JP2007518541A - 細胞移動によって電極と細胞とを近接させる神経刺激アレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】神経細胞とこの細胞に近接した電極とを選択的かつ低侵襲的な方法で電流を通すための装置及び方法を提供することである。
【解決手段】生体神経回路網における神経細胞を選択的に励起又は検出するためのインターフェースを提供する。インターフェースは細胞膜を貫通する多くのチャンネルを備えた細胞膜を含み、各チャンネルは少なくとも1つの電極を有する。生体神経回路網における神経細胞はチャンネルに向かって成長又は移動し、その結果、電極に近接した状態になる。1つ以上の神経細胞がチャンネルに向かって成長又は移動すると、チャンネル中の電極に印加された電圧は選択的にそのチャンネル内で神経細胞を励起する。そして、これら神経細胞の励起はチャンネル内で刺激された神経細胞に関連する神経回路網(すなわち、細胞及び軸索)を通じて伝達される。
【選択図】図11
【解決手段】生体神経回路網における神経細胞を選択的に励起又は検出するためのインターフェースを提供する。インターフェースは細胞膜を貫通する多くのチャンネルを備えた細胞膜を含み、各チャンネルは少なくとも1つの電極を有する。生体神経回路網における神経細胞はチャンネルに向かって成長又は移動し、その結果、電極に近接した状態になる。1つ以上の神経細胞がチャンネルに向かって成長又は移動すると、チャンネル中の電極に印加された電圧は選択的にそのチャンネル内で神経細胞を励起する。そして、これら神経細胞の励起はチャンネル内で刺激された神経細胞に関連する神経回路網(すなわち、細胞及び軸索)を通じて伝達される。
【選択図】図11
Description
本発明は概して神経細胞の電気的な刺激又は検出に関し、より詳しくは、神経細胞に選択的に電流を通す電極配置に関する。
一般的に網膜色素変性症や加齢黄斑変性症などの失明へとつながる様々な変性性網膜疾患は、主として網膜中の光受容体(すなわち、桿体(rod)及び錐体(cone))が劣化することにより引き起こされる。一方で双極細胞や神経節細胞などの網膜の他の部分は大半が機能している。
従って、ここしばらく調査されてきた、上記状態によって引き起こされた失明を治療する方法は、網膜の機能部分に接続され光受容体の機能を備える人口網膜を提供することであった。
網膜の機能部分への人口網膜の接続は一般的に電極アレイによって達成される(例えば、マイケルソンへの米国特許4,628,933を参照)。マイケルソンは、「イン回路テスター」構成(bed of nails configuration)における裸電極の規則的配列構造を教示し、また同軸電極の規則的配列構造が電極間のクロストークを減少させることを教示している。刺激すべくマイケルソンの電極を網膜の細胞に接近して配置することも可能であるが、マイケルソンの電極構成は低侵襲的ではなく、また網膜の機能部分への損傷を避けるのは難しいであろう。
或いは、電極を有する人工器官を、網膜内境界細胞膜に浸入させることなく網膜膜(すなわち、網膜と硝子体液との間)に配置することができる(例えば、デ・ホアン等への米国特許5,109,844参照)。デ・ホアン等による配置はマイケルソンの方法より侵襲的ではないが、デ・ホアン等の電極と刺激すべき網膜細胞との間の距離間隔はマイケルソンの方法のものより大きい。
電極と細胞との間の距離間隔が増大するに従って電極のクロストーク及び細胞を刺激するのに必要な電力がともに増えるため、このような電極と細胞との間の大きな距離間隔は望ましくない。その上、増大した電力には更に、生体組織で抵抗加熱を増加させたり、電極における電気化学的活性を増加させるような望ましくない影響がある。
シュタイン等への米国特許3,955,560は、電極と神経線維(すなわち、軸索)との間にわずかな間隔を提供する一方で、神経が切断されて、その後軸索が人工器官と人工器官中に埋め込まれた電極とを通って再生する非常に侵襲的な手順を必要とする方法に関する例である。
細胞に電流を通すための別の方法は、ケニーへの米国特許6,551,849でも考慮されている。この方法では、針の配列はシリコン基板上にリソグラフ技術によって形成される。しかしながら、上述したマイケルソンの参照例のように、そのようなたくさんの針を組織内へ挿入することは低侵襲的ではない。その上、ケニーのシリコン針の側面は露出されており、細胞へ電流を通すことができ、望ましくないことに、これは細胞の励起の空間精度を低める。
したがって、本発明の目的は、神経細胞とこの細胞に近接した電極とを選択的かつ低侵襲的な方法で電流を通すための装置及び方法を提供することである。
