JP2007320191A - 表面処理装置 - Google Patents

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洋雨 北村
Hisayoshi Takayanagi
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Abstract

【課題】水舟に供給する溶剤の種類、及び濃度の切り替えを容易に行うことができる表面処理装置を提供する。
【解決手段】オフセット輪転機に配置され、水舟62a,62bに貯留された溶剤をウェブ表面に塗布してウェブ表面に滑り性および/または帯電防止性を付与する表面処理装置60であって、それぞれ濃度、あるいは種類の異なる溶剤を貯留する折り出し用タンク66及びシート出し用タンク64と、前記複数のタンク64,66のいずれかに貯留された溶剤を前記水舟62a,62bに供給するためのポンプ68と、前記2つのタンク64,66の中からいずれか1つを選択的に前記ポンプに接続する切替弁70を備えた溶剤供給経路と、前記2つのタンク64,66の中から、前記水舟62a,62bと当該水舟62a,62bに供給される溶剤を貯留したタンクとを選択的に接続する切替弁72a,72bを備えた溶剤帰還経路とを有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、オフセット輪転機に配置される表面処理装置に係り、特に、折り出しやシート出しといった後段工程の違いによってウェブに塗布する溶剤の濃度を異ならせる場合に好適な表面処理装置に関する。
一般に、オフセット輪転機は、ウェブを給紙機から印刷ユニットに供給して印刷を施し、乾燥機、冷却機を経由して折機、あるいはシータ導入されてスタックされる。印刷ウェブは乾燥機で水分が蒸発させられるため、冷却機にて必要十分な水分が与えられることでウェブに柔軟性が付与される。そして冷却機の出側には表面処理装置が設けられている。これは、印刷ウェブに水で稀釈した帯電防止剤(滑走剤)を塗布し、印刷面における静電気の発生を防ぐと共に滑り性を与えて、ガイドローラ、ターンバー、フォーマ、折機内部での印刷面の汚れ、傷の発生等を防止しようとするものである。帯電防止剤の原料としては、シリコン、またはその類似品、あるいはシリコンを主とした混合物などが用いられる。
このウェブへの溶剤(帯電防止剤)の塗布により、ウェブに滑りやすい表面性状が与えられ、ローラやフォーマの三角板、ターンバーがインキで汚れることが防止される。
このような表面処理装置の構成は図4に示すように、水舟1a,1bとこの水船1a,1bに供給する帯電防止剤を貯留するタンク2、前記タンク2と水舟1a,1bとの間に設けられ、タンク2内に貯留された帯電防止剤を水舟1a,1bに搬送するポンプ3、及び前記水舟1a,1bに供給された帯電防止剤をウェブに塗布するための回転ローラ4a,4bとを主な構成要素とする。なお、ポンプ3の吐出流量を一定とした場合には、ポンプ3と水舟1a,1bとの間に流量調整弁5を設け、帯電防止剤の一部をタンクに戻すようにして水舟1a,1bに供給する帯電防止剤の量を調整することが一般的である。
また、表面処理装置としては、特許文献1に開示されているようなものも知られている。特許文献1には、ウェブの表面と裏面とで異なった特性を有する溶剤(帯電防止剤)を塗布する技術的思想が示されている。そして、特許文献1に開示されている表面処理装置の主な構成は、異なった特性を有する溶剤をそれぞれ貯留するための2つのタンクと、このタンクのそれぞれに個別に接続された水舟、及び前記水舟に設けられた回転ローラである。そしてこのような構成の表面処理装置では、各水舟にウェブの表裏面のそれぞれに塗布される互いに異なる性質を持った溶剤が提供され、回転ローラはそれぞれ提供された溶剤をウェブ面に塗布する。
特開2000−157920号公報
上記単一のタンクから水舟に溶剤(帯電防止剤)を供給する表面処理装置では、ウェブに塗布する溶剤の濃度を変える場合、タンク内に貯留されている溶剤全体の濃度を変える必要がある。また、ウェブに塗布する溶剤の種類を変える場合には、タンク内に貯留された溶剤を排出する必要が生ずることとなる。
