JP2007291973A - 内燃機関の排気還流装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の排気還流装置において、EGR通路のデポジットをより確実に除去することができる技術を提供する。
【解決手段】排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有するターボチャージャを備え、タービンよりも下流の排気通路と前記コンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を吸気通路に還流させる低圧EGR通路と、低圧EGR通路内を流れるEGRガスの量を内燃機関または車両の状態に応じて調節するEGRガス量調節手段と、車両の減速時、内燃機関のフューエルカット時、または内燃機関のアイドル運転時に、低圧EGR通路内のEGRガスの流速を、EGRガス量調節手段によりEGRガスの量が調節されるときよりも上昇させる流速上昇手段と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の排気還流装置に関する。
排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有するターボチャージャを備え、タービンよりも下流の排気通路とコンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を吸気通路に還流させる低圧EGR通路を備える内燃機関の排気還流装置が知られている。低圧EGR通路には、タービンや触媒を通過した排気が導入されるため、該低圧EGR通路を流れるEGRガスの温度が低い。そのため、この低圧EGR通路に入り込んだ排気がEGRクーラで冷却されると、該EGRクーラにおいて水の凝縮が起こり、該EGRクーラ等に水が溜まる。ここで、排気中には硫黄成分等が含まれているため、凝縮水中にもこれらの成分が含まれている。これらの成分はEGRクーラを腐食させるため、該EGRクーラの性能を低下させる。
また、EGRガス中のパティキュレートマター(以下、PMという。)が低圧EGRガス通路、EGRクーラ、またはEGR弁等に付着すると、EGRガスの流量低下やEGRクーラの冷却効率の低下が起こるおそれがある。
以下、凝縮水やPM等の低圧EGRガス通路に付着する物質をまとめてデポジットと称する。
また、デポジットが大きな塊となり、その後にその塊が低圧EGR通路から吸気通路へ入り込むと、コンプレッサの変形やインタークーラの詰まりを発生させるおそれがある。
ここで、車両の減速時やアイドリング時にEGR弁を開くことにより、EGR通路へ多くのEGRガスを流し、これによりEGR通路を掃気する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−116402号公報 特開平11−093781号公報 特開2003−193896号公報 特開2004−150319号公報
しかし、低圧EGR通路では、排気通路側と吸気通路側との圧力差が小さいため、EGR弁を開いただけではEGRガスの流速はあまり上昇しない。そのため、EGR通路での掃気の効果が薄い。したがって、低圧EGR通路ではデポジットを除去することができないおそれがある。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、内燃機関の排気還流装置において、EGR通路のデポジットをより確実に除去することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために本発明による内燃機関の排気還流装置は、以下の手段を採用した。すなわち、本発明による内燃機関の排気還流装置は、
排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有するターボチャージャを備
え、
前記タービンよりも下流の排気通路と前記コンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を吸気通路に還流させる低圧EGR通路と、
前記低圧EGR通路内を流れるEGRガスの量を内燃機関または車両の状態に応じて調節するEGRガス量調節手段と、
車両の減速時、内燃機関のフューエルカット時、または内燃機関のアイドル運転時に、前記低圧EGR通路内のEGRガスの流速を、前記EGRガス量調節手段によりEGRガスの量が調節されるときよりも上昇させる流速上昇手段と、
