JP2007532597A - カルバマート官能基を有するトリアジン誘導体 - Google Patents

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Abstract

カルバマート基を有する新規トリアジン誘導体、その製造方法及びその使用

Description

本発明は、新規のカルバマート官能基を有するトリアジン誘導体、その製造方法及びその使用に関する。
ドイツ国特許出願番号DE10257094.9は、酵素により接触させる、カルバマート官能基を有する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法が記載されている。
サブストラクチャーとしてのトリアジンは記載されていない。
WO87/00851は、カルバマート構造を有する化合物と、複数の反応性ヒドロキシル基及び/又はカルバマート基を有する架橋性有機ポリマー、例えばアミノ樹脂及びメチロール化されたアミノ樹脂及びジイソシアナート又はブロックトジイソシアナートとの混合物を有する被覆組成物を開示している。
多官能性カルバマートは記載されておらず、メラミンに結合しているカルバマートも記載されていない。
本発明の課題は、改善された特性を有する結合剤を生じる、塗膜形成結合剤用の新規架橋剤を提供することであった。
前記課題は、式(I)
Figure 2007532597
[式中、
1は、−NH2、−NH−COOR1、−NH−COO−Y1−O−CO−NR67又は−NCOであり、
2は、−NH2、−NH−COOR2、−NH−COO−Y2−O−CO−NR89又は−NCOであり、
1、Y2及びY3は、相互に無関係に、C2〜C20−アルキレン、C5〜C12−シクロアルキレンであるか又は1つ又は複数の酸素原子及び/又は硫黄原子により及び/又は1つ又は複数の置換又は非置換のイミノ基により及び/又は1つ又は複数のシクロアルキル、−(CO)−、−O(CO)O−、−(NH)(CO)O−、−O(CO)(NH)−、−O(CO)−又は−(CO)O−基によって中断されているC2〜C20−アルキレンであり、その際、前記基はそれぞれアリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ヘテロ原子及び/又は複素環によって置換されていてもよく、
4、R5、R6、R7、R8及びR9は、相互に無関係に、水素、C1〜C18−アルキルを表し、前記基は中断されていないか又は1つ又は複数の酸素原子及び/又は硫黄原子により及び/又は1つ又は複数の置換又は非置換のイミノ基によって中断されているか、
又はC2〜C18−アルキル、C2〜C18−アルケニル、C6〜C12−アリール、C5〜C12−シクロアルキル又は酸素原子、窒素原子及び/又は硫黄原子を有する5員又は6員の複素環であり、その際、前記基はそれぞれアリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ヘテロ原子及び/又は複素環により置換されていてもよく、かつR4とR5、又はR6とR7、又はR8とR9は一緒に環を形成していてもよく、又は式−[Xik−Hの基であり、
1及びR2は、相互に無関係に、C1〜C4−アルキルであり、
kは、1〜50の数であり、及び
iは、それぞれi=1〜kで、相互に無関係に、−CH2−CH2−O−、−CH2−CH2−N(H)−、−CH2−CH2−CH2−N(H)−、−CH2−CH(NH2)−、−CH2−CH(NHCHO)−、−CH2−CH(CH3)−O−、−CH(CH3)−CH2−O−、−CH2−C(CH32−O−、−C(CH32−CH2−O−、−CH2−CH2−CH2−O−、−CH2−CH2−CH2−CH2−O−、−CH2−CHVin−O−、−CHVin−CH2−O−、−CH2CHPh−O−及び−CHPh−CH2−O−からなるグループから選択することができ、その際、Phはフェニルであり、Vinはビニルである]のカルバマート官能基を有する1,3,5−トリアジン誘導体(F)により解決される。
本発明は、さらに、
c) ウレタン基を有するアルコール(C)を、式(II)
Figure 2007532597
[式中、
3は、−NH2又は−NH−COOR1であり、
4は、−NH2又は−NH−COOR2であり、
1及びR2は、前記の意味を表し、及び
3は、C1〜C4−アルキルを表す]の少なくとも1種の1,3,5−トリアジンカルバマート(D)と反応させ、引き続き、
d) 場合により、c)からの反応混合物を精製することによる、
式(I)の1,3,5−トリアジン誘導体(F)の製造方法を提供する。
本発明は、さらに、ウレタン基を有するアルコール(C)を2,4,6−トリイソシアナト−1,3,5−トリアジンと反応させることによる、イソシアナート基を有しかつ基Z1及びZ2の少なくとも1つがイソシアナート基(−NCO)である式(I)の化合物Fの製造方法を提供する。
本願明細書中の意味において、ウレタン基は、基>N−C(=O)−O−のO置換されたかつN−非置換、単置換又は二置換の構造単位である。
ウレタン基を含有するアルコール(C)は、少なくとも1つのウレタン基、有利に1〜10、さらに有利に1〜5、特に有利に1又は2つ、殊に1つのウレタン基を有し、かつ少なくとも1つのヒドロキシル基(−OH)、有利に1〜10、さらに有利に1〜6、特に有利に1〜3、殊に1又は2、特に1つのヒドロキシル基を有する化合物である。
ウレタン基を含有する有利アナルコール(C)は、105〜800000g/mol、有利に120〜25000、さらに有利に200〜5000、特に有利に400〜4500g/molの平均分子量を有する。
ウレタン基を含有する特に有利なアルコール(C)は、
a) アミン(A)をカーボネート(B)と反応させ、かつ
b) 場合により、a)から得られた反応混合物を精製することにより得られる。
この関連でアミンは、アンモニア、第一アミン又は第二アミンであり;カーボネートは、−O−C(=O)−O−の構造単位を有するO,O′−二置換の、環式又は開環のカーボネートである。
ウレタン基を含有する特に有利なアルコール(C)は、式(III)
Figure 2007532597
[式中、
4、R5、R6、R7、R8、R9、Y1、Y2及びY3が前記の意味を表す]に従った反応により得られる。
有利に、二つの基Z1及びZ2の少なくとも一方は、
1は、−NH−COOR1、−NH−COO−Y1−O−CO−NR67及び−NCO、及び
2は、−NH−COOR2、−NH−COO−Y2−O−CO−NR89及び−NCO
からなるグループから選択され;
さらに有利に、二つの基Z1及びZ2の少なくとも一方は、
