JP2007270254A - 強度、耐摩擦摩耗性および耐焼付き性に優れた四輪自動車のスタータ用軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】Cu−Sn系銅基焼結合金からなる強度、耐摩擦摩耗性および耐焼付き性に優れた四輪自動車のスタータ用軸受を提供する。
【解決手段】質量%で、Sn:8〜10%、C:0.5〜1%、Bi:0.5〜1.5%、P:0.1〜0.3%、フッ化カルシウム:0.3〜2%を含有し、残部:Cuおよび不可避不純物からなる成分組成のCu−Sn系銅基焼結合金からなる強度、耐摩擦摩耗性および耐焼付き性に優れた四輪自動車のスタータ用軸受。
【選択図】 なし
【解決手段】質量%で、Sn:8〜10%、C:0.5〜1%、Bi:0.5〜1.5%、P:0.1〜0.3%、フッ化カルシウム:0.3〜2%を含有し、残部:Cuおよび不可避不純物からなる成分組成のCu−Sn系銅基焼結合金からなる強度、耐摩擦摩耗性および耐焼付き性に優れた四輪自動車のスタータ用軸受。
【選択図】 なし
Description
この発明は、Cu−Sn系銅基焼結合金からなる強度、耐摩擦摩耗性および耐焼付き性に優れた四輪自動車のスタータ用軸受に関するものである。
従来から軸受の材料としてCu−Sn系銅基焼結合金が使用されており、このCu−Sn系銅基焼結合金からなる軸受は相手攻撃性が少なく潤滑性に優れており、しかも価格が安いところから電気または機械部品などの回転軸受として広く使用されている。このCu−Sn系銅基焼結合金からなる軸受はJIS規格でも規定されており、このJIS規格によると、Cu−Sn系銅基焼結合金からなる軸受はSn:8〜11質量%、C:3質量%以下、その他:0.5質量%以下を含有し、残部がCuからなる組成を有し、含油率:18容量%以上、圧環強度:15kg/mm2以上と規定されている。さらに、上記従来のCu−Sn系銅基焼結合金にP:0.2〜1.7質量%を含有させて一層強度を向上させたCu−Sn系銅基焼結合金からなる軸受も知られている。しかし、これら従来のCu−Sn系銅基焼結合金で作製した軸受は運転条件が過酷になると摩擦係数が大きくなって摩擦摩耗が進行し、満足な寿命を示さないことがある。
そこで、運転時の摩擦係数を下げる目的で上記従来のCu−Sn系銅基焼結合金にさらに二硫化モリブデン、Pbなどの潤滑成分を0.5〜20質量%含有させたCu−Sn系銅基焼結合金からなる軸受が使用されている(例えば特許文献1参照)。
特公昭62−54175号公報
そこで、運転時の摩擦係数を下げる目的で上記従来のCu−Sn系銅基焼結合金にさらに二硫化モリブデン、Pbなどの潤滑成分を0.5〜20質量%含有させたCu−Sn系銅基焼結合金からなる軸受が使用されている(例えば特許文献1参照)。
前記従来のCu−Sn系銅基焼結合金の内でもPbを含むCu−Sn系銅基焼結合金(例えば、質量%でCu−9%Sn−1.5%Pb−0.5%CからなるCu−Sn系銅基焼結合金)からなる軸受はその特性が最も優れているところから、最も広く使用されていた。しかし、Pbは有害物質の一つであるために、その使用が制限または禁止されようとしているところから、Pbに換えて二硫化モリブデンなどの潤滑成分が使用されている。
その一方で、近年、特に四輪自動車のスタータにおいては、シャフトが回転を始めてから高速回転に至るまでの時間が短くなって回転加速度がますます大きくなり、さらに高速回転と一時停止の繰り返し回数がますます多くなっている。かかるシャフトの回転加速度が大きくなりかつシャフトの高速回転と一時停止の繰り返し回数が多くなると焼付きが発生しやすく、また摩擦摩耗が一層激しくなって寿命が短くなる。かかるシャフトの高速回転と一時停止の繰り返し回数の多い一層過酷な条件で使用しても長寿命を保持することが出来る青銅系焼結合金からなる軸受が求められていた。
