JP2007303575A - 十字軸継手及びこれを有する車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転動体を内側に有するカップ軸受を十字軸の軸部に取り付ける際、軸部や転動体が損傷することを防止することができる十字軸継手及びこれを有する車両用操舵装置を提供する。
【解決手段】4つの軸部16を有する十字軸15と、この各軸部16の外周面16aに配置された複数の転動体17と、前記複数の転動体17を前記軸部16の外周側から覆う軸受カップ18とを備えている。先端側に向かって漸次拡径するように前記各軸部16の軸端面16bに形成されたテーパ孔22に、このテーパ孔22を拡径させて前記複数の転動体17のすべてに対して前記軸部16の外周面16aとの間の負すきまを発生させる拡径部材23が挿入されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、十字軸継手及びこれを有する車両用操舵装置に関する。
例えば、ラックアンドピニオン形式の自動車の操舵装置は、操舵部材を有するステアリングシャフトと、ラックアンドピニオン機構を構成するピニオン歯を有するピニオンシャフトと、これらの両シャフトの間に介在された中間シャフトとを備えており、この中間シャフトの両端部をステアリングシャフトとピニオンシャフトの各端部にそれぞれ十字軸継手で連動連結することによって構成されている。
上記十字軸継手は、四方に突出する4つの軸部を有する十字軸と、この各軸部の外周面に転動自在に配置された複数の転動体と、前記複数の転動体を前記軸部の外周側から覆った状態で当該軸部に対して同軸心状に配置された軸受カップとを備えている。
このような十字軸継手においては、十字軸の軸部が軸方向や径方向にがたつき、騒音を発生するおそれがあり、これを解決するために軸受カップと十字軸の軸部との間に係合部材を介在させ、十字軸に対して軸方向及び径方向に与圧を与える十字軸継手が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1の十字軸継手は、十字軸の各軸部をヨークの対応する嵌合孔に嵌合された軸受カップによってニードルローラを介して支持する十字軸継手において、各軸部の端面と対応する軸受カップの内底面との間に介在しこれらを押圧状態で係合する係合部材を備え、係合部材は、軸受カップの内底面の第1の被係合部に凹凸係合する第1の係合部と、軸部の端面の第2の被係合部に凹凸係合する第2の係合部とを含み、第1及び第2の係合部の係合中心が互いにオフセットされており、第1の被係合部の被係合中心は軸受カップの中心軸線に沿うと共に、第2の被係合部の被係合中心は軸部の中心軸線に沿い、上記第2の係合部及び第2の被係合部の何れか一方は先細り状の凸部を含み、他方は上記凸部に嵌合する凹部を含み、凸部及び凹部は軸部の中心軸線を中心とし互いに合致する円錐状テーパ面を含んでいる。これにより、軸部に対して軸方向及び径方向に安定的に加圧することができるため、振動及び異音はある程度解消される。しかし、この場合、係合部材による径方向への加圧が一方向であり、軸部の外周面と複数の転動体との間の一部においてしか負すきまが達成できないため、伝達トルクが大きくなると、軸部の外周面との間に正すきまが存在する転動体において滑りが生じてトルク伝達不良によるガタツキが発生したり、脈動が発生するおそれがある。
そこでこれを解決するために、例えば特許文献2に示しているように、複数の転動体のすべてと十字軸の軸部の外周面との間に負すきまを発生させた十字軸継手が提案されている。
特許文献2の十字軸継手を備えた継手構造の組み立ては、図6に示しているように、ヨーク41の軸受孔42に十字軸43の軸部44を挿入した状態で、この軸部44の軸線方向の外側から、内周に複数の転動体45を配列した軸受カップ46を軸部44に接近させ、軸受カップ46を軸受孔42に圧入しながら当該軸受カップ46内の転動体45を軸部44の先端部から外嵌させることで行う。これにより軸受カップ46が縮径することで転動体45のすべてを軸部44に圧接させている。
特開2005−155830号公報 再表03/064877号公報
