JP2008003007A - 個体認識方法及び装置、個体認識範囲調整方法、及びプログラム - Google Patents

個体認識方法及び装置、個体認識範囲調整方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、個体認識方法及び装置、個体認識範囲調整方法、及びプログラムに関し、安価で簡単な構成で対象物の有無及び移動方向を判断することができ、簡単な処理でこのような判断を行えるようにすることを目的とする。
【解決手段】リード/ライト可能範囲内にあるRFIDタグに対してリード/ライトを行うRFIDリーダ・ライタ装置を用いる個体認識方法において、RFIDタグで認識される移動してくる対象物を範囲センサで検出し、範囲センサの検出範囲をリード/ライト可能範囲より狭く設定すると共にリード/ライト可能範囲と検出範囲を一部重なるように設定し、対象物の個体認識をRFIDリーダ・ライタ装置と範囲センサの検出結果に基づいて行うように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、個体認識方法及び装置、個体認識範囲調整方法、及びプログラムに係り、特にRFID(Radio Frequency IDentification)タグを用いた個体認識方法及び装置、そのような個体認識装置のための個体認識範囲調整方法、及びコンピュータにそのような個体認識方法による個体認識及び/又は個体認識範囲調整方法による個体認識範囲の調整を行わせるプログラムに関する。本発明は、そのようなプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体にも関する。
近年、RFIDを利用した電子タグ、即ち、RFIDタグを利用した個体認識技術が様々な分野で利用されている。RFIDリーダ・ライタ装置とRFIDタグとの間は、電波による通信にて、RFIDタグ固有の識別番号を認識したり、必要な情報のリード及び/又はライト(以下、単にR/Wと言う)をRFIDタグに対して行い、RFIDタグが付けられた対象物の管理や個体情報の管理等に活用されている。又、通信方式としては、使用する周波数帯により、電磁誘導方式とマイクロ波を用いる方式に大別される。
マイクロ波方式のUHF帯周波数を使用したRFIDタグを利用する場合、アンテナから出力される電波による人体、設備への影響や電波障害等の問題を引き起こす可能性のある現場においては、RFIDタグが付けられた対象物を検出する検出範囲を安全、且つ、容易に制御する必要がある。従来、このような検出範囲の制御は、熟練者のスキルに頼っていた。
一般的に、RFIDリーダ・ライタ装置のアンテナを設置する場合、必要なときに電波を出力する等の制御を行うために、RFIDタグを付けられた対象物を検出するためのセンサが用いられる。しかし、対象物がアンテナで検出可能な検出範囲に入ってきたのか、対象物がその検出範囲内に停滞しているのか、或いは、対象物が検出範囲外へ出て行くのかといった対象物の検出範囲に対する状態は、RFIDタグに対するR/Wだけでは判別不可能である。このため、センサを複数個設置した構成で、対象物の検出範囲に対する状態を判断する手法が従来からとられているが、このような場合には安価で簡単な構成の個体認識装置を実現することは難しかった。
例えば製品等の対象物の製造ラインにおいて、RFIDタグを検出するRFIDリーダ・ライタ装置のアンテナと、RFIDタグが付けられた対象物の有無を検出するセンサとが設置された環境では、対象物がセンサの検出範囲にあることは検知できるが、製造ラインの特定の工程への対象物の出入りの方向を判別するためには、複雑なセンサ構成や制御が必要となる。このように、製造ラインにおいて対象物が流れる方向が一定である場合にはセンサのオン/オフで対象物の出入り方向を判別できるが、対象物が流れる方向が一定でない場合や、対象物が様々なサイズや形状を有する場合には、一般的には、特定の工程の入り口又は出口に複数のセンサを設け、対象物の移動方向を判断する方法が用いられる。このような方法は、例えば特許文献1にて提案されている。
特開2001−74855号公報
複数のセンサを用いて対象物の有無及び移動方向を判断する従来の方法では、複数のセンサを用いる必要があるために、複数のセンサを設置するためのスペースを多く必要とし、安価で簡単な構成の個体認識装置を実現することが難く、センサの出力に基づいて対象物の有無及び移動方向を判断するための処理が複雑になるという問題があった。
そこで、本発明は、安価で簡単な構成で対象物の有無及び移動方向を判断することができ、簡単な処理でこのような判断を行うことができる個体認識方法及び装置、個体認識範囲調整方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題は、リード/ライト可能範囲内にあるRFIDタグに対してリード/ライトを行うRFIDリーダ・ライタ装置を用いる個体認識方法であって、RFIDタグで認識される移動してくる対象物を範囲センサで検出し、該範囲センサの検出範囲を該リード/ライト可能範囲より狭く設定すると共に、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を一部重なるように設定し、該対象物の個体認識を該RFIDリーダ・ライタ装置と該範囲センサの検出結果に基づいて行うことを特徴とする個体認識方法によって達成できる。
