040にて、デジタルTVデコーダーLSI3102で生成した音声を出力するとともに、デジタルTVデコーダーLSI3102にて、デジタルTVデコーダーLSI3102で生成した表示画像を、デジタルTVデコーダーLSI3102で算出した輝度値及び照度に応じて表示する。
ここで、図20のチューナーIC3101と、デジタルTVデコーダーLSI3102とは個別のLSIとなっているが、当然ながら今日の半導体製造技術を持ってすれば単一のLSI化、つまりシステムLSIにすることは可能である。
また、図20ではデジタルTVの視聴端末(デジタルTV受信装置)を想定しているが、TV電話携帯端末、画像ビューワ、PDAなど、障害が発生しうる信号網から画像信号を受信、または入力し表示する受光型デバイスで構成したすべてのセットが考えられる。これら何れの場合においても、本発明によって、画像品質が高く、省電力なセットが構築できる。
5.第5の実施の形態
本発明にかかる第5の実施の形態としての画像制御装置について、第2の実施の形態にて示す画像制御装置1010と異なる点を中心に説明する。
第5の実施の形態における画像制御装置は、第2の実施の形態にて示す画像制御装置1010と、表示制御部が異なるのみで他の構成要素(信号入力部及び画像復号部)は同じ構成である。
以下、表示制御部4103についてのみ説明し、他の構成要素(信号入力部及び画像復号部)については説明を省略する。
なお、必要であれば、信号入力部及び画像復号部とこれらの構成要素については、第2の実施の形態にて示す信号入力部1101及び画像復号部1102と、これらの構成要素を用いて説明する。
また、他の装置(表示装置)についても第2の実施の形態と同様であるので、ここでの説明は省略し、以下において必要であれば、第2の実施の形態にて示す表示装置1020及びこの構成要素を用いて説明する。
5.1 表示制御部4103
表示制御部4103は、図22にて示すように、特徴量抽出部4160、表示内容補正部4161、補正光制御部4162、情報格納部4163、第1セレクタ4166、第2セレクタ4167、特徴量保持部4170、閾値保持部4171及び選択部4172から構成されている。
情報格納部4163は、第1領域4164及び第2領域4165を有している。
情報格納部4163、第1セレクタ4166及び第2セレクタ4167のそれぞれは、第3の実施の形態にて示す情報格納部2163、第1セレクタ2166及び第2セレクタ2167のそれぞれと同様であるので、ここでの説明は省略する。
(1)特徴量保持部4170
特徴量保持部4170は、当該表示画像の1つ前の表示画像(以降、「前表示画像」という。)に対する表示制御に用いた特徴量、つまり前表示画面に対する輝度値及び照度の算出に用いた特徴量を保持する領域を有している。
以降、当該特徴量保持部4170にて格納されている特長量を前特徴量という。
(2)特徴量抽出部4160
特徴量抽出部4160は、第2の実施の形態にて示す特徴量抽出部1160と同様の動作により表示画像の特徴量を抽出し、抽出した特徴量を選択部4172へ出力する。
特徴量抽出部4160は、特徴量の抽出に用いた領域の面積値を算出し、算出した面積値を選択部4172へ出力する。
特徴量抽出部4160は、特徴量を抽出しない場合には、特徴量「0」、及び面積値「0」を選択部4172へ出力する。
(3)閾値保持部4171
閾値保持部4171は、前特徴量と、特徴量抽出部4160にて算出された特徴量との差分xを入力値とし、閾値を算出する閾値関数f(x)を予め保持している。
ここで、閾値関数f(x)は、プログラム可能な関数式である。
(4)選択部4172
選択部4172は、特徴量抽出部4160から特徴量(以下、「現特徴量」という。)及び面積値を受け取ると、特徴量保持部4170から前特徴量を、閾値保持部4171から閾値を、それぞれ読み出し、現特徴量と前特徴量との差分xを算出する。
算出した差分xを、閾値保持部4171にて保持している閾値関数f(x)に施して、閾値を算出する。
選択部4172は、面積値と閾値とを比較する。
比較結果により面積値が閾値以上であると判断する場合には、選択部4172は、現特徴量を有効な特徴量として選択する。
比較結果により面積値が閾値より小さいと判断する場合には、選択部4172は、前特徴量を有効な特徴量として選択する。
選択部4172は、選択した特徴量(現特徴量若しくは前特徴量)を表示内容補正部4161及び補正光制御部4162へ出力する。
さらに、選択部4172は、特徴量保持部4170へ格納されている前特徴量を選択した特徴量へと更新する。