一方、特許文献1に開示されている表面処理装置には2つの水舟のそれぞれに対応した2つのタンク及びポンプが備えられているため、それぞれのタンクに異なった濃度、種類の溶剤を貯留することができる。しかし、それぞれのタンクと水舟を繋ぐ供給、及び排出経路は、互いに個別の経路を構成しているため、単一の水舟に対して、仕様に応じて異なる種類、濃度の溶剤を提供しようとした場合には、上記単一のタンクを有する表面処理装置と同様な問題が生ずることとなる。
そこで本発明では、水舟に供給する溶剤の種類、及び濃度の切り替えを容易に行うことができる表面処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る表面処理装置は、オフセット輪転機に配置され、水舟に貯留された溶剤をウェブ表面に塗布してウェブ表面に滑り性および/または帯電防止性を付与する表面処理装置であって、それぞれ濃度、あるいは種類の異なる溶剤を貯留する複数のタンクと、前記複数のタンクのいずれかに貯留された溶剤を前記水舟に供給するための単一のポンプと、前記複数のタンクの中からいずれか1つを選択的に前記ポンプに接続する切替手段を備えた溶剤供給経路と、前記複数のタンクの中から、前記水舟と当該水舟に供給される溶剤を貯留したタンクとを選択的に接続する切替手段を備えた溶剤帰還経路とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る表面処理装置は、上記構成に加え、前記水舟を複数備えると共に、前記ポンプは前記水舟のそれぞれに対応させた数だけ備え、前記複数のタンクと前記複数のポンプそれぞれとの間に前記切替手段を備えた溶剤供給経路を有するものであっても良い。
また、上記構成の表面処理装置において前記溶剤供給経路には、水舟に供給する溶剤の一部を排出する流量調整弁が備えられ、前記流量調整弁の排出側経路には、溶剤の排出先として前記溶剤を供給しているタンクを選択可能な切替手段を有するようにしても良い。
また、上記特徴を有する表面処理装置では、前記溶剤供給経路に備えた切替手段と、前記溶剤帰還経路に備えた切替手段との切り替えを連動させて行う統括切替手段を備えるようにすると良い。
さらに、前記統括切替手段は、前記流量調整弁の排出側経路に設けられた切替手段の切り替えも連動させて行う構成とすることが望ましい。
上記構成の表面処理装置によれば、切替手段によるタンクとポンプ、及び水舟とタンクの接続切替のみにより、水舟に供給する溶剤の濃度、種類を変えることが可能となる。このため、タンクから作業者の手により溶剤を排出するという作業や、水舟に供給する溶剤の濃度を変更するために、作業者がタンクに貯留された溶剤の濃度を適宜調整するといった作業を行う必要がなくなる。
また、複数設けた水舟のそれぞれに対応させたポンプを設け、ポンプに接続するタンクを適宜選択可能な構成としたことにより、ウェブに塗布する溶剤の選択性を細かく、かつ容易に設定することが可能となる。
また、水舟に溶剤を供給する溶剤供給経路に流量調整弁を設け、ポンプから吐出された溶剤の一部を排出する構成としたことにより、ポンプ流量の調整を行うこと無く、水舟に供給する溶剤の流量を一定に保つことが可能となる。また、排出した一部の溶剤を供給元のタンクに戻す構成としたことにより、排出された溶剤は再び水舟へ供給されることとなり、溶剤を無駄無く使用することができる。
また、溶剤供給経路側の切替手段と、溶剤帰還経路側の切替手段との経路切り替えを連動させて行う統括切替手段を備える構成としたことにより、流路の切り替えミスを防止することができる。
さらに、前記統括切替手段により流量調整弁の排出経路に設けた切替手段の流路切り替えも連動させる構成としたことにより、表面処理装置全体として、流路の切り替えミスを防止することができる。
以下、本発明の表面処理装置に係る実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明に係る一部の実施形態であり、本発明の技術的範囲は以下に示す実施形態に拘束されるものでは無い。
