JP2007331190A - 部材への導電端子接続構造及び接続方法 - Google Patents

部材への導電端子接続構造及び接続方法 Download PDF

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大介 牧野
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Abstract

【課題】部材と導電端子間の電気的・機械的接続を強固に行うことができる部材への導電端子接続構造及び接続方法を提供する。
【解決手段】磁気センサ素子(部材)10の表面に設けた端子接続パターン15と金属板端子(導電端子)50間を連結フイルム30に設けた連結パターン31を介して電気的に導通すると共に、磁気センサ素子10と金属板端子50とが連結フイルム30と接続した接続部分a1,a2をケース70で覆って固定する。ケース70は金型によって成形される。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気センサ素子や可変抵抗器基板やスイッチ基板等の各種部材への導電端子接続構造及び接続方法に関するものである。
従来、磁気センサ素子やスイッチ基板や可変抵抗器基板やその他の硬質な部材に設けた端子接続パターンに、金属板端子やその他の導電端子を接続して固定する方法として、半田付けや導電性接着材を用いる方法がある。しかしながらこれらの固定方法は必ずしもその固定強度が強いとは言えなかった。また前記固定部の強度を補強するために、前記固定部上に別途補強材を塗布又は貼り付ける方法もあるが、工程が増え、煩雑であった。
上記問題点を解決するため、例えば特許文献1に示すように、磁気センサ素子の端子接続パターンに金属板端子を当接した状態でその周囲を成形樹脂からなるケースで覆うことで前記金属板端子を端子接続パターンに接続して固定する方法もある。この方法によれば、磁気センサ素子と金属板端子間の電気的・機械的固定が1工程で行なえるのでその製造が容易且つ迅速化して量産時の製造コストの低減化が図れ、しかも半田等による機械的固定強度に比べてその固定強度をかなり強くできる。
しかしながら上記ケースの成形による固定方法の場合、磁気センサ素子が硬質で且つ金属板端子も硬質なので、成形後のケースが経時的にその雰囲気温度や雰囲気湿度の変化によって僅かな膨張収縮を繰り返して行くうちに、これら各部材の材質等によっては、端子接続パターンと金属板端子間の接続が弱まり、両者間に導通不良を生じてしまう恐れがあった。
特開2001−1373号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、部材と導電端子間の電気的・機械的接続を強固に行うことができる部材への導電端子接続構造及び接続方法を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、部材に設けた端子接続パターンに導電端子を電気的に導通すると共に前記部材と導電端子とを一体に固定してなる部材への導電端子接続構造において、前記端子接続パターンと導電端子間を連結フイルムに設けた連結パターンを介して電気的に導通すると共に、前記部材と前記導電端子とが前記連結フイルムと接続した接続部分をケースで覆って固定することを特徴とする部材への導電端子接続構造にある。
本願請求項2に記載の発明は、前記連結フイルムはその一方の面に設けた連結パターンを介して前記端子接続パターンと導電端子とを電気的に導通していることを特徴とする請求項1に記載の部材への導電端子接続構造にある。
本願請求項3に記載の発明は、前記連結フイルムはその両面に設けて導通させた連結パターンを介して前記端子接続パターンと導電端子とを電気的に導通していることを特徴とする請求項1に記載の部材への導電端子接続構造にある。
