JP2007325406A - 鉄道車両用モータ制御装置 - Google Patents

鉄道車両用モータ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007325406A
JP2007325406A JP2006152480A JP2006152480A JP2007325406A JP 2007325406 A JP2007325406 A JP 2007325406A JP 2006152480 A JP2006152480 A JP 2006152480A JP 2006152480 A JP2006152480 A JP 2006152480A JP 2007325406 A JP2007325406 A JP 2007325406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
railway vehicle
high frequency
frequency
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006152480A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Nakazawa
洋介 中沢
Koichi Matsuoka
孝一 松岡
Shinichi Toda
伸一 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2006152480A priority Critical patent/JP2007325406A/ja
Publication of JP2007325406A publication Critical patent/JP2007325406A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Control Of Multiple Motors (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、モータからの電磁騒音を編成全体として低減させることができる鉄道
車両用モータ制御装置の提供を目的とする。
【解決手段】回転子に磁気突極性を有する永久磁石モータ、リラクタンスモータの制御装
置であって、前記モータを鉄道車両駆動用に適用するに際し、インバータから高周波電圧
または高周波電流を印加し、前記高周波電圧または高周波電流によって流れる高周波電流
または高周波電圧から、モータ回転子位置を推定し、モータ回転子位置センサ無しにモー
タ制御を行う鉄道車両駆動用モータセンサレス制御装置において、前記印加する高周波電
圧または高周波電流の周波数を、編成内の各モータを制御するインバータ間で異なる値に
することを特徴とする、鉄道車両用モータ制御装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両用モータ制御装置に関する。
鉄道車両用のモータ制御装置にて、同期電動機等の電気的突極性を持つ電動機を駆動す
る際には、所望のトルクを発生させるために、回転子の磁極位置を検出あるいは推定し、
磁極位置に対応した適切な位相で電動機に電流を供給する必要がある。
モータ回転子位置センサ無しにモータ制御を行う鉄道車両用モータ制御装置において、
電気的な突極性があるモータの回転子磁極位置推定方法として、モータの回転子にトルク
を発生させるために供給する電源(これを基本波と称する)に、この供給する電源の周波
数(これを基本波周波数と称する)より高い周波数の電圧ないしは電流を重畳させて印加
し、その結果得られる電流ないしは電圧のうち、印加した高周波と同じ周波数の成分の波
形を抽出・解析し回転子磁極位置を推定演算する方法がある。
そして、この回転子磁極位置の推定結果から回転子磁極位置に対応した適切な位相で電
動機に電流を供給することで、高性能にモータの速度を制御するセンサレス制御(本明細
書ではこれを高周波重畳センサレス制御と称する)が知られている。
このとき、回転子磁極位置を推定するために十分な電流ないし電圧を得るためには、基
本波に重畳する高周波の振幅は、所定の値以上でなければならない。
特開平7−245981号公報 特開2004−343833号公報
しかしながら、従来の高周波重畳センサレス制御においては、基本波周波数より高い一
定周波数の高周波がモータに印加されるため、印加された高周波による耳障りな電磁音が
生じていた。
これに対して特許文献2では、重畳高周波の周波数または振幅を可変とすることで聴感
上の低騒音化を図る方法が提案されている。この方法では、高周波スペクトルが分散され
、聴感上、電磁騒音が低減されるが、位置推定アルゴリズムによっては、推定精度が劣化
し安定なモータ制御が出来なくなる場合があった。反対に推定精度の劣化を一定値以下に
抑制するためには、低騒音化の効果に限界があった。
ところで、鉄道車両駆動用モータは、1車両に4台取り付けられて車両を駆動するのが一
