JP2007319697A - 医療システム用制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の医療機器の動作を、スイッチの操作により制御可能とする医療システム用制御装置において、前記複数の医療機器に対して同時に出力を行うように制御を行う同時出力制御手段と、前記複数の医療機器に対して個々に出力を行うように制御を行う選択出力制御手段と、前記2つの出力制御手段の制御を選択することが可能な選択手段と、を有する。
【選択図】図1
Description
(第1の実施の形態)
図1乃至図16は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は医療システムの全体構成を示すブロック図、図2は図1のハンドピースを詳細に示すブロック図、図3は図1の出力制御装置の内部を示すブロック図、図4は医療システムの各装置間のデータのやり取りに関わる回路を示すブロック図、図5は出力制御装置の制御の流れを示すフローチャート、図6はモノポーラ単独選択出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図、図7はモノポーラ単独選択出力モードにおけるモニタ表示例を示す説明図、図8はバイポーラ単独選択出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図、図9はバイポーラ単独選択出力モードにおけるモニタ表示例を示す説明図、図10は超音波単独選択出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図、図11は超音波単独選択出力モードにおけるモニタ表示例を示す説明図、図12はモノポーラ・超音波同時出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図、図13はモノポーラ・超音波同時出力モードにおけるモニタ表示例を示す説明図、図14はバイポーラ・超音波同時出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図、図15はバイポーラ・超音波同時出力モードにおけるモニタ表示例を示す説明図、図16は医療機器の同時出力時の出力制御装置からの出力制御信号を示すタイミングチャートである。
図1に示すように、医療システム1は、医療システム用制御装置としての出力制御装置2と、フットスイッチ3と、電気手術装置(以下ESUと呼ぶ)4と、超音波手術装置5と、患者電極6と、ハンドピース7と、モニタ8と、内視鏡画像処理装置9と、熱メス10と、レーザ手術装置11とを含んで構成されている。
ESU4のモノポーラ出力用の一方及び他方の高周波電力出力電極は、それぞれハンドピース7及び患者電極6に接続されている。
患者電極6は、処置される患者(人体)の皮膚に広い面積で密着される。
ESU4は、高周波電流により病変部を切開または凝固する。
超音波手術装置5は、超音波振動による摩擦熱により病変部を切開・凝固する。
熱メス10は、発熱素子により病変部に対して切開・凝固処置を行う。
レーザ手術装置11は、レーザ光により病変部の治療を行う。
出力制御装置2は、フットスイッチ3に関する制御(フットスイッチコントローラとしての機能)と、フットスイッチ3のスイッチペダル設定の状態をモニタ8に表示させるため、表示用のシンボルと前記内視鏡画像との畳み込み(重畳)を行い、モニタ8で表示させる信号を生成する。
フットスイッチ3は、出力制御装置2を介してESU4と、超音波手術装置5、熱メス10と、レーザ手術装置11の出力の制御、及び出力装置の選択を行う。
ハンドピース7は、ESU4と、超音波手術装置5と、熱メス10と、レーザ手術装置11とからの出力を受ける。
ハンドピース7の構成を図2を用いて詳細に説明する。
ハンドピース7の操作部72は、モノポーラ用端子73と、バイポーラ用端子74と、超音波手術装置用端子76と、超音波振動子77と、端子接続検知回路78と、無線送信回路79とを有している。
バイポーラ用端子74は、ESU4からのバイポーラ出力を受ける。
超音波手術装置用端子76は、超音波手術装置5からの電圧、電流信号をハンドピース7内の超音波振動子77に供給する。
モノポーラ用端子73、バイポーラ用端子74、超音波手術装置用端子76の各々の端子は、例えばスイッチ機能を持ち、装置からの出力コードが接続されると端子接続検知回路78へ各々信号が送信されるようになっている。
ハンドピース7のシース71の先端には処置部80を有している。
処置部80は、モノポーラ用端子73、バイポーラ用端子74、超音波手術装置用端子76に供給される出力による超音波振動により、術部等、処置対象部位に対して治療のための処置を行う。