本願請求項4に記載の発明は、部材に設けた端子接続パターンに導電端子を電気的に導通すると共に前記部材と導電端子とを一体に固定してなる部材への導電端子接続方法において、表面に連結パターンを設けた連結フイルムを用意し、前記端子接続パターンと導電端子間を連結フイルムに設けた連結パターンを介して電気的に導通した状態で前記部材と導電端子と連結フイルムとを金型内に設置し、前記金型に設けたキャビティー内に溶融樹脂を充填することで、前記部材と前記導電端子とが前記連結フイルムと接続した接続部分を覆って固定するケースを成形することを特徴とする部材への導電端子接続方法にある。
請求項1に記載の発明によれば、端子接続パターンと導電端子とを、何れも弾性のある連結フイルムに設けた連結パターンによって電気的に導通するので、その周囲を覆うケースが温度や湿度の変化によって多少膨張・収縮しても、その寸法変化は弾性を有する前記連結フイルムが吸収するので、端子接続パターンと連結パターン間、及び連結パターンと導電端子間の何れにも電気的導通不良が生じることはない。また連結フイルムと部材と導電端子はケースによって固定されるので、機械的なこれら部材の接続固定も確実である。
請求項2に記載の発明によれば、連結フイルムの一方の面のみに連結パターンを設ければ良いので、その製造が簡単になる。
請求項3に記載の発明によれば、端子接続パターンの前面に連結フイルムと導電端子とを重ね合わせて設置できるので、接続構造の小型化が図れる。
請求項4に記載の発明によれば、前記請求項1〜3に記載の部材への導電端子接続構造の製造が容易且つ迅速に行なえ、量産時の製造コストの低減化が図れる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態に係る部材への導電端子接続構造を用いて構成された金属板端子付き磁気センサ素子1−1を示す図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図、図1(c)は裏面図である。これらの図に示すように金属板端子付き磁気センサ素子1−1は、部材(以下「磁気センサ素子」という)10下部の下記する端子接続パターン15に、連結フイルム30を介して導電端子(以下「金属板端子」という)50の一端を電気的に導通した状態で、その周囲にケース70を成形して構成されている。以下各構成部品について説明する。
図2は、磁気センサ素子10と連結フイルム30と金属板端子50とを示す図である。同図に示すように磁気センサ素子10は、平板状のガラス、シリコン若しくはセラミック等からなる硬質の基板11の表面の略中央に、所望の磁気抵抗パターン13と、磁気抵抗パターン13から下辺に向けて引き出された複数本(4本)の帯状の端子接続パターン15とを形成することによって構成されている。なおこの実施形態では基板11はガラス製である。なお磁気抵抗パターン13はパーマロイ薄膜上に保護膜をコートすること等により形成され、また端子接続パターン15はその最上層としてニッケル層や銅層を蒸着やめっきによって形成すること等で構成されている。前記各端子接続パターン15上には、さらに導電塗料層等を形成しても良い。導電塗料層としては、例えばフェノール系熱硬化性樹脂に銀粉を混練したものや、熱硬化性の架橋型ウレタン樹脂に銀粉を混練したもの等を用いる。各端子接続パターン15間のピッチは同一である。また基板11の下辺の各端子接続パターン15の間及び両端の端子接続パターン15の両外側には、矩形状に切り欠かれてなる溝17が形成されている。
連結フイルム30は可撓性を有する合成樹脂製のフイルムを帯状に形成し、且つその略中央の一方の面側(図2では紙面の裏面側)に等間隔に複数本(4本)の上下方向(帯状の連結フイルム30の短手方向)に向かう帯状の連結パターン31を設け、また各連結パターン31の間及び両端の連結パターン31の両外側には、上下方向(帯状の連結フイルム30の短手方向)に向けて長尺なスリット状の貫通孔からなる樹脂挿通部33を設け、さらに連結フイルム30の両端近傍には貫通する位置決め孔35を設けている。ここで各連結パターン31間のピッチは前記磁気センサ素子10の各端子接続パターン15間のピッチと同一であり、各樹脂挿通部33間のピッチは前記各溝17間のピッチと同一である。