JP2007330770A - 紐止め具 - Google Patents

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Abstract


【課題】紐に対する係止力を低下させることなく、操作体の操作方向寸法を小さく抑えることができる紐止め具を提供する。
【解決手段】第1紐挿通孔11を有する本体10と、この本体10に収容可能な収容部20Aおよびこの収容部20Aに設けられ前記第1紐挿通孔11に連通可能な第2紐挿通孔21を有する操作体20と、本体10と操作体20とを連結するとともに、第1、第2紐挿通孔11,21がずれる方向でかつ操作体20が本体10から突出する方向へ操作体20を付勢する弾性体30とを備える。収容部20Aおよび本体10の少なくとも一方には、弾性体30に連結されかつ弾性体30の弾性変形と同時に弾性変形可能な弾性変形部26が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、衣服、帽子、バック、テント、リュックサックなどに取り付けられた紐の締付状態や長さ位置を調節するために、紐に取り付けられる紐止め具に関する。
衣服、帽子、バック、テント、リュックサックなどに取り付けられた紐の締付状態や長さ位置を調節する紐止め具として、特許文献1に記載の調節固定具が用いられている。
特許文献1に記載の調節固定具は、上面及び両側面が開口された箱状の外筒と、この外筒内に一部が上面開口から突出した状態で収容された摺動部材と、外筒の内底面に収納され摺動部材を外筒から抜け出す方向に付勢するバネ部材とが、一体的に構成されている。また、外筒および摺動部材には、紐通し穴が形成されている。
摺動部材をバネ部材に抗して外筒内に押し込むと、外筒の紐通し穴と摺動部材の紐通し穴とが連通(一致)するようになるため、その紐通し穴に紐を通すことができる。押し込みをやめると、バネ部材によって摺動部材が基の位置に復帰される。すると、外筒の紐通し穴と摺動部材の紐通し穴とがずれ、紐が係止される。
特開昭63−272302号公報
特許文献1に記載の調節固定具では、外筒に紐通し穴を形成するとともに、その内底面に摺動部材を外筒から抜け出す方向に付勢するバネ部材を収納した構成であるため、外筒の筒方向寸法(摺動部材の摺動方向寸法)が大きくなる。
従って、紐に装着された状態では、紐の長手方向に対して直交する方向に大きく突出した格好になるため、その突出部が他のものに接触、あるいは、引っかかり、他のものあるいは自身に傷を付けてしまう場合が考えられる。また、外観的にも意匠性を損なう。
そこで、摺動部材の摺動方向寸法を短くするための工夫として、特許文献1では、バネ部材の弾性変形量を小さくする構成、例えば、バネ部材の長さを短くしたり、バネ部材の長さを短くかつ太くしたりする構成が考えられる。しかし、このようにすると、紐に対する係止力が弱くなったり、逆に、係止力を確保しようとするあまり、バネ部材の剛性が高まり、バネ部材と外筒との連結部が割れてしまうという課題が残る。
本発明の目的は、紐に対する係止力を低下させることなく、操作体の操作方向寸法を小さく抑えることができる紐止め具を提供することにある。
本発明の紐止め具は、第1紐挿通孔を有する本体と、この本体に収容可能な収容部およびこの収容部に設けられ前記第1紐挿通孔に連通可能な第2紐挿通孔を有する操作体と、前記本体と前記操作体とを連結するとともに、前記第1、第2紐挿通孔がずれる方向でかつ前記操作体が前記本体から突出する方向へ前記操作体を付勢する弾性体とを備え、前記収容部は、前記弾性体に連結され、前記収容部および前記本体の少なくとも一方には、前記弾性体の弾性変形と同時に弾性変形可能な弾性変形部が設けられていることを特徴とする。
ここで、操作体の収容部とは、操作体が弾性体の付勢力に抗して本体内に押し込まれた際に本体内に収容される部分を指し、操作体の少なくとも一部または全部であってもよい。
この構成によれば、操作体を弾性体の付勢力に抗して本体内に押し込み、収容部に設けられた第2紐挿通孔を本体の第1紐挿通孔に一致させると、第1、第2紐挿通孔による紐の係止状態が解除される。この状態において、紐を紐止め具に対してスライドさせ、あるいは、紐止め具を紐に対してスライドさせて任意の位置に移動させたのち、操作体の押し込みを解除する。すると、弾性体の付勢力によって操作体が本体から突出され、第1、第2紐挿通孔がずれるため、これらに挿通された紐が第1、第2紐挿通孔によって挟持される。
収容部および本体の少なくとも一方には、弾性体に連結され弾性体の弾性変形と同時に弾性変形可能な弾性変形部が設けられているから、操作体を弾性体の付勢力に抗して本体内に押し込むと、弾性体の弾性変形と同時に弾性変形部も弾性変形される。つまり、弾性変形能を弾性体だけでなく、収容部および本体の少なくとも一方でも確保できるため、弾性体の長さを極力短く構成しても、紐に対する係止力を低下させることがない。その結果、紐に対する係止力を低下させることなく、操作体の操作方向寸法を小さく抑えることができる。
本発明の紐止め具において、前記収容部は、紐を収容する紐収容部を有することが好ましい。
