JP2007505003A - 推進補助器具 - Google Patents

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Abstract

車両、例えば車椅子の車輪(8)に取り付けられ(或いは一体的に形成され)得る推進装置(20)。推進装置(20)は車輪(8)のリム或いは車輪(8)に堅固に取り付けられ且つそこから突出する構造部材のいずれかに静的に取り付けられ得る第1部分を有する。推進装置(20)はまた第2部分(23)を有し、第2部分(23)は車輪(8)の回転軸周りを回転させられる。更に推進装置(20)は、第2部分(23)が車輪(8)の軸周りを回転させられた時に第1部分、故に車輪(8)をも回転させるように、第1及び第2部分の間に載置される連結手段を含む。

Description

本発明は車両を推進させる装置及び方法に関する。とりわけ、しかし非独占的に、本装置及び方法は車椅子へ使用するための推進補助器具に関する。
図1a及び図1bは車椅子を推進させる周知の方法を示す。車椅子4には車椅子の使用者2用のシートと、一対の前輪6と、軸12周りにおいて車椅子に特に据え付けられる一対の後輪8が設けられる。環状リング10はヘッドリム10として周知であり、ヘッドリム10が車輪と同心になるように後輪8の各々に固定される。
車椅子の運動を促進するために、車椅子使用者2は図1aに示すように、後輪8の軸12の略垂直方向上側の点において、ハンドリム10を把持する。次に使用者2はハンドリム10を前方方向へ回転させる。ハンドリム10は後輪8に固定されているので、ハンドリム10の回転によって車椅子4の後輪は前方方向へ回転させられる。後輪8が約120度までの角度を移動した時には、車椅子使用者2はハンドリム10の把持を開放する。車椅子使用者の移動範囲、所望移動速度、登り又は降りの傾斜を含む多くの要素に応じて、正確な角度は変化する。図1bは運動の終了部分を示す。使用者2が把持を開放した時には、車椅子4は惰性で走り続ける。連続的な推進を達成するために、車椅子使用者2はサイクルの開始部分に戻り、図1aに示すように再度軸12の上方においてハンドリム10を把持し、且つ上述した運動を繰り返す。
後進運動を得るためには、車椅子使用者2は上記の運動の逆を行い、図1bに図示する点においてハンドリム10を把持すると共に、ハンドリム10を図1aに示す位置へ向けて回転させる。
車椅子使用者2は車椅子2を回転させたいならば、運動の終了時に一方のハンドリム10を把持すると共に、動作の開始時に反対側のハンドリム10を把持する。するとハンドリム10が反対方向に回転させられ、それに従い車椅子4は回転する。
車椅子4の速度を低下させるために、或いは車椅子の運動を停止させるために、使用者2はハンドリム10が回転している時に把持する。この過程はハンドリム10へ摩擦力を導入し、且つ車椅子4を減速させる。把持が開放されないならば、この動作はついには車椅子を停止させる。
認識し得るように、車椅子4を操作するために、車椅子使用者2には上半身に多くの力が必要とされる。その結果、脳性麻痺等の病気を患う車椅子使用者2はこの種の車椅子4を推進させることができない。また、特に登りに傾斜している時に車椅子4を推進させるために多くの力が必要とされるので、車椅子使用者2は直ぐに疲れてしまう。別の問題としては、車椅子使用者2は運動の開始時及び終了の間にハンドリム10の把持を調整する必要があるので、指を後輪8に捕らえられて負傷してしまう。また、ハンドリム10の把持から手が擦過傷を患い、又は汚れてしまう。更なる問題としては、把持力が不足している車椅子使用者、例えば関節炎罹患者は、十分なトルクを車輪に伝達するために、ハンドリムを十分に把持することができない。
これらの問題点を克服する試行の中で、代替の推進機構を提供する多くの構成が示唆されてきた。
この構成の一つが特許文献1に示されており、手動で車椅子を推進させる機器が記載さ
れている。機器は、車椅子使用者により車輪の回転軸と一致するピボット軸周りを手動で回転可能となるように、車椅子の車輪に取り付けられる駆動アームを含む。駆動アームは伸長可能な軸ボルトを使用して後軸に据え付けられ、伸長可能な軸ボルトは当初に設けられた軸ボルトと入れ替わる。しかしながら、当初の軸ボルトを取り外さなければならない欠点の一つとして、軸寸法は様々な構成の車椅子の間で異なるので、駆動アームの収容孔が普遍的に利用可能であり得ない。第2の欠点としては、駆動アームが所定位置に固定されている時には車椅子使用者は車椅子に座ることができない。更なる欠点としては、後軸が取り外された時には、車輪が再装着される必要があり、これを行うために幾らかの時間がかかる。更には、車椅子は厳密な調整管理御を受けるので、車椅子が義務付けられた調整管理に従うならば、軸ボルトの取替えは許容されない。従って、これらの欠点を克服する機構を提供する一方で改良型推進機器を提供することが所望される。
特許文献2には代替の構成が記載されており、駆動円板は円形板及び円柱状容器により車椅子の後輪に固定される。円柱状容器は複数のチャックによって後輪のスポークに取り付けられる。これらのチャックは円柱状容器の内側対向壁から突出すると共に、各々が後輪のスポークを収容する。チャックはスポークに据え付けられた後に、ねじを使用して固定されることにより、円柱状容器は車輪に堅固に固定される。手或いは差し込み式レバーのいずれかによって駆動円板が回転させられると、トルクが車輪のスポークに伝達されて、車輪が回転させられる。この構成では機器が後輪に取り付けられるという問題が回避されるが、それにも拘わらず、この構成はスポーク上に力を発生させ、この力は抵抗するようには構成されていない。特に、余剰トルクの付与はスポークを折れさせる。認識し得るように、強化された推進機構の代替取り付け方法が必要とされる。
大まかに言って、車椅子へより一層の推進力を供給する既存の構成では、駆動アームから後駆動輪へトルクを伝達する2個の機構の一個を使用する。第1グループでは、駆動ブロックがトルクを後輪のタイヤへ伝達する。例えば特許文献3では、駆動ブロックが後輪のタイヤと選択的に係合可能となるように、軸回転可能に駆動アームに据え付けられた機器が記載されている。従って、駆動ブロックがタイヤに係合された状態で駆動アームを軸回転させると、車輪が回転し且つ車椅子を推進させる。同様に特許文献4は、タイヤと係合させられた時に後輪を回転させるのに十分なトルクを伝達するタイヤ係合把持部(駆動ブロック)を備えたてこ作用式手推進装置を提供する。
代替トルク伝達手段は、タイヤではなく後輪のハンドリムと係合する機構を提供することである。特許文献1では、駆動アームに手の圧力が作用させられた時にハンドリムと係合する摩擦パッドを含む機構が記載されている。従って、駆動アームが前方方向へ軸回転させられた時には、トルクがハンドリムに伝達されて車輪が回転する。特許文献5に記載された代替構成では、レバーアームとレバーアームの端部にクランクハンドルを含む推進アセンブリが提供される。クランクハンドルはまた、車椅子のハンドリムと係合する摩擦パッドを含む。車椅子の搭乗者が車椅子枠と相対的に前方方向へ力を作用させると、摩擦パッドはハンドリムと接触する。前方方向への継続的な運動はハンドリムを前方方向へ移動させて、車椅子が前進する。
米国特許第5,988,661号明細書 英国特許出願公開第2278582号明細書 英国特許出願公開第2213438号明細書 米国特許第5,232,236号明細書 国際公開第98/03142号パンフレット
上記のいずれの方法にも関連する多くの問題がある。最初に、タイヤ及びハンドリムの
いずれもが後輪を回転させるために十分なトルクを伝達するのに必要な摩擦力にさらされるように構成されていない。従って、駆動ブロック/摩擦パッドを介して作用させられる力がこれらの構成要素を破損させる恐れがある。特に、ハンドリムは通常、このようにして後輪を回転させるために必要な回転及び摩擦力に抵抗するように、車輪に固定されていない。また、ハンドリム及びタイヤは言い換えると車椅子の機能性を譲歩する摩擦パッドからの過酷な磨耗を被る。過度の磨耗はまた、磨耗しない場合に必要とされるよりも頻繁に構成要素を取り替える必要がある。従って、従来のトルク伝達方法に関連する問題を克服する強化型推進機構を提供することが望まれる。
前方及び後方の両方向へ推進力を供給することが可能な多くの構成が先に説明されている。特許文献5には、前進運動が得られる第1位置と後進運動が得られる第2位置の間で回転され得るハンドグリップをレバーアームの上端に設けた手動推進アセンブリが記載されている。しかしながら、前方又は後方への運動の間に摩擦パッドをタイヤと接触させた状態に維持するために一定の圧力が必要とされる一方で、レバーアームを開始位置へ戻すためにこの圧力を開放させる必要がある。これは、摩擦パッドを係合及び解放するために、頻繁な手首の移動が必要とされることを意味する。また、トルク伝達を可能にするべく摩擦パッドをタイヤと接触させた状態で維持するために手首の力が必要とされる。同様に特許文献1には、摩擦パッドを車椅子のハンドリムと強制的に接触させるべく手の圧力を駆動アームへ作用させることが車椅子使用者に要求されるアセンブリが記載されている。駆動アームをその移動開始点へ戻すために、手の圧力はレバーから解放される。従って、機器を作動させるために繰り返しの把持動作が再度必要とされる。このような機器を使用する際の問題の一つには、繰り返しの把持動作は使用者の反復運動損傷を生じさせる。また、摩擦パッドをタイヤ又はハンドリムのいずれかと係合させるために必要な圧力を車椅子使用者が得られる程度に充分な手又は手首の力を有し得ないかもしれない。従って、車椅子使用者の手又は手首にそれ程の力を必要とせず、また反復運動損傷の危険性を低減する改良型機構を提供することが望まれる。
また、推進装置の使用の間に強化された手/腕人間工学を提供するハンドルを提供することも望まれる。
本発明の第1態様によれば、車両に据え付け可能な推進装置が提供される。車両は回転軸を有する少なくとも1個の接地輪と、推進装置を含む。推進装置は軸から離れた位置において車輪のリム或いは車輪により画定される平面から突出する構造部材のいずれかに静的に取り付けられるように構成された第1部分と、車輪の回転軸と一致する軸周りに回転可能な第2部分と、連結手段とを含む。構造部材は車輪に堅固に取り付けられる。連結手段は第2部部分の前記軸周りにおける回転運動によって第1部分が回転することにより、車両が推進するように、第1部分及び第2部分の間に載置される。
