JP2007292921A - 鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定方法及び装置 - Google Patents

鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ハーフペダル領域中のハーフポイントを正確且つ容易に特定する。
【解決手段】ペダルをエンドポジションまで駆動して、同定用打鍵鍵を押鍵し、ペダルのエンドポジションからの変位が始まったら経過時間tの計時を開始する。経過時間tに対する響板センサの検出信号ysを記憶させ、その検出信号ysの並びから、原波形である響板の振動波形を完成させ、振動波形の正側のピーク値を結ぶことで、エンベロープ曲線CAが得られる。エンベロープ曲線CAの直線近似により交点pEを求めると共にys値が0になる点をpSとする。点pS、pEに基づき特定されるハーフ域開始点stSとハーフ域終了点stEとを所定の内分比で分ける点が、ハーフポイントとして、位置stHに決定される。
【選択図】図5

Description

本発明は、ハーフペダル駆動を行うことができる自動ピアノ等の鍵盤楽器に適用される、鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定方法及び装置に関する。
従来、自動ピアノ等の鍵盤楽器には、演奏データに従って、ソレノイドコイルに駆動電流を供給してペダルを駆動することで、ペダル動作を含む自動演奏を行わせることができるものが知られている。また、例えば、ラウドペダルの踏み込み行程においては、一般に、踏み込みの影響がダンパに伝達されない「遊び領域(乃至レスト領域)」と、弦に対するダンパの押接力の減少が開始される状態からダンパが弦に対して非接触状態となるまでの「ハーフペダル領域」と、その後ダンパが弦から完全に離間状態となる「弦開放領域」という3つの領域が存在する。
自動演奏においては、演奏の再現性をより高めるために、ラウドペダル等において上記ハーフペダル領域に合致した適切なペダル動作の制御を行う、いわゆるハーフペダルを適切に再生することが望まれる。例えば、演奏データに基づくペダル動作のフィードバック制御等を行う際、上記ハーフペダル領域を的確に捉えて上記制御に反映させることが重要となる。しかし、ペダル系の静特性、動特性は、各鍵盤楽器の固有の特性であり、ハーフペダル領域乃至該ハーフペダル領域中のハーフポイントの特定が容易でない。
そこで、下記特許文献1では、ラウドペダルを駆動するソレノイドコイルに与えるPWM信号の値を、ラウドペダルの非操作位置から徐々に大きくしていき、それに応じたラウドペダルの変位量を検出し、PWM信号の値の上昇に対してソレノイドコイルのプランジャの上昇率が低い位置(水平部)をハーフペダル領域と判断している。また、測定した変位量からハーフポイント及び遊び領域を特定するようにしている。
特許2606616号公報
しかしながら、実際の鍵盤楽器においては、上記特許文献1で示されるような、PWM値の上昇に対するプランジャの上昇率が低い位置(水平部)が必ずしも明確に現れず、ハーフポイントの特定が困難であった。
また、生ピアノにおいては、通常、ラウドペダルの踏み込み操作により、1本のリフタバーを中音域に位置する支点の1点で押し上げる構造となっているため、支点からの距離によって、ダンパの上下方向の位置が微妙に異なる。しかも、ダンパは、低音側のものほど重く、しなりの程度も大きい。
従って、厳密には、ラウドペダルの踏み込み行程においては、ダンパの弦からの離間が低音域のダンパほど遅くなってしまい、ラウドペダルをエンドポジションから戻す行程においては、低音域のダンパほど先に弦に当接するという、いわゆる「ダンパ総上げばらつき」の問題が生じる。そのため、例えば、ある一部のダンパにのみ着目して特定したハーフポイントは、人間の聴覚で確かめながら定めるハーフポイントとは必ずしも合致せず、ハーフポイントを正確且つ容易に特定する上で、改善の余地があった。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、ハーフペダル領域中のハーフポイントを正確且つ容易に特定することができる鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定方法及び装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1の鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定方法は、弦とペダルとを有する鍵盤楽器の前記ペダルのハーフペダル領域中のハーフポイントを特定する、鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定方法であって、前記ペダルがエンドポジションに位置するときに前記弦を打撃した後に、前記ペダルがエンドポジションからレストポジションまで変位するように前記ペダルを駆動し、前記ペダルがエンドポジションからレストポジションまで変位する際の前記弦の振動を直接または間接的に検出し、前記ペダルがエンドポジションから変位を開始した後の経過時間または前記ペダルの位置のいずれかと前記検出した前記弦の振動との関係に基づいて、前記ハーフポイントを特定することを特徴とする。