1は、−NH−COOR1及び−NH−COO−Y1−O−CO−NR67及び
2は、−NH−COOR2及び−NH−COO−Y2−O−CO−NR89
からなるグループから選択され;
特に有利に、二つの基Z1及びZ2の少なくとも一方は、
1は、−NH−COO−Y1−O−CO−NR67、又は
2は、−NH−COO−Y2−O−CO−NR89
であり;
かつ殊に、両方の基は、
1は、−NH−COO−Y1−O−CO−NR67、かつ
2は、−NH−COO−Y2−O−CO−NR89である。
有利に、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は、相互に無関係に、水素、C1〜C12−アルキル、C5〜C6−シクロアルキル又は式−[Xik−Hの基であり;さらに有利に、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は、相互に無関係に、水素、C1〜C4−アルキル、C5〜C6−シクロアルキル又は式−[Xik−Hの基であり;かつ特に有利に、水素、C1〜C4−アルキル又は式−[Xik−Hの基である。特に、基R4とR5又はR6とR7又はR8とR9の一方はそれぞれ水素であり、かつ他方はC1〜C4−アルキル又は式−[Xik−Hの基であり、殊にこれらはそれぞれ両方とも水素である。
1、Y2及びY3は、相互に無関係に、有利にC2〜C10−アルキレン、さらに有利にC2〜C6−アルキレン、さらに有利にC2〜C4−アルキレン、特にC2〜C3−アルキレン、殊にC2−アルキレンであり、その際、前記基はそれぞれアリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ヘテロ原子及び/又は複素環により置換されていてもよい。
kは、有利に1〜30、さらに有利に1〜20、特に有利に1〜10、殊に1〜5である。
有利にXiは、−CH2−CH2−O−、−CH2−CH2−N(H)−、−CH2−CH2−CH2−N(H)−、−CH2−CH(NH2)−、−CH2−CH(NHCHO)−、−CH2−CH(CH3)−O−及び−CH(CH3)−CH2−O−であり、殊に−CH2−CH2−O−、−CH2−CH2−N(H)−、−CH2−CH2−CH2−N(H)−、−CH2−CH(CH3)−O−及び−CH(CH3)−CH2−O−、及び特に有利に−CH2−CH2−O−、−CH2−CH(CH3)−O−及び−CH(CH3)−CH2−O−である。
4、R5、R6、R7、R8及び/又はR9の例は、水素、C1〜C4−アルキル(これは特にメチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル又はtert−ブチルを表す)、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−デシル、n−ドデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル、n−オクタデシル、n−エイコシル、2−エチルヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル、シクロドデシル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシプロピル、5−ヒドロキシ−3−オキサペンチル、8−ヒドロキシ−3,6−ジオキサオクチル又は11−ヒドロキシ−3,6,9−トリオキサウンデシルである。
1、Y2及びY3の例は、1,2−エチレン、1,2−プロピレン、1,1−ジメチル−1,2−エチレン、1−ヒドロキシメチル−1,2−エチレン、2−ヒドロキシ−1,3−プロピレン、1,3−プロピレン、1,4−ブチレン、1,6−ヘキシレン、2−メチル−1,3−プロピレン、2−エチル−1,3−プロピレン、2,2−ジメチル−1,3−プロピレン及び2,2−ジメチル−1,4−ブチレン、又は
Figure 2007532597
又は1,2−、1,3−又は1,4−シクロヘキシレンであり、有利に1,2−エチレン、1,2−プロピレン、1,3−プロピレンであり、特に有利に1,2−エチレン及び1,2−プロピレンであり、さらに特に有利に1,2−エチレンである。
1、R2及びR3は、それぞれ、相互に無関係に、メチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルであり;メチル、エチル及びn−ブチルが有利であり、メチル及びn−ブチルが特に有利であり、殊に有利にメチルである。
基R1、R2及びR3は、同じ又は異なることができ、有利に2つより多くの異なる基は含有しない。
アミン(A)の例は、アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、n−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、プロパノールアミン、ジプロパノールアミン、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシルアミン、アニリン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、テトラエチレンペンタアミン及び平均分子量Mw200〜25000g/mol、有利に400〜8000、さらに有利に750〜5000、特に有利に800〜3000g/molを有するポリエチレンイミンである。
他のアミン(A)は、例えば水素化されたポリアクリロニトリル、アミノ官能基を有する直鎖、分枝鎖又はデンドリマーのポリマー又は少なくとも部分的に加水分解されたポリ−N−ビニルホルムアミドであることができる。
アミノ官能基を含有する直鎖ポリマーは、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、混合されたポリアルキレンオキシド、ポリ−1,3−プロパンジオール、ポリ−THF又はアルコキシル化されたポリオール又はモノオール(その際、少なくとも1つの末端ヒドロキシル基は、アミノ基により置き換えられている)かつアミノ官能化されたポリイソブテンであり、この場合、それぞれ、重量平均分子量Mw200〜25000g/mol、有利に400〜8000、さらに有利に750〜5000、特に有利に800〜3000g/molを有する。この例は、Huntsman Corp.社(Houston)のJeffamines(R)である。
アミノ官能基を含有する分枝したポリマーは、例えば、WO 93/14147,第2頁3行〜第6頁14行に記載されていて、その製造は、同じ明細書、及びWO 95/02008及びWO 97/23514、又はWO 95/20619に製造方法が記載された分枝したポリマー、及びBiomacromolecules, 2002, 3, 926 - 936に記載されたポリエチレングリコールーポリエチレンイミンブロックポリマーである。
