JP2007270893A - 摺動部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】基材上にSn基合金の表面層を被着してなる摺動部材において、表面層中のSnを含む化合物が緻密で且つ表面層中に均一に分散し、しかも、表面層中に有機物形態のCが含有されない摺動部材を提供する。
【解決手段】半円筒状のすべり軸受を治具に固定する。コールドスプレー装置のガンからSn基合金を作動ガス流によってすべり軸受の軸受合金層(基材)2の表面に衝突させ、軸受合金層2上にSn基合金の表面層7を被着する。このようにして形成した表面層は、5μm以下のSnを含む化合物を分散して含有し、且つ有機物形態のCを含まない。
【選択図】図3

Description

本発明はSn基合金からなる表面層を設けた摺動部材に関する。
摺動部材、例えば内燃機関などに用いられるすべり軸受にあっては、なじみ性および異物埋収性を向上させて非焼付性を高めるために、軸受合金層上にオーバレイと称される表面層を被着している。表面層は、純Sn、純Pb、Sn基合金、Pb基合金などが用いられる。特に、Sn基合金は、SnがSbやCuなどと、硬質の化合物を形成するので、耐疲労性が向上するといった理由から良く用いられている。
Sn基合金からなる表面層を軸受合金層上に被着させる方法として、鋳造法、溶射法、湿式の電気めっき法(以下、単にめっき法;例えば特許文献1参照)が広く知られている。
鋳造法は、軸受合金層の表面に溶融したSn基合金を付着させてSn基合金表面層を形成するものである。しかしながら、鋳造法で形成したSn基合金表面層では、その冷却速度の関係などから、結晶粒が大きくなる傾向がある。このため、Snを含む化合物(以下、単にSn化合物)の結晶粒も大きくなってSnマトリックス中での分布が不均一になり、Sn化合物の少ない部分では強度が低くなり、耐疲労性が低下する。
溶射法は、軸受合金層の表面にSn基合金粉末を溶射によって付着させてSn基合金表面層を形成するものである。即ち、軸受合金層の表面に溶融状態のSn基合金粉末を衝突させて、Sn基合金からなる皮膜を形成する。その際、Sn基合金粉末は溶融状態のために軟らかいので、衝突時のエネルギーが小さい。そのため、溶射皮膜はSn基合金粉末が積層されたような形態にはなるが、それらの間に隙間が必然的にできる。これが気孔となり、結果的に表面層中に気孔が多く含まれるようになる。このため、表面層のマトリックスを形成するSn基合金の延性が低くなり、耐疲労性の低下をきたす。
これに対し、めっき法は、軸受合金層の表面にSn基合金をめっきによって被着させるものであるため、Sn基合金表面層中のSn化合物も微細で、気孔も非常に少なくなる。
特開平5−117790号公報
めっき法により形成したSn基合金表面層では、Sn化合物が緻密に分散し、しかも、気孔も少ない。しかし、めっき法により形成したSn基合金表面層であっても、ある種の用途に使用される場合、未だ耐疲労性が十分でなく、更なる耐疲労性の向上が要望されている。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、基材上にSn基合金の表面層を被着してなる摺動部材において、耐疲労性の更なる向上を図ることができる摺動部材を提供することにある。
本発明者は、めっき法によるSn基合金表面層の耐疲労性が不十分であることについて、鋭意実験を行い、次のような結論を得た。
めっき法によりSn基合金表面層を形成する場合、そのめっき浴には、分散剤(有機物添加剤)が添加される。分散剤は、表面層組織の緻密化、表面粗さの平滑化、めっき浴中のSnイオンなどの酸化防止、析出電位の異なる金属を合金析出(同時に析出)させて合金めっき化するなどを目的に用いられている。