この構成によれば、収容部に設けられた紐収容部によって紐をガイドできるため、紐を確実に係止することができる。
本発明の紐止め具において、前記収容部には、前記操作体の前記本体からの突出端面から連続して収容部側弾性変形部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、収容部には、操作体の本体からの突出端面から連続して収容部側弾性変形部が形成されているから、操作体の部分でも大きな変形弾性能を確保できる。
本発明の紐止め具において、前記弾性体は、前記操作体が移動する方向に弾性変形し、前記収容部側弾性変形部は、前記弾性体とは異なる方向に弾性変形することが好ましい。
とくに、前記収容部側弾性変形部は、前記操作体に外力が加えられた際、拡張する方向へ弾性変形可能に構成されていることが好ましい。
この構成によれば、操作体に外力が加えられると、収容部側弾性変形部が弾性体とは異なる方向に弾性変形、たとえば、拡張する方向へ弾性変形するので、つまり、操作体が拡張して操作方向寸法が短くなるので、操作体の操作方向寸法をより小さく抑えることができる。
本発明の紐止め具において、前記本体には、前記操作体を前記本体内に収容するための第1開口部が形成されているとともに、この第1開口部と対向する壁に前記弾性体を収納可能な第2開口部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、操作体を本体内に押し込むと、弾性体が第2開口部内に収納されながら弾性変形されるため、つまり、本体の壁に弾性体を収納する逃げ空間が確保されているから、操作体の操作方向寸法を更に小さく抑えることができる。
本発明の紐止め具において、前記本体には、前記弾性体が連結される連結部近傍に、前記弾性体が弾性変形された際に前記第2開口部が拡張する方向へ弾性変形可能な本体側弾性変形部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、本体には、弾性体が連結される連結部近傍に、本体側弾性変形部が形成されているから、本体の部分でも変形弾性能を確保できる。
本発明の紐止め具において、前記本体は、前記第1開口部が形成された第1の壁と、前記第2開口部が形成された第2の壁と、互いに対向し前記第1,第2の壁を連結する一対の第3の壁とを含んで構成されるとともに、内部に前記第1紐挿通孔を有する筒状に構成され、前記第3の壁には、一端が前記第2開口部に開口しかつ他端が前記第1開口部の手前まで達するスリットが、前記第1紐挿通孔の孔方向において前記弾性体の連結部側に片寄って形成され、このスリットによって分割された第3の壁のうち、前記弾性体の連結部側の分割部分が前記本体側弾性変形部として形成されていることが好ましい。
この構成によれば、本体の第3の壁をスリットによって分割し、この分割された第3の壁のうち弾性体の連結部側の分割部分が、本体側弾性変形部として形成されているから、紐の長さ調整などを行うにあたって、操作体を本体内に押し込むと、弾性片が弾性変形される。すると、スリットによって分割された第3の壁のうち、弾性片の連結部側の分割部分(本体側弾性変形部)が他の分割部分に対して変形されるから、比較的簡易な構成により、本体側弾性変形部を構成することができる。しかも、弾性片の連結部側の分割部分(本体側弾性変形部)が変形されるので、操作体を本体内に押し込んだ際に弾性体の連結部に集中的にかかる力を分割部分(本体側弾性変形部)によって分散させることができるから、弾性体の連結部における破損を回避できる。
本発明の紐止め具において、前記第3の壁に形成されたスリットは、対向する一対の第3の壁において、略対角位置に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、スリットが対向する一対の第3の壁の略対角位置に設けられているから、本体の強度を確保しつつ、弾性変形能も確保できる。
本発明の紐止め具において、前記弾性体は、前記操作体の前記本体からの突出端面とは反対側端面とこれに対向する前記本体の壁部分との間に設けられ、前記本体の壁部分から前記操作体へ向かうに従って傾斜して設けられた弾性片によって構成されていることが好ましい。
この構成によれば、弾性体は、本体と操作体との間において、本体から操作体へ向かうに従って傾斜して設けられた弾性片によって構成されているから、弾性片の長さを本体と操作体との間の空間内で極力長くできる。従って、少ないスペースで大きい弾性変形能を確保することができる。
本発明の紐止め具において、前記弾性体は、前記操作体の前記本体からの突出端面とは反対側端面とこれに対向する前記本体の壁部分との間に設けられ、前記本体の壁部分の離間した位置から前記操作体へ向かうに従って次第に接近し交差したのち、次第に離間するように傾斜して設けられた一対の弾性片によって構成されていることが好ましい。
この構成によれば、弾性体は、本体と操作体との間において、傾斜して交差する一対の弾性片によって構成されているから、紐の長さ調整などを行うにあたって、操作体を本体内に押し込む際、あるいは、操作体が本体から突出される際、操作体を強い係止力でかつ安定した姿勢で押し込み、突出動作させることができる。