図3に示すように、出力制御装置2は、演算部21と、無線受信部22と、音声受信回路23と、発音回路24と、スピーカ25と、表示制御回路26とを含んで構成される。 演算部21は、フットスイッチ3からの出力を受け、ESU4、超音波手術装置5の出力のオン/オフ制御信号を生成する。
図3に示すように、音声受信回路23は、外部からの音声による制御を受け付ける。 発音回路24は、演算部21からの信号に従い、スピーカ25への信号を生成する。
演算部21は、CPU27と、記憶部28とを含んで構成されている。
フットスイッチ3は、3つのスイッチペダル31,32,33を有している。
スイッチペダル32,33は、各モード選択時、実際の出力のオン/オフの選択を行う出力スイッチに設定される。
次に、無線送信回路79と無線受信部22とは別のESU4(または超音波手術装置5)とハンドピース7の接続を確認するための回路系統を図4を用いて説明する。
図4に示すように、ハンドピース7内には電気的に書き込みが可能で不揮発性の情報記録手段としてのEEPROM81,82が設けられている。
尚、EEPROM81,82の代わりにほぼ同様の機能を持つフラッシュメモリや、その他PLD(プログラマブルロジックデバイス)でも良いし、ハンドピース7側に電源を搭載すればSDRAM(シンクロナスダイナミックRAM)或いはRAM等でも良い。
接続コード51は、超音波手術装置5の出力コードと、EEPROM82のデータ読み取り用の信号線をまとめたものである。
接続するESU4及び超音波手術装置5には、それぞれ(EEP)ROMデータ読み取り回路42,52が設けられている。
ESU4のROMデータ読み取り回路42は、ハンドピース7とESU4の間に接続コード41が接続されると、EEPROM81のデータの読み込みを行う。
さらに、ROMデータ読み取り回路42は、EEPROM81から、シリアルデータ、最大電圧、最大電流、エラー来歴等の読み込みが完了すると、データ読み取り完了信号を出力制御装置2の接続検知回路29へ送信する。
超音波手術装置5のROMデータ読み取り回路52は、ハンドピース7と超音波手術装置5の間に接続コード51が接続されると、EEPROM82のデータの読み込みを行う。
フットスイッチ3の操作による出力制御装置2の制御方法の手順を図5を用いて説明する。
図5に示すように、例えば、出力制御装置2の電源投入時、ステップS1において、出力制御装置2の演算部21は、フットスイッチ3のスイッチペダル32,33が操作されても、その操作を受け付けない状態となっており、スイッチペダル31のみの操作を受け付ける。
スイッチペダル31が長押しされた場合、演算部21は、ステップS2の処理に移行し、ESU・超音波同時出力モードの選択を行う。
即ち、ステップS1の選択を行って初めて、演算部21は、フットスイッチ3のスイッチペダル32,33の操作を有効にする。
ステップS7において、演算部21がESU・超音波単独選択出力モードを選択した後、ステップS8において、操作者がスイッチペダル31を短押し等することにより、演算部21は、ESU4によるモノポーラ単独選択出力モード、ESU4によるバイポーラ単独選択出力モード、超音波手術装置5による超音波単独選択出力モードのいずれか一つのモードを選択する。
ステップS9において、演算部21は、操作者によるスイッチペダル32または33の操作を検出し、この操作結果を一旦記憶して、ステップS10の処理に移行する。
ハンドピース7のモノポーラ用端子73にESU4からのモノポーラ出力用コードが接続されていれば、演算部21は、ステップS11(個別制御信号生成ステップ)の処理に移行し、ESU4にモノポーラ出力を行わせる。
ハンドピース7のバイポーラ用端子74にESU4からのバイポーラ出力用コードが接続されていなければ、演算部21は、ステップS15の処理に移行し出力禁止及び警告を行う。
モノポーラ単独選択出力モードとバイポーラ単独選択出力モードの双方において、ステップS11におけるESU4の出力は、ステップS9でスイッチペダル32が選択されていた場合、切開用の出力となり、ステップS9でスイッチペダル33が選択されていた場合、凝固用の出力となる。
ステップS12において、演算部21は、操作者によるスイッチペダル32または33の操作を検出し、この操作結果を一旦記憶して、ステップS13の処理に移行する。
ステップS14の場合の超音波手術装置5の出力は、ステップS12でスイッチペダル32が選択されていた場合、前述の設定出力となり、ステップS12でスイッチペダル33が選択されていた場合、前述の最大出力となる。
次に、第1の実施の形態の各々モードの時のフットスイッチ3のスイッチペダル設定と、モニタ8での表示状態を図6乃至図14を用いて説明する。
モノポーラ単独選択時(モノポーラ単独選択出力モード)では、図6に示すように、フットスイッチ3のスイッチペダル31はそのままモードセレクトスイッチの機能を有する。
フットスイッチ3のスイッチペダル33は、ESU4に病変部を凝固するためのモノポーラ出力を行わせるためのモノポーラ凝固スイッチとなる。