好ましくは、前記ペダルは、エンドポジションからレストポジションまで等速で駆動される(請求項2)。
好ましくは、前記ハーフポイントの特定は、前記ペダルがエンドポジションから変位を開始した後の経過時間または前記ペダルの位置のいずれかに対する前記振動センサの出力の関係を示す曲線(CA、CC)を求め、該曲線の傾きが急激に小さくなる点(pE、pE2)に基づいてなされる(請求項3)。さらに好ましくは、前記ハーフポイントの特定は、前記曲線の傾きが急激に小さくなる点及び前記振動センサの出力が0になる点(pS、pS2)に基づいてなされる(請求項4)。
好ましくは、前記弦の振動は、響板(51)の振動を検出することを介して検出される(請求項5)。
上記目的を達成するために本発明の請求項6の鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定装置は、弦とペダルとを有する鍵盤楽器の前記ペダルのハーフペダル領域中のハーフポイントを特定する、鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定装置であって、前記ペダルがエンドポジションに位置するときに前記弦を打撃することが可能な打弦手段(20)と、前記ペダルがエンドポジションからレストポジションまで変位するように前記ペダルを駆動するペダル駆動手段(26)と、前記弦の振動を直接または間接的に検出する振動センサ(51)と、前記ペダルがエンドポジションに位置するときに前記打弦手段により前記ペダルが打撃された後に、前記ペダル駆動手段による駆動によって前記ペダルがエンドポジションからレストポジションまで変位する際の、前記ペダルがエンドポジションから変位を開始した後の経過時間または前記ペダルの位置のいずれかと前記振動センサの出力との関係に基づいて、前記ハーフポイントを特定するハーフポイント特定手段(11)とを有することを特徴とする。
なお、上記括弧内の符号は例示である。
本発明の請求項1、6によれば、ハーフペダル領域中のハーフポイントを正確且つ容易に特定することができる。
請求項5によれば、人間の聴覚的感覚で特定されるものに近いハーフポイントを特定することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るペダルのハーフポイント特定装置が適用される鍵盤装置の構成を、ある1つの鍵に着目して示した部分断面図である。本鍵盤装置30は、自動演奏ピアノとして構成される。鍵盤装置30は、通常のアコーステックピアノと同様、鍵31の運動をハンマ32に伝達するアクションメカニズム33と、ハンマ32により打撃される弦34と、弦34の振動を止めるためのダンパ36とを備えている。以降、鍵31の奏者側を「前方」と称する。なお、ハーフポイント特定装置は、鍵盤装置30に一体に組み込まれているが、鍵盤装置30と通信可能に且つ鍵盤装置30とは別体に構成してもよい。
鍵盤装置30において、不図示のソレノイドコイルを有するキードライブユニット20が、鍵31ごとに設けられ、鍵31の後端部側の下方に配置されている。また、キーセンサユニット37が各鍵31に対応して設けられる。キーセンサユニット37は、各鍵31の前部下方に配置され、鍵31が押下された状態になると、その鍵31の押下位置を示す信号を出力する。
演奏データ中の発音イベントデータで規定される音高に対応するキードライブユニット20に駆動信号が供給されると、そのプランジャが上昇して対応する鍵31の後端部を突き上げる。これにより鍵31が押下され、弦34がハンマ32により叩かれることによりピアノ音が発音されるようになっている。
鍵盤装置30にはまた、ダンパ36を駆動するためのラウドペダルであるペダルPDが設けられる。また、ペダルPDを駆動するためのペダルアクチュエータ26と、ペダルPDの位置を検出する位置センサ27とが設けられている。ペダルアクチュエータ26は、ソレノイドコイルと、ペダルPDに連結されたプランジャとを有し(いずれも図示せず)、駆動信号が供給されると、上記プランジャが移動してペダルPDが駆動されるようになっている。鍵盤装置30にはまた、響板センサ51が設けられる。
鍵盤装置30はまた、ピアノコントローラ40、モーションコントローラ41及びサーボコントローラ42を備える。ピアノコントローラ40は、モーションコントローラ41に演奏データを供給する。この演奏データは、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)コードで構成され、鍵31及びペダルPDの動作を規定する。モーションコントローラ41は、供給された演奏データに基づいて、各時刻tにおけるペダルPD及び鍵31の各位置に対応した位置制御データrp、rkをそれぞれ生成し、サーボコントローラ42に供給する。一方、位置センサ27の検出信号が、フィードバック信号ypとしてサーボコントローラ42に供給され、また、キードライブユニット20のソレノイドコイルからも、同様にフィードバック信号ykがサーボコントローラ42に供給される。