有利な分枝したポリマーは、例えば、1,4−ジアミノブタンから出発して、交互にアクリロニトリルのマイケル付加及び前記ニトリル基の水素化により得られたデンドリマーであり、前記デンドリマーは、第1世代(Astramol(R) Am-4, from DSM, Netherlands, CAS No. [120239-63-6])、第二世代(Astramol(R) Am-8, from DSM, Netherlands, CAS No. [154487-83-9])、第三世代(Astramol(R) Am-16, CAS No. [154487-85-1])、第4世代(Astramol(R) Am-32, CAS No. [163611-04-9])又は第5世代(Astramol(R) Am-64, CAS No. [163611-05-0])である。
少なくとも部分的に加水分解されたポリ−N−ビニルホルムアミドは、例えばEP B1 71 050,第1頁31行〜第4頁54行に記載されている。10〜110のK値(フィケンチャーにより、25℃で0.5質量%の塩化ナトリウム水溶液中で測定)を有する、特に有利に30〜80のK値を有し、かつ10〜100mol%、有利に10〜80mol%、さらに有利に20〜60、特に有利に30〜50mol%の分解度(ホルミル基の加水分解の程度)を有する加水分解されたポリ−N−ビニルホルムアミドが有利である。前記のアミンの中で、第一アミン及びアンモニアが有利であり、アミンとしてアンモニアが特に有利である。
カーボネート(B)の例は、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ−n−プロピルカーボネート、ジイソプロピルカーボネート、ジ−n−ブチルカーボネート、1,2−エチレンカーボネート、1,3−プロピレンカーボネート及び1,2−プロピレンカーボネートであり、ジメチルカーボネート、ジ−n−ブチルカーボネート、1,2−エチレンカーボネート、1,3−プロピレンカーボネート及び1,2−プロピレンカーボネートが有利であり、かつ1,2−エチレンカーボネート、1,3−プロピレンカーボネート及び1,2−プロピレンカーボネートが特に有利である。
アミン(A)とカーボネート(B)との反応は、例えばUS 4,820,830、第4欄44行〜第5欄9行から公知であるが、これに制限されるものではない。
一般に、アミン(A)とカーボネート(B)とは、アミン0.7〜1.2mol:カーボネート1mol、有利に0.8〜1.2:1、さらに有利に0.9〜1.1:1、特に有利に0.95〜1.1:1、殊に1:1mol/molの化学量論で相互に反応させる。
この反応は、一般に0〜120℃、特に20〜100℃、特に有利に30〜80℃、さらに特に有利に40〜80℃の温度で行われる。
この反応は、一般に12時間内で、有利に15分〜10時間、さらに有利に30分〜8時間、特に有利に45分〜6時間、殊に1〜4時間で完了する。
この反応は、溶剤なしで又は溶剤、例えばアルコール、エーテル、ケトン、炭化水素又は水の存在で実施することができる。溶剤なしで行うのが有利である。
a)から得られた反応混合物を、所望の場合に、更なる工程b)で、例えば濾過、蒸留、清留、クロマトグラフィー、イオン交換処理、吸着、中性、酸性及び/又はアルカリ性スクラビング、ストリッピング又は晶析により精製することができる。
本発明の有利な実施態様は、
a) 第1アミン又はさらに有利にアンモニアを、カーボネート(B)と0〜120℃の温度で、場合により加圧下で反応させ、
b) 場合により、a)から得られた反応混合物を精製し、
c) a)又はb)からの反応混合物を、少なくとも1種の1,3,5−トリアジンカーボネート(D)又は2,4,6−トリイソシアナト−1,3,5−トリアジンと反応させ、
d) 場合により、c)からの反応混合物を精製することにより
得られるカルバマート官能基を有する1,3,5−トリアジン誘導体を提供することである。
工程c)においてウレタン基を含有するアルコール(C)と、少なくとも1種の1,3,5−トリアジン誘導体(D)又は2,4,6−トリイソシアナト−1,3,5−トリアジンとの反応を、場合により触媒(E)の存在で行う。
特に有利な化合物(C)は2−ヒドロキシエチルカルバマート(カルバミン酸2−ヒドロキシエチルエステル)、2−ヒドロキシプロピルカルバマート、2−ヒドロキシ−1−メチルエチルカルバマート、及び3−ヒドロキシプロピルカルバマートである。
有利な1,3,5−トリアジンカルバマート(D)は、メチル−1,3,5−トリアジンカルバマート、エチル−1,3,5−トリアジンカルバマート、n−ブチル−1,3,5−トリアジンカルバマート又は混合されたメチル/n−ブチル−1,3,5−トリアジンカルバマートである。
式(I)の化合物(F)は有利に、単なる熱による反応又は有利に化合物(D)をウレタン基を有するアルコール(C)と少なくとも1種の触媒(E)を用いて接触させる触媒による反応によって製造することができる。
熱反応管理の場合に、前記反応は140℃までの温度で、有利に130℃までの温度で実施される。
接触プロセスにおける温度は単なる熱的製造の場合よりも低いために、前記方法の場合に一般により良好な色数を達成することができる。
式(III)の化合物(D)中の基R1〜R3は、相互に無関係に、常圧で120℃以下、有利に100℃以下、特に有利に80℃以下、さらに特に有利に70℃以下の沸点を有するアルコールR1OH、R2OH及びR3OHから誘導される。
本発明の方法において特に有利なのは、ウレタン基を含有する前記アルコール(C)であり、この最も低い沸点のアルコール(C)は、アルコールR1OH、R2OH及びR3OHの最も高い沸点のものを少なくとも20℃、有利に少なくとも40℃、特に有利に少なくとも60℃上回る。
接触反応管理の場合に触媒(E)は、本発明により有利に、スズ化合物、セシウム塩、アルカリ金属炭酸塩及び第三アミンからなるグロープから選択される。さらに、触媒として、アルコキシド(例えばC1〜C4−アルキルアルコールのナトリウム又はカリウムアルコキシド、有利にナトリウム及びカリウムのメトキシド及びエトキシド)、水酸化物(例えばNaOH、KOH、Ca(OH)2)、カルボキシラート(例えばC1〜C4−アルキルカルボン酸のナトリウム塩又はカリウム塩、又はClCH2COONa)、酸化物(例えばCaO、MgO、ZnO、Tl23、PbO)、ホスフィン(例えばPPh3)、亜鉛塩(ZnCl)2、及びイオン交換体(強又は弱アルカリアニオン交換体、例えばDOWEX(R) MSA-1)使用することが考えられる。
