JP2007331314A - インクジェット記録装置及びその制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007331314A
JP2007331314A JP2006168122A JP2006168122A JP2007331314A JP 2007331314 A JP2007331314 A JP 2007331314A JP 2006168122 A JP2006168122 A JP 2006168122A JP 2006168122 A JP2006168122 A JP 2006168122A JP 2007331314 A JP2007331314 A JP 2007331314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
detection
recording
paper
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006168122A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Uchida
直樹 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2006168122A priority Critical patent/JP2007331314A/ja
Publication of JP2007331314A publication Critical patent/JP2007331314A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】カットされたロール紙の先端部の検出精度を高め、この検出された先端部の状態に基づきカット処理の要否を判定できるインクジェット記録技術の実現。
【解決手段】複数のノズルを有する記録ヘッドをキャリッジによって往復走査させながら記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに搭載されて、前記記録媒体の先端部を検出する検出手段と、前記検出結果に基づいて、前記記録媒体の先端部の状態を検出するための検出領域を決定する決定手段と、決定された前記検出領域において検出される前記記録媒体の状態に基づいて、前記記録媒体の先端部をカッターによりカットするカット処理の要否を判定する判定手段と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録技術に関するものである。
ロール紙に印刷を行う大判プリンタでは、ロール紙の保管状態によってカットされた先端部が印刷を行うのに不適切な状態で、正しく画像が印刷できない場合がある。ここで想定している不適切な状態とは、先端部の汚れ、破れ、しわ等である。
このような課題に対して、従来はロール紙の先端部をカットし廃棄することで対処していた。
ところが、上記従来の対処方法では、ロール紙に問題がない場合であってもカットしてしまうので、ロール紙が無駄に消費されるという不都合がある。また、ロール紙の先端部をカットするか否かをユーザに委ねることもできるが、この場合にはロール紙をセットする度にユーザの判断が必要になり、操作性や利便性が低下して好ましくない。
このような課題に対して、ロール紙先端部の輪郭を検出し、規格値の範囲内に収まっている場合には、カットを省略する技術が記載されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−146052号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術を用いても、ロール紙の汚れやしわによる印字品位の劣化に対応できていないのが現状である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、カットされたロール紙の先端部の検出精度を高め、この検出された先端部の状態に基づきカット処理の要否を判定できるインクジェット記録技術を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のノズルを有する記録ヘッドをキャリッジによって往復走査させながら記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに搭載されて、前記記録媒体の先端部を検出する検出手段と、前記検出結果に基づいて、前記記録媒体の先端部の状態を検出するための検出領域を決定する決定手段と、決定された前記検出領域において検出される前記記録媒体の状態に基づいて、前記記録媒体の先端部をカッターによりカットするカット処理の要否を判定する判定手段と、を備える。
また、本発明は、複数のノズルを有する記録ヘッドをキャリッジによって往復走査させながら記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置の制御方法であって、前記キャリッジに搭載された検出手段により前記記録媒体の先端部を検出する検出ステップと、前記検出結果に基づいて、前記記録媒体の先端部の状態を検出するための検出領域を決定する決定ステップと、決定された前記検出領域において検出される前記記録媒体の状態に基づいて、前記記録媒体の先端部をカッターによりカットするカット処理の要否を判定する判定ステップと、を備える。
本発明によれば、カットされたロール紙の先端部の検出精度を高め、この検出された先端部の状態に基づきカット処理の要否を判定できるので、ロール紙の無駄を排除しつつユーザにとって操作性や利便性が向上できる。
