JP2007326502A - マリナー型高揚力二枚舵装置 - Google Patents

マリナー型高揚力二枚舵装置 Download PDF

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Abstract

【課題】キャビテーションの発生を防止することができるマリナー型高揚力二枚舵装置を提供する。
【解決手段】推進プロペラ1の後方に左右一対の舵ブレード2、3を配設し、船尾船殻から各舵ブレード2、3に向かって左右一対のホーン5、6を設け、舵ブレード2、3の頂部における舵軸7、8の部位と舵ブレード2、3の上下両端部間に設けられたピントルとがホーン5、6によってラジアル方向に支承され、ホーン5、6の後端部は最大舵角まで回転する舵ブレード2、3に対して干渉しないだけの切欠部5d、6dを有し、切欠部5d、6dによって形成される窪み20を覆う遮蔽板17、18がホーン5、6の後端部の側面に設けられ、遮蔽板17、18は、弾性材料よりなり、ホーン5、6の後端部側面と舵ブレード2、3の前端部側面との間が連続した外面となるように設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、マリナー型の高揚力二枚舵装置に関するものである。
従来、船舶の操縦性および安全性を高めるために、一基の推進プロペラの後方に二枚の高揚力舵を配設し、それぞれの舵の舵角をいろいろ組み合わせることにより、推進プロペラの後流を利用して舵にいろいろな方向の推力ベクトルを発生させるようにし、加えて、舵一枚の場合よりも舵ブレードの必要面積および舵取機の力量を減らせるとともに、船体載貨容積を増やせるようにしたものが公開されている(例えば下記特許文献1参照)。
例えば図18〜図20に示すように、一基の推進プロペラ51の後方に、推進プロペラ51の回転軸心51aに対して対称となるように、吊下げ型の舵支持方式でもって、一対の左右舷高揚力舵52、53を配設したものがある。その各舵ブレード54、55は、側面が矩形をなし、水平断面輪郭が前方へ半円形状に突出した前縁部54a、55aと、前縁部54a、55aに連続して流線形に船首尾方向後方に向かって断面幅を最大幅まで増大させた後に最小幅部に向けて徐々に減少させた中間部54b、55bと、中間部54b、55bから連続して所定幅の後方端54c、55cに向けて比較的短い距離に亘って内外両舷側に徐々に断面幅を増大させた魚尾後縁部54d、55dとからなる形状を有している。また、各舵ブレード54、55の頂端部と底端部にはそれぞれ、両舷方向に張り出した頂端板54e、55eと底端板54f、55fとが備えられている。
尚、舵52、53はそれぞれの頂部を舵軸56、57により吊り下げられる構成になっている。
かかる構成の舵装置においては、模型船による試験では、例えば下記特許文献1の図10および図11に見られるように、従来の一枚舵の場合に比べて、舵面積を約61%にしても、船の操縦性の指標となる横推力がより大きく、かつ、舵角を与えたときの抗力がより大きくなる(すなわち前進推力がより小さくなる)ので、高い操縦性を発揮できることが判っている。さらに、超大型タンカーに適用した時の旋回性能およびジグザグ試験においても、例えば下記特許文献1の図12および図13に見られるように、同模型船試験のデータに基づくシミュレーションの結果、従来の一枚舵の場合よりも優れた性能を発揮することが判っている。さらに、30万トン型超大型タンカーに適用した時の推進性能においては、例えば下記特許文献1の図14および図15に見られるように、7m大型模型船による試験の結果、舵面積を従来の一枚舵の場合の約77%として、同等あるいはそれ以上の推進性能が得られることが判っている。
他方、従来より、舵の支持方式として、いわゆるマリナー型と呼ばれる支持形式があり、主として舵軸の径が大きくならずに済むという特長を有するために、特に大型船において広く用いられている。図20で示したような水平断面輪郭の舵ブレード54、55を有する高揚力舵をマリナー型の舵支持方式により支承する場合、図21〜図25に示すような構成が用いられている。
すなわち、船尾船殻58から舵ブレード59のほぼ中央あたりまで下方に突出したホーン60が設けられ、舵ブレード59の頂部が舵軸61に懸吊固定され、舵軸61の頂部が舵取機62により回転自在に支承されている。ホーン60は、舵ブレード59の頂部における舵軸61の部位と舵ブレード59の上下方向ほぼ中央部に設けられたピントル63とを、それぞれ舵軸軸受64およびピントルガジョン65を介してラジアル方向に支承するものである。
図22〜図25に、舵ブレード59およびホーン60の各レベルにおける水平断面輪郭の形状を示す。
すなわち、ピントルガジョン65の頂部より上方のレベルにおけるホーン60および舵ブレード59の水平断面輪郭は、図23に示すように、ホーン60の前縁部60aが半円形状をなすとともに、前縁部60aに連続する中間部60bが流線形に船首尾方向後方に向かって断面幅を徐々に増大して最大幅に達し、その後に徐々に断面幅を減じて後端部60cに達し、そして、ホーン60の後端部60cに所定の間隙をもって対向する舵ブレード59が、舵軸61の中心と同心の半円形を有する前端部59aと、ホーン60の後端部60cの断面輪郭の延長として断面幅を最小幅部まで徐々に減少させた中間部59bと、中間部59bに連続して所定幅の後方端59cに向けて比較的短い距離に亘って両舷側に徐々に断面幅を増大させた魚尾後縁部59dとからなる形状を有する。
而して、図26に示すように、ホーン60の後端部60cには、舵ブレード59の所定の最大舵角Wまでの回転に対して上記後端部60cが干渉しないだけの切欠部60dを形成している。
図22および図27に示すように、舵ブレード59の頂端部には、両舷方向に張り出した頂端板59eがホーン60の後端部60cと干渉しない前端部59aの部位から後方端59cまでに亘って設けられている。
また、ホーン60のピントルガジョン65のレベルにおけるホーン60および舵ブレード59の水平断面輪郭は、図24に示すように、ホーン60の前縁部60aが半円形状をなすとともに、前縁部60aに連続する中間部60eが流線形に船首尾方向後方に向かって断面幅を徐々に増大して最大幅に達し、その後に徐々に断面幅を減じて、ピントル63と同心の半円形をなす後端部60fに繋がる形状を有する。そして、ホーン60の後端部60fに所定の間隙をもって対向する舵ブレード59が、ピントル63と同心の半円形の窪みを有する前端部59fと、ホーン60の後端部60fの水平断面輪郭の延長として断面幅を最小幅部まで徐々に減少させた中間部59gと、中間部59gに連続して所定幅の後方端59cに向けて比較的短い距離に亘って両舷側に徐々に断面幅を増大させた魚尾後縁部59dとからなる形状を有する。