般的であるので、高周波重畳センサレス制御を適用した同期電動機を鉄道車両駆動用モー
タに適用した場合、前記4台のモータから同一の一定周波数の高周波音が発生するため、
車両内乗客および列車を駅で待つ乗客によりいっそう大きい耳障り音が到達し、乗客に不
快を与える懸念がある。
そこで、本発明は、モータからの電磁騒音を編成全体として低減させることができる鉄
道車両用モータ制御装置の提供を目的とする。
上記課題は、回転子に磁気突極性を有する永久磁石モータ、リラクタンスモータの制御
装置であって、前記モータを鉄道車両駆動用に適用するに際し、インバータから高周波電
圧または高周波電流を印加し、前記高周波電圧または高周波電流によって流れる高周波電
流または高周波電圧から、モータ回転子位置を推定し、モータ回転子位置センサ無しにモ
ータ制御を行う鉄道車両駆動用モータセンサレス制御装置において、前記印加する高周波
電圧または高周波電流の周波数を、編成内の各モータを制御するインバータ間で異なる値
にすることによって達成することが出来る。
上記課題は、回転子に磁気突極性を有する永久磁石モータ、リラクタンスモータの制御
装置であって、前記モータを鉄道車両駆動用に適用するに際し、インバータから高周波電
圧または高周波電流を印加し、前記高周波電圧または高周波電流によって流れる高周波電
流または高周波電圧から、モータ回転子位置を推定し、モータ回転子位置センサ無しにモ
ータ制御を行う鉄道車両駆動用モータセンサレス制御装置において、前記印加する高周波
電圧または高周波電流の振幅を時間に対して周期的に変化させ、かつ、編成内の各モータ
を制御するインバータ間で、振幅が最大になるタイミングを周期に対して異なる値にする
ことによって達成することが出来る。
上記課題は、回転子に磁気突極性を有する永久磁石モータ、リラクタンスモータの制御
装置であって、前記モータを鉄道車両駆動用に適用するに際し、インバータから高周波電
圧または高周波電流を印加し、前記高周波電圧または高周波電流によって流れる高周波電
流または高周波電圧から、モータ回転子位置を推定し、モータ回転子位置センサ無しにモ
ータ制御を行う鉄道車両駆動用モータセンサレス制御装置において、前記印加する高周波
電圧または高周波電流の周波数を編成内の各モータを制御するインバータ間で同一とした
上で、前記高周波電圧または高周波電流の時間に対する位相を、編成内の各モータを制御
するインバータ間で異なる値にすることによって達成することが出来る。
上記課題は、回転子に磁気突極性を有するモータと、前記モータの回転子位置を推定し
、前記複数のモータを制御するインバータと、少なくとも同一の車両に搭載された前記複
数のモータの騒音周波数を分散させる騒音低減手段とを備えたことによって達成すること
が出来る。
本発明により、モータからの電磁騒音を編成全体として低減させることができる鉄道車
両用モータ制御装置の提供をすることができる。
(第1の実施の形態)
本発明に基づく第1の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置について、図1〜図3に
より説明する。本明細書において、同一の機器でも説明上区別する必要がある場合には、
数字の後ろにアルファベットを付して説明を行う。
本発明に基づく第1の実施の形態における鉄道車両に搭載されたインバータ1a〜インバ
ータ1dと回転子に磁気突極性を有するモータ2a〜2d(永久磁石モータ、リラクタン
スモータ)は、図1に示すとおりそれぞれ4台ずつ4組で構成されるものとする(インバ
ータ1aとモータ2aが接続され、インバータ1bとモータ2bが接続され、インバータ
1cとモータ2cが接続され、インバータ1dとモータ2dが接続される)。
各モータ2・インバータ1を制御するインバータ制御部3a〜3dは、それぞれインバ
ータ1a〜1dに内蔵されている。インバータ制御部3a〜3dの内部構成要素は同じで
あるので、図2ではインバータ制御部3aの構成のみを記載し、インバータ制御部3b〜
3dの構成は省力してある。
インバータ制御部3は、重畳高周波電圧設定手段11と電流制御手段12と、高周波電
圧指令重畳手段13と、電圧指令座標変換手段14と、高周波重畳方式回転子磁極位置推
定手段15と、電流座標変換手段16とで構成される。
電流制御手段12は、dq軸電流指令IdRef,IqRefとモータのdq軸実電流Id、Iqとを比較し
、dq軸電流指令IdRef,IqRefとdq軸実電流Id、Iqとが一致するよう制御演算を行い、演算
結果を電圧指令Vd1,Vq1として出力する。この電圧指令Vd1,Vq1は、重畳高周波電圧設定
手段11からの信号と共に、高周波電圧指令重畳手段13に入力される。
重畳高周波電圧設定手段11は、回転子磁極位置を推定するために電流制御手段12か
ら出力された電圧指令Vd1,Vq1に重畳する高周波成分の高周波電圧指令を出力する。そし
てこの周波数電圧指令を変化させることにより、重畳する高周波成分の周波数及び振幅の
双方またはどちらか一方を時間その他をパラメータとして変化させる。