有機物の分散剤を添加しためっき浴を用いてSn基合金表面層を形成すると、そのSn基合金表面層中に有機物形態のCが混入する。前記特許文献1では、この混入Cを適当量に抑えると、Snの拡散を抑制できるとしている。
しかしながら、本願発明者の実験によると、Sn基合金表面層中に析出した有機物形態のCは、非金属の介在物となって表面層の破壊の起点となり、表面層の耐疲労性に悪影響を及ぼす。しかも、有機物形態のCは、Sn基合金表面層と軸受合金層との間にも析出して表面層の接着力を弱め、耐疲労性を低くさせる。
一方、Sn基合金表面層の耐疲労性を高めるには、表面層中の気孔を少なくし、しかも、Sn基合金表面層中に存在するSn化合物が微細で、表面層中に均一に存在することが必要である。前述したように、めっき法は、気孔が少なく、微細なSn化合物が均一に分散した表面層を得ることができる点で優れているが、しかし、有機物形態のCが析出して耐疲労性に悪影響を及ぼすので、本発明者は、めっき法によらずとも、気孔が少なく、微細なSn化合物が均一に分散する成膜法を開拓することに努めた。
本発明者は、従来の表面層形成方法である鋳造法、溶射法、めっき法とは異なるコールドスプレー法を用いてSn基合金表面層を形成した。そして、このコールドスプレー法によって、気孔が少なく、微細なSn化合物が均一に分散する表面層を得た。しかも、このSn基合金表面層は、めっき法によるものとは異なり、有機物形態のCを含んでおらず、耐疲労性に優れるという結果を得た。本発明は、このような本発明者の鋭意研究の結果に基づいてなされたものである。
(1)本発明が対象とする摺動部材の基本構造
本発明は、基材の全体をSn基合金表面層で覆う軟層被覆タイプの摺動部材(請求項1)と、相手材が接する表面層を、軸受合金の表面層部とSn基合金の表面層部とを交互に並べた硬軟層並列タイプの摺動部材(請求項3)を対象とする。
<軟層被覆タイプの摺動部材について>
軟層被覆タイプの摺動部材では、Sn基合金表面を被着する基材を、軸受合金層とすることができる(請求項2)。
例えば、ラジアル軸受用の摺動部材(すべり軸受)は、図2(c)に示す裏金層1上に軸受合金層2を被着したバイメタル3を円筒状、或いは半円筒状に形成して用いられる。そして、軸受合金層2がCu基軸受合金からなる摺動部材については、図2(a)に示すように、基材としての軸受合金層2上に例えばNiのめっき層からなる中間層4を形成し、この中間層4上にSn基合金の表面層5を被着する。また、軸受合金層2がAl基軸受合金からなる摺動部材については、図2(b)に示すように、基材としての軸受合金層2上に直接Sn基合金の表面層5を被着する。
軸受合金層2がCu基軸受合金からなる図2(a)の摺動部材において、中間層4は、Sn基合金の表面層5中のSnが軸受合金層2中へ拡散することを防止する機能を持つ。なお、軸受合金層2がAl基軸受合金からなる図2(b)の摺動部材においても、軸受合金層2とSn基合金の表面層5との間に、接着性の向上を目的としてNiなどのめっき層からなる中間層を形成しても良い。
一方、摺動部材には、スラスト軸受用として用いられるものがある。このスラスト軸受用の摺動部材は、平板状というだけで、その基本構造は、上述のラジアル軸受用と同様で、軸受合金層2上に直接、或いは中間層4を介してSn基合金の表面層5を被着して構成される。
また、裏金層がなく、軸受合金層だけの摺動部材に対しては、その軸受合金層(基材)上に直接、或いは中間層を介してSn基合金の表面層を被着したりすることができる。
更に、軸受合金層がなく、裏金層相当部分だけの摺動部材に対しては、その裏金層相当部分を基材として、その上に直接、或いは中間層を介してSn基合金の表面層を被着したりすることもできる。
基材を軸受合金層として、その上にSn基合金の表面層を被着する場合、その軸受合金層は、前述した通り、Al基軸受合金とCu基軸受合金が考えられるが、他の軸受合金であっても良い。