また、ホーン60の下面より下方のレベルにおける舵ブレード59の水平断面輪郭は、図25に示すように、半円形状をなす前縁部59hと、前縁部59hに連続して流線形に船首尾方向後方に向かって断面幅を最大幅まで増大させた後に最小幅部まで徐々に減少させた中間部59iと、中間部59iに連続して所定幅の後方端59cに向けて比較的短い距離に亘って両舷側に徐々に断面幅を増大させた魚尾後縁部59dとからなる形状を有する。
尚、舵ブレード59の底端部には、両舷方向に張り出すとともに両舷側端部を下方に若干屈折させた底端板59jが前縁部59hから後方端59cまでに亘って設けられている。
特開2003−26096
図18〜図20に示したように、一基の推進プロペラ51の後方に、推進プロペラ51の回転軸心51aに対して対称に、吊下げ型の舵支持方式でもって、一対の高揚力舵52、53を配設する構成のシステムを、例えば大型高速船(コンテナー船、LNG船など)など、より大きい舵を必要とする船に装備した場合、曲げモーメントの関係で舵軸56、57の直径が過大となる。また、それに伴って、舵ブレード54、55の断面厚さを必要以上に大きくする必要があり、このことは、抵抗を増大させるのみならず、舵構造を重厚なものにしなければならないという問題があった。
従って、かかる大型高速船に対して、一基の推進プロペラの後方に二枚の高揚力舵を配設するというシステムを適用するためには、舵の支持方式を図21に示したようなマリナー型にすることが求められる。
マリナー型の舵支持方式にした場合、図22,図23に示すように、干渉を避けるために設けられた切欠部60dと舵ブレード59の前端部59aとの間に窪み67が形成されるため、大洋航行中、舵が中立位置にある状態において、上記窪み67の存在により、水流がホーン60から舵ブレード59に亘って表面に沿って流れる際、キャビテーションが発生し、これによる腐食および推進抵抗の増加が生じ易いという問題があった。
上述した水平断面輪郭をもつ舵ブレード59は、通常の流線形断面輪郭を有する舵が舵角約40°以上になると失速して揚力が急減するのに対して、舵角約70°まで失速することなく揚力の発生が持続することが大きな特長である。したがって、マリナー型の舵支持方式において舵角約70°まで転舵可能なるようにすると、図26および図27に示すように、上記切欠部60dが大きくなり、これにより、舵中立位置において上記窪み67が大きくなり、より一段とキャビテーションを生じやすいという問題があった。
さらに、マリナー型の舵支持方式でもって舵二枚を配設する場合、上記窪み67の総長さが、舵一枚の場合に比べて、ほぼ2倍になるので、影響がより大きくなるという問題があった。
また、舵が吊下げ方式(図18〜図20参照)の場合は、二枚の舵52、53に舵角を与えたとき、推進プロペラ51の後流のほとんど全部を左右舷舵ブレード54、55によってベクトルの制御ができるので、大きな横推力および抗力を発生させることができ、船の操縦性が極めて高くなる。しかしながら、図21に示すように、マリナー型の舵支持方式でもって舵ブレード59とホーン60とを二組配設する場合は、舵ブレード59に舵角を与えたとき、左舷側と右舷側のホーン60の間およびその前方は舵ブレード59が存在しない空間領域となるため、推進プロペラ51からの後流のうち、上記空間領域を流れる部分は舵ブレード59によって制御することができず、そのまま前進推力として残る。従って、船の高い操縦性に寄与する一翼であるところの抗力が減少することを避けられないという問題があった。
従って、一基の推進プロペラ51の後方に、マリナー型の舵支持方式でもって、高揚力断面輪郭の舵ブレード59とホーン60とを二枚配設する場合、吊下げ方式により二枚の高揚力断面輪郭の舵ブレード54、55を配設する場合に得られる高い操縦性にできるだけ近付けるためには、推進性能を損なうことなく、より大きな横推力を発生させ得る手段を講じることが求められる。
さらに、一基の推進プロペラの後方に二枚の高揚力舵を配設するという構成においては、船の旋回操縦において二枚の舵を同一方向にそれぞれの最大角度まで転舵するが、その際、例えば取舵の場合、左舷舵は左舷外舷方向に制限なく、例えば70°に転舵できるのに対して、他方の右舷舵は、干渉を避けるため、内舷方向すなわち左舷方向の最大舵角を例えば30°に制限される。この状態において推進プロペラの後流は二枚の舵の間に流入して、右舷舵ブレードの内舷側の魚尾後縁部において揚力を発生させるが、推進プロペラの後流の流束は回転しているので、推進プロペラが例えば後方から見て右方向(時計方向)に回転している場合、舵角の比較的小さい右舷舵においては、内舷側の魚尾後縁部の上半分には推進プロペラ後流が強く作用して揚力を発生するのに対して、魚尾後縁部の下半分には強く作用できず、推進プロペラの後流による揚力発生の効率が悪い。然るに、舵中立位置での船の航行時においては、上記右舷舵ブレードの内舷側の魚尾後縁部の下半分も粘性圧力抵抗を生じて、推進性能にとって負の効果をもたらす。逆に、面舵の場合は、左舷舵ブレードの内舷側の魚尾後縁部の上半分について同じことが生じる。すなわち、内舷側においては、左舷舵ブレードの魚尾後縁部の上半分および右舷舵ブレードの魚尾後縁部の下半分は、操縦性の向上にはあまり寄与しないにもかかわらず、推進性能にとっては負の要因になるという問題があった。
本発明は、キャビテーションの発生を防止することが可能であり、さらに、操縦性能と推進性能との両方において卓越したマリナー型高揚力二枚舵装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本第1発明におけるマリナー型高揚力二枚舵装置は、一基の推進プロペラの後方に、推進プロペラの回転軸心に対して対称となるように左右舷舵ブレードを配設し、
各舵ブレードに対してそれぞれ、船尾船殻から舵ブレードに向かって下方へ突出した左右舷ホーンを設け、