高周波電圧指令重畳手段13は、電流制御手段12から入力されたdq軸電圧指令Vd1,V
q1と重畳高周波電圧設定手段11から入力された高周波電圧指令とを加算し、dq軸電圧波
形信号Vd2,Vq2を生成する。このdq軸電圧波形信号Vd2,Vq2は、電圧指令座標変換手段1
4に入力される。
電圧指令座標変換手段14は、高周波電圧指令重畳手段13から入力されたdq軸電圧波
形信号Vd2,Vq2と高周波重畳方式回転子磁極位置推定手段15から入力された推定位相θ
(回転子磁極位置)とを用いて座標変換を行い3相電圧指令Vu,Vv,Vwを生成する。3相電
圧指令Vu,Vv,Vwは、インバータ1に入力される。
インバータ1は、電圧指令座標変換手段14から入力された3相電圧指令Vu,Vv,Vwを
用いモータ2に3相電圧指令Vu,Vv,Vwに応じた波形の電圧を印加する。
このときモータ2に印加される電圧には高周波が重畳されている。また、モータ2に流れ
る電流のうちU相電流及びW相電流の計測値Iu,Iwは電流座標変換手段16に入力される。
電流座標変換手段16は、モータ2に流れる電流の計測値Iu,Iw及び高周波重畳方式回
転子磁極位置推定手段15から入力された推定位相θ(回転子磁極位置)とからdq軸実電
流Id,Iqを生成し、電流制御手段1及び高周波重畳方式回転子磁極位置推定手段15に入
力する。
高周波重畳方式回転子磁極位置推定手段15は、電流座標変換手段16から入力された
dq軸実電流Id,Iqと重畳高周波電圧設定手段11から入力された高周波電圧指令とから速
度ωと位相θ(回転子磁極位置)を推定する。推定された位相θ(回転子磁極位置)は電
圧指令座標変換手段14に入力される。また速度ωは不図示の速度制御手段に入力される
編成内重畳高周波周波数設定手段21は、あらかじめ記憶しておいた4つの異なる高周
波周波数設定値fHF1、fHF2、fHF3、fHF4をそれぞれインバータ制御部3
a、インバータ制御部3b、インバータ制御部3c、インバータ制御部3dに出力する(
たとえば、fHF1=350Hz、fHF2=450Hz、fHF3=550Hz、fH
F4=650Hz)。
インバータ制御部3の重畳高周波電圧設定手段11aは、fHF1を入力として、次式で
求められる高周波電圧VHF1を出力する。VHF1=VHFset*sin(2π*fHF
1)尚、VHFsetは、高周波電圧振幅であらかじめ設定した固定値である。
このように構成された鉄道車両用モータ制御装置によると、インバータ制御部3a〜3
dでドライブされるモータ2a〜2dは、編成内重畳高周波数設定手段21からそれぞれ
異なる周波数設定値を各インバータ制御部3に指令し、各インバータ制御部3が編成内重
畳高周波数設定手段21からの周波数設定値に基づきインバータを制御するので、高周波
電磁音を発することとなり、図3に示すとおり、4台の発生する高周波電磁音のスペクト
ル分布は分散され、聴感上の低騒音化が達成でき、モータからの電磁騒音を編成全体とし
て低減させることができる。
本実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置は、電気的な突極性があるモータの回転子磁極
位置を推定し、基本波周波数より高い周波数の電圧ないしは電流を基本波に重畳させてモ
ータに印加する場合において、編成内重畳高周波周波数設定手段21という騒音低減手段
により重畳する電圧ないし電流の周波数を、編成内の各モータ毎に異なる値とすることで
、編成全体から発生する高周波音の高周波スペクトルを分散し、あるいは特定の高周波成
分の振幅の平均値を低減させ、モータからの電磁騒音を編成全体として低減させることが
出来る。
また、図2の構成においては、モータに印加する電圧に高周波電圧を重畳させることと
したが、モータに印可する電流に高調電流を重畳させることとしても良いことは言うまで
もない。
(第2の実施の形態)
本発明の第二の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置について、図4および図5によ
り説明する。尚、本発明に基づく第1の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置と同一の
構造を取るものについては同符号を付して説明を省略する。
本発明に基づく第2の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置において、編成内重畳高周
波振幅可変位相ずらし設定手段31は、あらかじめ記憶しておいた4つの異なる振幅可変
位相ズラシ設定値θHF1、θHF2、θHF3、θHF4をそれぞれインバータ制御部
3、インバータ制御部2、インバータ制御部3、インバータ制御部4に出力する(例えば
、θHF1=0°、θHF2=180°、θHF3=90°、θHF4=270°)。
重畳高周波振幅可変基準位相発振手段32は、4台のモータに印加する高周波電圧の振
幅可変周期を同期させるための重畳高周波振幅可変基準位相θsynを次式で求めて出力す
