JP2007321797A - 摺動部材およびこれを用いたメカニカルシールリング - Google Patents

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Abstract

【課題】摺動開始時に瞬間的に高温の摩擦熱が発生して、熱衝撃を受けやすい過酷な使用状況下で用いられる摺動部材に適用するには、耐熱衝撃性が不足する。
【解決手段】炭化珪素を主成分とする主相と、硼素、珪素および炭素を含有する副相とからなる炭化珪素質焼結体からなる摺動面を有し、前記副相は複数の主相間に点在する粒状の相である摺動部材とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は生け簀用ポンプ、自動車冷却水ポンプ、冷凍機等の軸封装置に用いられるメカニカルシールリングを始めとする炭化珪素質焼結体からなる摺動部材、またメカニカルシールに関するものである。
セラミック焼結体を用いた摺動部材はその耐摩耗性を利用して、例えば流体機器の軸封装置のメカニカルシールに用いられるメカニカルシールリングに応用されている。軸封装置に用いられるメカニカルシールは、流体の完全密封を目的として、各種機械の回転部に用いられるシール方法の一つであり、メカニカルシールリングは各種機械の回転部に摺接して、摺動面の摩耗に従い軸方向に動くことができる回転リングと動かない固定リングとからなり、相対的に回転する軸にほぼ垂直な端面において、流体の漏れを制限する働きをするものである。
図3(a)は従来のメカニカルシールリングを用いた軸封装置の一例を示す部分断面図である。この軸封装置は、メカニカルシールとして環状体である固定リング22aの摺動面21a上で、凸状部を有する環状体である回転リング22bの摺動面21bを摺動させてシール作用を及ぼすメカニカルシールリング22を用いた装置である。メカニカルシールリング22は、駆動機構(不図示)による駆動力を伝達させる回転軸23と、この回転軸23を回転可動に支承するケーシング24との間に取り付けられ、図3(b)に示すように、固定リング22aと回転リング22bとの互いの摺動面21a,21bが回転軸23に対して垂直面を形成するように設置されている。
そして、回転リング22bはパッキング26によって緩衝的に支持され、このパッキング26の回転リング22bと相対する側には回転軸23を巻回するようにコイルスプリング29が設置され、このコイルスプリング29の弾発力(予め設定されたコイルスプリングの力)により、パッキング26を押圧することによって、回転リング22bの摺動面21bが固定リング22aの摺動面21aに押圧されて摺動するようにしてある。
また、コイルスプリング29がパッキング26を押圧する側と相対する側には、カラー28がセットスクリュー27により回転軸23に固定され、コイルスプリング29のストッパーとして設置されている。一方、回転リング22bの摺動面21bと摺動面21aを介して接する固定リング22aは緩衝ゴム25によって支持されており、緩衝ゴム25はこの軸封装置の外枠となるケーシング24の内側に取り付けられて固定リング22aを支持するようにしてある。
そして、回転軸23が回転するとカラー28がともに回転し、コイルスプリング29の弾発力によって押圧されるパッキング26と、このパッキング26によって支持されている回転リング22bの摺動面21bとが押圧されながら回転することによって、固定リング22aの摺動面21aとの間でシール作用が働くようにしてある。このような軸封装置を流体機器(不図示)に取り付ける場合には、メカニカルシールリング22に対してカラー28の側の延長上に、流体機器が配置されるように取り付けて用いられる。