この連結フイルム30を構成するフイルムとしては、例えばポリフェニレンスルフイド(PPS)フイルム、ポリイミド(PI)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フイルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フイルム、ポリエーテルイミド(PEI)フイルム等を用いる。この実施形態ではPETフイルムを用いている。なお連結フイルム30の材質としては、熱可塑性、熱硬化性の何れであっても良い。また連結パターン31は、この実施形態では導電ペースト、例えば銀ペースト(溶剤に溶かしたウレタン系,フェノール系等の樹脂材に銀粉を混練したもの)やカーボンペースト(溶剤に溶かしたウレタン系,フェノール系等の樹脂材にカーボン粉を混練したもの)を印刷することによって形成しているが、フイルム上に張りつけた銅箔をエッチングすることや、各種蒸着手段等の他の手段を用いて形成しても良い。
金属板端子50は、薄板帯状の平板であって、等間隔に複数本(4本)並列に設置され、その一端は連結板51に連結されている。各金属板端子50間のピッチは、前記磁気センサ素子10の各端子接続パターン15間のピッチと同一である。
ケース70は図1に示すように、磁気センサ素子10と金属板端子50とが連結フイルム30と接続した接続部分a1,a2の周囲全体を覆ってこれら各部材を固定するように、熱可塑性の合成樹脂を矩形状に成形して構成されている。ケース70の正面中央には、円形凹状の凹部71が設けられ、ケース70の裏面には水平方向に4つの同一ピッチで並ぶ円形の凹部73が設けられている。凹部71は下記する第2金型110に設けた樹脂注入口113を離脱することで形成されるものであり、凹部73は下記する第1金型90の支持部95を離脱することで形成されるものである。なおケース70の材質として熱硬化性の合成樹脂やUV硬化性の合成樹脂等を用いても良い。
次にこの金属板端子付き磁気センサ素子1−1の製造方法を説明する。金属板端子付き磁気センサ素子10を製造するには、図3に示すように、第1金型90と第2金型110とを用意し、第1金型90に設けたキャビティー91内に前記磁気センサ素子10をその磁気抵抗パターン13及び端子接続パターン15を上向きとした状態で収納する。同時に金属板端子50も第1金型90の表面に設けた溝93内に収納する。このとき磁気センサ素子10の上面と金属板端子50の上面とは同一面となり、同時に金属板端子50の先端は、磁気センサ素子10の外周側面にほぼ当接する。そして前記磁気センサ素子10の各端子接続パターン15上、及び各金属板端子50の先端近傍部分上に前記連結フイルム30をその連結パターン31を下向きとして載置し、連結フイルム30の各連結パターン31の一部を端子接続パターン15に、他の一部を金属板端子50に当接する。このとき図示はしないが、連結フイルム30に設けた位置決め孔35には第1金型90に設けた突起が挿入されて両金型90,110内で連結フイルム30が位置決め・固定されている。そして第1金型90上に第2金型110を載置して型締めする。これによって第1金型90に設けたキャビティー91と第2金型110に設けたキャビティー111とによってケース70の形状のキャビティーが形成される。またこのとき、金属板端子50の先端の下面は、第1金型90のキャビティー91の底面から突出する棒状の支持部95によって支えられている。支持部95は各金属板端子50に対応して複数本(4本)設けられている。
そして前記第2金型110に設けた樹脂注入口113から溶融成形樹脂を充填すれば、両キャビティー111,91内が溶融成形樹脂で満たされる。このとき樹脂注入口113から充填される溶融成形樹脂は連結フイルム30の連結パターン31を設けた面の反対面側に吹き付けられるので、連結フイルム30は磁気センサ素子10と金属板端子50とに押し付けられ、これによって連結フイルム30の各連結パターン31と各端子接続パターン15、及び各連結パターン31と各金属板端子50との導通は確実に行なえる。
そして前記溶融成形樹脂が固化した後に第1,第2金型90,110を取り外し、各金属板端子50を連結している連結板51を切り離せば、図1に示す金属板端子付き磁気センサ素子1−1が完成する。なお必要に応じて連結フイルム30両端のケース70から突出している部分は切断して取り除いても良い。
