JP2007329748A - スイッチング素子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リカバリー損失を低減させつつ、貫通電流が大きく流れるのを防止できるスイッチング素子制御装置の提供。
【解決手段】本発明は、直列に接続された第1スイッチング素子11及び第2スイッチング素子12と、第1スイッチング素子のゲートとソース間の電圧を検出するゲート・ソース間電圧検出手段(130A、130B)とを備え、ゲート・ソース間電圧検出手段の出力結果に基づいて、第1スイッチング素子のターンオンの際に生ずる第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量への充電を検出し、該充電の検出結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオフのタイミングを調整することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、リカバリー損失を低減させつつ、貫通電流が大きく流れるのを防止できるスイッチング素子制御装置に関する。
従来から、直流電源に対し並列に、主スイッチング素子としてのハイサイド側MOSFETと同期整流素子としてのローサイド側MOSFETとの直列回路を接続し、ローサイド側MOSFETのドレイン−ソース間に平滑リアクトルと平滑コンデンサとを直列に接続すると共に、ハイサイド側MOSFET及びローサイド側MOSFETを交互にオン/オフさせることにより前記直流電源の電圧を降圧して前記平滑コンデンサの両端に接続された負荷に一定電圧を供給する同期整流式の降圧型DC−DCコンバータにおいて、ハイサイド側MOSFET及びローサイド側MOSFETに対するゲート信号を出力する制御回路が、平滑コンデンサの両端の電圧を一定に制御するためのパルス幅制御信号の反転論理信号とローサイド側MOSFETの両端電圧の反転論理信号との論理積信号をローサイド側MOSFETのゲート信号として出力する手段と、ローサイド側MOSFETのゲート電圧の反転論理信号と前記パルス幅制御信号との論理積信号をハイサイド側MOFETのゲート信号として出力する手段と、を備えたことを特徴とする降圧型DC−DCコンバータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、同様にデットタイムを自動制御する技術として、降圧型DC−DCコンバータにおいて、メイントランジスタと同期整流用トランジスタとが同時にオンして、大きな貫通電流が生じないように、メイントランジスタのターンオンを遅らせてデットタイムを生成する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−312913号公報 US6、369、250(B1)の明細書
ところで、リカバリー損失を低減させるには、2つのスイッチング素子のスイッチングタイミングをクロスさせることが有効であることは知られている。しかしながら、スイッチングタイミングをクロスさせ過ぎると、貫通電流が大きく流れてしまう。この点、上述の従来技術では、デットタイムを短くした場合にクロスしたことを検出できないため、貫通電流が大きく流れてしまわないようにデットタイムを幾分長めに設定しており、リカバリー損失を効果的に低減するには至っていない。
そこで、本発明は、リカバリー損失を低減させつつ、貫通電流が大きく流れるのを防止できるスイッチング素子制御装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係るスイッチング素子制御装置は、直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、
第1スイッチング素子のゲートとソース間の電圧を検出するゲート・ソース間電圧検出手段とを備え、
ゲート・ソース間電圧検出手段の出力結果に基づいて、第1スイッチング素子のターンオンの際に生ずる第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量への充電を検出し、該充電の検出結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオフのタイミングを調整することを特徴とする。これにより、第1スイッチング素子のターンオンの際のスイッチングタイミングを最適にクロスさせることができる。
第2の発明は、第1の発明に係るスイッチング素子制御装置において、
第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量への充電が終了するタイミングに合わせて、第2スイッチング素子のターンオフのタイミングを調整することを特徴とする。これにより、貫通電流が大きく流れるのを防止しつつ、スイッチングタイミングを最適にクロスさせてリカバリー損失を低減することができる。
第3の発明は、第1又は2の発明に係るスイッチング素子制御装置において、
第1スイッチング素子のターンオンの際における第1スイッチング素子のゲート・ソース間電圧が上昇してから略一定となってその後再び上昇する当該上昇再開タイミングを検出し、
該検出した上昇再開タイミングに合わせて、第2スイッチング素子のターンオフのタイミングを調整することを特徴とする。これにより、第1スイッチング素子のゲート・ソース間電圧に基づいて、第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量への充電が終了するタイミングを適切に検出することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれかの発明に係るスイッチング素子制御装置において、
第2スイッチング素子のゲートとソース間の電圧を検出する第2ゲート・ソース間電圧検出手段を備え、
第2ゲート・ソース間電圧検出手段の出力結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオフの際に生ずる第2スイッチング素子のゲート・ミラー容量への放電を検出し、該放電の検出結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオフのタイミングを調整することを特徴とする。これにより、第2スイッチング素子のオフタイミングを検出することができるので、第1スイッチング素子のオンタイミングに、第2スイッチング素子のオフタイミングを略一致させることで、スイッチングタイミングを最適にクロスさせることができる。
第5の発明は、第4の発明に係るスイッチング素子制御装置において、
第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量への充電が終了するタイミングと、第2スイッチング素子のゲート・ミラー容量への放電が開始するタイミングと、を略一致させることを特徴とする。これにより、第1スイッチング素子のゲート・ソース間電圧に基づいて、第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量への充電が終了するタイミングを適切に検出することができ、第1スイッチング素子のオンタイミングに、第2スイッチング素子のオフタイミングを略一致させることで、スイッチングタイミングを最適にクロスさせることができる。
第6の発明は、第5の発明に係るスイッチング素子制御装置において、
第1スイッチング素子のターンオンの際における第1スイッチング素子のゲート・ソース間電圧が上昇してから略一定となってその後再び上昇する当該上昇再開タイミングと、第2スイッチング素子のターンオフの際における第2スイッチング素子のゲート・ソース間電圧が所定値を下回るタイミングと、を略一致させることを特徴とする。これにより、第1スイッチング素子のオンタイミングに、第2スイッチング素子のオフタイミングを略一致させることができ、スイッチングタイミングを最適にクロスさせることができる。
第7の発明は、第1〜3のいずれかの発明に係るスイッチング素子制御装置において、
第1スイッチング素子のターンオンの際における第1スイッチング素子のゲート・ソース間電圧がその上昇途中に一時的に略一定となる当該電圧一定期間開始タイミングを検出し、
該検出した電圧一定期間開始タイミングから所定の遅延時間が経過した後に、第2スイッチング素子に対するゲート信号をHighからLoに切替えることを特徴とする。これにより、第2スイッチング素子のゲート・ソース間電圧を検出しなくても、簡易な構成で、スイッチングタイミングを最適にクロスさせることができる。
第8の発明は、第7の発明に係るスイッチング素子制御装置において、
前記所定の遅延時間が経過する前に第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量への充電が終了した場合には、第2スイッチング素子に対するゲート信号をHighからLoに切替えることを特徴とする。
第9の発明は、第7又は8の発明に係るスイッチング素子制御装置において、
負荷に流れる電流を検出する負荷電流検出手段を備え、
前記所定の遅延時間を、負荷電流の大きさに応じて変化させることを特徴とする。これにより、負荷電流の大きさに応じた適切な遅延時間を設定することができる。
また、第10の発明に係るスイッチング素子制御装置は、直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、
第1スイッチング素子のゲートとソース間の電圧を検出するゲート・ソース間電圧検出手段とを備え、