この軸封装置を流体機器で用いた際、流体は前記ケーシング24で囲まれた内部にまで侵入するが、パッキング26と回転軸23との間に設けられたオーリング30によるシール作用と、メカニカルシールリング22の摺動面21a,21bのシール作用によって、流体が軸封装置より外部に漏洩することを防止している。なお、このとき軸封装置によって密封された流体を密封流体31と称し、その一部がメカニカルシールリング22の摺動面21a,21bの間に入り込み潤滑剤として作用するので、摩擦係数を低くし優れた摺動特性を得ることができる。
そして、このメカニカルシールリング22は、カーボン材、超硬合金、炭化珪素質焼結体、アルミナ質焼結体が主として用いられ、近年では高硬度で高耐食性を有し、摺動時の摩擦係数が小さく平滑性も優れた多孔質炭化珪素質焼結体が多用されている。
この多孔質炭化珪素質焼結体として、非特許文献1では、炭化珪素を主成分とする主相と、硼素、珪素および炭素を含有する柱状の副相とを有し、副相は複数の主相にまたがって存在する柱状の相である炭化珪素質焼結体が提案されている。図5は非特許文献1で提案された炭化珪素質焼結体14の結晶構造を模式的に表した図であり、炭化珪素を主成分とする複数の主相15に、炭化珪素からなる柱状粒子である副相16がまたがって存在する状態を示すものである。この炭化珪素質焼結体は、前記固定リング22aに用いた場合、高温の流体が潤滑剤として摺動面21a,21b間に供給されると、炭化珪素質焼結体に含まれる柱状結晶の粒界は微細な破壊を生じ、これがスパイラル溝(不図示)となって、流体を摺動面21a,21b間に導くことができる。この炭化珪素質焼結体を固定リング22aに用いたメカニカルシールリング22は、スパイラル溝(不図示)を介して摺動面21a,21b間に導かれた流体により、摺動面21a,21b間における潤滑状態を維持し、摺動面21aの摩耗を防止してシール効果を長期にわたり維持できるものである。
Nov.-Dec.1976 Journal of The American Ceramic Society-Discussions and Notes Vol.59,No.11-12
しかしながら非特許文献1で提案された炭化珪素質焼結体は、前記副相の存在による熱伝導への影響や耐熱衝撃性への影響は加味されていないため、焼成温度や焼成時間は管理されておらず、その結果、炭化珪素質焼結体における副相は柱状となり、さらに副相が高い比率で含まれることから、熱伝導の担体であるフォノンの動きが妨げられる。その結果、このような炭化珪素質焼結体は、熱伝導が低く、摺動部材としてこの炭化珪素質焼結体を用いると、熱衝撃を受けやすい過酷な状況下では、摺動開始時に瞬間的に高温の摩擦熱が発生して、耐熱衝撃性が不足するという問題が発生していた。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は潤滑液の保持性能に優れるとともに熱伝導性や耐熱衝撃性に優れたメカニカルシールリングを始めとする摺動部材を提供することにある。
本発明の摺動部材は、炭化珪素を主成分とする主相と、少なくとも硼素、珪素および炭素を含有する副相とを有する炭化珪素質焼結体からなる摺動面を有するとともに、前記炭化珪素質焼結体における前記副相は複数の主相間に点在する粒状の相であることを特徴とする。
また、前記副相は、そのアスペクト比が2.5以下(0を除く)であることを特徴とする。
さらに、前記硼素は、その含有量が前記炭化珪素質焼結体100質量%に対し、0.2質量%以上、且つ0.3質量%以下であることを特徴とする。
またさらに、前記炭化珪素質焼結体は、その気孔率が2.5%以上、且つ12%以下であることを特徴とする。
また、本発明のメカニカルシールリングは、前記摺動部材を用いたことを特徴とする。
本発明の摺動部材は、炭化珪素を主成分とする主相と、硼素、珪素および炭素を含有する副相とからなる炭化珪素質焼結体からなる摺動面を有し、前記副相は複数の主相間に点在する粒状の相であることから、熱伝導の担体であるフォノンの動きがほとんど制約されないため、熱伝導性、耐熱衝撃性とも向上することとなり、その結果、摩擦による発熱を低下させられ、摺動面の摩耗を低減することができる。