Al基軸受合金には、Al−Sn、Al−Pb、Al−Bi、Al−Sn−Pb、Al−Sn−Si、Al−Sn−Cu、Al−Sn−Cu−Si、Al−Pb−Zn、Al−Pb−Zn−Si、Al−Sn−SiCなどがある。Cu基軸受合金には、Cu−Pb、Cu−Pb−Sn、Cu−Pb−Si、Cu−Bi、Cu−Bi−Sn、Cu−Bi−Si、Cu−Pb−Zn、Cu−Bi−Zn、Cu−Pb−Alなどがある。
<硬軟層並列タイプの摺動部材について>
硬軟層並列タイプの摺動部材は、例えば図3に示すように、表面層14(相手材が接する摺動表面を有した層)をB−B線に沿って上から見た場合、軸受合金の表面層部(硬質表面層部)6とSn基合金の表面層部(軟質表面層部)7とが交互に存在している。
例えば、図2(c)に示すバイメタル3から硬軟層並列タイプの摺動部材を製造するには、図3(b)に示すように、軸受合金層2の表層部分に凹部8を形成し、この凹部8内にSn基合金を充填する。これにより凹部8の形成から除かれた軸受合金層2の表層部分が軸受合金表面層部6となり、凹部8内のSn基合金がSn基合金表面層部7となる。
なお、本発明は、Sn基合金表面層部7を軸受合金層(基材)2上に設けるものに限らない。同一の基材上に軸受合金表面層部とSn基合金表面層部とを並べて被着した構造の摺動部材であっても良い。
この硬軟層並列タイプの摺動部材の場合、軸受合金表面層部6は、Al基軸受合金が好ましい。一般に、Cu基軸受合金では、凹部8の内面にNiめっき層を施してSn基合金表面層部7中のSnが軸受合金表面層部6へ拡散することを防止する必要がある。摺動表面において、軸受合金表面層部6とSn基合金表面層部7との境界にNiめっき層が露出し、その露出率によっては、Niが相手材に凝着して非焼付性を低下させることもあり得る。
なお、軸受合金表面層部6とSn基合金表面層部7とが並ぶ形態は、両層部6,7が縦横の両方向に交互に並ぶ形態の他、縦横方向のうち一方の方向にだけ交互に並ぶ形態としても良い。
硬軟層並列タイプの摺動部材では、軸受合金表面層部とSn基合金表面層部とが相手材に接するので、軸受合金表面層部によって高い耐摩耗性および耐疲労性が得られ、Sn基合金表面層部によって良好なるなじみ性および異物埋収性が得られる。
(2)Sn基合金表面層について
本発明の特徴は、基材を覆うSn基合金表面層、或いは軸受合金表面層部と並んで設けられるSn基合金表面層部が、5μm以下のSnを含む化合物を分散して含有し、且つ有機物形態のCを含まないことを特徴としている。
<Sn基合金>
表面層を構成するSn基合金は、軟質であるから、なじみ性および異物埋収性にすぐれる。
この異物埋収性をより向上させるために、Sn基合金に、軟質金属であるBi、Pbの一方、或いは両方を添加することができる(請求項7)。
<Sn基合金中のSn化合物>
図1に示すように、Sn基合金の表面層5を構成する軟質なSn基合金マトリックス9中には、微細なSn化合物10が分散している。そして、このSn化合物10は金属間化合物であり、硬質であるから、軟質なSn基合金マトリックス9の機械強度を高め、荷重を分散して受ける。このため、Sn基合金の表面層5の耐摩耗性、耐疲労性が向上する。しかも、Sn化合物は、Sn基合金マトリックス9と化学的に結合し、容易に脱落しないので、当該Sn基合金表面層は、優れたなじみ性及び異物埋収性を有しながら良好なる耐摩耗性、耐疲労性を長期にわたり維持する。このSn化合物の大きさは、5μm以下とする。5μmを超えるSn化合物では、耐摩耗性、耐疲労性の向上効果がない。
このSn化合物の生成のために、Sn基合金には、Sb、Cu、Ag、Co、Fe、Niから選択された1種以上金属を含ませることができる(請求項8)。これらSb、Cu、Ag、Co、Fe、Niの金属は、上記のBi、Pbと共に、総量で30質量%以下であることが好ましい。
