JP2007308120A - 自動車におけるラゲージフロアの上下移動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラゲージフロアの上下移動を片手で可能になるように構成すると共に、従来の摺動溝のような凹部を廃止して見栄え向上した。
【解決手段】ラゲージフロア5を、自動車前後方向に区分した前側ラゲージフロア部5aと後側ラゲージフロア部5bとで構成し、前側ラゲージフロア部5aの前側端部が車体に蝶着連結され、前側ラゲージフロア部5aの後端側が後側ラゲージフロア部5bの前側端部に蝶着連結され、後側ラゲージフロア部5bに対して、前側ラゲージフロア部5aを折曲して自動車下部側に位置させた状態から、前側ラゲージフロア部5aと後側ラゲージフロア5bを回動させ、後側ラゲージフロア部5bを自動車1後方に引くことによって、前側ラゲージフロア部5aと後側ラゲージフロア部5bとを略平面状に連続させ、ラゲージフロア5全体を自動車1上部側に移動位置するように構成した。
【選択図】図3
【解決手段】ラゲージフロア5を、自動車前後方向に区分した前側ラゲージフロア部5aと後側ラゲージフロア部5bとで構成し、前側ラゲージフロア部5aの前側端部が車体に蝶着連結され、前側ラゲージフロア部5aの後端側が後側ラゲージフロア部5bの前側端部に蝶着連結され、後側ラゲージフロア部5bに対して、前側ラゲージフロア部5aを折曲して自動車下部側に位置させた状態から、前側ラゲージフロア部5aと後側ラゲージフロア5bを回動させ、後側ラゲージフロア部5bを自動車1後方に引くことによって、前側ラゲージフロア部5aと後側ラゲージフロア部5bとを略平面状に連続させ、ラゲージフロア5全体を自動車1上部側に移動位置するように構成した。
【選択図】図3
Description
本発明は、自動車のラゲージルームを構成するラゲージフロアの上下移動装置に関する。
この種の従来技術は、特許文献1に記載されているように、自動車のシート後方に中央に凹部(収容凹部)が形成されたフロア底板を設けたトランクフロアにおいて、相対向する2つの側壁の同じ所定の高さにそれぞれ段部を設け、一方の側壁の前記段部より下方を略垂直な壁面とし、他方の側壁の前記段部を壁面より突出した水平な突条で形成し、前記両段部より下方の対向する両側壁間の幅に略等しい幅の板状のフロアリッド(ラゲージフロア)を備えて構成するものである(特許文献1参照)。
そして、板状のフロアリッドは、段部より下方の対向する側壁間の幅に等しい幅長を有するので、前記凹部を塞いでフロア底板上に載置することも、また前記相対する段部上に架設することもでき、段部上に架設した場合は、前倒しにしたシートバックの上面と同一の水平面を形成することを可能としたものである。
特開平10−44872号公報。
しかしながら、かかる従来技術のフロアリッドは、比較的広い収容凹部を塞ぐものであることから、1枚構成にして、例えば、自動車のリヤゲート開口から乗員が上下移動させるには、相当高重量物のために乗員が両手を使う必要があり、乗員に大変な作業を課すことになる。
そこで、上記従来の技術を改良すべく案出されたものとして、図13および図14に記載したものが知られている。
図13及び図14によれば、自動車のラゲージルームfの床面部aにスペアタイヤなどを収容する収容凹部bを設け、収容凹部bを開閉するラゲージフロアcを上記従来技術と同様に1枚物として構成しているも、ラゲージフロアcは、図13に示す収容凹部bを閉塞した状態から、図14に示すように、前倒しにしたシートバックdの上面と同一の水平面に移動させるために、ラゲージフロアcの自動車の後部側両側に摺動軸ピンeを突設し、摺動軸ピンeを、ラゲージルームfの左右側壁に自動車の後部側に凸となる半円弧状の摺動溝h内に収納可能に挿入すると共に、摺動片iの一端側に植設している。
揺動片iは、その他端側に回動ピンjが植設されており、回動ピンjをラゲージルームfの左右側壁gに枢着することによって、他端側を自動車の上下方向に回転可能に構成している。
また、揺動片iの中央部に、ばね片kの一端側を取着するとともに、ばね片kの他端側をラゲージルームfの左右側壁gに取着して、揺動片iはばね片kにより付勢されている。