る。θsyn=2π×t/Tsyn(tは時刻、Tsynは重畳高周波振幅可変周期。例えば32ms
ec)。
インバータ制御部3aの重畳高周波電圧設定手段33aは、θHF1と、θsynとを入
力として、次の条件分岐で重畳高周波振幅VHFsetを設定し、それに基づいて重畳高周波
電圧を求めて出力する。0≦θsyn+θHF1<π/2の時、VHfset=200V。π/2
≦θsyn+θHF1<2πの時、VHfset=20V。VHF1=VHFset*sin(2π*
fHF1)(fHF1は、あらかじめ設定した固定値)。
インバータ制御部3bの重畳高周波電圧設定手段33bは、θHF2と、θsynとを入
力として、次の条件分岐で重畳高周波振幅VHFsetを設定し、それに基づいて重畳高周波
電圧を求めて出力する。0≦θsyn+θHF2<π/2の時、VHfset=200V。π/2
≦θsyn+θHF2<2πの時、VHfset=20V。
インバータ制御部3cの重畳高周波電圧設定手段33cは、θHF3と、θsynとを入
力として、次の条件分岐で重畳高周波振幅VHFsetを設定し、それに基づいて重畳高周波
電圧を求めて出力する。0≦θsyn+θHF3<π/2の時、VHfset=200V。π/2
≦θsyn+θHF3<2πの時、VHfset=20V。
インバータ制御部3dの重畳高周波電圧設定手段33dは、θHF4と、θsynとを入
力として、次の条件分岐で重畳高周波振幅VHFsetを設定し、それに基づいて重畳高周波
電圧を求めて出力する。0≦θsyn+θHF4<π/2の時、VHfset=200V。π/2
≦θsyn+θHF4<2πの時、VHfset=20V。
このように構成された鉄道車両用モータ制御装置は、インバータ制御部3a〜3dでド
ライブされるモータ2a〜2dは、図5に示すとおり、それぞれ異なるタイミングで高い
高周波電磁音を発することとなり、4台の発生する高周波電磁音の合成スペクトル振幅は
低減され、聴感上の低騒音化が達成できる。
本実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置は、電気的な突極性があるモータの回転子磁
極位置を推定し、基本波周波数より高い周波数の電圧ないしは電流を基本波に重畳させて
モータに印加する場合において、重畳高周波振幅可変基準位相発振手段32という騒音低
減手段により重畳する電圧ないし電流の振幅を、編成内の各モータ毎に異なる値とするこ
とで、編成全体から発生する高周波音の高周波スペクトルを分散し、あるいは特定の高周
波成分の振幅の平均値を低減させ、モータからの電磁騒音を編成全体として低減させるこ
とが出来る。
(第3の実施の形態)
本発明の第三の実施の形態の構成を、図6および図7により説明する。尚、本発明に基
づく第1及び第2の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置と同一の構造を取るものにつ
いては同符号を付して説明を省略する。
本発明に基づく第三の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置において、編成内重畳高周
波位相ずらし設定手段41は、あらかじめ記憶しておいた4つの異なる位相ずらし設定値
θHF1、θHF2、θHF3、θHF4をそれぞれインバータ制御部3a、インバータ
制御部3b、インバータ制御部3c、インバータ制御部3dに出力する(例えば、θHF
1=0°、θHF2=180°、θHF3=90°、θHF4=270°)。
重畳高周波基準位相発振手段42は、4台のモータに印加する高周波電圧の周期を同期
させるための重畳高周波基準位相θsynを以下の式で求めて出力する。θsyn=2π×t/
Tsyn(tは時刻、Tsynは重畳高周波振幅可変周期。例えば2msec(500Hz))。
インバータ制御部3aの重畳高周波電圧設定手段43aは、θHF1と、θsynとを入
力として、それに基づいて重畳高周波電圧を求めて出力する。VHF1=VHFset*si
n(θsyn+θHF1)(VHFsetは、あらかじめ設定した固定値)。
インバータ制御部3bの重畳高周波電圧設定手段43bは、θHF2と、θsynとを入
力として、それに基づいて重畳高周波電圧を求めて出力する。VHF2=VHFset*si
n(θsyn+θHF2)(VHFsetは、あらかじめ設定した固定値)。
インバータ制御部3cの重畳高周波電圧設定手段43cは、θHF3と、θsynとを入
力として、それに基づいて重畳高周波電圧を求めて出力する。VHF3=VHFset*si
n(θsyn+θHF3)(VHFsetは、あらかじめ設定した固定値)。
インバータ制御部3dの重畳高周波電圧設定手段43cは、θHF4と、θsynとを入
力として、それに基づいて重畳高周波電圧を求めて出力する。VHF4=VHFset*si
n(θsyn+θHF4)(VHFsetは、あらかじめ設定した固定値)。
本実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置では、インバータ制御部3a〜3dでドライ