即ちこの実施形態には、磁気センサ素子10に設けた端子接続パターン15に金属板端子50を電気的に導通すると共に前記磁気センサ素子10と金属板端子50とを一体に固定してなる磁気センサ素子10への金属板端子接続構造において、前記端子接続パターン15と金属板端子50間を連結フイルム30に設けた連結パターン31を介して電気的に導通すると共に、前記磁気センサ素子10と前記金属板端子50とが前記連結フイルム30と接続した接続部分a1,a2をケース70で覆って固定する構成が開示されている。またこの実施形態には、前記連結フイルム30の一方の面に設けた連結パターン31を介して前記端子接続パターン15と金属板端子50とを電気的に導通している構成が開示されている。またこの実施形態には、磁気センサ素子10に設けた端子接続パターン15に金属板端子50を電気的に導通すると共に前記磁気センサ素子10と金属板端子50とを一体に固定してなる磁気センサ素子10への金属板端子接続方法において、表面に連結パターン31を設けた連結フイルム30を用意し、前記端子接続パターン15と金属板端子50間を連結フイルム30に設けた連結パターン31を介して電気的に導通した状態で前記磁気センサ素子10と金属板端子50と連結フイルム30とを金型(第1,第2金型)90,110内に設置し、前記金型(第1,第2金型)90,110に設けたキャビティー91,111内に溶融樹脂を充填することで、前記磁気センサ素子10と前記金属板端子50とが前記連結フイルム30と接続した接続部分a1,a2を覆って固定するケース70を成形することが開示されている。
本実施形態に係る金属板端子付き磁気センサ素子1−1によれば、端子接続パターン15と金属板端子50とを、何れも弾性のある連結フイルム30に設けた連結パターン31によって電気的に導通するので、その周囲を覆うケース70が温度や湿度の変化によって多少膨張・収縮しても、その寸法変化は弾性を有する前記連結フイルム30が吸収し、端子接続パターン15と連結パターン31間、及び連結パターン31と金属板端子50間の何れにも電気的導通不良が生じることはない。また連結フイルム30と磁気センサ素子10と金属板端子50はケース70によって固定されるので、機械的なこれら部材の固定も確実になる。
特にこの実施形態の場合、ケース70を構成する合成樹脂が、連結フイルム30に設けた各樹脂挿通部33と磁気センサ素子10の溝17及び各金属板端子50の間の隙間を通して、磁気センサ素子10及び各金属板端子50の両面側の合成樹脂と連結している。言い換えれば、各磁気センサ素子10の各端子接続パターン15とこれらに導通されている各連結パターン31の両側は何れも成形樹脂によって固定され、同時に各金属板端子50間の隙間とこれらに導通されている各連結パターン31の両側もそれぞれ成形樹脂によって固定されている。従って各連結パターン31と各端子接続パターン15間の電気的導通、及び各連結パターン31と各金属板端子50間の電気的導通とは何れも確実になる。
またこの実施形態の場合、連結フイルム30の一方の面のみに連結パターン31を設ければ良いので、連結フイルム30の製造が簡単になる。また上記金属板端子付き磁気センサ素子1−1の製造方法によれば、第1,第2金型90,110による一度の成形工程で金属板端子付き磁気センサ素子1−1が製造できるので、その製造が容易且つ迅速に行なえ、量産時の製造コストの低減化が図れる。
〔第2実施形態〕
図4は本発明の第2実施形態に係る部材への導電端子接続構造を用いて構成された金属板端子付き磁気センサ素子1−2を示す図であり、図4(a)は正面図、図4(b)は図4(a)のB−B断面図、図4(c)は裏面図である。なお図4及び下記する図5,図6に示す金属板端子付き磁気センサ素子1−2において、前記図1〜図3に示す金属板端子付き磁気センサ素子1−1や金型等と同一又は相当部分には同一符号を付す(但し「−2」を追記する)。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図1〜図3に示す実施形態と同じである。