図1は本発明の表面処理装置60が設置されるオフセット輪転機100の概要構成を示す図である。オフセット輪転機100は、ロール状に巻かれたウェブが配置される給紙機10、ウェブを所定の経路に導くインフィード機20を介して印刷ユニット30にウェブを供給する構成とされている。ウェブは印刷ユニット30にて所定の印刷が施されて排出されるが、印刷に用いられるインキには顔料や溶剤が含まれているため、印刷直後の印刷面は不安定な状態となる。このため印刷ユニット30を通過して印刷が施されたウェブは乾燥機40に導入されて熱風乾燥を施される。これにより印刷面から溶剤や水分を蒸発させ、印刷面を乾燥させることができる。乾燥機40から排出されたウェブからは、必要な水分も奪われてしまっているため、紙面の可撓性も奪われている。このため乾燥機40の後段に設けられた冷却機50によりウェブを冷却すると共にウェブに必要とされる湿気を付与することで、印刷面が定着すると共にウェブの可撓性が復元される。なお、ウェブの冷却にはチルロールと呼ばれる冷却ローラ50aが用いられ、ウェブの加湿には含浸作用を有する加湿剤を塗布するノズル50bが用いられる。そして前記冷却機50の後段には、表面処理装置60が配設され、ここでウェブ表面(表裏面)の性状調整がなされるようになっている。
表面処理装置60の後段には、折機80やシータ82が配置されており、印刷物の仕様によりウェブの引き回し経路が切り替えられる。ウェブが折機80に引き回されている場合、三角板や羽車を介して一部づつ折り込まれた印刷物がコンベア上に整列されて搬送され、スタッカ90にて集積される(折り出し)。一方、ウェブがシータ82に引き回されている場合、所定の印刷物単位で枚葉に切り揃えられた印刷物がコンベア上に整列されて搬送され、スタッカ90にて集積される(シート出し)。
上記のような2つの経路では、スタッカ90に至るまでの工程が異なると共に、最終的な印刷物の形態そのものも異なるため、スタックされるまでに印刷物に発生する静電気や、印刷物に望まれる滑走性に差が生ずる。例えば、シート出しを行う場合には、シータ82の機械的な性質から、折り出しを行う場合に比べて印刷物に発生する静電気が多くなる。このため、折り出しを行う場合にウェブに塗布する溶剤(帯電防止剤)の濃度を5%程度とすると、シート出しを行う場合には帯電防止剤の濃度を10〜15%程度とする必要がある。
本実施形態に係る表面処理装置60の基本的構成は、背景技術の項で説明した表面処理装置と同様である。すなわち図2に示すように、水舟62a,62bと、タンク64,66、及び前記水舟62a,62bと前記タンク64,66との間に設けられたポンプ68とを基本構成とし、前記水舟62a,62bにはそれぞれ図示しない回転ローラが設けられるのである。
本実施形態の水舟には、ウェブの一方の面(例えば表面と称す)に塗布する帯電防止剤を貯留する水舟62aと、ウェブの他方の面(例えば裏面と称す)に塗布する帯電防止剤を貯留する水舟62bとがある。また、本実施形態のタンクには、折り出し時にウェブに塗布される帯電防止剤を貯留する折り出し用タンク66と、シート出し時にウェブに塗布される帯電防止剤を貯留するシート出し用タンク64とがある。前記2つの水舟62a,62bと2つのタンク(折り出し用タンク66、シート出し用タンク64)との間には、1つのポンプ68が備えられている。
前記ポンプ68の吸入側には、3ポート(2in1out)の切替弁70が備えられ、in側の2つのポートには、折り出し用タンク66とシート出し用タンク64とにそれぞれ接続された経路が接続されている。そしてout側のポートには前記ポンプの吸入口が接続されており、前記切替弁70によるin側ポートの選択切り替えにより、ポンプ68に吸入される帯電防止剤をいずれのタンク(折り出し用タンク66またはシート出し用タンク64)から提供するかを選択することができる構成とされている。