なお、選択部4172は、受け取った特徴量が「0」である場合には、特徴量の選択は行わない。このとき、選択部4172は、選択を行わない旨の未選択情報を表示内容補正部4161及び補正光制御部4162へ出力する。
ここで、閾値を用いた特徴量の選択方法について、図23を用いて補足説明する。
図23にて示すグラフの横軸(x軸)は前特徴量と現特徴量との差分値を、縦軸(y軸)は表示対象の表示画像において障害が発生していない領域、つまり特徴量の抽出に用いた領域の面積を示している。
本実施の形態では、閾値関数f(x)というプログラム可能な関数式によって領域pと領域qとに二分し、算出された面積値が領域pに属すると判断される場合には現特徴量を有効とし、領域qに属すると判断される場合には現特徴量は無効、つまり前特徴量を有効とする。
表示対象の表示画像において特徴量の抽出に用いた領域が大きい程、正しく画像が生成されたことを意味するので、仮に差分値が大きくても算出された特徴量(現特徴量)は、正しい値であることが言える。
逆に、特徴量の抽出に用いた領域が小さい程、正しく画像が生成されていないこと(表示画像に多くの障害が発生していること)を意味するので、差分値が大きい場合には無駄に画像のチラツキを発生させることになるために、現特徴量を無効とし、前特徴量を有効とする。
なお、本実施の形態では、図23にて示すように、閾値関数f(x)は一次関数のような直線の特性を持つ関数としているが、これに限定されない。閾値関数は、ガンマー関数や多次項関数などのような曲線の特性をもった関数であってもよい。
(5)表示内容補正部4161
表示内容補正部4161は、画像復号部1102の第1セレクタ1152と接続された領域から表示画像を取得する。
表示内容補正部4161は、選択部4172から特徴量を受け取る。表示内容補正部4161は、受け取った特徴量に基づいて、表示画像の輝度値を算出し、算出した輝度値と表示画像とを表示装置1020へ出力する。
表示内容補正部4161は、未選択情報を選択部4172から受け取ると、表示画像のみを表示装置1020へ出力する。
なお、特徴量に基づく輝度の算出方法については、特許文献2に詳しく記載されているので、ここでの説明は省略する。
(6)補正光制御部4162
補正光制御部4162は、選択部4172から特徴量を受け取り、受け取った特徴量に基づいて、照度を算出する。補正光制御部4162は、算出した照度を表示装置1020へ出力する。
補正光制御部4162は、未選択情報を選択部4172から受け取ると、実算出情報を表示装置1020へ出力する。
なお、特徴量に基づく照度の算出方法については、特許文献2に詳しく記載されているので、ここでの説明は省略する。
5.2 第5の実施の形態のまとめ
ここで、図24を用いて第5の実施の形態の具体的な動作について補足説明する。
図24(a)は表示画像を表示順番(t1〜t7)に並べた図である。図24(a)にて示すように、各表示画像には、画像障害が存在し、その障害位置、障害領域はそれぞれ違う。ここでは、障害位置は領域1〜e9である。
一般的な信号障害状況を想定した場合、障害位置はランダムであるため、よって画像の障害位置、障害領域は表示画像間で相関や継続性はない。
そこで、このような障害画像群の特徴量を抽出した一例を図24(b)に示す。
表示画像間が一画像ずつ大きな差分があまりないことから、障害位置、障害領域が大体同じような場合、特に障害領域がほぼ同じ大きさであれば、表示画像に障害画像を含んでいるとしても特徴量はほぼ同じような遷移となる。例えば、図24(b)の表示画像t1〜t3、そしてt5〜t7では、ほぼ同じような特徴量が抽出される。
しかしながら、表示画像t4には障害領域e4、e5及びe6を含み、他画像よりも障害領域が大きいため、他の表示画像の特徴量とは十分に異なる特徴量が抽出される。
例えば、図24(b)にて示す表示画像t3の特徴量c1と表示画像t4の特徴量c4とは大きな差が生じ、この差分d1が大きくなればなるほど、表示画像t4だけバックライトに対する照度が大きく変化するため、画像のちらつきがひどくなる。
そこで、本発明は、差分d1が閾値保持部4171にて保持されている閾値を超える場合、表示画像t4の特徴量として、抽出した特徴量c2の代わりに、表示画像t3の特徴量c1を適用し(ここでは、特徴量c3とする)、バックライトの誤った発光を抑制しちらつきを抑えることができる。