本発明の他の目的は、電極と細胞との間の距離を可能な限り小さくするために、神経細胞の刺激電極への移動(migration)を引き起こし又は可能とすることである。
本発明の更なる目的は、神経細胞の移動を引き起こし又は可能としたときに、生体神経回路網の機能を確保することである。
本発明の更に異なる目的は、隣接する電極間のクロストークを低減することである。
本発明の他の目的は、細胞を励起するために低しきい電圧及び低しきい値電流を確保することである。
本発明の更なる目的は、神経組織の人工器官への物理的な固定を可能とするインターフェースを提供することである。
本発明の更に異なる目的は、電流密度を下げて、これにより電気化学的腐食を減少させるために、大きな電極表面積を提供することである。
本発明の効果は、生体神経回路網の信号処理機能を確保しながら、選択された細胞又は一群の神経細胞を刺激電極又は検出電極に近接させることができるということである。本発明の更なる効果は、細胞を電極に近づけることにより、細胞の励起に必要な電力が低減され、組織の加熱及び電極の腐食が低減されることである。
本発明の他の効果は、細胞と電極との間が近接していることにより、選択されない細胞とのクロストークを減少させ、空間分解能を向上する電極の充填密度を高めることである。
本発明は、生体神経回路網における神経細胞の選択的な励起又は検出のためのインターフェースを提供する。インターフェースは細胞膜を貫通する多くのチャンネルを備えた細胞膜を含み、各チャンネルはその中に少なくとも1つの電極を有する。生体神経回路網における神経細胞は、チャンネルに向かって成長又は移動し、その結果、電極に近接した状態になる。
1つ以上の神経細胞がチャンネルに向かって成長又は移動すると、チャンネル内の電極に印加された電圧はそのチャンネル内で1つ(又は複数)の神経細胞を選択的に励起する。そしてこれら神経細胞の励起は、チャンネル内で刺激された神経細胞に関連する神経回路網(すなわち、細胞及び軸索)を通じて伝達される。或いは、生体神経回路網内の活性によるチャンネル内における1つ(又は複数)の神経細胞の励起は、チャンネル内の電極によって選択的に検出される。
本発明の変更実施形態は、基板上の導電性の柱の配列によって細胞の励起を提供する。選択的な細胞の励起を提供するために、柱は絶縁した側面と露出した上面とを有する。より詳しくは、柱の直径に相当する(又は柱の直径よりも小さな)距離だけ、柱の上面から離隔した細胞が励起される。柱は、柱の間で細胞が移動するのに十分な距離だけ間隔をおいて配置され、組織内へ所定の深さにゆっくりと且つ非破壊的に浸入させる。
図1は細胞膜110を貫通する複数のチャンネル120を備えた細胞膜110を有する本発明の1実施形態を示している。図1の例では、細胞膜110は望ましくは網膜130の下に位置する。一般的な網膜130は光受容体(すなわち、桿体及び/又は錐体)140、内顆粒層細胞150(例えば、双極細胞)、神経節細胞160及び、視神経170と接続する軸索を含んでいる。細胞膜110は、実質的に非導電性で且つ生体神経回路網における神経組織の形状に適合するのに十分に柔軟であれば、如何なる生体適合性材料を用いてもよい。細胞膜110に好適な材料としては、マイラー及びPDMS(ポリジメチルシロキサン)が含まれる。
細胞膜110の厚さは0.5mm未満であって、望ましくは約5ミクロンから約100ミクロンの間である。チャンネル120は細胞膜110を完全に貫通し、実質的に円形であることが好ましいが、如何なる形状であってもよい。図1中の網膜130は生体神経回路網の1例である。本発明はあらゆる種類の生体神経回路網に適用できる。これらに限定されるものではないがこの生体神経回路網には、中枢神経系(CNS)神経回路網(例えば、大脳皮質)、CNS内の細胞核及び、CNS外部の神経節が含まれる。生体神経回路網は、それぞれに与えられた1組の入力信号に平行に対応する、相互に接続された生体処理回路(すなわち、ニューロン)から構成されている。
図2は図1の細胞膜110のチャンネル120へ細胞が移動した状態を示している。細胞膜110が神経組織の層の近くに配置されると、神経組織層中の神経細胞はチャンネルに向かって成長又は移動する傾向がある。この成長の過程は、細胞の自然な生体反応であり、栄養物、空間及び、これらの細胞に適切な表面形態の存在に依存する。随意的に、神経細胞の移動又は成長を増進する(低下させる)ために、成長(又は抑制)因子が含まれてもよい。そのような因子には、脳由来神経栄養因子(brain-derived neurotrophic factor:BDNF)、毛様体神経栄養因子(ciliary neurotrophic factor:CNTF)、ホルスコリン(Forskolin)、ラミニン(laminin)、N−CAM、及び修飾N−CAMが含まれるが、これらに限定されるものではない。