好適には、第1部部分は第2部分の回転軸が車輪の軸と一致するように第2部分を位置決めする手段を支持する。
本発明の第2態様によれば、車両の推進装置が提供される。車両は少なくとも1個の接地輪及び推進装置を含む。推進装置は車輪に据え付けられ或いは車輪と一体的に形成されるように構成された第1部分と、第1部分に駆動的に連結されると共に車輪の回転軸と一致する軸周りに回転可能な第2部分と、第1及び第2部分の一方は連続接触面を含み、第1又は第2部分のいずれかによって支持されると共に、係合させられた時に第2部分の前記軸周りにおける回転運動によって第1部分が回転させられることにより車両が推進するように連続接触面と選択的に係合可能な連結手段とを含む。
一実施形態において、第1部分は連続接触面を含み、且つ連結手段は第2部分により支
持される。
代替実施形態において、第2部分は連続接触面を含み、且つ連結手段は第2部分によって支持される。前記装置は更に接触面を第1部分に対してキー締めする手段を含む。
本発明の第3態様によれば、車両の車輪が提供される。車輪はその車輪に静的に据え付けられ或いは車輪と一体的に形成される第1部分を含む。第1部分はレバーアーム収容部及び連続接触面を含む。レバーアーム収容部はレバーアームが車輪の回転軸と一致する軸周りに回転可能となるようにレバーアームを収容するように構成可能である。連続接触面は係合された時に、レバーアームの前記軸周りにおける回転運動によって車輪が回転することにより車両が推進するように、連結手段と選択的に係合可能に構成される。
本発明の第4態様によれば、車両に据え付け可能な推進装置が提供される。車両は少なくとも1個の接地輪及び推進装置を含む。推進装置は車輪に据え付けられ或いは車輪と一体的に形成されるように構成された第1部分と、車輪の回転軸と一致する第1軸周りに回転可能なレバーアームを含む第2部分と、連結手段とを含む。連結手段はレバーアームの第1軸周りにおける回転運動によって第1部分が回転することにより車両が推進するように、第1及び第2部分の間に載置される。レバーアームは使用者に人間工学的な手の動きを提供するべく、レバーアームの長手軸を横断する第2軸周りに回転可能なハンドルを有する。
有利には、第1部分又は第2部分は連続接触面を有すると共に、連結手段は第1部分又は第2部分のいずれかによって支持される。連結手段は、係合された時に第2部分の前記軸周りにおける回転運動によって第1部分が回転させられることにより車両が推進するように、連続接触面と選択的に係合可能とされる。
有利には、第1部分は前記軸と離れた位置において車輪のリム或いは車輪により画定される平面から突出する構造部材のいずれかに静的に取り付けられるように構成される。構造部材は車輪に堅固に取り付けられる。
好適には、第2部分はレバーアームを含む。
より好適には、レバーアームはハンドルを含む。ハンドルはレバーアームの長手軸を横断する軸周りに回転可能とされており、使用者に人間工学的な手の動きを提供する。
好適には、第1部分は離散した複数位置において車輪に静的に取り付けられる。
好適には、第1部分は複数の取り付けスポークにより車輪に静的に取り付けられる。取り付けスポークは中心ハブから四方に延在する。
より好適には、取り付けスポークにはハブから離れた一端において、リム或いは構造部材を少なくとも部分的に収容するように構成された溝状部材が夫々設けられる。
一形態において、溝状部材は好適には圧縮力の下でリム或いは構造部材の形状に一致するように構成された変形可能なインサートを含む。
好適には、変形可能なインサートは高摩擦材料から形成される。
有利には、取り付けスポークは半径方向内端において夫々の中間部材に軸回転可能に連結されると共に、中間部材は円周方向に離間した複数位置においてハブ据え付け作動部材に軸回転可能に連結される。取り付けスポークは作動部材の回転によって取り付けスポークが回転の方向によって延出し或いは引き込むように、半径方向の運動に拘束されると共に、作動部材の回転範囲は突起の溝内における係合によって制限されてよい。
好適な実施形態において、取り付けスポークを引き込み位置から完全伸長位置へ移動さ
せる際に、各中間部材が作動部材に軸回転可能に連結される位置は、取り付けスポークがオーバセンタ装置によって完全伸長位置に保持されるように中間部材が結合取り付けスポークに軸回転可能に連結される位置を通過して円周方向に移動する。
有利には、第2部分は第1部分に対して解放するように連結可能とされる。
好適には、連結手段は連続接触面と摩擦係合するように構成された回転支持手段を含む。
好適な実施形態において、第2部分が前記軸周りを第1方向に回転させられた時には、回転支持手段は第1部分を一方向に回転させるべく選択的に連続接触面と摩擦係合し、第2部分が前記軸周りを第1方向と反対の第2方向に軸回転させられた時には、回転支持手段は選択的に連続接触面と摩擦係合すると共に、第1部分を反対方向に回転させる。
有利には、連結手段は一対の駆動面を含み、駆動面は一方のみが一度に連続接触面と摩擦係合させられるように枢軸の両側に設けられる。
好適には、第2部分が前記軸周りに軸回転させられると、駆動面対の一方の連続接触面との係合によって第1部分が一方向に回転させられる一方で、駆動面対の他方の連続接触面との係合によって第1部分は反対方向に回転させられる。
より好適には、駆動面対の一方は他方に優先して連続接触面へ向けて付勢される。付勢された駆動面は第2部分の前記軸周りにおける回転運動に際して、車両を前方方向へ推進させるべく連続接触面と係合する。駆動面の一方の付勢はハンドルの選択的な操作により克服されてよく、ハンドルはレバーアームの長手軸周りにおける回転によって操作されるように構成されてよい。
有利には、各駆動面は夫々の回転支持手段と結合される。回転支持手段は結合された駆動面が連続接触面と近接している時に連続接触面と接触する。回転支持手段及び結合された駆動面は、結合された回転支持手段が第1方向に回転させられた時に駆動面が連続接触面と摩擦係合し、結合された回転支持手段が反対方向に回転させられた時に連続接触面を解放するように、回転支持手段及び結合された駆動面は連結される。
好適には、第2対の駆動面が第2枢軸の両側に設けられる。2対の駆動面は平行四辺形型機構を形成するように軸回転可能に相互連結される。平行四辺形機構において、斜め向かいの駆動面は連続接触面に対して摩擦係合し且つ摩擦係合から解放するように共に移動する。
好適な実施形態において、第2部分は2個以上の部品を含み、部品の少なくとも1個は他の部品と解放するように連結可能とされる。
有利には、本発明はまた車両使用者による動力入力に対する車両推進速度の可変駆動比を提供する。好適な実施形態においてレバーアームは、レバーアームの作動長が調整される時に、車両使用者による動力入力に対する車両推進速度の駆動比が変更されるように選択的な調整可能な作動長を有するように構成される。
有利には、レバーアームは折り畳まれた時に車輪の半径よりも短い半径方向範囲を有するように、使用形態から収納形態へ折り畳み可能である。
好適には、レバーアームの少なくとも一部は入れ子式に折り畳むように構成される。
或いは又は加えて、レバーアームは車輪リムの半径方向内方に離間した位置にヒンジを更に含んでもよい。
好適な実施形態において、レバーアームのハンドルはレバーアームの一端に固定される
弓形ハウジングと、D字形グリップを含む。D字形グリップは弓形ハウジング内に摺動可能に収容される弓形部と、弓形ハウジングの外部において弓形部の両端を相互連結するグリップ部を含む。
好適には、ハンドルは連結手段に対して選択的に係合及び解放する手段を得るべく内方に回転する。
有利には、第2部分は更にブレーキを含む。ブレーキは作動位置及び非作動位置の間で移動可能な少なくとも1個の制動面と、制動面を作動及び非作動位置の間で選択的に移動させる手段とを含む。作動位置において、制動面は回転を減速させるべく連続接触面と係合し、非作動位置において、制動面はこのように係合されない。
好適な実施形態において、ハンドルの作動位置への移動によってブレーキを作動させる手段が得られるように、ハンドルはレバーアームの長手軸を横断する軸周りに移動可能とされる。或いは、制動手段はレバーアームに設けられる。レバーアームは制動手段が車輪或いは構造部材と接触させられるように、内方に軸回転可能とされる。
本発明の第5態様によれば、少なくとも1個の接地輪及び前述した推進装置を有する車両が提供される。
好適には、別個の推進装置が車両の両側に設けられる。より好適には、車両は車椅子である。
本発明の第6態様によれば、車両に使用されるレバーアームが提供される。車両は少なくとも1個の接地輪及び車輪に静的に据え付けられ或いは車輪と一体的に形成されるレバーアーム収容部を含む。レバーアーム及びレバーアーム収容部の一方は連続接触面を含む。レバーアームはレバーアーム収容部に取り外されるように据え付け可能とされており、車輪の回転軸と一致する軸周りに回転可能とされると共に、連結手段は係合させられた時にレバーアームの前記軸周りにおける回転運動によって車輪が回転することにより車両が推進するように、連続接触面と選択的に係合可能である。
有利には、レバーアームは使用者へ人間工学的な手の動きを提供するべく、レバーアームの長手軸を横断する第2軸周りに回転可能なハンドルを含む。
有利には、レバーアームはレバーアーム収容部と解放するように結合可能とされる。
レバーアームは前述したいかなる形態の連結手段を備えてもよい。
好適には、レバーアームは2個以上の部品を含み、部品の1個は他の部品と解放するように連結可能とされる。
有利には、レバーアームはその作動長が調整される時に、車両使用者による動力出力に対する推進速度の駆動比が変更されるように選択的に調整可能な作動長を有するように構成される。
有利には、請求項45乃至請求項49のいずれか一項に記載のレバーアームであって、レバーアームは折り畳まれた時に車輪の半径よりも短い半径方向範囲を有するように、使用形態から収納形態へ折り畳み可能とされる。
好適な実施形態において、レバーアームの少なくとも一部は入れ子式に折り畳むように構成される。或いは又は加えて、レバーアームは更に車輪リムの半径方向内方に離間した位置にヒンジを含む。
好適には、ハンドルはレバーアームの一端に固定される弓形ハウジングと、D字形グリ
ップを含む。D字形グリップは弓形ハウジング内に摺動可能に収容される弓形部と、弓形ハウジングの外部において弓形部の両端を相互連結するグリップ部とを含む。