スイッチペダル33のキャラクタ画像93には、凝固を示す“COAG”の文字が表示される。
また、画面89のキャラクタ画像90より上側には、モノポーラ単独選択出力モードを示す“MONOPOLAR”の文字94が表示される。
バイポーラ単独選択時(バイポーラ単独選択出力モード)では、図8に示すように、フットスイッチ3のスイッチペダル31はそのままモードセレクトスイッチの機能を有する。
フットスイッチ3のスイッチペダル33はESU4に病変部を凝固するためのバイポーラ出力を行わせるためのバイポーラ凝固スイッチとなる。
一方、図9に示すように、スイッチペダル31のキャラクタ画像91には、モード操作を示す“MODE”の文字が表示される。
スイッチペダル33のキャラクタ画像93には、凝固を示す“COAG”の文字が表示される。
また、画面89のキャラクタ画像90より上側には、バイポーラ単独選択出力モードを示す“BIPOLAR”の文字95が表示される。
超音波単独選択時(超音波単独選択出力モード)では、図10に示すように、フットスイッチ3のスイッチペダル31はそのままモードセレクトスイッチの機能を有する。
フットスイッチ3のスイッチペダル33は、超音波手術装置5に超音波最大出力を行わせるための超音波最大出力スイッチとなる。
一方、図11に示すように、スイッチペダル31のキャラクタ画像91には、モード操作を示す“MODE”の文字が表示される。
スイッチペダル33のキャラクタ画像93には、最大出力を示す“MAX”の文字が表示される。
また、画面89のキャラクタ画像90より上側には、超音波単独選択出力モードを示す“US”の文字96が表示される。
モノポーラ・超音波同時出力モードでは、図12に示すように、フットスイッチ3のスイッチペダル31はそのままモードセレクトスイッチの機能を有する。
一方、図13に示すように、スイッチペダル31のキャラクタ画像91には、モード操作を示す“MODE”の文字が表示される。
スイッチペダル33のキャラクタ画像93には、ESU4による凝固を示す“COAG”の文字と、超音波手術装置5の設定出力を示す“設定”の文字が表示される。
また、画面89のキャラクタ画像90より上側には、モノポーラ・超音波同時出力モードを示す“MONOPOLAR and US”の文字97が表示される。
バイポーラ・超音波同時出力モードでは、図14に示すように、フットスイッチ3のスイッチペダル31はそのままモードセレクトスイッチの機能を有する。
一方、図15に示すように、スイッチペダル31のキャラクタ画像91には、モード操作を示す“MODE”の文字が表示される。
スイッチペダル33のキャラクタ画像93には、ESU4による凝固を示す“COAG”の文字と、超音波手術装置5の設定出力を示す“設定”の文字が表示される。
また、画面89のキャラクタ画像90より上側には、バイポーラ・超音波同時出力モードを示す“BI and US”の文字98が表示される。
図16(a)はフットスイッチ3のスイッチペダル32,33の操作によるフットスイッチ信号、図16(b)はESU4と超音波手術装置5が連続的に同時に出力を行う場合のESU4のモノポーラ(バイポーラ)出力、図16(c)はESU4と超音波手術装置5が連続的に同時に出力を行う場合の超音波手術装置5の超音波出力、図16(d)は病変部を十分な凝固してから切開を行う場合のESU4のモノポーラ(バイポーラ)出力、図16(e)は病変部を十分な凝固してから切開を行う場合の超音波手術装置5の超音波出力、図16(f)は病変部に対する切開能力の向上させる場合のESU4のモノポーラ(バイポーラ)出力、図16(g)は病変部に対する切開能力の向上させる場合の超音波手術装置5の超音波出力を示している。
また、図示していないが、本実施の形態では、超音波手術装置5とESU4の交互出力も可能である。
また、本実施の形態では、フットスイッチ3のスイッチペダル操作によりモードの設定を行っているが、出力制御装置2の音声受信回路23を利用し、操作者の音声による制御を行ってもよい。
このような構成及び作用により、図3に示すフットスイッチ3は、操作者が指示可能で指示に応じた指示信号を出力する指示部となっている。
出力端子63,64は前記第2の医療機器と接続可能で前記第2の制御信号を前記第2の医療機器に出力する第2の出力部となっている。
無線送信回路79は、検知回路78の検知結果出力を出力制御装置2へ送信する送信手段となっている。
第1の実施の形態によれば、ESU4、超音波手術装置5の出力を、出力制御装置2により選択的、または、同時に出力することが容易にでき、また、ハンドピース7の各々コネクタにESU4または、超音波手術装置5からの出力コードがきちんと接続されているかを検知し、出力コードの接続がきちんとされていなければ、その警告を行うことで、信頼性の向上が可能となる。
