JP2007320545A - 走行車および走行車システム - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の走行車では、ある走行車のスピンターン動作時に他の走行車の走行を停止させる必要があったので、走行車システムの効率低下や能力低下を招いていた。
【解決手段】車体1aの前後部に、それぞれ方向変換可能な前駆動輪2aおよび後駆動輪2bを備えた走行車1であって、前記前後駆動輪2a・2bのうち、一方の駆動輪を中心として、または前記前後駆動輪2a・2bの中間位置を中心として車体1aを旋回させることができ、かつその旋回中心を適宜選択可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動倉庫や工場等において用いられる走行車であって、特に車体のある1点を旋回中心としてスピンターンを行う走行車および走行車システムに関する。
従来から、自動倉庫や工場等において用いられる無人搬送車(AGV)等の走行車においては、車体のある1点を旋回中心としてスピンターンを行うことができる走行車が知られている。
スピンターンを行う走行車としては、例えば特許文献1に示す走行車のように、車体の前後に、それぞれ方向変換可能な駆動輪を備えたものがある。
方向変換可能な駆動輪を車体の前後に備えた無人搬送車がスピンターンを行う場合には、前後一方の駆動輪を所定角度(例えば車体前後方向から90°)だけ方向変換させるとともに、前後他方の駆動輪を一方の駆動輪と略平行となるように方向変換させ、両駆動輪を互いに反対方向へ回転駆動することで、スピンターンを行うようにしている。
つまり、従来の走行車では、車体前部および後部の駆動輪を略平行となるように所定角度だけ方向変換させ、両駆動輪を反対方向へ回転駆動することでスピンターンを行っており、このようにスピンターンを行う走行車は、車体中心を旋回中心として旋回することとなっていた。
特開平11−11318号公報
前述のごとくスピンターンを行う走行車が複数走行している走行車システムにおいては、該走行車が、平行して設けられている複数の走行レーン上を走行している場合がある。
例えば図26に示すように、第1の走行レーン51aと第2の走行レーン51bとが平行して設けられており、該第1の走行レーン51a上を走行車101aが誘導ライン61aに沿って一方向(図26における左方向)へ走行し、第2の走行レーン51b上を誘導ライン61bに沿って走行車101bが他方向(図26における右方向)へ走行している。
このように、前記第1の走行レーン51a上を走行している走行車101aが支線51cへ進路変更する場合、走行車101aは、第1の走行レーン51aに敷設される誘導ライン61aと支線51cに敷設される誘導ライン61cとの交点Psにてスピンターンを行う。
つまり、前記走行車101aは、車体の前後部にそれぞれ前駆動輪102aおよび後駆動輪102bを備えており、第1の走行レーン51aの走行中にスピンターンポイントPsへ達すると、前駆動輪102aおよび後駆動輪102bの両方を進行方向と直行する方向に回動させて、該前駆動輪102aおよび後駆動輪102bの方向変換を行う(図26参照)。
その後、図27に示すように、例えば前駆動輪102aを一方向(例えば進行方向に対して左方向)へ回転駆動させ、後駆動輪102bを他方向(例えば進行方向に対して右方向)へ回転駆動させて、走行車101aの車体の前後中央部を旋回中心としてスピンターンを行う。
しかし、車体の前後中央部を旋回中心としてスピンターンを行うと、走行車101aの車体が第1の走行レーン51aから両側(第2の走行レーン51b側および支線51c側)にはみ出すこととなる(図27参照)。
このように、車体が第1の走行レーン51aからはみ出すと、隣に平行して走っている第2の走行レーン51bを走行している走行車101bと干渉してしまうため、第1の走行レーン51aの走行車101aがスピンターン動作を行っている間は、第2の走行レーン51bの走行車101bの走行を停止させなければならない。
従って、複数台の走行車を走行させる走行車システムを構築した際には、ある走行車のスピンターン動作時に他の走行車の走行を停止させるといった状態が発生することになり、走行車システムの効率低下や能力低下を招く原因となってしまう。
また、隣接する走行車同士が干渉することを防止するために、平行して走る走行レーンの間隔を広くとると、走行車の走行スペースが増大することとなってしまう。
そこで、本発明においては、ある走行車のスピンターン動作時に他の走行車の走行を停止させることによる走行車システムの効率や能力の低下を生じさせることなく、走行車の走行スペースを省スペース化することができる走行車および走行車システムを提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、車体の前後部に、それぞれ方向変換可能な駆動輪を備えた走行車であって、前記前後部の駆動輪のうち、一方の駆動輪を中心として車体を旋回させる。
また、請求項2においては、車体の前後部に、それぞれ方向変換可能な駆動輪を備えた走行車であって、前記前後部の駆動輪のうち、一方の駆動輪を中心として、または前記前後部の駆動輪の中間位置を中心として車体を旋回させることができ、かつその旋回中心を適宜選択可能とする。
また、請求項3においては、前記各駆動輪は、車体に対して回転自在に支持されている。
