JP2007303697A - 加湿器 - Google Patents
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Abstract
【課題】水道水に含まれる硬度成分を除去する。
【解決手段】水道水を貯留する水タンク4と、水タンク4の水道水を所定量貯水する貯水部3と、該貯水部3の水道水を吸い上げて保持する気化フィルター5と、気化フィルター5に保持された水を気化して室内に供給するファン6と、を備えた加湿器1において、水タンク4と貯水部3を接続する管路8に人工ゼオライトを充填した筒状体9を配設する。これにより、水タンク4の水道水が貯水部に流下する際に人工ゼオライトと接触し、水道水に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムインなどの陽イオンがイオン交換して人工ゼオライトに吸着され、気化フィルター5や貯水部3に析出することが防止される。
【選択図】図1
【解決手段】水道水を貯留する水タンク4と、水タンク4の水道水を所定量貯水する貯水部3と、該貯水部3の水道水を吸い上げて保持する気化フィルター5と、気化フィルター5に保持された水を気化して室内に供給するファン6と、を備えた加湿器1において、水タンク4と貯水部3を接続する管路8に人工ゼオライトを充填した筒状体9を配設する。これにより、水タンク4の水道水が貯水部に流下する際に人工ゼオライトと接触し、水道水に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムインなどの陽イオンがイオン交換して人工ゼオライトに吸着され、気化フィルター5や貯水部3に析出することが防止される。
【選択図】図1
Description
この発明は、加湿器に関するものである。
従来より、気温が低下する冬季において、室内を暖房することに伴う湿度の低下を補うため、加湿器が使用されている。この加湿器としては、近年、水道水を貯留する水タンク、水タンクの水道水を所定量貯水する貯水部、貯水部の水道水を吸い上げて保持する気化フィルター、気化フィルターに保持された水道水を気化して室内に供給するファンを具備したハイブリッド式加湿器が提案されており、さらに、気化フィルターに保持された水道水を蒸気化するヒーターを併設したものも知られている。また、水道水を貯留する水タンク、水タンクの水道水を所定量貯水する蒸発皿、蒸発皿の水道水を加熱して蒸気化する加熱手段を具備したボイラー(スチームファン)式加湿器も使用されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2002−228211号公報
特開2000−346409号公報
このような加湿器においては、室内を加湿するための水としては水道水がそのまま使用されるが、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの硬度成分が主に炭酸塩となって析出し、気化フィルターや蒸発皿に固着する。しかも、気化フィルターの内奥部まで浸入して固着した炭酸塩は、毛細管現象による水の吸い上げを阻害し、気化フィルターの性能を低下させる。また、気化フィルターや蒸発皿に固着した炭酸塩は、ほとんど水に溶けず、かちかちとなって容易に洗い流すことができないものである。このため、気化フィルターや蒸発皿は、付着した炭酸塩によって変色し、見栄えが低下するものとなる。さらに、炭酸塩が付着した気化フィルターは、消耗品として交換する必要があるが、交換作業はユーザが行なわなければならず、作業が煩雑になるとともに、ランニングコストがかさむという問題があった。
なお、工業用ボイラーにおいては、イオン交換樹脂を設けた軟水器によって硬度成分を除去するようにしているが、イオン交換樹脂は高価であり、工業的にはともかく、家庭用の加湿器に採用することは実用上困難である。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、水道水に含まれる硬度成分を除去し、あるいは、硬度成分を水道水によって容易に除去可能な有機酸カルシウムとして析出させることのできる加湿器を提供するものである。
本発明は、水道水を貯留する水タンクと、水タンクの水道水を所定量貯水する貯水部と、該貯水部の水道水を吸い上げて保持する気化フィルターと、気化フィルターに保持された水を気化して室内に供給するファンと、を備えた加湿器において、水タンクと貯水部を接続する管路または貯水部に人工ゼオライトを配設したことを特徴とするものである。
