JP2007517019A - 多発性硬化症の治療方法 - Google Patents

多発性硬化症の治療方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007517019A
JP2007517019A JP2006546475A JP2006546475A JP2007517019A JP 2007517019 A JP2007517019 A JP 2007517019A JP 2006546475 A JP2006546475 A JP 2006546475A JP 2006546475 A JP2006546475 A JP 2006546475A JP 2007517019 A JP2007517019 A JP 2007517019A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
group
amino
a3rag
aryl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006546475A
Other languages
English (en)
Inventor
フィッシュマン、プニナ
バー・イェフダ、サラ
マディ、リー
Original Assignee
カン−フィテ・バイオファーマ・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カン−フィテ・バイオファーマ・リミテッド filed Critical カン−フィテ・バイオファーマ・リミテッド
Publication of JP2007517019A publication Critical patent/JP2007517019A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • A61K31/7042Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings
    • A61K31/7052Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides
    • A61K31/706Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides containing six-membered rings with nitrogen as a ring hetero atom
    • A61K31/7064Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides containing six-membered rings with nitrogen as a ring hetero atom containing condensed or non-condensed pyrimidines
    • A61K31/7076Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides containing six-membered rings with nitrogen as a ring hetero atom containing condensed or non-condensed pyrimidines containing purines, e.g. adenosine, adenylic acid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • A61K31/519Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim ortho- or peri-condensed with heterocyclic rings
    • A61K31/52Purines, e.g. adenine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders

Abstract

多発性硬化症に罹患している個体を治療するための薬学的組成物の調製における、A3アデノシンレセプターアゴニストの使用。本組成物は、好ましくは経口投与される。また、効果的な量のA3アデノシンレセプターアゴニストおよび薬学的に許容可能なキャリアを含む、多発性硬化症を治療するための薬学的組成物も開示される。

Description

発明の分野
本発明は、多発性硬化症の治療に有用な化合物および方法に関する。
発明の背景
多発性硬化症(MS)は、中枢神経系(CNS)、とりわけ「白質」組織の慢性、進行性、変性疾患である。これは、慢性神経痛性障害に至るCNSの炎症および脱髄により特徴付けられる自己免疫疾患と考えられる。自己抗体は、脊髄を取り囲むミエリン塩基性タンパク質(MBP)などのミエリンタンパク質の抗原に対して、免疫系により作成される。
実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)は、MSに関して一般に使用される動物モデルである。これは、齧歯類などの野生型動物において接種により誘導されてもよいし、あるいは遺伝的に罹患しやすい系統で自然発生的に出現させてもよい。
アデノシンレセプターは、4つの主要なクラス:A1、A2a、A2bおよびA3に分類される。A3アデノシンレセプターは、Gi−タンパク質関連の細胞表面レセプターのファミリーに属する。レセプターの活性化は、そのインターナリゼーションにつながり、その後、アデニリルシクラーゼ活性の阻害、cAMPの形成、およびプロテインキナーゼA(PKA)の発現につながり、その結果、種々のシグナル経路の開始に至る(1,2)。PKAは、cAMPでの活性化により親分子から解離する触媒サブユニットPKAcを含有する。
米国特許第5,506,214号(Beutler)は、2-クロロ-2’-デオキシアデノシン(CdA)などの置換されたアデニン誘導体を含有する治療剤を用いて、MSに罹患した患者を治療することを開示する。CdAによる治療は、疾患の症状を著しく回復させることが示されている。Siddiqi, S. M. et al, (1995) J. Med. Chem. 38: 1174-1188に記載されるとおり、CdAは、A1レセプターにおける推定部分的アゴニストであることが見出されている。種々のアデノシンレセプターに対するCdAのKi値は、A1レセプターでは7.4μM、A2aレセプターでは20μM、A3レセプターでは207μMであった。
米国特許出願第20020094974(Castelhano, et al)は、A3アデノシンレセプターアンタゴニストである新規なN-6置換7-デアザプリン誘導体を開示する。これら化合物は、MSなどの神経疾患を含むA3アデノシンレセプター関連疾患を治療するために使用され得る。
発明の概略的な説明
本発明は、A3アデノシンレセプターアゴニスト(A3RAg)の投与が、多発性硬化症の症状を軽減するという驚くべき発見に基づくものである。
よって、本発明は、一つの態様によれば、ヒト被検体における多発性硬化症(MS)の治療方法であって、かかる治療を必要とする個体に効果的な量のA3RAgを投与することを含む方法に関する。
「多発性硬化症」(MS)の用語は、本発明の文脈において、神経の絶縁ミエリン鞘が部分的に欠損し、その結果種々の病的症状が起こっているCNSの炎症性疾患をいう。MSは、再発性/弛張性(RRMS)、続発性進行性(SPMS)、進行性再発性(PRMS)、および原発性進行性(PPMS)などの種々のタイプの疾患を含む。
「治療」または「神経痛防御」の用語は、本発明の文脈において、疾患の臨床症状の任意の改善、および/またはMS患者の悪化率または再発率の減少、並びに患者の健康の任意の改善をいう。たとえば、改善は、筋衰弱の減少、筋痙攣の減少、痙性の低下、バランスの改善、および記憶の改善の一つ以上により顕在化し得る。
「アデノシンA3レセプターアゴニスト」(A3RAg)の用語は、本発明の文脈において、アデノシンA3レセプター(「A3R」)に特異的に結合することにより、前記レセプターを完全にまたは部分的に活性化することができる任意の分子をいう。このようにA3RAgは、A3Rの結合および活性化を介してその主要な効果を発揮する分子である。このことは、A3RAgが、投与される用量において、基本的にA3Rのみに結合しA3Rのみを活性化することを意味する。好ましい態様において、A3RAgは、100 nM未満、典型的には50 nM未満、好ましくは20 nM未満、より好ましくは10 nM未満、理想的には5 nM未満の範囲の、ヒトアデノシンA3レセプターに対する結合親和性(Ki)を有する。Kiが小さくなるほど、A3Rを活性化し、これにより治療効果を得るのに有効な(使用され得る)A3RAgの用量は少なくなる。よって、時折、ヒトA3Rに対するKiが2 nM未満、更に1 nM未満であるA3RAgが好ましい。
また、幾つかのA3RAgが、他のレセプターと低い親和性(すなわち高Ki)で相互作用しそれを活性化することができることに留意すべきである。A3Rに対する親和性が、他の任意のアデノシンレセプター(すなわちA1、A2aおよびA2b)に対する親和性よりも少なくとも3倍大きい(すなわちA3Rに対するKiが少なくとも3倍小さい)、好ましくは10倍、望ましくは20倍、最も好ましくは少なくとも50倍大きい場合、本発明の文脈において分子はA3RAgと考えられる(すなわち、A3Rへの結合と活性化を介してその主要な効果を発揮する分子である)。
ヒトA3Rに対するA3RAgの親和性、並びに他のヒトアデノシンレセプター(A1、A2aおよびA2b)に対する相対的親和性は、結合アッセイなどの幾つかのアッセイにより決定することができる。結合アッセイの例には、レセプターを有する膜または細胞を提供し、結合した放射性アゴニストに置き換わるA3RAgの能力を測定すること;各ヒトアデノシンレセプターを提示する細胞を利用し、場合によっては、下流のシグナリング(たとえば、cAMPレベルの増加または減少を介して測定されるアデニル酸シクラーゼに対する効果など)を活性化または不活性化するA3RAgの能力を機能性アッセイにおいて測定することが含まれる。明らかに、A3RAgの投与レベルを増大させ、その結果その血中レベルがA1、A2aおよびA2bアデノシンレセプターのKiの血中レベルに近づくレベルに達した場合、かかる投与の後に、A3Rの活性化に加えてこれらレセプターの活性化が起こり得る。よって、A3RAgは、得られる血中レベルがA3Rの活性化のみを実質的に引き起こすような用量で好ましくは投与される。