以下、本発明に係る一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
また、本実施形態において、「プリント」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。つまり、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「用紙」とは、一般的なプリンタで用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
更に、「インク」とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈されるべきもので、用紙上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または用紙の加工、或いはインクの処理に供され得る液体を表すものとする。インクの処理としては、例えば用紙に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化が挙げられる。
更に、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路及びインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括するものとする。
[インクジェットプリンタの概略説明(図1)]
図1は、本発明に係る実施形態のインクジェットプリンタであって、アッパカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、インクジェットプリンタ(以下、プリンタ)2の前面に手差し挿入口88が設けられ、その下部に前面へ開閉可能なロール紙カセット89が設けられている。これにより紙等の記録媒体(以下、用紙)は手差し挿入口88又はロール紙カセット89からプリンタ内部へと供給される。プリンタ2は、2個の脚部93に支持された装置本体94、排紙された用紙を積載するスタッカ90、内部が透視可能な透明で開閉可能なアッパカバー91を備えている。また、装置本体94の右側には、操作パネル12、インク供給ユニット及びインクタンクが配設されている。
プリンタ2は、用紙を矢印B方向(副走査方向)に搬送するための搬送ローラ70と、用紙の幅方向(矢印A方向、主走査方向)に往復移動可能に支持されたキャリッジユニット(以下、キャリッジ)4を備える。また、プリンタ2は、キャリッジ4を矢印A方向に往復移動させるためのキャリッジモータ(不図示)及びキャリッジベルト3を備える。また、プリンタ2は、キャリッジ4に装着されたインクジェット記録ヘッド(以下、プリントヘッド)11と、インクを供給すると共にプリントヘッド11の吐出口の目詰まり等によるインク吐出不良を解消させるための吸引式インク回復ユニット9とを備える。
キャリッジ4には、用紙にカラー記録を行うために、6つのカラーインクに対応して6つのヘッドからなるプリントヘッド11が装着されている。
即ち、プリントヘッド11は、例えば、K(ブラック)インクを吐出するKヘッド、C(シアン)インクを吐出するCヘッド、M(マゼンタ)インクを吐出するMヘッド、Y(イエロ)インクを吐出するYヘッドで構成されている。更に、プリントヘッド11は、LC(淡色シアン)インクを吐出するLCヘッド、LM(淡色マゼンタ)インクを吐出するLMヘッドで構成されている。
以上により、搬送ローラ70にて用紙を所定の記録開始位置まで搬送した後、キャリッジ4によりプリントヘッド11を主走査方向に走査させる動作と、搬送ローラ70により用紙を副走査方向に搬送させる動作とを繰り返し行い、用紙全体に対して記録を行う。
即ち、キャリッジベルト3及びキャリッジモータ(不図示)によってキャリッジ4が図1に示された矢印A方向に移動することにより、用紙に記録が行われる。キャリッジ4が走査される前の位置(ホームポジション)に戻されると、搬送ローラによって用紙が副走査方向(図1に示された矢印B方向)に搬送される。その後、再び図1中の矢印A方向にキャリッジを走査することにより、用紙に対する画像や文字等の記録が行なわれる。上記の動作を繰り返し、用紙の1枚分の記録が終了すると、その用紙はスタッカ90内に排紙され、1枚分の記録が完了する。
[プリンタの制御回路の説明(図2)]
図2は、図1に示したプリンタの主要な制御構成を示すブロック図である。
図2において、1は画像データやコマンド等を供給するパーソナルコンピュータ(PC)等のホスト装置である。プリンタ2はPC1からの画像データやコマンド、パラメータ、画像処理LUT(ルックアップテーブル)等の受信を行い、その受信画像データをコマンドやパラメータ、画像処理LUTに応じて記録を行う。
PC1は、一般的なものであり、キーボードやディスプレイを有し、ユーザとのインタフェースをアプリケーションソフトやプリンタ専用のプリンタドライバや専用プリンタ制御ソフト(RIP等)で実現している。
5は、プリンタ2の全体を制御するためにCPU、ASIC、DMAC、RAM、ROM等を備えた制御ユニットである。4はプリントヘッド11を搭載したキャリッジ4、6はキャリッジ4を主走査方向に往復移動させるキャリッジ搬送ユニット、7は用紙を副走査方向に移動させる用紙搬送ユニットである。8はプリントヘッド11へインクを供給する供給ユニット、9はプリントヘッド11の表面クリーニングやインク吸引、インク滴吐出等を行うことでプリントヘッド11を良好な状態に回復させる回復ユニットである。10はプリントヘッド11の電源や制御ユニット5や他のユニット部に電源を供給する電源ユニット、12はキースイッチやLCD等のディスプレイを有する操作パネル部である。