これにより、複数の医療機器の同時出力が行える環境を安価に実現できるとともに、操作を煩雑にすることなく、複数の医療機器の動作を、スイッチの操作により制御でき、医療作業の効率化を行える。
図17及び図18は本発明の第2の実施の形態に係り、図17は出力制御装置の内部を示すブロック図、図18は図17の出力制御装置の制御の流れを示すフローチャートである。
図17及び図18を用いた第2の実施の形態の説明において、図1乃至図16に示した第1の実施の形態と同様の構成要素には同じ符号を付して説明を省略している。図17及び図18では図示していない内視鏡用システムの構成要素として、図1及び図2のものを用いて説明する。
図1乃至図16に示した第1の実施の形態の出力制御装置2は、演算部21の集中制御により、ESU4と超音波手術装置5の同時出力や、各々の単独選択出力用の制御信号を生成していたが、図17に示す第2の実施の形態の出力制御装置102では、前記制御信号の生成を行う演算部121に加えて、タイマ回路130と、ESU用出力スイッチ回路131と、超音波手術用出力スイッチ回路132と、出力切り替え回路133,134と、保護回路としてのAND回路135,136,137,138及びOR回路139を用いている。
タイマ回路130は、演算部121からの指示に従い、ESU出力モードにおけるESU4(図1参照)のON/OFFの制御を行う。
特に、超音波手術装置5とESU4で同時出力を行う場合、ESU4の出力は、図16(d)や図16(f)の様にオン/オフを繰り返す。
ESU用出力スイッチ回路131は、タイマ回路130からのオン/オフ信号に従い、ESU4へのオン/オフ制御信号としての出力イネーブル信号を生成してその出力端子から出力する。
ESU用出力スイッチ回路131の出力端子は出力切り替え回路133のコモン端子Cに接続される。
出力切り替え回路133の第1の出力端子A1はAND回路135の第1の入力端子に接続される。
出力切り替え回路134の第1の出力端子A1はAND回路137の第1の入力端子に接続される。
出力切り替え回路134の第2の出力端子A2はAND回路138の第1の入力端子に接続される。
出力切り替え回路133は、演算部121からのバイポーラ/モノポーラ出力選択信号に従い、バイポーラとモノポーラとのどちらか一方の出力選択を行う。
また、出力切り替え回路133は、バイポーラ出力の出力選択を行う場合、コモン端子Cを出力端子A2に接続してESU用出力スイッチ回路131からの出力イネーブル信号をAND回路136の第1の入力端子に導く。
ここで、出力切り替え回路134は、超音波手術装置5の設定出力の出力選択を行う場合、コモン端子Cを出力端子A1に接続して超音波手術用出力スイッチ回路132からの出力イネーブル信号をAND回路137の第1の入力端子に導く。
このような出力切り替え回路134により、第2の実施の形態は、回路の誤動作による、超音波手術装置5の設定出力と最大出力の同時出力の発生を防止する。
次に、図18のフローチャートを参照して第2の実施の形態におけるモード選択から出力イネーブル信号の生成までの処理を説明する。
図18に示すように、例えば、演算部121は、ステップS21において、スイッチペダル31の操作により出力モードを選択し、ステップS22の処理に移行する。
演算部121は、ステップS22において、ESU出力を含まないモードの場合、即ち超音波手術装置5(図1参照)の出力のみであるときには、タイマ回路130のオン/オフ設定は行わず、ステップS24の処理に移行する。
この後、演算部121は、ステップS25において、フットスイッチ3のスイッチペダル32,33が操作されると、ステップS26において、出力モードを判別し、出力モードに応じてステップS27,S28,S29の処理のいずれかを選択して移行する。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、回路の誤動作によるESU4のバイポーラとモノポーラの同時出力を防止し、超音波手術装置5の設定出力と最大出力の同時出力の発生を防止し、フットスイッチ3がオンしているときのみESU4、又は超音波手術装置5が出力を行うようにしているので、医療システムの信頼性をさらに向上できる。
図19乃至図24は本発明の第3の実施の形態に係り、図19は医療システムの全体構成を示すブロック図、図20は超音波設定出力及びバイポーラ出力モードにおけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図、図21はモードセレクト無しのハンドピース2本選択例におけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図、図22はハンドピースの第1の保持検知例を示す示すブロック図、図23はハンドピースの第2の保持検知例を示す示すブロック図、図24は出力制御装置の制御の流れを示すフローチャートである。
