JP2007273791A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】貯留槽内の薬液の交換時におけるダウンタイムの発生が防止され、かつ基板に供給される薬液の温度を正確に一定に保つことができる基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
【解決手段】基板処理装置100は、薬液貯留タンクTA,TBを備える。薬液貯留タンクTA内の薬液の交換時には薬液貯留タンクTB内の薬液を用いて洗浄処理部5a〜5dにおける基板Wの薬液処理が行われ、薬液貯留タンクTB内の薬液の交換時には薬液貯留タンクTA内の薬液を用いて洗浄処理部5a〜5dにおける基板Wの薬液処理が行われる。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板に処理を施す基板処理装置および基板処理方法に関する。
従来より、半導体ウェハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示装置用ガラス基板、光ディスク用ガラス基板等の基板に種々の処理を行うために、基板処理装置が用いられている。
薬液を用いて基板の処理を行う基板処理装置には、一般的に、薬液を貯留するための貯留槽および薬液の温度を調整する温調機構が設けられている。基板に処理を行う際には、この貯留槽から温調機構を通して処理部に薬液が供給される。基板の処理に用いられた薬液は、廃棄または回収される。処理部から回収された処理液は再び貯留槽に戻され、基板の処理に再利用される。
しかしながら、薬液の再利用を長期にわたって繰り返し行うと、不純物の混入等により貯留槽内の薬液が劣化する。そのため、貯留槽内の薬液を定期的に交換する必要がある。その場合、基板の処理を一時的に中断するダウンタイムが発生する。それにより、スループットが低下する。
このようなダウンタイムの発生を防止するために、貯留槽を2つ設け、処理部への貯留槽の接続を交互に切り替えることが行われる。この場合、一方の貯留槽内の薬液を交換する期間中に、他方の貯留槽から処理部へ薬液を供給することにより、スループットの低下を防止することができる。
例えば、特許文献1には、処理液を貯留する第1予備槽、処理液を貯留する第2予備槽、第1温調機構および第2温調機構を備える基板処理装置が記載されている。
特開2002−75946号公報
上記特許文献1に記載の基板処理装置では、第1予備槽から第1温調機構を通して処理槽(処理部)に処理液が供給されている場合に、第2予備槽の処理液を交換することができる。逆に、第2予備槽から第2温調機構を通して処理槽に処理液が供給されている場合に、第2予備槽の処理液を交換することができる。
ここで、薬液を用いて基板の処理を行う基板処理装置においては、基板の処理精度のばらつきを防止するために、基板に供給する薬液の温度を一定に保つ必要がある。
しかしながら、上記のように、複数組の貯留槽および温調機構から選択的に薬液が供給される場合、個々の温調機構の特性のばらつきにより基板に供給される薬液の温度を正確に一定に保つことが困難である。そのため、基板の処理精度のばらつきを確実に防止することができない。
本発明の目的は、貯留槽内の薬液の交換時におけるダウンタイムの発生が防止され、かつ基板に供給される薬液の温度を正確に一定に保つことができる基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
(1)第1の発明に係る基板処理装置は、基板に処理液を用いた処理を行う処理部と、処理液を貯留するための第1の貯留槽と、処理液を貯留するための第2の貯留槽と、処理液の温度を調整する第1の温調手段と、処理液の温度を調整する第2の温調手段と、処理部、第1および第2の貯留槽ならびに第1、第2の温調手段の間での処理液の経路を形成する処理液経路形成手段とを備え、処理液経路形成手段は、第1の貯留槽の稼動時における処理部の処理時に、第1の貯留槽、第1の温調手段および処理部に処理液を循環させる第1の循環経路を形成し、第1の貯留槽の稼動時に、第2の貯留槽および第2の温調手段に処理液を循環させる第2の循環経路を形成し、第2の貯留槽の稼動時における処理部の処理時に、第2の貯留槽、第1の温調手段および処理部に処理液を循環させる第3の循環経路を形成し、第2の貯留槽の稼動時に、第1の貯留槽および第2の温調手段に処理液を循環させる第4の循環経路を形成するものである。
第1の発明に係る基板処理装置においては、処理部内で、基板に処理液を用いた処理が行われる。基板の処理に用いる処理液は、第1および第2の貯留槽に貯留される。また、第1および第2の温調手段により処理液の温度が調整される。
第1の貯留槽の稼動時における処理部の処理時には、処理液経路形成手段により、第1の貯留槽、第1の温調手段および処理部に処理液を循環させる第1の循環経路が形成される。また、第1の貯留槽の稼動時には、処理液経路形成手段により、第2の貯留槽および第2の温調手段に処理液を循環させる第2の循環経路が形成される。
第2の貯留槽の稼動時における処理部の処理時には、処理液経路形成手段により、第2の貯留槽、第1の温調手段および処理部に処理液を循環させる第3の循環経路が形成される。また、第2の貯留槽の稼動時には、処理液経路形成手段により、第1の貯留槽および第2の温調手段に処理液を循環させる第4の循環経路が形成される。
このように、第1の貯留槽の稼動時と第2の貯留槽の稼動時とで、処理液経路形成手段によりそれぞれ異なる循環経路が形成される。そのため、第1の貯留槽の稼動時には、第1の貯留槽内の処理液が処理部に供給され、第2の貯留槽内の処理液が処理部に供給されない。また、第2の貯留槽の稼動時には、第1の貯留槽内の処理液が処理部に供給されず、第2の貯留槽内の処理液が処理部に供給される。
この場合、第1の貯留槽の稼動時に第2の貯留槽内の処理液を交換し、第2の貯留槽の稼動時に第1の貯留槽内の処理液を交換することにより、処理液の交換時におけるダウンタイムの発生を防止することができる。それにより、スループットを向上させることができる。
また、第1の貯留槽の稼動時および第2の貯留槽の稼動時において、処理部で基板の処理に用いられる処理液が、共通の第1の温調手段により温度調整される。
この場合、温調手段の特性のばらつきによる温度差が生じないため、第1の貯留槽の稼動時と第2の貯留槽の稼動時とで、基板の処理に用いる処理液を正確に一定の温度に調整することができる。それにより、基板の処理精度のばらつきを確実に防止することができる。
また、第1の貯留槽の稼動時には第2の貯留槽内の処理液が第2の循環経路を通して循環され、第2の貯留槽の稼動時には第1の貯留内の処理液が第4の循環経路を通して循環される。
この場合、稼動していない貯留槽内の処理液が、第2の温調手段により温度調整される。そのため、第2の温調手段により調整される温度を、第1の温調手段により調整される温度と等しく設定することにより、稼動している貯留槽内の処理液の温度と稼動していない貯留槽内の処理液の温度とを等しくすることができる。
それにより、第1の貯留槽の稼動時の状態から第2の貯留槽の稼動時の状態、または第2の貯留槽の稼動時の状態から第1の貯留槽の稼動時の状態に移行した直後において、基板の処理に用いる処理液の温度を第1の温調手段により迅速かつ容易に所定の温度に調整することができる。
(2)処理液経路形成手段は、第1の貯留槽の稼動時における処理部の待機時に、第1の貯留槽および第1の温調手段に処理液を循環させる第5の循環経路を形成し、第2の貯留槽の稼動時における処理部の待機時に、第2の貯留槽および第1の温調手段に処理液を循環させる第6の循環経路を形成してもよい。
この場合、第1の貯留槽の稼動時における処理部の待機時に、第1の貯留槽内の処理液が第1の温調手段により所定の温度に維持される。また、第2の貯留槽の稼動時における処理部の待機時に、第2の貯留槽内の処理液が第1の温調手段により所定の温度に維持される。
それにより、所定の温度に調整された処理液を任意のタイミングで基板に供給することができる。
