JP2007314027A - バラストタンク腐食防止部材およびサクションベルマウス - Google Patents

バラストタンク腐食防止部材およびサクションベルマウス Download PDF

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【課題】この発明は、船舶や海洋構造物のバラストタンク内でサクションマウスベル近傍の腐食を効果的に防止することができるバラストタンク腐食防止部材およびサクションマウスベルを提供することを目的とする。
【解決手段】この発明のバラストタンク腐食防止部材8,16は、給排水装置2,3の先端部への取り付け部材10,17と、陽極部材10、18を有するものであり、低電位である陽極部材10、18より高電位であるバラストタンク1の内壁の鋼材へ向かって電解液である海水中を電流が流れ、高電位側の船底は防食状態となって安定し、サクションベルマウス2に近い船底部の腐食が効果的に防止される。
【選択図】図1

Description

この発明は、船舶や海洋構造物のバラストタンク内の腐食の防止に関するものである。
船舶や海洋構造物のバラストタンクは海水にさらされており、腐食(錆び)が発生しやすい。そのため、腐食を防止するための対策が必要となる。特許文献1にはバラストタンク内に窒素ガスを供給して酸素濃度を2%以下に保つことが記載されている。特許文献2にはバラストタンク内空間部の湿潤空気を乾燥空気と置換して水分を除去するとともに温度管理をすることが記載されている。
また、非特許文献1には、バラストタンク内に亜鉛等の陽極を設けて防食電流を供給し、バラストタンクの腐食を防止することが記載されている。
特開2002−234487号 特開平8−2169795号 住鉱防蝕株式会社会社案内
特許文献1および特許文献2に記載の方法は理論的には防食に効果があるかもしれないが、バラストタンクは容積が大きく、しかも排水・給水が頻繁に行われもことより、このような方法を実施することはコストがかかり、実用的ではない。
非特許文献1の防食方法は有効なものであり、船舶においても使用されている。この方法は、バラストタンク全体を一様に保護しようとするものである。しかし、バラストタンク内の鋼板は全体が一様に腐食するわけではない。サクションマウスベルの設置されている近傍においては、サクションマウスベルのリブが船底の鋼板に接触することによって、腐食防止のための塗装がはがれやすく、他の部位よりも腐食が進みやすい。さらに、サクションマウスベルによる給排水のため、この部分は流水にさらされ、水中の酸素や電解質により多く接触する。非特許文献1の防食方法では、このような局所的な腐食を防止するのに不十分である。
この発明は、船舶や海洋構造物のバラストタンク内でサクションマウスベル近傍の腐食を効果的に防止することができるバラストタンク腐食防止部材およびサクションマウスベルを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、この発明のバラストタンク腐食防止部材は、給排水装置の先端部への取り付け部材と、陽極部材を有するものである。給排水装置の先端部への取り付け部材として、たとえば、給排水パイプへ取り付けるUバンドやサクションベルマウスのフランジ部へ取り付ける接続部材などを使用することができる。また、サクションベルマウスのリブ先端に取り付ける絶縁部材を備えていても良い。陽極部材としては、たとえば亜鉛などが使用できる。
さらに、この発明のサクションベルマウスは、フランジ部に亜鉛製の陽極部材が設けられており、リブ先端に絶縁部材が設けられているものである。
この発明のバラストタンク腐食防止部材およびサクションベルマウスは、サクションマウスベル近傍の鋼板に効果的に防食電流を供給し、バラストタンクの腐食を防止できる効果を有する。バラストタンクへの設置が容易であり、陽極部材の交換も簡単に行える。
この発明を実施するための最良の形態について、図面に基づいて説明する。図1はサクションベルマウスを含む給排水装置先端部を示す一部断面正面図、図2はA−A断面図で第2バラストタンク腐食防止部材を示す断面図、図3はB−B断面図でUバンドの拡大断面図、図4は陽極部材取付け部材を示す正面図、図5は同正面図、図6はサクションベルマウス本体部を示す一部断面平面図、図7は同一部断面正面図、図8は絶縁部材を示す斜視図、図9はバラストタンクを示す正面図、図10は同平面図である。
船舶のバラストタンク1には給排水装置としてサクションベルマウス2と給排水パイプ3が備えられている。サクションベルマウス2は給排水パイプ3によって給排水ポンプ4に接続されており、給排水口5より海水を取り入れたり、あるいは外部へ排出できるようになっている。
本例において、サクションベルマウス2はパイプ継手フランジ6とボルト7に接続されるタイプのものであるが、溶接によって給排水パイプ3に固定するタイプでもよい。
パイプ継手フランジ6には、第1バラストタンク腐食防止部材8がボルト7によって取り付けられている。第1バラストタンク腐食防止部材8は接続部材9と、この接続部材9に取り付けられた陽極部材10を有する。接続部材9は折り曲げ部11を有する板状の部材であり、例えばステンレス鋼を素材とする。ボルト7を通すためのボルト穴12が設けられており、このボルト穴12の両側には線状の突起部13が設けられている。ボルト7はパイプ継手フランジ6の接続のためのものであり、この発明のためにあえて設けられたものではない。このボルト7をボルト穴12に通して閉めることによって、第1バラストタンク腐食防止部材8がサクションベルマウス2に取り付けられる。ボルト穴12の両側の突起部13がパイプ継手フランジ6の下面に当接することによって、両者は電気的にも確実に接続される。
