JP2007279238A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レジストレーションずれの発生を考慮してレジストレーションずれ補正された状態で記憶装置に一次的に保存された画像データを常に最新の正しい補正状態で出力する。
【解決手段】実際の主走査線と理想的な主走査線の副走査方向のずれ量を主走査線の傾き及び湾曲を示す情報として色ずれ量記憶部303C〜303Kに記憶する。コントローラ302において、色ずれ量記憶部に記憶された主走査線のずれ量を相殺するように画像データを補正して印刷処理を行う。コントローラ302は、判断部と再補正部とを備えている。色ずれ補正量演算部307C〜307Kは、色ずれ量記憶部に蓄積された主走査線のずれ量の情報に基づいて色ずれ補正量を算出する。各ドット毎に、色ずれ量補正部308C〜308Kから指定される主走査方向の座標情報に対応した副走査方向の色ずれ補正量を算出して色ずれ量補正部にそれぞれ出力する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関し、より詳細には、複数色の現像器と、この各現像器にて形成された複数色の画像を順次転写する転写部材とを備えた所謂タンデム方式のカラー画像形成装置及びカラー画像形成方法に関するものである。
近年、電子写真方式カラー画像形成装置における画像形成スピードの高速化のために、色材の数と同数の現像器及び感光ドラムを備え、画像搬送ベルト上や記録媒体上に順次異なる色の画像を転写するタンデム方式のカラー画像形成装置が増えている。このタンデム方式のカラー画像形成装置においては、レジストレーションずれを生じさせる複数の要因があることが既に知られており、それぞれの要因に対して様々な対処方法が提案されている。
レジストレーションずれを生じさせるその1つの要因が、偏向走査装置のレンズの不均一性や取り付け位置ずれ、偏向走査装置のカラー画像形成装置本体への組み付け位置ずれである。その場合、走査線に傾きや曲がりが生じ、その程度が色毎に異なることでレジストレーションずれとなる。
このレジストレーションずれへの対処方法として、例えば、特許文献1,2,3に開示されているような対処方法がある。特許文献1には、偏向走査装置の組立工程において、光学センサを用いて走査線の曲がりの大きさを測定し、レンズを機械的に回転させて走査線の曲がりを調整した後、接着剤で固定する方法が開示されている。
特許文献2には、偏向走査装置をカラー画像形成装置本体へ組み付ける工程において、光学センサを用いて走査線の傾きの大きさを測定し、偏向走査装置を機械的に傾かせて走査線の傾きを調整した上でカラー画像形成装置本体へ組み付ける方法が開示されている。
特許文献3には、光学センサを用いて走査線の傾きと曲がりの大きさを測定し、それらを相殺するようにビットマップ画像データを補正し、その補正した画像を形成する方法が開示されている。この方法は、画像データを処理することで電気的にレジストレーションずれ補正をするため、機械的な調整部材や組立時の調整工程が不要となる点において上述した特許文献1,2に記載されている方法より安価にレジストレーションずれへ対処することができる。この電気的なレジストレーションずれ補正は、1画素単位の補正と1画素未満の補正に分かれる。1画素単位の補正は、傾きと曲がりの補正量に応じて画素を1画素単位で副走査方向へオフセットさせる。1画素未満の補正は、ビットマップ画像データの階調値を副走査方向の前後の画素で調整する。1画素未満の補正を実施することにより、1画素単位の補正により生じるオフセットさせた境界における不自然な段差を解消し、画像の平滑化を図ることができる。
特開2002−116394号公報 特開2003−241131号公報 特開2004−170755号公報
しかしながら、HDDなどの大容量記憶装置を有する機器において、電気的なレジストレーションずれ補正を施した画像データを一時的に大容量記憶装置に保存する構成の場合がある。この場合には、時間の経過に伴う補正手段(補正値)の変更が生じたときに、以前の補正手段で補正済みの画像データが大容量記憶装置に保存されていると、その後の印刷要求に対して間違った補正手段による印刷出力を行ってしまうことになる。そして、出力画像の印字品位にバラツキが発生してしまうという問題がある。
また、スキャナユニットのローコスト化や小型化にともない、エンジンの各色における倍率やレジストの補正をコントローラが行う必要がある。本発明は、補正処理を施した画像データをBOX(記憶装置)に保存する、いわゆるBOX機能を有するシステム構成である。これは、補正方法(補正値)の変更が生じたときに既に前の補正方法で補正済みの画像データがBOXに保存されていると、その後の印刷要求に対して間違った補正による画像を印刷してしまう。これにより、画像品質にバラツキが発生してしまうという問題がある。
上述した特許文献3に記載のものは、印刷画像生成(ハーフトーン処理を含む)を行った後に、プリンタエンジンへの出力部においてPWM処理の直前に色ずれ補正処理を行っているもので、エンジンへの出力時のみに補正処理を行っているものである。これに対して、本発明の画像形成装置は、BOX機能を有するシステムで補正処理が施された状態で保存された画像データに対して環境変化にともない再補正を実現したものである。
本発明の目的は、レジストレーションずれの発生を考慮して印刷前に電気的なレジストレーションずれ補正を行う必要のある画像形成において、補正された状態で大容量記憶装置に一次的に保存された画像データを常に最新の正しい補正状態で出力することである。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、少なくともデータ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を形成する画像形成装置において、前記データ処理装置より供給される印刷データを解釈してビットマップ画像データに展開する画像展開手段と、該画像展開手段により展開された前記画像データに対して、画像形成において生じる画像の色ずれ又は歪みを補正データにより補正する補正手段と、該補正手段において使用した前記補正データを記憶する補正データ記憶手段と、前記画像展開手段により展開された前記画像データ又は前記補正手段により補正された画像データを所定の形式で記憶装置に保存する画像データ保存手段と、該画像データ保存手段により保存された前記画像データが、前記補正手段により補正されたときに使用した前記補正データと関連付けて前記記憶装置に保存して管理する補正データ管理手段と、前記補正手段において使用する前記補正データの変更の必要性が生じた場合に、前記補正データ記憶手段により記憶されている前記補正データの内容を更新する補正データ更新手段と、前記画像データ保存手段により前記記憶装置に保存されている前記画像データに対してユーザからの印刷指示があった場合に、前記補正データ管理手段により前記画像データに関連付けて管理されている前記補正データが、前記補正データ更新手段によって更新された補正データと同じ内容かどうかを判断する判断手段と、該判断手段により前記最新の補正データと異なると判断した場合に、前記画像データに関連付けて管理されている前記補正データと前記補正データ更新手段によって更新された補正データに従って再度補正する再補正手段とを有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、少なくともデータ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を形成する画像形成装置において、前記データ処理装置より供給される印刷データを解釈してビットマップ画像データに展開する画像展開手段と、該画像展開手段により展開された前記画像データに対して、画像形成において生じる画像の色ずれ又は歪みを補正データにより補正する補正手段と、該補正手段において使用した前記補正データを記憶する補正データ記憶手段と、前記画像展開手段により展開された前記画像データ又は前記補正手段により補正された画像データを所定の形式で記憶装置に保存する画像データ保存手段と、前記画像データ保存手段により保存された前記画像データが、前記補正手段により補正されたときに使用した前記補正データと関連付けて前記記憶装置に保存して管理する補正データ管理手段と、前記補正手段において使用する前記補正データの変更の必要性が生じた場合に、前記補正データ記憶手段により記憶されている前記補正データの内容を更新する補正データ更新手段と、該補正データ更新手段により最新の補正データが更新されたことに伴って、所定のタイミングで前記画像データ保存手段により前記記憶装置に保存されている前記画像データを該画像データに関連付けて管理されている前記補正データと前記最新の補正データに従って再度補正する再補正手段とを有することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、少なくともデータ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を形成する画像形成装置において、前記データ処理装置より供給される印刷データを解釈してビットマップ画像データに展開する画像展開手段と、該画像展開手段により展開された前記画像データに対して、画像形成において生じる画像の色ずれ又は歪みを補正データにより補正する補正手段と、該補正手段において使用した前記補正データを記憶する補正データ記憶手段と、前記画像展開手段により展開された前記画像データ又は前記補正手段により補正された画像データを所定の形式で記憶装置に保存する画像データ保存手段と、該画像データ保存手段により保存された前記画像データが、前記補正手段により補正されたときに使用した前記補正データと関連付けて前記記憶装置に保存して管理する補正データ管理手段と、前記補正手段において使用する前記補正データの変更の必要性が生じた場合に、前記補正データ記憶手段により記憶されている前記補正データの内容を更新する補正データ更新手段と、該補正データ更新手段により最新の補正データが更新されたことに伴って、所定のタイミングで前記画像データ保存手段により前記記憶装置に保存されている前記画像データを該画像データに関連付けて管理されている前記補正データと前記最新の補正データに従って再度補正する第1の再補正手段と、前記画像データ保存手段により前記記憶装置に保存されている前記画像データに対してユーザからの印刷指示があった場合に、前記補正データ管理手段により前記画像データに関連付けて管理されている前記補正データが、前記補正データ記憶手段により記憶されている前記最新の補正データと同じ内容かどうかを判断する判断手段と、該判断手段により前記最新の補正データと異なると判断した場合に、前記画像データに関連付けて管理されている前記補正データと前記最新の補正データに従って再度補正する第2の再補正手段とを有することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1,2又は3に記載の発明において、前記画像形成装置は、感光体と、各色信号で変調された光ビームを前記感光体に照射して静電潜像を形成する露光手段と、該露光手段により前記感光体上に形成された静電潜像を顕像化する現像手段と、該現像手段により顕像化された各色像を転写紙に転写するための転写手段とを有する画像ステーションを複数並置し、該各画像ステーションで形成された色画像を順次搬送手段により搬送される転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、前記補正手段は、前記画像ステーション毎の色ずれ量を記憶する色ずれ量記憶手段と、該色ずれ量記憶手段から得られる色ずれ量に基づいて色ずれ補正量を演算する色ずれ補正量演算手段と、該色ずれ補正量演算手段の演算結果に基づいて前記色ずれ量を補正する色ずれ量補正手段とを有することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記色ずれ量補正手段は、画素単位の色ずれを補正する座標変換手段と、画素単位未満の色ずれを補正する階調補正手段とを有することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、少なくともデータ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を形成する画像形成方法において、前記データ処理装置より供給される印刷データを解釈してビットマップ画像データに展開する画像展開ステップと、該画像展開ステップにより展開された前記画像データに対して、画像形成において生じる画像の色ずれ又は歪みを補正データにより補正する補正ステップと、該補正ステップにおいて使用した前記補正データを記憶する補正データ記憶ステップと、前記画像展開ステップにより展開された前記画像データ又は前記補正ステップにより補正された画像データを所定の形式で記憶装置に保存する画像データ保存ステップと、該画像データ保存ステップにより保存された前記画像データが、前記補正ステップにより補正されたときに使用した前記補正データと関連付けて前記記憶装置に保存して管理する補正データ管理ステップと、前記補正ステップにおいて使用する前記補正データの変更の必要性が生じた場合に、前記補正データ記憶ステップにより記憶されている前記補正データの内容を更新する補正データ更新ステップと、前記画像データ保存ステップにより前記記憶装置に保存されている前記画像データに対してユーザからの印刷指示があった場合に、前記補正データ管理ステップにより前記画像データに関連付けて管理されている前記補正データが、前記補正データ更新ステップにより更新された補正データと同じ内容かどうかを判断する判断ステップと、該判断ステップにより前記更新された補正データと異なると判断した場合に、前記画像データに関連付けて管理されている前記補正データと前記更新された補正データに従って再度補正する再補正ステップとを有することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記補正データ更新ステップの後段に、前記判断ステップ及び前記再補正ステップに替えて、前記補正データ更新ステップにより最新の補正データが更新されたことに伴って、所定のタイミングで前記画像データ保存ステップにより前記記憶装置に保存されている前記画像データを該画像データに関連付けて管理されている前記補正データと前記最新の補正データに従って再度補正し直す再補正ステップを有することを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記前記補正データ更新ステップの後段に、該補正データ更新ステップにより最新の補正データが更新されたことに伴って、所定のタイミングで前記画像データ保存ステップにより前記記憶装置に保存されている前記画像データを該画像データに関連付けて管理されている前記補正データと前記最新の補正データに従って再度補正し直す第1の再補正ステップを有することを特徴とする。
本発明は、レジストレーションずれの発生を考慮して印刷前に電気的なレジストレーションずれ補正を行う必要のある画像形成において、補正された状態で大容量記憶装置に一次的に保存された画像データを常に最新の正しい補正状態で出力するものである。
補正値が変更された場合には、前の補正値で補正されたBOX内のすべての画像を変更後の補正値で再度補正し、補正値が変更された場合には、その後の印刷要求があったときに前の補正値と最新の補正値の比較に基づいて再度補正して出力する。BOXに保存された画像データを印刷する場合には、必ず最新の補正値で補正された画像データかどうかを判断し、最新の補正状態でなければ再度補正を行って出力する。これにより、BOX機能に保存された画像データを印刷する場合に、最新のエンジンの状態に合った、正しい補正が施された画像で印刷することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明に係るカラー画像形成装置の一実施例を説明するための概略断面図で、例えば、4ドラム方式のカラーレーザビームプリンタの場合に対応している。このカラー画像形成装置は、本体装置の右側面下部に転写材カセット53を装着している。この転写材カセット53にセットされた転写材は、給紙ローラ54によって一枚ずつ取り出され、搬送ローラ対55a,55bによって画像形成部に給送される。
画像形成部は、転写材を搬送する転写搬送ベルト10が複数の回転ローラによって転写材搬送方向に扁平に張設され、その最上流部においては、転写搬送ベルト10に静電吸着されるように構成されている。また、このベルト搬送面に対向して4個のドラム状の像担持体としての感光体ドラム14C(C;CYAN),14M(M;MAGENTA),14Y(Y;YELLOW),14K(K;BLACK)が直線状に配設されて画像形成部を構成している。
画像形成部を構成する現像ユニット52C,52M,52Y,52Kは、感光体ドラム14C〜14Kの各色トナー、帯電器、現像器を有している。上述した各現像ユニット52C〜52Kの筐体内の帯電器と現像器間には所定の間隙が設けられ、この間隙を介してレーザスキャナからなる露光部51C,51M,51Y,51Kから感光体ドラム14C〜14Kの周面を所定の電荷で一様に帯電させている。露光ユニット51C〜51Kが上述した帯電した感光体ドラム14C〜14Kの周面を画像情報に応じて露光して静電潜像を形成し、そして、現像器が上述した静電潜像の停電位部にトナーを転移させてトナー像を形成(現像)する。また、転写搬送ベルト10の搬送面を挟んで転写部材57C,57M,57Y,57Kが配置されている。
各感光体ドラム14C〜14Kの周面上に形成(現像)されたトナー像は、それらに対応する転写部材57C〜57Kで形成される転写電界によって、搬送されてきた転写材に発生した電荷に吸収されて転写材面に転写される。トナー像を転写された転写材は、排紙ローラ対59a,59bによって機外に排出される。なお、転写搬送ベルト10は、C(CYAN)、Y(YELLOW)、M(MAGENTA)、K(BLACK)の各色トナーを一旦転写してから転写材に二次転写する構成の中間転写ベルトでも構わない。
図2は、像担持体である感光ドラムに走査される主走査線のずれを説明するためのイメージ図である。符号201は理想的な主走査線のイメージを示し、感光体ドラム14の回転方向に対して垂直に走査がおこなわれる。符号202は感光体ドラム14の位置精度や径のずれ、および各色の露光ユニット51における光学系の位置精度ずれに起因した右上がりの傾きや湾曲が発生している実際の主走査線のイメージを示している。このような主走査線の傾きや湾曲が、何れかの色の画像ステーションにおいて存在する場合、転写媒体に複数色のトナー像を一括転写した際に、色ずれが発生することになる。
本実施例では、主走査方向(X方向)において、印字領域の走査開始位置となるポイントAを基準点として、複数のポイント(ポイントB、ポイントC、ポイントD)で、理想的な主走査線201と実際の主走査線202の副走査方向のずれ量を測定する。そして、そのずれ量を測定したポイントごとに複数の領域(Pa−Pb間を領域1、Pb−Pc間を領域2、Pc−Pd間を領域3とする)に分割して考える。各ポイント間を結ぶ直線(Lab、Lbc、Lcd)により、各領域の主走査線の傾きを近似するものとする。従って、ポイント間のずれ量の差(領域1はm1、領域2はm2−m1、領域3はm3−m2)が正の値である場合、該当領域の主走査線は右上がりの傾きを有することを示している。また、負の値である場合、右下がりの傾きを有することを示している。
図3は、本実施例において行われる走査線の傾きや湾曲によって発生する色ずれを補正する色ずれ補正処理の動作を説明するためのブロック図である。プリンタエンジン301は、コントローラ302で生成された画像ビットマップ情報をもとに実際に印字処理を行うものである。色ずれ量記憶部303C、303M、303Y、303Kは、色毎に、上述した領域ごとの主走査線のずれ量をそれぞれ記憶するものである。
本実施例では、図2で説明した、複数のポイントで測定した実際の主走査線202と、理想的な主走査線の副走査方向のずれ量を主走査線201の傾きや湾曲を示す情報として色ずれ量記憶部303C〜303Kに記憶する。図4に、色ずれ量記憶部303C〜303Kに記憶される情報例を表にして示してある。また、本実施例では、色ずれ量記憶部に、理想的な主走査線と実際の主走査線のずれ量を記憶するようにしているが、実際の主走査線の傾きや湾曲の特性が識別可能な情報であれば、これに限定されるものではない。