ゲート・ソース間電圧検出手段の出力結果に基づいて、第1スイッチング素子のターンオフの際に生ずる第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量からの放電を検出し、該放電の検出結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオンのタイミングを調整することを特徴とする。これにより、第1スイッチング素子のターンオフの際のスイッチングタイミングを最適にクロスさせることができる。
第11の発明は、第10の発明に係るスイッチング素子制御装置において、
第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量からの放電が開始するタイミングに合わせて、第2スイッチング素子のターンオンのタイミングを調整することを特徴とする。
第12の発明は、第10又は11の発明に係るスイッチング素子制御装置において、
第1スイッチング素子のターンオフの際における第1スイッチング素子のゲート・ソース間電圧がその下降途中に一時的に略一定となる当該電圧一定期間開始タイミングを検出し、
該検出した電圧一定期間開始タイミングに合わせて、第2スイッチング素子のターンオンのタイミングを調整することを特徴とする。
第13の発明は、第10〜12のいずれかの発明に係るスイッチング素子制御装置において、
第2スイッチング素子のゲートとソース間の電圧を検出する第2ゲート・ソース間電圧検出手段を備え、
第2ゲート・ソース間電圧検出手段の出力結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオンの際に生ずる第2スイッチング素子のゲート・ミラー容量への充電を検出し、該充電の検出結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオンのタイミングを調整することを特徴とする。
第14の発明は、第13の発明に係るスイッチング素子制御装置において、
第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量への放電が開始するタイミングと、第2スイッチング素子のゲート・ミラー容量への充電が開始するタイミングと、を略一致させることを特徴とする。
第15の発明は、第14の発明に係るスイッチング素子制御装置において、
第1スイッチング素子のターンオフの際における第1スイッチング素子のゲート・ソース間電圧がその下降途中に一時的に略一定となる当該電圧一定期間開始タイミングと、第2スイッチング素子のターンオンの際における第2スイッチング素子のゲート・ソース間電圧が上昇してから所定値を上回るタイミングと、を略一致させることを特徴とする。
第16の発明は、第10の発明に係るスイッチング素子制御装置において、
第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量への放電が開始しても第2スイッチング素子に対するゲート信号がLoである場合には、第2スイッチング素子に対するゲート信号をLoからHighに切替えることを特徴とする。
また、第17の発明に係るスイッチング素子制御装置は、
直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、
第2スイッチング素子のゲートとソース間の電圧を検出するゲート・ソース間電圧検出手段とを備え、
ゲート・ソース間電圧検出手段の出力結果に基づいて、第1スイッチング素子のターンオンの際に生ずる第2スイッチング素子のゲート・ソース間電圧の持ち上がりを検出し、該持ち上がりの検出結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオフのタイミングを調整することを特徴とする。これにより、第1スイッチング素子のターンオフの際のスイッチングタイミングを最適にクロスさせることができる。
第18の発明は、第17の発明に係るスイッチング素子制御装置において、
第2スイッチング素子のゲート・ソース間電圧が所定値よりも大きくなる時点から所定の遅延時間後に、第2スイッチング素子に対するゲート信号をHighからLoに切替えることを特徴とする。これにより、第1スイッチング素子のゲート・ソース間電圧を検出しなくても、簡易な構成で、第1スイッチング素子のターンオンの際のスイッチングタイミングを最適にクロスさせることができる。
また、第19の発明に係るスイッチング素子制御装置は、
直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、
第2スイッチング素子のゲートとソース間の電圧を検出するゲート・ソース間電圧検出手段とを備え、
ゲート・ソース間電圧検出手段の出力結果に基づいて、第1スイッチング素子のターンオフの際に生ずる第2スイッチング素子のゲート・ソース間電圧の持ち下がりを検出し、該持ち下がりの検出結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオンのタイミングを調整することを特徴とする。これにより、第1スイッチング素子のターンオフの際のスイッチングタイミングを最適にクロスさせることができる。
第20の発明は、第19の発明に係るスイッチング素子制御装置において、
第2スイッチング素子のゲート・ソース間電圧が所定値よりも小さくなった時点で、第2スイッチング素子に対するゲート信号をLoからHighに切替えることを特徴とする。これにより、第1スイッチング素子のゲート・ソース間電圧を検出しなくても、簡易な構成で、第1スイッチング素子のターンオフの際のスイッチングタイミングを最適にクロスさせることができる。
第21の発明は、同期整流型のDC−DCコンバータにおける電圧制御に用いられる第1〜20のいずれかの発明に係るスイッチング素子制御装置において、
第1のスイッチング素子は、メインスイッチング素子であり、第2のスイッチング素子は、同期整流用スイッチング素子であることを特徴とする。これにより、出力電圧を決定するメインスイッチング素子のデューティを変化させることなく、デットタイムを調整できる。
また、第22の発明は、第1〜21のいずれかの発明に係るスイッチング素子制御装置において、前記第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子は、MOSFETであることを特徴とする。
また、第23の発明は、第1〜21のいずれかの発明に係るスイッチング素子制御装置において、前記第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子は、IGBTであり、前記ゲート・ソース間電圧は、ゲート・エミッタ間電圧に置き換えられることを特徴とする。
本発明によれば、リカバリー損失を低減させつつ、貫通電流が大きく流れるのを防止できるスイッチング素子制御装置が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を幾つかの実施例に分けて行う。
用語の定義として、用語「ターンオン」とは、スイッチング素子を導通状態に変化させるための動作を意味し、用語「オン」とは、スイッチング素子が実際に導通状態であることを意味する。同様に、用語「ターンオフ」とは、スイッチング素子を非導通状態に変化させるための動作を意味し、用語「オフ」とは、スイッチング素子が実際に非導通状態であることを意味する。
図1は、本発明によるスイッチング素子制御装置に関わる電源装置10Aの一実施例を示す主要回路図である。
本実施例の電源装置10Aは、図1に示すように、同期整流式の降圧型DC−DCコンバータである。具体的には、直列に接続されたメインスイッチング素子11及び同期整流用スイッチング素子12が、直流電源(図示せず)に並列に接続される。同期整流用スイッチング素子12のドレイン−ソース間には、平滑リアクトルと平滑コンデンサとが直列に接続され、平滑リアクトルと平滑コンデンサとの間から出力電圧VOUTが取り出される。メインスイッチング素子11及び同期整流用スイッチング素子12は、以下で詳説する態様で、交互にターンオン/ターンオフされ、直流電源の電圧VINを降圧し、平滑コンデンサに並列的に接続された負荷(図示せず)に、所望の出力電圧VOUTを供給する。尚、本例では、メインスイッチング素子11及び同期整流用スイッチング素子12は、MOSFET(metal oxide semiconductor field−effect transistor)からなる。
電源装置10Aは、PWM信号生成回路123と、デットタイム制御回路124Aと、メインスイッチング素子11及び同期整流用スイッチング素子12をそれぞれ駆動するための各ドライバ141,142と、デットタイム制御回路124Aのデットタイム検出器150には、メインスイッチング素子11のゲート・ソース間電圧Vgs1を検出する第1検出器130Aと、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2(同期整流用スイッチング素子12のゲートとグランド間の電圧Vgs2)を検出する第2検出器132Aとを備える。
デットタイム制御回路124Aは、PWM信号生成回路123からのPWM信号に基づいて、メインスイッチング素子11のゲートに印加されるゲート信号Vg1を生成すると共に、PWM信号生成回路123からのPWM信号、及び、デットタイム検出器150からのデットタイム検出結果に基づいて、同期整流用スイッチング素子12のゲートに印加されるゲート信号Vg2を生成する。後に詳説するが、メインスイッチング素子11をターンオン/オフするためのゲート信号Vg1のHigh/Lowの切り替え(スイッチングタイミング)は、PWM信号のデューティに支配され、同期整流用スイッチング素子12をターンオン/オフするためのゲート信号Vg2のHigh/Lowの切り替え(スイッチングタイミング)は、PWM信号のデューティ及びデットタイム検出結果に支配される。