を備えることを特徴とする。
EGRガス量調節手段は、例えば内燃機関の回転数および負荷に応じてEGRガスの量を調節する。通常はこのEGRガス量調節手段によりEGRガスの量が調節されている。ここでいう通常とは、流速上昇手段によりEGRガスの流速が上昇されるとき以外のときである。
流速上昇手段が、車両の減速時、内燃機関のフューエルカット時、または内燃機関のアイドル運転時にEGRガスの流速を上昇させるのは、このような状態ではドライバビリティ又は燃費に与える影響が小さいからである。ドライバビリティ又は燃費に与える影響が小さな状態であれば、他の状態のときにEGRガスの流速を上昇させてもよい。また、ドライバビリティ又は燃費よりも、デポジットの除去を優先させる場合には、車両の減速時、内燃機関のフューエルカット時、または内燃機関のアイドル運転時にEGRガスの流速を上昇させてもよい。
低圧EGR通路にはタービン等を通過した後の温度の低いEGRガスが流れるため、EGRクーラで発生した凝縮水が蒸発し難い。また、EGRガスの流速も遅い。これに対し、流速上昇手段はEGRガスの流速を上昇させる。これにより、低圧EGR通路内のデポジットを飛散させることができるので、飛散させたデポジットを吸気通路内に排出することができる。吸気通路内に排出されたデポジットは内燃機関に吸入される。そして、デポジットが小さいうちに低圧EGR通路内のEGRガスの流速を上昇させることにより、デポジットによるコンプレッサ等の機能低下を抑制することができる。
本発明においては、前記低圧EGR通路を流通するEGRガスの量を調節する低圧EGR弁と、
前記低圧EGR通路が接続される箇所よりも下流の前記排気通路を流通する排気の量を調節する排気絞り弁と、
前記排気絞り弁の開度を内燃機関または車両の状態に応じて調節する排気絞り弁開度調節手段と、
をさらに備え、
前記流速上昇手段は、前記低圧EGR弁を全閉でない開度とし且つ前記排気絞り弁の開度を前記排気絞り弁開度調節手段により調節されるときよりも閉じ側としてEGRガスの流速を上昇させることができる。
低圧EGR弁は、全開、全閉、さらには全開から全閉までの任意の開度とすることができ、この開度が調節されることによりEGRガスの流量が調節される。そして、低圧EGR弁を全閉でない開度としておけば、低圧EGR通路にEGRガスを流すことができる。そして、排気絞り弁を閉じ側若しくは全閉とすることにより、該排気絞り弁よりも内燃機関側の排気通路内の圧力を上昇させることができる。これにより、排気通路側と吸気通路側との圧力差が大きくなるので、低圧EGR通路を流れるEGRガスの流速を上昇させることができる。
本発明においては、前記低圧EGR通路を流通するEGRガスの量を調節する低圧EGR弁と、
前記低圧EGR通路が接続される箇所よりも上流の前記吸気通路を流通する吸気の量を調節する吸気絞り弁と、
前記吸気絞り弁の開度を内燃機関または車両の状態に応じて調節する吸気絞り弁開度調節手段と、
をさらに備え、
前記流速上昇手段は、前記低圧EGR弁を全閉でない開度とし且つ前記吸気絞り弁の開度を前記吸気絞り弁開度調節手段により調節されるときよりも閉じ側としてEGRガスの流速を上昇させることができる。
前記したように、低圧EGR弁を全閉でない開度としておけば、低圧EGR通路にEGRガスを流すことができる。そして、吸気絞り弁を閉じ側若しくは全閉とすることにより、該吸気絞り弁よりも内燃機関側の吸気通路内の圧力を下降させることができる。これにより、排気通路側と吸気通路側との圧力差が大きくなるので、低圧EGR通路を流れるEGRガスの流速を上昇させることができる。
本発明においては、前記タービンよりも上流の排気通路と前記コンプレッサよりも下流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を吸気通路に還流させる高圧EGR通路と、
前記高圧EGR通路を流通するEGRガスの量を調節する高圧EGR弁と、
前記高圧EGR弁の開度を内燃機関または車両の状態に応じて調節する高圧EGR弁開度調節手段と、
をさらに備え、
前記流速上昇手段は、前記高圧EGR弁の開度を前記高圧EGR弁開度調節手段により調節されるときよりも閉じ側とすることができる。
