JP2007267196A - 案内システム、携帯端末装置および携帯端末装置の処理プログラム - Google Patents

案内システム、携帯端末装置および携帯端末装置の処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】目的地が近付いたときに、ユーザに状況を案内する携帯端末装置を実現する。
【解決手段】目的地登録操作により、選択されたお知らせ範囲が範囲情報として、駅名およびその位置情報に対応付けて目的地テーブル103bに登録される。到着お知らせモードをオン設定すると、GPS受信部106にて検出される現在位置が目的地テーブル103bに登録した範囲情報(お知らせ範囲)に含まれ、目的地(到着駅)に接近した場合に、マイク109aをオン設定して周囲音を集音し、そのときイヤホン109cで音楽聴取中ならば、集音した周囲音を再生中の音楽に合成してイヤホン109cから出力させる。これにより、到着駅に接近する際に行われる車内放送が聴き取り難かったり、聞き逃す虞が無くなる為、目的地が近付いたときに、ユーザに状況を案内できる。
【選択図】図18

Description

本発明は、目的地に近付いたことをユーザに案内する案内システム、携帯端末装置および携帯端末装置の処理プログラムに関する。
列車やバスなどの交通機関に乗車しているときに、予め指定した駅や停留所に到着もしくは近付いたことを報知するシステムが知られている。例えば、特許文献1には、現在位置を検出するGPS受信機能を備えた携帯端末を用いて、現在位置が予め記憶しておいた目的地に一致したときにユーザに報知する技術が開示されている。
特開2001−241964号公報
近年、音楽プレーヤやゲーム機の機能を備えた携帯電話などの携帯端末装置が普及しつつある。このような携帯端末装置で音楽プレーヤやゲーム機の機能を楽しむには、再生される音楽やゲーム効果音をイヤホンを使って聴取することが多い。そのような聴取形態であると、例えば列車乗車中であれば、到着を案内する車内放送音が聴き取り難かったり、また上記特許文献1に開示のシステムを使用する場合でも到着報知を聞き逃す虞がある。つまり、目的地が近付いたときに、ユーザに状況を案内することができないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、目的地が近付いたときに、ユーザに状況を案内することができる案内システム、携帯端末装置および携帯端末装置の処理プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、携帯端末装置であって、前記携帯端末装置の周囲の音を集音する条件を設定する設定手段と、前記設定手段により設定される条件を記憶する記憶手段と、現在の状況を検出する検出手段と、前記検出手段により検出される現在の状況が、前記記憶手段に記憶される条件を満たすか否かを判定する判定手段と、前記検出手段により検出される現在の状況が前記記憶手段に記憶される条件を満たすと前記判定手段により判定される場合に、前記携帯端末装置の周囲の音を集音して出力する出力手段とを具備することを特徴とする。
上記請求項1に従属する請求項2に記載の発明では、前記携帯端末装置の周囲の音を集音する条件として、駅の位置に係る範囲情報を設定し、前記検出手段は、現在の状況として前記携帯端末装置の現在位置を検出し、前記判定手段は、前記検出手段により検出される前記携帯端末装置の現在位置が、前記記憶手段に記憶される範囲情報に含まれるか否かを判定し、前記出力手段は、前記検出手段により検出される前記携帯端末装置の現在位置が、前記記憶手段に記憶される範囲情報に含まれると前記判定手段により判定される場合に、前記携帯端末装置の周囲の音を集音して出力することを特徴とする。
上記請求項1に従属する請求項3に記載の発明では、前記設定手段は、前記携帯端末装置の周囲の音を集音する条件として、前記携帯端末装置が駅に到着する予定時刻に係る範囲情報を設定し、前記検出手段は、現在の状況として現在時刻を検出し、前記判定手段は、前記検出手段により検出される現在時刻が、前記記憶手段に記憶される範囲情報に含まれるか否かを判定し、前記出力手段は、前記検出手段により検出される現在時刻が、前記記憶手段に記憶される範囲情報に含まれると前記判定手段により判定される場合に、前記携帯端末装置の周囲の音を集音して出力することを特徴とする。
上記請求項1乃至3のいずれか1項に従属する請求項4に記載の発明では、前記出力手段は、前記判定手段により現在の状況が前記携帯端末装置の周囲の音を集音する条件を満たすと判定される場合に、前記携帯端末装置の周囲の音を集音してイヤホン出力することを特徴とする。
