JP2008002392A - 車載電子機器の出力回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】電波ノイズによる誤動作を好適に回避しつつも小型化を実現することのできる車載電子機器の出力回路を提供する。
【解決手段】信号線LFは、バイポーラトランジスタ32のコレクタ及びエミッタを介して接地されている。また、バイポーラトランジスタ32のベースには、定電流源33の電流が出力されている。バイポーラトランジスタ32のエミッタ及びベース間には、スイッチング素子34〜36が接続されており、これらの全てがオフとなることで、バイポーラトランジスタ32がオンとなる。
【選択図】 図2
【解決手段】信号線LFは、バイポーラトランジスタ32のコレクタ及びエミッタを介して接地されている。また、バイポーラトランジスタ32のベースには、定電流源33の電流が出力されている。バイポーラトランジスタ32のエミッタ及びベース間には、スイッチング素子34〜36が接続されており、これらの全てがオフとなることで、バイポーラトランジスタ32がオンとなる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、車載電子機器間のインターフェースを構成する車載電子機器の出力回路に関する。
ガソリン機関の備えるイグナイタでは、制御装置から点火コイルの点火を指示する点火信号が出力されると、これに基づき、点火コイルを介した放電処理を行う。そして、この際、実際に点火コイルを介した放電がなされたか否かを示すフェールセーフ信号を生成し、制御装置にフィードバックする(特許文献1)。
図5に、上記フェールセーフ信号を出力するための出力回路の一例を示す。図示されるように、フェールセーフ信号IGfは、トランジスタTr1のコレクタを介して信号線LFに出力される。トランジスタTr1のエミッタは接地されており、且つベース及びエミッタ間には、プルダウン抵抗Rpdが接続されている。また、トランジスタTr1のベースは、トランジスタTr2のエミッタ及びコレクタ間を介して電源Bと接続されている。そして、トランジスタTr2のベースは、トランジスタTr3のコレクタ及びエミッタを介して接地されている。
上記構成によれば、トランジスタTr3のオン・オフ操作によって、トランジスタTr1の出力が定まる。換言すれば、トランジスタTr3のオン・オフ操作によって、フェールセーフ信号の論理値が定まる。すなわち、トランジスタTr3がオフのとき、トランジスタTr2がオンし、プルダウン抵抗Rpdに電流が流れることで、トランジスタTr1のベース及びエミッタ間にプルダウン抵抗Rpdの電圧降下量に応じたバイアスが印加される。これにより、トランジスタTr1がオンとなり、フェールセーフ信号が論理「L」となる。一方、トランジスタTr3がオンのとき、トランジスタTr2がオフとなり、トランジスタTr1のベース及びエミッタ間がプルダウン抵抗Rpdによって短絡される。これにより、トランジスタTr1がオンとなり、フェールセーフ信号IGfが論理「H」となる。
ただし、トランジスタTr3がオフであるときに電波ノイズが信号線LFに重畳すると、トランジスタTr1のコレクタ及びベース間の寄生容量を経由して、プルダウン抵抗Rpdに電流が流れることがある。この場合、ベース及びエミッタ間にプルダウン抵抗Rpdの電圧降下に応じたバイアスが印加され、トランジスタTr1が誤動作するおそれがある。ここで、プルダウン抵抗Rpdの抵抗値を小さくすることで電波ノイズによる誤動作を抑制することができる可能性はある。しかしこの場合、トランジスタTr1をオンさせるときにプルダウン抵抗Rpdに要求される電流量が増大する。また、トランジスタTr1のコレクタに容量の大きなコンデンサを接続することで電波ノイズによる誤動作を回避することはできるが、この場合、イグナイタが大型化する。
なお、上記イグナイタの出力回路に限らず、車載電子機器の出力回路にあっては、小型化を実現しつつも電波ノイズによる誤動作を回避することが困難なこうした実情も概ね共通したものとなっている。
特開平8−93611号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電波ノイズによる誤動作を好適に回避しつつも小型化を実現することのできる車載電子機器の出力回路を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、低電位側及び高電位側とそれぞれ接続されるコレクタ及びエミッタのいずれかに外部に信号を出力する信号線が接続されるバイポーラトランジスタと、該バイポーラトランジスタのエミッタ及びベース間の抵抗値を可変とする抵抗値可変手段とを備え、前記抵抗値可変手段により前記エミッタ及びベース間の抵抗値を低減させることで前記バイポーラトランジスタをオフとすることを特徴とする。