高圧EGR通路では、排気通路側と吸気通路側との圧力差が大きくなることがあるため、排気の流速が速くなることがある。また、EGRガスの温度も高い。これらの理由から、高圧EGR通路では、低圧EGR通路よりも凝縮水が発生し難い。また、凝縮水が発生したとしても直ぐに蒸発するので、PMも付着し難い。さらに、例えデポジットが付着して大きな塊となって吸気通路に排出されても、該塊はコンプレッサ等を通過しないため、これらの機能低下はほとんどない。そのため、低圧EGR通路のようにわざわざEGRガスの流速を上昇させる必要はほとんどない。
一方、高圧EGR通路にEGRガスが流れると、該高圧EGR通路よりも下流の排気通路へ流れる排気の量が減少する。そのため、低圧EGR通路に流れるEGRガスの量も減少してしまう。これに対し、低圧EGR通路内のEGRガスの流速を上昇させるときには、高圧EGRガス通路へEGRガスを流さないようにする。これにより、低圧EGR通路を流れるEGRガスの量の減少を抑制することができるので、デポジットを吸気通路へより排出させることができる。
なお、本発明においては、前記低圧EGR弁の開度を、内燃機関または車両の状態に応じて調節されるときよりも開き側としてEGRガスの流速を上昇させてもよい。
本発明に係る内燃機関の排気還流装置は、EGR通路のデポジットをより確実に除去することができる。
以下、本発明に係る内燃機関の排気還流装置の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る内燃機関の排気還流装置を適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、4つの気筒2を有する水冷式の4サイクル・ディーゼルエンジンである。
内燃機関1には、吸気管3および排気管4が接続されている。この吸気管3の途中には、排気のエネルギを駆動源として作動するターボチャージャ5のコンプレッサハウジング5aが設けられている。また、コンプレッサハウジング5aよりも上流の吸気管3には、該吸気管3内を流通する吸気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ7が設けられている。このエアフローメータ7により、内燃機関1の吸入空気量が測定される。
コンプレッサハウジング5aよりも下流の吸気管3には、吸気と大気とで熱交換を行うインタークーラ8が設けられている。また、エアフローメータ7よりも下流で且つコンプレッサハウジング5aよりも上流の吸気管3には、該吸気管3内を流通する吸気の流量を調節する吸気絞り弁9が設けられている。この吸気絞り弁9は、電動アクチュエータにより開閉される。
一方、排気管4の途中には、前記ターボチャージャ5のタービンハウジング5bが設けられている。また、タービンハウジング5bよりも下流の排気管4には、パティキュレートフィルタ(以下、単にフィルタという。)10が設けられている。このフィルタ10にはNOx触媒が担持されている。
フィルタ10よりも下流の排気管4には、該排気管4内を流通する排気の流量を調節する排気絞り弁11が設けられている。この排気絞り弁11は、電動アクチュエータにより開閉される。
そして、内燃機関1には、排気管4内を流通する排気の一部を低圧で吸気管3へ再循環させる低圧EGR装置30が備えられている。この低圧EGR装置30は、低圧EGR通路31、低圧EGR弁32、および低圧EGRクーラ33を備えて構成されている。
低圧EGR通路31は、フィルタ10よりも下流で且つ排気絞り弁11よりも上流の排気管4と、コンプレッサハウジング5aよりも上流且つ吸気絞り弁9よりも下流の吸気管3と、を接続している。この低圧EGR通路31を通って、排気が低圧で再循環される。そして、本実施例では、低圧EGR通路31を通って再循環される排気を低圧EGRガスと称している。また、低圧EGR弁32は、低圧EGR通路31の通路断面積を変更することにより、該低圧EGR通路31を流れる低圧EGRガスの量を変更する。さらに、低圧EGRクーラ33は、該低圧EGRクーラ33を通過する低圧EGRガスと、内燃機関1の冷却水とで熱交換をして、該低圧EGRガスの温度を低下させる。
また、内燃機関1には、排気管4内を流通する排気の一部を高圧で吸気管3へ再循環させる高圧EGR装置40が備えられている。この高圧EGR装置40は、高圧EGR通路41、高圧EGR弁42、および高圧EGRクーラ43を備えて構成されている。
