JP2007324197A - インダクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のコイルの間で磁気結合が為されると共に、面実装が可能であり、かつ低背化を図ることが可能なインダクタを提供すること。
【解決手段】巻線41を巻回することにより構成される複数のコイル40と、板状に設けられるプレート部31、およびこのプレート部31から立設されると共にコイル40の挿通孔40aが挿入される複数の柱脚部32とを具備する第1のコア30と、板状に設けられる第2のコア20と、複数のコイル40の端末42がそれぞれ接続される接続端子50と、を具備し、端末42を介してコイル40にいずれかの向きの電流が流れる場合、それぞれのコイル40で形成される磁束が、第1のコア30、第2のコア20および柱脚部32を通過し、複数のコイル40が磁気結合可能に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種の電子機器に実装されるインダクタに関する。
例えばノート型パーソナルコンピュータ等の電源回路においては、実装効率を良好にする等のために、マルチフェーズタイプのインダクタが用いられる場合がある。このマルチフェーズタイプのインダクタとしては、特許文献1および特許文献2に開示されているものがある。かかる特許文献1および特許文献2には、箱状のコアに磁芯が設けられていて、この磁芯がコイルの中心孔に挿通されている。
特開2001−93757(要約、図1、図3等参照) 特開2004−111754(要約、図1〜図3等参照)
ところで、上述の特許文献1および特許文献2に開示されている構成では、独立した磁路が2つ形成され、それぞれの磁路の間で、結合(磁気結合)がほとんど生じない状態となっている。特に、特許文献2に開示されている構成では、2つのコイルの間に仕切りが存在しているため、それぞれのコイルで形成される磁路が独立した状態となっている。そのため、磁気結合はほとんどない。また、特許文献1に開示されている構成では、非常に弱い磁気結合は存在するものの、その磁気結合は積極的に利用できるものではない。
ここで、ノート型パーソナルコンピュータ等のうち、特に2次電源における電源回路等においては、2つのコイルの間の磁気結合が強く求められる場合がある。かかる磁気結合を強くするための手法としては、例えばトロイダルコアのように、リング状のコアに2つのコイルを配置する構成がある。しかしながら、かかるトロイダルコアを採用する場合、面実装には適していない、という問題がある。また、トロイダルコアを採用する場合、実装時に高さ方向の寸法が大きくなってしまうことがあり、実装される各種電子機器の薄型化の妨げとなるため、好ましくない。
また、ERコアを2つ組み合わせて、2つのコイルを有するインダクタを構成することも考えられる。しかしながら、この場合には、ERコアの磁芯が挿入されるコイルは、高さ方向に積み重ねられる状態となり、高さ寸法が大きくなってしまう、という問題がある。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、複数のコイルの間で磁気結合が為されると共に、面実装が可能であり、かつ低背化を図ることが可能なインダクタを提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、巻線を巻回することにより構成される複数のコイルと、板状に設けられるプレート部、およびこのプレート部から立設されると共にコイルの挿通孔が挿入される複数の柱脚部とを具備する第1のコアと、板状に設けられる第2のコアと、複数のコイルの端末がそれぞれ接続される接続端子と、を具備し、端末を介してコイルにいずれかの向きの電流が流れる場合、それぞれのコイルで形成される磁束が、第1のコア、第2のコアおよび柱脚部を通過し、複数のコイルが磁気結合可能に設けられているものである。
このように、第1のコアが板状のプレート部を具備し、第2のコアも板状部材で構成されているため、インダクタの低背化を図ることが可能となり、このインダクタが実装される電子機器の薄型化を図ることが可能となる。また、第1のコアおよび第2のコアは、共に板状の部分を有するため、このインダクタが実装される実装基板に対して、面実装することが容易となる。そのため、インダクタと実装基板との間の接合強度を向上させることが可能となる。また、上述のように構成したため、コイルに対して、いずれかの向きの電流を流すと、複数のコイルの間では、互いに磁気結合が生じる。