JP2007330916A - 中空糸膜の水処理方法及び水処理装置 - Google Patents

中空糸膜の水処理方法及び水処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】長期的な膜差圧の上昇の防止でき、膜破断が発生しにくい中空糸膜の水処理方法を提供すること。
【解決手段】中空糸膜モジュール洗浄処理工程において、ろ過水の流出側である二次側30bから被処理水の流入側である一次側30aに水を流す逆洗工程(A)と、一次側30a及び二次側30bを所定の空気圧で加圧しつつ、前記中空糸膜モジュール30中の滞留水を前記中空糸膜モジュールの一次側30aから排水する滞留水引き抜き工程(B)と、前記中空糸膜モジュール30に水を供給して前記中空糸膜モジュール30に滞留する空気を除去するエアー抜き工程(C)とを含む物理洗浄を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、中空糸膜モジュールを用いた水処理方法及び水処理装置に関する。
膜を用いた水処理装置では、被処理水中の懸濁物質や有機物質等が、長時間の運転によって膜の表面に徐々に堆積していき、膜ファウリングが発生する。膜ファウリングが発生すると、膜圧力の上昇や、ろ過流束の低下等が引き起こり、浄水効率が落ち、水処理装置の全体的な運転効率が低下する。そのため水処理装置の運転サイクルでは、所定時間のろ過工程後に、膜を物理洗浄している。
中空糸膜モジュールの物理洗浄方法としては、膜の二次側から一次側に膜ろ過水等を通す逆洗、膜の一次側に原水等を通水し洗浄するフラッシング、膜の一次側に原水と空気の混合水を通水し洗浄するエアーフラッシング、中空糸の一次側にエアーを注入して中空糸膜中の滞留水を洗浄する方法、逆洗時に中空糸膜の一次側にスポンジボール等を添加するスポンジボール法、膜の一次側の洗浄水に微細気泡を含有させるエアーバブリング法、圧力容器等に超音波振動子を取り付けその振動を利用して洗浄する超音波法等が知られている。
また、下記特許文献1には、有孔中空管の少なくとも一方の開口端から0.3MPa以下の気体を注入する操作を行うことを特徴とした、膜モジュールの洗浄方法が開示されている。
また、下記特許文献2には、内圧式中空糸モジュールの透過水出口側から逆洗水を加圧または無加圧で注入し、更に前記内圧式中空糸モジュールの一方の口から空気を吹き込んで、前記内壁より固形物を剥離させ、その剥離した固形物を他方の口から排出させることを特徴とした中空糸膜モジュールの洗浄方法が開示されている。
特開2002−79061号公報 特開平7−236818号公報
エアーを用いた膜の洗浄方法は比較的効果が高いものの、膜の損傷を引き起こすなどの課題を有していた。
また、上記特許文献1、2に開示されている洗浄方法であっても、膜面の付着物を完全に除去することができず、長期的な膜差圧の上昇の防止は困難であった。
したがって、本発明の目的は、長期的な膜差圧の上昇の防止でき、膜破断が発生しにくい中空糸膜の水処理方法及び水処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の水処理方法は、被処理水を中空糸膜モジュールに通して該被処理水中の汚濁物質を除去する膜ろ過処理工程と、前記中空糸膜モジュールの洗浄処理工程とを繰り返して行う水処理方法において、前記洗浄処理工程として、前記中空糸膜モジュールのろ過水の流出側である二次側から被処理水の流入側である一次側に水を流す逆洗工程(A)と、前記中空糸膜モジュールの一次側及び二次側を所定の空気圧で加圧しつつ、前記中空糸膜モジュール中の滞留水を前記中空糸膜モジュールの一次側から排水する滞留水引き抜き工程(B)と、前記中空糸膜モジュールに水を供給して前記中空糸膜モジュールに滞留する空気を除去するエアー抜き工程(C)とを含む物理洗浄を行うことを特徴とする。
上記本発明の水処理方法によれば、中空糸膜モジュールの一次側及び二次側を所定の空気圧で加圧しつつ、中空糸膜モジュール中の滞留水を前記中空糸膜モジュールの一次側から排水する滞留水引き抜き工程を行うので、滞留水が高速で引き抜かれることとなり、その時の剪断力で膜表面あるいは内部に蓄積した汚染物質を効率よく剥離することができる。また、膜の一次側と二次側とを同時に加圧するので、膜にかかる負荷がそれぞれ相殺されて小さくなり、膜変形や膜破断が生じにくい。
また、本発明の水処理方法は、前記逆洗工程(A)を行った後、前記中空糸膜モジュールの一次側に、気泡を含有した水を供給した後、前記滞留水引き抜き工程(B)を行うことが好ましい。この態様によれば、滞留水引き抜き工程(B)の際、水と空気の接触する境界面が大きくなり、水と空気の表面張力の差による大きな剪断力が得られるので、膜の洗浄効果が向上する。
また、本発明の水処理方法は、前記エアー抜き工程(C)を行った後、前記滞留水引き抜き工程(B)と、前記エアー抜き工程(C)とを、交互に更に1回以上繰り返して行うことが好ましい。この態様によれば、前記滞留水引き抜き工程(B)と、前記エアー抜き工程(C)とを、交互に更に1回以上繰り返して行うことで、膜表面あるいは内部に蓄積した汚染物質を効果的に剥離除去できる。