スズ化合物は、全ての有機金属スズ化合物、有利にスズ(II)n−オクタノアート、スズ(II)2−エチルヘキサノアート、スズ(II)ラウラート、酸化ジブチルスズ、二塩化ジブチルスズ、ジブチルスズジアセタート、ジブチルスズジラウラート、ジブチルスズジマレアート、又はジオクチルスズジアセタート、さらに有利にスズ(II)n−オクトアート、スズ(II)2−エチルヘキサノアート、スズ(II)ラウラート、酸化ジブチルスズ、ジブチルスズジアセタート、ジブチルスズジラウラート、特に有利に、酸化ジブチルスズ、ジブチルスズジアセタート、ジブチルスズジラウラート、及び殊にジブチルスズジラウラートである。
しかしながら、スズ化合物は、毒物学的に懸念があり、従って、これが反応混合物中に残留する場合には特に本発明の場合にあまり有利ではない。それに対して、セシウム塩及びアルカリ金属炭酸塩は懸念がない。
有利なセシウム塩は、次のアニオンを含有するものである:F-、Cl-、ClO-、ClO3 -、ClO4 -、Br-、I-、IO3 -、CN-、OCN-、NO2 -、NO3 -、CO3 2-、S2-、SH-、HSO3 -、SO3 2-、HSO4 -、SO4 2-、S22 2-、S24 2-、S25 2-、S26 2-、S27 2-、S28 2-、H2PO2 -、H2PO4 -、HPO4 2-、PO4 3-、P27 4-、(OCm2m+1-、(Cm2m-12-、(Cm2m-32-及び(Cm+12m-242-、その際、mは1〜20の数を表す。
セシウムカルボキシラートが特に有利であり、その際、アニオンは式(Cm2m-12-及び(Cm+12m-242-であり、mは1〜20を表す。特に有利なセシウム塩は、一般式(Cm2m-12-のモノカルボキシラートアニオンを有し、その際、mは1〜20の数を表す。この場合に、特にギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、ヘキサン酸塩及び2−エチルヘキサン酸塩が挙げられ;特に酢酸セシウムが有利である。
このセシウム塩は、固体又は溶解した形でバッチに添加することができる。適当な溶剤は、極性、非プロトン性溶剤及びプロトン性溶剤を含む。特に適当なのは、水の他に、アルコールであり;ポリオール、例えばエタンジオール、プロパンジオール又はブタンジオール及びグリコールエーテルはさらに適している。
反応媒体中でのセシウム塩の可溶性を改善するために、場合により、相間移動触媒を用いることができる。有利な相間移動触媒の例は、クラウンエーテル、例えば18−クラウン−6又はテトラアルキルアミニウム塩、例えばテトラブチルアンモニウムブロミドを含む。
アルカリ金属炭酸塩は、例えばLi2CO3、Na2CO3及びK2CO3であり、この炭酸水素塩はLiHCO3、NaHCO3及びKHCO3であり、Na2CO3及びK2CO3が有利であり、K2CO3が特に有利である。
第三アミンは、例えばトリオクチルアミン、トリドデシルアミン、トリベンジルアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン、1−メチルピロール、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、ピコリン、N,N′−ジメチルピペラジン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、N−エチルピペリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N−メチルイミダゾール、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エンである。
有利な触媒はセシウム塩及びアルカリ金属炭酸塩であり、特にセシウムエンが有利である。
前記触媒は、一般に、出発化合物(D)に対して、0.001〜0.3mol%、有利に0.005〜0.25mol%、さらに有利に0.01〜0.2mol%、特に有利に0.02〜0.1mol%の量で使用される。
この反応は、本発明の場合に少なくとも40℃、有利に少なくとも50℃、さらに有利に少なくとも60℃、特に有利に少なくとも70℃の温度で実施される。
この反応温度は、有利に分離すべきアルコールR1OH、R2OH又はR3OHの沸点を上回る。
単なる熱的方法の場合には、下限温度は一般に120℃より高くなく、有利に110℃より高くない。
前記触媒反応の利点は、触媒の添加により、同じか又はより短い反応時間で、かつ少なくとも同じ転化率で、その他同じ条件下で、触媒なしでの反応と比較して少なくとも10℃、有利に少なくとも15℃、さらに有利に少なくとも20℃低下させることができる。
前記反応時間は、基質に従って可変であり、かつ15分〜12時間、有利に30分〜10時間、さらに有利に45分〜8時間、特に有利に1〜7時間の間であることができる。
使用したアルコール(C)対(D)中の変換されるカルバマート基に関する化学量論は一般に0.5〜1.5:1mol/mol、有利に0.7〜1.3:1、さらに有利に0.8〜1.2:1、特に有利に0.8〜1.1:1、殊に0.9〜1:1、さらに特に0.95〜1.0:1mol/molである。
(C)と(D)との間の選択された化学量論に依存して、反応混合物は式(I)の1,3,5−トリアジン誘導体の異なるフラクションを含有し、その際、有利に基Z1及びZ2の少なくとも1つ、さらに有利にZ1及びZ2の両方は、−NH−COO−Y1−O−CO−NR67及び/又は−NH−COO−Y2−O−CO−NR89である。
この反応は、バルクで又は適当な溶剤、例えば1,3,5−トリアジンカルバマート又は2,4,6−トリイソシアナト−1,3,5−トリアジンと反応しない溶剤中で行うことができる。この例は、アセトン、アセチルアセトナート、エチルアセトアセタート、エチルアセタート、ブチルアセタート、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジ−n−ブチルエーテル、C1〜C4−アルキレンカーボネート、特にプロピレンカーボネート、THF、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、1,3−ジオキソラン、イソブチルメチルケトン、エチルメチルケトン、ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、tert−ブチルエチルエーテル、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、パラフィン、ナフサ、鉱物油又は石油エーテル画分を有するアルコールである。