幾つかのアデノシンA3レセプターアゴニストおよびその調製方法の特徴は、とりわけ、US 5,688,774;US 5,773,423、US 5,573,772、US 5,443, 836、US 6,048,865、WO 95/02604、WO 99/20284およびWO 99/06053、WO 97/27173に詳細に記載され、その全てが参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の一つの態様によれば、A3RAgは、A3Rへの結合および活性化を介してその主要な効果を発揮する化合物であり、一般式(I)の範囲内に包含されるプリン誘導体、または上記化合物の生理的に許容可能な塩である:
Figure 2007517019
ここで、
− R1は、アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシアルキル、またはシアノアルキル、または以下の一般式(II)の基を表し:
Figure 2007517019
ここで、
− Yは、酸素、硫黄、またはCH2を表し;
− X1は、H、アルキル、RaRbNC(=O)-、またはHORc-を表し、ここで
− RaおよびRbは、同一であっても異なっていてもよく、水素、アルキ
ル、アミノ、ハロアルキル、アミノアルキル、BOC-アミノアルキル、
およびシクロアルキルからなる群より選択されるか、または連結して
2〜5の炭素原子を含有するヘテロ環を形成し;
− Rcは、アルキル、アミノ、ハロアルキル、アミノアルキル、BOC-アミ
ノアルキル、およびシクロアルキルからなる群より選択され;
− X2は、H、ヒドロキシル、アルキルアミノ、アルキルアミド、またはヒド
ロキシアルキルであり;
− X3およびX4は、独立に、水素、ヒドロキシル、アミノ、アミド、アジド、
ハロ、アルキル、アルコキシ、カルボキシ、ニトリロ、ニトロ、トリフル
オロ、アリール、アルカリル、チオ、チオエステル、チオエーテル、
-OCOPh、-OC(=S)OPhを表すか、またはX3およびX4の両方が、>C=Sに連結
した酸素であり5員環を形成するか、またはX2およびX3は、式(III)の環
を形成し:
Figure 2007517019
ここでR’およびR”は、独立に、アルキル基を表し;
− R2は、水素、ハロ、アルキルエーテル、アミノ、ヒドラジド、アルキルアミノ、
アルコキシ、チオアルコキシ、ピリジルチオ、アルケニル、アルキニル、チオ、
およびアルキルチオからなる群より選択され;
− R3は、式-NR4R5の基であり、ここで
− R4は、水素原子、またはアルキル、置換アルキルまたはアリール-NH-C(Z)-
から選択される基であり、ZはO、S、またはNRaであり、Raは上記意味を
有し;
R4が水素原子であるとき、
− R5は、アルキル、アミノ、ハロ、ハロアルキル、ニトロ、ヒドロキシル、
アセトアミド、アルコキシ、およびスルホン酸もしくはその塩からなる群
より選択される置換基で一または複数の位置で置換されるかまたは無置換
の、R-およびS-1-フェニルエチル、ベンジル、フェニルエチル、またはア
ニリド基;ベンゾジオキサンメチル、フルリル、L-プロピルアラニル-、ア
ミノベンジル、β-アラニルアミノ-ベンジル、T-BOC-β-アラニルアミノベ
ンジル、フェニルアミノ、カルバモイル、フェノキシまたはシクロアルキ
ルからなる群より選択されるか;あるいはR5は以下の式の基であり:
Figure 2007517019
あるいは、R4がアルキルまたはアリール-NH-C(Z)-であるとき、
R5は、ヘテロアリール-NRa-C(Z)-、ヘテロアリール-C(Z)-、
アルカリル-NRa-C(Z)-、アルカリル-C(Z)-、アリール-NR-C(Z)-、および
アリール-C(Z)-からなる群より選択され;Zは、酸素、硫黄またはアミン
を表す。
一つの好ましい態様によれば、A3RAgは、一般式(IV)のヌクレオシド誘導体;および前記化合物の生理的に許容可能な塩である:
Figure 2007517019
ここで、X1、R2およびR5は、上記で規定されるとおりである。
本発明の化合物の置換基の部分を形成する非環状炭水化物基(たとえば、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アラルキル、アルカリル、アルキルアミンなど)は、分枝または非分枝であり、好ましくは1または2ないし12個の炭素原子を含有する。
本発明で採用される化合物の「生理的に許容可能な塩」を言及する場合、製薬産業で通常使用される任意の非毒性のアルカリ金属、アルカリ土類金属、およびアンモニウムの塩、たとえばナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、アンモニウム、およびプロタミン亜鉛の塩を意味し、これらは当該技術分野で公知の方法により調製される。また、当該用語は、非毒性の酸付加塩を含み、これは本発明の化合物を適切な有機酸または無機酸と反応させることにより一般に調製される。酸付加塩は、遊離の塩基の生物学的有効性および定性的特性を保持し、かつ毒性もなく有害でもないものである。例としては、とりわけ、鉱酸に由来する酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタリン酸などが挙げられる。有機酸としては、とりわけ、酒石酸、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、リンゴ酸、マロン酸、乳酸、フマル酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、グリコール酸、グルコン酸、ピルビン酸、コハク酸、サリチル酸、およびアリールスルホン酸、たとえばp-トルエンスルホン酸が挙げられる。