高圧EGR通路41は、タービンハウジング5bよりも上流側の排気管4と、コンプレッサハウジング5aよりも下流の吸気管3と、を接続している。この高圧EGR通路41を通って、排気が高圧で再循環される。そして、本実施例では、高圧EGR通路41を通って再循環される排気を高圧EGRガスと称している。また、高圧EGR弁42は、高圧
EGR通路41の通路断面積を変更することにより、該高圧EGR通路41を流れる高圧EGRガスの量を変更する。さらに、高圧EGRクーラ43は、該高圧EGRクーラ43を通過する高圧EGRガスと、内燃機関1の冷却水とで熱交換をして、該高圧EGRガスの温度を低下させる。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニットであるECU20が併設されている。このECU20は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニットである。また、ECU20には、上記センサの他、運転者がアクセルペダル14を踏み込んだ量に応じた電気信号を出力し機関負荷を検出可能なアクセル開度センサ15、及び機関回転数を検出するクランクポジションセンサ16が電気配線を介して接続され、これら各種センサの出力信号がECU20に入力されるようになっている。一方、ECU20には、吸気絞り弁9、排気絞り弁11、低圧EGR弁32、及び高圧EGR弁42が電気配線を介して接続されており、該ECU20によりこれらの機器が制御される。
例えば、ECU20は通常、内燃機関1の吸入空気量が目標値となるように、低圧EGR弁32および高圧EGR弁42を制御する。すなわち、エアフローメータ7により検出される吸入空気量が、機関回転数と機関負荷とから決定される目標値となるように、低圧EGR弁32および高圧EGR弁42の開度が調節される。また、例えば、機関回転数と、機関負荷と、NOxの発生を抑制し得る低圧EGR弁32および高圧EGR弁42の開
度と、の関係を予め実験等により求めてマップ化しておき、通常は該マップに基づいて低圧EGR弁32および高圧EGR弁42の開度を調節してもよい。なお、本実施例においては、このように低圧EGRガスの量を調節するECU20が、本発明におけるEGRガス量調節手段に相当する。また、本実施例においては、このように高圧EGR弁42の開度を調節するECU20が、本発明における高圧EGR弁開度調節手段に相当する。
また、同様に、ECU20は通常、内燃機関1の運転状態(例えば機関回転数及び機関負荷)または車両の状態に基づいて吸気絞り弁9及び排気絞り弁11の開度を調節する。なお、本実施例においては、このように排気絞り弁11の開度を調節するECU20が、本発明における排気絞り弁開度調節手段に相当する。また、本実施例においては、このように吸気絞り弁9の開度を調節するECU20が、本発明における吸気絞り弁開度調節手段に相当する。
そして、本実施例においては、車両の減速時、内燃機関1のフューエルカット時または内燃機関1のアイドル運転時において、排気絞り弁11を全閉とし、低圧EGR弁を全開とし、且つ高圧EGR弁42を全閉とする。
車両の減速時、内燃機関1のフューエルカット時または内燃機関1のアイドル運転時において行なうのは、このような場合にはドライバビリティおよび燃費に与える影響が少ないからである。すなわち、これ以外の状態で排気絞り弁11を全閉とすると、排気管4内の圧力損失が大きくなるため、ドライバビリティの悪化や燃費の悪化が起こるおそれがある。
そして、ドライバビリティおよび燃費に与える影響が小さい運転状態において排気絞り弁11を全閉とすることにより、該排気絞り弁11よりも上流の排気管4内の圧力が上昇する。そうすると、低圧EGR通路31の排気管4側を吸気管3側との圧力差が大きくなる。また、高圧EGR弁42を全閉とするので、排気管4内の排気が高圧EGR通路41へ流入することを防止できる。これにより、排気管4内の圧力を更に高めることができる。これらにより、低圧EGR通路31内の低圧EGRガスの流速が速くなる。そのため、低圧EGR通路31、低圧EGR弁32、低圧EGRクーラ33に付着しているデポジッ
トを飛散させ、さらには排気の流れに乗せて吸気管3へ排出することができる。