左右舷ホーンは、左右舷舵ブレードの頂部における舵軸の部位と上記舵ブレードの上下方向ほぼ中央部に設けられたピントルとを、舵軸軸受およびピントルガジョンを介して、ラジアル方向に支承しており、
上記ピントルガジョンの頂部より上方のレベルにおける各ホーンの水平断面輪郭は、半円形状の前縁部と、前縁部から連続して流線形に船首尾方向後方に向かって断面幅を徐々に増大して最大幅に達した後に後端部に向かって徐々に断面幅を減じる中間部とからなる形状を有しており、
上記ピントルガジョンの頂部より上方のレベルにおける各舵ブレードの水平断面輪郭は、上記ホーンの後端部に所定の間隔をもって対向するとともに舵軸と同心の半円形を有する前端部と、上記ホーンの後端部の断面輪郭の延長として断面幅を徐々に減じて最小幅部に達する中間部と、中間部に連続して所定幅の後方端へ向けて舷方向に徐々に断面幅を増大させた魚尾後縁部とからなる形状を有しており、
上記ホーンの後端部が所定の最大舵角まで回転する舵ブレードに対して干渉しないだけの切欠部を有しており、
上記ホーンの下面より下方のレベルにおける各舵ブレードの水平断面輪郭は、半円形状の前縁部と、前縁部から連続して流線形に船首尾方向後方に向かって断面幅を徐々に増大して最大幅に達した後に後端部に向かって徐々に断面幅を減じて最小幅部に達する中間部と、中間部に連続して所定幅の後方端へ向けて舷方向に徐々に断面幅を増大させた魚尾後縁部とからなる形状を有しており、
左右舷舵ブレードの頂端部と底端部とにそれぞれ、両舷方向に所定長さをもって突出する頂端板と底端板とが設けられた舵装置において、
上記ホーンの後端部の切欠部によって形成される窪みを覆う遮蔽板がホーンの後端部の側面に設けられ、
上記遮蔽板は、弾性材料よりなり、舵ブレードの頂部からピントルの頂部までの上下長さにわたって、ホーンの後端部側面と舵ブレードの前端部側面との間が連続した外面となるように設けられているものである。
これによると、船の航行時において舵ブレードが中立位置にあるとき、推進プロペラの後流は、ホーンの外面に沿って流れ、ホーンの外面から遮蔽板に沿って滑らかに舵ブレードの外面へ移行する。この際、ホーンの後端部の切欠部によって形成される窪みが遮蔽板によって覆われているため、上記窪みにおいて水流がキャビテーションを発生させることは防止され、キャビテーションによる腐食や損失抵抗の増大を防止することができる。
また、船の操縦時において舵ブレードを回転させるとき、舵ブレードの動きに追従して遮蔽板が撓むため、舵ブレードの回転に支障を及ぼすことがない。
本第2発明におけるマリナー型高揚力二枚舵装置は、左右舷舵ブレードの各々に、遮蔽板と干渉しないように各舵ブレードの前端部近傍から後方端にわたって水平状にそれぞれ両舷方向へ突出する左舷中間突起板と右舷中間突起板とが設けられ、
上記左舷中間突起板と右舷中間突起板とは、推進プロペラの回転軌跡を示す円の上端を後方へ投影したレベルに位置し且つ上記底端板よりも上方に位置しているものである。
これによると、推進プロペラの回転軌跡を示す円の内側の水流の流速は上記円の外側の水流の流速よりも速く、このように上記円の内側の流速の速い水流がそれぞれ左右舷舵ブレードの中間突起板と底端板との間に閉じ込められて散逸することなく集中的に舵ブレードに作用する。
舵ブレードに舵角を与えた(転舵した)時、船を操縦する力となる舵ブレードに発生する揚力の大きさは流速の二乗に比例し、また、舵ブレードの魚尾後縁部において水流が屈折することにより発生する揚力については流速に比例する。従って、中間突起板がない場合に比べて、中間突起板と底端板との上下間を通過する水流の流速が高くなり、これによって、より大きい揚力を発生させることができるため、船の操縦性がより一段と向上する。
本第3発明におけるマリナー型高揚力二枚舵装置は、左右両舷の舵ブレードの内舷側にそれぞれ、前縁部から後方端にわたって水平状に内舷方向へ所定長さだけ突出する左舷内舷突起板および右舷内舷突起板が設けられ、
これら左舷内舷突起板および右舷内舷突起板は推進プロペラの回転軸心と同じレベルに位置しており、
推進プロペラは後方から見て左右いずれか一方向に回転し、
推進プロペラの回転軸心を通る水平面の上方において、左右一方の舵ブレードの後端部に、最小幅部から後方端に向けて両舷方向に徐々に断面幅を増大させた一方の両舷魚尾後縁部が設けられるとともに、左右他方の舵ブレードの後端部に、最小幅部から後方端に向けて外舷方向のみに徐々に断面幅を増大させた他方の外舷魚尾後縁部が設けられ、
上記推進プロペラの回転中心を通る水平面の下方において、左右一方の舵ブレードの後端部に、最小幅部から後方端に向けて外舷方向のみに徐々に断面幅を増大させた一方の外舷魚尾後縁部が設けられるとともに、左右他方の舵ブレードの後端部に、最小幅部から後方端に向けて両舷方向に徐々に断面幅を増大させた他方の両舷魚尾後縁部が設けられているものである。
これによると、船の操縦時、左右いずれか片方又は両方の舵ブレードを内舷方向に転舵した場合、両舵ブレード間を回転しながら流れる推進プロペラの後流がより強く作用する部位に両舷魚尾後縁部が存在して水流を屈曲させる。例えば、推進プロペラが後方から見て時計方向に回転する場合、左舷舵ブレードに対しては、推進プロペラの回転軸心を通る水平面より下方に両舷魚尾後縁部が存在して水流を屈曲させ、また、右舷舵ブレードに対しては、上記回転軸心を通る水平面より上方に両舷魚尾後縁部が存在して水流を屈曲させる。さらに、両舷魚尾後縁部に作用する推進プロペラの後流のエネルギーは、左舷舵ブレードでは左舷内舷突起板と底端板との間に閉じ込められ、また、右舷舵ブレードでは右舷内舷突起板と右舷中間突起板との間に閉じ込められる。このようなことから、揚力の発生を効率的に行わせることができる。
また、船の航行時、左右両方の舵ブレードが中立位置にあるときは、両舵ブレード間において、推進プロペラの回転軸心を通る水平面より上方では、左舷舵ブレードには外舷魚尾後縁部による水流屈折がなく、従って、水流屈折による粘性圧力抵抗の増加がない。また、右舷舵ブレードの両舷魚尾後縁部における水流の屈折による粘性圧力抵抗の増加は、推進プロペラ後流のエネルギーが右舷内舷突起板と右舷中間突起板との間に閉じ込められることにより強められた、水流屈折による前進方向推力成分を有する舵力の発生によって相殺される。
