JP2007274856A - 水栓用発電機及び発電機付自動水栓装置 - Google Patents

水栓用発電機及び発電機付自動水栓装置 Download PDF

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Abstract

【課題】発電効率を損なうことなく耐圧性を確保した水栓用発電機及び発電機付自動水栓装置を提供すること。
【解決手段】内部が給水流路に連通され、給水が流れる方向に対して、軸方向を略平行にして設けられる筒体と、筒体の中心軸のまわりに回転可能に筒体の内部に設けられた動翼と、動翼と一体となって筒体の中心軸のまわりに回転可能に筒体の内部に設けられたマグネットと、筒体の管壁を間に挟んでマグネットに対向して筒体の外部に設けられたコイルと、を備え、筒体の管壁における、少なくともマグネットとコイルとの間に介在された部分は、樹脂材料からなり、コイルは、筒体の管壁の樹脂材料からなる部分と隣接している。
【選択図】図1

Description

本発明は、給水の流れを利用して発電する水栓用発電機及びこれを備えた自動水栓装置に関する。
従来より、蛇口の下に手を差し出すことによって、これをセンサが感知し、蛇口から水を自動的に吐水する自動水栓装置が知られている。また、そのような自動水栓装置の流路に小型発電機を配設し、この発電機で得られた電力を蓄電しておき、上述のセンサ等の回路の電力を補う装置も知られている。
例えば、特許文献1には、減圧弁によって減圧される前の一次圧がかかる配管部分に発電機を配設し、また配管側面に設置したコイルを樹脂製の防水カバーで覆ったものが開示されている。しかし、この場合、強度の弱い樹脂製の防水カバーに大きな圧力(一次圧)が加わるため、防水カバー、さらには装置全体の破損をまねく可能性がある。また、強度を向上させるため、防水カバーを厚くすると、マグネットとコイルとの間の距離が大きくなり、コイルを通過する磁束が弱まるので、発電量の低下をまねく。
特開2004−76637号公報
本発明は、発電効率を損なうことなく耐圧性を確保した水栓用発電機及び発電機付自動水栓装置を提供する。
本発明の一態様によれば、内部が給水流路に連通され、給水が流れる方向に対して、軸方向を略平行にして設けられる筒体と、前記筒体の中心軸のまわりに回転可能に前記筒体の内部に設けられた動翼と、前記動翼と一体となって前記筒体の中心軸のまわりに回転可能に前記筒体の内部に設けられたマグネットと、前記筒体の管壁を間に挟んで前記マグネットに対向して前記筒体の外部に設けられたコイルと、を備え、前記筒体の管壁における、少なくとも前記マグネットと前記コイルとの間に介在された部分は、樹脂材料からなり、前記コイルは、前記筒体の管壁の前記樹脂材料からなる部分と隣接していることを特徴とする水栓用発電機が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、給水の流入口と、給水の吐水口と、前記流入口から流入した給水を前記吐水口に導く給水流路と、前記給水流路を開閉する電磁弁と、内部が前記給水流路に連通され、給水が流れる方向に対して、軸方向を略平行にして設けられた筒体と、前記筒体の中心軸のまわりに回転可能に前記筒体の内部に設けられた動翼と、前記動翼と一体となって前記筒体の中心軸のまわりに回転可能に前記筒体の内部に設けられたマグネットと、前記筒体の管壁を間に挟んで前記マグネットに対向して前記筒体の外部に設けられたコイルと、を備え、前記筒体の管壁における、少なくとも前記マグネットと前記コイルとの間に介在された部分は、樹脂材料からなり、前記コイルは、前記筒体の管壁の前記樹脂材料からなる部分と隣接していることを特徴とする発電機付自動水栓装置が提供される。
本発明によれば、発電効率を損なうことなく耐圧性を確保した水栓用発電機及び発電機付自動水栓装置が提供される。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