サーボコントローラ42は、位置制御データrp、rkに応じた励磁電流として電流指示値up(t)、uk(t)を生成し、それぞれペダルアクチュエータ26、キードライブユニット20に供給する。これら電流指示値up(t)、uk(t)は、実際には、ペダルアクチュエータ26、キードライブユニット20のそれぞれのソレノイドコイルに流すべき平均電流の目標値に応じたデューティ比となるようにパルス幅変調を施したPWM信号である。
演奏データに基づく自動演奏においては、サーボコントローラ42は、位置制御データrp、rkとフィードバック信号yp、ykとをそれぞれ比較し、両者がそれぞれ一致するように電流指示値up(t)、uk(t)を随時更新して出力することでサーボ制御を行う。これにより、演奏データに従って、ペダルPD及び鍵31が駆動されて、自動演奏がなされる。
図2(a)、(b)は、弦34の振動を検出する各種振動センサの配置を示す模式図である。同図(a)、(b)に示すように、鍵盤装置30には、各種振動センサとして、響板センサ51、マイク52及び電磁ピックアップ53が設けられる。
響板センサ51は、例えば、鍵盤装置30の響板28の上面に配設される。響板センサ51は、ピエゾセンサ等で構成され、響板28の振動に応じた信号を出力する。マイク52は、響板28の上方に配設され、響板28全体から発した音を集音して、それに応じた信号を出力する。電磁ピックアップ53は、代表の弦34に近接配置され、当該弦34の振動を直接検出し、振動に応じた信号を出力する。これら振動センサの出力信号は、A/D変換されてサーボコントローラ42に供給される。
なお、いずれのタイプの振動センサについても、複数設けてもよい。特に、複数設ける場合は、互いに離間した位置に配置する。例えば、響板センサ51、マイク52は、それぞれ、主に左右方向に離間した位置に配置する。電磁ピックアップ53は、低音域、中音域、高音域における代表の弦34に配置する。
振動センサは、弦34の振動を直接または間接的に検出できるものであればよく、例示したセンサ種類やセンサ構造に限られるものではない。また、これらのうち少なくとも1つを備えるかあるいは利用すればよく、本実施の形態では、一例として響板センサ51を利用するようにしている。響板センサ51の出力は、A/D変換された検出信号ysとして、サーボコントローラ42に供給される(図1参照)。
図3は、鍵盤装置30の制御機構の構成を示すブロック図である。
鍵盤装置30の制御機構は、CPU11に、バス15を通じて、上記キードライブユニット20、ペダルアクチュエータ26、位置センサ27、響板センサ51、キーセンサユニット37のほか、鍵盤部KB、ROM12、RAM13、MIDIインターフェイス(MIDI−I/F)14、タイマ16、表示部17、外部記憶装置18、操作部19、音源回路21、効果回路22及び記憶部25が接続されて構成される。音源回路21には効果回路22を介してサウンドシステム23が接続されている。
CPU11は、本装置30全体の制御を司る。ROM12は、CPU11が実行する制御プログラムやテーブルデータ等の各種データを記憶する。RAM13は、演奏データ、テキストデータ等の各種入力情報、各種フラグやバッファデータ及び演算結果等を一時的に記憶する。MIDI−I/F14は、不図示のMIDI機器等からの演奏データをMIDI信号として入力する。タイマ16は、タイマ割り込み処理における割り込み時間や各種時間を計時する。表示部17は、例えばLCDを含んで構成され、楽譜等の各種情報を表示する。外部記憶装置18は、フレキシブルディスク等の不図示の可搬記憶媒体に対してアクセス可能に構成され、これら可搬記憶媒体に対して演奏データ等のデータを読み書きすることができる。操作部19は、不図示の各種操作子を有し、自動演奏のスタート/ストップの指示、曲選択等の指示、各種設定等を行う。記憶部25は、フラッシュメモリ等の不揮発メモリで構成され、演奏データ等の各種データを記憶することができる。鍵盤部KBには、上記鍵31が含まれる。
音源回路21は、演奏データを楽音信号に変換する。効果回路22は、音源回路21から入力される楽音信号に各種効果を付与し、DAC(Digital-to-Analog Converter)やアンプ、スピーカ等のサウンドシステム23が、効果回路22から入力される楽音信号等を音響に変換する。
なお、上記モーションコントローラ41及びサーボコントローラ42の機能は、実際には、CPU11、タイマ16、ROM12、RAM13等の協働作用によって実現される。
ペダルPDのハーフペダル領域、及び該ハーフペダル領域中のハーフポイントHPは、鍵盤装置毎に微妙に異なるため、ハーフペダルを適切に再生する等のために、事前に当該鍵盤装置のペダルPDのハーフポイントHPを同定しておく必要がある。ここで、ハーフポイントHPは、ペダルPDのレストポジション(非操作位置)からの操作方向(往方向)の距離(mm)で表現される。ハーフポイントHPの同定は次のようにして行うことができる。