本実施形態では、機構部の詳細な図面や説明は省略するが、プリンタ2はシリアルプリンタ動作する。
この実施形態では、キャリッジ4に対してプリントヘッド11は脱着自在であり、キャリッジ4は電気的な接点、インクを供給するチューブ等のジョイント部、プリントヘッド11を支持固定する部材、キャリッジ搬送ユニット6との接続部を備えている。キャリッジ4は、キャリッジ搬送ユニット6のレール(不図示)等で支持され、キャリッジ搬送ユニット6のタイミングベルト(不図示)等でキャリッジ搬送ユニット6のモータ(不図示)に接続され、モータの回転でキャリッジ4が主走査方向に往復移動する。更に、キャリッジ4にはエンコーダセンサ(不図示)が搭載され、キャリッジ搬送ユニット6の内部にはエンコーダ用のリニアスケール(不図示)が主走査方向に設けられ、キャリッジ4に搭載されたプリントヘッド11の位置を検出しその移動速度を制御できる。
用紙搬送ユニット7は、用紙を副走査方向へ移動させるために、搬送ローラ70をモータ(不図示)とロータリーエンコーダ(不図示)で回転制御する。
インク供給ユニット8は、インクタンク(不図示)とプリントヘッド11をインクチューブ等で接続し、インクをインクタンクからプリントヘッドに供給する。また、インクチューブの途中に弁機構が設けられ、プリントヘッド11の交換や、インクタンクの交換時等に弁を閉じることでインクチューブやプリントヘッドからのインク漏れを防止している。尚、この弁機構を動かす駆動源としてモータが用いられ、弁の開閉状態を検知するために位置センサとしてフォトインタラプタが用いられている。
回復ユニット9は、プリントヘッド11の表面を拭くワイピング機構やプリントヘッドの表面を部材で密閉するキャッピング機構、プリントヘッド11のノズルからインクを吸引するための吸引ポンプ機構を有する。また、回復ユニット9は、これらの機構を駆動するモータと駆動伝達機構と機構部各部の状態を検出する位置センサを有する。
電源ユニット10は、ACスイッチや操作パネル12上のソフトスイッチ等でオンオフされ、制御ユニット5には、ロジック電源として電圧3.3Vと5Vの電源を供給している。また、電源ユニット10は、各ユニットのアクチュエータ(モータ等)に対しては電圧24Vの電源を制御ユニット内のI/O制御部&ドライバ部26経由で供給している。また、プリントヘッド11のヘッド電源は、制御ユニット内のヘッド電源制御部を介して設定電圧値で電源ユニット10から供給される。
制御ユニット5は、全体の動作を管理するシーケンス制御部21、画像データから記録データへの変換処理を行う画像処理部22、記録データをプリンタ2の動作に合わせてタイミング調整するタイミング制御部23を備える。また制御ユニット5は、プリントヘッド11の駆動データや駆動パルスや駆動電圧等を制御するヘッド駆動部24、プリンタ2の内部ユニットのセンサやアクチュエータ(モータ等)とのインタフェースや駆動制御を行うI/O制御部&ドライバ部25等を備える。
制御ユニット5は、物理的には回路基板である。シーケンス制御部21はCPU、そのCPUの制御用プログラムや各種データを格納するROM、CPUのワークエリアとして使用され各種データを格納するRAM、ホスト装置であるPC1とのインタフェースを制御するI/F部等で構成される。また、画像処理部22、タイミング制御部23、及びヘッド駆動部24は、ASICとRAM等のメモリで主に構成され、I/O制御部&ドライバ部25は汎用LSIやトランジスタ等の電気回路で構成される。
画像処理部22は、PC1からの輝度画像データ(RGB各色成分データ)をインク色に対応した濃度画像データ(K、C、M、Y、LC、LM成分)に画像処理LUTに基づいて変換する色変換処理部41を備える。また、画像処理部22は、色変換処理部41からの濃度画像データをプリンタの出力γ特性に基づいて変換する出力γ処理部42を備える。更に、画像処理部22は、出力γ処理部42からの濃度画像データ(多値データ)を2値の画像データに変換する2値化処理部43を備える。
タイミング制御部23は、画像処理部22で処理された各インク色に対応した2値の画像データの配列順番(ラスタ方向(主走査方向)順)をプリントヘッド11のノズル配列方向の順番(カラム方向(副走査方向)順)に変換するHV変換部47を備える。また、タイミング制御部23は、カラム方向順に変換された画像データを格納するメモリ部48を備える。更に、タイミング制御部23は、メモリ部48からの読み出しタイミングをプリントヘッド11の位置や移動方向等に応じて各インク色に対応した画像データ毎に制御し各インクによる記録がずれない様に調整するレジ調整部49を備える。
[用紙先端部の検出]
次に、本実施形態のプリンタによる用紙先端部の検出方法について説明する。
図3は、本実施形態のプリンタにおけるキャリッジ周辺部を示す図である。
図3において、51はプラテン、52は反射型センサ等の光学式センサ、53は用紙である。光学式センサ52は、キャリッジ4における用紙53の搬送方向(副走査方向B)下流側(或いは上流側や主走査方向Aの一方側)に配置されている。搬送ローラ70は、上述したロータリエンコーダを用いてその位置情報が逐次記憶されている。搬送ローラ70と用紙53とは若干の滑りは生じるものの、基本的には連動して動作する。そのため、搬送ローラ70の位置情報(方向と移動量)から、プリントヘッド11に対する用紙53の相対的な位置(用紙の送り出し量)が制御ユニット5で算出される。