本発明の一般式(IV)に従って採用され得るA3RAgの具体例には、以下のものが含まれるがこれらに限定されない:N6-2-(4-アミノフェニル)エチルアデノシン(APNEA)、N6-(4-アミノ-3-ヨードベンジル)アデノシン-5’-(N-メチルウロナミド)(AB-MECA)、N6-(3-ヨードベンジル)-アデノシン-5’-N-メチルウロナミド(IB-MECA)、および2-クロロ-N6-(3-ヨードベンジル)-アデノシン-5’-N-メチルウロナミド(Cl-IB-MECA)。
別の態様によれば、A3RAgは、アデノシンの酸化誘導体、たとえば、N6-ベンジルアデノシン-5'-N-アルキルウロナミド-Nl-オキサイド、またはN6-ベンジルアデノシン-5'-N-ジアルキルウロナミド-Nl-オキサイドであり得、これらは2-プリンの位置が、アルコキシ、アミノ、アルケニル、アルキニルまたはハロゲンで置換されていてもよい。
前記A3RAgは、薬学的に許容可能なキャリアと共に患者に投与され得る。投与が経口の場合、キャリアは、経口投与に許容可能なものである。
「薬学的に許容可能なキャリア」の用語は、A3RAgと反応せず、希釈剤またはキャリアとして製剤に添加するか、または製剤に形態またはコンシステンシーを付与することができる、不活性な無毒性の材料の任意のものを意味する。経口製剤は、ピルの形態、カプセル、シロップの形態、芳香性パウダー、およびその他の種々の形態とすることができる。キャリアは、製剤の所望の形態に基づいて時には選択される。また、キャリアは、薬剤の安定性を高めるため、クリアランス速度を遅延させるため、遅延放出特性を付与するため、望ましくない副作用を低減するためなど、有効成分のターゲット組織へのデリバリーまたは貫入を改良する効果を有していてもよい。また、キャリアは、製剤に食用香味を提供する等のため、製剤を安定化する物質(たとえば保存剤)であってもよい。キャリアは、慣用的に使用されるものの何れかであり得、化学−物理的な考慮事項、たとえば溶解度およびA3RAgとの反応性がないこと、並びに投与ルートによってのみ制限される。キャリアとして、添加剤、着色剤、希釈剤、緩衝化剤、崩壊剤、加湿剤、保存剤、香味剤、および薬学的に適合可能なキャリアが挙げられる。加えて、キャリアは、アジュバントであってもよく、これは定義どおり、予測可能な方法で有効成分の作用に影響を及ぼす物質である。キャリアの典型例には、(a)効果的な量の活性物質が、希釈剤、たとえば水、食塩水、天然果汁、アルコール、シロップなどに溶解されている液体溶液;(b)カプセル(たとえば、たとえば界面活性剤、潤滑剤および不活性な充填剤などを含有する通常の硬質または軟質シェルゼラチンタイプ)、錠剤、ロゼンジ(活性物質は、スクロースおよびアカシアまたはトラガカントなどの香味料中にあるか、または活性物質は、ゼラチンおよびグリセリンなどの不活性なベース中にある)、およびトローチ(それぞれ、所定量のA3RAgを固体または顆粒として含有する);(c)粉剤;(d)適切な液体中の懸濁剤;(e)適切なエマルジョン;(f)リポソーム製剤;などが含まれる。
本発明の文脈において「効果的な量」の用語は、MSの病的症状から患者の神経痛防御を生じさせるA3RAgの量をいう。「効果的な量」は、本発明に従って、種々の量のA3RAgを複数の被検体に投与し、その後、量の関数として生理的応答(たとえば治療上有益な効果の幾つかを組合せた統合型「MSインデックス」)をプロットすることにより、容易に決定することができる。あるいは、効果的な量は、適切な動物モデルで実験を実施し、その後、複数の変換方法の一つを用いてヒトに外挿することにより決定されてもよいし;あるいは血漿濃度または血漿濃度曲線下面積(AUC)を時間を追って測定し、相当する血漿濃度またはAUCを生じるような効果的な用量を計算することにより決定されてもよい。公知のとおり、効果的な量は、種々の因子、たとえば投与様式(たとえば、経口投与は、所定の血漿レベルまたはAUCに達するのに静脈内投与より高い用量を必要とし得る);年齢、体重、体表面積、性別、健康状態および被検体の遺伝因子;その他の投与薬剤などに依存し得る。
以下において、特に記載しない限り、投与量は、重量/Kgで示され、これは、各投与において治療される被検体の体重キログラムあたり投与されるA3RAg(たとえば、IB-MECAまたはCI-IB-MECA)の重量を意味する。たとえば、mg/Kgおよびマイクログラム/Kgは、それぞれ、治療される被検体の体重キログラムあたりの投与薬剤のミリグラムおよび投与薬剤のマイクログラムを表す。
マウスにおいて、効果的な量は、典型的には約1000マイクログラム/Kg未満であり、好ましくは約500マイクログラム/Kg未満である。典型的な用量は、約1マイクログラム/Kg〜約200マイクログラム/Kgの範囲であり、好ましい用量は約5マイクログラム/Kg〜約150マイクログラム/Kgの範囲である。それに対応するヒトにおける効果的な量は、マウスで観察された量に対するヒト等価量であり、これは以下で説明される方法で決定され得る。
「ヒト等価量(human equivalent)」の用語は、0.001−1 mg/Kgの用量のA3RAgをマウスまたはラットに投与したときに特徴づけられるのと同じ効果をヒトに引き起こす用量をいう。公知のとおり、この用量は、ボディーマス、体表面積、活性薬剤の吸収速度、活性薬剤のクリアランス速度、代謝速度などの幾つかのパラメーターに依存しており、それらに基づいて決定され得る。