図4は、本実施の形態におけるハーフポイント同定処理の手順を示すフローチャートである。まず、後述する図7のエンベロープ曲線算出処理を実行して、ペダルPDをエンドポジションから等速駆動した際の経過時間に対する響板センサ51の検出信号ysの変化から得られるエンベロープ曲線を求める(ステップS101)。
図5(a)は、エンベロープ曲線とその近似直線を示す図である。図5(b)は、時刻−位置曲線を示す図である。同図(a)は、ペダルPDがエンドポジション(踏み込み位置)にあるときに打鍵し、その後にペダルPDをエンドポジションからレストポジションまで等速で復方向に戻した場合における、エンドポジションから変位を開始した後の経過時間tに対する響板センサ51の検出信号ysの変化を示すものである。従って、横軸に経過時間t、縦軸に検出信号ysをとる。ただし、同図(a)のエンベロープ曲線CAは、後述する図7のエンベロープ曲線算出処理により、サンプリング時間(4msec毎)の間隔で取得される検出信号ysを構成点とする原波形を求め、該原波形のピーク値を結んでなるエンベロープとして表現されたものである。
また、図5(b)に示す時刻−位置曲線CBは、上記と同様にペダルPDをエンドポジションからレストポジションまで等速で戻した場合における、経過時間tに対するペダルPDの位置stの変化を示すものである。従って、横軸に経過時間t、縦軸にペダルPDのストローク、すなわち、踏み込み量0(レストポジション)からの踏み込み方向(往方向)の位置stをとる。
図6は、エンベロープ曲線算出処理のためのサーボ駆動の流れを示すブロック図である。図7は、図4のステップS101で実行されるエンベロープ曲線算出処理のフローチャートである。
本実施の形態においては、ペダルPDを一旦エンドポジションまで駆動し、さらにエンドポジションからレストポジションまで等速で駆動するための「ハーフポイント同定用駆動データ」を予め用意し、該同定用駆動データを上記演奏データと同様にピアノコントローラ40からモーションコントローラ41に供給し、上記同定用駆動データに応じた位置制御データがサーボコントローラ42に供給されるようにする。そして、サーボコントローラ42では、フィードバック制御によって、上記同定用駆動データに応じた位置制御データに基づく電流指示値up(t)(以下、これを特に「電流指示値up(st)」と称する)をペダルアクチュエータ26に供給する。すると、ペダルPDは、ペダルアクチュエータ26により駆動されて、ほぼ等速で踏み込み解除方向(復方向)に動作する。
すなわち、図6及び図7を参照して説明すると、まず、モーションコントローラ41が、上記同定用駆動データに基づく軌道リファレンスを獲得し(ステップS201)、ペダルPDをエンドポジションまで駆動する(ステップS202)。
次に、打鍵を行う(ステップS203)。ここで、打鍵は、少なくとも1つの鍵31を所定強さで自動的に押鍵駆動することでなされ、本実施の形態では、低音域、中音域、高音域の各音域で1つ、合計3つの鍵31(以下、「同定用打鍵鍵」と称する)が押鍵される。すなわち、これら同定用打鍵鍵に対応するキードライブユニット20に、サーボコントローラ42から駆動信号が供給され、対応する弦34がハンマ32により叩かれて振動する。
上記同定用打鍵鍵の打鍵の強さは、打鍵後に弦34の振動がダンパ36によって強制減衰させられる前に自然減衰してしまわない程度の十分な強さとする。また、複数回の打鍵を想定するため、一定の強さとする。上記同定用打鍵鍵は、好ましくは、和音を構成する音高の鍵とする。なお、同定用打鍵鍵の数は3つ以上であってもよく、どれであるかも問わない。また、同定用打鍵鍵を打鍵するための機構は、専用に設けてもよく、そのようにする場合は、キードライブユニット20はもちろんのこと、鍵31及びハンマ32等を利用することも必須でない。
次に、ペダルPDのエンドポジションからの変位が始まったか否かを判別すると共に、経過時間tの計時が未開始である場合にのみ、ペダルPDの変位が始まった時点で経過時間tの計時を開始する(ステップS204)。ペダルPDの変位開始は、位置センサ27からのフィードバック信号ypから把握される。なお、ペダルPDのエンドポジションからの変位を指示した時点から経過時間tの計時を開始するようにしてもよく、その場合のペダルPDの変位開始は、出力する電流指示値up(st)から把握される。本処理において経過時間tの計時開始が実行されるのは1回だけである。なお、経過時間tの計時は、ペダルPDのエンドポジションからの変位が始まった後、速やかに開始されればよく、完全に一致させなくてもよい。
次に、一定サンプリング時間(例えば4msec)の経過を待ってから(ステップS205)、経過時間tでもある現在時刻に対応した目標位置(位置制御データrp)を生成し、サーボコントローラ42に出力する(ステップS206)。
そして、サーボコントローラ42は、位置センサ27からのフィードバック信号ypを得て、上記出力された目標位置とこのフィードバック信号ypとの差epをとり(ステップS207)、この差epを増幅して電流指示値upを得て(ステップS208)、さらにこの電流指示値upをPWM化してペダルアクチュエータ26のソレノイドコイルに出力する(ステップS209)。これに基づき、ペダルPDが駆動され、その位置stも位置センサ27によって検出されて、サーボコントローラ42にフィードバック(フィードバック信号yp)される。