また、請求項4においては、前記各駆動輪は、それぞれ独立して駆動可能な一対の駆動車輪にて構成される。
また、請求項5においては、走行車システムは、請求項1〜請求項4の何れかに記載の走行車を用いた。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、ある走行レーンの走行車がスピンターンしているときでも、該スピンターンしている走行車が、走行レーンの一方の側方にはみ出すことがない。
これにより、走行レーンの一方の側方に他の走行レーンが隣接して設けられていた場合でも、走行車がその隣接する走行レーンへはみ出すことがない。
従って、隣接する走行レーンの走行車を一旦停止させる必要がなく、走行レーン幅も小さくすることができるので、走行車システムにおける物品搬送の効率を向上するとともに、走行車システムを構築するためのスペースを小さくすることができる。
また、第1の走行レーン51aに隣接して装置や通路等が設置されている場合でも、それらが設置されている場所で走行車1を旋回させることができる。
請求項2においては、走行レーンの敷設状況や、走行車の走行状況等に応じて、車体の前後中央部を中心とした旋回と、前後一方の駆動輪を中心とした旋回とを、適宜選択して行うことができ、走行レーン構築の自由度を大きくすることができる。
請求項3においては、走行車の前後駆動輪の一方を中心とした旋回時に、駆動されていない旋回中心となっている側の駆動輪が車体の旋回につられることがなく、走行レーンが形成されている床面を傷付けることがない。
請求項4においては、一対の駆動車輪の駆動により各駆動輪の向きを変化させることができるため、駆動車輪とは別の各駆動輪旋回用の駆動手段を設ける必要がない。
請求項5においては、ある走行レーンの走行車がスピンターンしているときでも、その走行レーンに隣接する走行レーンの走行車を一旦停止させる必要がなく、走行レーン幅も小さくすることができるので、走行車システムにおける物品搬送の効率を向上するとともに、走行車システムを構築するためのスペースを小さくすることができる。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
図1に示す走行車1は、例えば、工場や自動倉庫などにおいて、物品の移載元や、物品の加工処理を行う処理装置が設けられた移載場所との間で、物品の搬送および移載を自動で行う搬送車であり、車体フレーム1aの上部にフォーク等からなる移載装置(図示せず)が設けられている。
走行車1の車体1aの底部には、前部(図1における左部)に配置される前駆動輪2aおよび後部(図1における右部)に配置される後駆動輪2bが設けられており、該前駆動輪2aおよび後駆動輪2bを駆動することにより走行車1が走行するように構成されている。前記前駆動輪2aおよび後駆動輪2bは車体1aの左右略中央部(図1における上下中央部)に位置している。
また、車体1a底部の前後略中央かつ左右端部(図1における上下端部)の位置には、それぞれ従動輪3が設けられている。
さらに、車体1a底部における前駆動輪2a、および後駆動輪2bの前後には、該前後駆動輪2a・2bとともに向きを変えることができるセンサ(図示せず)が設けられており、また、これらのセンサとは別にセンサ5が設けられている。
走行車1は、敷地の床面等に敷設された、磁気テープ等により構成される誘導ライン61上を走行するが、この走行時には、前述の前後駆動輪2a・2bとともに向きを変えることができるセンサを用いて誘導ライン61上を走行するように構成されている。また、前記誘導ライン61を前記センサ5にて検出することで、走行車1が誘導ライン61に沿って旋回の動作を停止することが可能となっている。
図2に示すように、前記前駆動輪2aおよび後駆動輪2bは、それぞれ一対の駆動車輪21a・21a(21b・21b)と、該駆動車輪21a・21a(21b・21b)を支持する支持部材22a(22b)と、該支持部材22a(22b)を車体1aに対して水平方向へ自由回転可能に支持する回転軸23a(23b)とを備えている。
前記一対の駆動車輪21a・21a(21b・21b)は、モータ等の駆動源によりそれぞれ独立して駆動されており、該各駆動車輪21a・21a(21b・21b)の回転速度や回転方向(順回転または逆回転)を独立して制御することが可能となっている。
そして、該各駆動車輪21a・21a(21b・21b)の回転速度や回転方向を個別に制御することにより、走行車1が直進走行または旋回走行される。
例えば、前駆動輪2aおよび後駆動輪2bの双方について、左右の駆動車輪21a・21a(21b・21b)を同一方向かつ同一速度で回転駆動させると、該前駆動輪2a(後駆動輪2b)が進行方向へ正対した姿勢となり、走行車1が直進することとなる。
また、左右の駆動車輪21a・21a(21b・21b)の一方を他方よりも低い回転速度かつ同一方向で駆動すると、前駆動輪2a(後駆動輪2b)は車体1aに対して回転自在に支持されているので、該前駆動輪2a(後駆動輪2b)が進行方向に正対した姿勢から、低い回転速度で駆動されている車輪の方向へ旋回することとなる。
従って、例えば、前駆動輪2aの右の駆動車輪21aを左の駆動車輪21aよりも低い回転速度かつ同一方向で駆動するとともに、後駆動輪2bの左右の駆動車輪21b・21bを同じ方向かつ同一方向で駆動すると、走行車1は右へ旋回走行する。
また、前記前駆動輪2aおよび後駆動輪2bは、左右の駆動車輪21a・21a(21b・21b)を、互いに逆方向へ回転駆動させることで、車体1aに対して旋回させることができる。