しかしながら、そのような成長因子又は制御因子は必ずしも必要ではない。図2の例では、細胞210は、網膜下に配置された細胞膜110のチャンネル120内へ、及び/又はチャンネル120を通って移動した神経細胞150である。各チャンネルの直径は、神経細胞150の移動を許容するのに十分な程度であり、望ましくは約5ミクロンから約20ミクロンの範囲である。我々は、そのような細胞移動は、細胞膜110が網膜下(すなわち、目の網膜と外側の層との間)に配置されるときに容易に起こる傾向があり、細胞膜110が網膜上膜(すなわち、網膜と硝子体液との間)に配置されるときには容易に起こらない(全く起こらない)傾向があることを実験により見出した。チャンネル120内への及びチャンネル120を通る神経細胞150の浸入は、網膜130を細胞膜110へ物理的に固定する。
図3は図2に示した構成のチャンネルの拡大図を示している。図3の例では、電極310は、神経細胞210とそれらの軸索がチャンネルを通って移動し成長するのに十分な空間を残して、細胞膜110のチャンネル120の中に配置されている。この細胞移動の結果、電極310は神経細胞210に接近する。電極310は細胞膜110の底面(すなわち、生体神経回路網と反対側を向いた細胞膜110の表面)に達しているのが示されている。ワイヤ(図示せず)によって電極310を、入力及び/又は出力端末(図示せず)、或いは、細胞膜110中の回路に接続することができる。
そして、電極310及び随意的なワイヤが細胞膜110の底面に存在する場合、電気的に絶縁するために、非導電層350が電極310を(存在するのであれば、ワイヤをも)覆って細胞膜110の底面に配列されるのが望ましい。図4は、図3に示した構成を有する2つのチャンネル120の非導電層350を見上げた状態を示している。また図4は、電極310と細胞210との間が近接していることを示している。
電極310は、神経細胞210と電気接触しているが、神経細胞210と物理的接触をしていてもしていなくてもよい。電極310が細胞210を刺激し、又は電極310が細胞210の活性を検出するのに電極310と細胞210との間の物理的接触は必要ではない。
図5は図2に示した構成の作用を示す。チャンネル120内の選択された神経細胞(又は複数の細胞)510は、同じチャンネル内の電極によって電気的に励起される。神経細胞(又は複数の細胞)510からの刺激は選択された神経節細胞520を励起し、順に選択された視神経繊維530を励起する。
図1〜5について説明した構成により、本発明の多くの利点が提供される。特に、電極310と移動した細胞210との間が近接することにより、り細胞210を励起するのに必要な電力を低減し、選択されない細胞(すなわち、特定の電極310に対応するチャンネル12内に存在しない細胞)へのクロストークを減少させる。細胞210を励起するのに必要な電力の削減は、組織の加熱を減少し、電極310の電気化学的浸食を減少させる方向に導く。選択されていない細胞へのクロストークの減少は、空間分解能を向上させる。更に、電極310が細胞膜110によって互いに十分に離隔されるので、電極から電極へのクロストークも減少する。その上、チャンネル120内への神経細胞150の成長及び/又は移動は、網膜130の既存の機能を確保する。
しかしながら、図1〜5に示された構成は、チャンネル120を通り抜ける細胞の成長及び/又は移動を直接的に制限しない。我々は、多くの細胞がチャンネル120を通って成長又は移動し、細胞及び/又は網膜と反対側を向く細胞突起の著しく無秩序(uncontrolled)な「ふさ(tuft)」を形成する場合があることを見出した。そのような無秩序なふさの成長は、隣接するふさと融合し、望ましくないことにクロストークを増加させる傾向がある。また、電極31は小さな表面積を有するため、電流密度を増加させ、その結果、電極310に望ましくない電気化学的活性を増加させる。
図6は、そのような無秩序な網膜のふさ(retinal tuft)の形成を防止し、電極表面積増大する、本発明の実施形態によるインターフェース600を示す。図6の実施形態では、第1の層610と第2の層630は図1の細胞膜110に類似した細胞膜を形成する。チャンネルは第1の層610と第2の層630両方を貫通する。第2の層630のチャンネルの直径d2は第1の層610のチャンネルの直径d1より大きい。層610と層630の合計の厚さは0.5mm未満である。層610の厚さは望ましくは約10ミクロンから約50ミクロンの間である。層630の厚さは望ましくは約5ミクロンから約50ミクロンの間である。第1の層610とストップ層620との間に第2の層630がくるように、ストップ層620は配置される。ストップ層620は、直径d3が層610と層630とを通ってチャンネルに配列された状態で、孔を有している。電極640は第2の層630に面している第1の層610の表面に配置される。