本発明の紐止め具において、前記収容部側弾性変形部は、前記第2紐挿通孔に達する深さのスリットによって、前記収容部が前記第2紐挿通孔の孔方向に分割された複数の分割部分によって構成され、この分割部分のうち少なくとも1つの分割部分には、前記弾性片が連結されていることが好ましい。
この構成によれば、収容部側弾性変形部をスリットによって分割された複数の分割部分によって構成するとともに、この分割部分のうち少なくとも1つの分割部分には、弾性片が連結されているから、紐の長さ調整などを行うにあたって、操作体を本体内に押し込むと、弾性片が弾性変形される。すると、その弾性片に連結された収容部側弾性変形部の1つの分割部分が他の分割部分に対して変形されるから、比較的簡易な構成により、収容部側弾性変形部を構成することができる。しかも、収容部側弾性変形部を弾性片の弾性変形に連動して同時に弾性変形させることができる。
本発明の他の紐止め具は、第1紐挿通孔を有する本体と、この本体に収容された操作体と、この操作体が前記本体から突出する方向へ前記操作体を付勢する弾性体とを備え、前記本体と前記操作体とは前記弾性体によって連結され、前記本体は、前記第1紐挿通孔に開口する少なくとも1つの開口部を備え、前記操作体は、前記第1紐挿通孔に連通可能な第2紐挿通孔、および、この第2紐挿通孔に形成されるとともに前記弾性体に連結され前記弾性体の弾性変形と同時に弾性変形可能な収容部側弾性変形部を備え、この収容部側弾性変形部は、前記第2紐挿通孔に達する深さのスリットによって、前記第2紐挿通孔が前記第2紐挿通孔の孔方向に分割された複数の分割部分によって構成され、前記弾性体は、前記操作体の前記本体からの突出端面とは反対側端面とこれに対向する前記本体の壁部分との間に設けられ、前記本体の離間した位置から前記操作体へ向かうに従って次第に傾斜して設けられた弾性片によって構成され、この弾性片の先端が前記分割部分のうちの1つの分割部分に連結されていることを特徴とする。
この構成によれば、上述した各効果の他に、本体、操作体および弾性体が一体成形されているから、部品点数を削減できる。このため、製作工数、組立工数を削減でき、コストダウンが可能である。
本発明の紐止め具において、前記本体は、第1の壁と、この第1の壁と対向する第2の壁と、互いに対向し前記第1,第2の壁を連結する一対の第3の壁とを含んで構成されるとともに、内部に前記第1紐挿通孔を有する筒状に構成され、前記第1の壁には、前記操作体を前記本体内に収容するための第1開口部が形成されているとともに、前記第2の壁には、前記弾性体を収納可能な第2開口部が形成され、前記第3の壁には、一端が前記第2開口部に開口しかつ前記第1開口部の手前まで達するスリットが、前記第1紐挿通孔の孔方向において前記弾性体の連結部側に片寄って形成され、このスリットによって分割された第3の壁のうち、前記弾性体の連結部側の分割部分が、前記弾性体の弾性変形と同時に弾性変形可能な本体側弾性変形部として形成されていることが好ましい。
この構成によれば、収容部側弾性変形部とともに、本体側弾性変形部でも弾性変形できるから、大きな変形弾性能を確保できる。その結果、紐に対する係止力を低下させることなく、操作体の操作方向寸法を極力小さく抑えることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
(構成)
第1実施形態の紐止め具を図1〜図6に示す。図1は、同紐止め具1の分解斜視図、図2は、同紐止め具1の正面図、図3は、同紐止め具1の底面図、図4〜図6は、同紐止め具1の作用を示す断面図である。
第1実施形態の紐止め具1は、図1〜図3に示すように、本体10と、この本体10に収容される操作体20と、この操作体20が本体10から突出する方向へ操作体20を付勢する弾性体30とから構成されている。
本体10と操作体20とは弾性体30によって連結されているとともに、これら本体10、操作体20および弾性体30が樹脂などによって一体成形されている。例えば、ポリアセタール、ポリアミド、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリカーボナイトなどの比較的硬質の樹脂材料の射出圧縮成形などによって一体成形品として形成されている。
本体10は、内部に第1紐挿通孔11を貫通形成した筒状に形成されている。詳細には、略断面四角形の第1紐挿通孔11を貫通形成した略四角筒状に形成されている。
四角筒状の周囲壁の対向壁、ここでは、上壁12および下壁13に第1紐挿通孔11に開口する第1開口部16および第2開口部17がそれぞれ形成されている。
第1開口部16は、操作体20を本体10内に収容可能とするためのもので、本体10の上壁12中央から側壁14に掛けて矩形状に形成されている。第2開口部17は、弾性体30を収納するためのもので、本体10の下壁13中央部分に略矩形状に形成されている。
操作体20は、本体10の第1開口部16から本体10内(第1紐挿通孔11内)に収容できる大きさで、第1開口部16から本体10内(第1紐挿通孔11内)に収容可能な収容部20Aと、この収容部20Aの本体10からの突出端側に設けられた操作部20Bとを含んで構成されている。ここで、収容部20Aは、操作体20が弾性体30の付勢力に抗して本体10内に押し込まれた際に本体10内に収容される部分を指す。本実施形態では、操作体20のうち上壁22を除く部分を指すが、操作体20の少なくとも一部あるいは操作体20の全体であってもよい。