このように構成した結果、図13に示す収容凹部bをラゲージフロアcにより閉塞した状態では、揺動片iは、ばね片kの付勢力によって回動ピンjを中心に一端側が下向きに付勢されて、ラゲージフロアcを収容凹部bを閉塞すべく下段側に保持している。この結果、ラゲージルームfの容積をできる限り大きく確保すると共に、車外からの荷物の積み下ろし作業を容易にすることができる。
このような状態より、ラゲージフロアcの自動車後端側に手をかけて摺動軸ピンeを中心に自動車の後方側に回動させると、揺動片iがばね片kの付勢力に抗して回動ピンjを中心に揺動する。
このように揺動片iが揺動して図14の二点鎖線で示すように略水平状態になった状態で、ラゲージフロアcを自動車の前方方向に押し込むことによって、ばね片kの付勢力を反転させる。
この結果、揺動片iは、ばね片kの付勢力によって今度は自動車の前方側に揺動することになって、これにつれて、揺動軸ピンkが摺動溝h内を摺動溝hの上部側溝壁に当接するまで摺動し、ラゲージフロアcを二点鎖線視するように上部側に回転させながら移動させることになって、この状態でラゲージフロアcの自動車後端側をラゲージルームfの後部側壁mに形成した段部nに載せることによって、ラゲージフロアcは、その前後端部をばね片kの付勢力と段部nによって、自動車の上段側に移動して、前倒しされたシートバックdの上面と同一の水平面に保持されるようになる。
しかしながら、図13および図14に示す従来技術においても、ラゲージフロアcは、1枚物で構成している結果相当の重量を有しており、しかも、揺動片iを付勢するばね片kの付勢力に抗して、摺動軸ピンeを中心に回転させながら上方向に移動させ、最終段階で自動車の前方側に押し込む必要があって、片手でのスムーズな操作が難しく、例えば、一方の手でラゲージフロアcの下面側を支えながら、もう一方の手を使って操作することにならざるを得ず、操作には相当の慣れを要することになる。
また、ラゲージフロアcを上下移動させるために、摺動軸ピンkが摺動する摺動溝hをラゲージルームfの左右側壁に形成しているため、特にラゲージフロアcが図13に示すような収容凹部bの下段側に位置している場合には、摺動溝hが表出してしまい、ラゲージルームf周りの見栄えを悪くするとともに、摺動溝hの内部に塵埃等が溜まりやすく、摺動軸ピンkの摺動性能に影響を及ぼしてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、かかる点に鑑み、ラゲージフロアの上下移動を片手で可能になるように構成すると共に、従来の摺動溝のような凹部を廃止して見栄え向上を図ったラゲージフロアの上下移動装置を提供することを目的としている。
本発明に係る請求項1に記載の自動車におけるラゲージフロアの上下移動装置は、自動車のラゲージルームを構成するラゲージフロアの上下移動装置であって、前記ラゲージフロアを、自動車前後方向に区分した前側ラゲージフロア部と後側ラゲージフロア部とで構成し、前記前側ラゲージフロア部の前側端部が車体に対し回転可能に蝶着連結されていると共に、前記前側ラゲージフロア部の後端側が前記後側ラゲージフロア部の前側端部に蝶着連結されており、前記後側ラゲージフロア部に対して、前記前側ラゲージフロア部を折曲して自動車下部側に位置させた状態から、前記前側ラゲージフロア部を連動させながら前記後側ラゲージフロアを回動させると共に、前記後側ラゲージフロア部を自動車後方に引くことによって、前記前側ラゲージフロア部と後側ラゲージフロア部とを略平面状に連続させて、前記ラゲージフロア全体を自動車上部側に移動させ、前記後側ラゲージフロア部の他端側を自動車後端部に載置することによって支持させて、前記ラゲージフロア全体が自動車上部側に位置するように構成したことを特徴とするものである。
かかる構成により、ラゲージフロアを自動車前後方向に区分すると共に互いに蝶着連結された前側ラゲージフロア部および後側ラゲージフロア部で構成し、前側ラゲージフロア部の前側端部が車体に対し回転可能に蝶着連結されて、後側ラゲージフロア部に対して、前側ラゲージフロア部を折曲して自動車下部側に位置させた状態から、前側ラゲージフロア部を連動させながら後側ラゲージフロア部を回動させると共に、後側ラゲージフロア部を自動車後方に引くことによって、前側ラゲージフロア部と後側ラゲージフロア部とを略平面状に連続させて、ラゲージフロア全体を自動車上部側に移動させ、後側ラゲージフロア部の他端側を自動車後端部に支承することによって支持させて、ラゲージフロア全体が自動車上部側に位置することになって、従来のようなばね片kの付勢力に抗した上下移動操作を要しないことになり、操作に慣れ等を要せずに、片手でのスムーズな操作を実現できる。