前記ポンプの吐出側経路には、流量調整弁74と分岐部78が設けられている。前記流量調整弁74は、ポンプ68から定量吐出される帯電防止剤の一部を経路外へ排出し、各水舟62a,62bへ供給する帯電防止剤の量を調整する作用を担う。前記流量調整弁74の一部排出側には、3ポート(1in2out)の切替弁76が設けられ2つのout側ポートのそれぞれには、前記折り出し用タンク66と前記シート出し用タンク64のそれぞれに接続された経路が接続されており、排出された帯電防止剤の一部がタンクへと戻るように構成されている。なお、前記切替弁76は、ポンプ68に対して帯電防止剤を供給しているタンクと接続された排出経路を選択するようにする。また、前記分岐部78は、ポンプ68から吐出された帯電防止剤を、2つの水舟62a,62bのそれぞれに供給するための経路を構成するために設けられている。
前記水舟62a,62bのそれぞれには上述したように、ウェブに帯電防止剤を塗布するための図示しない回転ローラが備えられる。前記水舟62a,62bは、オーバーフロー形式により供給された帯電防止剤を排出する構成としているため、水舟62a,62bに貯留される帯電防止剤の液量を一定に保つことが可能とされている。各水舟62a,62bの排出側には、3ポート(1in2out)の切替弁72a,72bが設けられると共に、各out側ポートには折り出し用タンク66、シート出し用タンク64のそれぞれに接続された経路が接続されており、帯電防止剤の帰還経路が構成されている。ここで、切替弁72a,72bによる帰還経路の選択は、水舟62a,62bに供給する(あるいはされている)帯電防止剤を貯留しているタンクに接続された経路を選択するようにすれば良い。
このような構成の表面処理装置60では、例えばオフセット輪転機100において折り出し用経路が採用された場合、複数の切替弁(本実施形態では4つ)70,72a,72b,76のそれぞれの選択経路を、折り出し用タンク66に接続された経路とする。複数の切替弁70,72a,72b,76の経路選択が終了した後、ポンプ68を稼動させる。ポンプ68を稼動させることにより折り出し用タンク66からポンプ68へと帯電防止剤が吸入され、2つの水舟62a,62bのそれぞれへと吐出、供給される。この際、ポンプ68から過剰に吐出された分量の帯電防止剤は、流量調整弁74の排出側へとまわされ、切替弁76を介して折り出し用タンク66へと排出される。また、水舟62a,62bに提供された帯電防止剤のうち、定量を越えて排出された帯電防止剤は、切替弁72a,72bを有する帰還経路を介して折り出し用タンク66へと帰還する。そして、上記のようにして水舟62a,62bに対する帯電防止剤の供給、水舟62a,62bからの帯電防止剤の帰還を繰り返し、帯電防止剤を循環させることで、水舟62a,62bに貯留される帯電防止剤の量を一定に保つことができると共に、折り出し用タンク66に貯留された帯電防止剤に濃度の偏りが生ずることを防ぐことができる。
また、オフセット輪転機100においてシート出し用経路が採用された場合、複数の切替弁70,72a,72b,76のそれぞれの選択経路を、シート出し用タンク64に接続された経路とする。このように経路選択を行った後にポンプ68を稼動させることにより、水舟62a,62bに供給される帯電防止剤は、シート出し用タンク64に貯留されたものとなり、水舟62a,62bから排出された帯電防止剤は、シート出し用タンク64に帰還することとなる。
このような構成の表面処理装置60によれば、切替弁70,72a,72b,76の切り替えのみにより、水舟62a,62bに供給する帯電防止剤(溶剤)の濃度や種類を変えることができる。このため、オフセット輪転機100におけるウェブ経路の切り替えに伴ってタンク内に貯留した溶剤の濃度調整や、タンク内に貯留された溶剤の排出等を行う必要性が無くなり、作業性が向上する。また、水舟62a,62bに供給する溶剤の濃度や種類の調整を適宜容易に切り替えることができるため、折り出しやシート出しを安定して行うことが可能となる。また、切替弁70,72a,72b,76による流路の選択により、水舟62a,62bに供給された溶剤は、供給元のタンクへと帰還する構成とすることができるため、各タンク内の溶剤が混ざってしまう虞が無い。