好適には、ハンドルは連結手段に対して係合及び解放する手段を得るべく内方に回転する。
有利には、レバーアームは更にブレーキを含む。ブレーキは作動位置及び非作動位置の間で移動可能な少なくとも1個の制動面と、制動面を作動及び非作動位置の間で選択的に移動させる手段とを含む。作動位置において、制動面は回転を減速させるべく連続接触面と係合し、非作動位置において、制動面はこのように係合しない。好適には、ブレーキを作動させる手段がハンドルに設けられる。より好適には、ハンドルは作動位置への移動によってブレーキを作動させる手段が得られるように、レバーアームの長手軸を横断する軸周りに移動可能とされる。
或いは、制動手段はレバーアームに設けられる。レバーアームは制動手段が車輪或いは車輪の平面から位置決めされた構造部材と接触させられるように、内方に回転可能とされる。
本発明の第7態様によれば、車両を推進させる方法が提供される。本方法は、
a)請求項1、請求項3、請求項6又は請求項7のいずれか一項に記載の推進装置を供給する工程と、
b)推進装置を車輪に連結させる工程と、
c)推進装置の第1部分が回転させられることによって車輪が回転するように、推進装置の第2部分を軸回転させる工程と
を含む。
本発明の好適な実施形態について、添付の図面を参照して以下に一例として説明する。
前述したように、図1a及び図1bは車椅子4を示しており、車椅子4には車椅子使用者2用のシートと、一対の前輪6と、軸12の周りにおいて車椅子に回転可能に据え付けられる一対の後輪8とが設けられる。図1a及び図1bに示す車椅子4にはまた、一対のハンドリム10が設けられる。
図2は車椅子4の後輪8を本発明に係る推進装置20と組み合わせて示す。
推進装置20はハブ部22及び第2部分23を含む。第2部23は駆動機構収容部70及びレバーアーム140を含むと共に、レバーアームの駆動機構収容部から離れた端部にハンドル160を含む。
推進装置20は車輪と別個に形成されることにより、推進装置が既存の車椅子に後から取り付けられるようにしてもよいが、当然のことながら、他の実施形態では推進装置が車輪アセンブリから分離不能となるように車輪アセンブリの一部として形成されてもよい。
図3は第2部分23が取り付けられていない状態のハブ部22を示す。図示するように、ハブ部22は外方へ延在する円柱状壁26により境界が付けられる円形孔24を含む。孔24の中心が後輪8の軸12により画定される軸上にあるように、ハブ部22は位置決めされる。環状フランジ28は円柱壁26から半径方向外方に延在すると共に、半径方向内面32及び半径方向外面34により画定される外方に延在する環状ハブリム30と合流する。半径方向内面32はリム面36によって半径方向外面34に接続される。一方で、ハブリム30は円柱状壁26と同心とされる。
ハブ部22は更に複数のハブ取り付けスポーク38を含む。各ハブ取付けスポーク38
は基部40及び取り付けアーム42を含み、基部はハブ部22の外面34と一体的に形成されると共に外面34と合流する。取り付けアーム42は基部40により支持されると共に、ハブ部22から離れて溝状成形品44において終端をなすように、基部40から半径方向外方へ延在する。
ハブ部22を後輪18に取り付けるための適当な機構の一例が図4a及び図4bに示されている。本例において、作動円板48はハブ部22に設けられると共に、フランジ28の外方対向面29上に位置する。図4bに示すように、作動円板48は作動円板の裏面51からハブ部22へ向けて内方に延在する突起49を有する。3個の突起49が図示されているが、当然のことながら突起の数は取り付けアーム42の数に応じて変化する。図4に戻り、フランジ28には中心軸の周りに円周方向に配置される多数の切欠部53が設けられる。切欠部53は弓形形状を有するように図示されているが、当然のことながら他の形状をなしてもよく、例えば矩形切欠であってもよく、また円周の周りにおいて離間した複数位置に接線方向に配置される。図4aでは6個の切欠部53が図示されているが、当然のことながら切欠部の数は変化してもよい。例えば、3個の取り付けアーム42に対応する3個の切欠部53があってもよい。突起49は夫々1個の切欠部53を貫通し、夫々の突出板50の一端に軸回転可能に連結される。各突出板50は第1トグル板として作用すると共に、突出板50の数はハブ取り付けスポーク38の数に対応する。各突出板50は突起49と離れた側の一端において、トグル継ぎ手54を使用して夫々1個の取り付けアーム42に連結される。取り付けアーム42は基部40内に設けられた拘束ガイド56により半径方向に往復動するように拘束される。作動円板48は更に、図5に示す工具60の対応する数の工具突起66を収容するように構成された、円周方向に離間する工具位置決め孔52を含む。3個の工具位置決め孔52が図示されているが、当然のことながらこれら工具位置決め孔の数及び間隔は変化してもよい。
図5に示す工具は1片構造に構成されると共に、ハブリム30内に嵌合するように寸法が決めされる。工具60はハンドル62及び中心孔65を有する本体64を含む。ハブ部22を後輪8に取り付けるために工具60が使用された時に、ハブ部22の円柱状壁26が孔65を通り突出するように孔65は寸法が決められる。複数の工具突起66は作動円板48に設けられた工具位置決め孔52と一致するように設けられる。
取り付けアーム42の一端に設けられる溝状成形品44が図6a及び図6bにより詳細に図示される。図6aは、成形品が後輪8の内側リム14と接触させられる前における、溝状成形品44の断面を示す。溝状成形品44は特定の内側リム14の形状と対応するように構成される。しかしながら、強化された取り付け特性を提供すると共に、特有に整形された成形品の要件を無効にするために、溝状成形品44には好適には、内側リム14の形状と一致することが可能な材料から構成される成形品インサート46が設けられる。好適には成形品インサート46は、強化された取り付け特性を提供するように、ポリウレタン等の高摩擦材料から形成される。成形品インサート46は例えば接着剤によって等、いかなる周知の手段によって溝状成形品44内に保持されてよい。或いは又は加えて、成形品インサート46は溝状成形品44にキー締めされてもよい。別の構成では、成形品インサート46は使用前に単純に所定位置に配置されることにより、インサートを成形品内に保持するために材料の高摩擦特性に左右されてもよい。
図6bは後輪8の内側リム14と接触し且つ圧縮力の下にある溝状成形品44を示す。注目すべきは、成形品インサート46は内側リム14と一致する形状をなしている。
ハブ部22を後輪8に取り付ける方法について、図4乃至図6を参照して以下に説明する。
ハブ部22を後輪8に取り付けるために、突起66が工具位置決め孔52内に収容され
且つ円柱状壁26が孔65内に収容されるように、工具60は向きが決められる。ハブ部22及び工具60は次に、軸12が円形孔24を通過し或いは孔24と整列させられるように、車椅子の後輪に提供される。工具60は次に図4aに矢印Aで示す方向に回転させられる。作動円板48は回転する時にトグル継手54を作動させて、拘束された取り付けアーム42を基部40に対して半径方向外側方向へ摺動させる。取り付けアーム42が半径方向外側へ延出すると、溝状成形品44及びその中に保持された成形品インサート46は後輪の内側リム14と接触させられる。取り付けアーム42及び車輪8の間の接触力は、成形品インサート46を内側リム14の形状と一致させる。次に工具60が取り外されると共に、トグル継手54のオーバセンタ効果が取り付けアーム42を伸長位置に保持することによって、ハブ部22を後輪8に対して選択的に保持すると共に、成形品インサート46を内側リム14と静止接触した状態で維持する。
工具60を挿入すると共に取り付けアーム42をその引き込み位置へ戻す方向と反対方向へ作動円板48を回転させることにより、ハブ部22は車輪8から取り外される。
ハブ部22は120度の間隔で規則正しく離間させられた3個のハブ取り付けスポーク38を有するように図示されているが、当然のことながらハブ取り付けスポークの数及び間隔は変更され得、且つ後輪8の内側リム14に適当に固定され得る。同様に当然のことながら、ハブ部22は或いは上述した方法と同様な方法を使用してハンドリム10に取り付けられてもよい。この代替方法において、溝状成形品44はハンドリム10の内側リム11の周りに嵌合するように寸法が決められてもよい。
前述したように、別の実施形態において、推進装置20は車椅子4の後輪8に恒久的に取り付けられてもよい。このような状況下で、ハブ取り付けスポーク38はホイールリム14に一体的に形成され、或いは溶接等の方法を使用して恒久的に取り付けられてもよい。また当然のことながら、例えばねじの使用による等、ハブ部22を内側リム14又は11に解放可能に取り付ける他の方法も考えられる。いずれの場合でも、ハブ部22は車輪構成に組み入れられると共に、車輪に恒久的に取り付けられてよい。
図7は推進装置120が車輪アセンブリの一部として形成された本発明の実施形態を示す。推進装置120の多くの特徴が推進装置20の特徴と類似するので、本実施形態を表すために、先頭の符合「1」が使用された同じ符号が使用される。
ハブ部122を車輪に固定するハブ取り付けスポークがない点において、本実施形態は前述の実施形態と相違する。代わりに、ハブ部122は車輪ハブの一体部品を形成しており、車輪スポーク127は環状ハブリム130の外面134から四方に広がる。
ハブ部122の中心において、孔129は例えばナット又はねじの使用等、利用可能な方法を使用して車輪が軸に固定されるのを可能にする。
ハブ部122はまた内側シリンダ126を含み、この内側シリンダは車輪を車椅子に取り付けるために軸へ接近するのを可能にするように構成されるが、別の方法では前記実施形態に関連して説明したのと同様に構成される。
図7は明瞭にするために第2部分23が取り付けられていないハブ部122を示す。しかしながら、第2部分23はハブ部133と解放できるように連結可能であり、或いはハブ部122と一体であってよい。当然のことながら、第2部分23、駆動機構70及び第2部分23のハブ部22との関係に関連して後に説明した全ての変形物は、ハブ部22又は122の先に説明したいずれの実施形態での使用に適していると考えられる。
図8は推進装置20の第2部分23を示す。前述したように、この第2部分23はハブ部22から独立しているように図示されているが、当然のことながら、推進装置20は第