図4は、図3の光学式センサの概略構成図である。
図4において、54は発光用LED、55はフォトトランジスタである。発光用LED54から照射された光が用紙53の表面で反射し、フォトトランジスタ55により受光される。用紙53と光学式センサ52との距離が変動するとフォトトランジスタ55で受光される光量が変化するので、この光量の変化を求めることで用紙53と光学式センサ52との距離が検出できる。
次に、上記光学式センサを用いた用紙先端部のカット要否判定処理について説明する。
図5は本実施形態による用紙先端部のカット要否判定処理を示すフローチャートである。尚、以下の各ステップは、プリンタの電源がオンされたときに、制御ユニット5のシーケンス制御部21がROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
Step5-1(先端検出)
用紙53が光学式センサ52の下流まで排出された状態で、先ず、キャリッジ4を駆動して光学式センサ52が用紙52の印字可能範囲内に収まる位置に移動し、その状態での出力値を記憶する。
次に、キャリッジ4を用紙53がセットされる範囲外に駆動し、その状態での出力値を記憶する。
そして、これら2つの出力値の平均値を用紙先端部の状態検出のための基準値とする。
次に、キャリッジ4を駆動して上記光学式センサ52が用紙53の印字可能範囲内に収まる位置に移動し、用紙53を引き戻して、光学式センサ52の出力値が上記基準値を下回る位置を用紙先端部の位置とする。
図6は図5のStep5-1における先端検出処理を説明する図であり、用紙先端部の位置(a)とセンサの出力値(b)との関係を示している。図6において、用紙先端部と66は光学式センサ52の検出領域(以下、スポット径)である。67はセンサの出力値が基準値を下回る位置、つまり用紙の先端部に相当する位置である。
Step5-2(検出領域決定)
図7は用紙先端部の状態検出領域を示す模式図であり、71はStep5-1の先端検出における用紙の基準側(用紙搬送方向側)検出方向を示している(実際には、キャリッジ4を固定し、用紙53を相対的に引き戻す動作を行う)。72は用紙の非基準側(用紙幅方向側、BPともいう)検出方向を示している(実際には、キャリッジ4を用紙の幅方向に駆動する)。73は用紙先端部における状態検出領域を示している。用紙先端部の状態検出領域は用紙先端部を検出し、検出された用紙先端部から用紙搬送方向Bと反対方向へ所定距離の位置に設定される。
上記所定距離はスポット径66の1/2以上であることが望ましい。また、用紙の印字領域を確保するためプリンタで設定される余白領域より小さいことが必要である。
本実施形態では、スポット径66が4mm、余白領域が5mmであるため、状態検出領域73は3mmの位置とした。
Step5-3(先端状態検出)
Step5-2で決定された状態検出領域においてキャリッジ4を走査し出力値を記憶する。
ここで、検出ポイント数と走査するキャリッジ速度は、検出したい用紙状態により予め決定される。
用紙先端部の汚れや破れ等を検出するためには、数mmピッチ間隔の情報を取得できれば十分である。本実施形態では、15inch/sキャリッジ4を駆動し、2ms間隔でデータを取得することができれば十分である(この時のデータ取得間隔は、0.762mm、検出ポイント数は用紙幅により変化する)。
用紙先端部を複数のポイントで繰り返し検出して状態を判定する場合、用紙先端部の状態の検出とキャリッジの移動とを繰り返す必要がある。それに対し、あるポイントで検出した用紙の先端部から所定距離の位置にある領域を、キャリッジ4を駆動しながら検出することで、先端部の状態を把握するのに要する時間を短縮することができる。
Step5-4(カット要否判定)
ここでは、用紙先端部のカットの要否を判定する。
図8及び図9は用紙先端部の状態が正常な場合及び異常な場合の用紙位置(a)とセンサ出力値(b)との関係を示す図である。
図8において、用紙先端部の状態が正常な場合、用紙幅領域における出力値はフラットな形で安定し、Step5-1で設定された基準値を下回らない。
これに対して、例えば用紙先端部に破れが発生した場合、図9に示すように、用紙先端部の一部が破れている場合、破れた部分74の出力値が急激に低下し、Step5-1で設定した基準値を下回る。
このようにセンサ出力値がStep5-1で設定された基準値を下回った時に用紙先端部のカットが必要であると判定する。
上記カット要否判定によれば、キャリッジ4に搭載した光学式センサ52の出力値を利用して用紙先端部の状態を判定する一方、用紙の高さ(センサ間の距離)の変動を検出することができる。また、用紙先端部に汚れ等が付着した状態等も検出することができる。
Step5-5(カット)
Step5-4でカット要と判定されると、プリンタ本体に取り付けられた不図示のカッターを用いてプラテン上で用紙幅方向に沿って用紙の先端部がカットされる。
上記用紙先端部のカット量は、使用環境や用紙状態等にも依存するが、概ねロール紙の約1周分もカットすれば十分である。
次に、用紙セット時のプリンタ本体の動作について説明する。
図10は用紙セット時のプリンタ本体の動作を示すフローチャートである。図11は図10の各ステップでの処理における用紙の検出位置を示す図である。
図10及び図11において、Step10-1(基準値決定)では、上記Step5-1と同様に用紙先端部の状態検出に用いる基準値を決定する。