しかしながら、軸受カップ46内の転動体45を軸部44に外嵌させる際に、軸受カップ46は軸受孔42への圧入によって縮径するため、その軸受カップ46の内周にある転動体45と、軸部44の端面の角部47とが強く接触し、転動面となる軸部44の外周面や、転動体45に傷(圧痕)が付いたり変形したりするおそれがある。特に、転動体45が軸部44の先端に接触する嵌合初期において、転動体45と軸部44との接触面圧が大きいので当該軸部44の先端に傷が付きやすい。このように、軸部44の転動面や、転動体45に傷が生じると、継手構造の性能、耐久性を低下させるおそれがある。
そこで本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、複数の転動体のすべてと十字軸の軸部の外周面との間に負すきまを発生させるタイプの十字軸継手において、転動体を内周に有する軸受カップを十字軸の軸部に取り付ける際、軸部や転動体が損傷することを防止することができる十字軸継手及びこれを有する車両用操舵装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するための本発明の十字軸継手は、四方に突出する4つの軸部を有する十字軸と、この各軸部の外周面に転動自在に配置された複数の転動体と、前記複数の転動体を前記軸部の外周側から覆った状態で当該軸部に対して同軸心状に配置された軸受カップとを備えている十字軸継手において、先端側に向かって漸次拡径するように前記各軸部の軸端面に形成されたテーパ孔に、このテーパ孔を拡径させて前記複数の転動体のすべてに対して前記軸部の外周面との間の負すきまを発生させる拡径部材が挿入されているものである。
この構成によれば、転動体を内周に有する軸受カップを軸部に取り付ける際、軸部のテーパ孔を拡径部材で拡径させることにより複数の転動体のすべてと軸部の外周面との間に負すきまを発生させているので、軸受カップを軸部に挿入する段階で負すきまを発生させる必要がなく、転動体と軸部の外周面とを接触させずに挿入することができるため、軸部の先端及び転動体の損傷を防ぐことができる。
また、この十字軸継手において、前記複数の転動体は、前記各軸部の拡径後における当該各軸部の外周面の湾曲形状に適合するクラウニングが外周面に形成されたニードルローラよりなることが好ましい。
これによれば、ニードルローラの外周面に形成されたクラウニングが、拡径後の軸部外周面の湾曲形状に適合することにより、軸部の外周面をニードルローラの外周面に沿わせて接触面圧を小さくすることができる。
前記複数の転動体は、前記各軸部に対するエッジロードを低減するための部分的なクラウニングが外周面の軸方向端部に形成されたニードルローラよりなっていてもよい。
これにより、ニードルローラの外周面の軸方向端部への応力集中を防いで各軸部に対する接触面圧を適正化することができる。
また、この十字軸継手において、前記軸受カップ及び前記拡径部材に、この両部材を同軸心状に位置決めする位置決め手段が設けられていることが好ましい。
位置決め手段によって軸受カップ及び拡径部材が偏心することなく同軸心状に位置決めされ、拡径部材によりテーパ孔を外径側に均一に拡径することができるので、複数の転動体のすべてに対して前記軸部の外周面との間の負すきまをより確実に発生させることができる。
本発明の車両用操舵装置は、操舵部材を有するステアリングシャフトと、ラックアンドピニオン機構を構成するピニオン歯を有するピニオンシャフトと、これらの両シャフトの間に介在された中間シャフトと、この中間シャフトの両端部を前記ステアリングシャフトと前記ピニオンシャフトの各端部にそれぞれ連動連結する上記十字軸継手とを備えている。
この構成によれば、上記十字軸継手を備えているので、転動体を内周に有する軸受カップを十字軸の軸部に取り付ける際、軸部や転動体が損傷することを防止することができる。
本発明によれば、転動体を内周に有する軸受カップを軸部に取り付ける際、軸部のテーパ孔を拡径部材で拡径させることにより複数の転動体のすべてと軸部の外周面との間に負すきまを発生させているので、軸受カップを軸部に挿入する段階で負すきまを発生させる必要がなく、転動体と軸部の外周面とを接触させずに挿入することができるため、軸部の先端及び転動体の損傷を防ぐことができる。これにより、十字軸継手の品質を高め、耐久性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の十字軸継手を有する車両用操舵装置の模式図である。車両用操舵装置1は、一端部が操舵部材(ステアリングホイール)2を連結されたステアリングシャフト3と、一端部が当該ステアリングシャフト3の他端部に本発明の十字軸継手4を介して連結された中間シャフト5と、この中間シャフト5の他端部に本発明の十字軸継手4を介して連結されたピニオンシャフト6と、このピニオンシャフト6の端部近傍に設けられたピニオン歯6aに噛合うラック歯7aを有して自動車の左右方向に延びる転舵軸としてのラックバー7とを有している。