2構成要素23がハブ部22から取り外し不能であるように構成されてよい。
しかしながら、2片推進装置20を提供する利点の一つには、第2部分23が取り外され且つ車椅子4が次に図1a及び図1bに図示する従来の車椅子構成の機能性に戻ることにある。或いは、第2部分23は2個又はそれ以上の部品から構成されると共に、これらの部品は解放するように連結可能であり得る。例えば、レバーアーム140の一部又は全体が取り外し可能であってよく、取り外された時に駆動機構収容部70はハブ部22に取り付けられたままである。レバーアーム140の全体又は一部が取り外される構成の例が図9A、図9B、図9C、図10A、図10B、図10Cに示されている。当然のことながら、前述した図面に示されている構成に加えて使用され得る他の構成がある。これを達成する別の方法は、ハンドアーム10の半径方向内側の位置にヒンジが設けられたレバーアーム140を提供することである。これによりレバーアーム140が小型構成となるように折り畳まれてハンドリム10への接近を可能にする一方で、第2部分23を車椅子から物理的に取り外すための要件を無効にする。更なる代替方法は外側部材及び外側部材に入れ子式に収容される内側部材(図示なし)のハンドルを形成することにある。ハンドルが使用される時には、内側部材が伸長させられると共に、適当な方法、例えば外側部材の孔に位置決め可能なボール軸受けを使用して使用可能な長さで固定されてよい。レバーが使用されず、且つ車椅子を従来の車椅子構成の機能性に戻すように望まれる時には、レバーの全長を要望どおりにハンドリム10又は車輪8の半径よりも小さくするように、内側部材が外側部材内に入れ子式に収容され、好適には固定される。
更なる代替方法では、レバーアームの入れ子式に収容可能な内側部材及び軸回転可能な外側部材の組み合わせが考えられる。図11Aは車輪軸により画定される軸から半径方向外方に延在する内側部材140aと共に使用するように配置された時の構成を示し、図11Bは内側部材140aが保管された時の構成を示す。図11aに示す構成において、内側部材140aは外側部材140b内に摺動可能に収容される。外側部材140bは上側部140c及び下側部140dを含む。下側部140bは一端において第2部分23に軸回転可能に取り付けられる。好適には、枢軸は使用された時に車輪軸により画定される軸に対して角度αで車輪の平面から外方に延出するように、下側部140dを付勢する。適当な枢軸の例は捩りばねである。下側部140dの枢軸と反対の端部において、下側部140dは上側部140cと合流する。上側部140は使用された時に車輪軸により画定される軸から半径方向外方へ車輪の平面と略平行に延出するように一定角度に亘り回転する。図11aに示すように、使用に際して、使用者がハンドル160を把持し且つ推進装置を操作し得るように、内側部材140aは上側部140cから延出する。
車椅子を従来の手法、即ちハンドリム10を使用して推進させたい時には、当然ながらハンドリム10に簡易に接近され得るようにレバーアーム140を保管する必要がある。
図11bはハンドリム10に接近し得るようにレバーアーム140が保管された状態を示す。内側部140aは上側部140cまで摺動させられると共に、外側部材は後輪8へ向けて内方に軸回転させられることにより、車輪軸及び下側部140dにより画定される軸の間の角度がβ(β>α)まで増加する。上側部材140aが上側部140c内に収容され且つ下側部材140bが内方に軸回転させられた時に、レバーアーム140の全長がハンドリム10の半径よりも小さくなるように、内側部材140a、上側部140c及び下側部140dの相対長さは選択される。一旦レバーアーム140が折り畳まれ且つ内方に軸回転させられると、例えば図12に示すようなキャッチフック141を使用して、「保管」位置に固定される。キャッチフック141は好適にはばね付き又は他の適当な取り付け機構である。
推進装置20が2部品構成として提供される時には、第2構成要素23は図16に示される急速解放ピン67を使用してハブ構成要素22に取り付けられる。しかし当然のこと
ながら、例えば固定ナット及びボルト等の他の取り付け機構が使用されてもよい。急速解放ピン67は急速解放ピンに据え付けられる2個のボール軸受け68を含む。ボール軸受け68は図8に示す中心解放ボタン69に連結される。
使用に際して、中心解放ボタン69の作動によって2個のボール軸受け68はピン67まで内方に引き込められつつ、閉じ込められたままにされる。次に急速解放ピン67がハブ部22の円柱状壁26に挿入される。中心解放ボタン69が解放された時には、ボール軸受け68が図16に示す状態まで半径方向外方へ移動すると共に、ハブ部22の円柱状壁26に設けられた対応する孔又は凹部(図示なし)に収容されることにより、第2部分23はハブ部22に固定される。
第2構成要素23は駆動機構収容部70、駆動機構収容部70に取り付けられるレバーアーム140、駆動機構収容部70と離れた位置においてレバーアーム140に取り付けられるハンドル160を含む。
上記構成要素の各々について図13乃至図22を参照して以下に更に詳細に説明する。
図13は駆動機構収容部70に組み込まれる前の駆動機構72を示す。駆動機構72は4個のジャマーアセンブリ74a〜74dを含む。ジャマーアセンブリ74a〜74dは2対に構成され、74a及び74bが第1対を構成し且つ74c及び74dが第2対を構成する。各対における個々のジャマーアセンブリはジャマー取り付け板76a及び76bによって連結される。駆動機構72は更に円板形状をなす裏板78を含む。裏板78はロケート穴80及びねじ穴82を含む。組み立てられた時にロケート穴80及びねじ穴82は、図16に示すように駆動機構収容部70に設けられたロケートドエル98及びねじ穴と夫々整列させられる。前板84が設けられると共に、ジャマー取り付け板76a及び76bは枢軸ピン86a及び86b夫々によって前板及び裏板78及び84に軸回転可能に取り付けられる。前板及び裏板84及び78は更に夫々の相互に整列させられる中心穴88及び90を含み、中心穴88及び90は駆動機構収容部70の中心軸と一致する。
ピン92及びばね94は、裏板78及び前板84の間に位置決めされるピンハウジング96に位置する。また図8にはブレーキ機構180a及び180bが示されている。しかしながら、これらの特徴全てについては以下に更に詳細に説明する。
図14は明確にするために前板84が取り除かれた状態にある駆動機構を示す。図示するように、ジャマー取り付け板76a及び76bは平行四辺形の移動機構79を形成するべく、2個の連結板77によって相互連結される。連結板77の一方はピンハウジング96を組み入れており、ピンハウジング96については以下に更に詳細に説明する。連結板77は両端においてジャマー取り付け板76a及び76bと軸回転可能に連結されると共に、前板及び裏板84及び78に設けられた中心孔88及び90を妨害しないように構成される。
図15はピン92の横方向移動機構を示す。ピン92はピンブロック146に連結される、図15において、ピン92の長手縦軸は頁から外へ延在する方向にある。ピンブロック146はレバーアーム140に取り付けられたブロック案内レール148により、レバーアーム140の長手軸と略直角な直線運動で移動するように強いられる。ピンブロック146は一端において方向選択ケーブル142に取り付けられる。方向選択ケーブル142はプーリ144の周りにおいてピンブロック146から離れるように延在し、更にハンドルの内方への回転がケーブルに引張力を作用させるようにハンドル160に連結される前に、レバーアーム140の長手軸と略平行になるように延在する。
図16はピンハウジング96をより詳細に示す。ピンハウジング96は一方の連結板7
7の一部を形成することにより、平行四辺形移動機構79の一部をなす。孔97がピンハウジング96の中に設けられており、ばね94を位置決めするように作用する。ばね94は一端においてばねブロック95に連結され、そのばねブロック95は更にレバーアーム140に取り付けられる。孔97はまた第2部分93を含み、ピン92は第2部分93を通り延在する。従って、ばね94の作用は孔97の反対端をばねブロック95から離間する方向へ付勢し、従って(ジャマー取り付け板76a及び76bを含む)平行四辺形移動機構79を特定方向へ付勢することである。しかしながら、ハンドル160の内方への回転の際には、ケーブル142がピン92をばね94の作用に抗して引っ張ることにより、平行四辺形移動機構79を反対方向に付勢する。
図17は駆動機構収容部70内に配置された駆動機構72を示す。ロケートドエル98は駆動機構収容部70の内面から内方に突出すると共に、裏板78のロケート穴80内に収容される。同時に、駆動機構収容部70に設けられたねじ穴はねじ100を収納するために、裏板78のねじ穴82と整列させられる。
図18、図19a、図19b、図19c及び図20は1個のジャマーアセンブリ74をより詳細に示す。ジャマーアセンブリ74は、側面図において本質的に涙滴形状を有するジャマー99を含む。ジャマー99は略平坦な第1面102を含み、第1面102から湾曲側壁104が突出する。湾曲側壁104はジャマーにその特有の涙滴形状を与える。一端において、現状の側壁104は略平坦な端面100と交差する。第1ジャマー面と対向する第2ジャマー面106は、2個の異なる平面内にあると共に段108により相互に連結される2個の異なる面部106a及び106bに分割される。図18及び図19bに示すように、段108は車輪110の外周に対応する弓形形状をなす。同時に、第1面部106a及び第2面部106bの間の距離である段108の高さは車輪110の軸方向寸法Hに対応する。ジャマーアセンブリ74は更に軸113と、軸スリーブ114と、「一方向」ローラクラッチ116を含む。第2面部106bは、軸スリーブ114のキー溝122と一致する2個のキー120を有する通し穴118を含む。第2面部106bの環状部はローラクラッチの位置を提供すると共に、段126はローラクラッチ面124を車輪110のプラットフォーム128と連結する。図20はジャマーアセンブリ74に続くアセンブリを示し、駆動機構72に構成される。
図21a及び図21bは駆動機構72及びハブリム30の内面32の相互作用を示す。
駆動機構72の作動について図21a、図21b及び図22を参照して以下に説明する。前進運動の1サイクルについて詳細に説明する。前方方向への車椅子の連続推進を所望するならば、サイクルは単純に繰り返される。