次に、サーボコントローラ42は、経過時間tにおける響板センサ51の検出信号ysをRAM13等の記憶手段に記憶させる(ステップS210)。前記ステップS204〜S210の処理を、軌道区間が終了するまで繰り返す(ステップS211)。次に、ステップS212に進み、複数記憶された検出信号ysの並びから、原波形である響板28の振動波形を完成させる。さらに、完成した振動波形の正側のピーク値を結ぶことで、エンベロープ曲線CA(図5(a)参照)を算出して、本処理を終了する。
なお、上記のようなエンベロープ曲線算出処理を複数回(例えば10回)行い、同じ経過時間tにおける複数の検出信号ysの値の平均値を採用して上記振動波形を完成させてもよい。
図5(a)に示すエンベロープ曲線CAは、特に、ハーフポイント同定用駆動データに基づき、ペダルPDを、一定速度を目標として復方向に駆動した場合における、経過時間tに対する検出信号ysの変化を示している。ハーフポイント同定の際のペダルPDの駆動速度は、弦34乃至響板28の振動が自然減衰するより十分に早くダンパ36が弦34に当接できるような速度に設定される。ペダルPDの駆動開始からダンパ36が弦34に当接までの時間は、例えば、「2.5秒」に設定される。
図4に戻り、ステップS102では、上記求めたエンベロープ曲線CAを、折れ線で近似する直線近似処理を行う。この直線近似処理は、エンベロープ曲線CA上において、所定時間間隔で隣接する2つの点に対応するys値が、所定値以内に近接している場合に、それら2点を直線で結ぶ処理を、ペダル戻し始めからys値が0になるまでの領域で行うことでなされる。
その結果、図5(a)に示すように、エンベロープ曲線CAが第1、第2の直線L1、L2で近似される。第1の直線L1と第2の直線L2の交点をpEとする。また、エンベロープ曲線CAにおける、ys値が0になる点をpSとする。
次に、図4のステップS103で、点pS、pEに基づき、ハーフ域開始点、終了点を特定する。まず、点pEは、エンベロープ曲線CAの傾きが急激に小さく点に相当する。従って、ペダルPDの踏み込み解除(復)行程においては、ダンパ36が弦34に対して接触状態となる時点、且つ、ペダルPDの踏み込み(往)行程においては、ダンパ36が弦34に対して非接触状態となる時点に対応すると見なすことができる。一方、点pSは、ペダルPDの踏み込み(往)行程においては、弦34に対するダンパ36の押接力の減少が開始される時点に対応するとほぼ見なすことができる。
従って、本実施の形態では、点pSに対応するペダルPDの位置、すなわち、図5(b)に示す時点tSに対応するペダルPDの位置をハーフ域開始点stSとして特定する。一方、点pEに対応するペダルPDの位置、すなわち、図5(b)に示す時点tEに対応するペダルPDの位置をハーフ域終了点stEとして特定する。
ここで、図5(b)に示すように、ペダルPDのストロークをハーフ域開始点stS、終了点stEで3つの区間に分けたとき、そのうちハーフ域開始点stSからハーフ域終了点stEまでの区間が「ハーフペダル領域」である。また、ペダルPDのレストポジションからハーフ域開始点stSまでの区間が「レスト領域」、ハーフ域終了点stEから押し切り位置であるエンドポジションまでの区間が「弦開放領域」である。
次に、図4のステップS104では、点pS及び点pEに基づいて、より具体的にはハーフ域開始点stS及びハーフ域終了点stEに基づいて、ハーフポイントHPを決定する。すなわち、ハーフ域開始点stS、終了点stEを所定の内分比で分ける点をハーフポイントHPとする。本実施の形態では、所定の内分比として、2:1を採用しており、従って、図5(b)に示すように、ハーフポイントHPとして位置stHが決定される。
サーボコントローラ42は、このようにして決定されたハーフポイントHPの値(stH)を、演奏データに基づく自動演奏処理におけるペダル動作のフィードバック制御に反映させる。具体的には、サーボコントローラ42が位置制御データrpに応じて電流指示値up(t)を設定する際、演奏データ中のペダルPDの深さを規定する深さデータ値‘64’に対して、ペダルPDがハーフポイントHPである位置stHに位置するように演算処理を行う。これにより、演奏の再現性を的確に高めることができる。
本実施の形態によれば、響板センサ51の検出信号ysから、打鍵後にペダルPDを等速で戻したときの響板28の振動の変化を示すエンベロープ曲線CAを求め、該エンベロープ曲線CAの直線近似を経て求めたハーフ域開始点stS、終了点stEの内分比からハーフポイントHPを特定する。従って、ハーフペダル領域中のハーフポイントHPを正確且つ容易に特定することができる。特に、響板28の振動は、「ダンパ総上げばらつき」を反映したものであるが、響板28の実際の振動を検出した検出信号ysに基づきハーフポイントHPを特定するので、人間の聴覚で確かめながら定めるハーフポイントと合致しやすい。よって、人間の聴覚的感覚で特定されるものに近いハーフポイントを特定することができる。