本発明によれば、水タンクに貯水された水道水は、貯水部に達する過程で、または、貯水部において人工ゼオライトと接触し、そのイオン交換機能によってナトリウムイオンを放出して水道水中の陽イオンであるカルシウムイオンやマグネシウムインを吸着し、水道水から除去することができる。
この結果、水道水の硬度成分は除去され、気化フィルターに硬度成分による炭酸カルシウムなどの炭酸塩が析出することを確実に防止することができ、気化フィルターを長期にわたって使用することができるとともに、保守を容易に行なうことができる。
本発明は、水道水を貯留する水タンクと、水タンクの水道水を所定量貯水する貯水部と、該貯水部の水道水を吸い上げて保持する気化フィルターと、気化フィルターに保持された水を気化して室内に供給するファンと、を備えた加湿器において、食品または食品添加物として使用可能で、水道水のカルシウムと結合して水溶性の有機酸カルシウムを生成する有機酸または該有機酸および食塩の混合物を水タンクの水道水に添加することを特徴とするものである。
本発明によれば、水タンクに貯水された水道水に有機酸または有機酸および食塩の混合物を添加することにより、水道水のカルシウムと有機酸が結びついて水溶性の有機酸カルシウムまたは有機酸カルシウムおよび塩化カルシウムを生成する。
この結果、気化フィルターに有機酸カルシウムまたは塩化カルシウムが付着したとしても、これらの有機酸カルシウムまたは塩化カルシウムは水溶性であり、水道水によって容易に洗い流して洗浄することができる。したがって、気化フィルターを長期にわたって使用することができるとともに、保守を容易に行なうことができる。しかも、有機酸としては、食品または食品添加物として食用に供される有機酸を使用し、また、食塩は食品であり、安全性に問題はない。
ここで、食品または食品添加物として使用可能で、水道水のカルシウムと結合して水溶性の有機酸カルシウムを生成する有機酸としては、りんご酸、グルコン酸、乳酸、酢酸などを挙げることができる。
本発明は、水道水を貯留する水タンクと、水タンクの水道水を所定量貯水する蒸発皿と、蒸発皿の水道水を加熱して蒸気化する加熱手段と、を備えた加湿器において、水タンクと蒸発皿を接続する管路に人工ゼオライトを配設したことを特徴とするものである。
本発明によれば、水タンクに貯水された水道水は、蒸発皿に流下する過程で人工ゼオライトと接触し、そのイオン交換機能によってナトリウムイオンを放出して水道水中の陽イオンであるカルシウムイオンやマグネシウムインを吸着し、水道水から除去することができる。
この結果、水道水の硬度成分は除去され、蒸発皿に硬度成分による炭酸カルシウムなどの炭酸塩が析出することを確実に防止することができ、蒸発皿を長期にわたって使用することができるとともに、保守を容易に行なうことができる。
本発明は、水道水を貯留する水タンクと、水タンクの水道水を所定量貯水する蒸発皿と、蒸発皿の水道水を加熱して蒸気化する加熱手段と、を備えた加湿器において、食品または食品添加物として使用可能で、水道水のカルシウムと結合して水溶性の有機酸カルシウム、または、こびりつかない有機酸カルシウムを生成する有機酸または該有機酸および食塩の混合物を水タンクの水道水に添加することを特徴とするものである。
本発明によれば、水タンクに貯水された水道水に有機酸または有機酸および食塩の混合物を添加することにより、水道水のカルシウムと結びついて水溶性の有機酸カルシウム、または、こびりつかない有機酸カルシウムまたは有機酸カルシウムおよび塩化カルシウムを生成する。
この結果、蒸発皿に有機酸カルシウムまたは塩化カルシウムが付着したとしても、これらの有機酸カルシウムまたは塩化カルシウムは水溶性であり、あるいは、こびりつかないものであり、水道水によって容易に洗い流すことができる。したがって、蒸発皿を長期にわたって使用することができるとともに、保守を容易に行なうことができる。しかも、有機酸としては、食品または食品添加物として食用に供される有機酸を使用し、また、食塩は食品であり、安全性に問題はない。
ここで、食品または食品添加物として使用可能で、水道水のカルシウムと結合して水溶性の有機酸カルシウムを生成する有機酸としては、りんご酸、グルコン酸、乳酸、酢酸などを挙げることができる。
また、食品または食品添加物として使用可能で、こびりつかない有機酸カルシウムを生成する有機酸としては、フィチン酸などを挙げることができる。フィチン酸と水道水のカルシウムと結びついたフィチン酸カルシウムは、水に不溶であるが、炭酸カルシウムのように蒸発皿にこびりついて固着することはなく、容易に洗い流すことができる。
本発明によれば、水道水に含まれる硬度成分を除去し、あるいは、硬度成分を水道水によって容易に洗浄可能な有機酸カルシウムとして析出させることができ、気化フィルターや蒸発皿を長期にわたって使用することができるとともに、保守を容易に行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の加湿器1の一実施形態が示されている。