また、推進プロペラの回転軸心を通る水平面より下方では、逆に、右舷舵ブレードには外舷魚尾後縁部による水流屈折がなく、従って、水流屈折による粘性圧力抵抗の増加がない。また、左舷舵ブレードの両舷魚尾後縁部における水流の屈折による粘性圧力抵抗の増加は、同様に、推進プロペラ後流のエネルギーが左舷内舷突起板と底端板との間に閉じ込められることにより強められた、水流屈折による前進方向推力成分を有する舵力の発生によって相殺される。このようなことから、舵装置全体としての推進抵抗の増加を避けることができる。
本第4発明におけるマリナー型高揚力二枚舵装置は、左右両舷の舵ブレードの内舷側にそれぞれ、推進プロペラの回転軸心とほぼ同じレベルに、前縁部から後方端にわたってほぼ水平状に内舷方向へ突出する左舷内舷翼突起板および右舷内舷翼突起板が設けられ、
上記左舷および右舷内舷翼突起板はそれぞれ、ほぼ前半部分が推進プロペラの回転軸心の近傍まで内舷方向へ突出しているとともに、垂直断面輪郭が翼状に形成され、かつ、後半部分が内舷方向へ所定長さ突出する板状に形成され、
左舷内舷翼突起板と右舷内舷翼突起板とのいずれか一方の翼突起板の翼状部分は、上向き方向の成分をもって入射する推進プロペラの後流に対して、発生する前進方向推力と抗力の比が最大となる揚力を発生するような迎え角を有し、
他方の翼突起板の翼状部分は、下向き方向の成分をもって入射する推進プロペラの後流に対して、発生する前進方向推力と抗力の比が最大となる揚力を発生するような迎え角を有
するものである。
これによると、船の航行時、左右両舵ブレードが中立位置にある場合、推進プロペラの後流は、上記両舵ブレードの間を回転しながら後方に流れ、左舷内舷翼突起板の翼状部および右舷内舷翼突起板の翼状部においてそれぞれ前進方向推力と抗力との比が最大となる揚力を発生する。これにより推進性能を向上させることができる。
さらに、左舷内舷翼突起板および右舷内舷翼突起板は、上記第3発明における左舷内舷突起板および右舷内舷突起板と同様の作用効果を有するため、上記第3発明と同様に船の操縦性を効率的に高めるとともに、船の航行時に推進抵抗の増加を避けることができる。
以上のように本発明によれば、マリナー型の舵支持方式による高揚力二枚舵装置において従来避け得なかった、ホーンの後端部の切欠部が大きくなり、かつ、その総長さが長くなることにより生じるキャビテーションの弊害が大きくなるという問題を、弾性材料よりなる遮蔽板で切欠部の窪みを覆うようにしたことにより、解決することができる。これにより、キャビテーションによる腐食や推進抵抗の増加を防ぐことができる。
また、左右舷中間突起板を設けたことにより、船の操縦時において、推進プロペラの後流のエネルギーを散逸させることなく集中的に舵ブレードに作用させることができるため、より大きい揚力を発生させて操縦性をより一段と向上させることができる。
また、船の操縦時、最大角度が比較的小さい内舷方向への転舵に対しても、回転する推進プロペラの後流から非常に効果良く大きな揚力を発生させることができる。さらに、舵ブレードを中立位置にして船を航行させている時の粘性圧力抵抗が減少し、推進性能を犠牲にすることなく、操縦性能を向上させることができる。
また、船の航行時、左右両舵ブレードが中立位置にある場合、推進プロペラの後流は、左舷内舷翼突起板と右舷内舷翼突起板との各翼状部においてそれぞれ、前進方向推力と抗力との比が最大となる揚力を発生する。これにより推進性能を向上させることができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4に示すように、一基の推進プロペラ1の後方に、推進プロペラ1の回転軸心1aに対して左右対称となるように、左舷舵ブレード2および右舷舵ブレード3を配設しており、左右舷舵ブレード2、3の前側上半部に対向してそれぞれ、船尾船殻4から左右舷舵ブレード2、3のほぼ中央あたりまで下方へ左舷ホーン5および右舷ホーン6を突出している。左右舷舵ブレード2、3はそれぞれ頂部を左右舷舵軸7、8に懸吊固定され、左右舷舵軸7、8はそれぞれ頂部を左右舷舵取機9、10によって回転自在に支承されている。左右舷ホーン5、6はそれぞれ、舵ブレード2、3の頂部における左右舷舵軸7、8の部位と左右舷舵ブレード2、3の上下方向ほぼ中央部に設けられた左右舷ピントル11、12とを、それぞれ左右舷舵軸軸受13、14および左右舷ピントルガジョン15、16を介して、ラジアル方向に支承している。
尚、左右舷舵ブレード2、3および左右舷ホーン5、6の水平断面輪郭は、左右舷において対称であり、先に図22〜図25において説明した従来技術と基本的に同様であるので、説明を省略する。
左右舷ピントルガジョン15、16の頂部より上方のレベルにおいて、左右舷ホーン5、6の水平断面輪郭は、図3に示すように、前縁部5a、6aが半円形状をなすとともに、前縁部5a、6aに連続する中間部5b、6bが流線形に船首尾方向後方に向かって断面幅を徐々に増大して最大幅に達し、その後に徐々に断面幅を減じて後端部5c、6cに達している。また、左右舷ホーン5、6の後端部5c、6cに所定の間隙をもって対向する左右舷舵ブレード2、3の水平断面輪郭は、左右舷舵軸7、8と同心の半円形を有する前端部2a、3aと、左右舷ホーン5、6の後端部5c、6cの断面輪郭の延長として断面幅を徐々に減じて最小幅部に達する中間部2b、3bと、中間部2b、3bに連続して所定幅の後方端2c、3cに向けて比較的短い距離に亘って両舷側に徐々に断面幅を増大させた魚尾後縁部2d、3dとからなる形状を有している。
さらに、図4に示すように、左右舷ホーン5、6の後端部5c、6cは、所定の最大舵角まで回転する左右舷舵ブレード2、3に対して干渉しないだけの切欠部5d、6dを左右一対有している。これら切欠部5d、6dの大きさは、左右舷舵ブレード2、3を何度まで回転させられるようにするかによって決まるが、本発明の実施の形態における舵ブレード2、3の水平断面輪郭では、舵角35〜40°付近で発生する揚力が最大となったあと、若干減少はするものの、舵角70°あたりまでそのままの揚力が持続し、高い操縦性を発揮するので、一例として、図4では、外舷方向への転舵に対しては最大舵角Wを70°まで取れるようにした場合について示している。なお、左右舷舵ブレード2、3のそれぞれ内舷方向への最大転舵角度は、二枚の舵ブレード2、3の間の相互干渉を避けるように定められるが、本発明の実施の形態においては一例として30°を選択している。尚、図3に示すように、上記切欠部5d、6dによって、左右舷ホーン5、6の後端部5c、6cの両側面と左右舷舵ブレード2、3の前端部2a、3aの両側面との間に窪み20が形成される。