(3)処理液経路形成手段は、第1の貯留槽および第2の貯留槽のいずれか一方から選択的に第1の温調手段に処理液を導く第1の経路切替手段と、処理部から第1の貯留槽および第2の貯留槽のいずれか一方に選択的に処理液を戻す第2の経路切替手段と、第1の温調手段から第1の貯留槽および第2の貯留槽のいずれか一方に選択的に処理液を導く第3の経路切替手段と、第1の貯留槽および第2の貯留槽のいずれか一方から選択的に第2の温調手段に処理液を導く第4の経路切替手段と、第2の温調手段から第1の貯留槽および第2の貯留槽のいずれか一方に選択的に処理液を導く第5の経路切替手段と、第1、第2、第3、第4および第5の経路切替手段を制御する制御手段とを含み、制御手段は、第1の貯留槽の稼動時における処理部の処理時に、第1の循環経路が形成されるように第1および第2の経路切替手段を設定し、第1の貯留槽の稼動時における処理部の待機時に、第5の循環経路が形成されるように第3の経路切替手段を設定し、第1の貯留槽の稼動時に、第2の循環経路が形成されるように第4および第5の経路切替手段を設定し、第2の貯留槽の稼動時における処理部の処理時に、第3の循環経路が形成されるように第1および第2の経路切替手段を設定し、第2の貯留槽の稼動時における処理部の待機時に、第6の循環経路が形成されるように第3の経路切替手段を設定し、第2の貯留槽の稼動時に、第4の循環経路が形成されるように第4および第5の経路切替手段を設定してもよい。
この場合、第1の貯留槽の稼動時における処理部の処理時には、第1の循環経路が形成されるように第1および第2の経路切替手段が設定される。第1の貯留槽の稼動時における処理部の待機時には、第5の循環経路が形成されるように第3の経路切替手段が設定される。第1の貯留槽の稼動時には、第2の循環経路が形成されるように第4および第5の経路切替手段が設定される。
第2の貯留槽の稼動時における処理部の処理時には、第3の循環経路が形成されるように第1および第2の経路切替手段が設定される、第2の貯留槽の稼動時における処理部の待機時には、第6の循環経路が形成されるように第3の経路切替手段が設定される。第2の貯留槽の稼動時には、第4の循環経路が形成されるように第4および第5の経路切替手段が設定される。
このように第1、第2、第3、第4および第5の経路切替手段が制御手段により制御されることにより、第1の貯留槽の稼動時における処理部の処理時および待機時、ならびに第2の貯留槽の稼動時における処理部の処理時および稼動時において、それぞれ異なる循環経路が形成される。
そのため、第1の貯留槽の稼動時には、第1の貯留槽内の処理液が処理部に供給され、第2の貯留槽内の処理液が処理部に供給されない。また、第2の貯留槽の稼動時には、第1の貯留槽内の処理液が処理部に供給されず、第2の貯留槽内の処理液が処理部に供給される。
この場合、第1の貯留槽の稼動時に第2の貯留槽内の処理液を交換し、第2の貯留槽の稼動時に第1の貯留槽内の処理液を交換することにより、処理液の交換時におけるダウンタイムの発生が防止される。それにより、スループットが向上される。
また、第1の貯留槽の稼動時および第2の貯留槽の稼動時において、処理部で基板の処理に用いられる処理液が、共通の第1の温調手段により温度調整される。
この場合、第1の貯留槽の稼動時と第2の貯留槽の稼動時とで、処理部での基板の処理に用いる処理液を正確に一定の温度に調整することができる。したがって、基板の処理精度のばらつきを確実に防止することができる。
また、第1の貯留槽の稼動時には第2の貯留槽内の処理液が第2の循環経路を通して循環され、第2の貯留槽の稼動時には第1の貯留内の処理液が第4の循環経路を通して循環される。
この場合、稼動していない貯留槽内の処理液が、第2の温調手段により温度調整される。そのため、第2の温調手段により調整される温度を、第1の温調手段により調整される温度と等しく設定することにより、稼動している貯留槽内の処理液の温度と稼動していない貯留槽内の処理液の温度とを等しくすることができる。
それにより、第1の貯留槽の稼動時の状態から第2の貯留槽の稼動時の状態、または第2の貯留槽の稼動時の状態から第1の貯留槽の稼動時の状態に移行した直後において、基板の処理に用いる処理液の温度を第1の温調手段により迅速かつ容易に所定の温度に調整することができる。
また、第1の貯留槽の稼動時における処理部の待機時に、第1の貯留槽内の処理液が第1の温調手段により所定の温度に維持され、第2の貯留槽の稼動時における処理部の待機時に、第2の貯留槽内の処理液が第1の温調手段により所定の温度に維持される。
それにより、所定の温度に調整された処理液を任意のタイミングで基板に供給することができる。
(4)基板処理装置は、第1の貯留槽内の処理液の交換時期を検出する第1の検出器と、第2の貯留槽内の処理液の交換時期を検出する第2の検出器とをさらに備え、制御手段は、第1の検出器および第2の検出器からの検出結果に基づいて、第1、第2、第3、第4および第5の経路切替手段を制御してもよい。
この場合、第1および第2の検出器により検出された第1および第2の貯留槽内の処理液の交換時期に基づいて、第1、第2、第3、第4および第5の経路切替手段が制御される。それにより、第1の貯留槽の稼動時の状態から第2の貯留槽の稼動時の状態、または第2の貯留槽の稼動時の状態から第1の貯留槽の稼動時の状態への移行を自動的かつ円滑に行うことができる。
(5)第2の温調手段は、第1および第2の貯留槽に共通の温調器を含んでもよい。
この場合、第1の貯留槽の稼動時における第2の貯留槽内の処理液の温度、および第2の貯留槽の稼動時における第1の貯留槽内の処理液の温度が、正確に一定の温度に維持される。
したがって、第1の貯留槽の稼動時の状態から第2の貯留槽の稼動時、または第2の貯留槽の稼動時から第1の貯留槽の稼動時の状態に移行する際に、第1の貯留槽または第2の貯留槽から処理部に供給される処理液を正確に所定の温度に調整することがより容易となる。
(6)第2の温調手段は、第1の貯留槽に対応する第1の温調器と、第2の貯留槽に対応する第2の温調器とを含み、第2の循環経路は、第1の貯留槽の稼動時に、第2の貯留槽および第2の温調器に処理液を循環させ、第4の循環経路は、第2の貯留槽の稼動時に、第1の貯留槽および第1の温調器に処理液を循環させてもよい。
この場合、第1の貯留槽に対応する第1の温調器と第2の貯留槽に対応する第2の温調器とをそれぞれ独立して設けることにより、処理液供給系統の配置および設計の自由度が向上される。
(7)第2の発明に係る基板処理方法は、基板に処理液を用いた処理を行う処理部と、処理液を貯留するための第1および第2の貯留槽と、処理液の温度を調整する第1および第2の温調手段とを用いた基板処理方法であって、第1の貯留槽の稼動時における処理部の処理時に、第1の貯留槽、第1の温調手段および処理部に処理液を循環させる工程と、第1の貯留槽の稼動時に、第2の貯留槽および第2の温調手段に処理液を循環させる工程と、第2の貯留槽の稼動時における処理部の処理時に、第2の貯留槽、第1の温調手段および処理部に処理液を循環させる工程と、第2の貯留槽の稼動時に、第1の貯留槽および第2の温調手段に処理液を循環させる工程とを含むものである。
第2の発明に係る基板処理方法においては、第1の貯留槽の稼動時における処理部の処理時には、第1の貯留槽、第1の温調手段および処理部に処理液が循環される。第1の貯留槽の稼動時には、第2の貯留槽および第2の温調手段に処理液が循環される。
また、第2の貯留槽の稼動時における処理部の処理時には、第2の貯留槽、第1の温調手段および処理部に処理液が循環される。第2の貯留槽の稼動時には、第1の貯留槽および第2の温調手段に処理液が循環される。
このように、第1の貯留槽の稼動時には、第1の貯留槽内の処理液が処理部に供給され、第2の貯留槽内の処理液が処理部に供給されない。また、第2の貯留槽の稼動時には、第1の貯留槽内の処理液が処理部に供給されず、第2の貯留槽内の処理液が処理部に供給される。