図2は、図1に示す電源装置10Aに用いられてよいPWM信号生成回路の一例を示す回路図である。図2において、201,202は電圧制御定電流源、203〜206はダイオード、207はコンデンサ、208,209は抵抗、210はコンパレータである。
図2に示すPWM信号生成回路123は、キャリア周波数で互いに同期したパルス波とランプ波を生成する。即ち、PWM信号生成回路123は、ランプ波の立上がり時間がオンデューティとなり、ランプ波の立下がり時間がオフデューティとなるようなパルス波とランプ波を生成する。
概説すると、A点がLow(例えば0V)からHigh(例えば5V)になると、パルス波の立ち上がりエッジが形成され、これに同期して、電圧制御定電流源201からコンデンサ207への電流の流れが生じ、B点(ランプ波)の電位が徐々に増加していく。B点の電位が所定電位まで達するとコンパレータによりA点がLowに切り替わり、パルス波の立ち下がりエッジが形成され、コンデンサ207の電荷が放出されてB点の電位が下降される(ランプ波がリセットされる)。B点の電位が所定値まで下がると再びA点がLowからHighになり、以後同様の動作が繰り返され、互いに同期したパルス波とランプ波が周期的に生成される。尚、デューティは、電圧制御定電流源201,202の電圧を制御することで可変とされる。
次に、デットタイム制御回路124Aの基本動作について、図3〜図5を参照して説明する。
図3は、図1に示す電源装置10Aに用いられてよいデットタイム制御回路124Aの一例を示す回路図である。デットタイム制御回路124Aは、主に、デットタイム検出器150と、調整回路101と、ゲート信号生成回路とを含む。デットタイム制御回路124Aのデットタイム検出器150には、第1検出器130A及び第2検出器132Aが接続されている。
図4及び図5は、デットタイム制御回路124Aにより実現されるデットタイム制御の説明図であり、図3中の各ポイントa〜nでの出力波形を示す。
デットタイム制御回路124Aには、PWM信号生成回路123からパルス波cとランプ波iが入力される。
ランプ波iは、コンパレータ122の反転入力に入力される共に、レベルシフト回路102,103に入力される。レベルシフト回路102によりレベルシフトされたランプ波aは、コンパレータ105の反転入力及びコンパレータ106の非反転入力に入力される。レベルシフト回路103によりレベルシフトされたランプ波bは、コンパレータ107の非反転入力及びコンパレータ108の反転入力に入力される。尚、コンパレータ105,106,107,108は、内部にヒステリシスを有し、オフセットの少ない特性が望ましい。
パルス波cは、コンパレータ122の非反転入力に入力される共に、コンパレータ106の反転入力及びコンパレータ107の反転入力に入力される。パルス波cは、また、反転回路104に入力される。反転回路104においては、パルス波cは2.5Vを基準に反転される。反転されたパルス波dは、コンパレータ105の非反転入力及びコンパレータ108の非反転入力に入力される。
コンパレータ122においては、PWM信号生成回路123からのパルス波cとランプ波iの比較結果に応じて、メインスイッチング素子11を駆動するゲート信号Vg1が出力される(図5(B)参照)。
コンパレータ105においては、レベルシフト回路102によりレベルシフトされたランプ波aと、反転されたパルス波dとの比較結果に応じて、ターンオン遅れ信号eが出力される(図4(A)参照)。
コンパレータ106においては、レベルシフト回路102によりレベルシフトされたランプ波aと、パルス波cとの比較結果に応じて、ターンオン進み信号fが出力される(図4(B)参照)。
コンパレータ107においては、レベルシフト回路103によりレベルシフトされたランプ波bと、パルス波cとの比較結果に応じて、ターンオフ進み信号gが出力される(図4(C)参照)。
コンパレータ108においては、レベルシフト回路103によりレベルシフトされたランプ波bと、反転されたパルス波dとの比較結果に応じて、ターンオフ遅れ信号hが出力される(図4(D)参照)。
図4には、それぞれの信号について、メインスイッチング素子11のターンオフ/オンのタイミングに対して同期整流用スイッチング素子12のターンオン/オフのタイミングの遅れ又は進みが発生しない波形(図中、最も右)に対して、遅れ量又は進み量の異なる2種類のターン遅れ又は進みを発生させる波形が示されている。このように、レベルシフト回路102,103でのレベルシフト量の変化させることで、各種信号e、f、g、hにより実現される遅れ量ないし進み量を自由に変化させることができる。
調整回路101は、デットタイム検出器150からのデットタイム検出結果に基づいて、レベルシフト回路102,103でのレベルシフト量を調整すると共に、ON切替信号/OFF切替信号を出力することで、同期整流用スイッチング素子12のスイッチタイミングを最適化する。
具体的には、図3において、AND回路109,110、OR回路113及びNOT回路115がセレクタを構成しており、同期整流用スイッチング素子12のターンオンを遅らせる場合は、ON切替信号m(図5(A)参照)がLowに設定され、OR回路113からターンオン遅れ信号eが出力される。一方、同期整流用スイッチング素子12のターンオンを進ませる場合は、ON切替信号m(図5(A)参照)がHighに設定され、OR回路113からターンオン進み信号fが出力される。
同様に、図3において、AND回路111,112、OR回路114及びNOT回路116がセレクタを構成しており、同期整流用スイッチング素子12のターンオフを進ませる場合は、OFF切替信号n(図5(A)参照)がLowに設定され、OR回路114からターンオフ進み信号gが出力される。一方、同期整流用スイッチング素子12のターンオフを遅らせる場合は、OFF切替信号n(図5(A)参照)がHighに設定され、OR回路114からターンオフ遅れ信号hが出力される。
NOT回路117及びAND回路119は、上述の如く選択的に入力されるターンオン遅れ信号e又はターンオン進み信号fの立ち上がりエッジを検出して信号k(図5(A)参照)を出力する。同様に、NOT回路118及びNOR回路120は、上述の如く選択的に入力されるターンオフ進み信号g又はターンオフ遅れ信号hの立ち下がりエッジを検出して信号l(図5(A)参照)を出力する。AND回路119の出力はSRフリップフロップ121のS端子に接続され、NOR回路120の出力はSRフリップフロップ121のR端子に接続されている。
SRフリップフロップ121のQ出力は、S端子に入力される信号kがLowからHighになるとHighになり(セットされ)、R端子に入力される信号lがLowからHighになるとLowになる(リセットされる)。この結果、図5(A)に示すように、同期整流用スイッチング素子12を駆動するゲート信号Vg2が、SRフリップフロップ121のQ出力から出力される(図5(A)参照)。
このように図3に示すデットタイム制御回路124Aでは、ON切替信号/OFF切替信号により、同期整流用スイッチング素子12のターンオン及びターンオフのタイミングを進ませるか遅らせるかを自由に選択することができると共に、レベルシフト回路102,103でのレベルシフト量の変化させることで、その際のターンオン遅れ量ないし進み量及びターンオフ遅れ量ないし進み量を自由に変化させることができる。
次に、図6を参照して、デットタイム検出器150及び調整回路101の動作について説明する。図6は、上から、メインスイッチング素子11のゲート・ソース間電圧Vgs1の波形、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2の波形、ゲート信号Vg1の出力波形、ゲート信号Vg2の出力波形、及び、図3中の各ポイントo〜rでの出力波形を示す。
図6(A)及び図6(C)に示すように、ゲート信号Vg1がローからハイになると、ドライバ141(図1参照)がメインスイッチング素子11のゲート・ソース間電圧Vgs1を次第に上昇させる。この後、メインスイッチング素子11のゲートのミラー容量が充電されるため、ゲート・ソース間電圧Vgs1が変化しない期間(ミラー容量充電期間)に入る。即ち、図6(A)に示すように、ゲート・ソース間電圧Vgs1は、ゲート信号Vg1がローからハイになると、一旦上昇するものの、メインスイッチング素子11のゲートのミラー容量が充電完了となるまで略一定となる。ゲート・ソース間電圧Vgs1は、図6(A)に示すように、ミラー容量への充電が終了すると、再び上昇する。第1検出器130Aは、このミラー容量充電終了時点を検出すると、デットタイム検出器150にその旨の信号を出力する。
図6(B)及び図6(D)に示すように、ゲート信号Vg2がローになると、ドライバ142(図1参照)が同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2を次第に低下させる。第2検出器132Aは、ゲート・ソース間電圧Vgs2が所定閾値を下回る時点を検出すると、同期整流用スイッチング素子12がオフしたと判断して、デットタイム検出器150にその旨の信号を出力する。尚、本例では、同期整流用スイッチング素子12のターンオフ時にはメインスイッチング素子11のターンオフ時のように放電現象が明確にゲート・ソース間電圧Vgs2の波形に現れないことを考慮して、上述の如くゲート・ソース間電圧Vgs2が所定閾値を下回る時点を検出しているが、同期整流用スイッチング素子12のオフタイミングは、同期整流用スイッチング素子12のゲートのミラー容量への放電終了時点(図6の矢印X1参照)を検出することで検出されてもよい。