平行四辺形移動機構79はばね94の作用の結果、標準として前進運動するように付勢される。このようにして、ジャマーアセンブリ74a及び74cはハブリム30と接触する。駆動運動について単一のジャマーアセンブリを参照して説明するが、説明は同様に他の接触するジャマーアセンブリ74cにも適用されることは明白である。駆動機構72が前進運動するように構成された時には、残りの2個のジャマーアセンブリ74b及び74dはハブリム30と接触しない。
図22a〜図2dは完全な1サイクルに亘るレバーアーム140の位置を示す。サイクルの開始部分が図22aに示されており、レバーアーム140が垂直面から時計方向に約330度の角度に位置決めされた状態が図示されている。図22b〜図22dに示すようにレバーアーム140が前方方向に軸回転させられた時には、車輪110及びハブリム30の内面32の間の接触によって、車輪110はレバーアームと同じ方向に回転させられる。車輪110の回転によって一方向ローラクラッチ116はその作動方向に回転させられ、従ってクラッチは運動を軸スリーブ114に伝達し、軸スリーブ114は同じ方向に
回転する。キー120及びキー溝112の相互係合により軸スリーブ114はジャマー99にキー締めされるので、軸スリーブの回転によってジャマー99は車輪110と同じ回転方向に回転させられる。この回転はジャマー99及びハブリム30の間の固定関係を得るべく、ジャマー99をハブリム30まで移動させる。レバーアーム140の前方方向への更なる回転により、トルクがジャマーアセンブリ74を介してハブリム30に伝達される。これはハブリム30、それ故ハブ部22を強制的に前方方向に回転させる。ハブ部22は溝状成形品44を介して後輪8の内側リム14に静止固定されるので、この回転は次には後輪8に伝達される。その結果、車椅子を前方方向に推進する後輪8の前方回転となる。
一旦サイクルの終了部分、例えば図22dに示すように垂直面から時計方向に約60度の角度に到達すると、レバーアーム140はサイクルの開始部分まで戻されると共に、連続推進のためにサイクルが繰り返される。
サイクルの間に、レバーアーム140は運動方向と反対方向に回転している。この間、車輪110もまた運動方向と反対方向に回転する。しかしながら、ローラクラッチ116は一方向のみに作動可能であるので、この前方方向への例ではジャマー99にトルクは伝達されない。これは、ジャマー99がハブリム30の内面32から離間する方向に且つ係合から自由になるように回転することを意味する。その結果、ジャマー99はハブリム30にトルクを供給せず、且つ更なる回転を抑制する摩擦抵抗も提供しない。従って後輪8は所謂「フリーホイール」運動で前方方向へ回転し続けることができる。
後輪8を反対方向に回転させることを所望するならば、ハンドル160を内方へ回転させることにより方向選択ケーブル142が作動させられる。ケーブル142はピンブロック146を引張り移動させる。ピンブロック146はブロック案内レール148により拘束されているので、図15に矢印Bで示す方向へ摺動する。次に図16を参照すると、ピン92の矢印Bに示す方向への移動によりばね94はばねブロック95に抗して圧縮されることが明白である。これは次に平行四辺形移動機構79を矢印Cの方向へ移動させる。これによりジャマーアセンブリ74a及び74cはハブリム30の内面32との接触から解放され、代わりにジャマーアセンブリ74b及び74dが内面32と係合させられる。レバーアーム140の後方方向への回転運動は次にこれらのアセンブリのジャマー99を内側リム32と接触させて、前述したのと同じ機構により車輪8は後方へ回転させられる。
本発明の代替実施形態において、コンタクトホイールがジャマーアセンブリ74に取って代わってもよい。好適には、コンタクトホイールはハブリム30とのより一層の摩擦接触が得られるように、高摩擦材料から形成されてもよい。有利には、コンタクトホイールはまたハブリム30との接触面を増加させるために、変形可能な材料から形成されてもよい。本実施形態では、後輪8の前方及び後方への両方の回転のために1個のコンタクトホイールのみが必要とされるが、当然のことながら必要に応じて、1個以上のコンタクトホイールが設けられてもよい。前方方向へ回転するために、コンタクトホイールはハブリム30と接触すると共に、レバーアーム140は前方方向へ軸回転させられる。従ってコンタクトホイールが前方方向に回転することにより、トルクがハブリム30及び後輪8へ伝達される。次に、コンタクトホイールをハブリム30から解放させて、後輪8を惰性で回転させつつレバーアーム140が運動の開始部分まで戻るように、ハンドル160は内方に回転させられる。次にハンドル160が再度外方へ回転させられると共に、コンタクトホイールはハブリム30と再係合する。連続前進運動のために、このサイクルは繰り返される。後進運動のために、ハンドルは内方に回転させられると共に、レバーアーム140が運動の終了部分へ移動させられる一方でコンタクトホイールはハブリム30から解放される。ハンドル160は次に再度外方へ回転させられると共に、コンタクトホイールはハ
ブリム130と係合させられる。次にレバーアーム140は後方方向へ軸回転させられると共に、前進運動の説明と同様に、後輪8を後方方向へ回転させるためにトルクが伝達される。
当然のことながら、説明した駆動機構、即ちジャマー及びコンタクトホイールは例証に過ぎず、トルクを前方或いは後方方向へ伝達しつつ例えばクラッチの使用のように惰性で回転させることが可能な他の機構も考えられる。
本発明の更なる代替実施形態では、ハンドル160の2段階の内方回転は第1中立段階と第2反対段階を提供する。第1中立段階において、ジャマーアセンブリ74a〜74dのいずれもがハブリム30と係合しておらず、第2反対段階において、ジャマーアセンブリ74b及び74dがハブリム30と係合する。このような実施形態では、ジャマーアセンブリ74は前と同じようにコンタクトホイールの形態をなす。以前と同様に、コンタクトホイールは好適にはハブリム30との更に一層の摩擦接触が得られるように、高摩擦材料から形成されてもよい。有利には、コンタクトホイールはまた、ハブリム30との摩擦面を増加させるために、変形可能な材料から形成されてもよい。有利には、前述したように、1個以上のコンタクトホイールが平行四辺形移動機構79に配置され、前進運動のための少なくとも1個のコンタクトホイールと後進運動のための少なくとも1個のコンタクトホイールとが提供されてもよい。トルク伝達は前記実施形態に説明したものと同様であるが、駆動機構72をいずれのコンタクトホイールもハブリム30と接触していない第1中立段階へ移行させるべくハンドル160を内方に回転させることにより、フリーホイール運動が得られる。
駆動機構収容部70は第2部分23の一部として説明されているが、当然のことながら、駆動機構72はハブ部22内に収容されると共に、第2部分23が取り付けられたときに作動させられてもよい。
要約すれば、図23はハブ部22及びレバーアーム140を含む第2部分23を示す。第2部分23は更に駆動機構72を含むと共に、ハブ部22は内面32を備えたハブリム30を有する。駆動機構72及び内面32の相互作用によって、トルクが第2部分23から後輪8へ伝達される駆動連結が提供される。
図24は第2部分23が駆動機構72及び環状面32’の両方を含む代替実施形態を示す。駆動機構72はトルクを伝達するために環状面32’と相互作用する。本代替実施形態において、第2部分23は例えば環状面32’の外面73に設けられたスプライン71の使用によって、ハブ部22に静的に取り付けられる。スプライン71は対応するハブ部22の溝75に挿入される。また当然のことながら、第2部分23をハブ部22にキー締めする他の方法も利用可能である。
駆動機構72を第2部分23の駆動機構収容部70内に収納する利点としては、第2部分23がハブ部22から取り外された時に、駆動機構72も取り外されることにある。これは、第2部分23及び駆動機構72の両方の重量が取り除かれることを意味する。従って、車椅子使用者が第2部分23を取り外した状態で車椅子を従来の方法で推進させたいならば、駆動機構72の余分な重量に対処する必要がなくなる。更に、第2部分23が環状リム32’も含むならば、例えば車椅子を従来のように推進させるために第2部分23が取り外された時には、後輪8の中/上に維持される推進装置20の重量が更に低減される。
駆動機構72及び環状リム32’の両方を第2部分23に収納する別の利点としては、第2部分23が取り外された時に、いずれの駆動面も露出されず、性能に影響を及ぼしか
ねない土の侵入の可能性が最小限になる。
取り外し可能な第2部分を有する更に別の利点としては、第2部分が取り外された時に、車椅子の幅が低減させられることにある。これは出入り口等の狭い隙間を通り抜ける時に有利である。
更に別の実施形態において、環状面32及び駆動機構72’の両方がハブ部22内に保持されてもよい。本実施形態では、トルクを伝達するべく駆動機構72’及び環状面32の相互作用を作動させるために、第2部分23は駆動機構72’に静的に取り付けられる。
駆動機構72’をハブ部22内に保持する利点としては、例えば狭い隙間を通り抜けるべく車椅子の幅を減少させるために第2部分23が取り外された時には、車椅子は駆動機構72’の重量を含まない。これは、車椅子使用者により第2部分23がより簡単に操作され得ることを意味する。
使用者による動力入力に対する車両推進速度の駆動比を変化させる方法の一つは、ギア装置を使用することである。代替方法は可変長レバーアームを使用することであり、この代替法について以下に更に詳細に説明する。
先に説明したようにレバーアーム140は、レバーアーム140の長さを減少させるために、内側部材を外側部材の内部に入れ子式に収納することにより、折り畳み可能とされてもよい。本装置はまた、レバーアーム140が例えば内側部材上のボール軸受けと係合する外側部材に沿って様々な距離で複数の孔を設けることにより、変更可能な半径方向長さ、即ち作動長、(まさに「使用中」及び「収納時」の長さではなく)を有し得るように構成され得る。この作動長は使用者が動力入力を適用する点と車輪軸の間の距離である。
図25a及び図25bは、どのようにしてレバーアーム140の長さが変更されるかの別の例を示す。本例において、レバーアーム140は、好適にはハンドル160から離れた端部において接合される第1及び第2管状部材140e及び140fから成る。第1及び第2管状部材140e及び140fは、第2部分23上のハウジング部143を通過する対応した円柱状ボア(図示なし)に摺動可能に収容される。