図2は、本発明の第1の実施形態に係る発電機付自動水栓装置(以下、単に自動水栓装置とも称する)の設置態様を例示する模式図である。
図3は、同自動水栓装置の要部の部分断面図である。
本実施形態に係る自動水栓装置は、例えば洗面台2などに取り付けられる吐水金具3を備える。吐水金具3は、配管4を介して、水道水等の流入口5に接続されている。吐水金具3は、円筒状の本体3aと、この本体3aの径外方に延出して本体3aの上部に設けられた吐水部3bとを有する。吐水部3bの先端側には、吐水口6が形成され、さらにこの吐水口6の近傍にセンサ7が内蔵されている。
配管4および吐水金具3の内部には、流入口5から流入した給水を、吐水口6へと導く給水流路が形成されている。吐水金具3の本体3aの内部には、その給水流路を開閉する電磁弁8が内蔵され、さらに電磁弁8の下流側には、吐水量を一定に制限する定流量弁55が内蔵されている。また、水道元圧が使用圧よりも高すぎる場合に減圧するための減圧弁または調圧弁(図示省略)が、電磁弁8より上流側に内蔵されている。また、定流量弁55より下流の吐水部3bの内部には、発電機11が内蔵されている。また、本体3aには、発電機11で発電された電力を充電しておく充電器56と、センサ7の駆動と電磁弁8の開閉を制御する制御部57が設けられている。発電機11は、定流量弁55よりも下流側に配設されているため、水道元圧(一次圧)が、発電機11に直接作用しない。なお、定流量弁55、減圧弁、調圧弁は、必要に応じて適宜設けられる。
図1は、その発電機11の内部を表す模式図である。
発電機11は、カバー12(図3参照)の中に、主として、筒体13、静翼14、動翼15、マグネットM1、コイル16を備える。
筒体13は、その内部が給水流路に連通した状態で、吐水金具3の吐水部3bに内蔵され、筒体13の軸方向は、給水が流れる方向に対して略平行になるよう設置される。筒体13の内部には、給水が流れる方向の上流側から順に、静翼14、動翼15、軸受け17が設けられている。静翼14、動翼15および軸受け17の中心は、筒体13の軸中心に一致している。
静翼14は、円柱体の上面(上流側に位置する面)に、円錐体を一体に設けた形状を呈する。静翼14の周面には、径外方に突出した複数の突起状の固定翼部18が設けられている。固定翼部18は、静翼14の軸中心に対して右方向にねじれつつ、上流側から下流側に向けて傾斜している。静翼14は、筒体13に対して固定されている。
静翼14の下流側に、静翼14に対して離間して動翼15が設けられている。動翼15は、円柱状を呈し、その周面には、径外方に突出した複数の突起状の翼部19が設けられている。動翼15の翼部19は、静翼14の固定翼部18とは逆に、軸中心に対して左方向にねじれつつ、上流側から下流側に向けて傾斜している。動翼15は、筒体13に対して固定された軸受け17上に回転可能に支持されている。すなわち、動翼15は、筒体13の中心軸のまわりに回転可能となっている。
軸受け17は、筒体13の内壁部に固定されたリング部材21と、このリング部材21の中心に設けられた軸支持部22とが、径方向に延在する連結部材23によって結合されてなる。連結部材23間は、閉塞しておらず貫通しているため、筒体13内部の給水の流れを妨げない。
軸支持部22上には、軸部材24が回転可能に支持され、その軸部材24は動翼15の軸中心に固定されている。あるいは、軸部材24の一端部を軸支持部22に固定させ、軸部材24に対して動翼15を回転可能に嵌め合わせてもよい。
動翼15の周面を囲むように、動翼15の翼部19にリング状のマグネットM1が設けられている。マグネットM1は筒体13の内周面に接触しておらず、マグネットM1と筒体13の内周面との間には隙間が存在する。動翼15が回転すると、マグネットM1も動翼15と一体となって回転する。
筒体13の外周面における、マグネットM1に対向する部分には、コイル16が設けられている。コイル16は、図4、5に表される1対のヨーク25、26と、これらヨーク25、26が組み合わされて形成される環状の空間内に配設されたコイル配線部16aとを有する。