さらに、この部分の左右舷舵ブレード2、3の頂端部にそれぞれ、前端部2a、3aの近傍から後方端2c、3cまでにわたって両舷方向に張り出した頂端板2e、3eを設けている。
また、左右舷ホーン5、6の左右舷ピントル11、12のレベルにおける左右舷ホーン5、6および左舷舵ブレード2、3の水平断面輪郭として、左右舷ホーン5、6の前縁部5a、6a、中間部5b、6b、後端部5e、6e、および、左右舷舵ブレード2、3の前端部2f、3f、中間部2g、3g、所定幅の後方端2c、3c、魚尾後縁部2d、3dは、先に従来技術において図24で説明したものと同様の構成であるので、説明を省略する。
また、左右舷ホーン5、6の下面より下方のレベルにおける左右舷舵ブレード2、3の水平断面輪郭として、前縁部2h、3h、中間部2i、3i、所定幅の後方端2c、3c、魚尾後縁部2d、3dは、先に従来技術において図25で説明したものと同様の構成であるので、説明を省略する。尚、この部分の左右舷舵ブレード2、3の底端部にそれぞれ、前縁部2h、3hから後方端2c、3cまでにわたって両舷方向に張り出すとともに側端部を下方に若干屈折させた底端板2j、3jを設けている。
図1〜図4に示すように、左右舷ホーン5、6の後端部5c、6cの外舷側面および内舷側面のそれぞれには、左右舷舵ブレード2、3の頂部から左右舷ピントル11、12の頂部までの長さにわたって、左右舷ホーン5、6の後端部5c、6cの側面と左右舷舵ブレード2、3の前端部2a、3aの側面との間が連続した外面となるように上記切欠部5d、6dによる窪み20を覆う左舷遮蔽板17および右舷遮蔽板18が設けられている。これら左舷遮蔽板17および右舷遮蔽板18はそれぞれ、弾性材料(例えばニトリルゴム)からなり、複数のボルト等によって左右舷ホーン5、6に装着されている。
以下、上記した構成における作用を説明する。
図3に示すように、船の航行時において左右舷舵ブレード2、3が中立位置にあるときは、推進プロペラ1の後流は、左右舷ホーン5、6の前縁部5a、6aから中間部5b、6bの左右舷側の表面を通り、左右舷遮蔽板17、18の各外側面により形成される連続した外面を通り、左右舷舵ブレード2、3の中間部2b、3bの表面に沿って流線形に流れる。この際、上記切欠部5d、6dにより形成される窪み20が左右舷遮蔽板17、18によって覆われているため、上記窪み20において水流がキャビテーション渦を発生することは防止される。このようにキャビテーションの発生を防止することができるため、腐食や推進抵抗の発生を抑制することができる。
また、図4に示すように、船の操縦時において舵ブレード2、3に舵角を与えるときは、舵ブレード2、3の回転に追従して遮蔽板17、18が撓むため、舵ブレード2、3の回転には支障がない。
次に、本発明における第2の実施の形態を図5〜図8に基いて説明する。尚、先述した第1の実施の形態で図1〜図4において説明した部材と同じ構成のものについては、同一番号を付して説明を省略する。
図5〜図7に示すように、左右舷舵ブレード2、3には、前端部2a、3aの近傍から後方端2c、3cに亘ってほぼ水平にそれぞれ両舷方向に所定の長さだけ突出する左舷中間突起板2kと右舷中間突起板3kとが設けられている。これら左舷中間突起板2kと右舷中間突起板3kとは、推進プロペラ1の回転軌跡を示す円21の上端を後方へ投影したレベルに位置し、且つ、頂端板2e、3eと底端板2j、3jとの上下間に位置している。
尚、図8に示すように、上記左舷中間突起板2kと右舷中間突起板3kとの前端部は、左右舷舵ブレード2、3を最大舵角Wとして例えば70°まで回転させても左右舷遮蔽板17、18と干渉しないように、舵ブレード2、3の前端部2a、3aよりも一定距離だけ後退している。
以下、上記した構成における作用を説明する。
推進プロペラ1の回転軌跡を示す円21の内側の水流(プロペラ後流)の流速は上記円21の外側の水流の流速よりも速く、このように円21の内側の流速の速い水流がそれぞれ左右舷舵ブレード2、3の左右舷中間突起板2k、3kと底端板2j、3jとの間に閉じ込められて散逸することなく集中的に舵ブレード2、3に作用する。
舵ブレード2、3に舵角を与えたときに、船を操縦する力となる舵ブレード2、3に発生する揚力の大きさは、翼に発生する揚力と同様に、流速の二乗に比例し、また、舵ブレード2、3の魚尾後縁部2d、3dにおいて水流が屈折することにより発生する揚力については流速に比例する。
従って、左右舷中間突起板2k、3kがない場合に比べて、左右舷中間突起板2k、3kと底端板2j、3jとの上下間を通過する水流の流速が高くなり、これによって、より大きい揚力を発生させることができるため、船の操縦性がより一段と向上する。
次に、本発明における第3の実施の形態を図9〜図13に基いて説明する。尚、先述した第1および第2の実施の形態で図1〜図8において説明した部材と同じ構成のものについては、同一番号を付して説明を省略する。
推進プロペラ1は後方から見て時計方向(すなわち請求項3における一方向に相当)に回転する。
図9〜図12に示すように、左右舷舵ブレード2、3の内舷側にはそれぞれ、左舷内舷突起板2mと右舷内舷突起板3mとが設けられている。これら左舷内舷突起板2mと右舷内舷突起板3mとは、左右舷舵ブレード2、3の前縁部2h、3hから後方端2c、3cまでに亘ってほぼ水平に内舷方向に所定の長さだけ突出しており、推進プロペラ1の回転軸心1a(回転中心)と同じレベルに位置している。
左右舷舵ブレード2、3の左右舷中間突起板2k、3kから底端板2j、3jまでの間の水平断面輪郭は、それぞれ次のように構成されている。
すなわち、図12,図13に示すように、前縁部2h、3hが半円形状をなすとともに、前縁部2h、3hに連続する中間部2i、3iが流線形に船首尾方向後方へ向かって断面幅を徐々に増大して最大幅に達し、その後に徐々に断面幅を減じて最小幅部に達している。
左舷舵ブレード2(左右他方の舵ブレードに相当)の上記最小幅部よりも後方範囲の水平断面輪郭は、図10に示す左舷中間突起板2kと左舷内舷突起板2mとの上下間の範囲L1において、図12に示すように中間部2iの最小幅部に連続して所定幅の後方端2nに向けて比較的短い距離に亘って外舷方向にのみ徐々に断面幅を増大させた左外舷魚尾後縁部2o(他方の外舷魚尾後縁部に相当)を有している。また、図10に示す左舷内舷突起板2mと底端板2jとの上下間の範囲L2においては、図13に示すように中間部2iの最小幅部に連続して所定幅の後方端2pに向けて比較的短い距離に亘って両舷方向に徐々に断面幅を増大させた左両舷魚尾後縁部2q(他方の両舷魚尾後縁部に相当)を有している。