図19に示すように、第3の実施の形態の医療システム201は、ESU204、超音波手術装置205のハンドピースの内、どのハンドピースを操作者が保持し、使用するかを検知し、その検知結果に従って、操作者に告知し、フットスイッチ3のスイッチペダル設定を自動的に行う(MAP化する)。
モードセレクト有りのハンドピース2本選択例においては、モノポーラ・超音波出力モードでは、例えば、図20に示すように、フットスイッチ3のスイッチペダル31はそのままモードセレクトスイッチの機能を有する。
フットスイッチ3のスイッチペダル33は、ESU204に病変部を凝固するためのバイポーラ出力を行わせるバイポーラ凝固スイッチとなる。
尚、選択されたハンドピースが1本の時のフットスイッチ3の設定は、図6,図8,図10と同じである。
センサ214(215,216)は、操作者が処置時に手を添える場所、例えば、ハンドピース211がはさみタイプであれば、ハンドル部、ハンドピースがメスタイプであればハンドピース保持部に設置すると良い。
これをハンドピース保持検知回路243(253)で検出(認識)して、保持信号を生成している。
これにより、出力制御装置202は、操作者に保持されているハンドピースを検出する。
図23に示すように、ハンドピース保持検知手段の他の例では、手術室にハンドピース置き場291を設置し、決められたハンドピース置き場から外されているハンドピースの情報を、ハンドピース置き場291内に配置された無線式の情報送信装置にて超音波手術装置205、ESU204、出力制御装置202の使用ハンドピース検知回路259,249,229に情報を送信するようにしてもよい。
出力制御装置202は、図22及び図23に示した前記ハンドピース保持検知手段の結果に従い、前記複数の医療機器に対して、自動的にフットスイッチ3のスイッチペダル31,32,33を個々に割り当てるペダル割り当て手段となっている。
図24を用いて、一つ目、二つ目、三つ目のハンドピースが選択された場合の出力制御装置202の処理フローを示す。
図24に示すように、まず、ステップS31において、1本目のハンドピースが保持されると、出力制御装置202は、ステップS32において、ハンドピース保持検知結果によりモノポーラ/バイポーラ/超音波出力の選択モードと、保持により選択されたハンドピースをモニタ8及び音声にて告知する。
ステップS42において、制御装置202は、フットスイッチ左ペダル(スイッチペダル31)が操作されたか否かの判別を行い、フットスイッチ左ペダルが操作されるまでは、ステップS41,S42の処理を繰り返す。
その場合は、3本のハンドピースが選択されたとしても、全てのモードの出力をフットスイッチのスイッチペダル一つ一つに割り当てることが出来る。
第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、操作者の保持したハンドピースを検知し、そのハンドピースに応じて、フットスイッチのスイッチペダル設定に対して自動的なMAP化を行うことにより、設定の煩雑さを減少させることが可能である。
図25乃至図27は本発明の第4の実施の形態に係り、図25は出力制御装置のフロントパネルの電源投入時の設定を示す説明図、図26は電源投入時におけるフットスイッチのスイッチペダル設定を示す説明図、図27は電源投入直後の出力設定時の出力制御装置の制御の流れを示すフローチャートである。
図1乃至図24に示した第1乃至第3の実施の形態では、出力制御装置にESU、超音波手術装置の2つの装置を接続した場合を例にして説明しているが、第4の実施の形態では、他に熱メス、レーザ手術装置が、出力制御装置に接続されたものとして説明する。
フットスイッチ3のスイッチペダル32は決定を行うための決定スイッチとなる。
出力時では、フットスイッチ3のスイッチペダル31はそのままモードセレクトスイッチの機能を有する。
フットスイッチ3のスイッチペダル33は出力スイッチとなる。
このような設定により、出力制御装置の電源投入直後、フットスイッチ3の操作により、出力制御装置に接続されている手術装置の中から2つまで、操作者が使用したい手術装置(モード)を選択することが可能となる。
誤ってモードの選択を行ってしまった場合は、フットスイッチ3の取消スイッチに設定したスイッチペダル33により、モードのキャンセルを行う。
図27を用いて電源投入時の出力制御装置302の処理を説明する。
図27に示すように、まず、ステップS51において、電源スイッチ322が操作され電源投入されると、出力制御装置302は、ステップS52において、フロントパネル321において、モノポーラ、バイポーラ、超音波手術装置、熱メス、レーザ手術装置の出力モードを示すLED323,324,325,326,327を全部点滅させる。