例えば、左の駆動車輪21a(21b)を前進回転(順回転)させ、右の駆動車輪21a(21b)を後進回転(逆回転)させることで、前駆動輪2a(後駆動輪2b)を右方に旋回させることができる。
本走行車1においては、前駆動輪2aおよび後駆動輪2bの一方または両方を車体1aの直進方向(前後方向)から旋回させた状態で、車体1a自体の旋回動作であるスピンターンを行うことが可能となっている。
次に、このように構成される走行車1により行われるスピンターン動作について説明する。
第1に、図3に示すように、走行車1が、平行かつ隣接して設けられる第1の走行レーン51aおよび第2の走行レーン51bを、それぞれ走行するように構成された走行車システムにおいて、第1の走行レーン51aを走行する走行車1が方向転換し、走行するレーンを第1の走行レーン51aから該第1の走行レーン51aの支線51cへ移行する際に行うスピンターンの動作について説明する。
まず、この場合における本走行車1では、従来の走行車と同様に、車体1aにおける前駆動輪2aと後駆動輪2bとの中間位置、つまり車体1aの前後中央部を旋回中心としてスピンターンを行うことが可能である。
図3に示す場合、第1の走行レーン51aを走行する走行車1は、該第1の走行レーン51aに敷設される誘導ライン61aに沿って右方から左方へ向って走行しており、第2の走行レーン51bを走行する走行車1は、該第2の走行レーン51bに敷設される誘導ライン61bに沿って左方から右方へ向って走行している。
また、第1の走行レーン51aは、該第1の走行レーン51aから略直交方向へ延びる支線51cを有しており、第1の走行レーン51aを走行する走行車1が旋回して、該支線51cに敷設される誘導ライン61cに沿って走行することが可能となっている。
そして、第1の走行レーン51aを走行する走行車1が、支線51cに隣接して配置される移載ステーション7へ物品を移載するために、第1の走行レーン51aでの走行状態から方向変換して支線51cでの走行状態へ移行する際に、該走行車1は第1の走行レーン51aと支線51cとの分岐点(即ち誘導ライン61aと誘導ライン61cとの交点)Psにてスピンターンを行う。
このように分岐点Psにてスピンターンを行う場合、前駆動輪2aの左右の駆動車輪21a・21aおよび後駆動輪2bの左右の駆動車輪21b・21bを、同一方向かつ同一速度で回転駆動しながら第1の走行レーン51aを直進走行する走行車1は、車体1aの前後中央部が分岐点Psに達すると一旦停止する(図3参照)。
なお、走行車1の分岐点Psでの停止は、例えば、分岐点Psに設置された磁気マークを、車体1aに設けた位置センサ(図示せず)にて旋回位置手前で検出させ、車体1aの前後中央部が分岐点Psに位置するようにしている。
車体1aの前後中央部を分岐点Psに位置させて停止した走行車1は、図4に示すように、前駆動輪2aの左右の駆動車輪21a・21aを反対方向へ回転駆動させて、該前駆動輪2aを車体1aに対して旋回させるとともに、後駆動輪2bの左右の駆動車輪21b・21bを反対方向へ回転駆動させて、該後駆動輪2bを車体1aに対して旋回させる。
そして、前記前駆動輪2aおよび後駆動輪2bが誘導ライン61aの敷設方向と直交する方向まで旋回するとセンサ5によって駆動車輪21a・21aの駆動を停止する。
なお、前駆動輪2aおよび後駆動輪2bは、走行車1がスピンターンを行うときには、車体1aに対して自由回転するように支持されているため、該前駆動輪2aの各駆動車輪21a・21aおよび後駆動輪2bの各駆動車輪21b・21bを反対方向に回転駆動することで、前駆動輪2aおよび後駆動輪2bを車体1aに対して旋回することが可能となっている。
また、走行車1を直進走行や旋回走行(カーブ走行)させるときには、車体1aに対して自由回転するように支持された前後駆動輪2a・2bにおける左右の各駆動車輪21a21aおよび駆動車輪21b・21bの回転速度を適宜調節して走行することもできるし、駆動輪操向用のモータ等の駆動部材を前後駆動輪2a・2bに接続して、該駆動部材により前後駆動輪2a・2bを旋回操作して走行することもできる。
駆動部材により前後駆動輪2a・2bを操向して直進走行や旋回走行(カーブ走行)を行うように構成した場合には、スピンターン時には、該駆動部材と前後駆動輪2a・2bとの接続を切り離して、該前後駆動輪2a・2bが車体1aに対して自由回転することもできる。
その後、図5に示すように、前駆動輪2aの各駆動車輪21a・21aを、支線51c側へ同一方向かつ同一速度で回転駆動させるとともに、後駆動輪2bの各駆動車輪21a・21aを、支線51c側とは反対側へ同一方向かつ同一速度で回転駆動させると、走行車1の車体1aは、該車体1aの前後中央部を中心にして支線51c側へ旋回する。
図6に示すように、車体1aの前後中央部を中心として旋回する車体1aは、支線51cの誘導ライン61cに沿う方向(即ち、第1の走行レーン51aと直交する方向)まで旋回すると、前駆動輪2aおよび後駆動輪2bの駆動を停止する。
なお、車体1aが第1の走行レーン51aと直交する方向まで旋回したことは、例えば、前駆動輪2a側および後駆動輪2b側に配置されるセンサ5の何れか一方または両方にて誘導ライン61cを検出することで認識する。