この加湿器1は、上面に開閉自在な蓋カバーを設けた本体ケース2と、本体ケース2に一体に形成された貯水部3と、本体ケース2に着脱自在に収容されて貯水部3に一定量の水道水を供給する水タンク4と、貯水部3に底部が浸漬されて水を吸い上げて保持する気化フィルター5と、気化フィルター5に臨んで配置されたファン6と、気化フィルター5の近傍に配置されたヒーター7と、から構成されたハイブリッド式加湿器であって、ファン6を駆動することにより、本体ケース2の吸気口2aを通して吸引された空気を気化フィルター5に供給し、気化フィルター5に吸い上げられて保持されている水を気化して本体ケース2の吹出口2bを通して室内に供給するようにしている。また、ヒーター7を併用することにより、気化フィルター5に保持されている水を加熱し、熱風によってより多く、より早く気化させることにより、効果的に室内の湿度を高めるようにしている。
ところで、水タンク4の排水口4aと貯水部3とを接続する管路8には、水道水の流通が可能で、人工ゼオライトが充填された筒状体9が着脱自在に配設されている。人工ゼオライトは、石炭灰をアルカリ処理することによって低コストで得られる他、天然ゼオライトの2〜3倍の高いイオン交換機能を有している。したがって、水タンク4の排水口4aと貯水部3とを接続する管路8に人工ゼオライトが配設されたことにより、水タンク4の水道水は人工ゼオライトを通過し、その際、水道水中の陽イオン、具体的には、カルシウムイオンおよびマグネシウムイオンを吸着する一方、吸着されたイオンの代わりにナトリウムイオンを放出してイオン交換する。
この結果、水道水の硬度成分は除去され、炭酸カルシウムなどの炭酸塩が貯水部3や気化フィルター5に析出して固着することを確実に防止することができる。したがって、気化フィルター5を長期にわたって使用することができるとともに、保守が容易になる。
なお、人工ゼオライトは、食塩水に浸漬することにより、イオン交換機能を回復させることができ、家庭において、簡単にイオン交換機能を回復させて繰り返し使用することができる。
因みに、管路8に人工ゼオライトを80g充填した筒状体9を配設し、気化量に合わせて1時間当たり500gの流量で全硬度48mg/リットルの水道水を通過させたところ、通過した水道水の全硬度は1.5mg/リットルに低下した。これにより、炭酸カルシウムなどの炭酸塩が気化フィルター5に析出し、固着することを長期にわたって防止できた。
ところで、前述した実施形態においては、ハイブリッド式加湿器1に適用した場合を例示したが、ボイラー式加湿器10においても適用可能である。すなわち、ボイラー式加湿器10は、図2に示すように、上面に開閉自在な蓋カバーを設けた本体ケース2と、本体ケース2に着脱自在に設けられた蒸発皿11と、本体ケース2に着脱自在に収容されて蒸発皿11に一定量の水道水を供給する水タンク4と、蒸発皿11に臨んで配置されたファン6と、蒸発皿11の下方に配設されたヒーター12と、から構成され、ヒーター12に通電するとともに、ファン6を駆動することにより、蒸発皿11に供給された水道水を水蒸気化し、本体ケース2の吸気口2aを通して吸引された空気とともに本体ケース2の吹出口2bを通して室内に供給するようにしている。そして、このようなボイラー式加湿器10においても、水タンク4の排水口4aと蒸発皿11とを接続する管路8に、水道水の流通が可能で、人工ゼオライトが充填された筒状体9が着脱自在に配設されているものである。このため、水タンク4の水道水が蒸発皿11に流下するとき、人工ゼオライトを通過し、その際、水道水中の陽イオンであるカルシウムイオンおよびマグネシウムイオンを吸着する一方、吸着された陽イオンの代わりにナトリウムイオンを放出してイオン交換する。
したがって、水道水の硬度成分は除去され、炭酸カルシウムなどの炭酸塩が蒸発皿11に析出して固着することを確実に防止することができ、蒸発皿11を長期にわたって使用することができるとともに、保守が容易になる。
なお、蒸発皿11としては、通常、鋼板またはアルミ板にテフロン(登録商標)をコーティングして使用されている。
一方、前述した実施形態においては、人工ゼオライトを使用して水道水の硬度成分を除去する場合を説明したが、水タンク4に貯留された水道水に有機酸を添加することにより、水道水中のカルシウムと結合させて水溶性の有機酸カルシウムを生成させ、析出した有機酸カルシウムを洗い流すようにしてもよい。このような有機酸としては、水溶性の有機酸カルシウムを生成するとともに、食品または食品添加物として食用に供されている有機酸を好適に使用することができ、例えば、りんご酸、グルコン酸、乳酸、酢酸などを挙げることができる。また、これらの有機酸および食品である食塩の混合物も、有機酸カルシウムとともに、水溶性の塩化カルシウムを生成することから、好適に使用することができる。