また、色ずれ量記憶部303C〜303Kに記憶される情報は、本装置の製造工程において、ずれ量を測定し、装置固有の情報として予め記憶するような構成でもかまわない。あるいは、本装置自体に、ずれ量を検出する検出機構を準備して、各色の像担持体毎にずれを測定するための所定のパターンを形成し、検出機構により検出したずれ量を記憶するような構成でも構わない。
次に、コントローラ302において、色ずれ量記憶部303C〜303Kに記憶された主走査線のずれ量を相殺するように画像データを補正して印刷処理を行う動作について説明する。画像生成部304は、不図示のコンピュータ装置等から受信する印刷データより、印刷処理が可能なラスターイメージデータを生成し、RGBデータとしてドット毎に出力する。色変換部305は、RGBデータを、エンジン301で処理可能なCMYK空間のデータに変換し、後述するビットマップメモリ306に色毎に蓄積するものである。
ビットマップメモリ306は、印刷処理を行うラスターイメージデータを一旦蓄積するものであり、1ページ分のイメージデータを蓄積するページメモリ、または、複数ライン分のデータを記憶するバンドメモリである。ハーフトーン処理部309C,309M,309Y,309Kは、所定のハーフトーンスクリーンパターンを用いて入力する画素データのビット数を削減し、画素単位の階調表現からハーフトーンスクリーンの面積単位での階調表現に変換するものである。そして、後述するビットマップメモリ306に色毎に蓄積する。色ずれ補正量演算部307C〜307Kは、色ずれ量記憶部303C〜303Kに蓄積された主走査線のずれ量の情報に基づいて色ずれ補正量を算出する。そして、各ドット毎に、後述する色ずれ量補正部308C〜308Kから指定される主走査方向の座標情報に対応した副走査方向の色ずれ補正量を算出する。さらに、色ずれ量補正部308C〜308Kにそれぞれ出力する。
主走査方向の座標データをx(ドット)、副走査方向の色ずれ補正量をΔy(ドット)とした場合、図2に基づいた各領域の演算式を以下に示す(印字密度を600dpiとする)。
領域1:Δy1=x*(m1/L1)
領域2:Δy2=m1*23.622+(x−L1*23.622)*((m2−m1)/(L2−L1))
領域3:Δy3=m2*23.622+(x−L2*23.622)*((m3−m2)/(L3−L2))
L1、L2、L3は、印刷開始位置から、領域1、領域2、領域3の左端までの主走査方向の距離(単位mm)である。m1、m2、m3は、領域1、領域2、領域3の左端における理想的な主走査線201と実際の主走査線202のずれ量である。
色ずれ量補正部308C〜308Kは、主走査線の傾き、歪みによる色ずれを補正するために、各々色ずれ補正量演算部によってドット毎に算出される色ずれ補正量に基づいて、トナー像を転写媒体に転写したときの色ずれ(レジストレーションずれ)を防ぐ。つまり、ビットマップメモリ306に蓄積されたビットマップデータの出力タイミングの調整、および露光ユニット310C,310M,310Y,310Kにおける画素毎の露光量の調整を行う。そして、感光ドラム311C,311M,311Y,311Kにおける各色のトナー像を、転写媒体に転写したときの色ずれ(レジストレーションずれ)を防ぐことができる。
このように、本発明の画像形成装置は、コントローラ302内にデータ処理装置101(後述する図7)より供給される印刷データを解釈してビットマップ画像データに展開する画像展開部304,305,306を備えている。また、この画像展開部304,305,306により展開された画像データに対して、画像形成において生じる画像の色ずれ又は歪みを補正データにより補正する補正部303,307,308を備えている。また、この補正部303,307,308において使用した補正データを記憶する補正データ記憶部705(後述する図8)を備えている。また、画像展開部304,305,306により展開された画像データ又は補正部303,307,308により補正された画像データを所定の形式で記憶装置に保存する画像データ保存部711(後述する図8)を備えている。
さらに、コントローラ302は、補正データ管理部と補正データ更新部と判断部と再補正部とを備えており、コントローラ302内のCPU(図示せず)により、補正データ更新や判断を行う。また、再補正は色ずれ補正部で行う。これらの機能については、図10,図12及び図14において説明されている。補正データ管理部は、画像データ保存部により保存された画像データが、補正部により補正されたときに使用した補正データと関連付けて記憶装置(ビットマップメモリ306)に保存して管理するものである。補正データ更新部は、補正部において使用する補正データの変更の必要性が生じた場合に、補正データ記憶部により記憶されている補正データの内容を更新するものである。
判断部において、画像データ保存部により記憶装置に保存されている画像データに対してユーザからの印刷指示があった場合について説明する。この場合には、補正データ管理部により画像データに関連付けて管理されている補正データが、補正データ記憶部により記憶されている最新の補正データと同じ内容かどうかを判断する。また、再補正部は、判断部により最新の補正データと異なると判断した場合に、画像データに関連付けて管理されている補正データと最新の補正データに従って再度補正し直すものである。
さらに、再補正部は、補正データ更新部により最新の補正データが更新されたことに伴って再度補正し直すものである。つまり、所定のタイミングで画像データ保存部により記憶装置に保存されている画像データをこの画像データに関連付けて管理されている補正データと最新の補正データに従って再度補正し直すものである。
また、再補正部は第1の再補正部を備えている。この第1の再補正部は、補正データ更新部により最新の補正データが更新されたことに伴って再度補正し直すものである。つまり、所定のタイミングで画像データ保存部により記憶装置に保存されている画像データをこの画像データに関連付けて管理されている補正データと最新の補正データに従って再度補正し直すものである。
また、再補正部は第2の再補正部を備えている。この第2の再補正部は、判断部により最新の補正データと異なると判断した場合に、画像データに関連付けて管理されている補正データと最新の補正データに従って再度補正し直すものである。
さらに、補正部は、画像ステーション毎の色ずれ量を記憶する色ずれ量記憶部303C〜303Kを備えている。また、この色ずれ量記憶部303C〜303Kから得られる色ずれ量に基づいて色ずれ補正量を演算する色ずれ補正量演算部307C〜307Kを備えている。また、この色ずれ補正量演算部307C〜307Kの演算結果に基づいて色ずれ量を補正する色ずれ量補正部308C〜308Kを備えている。