その一方で、近年、特に四輪自動車のスタータにおいては、シャフトが回転を始めてから高速回転に至るまでの時間が短くなって回転加速度がますます大きくなり、さらに高速回転と一時停止の繰り返し回数がますます多くなっている。かかるシャフトの回転加速度が大きくなりかつシャフトの高速回転と一時停止の繰り返し回数が多くなると焼付きが発生しやすく、また摩擦摩耗が一層激しくなって寿命が短くなる。かかるシャフトの高速回転と一時停止の繰り返し回数の多い一層過酷な条件で使用しても長寿命を保持することが出来る青銅系焼結合金からなる軸受が求められていた。
そこで、本発明者らは、かかる要求を満たすことのできる青銅系焼結合金からなる軸受を得るべく研究を行った。その結果、
(イ)潤滑成分としてフッ化カルシウムを含有せしめ、さらにBiおよびPを含有せしめて焼結性を一層向上させて素地の強度を向上せしめるとともに耐摩擦摩耗性を改善したCu−Sn系銅基焼結合金からなる軸受は、Pbを全く使用しなくても前述のごとき一層過酷な条件に対して十分に耐えることができ、従来の二硫化モリブデンを含むCu−Sn系銅基焼結合金からなる軸受に比べて耐摩擦摩耗性および耐焼付き性が大幅に改善される、
(ロ)このCu−Sn系銅基焼結合金からなる軸受は、質量%で(以下、%は質量%を示す)、Sn:8〜10%、C:0.5〜1%、Bi:0.2〜2.5%、P:0.1〜0.3%、フッ化カルシウム:0.3〜2%を含有し、残部:Cuおよび不可避不純物からなる成分組成を有するように調整することが好ましい、などの研究結果が得られたのである。
(イ)潤滑成分としてフッ化カルシウムを含有せしめ、さらにBiおよびPを含有せしめて焼結性を一層向上させて素地の強度を向上せしめるとともに耐摩擦摩耗性を改善したCu−Sn系銅基焼結合金からなる軸受は、Pbを全く使用しなくても前述のごとき一層過酷な条件に対して十分に耐えることができ、従来の二硫化モリブデンを含むCu−Sn系銅基焼結合金からなる軸受に比べて耐摩擦摩耗性および耐焼付き性が大幅に改善される、
(ロ)このCu−Sn系銅基焼結合金からなる軸受は、質量%で(以下、%は質量%を示す)、Sn:8〜10%、C:0.5〜1%、Bi:0.2〜2.5%、P:0.1〜0.3%、フッ化カルシウム:0.3〜2%を含有し、残部:Cuおよび不可避不純物からなる成分組成を有するように調整することが好ましい、などの研究結果が得られたのである。
この発明は、かかる研究結果に基づいてなされたものであって、
Sn:8〜10%、C:0.5〜1%、Bi:0.2〜2.5%、P:0.1〜0.3%、フッ化カルシウム:0.3〜2%を含有し、残部:Cuおよび不可避不純物からなる成分組成を有するCu−Sn系銅基焼結合金からなる強度、耐摩擦摩耗性および耐焼付き性に優れた四輪自動車のスタータ用軸受、に特徴を有するものである。
Sn:8〜10%、C:0.5〜1%、Bi:0.2〜2.5%、P:0.1〜0.3%、フッ化カルシウム:0.3〜2%を含有し、残部:Cuおよび不可避不純物からなる成分組成を有するCu−Sn系銅基焼結合金からなる強度、耐摩擦摩耗性および耐焼付き性に優れた四輪自動車のスタータ用軸受、に特徴を有するものである。
この発明の強度、耐摩擦摩耗性および耐焼付き性に優れた四輪自動車のスタータ用軸受を製造するには、原料粉末として、Cu粉末、Cu−Sn合金粉末、Cu−P合金粉末、Sn粉末、Bi粉末、黒鉛粉末およびフッ化カルシウム粉末を用意し、これら原料粉末を、Sn:8〜10%、C:0.5〜1%、Bi:0.2〜2.5%、P:0.1〜0.3%、フッ化カルシウム:0.3〜2%を含有し、残部:Cuおよび不可避不純物からなる成分組成を有するように配合し混合して混合粉末を作製し、この混合粉末を圧縮成形して得られた圧粉体を温度:700〜750℃で燒結した後、得られた焼結体をただちに冷却速度:15℃/分以上で急冷することにより得られる。