図26に示すような一実施形態において、本形態は更に第1及び第2管状部材140e及び140fの円柱状ボア内における摺動の制御を助けるために、ばね145a及び145bを含む。
第1及び第2管状部材140e及び140fは、図27Aに示すように、クランプ147a及び147bによって円柱状ボア内の所望する位置に保持されてもよい。レバーアーム140の長さを変えたい時には、図27Bに示すようにクランプ147a及び147bが解放されて、その結果第1及び第2管状部材140a及び140fが自由に摺動する。一旦所望の長さが得られたならば、レバーアーム140の摺動を阻止するように、管状部材140e及び140fを固定するべくクランプ147a及び147bが作動させられる。
クランプ147a及び147bを作動及び解放させる方法の一つには、それらクランプをハンドル160又はハンドル160に取り付けられたレバーの移動によって作動させられるケーブル(図示なし)に取り付けることである。しかし当然のことながら、レバーアーム140を所望の長さに維持し、且つ摺動移動のために解放する他の機構も使用できる。
可変作動長を備えたレバーアームの使用により使用者は、ギア機構を使用することなく駆動速度及び負荷力を変化させることができる。使用者がレバーアーム140の長さを短くし且つレバーアームの往復運動を一定速度に維持するならば、後輪8の回転速度は上昇する。しかしながら、使用者により要求される動力入力は増加する。逆に、使用者がレバーアーム140の長さを増加させ且つ往復運動の一定速度を維持するならば、使用者により作用させられる要求動力入力と同様に、後輪8の回転速度は低下する。従って、可変長レバーアームの使用により、複雑なギア装置を使用することなく推進速度/動力入力の駆動比が変更され得る。ハンドル160について図19a、図19b、図20及び図21を参照して以下に説明する。
図28aはサイクルの開始部分、即ち図27aに示す位置におけるハンドル160を示しており、一方図28bはサイクルの終了部分、即ち図27dに示す位置におけるハンドル160を示す。ハンドル160はレバーアーム140に取り付けられると共に、レバーアームと一体的に形成されるように図示されたハンドルハウジング162を含む。しかし当然のことながら、ハンドルハウジング162は独立して形成されると共に、必要に応じて後でレバーアームに取り付けてられてもよい。ハンドル160は更に半円環状リング164を含む。長溝166は半環状リング164の小アーチを貫通すると共に、多数の片持ちローラ168を位置決めするように作用する。どのようにしてローラが半環状リング164内に位置決めされるかを例証するために、1個のローラ168の断面を図28に示す。ハンドル160は更にハンドピース170を含み、ハンドピース170は半環状リング164の両側に連結されると共にハンドピースの両端から中心へ向かって人間工学的に構成されたテーパを有するように図示されている。しかし当然のことながら、ハンドピースは他の形状をなしてもよく、また例えば幾つかの実施形態では真直な円柱状バーを含んでもよい。
図30はハンドル160及びハンドルハウジング162の断面を示す。図示するように、半環状リング164は2個のローラ172により支持されており、ローラ172はハンドルハウジング162に固定される。ローラ172はハンドル160の移動中に半環状リング164の外面174との接触を維持するように位置決めされる。
1サイクルの間に、図21a〜図21dに示すように、ハンドル160はハンドルハウジング162を通り回転する。ハンドル160の運動は図28a、図28b及び図30を参照して更に説明する人間工学的な手の動きをもたらす。
レバーアーム140が前方方向に軸回転させられた時に、使用者はハンドピース170を握り続けると共に、半環状リング164は図28bに示す状態に至るまで、ローラ172により支持されるハンドルハウジング162を通り移動する。運動範囲は図示されていない段により制限され、段は半環状リング164の移動を制限するためにハンドルハウジング162内に設けられる。1サイクルの終了部分において、使用者はレバーアーム140をサイクルの開始部分まで戻すと共に、ハンドルは図28aに示す位置まで平滑に戻る。
ハンドル160は更に車椅子の運動に抗して制動力を付与する機構を含む。図30はハンドル160に設けられたブレーキ作動機構182を示す。一端においてレバーアーム140と接触するプロフィール174を備えた半環状リング164が設けられる。レバーアーム140はピボットレバー186に取り付けられるブレーキローラ184を含む。ピボットレバー186はピボットピン188の周りを回転する。ピボットレバー186は略「L」字形状に図示されている。しかし当然のことながら、他の形状も使用できる。ブレーキローラ184から離れ且つピボットピン188と反対側のピボットレバー186の端部
において、レバーアーム140を通り延在し且つ駆動機構収容部70に収納されるブレーキ制御機構194に連結されるブレーキケーブル192を固定する取り付け点190が設けられる。
図31は駆動機構72の裏板78の背面を示すと共に、ブレーキ制御機構194をより詳細に示す。ブレーキ制御機構194は裏板78の背面に取り付けられると共に、ブレーキケーブル192及び裏板78に連結される水平板196を含む。水平板196は両端において下方及び外方に従属する板198a及び198bと合流する。板198a及び198bは更に略垂直且つ下方に従属する板200a及び200bと合流する。下方及び外方に従属する板198a及び198bは各々、夫々の垂直溝202a及び202bを含み、垂直溝202a及び202bの中に裏板78から後方に延在するピン203が夫々収容される。垂直板200a及び200bはブレーキアーム204a及び204bに夫々取り付けられる。ブレーキシューアタッチメント206a及び206bは垂直板200a及び200bから離れたブレーキアーム204a及び204bの一端に設けられる。
次に図13を見ると、ブレーキ溝208が駆動機構72の裏板78に設けられていることが分かる。ブレーキシューアタッチメント206a及び206bはブレーキアーム204a及び204bをブレーキシュー210a及び210bに取り付けるために、ブレーキ溝208を通り延在する。
以下には1個のブレーキ機構180のみについて説明されているが、その説明は他の反対側のブレーキ機構にも等しく適用されることは明白である。
ブレーキシュー210は内側シュー板212を含み、内側シュー板212は駆動機構72の裏板78と略直角に設けられる。内側シュー板はいずれかの端部において湾曲板部214の両端と合流する。ブレーキパッド216は組み合うキー218及びキー溝220によって湾曲板部214に固定される。
制動過程について図30、図32a及び図32bを参照して以下に説明する。ハンドル160に設けられたカムプロフィール174がブレーキローラ184と接触することによってピボットレバー186がピボットピン188の周りを軸回転させられるように、ハンドル160は回転させられる。ピボットレバー186が軸回転すると、取り付け点190は駆動機構72から離れる方向に移動する。ブレーキケーブル192は取り付け点190に取り付けられるので、ブレーキケーブルも駆動機構72から離れる方向に移動させられる。図31の矢印Dはブレーキケーブル192が移動するにつれて水平板196及び取り付けられた板198及び200がどのように移動するかを示す。この移動はピン203の溝202a及び202b内への収容によってブレーキケーブル192と平行な方向に拘束される。垂直板200の移動はブレーキアーム204a及び204bに伝達される。しかしながら、ブレーキシューアタッチメント206a及び206bはブレーキ溝208内に拘束されるので、運動は図30において矢印Eにより示すように、ブレーキシュー210a及び210bを半径方向外方向に付勢する運動に変換される。この運動の結果、ブレーキパッド216はハブリム30の内面32と強制的に接触させられる。ブレーキパッド216及びハブリム30の間に得られる摩擦はハブリム、それ故後輪8の運動を減速させるように作用する。ブレーキパッド216及びハブリム30の間の接触が維持されるならば、摩擦接触は車椅子の運動を減速させ、ついには車椅子を停止させる。
一旦ハンドル160が解放されてカムプロフィール174及びブレーキローラ184の間の接触が解放されると、ブレーキケーブル192も解放される。次に、ブレーキパッド216がハブリム30との接触から解放され且つ後輪8の運動が再開されるように、機構は逆転させられる。
手動式車椅子について説明してきたが、当然のことながら本発明はハイブリッド車椅子、即ち電動化推進能力を有する車椅子にも等しく適用可能である。
トルクをハブ部22へ伝達する代替方法も使用できる。従って、上述した摩擦装置は確実な係合に基づく装置に取り替えられ得る。例えば、ハブリム30は鋸歯形状をなすと共に、駆動機構には噛み合い歯が設けられてもよい。従って、ハブリム30は環状ラックを含むと共に、駆動機構は1個以上の相互係合ギアホイールを含み得る。
また、他の制動方法も使用できる。例えば、代替実施形態において、ブレーキレバーが設けられ、それによって摩擦パッドがレバーアームの内側に設けられてもよい。レバーアーム140は端部においてヒンジ接続され、そこでレバーアーム140は駆動機構収容部に取り付けられて、アームは車輪へ向けて傾斜させられる。本実施形態において、レバーアームは、車輪の回転を減速させるべく摩擦パッドをハンドリム又は車輪のいずれかと接触させるように、内方に引っ張られる。或いは、レバーアーム140の内方への運動が一対のドラム型回転式ブレーキを係合させてもよい。
本発明は車椅子への使用について説明されているが、当然のことながら他の手動推進車両、例えばトロリへも等しく適用可能であり、トロリは強化させられた推進機構から効果が得られる。