デットタイム検出器150は、第1検出器130A及び第2検出器132Aからの検出結果に基づいて、メインスイッチング素子11のゲートのミラー容量充電終了タイミングtceと、同期整流用スイッチング素子12のオフタイミングtoffとを比較することで、デットタイムDtを検出する。即ち、デットタイム検出器150は、オフタイミングtoffからミラー容量充電終了タイミングtceまでの期間を、メインスイッチング素子11のターンオン時のデットタイムTdとして検出する。
図6(E)は、メインスイッチング素子11がターンオンする際のデットタイムTdの検出結果を表す波形を示す。最も左側のターンオン時には、オフタイミングtoffがミラー容量充電終了タイミングtceよりも早く、正のデットタイムTd1が検出されている。左から2番目のターンオン時には、オフタイミングtoffがミラー容量充電終了タイミングtceよりも遅く、負のデットタイムTd3(過大なクロス)が検出されている。最も右側のターンオン時には、オフタイミングtoffがミラー容量充電終了タイミングtceと一致し、デットタイムTdがゼロの最適なスイッチングタイミングが検出されている。
図6(F)は、メインスイッチング素子11がターンオンする際の調整回路101の出力波形を示す。調整回路101の出力は、上述の如くレベルシフト回路103によるレベルシフト量を調整する役割をする。メインスイッチング素子11の最も左側のターンオン時には、調整回路101は、正のデットタイムTd1に対応して、同期整流用スイッチング素子12のターンオフを遅らせるべく、図6(F)に示すように、レベルシフト回路103でのランプ波bのレベルシフト量を、正のデットタイムTd1に応じて低下させる。これにより、図4(D)に示したように、ターンオフ遅れ信号hのターンオフ遅れ量が増加され、メインスイッチング素子11の次のターンオン時(左から2番目のターンオン時)には、図6(B)に示すように、今回のターンオン時に比べて、同期整流用スイッチング素子12のターンオフのタイミングが遅れることになる。メインスイッチング素子11の左から2番目のターンオン時には、調整回路101は、負のデットタイムTd3に対応して、同期整流用スイッチング素子12のターンオフを進ませるべく、図6(F)に示すように、レベルシフト回路103でのランプ波bのレベルシフト量を、負のデットタイムTd3に応じて増加させる。これにより、図4(D)に示したように、ターンオフ遅れ信号hのターンオフ遅れ量が減少され、メインスイッチング素子11の次のターンオン時(一番右側のターンオン時)には、図6(B)に示すように、今回のターンオン時に比べて、同期整流用スイッチング素子12のターンオフのタイミングが早まることになる。メインスイッチング素子11の一番右側のターンオン時には、同期整流用スイッチング素子12のオフタイミングtoffがメインスイッチング素子11のミラー容量充電終了タイミングtceと一致するので、調整回路101は、図6(F)に示すように、レベルシフト回路103でのランプ波bのレベルシフト量を変化させずに維持する。
一方、図6(A)及び図6(C)に示すように、ゲート信号Vg1がハイからローになると、ドライバ141(図1参照)がメインスイッチング素子11のゲート・ソース間電圧Vgs1を次第に低下させる。この後、メインスイッチング素子11のゲートのミラー容量が放電されるため、ゲート・ソース間電圧Vgs1が変化しない期間(ミラー容量放電期間)に入る。即ち、図6(A)に示すように、ゲート・ソース間電圧Vgs1は、ゲート信号Vg1がハイからローになると、一旦下降するものの、メインスイッチング素子11のゲートのミラー容量が放電完了となるまで略一定となる。ゲート・ソース間電圧Vgs1は、図6(A)に示すように、ミラー容量からの放電が終了すると、再び下降する。第1検出器130Aは、このミラー容量放電開始時点を検出すると、デットタイム検出器150にその旨の信号を出力する。
図6(B)及び図6(D)に示すように、ゲート信号Vg2がハイになると、ドライバ142(図1参照)が同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2を次第に上昇させる。第2検出器132Aは、ゲート・ソース間電圧Vgs2が所定閾値を上回る時点を検出すると、同期整流用スイッチング素子12がオンしたと判断して、デットタイム検出器150にその旨の信号を出力する。尚、同期整流用スイッチング素子12のオンタイミングは、同期整流用スイッチング素子12のゲートのミラー容量への充電開始時点(図6の矢印X2参照)を検出することで検出されてもよい。
デットタイム検出器150は、第1検出器130A及び第2検出器132Aからの検出結果に基づいて、メインスイッチング素子11のゲートのミラー容量放電開始タイミングtdsと、同期整流用スイッチング素子12のオンタイミングtonとを比較することで、デットタイムを検出する。即ち、デットタイム検出器150は、メインスイッチング素子11のミラー容量放電開始タイミングtdsから同期整流用スイッチング素子12のオンタイミングtonまでの期間を、メインスイッチング素子11のターンオフ時のデットタイムTdとして検出する。
図6(G)は、メインスイッチング素子11がターンオフする際のデットタイムTdの検出結果を表す波形を示す。最も左側のターンオフ時には、ミラー容量放電開始タイミングtdsがオンタイミングtonよりも早く、正のデットタイムTd2が検出されている。左から2番目のターンオン時には、オンタイミングtonがミラー容量放電開始タイミングtdsよりも早く、負のデットタイムTd4(過大なクロス)が検出されている。最も右側のターンオン時には、オンタイミングtonがミラー容量放電開始タイミングtdsと一致し、デットタイムTdがゼロの最適なスイッチングタイミングが検出されている。
図6(H)は、メインスイッチング素子11がターンオフする際の調整回路101の出力波形を示す。調整回路101の出力は、上述の如くレベルシフト回路103によるレベルシフト量を調整する役割をする。メインスイッチング素子11の最も左側のターンオフ時には、調整回路101は、正のデットタイムTd2に対応して、同期整流用スイッチング素子12のターンオンを進ませるべく、図6(H)に示すように、レベルシフト回路103でのランプ波aのレベルシフト量を、正のデットタイムTd2に応じて低下させる。これにより、図4(A)に示したように、ターンオン遅れ信号eのターンオン遅れ量が減少され、メインスイッチング素子11の次のターンオフ時(左から2番目のターンオフ時)には、図6(B)に示すように、今回のターンオフ時に比べて、同期整流用スイッチング素子12のターンオンのタイミングが早まることになる。メインスイッチング素子11の左から2番目のターンオフ時には、調整回路101は、負のデットタイムTd4(過大なクロス)に対応して、同期整流用スイッチング素子12のターンオンを遅らせるべく、図6(H)に示すように、レベルシフト回路103でのランプ波aのレベルシフト量を、負のデットタイムTd4に応じて増加させる。これにより、図4(A)に示したように、ターンオン遅れ信号eのターンオン遅れ量が増加され、メインスイッチング素子11の次のターンオフ時(一番右側のターンオフ時)には、図6(B)に示すように、今回のターンオフ時に比べて、同期整流用スイッチング素子12のターンオンのタイミングが遅れることになる。メインスイッチング素子11の一番右側のターンオフ時には、同期整流用スイッチング素子12のオンタイミングtonがメインスイッチング素子11のミラー容量放電開始タイミングtdsと一致するので、調整回路101は、図6(F)に示すように、レベルシフト回路103でのランプ波aのレベルシフト量を変化させずに維持する。
図7は、図6に示したデットタイム検出器150及び調整回路101の動作により実現される貫通電流及びリカバリー電流の低減作用を示す動作波形図である。図7は、上から、メインスイッチング素子11のゲート・ソース間電圧Vgs1の波形、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2の波形、メインスイッチング素子11に流れる電流I1(図1参照)の波形、及び、同期整流用スイッチング素子12に流れる電流I2(図1参照)の波形を示す。尚、図7(A)及び図7(B)の波形は、図6(A)及び図6(B)の波形と同一である。即ち、図7(C)及び図7(D)は、図6に示したデットタイム調整により実現される電流I1及びI2の波形をそれぞれ示す。