なお、本発明では特徴量の差分量に着目した制御ではあるが、MPEG方式の動画像復号化処理においては表示画像間の差分状態を符号化されたデータ内の動きベクトルといった情報を元に容易に抽出可能であるため、表示画像そのものの特徴と掛け合せて更に表示画像間の差分をかけあわせた制御も可能である。
本実施の形態によると、表示画像における障害の発生状況に応じて、現特徴量を有効にするか、前特徴量を有効にするか判別することにより、無駄に画像のチラツキを発生させることを防ぐことができる。
また、画像制御装置は、障害が発生していない領域から特徴を抽出するので画質を確保しつつ低消費電力を実現する。
6.変形例
上記に説明した実施の形態及び変形例は、本発明の実施の一例であり、本発明はこの実施の形態に何ら限定されるものではなく、その旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得るものである。例えば、以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニットなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
また、上記の各装置を構成する構成要素の各部は、個別に1チップ化されていても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、ここでは、システムLSIとしたが、集積度の違いにより、IC、LSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
(3)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
また、前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、または前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(4)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
7.まとめ
(1)本発明は表示要求画像に応じて、受光型ディスプレイの補助光の光量と表示要求画像を補正する補正値とを制御可能な、表示状態の適応処理を施す画像表示装置であって、画像情報を含んだ信号を入力し、信号障害を検出し、第1の障害通知信号を出力する信号入力部と、前記第1の障害通知信号に応じて前記補助光の光量と前記表示要求画像の補正値とを所望の調整量に変更する補正部とを備えることを特徴とする。
(2)ここで、上記(1)に記載の画像表示装置は、さらに、画像情報を含む圧縮した信号を入力し、前記信号の障害を検出し、第2の障害通知信号と、復号した画像とを出力する画像復号部を更に備え、前記補正部は、前記第1の障害通知信号と前記第2の障害通知信号とに応じて、復号画像面内の領域に対して、補助光の光量と画像の補正値とを制御するとしてもよい。
(3)ここで、上記(1)または(2)に記載の画像表示装置は、さらに、前記第1の障害信号を入力し、障害の連続時間を計測するタイマーを更に備え、前記補正部は、前記タイマーで画像障害が所望の時間以上連続したことを検出した場合に、前記補助光の光量と前記表示内容の補正値を所望の補正制御を行うとしもよい。
(4)また、本発明は、画像情報を含んだ信号を入力し、信号障害を検出し、第1の障害通知信号を出力する信号入力部と、前記第1の障害通知信号に応じて前記補助光の光量と前記表示要求画像の補正値とを所望の調整量に変更する補正部と、前記補正部で調整された光量で補助光を点灯する表示制御部と、前記補正部で調整された表示要求画像を表示する受光型ディスプレイとを備えた画像表示システムである。
(5)上記(1)から(3)に記載の画像表示装置及び上記(4)に記載の画像表示システムにおいて、第1の障害通知信号に応じて補助光の光量と表示要求画像の補正値とを所望の調整量に変更する補正部は、特徴量保持部を設け過去の特徴量の保持する特徴量保持部と、特徴量抽出部が出力した現在の表示要求画像の特徴量と、前記保持していた過去の特徴量と、特徴量の差分を示す閾値とを入力値とする特徴量選択部とを備え、前記特徴量選択部は、現在の要求表示画像の特徴量と、保持していた過去の特徴量の差分が、前記閾値より小さい場合は現在の要求表示画像の特徴量を、一方、前記閾値より大きい場合は保持していた特長量を出力するとしてもよい。
(6)本発明は、信号の障害を検出する特徴がある画像情報を含んだ信号を入力する信号入力装置があって、信号入力装置が出力した障害通知信号に基づいて、補助光の光量と表示要求画像の補正値とを所望の調整量に変更する補正機構を搭載した画像表示装置である。