このようにして得られたCu−Sn系銅基焼結合金からなる強度、耐摩擦摩耗性および耐焼付き性に優れた四輪自動車のスタータ用軸受は、素地に気孔率:18〜24%の割合で気孔が分散分布し、さらに素地中にフッ化カルシウム粒子が分散分布している組織を有する。
つぎに、この発明の強度、耐摩擦摩耗性および耐焼付き性に優れた四輪自動車のスタータ用軸受を構成する軸受の成分組成を上記の通りに限定した理由を説明する。
(a)Sn
Snは、Cuと共に素地を形成し、素地の強化と耐凝集性を改善する作用を有するが、8%未満では所望の効果が得られず、一方、10%を越えて含有すると、脆くなって靭性が低下するとともに耐熱性の低下に伴う耐焼付き性が低下するようになるので好ましくない。したがって、Snの含有量を8〜10%と定めた。
Snは、Cuと共に素地を形成し、素地の強化と耐凝集性を改善する作用を有するが、8%未満では所望の効果が得られず、一方、10%を越えて含有すると、脆くなって靭性が低下するとともに耐熱性の低下に伴う耐焼付き性が低下するようになるので好ましくない。したがって、Snの含有量を8〜10%と定めた。
(b)C
Cは、主として素地に分散分布する気孔内に遊離黒鉛として存在し、潤滑性を付与し、もって耐摩耗性向上に寄与する作用を有するが、その含有割合が0.5%未満では所望の向上効果が得られず、一方その含有割合が1%を越えると強度が急激に低下するようになることから、その含有割合を0.5〜1%と定めた。
Cは、主として素地に分散分布する気孔内に遊離黒鉛として存在し、潤滑性を付与し、もって耐摩耗性向上に寄与する作用を有するが、その含有割合が0.5%未満では所望の向上効果が得られず、一方その含有割合が1%を越えると強度が急激に低下するようになることから、その含有割合を0.5〜1%と定めた。
(c)Bi
Biは、焼結性を促進させ、さらに耐焼付き性を向上させる作用があるが、その含有量は0.5%未満では所望の効果が得られず、一方、1.5%を越えて含有すると強度が低下し耐摩擦摩耗性が低下するので好ましくない。したがって、Biの含有量を0.5〜1.5%に定めた。
Biは、焼結性を促進させ、さらに耐焼付き性を向上させる作用があるが、その含有量は0.5%未満では所望の効果が得られず、一方、1.5%を越えて含有すると強度が低下し耐摩擦摩耗性が低下するので好ましくない。したがって、Biの含有量を0.5〜1.5%に定めた。
(d)P
P成分には、焼結時にCu−Sn系銅合金の焼結性を向上させ、もってCu−Ni系銅合金素地の強度を向上させる作用があるが、Pを0.1%未満含有しても十分な焼結性を発揮させることができず、一方、Pが0.3%を越えて含有するとCu−Sn系銅合金粒境界部の強度が急激に低下するようになることから、その含有割合を0.1〜0.3%と定めた。
(e)フッ化カルシウム
フッ化カルシウムは耐焼付き性を著しく向上させる作用があるが、その含有量が0.3%未満では所望の効果が得られず、一方、3%を越えて含有すると、強度が低下し、さらに耐摩擦摩耗性が低下するようになるので好ましくない。したがって、フッ化カルシウムの含有量を0.3〜3%に定めた。
フッ化カルシウムは耐焼付き性を著しく向上させる作用があるが、その含有量が0.3%未満では所望の効果が得られず、一方、3%を越えて含有すると、強度が低下し、さらに耐摩擦摩耗性が低下するようになるので好ましくない。したがって、フッ化カルシウムの含有量を0.3〜3%に定めた。