収容部20Aは、内部に本体10の第1紐挿通孔11に連通可能な第2紐挿通孔21を貫通形成した筒状、詳細には、略断面四角形の第2紐挿通孔21を貫通形成した略四角筒状に形成されている。四角筒状の周囲壁のうち、操作体20の移動方向に沿った側壁24の少なくとも一部に、弾性体30の弾性変形と同時に弾性変形可能な収容部側弾性変形部26が形成されている。
収容部側弾性変形部26は、弾性体30が所定の角度をもって連結された操作体20の下壁23および側壁24が第2紐挿通孔21に達する深さの2つのスリット27によって、収容部20Aが第2紐挿通孔21の孔方向に分割された3つの分割部分28A,28B,28Cのうち、両端側の分割部分28A,28Cによって構成されている。これにより、2つの分割部分28A,28Cは、弾性体30の弾性変形方向(操作体20の移動方向)に対して、異なる方向(略直交方向)に弾性変形できるように構成されている。具体的には、第2紐挿通孔21の孔方向、つまりは、スリット27が拡張する方向へ弾性変形できるように構成されている。
これら3つの分割部分28A,28B,28Cのうち、外端側に位置する分割部分28Aにおいて、第2紐挿通孔21内には、紐を係止する2つの係止用突部29が幅方向に並列して形成されている。つまり、操作体20の収容部側弾性変形部26に係止用突部29が設けられている。係止用突部29は、先端に向かうに従って次第に直径が小さいくなる円錐状で、かつ、第2紐挿通孔21の中心に向かうに従って、第2紐挿通孔21の外方斜め上方向(図2中、左斜め上方向)へ向かって突出されている。
操作部20Bは、本体10の第1開口部16から突出する操作体20の上壁22によって形成されている。操作体20の上壁22上面には第2紐挿通孔21の孔方向に離間して2つの指掛突条25が、第2紐挿通孔21の孔方向に対して直角に一体形成されている。
弾性体30は、操作体20の本体10からの突出端面とは反対側端面とこれに対向する本体10の下壁13との間に設けられた一対の弾性片31,32によって構成されている。これらの弾性片31,32は、本体10の下壁13の離間した位置、具体的には、第2開口部17を挟んで離間した下壁連結片13A,13Bの内縁から操作体20へ向かうに従って次第に接近し交差したのち、次第に離間するように傾斜状に配設され(つまりX字状に配設され)、各先端が収容部側弾性変形部26を構成する3つの分割部分28A,28B,28Cのうち最も離れた2つの分割部分28A,28Cに所定の角度をもって非直線的に連結されている。弾性片31,32の根本部分は、本体10の下壁連結片13A,13Bの厚みよりも厚く形成されている。
(作用)
図4の状態において、操作体20の上面に指を載せ、操作体20を弾性体30の付勢力に抗して本体10内に押し込む。このとき、操作体20の上壁22には2つの指掛突条25が設けられているから、操作体20の上面に載せた指がずれにくく、確実な押し込み操作を行える。
操作体20が本体10内に押し込まれると、弾性体30の一対の弾性片31,32には、とくに、根本部分(下壁連結片13A,13Bとの連結部分)に下方向への力が働く。一対の弾性片31,32の根本部分は、厚肉に形成されているため、この部分に応力が集中することがなく、使用による破損を長期に防止できる。むしろ、一対の弾性片31,32の根本部分は、厚肉に形成され、かつ、下壁連結片13A,13Bの側壁、すなわち、第2開口部17を形成する内壁から突出しているから、一対の弾性片31,32の根本部分に働く力によって、下壁連結片13A,13Bにも捩れが発生するため、一対の弾性片31,32の弾性変形を助ける役目を果たす。
操作体20が、図5の状態まで押し込まれると、一対の弾性片31,32が弾性変形されると同時に操作体20の収容部側弾性変形部26も弾性体30とは異なる方向に弾性変形される。つまり、弾性片31,32と収容部側弾性変形部26とが所定の角度をもって一体的に連結されているので、一対の弾性片31,32は操作体20が移動する方向に弾性変形されながら、水平な姿勢に変形される一方、収容部側弾性変形部26の分割部分28A,28B,28Cのうち、外側の分割部分28A,28Cは互いに離間する方向へ拡張して変形される。従って、弾性変形能を一対の弾性片31,32だけでなく、操作体20でも確保でき、かつ、弾性片31,32と収容部側弾性変形部26および下壁13との連結部にかかる強い応力付加を低減できることができるため、一対の弾性片31,32の長さを極力短く構成しても、紐に対する係止力を低下させることがない。その結果、紐に対する係止力を低下させることなく、操作体20の操作方向寸法を小さく抑えることができる。
図5の状態では、弾性体30の一対の弾性片31,32が、水平な姿勢に弾性変形され、その水平姿勢のまま第2開口部17内に収納される。従って、一対の弾性片31,32を収納する空間が本体10の下壁13部分(第2開口部17)に確保されているから、操作体20の操作方向寸法を極力短くできる。