図7に示すように、車体1aが第1の走行レーン51aと直交する方向まで旋回した走行車1は、前駆動輪2aにおける左右の駆動車輪21a・21aを反対方向へ回転駆動させるとともに、後駆動輪2bにおける左右の駆動車輪21b・21bを反対方向へ回転駆動させて、支線51cの誘導ライン61cの敷設方向と直交する方向へ向いている前駆動輪2aおよび後駆動輪2bが、誘導ライン61cの敷設方向へ向くまで旋回させる。
その後、図8に示すように、走行車1は、前駆動輪2aおよび後駆動輪2bの各駆動車輪21a・21a・21b・21bを前進方向へ同一速度で回転駆動させて、誘導ライン61cに沿って走行し、支線51cに隣接する移載ステーション7の位置に到達すると停止して、物品の移載作業を行う。
このように、車体1aの前後中央部を中心としてスピンターンすることで、走行車1を旋回させて第1の走行レーン51aから支線51cへの進路変更を行うことができる。
しかし、第1の走行レーン51aの走行時に車体1aの前後中央部を中心としてスピンターンを行った場合、図5に示すように、走行車1の車体1aが、第1の走行レーン51aに隣接して設けられている第2の走行レーン51bへはみ出して、該第2の走行レーン51bを走行している走行車1と干渉することとなる。
従って、第1の走行レーン51aを走行している走行車1がスピンターンしている場所の近傍を、第2の走行レーン51bを走行している走行車1が通過する場合には、両車が干渉しないように、第1の走行レーン51aの走行車1のスピンターンが終了するまで、第2の走行レーン51bの走行車1を停止させる必要がでてくる。
または、第1の走行レーン51aの走行車1と第2の走行レーン51bの走行車1とが干渉しないように、該第1の走行レーン51aおよび第2の走行レーン51bの幅を広くとることが必要となる。
前述のように、車体1aの前後中央部を中心としてスピンターンした場合には、第2の走行レーン51bの走行車1を一旦停止させる必要や、走行レーン幅を大きくとる必要があるため、走行車システムにおける物品搬送の効率が低下したり、走行車システムを構築するのに大きなスペースを要したりすることとなる。
そこで、次に示すように、本走行車1においては、前駆動輪2aまたは後駆動輪2bの何れか一方を中心としたスピンターンを行うことも可能となっている。
つまり、図9に示す場合、第1の走行レーン51aを走行する走行車1は、該第1の走行レーン51aに敷設される誘導ライン61aに沿って右方から左方へ向って走行しており、第2の走行レーン51bを走行する走行車1は、該第2の走行レーン51bに敷設される誘導ライン61bに沿って左方から右方へ向って走行している。
また、第1の走行レーン51aは、該第1の走行レーン51aから略直交方向へ延びる支線51cを有しており、第1の走行レーン51aを走行する走行車1が旋回して、該支線51cに敷設される誘導ライン61cに沿って走行することが可能となっている。
そして、第1の走行レーン51aを走行する走行車1が、支線51cに隣接して配置される移載ステーション7へ物品を移載するために、第1の走行レーン51aでの走行状態から方向変換して支線51cでの走行状態へ移行する際に、該走行車1は第1の走行レーン51aと支線51cとの分岐点(即ち誘導ライン61aと誘導ライン61cとの交点)Psにてスピンターンを行う。
このように分岐点Psにてスピンターンを行う場合、前駆動輪2aの左右の駆動車輪21a・21aおよび後駆動輪2bの左右の駆動車輪21b・21bを、同一方向かつ同一速度で回転駆動しながら第1の走行レーン51aを直進走行する走行車1は、後駆動輪2bが分岐点Psに達すると一旦停止する(図9参照)。
なお、走行車1の分岐点Psでの停止は、例えば、分岐点Psに設置された磁気マークを、車体1aに設けた位置センサ(図示せず)にて停止前に検出し、後駆動輪2bが分岐点Psに位置していることを認識することでも行われる。
後駆動輪2bを分岐点Psに位置させて停止した走行車1は、図10に示すように、前駆動輪2aの左右の駆動車輪21a・21aを反対方向へ回転駆動させて、該前駆動輪2aを車体1aに対して旋回させ、前駆動輪2aが誘導ライン61aの敷設方向と直交する方向まで旋回すると駆動車輪21a・21aの駆動を停止する。
その後、図11に示すように、後駆動輪2bを停止させた状態で、前駆動輪2aの各駆動車輪21a・21aを、支線51c側へ同一方向かつ同一速度で回転駆動させると、走行車1の車体1aは、後駆動輪2bを中心にして支線51c側へ旋回する。
この場合、後駆動輪2bは車体1aに対して回転自在に支持されているので、誘導ライン61aが敷設される床面に対して旋回せず、該誘導ライン61aの敷設方向に沿った姿勢を保持する。
図12に示すように、後駆動輪2bを中心として旋回する車体1aは、支線51cの誘導ライン61cに沿う方向(即ち、第1の走行レーン51aと直交する方向)まで旋回すると、前駆動輪2aの駆動を停止する。
なお、車体1aが第1の走行レーン51aと直交する方向まで旋回したことは、例えば、前駆動輪2a側および後駆動輪2b側に配置されるセンサ5の何れか一方または両方にて誘導ライン61cを検出することで認識する。
図13に示すように、車体1aが第1の走行レーン51aと直交する方向まで旋回した走行車1は、前駆動輪2aにおける左右の駆動車輪21a・21aを反対方向へ回転駆動させるとともに、後駆動輪2bにおける左右の駆動車輪21b・21bを反対方向へ回転駆動させて、支線51cの誘導ライン61cの敷設方向と直交する方向へ向いている前駆動輪2aおよび後駆動輪2bが、誘導ライン61cの敷設方向へ向くまで旋回させる。