これにより操作者は、ステップS53において、フットスイッチ3のモードセレクトスイッチに設定された左のスイッチペダル31を操作し、この操作入力により出力制御装置302はステップS54の処理に移行する。
次に、ステップS55において、出力制御装置302は、スイッチペダル31が操作されるごとにLED323,324,325,326,327の内一つをサイクリックに点灯させる。
ステップS59において、操作者は、決定したモードを取り消したい(間違えた)か否かの判別を行う。モードを取り消したくない場合、操作者は所定時間操作を行わず、出力制御装置302は、所定時間操作が無かった場合に、モードを取り消したくないと判断してステップS54に戻り二つ目のモードの決定処理に移行する。
ステップS62において、出力制御装置302は、二つ目に決定したモードをモニタに表示し、ステップS63の処理に移行する。
ステップS63において、出力制御装置302は、一つ目に選択したモードで手術装置を出力可能状態にし、一つ目に決定したモードをモニタに表示する。
第4の実施の形態によれば、出力制御装置に多数の手術装置が接続されていても、必要な手術装置のみ選択することが可能となる。また、必要に応じて、選択する手術装置を切り替える事が可能であり、しかも、ひとつのフットスイッチによる出力制御が可能になる。
尚、発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態間の構成を組み合わせて実施してもなんら問題はない。
以上詳述したような本発明の前記実施の形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
(付記項1) 操作者が指示可能で指示に応じた指示信号を出力する指示部と、
前記指示信号が入力され、前記指示信号に応じて第1の医療機器を制御するための第1の制御信号と第2の医療機器を制御するための第2の制御信号とを生成する制御信号生成部と、
前記第1の医療機器と接続可能で前記第1の制御信号を前記第1の医療機器に出力する第1の出力部と、
前記第2の医療機器と接続可能で前記第2の制御信号を前記第2の医療機器に出力する第2の出力部と、
を有することを特徴とする医療システム用制御装置。
前記複数の医療機器に対して同時に出力を行うように制御を行う同時出力制御手段と、 前記複数の医療機器に対して個々に出力を行うように制御を行う選択出力制御手段と、 前記2つの出力制御手段の制御を選択することが可能な選択手段と、
を有することを特徴とする医療システム用制御装置。
前記医療システム用制御装置に接続する複数の医療機器と、
前記複数の医療機器からの出力を受けて、処置対象部位に対する処置を行うハンドピースと、
前記ハンドピースの内部に設けられ、前記医療機器からの出力が接続されているかを検知する検知回路と、
前記検知回路の検知結果出力を医療システム用制御装置へ送信する送信手段と、
前記医療システム用制御装置に設けられ、前記送信手段からの検知結果出力が前記医療機器からの出力が接続されていないことを示す状態で、該当医療機器に出力制御を行おうとした場合、警告動作を行う警告手段と、
を有することを特徴とする医療システム。
前記複数の医療機器の少なくとも1つに接続され、処置対象部位に対して処置を行う、少なくとも1つのハンドピースと、
前記ハンドピースが保持されていることを検知する保持検知手段と、
前記保持検知手段の結果に従い、前記複数の医療機器に対して、自動的にフットスイッチのスイッチペダルを個々に割り当てるペダル割り当て手段と、
を具備したことを特徴とする医療システム。
操作者の指示操作に応じて第1の指示信号と第2の指示信号とを生成する指示信号生成ステップと、
前記第1の指示信号が生成された場合には、前記第1の医療機器及び第2の医療機器を同時に制御する同時制御信号を生成する同時制御信号生成ステップと、
前記第2の指示信号が生成された場合には、前記第1の医療機器及び第2の医療機器の一方を個別に制御する個別制御信号を生成する個別制御信号生成ステップと、
とを有することを特徴とする医療システム用制御方法。
前記医療機器制御装置に接続された前記複数の医療機器からの出力を受けて、処置対象部位に対する処置を行うハンドピースの内部に設けられ、前記医療機器からの出力が接続されているかを検知する検知ステップと、
前記検知ステップの検知結果を医療システム用制御装置へ送信する送信ステップと、
前記医療システム用制御装置に設けられ、前記送信ステップによる検知結果が前記医療機器からの出力が接続されていないことを示す状態で、該当医療機器に出力制御を行おうとした場合には、警告動作を行う警告ステップと、
を有することを特徴とする医療システム用制御方法。
前記複数の医療機器の少なくとも1つに接続され、処置対象部位に対して処置を行う、少なくとも1つのハンドピースが保持されていることを検知する保持検知ステップと、