また、本発明の水処理方法は、前記逆洗工程(A)と、滞留水引き抜き工程(B)と、エアー抜き工程(C)とからなる物理洗浄を終えた後、前記中空糸膜モジュールの二次側から一次側に薬品洗浄液を注入する薬品洗浄液注入工程(D)と、この薬品洗浄液を前記中空糸膜モジュールに滞留させる薬品洗浄液滞留工程(E)と、前記中空糸膜モジュールの二次側から一次側に水を注入して中空糸膜モジュールを水洗いするリンス工程(F)とを含む薬品洗浄を行うことが好ましい。この態様によれば、中空糸膜モジュールの二次側から一次側へ薬品洗浄液を注入する薬品洗浄液注入工程(D)を行うことで、膜の内部あるいは表面に蓄積した汚染物質と薬液が化学反応を生じ、物理的な逆洗作用のみでは剥離が困難な汚染物質についても剥離除去できるので、膜の目詰まりを効果的に抑制できる。
また、本発明の水処理方法は、前記薬品洗浄液注入工程(D)は、前記中空糸膜モジュールの一次側の薬品洗浄液の濃度が、供給した薬品洗浄液の濃度の80%以上に達するまで行うことが好ましい。
また、本発明の水処理方法は、前記薬品洗浄液滞留工程(E)は、前記中空糸膜モジュールへの前記薬品洗浄液の注入を停止した後、前記中空糸膜モジュール中に前記薬品洗浄液を10〜120分間滞留させることが好ましい。
上記各態様によれば、膜表面あるいは内部に蓄積した汚染物質を効果的に剥離除去でき、膜のろ過能力をほぼ初期状態まで回復することができる。
また、本発明の水処理方法は、前記リンス工程(F)は、洗浄水を中空糸膜モジュールの二次側より供給した後、前記中空糸膜モジュールの二次側を0.01〜0.05MPaの空気圧で加圧してこの水を前記中空糸膜モジュールの一次側に排出させ、次いで、前記中空糸膜モジュールの一次側を0.01〜0.05MPaの空気圧で加圧して水を前記中空糸膜モジュールの一次側から引き抜くことが好ましい。この態様によれば、膜を損傷することなく、中空糸膜モジュール中に滞留している薬品洗浄液を系外に排出することができる。
一方、本発明水処理装置は、被処理水中の汚濁物質を除去してろ過水を得るための中空糸膜モジュールと、前記中空糸膜モジュールへ供給するための被処理水を貯留する被処理水供給槽と、前記中空糸膜モジュールの被処理水の流入側である一次側の配管に設けられた、前記被処理水供給槽から前記中空糸膜モジュールへ被処理水を供給する被処理水供給ポンプと、前記中空糸膜モジュールのろ過水の流出側である二次側の配管に設けられた、該中空糸膜モジュールの二次側から一次側へ水を供給する逆洗水供給ポンプと、前記中空糸膜モジュールの一次側の配管及び二次側の配管に圧縮空気を供給するためのコンプレッサーと、それぞれの連結配管に設けられた弁体とを有することを特徴とする。
上記本発明の水処理装置によれば、中空糸膜モジュールの一次側及び二次側を所定の空気圧で加圧しつつ、中空糸膜モジュール中の滞留水を前記中空糸膜モジュールの一次側から排水して滞留水を引き抜くことができるので、その際に生じる剪断力により、膜表面あるいは内部に蓄積した汚染物質を効率よく剥離することができる。また、中空糸膜モジュールの一次側及び二次側を同時に加圧していることから、膜面にかかる圧力をほぼ相殺でき、膜変形や膜破断が生じにくい。
また、本発明の水処理装置は、前記中空糸膜モジュールの二次側の配管の一部が、前記逆洗水供給ポンプを介して、前記中空糸膜モジュールの二次側から得られるろ過水を貯留するろ過水貯留槽と連結し、ろ過水の一部を中空糸膜モジュールの二次側から一次側へ供給できるように構成されていることが好ましい。この態様によれば、専用の逆洗水供給系を備える必要がなく、装置を単純に構成できる。
また、本発明の水処理装置は、前記被処理水供給ポンプと前記中空糸膜モジュール側とを連結する配管が途中から分岐して、前記被処理水供給槽と弁体を介して連結していることが好ましい。この態様によれば、原水の供給、停止を速やかに実施する共に、原水供給ポンプ運転立ち上げ時の圧力変動を防止することができる。
また、本発明の水処理装置は、前記中空糸膜モジュールの二次側から薬品洗浄液を供給するための薬品洗浄液注入手段を有することが好ましい。この態様によれば、膜表面あるいは内部に蓄積した汚染物質を、薬品によって溶解・分解できるので、膜のろ過能力をほぼ初期状態まで回復することができる。
本発明によれば、中空糸膜モジュールの一次側及び二次側を所定の空気圧で加圧しつつ、中空糸膜モジュール中の滞留水を前記中空糸膜モジュールの一次側から排水して滞留水を引き抜くので、滞留水が高速で引き抜かれることとなり、その際に生じる剪断力により、膜表面あるいは内部に蓄積した汚染物質を効率よく剥離することができる。また、中空糸膜モジュールの一次側及び二次側を同時に加圧していることから、膜面にかかる圧力をほぼ相殺でき、膜破断が生じにくい。
本発明での被処理水としては、不溶解性有機物を含む水であればどのような水でも使用でき、具体的には河川水、湖沼水、下水、工場廃水等が好ましい。
以下、本発明について図面を用いて更に詳細に説明する。図1には、本発明の水処理方法に用いる水処理装置の第1実施形態の概略構成図が示されている。
まず、図1の水処理装置について説明すると、この水処理装置は、水処理の対象となる被処理水(以下、原水とする)を貯留する原水供給槽10と、原水中の汚濁物質を捕捉してろ過水を得る中空糸膜モジュール30と、ろ過水を貯留するろ過水貯留槽13とで主に構成されている。