ヨーク25、26は、共に磁性体からなる。ヨーク25は、コイル配線部16aの一方の端面部に対向される環状プレート25aと、コイル配線部16aの周面部に対向される周面部25bとを有し、さらに環状プレート25aの内周縁部には、軸方向に突出した複数の極歯25cが設けられている。ヨーク26は、コイル配線部16aの他方の端面部に対向される環状プレート26aと、この環状プレート26aの内周縁部に、軸方向に突出して設けられた複数の極歯26bとを有する。ヨーク25の極歯25cは、周方向に沿って等間隔で設けられ、ヨーク26の極歯26bも周方向に沿って等間隔で設けられており、図4に表されるように、一方のヨークの極歯の間に、他方のヨークの極歯を位置させて、両ヨーク25、26の極歯25c、26bは、コイル配線部16aの内周面に対向する。
両ヨーク25、26の極歯25c、26bは、筒体13の外周面におけるマグネットM1に対向する部分に当接して設けられる。マグネットM1は、図6に表されるように、周方向にN極とS極とが交互に着磁されており、それぞれのヨーク25、26の極歯25c、26bは、筒体13の管壁を間に挟んで、マグネットM1のN極またはS極に対向する。さらに、コイル配線部16aは、極歯25c、26bおよび筒体13の管壁を間に挟んで、マグネットM1に対向する。
筒体13は、樹脂材料からなる。筒体13の樹脂材料としては、例えば、変性PPO(poly phenylene oxide)樹脂、PPS(poly phenylene sulfide)樹脂、塩化ビニル樹脂などを用いることが望ましいが、これらに限らず、その他の樹脂、例えば、シリコーン樹脂、FRP(fiber reinforced plastics)、ABS(acrylonitrile-butadiene-styrene)樹脂、アクリル樹脂、PC(polycarbonate)樹脂、スチレン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、PPO(poly phenylene oxide)樹脂を用いてもよい。
次に、本実施形態に係る水栓用発電機及びこれを備えた自動水栓装置の作用について説明する。
図16は、本実施形態に係る発電機付自動水栓装置において、給水の流れ(実線の矢印)と、電気の流れ(点線の矢印)とを表す模式図である。
使用者が、吐水口6の下に手をかざすと、これをセンサ7が感知して、制御部57が電磁弁8を開にする。これにより、発電機11の筒体13の内部に給水が供給され、筒体13の内部を流れた水は吐水口6から吐水される。使用者が、吐水口6の下から手を遠ざけると、電磁弁8が閉となり、自動で水が止まる。
筒体13内部に流れ込んだ流水は、静翼14の円錐体表面を流れて径外方に拡散され、静翼14の周面における固定翼部18間を流れて、軸中心に対して右方向に旋回するような旋回流となって、動翼15に向けて流れる。静翼14を流れた旋回流は、動翼15の周面に設けられた翼部19の上側の内壁面に当たって、動翼15とマグネットM1を回転させるとともに、翼部19間の周面を流れる。さらに、軸受け17を通過して、筒体13内部を抜け、吐水口6へと至る。
図1に図示される具体例では、静翼14によって形成された旋回流が、動翼15の翼部19の上側に流入し、右方向に旋回した流れなので、翼部19に右方向の力が作用し、動翼15は右回りに回転する。動翼15が回転すると、これに一体に設けられたマグネットM1も回転する。マグネットM1は、図6に表されるように、周方向に沿ってN極とS極が交互に並んで着磁されているため、筒体13の樹脂管壁13aを挟んでマグネットM1に対向しているヨーク25、26の極歯25c、26bの極性が変化していく。すなわち、ヨーク25がN極のときヨーク26がS極、ヨーク25がS極のときヨーク26がN極という状態が繰り返されることで、コイル配線部16aに対する鎖交磁束が変化し、コイル配線部16aに起電力が生じ、すなわち発電する。
発電機11が発電した電力は、充電器56へと充電された後、電磁弁8、センサ7、制御部57の駆動に使用される。