さらに、色ずれ量補正部308C〜308Kは、画素単位の色ずれを補正する座標変換部600C〜600Kと、画素単位未満の色ずれを補正する階調補正部604C〜604Kとを備えている。さらに、座標変換部600C〜600Kは、第1のDMAC602C〜602Kと、第2のDMAC603C〜603Kとを備えている。
図5(a)乃至(c)は、座標変換部が、色ずれ補正量Δyの整数部分のずれ量やライン単位の色ずれを補正する動作を説明するためのイメージ図である。座標変換部600C〜600Kは、図5(a)に示すように、直線で近似された主走査線の色ずれ情報から求められる色ずれ補正量Δyの整数部分の値に応じて、ビットマップメモリ306に蓄積された画像データの副走査方向(Y方向)の座標をオフセットする。
例えば、図5(b)に示すように、座標カウンタからの副走査方向の座標位置がnである場合、主走査方向の座標位置をXとすると、主走査方向のX座標において、Iの領域では、色ずれ補正量Δyが0以上1未満である。nライン目のデータを再構成する場合、ビットマップメモリからnライン目のデータを読み出す。IIの領域では、色ずれ補正量Δyが1以上2未満である。nライン目のデータを再構成する場合、1副走査ライン数をオフセットした位置の画像ビットマップ、つまり、ビットマップメモリからn+1ライン目のデータを読み出すための座標変換処理が行われる。同様に、IIIの領域ではn+2ライン目、IVの領域ではn+3ライン目、Vの領域ではn+4ライン目のデータを読み出すため座標変換処理が行われる。以上の方法により画素単位での副走査方向の再構成処理がおこなわれる。
図5(c)は、座標変換部により画素単位での色ずれ補正をおこなった画像データを像担持体に露光したの露光イメージを示す図である。
図6(a)乃至(f)は、階調補正部がおこなう画素単位未満の色ずれ補正、つまり、色ずれ補正量Δyの小数点以下のずれ量を補正する動作を説明するためのイメージ図である。小数点以下のずれ量の補正は、副走査方向の前後のドットの露光比率を調整することによりおこなわれる。
図6(a)は、右上がりの傾きを有する主走査線のイメージ図である。図6(b)は、階調補正前の水平な直線のビットマップイメージ図であり、図6(c)は、図6(a)の主走査線の傾きによる色ずれを相殺するための図6(b)の補正イメージ図である。図6(c)の補正イメージを実現するために、副走査方向の前後のドットの露光量調整をおこなう。
図6(d)は、色ずれ補正量Δyと階調補正をおこなうための補正係数の関係を表に示した図である。kは色ずれ補正量Δyの整数部分(小数点以下を切り捨て)であり、画素単位での副走査方向の補正量を表す。βとαは、画素単位未満の副走査方向の補正をおこなうための補正係数で、色ずれ補正量Δyの小数点以下の情報より、副走査方向の前後のドットの露光量の分配率を表わしている。
α=Δy−k
β=1−α
により計算される。αは先行するドットの分配率、βは後行ドットの分配率を表わしている。
図6(e)は、図6(d)の補正係数に従って、副走査方向の前後のドットの露光比率を調整するための階調補正をおこなったビットマップイメージ図である。図6(f)は、階調補正されたビットマップイメージの像担持体での露光イメージ図であり、主走査ラインの傾きが相殺され、水平な直線が形成されることになる。
座標変換部600C〜600Kは、ビットマップメモリ306より画素単位の色ずれ量を補正するように再構成した画像ビットマップデータを座標変換する。座標カウンタ、アドレス生成部から得られる転送アドレス、転送サイズを、DMAC602C〜602K,603C〜603Kに設定し、転送を行うことで座標変換を実現することができる。
例えば、図6(a)乃至(f)において、傾きのズレ量が図6(a)の折れ線で示されるとき、座標変換は、図6(b)のnラインの順で転送をしていけば良い。このときDMAC603C〜603Kは階調補正のために、n−1ライン目を階調補正部に転送することで、画素単位未満の階調補正を行うことができる。
階調補正部604C〜604Kは、補正データを生成するために主走査方向の画素位置を座標カウンタから得る。階調補正部604C〜604Kは、座標カウンタの値から、補正係数α、βを求め、DMACから転送された、画素値Pn、Pn−1と以下の演算を行い補正データを生成する。
P’n(x)=Pn(x)*β(x)+Pn−1(x)*α(x)
上述した演算により、副走査方向の画素単位未満の色ずれ量を補正した画像ビットマップが出力される。
以上の処理により、色ずれ補正がなされた画像データは、PWM410C,410M,410Y,410Kにおいてパルス幅変調処理が行われた色信号としてプリンタエンジン1に出力される。そして、露光ユニット310C,310M,310Y,310Kにより像担持体に対する露光処理が行われる。
以上に示したように、画像ビットマップ情報により、各主走査位置での副走査方向のすれ量を補正するための補正量を算出し、それを補正画像ビットマップ情報として再構成すれば、主走査線の傾きや歪みによる色ずれが補正された画像を作成することが出来る。
図7は、本発明の画像形成装置のシステム構成図である。データ処理装置101は、例えば、コンピュータであり、画像情報の供給源、あるいはプリンタの制御装置として機能する。本実施例においては、画像形成装置102として、レーザビームプリンタ(プリンタ)を用いている。本実施例において適用される画像形成装置は、レーザビームプリンタに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等他のプリント方式のプリンタでもよいことは言うまでもない。
プリンタコントローラ(コントローラ)302は、データ処理装置101から供給される画像情報(例えば、ESCコード、ページ記述言語等)に基づいて、ページ毎にラスタデータを生成し、プリンタエンジン105に送出する。
プリンタエンジン301は、コントローラ302から供給されるラスタデータに基づいて、感光ドラム上に潜像を形成し、その潜像を記録媒体上に転写・定着(電子写真方式)することにより画像を記録する。
パネル部104は、ユーザインタフェースとして使用される。ユーザは、パネル部104を操作することにより、所望の動作を指示することができる。また、パネル部104には、プリンタ102の処理内容やユーザへの警告内容が表示される。
図8は、図7におけるコントローラの構成例を示すブロック図である。パネルインタフェース部701は、パネル部104とのデータ通信を行うものである。CPU709により、パネルインタフェース部701を介して、ユーザがパネル部104において設定・指示した内容を確認することができる。
ホストインタフェース部702は、ネットワークを介してホストコンピュータ等のデータ処理装置101と双方向に通信接続するためのものである。中間データ作成部703は、印刷データをプリンタ102内部で扱いやすい形である中間データに変換する処理を行うものである。