これにより、入力した信号に障害がある、つまり表示要求画像が正しい画像になっていないと言え、表示要求画像が乱れており最終の表示画像が無効の場合であるため、補助光の光量と表示要求画像をさらに省電力に補正する。具体的には、補助光の光量を暗くする。
(7)上記(6)の画像表示装置は、さらに、圧縮された画像情報を含んだ画像復号装置を搭載し、前記画像復号装置は、画像情報を復号処理中に障害を逐次的に検出する。
これにより、画像表示装置は、逐次的に検出されるために、表示要求画像内の障害発生位置を正確に抽出することができるので、後段で行う特徴量の抽出処理の対象となる正常な表示要求画像領域のみを使って特徴量の抽出処理を行えるため、障害発生時の画質劣化の問題を回避することができる。
(8)また、本発明は、障害信号によって通知された障害状態を、タイマー装置によって障害期間を計測し、所定の時間以上連続した場合に、補助光を減光、または消灯することで、さらに省電力化をはかる。
(9)本発明によると、表示画像を生成する処理より前処理の段階で検出した状態信号を用いて、障害発生を認識し、後段で行われる特徴量の抽出処理の光源輝度と表示画像の補正調整の際に画質低下を抑え、また光源の無駄な発光を抑え、低消費電力を実現することができる。
(10)従来技術では、障害が発生した領域を含めた違反画像から特徴量抽出を行っているので、障害領域(違反領域)の画像に悪影響を及ぼし、特徴量を抽出した結果、ひいては補助光の光量、表示画像の補正処理にずれが発生し、画質低下を引き起こしている。
本発明により、障害領域を切り分けて適応処理(特徴量の抽出処理)が可能となるので、画質低下を回避することができる。
(11)また、本発明は、受信した画像データから画像を復元して表示装置へ出力するとともに、受信した画像データに応じて表示装置の表示条件を示す表示情報を生成して出力する画像制御装置で用いられる画像制御方法であって、画像データを受信する受信ステップと、前記画像データから誤りを検出する検出ステップと、誤りが検出されると、前記画像データから、検出された誤りを含む障害画像領域を特定する特定ステップと、前記表示装置による画像表示状態を規定する表示情報の生成の際には、前記特定ステップにて特定された障害画像領域の利用を抑止する制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明にかかる画像制御装置は、障害が発生しうる信号網から画像信号を受信、または入力し表示する受光型デバイスの制御分野において良好に利用できる。
また、上記にて示す各装置は、圧縮された動画像を復号して表示画像を生成し、生成した表示画像の表示状態を制御する装置を製造、販売する産業において、経営的、つまり反復的かつ継続的に利用されうる。
画像表示システム1の概要を示すブロック図である。 画像制御装置10及び表示装置20の構成を示すブロック図である。 画像信号の内容の一例を示す図である。 信号入力部101の構成を示すブロック図である。 光源の輝度調整と表示内容の補正とを相関を持たせた適応制御技術について説明する図である。 信号入力部101にて行われる障害検出処理の動作を示す流れ図である。 表示制御部103にて行われる補正処理の動作を示す流れ図である。 画像表示システム2の概要を示すブロック図である。 画像制御装置1010及び表示装置1020の構成を示すブロック図である。 エントロピー復号部1140の構成を示すブロック図である。 マクロブロック位置情報検出部1184の構成を示すブロック図である。 画像復号部1102にて行われる復号処理の動作を示す流れ図である。 表示制御部103にて行われる補正処理の動作を示す流れ図である。 特徴量の抽出を行う領域を説明する図である。 障害が発生した領域の一例を示す図である。 フレーム単位での障害検出と表示画像の関係を示す図である。 マクロブロック単位での障害検出と表示画像の関係を示す図である。 画像表示システム3の概要を示すブロック図である。 画像制御装置2010及び表示装置2020の構成を示すブロック図である。 障害時間計測部2170にて行われる計測処理の動作を示す流れ図である。 画像表示システム4の概要を示すブロック図である。 表示制御部4103の構成を示すブロック図である。 閾値を用いた特徴量の選択について説明する図である。 閾値を用いた特徴量の選択方法の具体的な動作について説明する図である。
符号の説明
1 画像表示システム
10 画像制御装置