上記の課題は、リード/ライト可能範囲内にあるRFIDタグに対してリード/ライトを行うRFIDリーダ・ライタ装置と、RFIDタグで認識される移動してくる対象物を検出する範囲センサと、該RFIDリーダ・ライタ装置と該範囲センサの検出結果に基づいて該対象物の個体認識を行う手段とを備え、該範囲センサの検出範囲は該リード/ライト可能範囲より狭く設定されていると共に、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を一部重なるように設定されていることを特徴とする個体認識装置によって達成できる。
上記の課題は、上記の如き個体認識装置の個体認識範囲を調整する個体認識範囲調整方法であって、治具に設けられた複数のRFIDタグに対して該RFIDリーダ・ライタ装置がリード/ライトを行えるか否かに応じて該リード/ライト可能範囲を検出し、検出されたリード/ライト可能範囲に応じて該RFIDリーダ・ライタ装置のアンテナの出力レベルを調整することを特徴とする個体認識範囲調整方法によって達成できる。
上記の課題は、上記の如き個体認識装置の個体認識範囲を調整する個体認識範囲調整方法であって、該リード/ライト可能範囲を制御するパラメータと該検出範囲を制御するパラメータとの間の相関性を示す相関データに基づいて、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を同時に、且つ、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲の相対配置が最適となるように調整することを特徴とする個体認識範囲調整方法によって達成できる。
上記の課題は、上記の如き個体認識装置のコンピュータに、個体認識範囲を調整を行わせるプログラムであって、該コンピュータに、治具に設けられた複数のRFIDタグに対して該RFIDリーダ・ライタ装置がリード/ライトを行えるか否かに応じて該リード/ライト可能範囲を検出させる手順と、検出されたリード/ライト可能範囲に応じて該RFIDリーダ・ライタ装置のアンテナの出力レベルを調整させる手順とを含むことを特徴とするプログラムによって達成できる。
上記の課題は、上記の如き個体認識装置のコンピュータに、個体認識範囲を調整させるプログラムであって、該コンピュータに、該リード/ライト可能範囲を制御するパラメータと該検出範囲を制御するパラメータとの間の相関性を示す相関データに基づいて、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を同時に、且つ、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲の相対配置が最適となるように調整させる手順を含むことを特徴とするプログラムによって達成できる。
本発明によれば、安価で簡単な構成で対象物の有無及び移動方向を判断することができ、簡単な処理でこのような判断を行うことができる個体認識方法及び装置、個体認識範囲調整方法、及びプログラムを実現可能である。
本発明は、マイクロ波方式のUHF帯周波数を使用したRFIDタグを用いる。RFIDタグは、例えばバッテリを備えていないパッシブタグである。RFIDタグ自体は周知の構成を有し、認識の対象となる対象物に付けられるか、或いは、対象物を指示する支持部材に付けられる。RFIDタグの対象物への付け方は特に限定されず、例えば接着剤等により対象物に固定されても取り外し可能に接着されても、対象物と一体的に形成されていても良い。同様に、RFIDタグの支持部材への付け方は特に限定されず、例えば接着剤等により支持部材に固定されても取り外し可能に接着されても、支持部材と一体的に形成されていても良い。
本発明の個体認識方法は、アンテナを有するRFIDリーダ・ライタ装置と範囲センサとを備えた本発明の個体認識装置を用いる。RFIDリーダ・ライタ装置は、アンテナのリード/ライト(R/W)可能範囲内にあるRFIDタグに対してR/Wが可能であり、範囲センサは、範囲センサの検出範囲内にある対象物を検出可能である。範囲センサの検出範囲は、RFIDリーダ・ライタ装置のR/W可能範囲より狭く設定されると共に、移動してくる対象物が先ず検出範囲と重ならないR/W可能範囲内に入り、次にR/W可能範囲と重なる検出範囲内に入り、次に検出範囲と重ならないR/W可能範囲に入ってからこのR/W可能範囲から出るように、R/W可能範囲と検出範囲を一部重なるように対象物の移動方向に対して設定される。対象物の個体認識は、RFIDリーダ・ライタ装置と範囲センサの検出結果に基づいて行われる。
本発明の個体認識範囲調整方法は、複数のRFIDタグを備えた治具を用いてRFIDリーダ・ライタ装置のR/W可能範囲を検出して調整する。
又、本発明の個体認識範囲調整方法は、R/W可能範囲を制御するパラメータと検出範囲を制御するパラメータとの間の相関性を示す相関データを予め求めておき、この相関データに基づいてR/W可能範囲と検出範囲を同時に、且つ、R/W可能範囲と検出範囲の相対配置が最適となるように調整する。R/W可能範囲と検出範囲は、必要に応じて作業者が理解しやすい形式で表示する。