Step10-2(用紙基準側端部検出)では、用紙の基準側端部位置を検出する。
Step10-3(用紙基準側先端検出)では、用紙の基準側先端位置を検出する。
Step10-4(用紙斜行検出)では、用紙が斜めにセットされた状態を検出する。
Step10-5(用紙非基準側端部検出)では、用紙の非基準側端部位置を検出する。
Step10-6(用紙非基準側先端検出)では、用紙の非基準側先端位置を検出する。
Step10-7(プレカット検出)では、用紙先端部の状態から用紙先端部のカットの要否を判定する。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態として、用紙の左端及び右端を検出し、その両端での出力値を用いて用紙先端部の状態検出領域を決定する方法について説明する。
先端部の状態が異常となる要因の1つとして想定されるものとして、前回印字の際に用紙が斜めにカットされた状態がある。また、用紙が斜めにセットされる状態(斜行)も存在する。
斜行は、用紙セット時にユーザ操作により発生するが、特に大判プリンタの場合、用紙セット時の利便性の観点から所定量許容する必要がある。
例えば、図12に示すように用紙先端部が斜めにセットされた場合、前述した図10のフローによるとプレカット不要と判定されるが、図13に示すように図12とは反対向きに斜めにセットされた場合にはプレカット要と判定される。よって、斜行を所定量許容してプレカットの誤判定を防止する必要がある。そこで、本実施形態では、用紙の左端及び右端を検出し、その両端での出力値を用いて状態検出領域を決定する。
図14は用紙の左端及び右端を検出し、その両端の出力値を用いて状態検出領域を決定する処理を示すフローチャートである。
尚、図14において、Step5-1,5-3,5-4,5-5は、図5で説明した処理と同等であるので説明は省略する。
Step14-1(BP側先端検出)では、用紙の左端及び右端を検出した後、非基準側の所定位置(例えば、10mmの位置)で先端検出を行う。尚、BPとは、基準側とは反対側の非基準側を表わしている。先端検出に用いる基準値は図5のStep5-1と同等である。
Step14-2(検出領域決定)では、図5のStep5-1の先端検出での出力値と、Step14-1のBP側先端検出での出力値とを比較する。そして、比較の結果、より用紙搬送方向Bの上流側に位置する方の値をその用紙の先端部とし、その位置から所定距離(例えば、3mm)を状態検出領域として決定する。
図15はStep5-1の先端検出(a)と、Step14-1のBP側先端検出(b)での各検出動作を示し、各検出時の出力値を比較し、より用紙搬送方向の上流側に位置する方の値をその用紙の先端部とし、その位置から所定距離を状態検出領域として決定する。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態として、用紙の高さ変動を検出し、検出された変動量から用紙状態を判定する方法について説明する。
先端状態が異常となるもう1つの要因として用紙の波打ち状態が存在する。
用紙が波打ち状態の場合には、インク滴の着弾位置が目標位置からずれるため、罫線ずれや色味変化等の印字品位の低下を引き起こす。そのため、用紙をカットすることが望ましい。
ところが、用紙が波打ち状態の場合、用紙の破れ等による出力値の変化に比べて変化量が小さいため、図5のStep5-1で決定された基準値を下回らない。
そこで、本実施形態では、先端部の状態検出領域の高さ変動を検出することにより、波打ち状態を判定する。
具体的には、図5のStep5-4のカット判定において以下の工程を加える。
ここで先ず、高さ変動とセンサの出力変動との関係について説明する。
図4で述べた光学式センサ52は、発光素子と受光素子の単純な組み合わせのため、用紙の高さが変化した場合、反射の方向が変化し、発光量が一定であっても受光量が変化する。
図16は高さ変動とセンサの出力変動(相対値)を示し、図からわかるように、用紙の高さ変動に伴いセンサの出力値が変動する。
図17は用紙が波打ち状態の場合の用紙位置(a)、高さ変動(b)、及びセンサの出力値(c)の関係を示し、用紙に高さ変動が発生した場合、その高さ変動量及び位置に対応してセンサの出力値が変動する。
上記高さ変動に基づくインク滴の着弾位置は、印字時のキャリッジ速度、インクの吐出速度、高さ変動量により決定される。
ここで、例えば、高さ変動の許容量を0.2mmとし、この許容量以上の高さ変動があった場合に用紙をカットし、それ以下ならば用紙のカットを実施しないように構成すればよい。
[他の実施形態]
以上、本発明に係る実施形態について具体例を用いて詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、本発明の目的は、図示の機能ブロック及び動作において、いずれの部分をハードウェア回路により実現し、或いはコンピュータを用いたソフトウェア処理によって実現しても達成されることは言うまでもない。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給することによって達成される場合も含む。その場合、システム等のコンピュータが該プログラムコードを読み出して実行することになる。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