また、右舷舵ブレード3(左右一方の舵ブレードに相当)の上記最小幅部よりも後方範囲の水平断面輪郭は、図11に示す右舷中間突起板3kと右舷内舷突起板3mとの上下間の範囲R1において、図12に示すように中間部3iの最小幅部に連続して所定幅の後方端3nに向けて比較的短い距離に亘って両舷方向に徐々に断面幅を増大させた右両舷魚尾後縁部3o(一方の両舷魚尾後縁部に相当)を有している。また、図11に示す右舷内舷突起板3mと底端板3jとの上下間の範囲R2においては、図13に示すように中間部3iの最小幅部に連続して所定幅の後方端3pに向けて比較的短い距離に亘って外舷方向にのみ徐々に断面幅を増大させた右外舷魚尾後縁部3q(一方の外舷魚尾後縁部に相当)を有している。
尚、図10,図11に示すように、上記左舷内舷突起板2mと右舷内舷突起板3mとはそれぞれ推進プロペラ1の回転軸心1aと同じレベルに位置しているため、左舷内舷突起板2mと右舷内舷突起板3mとの上方は、請求項3における推進プロペラ1の回転軸心1aを通る水平面の上方に相当し、また、上記左舷内舷突起板2mと右舷内舷突起板3mとの下方は、請求項3における推進プロペラ1の回転軸心1aを通る水平面の下方に相当する。
また、各舵ブレード2、3の内舷方向への最大転舵角度は、それぞれ隣りの舵ブレード2、3との干渉を避けて効果的に舵力を発生し得るように、外舷方向への最大転舵角度(本発明の実施の形態においては70°)よりも小さく設定されており、本発明の実施の形態においては例えば30°としている。
以下、上記した構成における作用を説明する。
後方から見て時計方向(右方向)に回転する推進プロペラ1の後側に形成される流れ(後流)の流束は、推進プロペラ1と同方向に回転しながら左右舷舵ブレード2、3の間に流入する。従って、推進プロペラ1の後流は、推進プロペラ1の回転軸心1aを通る水平面の上方(すなわち内舷突起板2m、3mの上方)において、図12に示すように後方に向かって右向きのベクトルでもって左右舷舵ブレード2、3の間に流入するとともに、上記回転軸心1aを通る水平面の下方(すなわち内舷突起板2m、3mの下方)において、図13に示すように後方に向かって左向きのベクトルでもって左右舷舵ブレード2、3の間に流入する。
従って、舵ブレード2、3の内舷方向への最大転舵角度が比較的小さいことと、推進プロペラ1の後流の方向とを斟酌するとき、推進プロペラ1の後流は、左舷舵ブレード2の後端部に対して、上記推進プロペラ1の回転軸心1aを通る水平面の下半分(図13参照)に比較的強く作用して大きい舵力を発生し得るが、上半分(図12参照)に対しては上記下半分よりも弱く作用する。
同時に、上記推進プロペラ1の後流は、右舷舵ブレード3の後端部に対して、推進プロペラ1の回転軸心1aを通る水平面の上半分(図12参照)には比較的強く作用して大きい舵力を発生し得るが、下半分(図13参照)に対しては上記上半分よりも弱く作用する。
一般的に、航行時、舵ブレード2、3が中立位置にあるときは、舵ブレード2、3の後端部に魚尾後縁部(例えば図3の魚尾後縁部2d、3d参照)が設けられていると、粘性圧力抵抗の増加をもたらす。
すなわち、左舷舵ブレード2の内舷側において、もし推進プロペラ1の回転軸心1aを通る水平面よりも上半分に魚尾後縁部(例えば図3の魚尾後縁部2d参照)が存在するならば、或いは、右舷舵ブレード3の内舷側において、もし推進プロペラ1の回転軸心1aを通る水平面よりも下半分に魚尾後縁部(例えば図3の魚尾後縁部3d参照)が存在するならば、それら魚尾後縁部は、船の操縦時に舵力を効果的に発生させることにほとんど寄与せず、かえって航行時に粘性圧力抵抗を生じて推進効率を損なうことになる。
このような問題に対して、本第3の実施の形態では、左舷舵ブレード2において、推進プロペラ1の回転軸心1aを通る水平面よりも下方に設けられた左両舷魚尾後縁部2q(図13参照)が内舷側と外舷側との両側へ突出しているのに対して、上記回転軸心1aを通る水平面よりも上方に設けられた左外舷魚尾後縁部2o(図12参照)が外舷側のみに突出している。
また、右舷舵ブレード3において、推進プロペラ1の回転軸心1aを通る水平面よりも上方に設けられた右両舷魚尾後縁部3o(図12参照)が内舷側と外舷側との両側へ突出しているのに対して、推進プロペラ1の回転軸心1aを通る水平面よりも下半分に設けられた右外舷魚尾後縁部3q(図13参照)が外舷側のみに突出している。
従って、船の操縦時においては、内舷方向に転舵する左舷舵ブレード2または右舷舵ブレード3に対して、推進プロペラ1の後流の流束は、舵ブレード2、3に対して強く当る部位、すなわち、左舷舵ブレード2に対しては図13に示すように推進プロペラ1の回転軸心1aのレベルより下方の部位において、左舷舵ブレード2の左両舷魚尾後縁部2qにて効果的に揚力を発生するとともに、右舷舵ブレード3に対しては図12に示すように推進プロペラ1の回転軸心1aのレベルより上方の部位において、右舷舵ブレード3の右両舷魚尾後縁部3oにて効果的に揚力を発生する。これにより、船の操縦性がさらに向上する。
この際、上記推進プロペラ1の後流は、左舷内舷突起板2mと底端板2jとの上下間又は右舷内舷突起板3mと右舷中間突起板3kとの上下間に閉じ込められるため、上下方向への散逸が抑制される。
また、図12、図13に示すように左外舷魚尾後縁部2oと右外舷魚尾後縁部3qとはそれぞれ外舷側のみに突出しており内舷側には突出していないため、船の航行時、左右舷舵ブレード2、3が中立位置にあるときの粘性圧力抵抗が減少する。この際、上記左外舷魚尾後縁部2oと右外舷魚尾後縁部3qとは、船の操縦時に舵力を効果的に発生させることにほとんど寄与しないため、内舷側には突出していなくても操縦性にほとんど影響しない。
さらに、船の航行時、左右舷舵ブレード2、3が中立位置にある場合、左舷舵ブレード2と右舷舵ブレード3との間を回転しながら後方へ流れる推進プロペラ1の後流は、比較的に強く当る部位である左舷舵ブレード2の左両舷魚尾後縁部2qおよび右舷舵ブレード3の右両舷魚尾後縁部3oにおいて、水流屈折により前進方向への推力成分を有する舵力を発生する。この前進方向への推力成分の発生が両舷魚尾後縁部2q、3oにおける粘性圧力抵抗の増加を相殺する。