本発明のプログラムは、コンピュータに、上記の如き個体認識方法による個体認識及び/又は個体認識範囲調整方法による個体認識範囲の調整を行わせる。プログラムは、コンピュータ読み取り可能は各種記憶媒体に格納されていても良い。
以下に、本発明の個体認識方法及び装置、個体認識範囲調整方法、及びプログラムの各実施例を、図面と共に説明する。
図1は、本発明の個体認識装置の一実施例を示す図である。個体認識装置1は、RFIDリーダ・ライタ装置11、範囲センサ21及びパーソナルコンピュータ(PC)31を備える。RFIDリーダ・ライタ装置11は、R/W可能範囲R1を有するアンテナ12を備え、マイクロ波方式のUHF帯周波数を使用したパッシブRFIDタグ7がR/W可能範囲R1内にあると、このRFIDタグ7に対してR/Wを行う周知の構成を有する。範囲センサ21は、検出範囲R2を有する超音波センサ、赤外線センサ、光電センサ等の周知の構成のセンサからなり、検出範囲R2内にある対象物5を検出する。ここでは説明の便宜上、RFIDタグ7が対象物5に付けられているものとするが、RFIDタグ7は対象物5を支持する支持部材に付けられていても良い。PC31は、個体認識装置1全体の制御を司るものであり、CPU等のプロセッサとCPUが実行するプログラムやデータを格納する記憶部とを有する周知のハードウェア構成を有する。
図1に示すように、範囲センサ21の検出範囲R2は、RFIDリーダ・ライタ装置11のR/W可能範囲R1より狭く設定されると共に、移動してくる対象物5が先ず検出範囲R2と重ならないR/W可能範囲R1a内に入り、次にR/W可能範囲R1と重なる検出範囲R2内に入り、次に検出範囲R2と重ならないR/W可能範囲R1bに入ってからR/W可能範囲R1外に出るように、R/W可能範囲R1と検出範囲R2を一部重なるように対象物5の移動方向Xに対して設定される。図1において、R/W可能範囲R1と重なる検出範囲R2はハッチングで示す。尚、R/W可能範囲R1及び検出範囲R2の形状は、いずれも図1に示す形状に限定されるものではない。
対象物5の個体認識は、RFIDリーダ・ライタ装置11と範囲センサ21の検出結果に基づいて行われる。つまり、R/W可能範囲R1内に入ったRFIDタグ7に格納されているID情報等をリードすることで対象物5の固有情報が認識され、このRFIDタグ7が付けられた対象物5が検出範囲R2に入るとこの対象物5が処理対象であると認識され、検出範囲R2から出ると処理対象ではないと認識され、R/W可能範囲R1外に出ると固有情報を認識するべき対象ではないと認識される。
言うまでもなく、個体認識される対象物5の移動方向は移動方向Xに限定されず、移動軌跡は直線的なものであっても、曲線的なものであっても、これらの組み合わせであっても良い。要は、対象物5に付けられたRFIDタグ7が最初に検出範囲R2と重ならないR/W可能範囲R1a(又はR1b)内に入り、次にR/W可能範囲R1と重なる検出範囲R2内に入り、次に検出範囲R2と重ならないR/W可能範囲R1b(又はR1a)に入ってからR/W可能範囲R1外に出るような軌跡で移動する対象物5であれば、その移動方向は一定である必要はなく、又、特に限定されない。更に、対象物5は、同じR/W可能範囲R1a又はR1bから出入りしても良い。通常、個体認識されるべき対象物5の移動軌跡はある程度予測可能であるため、この移動軌跡に合わせてR/W可能範囲R1及び検出範囲R2を個体認識が可能となるような相対位置関係で設定しておけば良い。
図2は、個体認識装置1の動作を説明するフローチャートである。図2に示す個体認識処理は、PC31のCPUにより実行される。
図2において、個体認識処理が開始されると、ステップS1はRFIDリーダ・ライタ装置11と通信可能となったRFIDタグ7があるか否かを判定することで、アンテナ12のR/W可能範囲R1(R1a)内に移動方向Xへ移動するRFIDタグ7(即ち、対象物5)が到着したか否かを判定する。ステップS1の判定結果がNOであると、ステップS2はRFIDタグ7(即ち、対象物5)がR/W可能範囲R1(R1a)内に未到着であると判断し、処理はステップS1へ戻る。
他方、ステップS1の判定結果がYESであると、ステップS3は範囲センサ21の検出範囲R2内に対象物5が到着したか否かを範囲センサ21の出力に基づいて判定する。ステップS3の判定結果がNOであると、ステップS4はRFIDリーダ・ライタ装置11と通信可能なRFIDタグ7があるか否かを判定することで、R/W可能範囲R1内にRFIDタグ7が存在するか否かを判定する。ステップS4の判定結果がYESであると、処理はステップS3へ戻る。ステップS4の判定結果がNOであると、RFID7(即ち、対象物5)はR/W可能範囲R1の外に出ているため、対象物5は個体認識が行われる個体認識範囲の外にあると判断され、処理はステップS1戻る。
ステップS3の判定結果がYESであると、対象物5はR/W可能範囲R1と検出範囲R2とが重なる領域内にあるため、ステップS5は対象物5が個体認識が行われる個体認識範囲内にあると判断し、処理はステップS6へ進む。ステップS6は対象物5が検出範囲R2内にあるか否かを範囲センサ21の出力に基づいて判定する。ステップS6の判定結果がYESであると、処理はステップS5へ戻る。