上記構成では、エミッタ及びベース間の抵抗値を低減させることでバイポーラトランジスタがオフとされる。このため、信号線に電波ノイズが重畳することでコレクタ及びベース間の寄生容量を経由して電流が流れたとしても、エミッタ及びベース間の電圧降下量を減少させることができる。したがって、電波ノイズによって、エミッタ及びベース間にバイポーラトランジスタをオンさせるバイアスが印加されることを回避することができる。このため、出力回路の誤動作を回避することができる。しかも、抵抗値可変手段によって電波ノイズ対策が可能となることから、出力回路を小型化することもできる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記抵抗値可変手段は、前記エミッタ及びベースと接続されるスイッチング素子を備えて構成されることを特徴とする。
上記構成では、スイッチング素子のオン・オフによって、バイポーラトランジスタのエミッタ及びベース間の抵抗値を切り替えることができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記抵抗値可変手段は、前記エミッタ及びベースと接続される複数のスイッチング素子を備えて構成されて且つ、前記複数のスイッチング素子の各々は、各別の条件にてオン・オフ操作されることを特徴とする。
上記構成では、複数のスイッチング素子が各別の条件にてオン・オフ操作される。そして、これらスイッチング素子のいくつかがオンとされるときにバイポーラトランジスタがオフとされることとなる。このため、複数の条件の論理演算結果をスイッチング素子のオン・オフによって表現することができるため、複数の条件の論理演算結果を信号線に出力することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、点火信号に基づき内燃機関の点火コイルによる放電を行う手段と、前記放電が行われたか否かを判断する判断手段とを更に備え、該判断手段による判断結果を前記抵抗値可変手段の抵抗値の変化によって前記信号線に出力することを特徴とする。
上記構成では、点火コイルの放電の有無の判断結果を出力する際に、バイポーラトランジスタの誤動作を回避することができることから、上記判断結果を良好に伝達することができる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記抵抗値可変手段は、前記ベース及びエミッタ間に接続されて且つ前記点火信号の出力期間に同期してオフ状態となる第1のスイッチング素子と、前記ベース及びエミッタ間に接続されて且つ前記点火コイルを流れる電流が閾値電流以上となることでオフ状態となる第2のスイッチング素子とを備えることを特徴とする。
上記構成では、点火信号の出力期間において点火コイルを流れる電流が閾値以上となるときにバイポーラトランジスタをオンとすることができる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記抵抗値可変手段は、前記第1及び第2のスイッチング素子に加えて、前記ベース及びエミッタ間に接続されて且つ前記点火コイルを流れる電流が前記閾値電流より大きい規定電流以上となることでオン状態となる第3のスイッチング素子を備えることを特徴とする。
点火信号の出力期間において点火コイルを流れる電流が閾値以上となるときにバイポーラトランジスタをオンとする構成の場合、多気筒内燃機関において点火信号が長いと、バイポーラトランジスタをオンとする期間が気筒間でオーバーラップするおそれがある。このため、単一の信号線を用いて放電の有無の判断結果を別の電子機器に伝達することが困難となる。この点、上記構成では、規定電流以上となることでオン状態となる第3のスイッチング素子を備えることで、点火信号の出力期間が長い場合であっても、バイポーラトランジスタのオン期間を制限することができる。このため、多気筒内燃機関に搭載される場合であっても、放電の有無を全気筒で共通の信号線にて伝達することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる車載電子機器の出力回路をイグナイタに適用した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