層610、620、及び630は、実質的に電気的に絶縁性であり、且つ生体神経回路網における神経組織の形状に適合するのに十分柔軟な生体適合材であれば、いかなるものであってもよい。適当な材料にはマイラー及びPDMS(ポリジメチルシロキサン)が含まれる。
第1の層610は生体神経回路網(図6には示さず)に近接しており、また、生体神経回路網に面している。図1に示す網膜130はそのような生体神経回路網に関する1例である。図2で説明したように、十分な空間があれば、細胞は層610内のチャンネル内に成長又は移動する傾向がある。従って、直径d1は神経細胞(図1の150などの)の移動を許容するのに十分大きく、望ましくは約5ミクロンから約50ミクロンの範囲内である。
ストップ層620の機能は、栄養物が層610と層630とを貫通するチャンネル内で細胞(又は複数の細胞)へと流れるのを可能としながら、ストップ層620を通り抜けた網膜のふさの無秩序な成長を防止することである。したがって、直径d3は、ストップ層620を通り抜ける細胞(又は、細胞突起)の成長又は移動を防ぐのに十分小さく、ストップ層620を通り抜ける細胞移動を防ぐために約5ミクロン未満であることが望ましい。或いは、ストップ層620はそれぞれが約5ミクロン未満の直径を有するいくつかの小さな孔を含んでもよく、この場合、層620の孔は第2の層630内のチャンネルに配列される。より一般的には、ストップ層620は、栄養素の流れを許容するのに十分大きく、且つ細胞がストップ層620又は栄養素の流れに対して透過性の細胞膜を通って移動するのを防ぐのに十分小さな、少なくとも1つの孔を有する不浸透性の細胞膜であってもよい。
直径d2は直径d1より大きいので、網膜のふさは第2の層630を貫通するチャンネル中で形成される。網膜のふさの最大サイズはストップ層620によって決定されるので、そのような網膜のふさの形成は無秩序ではない。事実、インターフェース600の網膜への物理的な固定が改善される傾向があるので、秩序ある網膜のふさの形成は好ましい傾向である。
電極640は、第2の層630に面する第1の層610の表面上で、2つの層を貫通するチャンネル内に配置される。直径d2がd1より大きいので、電極640の表面積は、(図3に示すように)その長さに沿って一定のチャンネル直径を有するチャンネル内の電極の面積より著しく大きくすることができる。直径d2は望ましくは、約10ミクロンから約100ミクロンである。図6の例では、電極650は第1の層610の上面上に配置される。電極640と電極650との間の印加電圧は、第1の層610を貫通するチャンネル内に電場を発生させる。
本発明の1つの変形例は、その表面積をさらに増大させて、電流密度とこれに関連する導電層の電気化学的浸食の程度とをさらに減少させるために、電極640を被覆することである。例えば、カーボンブラックは約1000m2/gの表面積を有し、そのため、電極640におけるカーボンブラックの被覆はその有効表面積を著しく増大させることができる。このような被覆に適切な他の材料には、白金黒、酸化イリジウム、及び塩化銀が含まれる。
チャンネルを形成するのにレーザー加工を使用することができる。図6の実施形態の場合では、最も大きい孔(すなわち、第2の層630を貫通するチャンネル)が最初に形成されて、次に層630と層610が互いに接続される。次に、既に形成された孔に整列させて次に大きい孔が形成される。そしてストップ層620が第2の層630に取り付けられる。最後に、既に形成された孔を使用して整列させて(必要であれば)最も少さい孔がストップ層620に形成される。また、レーザー加工で第1の層610の電極640を形成することができる。例えば、第1の層610は層610の表面に配置され、最終的に第2の層630に面する金属の連続薄膜を有し、この金属の連続薄膜のレーザー加工は電極640(及び、随意的に、図3について説明した、これら電極に接続されたワイヤ)を作成することができる。これらの作業を行うレーザー加工方法は当該技術分野で周知である。
図7は、網膜の複数の点に選択的な接触を行うために、図6による数個のインターフェース600(600a、600b、600cなど)を含むインターフェース700を示している。一般的に、インターフェース700内のインターフェース600は、2次元アレイとして配置され、各チャンネルはアレイのピクセルに対応する。図7の実施形態では、電極650は望ましくは、全てのチャンネルに共通の電極である。伝導が主にインターフェース600を囲む余分な細胞流体を通るので、異なるアレイ素子に対応する電極640間の抵抗は、主にストップ層620の孔の直径d3によって決定される。従って、d3(又は同意義のストップ層620の開放されている空間の合計)の選択は、(d3を減少させることによって)電極から電極へのクロストークを減少させることと、(d3を増加させることによって)十分な栄養素の流れを提供することとの間のトレードオフによって決定される。