ステップS6の判定結果がNOであると、ステップS7はRFIDリーダ・ライタ装置11と通信可能なRFIDタグ7があるか否かを判定することで、RFIDタグ7がR/W可能範囲R1(Rb)内に存在するか否かを判定する。ステップS6の判定結果がYESであると、ステップS8はRFID7がRFIDリーダ・ライタ装置11と通信可能なR/W可能領域R1(Rb)内にあると判断し、処理はステップS7へ戻る。他方、ステップS7の判定結果がNOであると、対象物5が個体認識範囲の外に移動してR/W可能領域Rbの外にも出たと判断し、処理は終了する。
このように、本実施例では、安価で簡単な構成を用い、且つ、比較的簡単な制御を行うことで、移動方向が一定でない対象物であってもその個体認識を行うことができる。具体的には、個体認識装置は、アンテナを有する1つのRFIDリーダ・ライタ装置と、1つの範囲センサと、制御部を構成する1台の汎用コンピュータとを備えれば良い。
図3及び図4は、本発明が対象物の製造ラインに適用された実施例を説明する図である。ここでは説明の便宜上、対象物が製造される製品であり、製造ラインが製品を組み立てる組立ラインであるものとする。図3は、一例として製品の組立ラインを示す図であり、図4は、製品の組立ライン用の個体認識装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図3及び図4中、図1と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図3に示す組立ライン41には、組立工程42−1〜42−N(ただし、Nは2以上の整数)が含まれる。各組立工程42−1〜42−Nには、図1と同様の構成の個体認識装置1が設けられている。組立ライン41の搬送ベルト43上には、製品5を支持するパレット(支持部材)9が載せられており、移動方向Xへ移動される。各パレット9には、そのパレット9が支持する製品5に対応するRFIDタグ7が付けられている。
図4に示す個体認識装置51は、基本的にはN個の個体認識装置1がネットワーク33を介してサーバ35により集中管理され制御される構成を有する。ここでは、説明の便宜上、1つのPC31が複数の個体認識装置1に対して共通に設けられている場合、即ち、1つのPC31が複数の個体認識装置1で共用される場合を示すが、各個体認識装置1に対して1つのPC31を設けても良いことは言うまでもない。又、PC31を省略して、サーバ35側で全てのPC31の処理を行うようにしても良い。
図3に示す如き組立ライン41では、各組立工程42−1〜42−Nにおける製品5の通過時刻を記録し、製造工数の把握や異常時の滞留時間等の組立ライン41の状況を把握することが生産管理上必要となる。
従来、一般的には、作業者がバーコードリーダを使用して製品と一緒に組立ラインを流れる伝票やパレットに貼られているラベルのバーコードを手作業で読み取る作業を行う。製品サイズが一定で、パレットの仕様が一定の場合には、固定位置にバーコードを設置出来るので自動でバーコードを読み取ることも可能であるが、最近は、多品種を混流で製造するスタイルが増加しており、バーコードの固定化が困難である。又、複数の製品をまとめて組立ラインに流す場合もあり、まとめて製品情報を取得する必要もある。このような製造条件においては、ある程度製品との距離が取れ一括して情報を読み取れるUHF帯のRFIDタグの利用が有利となる。又、バーコードを利用する場合には、組立ラインを流れる製品の各組立工程における通過時刻データは、ネットワークを使いデータサーバ等に保管する必要があるが、UHF帯のRFIDタグを用いれば、RFIDタグに時刻等情報をライトできるため、ネットワークがダウンした場合でも、運用が可能になるという利点もある。
マイクロ波方式のUHF帯周波数を使用したRFIDタグを利用する場合、アンテナから出力される電波による人体、設備への影響や電波障害等の問題を引き起こす可能性のある現場においては、RFIDタグが付けられた対象物の個体認識範囲を安全、且つ、容易に、熟練者のスキルを必要とすることなく制御することが望まれる。
又、RFIDタグに対するRFIDリーダ・ライタ装置のR/W可能範囲は、電波の強度及び周辺の環境で決まるため、R/W可能範囲を正確に把握することは難しく、電波の出力を手動で調整しながらの確認作業では多大な工数及び時間を要する。特に製造現場等では、製造ラインの変更は業種によっては比較的頻繁に発生し、変更の都度アンテナの設置や出力調整等が必要となるため、より効率的に熟練者のスキルを要さずにアンテナの設置や出力調整等を行えることが求められている。
本発明の個体認識範囲調整方法の一実施例では、簡単な構成の治具を用いた簡単な作業でRFIDタグに対するRFIDリーダ・ライタ装置のR/W可能範囲を正確に把握すると共に調整可能とする。
図5は、治具を用いた個体認識範囲調整方法を説明する図である。図5中、図1と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。又、図5において、範囲センサ等の図示は省略する。