その後、図14に示すように、走行車1は、前駆動輪2aおよび後駆動輪2bの各駆動車輪21a・21a・21b・21bを前進方向へ同一速度で回転駆動させて、誘導ライン61cに沿って走行し、支線51cに隣接する移載ステーション7の位置に到達すると停止して、物品の移載作業を行う。
このように、後駆動輪2bを中心としてスピンターンすることで、走行車1を旋回させて第1の走行レーン51aから支線51cへの進路変更を行うことができる。
この場合は、スピンターン時に、第1の走行レーン51aの走行車1の車体1aが、該第1の走行レーン51aにおける一方の側方にはみ出すことがないため、該車体1aが第1の走行レーン51aの一方の側方に隣接して設けられている第2の走行レーン51bへはみ出すことがなく、該第2の走行レーン51bを走行している走行車1と干渉することもない。
また、第1の走行レーン51aに隣接して装置や通路等が設置されている場合でも、それらが設置されている場所で走行車1を旋回させることができる。
従って、第1の走行レーン51aにてスピンターンをしている最中の走行車1の傍らを、第2の走行レーン51bを走行している走行車1が通過することが可能となる。
また、第1の走行レーン51aの走行車1と第2走行のレーン51bの走行車1とが干渉しないので、該第1の走行レーン51aおよび第2の走行レーン51bの幅を狭くすることができる。
これにより、第1の走行レーン51aの走行車1がスピンターンしているときでも、第2の走行レーン51bの走行車1を一旦停止させる必要がなく、走行レーン幅も小さくすることができるので、走行車システムにおける物品搬送の効率を向上するとともに、走行車システムを構築するためのスペースを小さくすることができる。
なお、本例では後駆動輪2bを中心としたスピンターンについて説明したが、走行車1においては、前駆動輪2aを中心としたスピンターンを行うことも可能である。
また、本走行車1では、車体1aにおける前駆動輪2aと後駆動輪2bとの中間位置を中心としての旋回、ならびに、前駆動輪2aおよび後駆動輪2bの何れか一方を中心としての旋回を行うことを可能としているため、走行レーンの敷設状況や、走行車の走行状況等に応じて、車体1aの前後中央部を中心とした旋回と、一方の駆動輪を中心とした旋回とを、適宜選択して行うことができ、走行レーン構築の自由度を大きくすることができる。
例えば、スピンターンしている走行車1と、当該走行車1の走行レーンに隣接する走行レーンを走行している走行車1とが、すれ違ったり接近したりする場合には、スピンターンする走行車1の車体1aが前記隣接する走行レーンにはみ出さないように前後駆動輪2a・2bの一方を中心とした旋回を行って、隣接する走行レーンにおける走行車1の円滑な走行を確保し、隣接する走行レーンの走行車1とスピンターンする走行車1とが、すれ違ったり接近したりしない場合には、車体1aの前後中央部を中心とした旋回を行って、スピンターンする走行車1の旋回動作を迅速に完了させる(車体1aの前後中央部を中心とした旋回の方が、一方の駆動輪を中心とした旋回よりも若干短時間で旋回することができるため)ようにすることができる。
また、前述のように、車体の前後中央部を中心として旋回した場合には、各車輪の旋回走行を行う距離が短くなって短時間で旋回を完了させることができるため、旋回が短時間で完了する走行車システムを構築したいとき等には、車体の前後中央部を中心とした旋回を選択することで、所望の走行車システムを構築することが可能となる。
また、前駆動輪2aおよび後駆動輪2bは、それぞれ独立して駆動可能な一対の駆動車輪21a・21aおよび駆動車輪21b・21bを備えている、つまり双輪に構成されているため、該駆動車輪21a・21aおよび駆動車輪21b・21bの駆動により前駆動輪2aおよび後駆動輪2bの向きを変化させることができ、駆動車輪とは別に設置される各駆動輪の旋回用の駆動手段を設ける必要がない。
さらに、前駆動輪2aおよび後駆動輪2bは、車体1aに対して回転自在に支持されているので、走行車1の前駆動輪2aおよび後駆動輪2bの一方を中心とした旋回時に、駆動されていない旋回中心となっている側の駆動輪が車体1aの旋回に伴って自転することがなく、走行レーンが形成されている床面を傷付けることがない。
また、図15に示すように、走行車1が、L字型に形成される走行レーン56を走行するように構成された走行車システムにおいて、該走行車1が走行レーン56のL字型部分で方向転換して、走行するレーンを第1の走行レーン56aから該第1の走行レーン56aと略直交する第2の走行レーン56bへ移行させる際に行うスピンターンの動作について説明する。
この場合における走行車1においても、車体1aにおける前駆動輪2aと後駆動輪2bとの中間位置、つまり車体1aの前後中心部を旋回中心としてスピンターンを行うことが可能である。
図15に示す場合、走行レーン56における第1の走行レーン56aを走行する走行車1は、該第1の走行レーン56aに敷設される誘導ライン66aに沿って右方から左方へ向って走行している。
前記第1の走行レーン56aの左端部からは、略直交方向下方へ第2の走行レーン56bが延出しており、第1の走行レーン56aを走行する走行車1が旋回して、該第2の走行レーン56bに敷設される誘導ライン66bに沿って走行することが可能となっている。