また、操作体20の第2紐挿通孔21が本体10の第1紐挿通孔11に略一致した状態となるから、紐101を第1、第2紐挿通孔11,21に挿通させ、紐止め具1を紐101の任意の位置までスライドさせたのち、操作体20の押し込みを解除する。すると、図6に示すように、一対の弾性片31,32の付勢力によって操作体20が本体10から突出され、第1、第2紐挿通孔11,21がずれるため、紐101が第1、第2紐挿通孔11,21によって挟持される。
このとき、第2紐挿通孔21内に設けられた係止用突部29が紐101に食い込むため、紐101に対して紐止め具1が確実に固定される。しかも、係止用突部29の突出方向が、紐101の長手方向に対して斜めに突出されているから、紐の咬持力に方向性を付与することができ、より確実に紐101を固定することができる。本実施形態では、係止用突部29の突出方向が、図4〜図6において、左斜め上方向に突出されているため、図4〜図6の右方向への引張力に対しては外れない構造になっている。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を、図7に示す。図7は、第2実施形態の紐止め具2の断面図である。
第2実施形態の紐止め具2は、第1実施形態の紐止め具1とは、次の点で異なる。
第1実施形態の本体10には、第2開口部17が形成されていたが、第2実施形態の本体10には、第2開口部が形成されておらず、本体10の下壁13内面から一対の弾性片31,32が一体成形されている。そのため、操作体20の操作方向寸法が、第1実施形態に比べ僅か大きいが、本体10の強度としては、第2実施形態の方が第1実施形態よりも高い(剛性が高い)。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態を、図8および図9に示す。図8は、第3実施形態の紐止め具3の斜視図、図9は、同紐止め具3の正面図である。
第3実施形態の紐止め具3は、弾性体30を構成する弾性片が一枚である点、および、操作体20の収容部側弾性変形部26を構成する分割部分が2つである点が、第1、第2実施形態の紐止め具1,2とは異なる。
第3実施形態の紐止め具3は、弾性体30を構成する弾性片33が、操作体20の幅寸法を略同じ幅寸法で、本体10の下壁13の一方端(第2開口部17の一方内縁)から操作体20の下壁23の他方端へ向かって傾斜状に形成されている。また、操作体20の収容部側弾性変形部26が、1つのスリット27によって2つの分割部分28AB,28Cに分割され、一方の分割部分28Cに弾性片33の先端が連結されている。分割部分28ABは、第1実施形態の分割部分28A,28Bを一体化した大きさである。
なお、弾性片については、第3実施形態のように1枚でもよいが、3枚以上であってもよい。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態を、図10に示す。図10は、第4実施形態の紐止め具4の断面図である。
第4実施形態の紐止め具4は、第1実施形態の紐止め具1において、操作体20の収容部側弾性変形部26を構成する3つの分割部分28A,28B,28Cのうち、中間の分割部分28Bが削除されている。つまり、収容部側弾性変形部26が、離間した2つの分割部分28A,28Cによって形成されているので、紐挿通方向においても、短い紐止め具とすることができる。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態を、図11および図12に示す。図11は、第5実施形態の紐止め具5の断面図、図12は、同紐止め具5の斜視図である。
第5実施形態の紐止め具5は、第1実施形態の紐止め具1において、操作体20の収容部側弾性変形部26を構成する3つの分割部分28A,28B,28Cのうち、両側の分割部分28A,28Cの下壁23が削除されている。そのため、第2紐挿通孔21は、中央の分割部分28Bのみに形成されることになるが、両端側の分割部分28A,28Cにおいては紐を収容するための紐収容部21A,21Cとしての機能を持つ。従って、この紐収容部21A,21Cによって、紐を第2紐挿通孔21にガイドできるため、紐を確実に係止することができる。また、係止用突部29が中央の分割部分28Bの下壁23内面に設けられている。
<第6実施形態>
本発明の第6実施形態を、図13〜図17に示す。図13は、第6実施形態の紐止め具6の斜視図、図14は、同紐止め具6の正面図、図15は、同紐止め具6の底面図、図16〜図17は、同紐止め具6の作用を説明するための図である。
第6実施形態の紐止め具6は、第1実施形態の紐止め具1に対して、弾性変形部が、操作体20の収容部20Aと本体10に設けられている点、および、本体10の側壁14に紐通し杆51が設けられている点が異なる。
すなわち、本体10は、第1開口部16が形成された第1の壁としての上壁12と、第2開口部17が形成された第2の壁としての下壁13と、互いに対向し上壁12,下壁13を連結する一対の第3の壁としての側壁14とを含んで構成され、内部に第1紐挿通孔11を有する筒状に構成されている。一対の対向する側壁14には、スリット47が設けられている。スリット47は、一端が第2開口部17に開口しかつ他端が第1開口部16の手前まで達する長さで、第1紐挿通孔11の孔方向において隣り合う弾性片31,32の連結部側に片寄って形成されている。つまり、一対の対向する側壁14の略対角位置に設けられている。このスリット47によって分割された側壁14のうち、弾性片31,32の連結部側の分割部分48Aが本体側弾性変形部46として形成されている。