図5に示すように、治具300は大略コの字状の部材301と3つのRFIDタグ7とで構成されている。部材301の両端にあるアーム部分には夫々RFIDタグ7が設けられ、残りの1つのRFIDタグ7は部材301の中央部分に設けられている。部材301は、矢印X1で示す方向上の長さが調整可能であると共に、矢印Y1で示す方向上の長さが調整可能な構成となっている。部材301のX1方向上の長さは、アンテナ12のR/W可能範囲R1のX1方向上の最大幅を検出するように調整され、部材301のY1方向上の長さは、R/W可能範囲R1のY1方向上の最大長さを検出するように調整される。部材301のX1方向上の長さ及びY1方向上の長さは、いずれもアンテナ12の出力(電波の強度)に応じて調整できる。
RFIDリーダ・ライタ装置11が治具300のRFIDタグ7からID情報等の情報のリードに成功すると、PC31はランプ制御部61を介して対応するランプ62をオン状態(点灯状態)に制御し、情報をリードできないと対応するランプ62をオフ状態(消灯状態)に制御する。従って、3つのRFIDタグ7の全てから情報をリードできると、対応する3つのランプ62は全てオン状態となる。これにより、作業者は視覚的にR/W可能範囲R1を確認することができる。尚、PC31がランプ62を直接制御可能な場合には、ランプ制御部61は省略可能である。
ランプ62は、個体認識装置101側に設けられていても、治具300側に設けられていても良い。ランプ62が治具300側に設けられている場合には、ランプ62とランプ制御部61とを接続するラインが個体認識装置101に対して着脱可能なケーブルで構成される。又、ランプ62を用いる代わりに、個体認識装置101の操作部等に設けられた表示部(図示せず)にランプ62のオン/オフ情報を表示するようにしても良い。
図6は、個体認識装置101の動作を説明するフローチャートである。図6に示す個体認識範囲の調整処理は、PC31のCPUにより実行される。
図6において、個体認識範囲の調整処理が開始されると、ステップS11は所望のR/W可能範囲R1を決定し、ステップS12は決定されたR/W可能範囲R1に併せて部材301のX1方向上の長さ及びY1方向上の長さを調整する。ステップS13はアンテナ12の出力をオンとし、ステップS14は治具300のRFIDタグ7に対するリード(又は、ライト)が可能であるか否かを判定する。ステップS14の判定結果がYESであると、ステップS15はリード(又は、ライト)が可能であったRFIDタグ7に対応するランプ62をランプ制御部61を介してオン状態に制御する。ステップS16は全てのランプ62がオン状態であるか否かを判定する。ステップS14又はS16の判定結果がNOであると、ステップS17では作業者により治具300がアンテナ12に近づけたり部材301のX1方向上及び/又はY1方向上の長さ(即ち、RFIDタグ7のピッチ)が減少するよう調整されたのを待ってから、処理はステップS13へ戻る。
他方、ステップS16の判定結果がYESであると、ステップS18はジグ300のアンテナ12に対する位置を現在の位置に決定するか否かを作業者からの指示(操作部のキー等からの入力操作)に基づいて判定する。ステップS18の判定結果がNOであると、ステップS19では作業者により治具300がアンテナ12から遠ざけられたり部材301のX1方向上及び/又はY1方向上の長さ(即ち、RFIDタグ7のピッチ)が増加するよう調整されたのを待ってから、処理はステップS13へ戻る。
ステップS18の判定結果がYESであると、ステップS20は治具300の部材301のX1方向上及びY1方向上の長さがステップS11で決定されたR/W可能範囲R1に対して想定された通りのものであるか否かを作業者からの指示(操作部のキー等からの入力操作)に基づいて判定する。ステップS20の判定結果がNOであると、ステップS21はRFIDリーダ・ライタ装置11を介してアンテナ12の出力を調整し、処理はステップS12へ戻る。ステップS20の判定結果がYESであると、処理は終了する。
図1に示すような製造ラインに限らず、対象物や製造環境等が変化すれば、それに合わせてRFIDリーダ・ライタ装置のR/W可能範囲を設定するためにアンテナの出力を調整する必要がある。又、製品等の対象物を検出する範囲センサの検出範囲の調整も必要になる。特にアンテナから出力される電波は、目に見えないため、R/W可能範囲を調整するには、電波の強度をスペクトルアナライザ等の高価な測定機器を用いて行われるが、測定には専門の知識が必要とされると共に、多大な工数及び時間を要する。更に、アンテナのR/W可能範囲と範囲センサの検出範囲を同期させないで個々の調整を行ったのでは、多大な工数及び時間を要し、熟練者のスキルも要求される。
そこで、R/W可能領域及び範囲センサの検出範囲の同期化を図り、更にこれらの範囲を視覚的に確認可能とすることにより、熟練者のスキルがない作業者であっても容易、且つ、短時間にR/W可能領域及び範囲センサの検出範囲を調整できる環境を提供することが望まれる。
本発明の個体認識範囲調整方法の他の実施例では、R/W可能範囲を制御するパラメータと検出範囲を制御するパラメータとの間の相関性を示す相関データを予め求めておき、この相関データに基づいてR/W可能範囲と検出範囲を同時に、且つ、R/W可能範囲と検出範囲の相対配置が最適となるように調整する。R/W可能範囲と検出範囲は、必要に応じて作業者が理解しやすい形式で表示する。