なお、本実施の形態では、ハーフポイントHPを決定する際、内分比を2:1としたが、これに限定されない。特に、適切な内分比は、アップライトピアノとグランドピアノとでも異なるので、鍵盤装置の機種等によって、予め実験等で求めた値を採用すればよい。
なお、本実施の形態では、点pS及び点pEの2点に基づいてハーフポイントHPを決定したが、これに限られず、例えば、点pEに対応するハーフ域終了点stEから所定距離手前のペダルPDの位置をハーフポイントHPとする等、点pEのみに基づいてハーフポイントHPを決定するようにしてもよい。その場合、上記点pEからの、所定の距離及び所定のMIDI値の少なくとも1つを用いてハーフポイントHPを決定する。
なお、ハーフポイント同定処理において、ペダルPDを最初に一旦エンドポジションまで駆動する処理、及び打鍵する処理は、「ハーフポイント同定用駆動データ」による処理に含まれていてもよいし、別途であってもよい。
(第2の実施の形態)
図8(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るペダルのハーフポイント特定装置における、エンベロープ曲線を示す図である。
第1の実施の形態では、エンベロープ曲線CAから点pSと変曲点である点pEとを求めたが、本第2の実施の形態では、響板センサ51の検出信号ysが所定の値になった時点のペダルPDの位置をハーフポイントHPとする。従って、図5(a)(b)に代えて図8(a)を用いる。第2の実施の形態におけるハーフポイント同定処理においては、図4のステップS103、S104に代えて、次に説明する処理を行う。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
すなわち、エンベロープ曲線CAを求めた後は、図4のステップS103、S104に代えて、エンベロープ曲線CAから、検出信号ysの所定値ysHに対応している経過時間tである時刻tHを求める(図8(a)参照)。そして、図5(b)に示す時刻−位置曲線CBから、この時刻tHに対応するペダルPDの位置stを、ハーフポイントHPとして特定する。
所定値ysHは、所定強さで打弦し、且つ所定速度でペダルPDを復方向に等速駆動した場合において、響板28の振動がハーフポイントHPに達した時点で出力される検出信号ysとして、予め経験的に定めておくものである。従って、自然減衰によって検出信号ysが所定値ysHになってしまうことを排除するために、ハーフポイント同定処理においては、同定処理の開始から所定の時間内に検出信号ysが所定値ysHと一致した場合にのみ、ハーフポイントHPの特定を有効とする。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
(第3の実施の形態)
図8(b)は、本発明の第3の実施の形態に係るペダルのハーフポイント特定装置における、位置−センサ出力曲線を示す図である。同図(b)においては、横軸に、図5(a)における経過時間tに代えて、エンドポジションを原点としたペダルPDの位置stをとり、縦軸には図5(a)と同様に検出信号ysをとる。
この位置−センサ出力曲線CCは、図7の前記ステップS210において、経過時間tと検出信号ysとを記録することに代えて、現在のフィードバック信号ypが示すペダルPDの位置stと検出信号ysとを対応付けて記録し、さらに、複数記憶された検出信号ysの並びに対して、図7の前記ステップS212と同様の処理を実行することで得られる。従って、図5(a)(b)に代えて図8(b)を用いる点、及び図7のステップS210、S212の処理が上記のように異なる点以外は、第1の実施の形態と同様である。
位置−センサ出力曲線CCは、経過時間tに代えてエンドポジションを原点とした位置stを横軸としたエンベロープであり、エンベロープ曲線CAとは相似の波形となる。位置−センサ出力曲線CCにおける変曲点である点pE2と、ys値が0になる点pS2の求め方は、第1の実施の形態と同様である。そして、第1の実施の形態と同様に、点pS2に対応する位置stであるハーフ域開始点stSと、点pE2に対応する位置stである終了点stEを所定の内分比で分ける点をハーフポイントHPとする。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
(第4の実施の形態)
上記第1、第3の実施の形態において、エンベロープ曲線CA、位置−センサ出力曲線CC上の変曲点である点pE、点pE2を求める際に、直線近似を用いたが、これに限るものではない。本発明の第4の実施の形態では、図8(c)、図9で説明するように、各曲線の傾きが急変する点を点pE、点pE2として、ハーフポイントHPを求める。従って、図4に代えて図9を用い、さらに図8(c)を加えて第4の実施の形態を説明する。
図8(c)は、本発明の第4の実施の形態に係るペダルのハーフポイント特定装置における、エンベロープ曲線CAの一部を示す図である。図9は、本実施の形態におけるハーフポイント同定処理の手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS301では、図4のステップS101と同様に、図7のエンベロープ曲線算出処理を実行してエンベロープ曲線CAを求める。