特に、前記副相はそのアスペクト比を2.5以下(0を除く)とすることにより、フォノンの動きがさらに制約されにくくなるため、熱伝導性、耐熱衝撃性ともより向上することとなり、その結果、摩擦による発熱を低下させられ、摺動面の摩耗をさらに低減することができる。
また、前記硼素はその含有量を前記炭化珪素質焼結体100質量%に対し、0.2質量%以上、且つ0.3質量%とすることで、硼素は焼結助剤として作用するため、高い機械的特性と熱伝導性を兼ね備えた摺動部材とすることができる。
また、前記炭化珪素質焼結体は、その気孔率を2.5%以上、且つ12%以下とすることで、潤滑液の保持性能に優れるため、摺動特性の良好な摺動部材とすることができる。
また、本発明のメカニカルシールリングは、上述の通り、熱伝導性、耐熱衝撃性とも優れた摺動部材を用いているため、摺動開始時に瞬間的に高温の摩擦熱が発生して、熱衝撃を受けやすい過酷な使用状況下でも好適に使用することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1(a)は、本発明の摺動部材に用いられる炭化珪素質焼結体の結晶構造を模式的に表した図であり、図1(b)は炭化珪素質焼結体に含まれる1つの副相を模式的に示した図である。また、図2は本発明の摺動部材をメカニカルシールリングに適用した軸封装置の一例を示す部分断面図である。
図1に示すように本発明の摺動部材は、炭化珪素を主成分とする主相2と、少なくとも硼素、珪素および炭素を含有して成る副相3とを有する炭化珪素質焼結体1からなる摺動面を有し、副相3は複数の主相2間に独立して点在する粒状の相であることを特徴とする。
ここで、前記副相3とは、少なくとも硼素、珪素および炭素を含有して成り、例えば、これら各元素が単独で存在したり、珪素と硼素が化合してSiB,SiB等の珪化物や炭化珪素として存在したりするものであり、複数の主相2で囲まれた領域にのみ存在する粒状の相であり、この副相3が複数の主相2にまたがって存在する柱状の相あるいは針状の相であると、熱伝導の担体であるフォノンの動きが大きな制約を受けるが、副相3が複数の主相2間に点在する粒状の相であることから、フォノンの動きがほとんど制約されないため、熱伝導性、耐熱衝撃性とも向上することとなり、その結果、摩擦による発熱を低下させられ、摺動面の摩耗を低減することができる。
また、前記炭化珪素質焼結体における前記主相および副相の各比率はそれぞれ99〜99.8体積%、0.2〜1体積%であることが好適で、この比率は蛍光X線分析法、ICP(Inductively Coupled Plasma)発光分析法、炭素分析法等を用いて測定することができる。
特に、隣り合う副相3間の距離dを3μm以上とすることが好ましく、さらにフォノンの動きは制約を受けないようになる。
副相3が複数の主相2間に点在する状態は、透過型電子顕微鏡や走査型電子顕微鏡を用い、倍率を3000〜10000倍にして炭化珪素質焼結体の断面または摺動面を観察することができる。
なお、副相3は硼素、珪素および炭素以外の不可避不純物であるNa,Mg,Fe,alおよびCaが含まれていても何等差し支えないが、機械的特性を維持するという観点から炭化珪素質焼結体に対し、これら不可避不純物はその合計が0.1体積%以下であることが好適である。
また、摺動部材の熱伝導性や耐熱衝撃性は、副相3の形状、即ちアスペクト比の影響を受けやすい。図1(b)は1つの副相3を模式的に示した図であり、副相3のアスペクト比とは短軸aに対する長軸bに対する比率であり、この比率が小さくなるほど、フォノンの動きが制約されにくくなるため、摺動部材の熱伝導性、耐熱衝撃性とも向上する。
本発明の摺動部材は、副相3は粒状であり、アスペクト比を2.5以下(0を除く)とすることが好適であり、摺動部材の熱伝導性、耐熱衝撃性ともさらに向上させることができる。