つまり、RFIDタグに対して情報のリード/ライトを行うRFIDリーダ・ライタ装置のアンテナの出力の指向性は、特性としては既知であり、アンテナの出力を調整するパラメータにより制御することができる。他方、対象物を検出する範囲センサの出力も電圧等のパラメータにより制御することができる。そこで、これらパラメータ間の相関性を示す相関データを予め求めておき、この相関データに基づいてアンテナの出力(即ち、R/W可能範囲)と範囲センサの出力(即ち、検出範囲)の制御を同期して行う。パラメータは、デジタルスイッチやダイヤル等の周知の調整手段を用いて制御可能である。更に、アンテナの出力(電波の強度)、即ち、R/W可能範囲、及び範囲センサの検出範囲をデジタル表示、指向性グラフ表示等の形式で表示することにより、R/W可能範囲及び検出範囲を視覚的に確認できる。
図7は、他の個体認識範囲調整方法を説明する図である。図7中、図1と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図7において、アンテナ12の出力、即ち、R/W可能範囲R1を制御する出力制御電圧等の第1のパラメータと、範囲センサ21の検出範囲R2を制御する出力制御電圧等の第2のパラメータとの間の相関性を示す相関データは、予め求められて例えばPC31内の記憶部に格納されている。従って、調整手段71によりアンテナ12の出力を調整すると、PC31は調整値に応じた第1のパラメータをRFIDリード/ライタ装置11に供給してアンテナ12の出力を制御すると共に、記憶部に予め格納されている相関データに基づいて調整値に対応する第2のパラメータをセンサ制御部73に供給して範囲センサ21の出力を制御する。これにより、R/W可能範囲R1及び検出範囲R2は調整値に応じて同時に、且つ、相関データに基づいて調整が行われるので、R/W可能範囲R1と検出範囲R2の相対配置が最適となるように調整される。
R/W可能範囲R1と検出範囲R2は、必要に応じて作業者が理解しやすい形式で表示部72に表示する。R/W可能範囲R1と検出範囲R2は、表示部72上に例えば数値で表示しても、図7中表示部72の左側に示すように各範囲R1,R2を可視化した状態で表示しても良い。後者の場合、R/W可能範囲R1と検出範囲R2の視覚的な確認が特に容易である。この表示部72は、例えば個体認識装置201の操作部に各種キー等と共に設けられている。又、上記調整手段71は、操作部に設けられたキー等であっても良い。尚、PC31が範囲センサ21を直接制御可能な場合には、センサ制御部73は省略可能である。
図8は、個体認識装置201の動作を説明するフローチャートである。図8に示す個体認識範囲の調整処理は、PC31のCPUにより実行される。
図8において、ステップS31は表示部72にアンテナ出力調整画面を表示する。このアンテナ出力調整画面上では、作業者が調整手段71を操作することでアンテナ12の出力(電波の強度)を所望の出力レベルに設定できる。この場合、アンテナ出力調整画面は、設定された出力レベルに応じてアンテナ12のR/W可能範囲R1を可視化した状態で表示しても良い。要は、アンテナ出力調整画面は、アンテナ12の出力又はR/W可能範囲R1を設定できるものであれば良い。ステップS32では、作業者が調整手段71を操作することでアンテナ出力調整画面上でアンテナ12の出力を所望の出力レベルに設定する。ステップS33は設定された出力レベルを得るための第1のパラメータを求めてRFIDリーダ・ライタ装置11に供給し、ステップS34は設定された所望の出力レベルが得られるようにアンテナ12の出力をオンにする。これにより、RFIDリーダ・ライタ装置11はアンテナ12を介してRFID7へのリード/ライトを行える状態となる。
ステップS35は、ステップS32で設定されたアンテナ12の出力レベルに対応する範囲センサ21の出力を得るための第2のパラメータを、設定された所望の出力レベルを得るための第1のパラメータと記憶部に予め格納されている相関データとに基づいて求めて(例えば、相関テーブルから第2のパラメータを読み出して)センサ制御部73に供給し、ステップS36は第2のパラメータで決定される出力が得られるように範囲センサ21をオンにする。
ステップS37は、アンテナ12の出力レベルと範囲センサ21の出力、即ち、R/W可能範囲R1と検出範囲R2を視覚的に確認できる形式で表示部72上に表示する。ステップS38はアンテナ12(即ち、RFIDリード/ライタ装置11)及び範囲センサ21が正常に動作しているか否かを判定し、判定結果がNOであると処理はステップS32へ戻る。他方、ステップS38の判定結果がYESであると、処理は終了する。
ステップS38の判定は、例えば設定されたR/W可能範囲R1内のRFID7に対してリード/ライトが可能であるか否かと、設定された検出範囲R2内の対象物の検出が可能であるか否かを作業者が確認することで行える。又、R/W可能範囲R1内のRFID7に対してリード/ライトが可能であるか否かの判定には、例えば上記実施例の治具300を用いても良い。
尚、本発明は、以下に付記する発明をも包含するものである。
(付記1) リード/ライト可能範囲内にあるRFIDタグに対してリード/ライトを行うRFIDリーダ・ライタ装置を用いる個体認識方法であって、
RFIDタグで認識される移動してくる対象物を範囲センサで検出し、