そのため、この磁気結合を利用して、電流の導通をコントロールすることが可能となる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、柱脚部と第2のコアとの間には、磁気ギャップが設けられているものである。このように、柱脚部と第2のコアとの間に磁気ギャップを形成する場合、当該磁気ギャップが存在しない構成と比較して、磁気飽和が生じるのを抑えることが可能となる。それにより、直流重畳特性を良好にすることが可能となり、大電流をコイルに導通させることが可能となる。また、コイルに大電流を導通可能となるため、本発明のインダクタを低電圧の電源回路等に用いることが可能となる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、コイルは2つ設けられていると共に、これら2つのコイルのうち一方側に位置するコイルは、当該一方側に近接する第2のコアの長手方向の一端側に向けて2つの端末を延出すると共に、他方側に位置するコイルは、当該他方側に近接する第2のコアの長手方向の他端側に向けて2つの端末を延出するものである。
このように構成した場合には、2つのコイルの端末は、インダクタの長手方向における両端側に、コイルの端末がそれぞれ延出される状態となる。そして、インダクタは、この端末またはこの端末と接続される端子を介して、実装基板に実装される。この場合、インダクタの両端側で実装基板と接続されるので、実装基板に対する接合強度を向上させることが可能となる。また、インダクタが実装される場合、接合強度の向上により、耐振動性を向上させることが可能となる。
本発明によると、複数のコイルの間で、磁気結合を図ることが可能となる。加えて、インダクタの面実装が可能であり、かつ低背化を図ることも可能となる。
以下、本発明の一実施の形態に係る、インダクタ10について、図1から図7に基づいて説明する。図1は、本実施の形態におけるインダクタ10の全体構成を示す斜視図である。また、図2は、インダクタ10の構成を示す側面図であり、図3は、同じく正面図である。
これら図1〜図3等に示すように、インダクタ10は、下コア20と、上コア30と、コイル40と、接続端子50と、を具備している。
これらのうち、下コア20は、第2のコアに対応すると共に、上コア30よりも大面積に設けられている。これら下コア20および上コア30は、磁性材料から構成されている。かかる磁性材料の例としては、ニッケル系のフェライトが挙げられる。しかしながら、磁性材料は、ニッケル系のフェライトには限られず、Mn−Zn系のフェライト、センダスト(Fe−Si−Al;鉄−シリコン−アルミニウム)、パーマロイ(Fe−Ni)、Fe−Si−Cr等、種々の磁性材料を材質とすることが可能である。
また、図4、図5等に示すように、下コア20は、その平面形状が矩形状を為していて、略平板状に設けられている。この下コア20のうち、長手方向の両端には、端子取付部21が設けられている。この端子取付部21は、下コア20の他の部分よりも窪んで設けられている部分である。この端子取付部21には、上面凹部22と、先端凹部23とが設けられている。これらのうち、上面凹部22は、下コア20の上面側から下面側に向かって、所定の寸法だけ窪む部分である。この上面凹部22は、下コア20の短手方向を突っ切るように設けられている。
また、先端凹部23は、下コア20の長手方向の先端部から中央側に向かい、当該下コア20の先端側の側壁を所定の寸法だけ窪ませた部分である。この先端凹部23は、後述する接続端子50の幅寸法に対応する幅寸法だけ窪んでいる。そのため、この先端凹部23は、短手方向の両端側から係止凸部24で囲まれていて、接続端子50の位置決めを容易としている。
なお、先端凹部23は、下コア20の長手方向の一端側および他端側に、それぞれ一対ずつ設けられている。そして、一対の先端凹部23のそれぞれには、後述するコイル40の一端側または他端側に接続される接続端子50が、それぞれ位置する。また、図5等に示すように、係止凸部24は、先端凹部23よりも上方に向かって突出している。しかしながら、この係止凸部24の上端は、下コア20の上面20aと同程度の高さ位置であるか、この上面20aよりも下方に位置している。
また、上述の下コア20の上方には、第1のコアに対応する上コア30が位置する。上コア30は、図1〜図3等においては、下コア20の上方に位置している。図6に示すように、この上コア30は、プレート部31と、柱脚部32とを有している。これらのうち、プレート部31は、その平面形状が略矩形状を為す板状の部分である。また、本実施の形態では、プレート部31は、その厚み寸法が、上述の下コア20の上面20aと略同等に設けられている。