そして、第1の走行レーン56aを走行する走行車1が、第2の走行レーン56bに隣接して配置される移載ステーション7へ物品を移載するために、第1の走行レーン56aでの走行状態から方向変換して第2の走行レーン56bでの走行状態へ移行する際に、該走行車1は第1の走行レーン56aと第2の走行レーン56bとの分岐点(即ち誘導ライン66aと誘導ライン66cとの交点)Psにてスピンターンを行う。
このように分岐点Psにてスピンターンを行う場合、前駆動輪2aの左右の駆動車輪21a・21aおよび後駆動輪2bの左右の駆動車輪21b・21bを、同一方向かつ同一速度で回転駆動しながら第1の走行レーン51aを直進走行する走行車1は、車体1aの前後中央部が分岐点Psに達すると一旦停止する(図15参照)。
なお、走行車1の分岐点Psでの停止は、例えば、分岐点Psに設置された磁気マークを、車体1aに設けた位置センサ(図示せず)にて検出し、車体1aの前後中央部が分岐点Psに位置していることを認識することで行われる。
車体1aの前後中央部を分岐点Psに位置させて停止した走行車1は、図16に示すように、前駆動輪2aの左右の駆動車輪21a・21aを反対方向へ回転駆動して該前駆動輪2aを車体1aに対して旋回させるとともに、後駆動輪2bの左右の駆動車輪21b・21bを反対方向へ回転駆動して該後駆動輪2bを車体1aに対して旋回させ、前記前駆動輪2aおよび後駆動輪2bを誘導ライン66aの敷設方向と直交する方向へ向ける(図16において2点鎖線で示す状態)。
その後、前駆動輪2aの各駆動車輪21a・21aを、第2の走行レーン56b側へ同一方向かつ同一速度で回転駆動させるとともに、後駆動輪2bの各駆動車輪21a・21aを、第2の走行レーン56b側とは反対側へ同一方向かつ同一速度で回転駆動させると、走行車1の車体1aは、該車体1aの前後中央部を中心にして第2の走行レーン56b側へ旋回する。
そして、前後中央部を中心として旋回する車体1aは、第2の走行レーン56bの誘導ライン66bに沿う方向(即ち、第1の走行レーン56aと直交する方向)まで旋回すると、前駆動輪2aおよび後駆動輪2bの駆動を停止する(図16において実線で示す状態)。
なお、車体1aが第1の走行レーン56aと直交する方向まで旋回したことは、例えば、前駆動輪2a側および後駆動輪2b側に配置されるセンサ5の何れか一方または両方にて誘導ライン66bを検出することで認識する。
図17に示すように、車体1aが第1の走行レーン56aと直交する方向まで旋回した走行車1は、前駆動輪2aにおける左右の駆動車輪21a・21aを反対方向へ回転駆動させるとともに、後駆動輪2bにおける左右の駆動車輪21b・21bを反対方向へ回転駆動させて、第2の走行レーン56bの誘導ライン66bの敷設方向と直交する方向へ向いている前駆動輪2aおよび後駆動輪2bが、誘導ライン66bの敷設方向へ向くまで旋回させる。
その後、図18に示すように、走行車1は、前駆動輪2aおよび後駆動輪2bの各駆動車輪21a・21a・21b・21bを前進方向へ同一速度で回転駆動させて、誘導ライン66bに沿って走行し、図18の上下方向における移載ステーション7の位置に到達すると停止する。
なお、車体1aが図18の上下方向における移載ステーション7の位置に到達したことの認識は、例えば、第2の走行レーン56b内において誘導ライン66bと直交する方向に敷設された誘導ライン66dおよび誘導ライン66eの一方または両方を、車体1aに設けた位置センサ(図示せず)にて旋回位置手前で検出することで行われる。
また、第2の走行レーン56b内には、前記誘導ライン66bよりも移載ステーション7側に、該誘導ライン66bと平行な誘導ライン66cが敷設されている。
図19に示すように、誘導ライン66b上で停止した車体1aは、前駆動輪2aの左右の駆動車輪21a・21aを反対方向へ回転駆動して該前駆動輪2aを車体1aに対して旋回させるとともに、後駆動輪2bの左右の駆動車輪21b・21bを反対方向へ回転駆動して該後駆動輪2bを車体1aに対して旋回させ、前記前駆動輪2aおよび後駆動輪2bを誘導ライン66bの敷設方向と直交する方向へ向ける。
その後、図20に示すように、走行車1は、前駆動輪2aおよび後駆動輪2bの各駆動車輪21a・21a・21b・21bを移載ステーション7方向へ同一速度で回転駆動させて、該移載ステーション7側へ向って走行し、移載ステーション7の近傍に到達すると停止する。
停止した走行車1は、移載ステーション7に対して物品の移載作業を行う。
このように、車体1aの前後中央部を中心としてスピンターンすることで、走行車1を旋回させて第1の走行レーン56aから第2の走行レーン56bへの進路変更を行うことができる。
しかし、第1の走行レーン56aの走行時に車体1aの前後中央部を中心としてスピンターンを行った場合、図16に示すように、走行車1の車体1a後部が、第2の走行レーン56b側とは反対側へ張り出すため、第1の走行レーン56aの幅を、走行に必要な幅よりも寸法dだけ大きくとる必要がある。
また、旋回して第2の走行レーン56bを下方へ向けて走行した後に、車体1aを移載ステーション7側へ寄せる動作(図20に示した動作)が必要となり、第1の走行レーン56aを走行している走行車1が移載ステーション7への移載動作に入るまでの動作工数が多くなってしまう。
そこで、本走行車1においては、L字型に形成される走行レーン56を走行する場合でも、前駆動輪2aまたは後駆動輪2bの何れか一方を中心としてスピンターンすることを可能としている。
図21に示す場合、走行レーン56における第1の走行レーン56aを走行する走行車1は、該第1の走行レーン56aに敷設される誘導ライン66aに沿って右方から左方へ向って走行している。