原水供給槽10は、原水供給ポンプ11と、第1の原水供給バルブV1とが配置された配管1を介して、中空糸膜モジュール30の原水の流入側である一次側30aに連結している。また、第1の原水供給バルブV1と中空糸膜モジュール30とを連結する配管1の途中が二手に分岐しており、一方は、第1の排出バルブV5aの配置された配管5aに接続しており、他方は、第1のコンプレッサー入口バルブV6と第1の逆止弁40とが配置された配管7aを介してコンプレッサー14に接続している。
中空糸膜モジュール30に用いる膜は、一般的なろ過膜であれば全て使用でき、精密ろ過膜(MF膜)、限外ろ過膜(UF膜)、ナノろ過膜(NF膜)等が挙げられる。また、中空糸膜モジュール30の形態としては、内圧式中空糸膜、外圧式中空糸膜、縦型中空糸膜モジュール、横型中空糸膜モジュールなどが挙げられ、特に限定されない。
原水供給ポンプ11と第1の原水供給バルブV1とを連結する配管1の一部は分岐しており、第2の原水供給バルブV2が設けられた配管2を介して、中空糸膜モジュール30の一次側30aに連結している。また、第2の原水供給バルブV2と中空糸膜モジュール30とを連結する配管2の途中が二手に分岐しており、一方は、第2の排出バルブV5bが配置された配管5bに接続しており、他方は、第2の逆止弁41が配置された配管7bを介して配管7cに接続している。配管7cは、第2のコンプレッサー入口バルブV7を介して配管7aに接続している。
中空糸膜モジュール30のろ過水の流出側である二次側30bには、膜出口バルブV3と、ろ過水貯留槽入口バルブV4とが配置された配管6を介して、ろ過水貯留槽13に連結している。また、中空糸膜モジュール30と膜出口バルブV3とを連結する配管3の途中が二手に分岐しており、一方は、エアー抜きバルブV8の配置された配管6に接続し、他方は、第3の逆止弁42が配置された配管7cを介して、第1のコンプレッサー入口バルブV6と第1の逆止弁40とを連結する配管7aに接続している。
ろ過水貯留槽13の下部からは、逆洗水供給ポンプ12が設けられた配管4が延出しており、膜出口バルブV3と、ろ過水貯留槽入口バルブV4とを連結する配管6に接続している。
次に、上記水処理装置を用いた本発明の水処理方法について、図2〜図7を用いて説明する。なお、図中において、開バルブ及び稼働中のポンプ、コンプレッサーは白抜きで示し、閉バルブ及び停止中のポンプ、コンプレッサーは黒塗りで示している。また、図中の破線部は、原水、ろ過水及び空気の流通を意味し、実線部は、原水、ろ過水及び空気の停止を意味する。
まず、原水供給槽10に流入した原水に、必要に応じて凝集剤及び/又はpH調整剤を攪拌投入して、原水中の固形分の凝集、pH調整等の処理を行う。その後、図2に示すように第1の原水供給バルブV1と、第2の原水供給バルブV2と、膜出口バルブV3と、ろ過水貯留槽入口バルブV4とを開とし、それ以外のバルブは閉として、原水供給ポンプ11を稼動して中空糸膜モジュール30の一次側30aへと通水してろ過を行い、ろ過水を得る、膜ろ過処理工程を行う。ろ過水は、膜出口バルブV3及びろ過水貯留槽入口バルブV4を通過して、ろ過水貯留槽13へと供せられる。中空糸膜モジュール30で膜ろ過処理されたろ過水は、ろ過水貯留槽13へと貯留された後、大部分は配管50から引き抜かれて次工程へと通水し、貯留されたろ過水の一部は、中空糸膜モジュール30の洗浄を行うための逆洗水として使用する。
上記膜ろ過処理工程を所定時間行った後、図3に示すように原水供給ポンプ11の稼動を停止し、膜出口バルブV3及び第1の排出バルブV5aを開とし、それ以外のバルブは閉とし、逆洗水供給ポンプ12を稼動して、ろ過水貯留槽13に貯留されたろ過水を中空糸膜モジュール30の二次側30bから一次側30aへ通水し、一次側30aへと通水された逆洗排水を、配管5aから系外に排水する逆洗工程(A‐1)を行う。
上記逆洗工程(A‐1)を所定時間行った後、図4に示すように、第2の排出バルブV5bを開とし、第1の排水バルブV5aを閉とし、膜出口バルブV3を開として、逆洗水供給ポンプ12により、ろ過水貯留槽13に貯留されたろ過水を中空糸膜モジュール30の二次側30bから一次側30aへと通水し、一次側30aへと通水された逆洗排水を、配管5bから系外に排水する逆洗工程(A‐2)を行う。
上記逆洗工程(A)に要する時間は、原水濁度等の原水の水質によって適宜設定でき、製造したろ過水の節約の観点から、低流束、(低圧力)で短時間が良い。逆洗流束は2〜8m/d、合計して10〜60秒が好ましい。上記逆洗工程(A−1)及び逆洗工程(A−2)は、どちらか一方のみの実施であってもよいが、逆洗工程(A−1)と逆洗工程(A−2)とを併用することで、中空糸膜モジュール30の一次側30aに堆積する大きな固形物を除去できるので、後述する滞留水引き抜き工程(B)にて、中空糸膜の損傷を防止できる(以下、逆洗工程(A−1)と逆洗工程(A−2)とを併せて逆洗工程(A)とする)。
そして、本発明においては、上記逆洗工程(A)を行った後、中空糸膜モジュール30の一次側30a及び二次側30bを所定の空気圧で加圧しつつ、中空糸膜モジュール30中の滞留水を中空糸膜モジュール30の一次側30aから排水する滞留水引き抜き工程(B)を行う。
すなわち、図5に示すように第1の排出バルブV5a及び第2のコンプレッサー入口バルブV7を開とし、その他のバルブを閉とし、コンプレッサー14を稼動させ、上記逆洗工程(A)によって中空糸膜モジュール30中の滞留水、すなわち逆洗水及び/又は逆洗排水を系外へ排水する滞留水引き抜き工程(B)を行う。