また、柱脚部32は、プレート部31の下面から、下方に向かうように立設されている。柱脚部32は、後述するコイル40の挿通孔40aに挿通される部分であり、本実施の形態では、コイル40の個数に対応させて、上コア30の長手方向に沿うように、2つ設けられている。この柱脚部32は、その外観が略円柱形状を為している。なお、この柱脚部32の下方に突出する高さ寸法は、後述するコイル40の高さ寸法と同等となっている。また、この柱脚部32は、プレート部31の長手方向に沿う中心線に沿って設けられている。しかも、柱脚部32は、プレート部31の中心から対称となる位置に、それぞれ設けられている。
なお、柱脚部32は、プレート部31の長手方向の一方側および他方側にそれぞれ設けられている。しかしながら、柱脚部32のうち、長手方向における最も端部側の部分は、プレート部31の側壁とは面一とはなっていない。すなわち、プレート部31には、柱脚部32の長手方向の最も端部側の部分よりもさらに端部側の部位に、若干の余裕部分Sが存在している。
また、上述の柱脚部32は、上述の下コア20の上面20aに対して、一定のギャップG(磁気ギャップに相当)を介して対向配置される。ここで、柱脚部と上面20aとの間にギャップGを形成するために、柱脚部32の下面には、例えばスペーサを配置するようにしても良い。スペーサを配置する場合、例えば柱脚部32の下面に、樹脂コーティングを施す等により形成するようにしても良い。その他、シート状の樹脂部材を柱脚部32の下面と下コア20の上面20aとの間に挟み込み、これをスペーサとして用いるようにしても良い。
また、上述の柱脚部32には、コイル40が取り付けられる(図1〜図3参照)。本実施の形態では、コイル40は、平角線41(巻線に対応)をらせん状に巻回することにより構成されている。なお、コイル40が平角線41を巻回する構成のため、当該コイル40の巻数はさほど大きくはなく、例えば2〜4回程度となっている(図4等においては3回)。
ここで、コイル40を構成する平角線41の端末42は、共に上面凹部22に位置する。そのため、コイル40のうち、下方に位置する平角線41(一方側の端末42aに対応)は、僅かな寸法分(上面凹部22に接続端子50の厚み寸法を差し引いた分)だけ下方に向かって折り曲げられると共に、上面凹部22の上面と略平行を為すように折り曲げられる。また、上方側に位置する平角線41(他方側の端末42bに対応)は、下方に向かい、当該平角線41の高さ分だけ折り曲げられると共に、一方側の端末42aと略同等の高さ位置で、上面凹部22と略平行を為すように折り曲げられる。
また、上述の端子取付部21には、図7に示すような接続端子50が配置される。接続端子50は、それぞれの端子取付部21に、一対ずつ設けられていて、コイル40が有する一対の端末42の個数に対応させている。この接続端子50は、例えば金属板を略T字形状に打ち抜くと共に、その打ち抜き後に所定の形状に折り曲げることによって形成されている。かかる折り曲げによって形成される部分には、側面視すると略コ字状に設けられる部分が存在している。この略コ字状の部分は、上述の先端凹部23に入り込む部分であり、当該先端凹部23の入り込みに対応する幅寸法(先端凹部23の幅寸法よりも若干狭い幅寸法)に設けられている。
なお、以下の説明では、この略コ字状に設けられる部分を、コア係止部51とする。また、コア係止部51のうち、上面凹部22に位置する部分を上面部51a、先端凹部23に位置する部分を側面部51b、下コア20の下面に位置する部分を下面部51cとする。これらのうち、上面部51aが上面凹部22の上面に接触した状態においては、当該上面部51aは、係止凸部24の上端よりも低くなるように設けられている。また、下面部51cが下コア20の下面20bに接触する状態では、当該下面部51cは最も下方に突出する状態となる。そして、この下面部51cを介して、インダクタ10は、不図示の実装基板に実装される。
また、この接続端子50には、端末保持部52が設けられている。端末保持部52は、コア係止部51の上面部51a側から延伸している。また、この端末保持部52は、コア係止部51の幅方向(インダクタ10の短手方向)が、長手方向となるように延伸している。また、この端末保持部52は、上述のコア係止部51よりも幅寸法が小さくなるように設けられていて、端末42を保持させる際に容易に折り曲げ可能としている。