流水が回転体を回転させて、発電力を得るまでの過程においては、水力エネルギーから回転エネルギーへの変換、さらに回転エネルギーから発電力への変換が行われる。これらエネルギー変換の際には、図7に表すように、各々の変換過程においてエネルギーの損失が発生し、発電機効率を低下させる要因となる。特に、回転エネルギーから発電力への変換過程においては、マグネットの回転によって配管を通過する磁束が変化して配管に渦電流が発生することによるエネルギーの損失(渦電流損失)が問題となる。
この渦電流損失は、磁束が通過する部材の電気伝導度に比例する。そこで、本実施形態では、マグネットM1が対向する筒体管壁13aを樹脂材料から構成している。すなわち、マグネットM1の磁束が通過する部分を、一般的に配管に用いられるステンレスよりも電気伝導度が小さい樹脂材料から構成にすることにより、回転エネルギーから発電力への変換過程における渦電流損失を低減でき、発電性能(発電効率)を向上できる。
ただし、筒体13の内部は、例えば水道水などの流水が通過する流路であるので、筒体13の管壁をステンレスなどより強度に劣る樹脂材料にすると、耐圧確保のために、ある程度の厚さにする必要が生ずるが、その厚さを大きくすると、マグネットM1とコイル16との間の距離も広がり、磁力を確保できず、発電効率が低下する。
そこで、本実施形態では、マグネットM1とコイル16との間の距離の増大を抑えるためにマグネットM1に対向する樹脂管壁13aを他の部分よりも薄くしつつ、その薄くした部分13aを外側から環状に囲むようにコイル16を設置することで、薄くした部分13aの強度を補っている。これにより、マグネットM1が対向する樹脂管壁13aの厚さをあまり大きくすることなく、耐圧性を保ちつつ、発電効率を向上させることができる。
また、例えば、筒体13への給水の供給圧力が0.07(MPa)未満である場合には、マグネットM1に対向する樹脂管壁13aの厚さを、0.5mm以上2.0mm以下にすることで、耐圧性を確保しつつ、マグネットM1とコイル16との間の距離の増大を抑えて必要な発電性能を確保することができる。
また、流入口5の内径を20mm以下にすることで、本実施形態に係る自動水栓装置を、洗浄用途で利用するために屋内に設置できるようになり、また、流入口5の内径を5mm以上にすることで必要な洗浄水量を確保できるようになる。
以下、本発明の他の実施形態について説明する。なお、前述したものと同様の要素については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
[第2の実施形態]
図8は、本発明の第2の実施形態に係る水栓用発電機の模式断面図である。
本実施形態では、樹脂材料からなる筒体13の外周面を、金属材料からなる1対の補強板27、28で覆って補強している。各補強板27、28は、径外方に張り出したフランジ部27a、28aを有し、互いのフランジ部27a、28aどうしでコイル16を、軸方向に挟んでいる。
本実施形態では、筒体13を樹脂材料から構成することで、渦電流損失を抑えつつ、その樹脂製の筒体13を金属製の補強板27、28で外側から補強することで、耐圧性能を向上させることができる。また、補強板27、28は、コイル16を位置決めする機能も有する。
[第3の実施形態]
図9は、本発明の第3の実施形態に係る水栓用発電機の内部を表す模式図である。
図10は、同水栓用発電機の模式断面図である。
本実施形態においても、筒体13の内部に、給水が流れる方向の上流側から順に、静翼14、動翼15、軸受け17が、互いの軸中心を一致させて設けられている。
軸受け17のリング部材21は、筒体13の内周面に形成された段部29の上に固定されている。軸受け17の軸支持部22には、動翼15の軸中心に固定された軸部材24が回転可能に支持されている。軸部材24の先端部は、動翼15から突出して静翼14を支持している。軸部材24の先端部と静翼14とは、互いに固定されておらず、筒体13に対して固定された静翼14に対して軸部材24は回転可能になっている。