また、上記構成の表面処理装置60では、ポンプとタンクとの関係を1対1では無く、1つのポンプに対して複数のタンクを接続するという構成を採っているため、切り替え接続するタンクの数、すなわち水舟62a,62bに供給する帯電防止剤の種類を増やすほど、設備コストの削減率を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、複数の切替弁70,72a,72b,76は各々個別に切り替え可能な構成としている。しかし、前記各切替弁70,72a,72b,76は統括制御可能な構成としても良い。具体的には、各切替弁70,72a,72b,76を電磁弁等とし、図示しない制御部によるスイッチ操作のみで全ての切替弁70,72a,72b,76が、連動して切り替わるような構成とすれば良い。このような構成とすることにより、切替弁の切り替えミスを防止することができる。これにより、切替弁の切り替えミスに伴う溶剤の混合、タンクの容量オーバー等を防止することが可能となる。
また、各タンクに濃度調整可能な定量装置(不図示)などを取り付けてタンク内に貯留される溶剤の濃度及び量を安定させることが可能な構成としても良い。このような構成とすることによれば、上述したような、切替弁による流路選択のみによる供給溶剤の切り替えによって生じる効果を向上させることができる。
また、上記実施形態では、水舟62a、水舟62bのそれぞれから、タンクに接続された溶剤帰還経路は個別経路としているが、双方の溶剤帰還経路を統合し、統合した後に切替弁を設けるようにしても良い。このような構成とすることにより、図2における切替弁72aと切替弁72bとを1つの切替弁で代用することができるようになる。
次に、図3を参照して本発明の表面処理装置に係る第2の実施形態について説明する。本実施形態の表面処理装置の基本的構成は、上記実施形態に係る表面処理装置60と同様である。したがってその機能を同一とする箇所には図面に100を足した符号を付してその詳細な説明は省略することとする。
本実施形態の表面処理装置160と、上記実施形態に係る表面処理装置60との相違は、本実施形態の表面処理装置160では、2つの水舟162a,162bのそれぞれに、種類、あるいは濃度の異なる帯電防止剤(溶剤)を供給することを可能としたことにある。すなわち本実施形態の表面処理装置160によれば、ウェブの表面、裏面のそれぞれに対応させた水舟162a,162bに対して、同じ濃度の帯電防止剤を供給し、オフセット輪転機100の仕様に応じて帯電防止剤の濃度を変えることができることはもちろん、いずれか一方の水舟162a(162b)に供給する帯電防止剤の濃度のみを変えること、及び双方の水舟162a,162bに供給する帯電防止剤の濃度を相互に変えることも可能となるのである。
具体的構成としては次のようなものである。すなわち、2つの水舟162a,162bのそれぞれに対応させたポンプ168a,168bを設け、各ポンプ168a,168bの吸入側にはそれぞれ3ポート(2in1out)の切替弁170a,170bを設ける構成としたのである。そして、前記それぞれの切替弁170a,170bにおける2つのin側ポートは折り出し用タンク166とシート出し用タンク164のそれぞれに接続される構成とした。なお、他の構成については上記構成の表面処理装置60と同様である。
このような特徴的構成を有する本実施形態の表面処理装置160では、切替弁170aと切替弁170b、切替弁172aと切替弁172b、及び切替弁176aと切替弁176bの選択経路を、それぞれ同じタンク(例えば折り出し用タンク166)に接続された経路に設定した場合には、水舟162aと水舟162bには共に折り出し用タンク166に貯留された帯電防止剤が供給され、水舟162a,162bから排出された帯電防止剤は折り出し用タンク166に帰還することとなる。一方、切替弁170a、切替弁172a、及び切替弁176aの選択経路を折り出し用タンク166に接続された経路に設定し、切替弁170b、切替弁172b、及び切替弁176bの選択経路をシート出し用タンク164に接続された経路に設定した場合には、水舟162aには折り出し用タンク166に貯留された帯電防止剤が供給され、水舟162bにはシート出し用タンク164に貯留された帯電防止剤が供給されることとなる。なお、水舟162aに供給された帯電防止剤は折り出し用タンク166へ、水舟162bに供給された帯電防止剤はシート出し用タンク164へそれぞれ帰還することとなる。