ヒト等価量は、以下で説明される幾つかの変換基準に基づいて計算されてもよいし;あるいは上記で特定される用量で投与された後に、血漿レベルがマウスの血漿レベルと同等になる用量であってもよいし;特定の用量の範囲においてマウスと同等のトータル露出(すなわち時間の関数としての前記薬剤の血漿レベル曲線下面積−AUC−)を生じさせる用量であってもよい。
ラットに投与されるX mg/Kgの量が、当該技術分野で周知の考えられる変換式の一つを使用することにより、別の種(とりわけヒト)の等価量に変換可能であることは周知である。変換式の例は以下のとおりである:
変換I:
Figure 2007517019
体表面積依存性用量変換(Body Surface area dependent Dose conversion):ラット(150 g)対ヒト(70 Kg)は、1/7ラット用量である。このことは、たとえば、ラットの0.001−1 mg/Kgは、ヒトの約0.14−140マイクログラム/Kgと同等であることを意味する。平均ヒト体重を70 Kgと仮定すると、これは、約0.01〜約10 mgのヒトに対する絶対投与量に変換される。
変換II:
以下の変換因子:マウス=3、ラット=67。この変換因子を動物体重に掛けると、ヒトの用量等価量がmg/Kgからmg/m2になる。
Figure 2007517019
この式に従えば、ラットの0.001−1 mg/Kgに等価な量は、ヒトでは0.16−64μg/Kgであり;すなわち体重約70 Kgのヒトの絶対用量は、約0.011〜約11 mgであり、これは、変換Iで示される範囲と類似している。
変換III:
変換の別の選択肢は、動物に投与した後に達するのと同じ血漿レベルまたはAUCが得られるように用量を設定することによるものである。たとえば、IB-MECAの経口投与後にマウスに行った測定、並びにIB-MECAを健康な男性ボランティアに投与した臨床試験でヒトに行った測定に基づいて、マウスにおける1マイクログラム/Kg−1,000マイクログラム/Kgの用量は、約0.14−140マイクログラム/Kgのヒトの用量に等価であり、すなわち70 Kgの個体に対する全用量は0.01−10 mgであると結論づけることができる。
前記治療方法に加えて、上述の効果的な量のA3RAgおよび薬学的に許容可能なキャリアを含む多発性硬化症の治療のための薬学的組成物;並びに多発性硬化症に罹患し、神経痛防御治療を必要としている被検体に投与するための薬学的組成物を調製するための前記A3RAgの使用も、本発明の範囲内に包含されることに留意すべきである。認識されるとおり、薬学的組成物における効果的な量は、意図した治療プログラムおよび治療用量に依存するでしょう。一例として、用量が1日あたり1 mgであり、所望の投与プログラムが1日に1回である場合、薬学的組成物中の活性薬剤の量は1 mgである。この1日量を2日の投与で投与することを意図した場合、薬学的組成物中の活性薬剤の量は0.5 mgである。
本発明は、本発明に従って実施される以下の実験の説明において例証される。これらの例が、限定というより例証の性質をもっていることを理解すべきである。明らかに、上記教示を考慮すれば、これら例の多くの改変および変形が可能である。したがって、以下に具体的に説明されるとおりではなく、無数の可能な他のやり方で、添付の特許請求の範囲内において本発明が実施可能であることを理解すべきである。
本発明を理解し、本発明がどのように実際に実施可能であるかを理解するために、添付の図面を参照しながら非限定的な例によって、好ましい態様を以下に説明する。
本発明の詳細な説明
例I
材料と方法
Can-Fite BioPharma, Ltd., Israelに代わってAlbany Molecular Research, Albany, New York, USAにより、臨床製品製造実施(clinical good manufacturing practice (cGMP))条件下で、臨床グレード材料として製造されたIB-MECA (この材料はCF101と称される)。10μMのストック溶液をDMSO中で調製し、更に希釈液をRPMI媒質中で作製した。
実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)の誘導
メスのLewisラット(8週齢)の尾の基部に、各ラットにつき以下から構成されるエマルジョンを皮内注射することによりEAEを誘導した:モルモット由来の100μgミエリン塩基性タンパク質 (MBP) (M2295; Sigma)、0.1 mlフロイント完全アジュバント (CFA; F5506, Sigma)、および0.2 mgヒト型結核菌(Mycobacterium tuberculosis)H37 Ra (M. tuberculosis, 3114, Difco)。このエマルジョンを、ラットのそれぞれの後肢の内側フットパッドに二等分して注入した。CF101治療PBS溶液 (10μg/kg, PO, BID (1日に2回))を、疾患誘導から7日後に開始した。コントロールは、PBSを受け取った。
ラットは、以下のカテゴリーにランク付けされる臨床EAE症状を発症した:0、神経学的症状なし;1、尾の緊張の喪失および尾全体の麻痺;2、後肢の衰弱;3、後肢の麻痺;4、四肢麻痺;5、瀕死状態。
結果
免疫処置されたラットは、5日間継続した免疫処置から10日以内に急性一相性EAEを発症した。コントロールグループと比較して、CF101治療グループの臨床スコアが著しく低いことが観察された。CF101グループとコントロールグループとの間の最大臨床スコアの差は、スチューデントt検定を用いてP<0.01で有意であり、治療グループの疾患の重症度は有意に低かった。
図1は、時間の関数として、EAEに罹患したラットの臨床症状のグラフを図示する。ラットは、A3RAg IB-MECA(CF101)で治療される(図中、四角形で示す)か、またはA3RAg IB-MECA(CF101)で治療されなかった(図中、菱形で示す)。