コンプレッサー14の稼動によって、圧縮された空気が配管7bから中空糸膜モジュール30の一次側30aへと流入するので、中空糸膜モジュール30中の滞留水が、配管5aから系外へと排水される。また、この時、一次側30aに圧縮空気が流入すると同時に、二次側30bへも配管7cから圧縮空気が流入するので、中空糸膜モジュール30の一次側30a及び二次側30bが同時に加圧され、一次側30aから二次側30bへの洗浄水の流出、および中空糸膜への高圧負荷を防止しつつ、中空糸膜モジュール30中の滞留水を引き抜くことができる。
中空糸膜モジュール30の一次側30a及び二次側30bを加圧する空気圧は、膜への負荷抑制の観点から、ほぼ同じ圧力となるようにすることが好ましい。また、空気圧は、0.05〜3MPaが好ましく、0.1〜1MPaがより好ましい。0.05MPa未満であると十分な洗浄効果が得られず、3MPaを超えると、膜破断が生じるおそれがある。
例えば、中空糸膜モジュール30の一次側30a及び二次側30bをそれぞれ0.2MPaで加圧することで、中空糸膜モジュール30の一次側30aから滞留水を、線速度2〜3m/secで引き抜くことができる。
滞留水引き抜き工程(B)に要する時間、すなわち、第2のコンプレッサー入口バルブV7の開放時間は、中空糸膜の長さによって適宜調整すればよく、特に限定されない。例えば、中空糸膜の長さが約1mの場合、0.5〜3秒が好ましい。0.5秒未満であると滞留水が完全に排出されないことがあり、3秒を超えても洗浄効果が上がらず、エアー消費量のみが多くなる。
なお、本発明においては、上記滞留水引き抜き工程(B)を行う前、すなわち、逆洗工程(A)の終了直後、図6に示すように第1の原水供給バルブV1と、第2の排出バルブV5bと、第1のコンプレッサー入口バルブV6とを開とし、原水供給ポンプ11とコンプレッサー14とを稼動させて、空気を含有した水を中空糸膜モジュール30の一次側30aに供給して、一次側30aの膜面を空気含有水で洗浄するエアーフラッシング工程を行ってもよい。
この時、中空糸膜モジュール30の一次側30aに供給する水としては、ろ過水又は原水などが挙げられる。また、原水を用いる場合は、原水供給槽10に100メッシュ前後のフィルタを設置し、大きな固形分を除去することが好ましい。また、コンプレッサー14からのエアーの供給量は、水の供給量の1.2倍〜2倍とすることが好ましい。また、水の供給速度は、0.3〜1.0m/secが好ましい。
このように、滞留水引き抜き工程(B)を行う前に、上記エアーフラッシング工程を行うことで、中空糸膜モジュール30内の滞留水中に空気を残留させることができる。このため、滞留水引き抜き工程(B)の際、水と空気の接触する境界面が大きくなり、水と空気の表面張力の差による大きな剪断力が得られるので、膜の洗浄効果が向上する。
なお、上記エアーフラッシング工程は、滞留水引き抜き工程(B)を終えた後、すなわちエアー抜き工程(C)の直前に行ってもよい。
そして、上記滞留水引き抜き工程(B)を終えた後、図7に示すように第1の原水供給バルブV1及び第2の排出バルブV5bを開とし、その他の自動バルブを閉とし、原水供給ポンプ11を稼動させて、中空糸膜モジュール30の一次側30aに水を通水し、配管5bより排水するいわゆるエアー抜き工程(C)を行う。
エアー抜き工程(C)を実施する時間は、10秒〜60秒が好ましく、10〜30秒がより好ましい。また、エアー抜き工程(C)において、中空糸膜モジュール30に供給する水としては、ろ過水又は原水などが挙げられる。また、原水を用いる場合は、原水供給槽10に100メッシュ前後のフィルタを設置し、大きな固形分を除去することが好ましい。なお、膜の汚染状態が激しく、洗浄が不十分である場合においては、上記エアー抜き工程(C)を終えた後、再度上記洗浄サイクルを繰り返し行うことが好ましい。この時、逆洗工程(A)は繰り返して行ったとしてもさほど著しい洗浄効果が得られない場合があるので、逆洗工程(A)を行わず、滞留水引き抜き工程(B)と、エアー抜き工程(C)とを、交互に1回以上繰り返して行うことが好ましい。
また、滞留水引き抜き工程(B)を終えた後、すなわちエアー抜き工程(C)の直前に上記エアーフラッシング工程を更に行ってもよい。エアーフラッシング工程を更に行うことで、膜に付着した汚染物をより効果的に除去できる。
本発明の水処理方法によれば、逆洗工程(A)を終えた後、中空糸膜モジュール30内の滞留水を、一次側30aと二次側30bに同時に加圧しながら引き抜くので、滞留水が高速で引き抜かれることとなり、その時の剪断力で膜表面あるいは内部に蓄積した汚染物質を効率よく剥離することができる。また、一次側30aと二次側30bとを同時に加圧するので、一次側30aから二次側30bへの洗浄水の流出を防止すると共に、膜にかかる負荷がそれぞれ相殺されて小さくなり、膜変形や膜破断が生じにくい。
図8には、本発明の水処理方法に用いることができる水処理装置の第2の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には、同符号を付してその説明を省略することとする。