接続部材9には雄ねじが形成された陽極部材取付け部13が設けられている。一方、陽極部材10には陽極部材取付け部13が通ることができる穴(図示省略)が設けられており、この穴に陽極部材取付け部13を通し、陽極部材取付け部13の先端部にナット(図示省略)を取り付けることによって、接続部材9と陽極部材10 を着脱可能に連結する。ここで、接続部材9と陽極部材10との間には絶縁ゴム15が挿入されており、陽極部材取付け部13以外の面での電気的な接触が遮断されている。したがって、接続部材9と陽極部材10とは陽極部材取付け部13を介してのみ電気的に接続されている。陽極部材10としてはバラストタンク1の内壁を構成する鋼材よりも低電位の金属を素材とし、例えばアルミニウム、亜鉛、マグネシウム、あるいはこれらを含む合金などが使用できる。ここでは、亜鉛を素材としたものを使用している。
第2バラストタンク腐食防止部材16は、給排水パイプ3の先端近傍に取り付けられるものである。第2バラストタンク腐食防止部材16は、Uバンド17と陽極部材18を備えている。Uバンド17の先端部にはナット20を着脱できるねじ部21が形成されている。また、給排水パイプ3との電気的な接触を確実にするための突起部22が形成されている。陽極部材18にはUバンド17を通すための通し穴23と、ナット20が収容される袋孔24が設けられている。
Uバンド17を給排水パイプ3の先端近傍に位置させ、ナット20によってUバンド17と陽極部材18を接続する。ここで、給排水パイプ3と陽極部材18との間には絶縁ゴム25が挿入されており、この部分での電気的な接触が遮断されている。したがって、給排水パイプ3と陽極部材18とはUバンド17およびその突起部22を介してのみ電気的に接続されている。陽極部材18の素材は、第1バラストタンク腐食防止部材8の陽極部材10と同様である。
サクションベルマウス本体部26には3箇所にリブ27が設けられている。このリブ27はサクションベルマウス本体部26の口部より下に突出しており、サクションベルマウス本体部26とバラストタンク1の底面との間に、海水の流れに必要な十分な距離が確保される。リブ27の先端部には絶縁部材28が取り付けられている。
つぎに、バラストタンク腐食防止部材6、16およびサクションベルマウス2の作用について説明する。第1バラストタンク腐食防止部材8と第2バラストタンク腐食防止部材16はどちらか一方のみを使用してもよく、両方を使用してもよい。低電位である陽極部材10、18より高電位であるバラストタンク内壁の鋼材へ向かって、電解液である海水中を電流が流れる。このとき、低電位の金属である陽極部材10、18は犠牲陽極としてイオンとなって消耗するが、高電位側の船底は防食状態となって安定する。特に、サクションベルマウス2に近い船底部に多くの防食電流が流れ込む。これによって、サクションベルマウス2に近い船底部の腐食が効果的に防止される。
サクションベルマウス2のリブ27には絶縁部材28が取り付けられているので、リブ27とバラストタンク底面との間は電気的に絶縁される。バラストタンク底面が鋼材であるのに対しリブ27の表面には亜鉛メッキがほどこされており、異種金属が接触すれば腐食しやすいが、絶縁部材28によって異種金属同士の接触も防止される。また、絶縁部材28の表面は滑らかに形成されており、バラストタンク底面に接触しても、表面の塗装を損傷しにくい。
以上、この発明のバラストタンク腐食防止部材8、16およびサクションベルマウス2によって、サクションベルマウス2近傍の底面の腐食が防止される。そのため、バラストタンク底面の破孔による運行上の事故が防止され、補修による運行停止に伴う機会喪失や補修費用の発生も防止される。バラストタンク腐食防止部材8、16の設置は極めて容易であり、従来の船舶や海洋構造物の構造を変更する必要がない。犠牲陽極として消耗する陽極部材10、18は、簡単に付け替えることができる。
以上、船舶のバラストタンクの例で説明したが、これ以外に海洋構造物のバラストタンクなどであっても、本発明を適用することができる。
給排水装置先端部を示す一部断面正面図である。 第2バラストタンク腐食防止部材を示す断面図である。 Uバンドの拡大断面図である。 陽極部材取付け部材を示す正面図である。 同正面図である。 サクションベルマウス本体部を示す一部断面平面図である。 同一部断面正面図である。 絶縁部材を示す斜視図である。 バラストタンクを示す正面図である。 同平面図である。
符号の説明
1.バラストタンク
2.サクションベルマウス
3.給排水パイプ
6.パイプ継手フランジ
7.ボルト
8.第1バラストタンク腐食防止部材
9.接続部材
10,18.陽極部材
16.第2バラストタンク腐食防止部材
17.Uバンド
26.サクションベルマウス本体部
27.絶縁部材

Claims (6)

  1. 給排水装置の先端部への取り付け部材と、陽極部材を有するバラストタンク腐食防止部材。
  2. 給排水装置の先端部への取り付け部材が給排水パイプへ取り付けるUバンドである請求項1に記載のバラストタンク腐食防止部材。
  3. 給排水装置の先端部への取り付け部材がサクションベルマウスのフランジ部へ取り付ける接続部材である請求項1に記載のバラストタンク腐食防止部材。
  4. サクションベルマウスのリブ先端に取り付ける絶縁部材を有する請求項2または請求項3に記載のバラストタンク腐食防止部材。
  5. 陽極部材が亜鉛である請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のバラストタンク腐食防止部材。
  6. フランジ部に亜鉛製の陽極部材が設けられており、リブ先端に絶縁部材が設けられているサクションベルマウス。

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101208676B1 (ko) * 2010-09-20 2012-12-05 김충석 선박용 벨마우스
KR101208672B1 (ko) * 2010-09-20 2012-12-05 김충석 선박용 벨마우스
KR101208663B1 (ko) * 2009-11-26 2012-12-05 김충석 선박용 벨마우스
KR101390332B1 (ko) * 2012-06-21 2014-05-07 삼성중공업 주식회사 벨 마우스 유닛

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