本発明に係る実施形態のインクジェットプリンタであって、アッパカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 図1に示したプリンタの主要な制御構成を示すブロック図である。 本実施形態のプリンタにおけるキャリッジ周辺部を示す図である。 図3の光学式センサの概略構成図である。 本実施形態による用紙先端部のカット要否判定処理を示すフローチャートである。 図5のStep5-1における先端検出処理を説明する図である。 用紙先端部の状態検出領域を示す模式図である。 用紙先端部の状態が正常な場合のセンサの出力値を示す図である。 用紙先端部の状態が異常な場合のセンサの出力値を示す図である。 本実施形態による用紙セット時のプリンタ本体の動作を示すフローチャートである。 図10の各ステップでの処理における用紙の検出位置を示す図である。 用紙先端部が斜めにセットされた場合の用紙先端部の状態検出領域を示す模式図である。 用紙先端部が斜めにセットされた場合の用紙先端部の状態検出領域を示す模式図である。 第2の実施形態による用紙先端部のカット要否判定処理を示すフローチャートである。 Step5-1の先端検出(a)と、Step14-1のBP側先端検出(b)での各検出動作を示す図である。 用紙の高さ変動とセンサの出力変動との関係を示す図である。 用紙が波打ち状態の場合の高さ変動に伴うセンサの出力変動を示す図である。
符号の説明
1 PC(パーソナルコンピュータ)
2 インクジェット記録装置
3 キャリッジベルト
4 キャリッジ
5 制御ユニット
6 キャリッジ搬送ユニット
7 用紙搬送ユニット
8 インク供給ユニット
9 回復ユニット
10 電源ユニット
11 プリントヘッド
12 操作パネル部
21 シーケンス制御部
22 画像処理部
23 タイミング処理部
24 ヘッド駆動部
25 I/O制御部&ドライバ部
41 色変換処理部
42 出力γ処理部
43 2値化処理部
47 HV変換部
48 メモリ部
49 レジ調整部
51 プラテン
52 光学式センサ
53 用紙
54 発光用LED
55 フォトトランジスタ
70 搬送ローラ
88 手差し挿入口
89 ロール紙カセット
90 スタッカ
91 アッパカバー
93 脚部
94 装置本体

Claims (12)

  1. 複数のノズルを有する記録ヘッドをキャリッジによって往復走査させながら記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記キャリッジに搭載されて、前記記録媒体の先端部を検出する検出手段と、
    前記検出結果に基づいて、前記記録媒体の先端部の状態を検出するための検出領域を決定する決定手段と、
    決定された前記検出領域において検出される前記記録媒体の状態に基づいて、前記記録媒体の先端部をカッターによりカットするカット処理の要否を判定する判定手段と、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記決定手段は、前記検出手段による前記記録媒体の記録可能範囲内及び記録可能範囲外における各検出結果を用いて、前記検出領域における記録媒体の状態検出のための基準値を設定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記判定手段は、前記検出手段による検出結果が前記基準値を下回った場合に前記記録媒体の先端部のカット処理が必要であると判定することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記検出手段は、前記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向の両端を検出し、
    前記決定手段は、前記両端の検出結果を用いて前記検出領域を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記検出手段は、前記記録媒体の記録面との間の距離を検出し、
    前記判定手段は、前記距離の検出結果に基づいて、前記記録媒体の状態を判定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録媒体は、記録動作に伴いロール紙から連続して繰り出される紙媒体であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 複数のノズルを有する記録ヘッドをキャリッジによって往復走査させながら記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記キャリッジに搭載された検出手段により前記記録媒体の先端部を検出する検出ステップと、
    前記検出結果に基づいて、前記記録媒体の先端部の状態を検出するための検出領域を決定する決定ステップと、
    決定された前記検出領域において検出される前記記録媒体の状態に基づいて、前記記録媒体の先端部をカッターによりカットするカット処理の要否を判定する判定ステップと、を備えることを特徴とする方法。
  8. 前記決定ステップは、前記検出手段による前記記録媒体の記録可能範囲内及び記録可能範囲外における各検出結果を用いて、前記検出領域における記録媒体の状態検出のための基準値を設定することを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記判定ステップは、前記検出手段による検出結果が前記基準値を下回った場合に前記記録媒体の先端部のカット処理が必要であると判定することを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記検出手段は、前記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向の両端を検出し、