前記図1に示した第1の実施形態との主な変更点は、<1>原水供給ポンプ11と第1の原水供給バルブV1とを連結する配管1の途中が二手に分岐し、原水入口バルブV9を配置した配管9を介して原水供給槽10に接続している点である。
次に、この水処理装置を用いた水処理方法について説明する。なお、基本的な工程は前記実施形態と同様であり、異なる点について詳述する。
なお、この実施形態において、逆洗工程(A)、滞留水引き抜き工程(B)エアー抜き工程(C)は上記第1の実施形態と同じであることから、詳細な説明は省略する。
上記逆洗工程(A)を終えた後、原水入口バルブV9を開とし、原水供給ポンプ11を稼動させて、滞留水引き抜き工程(B)の実施中、原水は配管9を介して循環させる。
滞留水引き抜き工程(B)を終えた後、第1の原水供給バルブV1及び第2の排出バルブV5bを開とし、その他の自動バルブを閉として、中空糸膜モジュール30の一次側30aに水を通水し、配管5bより排水するいわゆるエアー抜き工程(C)を行う。
このように、この実施形態によれば、逆洗工程(A)と滞留水引き抜き工程(B)との切り替えの際に、原水供給ポンプ11の運転を停止する必要がないので、原水供給ポンプ11の運転立ち上げ時の作業、初期起動力を軽減することができる。そして、第1の原水供給バルブV1及び第2の原水供給バルブV2の開閉によって、原水の供給・停止を速やかに行うことが可能となり、膜の洗浄工程に要する時間を短くすることができ、水処理を効率よく実施できる。
図9には、本発明の水処理方法に用いることができる水処理装置の第3の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には、同符号を付してその説明を省略することとする。
前記一実施形態による処理装置との変更点は、
<1>中空糸膜モジュール30の二次側30bと膜出口バルブV3とを連結する配管3の途中が二手に分岐し、薬品槽入口バルブV10及び薬液注入ポンプ15を配置した配管51を介して薬液槽16に接続している点、
<2>中空糸膜モジュール30の一次側30aと第1の原水供給バルブV1とを連結する配管1の途中が二手に分岐し、還元中和槽入口バルブV11を配置された配管52が還元中和槽17に接続している点、
<3>第2の逆止弁41と配管7cとを連結する配管7bの途中に薬液排水バルブV12を配置している点である。
次に、この水処理装置を用いた水処理方法について説明する。なお、基本的な工程は前記実施形態と同様であり、異なる点について詳述する。
なお、この実施形態において、逆洗工程(A)、滞留水引き抜き工程(B)エアー抜き工程(C)は上記第1の実施形態と同じであることから、説明は省略する。ただし、上記各工程において、薬液排水バルブV12は常に開とし、薬品槽入口バルブV10及び還元中和槽入口バルブV11は常に閉とする。
エアー抜き工程(C)を終えた後、薬品槽入口バルブV10及び還元中和槽入口バルブV11を開とし、他のバルブを閉とし、薬液注入ポンプ15を稼動させて、中空糸膜モジュール30の二次側30bに薬品を供給する薬品洗浄液注入工程(D)を行う。
中空糸膜モジュール30に注入する薬品としては、次亜塩素酸、硝酸、塩酸、硫酸等の無機酸、クエン酸、シュウ酸等の有機酸、次亜塩素酸ナトリウム等の酸化剤、過酸化水素のような還元剤、水酸化ナトリウムのようなアルカリ剤を単独または併用して用いることができる。なかでも、浄水場において一般的に使用されているという理由から硫酸および次亜塩素酸ナトリウムが好ましい。また、2種以上の薬品を併用する場合においては、例えば、1日に1回の頻度で次亜塩素酸ナトリウムを用い、7日に1回の頻度で硫酸を用いる組み合わせなどが挙げられる。
また、注入する薬品濃度は、次亜塩素酸ナトリウムでは1〜500mg/lが好ましく、10〜100mg/lがより好ましい。1mg/l未満であると洗浄効果が悪くなり、500mg/lを超えると膜の劣化が起こる。
薬品洗浄液注入工程(D)は、一次側30aに流入した薬品洗浄液の濃度が、設定した薬品洗浄液の濃度の80%以上に達するまで、行うことが好ましい。
一次側30aに流入する薬品濃度が所定の濃度を越えた後、薬液注入ポンプ15を停止し、全てのバルブを閉として、薬品による膜目詰まり物質や閉塞固形分を溶解、または分解を促進させる薬品洗浄液滞留工程(E)を行う。
薬品洗浄液滞留工程(E)における薬品洗浄液の滞留時間は、10〜120分が好ましく10〜20分がより好ましい。薬品洗浄液の滞留時間が10分未満であると、膜目詰まり物質や閉塞固形分などを除去しきれない場合がある。また、120分以上であっても、さほど効果が向上しないため、水処理効率が低下する傾向にある。
上記薬品洗浄液滞留工程(E)の終了後、リンス工程(F)を行う。このリンス工程(F)は、中空糸膜モジュール30内に滞留する薬品濃度を低減する薬品洗浄液希釈工程(F−1)と、薬品洗浄液排出工程(F−2)とからなることが好ましい。これによれば、リンス工程(F)で要する水の使用量が削減でき、従来と比較して約1/2〜1/3に低減できる。
まず、膜出口バルブV3と、還元中和槽入口バルブV11を開とし、他のバルブを閉とし、逆洗水供給ポンプ12を稼動して、中空糸膜モジュール30内に滞留している薬品洗浄液を希釈する薬品洗浄液希釈工程(F−1)を行う。一次側30aから排出された薬品洗浄液は、還元中和槽17に送られて、ここで中和処理される。