表面層を構成するSn基合金がSbとCuを含むSn−Sb−Cu合金の場合、Sn化合物は、CuSn、CuSn、SnSb、SnSb、SnSb、SnSb、SnSbである。
表面層を構成するSn基合金がSbとCuとNiを含むSn−Sb−Cu−Ni合金の場合、Sn化合物は、CuSn、CuSn、SnSb、SnSb、SnSb、SnSb、SnSb、NiSn、NiSn、NiSnである。
表面層を構成するSn基合金がCuとNiを含むSn−Cu−Ni合金の場合、Sn化合物は、CuSn、CuSn、NiSn、NiSn、NiSnである。
表面層を構成するSn基合金がCuとPbを含むSn−Cu−Pb合金の場合、Sn化合物は、CuSn、CuSnである。
表面層を構成するSn基合金がCuを含むSn−Cu合金の場合、Sn化合物は、CuSn、CuSnである。
表面層を構成するSn基合金がAgを含むSn−Ag合金の場合、Sn化合物は、AgSnである。
表面層を構成するSn基合金がNiを含むSn−Ni合金の場合、Sn化合物は、NiSn、NiSn、NiSnである。
<有機物形態のC>
本発明のSn基合金表面層は、有機物形態のCを含有しない。有機物形態のCを含む表面層では、そのCが非金属の介在物となるため、破壊の起点となったり、基材との間に有機物形態のCが析出してSn基合金表面層の接着性を低下させるが、そのようなCを含まない本発明の表面層は、耐疲労性に優れたものとなる。
(3)コールドスプレー法
一般に、金属粉末を高速度の作動ガス流により基材に衝突させて基材上に金属層を形成する方法をコールドスプレー法という。上述のようなSn基合金表面層は、コールドスプレー法、つまりSn基合金粉末(この粉末中にはSn化合物が存在する。)を高速度の作動ガス流により基材に衝突させて形成することが好ましい(請求項4)。
コールドスプレー法に用いるSn基合金粉末は、5μm以下の微細なSn化合物を含有する例えば15μm程度の大きさのものを使用することが好ましい。このSn基合金粉末を高速度の作動ガス流により基材に衝突させると、Sn基合金粉末は、基材中に入り込むと共に、その基材に入り込んだSn基合金粉末の上にSn基合金粉末が積層されてゆき、表面層として成膜される。基材中に入り込んだSn基合金粉末は、基材表面を粗くし、基材との接触面積を増加させて接着性を向上させる。このため、このコールドスプレー法を用いると、接着性の向上を目的とした中間層を設けなくても良いという利点もある。
(4)表面層の気孔率
コールドスプレー法により形成したSn基合金表面層は、組織が緻密であり、気孔率が低い。気孔率が高いと、表面層の延性が低くなり、耐疲労性が低下する。表面層の延性を低下させずに、良好なる耐疲労性を維持するためには、気孔率を0.2%以下とすることが好ましい(請求項5)。ここで、気孔率とは、ある断面を想定したとき、その断面積に占める気孔の面積の割合を言う。なお、コールドスプレー法において、気孔率を制御するには、作動ガスの速度を制御してやれば良い。気孔率を小さくするには、作動ガスの速度を速くしてやれば良い。
(5)表面層の硬度
表面層を構成するSn基合金の硬さは、Hv40以下が好ましい(請求項6)。
表面層がなじみ性および異物埋収性を良好に発揮するためには、その表面層を構成するSn基合金は軟質であることが好ましい。非焼付性にも有利である。
本発明の効果を確認するために、試料を作成し、この試料に焼付試験および疲労試験を実施した。作成した試料は、下の表1および表2に示す実施例品1〜13および比較例品1〜9である。焼付試験および疲労試験の条件は、下の表3および表4にそれぞれ示した。
Figure 2007270893
Figure 2007270893
Figure 2007270893