この場合、第1の貯留槽の稼動時に第2の貯留槽内の処理液を交換し、第2の貯留槽の稼動時に第1の貯留槽内の処理液を交換することにより、処理液の交換時におけるダウンタイムの発生を防止することができる。それにより、スループットを向上させることができる。
また、第1の貯留槽の稼動時および第2の貯留槽の稼動時において、処理部で基板の処理に用いられる処理液が、共通の第1の温調手段により温度調整される。
この場合、温調手段の特性のばらつきによる温度差が生じないため、第1の貯留槽の稼動時と第2の貯留槽の稼動時とで、基板の処理に用いる処理液を正確に一定の温度に調整することができる。それにより、基板の処理精度のばらつきを確実に防止することができる。
また、第1の貯留槽の稼動時には第2の貯留槽内の処理液が第2の循環経路を通して循環され、第2の貯留槽の稼動時には第1の貯留内の処理液が第4の循環経路を通して循環される。
この場合、稼動していない貯留槽内の処理液が、第2の温調手段により温度調整される。そのため、第2の温調手段により調整される温度を、第1の温調手段により調整される温度と等しく設定することにより、稼動している貯留槽内の処理液の温度と稼動していない貯留槽内の処理液の温度とを等しくすることができる。
それにより、第1の貯留槽の稼動時の状態から第2の貯留槽の稼動時の状態、または第2の貯留槽の稼動時の状態から第1の貯留槽の稼動時の状態に移行した直後において、基板の処理に用いる処理液の温度を第1の温調手段により迅速かつ容易に所定の温度に調整することができる。
本発明によれば、処理液の交換時におけるダウンタイムの発生を防止することができるとともに、基板の処理に用いる処理液を正確に一定の温度に調整することができる。
以下、本発明の一実施の形態に係る基板処理方法および基板処理装置について図面を参照しつつ説明する。
以下の説明において、基板とは、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディスプレイパネル)用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等をいう。
また、薬液とは、例えばBHF(バッファードフッ酸)、DHF(希フッ酸)、フッ酸、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸、シュウ酸もしくはアンモニア等の水溶液、またはそれらの混合溶液をいう。
(1) 基板処理装置の構成
図1は本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。図1に示すように、基板処理装置100は、処理領域A,Bを有し、処理領域A,B間に搬送領域Cを有する。
処理領域Aには、制御部4、流体ボックス部2a,2bおよび洗浄処理部5a,5bが配置されている。
図1の流体ボックス部2a,2bは、それぞれ洗浄処理部5a,5bへの薬液およびリンス液の供給および洗浄処理部5a,5bからの廃液等に関する配管、継ぎ手、バルブ、流量計、レギュレータ、ポンプ、温度調節器、処理液貯留タンク等の流体関連機器を収納する。
洗浄処理部5a,5bでは、薬液による洗浄処理(以下、薬液処理と呼ぶ)およびリンス液による洗浄処理(以下、リンス処理と呼ぶ)が行われる。
処理領域Bには、流体ボックス部2c,2dおよび洗浄処理部5c,5dが配置されている。流体ボックス部2c,2dおよび洗浄処理部5c,5dの各々は、上記流体ボックス部2a,2bおよび洗浄処理部5a,5bと同様の構成を有し、洗浄処理部5c,5dは洗浄処理部5a,5bと同様の処理を行う。
以下、洗浄処理部5a,5b,5c,5dを処理ユニットと総称する。搬送領域Cには、基板搬送ロボットCRが設けられている。
処理領域A,Bの一端部側には、基板Wの搬入および搬出を行うインデクサIDが配置されており、インデクサロボットIRはインデクサIDの内部に設けられている。インデクサIDには、基板Wを収納するキャリア1が載置される。本実施の形態においては、キャリア1として、基板Wを密閉した状態で収納するFOUP(Front Opening Unified Pod)を用いているが、これに限定されるものではなく、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッド、OC(Open Cassette)等を用いてもよい。
インデクサIDのインデクサロボットIRは、矢印Uの方向に移動し、キャリア1から基板Wを取り出して基板搬送ロボットCRに渡し、逆に、一連の処理が施された基板Wを基板搬送ロボットCRから受け取ってキャリア1に戻す。
基板搬送ロボットCRは、インデクサロボットIRから渡された基板Wを指定された処理ユニットに搬送し、または、処理ユニットから受け取った基板Wを他の処理ユニットまたはインデクサロボットIRに搬送する。
本実施の形態においては、洗浄処理部5a〜5dのいずれかにおいて基板Wに薬液処理およびリンス処理が行われた後に、基板搬送ロボットCRにより基板Wが洗浄処理部5a〜5dから搬出され、インデクサロボットIRを介してキャリア1に搬入される。
制御部4は、CPU(中央演算処理装置)を含むコンピュータ等からなり、処理領域A,Bの各処理ユニットの動作、搬送領域Cの基板搬送ロボットCRの動作およびインデクサIDのインデクサロボットIRの動作を制御する。
また、基板処理装置100においては、処理領域A,Bの一端部側に隣接するように循環系ボックス部2Bが設けられている。循環系ボックス部2B内には2つの薬液タンクが設けられている。循環系ボックス部2Bの詳細は後述する。
(2) 洗浄処理部の構成
図2は本発明の一実施の形態に係る基板処理装置100の洗浄処理部5a〜5dの構成を説明するための図である。
図2の洗浄処理部5a〜5dは、薬液処理により基板Wに付着した有機物等の不純物を除去した後、リンス処理を行う。
図2に示すように、洗浄処理部5a〜5dは、基板Wを水平に保持するとともに基板Wの中心を通る鉛直な回転軸の周りで基板Wを回転させるためのスピンチャック21を備える。スピンチャック21は、チャック回転駆動機構36によって回転される回転軸25の上端に固定されている。
基板Wは、薬液処理およびリンス処理を行う場合に、スピンチャック21により水平に保持された状態で回転される。なお、図2に示すように、本実施の形態では、基板Wの周縁部を保持するスピンチャックが用いられる。
スピンチャック21の外方には、モータ60が設けられている。モータ60には、回動軸61が接続されている。また、回動軸61には、アーム62が水平方向に延びるように連結され、アーム62の先端に表面薬液ノズル50が設けられている。
モータ60により回動軸61が回転するとともにアーム62が回動し、表面薬液ノズル50がスピンチャック21により保持された基板Wの上方に移動する。
モータ60、回動軸61およびアーム62の内部を通るように処理用供給管104が設けられている。処理用供給管104は薬液分流機構300(後述の図3)に接続されている。
洗浄処理部5a〜5dの表面薬液ノズル50には、後述する薬液貯留タンクから薬液分流機構300(後述の図3)および処理用供給管104を通して薬液が供給される。それにより、基板Wの表面へ薬液を供給することができる。
また、スピンチャック21の外方には、モータ71が設けられている。モータ71には、回動軸72が接続されている。また、回動軸72には、アーム73が水平方向に延びるように連結され、アーム73の先端に表面リンスノズル70が設けられている。
モータ71により回動軸72が回転するとともにアーム73が回動し、表面リンスノズル70がスピンチャック21により保持された基板Wの上方に移動する。
モータ71、回動軸72およびアーム73の内部を通るようにリンス液供給管74が設けられている。リンス液供給管74は図示しないリンス液供給系に接続されている。