図8は、1つの細胞820が第1の層610を貫通するチャンネル内に移動したインターフェース600の作用を示す。実際には、いくつかの細胞がこのチャンネルに存在していてもよいが、それが励起選択性が最大となるので、チャンネル内に1つの細胞しか存在しない理想的な状況が好ましい。電極640と電極650との間の電位差は、図示するように、細胞820を貫通する電場810を生成する。電場810は細胞820を励起するために細胞820の極性をなくし、そして、結果として生じる信号は図5に示すように残りの網膜に伝播する。
図9は、インターフェース600の変形例の1つであるインターフェース900の作用を示す。インターフェース900では、電極640及び/又は絶縁中間層920は、第1の層610を貫通するチャンネルへ部分的に延びている。図9の例は、電極640とチャンネルに延びる中間層920の両方を示している。このような最小のチャンネル直径の減少は、電極640のインピーダンスが増加するので、細胞820を励起するのに必要な電力を減少させる。電極640と中間層920の小さな開口部の近くに位置する細胞820の一部は極性をなくす。また、電極640を拡大させるとこのようにその表面積をさらに増大させるため、好ましいことに、電極640の電気化学的浸食の程度を低下させる。
図10は本発明の別の実施形態によるインターフェース1000の作用を示す。図10の実施形態では、第1の層1010及び第2の層1020は図1の細胞膜110に類似した細胞膜を形成する。チャンネルは第1の層1010と第2の層1020の両方を貫通し、第2の層1020のチャンネル直径は第1の層1010のチャンネル直径より大きい。層1010と層1020の厚さの合計は0.5mm未満である。図10に示すように、第2の層1020の厚さは、第2の層1020内の秩序ある網膜のふさの形成に空間を提供するために、一般的な細胞寸法の約数倍である。層1010は望ましくは、約5ミクロンから約50ミクロンの間の厚さを有する。層1020は望ましくは、約5ミクロンから約100ミクロンの間の厚さを有する。ストップ層1030は、第2の層1020が第1の層1010とストップ層1030との間になるように配置される。
ストップ層1030の機能は、栄養物が層1010と層1020とを貫通するチャンネル内で細胞(又は複数の細胞)に流れるのを許容する一方で、ストップ層1030を通り抜けた網膜のふさの無秩序な成長を防止することである。ストップ層1030は、層1020を通るチャンネルに配列されたいくつかの小さな孔を有している。望ましくは、これらの孔は、孔を通り抜ける細胞移動を防止するために、それぞれ約5ミクロン未満の直径を有する。或いは、図6に示すように、ストップ層1030は1つのチャンネルあたり1つの小さな孔を有してもよい。より一般には、ストップ層1030は、栄養素の流れを許容するのに十分大きく、且つ細胞がこれを通って移動するのを防ぐのに十分小さな、少なくとも1つの孔を有する不浸透性の細胞膜であってもよく、又は栄養素の流れに対して透過性の細胞膜であってもよい。
電極1090は第2の層1020に面する第1の層1010の表面に配置され、別の電極1080は第2の層1020と反対側を向いた第1の層1010の表面に配置される。光電回路1070(例えば、光ダイオード、光トランジスタなど)は、第1の層1010内に組込まれ、電極1080と電極1090とに接続される。電極1080は、望ましくは透明であり、及び/又は、光が光電回路1070へ貫通することを可能とするような方法でパターン形成される。電極1080も望ましくは、全てのチャンネルに共通である。
図10の実施形態は電極1090に接続された光電回路1070を提供する。従って、層1010は、光電回路1070(例えば、ガリウム:GaAsなどのような様々な化合物半導体のいずれも)の製作を可能とする光電性材料から組立てられるのが望ましい。
その上、この実施形態には、層1020と層1030とが、層1010の材料の加工技術と適合する材料であることが都合がよい。例えば、層1020と層1030とは、重合体(例えば、フォトレジスト)又は無機物(例えば、酸化物又は窒化物)であってもよい。層1010と層1020を貫通するチャンネル(及び、層1030を貫通する孔)は、多くのチャンネルを有する装置を早く作成できるように、望ましくはリソグラフィーにより形成される。上述した材料は通常生体適合性でないので、そのような材料で作られる本発明の実施形態は生物学的不動態化することが望まれる。このような材料に適切な生物学的不動態化技術は当該技術分野で周知である。