図7に示すように、メインスイッチング素子11の最初のターンオン時(図の最も左側)では、上述の如く同期整流用スイッチング素子12のオフタイミングtoffがメインスイッチング素子11のミラー容量充電終了タイミングtceよりもすぎるため、リカバリー電流が発生する。メインスイッチング素子11の2番目のターンオン時(図の最も左側)では、上述の如く同期整流用スイッチング素子12のオフタイミングtoffがメインスイッチング素子11のミラー容量充電終了タイミングtceよりも遅すぎるため、貫通電流が大きく流れる。同様に、メインスイッチング素子11の2番目のターンオフ時では、上述の如く同期整流用スイッチング素子12のオンタイミングtonがメインスイッチング素子11のミラー容量放電開始タイミングtdsよりも早すぎるため、貫通電流が大きく流れる。一方、メインスイッチング素子11の3番目のターンオン時(図の最も右側)では、上述の如く同期整流用スイッチング素子12のオフタイミングtoffがメインスイッチング素子11のミラー容量充電終了タイミングtceと一致するので、貫通電流が大きく流れるのが防止されつつ、適切なクロスによりリカバリー電流が低減される。同様に、メインスイッチング素子11の3番目のターンオフ時では、上述の如く同期整流用スイッチング素子12のオンタイミングtonがメインスイッチング素子11のミラー容量放電開始タイミングtdsと一致するので、貫通電流が大きく流れるのが防止される。
このように本実施例によれば、メインスイッチング素子11のミラー容量充電終了タイミングtce及びミラー容量放電開始タイミングtdsに、同期整流用スイッチング素子12のオフタイミングtoff及びオンタイミングtonをそれぞれ合わせることで、貫通電流が大きく流れるのを防止しつつ、スイッチングタイミングを最適にクロスさせてリカバリー損失を低減することができる。また、スイッチング時のサージ電圧が低減されるので、メインスイッチング素子11等の耐性を下げることも可能となる。
図8は、本実施例の電源装置10Aにより実行可能なスイッチング制御方法の一例を示すフローチャートである。図8に示す処理は、メインスイッチング素子11がターンオンする際のスイッチング制御方法に関するものである。
ステップ1でスイッチング制御が開始されると、ステップ2において、初期設定が行われる。初期設定では、スイッチング間隔Ts(1)が初期値xに設定されると共に、スイッチング間隔Tsを短くするフラグf=−1が設定される。スイッチング間隔Tsとは、同期整流用スイッチング素子12をターンオフする時からメインスイッチング素子11をターンオンする時までの時間、即ち、ゲート信号Vg2がHighからLowに切り替わる時からゲート信号Vg1がLowからHighに切り替わる時までの時間をいう。スイッチング間隔Tsは、ゲート信号Vg1をLowからHighにしてからゲート信号Vg2をHighからLowにすることでスイッチングタイミングをクロスさせる必要上、負の値となりうる。初期値xは、安全側の正の値(クロスさせない値)であってよい。尚、スイッチング間隔Ts(k)の“k” (=0,1,2...)は、k回目のスイッチング周期であることを表し、スイッチング間隔Ts(1)は初回のスイッチング周期であることを表す。
ステップ3では、今回のスイッチング間隔Ts(k)に基づくスイッチング制御実行時のデットタイムTdが検出される。即ち、メインスイッチング素子11のゲートのミラー容量充電終了タイミングtceから、同期整流用スイッチング素子12のオフタイミングtoffまでの差の時間であるデットタイムTd(=tce−toff)が検出され、その絶対値が今回値Tdhold(NEW)として保持される。
ステップ4では、今回値Tdhold(NEW)が前回値Tdhold(OLD)として保持される。
ステップ5では、スイッチング間隔Tsの変更処理が実行される。このとき、フラグの値が「−1」のときは、今回のスイッチング間隔Ts(k)は、前回のスイッチング間隔Ts(k−1)から所定値αを引いた値に設定される。即ち、Ts(k)=Ts(k−1)−α。一方、フラグの値が「1」のときは、今回のスイッチング間隔Ts(k)は、前回のスイッチング間隔Ts(k−1)に所定値αを足した値に設定される。即ち、Ts(k)=Ts(k−1)+α。今回が初回のルーチンである場合には、ステップ2でフラグf=−1が設定されるので、Ts(2)=x−αとされる。
ステップ6では、ステップ5で設定したスイッチング間隔Ts(k)を用いた際の、デットタイムTd(k)が検出され、その絶対値が今回値Tdhold(NEW)として保持される。
ステップ7では、ステップ6で検出したデットタイムTdの今回値Tdhold(NEW)と、ステップ4で保持されたデットタイムTdの前回値Tdhold(OLD)とが比較される。比較の結果、今回値Tdhold(NEW)が前回値Tdhold(OLD)より小さい場合は、ステップ8に進み、それ以外の場合は、ステップ9に進む。
ステップ8では、スイッチング間隔Tsを短くするフラグf=−1が設定されて、ステップ4に戻る。従って、その後のステップ5での処理では、即ち次のスイッチング周期(k+1)では、スイッチング間隔Ts(k+1)が所定値αだけ減少されることになる。
即ち、Ts(k+1)=Ts(k)−α。
ステップ9では、スイッチング間隔Tsを長くするフラグf=1が設定されて、ステップ4に戻る。従って、その後のステップ5での処理では、即ち次のスイッチング周期(k+1)では、スイッチング間隔Ts(k+1)が所定値αだけ増加されることになる。
即ち、Ts(k+1)=Ts(k)+α。
このように本実施例では、メインスイッチング素子11のターンオン時に検出されるデットタイムが減少した場合には、次回のターンオン時のスイッチング間隔Tsを所定時間幅αで減少させ、逆にデットタイムが増加した場合には、次回のターンオン時のスイッチング間隔Tsを所定時間幅αで増加させる。これにより、デットタイムがゼロとなるようにスイッチング間隔が最適化されるので、スイッチング損失の少ないスイッチング制御を実現することができる。
尚、図8に示す例では、メインスイッチング素子11のターンオフが実行される毎に、検出されるデットタイムが前回値と比較され、デットタイムが減少する方向に次回メインスイッチング素子ターンオフ時のスイッチング間隔Tsが決定されているが、メインスイッチング素子11のターンオフが実行される毎に、検出されるデットタイムがゼロと比較され、デットタイムがゼロになるように次回メインスイッチング素子ターンオフ時のスイッチング間隔Tsを決定することとしてもよい。
また、図8に示す例は、メインスイッチング素子11がターンオンする際のスイッチング制御方法に関するものであるが、メインスイッチング素子11がターンオフする際のスイッチング制御方法についても同様であってよい。即ち、同期整流用スイッチング素子12のオンタイミングtonから、メインスイッチング素子11のゲートのミラー容量放電開始タイミングtdsまでの差の時間をデットタイムTd(=ton−tds)として検出し、当該デットタイムTdが前回値よりも小さくなるように(或いはゼロになるように)、同期整流用スイッチング素子12のターンオフのタイミング(ゲート信号Vg2をHighからLowに切り替えるタイミング)を調整すればよい。また、例えば初回のスイッチングにおいて、メインスイッチング素子11のゲートのミラー容量放電開始タイミングtdsで、ゲート信号Vg2が依然としてLowである場合には、直ちにゲート信号Vg2をLowからHighに切り替えることとしてよい。この場合、その際のスイッチング間隔Tsを初期値xとして次回周期以後のスイッチング間隔Tsが決定されてよい。
図9は、実施例2に関わる電源装置10Bを示す主要回路図である。実施例2は、第2検出器132Aに代えて、負荷に流れる電流を検出する負荷電流検出器134Bを有する点が、主に上述の実施例1と異なる。以下、上述の実施例1と同様の構成については、同様の参照符号を付して説明を省略ないし簡略化する。
デットタイム制御回路124Bには、図9に示すように、第1検出器130B及び負荷電流検出器134Bが接続されている。図9に示す負荷電流検出器134Bは、平滑リアクトルの後段の電圧(DC−DCコンバータの出力電圧)を、負荷電流として検出する。第1検出器130Bは、メインスイッチング素子11をターンオンする際、メインスイッチング素子11のミラー容量充電期間の開始タイミングtcsを検出する。また、第1検出器130Bは、メインスイッチング素子11をターンオフする際、メインスイッチング素子11のゲート・ソース間電圧Vgs1に基づいて、メインスイッチング素子11のミラー容量放電期間の開始タイミングtdsを検出する。
図10は、図9に示す電源装置10Bに用いられてよいデットタイム制御回路124Bの一例を概略的に示す回路図である。デットタイム制御回路124Bは、主に、調整回路301と、Vg1回路301及びVg2回路303からなるゲート信号生成回路とを含む。Vg1回路301は、PWM信号生成回路123からのPWM信号に基づいて、メインスイッチング素子11のゲートに印加されるゲート信号Vg1を生成する。Vg2回路303は、PWM信号生成回路123からのPWM信号、及び、調整回路301からの指示信号(遅延時間)に基づいて、同期整流用スイッチング素子12のゲートに印加されるゲート信号Vg2を生成する。
図11は、実施例2に関わる電源装置10Bの主要な動作波形を示す図である。図11には、デットタイムTdがゼロの最適なスイッチングタイミングが実現される際の動作波形を示し、上から順に、メインスイッチング素子11のゲート・ソース間電圧Vgs1の波形、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2の波形、ゲート信号Vg1の出力波形、ゲート信号Vg2の出力波形、及び、遅延時間設定用のパルス波の波形を示す。