ブされるモータ2a〜2dは、図7に示すとおり、異なる位相の重畳高周波電圧による電
磁音を発生するため、4台の発生する高周波電磁音の合成スペクトルは互いにキャンセル
されることにより低減され、聴感上の低騒音化が達成できる。
本実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置は、電気的な突極性があるモータの回転子磁
極位置を推定し、基本波周波数より高い周波数の電圧ないしは電流を基本波に重畳させて
モータに印加する場合において、編成内重畳高周波位相ずらし設定手段41という騒音低
減手段により重畳する電圧ないし電流の位相を、編成内の各モータ毎に異なる値とするこ
とで、編成全体から発生する高周波音の高周波スペクトルを分散し、あるいは特定の高周
波成分の振幅の平均値を低減させ、モータからの電磁騒音を編成全体として低減させるこ
とが出来る。
(第4の実施の形態)
本発明に基づく第四の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置を、図8により説明する
。本発明に基づく第2及び第3の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置は、1両編成の
列車での実施の形態であったが、2両以上複数の車両で編成が構成された一般的な列車編
成の場合、図8(a)に示すように、一つの中央制御装置から編成内重畳高周波基準位相
などを送り出すことが考えられる。中央制御装置としては、列車制御伝送装置などが想定
できる。しかしながら、編成内重畳高周波基準位相などのように制御周期が短く、同期の
正確性が要求される信号に対して現状の列車制御伝送装置の伝送周期は十分に短くないの
が現状であり、同期専用の電線を編成全体に引きとおすことが必要になる。
そこで、本発明に基づく第四の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置は、これを解消
するために、図8(b)に示すように、各車両毎に編成内重畳高周波基準位相を発生させ
、4台のインバータ制御部に分配することにより、各車両ごとの低騒音化を達成し、ひい
ては編成全体の低騒音化も達成することが出来る(位相、周波数、振幅の何れかで低騒音
化すれば同様の効果があるので、何れかであれば良い)。この方式を用いると同期専用の
電線を引きとおすことなしに編成全体の低騒音化が達成できる。
本実施の形態の変形例としては、編成内の特に同一台車に搭載された2台のモータに対
応するインバータ装置間でのみ位相を異なる値にすることや、編成内の特定の箇所におけ
る騒音が最小になるように位相差を設定することなどがあり、同様の効果を得られる。
鉄道車両におけるモータとインバータの接続図。 第1の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置の構成図。 第1の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置と従来の装置の騒音レベルの比較図。 第2の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置の構成図。 第2の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置における高周波振幅ずらしの概要図。 第3の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置の構成図。 第3の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置における高周波位相ずらしの概要図。 (a)第2及び第3の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置の構成図。
(b)第4の実施の形態の鉄道車両用モータ制御装置の構成図。
符号の説明
1 インバータ
2 モータ
3 インバータ制御部
11 重畳高周波電圧設定手段
12 電流制御手段
13 高周波電圧指令重畳手段
14 電圧指令座標変換手段
15 高周波重畳方式回転子磁極位置推定手段
16 電流座標変換手段
21 編成内重畳高周波周波数設定手段
31 編成内重畳高周波振幅可変位相ずらし設定手段
32 重畳高周波振幅可変基準位相発振手段
33 重畳高周波電圧設定手段
41 編成内重畳高周波位相ずらし設定手段
42 重畳高周波基準位相発振手段
43 重畳高周波電圧設定手段

Claims (11)

  1. 回転子に磁気突極性を有する永久磁石モータ、リラクタンスモータの制御装置であって
    、前記モータを鉄道車両駆動用に適用するに際し、インバータから高周波電圧または高周
    波電流を印加し、前記高周波電圧または高周波電流によって流れる高周波電流または高周
    波電圧から、モータ回転子位置を推定し、モータ回転子位置センサ無しにモータ制御を行
    う鉄道車両駆動用モータセンサレス制御装置において、