インターフェース1000の作用では、光電回路1070に影響を及ぼす光は電極1080と電極1090との間の電位差を発生させる。随意的に、光電回路1070のイルミネーションに敏感な電極1080と電極1090とで信号を増加させる増幅回路(図示せず)により、光電回路1070の信号の電子増幅が行われる。電極1080と電極1090との間の電位差は、チャンネル内の細胞1050を貫通する電場1040を発生させる。電場1040による細胞1050の励起は、図5に示すように網膜を選択的に励起させる。
電極1090の電気励起は望ましくは、二相電気パルスとして提供される。例えば、二相パルス1074を流す電力線1072は、感光部材1070による制御を受ける刺激電極1090に二相電流パルスを提供することができる。電流は(概ね電界の向きの線1040に沿って)刺激電極1090とリターン電極1080との間を流れる。
図11は、チャンネル電極の位置決めを除いて図10の実施形態と同様の本発明の変更実施形態を示す。図11のインターフェース1100では、第1の層1110と第2の層1120とが図1の細胞膜110に類似する細胞膜を形成する。チャンネルは第1の層1110と第2の層1120の両方を貫通し、第2の層1120のチャンネル直径は第1の層1110のチャンネル直径より大きい。層1110と層1120との厚さの合計は0.5mm未満である。
図11に示すように、第2の層1120の厚さは一般的な細胞寸法の約数倍であり、第2の層1120内の秩序ある網膜のふさの形成に十分な空間を提供する。層1110は望ましくは、約5ミクロンから約50ミクロンの間の厚さを有する。層1120は望ましくは、約5ミクロンから約100ミクロンの間の厚さを有する。基板1130は第2の層1120の下に且つ第2の層1120に接触して配置される。
電極1190は第1の層1110と第2の層1120とを貫通するチャンネルに面する基板1130の表面上に配置される。したがって、基板1130はチャンネルに端面を与え、電極1190はこの端面に配置される。この実施形態では、多くのチャンネルが一般的に加工され、各チャンネルは基板1130により形成された端面上の電極に対応する端面を有している。別の電極1180は第2の層1120と反対側を向いた第1の層1110の表面上に配置される。光電回路1170(例えば、光ダイオード、光トランジスタなど)は、基板1130内に組込まれ、電極1190に接続される。電極1180は、望ましくは光透過性であり、及び/又は、光が光電回路1170へ貫通することを許容するような方法でパターン形成される。電極1180も望ましくは、全てのチャンネルに共通である。
図11の光電性の実施形態の作用は図10の実施形態の作用と同様である。電極1180と電極1190との間の電流(例えば、電流1140)がチャンネルの広い部分よりチャンネルの狭い部分に集結されるため、インターフェース1100はチャンネルの(すなわち第1の層1110を貫通する)狭い部分で細胞(例えば、細胞1150)を選択的に励起させる。
電極1190は望ましくは、二相電気パルスとして電気励起される。例えば、二相パルス1174を流す電力線1172は、二相電流パルスを光電性部材1170により制御される刺激電極1190に送る。電流1140は刺激電極1190とリターン電極1180との間を流れる。
図11の実施形態は、第1の層1110と第2層1120とにより形成された細胞膜内に、個別にアドレス可能などのような回路も必要としないので、複雑な加工を効果的に減少させる。或いは、個別にアドレス可能な回路(すなわち、電極1190、及び随意的に光電回路1170)は、基板1130に含まれ、(基板1130には細孔がないので)標準の電子回路製造プロセスで効率的に製造することができる。層1110と層1120とによって形成された細胞膜が(すべてのピクセルに共通な)電極1180のみを含んでいるので、この細胞膜の製造は非常に簡易である。細胞膜と基板113はそれぞれ別々に作成し、最終組立工程で結合すればよい。或いは、回路と基板1130の電極を慣習的な方法で作成した後に、基板1130上にリソグラフにより細胞膜を作成してもよい。
図11の実施形態の孔隙でブロックされた細胞は時間がたつにつれてその表現型を変える(死にさえする)場合がある。別の望ましくない可能性としては、電気的に不活性な細胞が優先的にこれら孔隙に移動するかもしれない(例えば、グリア又はミューラー細胞が神経細胞よりも素早く移動するかもしれず、その結果、比較的不活性な細胞が孔隙を満たす)ということである。