該範囲センサの検出範囲を該リード/ライト可能範囲より狭く設定すると共に、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を一部重なるように設定し、
該対象物の個体認識を該RFIDリーダ・ライタ装置と該範囲センサの検出結果に基づいて行うことを特徴とする、個体認識方法。
(付記2) 該範囲センサの検出範囲は、該移動してくる対象物が先ず該検出範囲と重ならないリード/ライト可能範囲内に入り、次にR/W可能範囲と重なる検出範囲内に入り、次に該検出範囲と重ならないリード/ライト可能範囲に入ってからこのリード/ライト可能範囲から出るように、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を一部重なるように設定されることを特徴とする、付記1記載の個体認識方法。
(付記3) 該リード/ライト可能範囲を制御するパラメータと該検出範囲を制御するパラメータとの間の相関性を示す相関データに基づいて該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を同時に、且つ、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲の相対配置が最適となるように調整することを特徴とする、付記1又は2記載の個体認識方法。
(付記4) 該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を視覚的に確認可能な形式で表示することを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項記載の個体認識方法。
(付記5) リード/ライト可能範囲内にあるRFIDタグに対してリード/ライトを行うRFIDリーダ・ライタ装置と、
RFIDタグで認識される移動してくる対象物を検出する範囲センサと、
該RFIDリーダ・ライタ装置と該範囲センサの検出結果に基づいて該対象物の個体認識を行う手段とを備え、
該範囲センサの検出範囲は該リード/ライト可能範囲より狭く設定されていると共に、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を一部重なるように設定されていることを特徴とする、個体認識装置。
(付記6) 該範囲センサの検出範囲は、該移動してくる対象物が先ず該検出範囲と重ならないリード/ライト可能範囲内に入り、次にR/W可能範囲と重なる検出範囲内に入り、次に該検出範囲と重ならないリード/ライト可能範囲に入ってからこのリード/ライト可能範囲から出るように、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を一部重なるように設定されていることを特徴とする、付記5記載の個体認識装置。
(付記7) 該リード/ライト可能範囲を制御するパラメータと該検出範囲を制御するパラメータとの間の相関性を示す相関データを格納する記憶部と、
該相関データに基づいて該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を同時に、且つ、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲の相対配置が最適となるように調整する手段とを備えたことを特徴とする、付記5又は6記載の個体認識装置。
(付記8) 該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を視覚的に確認可能な形式で表示する表示部を備えたことを特徴とする、付記5〜7のいずれか1項記載の個体認識装置。
(付記9) 付記5又は6記載の個体認識装置の個体認識範囲を調整する個体認識範囲調整方法であって、
治具に設けられた複数のRFIDタグに対して該RFIDリーダ・ライタ装置がリード/ライトを行えるか否かに応じて該リード/ライト可能範囲を検出し、
検出されたリード/ライト可能範囲に応じて該RFIDリーダ・ライタ装置のアンテナの出力レベルを調整することを特徴とする、個体認識範囲調整方法。
(付記10) 該治具に設けられた各RFIDタグの位置は、互いに直交する2方向上調整可能であることを特徴とする、付記9記載の個体認識範囲調整方法。
(付記11) 付記5又は6記載の個体認識装置の個体認識範囲を調整する個体認識範囲調整方法であって、
該リード/ライト可能範囲を制御するパラメータと該検出範囲を制御するパラメータとの間の相関性を示す相関データに基づいて、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を同時に、且つ、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲の相対配置が最適となるように調整することを特徴とする、個体認識範囲調整方法。
(付記12) 該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を視覚的に確認可能な形式で表示することを特徴とする、付記11記載の個体認識範囲調整方法。
(付記13) 付記5〜8のいずれか1項記載の個体認識装置が備えるコンピュータに、該RFIDリーダ・ライタ装置と該範囲センサの検出結果に基づいて該対象物の個体認識を行わせる手順を含むことを特徴とする、プログラム。