なお、副相3のアスペクト比は、炭化珪素質焼結体の断面または摺動面を透過型電子顕微鏡や走査型電子顕微鏡を用い、倍率3000〜10000倍で得られた画像より求めることができる。
また、上述のように副相3は、少なくとも硼素、珪素および炭素を含有して成るが、副相中の珪素や炭素は、詳細を後述するように、本発明の摺動部材を成す炭化珪素質焼結体の製造方法において、炭化珪素粉末に炭化硼素粉末等を混合して得られる原料粉末を成形、焼成して得られるものであるため、炭化珪素質焼結体中の副相として含有されるものである。特に、本発明では副相に含まれる硼素が重要な作用を成し、摺動部材の機械的特性や熱伝導性に影響を及ぼす。硼素の含有量が低過ぎると、炭化珪素の結晶粒子を十分結合することができないため、機械的特性と熱伝導性が低下する。一方、硼素の含有量が高過ぎると、アスペクト比の高い副相が析出する結果、フォノンの動きが制約され、熱伝導性が低下する。本発明の摺動部材では、前記硼素はその含有量を前記炭化珪素質焼結体100質量%に対し、0.2質量%以上、且つ0.3質量%とすることが好適であり、含有量をこの範囲にすることで、高い機械的特性と熱伝導性を兼ね備えた摺動部材とすることができる。
硼素の含有量は、蛍光X線分析法やICP(Inductively Coupled Plasma)発光分析法を用いて測定することができる。
なお、硼素の大部分は珪素、炭素とともに副相3を形成するが、炭化珪素の結晶粒子内に一部の硼素が分散しても何等差し支えない。
また、前記炭化珪素質焼結体の気孔率は、摺動部材のシール性能、摺動特性、機械的特性に影響を及ぼし、気孔率が高いと摺動特性は向上するが、シール性能と機械的特性は、低下する。一方、気孔率が低いと、摺動部材のシール性能と機械的特性は向上するが機械的特性が低下する。
本発明の摺動部材では、炭化珪素質焼結体は、その気孔率を2.5%以上、且つ12%以下とすることが好適であり、摺動面上にある気孔が他の気孔と連通する比率が低くなり、摺動面に供給された潤滑液が連通した気孔を伝わって、外部に漏れることがなくなるので、気孔内に保持されていた潤滑液は摺動面に連続した流体膜を形成しやすくなって、高い摺動特性や、例えばメカニカルシールリングで要求される高いシール性能を得ることができる。
ここで、気孔率が2.5%未満とであると、潤滑液の粘度が高い場合、摺動面上にある気孔から滲出する潤滑液が少ないために、十分な潤滑効果を発揮することができず、高い摺動特性が得られないおそれがあるからであり、12%を超えると、摺動面にある気孔は、摺動中に連通する可能性が高くなるので、例えばメカニカルシールリングで要求されるようなシール性能が低下するおそれがあるからでる。特に、気孔率は3%以上、且つ8%以下であることが好適である。
このような炭化珪素質焼結体の気孔率は、アルキメデス法に準拠して測定することができる。
次に、本発明の摺動部材の製造方法を説明する。
先ず、炭化珪素粉末に水、分散剤および炭化硼素粉末、フェノール樹脂等の焼結助剤を加え、ボールミルで混合、粉砕してスラリー化し、このスラリーにバインダーを添加、混合した後、噴霧乾燥して炭化珪素の顆粒を準備する。
炭化珪素質焼結体に対する硼素の含有量は、添加する炭化硼素粉末の影響を受け、炭化珪素質焼結体100質量%に対し、硼素の含有量を0.2質量%以上、且つ0.3質量%以下とするには、炭化硼素粉末の含有量を炭化珪素粉末に対して、1質量%以上、且つ3質量%以下とすればよい。気孔形成剤は、必要に応じて添加、混合すればよいが、炭化珪素質燒結体の気孔率を4%以上、且つ12%以下とするには、脱脂工程または焼成工程において焼失または熱分解する気孔形成剤として予め粉砕した樹脂ビーズを顆粒に対して0.5〜10質量%添加、混合して混合原料とした後、この混合原料を成形型に充填し、加圧、成形して所定形状の成形体とすればよい。特に、樹脂ビーズとして、シリコーンから成る樹脂ビーズ、あるいはポリスチレンおよびアクリル−スチレン共重合体の少なくとも1種からなる懸濁重合された非架橋性の樹脂ビーズのいずれかを用いることが好適である。これら樹脂ビーズはその圧縮強度が1.2MPa以下と低いので、粉砕が容易にできるからである。