前記保持検知ステップの結果に従い、前記複数の医療機器に対して、自動的にフットスイッチのスイッチペダル個々に割り当てる機能を設定するペダル割り当てステップと、
を具備したことを特徴とする医療システム用制御方法。
2 …出力制御装置
3 …フットスイッチ
4 …ESU
5 …超音波手術装置
6 …患者電極
7 …ハンドピース
8 …モニタ
9 …内視鏡画像処理装置
10 …熱メス
11 …レーザ手術装置
21 …CPU
22 …無線受信部
23 …音声受信回路
24 …発音回路
25 …スピーカ
26 …表示制御回路
31,32,33 …スイッチペダル
73 …モノポーラ用端子
74,75 …バイポーラ用端子
76 …超音波手術装置用端子
Claims (1)
- 複数の医療機器の動作を、スイッチの操作により制御可能とする医療システム用制御装置において、
前記複数の医療機器に対して同時に出力を行うように制御を行う同時出力制御手段と、
前記複数の医療機器に対して個々に出力を行うように制御を行う選択出力制御手段と、
前記2つの出力制御手段の制御を選択することが可能な選択手段と、
を有することを特徴とする医療システム用制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007198080A JP2007319697A (ja) | 2007-07-30 | 2007-07-30 | 医療システム用制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007198080A JP2007319697A (ja) | 2007-07-30 | 2007-07-30 | 医療システム用制御装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003295500A Division JP2005058616A (ja) | 2003-08-19 | 2003-08-19 | 医療システム用制御装置及び医療システム用制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007319697A true JP2007319697A (ja) | 2007-12-13 |
Family
ID=38852931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007198080A Pending JP2007319697A (ja) | 2007-07-30 | 2007-07-30 | 医療システム用制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007319697A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016112417A (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-23 | アエスキュラップ アーゲー | 医療用フットコントロール装置 |
JP2020520753A (ja) * | 2017-05-24 | 2020-07-16 | コヴィディエン リミテッド パートナーシップ | ロボット手術システムのためのペダル制御 |
JP2021536311A (ja) * | 2018-09-07 | 2021-12-27 | エシコン エルエルシーEthicon LLC | モジュール式エネルギーシステム用の適合可能に接続可能かつ再割り当て可能なシステムアクセサリ |
-
2007
- 2007-07-30 JP JP2007198080A patent/JP2007319697A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016112417A (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-23 | アエスキュラップ アーゲー | 医療用フットコントロール装置 |
JP2020520753A (ja) * | 2017-05-24 | 2020-07-16 | コヴィディエン リミテッド パートナーシップ | ロボット手術システムのためのペダル制御 |
JP2021536311A (ja) * | 2018-09-07 | 2021-12-27 | エシコン エルエルシーEthicon LLC | モジュール式エネルギーシステム用の適合可能に接続可能かつ再割り当て可能なシステムアクセサリ |
JP7447091B2 (ja) | 2018-09-07 | 2024-03-11 | エシコン エルエルシー | モジュール式エネルギーシステム用の適合可能に接続可能かつ再割り当て可能なシステムアクセサリ |
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