また、上記発明におけるラゲージフロアの上下移動する機構として、従来のような摺動軸ピンkが摺動する摺動溝hをラゲージルームfの左右側壁に形成する必要がなく、ラゲージルーム周りの見栄えを向上させると共に、塵埃等による操作性への影響を及ぼすことがない。
また、本発明に係る請求項2に記載の自動車におけるラゲージフロア上下移動装置は、前記後側ラゲージフロア部に、車体側に対して当接するてこ支柱体を設けて、該てこ支柱体を車体側に当接させた状態で前記後側ラゲージフロア部に下方向の力を加えることによって、前記前側ラゲージフロア部と前記後側ラゲージフロア部とが互いに略平面状に連続させるように構成したことを特徴とするものである。
かかる構成により、てこ支柱体を車体側に当接した状態で後側ラゲージフロア部に下方向の力を加えるだけで、てこの作用を利用したことから、更に、後側ラゲージフロア部と前側ラゲージフロア部とを略平面状に連続させることができ、片手によるラゲージフロアの操作を軽快に行うことができる。
また、本発明に係る請求項3に記載の自動車におけるラゲージフロア上下移動装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記後側ラゲージフロア部の左右両側端部に、下方に延在するステー体を設置して、該ステー体の先端を自動車の左右側端部により支承させることによって、前記ラゲージフロア全体が自動車上部側に位置した状態における前記後側ラゲージフロア部を支持したことを特徴とする。
かかる構成により、自動車の上部側に位置した状態のラゲージフロア全体がステー体により支持されることになって、ラゲージフロアの剛性をそれほど高める必要がない。
また、本発明に係る請求項4に記載の自動車におけるラゲージフロア上下移動装置は、請求項3に記載の発明において、前記ステー体を、前記後側ラゲージフロアにおける自動車前後方向に複数個設け、当該複数個のステー体のうち、前記後側ラゲージフロア部における自動車の前側端部に位置するステー体が常時起立する方向に付勢される付勢手段を有して構成したことを特徴とする。
かかる構成により、自動車の上部側に位置した状態のラゲージフロア全体が複数のステー体により支持されることになって、ラゲージフロアの剛性を益々高める必要がなくなり、しかも、付勢手段を有するステー体は後側ラゲージフロア部を上方に回動させることによって自力で起立し、後側ラゲージフロア部が自動車の下部側に位置している際には倒立していることから、後側ラゲージフロア部と車体側との隙間が少ない場合にも容易に使用することができる。
上記のように構成する本発明によれば、ラゲージフロアを自動車前後方向に区分すると共に互いに蝶着連結された前側ラゲージフロア部および後側ラゲージフロア部で構成し、前側ラゲージフロア部の前側端部が車体に対し回転可能に蝶着連結されて、後側ラゲージフロア部に対して、前側ラゲージフロア部を折曲して自動車下部側に位置させた状態から、前側ラゲージフロア部を連動させながら後側ラゲージフロア部を回動させると共に、後側ラゲージフロア部を自動車後方に引くことによって、前側ラゲージフロア部と後側ラゲージフロア部とを略平面状に連続させて、ラゲージフロア全体を自動車上部側に移動させ、後側ラゲージフロア部の他端側を自動車後端部に載置することによって支持させて、ラゲージフロア全体が自動車上部側に位置することになって、従来のようなばね片kの付勢力に抗した上下移動操作を要しないことになり、操作に慣れ等を要せずに、片手でのスムーズな操作を実現できる。
また、上記発明におけるラゲージフロアの上下移動する機構として、従来のような摺動軸ピンkが摺動する摺動溝hをラゲージルームfの左右側壁に形成する必要がなく、ラゲージルーム周りの見栄えを向上させると共に、塵埃等により操作性が劣化することがない。
本発明の実施の形態について、以下図面を参照して説明する。