以下、本発明にかかる車載電子機器の出力回路をイグナイタに適用した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態における多気筒ガソリン機関の制御装置及びイグナイタの全体構成を示す。
電子制御装置(ECU10)は、多気筒ガソリン機関の出力を制御する電子機器である。一方、多気筒ガソリン機関の各気筒の点火プラグ12には、スティックコイル14が接続され、スティックコイル14の上部には、イグナイタ20が設けられている。そして、ECU10は、信号線L1〜Lnを介して各気筒のイグナイタ20に点火信号IGti(i=1〜n)を出力する。これにより、イグナイタ20では、点火プラグ12による放電処理を行い且つ、放電が正常になされたか否かを示す信号であるフェールセーフ信号IGfを、信号線LFを介してECU10に出力する。より正確には、各気筒のイグナイタ20は、フェールセーフ信号IGfiを出力し、OR回路16にてこれらの論理和信号としてのフェールセーフ信号IGfが生成され、信号線LFに出力される。
イグナイタ20は、図中、上部に拡大して示すように、パッケージ化された電子機器である。そして、イグナイタ20は、接地されるグランド端子TGと、フェールセーフ信号IGfiを出力する出力端子TFと、点火信号を取り込む入力端子TTと、電源と接続される電源端子TBとを備えている。
図2に、イグナイタ20の内部の回路構造を示す。
図示されるように、入力端子TTを介して取り込まれる点火信号IGtiは、入力フィルタ22を介して波形整形され、ドライバ24に取り込まれる。ドライバ24では、点火信号IGtiに基づき、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT40)のゲートに所定の電圧を印加する。これにより、IGBT40のコレクタ及びエミッタが導通状態となる。このため、電源端子TBと上記スティックコイル14内の点火コイルの一次側コイル14aと接地とが導通され、1次側コイル14aに電流が流れる。そして、1次側コイル14aの電流が遮断される際に2次側コイル14bに生じる逆起電力によって、点火プラグ12を介して放電がなされる。
ロック防止回路26は、IGBT40がオン状態で固定される(ロックされる)異常が生じたときに、IGBT40を強制的にオフさせる回路である。すなわち、IGBT40近傍には、感温ダイオード42が設けられており、ロック防止回路26では、感温ダイオード42を通じてIGBT40の温度を検出し、温度が所定以上であるときには、IBGT40がオン状態でロックされているとして、ドライバ24を介してIGBT40を強制的にオフとする。
過電流保護回路28は、1次側コイル14aに過度の電流が流れることを抑制する回路である。すなわち、IGBT40のエミッタ及び接地間には、抵抗体31が接続されており、抵抗体31による電圧降下量を、一次側コイル14aに流れる電流として検出する。そして、検出される電流が所定以上であるときには、ドライバ24を介してIGBT40を強制的にオフとする。
過電圧保護回路30は、電源端子TBによって印加される電圧が所定電圧以上となるときに、イグナイタ20内の回路に高電圧が印加されることを回避するための回路である。なお、過電圧保護回路30は、過電圧の印加時に、ドライバ24を介してIGBT40を強制的にオフすることで、IGBT40が定格最大電力を超えて駆動されることを回避する。
イグナイタ20は、更に、上記点火プラグ12による放電の有無を示すフェールセーフ信号IGfiを出力するNPN型のバイポーラトランジスタ32を備えている。バイポーラトランジスタ32のエミッタは接地されており、コレクタは、出力端子TF、OR回路16、信号線LFを介してECU10と接続されている。詳しくは、信号線LFは、ECU10内において、電源18と接続されている。
上記バイポーラトランジスタ32のベースには定電流源33が接続されている。この定電流源33としては、例えば、バイポーラトランジスタ32のベース及び電源端子TB間をコレクタ及びエミッタ間によって接続するトランジスタであって且つ、常時オン状態とされるトランジスタを備えて構成すればよい。