すなわち、水100gに対する有機酸カルシウムの溶解度は、酢酸カルシウムが52g、乳酸カルシウムが7g、グルコン酸カルシウムが3.8g、りんご酸カルシウムが0.9g、塩化カルシウムが60gであり、炭酸カルシウムの溶解度0.001gに比較して十分な水溶性を有している(日液化学株式会社 技術資料より抜粋)。また、これらの有機酸は、食品または食品添加物として食用に供されており、水タンク4に添加して有機酸カルシウムを生成させる程度の量であれば、安全性に問題はない。
具体的には、りんご酸を用いるときには、炭酸カルシウム換算(全硬度)1モルに対し、0.2〜2モル、好ましくは、0.4〜1.5モルの比率で添加すればよく、グルコン酸、乳酸、酢酸を用いるときには、炭酸カルシウム換算(全硬度)1モルに対し、0.6〜4モル、好ましくは、1〜2モルの比率で添加すればよい。また、食塩を添加するときには、炭酸カルシウム換算(全硬度)1モルに対し、1〜4モル、好ましくは、1.4〜3モルの比率で添加すればよい。
また、水に不溶ではあるが、炭酸カルシウムのようにこびりついて固着することのない有機酸カルシウムを生成する有機酸であって、食品添加物として食用に供される有機酸、例えば、フィチン酸なども採用することができる。
因みに、ハイブリッド式加湿器(水タンクの容量2.4リットル)において、全硬度48mg/リットルの水道水(宇治市水道水)の炭酸カルシウムおよび有機酸カルシウムの析出状態を試験した。
有機酸を添加しない場合には、タンク交換24回目で気化フィルターの内奥部まで炭酸カルシウムが析出し、水道水での洗浄はできなかった。タンク交換113回で気化フィルターのほぼ全体にわたって炭酸カルシウムが析出し、気化を十分に行うことができず、交換する必要があった。
これに対し、炭酸カルシウム換算(全硬度)1モルに対して乳酸を0.8モルの比率で水タンクに添加した乳酸水溶液の場合(水のpH6.0)には、タンク交換23回にわたって気化フィルターに析出した乳酸カルシウムを水道水の洗浄によって簡単に洗い流して除去することができた。このときの貯水部の残水のpHは6.9であった。同様に、乳酸を1.6モルの比率で水タンクに添加した乳酸水溶液の場合(水のpH4.5)には、タンク交換11回にわたって気化フィルターに析出した乳酸カルシウムを水道水の洗浄によって簡単に洗い流して除去することができた。このときの貯水部の残水のpHは3.8〜4.1であった。
また、炭酸カルシウム換算(全硬度)1モルに対してりんご酸を0.8モルの比率で水タンクに添加したりんご酸水溶液の場合(水のpH5.5)には、タンク交換20回にわたって気化フィルターに析出したりんご酸カルシウムを水道水の洗浄によって簡単に洗い流して除去することができた。このときの貯水部の残水のpHは4.3であった。同様に、りんご酸を1.2モルの比率で水タンクに添加したりんご酸水溶液の場合(水のpH4.5)には、タンク交換17回にわたって気化フィルターに析出したりんご酸カルシウムを水道水の洗浄によって簡単に洗い流して除去することができた。このときの貯水部の残水のpHは3.5であった。
さらに、乳酸を0.8モルの比率で、食塩を1. 5モルの比率でそれぞれ水タンクに添加した乳酸と食塩の混合水溶液の場合(pH6.0)には、タンク交換20回にわたって気化フィルターに析出した塩化カルシウムおよび乳酸カルシウムを水道水の洗浄によって簡単に洗い流して除去することができた。
次いで、ボイラー式加湿器(水タンクの容量3.2リットル)において、全硬度48mg/リットルの水道水(宇治市水道水)のカルシウム塩の析出状態を試験した。
有機酸を添加しない場合には、タンク交換34回目で蒸発皿に炭酸カルシウムが析出し、水道水での洗浄はできなかった。このときの残水のpHは8.2〜8.9であった。
これに対し、炭酸カルシウム換算(全硬度)1モルに対してりんご酸を0.8モルの比率で水タンクに添加したりんご酸水溶液の場合(水のpH5.5)には、タンク交換13回にわたって蒸発皿に析出したりんご酸カルシウムを水道水の洗浄によって簡単に洗い流して除去することができた。このときの残水のpHは4.2〜6.5であった。同様に、りんご酸を1.2モルの比率で水タンクに添加したりんご酸水溶液の場合(水のpH4.5)には、タンク交換14回にわたって蒸発皿に析出したりんご酸カルシウムを水道水の洗浄によって簡単に洗い流して除去することができた。このときの残水のpHは3.2〜4.7であった。