そして、上記薬品洗浄液希釈工程(F−1)を終えた後、第2のコンプレッサー入口バルブV7及び還元中和槽入口バルブV11を開とし、他のバルブを閉とし、コンプレッサー14を稼動させて、0.01〜0.05MPaの圧縮空気圧を膜の二次側30bに供給して、二次側30bに滞留する薬品洗浄液を一次側30aに排水する。その後、第2のコンプレッサー入口バルブV7と、還元中和槽入口バルブV11と、薬液排水バルブV12とを開とし、他のバルブを閉とし、コンプレッサー14を稼動させて、0.01〜0.05MPaの圧縮空気圧を一次側30aに供給して、一次側30aに滞留する薬品洗浄液を還元中和槽17へと移送する。
一次側30aと二次側30bに別々に圧縮空気を供給する理由は、低圧の空気は、中空糸膜をほとんど通過しないため、二次側30bのみの圧縮空気の加圧では一次側の中空糸膜中の希釈された薬品洗浄液はほとんど排出されないためである。なお、一次側30a及び二次側30bに供給する圧縮空気の空気圧が0.05MPaを超えると、膜破断が生じるおそれがある。
このように、この実施形態によれば、薬品洗浄工程を行うことで、逆洗工程(A)だけでは剥離できなかった固形分も剥離除去するので、膜のろ過能力をほぼ初期状態まで回復することができる。
以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[試験例1]
(実施例1)
図1に示す水処理装置を用いて水処理を行った。中空糸膜モジュール30は、中空糸孔径0.03μm、中空糸径0.8mm、長さ約1.4m、中空糸本数10000本、中空糸膜面積35mを用いた。原水は、人口原水(TOC0.6mg/L、濁度1度レベル、溶解鉄0.05mg/L)を用いた。
運転条件は、ろ過流束4m/dでろ過工程時間を30分間行った。ろ過工程終了後、まず、線速度で約0.48m/sec(流束6m/d)で逆洗工程(A−1)を7秒、逆洗工程(A−2)を13秒間実施した。次いで、中空糸膜モジュール30の一次側30a及び二次側30bを0.2Mpaで1.5秒間加圧して、滞留水を引き抜き工程(B)を実施した。次いで、流束6m/dの速度で20秒間、中空糸膜モジュール30へ原水を供給し、エアー抜き工程(C)行った後、上記条件で滞留水引き抜き工程(B)とエアー抜き工程(C)とを再度行った後、ろ過工程を再開し、水処理を行った。
(実施例2)
実施例1において、エアー抜き工程(C)の直前に、原水の供給速度を線速度で約0.4m/sec(流束として5m/d)とし、空気の流量を原水の流量の1.5倍として、エアーフラッシング工程を15秒間行った以外は実施例1と同様にして水処理を行った。
(実施例3)
図1に示す水処理装置を用いて水処理を行った。中空糸膜モジュール30は、精密ろ過膜(MF膜)を用いて、中空糸孔径0.02μm、MF膜中空糸径0.8mm、長さ約1.4m、中空糸本数10000本、中空糸膜面積35mを用いた。原水は、実施例1と同様のものを用いた。
運転条件は、ろ過流束4m/dでろ過工程時間を30分間行った。ろ過工程終了後、まず、線速度で約0.48m/sec(流束6m/d)で逆洗工程(A−1)を7秒、逆洗工程(A−2)を13秒間実施した。次いで、流束5m/dで原水を、流束7.5m/dで空気を7秒間供給し、滞留水を引き抜き工程(B)を実施した。次いで、流束5m/dでエアーフラッシング工程を7秒間行った。次いで、中空糸の滞留水中に空気層を含ませ、膜の一次側及び二次側に0.2Mpaの圧縮空気を1.5秒間供給し、2回目の滞留水の引き抜き工程(B)を実施した。次に、流束5m/dで原水を供給し、エアー抜き工程(C)を実施した。その後、3回目の滞留水引き抜き工程(B)、2回目のエアー抜き工程(C)、原水の配管途中の空気除去を行い、ろ過工程を再開し、水処理を行った。
(実施例4)
図8に示す水処理装置を用いて水処理を行った。中空糸膜モジュール30及び原水としては、実施例1と同様のものを用いた。
運転条件は、ろ過流束6m/dでろ過工程時間を20分間行った。ろ過工程終了後、まず、線速度で約0.4m/sec(流束5m/d)で逆洗工程(A−1)を7秒、逆洗工程(A−2)を13秒間実施した。
次に、0.2Mpaの圧縮空気を中空糸膜の一次側と二次側に1.5秒間供給し、上記滞留水引き抜き工程(B)を実施した。次いで、上記エアー抜き工程(C)を10秒間実施した。
エアー抜き工程(C)を終了後、滞留水引き抜き工程(B)とエアー抜き工程(C)を交互に繰り返し、滞留水引き抜き工程(B)とエアー抜き工程(C)を合計3回実施した。
そして最後に配管内の途中の空気除去を行ったのち、ろ過工程を再開した。
(比較例1)
図1に示す水処理装置を用いて水処理を行った。中空糸膜モジュール30及び原水は、実施例1と同様のものを用いた。
運転条件はろ過流束4m/dでろ過工程を30分間行った後、逆洗流束6m/dで逆洗工程(A−1)を20秒間行った。
(比較例2)
比較例1において、逆洗工程(A−1)を20秒間行った後、原水流量5m/d及び空気流量7m/dの条件でエアーフラッシング工程を10秒間行った以外は、比較例1と同様にして水処理を行った。
(比較例3)
比較例1において、逆洗工程(A−1)を20秒間行った後、原水流量4m/d及び空気流量6m/dの条件でエアーフラッシング工程を10秒間行った以外は、比較例1と同様にして水処理を行った。