洗浄処理部5a〜5dの表面リンスノズル70には、リンス液供給系からリンス液供給管74を通してリンス液が供給される。それにより、基板Wの表面へリンス液を供給することができる。リンス液としては、例えば、純水が用いられる。また純水以外にも、温純水、イオン水、水素が溶存する還元水(電解還元水を含む。)、炭酸水、磁気水などの機能水、または希薄濃度(たとえば1ppm程度)のアンモニア水、アンモニア過水、塩酸などを用いることができる。
基板Wの表面へ薬液を供給する際には、表面薬液ノズル50は基板Wの上方に位置し、基板Wの表面へリンス液を供給する際には、表面薬液ノズル50は所定の位置に退避される。
また、基板Wの表面へリンス液を供給する際には、表面リンスノズル70は基板Wの上方に位置し、基板Wの表面へ薬液を供給する際には、表面リンスノズル70は所定の位置に退避される。
スピンチャック21の回転軸25は中空軸からなる。回転軸25の内部には、処理用供給管105およびリンス処理用供給管92が挿通されている。処理用供給管105は、その一端がスピンチャック21に保持された基板Wの裏面に近接する位置まで延びるとともに、他端が薬液分流機構300(後述の図3)に接続されている。リンス処理用供給管92は、その一端がスピンチャック21に保持された基板Wの裏面に近接する位置まで延びるとともに、他端が図示しないリンス液供給系に接続されている。
処理用供給管105およびリンス処理用供給管92の一端側の先端部には、基板Wの裏面中央に向けて薬液およびリンス液を吐出する裏面薬液ノズル81および裏面リンスノズル91が設けられている。
裏面薬液ノズル81から基板Wの裏面に薬液が吐出されることにより、基板Wの裏面が薬液処理される。また、裏面リンスノズル91から基板Wの裏面にリンス液が吐出されることにより、基板Wの裏面がリンス処理される。
スピンチャック21は、処理カップ23内に収容されている。処理カップ23の内側には、筒状の仕切壁33が設けられている。また、スピンチャック21の周囲を取り囲むように、基板Wのリンス処理に用いられたリンス液を回収して廃棄するための廃液空間31が形成されている。廃液空間31は、スピンチャック21の外周に沿うように環状にかつ溝状に形成されている。
さらに、廃液空間31を取り囲むように、処理カップ23と仕切壁33との間に基板Wの薬液処理に用いられた薬液を回収して基板処理装置100内で循環させるための回収液空間32が形成されている。回収液空間32は、廃液空間31の外周に沿うように環状かつ溝状に形成されている。
廃液空間31には、廃液処理装置(図示せず)へ処理液を導くための廃液管34が接続され、回収液空間32には、後述する薬液貯留槽TA,TB(図3)へ薬液を導くための回収管35が接続されている。
処理カップ23の上方には、基板Wからの薬液またはリンス液が外方へ飛散することを防止するためのスプラッシュガード24が設けられている。このスプラッシュガード24は、回転軸25に対して回転対称な形状からなっている。スプラッシュガード24の上端部の内面には、断面く字状の廃液案内溝41が環状に形成されている。
また、スプラッシュガード24の下端部の内面には、外側下方に傾斜する傾斜面からなる回収液案内部42が形成されている。回収液案内部42の上端付近には、処理カップ23の仕切壁33を受け入れるための仕切壁収納溝43が形成されている。
スプラッシュガード24は、ボールねじ機構等で構成されたガード昇降駆動機構37により支持されている。ガード昇降駆動機構は、スプラッシュガード24を、その上端部がスピンチャック21の上端部とほぼ同じまたはスピンチャック21の上端部よりも低い搬入搬出位置と、回収液案内部42がスピンチャック21に保持された基板Wの外周端面に対向する循環位置と、廃液案内溝41がスピンチャック21に保持された基板Wの外周端面に対向する廃液位置との間で上下動させる。
スピンチャック21上に基板Wが搬入される際、およびスピンチャック21上から基板Wが搬出される際には、スプラッシュガード24は搬入搬出位置に位置する。
スプラッシュガード24が循環位置にある場合には、基板Wから外方へ飛散した薬液が回収液案内部42により回収液空間32に導かれ、回収管35を通して後述の薬液貯留タンクTA,TB(図3)に送られる。
一方、スプラッシュガード24が廃液位置にある場合には、基板Wから外方へ飛散したリンス液が廃液案内溝41により廃液空間31に導かれ、廃液管34を通して廃棄される。
(3) 基板処理装置の配管系統
次に、基板処理装置100の配管系統について説明する。ここでは、薬液に関する配管系統について説明する。リンス液に関する配管系統については説明を省略する。
図3は、図1の基板処理装置100の薬液に関する配管系統を示す図である。図3に示すように、基板処理装置100は、薬液貯留タンクTA,TBを備える。薬液貯留タンクTA,TBには、基板の薬液処理に用いる薬液が貯留されている。なお、薬液貯留タンクTA,TBは、図1の循環系ボックス部2B内に設けられる。
また、薬液貯留タンクTAには、薬液貯留タンクTA内の薬液の濃度を検出する濃度センサSE1が取り付けられている。同様に、薬液貯留タンクTBには、薬液貯留タンクTB内の薬液の濃度を検出する濃度センサSE2が取り付けられている。濃度センサSE1,SE2の詳細は後述する。
薬液貯留タンクTAには、供給管101が接続されている。供給管101は、処理用供給管102および待機用配管103に分岐する。処理用供給管102には、バルブ90が介挿され、待機用配管103には、バルブ91が介挿されている。
薬液貯留タンクTBには、供給管111が接続されている。供給管111は、処理用供給管112および待機用配管113に分岐する。処理用供給管112には、バルブ92が介挿され、待機用配管113には、バルブ93が介挿されている。
処理用供給管102,112は、薬液分流機構300へと延びる処理用供給管110に接続されている。処理用供給管110には、温度調節器210、ポンプP1およびフィルタFが介挿されている。
薬液分流機構300には、洗浄処理部5a〜5dの各々の表面薬液ノズル50へ延びる処理用供給管104、および裏面薬液ノズル81へ延びる処理用供給管105が接続されている。各処理用供給管104にはバルブ191が介挿され、各処理用供給管105にはバルブ192が接続されている。
なお、実際には、洗浄処理部5a〜5dに対応する4組の処理用供給管104,105および4組のバルブ191,192が設けられるが、図3においては、説明を簡略にするために、1組の処理用供給管104,105および1組のバルブ191,192のみを示す。以下に説明する図面においても同様とする。
薬液分流機構300とバルブ191との間で処理用供給管104に配管77が接続されている。配管77は、配管76に接続されており、配管76は、薬液貯留タンクTAへ延びる配管76aと薬液貯留タンクTBへ延びる配管76bとに分岐する。配管77には、バルブ108が介挿され、配管76aにはバルブ94が介挿され、配管76bにはバルブ95が介挿されている。
また、薬液分流機構300とバルブ192との間で処理用供給管105に配管78が接続されている。配管78は、配管76に接続されている。配管78にはバルブ109が介挿されている。
一方、供給管101から延びる待機用配管103および供給管111から延びる待機用配管113は、待機用配管120の一端に接続されている。待機用配管120には、温度調節器220、ポンプP2およびフィルタFが介挿されている。
待機用配管120の他端は、薬液貯留タンクTAへ延びる待機用配管106および薬液貯留タンクTBへ延びる待機用配管107に分岐する。待機用配管106には、バルブ96が介挿され、待機用配管107には、バルブ97が介挿されている。
また、洗浄処理部5a〜5dの処理カップ23内の回収液空間32には、回収管35が接続されている。回収管35は、薬液貯留タンクTAへ延びる回収管35aおよび薬液貯留タンクTBへ延びる回収管35bに分岐する。回収管35aには、回収管35側から順に、バルブ98、フィルタF、ポンプP3およびフィルタFが介挿されている。回収管35bには、回収管35側から順に、バルブ99、フィルタF、ポンプP4およびフィルタFが介挿されている。
(4)薬液の循環経路