得られた成形体は必要に応じて、窒素雰囲気中、10〜40時間で昇温し、450〜650℃で2〜10時間保持後、自然冷却して脱脂すればよい。そして、脱脂した成形体を、たとえば、不活性ガスの減圧雰囲気下、温度1800〜2100℃で、3〜5時間保持し焼成することで炭化珪素質焼結体とすることができる。特に、副相3のアスペクト比は、焼成温度の影響を受けやすく、焼成温度を高くすると、その値が大きくなり、焼成温度を低くすると、その値が小さくなる。副相3のアスペクト比を2.5以下(0を除く)とするには、焼成温度を1800〜2000℃とすればよい。
また、隣り合う副相3間の距離dは、焼成時間の影響を受けやすく、焼成時間を長くすると、その値が大きくなり、焼成時間を短くすると、その値が小さくなる。隣り合う副相3間の距離dを3μm以上とするには、焼成時間を4.5〜5時間とすればよい。
なお、不活性ガスについては特に限定されるものではないが、入手や取り扱いが容易であることから、Arを用いることが好適である。
得られた焼結体は、必要に応じて加圧面を研削、研磨等の加工を施してもよく、例えば、両頭研削盤や平面研削盤等で加圧面を平面とし、平均粒径3μmのダイヤモンド砥粒を用いてアルミナ製のラップ盤で粗加工した後、平均粒径1μmのダイヤモンド砥粒を用いて錫製のラップ盤で算術平均高さRaが0.98μm以下となるように鏡面加工して摺動面としてもよい。算術平均高さRaを0.98μm以下とするのは、シール性を維持するためである。
ここで算術平均高さRaは、JIS B 0601−2001に準拠して測定すればよく、測定長さおよびカットオフ値をそれぞれ5mmおよび0.8mmとし、触針式の表面粗さ計を用いて測定する場合であれば、例えば、摺動部材の摺動面に、触針先端半径が2μmの触針を当て、触針の走査速度は0.5mm/秒とすればよい。
上述のような製造方法によれば、潤滑液の保持性能に優れるとともに熱伝導性や耐熱衝撃性に優れたメカニカルシールリングを始めとする摺動部材を安価に得ることができる。
図2は本発明の摺動部材をメカニカルシールリングに適用した軸封装置の一例を示す部分断面図である。
この軸封装置は、メカニカルシールとして環状体である固定リング4aの摺動面14a上で、凸状部を有する環状体である回転リング4bの摺動面14bを摺動させてシール作用を及ぼすメカニカルシールリング4を用いた装置である。メカニカルシールリング4は、駆動機構(不図示)による駆動力を伝達させる回転軸5と、この回転軸5を回転可動に支承するケーシング6との間に取り付けられ、固定リング4aと回転リング4bとの互いの摺動面14a,14bが回転軸5に対して垂直面を形成するように設置されている。
そして、回転リング4bはパッキング7によって緩衝的に支持され、このパッキング7の回転リング4bと相対する側には回転軸5を巻回するようにコイルスプリング8が設置され、このコイルスプリング8の弾発力(予め設定されたコイルスプリング8の力)により、パッキング7を押圧することによって、回転リング4bの摺動面14bが固定リング4aの摺動面14aに押圧されて摺動するようにしてある。また、コイルスプリング8がパッキング7を押圧する側と相対する側には、カラー9がセットスクリュー10により回転軸5に固定され、コイルスプリング8のストッパーとして設置されている。
一方、回転リング4bの摺動面14bと摺動面14aを介して接する固定リング4aは緩衝ゴム11によって支持されており、緩衝ゴム11はこの軸封装置の外枠となるケーシング6の内側に取り付けられて固定リング4aを支持するようにしてある。そして、回転軸5が回転するとカラー9がともに回転し、コイルスプリング8の弾発力によって押圧されるパッキング7と、このパッキング7によって支持されている回転リング4bの摺動面14bとが押圧されながら回転することによって、固定リング4aの摺動面14aとの間でシール作用が働くようにしてある。このような軸封装置を流体機器(不図示)に取り付ける場合には、メカニカルシールリング4に対してカラー9の側の延長上に、流体機器が配置されるように取り付けて用いられる。