なお、この端末保持部52は、コア係止部51の幅方向の両端側から、それぞれ延伸している。しかしながら、端末保持部52は、コア係止部51の幅方向の両端側から延伸する構成とはせずに、幅方向の片側からのみ延伸する構成を採用しても良い。また、一対の端末保持部52は、折り曲げられた場合に、端末42を囲んで略リング形状を為す程度の長さ寸法を有している。そのため、一対の端末保持部52を折り曲げると、扁平なリング形状を呈する状態となり、端末42を取り囲む状態となる。また、端末保持部52は、上面部51aのうち、長手方向の略中央部分に設けられている。
また、この接続端子50と端末42との間は、例えば半田付け等の手段により、電気的に接続される(図示省略)。ここで、半田付けにより接続端子50と端末42とを接続する場合、半田は、上面凹部22に入り込む状態となる。しかしながら、一方側の端末42aを保持/接続する半田と、他方側の端末42bを保持/接続する半田とは、所定の距離だけ離間するように設けられている。
以上のような構成を有するインダクタ10の作用について述べる。このインダクタ10は、実装基板において、例えば一方側の端末42aまたは他方側の端末42bが信号の入力側に接続されると共に、他方側の端末42bまたは一方側の端末42aは信号の出力側に接続される。そして、信号の入力側からインダクタ10にコモンモード信号が入力されると、2つのコイル40の磁束は足し合わされて、強め合う方向に作用する。それにより、大きなインピーダンスが発生し、他方側の端末42bまたは一方側の端末42aからは、コモンモード信号が除去された状態で出力される。
また、インダクタ10において、信号の入力側からノーマルモード信号が入力されると、2つのコイル40の磁束は互いに打ち消し合い、インピーダンスがほとんど発生しない状態となる。そのため、ノーマルモード信号が、抑制されずに他方側の端末42bまたは一方側の端末42aから出力される。
つまり、本実施の形態におけるインダクタ10では、2つのコイル40の間で磁気結合を生じさせることが可能であり、コモンモードチョークコイル(コモンモードノイズフィルタ)として機能させることが可能となっている。
このように、本実施の形態のインダクタ10においては、2つのコイル40の間で、磁気結合を生じさせることが可能となっている。しかも、本実施の形態のようなインダクタ10は、図1等に示されるように、下コア20と上コア30とを具備しており、これらは共に板状に設けられているため、低背化が図られている。このように、本実施の形態のインダクタ10においては、従来の構成のインダクタとは異なり、低背化を図りながら2つのコイル40の間の磁気結合を生じさせる。そのため、かかる磁気結合を利用して、本実施の形態のインダクタ10を、例えばコモンモードチョークコイル等として機能させることが可能となり、当該磁気結合を積極的に利用することが可能である。
また、本実施の形態のインダクタ10では、磁気結合を生じさせながらも、インダクタ10が実装される各種電子機器の薄型化を図ることが可能となる。特に、コモンモードチョークコイルにおいては、リング状のトロイダルコアを具備するのが一般的であり、低背化を図るのが難しい状態となっている。また、低背化を図る場合には、トロイダルコアを横に寝かせる状態とするが、この場合には、接合強度がさほど高くない状態となっている。
しかしながら、本実施の形態のインダクタ10では、プレート状の下コア20および上コア30を用いており、十分な低背化を図ることが可能となっている。そのため、このインダクタ10が実装される各種電子機器の薄型化を図ることが可能となる。加えて、インダクタ10では、柱脚部32が高さ方向には重ねられずに、下コア20の平面方向に並べられて配置される。そのため、ERコアを2つ組み合わせて、2つのコイルを高さ方向に積み重ねる構成と比較して、高さ寸法が大きくならず、低背化を図ることが可能となっている。
また、下コア20および上コア30は、共に板状に設けられている。このため、インダクタ10は、面実装することが可能となり、インダクタ10と実装基板との間の接合強度を向上させることが可能となる。また、下コア20および上コア30が、共に板状に設けられ、両者が平行を為す状態で対向配置されている。そのため、下コア20と上コア30の間には、外壁等が存在しない状態となり、コイル40がこれら下コア20と上コア30との間に配置される場合であっても、その端末42をいずれの方向にも容易に引き出すことが可能となる。
加えて、本実施の形態では、インダクタ10は、コイル40を2つ有すると共に、これら2つのコイル40の端末42は、それぞれインダクタ10の長手方向の両端側に位置している。そのため、インダクタ10は、その両端側で、接続端子50を介して実装基板と接続されるため、実装基板に対する接合強度を向上させることが可能となる。また、インダクタ10の接合強度の向上により、耐振動性を向上させることが可能となる。