また、左右舷内舷突起板2m、3mは、推進プロペラ1の回転する後流を整流するため、推進効率が向上する。
従って、上記のようなことから、本実施の形態では、船の操縦時には操縦性の更なる向上をもたらすとともに、船の航行中、推進抵抗の増加が避けられる。
上記第3の実施の形態では、推進プロペラ1は後方から見て時計方向(右方向)に回転しているが、反時計方向(左方向)に回転するように設計した場合、推進プロペラ1の後流は、推進プロペラ1の回転軸心1aを通る水平面の上方において、図12に示す矢印の向きとは反対、すなわち後方に向かって左向きのベクトルとなり、回転軸心1aを通る水平面の下方において、図13に示す矢印の向きとは反対、すなわち後方に向かって右向きのベクトルとなる。
したがって、上記のように推進プロペラ1が反時計方向に回転する設計の場合では、左両舷魚尾後縁部2qと右外舷魚尾後縁部3qとは、図13に示した推進プロペラ1の回転軸心1aを通る水平面よりも下方ではなく、この水平面よりも上方に設けられる。また、左外舷魚尾後縁部2oと右両舷魚尾後縁部3oとは、図12に示した推進プロペラ1の回転軸心1aを通る水平面よりも上方ではなく、この水平面よりも下方に設けられる。
次に、本発明における第4の実施の形態を図14〜図17に基いて説明する。尚、先述した第1〜第3の実施の形態で図1〜図13において説明した部材と同じ構成のものについては、同一番号を付して説明を省略する。
図15〜図17に示すように、先述した第3の実施の形態における左舷内舷突起板2mと右舷内舷突起板3mとの代りに、左舷内舷翼突起板2rおよび右舷内舷翼突起板3rが設けられている。左舷内舷翼突起板2rおよび右舷内舷翼突起板3rのそれぞれほぼ前半部分には、左舷および右舷舵ブレード2,3の回転時に相互干渉しない範囲において、推進プロペラ1の回転軸心1aに向かって内舷方向へ延長した左舷翼状部2sおよび右舷翼状部3sが形成されている。
また、左舷内舷翼突起板2rおよび右舷内舷翼突起板3rのそれぞれほぼ後半部分には、上記左舷翼状部2sおよび右舷翼状部3sに連続して、推進プロペラ1の回転軸心1aとほぼ同じレベルに、ほぼ水平に内舷方向へ所定の長さだけ突出した左舷板状部2tおよび右舷板状部3tが形成されている。
推進プロペラ1の回転方向が後方から見て時計回り(右回り)である場合、左舷内舷翼突起板2r(一方の翼突起板に相当)の左舷翼状部2sの垂直断面輪郭は、上向き方向の成分をもって入射する推進プロペラ1の後流に対して、発生する前進方向推力と抗力の比が最大となる揚力を発生するような迎え角αを有する翼断面形状に形成されている。
また、右舷内舷翼突起板3r(他方の翼突起板に相当)の右舷翼状部3sの垂直断面輪郭は、下向き方向の成分をもって入射する推進プロペラ1の後流に対して、発生する前進方向推力と抗力の比が最大となる揚力を発生するような迎え角βを有する翼断面形状に形成されている。
以下、上記した構成における作用を説明する。
推進プロペラ1を後方から見て時計方向(右方向)に回転させ、左右舷舵ブレード2、3を中立位置にして、船を航行させている時、推進プロペラ1の後流の流束が左右舷舵ブレード2、3の間に回転しながら流入する。
上記後流は、推進プロペラ1の回転軸心1aを含む鉛直断面よりも左舷側において、流れの上向き方向の成分を有するので、左舷内舷翼突起板2rの左舷翼状部2sに迎え角αをもって入射し、左舷翼状部2sにおいて前進方向推力と抗力との比が最大となる揚力を発生する。また、上記後流は、推進プロペラ1の回転軸心1aを含む鉛直断面よりも右舷側において、流れの下向き方向の成分を有するので、右舷内舷翼突起板3rの右舷翼状部3sに迎え角βをもって入射し、右舷翼状部3sにおいて前進方向推力と抗力との比が最大となる揚力を発生する。これにより、船の航行時、この追加の推力により推進効率が高められる。
上記第4の実施の形態では、推進プロペラ1は後方から見て時計方向に回転しているが、反時計方向(左方向)に回転してもよい。この場合、推進プロペラ1の後流は、左舷内舷翼突起板2rの左舷翼状部2sに対して下向き方向の成分をもって入射するとともに、右舷内舷翼突起板3rの右舷翼状部3sに対して上向き方向の成分をもって入射するため、左舷翼状部2sの迎え角αは上向きではなく下向きにとり、右舷翼状部3sの迎え角βは下向きではなく上向きにとる。
本発明の第1の実施の形態におけるマリナー型高揚力二枚舵装置の側面図である。 同、マリナー型高揚力二枚舵装置を後方から見た図である。 図1におけるA−A矢視図である。 図3において舵ブレードを外舷方向へ最大舵角まで転舵した状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるマリナー型高揚力二枚舵装置の側面図である。 同、マリナー型高揚力二枚舵装置を後方から見た図である。 図5におけるA−A矢視図である。 図7において舵ブレードを外舷方向へ最大舵角まで転舵した状態を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるマリナー型高揚力二枚舵装置を後方から見た図である。 図9におけるA−A矢視図である。 図9におけるB−B矢視図である。 図9におけるC−C矢視図である。 図9におけるD−D矢視図である。 本発明の第4の実施の形態におけるマリナー型高揚力二枚舵装置を後方から見た図である。 図14におけるA−A矢視図である。 図14におけるB−B矢視図である。 図14におけるC−C矢視図である。 従来、一基の推進プロペラの後方に二枚の高揚力舵を吊下げ式舵支持装置により支承した舵装置の側面図である。 同、舵装置を後方から見た図である。 図18におけるA−A矢視図である。 従来、マリナー型の舵支持方式による舵装置の側面図である。 図21におけるA−A矢視図である。 図21におけるB−B矢視図である。 図21におけるC−C矢視図である。 図21におけるD−D矢視図である。 図23において、舵ブレードを最大舵角まで転舵した状態を示す図である。 図22において、舵ブレードを最大舵角まで転舵した状態を示す図である。
符号の説明
1 推進プロペラ
1a 回転軸心
2 左舷舵ブレード(他方の舵ブレード)
2a 前端部
2b 中間部
2c 後方端
2d 魚尾後縁部
2e 頂端板
2h 前縁部
2i 中間部
2j 底端板
2k 左舷中間突起板