本実施の形態では、図1の制御部4により、薬液貯留タンクTA内の薬液の交換時には薬液貯留タンクTB内の薬液を用いて洗浄処理部5a〜5dにおける基板Wの薬液処理が行われ、薬液貯留タンクTB内の薬液の交換時には薬液貯留タンクTA内の薬液を用いて洗浄処理部5a〜5dにおける基板Wの薬液処理が行われるように、バルブ90〜99,108,109,191,192の開閉が制御される。それにより、薬液貯留タンクTA,TB内の薬液の交換時におけるダウンタイムの発生が防止され、スループットの低下が防止される。
以下、薬液貯留タンクTA内の薬液を用いて洗浄処理部5a〜5dにおける基板Wの薬液処理を行う場合(以下、TA稼動時と呼ぶ)、および薬液貯留タンクTB内の薬液を用いて洗浄処理部5a〜5dにおける基板Wの薬液処理を行う場合(以下、TB稼動時と呼ぶ)の薬液の循環経路について説明する。
図4には、TA稼動時およびTB稼動時のバルブ90〜99,108,109,191,192の開閉状態が示される。また、図5および図6には、TA稼動時の薬液の循環経路が概略的に示され、図7および図8には、TB稼動時の薬液の循環経路が概略的に示される。
(4−1)TA稼動時
まず、TA稼動時における薬液の循環経路について説明する。
図4に示すように、TA稼動時には、バルブ90,93,94,97,98が開かれ、バルブ91,92,95,96,99が閉じられる。バルブ108,109,191,192は、後述するように、基板Wの処理工程に応じてそれぞれ開閉が切り替えられる。
バルブ90〜99を上記のように設定した場合、図3に示すように、薬液貯留タンクTA内の薬液は、ポンプP1の動作により供給管101および処理用供給管102,110を介して温度調節器210およびフィルタFに導かれ、さらに薬液分流機構300を介して処理用供給管104,105に導かれる。これにより、薬液貯留タンクTA内の薬液が、温度調節器210により所定の温度に調整されるとともに、フィルタFにより浄化される。
ここで、バルブ108,192が閉じられるとともにバルブ109,191が開かれる場合には、薬液分流機構300から処理用供給管104に導かれた薬液が、洗浄処理部5a〜5dの表面薬液ノズル50に導かれる。また、薬液分流機構300から処理用供給管105に導かれた薬液が、配管78,76,76aを介して薬液貯留タンクTAに戻される。
これにより、表面薬液ノズル50から基板Wの表面に薬液が供給され、基板Wの表面の薬液処理が行われる。
また、バルブ109,191が閉じられるとともにバルブ108,192が開かれる場合には、薬液分流機構300から処理用供給管104に導かれた薬液が、配管77,76,76aを介して薬液貯留タンクTAに戻される。また、薬液分流機構300から処理用供給管105に導かれた薬液が、洗浄処理部5a〜5dの裏面薬液ノズル81に導かれる。
これにより、裏面薬液ノズル81から基板Wの裏面に薬液が供給され、基板Wの裏面の薬液処理が行われる。
また、バルブ108,109が閉じられるとともにバルブ191,192が開かれる場合には、薬液が、薬液分流機構300から処理用供給管104,105を介して洗浄処理部5a〜5dの表面薬液ノズル50および裏面薬液ノズル81に導かれる。
これにより、表面薬液ノズル50および裏面薬液ノズル81から基板Wの表面および裏面に薬液が供給され、基板Wの表面および裏面の薬液処理が行われる。
洗浄処理部5a〜5dにおいて基板Wの表面または裏面に供給された薬液は、ポンプP3の動作により、回収管35および回収管35aを介して薬液貯留タンクTAに戻される。
上記のように、洗浄処理部5a〜5dにおいて基板Wの表面および裏面の少なくとも一方の薬液処理が行われる期間中に、薬液貯留タンクTAから温度調節器210およびフィルタFに導かれ、その後薬液貯留タンクTAに戻される薬液の循環経路を、以下、循環経路R1と呼ぶ(図5(a)、図5(b)および図6(a)参照)。
バルブ108,109が開かれるとともにバルブ191,192が閉じられる場合には、薬液が、処理用供給管104,105から配管77,78,76,76aに導かれ、薬液貯留タンクTAに戻される。
上記のように、洗浄処理部5a〜5dにおいて基板Wの表面および裏面のどちらの薬液処理も行われない期間中に、薬液貯留タンクTAから温度調節器210およびフィルタFに導かれ、その後薬液貯留タンクTAに戻される薬液の循環経路を、以下、循環経路R2と呼ぶ(図6(b)参照)。
表面薬液ノズル50および裏面薬液ノズル81から基板Wに薬液が供給されない期間は、薬液は循環経路R2を循環する。そして、表面薬液ノズル50および裏面薬液ノズル81の少なくとも一方から基板Wに薬液が供給される際には、薬液が循環経路R1を循環するように各バルブが切り換えられる。これにより、基板Wに薬液が供給されない期間中は薬液は温度調節器210で常に温調されており、基板Wに薬液を供給する際には所定の温度に温調された薬液がすぐに基板Wに供給される。
なお、表面薬液ノズル50および裏面薬液ノズル81のいずれか一方から基板Wに薬液が供給される場合であっても、基板Wに薬液を供給しないノズルの方の経路は、温度調節器210およびフィルタFを介して薬液貯留タンクTAに戻される。これにより、表面薬液ノズル50および裏面薬液ノズル81の両方から薬液を供給する場合と、表面薬液ノズル50および裏面薬液ノズル81のいずれか一方から薬液を供給する場合とで、ポンプP1の流量を一定にすることができる。
一方、薬液貯留タンクTB内の薬液は、ポンプP2の動作により供給管111および待機用配管113,120を介して温度調節器220およびフィルタFに導かれる。これにより、薬液貯留タンクTB内の薬液が、温度調節器220により所定の温度に調整されるとともに、フィルタFにより浄化される。なお、温度調節器220により調整される温度は、温度調節器210により調整される温度とほぼ等しくなるように設定されている。
その後、薬液は待機用配管120,107を通して薬液貯留タンクTBに戻される。
上記のように、薬液貯留タンクTBから温度調節器220およびフィルタFに導かれ、薬液貯留タンクTBに戻される薬液の循環経路を、以下、循環経路R3と呼ぶ(図5(a)、図5(b)、図6(a)および図6(b)参照)。
このように、TA稼動時においては、薬液貯留タンクTA内の薬液が循環経路R1または循環経路R2を通して循環され、薬液貯留タンクTB内の薬液が循環経路R3を通して循環される。
(4−1)TB稼動時
次に、TB稼動時における薬液の循環経路について説明する。
図4に示すように、TB稼動時には、バルブ91,92,95,96,99が開かれ、バルブ90,93,94,97,98が閉じられる。バルブ108,109,191,192は、後述するように、基板Wの処理工程に応じてそれぞれ開閉が切り替えられる。
バルブ90〜99を上記のように設定した場合、図3に示すように、薬液貯留タンクTA内の薬液は、ポンプP2の動作により供給管101および待機用配管103,120を介して温度調節器220およびフィルタFに導かれる。これにより、薬液貯留タンクTA内の薬液が、温度調節器220により所定の温度に調整されるとともに、フィルタFにより浄化される。
その後、薬液は待機用配管120,106を通して薬液貯留タンクTAに戻される。
上記のように、薬液貯留タンクTAから温度調節器220およびフィルタFに導かれ、薬液貯留タンクTAに戻される薬液の循環経路を、以下、循環経路R4と呼ぶ(図7(a)、図7(b)、図8(a)および図8(b)参照)。
一方、薬液貯留タンクTB内の薬液は、ポンプP1の動作により供給管111、処理用供給管112,110を介して温度調節器210およびフィルタFに導かれ、さらに薬液分流機構300を介して処理用供給管104,105に導かれる。これにより、薬液貯留タンクTB内の薬液が、温度調節器210により所定の温度に調整されるとともに、フィルタFにより浄化される。