有利にこの反応はバルクで実施される。
前記プロセスを用いて達成される転化率は、一般に少なくとも20%、有利に少なくとも30%、さらに有利に少なくとも40%、特に有利に少なくとも60%である。
この反応は、反応条件下で不活性のガス又はガス混合物中で実施することができ、これは例えば酸素含有量が10体積%未満、有利に8体積%未満、特に有利に7体積%未満のものが有利であり、かつ有利に窒素、アルゴン、ヘリウム、窒素/希ガス混合物、二酸化炭素又は一酸化炭素、特に有利に窒素である。
本発明による方法の有利な実施態様の場合に、遊離した低級アルコールのR1OH、R2OH及びR3OHは、適当な方法で分離され、それにより反応平衡は生成物に有利にずらされる。
前記低級アルコールのR1OH、R2OH又はR3OHは、例えば蒸留、ストリッピング、減圧、共沸除去、吸収、パーベーパレーション、膜を通した拡散により分離することができる。
場合により減圧下での蒸留による除去が有利であり、これは、場合により反応条件下で不活性なガスを用いたストリッピングにより促進することができる。
ストリッピングのために、反応条件下で不活性のガス又はガス混合物が、反応混合物に、例えばバブリングすることにより通される。
吸収は、例えば分子ふるい(例えば約3〜10オングストロームの範囲内の細孔サイズ)を用いて行うことができる。拡散は、例えば、適当な半透膜を用いて行うことができる。
この反応は、本発明による場合には、連続的に、バッチ式で、又はセミバッチ式で行うことができ、バッチ式又はセミバッチ式反応が有利である。
このために、一般に式(D)の出発材料は、初期バッチとして導入され、かつ所望の反応温度にもたらされる。
所望の反応温度に達する前又は達した後に、所望の場合に、触媒(E)は、少なくとも一部が添加され、かつアルコール(C)は、一度に、少しずつ又は連続的に添加することができる。触媒が完全に添加されていない場合には、前記触媒は同様に少しずつ添加することができる。
有利に、反応温度を反応の経過において上昇させる、例えば反応の開始時の温度と比較して少なくとも10℃、有利に少なくとも15℃、さらに有利に少なくとも20℃上昇させることができる。
前記反応の経過は、例えば遊離されたアルコールのR1OH、R2OH及びR3OHの量を監視することによって監視することができ、前記反応は所望の転化率で停止させることができる。
前記反応は、例えば系を冷却することによるか又は溶剤を用いた直接的な冷却により停止させることができる。
この反応は、有利にバックミキシングを備えた反応槽中で実施することができ、この槽中で混合は例えば撹拌、ノズルを通した導入又は圧送する循環路を用いて実施することができる。
温度調節は、反応壁により又は圧送する循環路中に配置された熱交換器を用いることにより行うことができる。
遊離した低級アルコールR1OH、R2OH又はR3OHを、蒸留及び/又はストリッピングにより除去する場合に、充填塔又は段塔を反応器に取り付けることができ、前記塔は一般に2〜10理論段で十分である。
低級アルコールの分離を促進させるために軽度な真空が適用され、例えばこの反応を200hPa〜大気圧で、有利に300hPa〜大気圧、さらに有利に500hPa〜大気圧、特に有利に800hPa〜大気圧、ことに大気圧で行うことができる。
この反応の完了に引き続き、工程d)でのこの反応混合物の洗浄及び/又は脱色を行うことができる。
洗浄のために、この反応混合物は洗浄器中で洗浄液、例えば水又は5〜30質量%、有利に5〜質量20%、さらに有利に5〜15質量%の濃度の塩化ナトリウム溶液、塩化カリウム溶液、塩化アンモニウム溶液、硫酸ナトリウム溶液又は硫酸アンモニウム溶液で、有利に水又は塩化ナトリウム溶液で処理される。
洗浄は、例えば撹拌槽中で又は他の常用の装置、例えば塔又はミキサー/セトラー装置で行うことができる。
必要な場合に、前記反応混合物は、活性炭又は金属酸化物、例えば酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化ホウ素又はこれらの混合物を用いて、例えば0.1〜50質量%、有利に0.5〜25質量%、さらに有利に1〜10質量%で、例えば10〜100℃、有利に20〜80℃、さらに有利に30〜60℃の温度で脱色することができる。
この操作は、脱色剤の粉末又は顆粒を反応混合物に添加し、引き続き濾過することにより、又は反応混合物を、任意の適当な形状の形の脱色剤の層に通すことにより行うことができる。
一般に、前記反応条件下で得られる反応混合物の組成を次に記載する:
− 両方の基Z1及びZ2が−NH−COO−Y1−O−CO−NR67又は−NH−COO−O−CO−NR89である式(I)の化合物:5〜80質量%、
− 基Z1及びZ2の一方が−NH−COO−Y1−O−CO−NR67又は−NH−COO−O−CO−NR89である式(I)の化合物:10〜60質量%、
− 両方の基Z1及びZ2が−NH−COO−Y1−O−CO−NR67又は−NH−COO−O−CO−NR89でない式(I)の化合物:10〜40質量%、
− 式(II)の化合物:0〜20質量%、
− ウレタン基を有するアルコール(C):0〜10質量%、
− 場合により、痕跡量のアルコールR1OH、R2OH及びR3OH、及び
− 場合により、痕跡量の触媒(E)。
さらに、基R4及び/又はR6及び/又はR8が水素である場合に、これは少量の副生成物が反応中に形成することにより随伴することがあり、その際、式(III)のウレタン基を有するアルコールは、ウレタン基に存在する窒素原子を介して結合されるため、Z1は−NH−CO−NR7−O−Y1−OH及び/又はZ2は−NH−CO−NR9−O−Y2−OHの構造及び/又は第3のウレタン基を有するアルコール−NH−CO−NR5−O−Y3−OHについての類似の構造が生じる。
2,4,6−トリイソシアナト−[1,3,5]トリアジンからの基Z1及びZ2の少なくとも一方がNCOである化合物(I)の製造は、一般に、上記のように化合物(D)から出発して記載された製造と同様に行うことができるが、次の差異がある:
2,4,6−トリイソシアナト−1,3,5−トリアジンに変換されるイソシアナト基に対して使用したアルコール(C)関する化学量論は一般に0.5〜1.2:1mol/mol、有利に0.7〜1.1:1、さらに有利に0.8〜1.1:1、特に有利に0.9〜1.1:1、殊に0.9〜1:1、さらに特に0.95〜1.0:1mol/molである。
一般に、この反応は5〜100℃、有利に20〜90℃、特に有利に40〜80℃、殊に60〜80℃の温度で実施される。