周知の方法に従い車椅子を推進させる車椅子使用者を示す図。 周知の方法に従い車椅子を推進させる車椅子使用者を示す図。 本発明の好適な実施形態に従う推進装置と組み合わせて車椅子の後輪を示す斜視図。 本発明に係る推進装置のハブ部の第1実施形態を示す斜視図。 図3のハブ部において、ハブ部の裏板が取り除かれ且つ作動円板が幻影で示された状態を示す背面図。 図3のハブ部の分解組立図。 図4aの作動円板に使用する工具の斜視図。 後輪のリムと接触する溝状成形品を示す断面図。 後輪と接触していないaの溝状成形品を示す断面図。 車輪と一体形成された本発明に係る推進装置のハブ部の別の実施形態を示す斜視図。 本発明に係る推進装置の第2構成要素を示す斜視図。 部分的に取り外し可能なレバーアーム部を有する推進装置を示す前面図。 図9aに示した取り外し可能なレバーアーム部を示す前面図。 一体式レバーアーム収容部及び取り外し可能なレバーアームの一部を有するレバーアーム部を有する車輪を示す前面図。 部分的に取り外し可能なレバーアームを有する推進装置の別の実施形態を示す図。 図10aに示した取り外し可能なレバーアーム部を示す前面図。 別の実施形態に係り、一体式レバーアーム収容部及び取り外し可能なレバーアームの一部を有するレバーアーム部を有する車輪を示す前面図。 作動位置にある折り畳み式レバーアームを有する推進装置を示す側面図。 レバーアームが保管位置にある推進装置を示す側面図。 保管位置にある図11a及び図11bのレバーアームを固定する留め金を示す図。 駆動機構を示す斜視図。 駆動機構の前板が取り外された状態にある図13の駆動機構を示す平面図。 明確にするためにアームの外側容器が取り外された状態にある本発明に係るレバーアーム内に保持されたピンブロックアセンブリを示す図。 図13に示す駆動機構に収容されたピン装置の詳細図。 図7に示す推進装置の第2構成要素に差し込まれた時の図3の駆動機構を示す斜視図。 図13に示す駆動機構のジャマーアセンブリ示す分解組立図。 図18に示すジャマーの上面を示す平面図。 図18に示すジャマーの下側を示す平面図。 図19bのA−A線における断面図。 図18に示すジャマーが組み付けられた状態を示す斜視図。 図3のハブに取り付けられた時の図13の駆動機構をより詳細に示す図。 図3のハブに取り付けられた時の図13の駆動機構をより詳細に示す図。 1サイクルに亘る図2の推進装置のおよその配向を示し、サイクルの開始部分を示す。 1サイクルに亘る図2の推進装置のおよその配向を示す。 1サイクルに亘る図2の推進装置のおよその配向を示す。 1サイクルに亘る図2の推進装置のおよその配向を示し、サイクルの終了部分を示す。 推進装置を示す分解組み立て側面図。 本発明の代替実施形態に係る推進装置を示す分解組み立て側面図。 変更可能な長さを有する本発明に係るレバーアーム部を示す前面図。 長さが変更されたaのレバーアーム部を示す図。 図25a及び図25bのレバーアーム部を示す詳細図。 固定位置における図25a及び図25bのレバーアーム部の内部動作を示す詳細図 作動位置における図25a及び図25bのレバーアーム部の内部動作を示す詳細図。 サイクルのおおよそ開始部分における図2の推進装置のハンドルを示す詳細側面図。 はサイクルのおおよそ終了部分における図2の推進装置のハンドルを示す詳細側面図。 図28aに示すような片持ちローラのC−C線視断面図。 ハンドルが完全伸長位置にある図28a及び図28bのハンドルの断面図。 図9の駆動機構の斜視背面図。 制動機構を示す図。 制動機構を示す図。

Claims (60)

  1. 車両に据え付け可能な推進装置であって、該車両は回転軸を有する少なくとも1個の接地輪及び該推進装置を含み、該推進装置は、
    前記軸から離れた位置において該車輪のリム或いは該車輪により画定される平面から突出する構造部材のいずれかに静的に取り付けられるように構成された第1部分と、該構造部材は該車輪に堅固に取り付けられており、
    前記車輪の回転軸と一致する軸周りに回転可能な第2部分と、
    前記第2部分の前記軸周りにおける回転によって第1部分が回転することにより車両が推進するように、前記第1及び第2部分の間に載置される連結手段と
    を含むことを特徴とする推進装置。
  2. 前記第1部分は、前記第2部分の回転軸が前記車輪の軸と一致するように前記第2部分を位置決めする手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の推進装置。
  3. 車両の推進装置であって、該車両は少なくとも1個の設置輪を含み、該推進装置は、
    前記車輪に据え付けられ或いは該車輪と一体的に形成されるように構成された第1部分と、
    前記第1部分に駆動式に連結されると共に前記車輪の回転軸と一致する軸周りに回転可能な第2部分と、
    前記第1及び第2部分の一方は連続接触面を含み、
    前記第1又は第2部分のいずれかにより支持され、且つ係合された時に該第2部分の前記軸周りにおける回転運動によって該第1部分が回転することにより前記車両が推進されるように、前記連続接触面と係合可能な連結手段と
    を含むことを特徴とする推進装置。
  4. 前記第1部分が前記連続接触面を含むと共に、前記連結手段は前記第2部分によって支持されることを特徴とする請求項3に記載の推進装置。
  5. 前記第2部分が前記連続接触面を含むと共に、前記連結手段は前記第2部分によって支持され、且つ
    前記装置は更に該接触面を前記第1部分に対してキー締めする手段を含む
    ことを特徴とする請求項3に記載の推進装置。
  6. 車両の車輪であって、
    該車輪に静的に据え付けられ或いは該車輪と一体的に形成される第1部分と、該第1部分はレバーアーム収容部と連続接触面を含み、該レバーアーム収容部はレバーアームが前記車輪の回転軸と一致する軸周りに回転可能となるように該レバーアームを収納するように構成可能であり、
    係合された時に、該レバーアームの前記軸周りにおける回転運動によって車輪が回転することにより車両が推進するように、該レバーアームによって支持される連結手段と選択的に係合可能に構成される連続接触面と
    を含むことを特徴とする車両の車輪。
  7. 車両に据え付け可能な推進装置であって、該車両は少なくとも1個の接地輪及び該推進装置を含み、該推進装置は該車輪に据え付けられ或いは該車輪と一体的に形成されるように構成された第1部分と、
    前記車輪の回転軸と一致する第1軸周りに回転可能なレバーアームを含む第2部分と、
    前記レバーアームの前記第1軸周りの回転運動によって該第1部分が回転することにより該車両が推進するように、該第1及び第2部分の間に載置される連結手段とを含み、
    該レバーアームは使用者へ人間工学的な手の動きを提供するべく、該レバーアームの長手軸を横断する第2軸周りに回転可能なハンドルを有する
    ことを特徴とする推進装置。
  8. 前記第1部分或いは第2部分のいずれかは連続接触面を有すると共に、前記連結手段は該第1部分或いは第2部分のいずれかによって支持され、該連結手段は係合させられた時に、該第2部分の前記軸周りにおける回転運動によって該第1部分が回転することにより車両が推進するように該連続接触面と選択的に係合可能である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項7に記載の発明。
  9. 前記第1部分は前記軸から離れた位置において前記車輪のリム或いは該車輪により画定される平面から突出する構造部材のいずれかに静的に取り付けられるように構成され、該構造部材は該車輪に堅固に取り付けられることを特徴とする請求項3、請求項6又は請求項8(請求項7に従属した時)に記載の発明。
  10. 前記第2部分はレバーアームを含むことを特徴とする請求項1乃至5、請求項8(請求項1に従属した時)及び請求項9(請求項3に従属した時)のいずれか一項に記載の発明。
  11. 前記レバーアームはハンドルを含み、該ハンドルは該レバーアームの長手軸を横断する軸周りに回転可能とされており、使用者へ人間工学的な手の動きを提供することを特徴とする請求項6又は請求項10に記載の発明。
  12. 前記第1部分は前記車輪の離散した複数位置に静的に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の発明。
  13. 前記第1部分は複数の取り付けスポークによって前記車輪に静的に取り付けられ、該取り付けスポークは中心ハブから半径方向に延出可能であることを特徴とする請求項12に記載の発明。
  14. 前記取り付けスポークは、夫々の溝状部材が前記リム又は構造部材を少なくとも部分的に収容するように構成された状態で、前記ハブから離れた一端において軸回転させられることを特徴とする請求項13に記載の発明。
  15. 前記溝状部材は圧縮力の下で前記リム又は構造部材の形状に一致するように構成された変形可能なインサートを含むことを特徴とする請求項14に記載の発明。
  16. 前記変形可能なインサートは高摩擦材料から形成されることを特徴とする請求項15に記載の発明。
  17. 前記取り付けスポークは半径方向内端において夫々の中間部材に軸回転可能に連結されると共に、該中間部材は円周方向に離間した複数位置においてハブ据え付け作動部材に軸回転可能に連結され、且つ前記取り付けスポークは該作動部材の回転により回転の方向に応じて該取り付けスポークが伸長し又は引き込むように半径方向の運動に拘束されることを特徴とする請求項13乃至請求項16のいずれか一項に記載の発明。
  18. 前記作動部材の回転範囲は突起の溝内への係合によって制限されることを特徴とする請求項17に記載の発明。
  19. 前記取り付けスポークの引き込み位置から完全伸長位置への移動に際して、各中間部材が前記作動部材に軸回転可能に連結される位置は、該取り付けスポークがオーバセンタ装置
    によって完全伸長位置に維持されるように、該中間部材が結合された取り付けスポークに軸回転可能に連結される位置を通過して円周方向に移動することを特徴とする請求項17又は請求項18に記載の発明。
  20. 前記第2部分は前記第1部分に解放するように連結可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項19いずれか一項に記載の発明。
  21. 前記連結手段は前記連続接触面と摩擦係合するように構成された回転支持手段を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項20のいずれか一項に記載の発明。
  22. 前記第2部分が前記軸周りに第1方向へ回転させられた時には、前記回転支持手段は前記第1部分を一方向に回転させるべく選択的に前記連続接触面と摩擦係合し、該第2部分が前記軸周りを前記第1方向と反対の第2方向に回転させられた時には、前記回転支持手段は選択的に前記連続接触面と摩擦係合し且つ該第1部分を反対方向に回転させることを特徴とする請求項21に記載の発明。