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なお、疲労試験は、疲労試験後の亀裂発生の面積割合が5%以下の最大試験面圧を、疲労しない最大面圧とした。また、焼付試験は、ならし運転後、試験面圧を5MPaずつ上げてゆき、試料背面の温度が200℃を超えるか、トルク変動によって相手軸を回転させる軸駆動用ベルトがスリップしたときの試験面圧を焼付かない最大面圧とした。
実施例品1〜13、比較例品1〜9は、全て裏金層上に軸受合金としてAl基軸受合金を被着したバイメタルから製作した。表1および表2において、表面層の組成は、元素記号の前に付した数値がそれぞれの元素の成分量で、Snは残部を占めている。表面層の表面形状の欄に合金層と表面層との混在が「無」と表示された試料は、軸受合金層上を全てSn基合金表面層で被覆している場合を示し(表1の試料は全て無)、「有」と表示された試料は、摺動表面に軸受合金表面層と、Sn基合金表面層とが交互に存在する形態の試料を示し(表2の試料は全て有)ている。
表面層をコールドスプレー法によって形成する場合に使用するコールドスプレー装置は、粉末供給装置、ガス加熱装置、先細末広がり状のノズル(ラバルノズル)からなるガンを備えている。粉末供給装置からガンに粉末を供給すると共に、ガンから作動ガスを高速度で噴出させることにより、粉末を基材に勢い良く衝突させる。この場合、作動ガスをガス加熱装置によって加熱することで、ガンから噴き出る作動ガスの速度を高くすることができる。この加熱装置による加熱は、高くし過ぎると、金属粒子が溶融したりするため、500℃以下の温度とする。通常は、200〜400℃で行い、ここでは300℃で行った。また、作動ガス圧は、通常は0.4〜4MPaで行い、ここでは気孔率を制御するために1.0〜2.0MPaで行った。作動ガス圧を制御して作動ガス速度を制御する。なお、基材に対するガンの移動速度は、20〜100mm/secとした。このコールドスプレー装置のガンから勢い良く噴き出された金属粉末は、基材に衝突して基材中に入り込むと共に、その基材に入り込んだ粉末上に粉末が積層されてゆくことで成膜される。
次に試料の製造方法を説明する。
各試料の製造に使用するバイメタルは、例えば、4質量%のZn、1質量%のSi、残部AlからなるAl基軸受合金を鋳造および圧延してAl合金板を製造し、このAl合金板を鋼板上に重ね、圧下率40%以上でロール圧延することによって圧延圧接して製造した。このバイメタルを所定寸法に切断して半円筒状に加工し、試料素材を得た。この試料素材は、外側が鋼板(裏金層)、内側がAl合金板(軸受合金層)となる。
<実施例品1〜7、比較例品5>
試料素材を脱脂した後、この試料素材を治具に固定し、その内側にコールドスプレー装置のガンを差し入れ、ガンと治具を移動させて軸受合金層上にSn基合金粉末によって表面層を成膜した。このときの成膜厚さは100μmとし、その後、表面加工を行って表面層を厚さ20μmに仕上げ、実施例品1〜7、比較例品5を得た。
<実施例品8〜13、比較例品9>
バイメタルを所定寸法に切断して半円筒状に加工し、図4(a)に示すように、軸受合金層2の表面に、80μm深さの凹部8(本実施例品および以下の比較例品では周方向に略平行な溝)を間欠的に形成し、試料素材を得た。そして、試料素材を脱脂し、上述したと同様にしてコールドスプレー装置により試料素材の軸受合金層2上にSn基合金からなる皮膜11を形成し(図4(b)参照)、その後、試料素材の内面を凹部8の深さ(凹部8内の皮膜11の厚さ)が20μmとなるまで表面加工し、内周面に軸受合金表面層部6と、Sn基合金表面層部7とが交互に存在する実施例品8〜13、比較例品9を得た(図4(c)参照)。
<比較例品1>
脱脂した半円筒状の試料素材の軸受合金層上に、Sn基合金を鋳込んでSn基合金表面層を形成し、そのSn基合金表面層を厚さ20μmとなるまで表面加工し、比較例品1を得た。
<比較例品2>