    前記印加する高周波電圧または高周波電流の周波数を、編成内の各モータを制御するイン
    バータ間で異なる値にすることを特徴とする鉄道車両用モータ制御装置。
  2. 回転子に磁気突極性を有する永久磁石モータ、リラクタンスモータの制御装置であって
    、前記モータを鉄道車両駆動用に適用するに際し、インバータから高周波電圧または高周
    波電流を印加し、前記高周波電圧または高周波電流によって流れる高周波電流または高周
    波電圧から、モータ回転子位置を推定し、モータ回転子位置センサ無しにモータ制御を行
    う鉄道車両駆動用モータセンサレス制御装置において、
    前記印加する高周波電圧または高周波電流の振幅を時間に対して周期的に変化させ、かつ
    、編成内の各モータを制御するインバータ間で、振幅が最大になるタイミングを周期に対
    して異なる値にすることを特徴とする鉄道車両用モータ制御装置。
  3. 回転子に磁気突極性を有する永久磁石モータ、リラクタンスモータの制御装置であって
    、前記モータを鉄道車両駆動用に適用するに際し、インバータから高周波電圧または高周
    波電流を印加し、前記高周波電圧または高周波電流によって流れる高周波電流または高周
    波電圧から、モータ回転子位置を推定し、モータ回転子位置センサ無しにモータ制御を行
    う鉄道車両駆動用モータセンサレス制御装置において、
    前記印加する高周波電圧または高周波電流の周波数を編成内の各モータを制御するインバ
    ータ間で同一とした上で、前記高周波電圧または高周波電流の時間に対する位相を、編成
    内の各モータを制御するインバータ間で異なる値にすることを特徴とする鉄道車両用モー
    タ制御装置。
  4. 前記請求項1記載の鉄道車両用モータ制御装置において、
    編成内の特に同一車両に搭載されたインバータ装置間でのみ周波数を異なる値にすること
    を特徴とする鉄道車両用モータ制御装置。
  5. 前記請求項2記載の鉄道車両用モータ制御装置において、
    編成内の特に同一車両に搭載されたインバータ装置間でのみ振幅が最大になるタイミング
    を周期に対して異なる値にすることを特徴とする鉄道車両用モータ制御装置。
  6. 前記請求項3記載の鉄道車両用モータ制御装置において、
    編成内の特に同一車両に搭載されたインバータ装置間でのみ位相を異なる値にすることを
    特徴とする鉄道車両用モータ制御装置。
  7. 前記請求項5記載の鉄道車両用モータ制御装置において、
    編成内の車両ごとに振幅を可変する周期を異なる値にすることを特徴とする鉄道車両用モ
    ータ制御装置。
  8. 前記請求項6記載の鉄道車両用モータ制御装置において、
    編成内の車両ごとに周波数を異なる値にすることを特徴とする鉄道車両用モータ制御装置
  9. 前記請求項3記載の鉄道車両用モータ制御装置において、
    編成内の特に同一台車に搭載された2台のモータに対応するインバータ装置間でのみ位相
    を異なる値にすることを特徴とする鉄道車両用モータ制御装置。
  10. 前記請求項3記載の鉄道車両用モータ制御装置において、
    編成内の特定の箇所における騒音が最小になるように位相差を設定することを特徴とする
    鉄道車両用モータ制御装置。
  11. 回転子に磁気突極性を有するモータと、
    前記モータの回転子位置を推定し、前記複数のモータを制御するインバータと、
    少なくとも同一の車両に搭載された前記複数のモータの高周波音の高周波スペクトルを分
    散若しくは特定の高周波成分の振幅の平均値を低減する騒音低減手段とを備えたことを特
    徴とする鉄道車両用モータ制御装置。
JP2006152480A 2006-05-31 2006-05-31 鉄道車両用モータ制御装置 Pending JP2007325406A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006152480A JP2007325406A (ja) 2006-05-31 2006-05-31 鉄道車両用モータ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006152480A JP2007325406A (ja) 2006-05-31 2006-05-31 鉄道車両用モータ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007325406A true JP2007325406A (ja) 2007-12-13

Family

ID=38857707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006152480A Pending JP2007325406A (ja) 2006-05-31 2006-05-31 鉄道車両用モータ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007325406A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0737639A (ja) * 1993-07-22 1995-02-07 Yazaki Corp コネクタ