  23. 前記連結手段は一対の駆動面を含み、該駆動面はその一方のみが一度に前記連続接触面と摩擦係合させられるように枢軸の両側に設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項21のいずれか一項に記載の発明。
  24. 前記第2部分が前記軸周りを回転させられると、前記駆動面対の一方の前記連続接触面との係合によって前記第1部分は第1方向に回転させられる一方、前記駆動面対の他方の前記連続接触面との係合によって該第1部分は反対方向に回転させられることを特徴とする請求項23に記載の発明。
  25. 前記駆動面対の一方は他方に優先して前記連続接触面へ向けて付勢され、該付勢された駆動面は前記第2部分の前記軸周りにおける回転運動に際して、前記車両を前方方向へ推進させるべく前記連続接触面と係合することを特徴とする請求項24に記載の発明。
  26. 前記一方の駆動面の付勢はハンドルの選択的な操作によって回復させられることを特徴とする請求項25に記載の発明。
  27. 前記ハンドルは、該ハンドルの前記レバーアームの長手軸周りにおける回転によって操作されるように構成されることを特徴とする請求項26に記載の発明。
  28. 各駆動面は夫々の回転支持手段と結合されており、該回転支持手段は該結合駆動面が前記連続接触面と近接している時に該連続接触面と接触し、該結合回転支持手段が第1方向に回転させられた時に該駆動面は連続接触面と摩擦係合すると共に、該結合回転支持手段が反対方向に回転させられた時に該連続接触面を解放するように、該回転支持手段及び結合駆動面は連結されることを特徴とする請求項23乃至請求項27のいずれか一項に記載の発明。
  29. 第2枢軸の両側に設けられる第2駆動面対を含み、二対の駆動面は平行四辺形型機構を形成するべく軸回転可能に相互連結され、斜め向かいにある駆動面は前記連続接触面と摩擦係合し且つ摩擦係合から解放されるように共に移動することを特徴とする請求項23乃至請求項28のいずれか一項に記載の発明。
  30. 前記第2部分は2個以上の部品を含み、該部品の少なくとも1個は他の部品と解放するように連結可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項29のいずれか一項に記載の発明。
  31. 前記車両の使用者による動力入力に対する該車両の推進速度の可変駆動比を有することを特徴とする請求項1乃至請求項30のいずれか一項に記載の発明。
  32. 前記レバーアームは、該レバーアームの作動長が調整される時に、前記車両使用者による動力入力に対する車両推進速度の駆動比が変更されるように選択的に調整可能な作動長を有するように構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項31のいずれか一項に記載の発明。
  33. 前記レバーアームは折り畳まれた時に前記車輪の半径よりも短い半径方向範囲を有するように、使用形態から保管形態に折り畳み可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項32のいずれか一項に記載の発明。
  34. 前記レバーアームの少なくとも一部は入れ子式に折り畳むように構成されることを特徴とする請求項32又は請求項33に記載の発明。
  35. 前記レバーアームは更に、前記車輪のリムの半径方向内方に離間した位置にヒンジを含むことを特徴とする請求項33又は請求項34に記載の発明。
  36. 前記ハンドルは前記レバーアームの一端に固定される弓形ハウジングと、D字形グリップを含み、該D字形グリップは前記弓形ハウジング内に摺動可能に収納される弓形部と、該弓形ハウジングの外部において該弓形部の両端を相互連結するグリップ部とを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項35のいずれか一項に記載の発明。
  37. 前記ハンドルは前記連結手段に対して選択的に係合及び解放する手段を得るべく内方に回転することを特徴とする請求項1乃至請求項36のいずれか一項に記載の発明。
  38. 前記第2部分は更にブレーキと、該ブレーキは作動位置及び非作動位置の間で移動可能な少なくとも1個の制動面を含み、作動位置において該制動面は回転を減速させるために前記連続接触面と係合し、非作動位置において該制動面はこのように係合されず、
    前記制動面を前記作動及び非作動位置の間で選択的に移動させる手段とを含む
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項37のいずれか一項に記載の発明。
  39. 前記ブレーキを作動させる手段は前記ハンドルに設けられることを特徴とする請求項1乃至38のいずれか一項に記載の発明。
  40. 前記ハンドルは、該ハンドルの作動位置への移動が前記ブレーキを作動させる手段をもたらすように、前記レバーアームの長手軸を横断する軸周りに移動可能であることを特徴とする請求項39に記載の発明。
  41. 前記制動手段は前記レバーアームに設けられ、該レバーアームは該制動手段が前記車輪又は前記構造部材と接触するように内方に軸回転可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項37のいずれか一項に記載の発明。
  42. 少なくとも1個の接地輪及び請求項1、請求項3、請求項6又は請求項7のいずれか一項に記載の推進装置を有する車両。
  43. 請求項1乃至5請求項又は請求項7のいずれか一項に記載の別個の推進装置が前記車両の両側に設けられることを特徴とする請求項42に記載の車両。
  44. 前記車両は車椅子であることを特徴とする請求項4又は請求項43に記載の車両。
  45. 車両に使用されるレバーアームであって、該車両は少なくとも1個の接地輪及び該車輪に静的に据え付けられ或いは該車輪と一体的に形成されるレバーアーム収容部とを含み、
    前記レバーアーム及びレバーアーム収容部の一方は連続接触面を含み、該レバーアームは前記レバーアーム収容部に取り外し可能に据え付け可能とされることにより、前記車輪の回転軸と一致する軸周りに回転可能であると共に、係合された時に該レバーアームの前記軸周りの回転運動によって該車輪が回転させられて前記車両が推進するように、前記連続接触面と選択的に係合可能な連結手段を支持することを特徴とするレバーアーム。
  46. 前記レバーアームは使用者へ人間工学的な手の動きを提供するべく、該レバーアームの長手軸を横断する第2軸周りに回転可能なハンドルを含むことを特徴とする請求項45に記載のレバーアーム。
  47. 前記レバーアームは前記レバーアーム収容部と解放するように連結可能であることを特徴とする請求項45又は請求項46に記載のレバーアーム。
  48. 前記連結手段は請求項21乃至請求項29のいずれか一項に記載されていることを特徴とする請求項45乃至請求項47のいずれか一項に記載のレバーアーム。
  49. 前記レバーアームは2個以上の部品を含み、該部品の一個は他の部品と解放するように連結可能であることを特徴とする請求項45乃至請求項48のいずれか一項に記載のレバーアーム。
  50. 前記レバーアームは、該レバーアームの作動長が調整される時には、使用者による動力出力に対する前記車両推進速度の駆動比が変更されるように選択的に調整可能な作動長を有するように構成されることを特徴とする請求項45乃至請求項49のいずれか一項に記載のレバーアーム。
  51. 前記レバーアームは折り畳まれた時に該レバーアームは前記車輪の半径よりも短い半径方向範囲を有するように、使用形態から収納形態へ折り畳み可能であることを特徴とする請求項45乃至請求項49のいずれか一項に記載のレバーアーム。
  52. 前記レバーアームの少なくとも一部は入れ子式に折り畳むように構成されることを特徴とする請求項49又は請求項50に記載のレバーアーム。
  53. 前記レバーアームは更に、前記車輪のリムの半径方向内方に離間した位置にヒンジを含むことを特徴とする請求項51又は請求項52に記載のレバーアーム。
  54. 前記ハンドルは前記レバーアームの一端に固定される弓形ハウジングと、D字形グリップを含み、該D字形グリップは該弓形ハウジング内に摺動可能に収納される弓形部と、該弓形ハウジングの外部において該弓形部の両端を相互連結するグリップ部を含むことを特徴とする請求項46乃至請求項53のいずれか一項に記載のレバーアーム。
  55. 前記ハンドルは前記連結手段に対して係合及び解放する手段を得るように内方に回転することを特徴とする請求項46乃至請求項54のいずれか一項に記載のレバーアーム。
  56. 前記レバーアームは更にブレーキと、該ブレーキは作動位置と非作動位置の間で移動可能な少なくとも1個の制動面を含み、作動位置において該制動面は回転を減速させるために前記連続接触面と係合し、非作動位置において該制動面はこのように係合されず、
    前記制動面を前記作動及び非作動位置の間で選択的に移動させる手段とを含む
    ことを特徴とする請求項45乃至請求項55のいずれか一項に記載のレバーアーム。
  57. 前記ブレーキを作動させる手段が前記ハンドルに設けられることを特徴とする請求項46乃至請求項56のいずれか一項に記載のレバーアーム。
  58. 前記ハンドルは、該ハンドルの作動位置への移動が前記ブレーキを作動させる手段をもたらすように、前記レバーアームの長手軸を横断する軸の周りに移動可能であることを特徴とする請求項46乃至請求項57のいずれか一項に記載のレバーアーム。
  59. 前記制動手段は前記レバーアームに設けられ、該レバーアームは該制動手段が前記車輪又は該車輪の平面から位置決めされた構造部材と接触させられるように内方に回転可能であることを特徴とする請求項45乃至請求項55のいずれか一項に記載のレバーアーム。
  60. 車両を推進させる方法であって、
    a)請求項1、請求項3、請求項6又は請求項7のいずれか一項に記載の推進装置を供給する工程と、
    b)前記推進装置を前記車輪と連結させる工程と、
    c)前記推進装置の第1部分が回転させられることにより車輪が回転するように、前記推進装置の第2部分を軸回転させる工程と
    を含むことを特徴とする方法。
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