あるいは、図11に表されるように、軸部材24の両端部をそれぞれ軸支持部22と静翼14に固定させ、その軸部材24に対して回転可能に動翼15をはめ込む構成としてもよい。
筒体13は、径外方に張り出したフランジ部32を有し、このフランジ部32の内部に、動翼15の翼部19に固定された環状のマグネットM2が収容されている。フランジ部32の外部には、筒体13の軸方向にマグネットM2を挟むように、1対の環状のコイル16が設けられている。
それぞれのコイル16は、図12に表される円筒状のヨーク31と、このヨーク31の内部に配置されるコイル配線部(図示省略)とを有する。ヨーク31は、共に磁性体からなる2つのヨーク33、34からなる。ヨーク33は、コイル配線部の一方の端面部(マグネットM2に対向する面の反対面)に対向される環状プレート部33aと、コイル配線部の周面部に対向される周面部33bと、筒体13のフランジ部32を間に挟んでマグネットM2に対向される複数の極歯33cとを有する。複数の極歯33cは、径内方に突出して周面部33bに一体に設けられ、周方向に沿って等間隔で設けられている。ヨーク34は、径外方に突出し、ヨーク33の極歯33cの間に配置される複数の極歯34aを有するリング状を呈する。
マグネットM2の一方の端面側には、周方向に沿ってN極とS極とが交互に着磁されており、他方の端面側にも周方向に沿ってN極とS極とが交互に着磁されているが、両端面側それぞれの極性は軸方向にみて逆になるように着磁されている。
動翼15が回転すると、これに一体に設けられたマグネットM2も回転し、筒体13のフランジ部32を挟んでマグネットM2に対向しているヨーク33、34の極歯33c、34aの極性が変化していく。すなわち、ヨーク33がN極のときヨーク34がS極、ヨーク33がS極のときヨーク34がN極という状態が繰り返されることで、コイル配線部に対する鎖交磁束が変化し、コイル配線部に起電力が生じ、すなわち発電する。
筒体13は、フランジ部32も含めて樹脂材料からなる。その筒体13および筒体13の外部に配設されたコイル16を、金属材料からなるカバー12が覆って補強している。これにより、本実施形態においても、マグネットM2が対向する部分を樹脂材料から構成することによって渦電流損失を抑えつつ、金属製のカバー12でその樹脂部分を外側から補強することで、耐圧性能を確保している。耐圧確保のため樹脂製部分の厚さを厚くする必要がないので、マグネットM2とコイル16との間の距離の増大を抑えて、発電効率の低下も抑えることができる。また、筒体13のフランジ部32は、コイル16を位置決めする機能も有する。
また、本実施形態において、筒体13のすべてを樹脂材料から構成することに限らず、少なくともマグネットM2に対向するフランジ部32だけよい。
[第4の実施形態]
図13は、本発明の第4の実施形態に係る水栓用発電機の内部を表す模式図である。
図14は、同水栓用発電機の模式断面図である。
本実施形態では、筒体13の内部に、給水が流れる方向の上流側から順に、静翼14、動翼15、マグネットM3、および軸受け17が、互いの軸中心を一致させて設けられている。マグネットM3は、円筒状を呈し、動翼15に対して軸方向に離間して配設されている。
軸受け17のリング部材21は、筒体13の内周面に形成された段部29の上に固定されている。軸受け17の軸支持部22には、動翼15の軸中心に固定された軸部材24が回転可能に支持されている。軸部材24は、マグネットM3の中空部および動翼15を貫通して動翼15の上流側に突出し、静翼14に支持されている。軸部材24の先端部と静翼14とは、互いに固定されておらず、筒体13に対して固定された静翼14に対して軸部材24は回転可能になっている。
軸部材24には、径方向に延在する複数本の連結部材35を介して、マグネット装着部材36が固定されている。マグネット装着部材36は、リング状のプレート部37と、このプレート部37の中央孔の縁部に一体に設けられ上流側に延在する筒部38とを有する。マグネットM3は、その中空部を、マグネット装着部材36の筒部38の外周面に嵌合させてプレート部37上に固定されている。したがって、マグネットM3は、マグネット装着部材36および軸部材24を介して、動翼15に対して固定されており、動翼15が回転すると、マグネットM3は動翼15と一体となって回転する。マグネットM3の外周面は、筒体13の内周面に対して隙間をあけて対向しており、マグネットM3の回転は妨げられない。