これらの可能性は図12a,12bの実施形態を動機づけることになる。この方法では、神経細胞への選択的接触を行うように電極が柱の上に配置される。より明確には、柱1204は基板1202上に配置される。望ましくは、柱の高さは20μmから200μmの間であり、柱の直径は5μmから25μmの間であり、柱の間の側部の空間は20μmから100μmの間である。電極が柱1204の上端で神経細胞1212に露出されるように、電極(又は導線)1206は柱1204上に配置される。しかしながら、柱1204の側面は絶縁層1210によって細胞1212から電気的に絶縁される。柱の側面の電気絶縁は、従来の「イン回路テスター」電極配列と比べて、励起の選択性を改良する。電極1206が励起されると、活性電極に近接した神経細胞1212を励起する。そして、刺激された神経細胞は信号を神経線維1214に提供する。
共通のリターン電極1208は絶縁層1210上に配置することができる。ある場合では、図12aに示すように、リターン電極1208は柱1204の側面に広がらない。他の場合では、図12bに示されるように、リターン電極1208’は少なくとも柱1204の側面の一部に広がっている。
図12a,12bのインターフェースは生体神経回路網に物理的に挿入することができるが、インターフェースを神経回路網に接近して位置決めして、柱の間の位置で細胞移動を可能とし又は引き起こすのが望ましい。その結果、図12a,12bのインターフェースを、電極インターフェースの物理的な挿入に関連して細胞に損傷を与えないで、ゆっくりと移動する(又は全く移動しない)細胞に選択的に接触させることができる。細胞移動を可能とし又は引き起こす適切な方法は上述の通りである。
図12a,12bの実施形態を製造するための1つの方法は、従来の手段によってその中に製造された回路(例えば、電極ボンドパッド、随意的な光電回路など)を含む基板1202から開始することである。フォトレジスト層が配置され、柱1204を作成するためにパターン形成される。次に、第1の金属層が、基板1202に接続された電極1206を作成するために配置されて、パターン形成される(一般的には、1つの電極と1つの接続が電極アレイのピクセル単位で作られる)。次に、柱の上端が露出され、インターフェースの他のすべての部分が実質的に絶縁されるように、電気絶縁体が絶縁層1210を作成するために配置されて、パターン形成される。そして次に、絶縁層1210の上に共通の電極1208を作成するために、第2の金属層が配置されて、パターン形成される。或いは、(フォトレジストの代わりに)導電材料から柱1204を作成してもよい。
いくつかの実施形態にそって本発明について説明してきたが、これら実施形態は限定的なものではなくむしろ全ての態様の説明に役立つことを意図している。したがって、本発明はここに含まれる記載から得られる詳細な実施について、当業者によって様々に変化させることができる。
例えば、栄養物の流れを促進し、及び/又は確実にするために細胞膜に追加的に細孔を含ませてもよい。この場合、そのような細孔の直径は、これらの追加的細孔(すなわち、ふさの形成)を貫通して神経細胞の移動を防止するためにチャンネルの直径より小さく、一方栄養物の流れを確実にするのに十分大きくする。特定の細胞群、例えば双極細胞のみ、或いは特定の種類双極細胞(例えば、”オン”又は”オフ”細胞)のみの移動を確実にするために、特定の成長因子又は表面被覆を用いてもよい。また、神経組織への物理的な固定のために他のチャンネル又は細孔を設計する一方で、インターフェースに刺激を目的としたいくつかのチャンネル又は細孔を備えさせてもよい。一般に、本発明によるインターフェースは、光学的に活性化されても、又は非光学的に活性化されてもよい。二相電気パルスの励起は通常、本発明のすべての実施形態において好ましい(しかし、必須ではない)。
本発明は、神経組織の下へインターフェースを配置することに限定されず、インターフェースを神経組織の上に、又は神経組織の中にも配置することができる。インターフェースは、様々な種類の神経組織に接続するために人工器官として使用することができ、人口網膜又はインターフェースに限定されるものではない。
これまで選択された神経細胞群を電気的に刺激する観点からインターフェースについて説明してきた。しかしながら、外部トリガー/励起により神経細胞内に生成された信号、例えば軽い励起により網膜細胞内に生成された信号のために測定をするのにもインターフェースを使用することができる。
図10の説明では、図10の実施形態に好適なリソグラフ製造方法について説明した。同様に、図6の実施形態についてレーザー加工について説明した。本発明は1つの製造方法に限定されるものではない。したがって、リソグラフの使用は図10の実施形態に限定されるものではなく、同様に、レーザー加工の使用は図6の実施形態に限定されるものではない。