即ち金属板端子付き磁気センサ素子1−2においても、前記金属板端子付き磁気センサ素子1−1と同様に、部材(以下「磁気センサ素子」という)10−2下部の下記する端子接続パターン15−2に、連結フイルム30−2を介して導電端子(以下「金属板端子」という)50−2の一端を電気的に導通した状態で、その周囲にケース70−2を成形して構成されている。以下各構成部品について説明する。
図5は、磁気センサ素子10−2と連結フイルム30−2と金属板端子50−2とを示す図である。同図において、磁気センサ素子10−2及び金属板端子50−2は、前記図2に示す磁気センサ素子10及び金属板端子50と同一構成なので、その詳細な説明は省略する。一方連結フイルム30−2は、可撓性を有する合成樹脂製のフイルムを帯状に形成し、且つその略中央の表裏両面の対向する位置に等間隔に同一形状寸法の複数本(表裏4本ずつ)の上下方向(帯状の連結フイルム30−2の短手方向)に向かう帯状の連結パターン31−2を設け、また各連結パターン31−2の間及び両端の連結パターン31−2の両外側に、貫通孔からなる樹脂挿通部33−2を設け、また連結フイルム30−2の両端近傍に貫通する位置決め孔35−2を設け、さらに各連結パターン31−2の内部に、それぞれ表裏の連結パターン31−2間を導通するスルホール37−2を設けて構成されている。この連結フイルム30−2の幅は、前記連結フイルム30の幅よりも小さく形成されている。なお各連結パターン31−2間のピッチは磁気センサ素子10−2の各端子接続パターン15−2間のピッチと同一であり、各樹脂挿通部33−2間のピッチは各溝17−2間のピッチと同一である。この連結フイルム30−2を構成するフイルムの材質は、前記連結フイルム30で説明した材質と同じである。同様に連結パターン31−2の材質や形成方法も前記連結パターン31で説明したものと同様である。なおスルホール37−2付きの連結パターン31−2を形成するには、例えばスルホール用の貫通孔内に銀ペーストを塗布してスルホール37−2を形成した後、その両面に連結パターン31−2を銀ペーストを塗布すること等によって形成する方法を用いる。もちろん他の各種方法を用いてスルホール37−2付きの連結パターン31−2を形成してもよい。
ケース70−2は図4に示すように、磁気センサ素子10−2と金属板端子50−2とが連結フイルム30−2と接続した接続部分a1−2,a2−2の周囲全体を覆ってこれら各部材を固定するように、熱可塑性の合成樹脂を矩形状に成形して構成されている。ケース70−2の正面中央には円形凹状の凹部71−2が設けられ、凹部71−2の上部には水平方向に4つの同一ピッチで並ぶ矩形の凹部75−2が設けられ、ケース70−2の裏面には水平方向に4つの同一ピッチで並ぶ矩形の凹部73−2が設けられている。凹部71−2は下記する第2金型110−2に設けた樹脂注入口113−2を離脱することで形成されるものであり、凹部75−2は下記する第2金型110−2の支持部115−2を離脱することで形成されるものであり、凹部73−2は下記する第1金型90−2の支持部95−2を離脱することで形成されるものである。なおケース70−2の材質としては熱硬化性の合成樹脂やUV硬化性の合成樹脂等を用いても良い。
次にこの金属板端子付き磁気センサ素子1−2の製造方法を説明する。金属板端子付き磁気センサ素子1−2を製造するには、図6に示すように、第1金型90−2と第2金型110−2とを用意し、第1金型90−2に設けたキャビティー91−2内に前記磁気センサ素子10−2をその磁気抵抗パターン13−2及び端子接続パターン15−2を上向きとした状態で収納する。次に磁気センサ素子10−2の各端子接続パターン15−2上に連結フイルム30−2を載置し、連結フイルム30−2の一方の面側の各連結パターン31−2をそれぞれ各端子接続パターン15−2に当接する。次に前記連結フイルム30−2上に各金属板端子50−2の先端近傍部分を載置し、連結フイルム30−2のもう一方の面側の各連結パターン31−2をそれぞれ各金属板端子50−2の先端近傍部分に当接する。