あるいは、図15に表される他の具体例のように、軸部材24の両端部をそれぞれ軸支持部22と静翼14に固定させ、その軸部材24に対して回転可能に動翼15をはめ込む構成としてもよい。この具体例の場合、マグネット装着部材36の連結部材35は、軸部材24のまわりを回転可能に軸部材24に対して係合しており、さらに筒部38の上端が動翼15に固定されているので、動翼15が回転すると、マグネットM3はマグネット装着部材36と共に軸部材24のまわりに回転する。筒部38において動翼15とつながっている部分には開口38aが形成され、この開口38aを通って、動翼15を流れた流水がマグネットM3の中空部へと流れる。
筒体13の外周面における、マグネットM3に対向する部分には、マグネットM3の軸方向長さに合わせて、例えば2つのコイル16が設けられている。コイル16は、前述した第1の実施形態と同様、図4、5に表される1対のヨーク25、26と、これらヨーク25、26が組み合わされて形成される環状の空間内に配設されるコイル配線部16aとを有する。
両ヨーク25、26の極歯25c、26bは、筒体13の外周面におけるマグネットM3に対向する部分に当接して設けられる。マグネットM3は、周方向にN極とS極とが交互に着磁されており、それぞれの極歯25c、26bは、筒体13の管壁を間に挟んで、マグネットM3のN極またはS極に対向する。さらに、コイル配線部16aは、極歯25c、26bおよび筒体13の管壁を間に挟んで、マグネットM3に対向する。
筒体13において、マグネットM3と、コイル16との間の管壁部分3aは、樹脂材料からなる。マグネットM3に対向する筒体13の管壁3aを樹脂材料から構成することで、渦電流損失を抑えることができる。
さらに、樹脂管壁3aの外周面に環状にコイル16を設置することで、コイル16で肉厚の薄い樹脂管壁3aの強度を補っている。これにより、樹脂管壁3aの厚さを大きくすることなく、耐圧性を保ちつつ、発電効率を向上させることができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
本発明の水栓用発電機が用いられる水栓装置としては、例えば、キッチン用水栓装置、リビングダイニング用水栓装置、シャワー用水栓装置、トイレ用水栓装置、洗面所用水栓装置などが挙げられる。また、人体検知センサを用いた自動水栓装置に限らず、例えば、手動スイッチのオン/オフによるワンタッチ水栓装置、流量をカウントして止水する定量吐水水栓装置、設定時間を経過すると止水するタイマー水栓装置などにも適用できる。また、発電された電力を、例えば、吐水のライトアップ、電解機能水の吐水、流量表示(計量)、温度表示、音声ガイドなどに用いてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る水栓用発電機の内部を表す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る発電機付自動水栓装置の設置態様を例示する模式図である。 同自動水栓装置の要部の部分断面図である。 同実施形態において、ヨークおよびこの内部に収容されたコイルを表す斜視図である。 図4に表されるコイルおよびヨークの分解斜視図である。 同実施形態において、マグネットと、ヨークの極歯との配置関係を表す模式図である。 水力エネルギーから回転エネルギーへのエネルギー変換、および回転エネルギーから発電力へのエネルギー変換の各過程におけるエネルギー損失を例示する模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る水栓用発電機の内部を表す模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る水栓用発電機の内部を表す模式図である。 