Claims (10)

  1. 多発性硬化症に罹患し、神経痛防御治療を必要としている被検体に投与するための薬学的組成物を調製するための、A3アデノシンレセプターアゴニスト(A3RAg)の使用。
  2. 前記薬学的組成物が経口投与のためのものである、請求項1に記載の使用。
  3. 前記A3RAgが、一般式(I)の範囲内の化合物、または前記化合物の生理的に許容可能な塩である、請求項1に記載の使用:
    Figure 2007517019
    ここで、
    − R1は、アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシアルキル、またはシアノアルキル、または以下の一般式(II)の基を表し:
    Figure 2007517019
    ここで、
    − Yは、酸素、硫黄、またはCH2を表し;
    − X1は、H、アルキル、RaRbNC(=O)-、またはHORc-を表し、ここで
    − RaおよびRbは、同一であっても異なっていてもよく、水素、アルキ
    ル、アミノ、ハロアルキル、アミノアルキル、BOC-アミノアルキル、
    およびシクロアルキルからなる群より選択されるか、または連結して
    2〜5の炭素原子を含有するヘテロ環を形成し;
    − Rcは、アルキル、アミノ、ハロアルキル、アミノアルキル、BOC-アミ
    ノアルキル、およびシクロアルキルからなる群より選択され;
    − X2は、H、ヒドロキシル、アルキルアミノ、アルキルアミド、またはヒド
    ロキシアルキルであり;
    − X3およびX4は、独立に、水素、ヒドロキシル、アミノ、アミド、アジド、
    ハロ、アルキル、アルコキシ、カルボキシ、ニトリロ、ニトロ、トリフル
    オロ、アリール、アルカリル、チオ、チオエステル、チオエーテル、
    -OCOPh、-OC(=S)OPhを表すか、またはX3およびX4の両方が、>C=Sに連結
    した酸素であり5員環を形成するか、またはX2およびX3は、式(III)の環
    を形成し:
    Figure 2007517019
    ここでR’およびR”は、独立に、アルキル基を表し;
    − R2は、水素、ハロ、アルキルエーテル、アミノ、ヒドラジド、アルキルアミノ、
    アルコキシ、チオアルコキシ、ピリジルチオ、アルケニル、アルキニル、チオ、
    およびアルキルチオからなる群より選択され;
    − R3は、式-NR4R5の基であり、ここで
    − R4は、水素原子、またはアルキル、置換アルキルまたはアリール-NH-C(Z)-
    から選択される基であり、ZはO、S、またはNRaであり、Raは上記意味を
    有し;
    R4が水素原子であるとき、
    − R5は、アルキル、アミノ、ハロ、ハロアルキル、ニトロ、ヒドロキシル、
    アセトアミド、アルコキシ、およびスルホン酸もしくはその塩からなる群
    より選択される置換基で一または複数の位置で置換されるかまたは無置換
    の、R-およびS-1-フェニルエチル、ベンジル、フェニルエチル、またはア
    ニリド基;ベンゾジオキサンメチル、フルリル、L-プロピルアラニル-、ア
    ミノベンジル、β-アラニルアミノ-ベンジル、T-BOC-β-アラニルアミノベ
    ンジル、フェニルアミノ、カルバモイル、フェノキシまたはシクロアルキ
    ルからなる群より選択されるか;あるいはR5は以下の式の基であり:
    Figure 2007517019
    あるいは、R4がアルキルまたはアリール-NH-C(Z)-であるとき、
    R5は、ヘテロアリール-NRa-C(Z)-、ヘテロアリール-C(Z)-、
    アルカリル-NRa-C(Z)-、アルカリル-C(Z)-、アリール-NR-C(Z)-、および
    アリール-C(Z)-からなる群より選択され;Zは、酸素、硫黄またはアミン
    を表す。
  4. 前記A3RAgが、一般式(IV)のヌクレオシド誘導体、および前記化合物の生理的に許容可能な塩である、請求項1に記載の使用:
    Figure 2007517019
    ここで、X1、R2およびR5は、請求項3に規定されるとおりである。
  5. 前記A3RAgが、N6-2-(4-アミノフェニル)エチルアデノシン(APNEA)、N6-(4-アミノ-3-ヨードベンジル)アデノシン-5’-(N-メチルウロナミド)(AB-MECA)、N6-(3-ヨードベンジル)-アデノシン-5’-N-メチルウロナミド(IB-MECA)、および2-クロロ-N6-(3-ヨードベンジル)-アデノシン-5’-N-メチルウロナミド(Cl-IB-MECA)から選択される、請求項1に記載の使用。
  6. 効果的な量のA3RAgおよび薬学的に許容可能なキャリアを含む、多発性硬化症の治療のための薬学的組成物。
  7. 経口投与のための請求項6に記載の組成物。