このとき同時に金属板端子50−2の末端側の部分は第1金型90−2の表面に設けた溝93−2内に収納される。このとき図示はしないが、連結フイルム30−2に設けた位置決め孔35−2には第1金型90−2に設けた突起が挿入されて両金型90−2,110−2内での連結フイルム30−2の位置が位置決め・固定される。そして第1金型90−2上に第2金型110−2を載置して型締めする。これによって第1金型90−2に設けたキャビティー91−2と第2金型110−2に設けたキャビティー111−2によってケース70−2の形状のキャビティーが形成される。またこのとき、各金属板端子50−2の先端の上面は第2金型110−2のキャビティー111−2の底面から突出する複数本(4本)の棒状の支持部115−2が当接し、また磁気センサ素子10−2の下面は第1金型90−2のキャビティー91−2の底面から突出する複数本(4本)の棒状の支持部95−2が当接し、これら支持部95−2,115−2によって磁気センサ素子10−2の各端子接続パターン15−2と連結フイルム30−2の表裏の各連結パターン31−2と各金属板端子50−2とが挟持される。そして前記第2金型110−2に設けた樹脂注入口113−2から溶融成形樹脂を充填すれば、両キャビティー111−2,91−2内が溶融成形樹脂で満たされる。そして溶融成形樹脂が固化した後に第1,第2金型90−2,110−2を取り外し、各金属板端子50−2を連結している連結板51−2を切り離せば、図4に示す金属板端子付き磁気センサ素子1−2が完成する。なお必要に応じて連結フイルム30−2両端のケース70−2から突出している部分は切断して取り除いても良い。
即ちこの実施形態には、磁気センサ素子10−2に設けた端子接続パターン15−2に金属板端子50−2を電気的に導通すると共に前記磁気センサ素子10−2と金属板端子50−2とを一体に固定してなる磁気センサ素子10−2への金属板端子接続構造において、前記端子接続パターン15−2と金属板端子50−2間を連結フイルム30−2に設けた連結パターン31−2を介して電気的に導通すると共に、前記磁気センサ素子10−2と前記金属板端子50−2とが前記連結フイルム30−2と接続した接続部分a1−2,a2−2をケース70−2で覆って固定する構成が開示されている。またこの実施形態には、前記連結フイルム30−2の両面に設けて導通させた連結パターン31−2を介して前記端子接続パターン15−2と金属板端子50−2とを電気的に導通している構成が開示されている。またこの実施形態には、磁気センサ素子10−2に設けた端子接続パターン15−2に金属板端子50−2を電気的に導通すると共に前記磁気センサ素子10−2と金属板端子50−2とを一体に固定してなる磁気センサ素子10−2への金属板端子接続方法において、表面に連結パターン31−2を設けた連結フイルム30−2を用意し、前記端子接続パターン15−2と金属板端子50−2間を連結フイルム30−2に設けた連結パターン31−2を介して電気的に導通した状態で、前記磁気センサ素子10−2と金属板端子50と連結フイルム30−2とを金型(第1,第2金型)90−2,110−2内に設置し、前記金型(第1,第2金型)90−2,110−2に設けたキャビティー91−2,111−2内に溶融樹脂を充填することで、前記磁気センサ素子10−2と前記金属板端子50−2とが前記連結フイルム30−2と接続した接続部分a1−2,a2−2を覆って固定するケース70−2を成形することが開示されている。
本実施形態に係る金属板端子付き磁気センサ素子1−2の場合も、端子接続パターン15−2と金属板端子50−2とを、何れも弾性のある連結フイルム30−2に設けた連結パターン31−2によって電気的に導通するので、その周囲を覆うケース70−2が温度や湿度の変化によって多少膨張・収縮しても、その寸法変化は弾性を有する前記連結フイルム30−2が吸収するので、端子接続パターン15−2と連結パターン31−2間、及び連結パターン31−2と金属板端子50−2間の何れにも電気的導通不良が生じることはない。また連結フイルム30−2と磁気センサ素子10−2と金属板端子50−2はケース70−2によって固定されるので、機械的なこれら部材の固定も確実である。