半円筒状の試料素材を脱脂した後、試料素材を治具に固定し、その内側に溶射装置のガンを差し入れ、ガンと治具を移動させて軸受合金層上にSn基合金からなる表面層を成膜した。このときの成膜厚さは100μmとし、その後、表面加工を行って表面層を厚さ20μmに仕上げ、比較例品2を得た。
<比較例品3,4>
半円筒状の試料素材を脱脂した後、軸受合金層の表面に厚さ20μmのSn基合金めっきを施して表面層とし、比較例品3を得た。また、半円筒状の試料素材を脱脂した後、軸受合金層の表面に厚さ3μmのNiからなる中間層をめっきし、次いでNiの中間層上に厚さ20μmのSn基合金をめっきしてSn基合金の表面層とし、比較例品4を得た。
<比較例品6>
バイメタルを所定寸法に切断して半円筒状に加工し、図4(a)に示すように、軸受合金層2の表面に、深さ80μmの凹部8を間欠的に形成し、試料素材を得た。そして、試料素材を脱脂した後、前述の溶射装置によって図4(b)に示すように試料素材の軸受合金層2上にSn基合金からなる厚さ100μmの皮膜11を形成し、その後、試料素材の内面を凹部8の深さが20μmとなるまで表面加工し、図4(c)に示すように軸受合金表面層部6とSn基合金表面層部7とが交互に存在する比較例品6を得た。
<比較例品7>
バイメタルを所定寸法に切断して半円筒状に加工し、図4(a)に示すように、軸受合金層2の表面に、深さ80μmの凹部8を間欠的に形成し、試料素材を得た。この試料素材を脱脂した後、軸受合金層の表面にめっきによって厚さ100μmのSn基合金を被着し、図4(b)に示すように試料素材の軸受合金層2上にSn基合金からなる厚さ100μmの皮膜11を形成し、その後、試料素材の内面を凹部8の深さが20μmとなるまで表面加工し、図4(c)に示すように内周面に軸受合金表面層部6とSn基合金表面層部7とが交互に存在する比較例品7を得た。
<比較例品8>
バイメタルを所定寸法に切断して半円筒状に加工し、図5(a)に示すように、軸受合金層2の表面に、深さ80μmの凹部8を間欠的に形成し、試料素材を得た。この試料素材を脱脂した後、図5(b)に示すように軸受合金層2の表面に厚さ3μmのNiからなる中間層12をめっきし、次いでNiの中間層12上にSn基合金をめっきして図5(c)に示すように試料素材の軸受合金層2上に厚さ100μmの皮膜13を形成し、その後、試料素材の内面を凹部8の深さが20μmとなるまで表面加工し、内周面に軸受合金表面層部6とSn基合金表面層部7とが交互に存在する比較例品8を得た。この比較例品8では、摺動表面において、Sn基合金表面層部7を取り巻くようにしてNiめっきの中間層12が露出している。
以上のようにして得た実施例品1〜13、比較例品1〜9について、Sn基表面層の気孔率、硬さ、有機物形態のCの含有の有無を測定し、表1、表2に示した。
次に焼付試験と疲労試験の結果について考察する。
まず、比較例品1〜9は、十分な耐疲労性を得られなかったという試験結果を呈しているが、コールドスプレー法で製造した実施例品1〜13は、耐疲労性のみならず非焼付性をも優れている。このことは、実施例品1〜13のSn基合金表面層が優れたなじみ性および優れた異物埋収性を呈することによって良好なる非焼付性が得られると共に、Sn基合金表面層中に分散しているSn化合物の荷重分散効果によって良好なる耐疲労性を呈するからと考えられる。
以下に具体的に比較してみると、実施例品3と比較例品1,2,4とは、表面層の組成は同じで、その製法が異なっており、コールドスプレー法による実施例品3は、鋳造法による比較例品1、溶射法による比較例品2、めっき法による比較例品4のいずれに比べても、非焼付性および耐疲労性共に優れている。特に、めっき法による比較例品4では、表面層中に有機物形態のCを含んでいるので、組織が緻密な割には耐疲労性が低かった。