紐通し杆51は、本体10の側壁14の外面において、上壁12寄り位置に側壁14との間に隙間をもって掛け渡されている。この紐通し杆51と側壁14との間の隙間に紐102,103を通し、その紐102,103を衣服などの被着体などに固定することにより、紐止め具6を被着体に固定できる。
このような構成において、操作体20を本体10内に押し込むと、弾性片31,32が弾性変形される。すると、図16および図17に示すように、スリット47によって分割された弾性片31,32の連結部側の分割部分48A(本体側弾性変形部46)は、他の分割部分48Bよりも幅狭に形成されているので、分割部分48Aは弾性片31,32とは異なる方向へ弾性変形される。つまり、スリット47が拡がり、第2開口部17が拡張される。
従って、弾性片31,32が弾性変形されると同時に、分割部分48Bに対して弾性変形可能な本体側弾性変形部46が設けられているから、本体10でも、弾性変形能を確保できる。そのため、収容部側弾性変形部26とともに、本体側弾性変形部46でも弾性変形できるから、大きな変形弾性能を確保できる。従って、紐に対する係止力を低下させることなく、操作体20の操作方向寸法を極力小さく抑えることができる。
また、弾性片31,32の連結部側の分割部分48A(本体側弾性変形部46)が変形されるので、操作体20を本体10内に押し込んだ際に弾性片31,32の連結部に集中的にかかる力を分割部分48A(本体側弾性変形部46)によって分散させることができるから、弾性片31,32の連結部における破損を回避できる。このことは、第1実施形態のように、弾性片31,32の根本部分(本体10との連結部)の厚みを厚く形成しなくてもよいから、製作も容易になる利点がある。
また、本体10の側壁14をスリット47によって分割し、この分割された側壁のうち弾性片31,32の連結部側の分割部分48Aが、本体側弾性変形部46として形成されているから、簡易な構成で本体10側に本体側弾性変形部46を形成できる。しかも、スリット47が対向する一対の側壁14の略対角位置に設けられているから、本体10の強度を確保しつつ、弾性変形能も確保できる。
なお、第6実施形態において、スリット47は、対向する一対の側壁14の略対角位置に設ける場合に限らず、対向する一対の側壁14の両端側にそれぞれ形成してもよい。
<第7実施形態>
本発明の第7実施形態を、図18に示す。図18は、第7実施形態の紐止め具7の正面図である。
第7実施形態の紐止め具7は、第6実施形態の紐止め具6に対して、操作体20に設けられていた収容部側弾性変形部26が省略されている。つまり、操作体20には収容部側弾性変形部26がなく、本体10のみに本体側弾性変形部46が設けられた構成である。
このような構成でも、本発明の目的を達成することができる。
<変形例>
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
前記各実施形態では、本体10、操作体20および弾性体30は、同じ樹脂材料によって一体成形品として形成したが、これに限られない。たとえば、本体10および操作体20を樹脂によって成形するとともに、これらに弾性体を構成する金属製の板ばねの先端を埋め込んで一体形成してよい。
あるいは、本体10および操作体20の樹脂成形時に、これらの金型内に板ばねをセットしておき、樹脂を充填、固化して、板ばねをモールドした本体10および操作体20を一体成形してもよい。
また、本体10、操作体20および弾性体30をそれぞれ別部材として形成し、これらを組み合わせて紐止め具1,2,3,4を構成するようにしてもよい。
前記各実施形態では、本体10および操作体20を四角筒状に形成したが、これに限らず、他の形状であってもよい。たとえば、円筒状であってもよい。また、必ずしも、筒形状でなくてもよく、第1紐挿通孔11や第2紐挿通孔21を有していれば、形状は問わない。
前記各実施形態では、弾性体30を構成する弾性片31,32,33の先端が連結する操作体20の連結部分、つまり、操作体20の下壁23から側壁24にかけて、収容部側弾性変形部26を形成したが、収容部側弾性変形部26の位置は、操作体20の側壁24のみでもよく、あるいは、側壁24から上壁22にかけて形成されていてもよい。
すなわち、収容部側弾性変形部26を構成するために、操作体20に形成するスリット27の深さは、収容部側弾性変形部26が、弾性変形できる程度の深さまであればよく、要求に従い、側壁24の一部のみ、あるいは、側壁24から上壁22にわたって形成するようにしてもよい。
前記各実施形態では、収容部側弾性変形部26を、1または2つのスリット27によって分割した複数の分割部分28A,28B,28C,28ABによって構成したが、これに限られない。また、本体側弾性変形部46を、側壁14をスリット47によって分割した分割部分48Aによって構成したが、これに限られない。要するに、弾性体30の弾性変形時に同時に変形でき、操作体20の操作方向長さが短くなるように変形できる構成であれば、他の構成であってもよい。