次に、ステップS302では、エンベロープ曲線CA上の評価点A(図8(c)参照)における傾き差Dを算出し、これを記憶する。ここで、サンプリング間隔が4msecであるとして、最初の評価点Aは、ペダルPDのエンドポジションからの駆動開始時刻から400msec経過後の時刻に対応する点とする。図8(c)に示すように、評価点Aに対して、前後に同じ時間t2(400msec)だけ離れた点を点A1、A2とする。そして、評価点Aから点A2までの傾きと点A1から評価点Aまでの傾きとの差を、傾き差Dとして下記数式1により算出する。
[数1]
D={(A2でのys値)−(Aでのys値)}/t2−{(Aでのys値)−(A1でのys値)}/t2
次に、全評価点に関して傾き差Dの算出が終了したか否かを判別する(ステップS303)。最終の評価点Aは、検出信号ysが0となった時刻に対応する点とする。そして、全評価点に関して傾き差Dの算出が終了していない場合は、次の評価点Aに処理を進めるべく、今回の評価点Aに対して、図8(c)に示すように、サンプリング間隔と同じ時間t1(4msec)だけ時間的に後方の時刻に対応するエンベロープ曲線CA上の点を新たな評価点Aとして(ステップS304)、前記ステップS302に戻る。このように、ステップS302〜S304を繰り返して、全評価点Aにおける傾き差Dを算出、記憶する。
次に、ステップS305では、上記記憶された複数の傾き差Dのうち最小、すなわち、負の程度が最大となる傾き差Dを生じさせた評価点Aを特定し、該評価点Aを、点pEとする。さらに、検出信号ysが0になったときの評価点Aを点pSとする。上記点pEは、傾き差Dが負の値であって且つ最も小さい値となる点であり、エンベロープ曲線CAが最も上側に凸形状となる点でもある。
その後、ステップS306では、図4のステップS104と同様に、求めた点pS、点pEに基づいて、ハーフポイントHPを決定し、本処理を終了する。
なお、図8(c)、図9では、第1の実施の形態におけるエンベロープ曲線CAの点pEを求める手法を説明したが、第3の実施の形態における位置−センサ出力曲線CC上の点pE2についても同様にして求めることができる。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施の形態においても、点pSを求めることなく、点pEのみに基づいてハーフポイントHPを決定してもよい。
なお、第4の実施の形態において、評価点Aは、評価が可能な全範囲で行ったが、ハーフポイントHPが存在しそうな範囲は限られているので、範囲を限定して評価を行うようにしてもよい。
なお、ハーフポイントHPは、第1〜第4の実施の形態で例示したものに限定されるものではなく、ハーフ域開始点stS〜終了点stEまでの領域の範囲内であればハーフポイントHPとすることは可能である。
なお、ハーフポイント同定処理によるハーフポイントHPの決定を複数回行って、それらの平均値を最終的なハーフポイントHPとしてもよい。仮に、複数のハーフポイントHPの値が互いに大きく異なっていた場合は、それらの最大値と最小値との中間値をハーフポイントHPと仮決定すると共に、エラーを報知するようにしてもよい。
なお、第1、第3の実施の形態において、エンベロープ曲線CA、CCを求める際のペダルPDの駆動は、上記のような等速駆動に限られず、経過時間との関係を把握できるようにペダルPDが常に目標位置に位置するような管理された駆動態様であればよい。従って、ペダルPDを駆動する手段はペダルアクチュエータ26に限定されず、ペダルPDを目標位置に駆動制御するための構成も、ハーフポイント同定用駆動データを用いたモーションコントローラ41及びサーボコントローラ42等による制御に限定されるものではない。
なお、上記各実施の形態では、ハーフポイントHPを求める対象としてラウドペダルを例示したが、これに限られず、例えば、シフトペダルにも同様に適用することができる。
なお、上述したように、弦34の振動を直接または間接的に検出できる振動センサとして、響板センサ51に代えて、マイク52または電磁ピックアップ53を用いてもよい。響板センサ51を用いたことで、人間の聴覚的感覚に近いハーフポイントを特定することができ、しかも感度が高く、弱音での特定も容易であるという利点がある。しかしながら、響板センサ51を配置する適当な位置については、鍵盤装置の機種等毎に事前に見極めておく必要がある。
一方、マイク52については、人間の聴覚的感覚に比較的近いハーフポイントの特定が期待できるが、S/N比確保のために音量を大きくする必要ある。また、電磁ピックアップ53については、各弦34自体の振動の検出精度は高いが、あくまで代表の弦34の振動からハーフポイントが特定されることになるため、聴覚的感覚と合致させるためには、多数の弦34の振動を検出するのが望ましい。
また、本発明の目的は、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPU11やMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