前記ピニオンシャフト6及びラックバー7により舵取り機構としてのラックアンドピニオン機構が構成されている。ラックバー7は車体に固定されるハウジング8内に図示しない複数の軸受を介して直線往復動自在に支持されている。ラックバー7の両端部はハウジング8の両側へ突出し、各端部にはそれぞれタイロッド9が結合されている。各タイロッド9は対応するナックルアーム(図示せず)を介して対応する操向輪10に連結されている。
操舵部材2が操作されてステアリングシャフト3が回転すると、この回転がピニオン歯6a及びラック歯7aによって自動車の左右方向に沿ったラックバー7の直線運動に変換される。これにより、操向輪10の転舵が達成される。
図2は、本発明の車両用操舵装置1の要部の側面図であり、図3は、図2のIII−III断面における断面図である。図2においては、ステアリングシャフト3と、ピニオンシャフト6と、これらの両シャフト3,6の間に中間シャフト5が介在しており、この中間シャフト5の両端部をステアリングシャフト3とピニオンシャフト6の各端部にそれぞれ十字軸継手4で連動連結している。
前記ステアリングシャフト3の端部には、U字状の第1ヨーク11が設けられており、この第1ヨーク11は、一対の対向するアーム13,13を有している。一方、前記中間シャフト5の一端部にはU字状の第2ヨーク12が設けられており、第2ヨーク12は一対の対向するアーム14,14を有している。そして、前記第1ヨーク11のアーム13,13のそれぞれに軸線を同一とする軸受孔13a,13aが形成され、前記第2ヨーク12のアーム14,14のそれぞれに軸線を同一とする軸受孔14a,14aが形成されている。
そして、これらの軸受孔13a,13a,14a,14aに前記十字軸継手4が嵌合されている。
前記十字軸継手4は、四方に突出する4つの軸部16を有する十字軸15と、この軸部16の外周面16aに転動自在に配置された複数の転動体17と、これら複数の転動体17を軸部16の外周側から覆った状態で当該軸部16に対して同軸心状に配置された軸受カップ18とを備えている。
そして、前記軸受孔13a,13a,14a,14aのそれぞれにおいて、内周に複数の転動体17を配列した前記軸受カップ18を介して、十字軸15の各軸部16がその軸線回りに回動自在に支持されている。なお、中間シャフト5の他端部に設けられた第3ヨーク19とピニオンシャフト6の端部に設けられた第4ヨーク20との間における構造も同様であり、説明を省略する。
図4は十字軸継手4の要部の分解断面図であり、前記第1ヨーク11のアーム13における十字軸継手4の要部を示している。
十字軸15は、胴体部21と、この胴体部21の側周面から四方に突出する4つの軸部16を有している。十字軸15は鋼製であり、胴体部21と4つの軸部16とは鍛造により一体成形されている。
転動体17は、各軸部16の拡径後における当該各軸部16の外周面16aの湾曲形状に適合するクラウニングが外周面17aに形成されたニードルローラよりなる。そして、ニードルローラ17の外周面17aの軸方向端部17bに、各軸部16に対するエッジロードを低減するための部分的なクラウニングが形成されている。
軸受カップ18は、例えば有底円筒状をしており、円筒部18aと、この円筒部18aの端部と連続している円板部18bとを有している。そして、円筒部18aの内周面が軌道面とされている。ニードルローラ17及び軸受カップ18は鋼製である。
前記軸部16の軸端面16bにはテーパ孔22が形成されており、このテーパ孔22には拡径部材23が挿入されている。この拡径部材23は、テーパ孔22を拡径させて複数の転動体17のすべてに対して軸部16の外周面16aとの間の負すきまを発生させるものである。