2m 左舷内舷突起板
2n 後方端
2o 左外舷魚尾後縁部(他方の外舷魚尾後縁部)
2p 後方端
2q 左両舷魚尾後縁部(他方の両舷魚尾後縁部)
2r 左舷内舷翼突起板(一方の翼突起板)
2s 左舷翼状部
2t 左舷板状部
3 右舷舵ブレード(一方の舵ブレード)
3a 前端部
3b 中間部
3c 後方端
3d 魚尾後縁部
3e 頂端板
3h 前縁部
3i 中間部
3j 底端板
3k 右舷中間突起板
3m 右舷内舷突起板
3n 後方端
3o 右両舷魚尾後縁部(一方の両舷魚尾後縁部)
3p 後方端
3q 右外舷魚尾後縁部(一方の外舷魚尾後縁部)
3r 右舷内舷翼突起板(他方の翼突起板)
3s 右舷翼状部
3t 右舷板状部
4 船尾船殻
5 左舷ホーン
5a 前縁部
5b 中間部
5d 切欠部
6 右舷ホーン
6a 前縁部
6b 中間部
6d 切欠部
7 左舷舵軸
8 右舷舵軸
11 左舷ピントル
12 右舷ピントル
13 左舷舵軸軸受
14 右舷舵軸軸受
15 左舷ピントルガジョン
16 右舷ピントルガジョン
17 左舷遮蔽板
18 右舷遮蔽板
20 窪み
21 推進プロペラの回転軌跡を示す円
α,β 迎え角

Claims (4)

  1. 一基の推進プロペラの後方に、推進プロペラの回転軸心に対して対称となるように左右舷舵ブレードを配設し、
    各舵ブレードに対してそれぞれ、船尾船殻から舵ブレードに向かって下方へ突出した左右舷ホーンを設け、
    左右舷ホーンは、左右舷舵ブレードの頂部における舵軸の部位と上記舵ブレードの上下方向ほぼ中央部に設けられたピントルとを、舵軸軸受およびピントルガジョンを介して、ラジアル方向に支承しており、
    上記ピントルガジョンの頂部より上方のレベルにおける各ホーンの水平断面輪郭は、半円形状の前縁部と、前縁部から連続して流線形に船首尾方向後方に向かって断面幅を徐々に増大して最大幅に達した後に後端部に向かって徐々に断面幅を減じる中間部とからなる形状を有しており、
    上記ピントルガジョンの頂部より上方のレベルにおける各舵ブレードの水平断面輪郭は、上記ホーンの後端部に所定の間隔をもって対向するとともに舵軸と同心の半円形を有する前端部と、上記ホーンの後端部の断面輪郭の延長として断面幅を徐々に減じて最小幅部に達する中間部と、中間部に連続して所定幅の後方端へ向けて舷方向に徐々に断面幅を増大させた魚尾後縁部とからなる形状を有しており、
    上記ホーンの後端部が所定の最大舵角まで回転する舵ブレードに対して干渉しないだけの切欠部を有しており、
    上記ホーンの下面より下方のレベルにおける各舵ブレードの水平断面輪郭は、半円形状の前縁部と、前縁部から連続して流線形に船首尾方向後方に向かって断面幅を徐々に増大して最大幅に達した後に後端部に向かって徐々に断面幅を減じて最小幅部に達する中間部と、中間部に連続して所定幅の後方端へ向けて舷方向に徐々に断面幅を増大させた魚尾後縁部とからなる形状を有しており、
    左右舷舵ブレードの頂端部と底端部とにそれぞれ、両舷方向に所定長さをもって突出する頂端板と底端板とが設けられた舵装置において、
    上記ホーンの後端部の切欠部によって形成される窪みを覆う遮蔽板がホーンの後端部の側面に設けられ、
    上記遮蔽板は、弾性材料よりなり、舵ブレードの頂部からピントルの頂部までの上下長さにわたって、ホーンの後端部側面と舵ブレードの前端部側面との間が連続した外面となるように設けられていることを特徴とするマリナー型高揚力二枚舵装置。
  2. 左右舷舵ブレードの各々に、遮蔽板と干渉しないように各舵ブレードの前端部近傍から後方端にわたって水平状にそれぞれ両舷方向へ突出する左舷中間突起板と右舷中間突起板とが設けられ、
    上記左舷中間突起板と右舷中間突起板とは、推進プロペラの回転軌跡を示す円の上端を後方へ投影したレベルに位置し且つ上記底端板よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1記載のマリナー型高揚力二枚舵装置。
  3. 左右両舷の舵ブレードの内舷側にそれぞれ、前縁部から後方端にわたって水平状に内舷方向へ所定長さだけ突出する左舷内舷突起板および右舷内舷突起板が設けられ、
    これら左舷内舷突起板および右舷内舷突起板は推進プロペラの回転軸心と同じレベルに位置しており、
    推進プロペラは後方から見て左右いずれか一方向に回転し、
    推進プロペラの回転軸心を通る水平面の上方において、左右一方の舵ブレードの後端部に、最小幅部から後方端に向けて両舷方向に徐々に断面幅を増大させた一方の両舷魚尾後縁部が設けられるとともに、左右他方の舵ブレードの後端部に、最小幅部から後方端に向けて外舷方向のみに徐々に断面幅を増大させた他方の外舷魚尾後縁部が設けられ、
    上記推進プロペラの回転中心を通る水平面の下方において、左右一方の舵ブレードの後端部に、最小幅部から後方端に向けて外舷方向のみに徐々に断面幅を増大させた一方の外舷魚尾後縁部が設けられるとともに、左右他方の舵ブレードの後端部に、最小幅部から後方端に向けて両舷方向に徐々に断面幅を増大させた他方の両舷魚尾後縁部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のマリナー型高揚力二枚舵装置。
  4. 左右両舷の舵ブレードの内舷側にそれぞれ、推進プロペラの回転軸心とほぼ同じレベルに、前縁部から後方端にわたってほぼ水平状に内舷方向へ突出する左舷内舷翼突起板および右舷内舷翼突起板が設けられ、
    上記左舷および右舷内舷翼突起板はそれぞれ、ほぼ前半部分が推進プロペラの回転軸心の近傍まで内舷方向へ突出しているとともに、垂直断面輪郭が翼状に形成され、かつ、後半部分が内舷方向へ所定長さ突出する板状に形成され、
    左舷内舷翼突起板と右舷内舷翼突起板とのいずれか一方の翼突起板の翼状部分は、上向き方向の成分をもって入射する推進プロペラの後流に対して、発生する前進方向推力と抗力の比が最大となる揚力を発生するような迎え角を有し、
    他方の翼突起板の翼状部分は、下向き方向の成分をもって入射する推進プロペラの後流に対して、発生する前進方向推力と抗力の比が最大となる揚力を発生するような迎え角を有
    することを特徴とする請求項2に記載のマリナー型高揚力二枚舵装置。
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