20 表示装置
30 アンテナ
100 入力端子
101 信号入力部
102 画像復号部
103 表示制御部
104 フレーム管理部
110 入力信号処理部
111 障害検出部
120 S/P変換部
121 フレーム開始/終了検出部
122 出力端子
123 出力端子
124 パリティ計算部
125 比較部
126 出力端子
140 エントロピー復号部
141 逆量子化/逆DCT部
142 加算部
143 フィルタ
144 参照画像格納部
145 補償部
146 予測部
147 画面内予測部
148 スイッチ
149 表示画像格納部
150 第1領域
151 第2領域
152 第1セレクタ
153 第2セレクタ
160 特徴量抽出部
161 表示内容補正部
162 補正光制御部
163 情報格納部
164 第1領域
165 第2領域
166 第1セレクタ
167 第2セレクタ
200 LCD
201 BL/電源IC

Claims (17)

  1. 受信した画像データから画像を復元して表示装置へ出力するとともに、受信した画像データに応じて表示装置の表示条件を示す表示情報を生成して出力する画像制御装置であって、
    画像データを受信する受信手段と、
    前記画像データから誤りを検出する検出手段と、
    誤りが検出されると、前記画像データから、検出された誤りを含む障害画像領域を特定する特定手段と、
    前記表示装置による画像表示状態を規定する表示情報の生成の際には、前記特定手段にて特定された障害画像領域の利用を抑止する制御手段と
    を備えることを特徴とする画像制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記特定手段にて特定された前記障害画像領域を除いた残りの画像領域から特徴量を抽出する抽出部と、
    抽出した前記特徴量に基づいて、前記表示情報を生成し、生成した前記表示情報を前記表示装置へ出力する出力部とを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像制御装置。
  3. 前記画像データは前記複数のマクロブロックを含み、
    前記検出手段は、マクロブロック毎に誤りの有無を検出し、
    前記特定手段は、誤りが検出されたマクロブロックを前記障害画像領域とする
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像制御装置。
  4. 前記画像データは前記複数のマクロブロックを含み、
    前記検出手段は、前記マクロブロック毎に誤りの有無を検出し、
    前記特定手段は、誤りが検出されたマクロブロックを含む所定の範囲からなる領域を前記障害画像領域とする
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像制御装置。
  5. 前記所定の範囲からなる領域は、誤りが検出された前記マクロブロックに対する水平方向上の水平領域であり、
    前記特定手段は、前記水平領域を前記障害画像領域とする
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像制御装置。
  6. 前記水平領域は、前記画像データから復元される画像における1ラインであり、
    前記特定手段は、誤りが検出された前記マクロブロックを含む水平方向1ラインを前記障害画像領域とする
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像制御装置。
  7. 前記所定の範囲からなる領域は、誤りが検出された前記マクロブロックに対する垂直方向上の垂直領域であり、
    前記特定手段は、前記前記垂直領域を前記障害画像領域とする
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像制御装置。
  8. 前記垂直領域は、前記画像データから復元される画像における1ラインであり、
    前記特定手段は、誤りが検出された前記マクロブロックを含む垂直方向1ラインを前記障害画像領域とする
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像制御装置。
  9. 前記所定の範囲からなる領域は、誤りが検出された前記マクロブロックを取り囲む包囲領域であり、
    前記特定手段は、前記包囲領域を前記障害画像領域とする