同第3の実施形態における第1の具体例に係る水栓用発電機の模式断面図である。 同第3の実施形態における第2の具体例に係る水栓用発電機の模式断面図である。 同第3の実施形態において、マグネットと、ヨークとの配置関係を表す模式図である。 本発明の第4の実施形態に係る水栓用発電機の内部を表す模式図である。 同第4の実施形態における第1の具体例に係る水栓用発電機の模式断面図である。 同第4の実施形態における第2の具体例に係る水栓用発電機の模式断面図である。 本発明の実施形態に係る発電機付自動水栓装置において、給水の流れ(実線の矢印)と、電気の流れ(点線の矢印)とを表す模式図である。
符号の説明
3…吐水金具、5…流入口、6…吐水口、7…センサ、8…電磁弁、11…発電機、12…カバー、13…筒体、14…静翼、15…動翼、16…コイル、16a…コイル配線部、18…固定翼部、19…翼部、25,26…ヨーク、25c,26b…極歯、27,28…補強板、33,34…ヨーク、33c,34a…極歯、M1〜M3…マグネット

Claims (6)

  1. 内部が給水流路に連通され、給水が流れる方向に対して、軸方向を略平行にして設けられる筒体と、
    前記筒体の中心軸のまわりに回転可能に前記筒体の内部に設けられた動翼と、
    前記動翼と一体となって前記筒体の中心軸のまわりに回転可能に前記筒体の内部に設けられたマグネットと、
    前記筒体の管壁を間に挟んで前記マグネットに対向して前記筒体の外部に設けられたコイルと、
    を備え、
    前記筒体の管壁における、少なくとも前記マグネットと前記コイルとの間に介在された部分は、樹脂材料からなり、
    前記コイルは、前記筒体の管壁の前記樹脂材料からなる部分と隣接していることを特徴とする水栓用発電機。
  2. 前記筒体の管壁の前記樹脂材料からなる部分のうちで厚みが最も薄い部分の厚さが、0.5mm以上2mm以下であることを特徴とする請求項1記載の水栓用発電機。
  3. 給水の流入口と、
    給水の吐水口と、
    前記流入口から流入した給水を前記吐水口に導く給水流路と、
    前記給水流路を開閉する電磁弁と、
    内部が前記給水流路に連通され、給水が流れる方向に対して、軸方向を略平行にして設けられた筒体と、
    前記筒体の中心軸のまわりに回転可能に前記筒体の内部に設けられた動翼と、
    前記動翼と一体となって前記筒体の中心軸のまわりに回転可能に前記筒体の内部に設けられたマグネットと、
    前記筒体の管壁を間に挟んで前記マグネットに対向して前記筒体の外部に設けられたコイルと、
    を備え、
    前記筒体の管壁における、少なくとも前記マグネットと前記コイルとの間に介在された部分は、樹脂材料からなり、
    前記コイルは、前記筒体の管壁の前記樹脂材料からなる部分と隣接していることを特徴とする発電機付自動水栓装置。
  4. 前記筒体の管壁の前記樹脂材料からなる部分のうちで厚みが最も薄い部分の厚さが、0.5mm以上2mm以下であることを特徴とする請求項3記載の発電機付自動水栓装置
  5. 前記流入口の内径が、5mm以上20mm以下であり、
    前記筒体への給水の供給圧力が、0.07MPa未満であることを特徴とする請求項3または4に記載の発電機付自動水栓装置。
  6. 前記電磁弁の下流に設けられた定流量弁をさらに備え、
    前記筒体は、前記定流量弁の下流に設けられていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載の発電機付自動水栓装置。

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JP2001262646A (ja) * 2000-03-22 2001-09-26 Toto Ltd 吐水装置
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