図1は本発明にかかる実施の形態を採用した自動車の後部側を描画した斜視図、図2は図1のラゲージルームから取外したラゲージフロアの下段移動時の状態を描画した斜視図、図3は同じくラゲージフロアを上方に移動する初期段階過程を描画した斜視図、図4は図3における要部を拡大して描画した斜視図、図5は図1のラゲージルームからラゲージフロアを取外して、上方に移動する中期段階過程を描画した斜視図、図6は図5における要部を拡大して描画した斜視図、図7は図1のラゲージルームからラゲージフロアを取り外して上段に移動した状態を描画した斜視図、図8は図2における側面断面図、図9は図3における側面断面図、図10は図7における側面断面図である。
図において、自動車1の後部には、前方側が車室1a側にして後方側がリヤゲート開口部1bに連続するように、ラゲージルーム2が設けられており、ラゲージルーム2における車室1aとの境界部に、リヤシートバック1cが配置されている。
ラゲージルーム2の下部側に床面部3が位置している。
そして、ラゲージフロア5は、ラゲージルーム2の左右側壁部2a、後部側壁部2b、前部側壁部2cおよび床面部3に取り囲まれて設置された有底箱体状の取付け体7内に、床面部3側における下方位置、および、リヤシートバック1cが前倒れした際にシートバック1cの上面と同一の水平面に保持させた上方位置に選択的に上下動可能に設置されている。
ラゲージフロア5は、その自動車前後方向に2区分することにより前側ラゲージフロア部5aと後側ラゲージフロア部5bとで構成している。
前側ラゲージフロア部5aは、前側端部が取付け体7の前部側壁7dにリンク7d−1を用いて蝶着連結することにより、自動車1の車体1dに対して回転可能に設置されていると共に、後端側が後側ラゲージフロア部5bの前側端部にヒンジ部5cを介して蝶着連結されている。
この結果、後側ラゲージフロア部5bに対して、前側ラゲージフロア部5aを折曲可能に構成されている。
後側ラゲージフロア部5bの左右両側部には、下方に突出延在する3つのステー体8,9および10が設置されている。
ラゲージルーム2の前端部に位置するステー体8は、一端部が取付けブラケット8aを介して揺動可能に後側ラゲージフロア部5bに装着されており、他端の遊端側が付勢手段であるばね8b(図4参照)により床面部3側に常時付勢されている。また、ステー体8の遊端側端末のステー体8の起立状態における車両前方側には、面取り部8cが設けてある。
ラゲージルーム2の中央側に存するステー体9は、略L字型を呈しており、一端水平片部9aが取付け体7の左右棚部7aに対向しており、他端垂下片部9bが図2に示すラゲージフロア5の下段移動時の状態では、左右棚部7aに形成した孔部7a−1に嵌合して下方に延在している。
ラゲージルーム2の後端側に存するステー体10は、平板状を呈して、自動車1の左右側に突出するように後側ラゲージフロア部5bに取着されており、取付け体7の左右棚部7aに対向するようになっている。
ステー体8とステー体9の間に位置するように、後側ラゲージフロア部5bの左右側端部には、てこ支柱体11が下方に延在するように取着されており、てこ支柱体11は図2に示すラゲージフロア5の下段移動時の状態では、左右棚部7aに形成した孔部7a−2に嵌合している。
取付け体7の底面部7bにおけるラゲージルーム2の前後方向略中央部には、下段移動時の状態におけるラゲージフロア5を支える突っ張り片12が左右方向に延在するように設置されている。
取付け体7の後部側壁7cは、3段の段部7c−1および7c−2が形成されており、下側段部7c−1は、ラゲージフロア5の下方移動時において後側ラゲージフロア部5bが左右棚部7aに当接支持されている状態では、後側ラゲージフロア部5bの後端部に対して略面一になるように連続しており、上側段部7c−2は、ラゲージフロア5の上方移動時における後側ラゲージフロア部5bの後端部を当接支持するようになっている。
後側ラゲージフロア部5bの後端部には、互いに離間した状態で、3つの嵌合突起5b−1が突設されており、また、取付け体7における後部側壁7cの上段部7c−3には、嵌合突起5b−1が嵌合する嵌合孔7c−3が穿設されている。
更に、後側ラゲージフロア部5bの後端部上面中央部には、凹状の取っ手部5b−2が形成されている。