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像制御装置。
  10. 前記制御手段は、さらに、
    現在の表示対象である現表示データよりも1つ前の表示対象であった旧表示データに対する旧特徴量を記憶している記憶部と、
    前記抽出部が抽出した現画像データにおける現特徴量が有効であるか否かを判断し、有効であると判断する場合には前記現特徴量を選択し、有効でないと判断する場合には前記旧特徴量を選択する選択部とを備え、
    前記出力手段は、前記選択部が選択した特徴量を用いて前記表示情報を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像制御装置。
  11. 前記選択部は、
    前記旧特徴量と前記現特徴量との差分量にて定まる閾値と、前記現特徴量の抽出に用いられた前記現画像データにおける画像領域の面積値とを比較し、
    前記面積値が前記閾値以上である場合には前記原特徴量は有効と判断し、前記面積値が前記閾値より小さいと判断する場合には前記現特徴量は有効でないと判断する
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像制御装置。
  12. 前記受信手段は、画像データを順次受信し、
    前記画像制御装置は、さらに、
    前記画像データにおける特徴量から補助光の光量を算出する光量算出手段と、
    タイマーと、
    前記タイマーを用いて、誤りが検出された画像データが連続して受信されている障害時間を監視し、前記障害時間が所定の時間を経過した場合に、前記画像データから復元される画像を表示する際の省電力を抑えるように前記補助光算出手段による光量算出を制御する障害監視手段とを備え、
    前記障害監視手段は、前記タイマーの未起動時に画像データから誤りが検出されていることを検知すると前記タイマーを起動させて前記監視を開始する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像制御装置。
  13. 前記障害監視手段は、
    前記障害時間が所定の時間を経過した場合、前記補助光が消灯されるように、前記補助光算出手段を制御する
    ことを特徴とする請求項12に記載の画像制御装置。
  14. 前記障害監視手段は、
    前記障害時間が所定の時間を経過した場合、前記補助光算出手段が算出した光量がさらに低下するように、前記補助光算出手段を制御する
    ことを特徴とする請求項12に記載の画像制御装置。
  15. 前記受信手段は、画像データを順次受信し、
    前記画像制御装置は、さらに、
    前記画像データにおける特徴量から補助光の光量を算出する光量算出手段と、
    カウンタと、
    前記カウンタを用いて、誤りが検出された画像データが連続して受信されている数をカウントし、カウントした数が所定数を超えた場合に、前記補助光算出手段による光量算出を制御する障害監視手段とを備え、
    前記障害監視手段は、前記カウンタがカウント開始前を示す初期状態である場合に、画像データから誤りが検出されていることを検知すると前記カウンタによるカウントを開始する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像制御装置。
  16. 前記特定手段は、
    前記障害画像領域を、前記画像データ全てとする
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像制御装置。
  17. 表示装置と、受信した画像データから画像を復元して前記表示装置へ出力するとともに、受信した画像データに応じて前記表示装置の表示条件を示す表示情報を生成して出力する画像制御装置とからなる画像表示システムであって、
    前記画像制御装置は、
    画像データを受信する受信手段と、
    前記画像データから誤りを検出する検出手段と、
    誤りが検出されると、前記画像データから、検出された誤りを含む障害画像領域を特定する特定手段と、
    前記表示装置による画像表示状態を規定する表示情報の生成の際には、前記特定手段にて特定された障害画像領域の利用を抑止する制御手段とを備え、
    前記表示装置は、前記表示情報に基づいて前記画像データから復元された画像を表示する
    ことを特徴とする画像表示システム。
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