ここで、バルブ108,192が閉じられるとともにバルブ109,191が開かれる場合には、薬液分流機構300から処理用供給管104に導かれた薬液が、洗浄処理部5a〜5dの表面薬液ノズル50に導かれる。また、薬液分流機構300から処理用供給管105に導かれた薬液が、配管78,配管76,76bを介して薬液貯留タンクTBに戻される。
これにより、表面薬液ノズル50から基板Wの表面に薬液が供給され、基板Wの表面の薬液処理が行われる。
また、バルブ109,191が閉じられるとともにバルブ108,192が開かれる場合には、薬液分流機構300から処理用供給管104に導かれた薬液が、配管77,76,76aを介して薬液貯留タンクTBに戻される。また、薬液分流機構300から処理用供給管105に導かれた薬液が、洗浄処理部5a〜5dの裏面薬液ノズル81に導かれる。
これにより、裏面薬液ノズル81から基板Wの裏面に薬液が供給され、基板Wの裏面の薬液処理が行われる。
また、バルブ108,109が閉じられるとともにバルブ191,192が開かれる場合には、薬液が、薬液分流機構300から処理用供給管104,105を介して洗浄処理部5a〜5dの表面薬液ノズル50および裏面薬液ノズル81に導かれる。
これにより、表面薬液ノズル50および裏面薬液ノズル81から基板Wの表面および裏面に薬液が供給され、基板Wの表面および裏面の薬液処理が行われる。
洗浄処理部5a〜5dにおいて基板Wの表面または裏面に供給された薬液は、ポンプP4の動作により、回収管35および回収管35bを介して薬液貯留タンクTBに戻される。
上記のように、洗浄処理部5a〜5dにおいて基板Wの表面および裏面の少なくとも一方の薬液処理が行われる期間中に、薬液貯留タンクTBから温度調節器210およびフィルタFに導かれ、その後薬液貯留タンクTBに戻される薬液の循環経路を、以下、循環経路R5と呼ぶ(図7(a)、図7(b)および図8(a)参照)。
バルブ108,109が開かれるとともにバルブ191,192が閉じられる場合には、薬液が、処理用供給管104,105から配管77,78,76,76bに導かれ、薬液貯留タンクTBに戻される。
上記のように、洗浄処理部5a〜5dにおいて基板Wの表面および裏面のどちらの薬液処理も行われない期間中に、薬液貯留タンクTBから温度調節器210およびフィルタFに導かれ、その後薬液貯留タンクTBに戻される薬液の循環経路を、以下、循環経路R6と呼ぶ(図8(b)参照)。
表面薬液ノズル50および裏面薬液ノズル81から基板Wに薬液が供給されない期間は、薬液は循環経路R6を循環する。そして、表面薬液ノズル50および裏面薬液ノズル81の少なくとも一方から基板Wに薬液が供給される際には、薬液が循環経路R5を循環するように各バルブが切り換えられる。これにより、基板Wに薬液が供給されない期間中は薬液は温度調節器210で常に温調されており、基板Wに薬液を供給する際には所定の温度に温調された薬液がすぐに基板Wに供給される。
なお、表面薬液ノズル50および裏面薬液ノズル81のいずれか一方から基板Wに薬液が供給される場合であっても、基板Wに薬液を供給しないノズルの方の経路は、温度調節器210およびフィルタFを介して薬液貯留タンクTBに戻される。これにより、表面薬液ノズル50および裏面薬液ノズル81の両方から薬液を供給する場合と、表面薬液ノズル50および裏面薬液ノズル81のいずれか一方から薬液を供給する場合とで、ポンプP1の流量を一定にすることができる。
このように、TB稼動時においては、薬液貯留タンクTA内の薬液が循環経路R4を通して循環され、薬液貯留タンクTB内の薬液が循環経路R5または循環経路R6を通して循環される。
(5)制御系
上記のように、本実施の形態では、図1の制御部4によりバルブ90〜99,108,109,191,192が制御される。以下、制御部4の制御動作について説明する。
図9は、基板処理装置100の制御系を説明するためのブロック図である。
図9に示すように、濃度センサSE1は、薬液貯留タンクTA(図3)内の薬液の濃度を検出し、その検出結果を濃度信号L1として制御部4に与える。濃度センサSE2は、薬液貯留タンクTB(図3)内の薬液の濃度を検出し、その検出結果を濃度信号L2として制御部4に与える。
制御部4は、濃度信号L1,L2に基づいて薬液貯留タンクTA,TB内の薬液が劣化しているか否かを判定するとともに、バルブ信号V1によりバルブ90〜99,108,109,191,192の開閉を制御する。
さらに、制御部4は、警告機構200に警告信号CIを与え、オペレータに対する警告を行う。警告機構200は、例えば、警告ブザーまたは警告ランプ等を含む。
ここで、制御部4によるバルブ制御処理について説明する。図10は、制御部4によるバルブ制御処理の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、制御部4は、バルブ90〜99,108,109,191,192を初期状態に設定する(ステップS1)。ここでは、初期状態として、TA稼動時の状態(図4)に設定する。
続いて、制御部4は、濃度センサSE1から与えられる濃度信号L1に基づいて、薬液貯留タンクTA内の薬液の濃度(以下、薬液濃度aと呼ぶ)が予め設定された規定値の範囲内にあるか否かを判定する(ステップS2)。
薬液濃度aが規定値の範囲内にある場合、薬液貯留タンクTA内の薬液は劣化しておらず、交換の必要がないとみなされる。この場合、制御部4はステップS2の判定を繰り返す。
薬液濃度aが規定値の範囲内にない場合、薬液貯留タンクTA内の薬液は劣化しており、交換の必要があるとみなされる。この場合、制御部4はバルブ90〜99,108,109,191,192をTB稼動時の状態(図4)に切り替える(ステップS3)。
続いて、制御部4は、警告機構200を動作させることによりオペレータに対する警告を行う(ステップS4)。オペレータは、警告に従って薬液貯留タンクTA内の薬液を交換する。なお、警告機構200の動作とは、例えば警告ブザーの発令または警告ランプの点灯等をいう。
続いて、制御部4は、濃度センサSE2から与えられる濃度信号L2に基づいて、薬液貯留タンクTB内の薬液の濃度(以下、薬液濃度bと呼ぶ)が予め設定された規定値の範囲内にあるか否かを判定する(ステップS5)。
薬液濃度bが規定値の範囲内にある場合、薬液貯留タンクTB内の薬液は劣化しておらず、交換の必要がないとみなされる。この場合、制御部4はステップS5の判定を繰り返す。
薬液濃度bが規定値の範囲内にない場合、薬液貯留タンクTB内の薬液は劣化しており、交換の必要があるとみなされる。この場合、制御部4はバルブ90〜99,108,109,191,192をTA稼動時の状態に切り替える(ステップS6)。
続いて、制御部4は、警告機構200を動作させることによりオペレータに対する警告を行う(ステップS6)。オペレータは、警告に従って、薬液貯留タンクTB内の薬液を交換する。その後、制御部4は、ステップS2〜ステップS7の処理を繰り返す。
このように、薬液貯留タンクTA,TB内の薬液が劣化し、交換する必要が生じた際に、バルブ90〜99,108,109,191,192が切り替えられる。それにより、薬液貯留タンクTA内の薬液の交換時には薬液貯留タンクTB内の薬液を用いて洗浄処理部5a〜5dにおける基板Wの薬液処理が行われ、薬液貯留タンクTB内の薬液の交換時には薬液貯留タンクTA内の薬液を用いて洗浄処理部5a〜5dにおける基板Wの薬液処理が行われる。
(6)本実施の形態の効果
本実施の形態では、薬液貯留タンクTA内の薬液の交換時には薬液貯留タンクTB内の薬液を用いて洗浄処理部5a〜5dにおける基板Wの薬液処理が行われ、薬液貯留タンクTB内の薬液の交換時には薬液貯留タンクTA内の薬液を用いて洗浄処理部5a〜5dにおける基板Wの薬液処理が行われる。
それにより、薬液貯留タンクTA,TB内の薬液の交換時におけるダウンタイムの発生が防止され、スループットの低下が防止される。
また、薬液貯留タンクTA内の薬液を用いて基板Wの薬液処理を行う際、および薬液貯留タンクTB内の薬液を用いて基板Wの薬液処理を行う際において、ともに共通の温度調節器210により温度調整された薬液が基板Wに供給される。