なお、排気絞り弁11は全閉とせずに閉じ側としてもよい。閉じ側とは、通常の運転状態よりも閉じ側であり、低圧EGR通路31内のデポジットを排出させる必要がないときで且つ車両の減速時、内燃機関1のフューエルカット時または内燃機関1のアイドル運転時において調節される排気絞り弁11の開度よりも閉じ側であることを示している。同様に、低圧EGR弁32は開き側としてもよく、高圧EGR弁42は閉じ側としてもよい。また、低圧EGRガスの流速を高める直前の低圧EGR弁32、高圧EGR弁42、および排気絞り弁11の開度に対して、閉じ側または開き側としてもよい。これらによっても、低圧EGR通路31の排気管4側と吸気管3側との圧力差を大きくすることができるからである。
次に、本実施例に係る低圧EGRガスの流速上昇制御のフローについて説明する。図2は、本実施例に係る低圧EGRガスの流速上昇制御のフローを示したフローチャートである。本ルーチンは、所定の時間毎に繰り返し実行される。
ステップS101では、低圧EGRガスの流速を上昇させる条件が成立しているか否か判定される。
本ステップでは、車両の減速時、内燃機関1のフューエルカット時または内燃機関1のアイドル運転時であるか否か判定される。すなわち、ドライバビリティおよび燃費に与える影響が小さいか否か判定される。
ステップS101で肯定判定がなされた場合にはステップS102へ進み、一方否定判定がなされた場合には本ルーチンを一旦終了させる。
ステップS102では、低圧EGR通路掃除条件が成立しているか否か判定される。低圧EGR通路掃除条件とは、例えば低圧EGR通路31に付着しているデポジットの量が閾値を超えた場合である。閾値は、デポジットが大きな塊となって吸気管3に流れ込むと、ターボチャージャ5やインタークーラ8等の機能低下を招くことから、これらのおそれのない値として決定される。また、低圧EGR通路31の掃除を頻繁に行なう必要がないことによっても決定される。
デポジットの量は、例えば前回に低圧EGRガスの流速が速められてからの経過時間に基づいて簡易的に求めてもよい。また、機関回転数及び機関負荷とデポジットの付着量との関係を予め求めてマップ化しておき、該マップから求まるデポジットの付着量を積算してもとめてもよい。
ステップS102で肯定判定がなされた場合にはステップS103へ進み、一方否定判定がなされた場合には本ルーチンを一旦終了させる。
ステップS103では、低圧EGR弁32が開き側または全開とされ、且つ高圧EGR弁42がECU20により調節されるよりも閉じ側または全閉とされる。すなわち、低圧EGRガスが流れやすくされる。
ステップS104では、排気絞り弁11が全閉とされる。なお、排気絞り弁11を最も閉じ側としたときでも排気の通路が確保されている場合には、該最も閉じ側としたときを全閉と称してもよい。
ステップS104の処理により、低圧EGR通路31の排気管4側と吸気管3側との圧
力差が大きくなるため、低圧EGRガスの流速が上昇する。
このようにして、低圧EGR通路31内の低圧EGRガスの流速を上昇させることができるので、該低圧EGR通路31内に付着しているデポジットを速やかに飛散させ、除去することができる。また、デポジットが多くなる前にデポジットを除去するため、吸気管3に備わる部材の機能低下を抑制することができる。なお、本実施例においては本ルーチンを実行するECU20が、本発明における流速上昇手段に相当する。
なお、本実施例では、低圧EGRガスの流速を上昇させるときに、排気絞り弁11を閉じているが、これに代えて又はこれと共に、吸気絞り弁9を閉じるようにしてもよい。すなわち、前記ステップS104において、排気絞り弁11の代わりに吸気絞り弁9を閉じてもよいし、排気絞り弁11および吸気絞り弁9の両方を閉じてもよい。吸気絞り弁9を閉じることによっても、低圧EGR通路31の上流側と下流側との圧力差を大きくすることができるので、低圧EGRガスの流速を上昇させることができる。吸気絞り弁9を閉じる条件は、排気絞り弁11を閉じるときと同じである。
また、吸気絞り弁9のみを閉じる場合には、排気絞り弁11を設ける必要はない。また排気絞り弁11は、低圧EGR通路31が排気管4に接続される箇所よりも内燃機関1側の排気管4に取り付けられていてもよい。このような所に排気絞り弁11が取り付けられていても、低圧EGR通路31内の圧力差を大きくすることができる。また、排気絞り弁11の取り付け箇所の選択幅を広くすることができる。