このとき、流体は、軸封装置のケーシング6で囲まれた内部にまで侵入するが、パッキング7と回転軸5との間に設けられたオーリング14によるシール作用と、メカニカルシールリング4の摺動面14a,14bのシール作用によって、流体が軸封装置より外部に漏洩することを防止している。なお、このとき軸封装置によって密封された流体を、密封流体13と称し、その一部がメカニカルシールリング4の摺動面14a,14bの間に入り込み潤滑液として作用する。一方、回転リング4bはパッキング7によって緩衝的に支持され、緩衝ゴム11およびパッキング7は回転軸5の回転で発生する振動を吸収する機能も有する。なお、図2に示す軸封装置では、固定リング4aを環状体、回転リング4bを凸状部を有する環状体としたが、これとは逆に固定リング4aを凸状部を有する環状体とし、回転リング4bを環状体とすることもできる。
また、メカニカルシールリング4は、潤滑液を介して互いの摺動面14a,14bを当接し摺動させる固定リング4aと回転リング4bとからなり、これら固定リング16aおよび回転リング14bの少なくとも一方が本発明の摺動部材であることが好適である。
本発明の摺動部材は、回転リング4bが摺動を開始すると、摺動面14a,14bで空気の流れによる動圧が先ず発生し、続いて開気孔上ではその動圧より低い負圧が開気孔内で保持されていた潤滑液に対しはたらき、この開気孔上で発生する負圧によって開気孔内に保持されていた潤滑液を摺動面14a,14bに適切に供給することができるので、高強度で摺動特性の高いメカニカルシールリング4とすることができる。
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
(実施例1)
先ず、炭化珪素粉末に表1に示す添加量の炭化硼素粉末、所定量の分散剤および水を加えボールミルに投入した後、48時間混合してスラリー化した。このスラリーに成形助剤としてバインダーを添加、混合した後、噴霧乾燥することにより平均粒径80μmの炭化珪素の顆粒を準備した。
次に、この混合原料を成形型に充填し、厚み方向に98MPaの圧力で加圧、成形して所定形状の成形体とした。得られた成形体は窒素雰囲気中、20時間で昇温し、600℃で5時間保持後、自然冷却して脱脂し、脱脂体とした。
そして、脱脂体を表1に示す焼成温度で、4時間保持し焼成して、炭化珪素の主相、硼素、珪素および炭素を含有して成る副相とを有する炭化珪素質焼結体である試料No.1〜10を作製し、ICP(Inductively Coupled Plasma)発光分析法を用いて各試料の焼結体を100質量%としたときの硼素の含有量を測定し、その測定値を表1に示した。なお、本実施例では硼素は全て副相中に含有されるものである。
また、上記各試料の表面を平面研削盤で研削して平面とし、平均粒径3μmのダイヤモンド砥粒を用いてアルミナ製のラップ盤で粗加工した後、同じく平均粒径3μmのダイヤモンド砥粒を用いて錫製のラップ盤で算術平均高さRaが0.98μm以下となるように鏡面加工して得られた面を、走査型電子顕微鏡を用い倍率5000倍で副相の形状およびアスペクト比を観察、測定した。
また、別途各試料の3点曲げ強度、ポアソン比、ヤング率および熱伝導率を測定した。3点曲げ強度(S)はJIS R 1601−1995、ポアソン比(ν)およびヤング率(E)は、JIS R 1602−1995、40〜400℃における熱膨張係数(α)はJIS R 1618−2002、熱伝導率はJIS R 1611−1997に準拠した。そして、これら機械的特性、熱的特性より、以下の式(2)で規定される熱衝撃抵抗係数R‘を求めた。