また、炭酸カルシウム換算(全硬度)1モルに対して乳酸を0.8モルの比率で水タンクに添加した乳酸水溶液の場合(水のpH6.0)には、タンク交換14回にわたって蒸発皿に析出した乳酸カルシウムを水道水の洗浄によって簡単に洗い流して除去することができた。このときの残水のpHは4.1〜7.3であった。同様に、乳酸を1.6モルの比率で水タンクに添加した乳酸水溶液の場合(水のpH4.5)には、タンク交換24回にわたって蒸発皿に析出した乳酸カルシウムを水道水の洗浄によって簡単に洗い流して除去することができた。このときの残水のpHは4.0〜4.4であった。
以上のように本発明によれば、水道水に含まれる硬度成分が炭酸塩となってこびりついて固着することがないため、加湿器の保守点検を容易に行なうことができるとともに、廃棄物の発生を抑制することができる。
1,10 加湿器
2 本体ケース
3 貯水部
4 水タンク
5 気化フィルター
6 ファン
7 ヒーター
8 管路
9 筒状体
11 蒸発皿
12 ヒーター
2 本体ケース
3 貯水部
4 水タンク
5 気化フィルター
6 ファン
7 ヒーター
8 管路
9 筒状体
11 蒸発皿
12 ヒーター
Claims (4)
- 水道水を貯留する水タンクと、水タンクの水道水を所定量貯水する貯水部と、該貯水部の水道水を吸い上げて保持する気化フィルターと、気化フィルターに保持された水を気化して室内に供給するファンと、を備えた加湿器において、水タンクと貯水部を接続する管路または貯水部に人工ゼオライトを配設したことを特徴とする加湿器。
- 水道水を貯留する水タンクと、水タンクの水道水を所定量貯水する貯水部と、該貯水部の水道水を吸い上げて保持する気化フィルターと、気化フィルターに保持された水を気化して室内に供給するファンと、を備えた加湿器において、食品または食品添加物として使用可能で、水道水のカルシウムと結合して水溶性の有機酸カルシウムを生成する有機酸または該有機酸および食塩の混合物を水タンクの水道水に添加することを特徴とする加湿器。
- 水道水を貯留する水タンクと、水タンクの水道水を所定量貯水する蒸発皿と、蒸発皿の水道水を加熱して蒸気化する加熱手段と、を備えた加湿器において、水タンクと蒸発皿を接続する管路に人工ゼオライトを配設したことを特徴とする加湿器。
- 水道水を貯留する水タンクと、水タンクの水道水を所定量貯水する蒸発皿と、蒸発皿の水道水を加熱して蒸気化する加熱手段と、を備えた加湿器において、食品または食品添加物として使用可能で、水道水のカルシウムと結合して水溶性の有機酸カルシウム、または、こびりつかない有機酸カルシウムを生成する有機酸または該有機酸および食塩の混合物を水タンクの水道水に添加することを特徴とする加湿器。
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2006130032A Pending JP2007303697A (ja) | 2006-05-09 | 2006-05-09 | 加湿器 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013511692A (ja) * | 2009-11-19 | 2013-04-04 | デロンギ アップリアンチェース エッセエレエッレ コン ウーニコ ソーチオ | 室内を加湿するための装置 |
KR101459499B1 (ko) | 2008-05-07 | 2014-11-07 | 코웨이 주식회사 | 가습형 공기 청정기 |
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2006
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KR101459499B1 (ko) | 2008-05-07 | 2014-11-07 | 코웨이 주식회사 | 가습형 공기 청정기 |
JP2013511692A (ja) * | 2009-11-19 | 2013-04-04 | デロンギ アップリアンチェース エッセエレエッレ コン ウーニコ ソーチオ | 室内を加湿するための装置 |
RU2566477C2 (ru) * | 2009-11-19 | 2015-10-27 | Де' Лонги Аппльянчес Срл Кон Унико Сочио | Устройство для увлажнения воздуха в комнате |
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