デットタイム制御回路124Bは、メインスイッチング素子11をターンオンする際、第1検出器130Bからの検出結果に基づいて、メインスイッチング素子11のミラー容量充電終了タイミングtceから所定の遅延時間Tdel後に、同期整流用スイッチング素子12をターンオフさせるためにゲート信号Vg2をHighからLowに切り替える。遅延時間Tdelは、図11に示すように、メインスイッチング素子11のミラー容量充電終了タイミングtceに、同期整流用スイッチング素子12のオフタイミング(同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2が所定閾値を下回る時点)が一致するように設定される。遅延時間Tdelは、ミラー容量充電期間と、ゲート信号Vg2がローになってから同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2が所定閾値を下回るまでの時間との関係を、予め試験等により導出しておき、当該導出した関係に基づいて設定された固定値であってよい。但し、好ましくは、本実施例のように、遅延時間Tdelは、負荷電流検出器134Bにより検出される負荷電流に応じて可変される。これは、同期整流用スイッチング素子12のミラー容量充電期間は、メインスイッチング素子11に流れる電流の大きさ(即ち、負荷電流の大きさ)に依存して、変化するからである。この場合も、同様に、ミラー容量充電期間と、ゲート信号Vg2がローになってから同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2が所定閾値を下回るまでの時間との関係を、予め試験等により負荷電流の大きさを変化させながら導出しておき、当該導出した関係(例えばマップにより保持)に基づいて遅延時間Tdelが可変されてよい。
デットタイム制御回路124Bは、図11に示すように、メインスイッチング素子11をターンオフする際、第1検出器130Bからの検出結果に基づいて、メインスイッチング素子11のゲートのミラー容量放電開始タイミングtdsを検出すると、直ちにゲート信号Vg2をLowからHighに切り替える。
図12は、実施例2に関わる電源装置10Bにより実現される貫通電流及びリカバリー電流の低減作用を示す動作波形図である。図12には、デットタイムTdがゼロの最適なスイッチングタイミングが実現される際の動作波形を示し、上から順に、メインスイッチング素子11のゲート・ソース間電圧Vgs1の波形、遅延時間設定用のパルス波の波形、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2の波形、メインスイッチング素子11に流れる電流I1(図9参照)の波形、及び、同期整流用スイッチング素子12に流れる電流I2(図9参照)の波形を示す。
図12に示すように、メインスイッチング素子11のターンオン時では、上述の如く遅延時間Tdelの適切な設定により、同期整流用スイッチング素子12のオフタイミングtoffがメインスイッチング素子11のミラー容量充電終了タイミングtceと一致するので、貫通電流が大きく流れるのが防止されつつ、適切なクロスによりリカバリー電流が低減される。同様に、メインスイッチング素子11のターンオフ時では、上述の如くメインスイッチング素子11のゲートのミラー容量放電開始タイミングtdsを検出して、同期整流用スイッチング素子12のターンオンのタイミングを決定するので、効率の良いスイッチングを実現することができる。
本実施例によれば、上述の如く同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2を検出する手段を有していないので、上述の実施例1のように、名メインスイッチング素子11のミラー容量充電終了タイミングtceに、同期整流用スイッチング素子12のオフタイミングを、フィードバック的に適合させることができないが、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2を検出する必要のない簡易で低コストな構成により、貫通電流が大きく流れるのを防止しつつ、スイッチングタイミングを最適にクロスさせてリカバリー損失を低減することができる。
尚、本実施例において、遅延時間Tdelが過大に設定されている場合等であって、メインスイッチング素子11のゲートのミラー容量充電終了タイミングtceで、ゲート信号Vg2が依然としてHighである場合には、クロスが過大であるため、直ちにゲート信号Vg2をHighからLowに切り替えることとしてよい。
図13は、実施例3に関わる電源装置10Cを示す主要回路図である。実施例3は、第1検出器130Aを無くした点が、主に上述の実施例1と異なる。以下、上述の実施例1と同様の構成については、同様の参照符号を付して説明を省略ないし簡略化する。デットタイム制御回路124Cには、第2検出器132Cが接続されている。
デットタイム制御回路124Cは、図10に示したデットタイム制御回路124Bと同様、調整回路301と、Vg1回路301及びVg2回路303からなるゲート信号生成回路とを含む。Vg1回路301は、PWM信号生成回路123からのPWM信号に基づいて、メインスイッチング素子11のゲートに印加されるゲート信号Vg1を生成する。Vg2回路303は、PWM信号生成回路123からのPWM信号、及び、調整回路301からの指示信号(遅延時間)に基づいて、同期整流用スイッチング素子12のゲートに印加されるゲート信号Vg2を生成する。
図14は、同期整流用スイッチング素子12の寄生成分等価回路を示す。図14において、参照符号101aは、ゲート・ドレイン間容量を表し、参照符号101bは、ゲート・ソース間容量を表し、参照符号101cは、ドレイン・ソース間容量を表し、101dは寄生ダイオードを表し、参照符号G,D,Sは、それぞれゲート端子、ドレイン端子、ソース端子をそれぞれ表す。後述のゲート・ソース間電圧Vgs2の持ち上がり又は持ち下がりは、ドレイン・ソース間の電位の上昇又は下降時に生ずるこれらの寄生容量101a、101b、101cの充電又は放電に起因して発生する。
図15は、実施例3に関わる電源装置10Cの主要な動作波形を示す図である。図15には、デットタイムTdがゼロの最適なスイッチングタイミングが実現される際の動作波形を示し、上から順に、メインスイッチング素子11のゲート・ソース間電圧Vgs1の波形、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2の波形、メインスイッチング素子11に流れる電流I1(図9参照)の波形、メインスイッチング素子11と同期整流用スイッチング素子12との中点電圧(交点電圧)V1の波形、ゲート信号Vg1の出力波形、ゲート信号Vg2の出力波形、及び、遅延時間設定用のパルス波の波形を示す。
図15(A)及び図15(E)に示すように、ゲート信号Vg1がローからハイになると、ドライバ141(図13参照)がメインスイッチング素子11のゲート・ソース間電圧Vgs1を次第に上昇させる。ゲート・ソース間電圧Vgs1が上昇すると、図15(D)に示すように、電流I1が略0Aから上昇し始める。これに伴って、図15(C)に示すように、中点電圧V1が上昇する。中点電圧V1が上昇すると、図15(B)に示すように、同期整流用スイッチング素子12の寄生容量に従って同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2が持ち上がる。第2検出器132Cは、メインスイッチング素子11をターンオンする際に、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2をモニタし、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2が所定閾値を越えると、ゲート・ソース間電圧Vgs2の持ち上がりが発生したと判断し、その旨の信号をデットタイム制御回路124Cに出力する。所定閾値は、同期整流用スイッチング素子12のハイ出力ゲート電圧よりも大きな値であって、持ち上がリ時に増加しうる電圧の大きさに応じた適切な値に設定される。
デットタイム制御回路124Cは、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2の持ち上がりが検出されると、同期整流用スイッチング素子12をターンオフさせるためにゲート信号Vg2をHighからLowに切り替える。より好ましくは、デットタイム制御回路124Cは、図15(F)に示すように、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2の持ち上がり検出時点から所定の遅延時間Tdel後に、同期整流用スイッチング素子12をターンオフさせるためにゲート信号Vg2をHighからLowに切り替える。
ゲート信号Vg2がHighからLowに切り替えられると、ドライバ142(図13参照)が同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2を次第に下降させる。ゲート・ソース間電圧Vgs2は、図15(B)及びに図15(D)示すように、電流I1が略0Aから上昇し始めた後コイル電流ILと略同じ電流となる前までには(好ましくはコイル電流ILと略同じ電流となるタイミングで)、同期整流用スイッチング素子12をオフにする電圧まで下降される。即ち、遅延時間Tdelは、好ましくは、上述の実施例2と同様の考え方で、メインスイッチング素子11のミラー容量充電終了タイミングtce(コイル電流ILと略同じ電流となるタイミング)に、同期整流用スイッチング素子12のオフタイミング(同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2が所定閾値を下回る時点)が一致するように設定される。遅延時間Tdelは、ゲート・ソース間電圧Vgs2の持ち上がり検出時点から電流I1がコイル電流ILになる時点までの時間と、ゲート信号Vg2がローになってから同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2が所定閾値を下回るまでの時間との関係を、予め試験等により導出しておき、当該導出した関係に基づいて設定された固定値であってよい。電流I1がコイル電流ILになるまでの時間は、負荷電流により変化するので、遅延時間Tdelは、負荷電流や回路遅延に対応した値に設定される。