このようなすべての変形例は、特許請求の範囲とこれらの法的な均等物によって定義されるように、本発明の技術的範囲と思想の範囲内にある。
Claims (20)
- 生体神経回路網において複数の神経細胞に選択的に電流を通すインターフェースであって、
a)0.5mm未満の厚さを有するとともに、前記厚さを貫通する複数のチャンネルを含み、前記生体神経回路網に近接して配置され、前記神経細胞が前記チャンネル内に移動(migrate)可能とされた細胞膜と、
b)前記細胞膜に近接し、前記細胞膜に面する表面が前記チャンネルのそれぞれの端面を提供する基板と、
c)前記チャンネルの前記端面上に配置された複数の第1の電極とを含み、
少なくとも1つの前記神経細胞の前記チャンネル内への移動を可能とするのに十分な空間が前記チャンネル内に存在することを特徴とするインターフェース。 - 前記細胞膜の厚さは約5ミクロンから約100ミクロンの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のインターフェース。
- 前記第1の電極は、前記神経細胞と物理的に接触し、或いは前記神経細胞から離れて配置されたことを特徴とする請求項1に記載のインターフェース。
- 前記生体神経回路網は大脳皮質神経回路網または網膜神経回路網を含むことを特徴とする請求項1に記載のインターフェース。
- 前記第1の電極は複数の光電回路に接続されたことを特徴とする請求項1に記載のインターフェース。
- 前記第1の電極は表面積の広い層で被覆され、前記電極の電気化学的腐食が実質的に減少されたことを特徴とする請求項1に記載のインターフェース。
- 前記複数のチャンネルは2次元配列に配置されたことを特徴とする請求項1に記載のインターフェース。
- 前記チャンネルはそれぞれが実質的に円形であることを特徴とする請求項1に記載のインターフェース。
- 前記チャンネルはそれぞれがその長さ方向に実質的に均一な直径を有し、前記直径は約5ミクロンから50ミクロンの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のインターフェース。
- 前記生体神経回路網に面する前記細胞膜の表面上に配置された第2の電極をさらに含み、前記第2の電極は前記複数のチャンネル全てに共通であることを特徴とする請求項10に記載のインターフェース。
- 前記第2の電極は透明であることを特徴とする請求項10に記載のインターフェース。
- 前記細胞膜は、前記生体神経回路網に面する第1の層と、前記生体神経回路網と反対側を向いた第2の層とを含み、前記チャンネルのそれぞれは、前記第2の層の直径が前記第1の層の直径よりも大きなことを特徴とする請求項1に記載のインターフェース。
- 生体神経回路網において複数の神経細胞に選択的に電流を通すインターフェースであって、
a)基板と、
b)前記基板から延出し、互いに電気的に接続されない複数の導電性の柱であって、それらの上面は前記基板と反対側を向き且つ前記神経細胞に電流を通すことができ、それらの側面は前記神経細胞から絶縁された柱とを含み、
前記柱間の少なくとも1つの前記神経細胞の移動を可能とするのに十分な空間が前記柱間に存在することを特徴とするインターフェース。 - 前記生体神経回路網に面する前記基板の表面上に、部分的または全面に配置された共通の電極をさらに含み、当該共通の電極は前記複数の柱の全てに共通であることを特徴とする請求項13に記載のインターフェース。
- 前記共通の電極は透明であることを特徴とする請求項14に記載のインターフェース。
- 前記共通の電極は、前記柱の前記側面の少なくとも一部を覆い、前記側面から電気的に絶縁されたことを特徴とする請求項14に記載のインターフェース。
- 前記側面は、当該側面上に配置された絶縁層によって前記神経細胞から間隔をおいて配置されたことを特徴とする請求項13に記載のインターフェース。
- 前記基板は前記上面に接続された光電回路をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載のインターフェース。
- 前記柱は絶縁性柱上に配置された金属被覆を含むことを特徴とする請求項13に記載のインターフェース。
- 前記基板はシリコン回路を含み、前記柱はフォトレジストと該フォトレジスト上の導電回路配線とを含み、前記配線は前記回路に電気的に接続されたことを特徴とする請求項13に記載のインターフェース。
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