ROM704は、本発明で説明する処理や、その他プリンタ102の行う制御プログラムコードを保持するものである。符号705は本発明で使用するRAMである。ホストインタフェース部702で受信した印刷データより導き出された中間データを保持したり、中間データをレンダリングした結果のビットマップ情報を保持したり、その他処理に必要な一時的なバッファエリアや、各種処理ステータスを保持したりする。
エンジンインタフェース部706は、プリンタエンジン301と通信接続するためのおのである。CPU709により、エンジンインタフェース部706を介して、プリンタエンジン301の状態を認識することができる。
DMA制御部707は、CPU709からの指示によりRAM705内のビットマップデータをエンジンインタフェース部306に転送する。レンダリング部708は、RAM705に格納された中間データの内容に従って、実際に印刷出力する印刷イメージを作成するものである。
CPU709は、ROM704に保持された制御プログラムコードに基づいて、CPUバス711に接続されたデバイスを制御するものである。不揮発性メモリ710は、例えば、濃度補正テーブル等の制御情報を保持するためのものである。
HDD711は、印刷データをイメージ展開後の画像データとして一時的に保存するものである。指定された複数回の画像データの読み出しを行って電子ソートを実現したり、予め設定されたパスワード等によるユーザ認証後に保存された画像データを読み出して印刷出力するセキュアプリントを実現したりすることができる。
CPUバス712は、アドレスとデータとコントロールバスを含んでいる。パネルインタフェース部701とホストインタフェース部702と画像データ発生部703とROM704とRAM705は、それぞれCPUバス712に接続されたすべてのデバイスにアクセス可能である。また、エンジンインタフェース部706とDMA制御部707とレンダリング部708とCPU709及びEEPROM710も、それぞれCPUバス712に接続されたすべてのデバイスにアクセス可能である。
図9は、色ずれ補正処理の必要のないプリンタを構成するコントローラが、印刷出力を行う場合のデータフローを説明するための図である。コントローラ302は、PDLデータ805を受信すると、まず、イメージ展開処理801によりイメージデータ806を生成し、さらに圧縮802を行って、HDD又はRAM800に圧縮イメージデータ807を保存する。この圧縮イメージデータ807は、所定のタイミングにてイメージデータ808に伸長されながら、印刷804のためにプリンタエンジン301に転送される。
図10は、色ずれ補正処理が必要なプリンタを構成するコントローラが、印刷出力を行う場合のデータフローを説明するための図である。図9と異なる点は、PDLデータ906がイメージ展開901された未補正イメージデータ907が補正データ911に基づいた補正処理902後に圧縮903され、HDD又はRAM900に圧縮補正済みイメージデータ909として保存される点である。そのため、伸長904後の印刷905での画像転送においても補正済みイメージデータ910の形式で転送される。
補正処理902は、図3乃至図6(a)〜(f)において説明した色ずれを防ぐための補正処理である。印刷時にコントローラ302から転送された補正画像データをプリンタエンジン301が受け取ることにより、画像形成時に補正が相殺されて所望の画像を出力することができる。
次に、色ずれ補正処理が必要なプリンタを構成するコントローラ302において、印刷出力を行う場合について説明する。HDD又はRAM900へ保存するときの画像データは、補正された画像データを圧縮した状態である方が、電子ソートなど複数回読み出して印刷出力する点において最適である。
補正された画像データが保存先にあるHDD又はRAMに保存される場合には、補正処理において使用された補正データ911もいっしょに関連付けられて管理され、その後の用途に応じて補正前のイメージに戻せるようになっている。
図11は、色ずれ補正処理が必要なプリンタを構成するコントローラが、補正値の更新が生じた際に、HDD又はRAMに保存中の画像データの補正状態を更新する手順を説明するためのフローチャートを示す図である。
まず、コントローラ302は、補正値が更新されたかどうかを判断し(S101)、補正値が更新されるまでは特に処理は行わない。一方、補正値が更新された場合には、まず、HDD又はRAMに既に前の補正データで補正され、圧縮された状態で保存されているイメージを伸長する(S102)。次に、最新の補正データによる補正イメージに更新(再補正)するための処理として、前の補正データで補正されているイメージを補正前の状態に戻す逆補正を行う(S103)。さらに、補正前の状態イメージを最新の補正データに基づいて補正し直す(S104)。最後に、再補正されたイメージを圧縮してHDD又はRAMに格納し(S105)、補正状態更新処理を終了する。
なお、これらの補正状態更新処理は、HDD又はRAMに格納されているすべてのイメージデータに行ってもよいし、一部の優先的なイメージのみ行うものであってもよい。また、補正状態更新処理は、補正パラメータの変更が発生した直後に行ってもよい。所定のタイミング(設定された時間経過毎、設定された時刻、実行すべきジョブがなくなったときなど)に、他の印刷あるいはイメージ保存等のジョブの処理を止めることなく、バックグラウンドで行うものであってもよい。
図12は、色ずれ補正処理が必要なプリンタを構成するコントローラが、補正値の更新が生じた際に、HDD又はRAMに保存中の画像データの補正状態を更新する処理を説明するためのデータフロー図である。
図11において説明したように、HDD又はRAM1000に保存されている、前の補正状態のイメージデータ1006が、伸長1001後に、前の補正データ1008と最新の補正データ1010に従って再補正1005される。そして、圧縮1004後に、最新の補正状態のイメージデータ1012として再度HDD又はRAM1000に保存される。
図13は、色ずれ補正処理が必要なプリンタを構成するコントローラが、HDD又はRAMに保存された保存ジョブを、印刷出力する手順を説明するためのフローチャートを示す図である。
まず、コントローラ302は、HDD又はRAMに既に前の補正データで補正され、圧縮された状態で保存されているイメージを伸長する(S201)。次に、対象のイメージデータの補正状態が最新の補正データに従った補正状態かどうかを判断し(S202)、最新の補正データに従った補正状態であればS205の処理を行う。
一方、最新の補正データに従った補正状態でなければ、最新の補正データによる補正イメージに更新(再補正)するための処理として、前の補正データで補正されているイメージを補正前の状態に戻す逆補正を行う(S203)。さらに、補正前の状態イメージを最新の補正データに基づいて補正し直す(S204)。