R=S・(1−ν)/(E・α) ・・・(1)
但し S:3点曲げ強度(Pa)
ν:ポアソン比
E:ヤング率(Pa)
α:40〜400℃における熱膨張係数(×10−6/K)
R’=R・k ・・・(2)
但し k:熱伝導率(W/(m・K))
ここで、熱衝撃抵抗係数Rは加熱後、急冷した場合の耐熱衝撃性の指標となる係数であり、熱衝撃抵抗係数R’は、加熱後、比較的緩やかに冷却した場合の耐熱衝撃性の指標となる係数であり、いずれの係数も高いほど、耐熱衝撃性が高いと言える。
熱伝導率k、熱衝撃抵抗係数R’の測定結果は、それぞれ表1に示す通りである。
また、別途リング形状をなす成形体を作製した後、脱脂、焼成を行って焼結体とし、表面を平面研削盤で研削して平面とした後、アルミナ製のラップ盤で粗加工し、錫製のラップ盤で算術平均高さRaが0.98μm以下となるように鏡面加工して、外径26mm、内径19mmの環状体である試料No.1〜10を得た。この試料はいずれも固定リング4aである。
その後、固定リング4aと、外径24mm、内径21mmの凸状部を有する外径26mm、内径19mmの環状体であって、炭素からなる回転リング4bとを回転軸5を通して互いの摺動面14a,14bを当接し、以下の条件で摺動させ、摺動中の摩擦係数を測定した。
<摺動条件>
相対速度:8m/s、面圧:500kPa、潤滑液:水、摺動時間:100時間
なお、相対速度は回転軸の中心を基準として外周側に向かい、11.25mm離れた位置(以下、位置Pという。)における固定リング4aに対する回転リング4bの回転速度である。面圧は固定リング4aに対する回転リング4bの単位面積当たりの圧力であり、固定リング4aと回転リング4bとを当接させるのに予め設定された加圧力Fを回転リング5bの摺動面14bの面積で除すことで求められ、面積は、寸法測定用のゲージを備えた金属顕微鏡を用い、倍率50倍で回転リング4bの凸状部の外径および内径をゲージで測定し、算出した。
また、摩擦係数μについては、トルクメーターを用いて摺動中の回転リング4bの位置Pにおける回転トルクTを測定し、この回転トルクTを、摺動面14bの面積に面圧を掛けることで得られる加圧力Fおよび回転軸の中心から位置Pまでの距離11.25mmで除した値とした。すなわち、摩擦係数μはμ=T/11.25Fとし、その値を表1に示した。
Figure 2007321797
表1に示すように、本発明の試料No.2〜10は、その副相が粒状であって、アスペクト比も高いことから、熱伝導率、熱衝撃抵抗係数R’とも高く、熱伝導性および耐熱衝撃性は高いものであった。
特に、アスペクト比が2.5以下である試料No.3〜7,9,10は、その熱伝導率および熱衝撃抵抗係数R’はさらに高いものであった。
また、硼素の含有量が異なる試料No.4〜8を比べると、硼素の含有量が0.2質量%以上、且つ0.3質量%である試料No.5〜7は、この範囲外である試料No.4,8よりもその熱伝導率、熱衝撃抵抗係数R’ともに高いものであった。
これに対し、本発明の範囲外である試料No.1は、その副相が柱状で、アスペクト比も高いことから、熱伝導率、熱衝撃抵抗係数R’とも低く、熱伝導性および耐熱衝撃性は低いものであった。
(実施例2)
まず、炭化珪素粉末に2.5質量%の炭化硼素粉末、所定量の分散剤および水を加えボールミルに投入した後、48時間混合してスラリー化した。このスラリーに成形助剤としてバインダーを添加、混合した後、噴霧乾燥することにより平均粒径80μmの炭化珪素の顆粒を準備した。
次に、予め粉砕されたポリスチレンからなる懸濁重合された非架橋性の樹脂ビーズである気孔形成剤を顆粒に対して添加、混合して混合原料とした後、この混合原料を成形型に充填し、厚み方向に98MPaの圧力で加圧、成形して所定形状の成形体とした。
得られた成形体は窒素雰囲気中、20時間で昇温し、600℃で5時間保持後、自然冷却して脱脂し、脱脂体とした。そして、脱脂体を2000℃で、4時間保持し焼成して、焼結体である試料No.11〜16を得た。