前記各実施形態では、弾性体30を、第1紐挿通孔11および第2紐挿通孔21の貫通方向に沿って傾斜状に延びる弾性片31,32,33によって構成したが、弾性体30を、第1紐挿通孔11および第2紐挿通孔21の貫通方向に対して交差する方向、具体的には、直交する方向に沿って傾斜状に延びる弾性片によって構成してもよい。
前記各実施形態では、一本の紐101を係止するようにしたが、2本の紐でもよく、あるいは、3本以上の紐を止めるものであってもよい。また、紐101の形状は、丸紐に限らず、平紐でもよく、形状は問わない。
本発明の紐止め具は、衣服、帽子、バック、テント、リュックサックなどに取り付けられた紐の締付状態や長さ位置を調節するためなどに利用できる。
本発明の第1実施形態に係る紐止め具を示す斜視図。 同上実施形態の紐止め具を示す正面図。 同上実施形態の紐止め具を示す底面図。 同上実施形態の紐止め具を示す断面図(図3のIV-IV線断面図)。 図4の状態から操作体が本体内に押し込まれた状態を示す断面図。 図5の状態から操作体の押し込みを解除した状態を示す断面図。 本発明の第2実施形態に係る紐止め具を示す断面図。 本発明の第3実施形態に係る紐止め具を示す斜視図。 同上実施形態の紐止め具を示す正面図。 本発明の第4実施形態に係る紐止め具を示す断面図。 本発明の第5実施形態に係る紐止め具を示す断面図。 同上実施形態の紐止め具を示す斜視図。 本発明の第6実施形態に係る紐止め具を示す斜視図。 同上実施形態の紐止め具を示す正面図。 同上実施形態の紐止め具を示す底面図。 同上実施形態の紐止め具の作用(弾性変形部の作用)を示す正面図。 同上実施形態の紐止め具の作用(弾性変形部の作用)を示す底面図。 本発明の第7実施形態に係る紐止め具を示す正面図。
符号の説明
1,2,3,4…紐止め具、10…本体、11…第1紐挿通孔、16…第1開口部、17…第2開口部、20…操作体、20A…収容部、21…第2紐挿通孔、21A,21C…紐収容部、22…上壁、23…下壁、24…側壁、26…収容部側弾性変形部、27…スリット、28A,28B,28C,28AB…分割部分、30…弾性体、31,32,33…弾性片、46…本体側弾性変形部、47…スリット、48A,48B…分割部分。

Claims (14)

  1. 第1紐挿通孔(11)を有する本体(10)と、
    この本体(10)に収容可能な収容部(20A)およびこの収容部(20A)に設けられ前記第1紐挿通孔(11)に連通可能な第2紐挿通孔(21)を有する操作体(20)と、
    前記本体(10)と前記操作体(20)とを連結するとともに、前記第1、第2紐挿通孔(11,21)がずれる方向でかつ前記操作体(20)が前記本体(10)から突出する方向へ前記操作体(20)を付勢する弾性体(30)とを備え、
    前記収容部(20A)は、前記弾性体(30)に連結され、
    前記収容部(20A)および前記本体(10)の少なくとも一方には、前記弾性体(30)の弾性変形と同時に弾性変形可能な弾性変形部(26,46)が設けられていることを特徴とする紐止め具。
  2. 前記収容部(20A)は、紐を収容する紐収容部(21A,21C)を有することを特徴とする請求項1に記載の紐止め具。
  3. 前記収容部(20A)には、前記操作体(20)の前記本体(10)からの突出端面から連続して収容部側弾性変形部(26)が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の紐止め具。
  4. 前記弾性体(30)は、前記操作体(20)が移動する方向に弾性変形し、
    前記収容部側弾性変形部(26)は、前記弾性体(30)とは異なる方向に弾性変形することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の紐止め具。
  5. 前記収容部側弾性変形部(26)は、前記操作体(20)に外力が加えられた際、拡張する方向へ弾性変形可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の紐止め具。
  6. 前記本体(10)には、前記操作体(20)を前記本体(10)内に収容するための第1開口部(16)が形成されているとともに、この第1開口部(16)と対向する壁(13)に前記弾性体(30)を収納可能な第2開口部(17)が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の紐止め具。
  7. 前記本体(10)には、前記弾性体(30)が連結される連結部近傍に、前記弾性体(30)が弾性変形された際に前記第2開口部(17)が拡張する方向へ弾性変形可能な本体側弾性変形部(46)が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の紐止め具。
  8. 前記本体(10)は、前記第1開口部(16)が形成された第1の壁(12)と、前記第2開口部(17)が形成された第2の壁(13)と、互いに対向し前記第1,第2の壁を連結する一対の第3の壁(14)とを含んで構成されるとともに、内部に前記第1紐挿通孔(11)を有する筒状に構成され、