また、下コア20の上面20aと柱脚部32との間には、ギャップG(磁気ギャップ)が設けられている。そのため、インダクタ10では、磁気飽和が生じるのを抑えることが可能となる。特に、本実施の形態のように、コイル40が平角線41の巻回により構成される場合、当該コイル40には大電流が導通し、磁気飽和が問題となる。しかしながら、上面20aと柱脚部32との間にギャップGを設ける場合、コイル40によって形成される磁路(閉磁路)の内部に磁気ギャップが存在する状態となる。それにより、直流重畳特性を良好にすることが可能となり、平角線41から構成されるコイル40のように、大電流化への対応が可能となる。また、コイル40に大電流を導通可能となるため、本発明のインダクタ10を低電圧の電源回路等に用いることが可能となる。
さらに、本実施の形態では、上コア30には、その長手方向の両端部分と柱脚部32の付け根との間に、余裕部分Sが存在している。このように、余裕部分Sを設ける場合、インダクタ10においては、磁束が通過する部分に若干の余裕を持たせることが可能となり、特性を良好にすることが可能となる。
以上、本発明のインダクタ10について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
また、上述の実施の形態では、インダクタ10は、2つのコイル40を具備する構成となっている。しかしながら、インダクタ10は、それぞれのコイルで発生する磁束が足し合わされ、磁気結合可能であれば、3つ以上のコイルを有する構成を採用しても良い。
また、上述の実施の形態では、柱脚部32は、上コア30に設けられている。しかしながら、柱脚部は、上コア30に設けられる構成には限られず、下コア20に設ける構成を採用しても良い。また、下コア20と上コア30の両方に柱脚部を設ける構成を採用しても良い。なお、下コア20に柱脚部を設ける場合には、下コア20は第1のコアに対応すると共に、上コア30は第2のコアに対応する。
また、上述の実施の形態では、大電流化に対応させて、下コア20の上面20aと柱脚部32の下面との間に、磁気ギャップを設けている。しかしながら、コイル40に大電流を流す必要がない場合等においては、磁気ギャップを設けなくても良い。
本発明のインダクタは、電気機器の分野において利用することができる。
本発明の一実施の形態に係るインダクタの構成を示す斜視図である。 図1のインダクタの構成を示す側面図である。 図1のインダクタの構成を示す正面図である。 図1のインダクタのうち、コイルおよび下コアの構成を示す斜視図である。 図1のインダクタのうち、下コアの構成を示す斜視図である。 図1のインダクタのうち、上コアの構成を示すと共に、下方側から見た状態を示す斜視図である。 図1のインダクタのうち、接続端子の構成を示す斜視図である。
符号の説明
10…インダクタ
20…下コア(第2のコアに対応)
21…端子取付部
22…上面凹部
23…先端凹部
30…上コア(第1のコアに対応)
31…プレート部
32…柱脚部
40…コイル
41…平角線(巻線に対応)
42…端末
50…接続端子
51…コア係止部
52…端末保持部
G…ギャップ

Claims (3)

  1. 巻線を巻回することにより構成される複数のコイルと、
    板状に設けられるプレート部、およびこのプレート部から立設されると共に上記コイルの挿通孔が挿入される複数の柱脚部とを具備する第1のコアと、
    板状に設けられる第2のコアと、
    複数の上記コイルの端末がそれぞれ接続される接続端子と、
    を具備し、
    上記端末を介して上記コイルにいずれかの向きの電流が流れる場合、それぞれのコイルで形成される磁束が、上記第1のコア、上記第2のコアおよび上記柱脚部を通過し、複数の上記コイルが磁気結合可能に設けられている、
    ことを特徴とするインダクタ。
  2. 前記柱脚部と前記第2のコアとの間には、磁気ギャップが設けられていることを特徴とする請求項1記載のインダクタ。
  3. 前記コイルは2つ設けられていると共に、
    これら2つのコイルのうち一方側に位置する前記コイルは、当該一方側に近接する前記第2のコアの長手方向の一端側に向けて2つの端末を延出すると共に、
    他方側に位置する前記コイルは、当該他方側に近接する前記第2のコアの長手方向の他端側に向けて2つの端末を延出する、
    ことを特徴とする請求項1または2記載のインダクタ。
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