テーパ孔22は、先端側に向かって漸次拡径するように軸部16の軸端面16bに形成されている。すなわちこのテーパ孔22は、大径の開口部22aと、先端側に向かって漸次拡径するテーパ面22bと、小径の底面25cとから構成されている。
拡径部材23は、例えば断面逆円錐台形状をした金属製(例えば鋼製)のものであり、大径端面23aと、テーパ孔22のテーパ面22bに合致するテーパ面23bと小径端面23cとから構成されている。
そして、拡径部材23の一部分がテーパ孔22に挿入されるように、テーパ孔22の開口部22aの直径d1は、拡径部材23の大径端面23aの直径d2よりも小さく、テーパ孔22の底面部22cの直径d3は、拡径部材23の小径端面23cの直径d4よりも小さくなるように設定されている。
そして、軸受カップ18及び拡径部材23に、この両部材18,23を同軸心状に位置決めする位置決め手段が設けられている。すなわち、拡径部材23の大径端面23aに、軸部16の軸線Lと同心に突起部24が形成されており、軸受カップ18の内底面18cに、軸部16の軸線Lと同心に前記突起部24と凹凸係合する凹部25が形成されている。
組み立て完了状態で、軸受カップ18は、円筒部18aにおいて前記アーム13の軸受孔13aに嵌入された状態にある。また、軸受カップ18内においては、各軸部16に形成されたテーパ孔22に、このテーパ孔22を拡径させる拡径部材23が挿入されており、テーパ孔22の拡径によって複数の転動体17のすべてに対して軸部16の外周面16aとの間の負すきまを発生させている。
図5は、十字軸継手4の組み立て方法を説明する説明図であり、(a)は軸受カップ18を挿入する前の状態を示しており、(b)は軸受カップ18を挿入している途中の状態を示しており、(c)は拡径部材23が押圧されてテーパ孔22が拡径している状態を示している。
十字軸継手4の組み立ては、まず、第1ヨーク11の対向するアーム13,13の軸受孔13a,13aの内部に十字軸15を構成する同じ軸心方向の軸部16,16をセットする。そして、一方の軸部16の軸線方向の外側から拡径部材23を軸部16に接近させ、拡径部材23を軸部16に形成されたテーパ孔22のテーパ面22bに沿わせて拡径部材23の一部分を挿入する。そして、内周に沿って複数のニードルローラ17を配列した軸受カップ18を軸部16に接近させ(図5(a)参照)、拡径部材23の突起部24と軸受カップ18の凹部25とが係合するまで軸受カップ18を軸受孔13aに圧入する(図5(b)参照)。この状態では、ニードルローラ17の内径d5が軸部16の軸径d6よりも大きいため(図4参照)、複数のニードルローラ17と軸部16の外周面16aとの間は正すきまである。そして、拡径部材23の大径端面23aに軸受カップ18の内底面18cが当接した状態で軸受カップ18を拡径部材23側に加圧する(図5(c)参照)。これによりテーパ孔22を拡径させて複数のニードルローラ17のすべてに対して軸部16の外周面16aとの間の負すきまを発生させることができる。その後、軸受孔13aの開口端側の内周部をかしめ加工して軸受カップ18の抜けを防止する。また、他方のアーム13の軸受孔13aにおいても同様に、内周に複数のニードルローラ17を配列した軸受カップ(図示せず)を軸部16に取り付ける。
なお、この組み立て前に、十字軸15の軸部16の基端側には環状のシール部材26が予め取り付けられている。また、軸受カップ18の開口側の端部には、円筒部18aの端部から径方向内方に折り曲げられた円環状の鍔部18eが形成されている。そして、このシール部材26と鍔部18eとが接触することにより、ニードルローラ17側へ異物が侵入することを防いでいる。
前記のとおり、軸部16のテーパ孔22を拡径部材23で拡径させることにより複数の転動体(ニードルローラ)17のすべてと軸部16の外周面16aとの間に負すきまを発生させているので、軸受カップ18を軸部16に挿入する段階で負すきまを発生させる必要がなく、転動体17と軸部16の外周面16aとを接触させずに挿入することができるため、軸部16の先端及び転動体17の損傷を防ぐことができる。