上記請求項4に従属する請求項5に記載の発明では、前記出力手段は、前記携帯端末装置が音をイヤホン出力している場合、そのイヤホン出力している音と共に、集音する前記携帯端末装置の周囲の音をイヤホン出力することを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、携帯端末装置であって、案内情報の始り部分を示す開始音を収録する収録手段と、前記携帯端末装置の周囲の音を集音する集音手段と、前記集音手段により集音される前記携帯端末装置の周囲の音に、前記収録手段が収録する開始音が含まれるか否かを判定する判定手段と、前記集音手段が集音する前記携帯端末装置の周囲の音に、前記収録手段が収録する開始音が含まれると前記判定手段により判定される場合に、前記集音手段により集音される前記携帯端末装置の周囲の音を出力する出力手段とを具備することを特徴とする。
上記請求項6に従属する請求項7に記載の発明では、前記収録手段は、案内情報の終わり部分を示す終了音をさらに収録し、前記判定手段は、前記集音手段により集音される前記携帯端末装置の周囲の音に前記収録手段が収録する終了音が含まれるか否かをさらに判定し、前記出力手段は、前記集音手段が集音する前記携帯端末装置の周囲の音に、前記収録手段が収録する終了音が含まれると前記判定手段により判定される場合に、前記集音手段により集音される前記携帯端末装置の周囲の音の出力を停止することを特徴とする。
上記請求項6又は7のいずれかに従属する請求項8に記載の発明では、前記集音手段が前記携帯端末装置の周囲の音の集音を開始する時刻を設定する設定手段と、現在時刻を取得する時刻取得手段と、前記時刻取得手段により取得される現在時刻が、前記設定手段により設定される時刻に一致するか否かを判定する時刻判定手段とをさらに備え、前記集音手段は、前記時刻取得手段により取得される現在時刻が、前記設定手段により設定される時刻に一致すると前記時刻判定手段により判定される場合、前記携帯端末装置の周囲の音を集音することを特徴とする。
上記請求項6乃至8のいずれか1項に従属する請求項9に記載の発明では、前記出力手段は、前記集音手段が集音する前記携帯端末装置の周囲の音に、前記収録手段が収録する開始音が含まれると前記判定手段により判定される場合に、前記集音手段により集音される前記携帯端末装置の周囲の音をイヤホン出力することを特徴とする。
上記請求項9に従属する請求項10に記載の発明では、前記出力手段は、前記携帯端末装置が音をイヤホン出力している場合、そのイヤホン出力している音と共に、前記集音手段により集音される前記携帯端末装置の周囲の音をイヤホン出力することを特徴とする。
請求項11に記載の発明では、ユーザが携行する携帯端末装置と、駅に配設される改札装置と、列車に配備されるサービス提供装置とから構成されるシステムであって、前記携帯端末装置に設けられ、少なくとも端末識別情報と到着駅とを表す案内用データを、改札時に前記改札装置へ送信する案内用データ送信手段と、前記改札装置に設けられ、前記案内用データ送信手段から送信される案内用データを受信する案内用データ受信手段と、前記改札装置に設けられ、前記案内用データ受信手段により受信された案内用データに含まれる到着駅と改札時刻とに応じて、前記携帯端末装置を携行するユーザが乗車する列車を特定し、特定した列車に配備される前記サービス提供装置へ案内用データを転送する案内用データ転送手段と、前記サービス提供装置に設けられ、前記案内用データ転送手段から転送される案内用データに含まれる到着駅への到着予定時刻に、情報取得の開始を指示するメールを、案内用データに含まれる端末識別情報が指定する前記携帯端末装置に送信するメール送信手段と、前記サービス提供装置に設けられ、前記メール送信手段がメール送信した後に、駅到着を知らせる案内情報を無線送信する無線送信手段と、前記携帯端末装置に設けられ、前記メール送信手段から送信されたメールを受信した場合に、前記無線送信手段から無線送信される案内情報を自動的に受信して出力する案内情報出力手段とを具備することを特徴とする。