  8. 前記A3RAgが、一般式(I)の範囲内の化合物、または前記化合物の生理的に許容可能な塩である、請求項6に記載の組成物:
    Figure 2007517019
    ここで、
    − R1は、アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシアルキル、またはシアノアルキル、または以下の一般式(II)の基を表し:
    Figure 2007517019
    ここで、
    − Yは、酸素、硫黄、またはCH2を表し;
    − X1は、H、アルキル、RaRbNC(=O)-、またはHORc-を表し、ここで
    − RaおよびRbは、同一であっても異なっていてもよく、水素、アルキ
    ル、アミノ、ハロアルキル、アミノアルキル、BOC-アミノアルキル、
    およびシクロアルキルからなる群より選択されるか、または連結して
    2〜5の炭素原子を含有するヘテロ環を形成し;
    − Rcは、アルキル、アミノ、ハロアルキル、アミノアルキル、BOC-アミ
    ノアルキル、およびシクロアルキルからなる群より選択され;
    − X2は、H、ヒドロキシル、アルキルアミノ、アルキルアミド、またはヒド
    ロキシアルキルであり;
    − X3およびX4は、独立に、水素、ヒドロキシル、アミノ、アミド、アジド、
    ハロ、アルキル、アルコキシ、カルボキシ、ニトリロ、ニトロ、トリフル
    オロ、アリール、アルカリル、チオ、チオエステル、チオエーテル、
    -OCOPh、-OC(=S)OPhを表すか、またはX3およびX4の両方が、>C=Sに連結
    した酸素であり5員環を形成するか、またはX2およびX3は、式(III)の環
    を形成し:
    Figure 2007517019
    ここでR’およびR”は、独立に、アルキル基を表し;
    − R2は、水素、ハロ、アルキルエーテル、アミノ、ヒドラジド、アルキルアミノ、
    アルコキシ、チオアルコキシ、ピリジルチオ、アルケニル、アルキニル、チオ、
    およびアルキルチオからなる群より選択され;
    − R3は、式-NR4R5の基であり、ここで
    − R4は、水素原子、またはアルキル、置換アルキルまたはアリール-NH-C(Z)-
    から選択される基であり、ZはO、S、またはNRaであり、Raは上記意味を
    有し;
    R4が水素原子であるとき、
    − R5は、アルキル、アミノ、ハロ、ハロアルキル、ニトロ、ヒドロキシル、
    アセトアミド、アルコキシ、およびスルホン酸もしくはその塩からなる群
    より選択される置換基で一または複数の位置で置換されるかまたは無置換
    の、R-およびS-1-フェニルエチル、ベンジル、フェニルエチル、またはア
    ニリド基;ベンゾジオキサンメチル、フルリル、L-プロピルアラニル-、ア
    ミノベンジル、β-アラニルアミノ-ベンジル、T-BOC-β-アラニルアミノベ
    ンジル、フェニルアミノ、カルバモイル、フェノキシまたはシクロアルキ
    ルからなる群より選択されるか;あるいはR5は以下の式の基であり:
    Figure 2007517019
    あるいは、R4がアルキルまたはアリール-NH-C(Z)-であるとき、
    R5は、ヘテロアリール-NRa-C(Z)-、ヘテロアリール-C(Z)-、
    アルカリル-NRa-C(Z)-、アルカリル-C(Z)-、アリール-NR-C(Z)-、および
    アリール-C(Z)-からなる群より選択され;Zは、酸素、硫黄またはアミン
    を表す。
  9. 前記A3RAgが、一般式(IV)のヌクレオシド誘導体、および前記化合物の生理的に許容可能な塩である、請求項6に記載の組成物:
    Figure 2007517019
    ここで、X1、R2およびR5は、請求項3に規定されるとおりである。
  10. 前記A3RAgが、N6-2-(4-アミノフェニル)エチルアデノシン(APNEA)、N6-(4-アミノ-3-ヨードベンジル)アデノシン-5’-(N-メチルウロナミド)(AB-MECA)、N6-(3-ヨードベンジル)-アデノシン-5’-N-メチルウロナミド(IB-MECA)、および2-クロロ-N6-(3-ヨードベンジル)-アデノシン-5’-N-メチルウロナミド(Cl-IB-MECA)から選択される、請求項6に記載の組成物。
JP2006546475A 2003-12-29 2004-12-23 多発性硬化症の治療方法 Withdrawn JP2007517019A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US53271203P 2003-12-29 2003-12-29
PCT/IL2004/001160 WO2005063246A1 (en) 2003-12-29 2004-12-23 Method for treatment of multiple sclerosis