そして、この十字軸継手4においては、複数の転動体17が、各軸部16の拡径後における当該各軸部16の外周面16aの湾曲形状に適合するクラウニングが外周面17aに形成されたニードルローラよりなるため、軸部16の外周面16aをニードルローラ17の外周面17aに沿わせて接触面圧を小さくすることができる。また、このニードルローラ17の外周面17aの軸方向端部17bに、各軸部16に対するエッジロードを低減するための部分的なクラウニングが形成されているので、ニードルローラ17の外周面17aの軸方向端部17bへの応力集中を防いで各軸部16に対する接触面圧を適正化することができる。
また、この十字軸継手4には、軸受カップ18及び拡径部材23に、この両部材18,23を同軸心状に位置決めする位置決め手段としてそれぞれ突起部24及び凹部25が設けられている。これにより、軸受カップ18及び拡径部材23が偏心することなく同軸心状に位置決めされ、拡径部材23によりテーパ孔22を外径側に均一に拡径することができるので、複数の転動体17のすべてに対して軸部16の外周面16aとの間の負すきまをより確実に発生させることができる。
なお、本発明の十字軸継手は、図示する形態に限らずこの発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。前記実施の形態では、拡径部材23として鋼製のものを用いているが鋼製に限定されず、テーパ孔22を拡径させて複数の転動体17のすべてに対して軸部16の外周面16aとの間の負すきまを発生させるものであればどのような素材を使用してもかまわない。また、位置決め手段として、拡径部材23に突起部24を、軸受カップ18に凹部25を形成しているが、軸受カップ18及び拡径部材23を同軸心状に位置決めできればよく、例えば、拡径部材23に凹部25を形成し、軸受カップ18に突起部24を形成することも可能である。
本発明の十字軸継手を有する車両用操舵装置の模式図である。 本発明の車両用操舵装置の要部の側面図である。 図2のIII−III断面における断面図である 十字軸継手の要部の分解断面図である。 十字軸継手の組み立て方法を説明する説明図であり、(a)は軸受カップを挿入する前の状態を示し、(b)は軸受カップを挿入している途中の状態を示し、(c)は拡径部材が押圧されてテーパ孔が拡径している状態を示す。 従来の十字軸継手を備えた継手構造の組み立てを説明する説明図である。
符号の説明
1 車両用操舵装置
3 ステアリングシャフト
4 十字軸継手
5 中間シャフト
6 ピニオンシャフト
11 第1ヨーク
13 アーム
13a 軸受孔
15 十字軸
16 軸部
17 転動体(ニードルローラ)
18 軸受カップ
23 拡径部材
24 突起部(位置決め手段)
25 凹部(位置決め手段)

Claims (5)

  1. 四方に突出する4つの軸部を有する十字軸と、この各軸部の外周面に転動自在に配置された複数の転動体と、前記複数の転動体を前記軸部の外周側から覆った状態で当該軸部に対して同軸心状に配置された軸受カップとを備えている十字軸継手において、
    先端側に向かって漸次拡径するように前記各軸部の軸端面に形成されたテーパ孔に、このテーパ孔を拡径させて前記複数の転動体のすべてに対して前記軸部の外周面との間の負すきまを発生させる拡径部材が挿入されていることを特徴とする十字軸継手。
  2. 前記複数の転動体は、前記各軸部の拡径後における当該各軸部の外周面の湾曲形状に適合するクラウニングが外周面に形成されたニードルローラよりなる請求項1に記載の十字軸継手。
  3. 前記複数の転動体は、前記各軸部に対するエッジロードを低減するための部分的なクラウニングが外周面の軸方向端部に形成されたニードルローラよりなる請求項1又は2に記載の十字軸継手。
  4. 前記軸受カップ及び前記拡径部材に、この両部材を同軸心状に位置決めする位置決め手段が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の十字軸継手。
  5. 操舵部材を有するステアリングシャフトと、
    ラックアンドピニオン機構を構成するピニオン歯を有するピニオンシャフトと、
    これらの両シャフトの間に介在された中間シャフトと、
    この中間シャフトの両端部を前記ステアリングシャフトと前記ピニオンシャフトの各端部にそれぞれ連動連結する請求項1〜4のいずれか1項に記載の十字軸継手とを備えている車両用操舵装置。
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