(付記14) 付記5又は6記載の個体認識装置のコンピュータに、個体認識範囲を調整を行わせるプログラムであって、
該コンピュータに、治具に設けられた複数のRFIDタグに対して該RFIDリーダ・ライタ装置がリード/ライトを行えるか否かに応じて該リード/ライト可能範囲を検出させる手順と、
検出されたリード/ライト可能範囲に応じて該RFIDリーダ・ライタ装置のアンテナの出力レベルを調整させる手順とを含むことを特徴とする、プログラム。
(付記15) 付記5又は6記載の個体認識装置のコンピュータに、個体認識範囲を調整させるプログラムであって、
該コンピュータに、該リード/ライト可能範囲を制御するパラメータと該検出範囲を制御するパラメータとの間の相関性を示す相関データに基づいて、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を同時に、且つ、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲の相対配置が最適となるように調整させる手順を含むことを特徴とする、プログラム。
(付記16) 該コンピュータに、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を視覚的に確認可能な形式で表示させる手順を含むことを特徴とする、付記11記載の個体認識範囲調整方法。
以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは言うまでもない。
本発明の個体認識装置の一実施例を示す図である。 個体認識処理を説明するフローチャートである。 製品の組立ラインを示す図である。 製品の組立ライン用の個体認識装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 治具を用いた個体認識範囲調整方法を説明する図である。 個体認識範囲の調整処理を説明するフローチャートである。 他の個体認識範囲調整方法を説明する図である。 他の個体認識範囲の調整処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 個体認識装置
5 対象物
7 RFIDタグ
11 RFIDリーダ・ライタ装置
12 アンテナ
21 範囲センサ
31 PC
35 サーバ
41 組立ライン
300 治具

Claims (5)

  1. リード/ライト可能範囲内にあるRFIDタグに対してリード/ライトを行うRFIDリーダ・ライタ装置を用いる個体認識方法であって、
    RFIDタグで認識される移動してくる対象物を範囲センサで検出し、
    該範囲センサの検出範囲を該リード/ライト可能範囲より狭く設定すると共に、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を一部重なるように設定し、
    該対象物の個体認識を該RFIDリーダ・ライタ装置と該範囲センサの検出結果に基づいて行うことを特徴とする、個体認識方法。
  2. リード/ライト可能範囲内にあるRFIDタグに対してリード/ライトを行うRFIDリーダ・ライタ装置と、
    RFIDタグで認識される移動してくる対象物を検出する範囲センサと、
    該RFIDリーダ・ライタ装置と該範囲センサの検出結果に基づいて該対象物の個体認識を行う手段とを備え、
    該範囲センサの検出範囲は該リード/ライト可能範囲より狭く設定されていると共に、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を一部重なるように設定されていることを特徴とする、個体認識装置。
  3. 該範囲センサの検出範囲は、該移動してくる対象物が先ず該検出範囲と重ならないリード/ライト可能範囲内に入り、次にR/W可能範囲と重なる検出範囲内に入り、次に該検出範囲と重ならないリード/ライト可能範囲に入ってからこのリード/ライト可能範囲から出るように、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を一部重なるように設定されていることを特徴とする、請求項2記載の個体認識装置。
  4. 請求項2又は3記載の個体認識装置の個体認識範囲を調整する個体認識範囲調整方法であって、
    治具に設けられた複数のRFIDタグに対して該RFIDリーダ・ライタ装置がリード/ライトを行えるか否かに応じて該リード/ライト可能範囲を検出し、
    検出されたリード/ライト可能範囲に応じて該RFIDリーダ・ライタ装置のアンテナの出力レベルを調整することを特徴とする、個体認識範囲調整方法。
  5. 請求項2又は3記載の個体認識装置の個体認識範囲を調整する個体認識範囲調整方法であって、
    該リード/ライト可能範囲を制御するパラメータと該検出範囲を制御するパラメータとの間の相関性を示す相関データに基づいて、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲を同時に、且つ、該リード/ライト可能範囲と該検出範囲の相対配置が最適となるように調整することを特徴とする、個体認識範囲調整方法。
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