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007517019A true JP2007517019A (ja) 2007-06-28

Family

ID=34738826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006546475A Withdrawn JP2007517019A (ja) 2003-12-29 2004-12-23 多発性硬化症の治療方法

Country Status (10)

Country Link
US (1) US7465715B2 (ja)
EP (1) EP1699459B1 (ja)
JP (1) JP2007517019A (ja)
CN (1) CN100423723C (ja)
AT (1) ATE363907T1 (ja)
DE (1) DE602004006895T2 (ja)
DK (1) DK1699459T3 (ja)
ES (1) ES2287804T3 (ja)
PL (1) PL1699459T3 (ja)
WO (1) WO2005063246A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012144512A1 (ja) * 2011-04-22 2012-10-26 国立大学法人京都大学 関節リウマチの新規遺伝因子としてのミエリン塩基性蛋白の利用

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GT200500281A (es) 2004-10-22 2006-04-24 Novartis Ag Compuestos organicos.
JP4842964B2 (ja) 2004-12-02 2011-12-21 キャン−ファイト・バイオファーマ・リミテッド 炎症用生体マーカー
GB0500785D0 (en) 2005-01-14 2005-02-23 Novartis Ag Organic compounds
DK1983990T3 (da) 2006-01-26 2011-07-11 Us Gov Health & Human Serv Allosteriske A3-adenosin-receptormodulatorer
PT2013211E (pt) 2006-04-21 2012-06-21 Novartis Ag Derivados de purina para utilização como agonistas de receptores a2a de adenosina
GB0607944D0 (en) * 2006-04-21 2006-05-31 Novartis Ag Organic compounds
GB0607953D0 (en) * 2006-04-21 2006-05-31 Novartis Ag Organic compounds
GB0607950D0 (en) 2006-04-21 2006-05-31 Novartis Ag Organic compounds
EP1889846A1 (en) 2006-07-13 2008-02-20 Novartis AG Purine derivatives as A2a agonists
EP1903044A1 (en) * 2006-09-14 2008-03-26 Novartis AG Adenosine Derivatives as A2A Receptor Agonists
JP2010508835A (ja) * 2006-11-10 2010-03-25 ノバルティス アーゲー シクロペンテンジオールモノアセテート誘導体
HUE034474T2 (en) 2007-03-14 2018-02-28 Can Fite Biopharma Ltd Method for the synthesis of IB-meca
US20090088403A1 (en) * 2007-05-07 2009-04-02 Randy Blakely A3 adenosine receptors as targets for the modulation of central serotonergic signaling
EP2456419B1 (en) 2009-07-21 2016-11-23 Oradin Pharmaceutical Ltd. A3 adenosine receptor ligands for modulation of pigmentation
IL200753A (en) 2009-09-06 2015-06-30 Can Fite Biopharma Ltd Pharmaceutical preparation containing ib – meca for the treatment of psoriasis
SG10201610936RA (en) 2011-12-22 2017-02-27 Alios Biopharma Inc Substituted nucleosides, nucleotides and analogs thereof
EP2806878A1 (en) * 2012-01-23 2014-12-03 Can-Fite Biopharma Ltd. Treatment of liver conditions
USRE48171E1 (en) 2012-03-21 2020-08-25 Janssen Biopharma, Inc. Substituted nucleosides, nucleotides and analogs thereof
US9441007B2 (en) 2012-03-21 2016-09-13 Alios Biopharma, Inc. Substituted nucleosides, nucleotides and analogs thereof
CN114903903A (zh) 2016-04-21 2022-08-16 阿斯特罗赛特制药公司 治疗神经和心血管病况的化合物和方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5310732A (en) * 1986-02-03 1994-05-10 The Scripps Research Institute 2-halo-2'-deoxyadenosines in the treatment of rheumatoid arthritis
AU7331094A (en) * 1993-07-13 1995-02-13 United States Of America, As Represented By The Secretary, Department Of Health And Human Services, The A3 adenosine receptor agonists
WO1995011681A1 (en) * 1993-10-29 1995-05-04 Merck & Co., Inc. Human adenosine receptor antagonists
WO1997033879A1 (en) 1996-03-15 1997-09-18 Merck & Co., Inc. Compounds and methods for selectively inhibiting activation of the human a3 adenosine receptor
YU44900A (sh) * 1998-01-31 2003-01-31 Glaxo Group Limited Derivati 2-(purin-9-il)tetrahidrofuran-3,4-diola
US6117878A (en) * 1998-02-24 2000-09-12 University Of Virginia 8-phenyl- or 8-cycloalkyl xanthine antagonists of A2B human adenosine receptors
US6303619B1 (en) * 1998-03-12 2001-10-16 University Of Virginia Meta-substituted acidic 8-phenylxanthine antagonists of A3 human adenosine receptors
US7160890B2 (en) * 1999-12-02 2007-01-09 Osi Pharmaceuticals, Inc. Compounds specific to adenosine A3 receptor and uses thereof
CZ294538B6 (cs) * 2002-12-30 2005-01-12 Ústav Experimentální Botaniky Akademie Vědčeské Re Substituční deriváty N6-benzyladenosinu, způsob jejich přípravy, jejich použití pro přípravu léčiv, kosmetických přípravků a růstových regulátorů, farmaceutické přípravky, kosmetické přípravky a růstové regulátory tyto sloučeniny obsahující

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012144512A1 (ja) * 2011-04-22 2012-10-26 国立大学法人京都大学 関節リウマチの新規遺伝因子としてのミエリン塩基性蛋白の利用
JP5565784B2 (ja) * 2011-04-22 2014-08-06 国立大学法人京都大学 関節リウマチの新規遺伝因子としてのミエリン塩基性蛋白の利用

Also Published As

Publication number Publication date
US20060142237A1 (en) 2006-06-29
CN1901915A (zh) 2007-01-24
ES2287804T3 (es) 2007-12-16
DE602004006895T2 (de) 2008-01-31
ATE363907T1 (de) 2007-06-15
EP1699459A1 (en) 2006-09-13
US7465715B2 (en) 2008-12-16
EP1699459B1 (en) 2007-06-06
CN100423723C (zh) 2008-10-08
DK1699459T3 (da) 2007-10-08
WO2005063246A1 (en) 2005-07-14
DE602004006895D1 (de) 2007-07-19
PL1699459T3 (pl) 2007-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007517019A (ja) 多発性硬化症の治療方法
JP4642847B2 (ja) シェーグレン症候群を含むドライアイ疾患治療用アデノシンa3レセプターアゴニスト
AU2006321165B2 (en) Use of A3 adenosine receptor agonist in osteoarthritis treatment
US11291681B2 (en) Method for treating fibrotic liver tissue using Cl-IB-MECA
JP2008519029A (ja) 加速骨吸収の治療的処置
US9549943B2 (en) A3 adenosine receptor ligands for use in treatment of a sexual dysfunction
JP2023100928A (ja) 脂肪減少効果の達成に使用するためのa3アデノシン受容体リガンド
WO2011107981A1 (en) A3ar agonists for the treatment of uveitis

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090717