特にこの実施形態の場合、ケース70−2を構成する合成樹脂が、連結フイルム30−2に設けた各樹脂挿通部33−2と磁気センサ素子10−2の溝17−2と各金属板端子50−2の間の隙間を通して、磁気センサ素子10−2及び各金属板端子50−2の両面側で連結されている。言い換えれば、磁気センサ素子10−2の各端子接続パターン15−2とこれらに導通されている各連結パターン31−2の両側、及び各金属板端子50−2とこれらに導通されている各連結パターン31−2の両側が、何れも成形樹脂によって固定されている。従って各連結パターン31−2と各端子接続パターン15−2間の電気的導通、及び各連結パターン31−2と各金属板端子50−2間の電気的導通とは何れも確実になる。
またこの実施形態の場合、端子接続パターン15−2の前面に連結フイルム30−2と金属板端子50−2とを重ね合わせて設置できるので、第1実施形態に比べて接続構造の高さ方向の小型化が図れる。また上記金属板端子付き磁気センサ素子1−2の製造方法によれば、第1,第2金型90−2,110−2による一度の成形工程で金属板端子付き磁気センサ素子1−2が製造できるので、その製造が容易且つ迅速に行なえ、量産時の製造コストの低減化が図れる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施形態では導電端子として平板状の金属板端子を用いたが、例えば棒状の金属線材(リード線)でも良いし、また上記実施形態では部材としてガラス板を用いた磁気センサ素子を用いたが、セラミック基板上に抵抗体を設けた半固定抵抗器素子からなる部材等、他の各種材質からなる部材にも同様に適用できる。また金属板端子の代りに絶縁基板上に設けられた導電パターンからなる導電端子でも良い。
図7は絶縁基板上に設けられた導電パターンからなる導電端子の1例を示す平面図である。同図に示す80はフレキシブル回路基板であり、可撓性を有するポリイミド樹脂フイルム製の絶縁基板81上に帯状に並列に延びる複数本(4本)の導電パターン83を設けて構成されている。導電パターン83はその一端にパターン接続部85が設けられ、他端に半田付け用リードアウト部87が設けられている。各パターン接続部85の間及び両端のパターン接続部85の両外側にはスリット状の貫通孔からなる樹脂挿通部89が設けられている。この実施形態では各導電パターン83が前記各実施形態の金属板端子に相当する導電端子である。各導電パターン83はこの実施形態では銅薄膜からなり、これら各導電パターン83は絶縁基板81の表面に形成されている。このように構成された導電パターン83の各パターン接続部85と、図2,図5に示す磁気センサ素子(部材)10,10−2の各端子接続パターン15,15−2とを連結フイルム30,30−2に設けた連結パターン31,31−2を介して電気的に導通すると共に、前記磁気センサ素子(部材)10,10−2と前記導電パターン83とが前記連結フイルム30,30−2と接続した接続部分をケース70,70−2で覆って固定すれば、磁気センサ素子(部材)10,10−2への導電パターン83接続構造が完成する。そのときフレキシブル回路基板80の半田付け用リードアウト部87はケース70,70−2の外部に引き出され、例えば実装基板の回路パターンに半田付け等によって接続・導通される。また前記各樹脂挿通部89にはケース70,70−2となる合成樹脂が貫通し、前記金属板端子50,50−2の間の隙間と同様の作用を持つ。この実施形態においては絶縁基板としてポリイミド樹脂製の絶縁基板を用いたが、回路基板となる絶縁基板としては、他の合成樹脂基板(熱可塑性樹脂フイルム、熱硬化性樹脂フイルム、UV硬化性樹脂フイルム等)でも良いし、またガラス基板、セラミック基板、ガラスエポキシ積層基板、フェノール積層基板、絶縁層が被覆された金属基板等でも良い。一方前記導電端子である導電パターンも銅薄膜以外に、圧延された金属薄膜、蒸着による金属薄膜、導電ペースト(熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂、無機化合物等に導電粉(金属粉やカーボン粉等)を混合したもの)からなる導電膜、平均粒径1〜1000nm程度の金属(例えば銀、金、銅)の金属微粒子を互いに融着してなる導電性被膜等でも良い。