上記のように構成する場合、図2に示すラゲージフロア5の下方移動時には、前側ラゲージフロア部5aと後側ラゲージフロア部5bとは、互いに折曲された状態となっており、前側側壁部2cは略垂直に垂下し、後側ラゲージフロア部5bは略水平状態に保持されている。
この状態においては、ステー体8は、ばね8bの付勢力に抗して取付け体7の床面部7bに横臥した状態となっており、ステー体9の垂下片部9bおよびてこ支柱体11はそれぞれ取付け体7における左右棚部7aの孔部7а−1、7а―2にそれぞれ嵌合した状態となって、ステー体9の水平片部9アおよびステー体10は左右棚部7a上に当接し、下方移動時における後側ラゲージフロア部5bを支えていることになる。
そして、このような状態から、ラゲージフロア5を上方に移動するには、先ず、取っ手部5b−2を片手で持って、図3に示すように、前側ラゲージフロア部5aに対して、後側ラゲージフロア部5bを持ち上げ回動させる。
この状態では、ステー体9bおよびてこ支柱体11は、それぞれ孔部7а−1,7а−2から抜け出すと共に、ステー体10とともに取付け体7の左右棚部7aから離間しており、ステー体8はばね8bの付勢力により図4に示すように若干起き上がり、その遊端側が取付け体7の床面部7bにおける前端側段部7b−1に弾接されている。
この状態から、取っ手部5b−2を持って、後側ラゲージフロア部5bを自動車後方に引っ張り、図5および図6に示す状態にする。
したがって、後側ラゲージフロア部5bの引っ張りにより、前側フロア部5aが後部側壁部2bに対して自動車後方にやはり回動し、後側ラゲージフロア部5bを自動車後方に移動させる。
この結果、てこ支柱体11の先端が左右棚部7aに対向することになり、この状態で、後側ラゲージフロア部5bの後方に下方向の力を加えると、てこ支柱体11が左右棚部7aに当接することによっててこ支点Pを形成して、前側ラゲージフロア部5aと後側ラゲージフロア部5bとが、てこの作用を利用して、その連結部であるヒンジ部5cにおいて持ち上がり、略平面状連続することなり、後側ラゲージフロア部5bの後端部が取付け体7における後部側壁7cの上段部7c−2に載って、ラゲージフロア5全体が図示しないが横臥したリヤシートバック1cに連続する上方位置に移動することになる。
この時、ステー体8が取付け体7の底面部7bに対して突っ張り、ステー体9の垂下片部9bが取付け体7の左右棚部7aに対して突っ張ることにより、ラゲージフロア5全体は、上方移動位置において支えられていることになる。
また、後側ラゲージフロア部5bの嵌合突起5b−1が、取付け体7側の嵌合孔7c−3に嵌合して、ラゲージフロア5全体をしっかりと位置決めしている。同様に、図8に示すように、ラゲージフロア5が下方に位置している際には、嵌合突起5b−1は、取付け体7の左右側壁7aの上面に穿設した嵌合孔7c−4に嵌合して、やはり、ラゲージフロア5全体をしっかりと位置決めしている。
かかる構成において、本発明における実施の形態によれば、ラゲージフロア5を自動車1の前後方向に区分すると共に互いに蝶着連結された前側ラゲージフロア部5aおよび後側ラゲージフロア部5bで構成し、前側ラゲージフロア部5aの前側端部が車体を構成する前後部側壁部2cに対し回転可能に蝶着連結されて、後側ラゲージフロア部5bに対して、前側ラゲージフロア部5aを折曲して自動車下部側に位置させた状態から、前側ラゲージフロア部5aを連動させながら後側ラゲージフロア部5bを回動させると共に、後側ラゲージフロア部5bを自動車1の後方に引くことによって、前側ラゲージフロア部5aと後側ラゲージフロア部5bとを略平面状に連続させて、ラゲージフロア5全体を自動車上部側に移動させ、後側ラゲージフロア部5bの他端側を自動車1の後端部である取付け体7の上段部7c−2に載置することによって支持させて、ラゲージフロア5全体が自動車1の上部側に位置することになって、従来のようなばね片kの付勢力に抗した上下移動操作を要しないことになり、操作に慣れ等を要せずに、片手でのスムーズな操作を実現でき、しかも、ラゲージフロア5の上下移動する機構として、従来のような摺動軸ピンkが摺動する摺動溝hをラゲージルームfの左右側壁に形成する必要がなく、ラゲージルーム周りの見栄えを向上させると共に、塵埃等により操作性が劣化することがない。