(比較例4)
ろ過流束4m/dでろ過工程を30分間行った後、逆洗流束6m/dで逆洗工程(A−1)を20秒間行った。そして、1日1回の割合で、0.3Mpaの空気圧で中空糸膜モジュールの一次側に加圧した。
前記各実施例1〜4及び比較例1〜4の運転条件で水処理を7日間連続して行い、逆洗水使用量、エアー使用量、洗浄用原水使用量、膜差圧上昇速度、稼働率を求めた。なお、稼働率は稼働時間全体に対する、ろ過工程時間の割合を意味する。
Figure 2007330916
上記結果より、実施例1〜4は、比較例1〜4に比べ1日あたりの膜差圧上昇が少なく、かつ逆洗水使用量の使用量が少なくろ過水の回収率が高いことがわかる。
これは、中空糸膜の一次側に付着した固形分が逆洗により一部が剥れると同時に、残った固形分も付着力が低下したことが考えられる。もう一つの理由として、同一圧縮空気供給源で圧縮空気を送り、中空糸膜の一次側と二次側を同時に加圧し、高速で中空糸膜中の滞留水を引き抜くことにより、その剪断力により中空糸膜の一次側の固形分が完全に剥がれたと考えられる。なお、比較例3のように、十分な剪断力を加えた場合であっても、膜の一次側と二次側に大きな膜差圧が生じる場合には、一部の固形分が膜への再付着しやすいので、固形分の除去効果は高いが、膜差圧の上昇防止効果は小さかった。
また、実施例2が実施例1に比べ膜差圧上昇効果が高い理由は、エアーフラッシング工程の効果であると推定される。また、実施例1及び2に比べ、実施例3、4が膜差圧上昇が小さい理由としては、滞留水中に空気が混入しているため、水と空気の接触する境界面が大きくなり、剪断力が向上したためであると推定される。
[試験例2]
(実施例5)
図1に示す水処理装置を用いて水処理を行った。中空糸膜モジュール30は、中空糸孔径0.03μm、中空糸径0.8mm、長さ約1.4m、中空糸本数10000本、中空糸膜面積35m、縦型の中空糸膜モジュールで容積約44Lを用いた。原水は、人口原水(TOC0.6mg/L、濁度1度レベル、溶解鉄0.05mg/L)を用いた。
運転条件は、ろ過流束3m/dでろ過工程時間を30分間行った。ろ過工程終了後、まず、線速度で約0.5m/sec(流束6m/d)で逆洗工程(A−1)を7秒、逆洗工程(A−2)を13秒間実施した。次いで、水流束6m/d、空気流束9m/d、時間15秒間でエアーフラシング工程を実施した。次いで、中空糸膜モジュール30の一次側30a及び二次側30bを0.2Mpaで1.5秒間加圧して、滞留水を引き抜き工程(B)実施し、流束6m/dの速度で15秒間のエアー抜き工程(C)を実施した。エアー抜き工程(C)を終了後、滞留水引き抜き工程(B)とエアー抜き工程(C)を交互に繰り返し、滞留水引き抜き工程(B)とエアー抜き工程(C)を合計2回実施した。
次に、中空糸膜モジュール内の次亜塩素酸ナトリウムの次亜塩素酸濃度が50mg/Lになるように、膜ろ過水の配管途中に12%濃度の次亜塩素酸ナトリウム注入する薬品洗浄液注入工程(D)を実施した。次に薬品洗浄液を前記中空糸膜モジュールに20〜30分間滞留させる薬品洗浄液滞留工程(E)を実施した。次に、前記薬品洗浄液滞留工程(E)を実施した後、リンス工程(F)として、前記薬品濃度の低減のための薬品洗浄液希釈工程(F−1)を流束6m/dで20秒間実施し、48Lのろ過水を注入した。次にリンス工程(F)として、0.05MPaの圧縮空気圧を10秒間供給し、膜の二次側の希釈薬品洗浄液を膜の一次側より排水する薬品洗浄液排出工程(F−2)を実施した。前記薬品洗浄液排出工程(F−2)後、膜の一次側に0.05MPaの圧縮空気を3秒間供給し、膜の一次側の希釈薬品洗浄液を排水し、排水を還元中和槽に移送した。
前記薬品洗浄液排出工程(F−2)が終了後、薬品洗浄液希釈工程(F−1)と薬品洗浄液排出工程(F−2)を交互に繰り返し、薬品洗浄液希釈工程(F−1)と薬品洗浄液排出工程(F−2)を合計2回実施した。
これら上記滞留水引き抜き工程(B)及びエアー抜き工程(C)、薬品洗浄液注入工程(D)、薬品洗浄液滞留工程(E)、リンス工程(F)を約23時間毎に行った。
(比較例5)
実施例5において、中空糸膜の一次側の滞留水引き抜き工程(B)を省略したこと以外は、実施条件及び工程は、実施例5と同様に実施した。
(比較例6)
比較例5において、薬品洗浄液注入工程(D)時に、中空糸膜モジュール内の次亜塩素酸ナトリウムの濃度が150mg/Lになるように、12%濃度の次亜塩素酸ナトリウム注入した以外は、比較例5と同様にして水処理を行った。
実施例5、比較例5、6の水処理を15日間行い、膜差圧上昇速度、すすぎ水使用量、最終すすぎ水中の次亜塩素濃度を求めた。なお、中空糸膜モジュールのすすぎ排水出口における最終すすぎ水中の次亜塩素濃度は、比色法により測定した。
Figure 2007330916
上記の結果より、滞留水引き抜き工程(B)を行った実施例5の水処理方法は、滞留水引き抜き工程(B)を行なわなかった比較例5に比べ1日あたりの膜差圧上昇が顕著に少なくなった。
また、実施例5は、比較例6に較べ、すすぎ水の使用量も1/2と少なく、薬品の使用量及びすすぎに要する時間、すすぎ水水量を低減できる。