最後に、S205の処理として、補正されているイメージデータをプリンタエンジン301にイメージ転送して、保存ジョブの印刷出力処理を終了する。
図14は、色ずれ補正処理が必要なプリンタを構成するコントローラが、HDD、あるいはRAMに保存された保存ジョブの印刷出力処理を説明するためのデータフロー図である。図13において説明したように、HDD又はRAM1100に保存されている、前の補正状態のイメージデータ1106が、伸長1101後に、前の補正データ1108と最新の補正データ1110に従って再補正1105される。そして、最新の補正状態のイメージデータ1111に従って印刷1104が行われる。
[他の実施例]
なお、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明に係るカラー画像形成装置の一実施例を説明するための概略断面図である。 像担持体である感光ドラムに走査される主走査線のずれを説明するためのイメージ図である。 本実施例において行われる走査線の傾きや湾曲によって発生する色ずれを補正する色ずれ補正処理の動作を説明するためのブロック図である。 色ずれ量記憶部に記憶される情報例を表に示した図である。 (a)乃至(c)は、座標変換部が、色ずれ補正量Δyの整数部分のずれ量、ライン単位の色ずれを補正する動作内容を説明するためのイメージ図である。 (a)乃至(f)は、階調補正部がおこなう画素単位未満の色ずれ補正、つまり、色ずれ補正量Δyの小数点以下のずれ量を補正する動作内容を説明するためのイメージ図である。 本発明の画像形成装置のシステム構成図である。 図7におけるコントローラの構成例を示すブロック図である。 色ずれ補正処理の必要のないプリンタを構成するコントローラが、印刷出力を行う場合のデータフローを説明するための図である。 色ずれ補正処理が必要なプリンタを構成するコントローラが、印刷出力を行う場合のデータフローを説明するための図である。 色ずれ補正処理が必要なプリンタを構成するコントローラが、補正値の更新が生じた際に、HDD又はRAMに保存中の画像データの補正状態を更新する手順を説明するためのフローチャートを示す図である。 色ずれ補正処理が必要なプリンタを構成するコントローラが、補正値の更新が生じた際に、HDD又はRAMに保存中の画像データの補正状態を更新する処理を説明するためのデータフロー図である。 色ずれ補正処理が必要なプリンタを構成するコントローラが、HDD又はRAMに保存された保存ジョブを、印刷出力する手順を説明するためのフローチャートを示す図である。 色ずれ補正処理が必要なプリンタを構成するコントローラが、HDD又はRAMに保存された保存ジョブの印刷出力処理を説明するためのデータフロー図である。
符号の説明
101 データ処理装置
102 画像形成装置(レーザビームプリンタ)
104 パネル部
301 プリンタエンジン
302 プリンタコントローラ
303C,303M,303Y,303K 色ずれ量記憶部
304 画像生成部
305 色変換部
306 ビットマップメモリ
307C,307M,307Y,307K 色ずれ補正量演算部
308C,308M,308Y,308K 色ずれ補正部
309C,309M,309Y,309K ハーフトーン処理部
310C,310M,310Y,310K 露光ユニット
311C,311M,311Y,311K 感光ドラム
410C,410M,410Y,410K PWM
600C,600M,600Y,600K 座標変換部
602C,602M,602Y,602K 第1のDMAC
603C,603M,603Y,603K 第2のDMAC
604C,604M,604Y,604K 階調補正部
701 パネルインタフェース部
702 ホストインタフェース部
703 中間データ作成部
704 ROM
705 RAM
706 エンジンインタフェース部
707 DMA制御部
708 レンダリング部
709 CPU
710 不揮発性メモリ
711 HDD
712 CPUバス

Claims (8)

  1. 少なくともデータ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を形成する画像形成装置において、
    前記データ処理装置より供給される印刷データを解釈してビットマップ画像データに展開する画像展開手段と、
    該画像展開手段により展開された前記画像データに対して、画像形成において生じる画像の色ずれ又は歪みを補正データにより補正する補正手段と、
    該補正手段において使用した前記補正データを記憶する補正データ記憶手段と、
    前記画像展開手段により展開された前記画像データ又は前記補正手段により補正された画像データを所定の形式で記憶装置に保存する画像データ保存手段と、
    該画像データ保存手段により保存された前記画像データが、前記補正手段により補正されたときに使用した前記補正データと関連付けて前記記憶装置に保存して管理する補正データ管理手段と、
    前記補正手段において使用する前記補正データの変更の必要性が生じた場合に、前記補正データ記憶手段により記憶されている前記補正データの内容を更新する補正データ更新手段と、
    前記画像データ保存手段により前記記憶装置に保存されている前記画像データに対してユーザからの印刷指示があった場合に、前記補正データ管理手段により前記画像データに関連付けて管理されている前記補正データが、前記補正データ更新手段によって更新された補正データと同じ内容かどうかを判断する判断手段と、
    該判断手段により前記最新の補正データと異なると判断した場合に、前記画像データに関連付けて管理されている前記補正データと前記補正データ更新手段によって更新された補正データに従って再度補正する再補正手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 少なくともデータ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を形成する画像形成装置において、
    前記データ処理装置より供給される印刷データを解釈してビットマップ画像データに展開する画像展開手段と、
    該画像展開手段により展開された前記画像データに対して、画像形成において生じる画像の色ずれ又は歪みを補正データにより補正する補正手段と、
    該補正手段において使用した前記補正データを記憶する補正データ記憶手段と、
    前記画像展開手段により展開された前記画像データ又は前記補正手段により補正された画像データを所定の形式で記憶装置に保存する画像データ保存手段と、
    前記画像データ保存手段により保存された前記画像データが、前記補正手段により補正されたときに使用した前記補正データと関連付けて前記記憶装置に保存して管理する補正データ管理手段と、
    前記補正手段において使用する前記補正データの変更の必要性が生じた場合に、前記補正データ記憶手段により記憶されている前記補正データの内容を更新する補正データ更新手段と、