この場合、無水の条件下で実施するのが有利である。
無水とは、反応系中の水含有量が5質量%を超えない、有利に3質量%を超えない、特に有利に1質量%を超えないことを意味する。
ジイソシアナートの反応を促進するために、通常の触媒を使用することができる。この目的に適した触媒は、一般にポリウレタン化学において通常使用されている全ての触媒を含む。
これは、例えば有機アミン、特に脂肪族、環式脂肪族又は芳香族第三アミン、及び/又はルイス酸の有機金属化合物である。適当なルイス酸の有機金属化合物の例は、前記したスズ化合物、例えば有機カルボン酸のスズ(II)塩、例えば酢酸スズ(II)、オクタン酸スズ(II)、エチルヘキサン酸スズ(II)及びラウリン酸スズ(II)、及び有機カルボン酸のジアルキルスズ(IV)塩、例えばジメチルスズジアセタート、ジブチルスズジアセタート、ジブチルスズジブチラート、ジブチルスズビス(2−エチルヘキサノアート)、ジブチルスズジラウラート、ジブチルスズマレアート、ジオクチルスズジラウラート及びジオクチルスズジアセタートである。金属錯体、例えば鉄、チタン、アルミニウム、ジルコニウム、マンガン、ニッケル及びコバルトのアセチルアセトナートも可能である。更なる金属触媒は、Blank et al.著、Progress in Organic Coatings, 1999, Vol. 35、第19〜29頁に記載されている。
有利なルイス酸の有機金属化合物は、ジメチルスズジアセタート、ジブチルスズジブチラート、ジブチルスズビス(2−エチルヘキサノアート)、ジブチルスズジラウラート、ジオクチルスズジラウラート、ジルコニウムアセチルアセトナート及びジルコニウム2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナートである。
ビスマス及びコバルト触媒も、セシウム塩も、触媒として使用することができる。適当なセシウム塩は、前記した化合物、有利に酢酸セシウムである。
化合物(I)中のイソシアナート基の反応性に基づき、一般に洗浄は行わない。
しかしながら、所望の場合に、反応混合物中に存在するイソシアナート基の少なくともいくつかが、例えば水を用いた加水分解によりアミノ基に変換されるか、又は例えばアルコールとの反応によりウレタン基になるか、又はイソシアナト基の化学から公知の他のイソシアナト基の変換が行われる。
一般に、前記反応条件下で得られる反応混合物の組成を次に記載する:
− 両方の基Z1及びZ2がNCOである式(I)の化合物: 5〜80質量%、
− 基Z1及びZ2の一方がNCOである式(I)の化合物: 10〜60質量%、
− 両方の基Z1及びZ2がNCOではない式(I)の化合物: 10〜40質量%、
− 2,4,6−トリイソシアナト−1,3,5−トリアジン: 0〜20質量%、
− ウレタン基を有するアルコール(C):0〜10質量%、及び
− 場合により、痕跡量の触媒(E)。
この場合でも、前記したものと同様の副生成物が存在していてもよい。
反応の完了後に、c)から得られた反応混合物はさらに付加的精製なしに使用することができるか、又は必要な場合に更なる工程d)で精製することができる。
d) c)から得られた反応混合物は、前記したように、濾過、蒸留、清留、クロマトグラフィー、イオン交換体を用いた処理、吸着、中性、酸性及び/又はアルカリ性の洗浄、ストリッピング、晶析により精製することができる。
工程c)及び/又はd)から得られた1,3,5−トリアジン誘導体は、被覆組成物用の結合剤中の、有利にデュアルキュア型結合剤中のコモノマーとして有利に使用することができる。
こうして得られた被覆は、従来のトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジン、メラミン樹脂又はカルバメート含有ポリアクリラートと比較して、次の利点の少なくとも1つを有する:極めて高い耐引掻性、硬度、薬品耐性及び耐酸性、弾性、良好な可溶性及び親水性基材又は疎水性基剤への付着性、低粘度。
この種の被覆組成物は、本発明の式(I)のトリアジン誘導体(F)に対して付加的に、少なくとも1つのカルバマート反応基を有する少なくとも1種の化合物を含有する。
このためには、カルバマートと架橋することができるような化合物が適している。この種の反応基は、アミノ樹脂架橋剤の活性のメチロール又はアルキルアルコキシ基、特にメチルアルコキシ基、例えばホルムアルデヒドとアミンとのエーテル化反応生成物、例えばメラミン、尿素等、フェノール/ホルムアルデヒド付加物、シロキサン又はシラン基、及び無水物(例えばUS 5 770 650に記載されたようなもの)を含む。
工業的に普及しかつ公知の有利なアミノ樹脂の中で、尿素樹脂及びメラミン樹脂、例えば尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−フェノール−ホルムアルデヒド樹脂又はメラミン−尿素−ホルムアルデヒド樹脂が特に有利に使用可能である。
適当な尿素樹脂は、尿素類とアルデヒドの反応により得られかつ場合により変性されていてもよい。
適当な尿素類は、尿素、N−置換尿素又はN,N′−二置換尿素、例えばN−メチル尿素、N−フェニル尿素、N,N′−ジメチル尿素、ヘキサメチレン二尿素、N,N′−ジフェニル尿素、1,2−エチレン二尿素、1,3−プロピレン二尿素、ジエチレン三尿素、ジプロピレン三尿素、2−ヒドロキシプロピレン二尿素、2−イミダゾリジノン(エチレン尿素)、2−オキソヘキサヒドロピリミジン(プロピレン尿素)又は2−オキソ−5−ヒドロキシヘキサヒドロピリミジン(5−ヒドロキシプロピレン尿素)である。
特に適したアルデヒドは、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、イソブチルアルデヒド及びグリオキサールである。
尿素樹脂は、場合により、例えば単官能性又は多官能性アルコール、アンモニア及び/又はアミンとの反応により(カチオンに変性された尿素樹脂)又は(亜硫酸水素塩)亜硫酸塩との反応により(アニオン性に変性された尿素樹脂)部分的に又は完全に変性されていてもよく、本発明による特に適当な樹脂はアルコール変性尿素樹脂である。
変性のために適当なアルコールは、C1〜C6−アルコール、有利にC1〜C4、特にメタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノール、イソブタノール及びsec−ブタノールが含まれる。
適当なメラミン樹脂は、メラミンとアルデヒドとの反応により得られ、これは場合により部分的に又は完全に変性されていてもよい。