前記第1の走行レーン56aの左端部からは、略直交方向下方へ第2の走行レーン56bが延出しており、第1の走行レーン56aを走行する走行車1が旋回して、該第2の走行レーン56bに敷設される誘導ライン66bに沿って走行することが可能となっている。
そして、第1の走行レーン56aを走行する走行車1が、第2の走行レーン56bに隣接して配置される移載ステーション7へ物品を移載するために、第1の走行レーン56aでの走行状態から方向変換して第2の走行レーン56bでの走行状態へ移行する際に、該走行車1は第1の走行レーン56aと第2の走行レーン56bとの分岐点(即ち誘導ライン66aと誘導ライン66cとの交点)Psにてスピンターンを行う。
このように分岐点Psにてスピンターンを行う場合、前駆動輪2aの左右の駆動車輪21a・21aおよび後駆動輪2bの左右の駆動車輪21b・21bを、同一方向かつ同一速度で回転駆動しながら第1の走行レーン51aを直進走行する走行車1は、前駆動輪2aが分岐点Psに達すると一旦停止する(図21参照)。
なお、走行車1の分岐点Psでの停止は、例えば、分岐点Psに設置された磁気マークを、車体1aに設けた位置センサ(図示せず)にて旋回位置手前で検出し、前駆動輪2aが分岐点Psに位置していることを認識することなどでも行われる。
前駆動輪2aを分岐点Psに位置させて停止した走行車1は、図22に示すように、後駆動輪2bの左右の駆動車輪21b・21bを反対方向へ回転駆動して該後駆動輪2bを車体1aに対して旋回させ、後駆動輪2bを誘導ライン66aの敷設方向と直交する方向へ向ける(図22において実線で示す状態)。
その後、図23に示すように、後駆動輪2bの各駆動車輪21b・21bを、第2の走行レーン56b側へ同一方向かつ同一速度で回転駆動させると、走行車1の車体1aは、前駆動輪2aを中心にして第2の走行レーン56b側へ旋回する。
そして、前駆動輪2aを中心にして旋回する車体1aは、第2の走行レーン56bの誘導ライン66bに沿う方向(即ち、第1の走行レーン56aと直交する方向)まで旋回すると、後駆動輪2bの駆動を停止する。
なお、車体1aが第1の走行レーン56aと直交する方向まで旋回したことは、例えば、後駆動輪2b側に配置されるセンサ5にて誘導ライン66bを検出することで認識する。
また、この場合、前駆動輪2aは車体1aに対して回転自在に支持されているので、誘導ライン66aが敷設される床面に対して旋回せず、該誘導ライン66aの敷設方向に沿った姿勢を保持している。
図24に示すように、車体1aが第1の走行レーン56aと直交する方向まで旋回した走行車1は、前駆動輪2aにおける左右の駆動車輪21a・21aを反対方向へ回転駆動させるとともに、後駆動輪2bにおける左右の駆動車輪21b・21bを反対方向へ回転駆動させて、第2の走行レーン56bの誘導ライン66bの敷設方向と直交する方向へ向いている前駆動輪2aおよび後駆動輪2bが、誘導ライン66bの敷設方向へ向くまで旋回させる。
その後、図25に示すように、走行車1は、前駆動輪2aおよび後駆動輪2bの各駆動車輪21a・21a・21b・21bを前進方向へ同一速度で回転駆動させて、誘導ライン66bに沿って走行し、移載ステーション7の位置に到達すると停止する。
停止した走行車1は、移載ステーション7に対して物品の移載作業を行う。
このように、前駆動輪2aを中心としてスピンターンすることで、走行車1を旋回させて第1の走行レーン56aから第2の走行レーン56bへの進路変更を行うことができる。
この場合は、図23に示すように、スピンターン時の走行車1の車体1aが、第2の走行レーン56b側とは反対側へ張り出すことがないため、第1の走行レーン56aの幅は走行に必要な幅だけ設ければよく、図16等に示した場合の第1の走行レーン56aの幅よりも寸法dだけ小さくすることができる。
また、前駆動輪2aを中心として車体1aをスピンターンさせると、走行車1が第2の走行レーン56bへ進路変更した時点で、車体1aを移載ステーション7のすぐ近くまで寄せることができるため、旋回後に車体1aを移載ステーション7側へ寄せる動作を行う必要がなく、第1の走行レーン56aを走行している走行車1が移載ステーション7への移載動作に入るまでの動作工数を減少させることができる。
これにより、走行レーン幅を小さくすることができて、走行車システムを構築するためのスペースを小さくすることができるとともに、走行車システムにおける物品搬送の効率を向上することができる。
なお、本例では前駆動輪2aを中心としたスピンターンについて説明したが、走行車1においては、後駆動輪2bを中心としたスピンターンを行うことも可能である。