本発明の水処理方法に用いる水処理装置の第1実施形態の概略構成図である。 本発明のろ過工程を説明するための概略構成図である。 本発明の逆洗工程(A-1)を説明するための概略構成図である。 本発明の逆洗工程(A-2)を説明するための概略構成図である。 本発明の滞留水引き抜き工程(B)を説明するための概略構成図である。 エアーフラッシング工程を説明するための概略構成図である。 本発明のエアー抜き工程(C)を説明するための概略構成図である。 本発明の水処理方法に用いることができる水処理装置の他の実施形態の概略構成図である。 本発明の水処理方法に用いることができる水処理装置の他の実施形態の概略構成図である。
符号の説明
1〜9、50〜52:配管
10 原水供給槽
11 原水供給ポンプ
12 逆洗水供給ポンプ
13 ろ過水貯留槽
14 コンプレッサー
15 薬液注入ポンプ
16 薬液槽
17 還元中和槽
30 中空糸膜モジュール
V1 第1の原水供給バルブ
V2 第2の原水供給バルブ
V3 膜出口バルブ
V4 ろ過水貯留槽入口バルブ
V5a 第1の排出バルブ
V5b 第2の排出バルブ
V6 第1のコンプレッサー入口バルブ
V7 第2のコンプレッサー入口バルブ
V8 エアー抜きバルブ
V9 原水入口バルブ
V10 薬品槽入口バルブ
V11 還元中和槽入口バルブ
V12 薬液排水バルブ

Claims (11)

  1. 被処理水を中空糸膜モジュールに通して該被処理水中の汚濁物質を除去する膜ろ過処理工程と、前記中空糸膜モジュールの洗浄処理工程とを繰り返して行う水処理方法において、
    前記洗浄処理工程として、前記中空糸膜モジュールのろ過水の流出側である二次側から被処理水の流入側である一次側に水を流す逆洗工程(A)と、
    前記中空糸膜モジュールの一次側及び二次側を所定の空気圧で加圧しつつ、前記中空糸膜モジュール中の滞留水を前記中空糸膜モジュールの一次側から排水する滞留水引き抜き工程(B)と、
    前記中空糸膜モジュールに水を供給して前記中空糸膜モジュールに滞留する空気を除去するエアー抜き工程(C)とを含む物理洗浄を行うことを特徴とする水処理方法。
  2. 前記逆洗工程(A)を行った後、前記中空糸膜モジュールの一次側に、気泡を含有した水を供給した後、前記滞留水引き抜き工程(B)を行う、請求項1に記載の水処理方法。
  3. 前記エアー抜き工程(C)を行った後、前記滞留水引き抜き工程(B)と、前記エアー抜き工程(C)とを、交互に更に1回以上繰り返して行う、請求項1又は2に記載の水処理方法。
  4. 前記逆洗工程(A)と、滞留水引き抜き工程(B)と、エアー抜き工程(C)とからなる物理洗浄を終えた後、前記中空糸膜モジュールの二次側から一次側に薬品洗浄液を注入する薬品洗浄液注入工程(D)と、この薬品洗浄液を前記中空糸膜モジュールに滞留させる薬品洗浄液滞留工程(E)と、前記中空糸膜モジュールの二次側から一次側に水を注入して中空糸膜モジュールを水洗いするリンス工程(F)とを含む薬品洗浄を行う、請求項1〜3のいずれか一つに記載の水処理方法。
  5. 前記薬品洗浄液注入工程(D)は、前記中空糸膜モジュールの一次側の薬品洗浄液の濃度が、供給した薬品洗浄液の濃度の80%以上に達するまで行う、請求項4に記載の水処理方法。
  6. 前記薬品洗浄液滞留工程(E)は、前記中空糸膜モジュールへの前記薬品洗浄液の注入を停止した後、前記中空糸膜モジュール中に前記薬品洗浄液を10〜120分間滞留させる、請求項4又は5に記載の水処理方法。
  7. 前記リンス工程(F)は、洗浄水を中空糸膜モジュールの二次側より供給した後、前記中空糸膜モジュールの二次側を0.01〜0.05MPaの空気圧で加圧してこの水を前記中空糸膜モジュールの一次側に排出させ、次いで、前記中空糸膜モジュールの一次側を0.01〜0.05MPaの空気圧で加圧して水を前記中空糸膜モジュールの一次側から引き抜く、請求項4〜6のいずれか一つに記載の水処理方法。
  8. 被処理水中の汚濁物質を除去してろ過水を得るための中空糸膜モジュールと、
    前記中空糸膜モジュールへ供給するための被処理水を貯留する被処理水供給槽と、
    前記中空糸膜モジュールの被処理水の流入側である一次側の配管に設けられた、前記被処理水供給槽から前記中空糸膜モジュールへ被処理水を供給する被処理水供給ポンプと、
    前記中空糸膜モジュールのろ過水の流出側である二次側の配管に設けられた、該中空糸膜モジュールの二次側から一次側へ水を供給する逆洗水供給ポンプと、
    前記中空糸膜モジュールの一次側の配管及び二次側の配管に圧縮空気を供給するためのコンプレッサーと、
    それぞれの連結配管に設けられた弁体とを有する水処理装置。
  9. 前記中空糸膜モジュールの二次側の配管の一部が、前記逆洗水供給ポンプを介して、前記中空糸膜モジュールの二次側から得られるろ過水を貯留するろ過水貯留槽と連結し、ろ過水の一部を中空糸膜モジュールの二次側から一次側へ供給できるように構成されている、請求項8に記載の水処理装置。
  10. 前記被処理水供給ポンプと前記中空糸膜モジュール側とを連結する配管が途中から分岐して、前記被処理水供給槽と弁体を介して連結している、請求項8又は9に記載の水処理装置。
  11. 前記中空糸膜モジュールの二次側から薬品洗浄液を供給するための薬品洗浄液注入手段を有する、請求項8〜10のいずれか一つに記載の水処理装置。
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