また、バイポーラトランジスタ32のベース及びエミッタ間には、NPN型バイポーラトランジスタからなる第1のスイッチング素子34、第2のスイッチング素子35、及び第4のスイッチング素子36のコレクタ及びエミッタが接続されている。
上記第1のスイッチング素子34のベースには、インバータ37による上記点火信号IGtiの論理反転信号が出力される。これにより、第1のスイッチング素子34は、点火信号IGtiの出力期間に渡ってオンとされる。また、第2のスイッチング素子35のベースには、比較器38の出力端子が接続されている。比較器38の反転入力端子には、抵抗体31の高電位側の電圧が印加され、また、非反転入力端子には、閾値電圧VLが印加されている。これにより、第2のスイッチング素子35は、抵抗体31の電圧が閾値電圧VLを超えることでオフとなる。更に、第3のスイッチング素子36のベースには、比較器39の出力端子が接続されている。比較器39の反転入力端子には、上記閾値電圧VLよりも高い規定電圧VHが印加され、また、非反転入力端子には、抵抗体31の高電位側の端子電圧が印加されている。このため、第3のスイッチング素子36は、抵抗体31の電圧が規定電圧VH以上となることでオンとなる。
上記1次側コイル14aと並列に、ツェナ-ダイオード50とコンデンサ52とが接続されている。また、入力端子TT及び入力フィルタ22間と接地との間には、ツェナ-ダイオード54が接続されている。更に、バイポーラトランジスタ32のコレクタ及び出力端子TF間と接地との間には、ツェナ-ダイオード56が接続されている。
なお、図中、破線にて囲った部分は、それぞれ専用の集積回路(IC)にて構成されている。すなわち、40番台の符号の部材は専用のICにて構成され、20〜30番台の部材は別の専用のICにて構成されている。そして、これら専用のICや、ツェナ-ダイオード50,54,56、コンデンサ52は、リードフレームに搭載され、互いにワイヤーボンディングにて接続されている。
図3に、上記フェールセーフ信号IGf(より正確には、フェールセーフ信号IGfi)の生成態様を示す。詳しくは、図3(a)は、点火信号IGtiの推移を示し、図3(b)は、1次側コイル14aを流れる電流I1の推移を示し、図3(c)は、フェールセーフ信号IGfの推移を示す。更に、図3(d)は、第1のスイッチング素子34の作動状態の推移を示し、図3(e)は、第2のスイッチング素子35の作動状態の推移を示し、図3(f)は、第3のスイッチング素子36の作動状態の推移を示す。
図示されるように、点火信号IGtiが立ち上がる以前においては、フェールセーフ信号IGfは、論理「H」となっている。これは、第1のスイッチング素子34及び第2のスイッチング素子35がオンとされているために、バイポーラトランジスタ32のエミッタ及びベース間が短絡され、ひいてはバイポーラトランジスタ32がオフとされるからである。このため、信号線LFの電位は、電源18の電位となる(論理「H」となる)。
一方、点火信号IGtが立ち上がることで、上記インバータ37の出力が論理「L」となることから、第1のスイッチング素子34がオフとされる。また、点火信号IGtが立ち上がることで、点火コイルの1次側コイル14aを流れる電流I1が上昇する。そして、1次側コイル14aを流れる電流I1が上記閾値電圧VLと対応する閾値電流Ith以上となることで、上記抵抗体31の電圧が閾値電圧VL以上となるために、上記比較器38の出力が論理「L」に反転し、第2のスイッチング素子35がオフとされる。これにより、第1のスイッチング素子34、第2のスイッチング素子35、及び第3のスイッチング素子36の全てがオフ状態となる。このため、バイポーラトランジスタ32のベース及びエミッタ間に所定以上の電位差が生じるため、バイポーラトランジスタ32がオン状態となる。これにより、フェールセーフ信号IGfが論理「L」に反転する。
そして、1次側コイル14aを流れる電流I1が更に上昇して上記規定電圧VHと対応する規定電流Igとなることで、上記抵抗体31の電圧が規定電圧VH以上となるため、比較器39の出力が論理「H」となる。これにより、第3のスイッチング素子36がオン状態となる。このため、バイポーラトランジスタ32のベース及びエミッタ間が短絡され、バイポーラトランジスタ32がオフとなる。これにより、フェールセーフ信号IGfが論理「H」に反転する。そして、その後、点火信号IGtiが論理「L」に反転すると、第1のスイッチング素子34がオン状態となる。また、1次側コイル14aの電流が規定電流Ig未満となることで第3のスイッチング素子36がオフ状態となり、同電流が閾値電流Ith未満となることで第2のスイッチング素子35がオン状態となる。