WO2010109522A1 (ja) * 2009-03-25 2010-09-30 三菱電機株式会社 回転電機の制御装置
JP2010233345A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Fuji Electric Systems Co Ltd 交流電動機の機械角推定方法及び機械角推定装置
FR2985619A1 (fr) * 2012-01-09 2013-07-12 Schneider Toshiba Inverter Procede de commande mis en oeuvre pour commander deux moteurs electriques synchrones a aimant permanent connectes en parallele
WO2014192373A1 (ja) * 2013-05-27 2014-12-04 株式会社東芝 電力変換装置、電力変換装置の制御方法、回転センサレス制御装置及び回転センサレス制御装置の制御方法
JP2015008560A (ja) * 2013-06-24 2015-01-15 株式会社東芝 回転センサレス制御装置、回転センサレス制御装置の制御方法及び制御プログラム
CN107710594A (zh) * 2015-05-27 2018-02-16 三菱电机株式会社 交流旋转电机的控制装置及电动助力转向的控制装置
US9948220B2 (en) 2016-07-22 2018-04-17 Denso Corporation Rotation angle estimation apparatus for rotating electric machine
JP2018137912A (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯機のモータ駆動装置
WO2019244314A1 (ja) * 2018-06-21 2019-12-26 三菱電機株式会社 同期回転機の制御装置及び機械学習装置

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0737639A (ja) * 1993-07-22 1995-02-07 Yazaki Corp コネクタ
WO2010109522A1 (ja) * 2009-03-25 2010-09-30 三菱電機株式会社 回転電機の制御装置
JP5271409B2 (ja) * 2009-03-25 2013-08-21 三菱電機株式会社 回転電機の制御装置
US8519652B2 (en) 2009-03-25 2013-08-27 Mitsubishi Electric Corporation Control apparatus for electric rotating machine
JP2010233345A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Fuji Electric Systems Co Ltd 交流電動機の機械角推定方法及び機械角推定装置
FR2985619A1 (fr) * 2012-01-09 2013-07-12 Schneider Toshiba Inverter Procede de commande mis en oeuvre pour commander deux moteurs electriques synchrones a aimant permanent connectes en parallele
WO2013104582A3 (fr) * 2012-01-09 2014-03-27 Schneider Toshiba Inverter Europe Sas Procédé de commande mis en œuvre pour commander deux moteurs électriques synchrones à aimant permanent connectés en parallèle
US9923447B2 (en) 2013-05-27 2018-03-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Power conversion device having improved noise characteristics, and control method thereof
WO2014192373A1 (ja) * 2013-05-27 2014-12-04 株式会社東芝 電力変換装置、電力変換装置の制御方法、回転センサレス制御装置及び回転センサレス制御装置の制御方法