この発明の青銅焼結合金からなる強度、耐摩擦摩耗性および耐焼付き性に優れた四輪自動車のスタータ用軸受は、Pbを含まなくても含油軸受材としてすぐれた特性を発揮する。
この発明の強度、耐摩擦摩耗性および耐焼付き性に優れた四輪自動車のスタータ用軸受を実施例により具体的に説明する。
原料粉末として、平均粒径:80μmのCu粉末、平均粒径:30μmのSn粉末、平均粒径:50μmのBi粉末、平均粒径:50μmのCaF2粉末、平均粒径:50μmのCu−P合金(Cu−8.4%P共晶合金)粉末、平均粒径:20μmの黒鉛粉末、平均粒径:30μmのMoS2粉末を用意し、これら原料粉末を表1に示される最終成分組成となるように配合し、ステアリン酸を1%加えてV型混合機で20分間混合した後、プレス成形して圧粉体を作製し、この圧粉体をアンモニア分解ガス雰囲気中、温度:700〜750℃の範囲内の所定の温度で焼結することによりいずれも外径:9mm×内径:5mm×高さ:6mmの寸法を有し、表1に示される成分組成および気孔率を有する本発明Cu−Sn系銅基焼結合金製軸受(以下、本発明軸受という)1〜20、比較Cu−Sn系銅基焼結合金製軸受(以下、比較軸受という)1〜6および従来Cu−Sn系銅基焼結合金製軸受(以下、従来軸受という)を作製した。
得られた上記の本発明軸受1〜20、比較軸受1〜6および従来軸受に合成油を含浸せしめ、この合成油を含浸せしめた本発明軸受1〜20、比較軸受1〜6および従来軸受を用いて下記の試験を行った。
圧壊試験:
合成油を含浸せしめた本発明軸受1〜20、比較軸受1〜6および従来軸受に半径方向から荷重をかけ、軸受が破壊したときの圧壊荷重を測定し、その結果を表2に示すことにより強度及び靭性を評価した。
合成油を含浸せしめた本発明軸受1〜20、比較軸受1〜6および従来軸受に半径方向から荷重をかけ、軸受が破壊したときの圧壊荷重を測定し、その結果を表2に示すことにより強度及び靭性を評価した。
耐摩耗性試験:
合成油を含浸せしめた本発明軸受1〜20、比較軸受1〜6および従来軸受からなるリング状試験片にJIS規格S45C熱処理成し6S仕上げのシャフトを挿入し、本発明軸受1〜20、比較軸受1〜6および従来軸受からなるリング状試験片の半径方向(シャフトの軸方向に対して直角方向)の荷重:0.1MPaを前記リング状試験片の外側からかけながら前記シャフトが回転を始めてから回転数:10000rpmの高速回転に至るまでの時間が1秒である回転加速度で回転数:10000rpmに至らしめ、この回転数:10000rpmを10秒加えたのち5秒間停止し、これを1サイクルとして6万サイクル繰り返す試験を実施し、試験後の試験片の内径の最大摩耗深さを測定し、その結果を表2に示すことにより耐摩擦摩耗性を評価した。
合成油を含浸せしめた本発明軸受1〜20、比較軸受1〜6および従来軸受からなるリング状試験片にJIS規格S45C熱処理成し6S仕上げのシャフトを挿入し、本発明軸受1〜20、比較軸受1〜6および従来軸受からなるリング状試験片の半径方向(シャフトの軸方向に対して直角方向)の荷重:0.1MPaを前記リング状試験片の外側からかけながら前記シャフトが回転を始めてから回転数:10000rpmの高速回転に至るまでの時間が1秒である回転加速度で回転数:10000rpmに至らしめ、この回転数:10000rpmを10秒加えたのち5秒間停止し、これを1サイクルとして6万サイクル繰り返す試験を実施し、試験後の試験片の内径の最大摩耗深さを測定し、その結果を表2に示すことにより耐摩擦摩耗性を評価した。
耐焼付き性試験:
合成油を含浸せしめた本発明軸受1〜20、比較軸受1〜6および従来軸受からなるリング状試験片にJIS規格S45C熱処理成し6S仕上げのシャフトを挿入し、前記シャフトを回転数:4000rpmの回転を10秒加えながら本発明軸受1〜20、比較軸受1〜6および従来軸受の半径方向(シャフトの軸方向に対して直角方向)の荷重を増加させながら加え続け、焼付きが発生したときの荷重を焼付き荷重として測定し、その結果を表2に示すことにより耐焼付き性を評価した。
合成油を含浸せしめた本発明軸受1〜20、比較軸受1〜6および従来軸受からなるリング状試験片にJIS規格S45C熱処理成し6S仕上げのシャフトを挿入し、前記シャフトを回転数:4000rpmの回転を10秒加えながら本発明軸受1〜20、比較軸受1〜6および従来軸受の半径方向(シャフトの軸方向に対して直角方向)の荷重を増加させながら加え続け、焼付きが発生したときの荷重を焼付き荷重として測定し、その結果を表2に示すことにより耐焼付き性を評価した。
表1〜2に示される結果から、本発明軸受1〜20はいずれも従来軸受に比べて優れた圧壊荷重が大きいところから高強度を有し、さらに最大摩耗深さおよび焼付き荷重が小さいことから優れた耐摩擦摩耗性および耐焼付き性を有することが分かる。しかし、この発明の範囲から外れた成分組成を有する比較軸受1〜6は高強度、耐摩擦摩耗性および耐焼付き性のうちの少なくともいずれかの特性が劣ることが分かる。
Claims (1)
- 質量%で、Sn:8〜10%、C:0.5〜1%、Bi:0.5〜1.5%、P:0.1〜0.3%、フッ化カルシウム:0.3〜2%を含有し、残部:Cuおよび不可避不純物からなる成分組成のCu−Sn系銅基焼結合金からなる強度、耐摩擦摩耗性および耐焼付き性に優れた四輪自動車のスタータ用軸受。
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JP2006097228A JP2007270254A (ja) | 2006-03-31 | 2006-03-31 | 強度、耐摩擦摩耗性および耐焼付き性に優れた四輪自動車のスタータ用軸受 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007270254A true JP2007270254A (ja) | 2007-10-18 |
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JP2006097228A Withdrawn JP2007270254A (ja) | 2006-03-31 | 2006-03-31 | 強度、耐摩擦摩耗性および耐焼付き性に優れた四輪自動車のスタータ用軸受 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009089402A3 (en) * | 2008-01-09 | 2009-10-08 | Federal-Mogul Corporation | Porous sliding bearing and method of construction thereof |
JP2012241728A (ja) * | 2011-05-16 | 2012-12-10 | Ntn Corp | 焼結軸受及びこれを備えた流体動圧軸受装置 |
JP2016164458A (ja) * | 2016-03-04 | 2016-09-08 | Ntn株式会社 | 配光可変型前照灯装置用すべり軸受の製造方法 |
-
2006
- 2006-03-31 JP JP2006097228A patent/JP2007270254A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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