同様に、図15(A)及び図15(E)に示すように、ゲート信号Vg1がハイからローになると、ドライバ142(図13参照)がメインスイッチング素子11のゲート・ソース間電圧Vgs1を次第に下降させる。この後、図15(C)に示すように、中点電圧V1が低下する。中点電圧V1が低下すると、図15(B)に示すように、同期整流用スイッチング素子12の寄生容量に従って同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2が持ち下がる。第2検出器132Cは、メインスイッチング素子11をターンオフする際に、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2をモニタし、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2が所定閾値を下回ると、ゲート・ソース間電圧Vgs2の持ち下がりが発生したと判断し、その旨の信号をデットタイム制御回路124Cに出力する。所定閾値は、同期整流用スイッチング素子12のロー出力ゲート電圧よりも小さい値であって、持ち下がり時に減少しうる電圧の大きさに応じた適切な値に設定される。
デットタイム制御回路124Cは、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2の持ち下がりが検出されると、図15(F)に示すように、同期整流用スイッチング素子12をターンオンさせるためにゲート信号Vg2をLowからHighに切り替える。
本実施例によれば、メインスイッチング素子11のターンオン時では、上述の如く同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2の持ち上がりを検出して、同期整流用スイッチング素子12のオフタイミングtoffを、メインスイッチング素子11のミラー容量充電終了タイミングtceと一致するように調整するので、貫通電流が大きく流れるのが防止されつつ、適切なクロスによりリカバリー電流が低減される。同様に、メインスイッチング素子11のターンオフ時では、上述の如く同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2の持ち下がりを検出して、同期整流用スイッチング素子12のターンオンのタイミングを決定するので、効率の良いスイッチングを実現することができる。
尚、本実施例において、負荷電流が小さい場合には上記の持ち上がり及び持ち下がりの検出が困難になるのを鑑みて、負荷電流が所定値よりも大きい場合に限って、上述の持ち上がり及び持ち下がりの検出結果に基づくスイッチング制御を実行することとしてもよい。また、同様の考え方で、他のオンオフ切換条件と組み合わせてもよく、この場合、持ち上がり及び持ち下がりが検出された場合だけ、当該検出結果に基づいてゲート信号Vg2のHigh/Loの切替を実現し、負荷電流が小さく持ち上がり及び持ち下がりが検出されない場合には、他のオンオフ切換条件に基づいてゲート信号Vg2のHigh/Loの切替を実現してもよい。
図16は、実施例4に関わる電源装置10Dを示す主要回路図である。実施例4は、負荷電流検出器134Dを追加した点が、主に上述の実施例3と異なる。以下、上述の実施例1と同様の構成については、同様の参照符号を付して説明を省略ないし簡略化する。
デットタイム制御回路124Dには、図16に示すように、第2検出器132D及び負荷電流検出器134Dが接続されている。図16に示す負荷電流検出器134Dは、平滑リアクトルの後段の電圧(DC−DCコンバータの出力電圧)を、負荷電流として検出する。第2検出器132Dは、メインスイッチング素子11をターンオンする際、メインスイッチング素子11のミラー容量充電期間の開始タイミングtcsを検出する。また、第2検出器132Dは、メインスイッチング素子11をターンオンする際、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2の持ち上がりを検出すると共に、メインスイッチング素子11をターンオフする際、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2の持ち下がりを検出する。
デットタイム制御回路124Dは、同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2の持ち上がりが検出されると、当該検出時点から所定の遅延時間Tdel後に、同期整流用スイッチング素子12をターンオフさせるためにゲート信号Vg2をHighからLowに切り替える。本実施例では、デットタイム制御回路124Dは、所定の遅延時間Tdelを、負荷電流検出器134Dにより検出される負荷電流に応じて可変させる。これは、同期整流用スイッチング素子12のミラー容量充電期間(電流I1が略0Aから上昇し始めてからコイル電流ILと略同じ電流となるまでの時間)は、メインスイッチング素子11に流れる電流の大きさ(即ち、負荷電流の大きさ)に依存して、変化するからである。この場合、電流I1が略0Aから上昇し始めてからコイル電流ILと略同じ電流となるまでの時間と、ゲート信号Vg2がローになってから同期整流用スイッチング素子12のゲート・ソース間電圧Vgs2が所定閾値を下回るまでの時間との関係を、予め試験等により負荷電流の大きさを変化させながら導出しておき、当該導出した関係(例えばマップにより保持)に基づいて可変されてよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例では、メインスイッチング素子11及び同期整流用スイッチング素子12は、MOSFETからなっているが、メインスイッチング素子11’及び同期整流用スイッチング素子12’は、図17に示すように、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)からなってもよい。この場合、上記の説明において、メインスイッチング素子11の「ゲート・ソース間電圧Vgs1」及び同期整流用スイッチング素子12の「ゲート・ソース間電圧Vgs2」を、メインスイッチング素子11’の「ゲート・エミッタ間電圧Vge1」及び同期整流用スイッチング素子12’の「ゲート・エミッタ間電圧Vge2」とそれぞれ置き替える(読み替える)。このようなIGBTを用いた構成によっても、上述の実施例と同様、貫通電流が大きく流れるのを防止しつつ、スイッチングタイミングを最適にクロスさせてリカバリー損失を低減することは可能である。
また、上述の実施例では、出力電圧VOUTを決定するメインスイッチング素子11のスイッチングタイミングはPWM信号のデューティのみに支配されており、デットタイムTdの調整は、専ら、同期整流用スイッチング素子12のスイッチングタイミングのみを可変して実現されている。これにより、PWM信号のデューティを変化させることなく、デットタイムTdを調整できる。これとは対照的に、メインスイッチング素子11のスイッチングタイミングを可変してデットタイムTdの調整を行う構成では、PWM信号で調整されたデューティを再調整する必要が生じ、フィードフォワード制御及びフィードバック制御の特性が低下する。但し、本発明は、かかる構成を除外するものではなく、かかる構成においても、貫通電流が大きく流れるのを防止しつつ、スイッチングタイミングを最適にクロスさせてリカバリー損失を低減することは可能である。
本発明によるスイッチング素子制御装置に関わる電源装置10Aの一実施例を示す主要回路図である。 PWM信号生成回路123の一例を示す回路図である。 図1に示す電源装置10Aに用いられてよいデットタイム制御回路124Aの一例を示す回路図である。 デットタイム制御回路124Aにより実現されるデットタイム制御時の各ポイントでの出力波形を示す図である(その1)。 デットタイム制御回路124Aにより実現されるデットタイム制御時の各ポイントでの出力波形を示す図である(その2)。 デットタイム検出器150及び調整回路101の動作波形を示す図である。 図6に示したデットタイム検出器150及び調整回路101の動作により実現される貫通電流及びリカバリー電流の低減作用を示す動作波形図である。 本実施例の電源装置10Aにより実行可能なスイッチング制御方法の一例を示すフローチャートである。 実施例2に関わる電源装置10Bを示す主要回路図である。 図9に示す電源装置10Bに用いられてよいデットタイム制御回路124Bの一例を概略的に示す回路図である。 実施例2に関わる電源装置10Bの主要な動作波形を示す図である。 実施例2に関わる電源装置10Bにより実現される貫通電流及びリカバリー電流の低減作用を示す動作波形図である。 実施例3に関わる電源装置10Cを示す主要回路図である。 同期整流用スイッチング素子12の寄生成分等価回路を示す図である。 実施例3に関わる電源装置10Cの主要な動作波形を示す図である。 実施例4に関わる電源装置10Dを示す主要回路図である。 IGBTをスイッチング素子として用いる電源装置の一実施例を示す主要回路図である。
符号の説明
10A〜10D 電源装置
11 メインスイッチング素子
12 同期整流用スイッチング素子
123 PWM信号生成回路
124A〜124D デットタイム制御回路