このように、本実施形態では、点火信号IGtの出力期間において、1次側コイル14aに流れる電流I1が閾値電流Ith以上規定電流Ig未満であるときに、フェールセーフ信号IGfが論理「L」となる。このため、フェールセーフ信号IGfが論理「L」に反転するか否かによって、点火コイルによる放電がなされたか否かを判断することができる。
特に本実施形態では、第1のスイッチング素子34、第2のスイッチング素子35、及び第3のスイッチング素子36の少なくとも1つがオン状態となることで、バイポーラトランジスタ32がオフとされる。このため、バイポーラトランジスタ32がオフ状態であるときには、バイポーラトランジスタ32のベース及びエミッタ間は短絡されている。このため、信号線LFに電波ノイズが重畳することで、バイポーラトランジスタ32のコレクタ及びベース間の寄生容量を経由して電流が流れたとしても、これによって生じるベース及びエミッタ間の電圧は無視し得る。このため、電波ノイズにかかわらず、バイポーラトランジスタ32をオフ状態に維持することができる。
このため、本実施形態では、過電圧保護用の小容量のツェナ-ダイオード56を出力端子TFに接続するだけでノイズ対策をすることができる。すなわち、電波ノイズ対策として大容量のコンデンサを出力端子TFに接続する必要がない。このため、イグナイタ20を小型化することができる。
なお、第3のスイッチング素子36は、図4に示すように、点火信号IGtが長くなるときに、フェールセーフ信号IGfi(i=1〜n)が気筒間でオーバーラップすることを回避する機能を有する。ここで、図4(a)は、i番気筒の点火信号IGtiの推移を示し、図4(b)は、i番気筒の1次側コイル14aを流れる電流の推移を示し、図4(c)は、i番気筒のイグナイタ20の出力端子TFから出力されるフェールセーフ信号IGfiの推移を示す。また、図4(d)は、j番気筒の点火信号IGtjの推移を示し、図4(e)は、j番気筒の1次側コイル14aを流れる電流の推移を示し、図4(f)は、j番気筒のイグナイタ20の出力端子TFから出力されるフェールセーフ信号IGfjの推移を示す。図示されるように、点火信号IGti,IGtjが互いにオーバーラップしているものの、1次側コイル14aを流れる電流が規定電流Igとなることで出力端子TFから出力されるフェールセーフ信号IGfi,IGfjが論理「H」に反転する。これにより、互いの信号が論理「L」となる期間がオーバーラップすることを回避することができる。このため、上記OR回路16によってこれら信号の論理和信号を生成し、これをフェールセーフ信号IGfとして、シリアルラインである信号線LFによってECU10に出力することが可能となる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)バイポーラトランジスタ32のエミッタ及びベース間の抵抗値を低減させることでバイポーラトランジスタ32をオフとした。これにより、信号線LFに電波ノイズが重畳したとしても、バイポーラトランジスタ32をオフ状態に維持することができる。
(2)バイポーラトランジスタ32のエミッタ及びベース間の抵抗値をスイッチング素子34〜36によって可変とした。これにより、スイッチング素子34〜36のオン・オフによって、バイポーラトランジスタ32のエミッタ及びベース間の抵抗値を切り替えることができる。
(3)バイポーラトランジスタ32のベース及びエミッタ間に複数のスイッチング素子34〜36を接続して且つ、複数のスイッチング素子34〜36の各々は、各別の条件にてオン・オフ操作される設定とした。これにより、複数の条件の論理演算結果をバイポーラトランジスタ32のオン・オフによって表現することができるため、複数の条件の論理演算結果を信号線に出力することができる。
(4)エミッタ及びベース間の抵抗値が大きいときにバイポーラトランジスタ32のコレクタを介してフェールセーフ信号IGfを出力することで、フェールセーフ信号IGfを良好に伝達することができる。
(5)点火信号IGtの出力期間に同期してオフ状態となる第1のスイッチング素子34と、1次側コイル14aを流れる電流が閾値電流Ith以上となることでオフ状態となる第2のスイッチング素子35とを備えた。これにより、点火信号IGtの出力期間において1次側コイル14aを流れる電流が閾値電流Ith以上となるときにバイポーラトランジスタ32をオンとすることができる。