この場合、温度調節器の機差(特性のばらつき)による温度差が生じないため、薬液貯留タンクTAから基板Wに供給される薬液と、薬液貯留タンクTBから基板Wに供給される薬液とを正確に一定の温度に調整することができる。それにより、基板の処理精度のばらつきを確実に防止することができる。
また、本実施の形態では、TA稼動時において薬液貯留タンクTBの薬液が循環経路R3を通して循環され、TB稼動時において薬液貯留タンクTA内の薬液が循環経路R4を通して循環される。すなわち、薬液貯留タンクTA,TB内の薬液のうち、基板Wの薬液処理に使用していない薬液貯留タンクの薬液が温度調節器220に導かれ、温度調整される。
ここで、温度調節器220により調整される温度は、温度調節器210により調整される温度とはほぼ等しく設定されている。そのため、TA稼動時の状態からTB稼動時の状態、またはTB稼動時の状態からTA稼動時の状態に切り替えられた直後において、薬液貯留タンクTAまたは薬液貯留タンクTBから基板Wに供給される薬液の温度を温度調節器210により迅速かつ容易に所定の温度に調整することができる。
また、循環経路R3および循環経路R4において、共通の温度調節器220により薬液の温度が調整されるので、温度調節器の機差による温度差が生じない。それにより、TA稼動時における薬液貯留タンクTB内の薬液の温度、およびTB稼動時における薬液貯留タンクTA内の薬液の温度が一定の温度に維持される。
したがって、TA稼動時の状態からTB稼動時の状態、またはTB稼動時の状態からTA稼動時の状態に切り替えられたときに、薬液貯留タンクTAおよび薬液貯留タンクTBから基板Wに供給される薬液を正確に所定の温度に調整することがより容易となる。
また、本実施の形態では、TA稼動時において基板Wに薬液を供給しない期間に、薬液貯留タンクTA内の薬液が循環経路R2を通して循環される。また、TB稼動時において基板Wに薬液を供給しない期間に、薬液貯留タンクTB内の薬液が循環経路R6を通して循環される。
この場合、薬液貯留タンクTA,TB内の薬液が温度調節器210により常時所定の温度に維持される。それにより、所定の温度に調整された薬液を任意のタイミングで基板Wに供給することができる。
(7)他の実施の形態
(7−1)
基板処理装置100は、以下に示す構成を有してもよい。図11は、基板処理装置100の他の構成例を説明するための図である。図11の基板処理装置100について、上記実施の形態と異なる点を説明する。
図11に示すように、薬液供給タンクTAに接続された供給管101は、処理用供給管102および待機用配管103aに分岐する。処理用供給管102は、上記実施の形態と同様に、処理用供給管110に接続される。
待機用配管103aは、薬液供給タンクTAに延びる。待機用配管103aには、バルブ91a、温度調節器220a、ポンプP2aおよびフィルタFが介挿されている。
また、薬液供給タンクTBに接続された供給管111は、処理用供給管112および待機用配管113aに分岐する。処理用供給管112は、上記実施の形態と同様に、処理用供給管110に接続される。
待機用配管113aは、薬液供給タンクTBに延びる。待機用配管113aには、バルブ93a、温度調節器220bおよびポンプP2bおよびフィルタFが介挿されている。
TA稼動時においては、バルブ91aが閉じられるとともにバルブ93aが開かれる。また、バルブ90,92,94,95,98,99,108,109,191,192は上記実施の形態のTA稼動時と同様に設定される(図4参照)。
この場合、薬液貯留タンクTB内の薬液が、供給管111および待機用配管113aを通して温度調節器220bおよびフィルタFに導かれる。これにより、薬液貯留タンクTB内の薬液が、温度調節器220bにより所定の温度に調整されるとともに、フィルタFにより浄化される。その後、薬液は待機用配管113aを通して薬液貯留タンクTBに戻される。
また、TA稼動時において、薬液貯留タンクTA内の薬液は、上記実施の形態と同様に、循環経路R1または循環経路R2を通して循環される(図5参照)。
TB稼動時においては、バルブ91aが開かれるとともにバルブ93aが閉じられる。また、バルブ90,92,94,95,98,99,108,109,191,192は上記実施の形態のTB稼動時と同様に設定される(図4参照)。
この場合、薬液貯留タンクTA内の薬液が、供給管101および待機用配管103aを通して温度調節器220aおよびフィルタFに導かれる。これにより、薬液貯留タンクTA内の薬液が、温度調節器220aにより所定の温度に調整されるとともに、フィルタFにより浄化される。その後、薬液は待機用配管103aを通して薬液貯留タンクTAに戻される。
また、TB稼動時において、薬液貯留タンクTB内の薬液は、上記実施の形態と同様に、循環経路R5または循環経路R6を通して循環される(図6参照)。
このように、図11の基板処理装置100では、TA稼動時に薬液貯留タンクTBの薬液が温度調節器220bにより温度調整され、TB稼動時において薬液貯留タンクTA内の薬液が温度調節器220aにより温度調整される。
なお、温度調節器220a,220bにより調整される温度は、温度調節器210により調整される温度とはほぼ等しく設定されている。
それにより、TA稼動時の状態からTB稼動時の状態、またはTB稼動時の状態からTA稼動時の状態に切り替えられた直後において、薬液貯留タンクTAまたは薬液貯留タンクTBから基板Wに供給される薬液の温度を温度調節器210により迅速かつ容易に所定の温度に調整することができる。
また、薬液貯留タンクTA内の薬液の温度を調整する温度調節器220aと薬液貯留タンクTB内の薬液の温度を調整する温度調節器220bとを別個に設けることにより、共通の温度調節器を設ける場合に比べて、配管系統の構成が簡略化される。それにより、基板処理装置100の設計の自由度が向上される。
また、図11の基板処理装置100においても、上記実施の形態の基板処理装置100と同様に、薬液貯留タンクTA内の薬液を用いて基板Wの薬液処理を行う際、および薬液貯留タンクTB内の薬液を用いて基板Wの薬液処理を行う際において、ともに共通の温度調節器210により温度調整された薬液が基板Wに供給される。
(7−2)
上記実施の形態では、薬液貯留タンクTA,TB内の薬液の濃度が予め設定された規定値の範囲から逸脱した際に、制御部4により各バルブの状態が切り替えられるが、本発明はこれに限らない。例えば、交換直後の薬液貯留タンクTA,TB内の薬液が不純物の混入等により劣化するまでの所要時間が予め算出され、その所要時間が経過する毎に制御部4により各バルブの状態が切り替えられてもよい。
(7−3)
上記実施の形態では、オペレータが薬液貯留タンクTA,TB内の薬液の交換を行うが、自動的に薬液貯留タンクTA,TB内の薬液の交換を行ってもよい。
この場合、例えば基板処理装置100の外部に薬液供給装置および薬液廃液装置を設ける。薬液供給装置は、制御部4からの指令により薬液貯留タンクTA,TBへ薬液を供給する。また、薬液廃液装置は、制御部4からの指令により薬液貯留タンクTA,TB内の薬液を廃棄する。それにより、薬液貯留タンクTA,TB内の薬液の交換を行うことができる。
(8)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、洗浄処理部5a〜5dが処理部に相当し、薬液貯留タンクTAが第1の貯留槽に相当し、薬液貯留タンクTBが第2の貯留槽に相当し、温度調節器210が第1の温調手段に相当し、温度調節器220が第2の温調手段に相当する。
また、供給管101,111、処理用供給管102,104,105,110,112、配管76,76a,76b、回収管35,35a,35b、待機用配管103,106,107,113,120、およびバルブ90〜99,108,109,191,192が処理液経路形成手段に相当し、循環経路R1が第1の循環経路に相当し、循環経路R3が第2の循環経路に相当し、循環経路R5が第3の循環経路に相当し、循環経路R4が第4の循環経路に相当し、循環経路R2が第5の循環経路に相当し、循環経路R6が第6の循環経路に相当し、バルブ90,92が第1の経路切替手段に相当し、バルブ98,99が第2の経路切替手段に相当し、バルブ94,95が第3の経路切替手段に相当し、バルブ91,93が第4の経路切替手段に相当し、バルブ96,97が第5の経路切替手段に相当する。