さらに、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
本発明の第1の実施の形態に係るペダルのハーフポイント特定装置が適用される鍵盤装置の構成を、ある1つの鍵に着目して示した部分断面図である。 弦の振動を検出する各種振動センサの配置を示す模式図である。 鍵盤装置の制御機構の構成を示すブロック図である。 ハーフポイント同定処理の手順を示すフローチャートである。 エンベロープ曲線とその近似直線を示す図(図(a))、時刻−位置曲線を示す図(図(b))である。 エンベロープ曲線算出処理のためのサーボ駆動の流れを示すブロック図である。 図4のステップS101で実行されるエンベロープ曲線算出処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るペダルのハーフポイント特定装置における、エンベロープ曲線を示す図(図(a))、本発明の第3の実施の形態に係るペダルのハーフポイント特定装置における、位置−センサ出力曲線を示す図(図(b))、本発明の第4の実施の形態に係るペダルのハーフポイント特定装置における、エンベロープ曲線CAの一部を示す図(図(c))である。 第4の実施の形態におけるハーフポイント同定処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
11 CPU(ハーフポイント特定手段)、 20 キードライブユニット(打弦手段)、 26 ペダルアクチュエータ(ペダル駆動手段)、 28 響板、 30 鍵盤装置、 31 鍵、 34 弦、 51 響板センサ(振動センサ)、 CA エンベロープ曲線、 CC 位置−センサ出力曲線、 pS、pE、pS2、pE2 点

Claims (6)

  1. 弦とペダルとを有する鍵盤楽器の前記ペダルのハーフペダル領域中のハーフポイントを特定する、鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定方法であって、
    前記ペダルがエンドポジションに位置するときに前記弦を打撃した後に、前記ペダルがエンドポジションからレストポジションまで変位するように前記ペダルを駆動し、
    前記ペダルがエンドポジションからレストポジションまで変位する際の前記弦の振動を直接または間接的に検出し、
    前記ペダルがエンドポジションから変位を開始した後の経過時間または前記ペダルの位置のいずれかと前記検出した前記弦の振動との関係に基づいて、前記ハーフポイントを特定することを特徴とする鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定方法。
  2. 前記ペダルは、エンドポジションからレストポジションまで等速で駆動されることを特徴とする請求項1記載の鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定方法。
  3. 前記ハーフポイントの特定は、前記ペダルがエンドポジションから変位を開始した後の経過時間または前記ペダルの位置のいずれかに対する前記振動センサの出力の関係を示す曲線を求め、該曲線の傾きが急激に小さくなる点に基づいてなされることを特徴とする請求項1または2記載の鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定方法。
  4. 前記ハーフポイントの特定は、前記曲線の傾きが急激に小さくなる点及び前記振動センサの出力が0になる点に基づいてなされることを特徴とする請求項3記載の鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定方法。
  5. 前記弦の振動は、響板の振動を検出することを介して検出されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定方法。
  6. 弦とペダルとを有する鍵盤楽器の前記ペダルのハーフペダル領域中のハーフポイントを特定する、鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定装置であって、
    前記ペダルがエンドポジションに位置するときに前記弦を打撃することが可能な打弦手段と、
    前記ペダルがエンドポジションからレストポジションまで変位するように前記ペダルを駆動するペダル駆動手段と、
    前記弦の振動を直接または間接的に検出する振動センサと、
    前記ペダルがエンドポジションに位置するときに前記打弦手段により前記ペダルが打撃された後に、前記ペダル駆動手段による駆動によって前記ペダルがエンドポジションからレストポジションまで変位する際の、前記ペダルがエンドポジションから変位を開始した後の経過時間または前記ペダルの位置のいずれかと前記振動センサの出力との関係に基づいて、前記ハーフポイントを特定するハーフポイント特定手段とを有することを特徴とする鍵盤楽器のペダルのハーフポイント特定装置。
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