    該補正データ更新手段により最新の補正データが更新されたことに伴って、所定のタイミングで前記画像データ保存手段により前記記憶装置に保存されている前記画像データを該画像データに関連付けて管理されている前記補正データと前記最新の補正データに従って再度補正する再補正手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 少なくともデータ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を形成する画像形成装置において、
    前記データ処理装置より供給される印刷データを解釈してビットマップ画像データに展開する画像展開手段と、
    該画像展開手段により展開された前記画像データに対して、画像形成において生じる画像の色ずれ又は歪みを補正データにより補正する補正手段と、
    該補正手段において使用した前記補正データを記憶する補正データ記憶手段と、
    前記画像展開手段により展開された前記画像データ又は前記補正手段により補正された画像データを所定の形式で記憶装置に保存する画像データ保存手段と、
    該画像データ保存手段により保存された前記画像データが、前記補正手段により補正されたときに使用した前記補正データと関連付けて前記記憶装置に保存して管理する補正データ管理手段と、
    前記補正手段において使用する前記補正データの変更の必要性が生じた場合に、前記補正データ記憶手段により記憶されている前記補正データの内容を更新する補正データ更新手段と、
    該補正データ更新手段により最新の補正データが更新されたことに伴って、所定のタイミングで前記画像データ保存手段により前記記憶装置に保存されている前記画像データを該画像データに関連付けて管理されている前記補正データと前記最新の補正データに従って再度補正する第1の再補正手段と、
    前記画像データ保存手段により前記記憶装置に保存されている前記画像データに対してユーザからの印刷指示があった場合に、前記補正データ管理手段により前記画像データに関連付けて管理されている前記補正データが、前記補正データ記憶手段により記憶されている前記最新の補正データと同じ内容かどうかを判断する判断手段と、
    該判断手段により前記最新の補正データと異なると判断した場合に、前記画像データに関連付けて管理されている前記補正データと前記最新の補正データに従って再度補正する第2の再補正手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置は、
    感光体と、各色信号で変調された光ビームを前記感光体に照射して静電潜像を形成する露光手段と、該露光手段により前記感光体上に形成された静電潜像を顕像化する現像手段と、該現像手段により顕像化された各色像を転写紙に転写するための転写手段とを有する画像ステーションを複数並置し、該各画像ステーションで形成された色画像を順次搬送手段により搬送される転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
    前記補正手段は、
    前記画像ステーション毎の色ずれ量を記憶する色ずれ量記憶手段と、
    該色ずれ量記憶手段から得られる色ずれ量に基づいて色ずれ補正量を演算する色ずれ補正量演算手段と、
    該色ずれ補正量演算手段の演算結果に基づいて前記色ずれ量を補正する色ずれ量補正手段と
    を有することを特徴とする請求項1,2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記色ずれ量補正手段は、画素単位の色ずれを補正する座標変換手段と、画素単位未満の色ずれを補正する階調補正手段とを有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 少なくともデータ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を形成する画像形成方法において、
    前記データ処理装置より供給される印刷データを解釈してビットマップ画像データに展開する画像展開ステップと、
    該画像展開ステップにより展開された前記画像データに対して、画像形成において生じる画像の色ずれ又は歪みを補正データにより補正する補正ステップと、
    該補正ステップにおいて使用した前記補正データを記憶する補正データ記憶ステップと、
    前記画像展開ステップにより展開された前記画像データ又は前記補正ステップにより補正された画像データを所定の形式で記憶装置に保存する画像データ保存ステップと、
    該画像データ保存ステップにより保存された前記画像データが、前記補正ステップにより補正されたときに使用した前記補正データと関連付けて前記記憶装置に保存して管理する補正データ管理ステップと、
    前記補正ステップにおいて使用する前記補正データの変更の必要性が生じた場合に、前記補正データ記憶ステップにより記憶されている前記補正データの内容を更新する補正データ更新ステップと、
    前記画像データ保存ステップにより前記記憶装置に保存されている前記画像データに対してユーザからの印刷指示があった場合に、前記補正データ管理ステップにより前記画像データに関連付けて管理されている前記補正データが、前記補正データ更新ステップにより更新された補正データと同じ内容かどうかを判断する判断ステップと、
    該判断ステップにより前記更新された補正データと異なると判断した場合に、前記画像データに関連付けて管理されている前記補正データと前記更新された補正データに従って再度補正する再補正ステップと
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  7. 前記補正データ更新ステップの後段に、前記判断ステップ及び前記再補正ステップに替えて、前記補正データ更新ステップにより最新の補正データが更新されたことに伴って、所定のタイミングで前記画像データ保存ステップにより前記記憶装置に保存されている前記画像データを該画像データに関連付けて管理されている前記補正データと前記最新の補正データに従って再度補正し直す再補正ステップを有することを特徴とする請求項6に記載の画像形成方法。
  8. 前記前記補正データ更新ステップの後段に、該補正データ更新ステップにより最新の補正データが更新されたことに伴って、所定のタイミングで前記画像データ保存ステップにより前記記憶装置に保存されている前記画像データを該画像データに関連付けて管理されている前記補正データと前記最新の補正データに従って再度補正し直す第1の再補正ステップを有することを特徴とする請求項6に記載の画像形成方法。
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