また、制御部4が制御手段に相当し、濃度センサSE1が第1の検出器に相当し、濃度センサSE2が第2の検出器に相当し、温度調節器220aが第1の温調器に相当し、温度調節器220bが第2の温調器に相当する。
本発明に係る基板処理装置および基板処理方法は、半導体ウェハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示装置用ガラス基板、光ディスク用ガラス基板等の基板製造等のために利用可能である。
本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。 本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の洗浄処理部の構成を説明するための図である。 図1の基板処理装置の薬液に関する配管系統を示す図である。 TA稼動時およびTB稼動時のバルブの開閉状態を示す図である。 TA稼動時の薬液の循環経路を概略的に示す図である。 TA稼動時の薬液の循環経路を概略的に示す図である。 TB稼動時の薬液の循環経路を概略的に示す図である。 TB稼動時の薬液の循環経路を概略的に示す図である。 基板処理装置の制御系を説明するためのブロック図である。 制御部によるバルブ制御処理の一例を示すフローチャートである。 基板処理装置の他の構成例を説明するための図である。
符号の説明
4 制御部
5a〜5d 洗浄処理部
35,35a,35b 回収管
50 表面薬液ノズル
76,76a,76b,77,78 配管
81 裏面薬液ノズル
90〜99,108,109,191,192 バルブ
100 基板処理装置
101,111 供給管
102,104,105,110,112 処理用供給管
103,106,107,113,120 待機用配管
210,220 温度調節器
R1,R2,R3,R4,R5,T6 循環経路
SE1,SE2 濃度センサ
TA,TB 薬液貯留タンク

Claims (7)

  1. 基板に処理液を用いた処理を行う処理部と、
    処理液を貯留するための第1の貯留槽と、
    処理液を貯留するための第2の貯留槽と、
    処理液の温度を調整する第1の温調手段と、
    処理液の温度を調整する第2の温調手段と、
    前記処理部、前記第1および第2の貯留槽ならびに前記第1、第2の温調手段の間での処理液の経路を形成する処理液経路形成手段とを備え、
    前記処理液経路形成手段は、
    前記第1の貯留槽の稼動時における前記処理部の処理時に、前記第1の貯留槽、前記第1の温調手段および前記処理部に処理液を循環させる第1の循環経路を形成し、前記第1の貯留槽の稼動時に、前記第2の貯留槽および前記第2の温調手段に処理液を循環させる第2の循環経路を形成し、
    前記第2の貯留槽の稼動時における前記処理部の処理時に、前記第2の貯留槽、前記第1の温調手段および前記処理部に処理液を循環させる第3の循環経路を形成し、前記第2の貯留槽の稼動時に、前記第1の貯留槽および前記第2の温調手段に処理液を循環させる第4の循環経路を形成することを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記処理液経路形成手段は、
    前記第1の貯留槽の稼動時における前記処理部の待機時に、前記第1の貯留槽および前記第1の温調手段に処理液を循環させる第5の循環経路を形成し、前記第2の貯留槽の稼動時における前記処理部の待機時に、前記第2の貯留槽および前記第1の温調手段に処理液を循環させる第6の循環経路を形成することを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記処理液経路形成手段は、
    前記第1の貯留槽および前記第2の貯留槽のいずれか一方から選択的に前記第1の温調手段に処理液を導く第1の経路切替手段と、
    前記処理部から前記第1の貯留槽および前記第2の貯留槽のいずれか一方に選択的に処理液を戻す第2の経路切替手段と、
    前記第1の温調手段から前記第1の貯留槽および前記第2の貯留槽のいずれか一方に選択的に処理液を導く第3の経路切替手段と、
    前記第1の貯留槽および前記第2の貯留槽のいずれか一方から選択的に前記第2の温調手段に処理液を導く第4の経路切替手段と、
    前記第2の温調手段から前記第1の貯留槽および前記第2の貯留槽のいずれか一方に選択的に処理液を導く第5の経路切替手段と、
    前記第1、第2、第3、第4および第5の経路切替手段を制御する制御手段とを含み、
    前記制御手段は、
    前記第1の貯留槽の稼動時における前記処理部の処理時に、前記第1の循環経路が形成されるように前記第1および第2の経路切替手段を設定し、前記第1の貯留槽の稼動時における前記処理部の待機時に、前記第5の循環経路が形成されるように前記第3の経路切替手段を設定し、前記第1の貯留槽の稼動時に、前記第2の循環経路が形成されるように前記第4および第5の経路切替手段を設定し、前記第2の貯留槽の稼動時における前記処理部の処理時に、前記第3の循環経路が形成されるように前記第1および第2の経路切替手段を設定し、前記第2の貯留槽の稼動時における前記処理部の待機時に、前記第6の循環経路が形成されるように前記第3の経路切替手段を設定し、前記第2の貯留槽の稼動時に、前記第4の循環経路が形成されるように前記第4および第5の経路切替手段を設定することを特徴とする請求項2記載の基板処理装置。
  4. 第1の貯留槽内の処理液の交換時期を検出する第1の検出器と、
    第2の貯留槽内の処理液の交換時期を検出する第2の検出器とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記第1の検出器および前記第2の検出器からの検出結果に基づいて、前記第1、第2、第3、第4および第5の経路切替手段を制御することを特徴とする請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記第2の温調手段は、前記第1および第2の貯留槽に共通の温調器を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 前記第2の温調手段は、前記第1の貯留槽に対応する第1の温調器と、前記第2の貯留槽に対応する第2の温調器とを含み、
    前記第2の循環経路は、
    前記第1の貯留槽の稼動時に、前記第2の貯留槽および前記第2の温調器に処理液を循環させ、
    前記第4の循環経路は、
    前記第2の貯留槽の稼動時に、前記第1の貯留槽および第1の温調器に処理液を循環させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板処理装置。
  7. 基板に処理液を用いた処理を行う処理部と、処理液を貯留するための第1および第2の貯留槽と、処理液の温度を調整する第1および第2の温調手段とを用いた基板処理方法であって、
    前記第1の貯留槽の稼動時における前記処理部の処理時に、前記第1の貯留槽、前記第1の温調手段および前記処理部に処理液を循環させる工程と、
    前記第1の貯留槽の稼動時に、前記第2の貯留槽および前記第2の温調手段に処理液を循環させる工程と、
    前記第2の貯留槽の稼動時における前記処理部の処理時に、前記第2の貯留槽、前記第1の温調手段および前記処理部に処理液を循環させる工程と、
    前記第2の貯留槽の稼動時に、前記第1の貯留槽および第2の温調手段に処理液を循環させる工程とを含むことを特徴とする基板処理方法。
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