さらに、排気絞り弁11のみを閉じる場合には、吸気絞り弁9を設ける必要はない。また吸気絞り弁9は、低圧EGR通路31が吸気管3に接続される箇所よりも内燃機関1側の吸気管3に取り付けられていてもよい。このような所に吸気絞り弁9が取り付けられていても、低圧EGR通路31内の圧力差を大きくすることができる。また、吸気絞り弁9の取り付け箇所の選択幅を広くすることができる。
実施例に係る内燃機関の排気還流装置を適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。 実施例に係る低圧EGRガスの流速上昇制御のフローを示したフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 気筒
3 吸気管
4 排気管
5 ターボチャージャ
5a コンプレッサハウジング
5b タービンハウジング
7 エアフローメータ
8 インタークーラ
9 吸気絞り弁
10 フィルタ
11 排気絞り弁
14 アクセルペダル
15 アクセル開度センサ
16 クランクポジションセンサ
20 ECU
30 低圧EGR装置
31 低圧EGR通路
32 低圧EGR弁
33 低圧EGRクーラ
40 高圧EGR装置
41 高圧EGR通路
42 高圧EGR弁
43 高圧EGRクーラ

Claims (4)

  1. 排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有するターボチャージャを備え、
    前記タービンよりも下流の排気通路と前記コンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を吸気通路に還流させる低圧EGR通路と、
    前記低圧EGR通路内を流れるEGRガスの量を内燃機関または車両の状態に応じて調節するEGRガス量調節手段と、
    車両の減速時、内燃機関のフューエルカット時、または内燃機関のアイドル運転時に、前記低圧EGR通路内のEGRガスの流速を、前記EGRガス量調節手段によりEGRガスの量が調節されるときよりも上昇させる流速上昇手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気還流装置。
  2. 前記低圧EGR通路を流通するEGRガスの量を調節する低圧EGR弁と、
    前記低圧EGR通路が接続される箇所よりも下流の前記排気通路を流通する排気の量を調節する排気絞り弁と、
    前記排気絞り弁の開度を内燃機関または車両の状態に応じて調節する排気絞り弁開度調節手段と、
    をさらに備え、
    前記流速上昇手段は、前記低圧EGR弁を全閉でない開度とし且つ前記排気絞り弁の開度を前記排気絞り弁開度調節手段により調節されるときよりも閉じ側としてEGRガスの流速を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気還流装置。
  3. 前記低圧EGR通路を流通するEGRガスの量を調節する低圧EGR弁と、
    前記低圧EGR通路が接続される箇所よりも上流の前記吸気通路を流通する吸気の量を調節する吸気絞り弁と、
    前記吸気絞り弁の開度を内燃機関または車両の状態に応じて調節する吸気絞り弁開度調節手段と、
    をさらに備え、
    前記流速上昇手段は、前記低圧EGR弁を全閉でない開度とし且つ前記吸気絞り弁の開度を前記吸気絞り弁開度調節手段により調節されるときよりも閉じ側としてEGRガスの流速を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気還流装置。
  4. 前記タービンよりも上流の排気通路と前記コンプレッサよりも下流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を吸気通路に還流させる高圧EGR通路と、
    前記高圧EGR通路を流通するEGRガスの量を調節する高圧EGR弁と、
    前記高圧EGR弁の開度を内燃機関または車両の状態に応じて調節する高圧EGR弁開度調節手段と、
    をさらに備え、
    前記流速上昇手段は、前記高圧EGR弁の開度を前記高圧EGR弁開度調節手段により調節されるときよりも閉じ側とすることを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の排気還流装置。
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