    前記第3の壁(14)には、一端が前記第2開口部(17)に開口しかつ他端が前記第1開口部(16)の手前まで達するスリット(47)が、前記第1紐挿通孔(11)の孔方向において前記弾性体(30)の連結部側に片寄って形成され、
    このスリット(47)によって分割された第3の壁(14)のうち、前記弾性体(30)の連結部側の分割部分(48A)が前記本体側弾性変形部(46)として形成されていることを特徴とする請求項7に記載の紐止め具。
  9. 前記第3の壁(14)に形成されたスリット(47)は、対向する一対の第3の壁(14)において、略対角位置に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の紐止め具。
  10. 前記弾性体(30)は、前記操作体(20)の前記本体(10)からの突出端面とは反対側端面とこれに対向する前記本体(10)の壁部分との間に設けられ、前記本体(10)の壁部分から前記操作体(20)へ向かうに従って傾斜して設けられた弾性片(31,32,33)によって構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の紐止め具。
  11. 前記弾性体(30)は、前記操作体(20)の前記本体(10)からの突出端面とは反対側端面とこれに対向する前記本体(10)の壁部分との間に設けられ、前記本体(10)の壁部分の離間した位置から前記操作体(20)へ向かうに従って次第に接近し交差したのち、次第に離間するように傾斜して設けられた一対の弾性片(31,32)によって構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の紐止め具。
  12. 前記収容部側弾性変形部(26)は、前記第2紐挿通孔(21)に達する深さのスリット(27)によって、前記収容部(20A)が前記第2紐挿通孔(21)の孔方向に分割された複数の分割部分(28A,28B,28C,28AB)によって構成され、
    この分割部分(28A,28B,28C,28AB)のうち少なくとも1つの分割部分には、前記弾性片(31,32,33)が連結されていることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の紐止め具。
  13. 第1紐挿通孔(11)を有する本体(10)と、この本体(10)に収容される操作体(20)と、この操作体(20)が前記本体(10)から突出する方向へ前記操作体(20)を付勢する弾性体(30)とを備え、
    前記本体(10)と前記操作体(20)とは前記弾性体(30)によって連結され、
    前記本体(10)は、前記第1紐挿通孔(11)に開口する少なくとも1つの開口部(16)を備え、
    前記操作体(20)は、前記第1紐挿通孔(11)に連通可能な第2紐挿通孔(21)、および、この第2紐挿通孔(21)に形成されるとともに前記弾性体(30)に連結され前記弾性体(30)の弾性変形と同時に弾性変形可能な収容部側弾性変形部(26)を備え、
    この収容部側弾性変形部(26)は、前記第2紐挿通孔(21)に達する深さのスリット(27)によって、前記第2紐挿通孔(21)が前記第2紐挿通孔(21)の孔方向に分割された複数の分割部分(28A,28B,28C)によって構成され、
    前記弾性体(30)は、前記操作体(20)の前記本体(10)からの突出端面とは反対側端面とこれに対向する前記本体(10)の壁部分との間に設けられ、前記本体(10)の離間した位置から前記操作体(20)へ向かうに従って次第に傾斜して設けられた弾性片(31,32)によって構成され、この弾性片(31,32)の先端が前記分割部分(28A,28B,28C)のうちの1つの分割部分(28A,28C)に連結されていることを特徴とする紐止め具。
  14. 前記本体(10)は、第1の壁(12)と、この第1の壁(12)と対向する第2の壁(13)と、互いに対向し前記第1,第2の壁を連結する一対の第3の壁(14)とを含んで構成されるとともに、内部に前記第1紐挿通孔(11)を有する筒状に構成され、
    前記第1の壁(12)には、前記操作体(20)を前記本体(10)内に収容するための第1開口部(16)が形成されているとともに、前記第2の壁(13)には、前記弾性体(30)を収納可能な第2開口部(17)が形成され、
    前記第3の壁(14)には、一端が前記第2開口部(17)に開口しかつ前記第1開口部(16)の手前まで達するスリット(47)が、前記第1紐挿通孔(11)の孔方向において前記弾性体(30)の連結部側に片寄って形成され、
    このスリット(47)によって分割された第3の壁(14)のうち、前記弾性体(30)の連結部側の分割部分(48A)が、前記弾性体(30)の弾性変形と同時に弾性変形可能な本体側弾性変形部(46)として形成されていることを特徴とする請求項13に記載の紐止め具。
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