メラミン−ホルムアルデヒド樹脂は、メラミンとアルデヒド、例えば前記したアルデヒド、特にホルムアルデヒドとの反応生成物である。場合により、生じたメチロール基は前記の一価又は多価アルコールを用いたエーテル化によって変性される。前記メラミン−ホルムアルデヒド樹脂は、前記のようにアミン、アミノカルボン酸又は亜硫酸との反応により変性されていてもよい。
メラミン及び尿素の混合物への又はメラミン及びフェノール混合物へのホルムアルデヒドの作用は、メラミン−尿素−ホルムアルデヒド樹脂、又はメラミン−フェノール−ホルムアルデヒド樹脂を製造し、これらはそれぞれ本発明において使用することができる。
前記のアミノ樹脂は、自体公知の方法により製造される。
特に挙げられる例は、モノマー又はポリマーのメラミン樹脂及び部分的に又は完全にアルキル化されたメラミン樹脂、尿素樹脂、例えばメチロール尿素樹脂、例えばホルムアルデヒド−尿素樹脂、アルコキシ尿素樹脂、例えばブチレート化されたホルムアルデヒド−尿素樹脂、さらにN−メチロールアクリルアミドエマルション、イソブトキシメチルアクリルアミドエマルション、ポリ酸無水物、例えばポリコハク酸無水物、及びシロキサン又はシラン、例えばジメチルジメトキシシランを含めたメラミン−ホルムアルデヒド樹脂である。
特に有利であるのは、アミノ樹脂、例えばメラミン−ホルムアルデヒド樹脂又はホルムアルデヒド−尿素樹脂である。
同様に、US 5 300 328に記載されたような一つ以上のアミノ基がカルバマート基で置換されているアミノ樹脂が有利である。
さらに、前記被覆組成物は、典型的な被覆添加物、例えば、酸化防止剤、安定剤、活性剤(促進剤)、充填剤、顔料、染料、帯電防止剤、難燃剤、増粘剤、チキソトロープ剤、界面活性剤、粘度調節剤、可塑剤又は錯化剤を含有することができる。
熱的後硬化のための促進剤として、例えばオクタン酸スズ、オクタン酸亜鉛、ジブチルスズラウラート又はジアザビシクロ[2.2.2]オクタンを使用することができる。
さらに、1種又は数種の光化学的に及び/又は熱的に活性化可能な開始剤、例えばペルオキソ二硫酸カリウム、ジベンゾイルペルオキシド、シクロヘキサノンペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、アゾビスイソブチロニトリル、シクロヘキシルスルホニルアセチルペルオキシド、ジイソプロピルペルカーボネート、t−ブチルペルオクトアート又はベンズピナコール並びに例えば80℃で100時間を超える半価時間を有する熱的に活性化可能な開始剤、例えばジ−tert−ブチルペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、ジクミルペルオキシド、tert−ブチルペルベンゾアート、シリル化されたピナコール(これは例えばWacker社の商品名ADDID 600で市販されている)又はヒドロキシル基含有アミン−N−オキシド、例えば2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル等を添加することもできる。
適当な開始剤の他の例は、"Polymer Handbook", 2nd ed., Wiley & Sons, New Yorkに記載されている。
適当な増粘剤は、フリーラジカル(共)重合した(コ)ポリマーの他に、通常の有機及び無機増粘剤、例えばヒドロキシメチルセルロース又はベントナイトを含む。
錯化剤として、例えばエチレンジアミン酢酸及びその塩並びにβ−ジケトンを使用することができる。
適当な充填剤は、ケイ酸、例えば四塩化ケイ素の加水分解により得られたケイ酸、例えばDegussa社のAerosil(R)、珪土、タルク、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム等を含む。
適当な安定剤は、一般的なUV吸収剤、例えばオキサニリド、トリアジン及びベンゾトリアゾール(後者はCiba-Spezialitaetenchemie社のTinuvin(R)類として得られる)及びベンゾフェノンを含む。これらは単独で又は適当なフリーラジカルスカベンジャー、例えば立体障害アミン、例えば2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、2,6−ジ−tert−ブチルピペリジン又はその誘導体、例えばビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートと一緒に使用することができる。安定剤は、通常では調製物中に存在する固体成分に対して0.1〜5.0質量%の量で使用される。
基材は、当業者に公知の標準的方法より被覆され、その際、少なくとも1種の本発明の被覆組成物を目的の基材上に所望の厚さで塗布し、前記被覆組成物の揮発性成分を、場合により加熱によって除去する。この操作は、必要な場合に1回又は数回繰り返すことができる。基材への塗布は、公知の方法、例えばスプレー塗布、こて塗り、ナイフ塗布、刷毛塗り、ローラー塗布、ロール塗布又はフローコーティングにより行うことができる。この被覆の厚さは、一般に約3〜1000g/m2、有利に10〜200g/m2の範囲内にある。
こうして塗布された被覆は、本発明の被覆組成物又は塗料調製物の適用後に、200℃までの温度で、有利に180℃までの温度で、さらに有利に160℃までの温度で、特に有利に60〜160℃で、殊に60〜150℃で熱処理することにより硬化させることができる。
さらに、被覆組成物中に本発明の化合物は、中空マイクロカプセルを含めたマイクロカプセル中で、顔料調製剤の製造のために、及びフィルムの被覆において使用することができる。
次の実施例は、本発明の特徴を説明するが、本発明はこの実施例に制限されるものではない。
実施例
本願明細書中で部とは、他に記載がない限り、重量部であると解釈される。
実施例1:
金属撹拌機、熱電対、蒸留ブリッジ及びジムロート冷却器を備えた500mlの四口ガラスフラスコに、混合したメチル/n−ブチル1,3,5−トリアジンカルバマート75g(0.2mol)、2−ヒドロキシエチルカルバマート21g(0.2mol)及び酢酸ブチル96gを装入した。
次いで油浴を用いて前記混合物を90℃に加熱し、透明で淡黄色の溶液を生じた。引き続きジブチルスズラウラート3滴を触媒として添加し、メタノール、ブタノール及び酢酸ブチルの混合物を軽度の窒素流の下で16時間留去した。
この生成物を、次いで500mlのBuechiビーカーフラスコに移し、溶剤を回転蒸発器で100℃で<1hPaの圧力下で留去した。
冷却後に透明な黄色がかった固体が得られた。H−NMRは遊離した2−ヒドロキシエチルカルバマートの痕跡はもはや残っていないことを示した。可能な縮合生成物の統計的分布が見られた。
実施例2:
金属撹拌機、熱電対、蒸留ブリッジ及びジムロート冷却器を備えた500mlの四口ガラスフラスコに、混合したメチル/n−ブチル1,3,5−トリアジンカルバマート75g(0.2mol)、2−ヒドロキシプロピルカルバマート(異性体混合物)23.8g(0.2mol)及び酢酸ブチル98.8gを装入した。
次いで油浴を用いて前記混合物を90℃に加熱し、透明で淡黄色の溶液を生じた。引き続きジブチルスズラウラート3滴を触媒として添加し、メタノール、ブタノール及び酢酸ブチルの混合物を軽度の窒素流の下で16時間留去した。
この生成物を、次いで500mlのBuechiビーカーフラスコに移し、溶剤を回転蒸発器で100℃で<1hPaの圧力下で留去した。
冷却後に透明な黄色がかった固体が得られた。H−NMRは遊離した2−ヒドロキシプロピルカルバマートの痕跡はもはや残っていないことを示した。可能な縮合生成物の統計的分布が見られた。

Claims (10)

  1. 式(I)
    Figure 2007532597
    [式中、
    1は、−NH2、−NH−COOR1、−NH−COO−Y1−O−CO−NR67又は−NCOであり、
    2は、−NH2、−NH−COOR2、−NH−COO−Y2−O−CO−NR89又は−NCOであり、
    1、Y2及びY3は、相互に無関係に、C2〜C20−アルキレン、C5〜C12−シクロアルキレンであるか又は1つ又は複数の酸素原子及び/又は硫黄原子により及び/又は1つ又は複数の置換又は非置換のイミノ基により及び/又は1つ又は複数のシクロアルキル、−(CO)−、−O(CO)O−、−(NH)(CO)O−、−O(CO)(NH)−、−O(CO)−又は−(CO)O−基によって中断されているC2〜C20−アルキレンであり、その際、前記基はそれぞれアリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ヘテロ原子及び/又は複素環によって置換されていてもよく、
    4、R5、R6、R7、R8及びR9は、相互に無関係に、水素、C1〜C18−アルキル、中断されていないか又は1つ又は複数の酸素原子及び/又は硫黄原子により及び/又は1つ又は複数の置換又は非置換のイミノ基によって中断されているC2〜C18−アルキルであるか又は、C2〜C18−アルケニル、C6〜C12−アリール、C5〜C12−シクロアルキル又は酸素原子、窒素原子及び/又は硫黄原子を有する5員又は6員の複素環であり、その際、前記基はそれぞれアリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ヘテロ原子及び/又は複素環により置換されていてもよく、かつR4とR5、又はR6とR7、又はR8とR9は一緒に環を形成していてもよく、又は式−[Xik−Hの基であり、
    1及びR2は、相互に無関係に、C1〜C4−アルキルであり、
    kは、1〜50の数であり、及び
    iは、それぞれi=1〜kで、相互に無関係に、−CH2−CH2−O−、−CH2−CH2−N(H)−、−CH2−CH2−CH2−N(H)−、−CH2−CH(NH2)−、−CH2−CH(NHCHO)−、−CH2−CH(CH3)−O−、−CH(CH3)−CH2−O−、−CH2−C(CH32−O−、−C(CH32−CH2−O−、−CH2−CH2−CH2−O−、−CH2−CH2−CH2−CH2−O−、−CH2−CHVin−O−、−CHVin−CH2−O−、−CH2CHPh−O−及び−CHPh−CH2−O−からなるグループから選択することができ、その際、Phはフェニルであり、Vinはビニルである]の1,3,5−トリアジン誘導体(F)。
  2. c) ウレタン基を有するアルコール(C)を、式(II)
    Figure 2007532597
    [式中、
    3は、−NH2又は−NH−COOR1であり、
    4は、−NH2又は−NH−COOR2であり、
    1及びR2は、前記の意味を表し、及び
    3は、C1〜C4−アルキルを表す]の少なくとも1種の1,3,5−トリアジンカルバマート(D)と反応させ、引き続き、
    d) 場合により、c)からの反応混合物を精製することによる、
    式(I)の1,3,5−トリアジン誘導体(F)の製造方法。
  3. ウレタン基を有するアルコール(C)を2,4,6−トリイソシアナト−1,3,5−トリアジンと反応させることによる、イソシアナート基を有しかつ基Z1及びZ2の少なくとも一方がイソシアナート(−NCO)である式(I)の化合物Fの製造方法。
  4. 基R4とR5、又はR6とR7、又はR8とR9の少なくとも一方が水素である、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法又は化合物。
  5. 基R4とR5、又はR6とR7、又はR8とR9が水素である、請求項6記載の方法又は化合物。
  6. 基Z1及びZ2の少なくとも一方が、
    1は、−NH−COOR1、−NH−COO−Y1−O−CO−NR67及び−NCO、及び
    2は、−NH−COOR2、−NH−COO−Y2−O−CO−NR89及び−NCO
    からなるグループから選択される、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法又は化合物。
  7. 1、Y2及び/又はY3は、1,2−エチレン、1,2−プロピレン、1,1−ジメチル−1,2−エチレン、1−ヒドロキシメチル−1,2−エチレン、2−ヒドロキシ−1,3−プロピレン、1,3−プロピレン、1,4−ブチレン、1,6−ヘキシレン、2−メチル−1,3−プロピレン、2−エチル−1,3−プロピレン、2,2−ジメチル−1,3−プロピレン、
    Figure 2007532597
    又は1,2−、1,3−又は1,4−シクロヘキシレン、及び2,2−ジメチル−1,4−ブチレンからなるグループから選択される、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法又は化合物。
  8. 1、Y2及び/又はY3は、1,2−エチレン、1,2−プロピレン及び1,3−プロピレンからなるグループから選択される、請求項7記載の方法又は化合物。
  9. 請求項1又は4から8のいずれか1項記載の式(I)の少なくとも1種のトリアジン誘導体(F)と、少なくとも1つのカルバマート反応基を有する少なくとも1種の化合物とを有する、被覆組成物。
  10. 被覆組成物中の結合剤としての請求項1記載の式(I)の1,3,5−トリアジン誘導体の使用。
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