また、自動車の上部側に位置した状態のラゲージフロア5全体がステー体8,9および10により支持されることになって、ラゲージフロア5の剛性をそれほど高める必要がない。
また、ステー体8,9および10を、後側ラゲージフロア部5bにおける自動車1の前後方向に設け、ステー体8,9および10のうち、後側ラゲージフロア部5bにおける自動車1の前側端部に位置するステー体8が常時後側ラゲージフロア部5bを持ち上げる方向に付勢されていることから、ステー体8は後側ラゲージフロア部5bを上方に回動させることによって自力で起立し、後側ラゲージフロア部5bが自動車の下部側に位置している際には倒立していることから、後側ラゲージフロア部5bと車体側の取付け体7の底面部7bとの隙間が少ない場合にも容易に使用することができる。
ラゲージフロア5を上部側から下部側へ移動させるには、図10の状態で後側ラゲージフロア部5bの取っ手部5b−2を持って、図9示すように、後側ラゲージフロア部5bの後端を持ち上げることになる。この結果、後側ラゲージフロア部5bは自重により車両前方側に回動する。この時、ステー体8の遊端側端末に設けた面取り部8cが取付け体7の底面部7bに当接することで、ステー体8が起立状態から倒立状態に円滑に回動することになると共に、ステー体9及びてこ支持体11が取付け体7の孔部7а−1及び7а−2にそれぞれ嵌合することになり、図8に示す状態となる。従って、後側ラゲージフロア5bの後端を持ち上げるだけで、ラゲージフロア5を上部側から下部側へ移動させることができて、操作性が良い。
図11および図12は本発明にかかる他の実施の形態を示している。
図11によれば、上記ステー体8,9および10のうち、後側ラゲージフロア部5bの前端部側に存するステー体8について、後側ラゲージフロア部5bの左右方向ほぼ全体に延在する板状体により構成して、ラゲージフロア5の支承力を強化している。
また、図12によれば、ステー体8は、その一端側を車体側である取付け体7の底面部7b側に揺動可能に自動車1の前後方向に互いにに離間した状態で装着されており、他端の遊端側が付勢手段であるばね8bにより後側ラゲージフロア部5側に常時付勢されるように構成した点が相違している。したがって、ステー体8の付勢方向は、前記実施の形態とは逆方向になっている。
以上説明したように、本発明は、ラゲージフロアを自動車前後方向に区分すると共に互いに蝶着連結された前側ラゲージフロア部および後側ラゲージフロア部で構成し、前側ラゲージフロア部の前側端部が車体に対し回転可能に蝶着連結されて、後側ラゲージフロア部に対して、前側ラゲージフロア部を折曲して自動車下部側に位置させた状態から、前側ラゲージフロア部を連動させながら後側ラゲージフロアを回動させると共に、後側ラゲージフロア部を自動車後方に引くことによって、前側ラゲージフロア部と後側ラゲージフロア部とを略平面状に連続させて、ラゲージフロア全体を自動車上部側に移動させ、後側ラゲージフロア部の他端側を自動車後端部に載置することによって支持させて、ラゲージフロア全体が自動車上部側に位置することになって、従来のようなばね片kの付勢力に抗した上下移動操作を要しないことになり、操作に慣れ等を要せずに、片手でのスムーズな操作を実現でき、しかも、ラゲージフロアの上下移動する機構として、従来のような摺動軸ピンkが摺動する摺動溝hをラゲージルームfの左右側壁に形成する必要がなく、ラゲージルーム周りの見栄えを向上させると共に、塵埃等により操作性が劣化することがないために、自動車のラゲージルームを構成するラゲージフロアの上下移動装置等に好適である。
1 自動車
2 ラゲージルーム
5 ラゲージフロア
5a 前側ラゲージフロア部
5b 後側ラゲージフロア部
8、9、10 ステー体
11 てこ支柱体
2 ラゲージルーム
5 ラゲージフロア
5a 前側ラゲージフロア部
5b 後側ラゲージフロア部
8、9、10 ステー体
11 てこ支柱体
Claims (4)
- 自動車のラゲージルームを構成するラゲージフロアの上下移動装置であって、前記ラゲージフロアを、自動車前後方向に区分した前側ラゲージフロア部と後側ラゲージフロア部とで構成し、前記前側ラゲージフロア部の前側端部が車体に対し回転可能に蝶着連結されていると共に、前記前側ラゲージフロア部の後端側が前記後側ラゲージフロア部の前側端部に蝶着連結されており、