(6)1次側コイル14aを流れる電流が閾値電流Ithより大きい規定電流Ig以上となることでオン状態となる第3のスイッチング素子36を備えた。これにより、点火信号IGtの出力期間が長い場合であっても、バイポーラトランジスタ32のオン期間を制限することができる。このため、フェールセーフ信号IGfを全気筒で共通の信号線LFにて適切に伝達することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・イグナイタ20の内部構成としては、先の図2で例示したものに限らない。例えばツェナ-ダイオード56をバイポーラトランジスタ32を含む専用のIC内に備えるようにしてもよい。また、コンデンサ52を省いてもよい。
・抵抗値可変手段を構成するスイッチング素子34〜36としては、バイポーラトランジスタに限らず、例えばMOSトランジスタであってもよい。この場合、バイポーラトランジスタ32のベース及びエミッタ間に、ソース及びドレインを接続すればよい。いずれにせよ、スイッチング素子の導通制御端子(ベース、ゲート)には、例えば点火信号IGtiが論理「H」となる条件等の所定の条件の成立の有無に応じて異なる信号を出力する。
・信号線LFを気筒毎に設けるなら、第3のスイッチング素子36を省いてもよい。
・バイポーラトランジスタ32のベース及びエミッタ間に複数のスイッチング素子を接続する代わりに、単一のスイッチング素子を接続し、同スイッチング素子を、点火信号IGtが出力されていることと、1次側コイル14aに閾値電流Ith以上の電流が流れることとの論理積条件によってオフ操作してもよい。
・信号線LFにフェールセーフ信号IGfを出力するバイポーラトランジスタとしては、NPN型に限らず、PNP型であってもよい。この場合、例えばエミッタに高電圧を印加するとともに抵抗を介してコレクタを接地して且つ、コレクタを信号線と接続するなどしてもよい。
・車載電子機器の出力ドライバとしては、イグナイタ20に搭載されるものに限らない。例えば適宜のセンシング部材であってもよい。こうした場合であっても、コンデンサ等の大型の素子を用いることなく電波ノイズ対策を行ううえでは、本発明の適用は有効である。
10…ECU、20…イグナイタ、32…バイポーラトランジスタ、34…第1のスイッチング素子、35…第2のスイッチング素子、36…第3のスイッチング素子、LF…信号線。
Claims (6)
- 低電位側及び高電位側とそれぞれ接続されるコレクタ及びエミッタのいずれかに、外部に信号を出力する信号線が接続されるバイポーラトランジスタと、
該バイポーラトランジスタのエミッタ及びベース間の抵抗値を可変とする抵抗値可変手段とを備え、
前記抵抗値可変手段により前記エミッタ及びベース間の抵抗値を低減させることで前記バイポーラトランジスタをオフとすることを特徴とする車載電子機器の出力回路。 - 前記抵抗値可変手段は、前記エミッタ及びベースと接続されるスイッチング素子を備えて構成されることを特徴とする請求項1記載の車載電子機器の出力回路。
- 前記抵抗値可変手段は、前記エミッタ及びベースと接続される複数のスイッチング素子を備えて構成されて且つ、
前記複数のスイッチング素子の各々は、各別の条件にてオン・オフ操作されることを特徴とする請求項1又は2記載の車載電子機器の出力回路。 - 点火信号に基づき内燃機関の点火コイルによる放電を行う手段と、
前記放電が行われたか否かを判断する判断手段とを更に備え、
該判断手段による判断結果を前記抵抗値可変手段の抵抗値の変化によって前記信号線に出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車載電子機器の出力回路。 - 前記抵抗値可変手段は、前記ベース及びエミッタ間に接続されて且つ前記点火信号の出力期間に同期してオフ状態となる第1のスイッチング素子と、前記ベース及びエミッタ間に接続されて且つ前記点火コイルを流れる電流が閾値電流以上となることでオフ状態となる第2のスイッチング素子とを備えることを特徴とする請求項4記載の車載電子機器の出力回路。
- 前記抵抗値可変手段は、前記第1及び第2のスイッチング素子に加えて、前記ベース及びエミッタ間に接続されて且つ前記点火コイルを流れる電流が前記閾値電流より大きい規定電流以上となることでオン状態となる第3のスイッチング素子を備えることを特徴とする請求項5記載の車載電子機器の出力回路。
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