走行車の底部を示す平面図である。 走行車の駆動輪を示す正面図である。 走行車が、平行かつ隣接して設けられる第1の走行レーンおよび第2の走行レーンを、それぞれ走行するように構成された走行車システムにおいて、第1の走行レーンを走行する走行車が、車体の前後中央部を中心とした方向転換を行う分岐点に到達した状態を示す平面図である。 図3に示す状態から、第1の走行レーンの走行車の前後駆動輪を車体に対して旋回させた状態を示す平面図である。 図4に示す状態から、第1の走行レーンの走行車を、車体の前後中央部を中心として支線側へ旋回させた状態を示す平面図である。 図5に示す状態から、第1の走行レーンの走行車が、第1の走行レーンと直交する方向まで旋回した状態を示す平面図である。 図6に示す状態から、第1の走行レーンの走行車の前後駆動輪を、第1の走行レーンにおける支線の誘導ラインの敷設方向へ向くまで旋回させた状態を示す平面図である。 図7に示す状態から、第1の走行レーンの走行車を、第1の走行レーンの支線上を移載ステーション位置まで走行させた状態を示す平面図である。 走行車が、平行かつ隣接して設けられる第1の走行レーンおよび第2の走行レーンを、それぞれ走行するように構成された走行車システムにおいて、第1の走行レーンを走行する走行車が、後駆動輪を中心とした方向転換を行う分岐点に到達した状態を示す平面図である。 図9に示す状態から、第1の走行レーンの走行車の前駆動輪を車体に対して旋回させた状態を示す平面図である。 図10に示す状態から、第1の走行レーンの走行車を、後駆動輪を中心として支線側へ旋回させた状態を示す平面図である。 図11に示す状態から、第1の走行レーンの走行車が、第1の走行レーンと直交する方向まで旋回した状態を示す平面図である。 図12に示す状態から、第1の走行レーンの走行車の前後駆動輪を、第1の走行レーンにおける支線の誘導ラインの敷設方向へ向くまで旋回させた状態を示す平面図である。 図13に示す状態から、第1の走行レーンの走行車を、第1の走行レーンの支線上を移載ステーション位置まで走行させた状態を示す平面図である。 走行車が、L字型に形成される走行レーンを走行するように構成された走行車システムにおいて、該走行車が、車体の前後中央部を中心とした方向転換を行う分岐点に到達した状態を示す平面図である。 図15に示す状態から、第1の走行レーンの走行車の前後駆動輪が車体に対して旋回されるとともに、走行車が、車体の前後中央部を中心として支線側へ旋回されて、第1の走行レーンと直交する方向まで達した状態を示す平面図である。 図16に示す状態から、第1の走行レーンの走行車の前後駆動輪を、第2の走行レーンの誘導ラインの敷設方向へ向くまで旋回させた状態を示す平面図である。 図17に示す旋回完了位置から、走行車が第2の走行レーン側へ走行する様子を示す平面図である。 図18に示す状態から、第2の走行レーンの走行車の前後駆動輪を、移載ステーション側へ向くまで旋回させた状態を示す平面図である。 図19に示す状態から、第2の走行レーンの走行車が移載ステーション側へ向って横方向に進行する様子を示す平面図である。 走行車が、L字型に形成される走行レーンを走行するように構成された走行車システムにおいて、該走行車が、前駆動輪を中心とした方向転換を行う分岐点に到達した状態を示す平面図である。 図21に示す状態から、第1の走行レーンの走行車の後駆動輪を、第1の走行レーンと直交する方向に向くまで旋回させた状態を示す平面図である。 図22に示す状態から、第1の走行レーンの走行車が、前駆動輪を中心として支線側へ旋回されている状態を示す平面図である。 図23に示す状態から、第1の走行レーンの走行車がさらに旋回して、第1の走行レーンと直交する方向まで到達し、その後、前後駆動輪を第2走行レーンの誘導ラインの敷設方向へ向くまで旋回させた状態を示す平面図である。 図24に示す状態から、走行車が第2の走行レーン側へ走行する様子を示す平面図である。 従来の、走行車が、平行かつ隣接して設けられる第1の走行レーンおよび第2の走行レーンを、それぞれ走行するように構成された走行車システムにおいて、第1の走行レーンを走行する走行車が、スピンターンを行うポイントへ到達して、前駆動輪および後駆動輪の両方を進行方向と直行する方向に回動させた状態を示す平面図である。 従来の走行車が、図26に示す状態から、車体の前後中央部を中心として旋回している際に、隣接する走行レーンの走行車と干渉する様子を示す平面図である。
符号の説明
1 走行車
2a 前駆動輪
2b 後駆動輪
3 従動輪
5 センサ
7 移載ステーション
21a (前駆動輪の)駆動車輪
21b (後駆動輪の)駆動車輪
51a 第1の走行レーン
51b 第2の走行レーン
51c (第1の走行レーンの)支線
61 誘導ライン
61a (第1の走行レーンの)誘導ライン
61b (第2の走行レーンの)誘導ライン
61c (支線の)誘導ライン

Claims (5)

  1. 車体の前後部に、それぞれ方向変換可能な駆動輪を備えた走行車であって、
    前記前後部の駆動輪のうち、一方の駆動輪を旋回中心として車体を旋回させることを特徴とする走行車。
  2. 車体の前後部に、それぞれ方向変換可能な駆動輪を備えた走行車であって、
    前記前後部の駆動輪のうち、一方の駆動輪を旋回中心として、または前記前後部の駆動輪の中間位置を中心として車体を旋回させることができ、かつその旋回中心を適宜選択可能とすることを特徴とする走行車。
  3. 前記各駆動輪は、車体に対して自由回転可能に支持されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の走行車。
  4. 前記各駆動輪は、それぞれ独立して駆動可能な一対の駆動車輪にて構成されることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の走行車。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載の走行車を用いたことを特徴とする走行車システム。


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