その後、上記各試料の表面を平面研削盤で研削して平面とし、平均粒径3μmのダイヤモンド砥粒を用いてアルミナ製のラップ盤で粗加工した後、同じく平均粒径3μmのダイヤモンド砥粒を用いて錫製のラップ盤で算術平均高さRaが0.98μm以下となるように鏡面加工して得られた面を、走査型電子顕微鏡を用い倍率5000倍で副相の形状を観察した結果、いずれの試料も柱状の副相は観察されず、粒状の副相のみが観察された。
また、各試料の気孔率は、アルキメデス法に準拠して求めた。
各試料の3点曲げ強度、ポアソン比、ヤング率および熱伝導率については、実施例1に示した方法と同様の方法で測定し、式(2)で規定される熱衝撃抵抗係数R‘を求めた。
また、別途リング形状をなす成形体を作製した後、脱脂、焼成を行って焼結体とし、表面を平面研削盤で研削して平面とした後、アルミナ製のラップ盤で粗加工し、錫製のラップ盤で算術平均高さRaが0.98μm以下となるように鏡面加工して、外径26mm、内径19mmの環状体である試料を得た。この試料はいずれも固定リング4aである。
その後、実施例1で示した条件と同じ条件で摺動させ、摺動中の摩擦係数を測定し、その値を表2に示した。
Figure 2007321797
表2に示すように、気孔率が2.5%未満の試料No.11は、熱伝導率、耐熱衝撃抵抗係数R‘がともに高く、良好であるが、摩擦係数が高い。また、気孔率が15%を超える試料No.16は摩擦係数が低く、良好であるが、熱伝導率、耐熱衝撃抵抗係数R‘とも低い。
一方、気孔率が2.5%以上、且つ12%以下である試料No.12〜15は熱伝導率、耐熱衝撃抵抗係数R‘および摩擦係数のバランスがよく、好適であるといえる。
(a)は本発明の摺動部材に用いられる炭化珪素質焼結体の結晶構造を模式的に表した図、(b)は本発明の摺動部材に用いられる炭化珪素質焼結体を構成する副相の拡大図である。 (a)は本発明の摺動部材をメカニカルシールリングに適用した軸封装置の一例を示す部分断面図、(b)は本発明のメカニカルシールリングを用いた斜視図である。 (a)は従来のメカニカルシールリングを用いた軸封装置の一例を示す部分断面図、(b)は本発明のメカニカルシールリングを用いた斜視図である。 従来の炭化珪素質焼結体の結晶構造を模式的に表した図である。
符号の説明
1:炭化珪素質焼結体
2:主相
3:副相
4:メカニカルシールリング
4a:固定リング
4b:回転リング
5:回転軸
6:ケーシング
7:パッキング
8:コイルスプリング
9:カラー
10:セットスクリュー
11:緩衝ゴム
12:Oリング
13:密封流体
14a,14b:摺動面

Claims (5)

  1. 炭化珪素を主成分とする主相と、少なくとも硼素、珪素および炭素を含有して成る副相とを有する炭化珪素質焼結体からなる摺動面を有し、前記炭化珪素質焼結体における前記副相は複数の前記主相間に点在する粒状の結晶相であることを特徴とする摺動部材。
  2. 前記副相は、そのアスペクト比が2.5以下(0を除く)であることを特徴とする請求項1に記載の摺動部材。
  3. 前記硼素は、その含有量が前記炭化珪素質焼結体100質量%に対し、0.2質量%以上、且つ0.3質量%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の摺動部材。
  4. 前記炭化珪素質焼結体は、その気孔率が2.5%以上、且つ12%以下であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の摺動部材。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の摺動部材を用いたことを特徴とするメカニカルシールリング。
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