前記後側ラゲージフロア部に対して、前記前側ラゲージフロア部を折曲して自動車下部側に位置させた状態から、前記前側ラゲージフロア部を連動させながら前記後側ラゲージフロアを回動させると共に、前記後側ラゲージフロア部を自動車後方に引くことによって、前記前側ラゲージフロア部と後側ラゲージフロア部とを略平面状に連続させ、前記ラゲージフロア全体を自動車上部側に移動させて、前記後側ラゲージフロア部の他端側を自動車後端部に載置することによって支持させ、前記ラゲージフロア全体が自動車上部側に位置するように構成したことを特徴とする自動車におけるラゲージフロアの上下移動装置。 - 前記後側ラゲージフロア部に、車体側に対して当接するてこ支柱体を設けて、該てこ支柱体を車体側に当接させた状態で前記後側ラゲージフロア部に下方向の力を加えることによって、前記前側ラゲージフロア部と前記後側ラゲージフロア部とが互いに略平面状に連続させるように構成したことを特徴とする請求項1記載の自動車におけるラゲージフロアの上下移動装置。
- 前記後側ラゲージフロア部の左右両側端部に、下方に延在するステー体を設置して、該ステー体の先端を自動車の左右側端部により支承させることによって、前記ラゲージフロア全体が自動車上部側に位置した状態における前記後側ラゲージフロア部を支持したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動車におけるラゲージフロアの上下移動装置。
- 前記ステー体を、前記後側ラゲージフロアにおける自動車前後方向に複数個設け、当該複数個のステー体のうち、前記後側ラゲージフロア部における自動車の前側端部に位置するステー体が常時起立する方向に付勢される付勢手段を有して構成したことを特徴とする請求項3記載の自動車におけるラゲージフロアの上下移動装置。
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JP2006142085A Pending JP2007308120A (ja) | 2006-05-22 | 2006-05-22 | 自動車におけるラゲージフロアの上下移動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007308120A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009286231A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Toyota Boshoku Corp | デッキボードおよびデッキボードの取付構造 |
JP2010105470A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Mazda Motor Corp | 車両の後部荷室構造 |
WO2018158919A1 (ja) * | 2017-03-02 | 2018-09-07 | 本田技研工業株式会社 | 車両用荷室構造 |
-
2006
- 2006-05-22 JP JP2006142085A patent/JP2007308120A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009286231A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Toyota Boshoku Corp | デッキボードおよびデッキボードの取付構造 |
JP2010105470A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Mazda Motor Corp | 車両の後部荷室構造 |
WO2018158919A1 (ja) * | 2017-03-02 | 2018-09-07 | 本田技研工業株式会社 | 車両用荷室構造 |
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