このように、切替弁170a〜176bによる流路の選択のみにより各水舟162a,162bに供給する帯電防止材(溶剤)の種類を選択的に切り替えることが可能な構成としたことにより、オフセット輪転機100の仕様に応じて最適な溶剤の組み合わせを容易に設定することが可能となる。
上記実施形態では、ウェブ表面に塗布する溶剤について、帯電防止剤とのみ記載しているが、前記溶剤には、滑走剤、及びこれらと同様の作用を担うもの(類似品)も含むこととする。
また、上記実施形態では、タンクは2つのみの場合を記載したが、さらにタンクの数を増やすようにしても良い。この場合、切替弁のポート数を増やし、溶剤の供給側経路と帰還側経路とが同一のタンクに接続されるように流路選択を行うようにすれば良い。
オフセット輪転機の概要構成を示す図である。 第1の実施形態に係る表面処理装置の回路構成を示す図である。 第2の実施形態に係る表面処理装置の回路構成を示す図である。 従来の表面処理装置の構成を示す図である。
符号の説明
10………給紙機、20………インフィード機、30………印刷ユニット、40………乾燥機、50………冷却機、60………表面処理装置、62a,62b………水舟、64………シート出し用タンク、66………折り出し用タンク、68………ポンプ、70………切替弁、72a,72b………切替弁、74………流量調整弁、76………切替弁、78………分岐部、80………折機、82………シータ、90………スタッカ、100………オフセット輪転機。

Claims (5)

  1. オフセット輪転機に配置され、水舟に貯留された溶剤をウェブ表面に塗布してウェブ表面に滑り性および/または帯電防止性を付与する表面処理装置であって、
    それぞれ濃度、あるいは種類の異なる溶剤を貯留する複数のタンクと、
    前記複数のタンクのいずれかに貯留された溶剤を前記水舟に供給するための単一のポンプと、
    前記複数のタンクの中からいずれか1つを選択的に前記ポンプに接続する切替手段を備えた溶剤供給経路と、
    前記複数のタンクの中から、前記水舟と当該水舟に供給される溶剤を貯留したタンクとを選択的に接続する切替手段を備えた溶剤帰還経路とを有することを特徴とする表面処理装置。
  2. 前記水舟を複数備えると共に、前記ポンプは前記水舟のそれぞれに対応させた数だけ備え、
    前記複数のタンクと前記複数のポンプそれぞれとの間に前記切替手段を備えた溶剤供給経路を有することを特徴とする請求項1に記載の表面処理装置。
  3. 前記溶剤供給経路には、水舟に供給する溶剤の一部を排出する流量調整弁が備えられ、前記流量調整弁の排出側経路には、溶剤の排出先として前記溶剤を供給しているタンクを選択可能な切替手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表面処理装置。
  4. 前記溶剤供給経路に備えた切替手段と、前記溶剤帰還経路に備えた切替手段との切り替えを連動させて行う統括切替手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載の表面処理装置。
  5. 前記統括切替手段は、前記流量調整弁の排出側経路に設けられた切替手段の切り替えも連動させて行う構成としたことを特徴とする請求項4に記載の表面処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101273090B1 (ko) * 2011-06-29 2013-06-11 동양피스톤 주식회사 피스톤 표면처리장치
JP2017035870A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 富士ゼロックス株式会社 吐出装置、加湿装置
JP6923286B1 (ja) * 2021-04-05 2021-08-18 株式会社高速オフセット 印刷物の製造方法

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