    前記決定ステップは、前記両端の検出結果を用いて前記検出領域を決定することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記検出手段は、前記記録媒体の記録面との間の距離を検出し、
    前記判定ステップは、前記距離の検出結果に基づいて、前記記録媒体の状態を判定することを特徴とする請求項7に記載の方法。
  12. 前記記録媒体は、記録動作に伴いロール紙から連続して繰り出される紙媒体であることを特徴とする請求項7至11のいずれか1項に記載の方法。
JP2006168122A 2006-06-16 2006-06-16 インクジェット記録装置及びその制御方法 Withdrawn JP2007331314A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006168122A JP2007331314A (ja) 2006-06-16 2006-06-16 インクジェット記録装置及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006168122A JP2007331314A (ja) 2006-06-16 2006-06-16 インクジェット記録装置及びその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007331314A true JP2007331314A (ja) 2007-12-27

Family

ID=38931242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006168122A Withdrawn JP2007331314A (ja) 2006-06-16 2006-06-16 インクジェット記録装置及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007331314A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011152655A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Canon Inc 記録装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011152655A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Canon Inc 記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2292438B1 (en) Image forming apparatus
US7690750B2 (en) Printing apparatus and printing position control method
JP2007331315A (ja) インクジェット記録装置及びその制御方法
JP2009178986A (ja) インクジェット記録装置およびヘッド紙間距離検出方法
US7699416B2 (en) Printing device
US7219977B2 (en) Printing apparatus, liquid ejecting apparatus, method of adjusting positions of liquid droplet marks, and liquid ejecting system
JP5282549B2 (ja) 画像形成装置
JP2010012660A (ja) 記録装置
US8289567B2 (en) Image recording apparatus that performs borderless recording
JP4396137B2 (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法、および液体吐出システム
JP4345379B2 (ja) 記録装置及び記録方法
JP2006305798A (ja) インクジェットプリンタ
JP2007268826A (ja) 印字装置及び印字方法
JP4640519B2 (ja) 記録装置及び記録方法
JP2007331314A (ja) インクジェット記録装置及びその制御方法
JP6705523B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP4449394B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、及び、印刷システム
JP4337398B2 (ja) 印刷装置、印刷方法および印刷システム
JP4640518B2 (ja) 記録装置及び記録方法
JP2003182053A (ja) インクジェット式プリンタ
JP2006007640A (ja) 印刷装置、印刷方法、及び、印刷システム
JP2009119751A (ja) インクジェット記録装置及びその装置に用いる記録制御方法
JP4590840B2 (ja) 液体吐出装置、および液体吐出方法
JP2008173835A (ja) 液体吐出装置
JP2009119752A (ja) 記録装置及びその装置に用いる制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090901