JP2015008560A (ja) * 2013-06-24 2015-01-15 株式会社東芝 回転センサレス制御装置、回転センサレス制御装置の制御方法及び制御プログラム
CN107710594A (zh) * 2015-05-27 2018-02-16 三菱电机株式会社 交流旋转电机的控制装置及电动助力转向的控制装置
EP3306811A4 (en) * 2015-05-27 2019-01-23 Mitsubishi Electric Corporation DEVICE FOR CONTROLLING AN ALTERNATING TURNING MACHINE AND DEVICE FOR CONTROLLING ELECTRIC POWER STEERING
US10543868B2 (en) 2015-05-27 2020-01-28 Mitsubishi Electric Corporation Device for controlling AC rotary machine and device for controlling electric power steering
CN107710594B (zh) * 2015-05-27 2020-07-03 三菱电机株式会社 交流旋转电机的控制装置及电动助力转向的控制装置
US9948220B2 (en) 2016-07-22 2018-04-17 Denso Corporation Rotation angle estimation apparatus for rotating electric machine
JP2018137912A (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯機のモータ駆動装置
WO2019244314A1 (ja) * 2018-06-21 2019-12-26 三菱電機株式会社 同期回転機の制御装置及び機械学習装置
CN112335169A (zh) * 2018-06-21 2021-02-05 三菱电机株式会社 同步旋转机的控制装置及机器学习装置
US11081985B2 (en) 2018-06-21 2021-08-03 Mitsubishi Electric Corporation Synchronous rotating machine control device and machine learning device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007325406A (ja) 鉄道車両用モータ制御装置
JP5471255B2 (ja) 電動機駆動装置の制御装置
JP6288252B2 (ja) 回転電機制御装置
EP2194643B1 (en) Controller for electric motor
JP5252229B2 (ja) 電動機駆動装置の制御装置
US8278865B2 (en) Control device
JP4819970B2 (ja) 電動機駆動用電力変換装置
US7049783B2 (en) Method of control of magnetic sound of alternating current rotating machine
US20070103950A1 (en) Three-phase pwm-signal generating apparatus
JP5477659B2 (ja) 回転電機制御装置
JPWO2008047438A1 (ja) 永久磁石同期電動機のベクトル制御装置
US20160352269A1 (en) Apparatus for controlling rotary electric machine
KR20160123674A (ko) 친환경 차량의 구동모터 속도 리플 저감 시스템 및 그 방법
JP5121200B2 (ja) 永久磁石電動機の制御装置
JP5915614B2 (ja) 電流形インバータ装置
JP4675573B2 (ja) 交流電動機の制御装置
JP2007143320A (ja) インバータのデッドタイム補償装置
Park et al. Variable switching frequency control-based six-step operation method of a traction inverter for driving an interior permanent magnet synchronous motor for a railroad car
JP5808199B2 (ja) モータ制御装置及びモータ駆動システム
JP2005033932A (ja) モータ制御装置
JP2005137052A (ja) モータ制御装置及びモータ制御方法
JP2005168140A (ja) モータ制御装置及びその制御方法
JP2012055164A (ja) 可変磁束ドライブシステム
WO2024101080A1 (ja) モータ制御装置、および、電気車
JP2010206983A (ja) 鉄道車両駆動制御装置