130A、130B 第1検出器
132A、132C、132D 第2検出器
134B、134D 負荷電流検出器

Claims (23)

  1. 直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、
    第1スイッチング素子のゲートとソース間の電圧を検出するゲート・ソース間電圧検出手段とを備え、
    ゲート・ソース間電圧検出手段の出力結果に基づいて、第1スイッチング素子のターンオンの際に生ずる第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量への充電を検出し、該充電の検出結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオフのタイミングを調整することを特徴とする、スイッチング素子制御装置。
  2. 第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量への充電が終了するタイミングに合わせて、第2スイッチング素子のターンオフのタイミングを調整する、請求項1にスイッチング素子制御装置。
  3. 第1スイッチング素子のターンオンの際における第1スイッチング素子のゲート・ソース間電圧が上昇してから略一定となってその後再び上昇する当該上昇再開タイミングを検出し、
    該検出した上昇再開タイミングに合わせて、第2スイッチング素子のターンオフのタイミングを調整する、請求項1又は2にスイッチング素子制御装置。
  4. 第2スイッチング素子のゲートとソース間の電圧を検出する第2ゲート・ソース間電圧検出手段を備え、
    第2ゲート・ソース間電圧検出手段の出力結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオフの際に生ずる第2スイッチング素子のゲート・ミラー容量への放電を検出し、該放電の検出結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオフのタイミングを調整する、請求項1〜3のいずれかに記載のスイッチング素子制御装置。
  5. 第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量への充電が終了するタイミングと、第2スイッチング素子のゲート・ミラー容量への放電が開始するタイミングと、を略一致させる、請求項4に記載のスイッチング素子制御装置。
  6. 第1スイッチング素子のターンオンの際における第1スイッチング素子のゲート・ソース間電圧が上昇してから略一定となってその後再び上昇する当該上昇再開タイミングと、第2スイッチング素子のターンオフの際における第2スイッチング素子のゲート・ソース間電圧が所定値を下回るタイミングと、を略一致させる、請求項5にスイッチング素子制御装置。
  7. 第1スイッチング素子のターンオンの際における第1スイッチング素子のゲート・ソース間電圧がその上昇途中に一時的に略一定となる当該電圧一定期間開始タイミングを検出し、
    該検出した電圧一定期間開始タイミングから所定の遅延時間が経過した後に、第2スイッチング素子に対するゲート信号をHighからLoに切替える、請求項1〜3のいずれかに記載のスイッチング素子制御装置。
  8. 前記所定の遅延時間が経過する前に第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量への充電が終了した場合には、第2スイッチング素子に対するゲート信号をHighからLoに切替える、請求項7にスイッチング素子制御装置。
  9. 負荷に流れる電流を検出する負荷電流検出手段を備え、
    前記所定の遅延時間を、負荷電流の大きさに応じて変化させる、請求項7又は8にスイッチング素子制御装置。
  10. 直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、
    第1スイッチング素子のゲートとソース間の電圧を検出するゲート・ソース間電圧検出手段とを備え、
    ゲート・ソース間電圧検出手段の出力結果に基づいて、第1スイッチング素子のターンオフの際に生ずる第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量からの放電を検出し、該放電の検出結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオンのタイミングを調整することを特徴とする、スイッチング素子制御装置。
  11. 第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量からの放電が開始するタイミングに合わせて、第2スイッチング素子のターンオンのタイミングを調整する、請求項10にスイッチング素子制御装置。
  12. 第1スイッチング素子のターンオフの際における第1スイッチング素子のゲート・ソース間電圧がその下降途中に一時的に略一定となる当該電圧一定期間開始タイミングを検出し、
    該検出した電圧一定期間開始タイミングに合わせて、第2スイッチング素子のターンオンのタイミングを調整する、請求項10又は11にスイッチング素子制御装置。
  13. 第2スイッチング素子のゲートとソース間の電圧を検出する第2ゲート・ソース間電圧検出手段を備え、
    第2ゲート・ソース間電圧検出手段の出力結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオンの際に生ずる第2スイッチング素子のゲート・ミラー容量への充電を検出し、該充電の検出結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオンのタイミングを調整する、請求項10〜12のいずれかに記載のスイッチング素子制御装置。
  14. 第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量への放電が開始するタイミングと、第2スイッチング素子のゲート・ミラー容量への充電が開始するタイミングと、を略一致させる、請求項13に記載のスイッチング素子制御装置。
  15. 第1スイッチング素子のターンオフの際における第1スイッチング素子のゲート・ソース間電圧がその下降途中に一時的に略一定となる当該電圧一定期間開始タイミングと、第2スイッチング素子のターンオンの際における第2スイッチング素子のゲート・ソース間電圧が上昇してから所定値を上回るタイミングと、を略一致させる、請求項14にスイッチング素子制御装置。
  16. 第1スイッチング素子のゲート・ミラー容量への放電が開始しても第2スイッチング素子に対するゲート信号がLoである場合には、第2スイッチング素子に対するゲート信号をLoからHighに切替える、請求項10にスイッチング素子制御装置。
  17. 直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、
    第2スイッチング素子のゲートとソース間の電圧を検出するゲート・ソース間電圧検出手段とを備え、
    ゲート・ソース間電圧検出手段の出力結果に基づいて、第1スイッチング素子のターンオンの際に生ずる第2スイッチング素子のゲート・ソース間電圧の持ち上がりを検出し、該持ち上がりの検出結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオフのタイミングを調整することを特徴とする、スイッチング素子制御装置。
  18. 第2スイッチング素子のゲート・ソース間電圧が所定値よりも大きくなる時点から所定の遅延時間後に、第2スイッチング素子に対するゲート信号をHighからLoに切替える、請求項17に記載のスイッチング素子制御装置。
  19. 直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、
    第2スイッチング素子のゲートとソース間の電圧を検出するゲート・ソース間電圧検出手段とを備え、
    ゲート・ソース間電圧検出手段の出力結果に基づいて、第1スイッチング素子のターンオフの際に生ずる第2スイッチング素子のゲート・ソース間電圧の持ち下がりを検出し、該持ち下がりの検出結果に基づいて、第2スイッチング素子のターンオンのタイミングを調整することを特徴とする、スイッチング素子制御装置。
  20. 第2スイッチング素子のゲート・ソース間電圧が所定値よりも小さくなった時点で、第2スイッチング素子に対するゲート信号をLoからHighに切替える、請求項19に記載のスイッチング素子制御装置。
  21. 同期整流型のDC−DCコンバータにおける電圧制御に用いられる請求項1〜20のいずれかに記載のスイッチング素子制御装置において、
    第1のスイッチング素子は、メインスイッチング素子であり、第2のスイッチング素子は、同期整流用スイッチング素子である、スイッチング素子制御装置。
  22. 前記第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子は、MOSFETである、請求項1〜21のいずれかに記載のスイッチング素子制御装置。
  23. 前記第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であり、前記ゲート・ソース間電圧は、ゲート・エミッタ間電圧に置き換えられる、請求項1〜21のいずれかに記載のスイッチング素子制御装置。
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