実施例品3,4と比較例品5とは、表面層のSn化合物の大きさが異なる。つまり、実施例品3,4では、Sn化合物の大きさが4μm、2μmであるが、比較例品5では、Sn化合物が8μmと大きい。このため、実施例品3,4は、比較例品5に比べ、非焼付性、耐疲労性共に優れている。
実施例品2,3,6は、それぞれSn基表面層の硬度が異なる。これら実施例品2,3,6の実験結果を見ると、Hv28、Hv24の実施例品3,6は、Hv55の実施例品2に比べて非焼付性、耐疲労性共に向上している。このことから、Sn基表面層の硬さは、非焼付性および耐疲労性に影響を及ぼすことが理解される。本発明者の他の実験によれば、Sn基表面層の硬さがHv40以下、特に30以下であると、非焼付性、耐疲労性に極めて有利であることが分かった。
実施例品1,3〜5は、それぞれSn基表面層の気孔率が異なる。これら実施例品1,3〜5の実験結果からすると、気孔率が0.10%、0.10%、0.05%の実施例品3〜5は、気孔率0.30%の実施例品1に比べて耐疲労性が高い。このことから、気孔率は耐疲労性に影響を与えることが理解される。本発明者の他の実験によれば、気孔率が0.2%以下、特に0.1%以下であると、耐疲労性に極めて有利であることが分かった。
本発明のSn基合金表面層の組織を示す図 本発明の摺動部材の例を示す断面図 本発明の摺動部材の例を示し、(a)は表面の平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図 摺動表面に軸受合金表面層部とSn基合金表面層部とが交互に存在する摺動部材の製造過程を示す断面図 摺動表面に軸受合金表面層部とSn基合金表面層部とが交互に存在する比較例品のSn基合金表面層部をめっきで形成する場合の製造過程を示す断面図
符号の説明
図面中、1は裏金層、2は軸受合金層、3はバイメタル、4は中間層、5は表面層、6は軸受合金表面層部、7はSn基合金表面層部、9はSn基合金マトリックス、10はSn化合物、12はNiめっきの中間層を示す。

Claims (8)

  1. 基材上に、相手材が接するSn基合金の表面層を被着した摺動部材において、
    前記表面層を構成するSn基合金は、5μm以下のSnを含む化合物を分散して含有し、且つ有機物形態のCを含まないことを特徴とする摺動部材。
  2. 前記表面層を被着する前記基材は、軸受合金層であることを特徴とする請求項1記載の摺動部材。
  3. 相手材が接する表面層を、軸受合金の表面層部とSn基合金の表面層部とを交互に並べて構成し、
    前記表面層を構成するSn基合金は、5μm以下のSnを含む化合物を分散して含有し、且つ有機物形態のCを含まないことを特徴とする摺動部材。
  4. 前記Sn基合金の表面層は、コールドスプレー法により形成されたものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の摺動部材。
  5. 前記Sn基合金の表面層は、気孔率が0.2%以下であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の摺動部材。
  6. 前記Sn基合金の表面層は、硬さがHv40以下であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の摺動部材。
  7. 前記表面層を構成するSn基合金は、Biおよび/またはPbを含んでいることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の摺動部材。
  8. 前記表面層を構成するSn基合金は、Sb、Cu、Ag、Co、Fe、Niから選択された1種以上を含んでいることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の摺動部材。
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