本発明を用いて構成された金属板端子付き磁気センサ素子10を示す図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図、図1(c)は裏面図である。 磁気センサ素子10と連結フイルム30と金属板端子50とを示す図である。 金属板端子付き磁気センサ素子10の製造方法説明図である。 本発明を用いて構成された金属板端子付き磁気センサ素子10−2を示す図であり、図4(a)は正面図、図4(b)は図4(a)のB−B断面図、図4(c)は裏面図である。 磁気センサ素子10−2と連結フイルム30−2と金属板端子50−2とを示す図である。 金属板端子付き磁気センサ素子10−2の製造方法説明図である。 導電端子である導電パターン83を設けて構成されるフレキシブル回路基板80の平面図である。
符号の説明
1−1,1−2 金属板端子付き磁気センサ素子
10,10−2 磁気センサ素子(部材)
11,11−2 基板
13,13−2 磁気抵抗パターン
15,15−2 端子接続パターン
30,30−2 連結フイルム
31,31−2 連結パターン
33,33−2 樹脂挿通部
50,50−2 金属板端子(導電端子)
70,70−2 ケース
90,90−2 第1金型(金型)
91,91−2 キャビティー
110,110−2 第2金型(金型)
111,111−2 キャビティー
a1,a2 接続部分
a1−2,a2−2 接続部分
80 フレキシブル回路基板
81 絶縁基板
83 導電パターン(導電端子)

Claims (4)

  1. 部材に設けた端子接続パターンに導電端子を電気的に導通すると共に前記部材と導電端子とを一体に固定してなる部材への導電端子接続構造において、
    前記端子接続パターンと導電端子間を連結フイルムに設けた連結パターンを介して電気的に導通すると共に、前記部材と前記導電端子とが前記連結フイルムと接続した接続部分をケースで覆って固定することを特徴とする部材への導電端子接続構造。
  2. 前記連結フイルムはその一方の面に設けた連結パターンを介して前記端子接続パターンと導電端子とを電気的に導通していることを特徴とする請求項1に記載の部材への導電端子接続構造。
  3. 前記連結フイルムはその両面に設けて導通させた連結パターンを介して前記端子接続パターンと導電端子とを電気的に導通していることを特徴とする請求項1に記載の部材への導電端子接続構造。
  4. 部材に設けた端子接続パターンに導電端子を電気的に導通すると共に前記部材と導電端子とを一体に固定してなる部材への導電端子接続方法において、
    表面に連結パターンを設けた連結フイルムを用意し、
    前記端子接続パターンと導電端子間を連結フイルムに設けた連結パターンを介して電気的に導通した状態で前記部材と導電端子と連結フイルムとを金型内に設置し、前記金型に設けたキャビティー内に溶融樹脂を充填することで、前記部材と前記導電端子とが前記連結フイルムと接続した接続部分を覆って固定するケースを成形することを特徴とする部材への導電端子接続方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016122737A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 帝国通信工業株式会社 金属端子と回路基板の成形による接続方法及び接続体
JP2018192760A (ja) * 2017-05-22 2018-12-06 三菱電機株式会社 インサート樹脂成形品
CN114729955A (zh) * 2019-11-27 2022-07-08 住友电装株式会社 传感器装置

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