請求項12に記載の発明では、ユーザが携行する携帯端末装置と、車内検札する検札装置と、列車に配備されるサービス提供装置とから構成されるシステムであって、前記携帯端末装置に設けられ、少なくとも端末識別情報と到着駅とを表す案内用データを、検札時に前記検札装置へ送信する案内用データ送信手段と、前記検札装置に設けられ、前記案内用データ送信手段から送信される案内用データを受信して前記サービス提供装置に転送する案内用データ転送手段と、前記サービス提供装置に設けられ、前記案内用データ転送手段から転送される案内用データに含まれる到着駅への到着案内を行う前に、情報取得の開始を指示するメールを、案内用データに含まれる端末識別情報が指定する前記携帯端末装置に送信するメール送信手段と、前記サービス提供装置に設けられ、前記メール送信手段がメール送信した後に、駅到着を知らせる案内情報を無線送信する無線送信手段と、前記携帯端末装置に設けられ、前記メール送信手段から送信されたメールを受信した場合に、前記無線送信手段から無線送信される案内情報を自動的に受信して出力する案内情報出力手段とを具備することを特徴とする。
上記請求項11又は12のいずれかに従属する請求項13に記載の発明では、前記案内情報出力手段は、前記携帯端末装置が音を出力している場合、その出力している音と共に、受信した案内情報をイヤホン出力することを特徴とする。
請求項14に記載の発明では、携帯端末装置の周囲の音を集音する条件を設定する設定処理と、前記設定処理により設定される条件を記憶する記憶処理と、現在の状況を検出する検出処理と、前記検出処理により検出される現在の状況が、前記記憶処理に記憶される条件を満たすか否かを判定する判定処理と、前記検出処理により検出される現在の状況が前記記憶処理に記憶される条件を満たすと前記判定処理により判定される場合に、前記携帯端末装置の周囲の音を集音して出力する出力処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
請求項15に記載の発明では、案内情報の始り部分を示す開始音を収録する収録処理と、前記携帯端末装置の周囲の音を集音する集音処理と、前記集音処理により集音される前記携帯端末装置の周囲の音に、前記収録処理が収録する開始音が含まれるか否かを判定する判定処理と、前記集音処理が集音する前記携帯端末装置の周囲の音に、前記収録処理が収録する開始音が含まれると前記判定処理により判定される場合に、前記集音処理により集音される前記携帯端末装置の周囲の音を出力する出力処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
本発明では、検出される現在の状況が、案内情報を取得する条件を満たすか否かを判定し、案内情報を取得する条件を満たすと判定された場合に、周囲の音を集音して出力する。これにより、到着駅に接近する際に行われる車内放送が聴き取り難かったり、聞き逃す虞が無くなる為、目的地が近付いたときに、ユーザに状況を案内することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
A.構成
(1)システム構成(発明の概要)
図1は、本発明の第1実施形態による案内システムの全体構成を示すブロック図である。この図に示す案内システムは、ユーザが携行する携帯端末10、駅構内に設置される改札装置20並びにデータ中継器30、各列車に配備されるサービス提供装置40からなる。
改札装置20は、改札口を通過するユーザが携行する携帯端末10と電磁結合方式により非接触でデータ通信を行って運賃徴収する周知の改札チェックを行うと共に、携帯端末10から送信される案内用データを受信する。案内用データとは、携帯端末10を識別する電話番号と到着駅とを表すデータである。
改札装置20では、改札時に携帯端末10から受信した案内用データを次段のデータ中継器30に転送する。データ中継器30は、通常の時刻表と同様の時刻表テーブルを備える。データ中継器30では、改札装置20から転送される案内用データに含まれる到着駅と、携帯端末10の改札時刻とに応じて、時刻表テーブルから携帯端末10を携行するユーザが乗車すると思われる列車を特定し、特定した列車に配備されるサービス提供装置40宛に案内用データを無線送信する。
サービス提供装置40は、データ中継器30から無線送信される案内用データを受信する。サービス提供装置40では、受信した案内用データに含まれる到着駅の到着予定時刻を算出し、その到着予定時刻になった時点で到着を知らせるメールを、案内用データに含まれる電話番号宛に送信してから一定時間経過後に、駅到着を知らせる車内放送を無線送信する。なお、メール送信には、例えば周知のSMS(Short Message Service)機能を使用する。
乗車中のユーザが携行する携帯端末10では、サービス提供装置40が発したメール(SMS)をキャリア経由で受信すると、自動的にFM受信部を起動させてサービス提供装置40が無線送信する車内放送を受信してイヤホン出力する。この際、ユーザが携帯端末10で音楽再生していても、その再生される音楽と共に、受信した車内放送をイヤホン出力するので、車内放送が聴き取り難かったり、聞き逃す虞が無くなる。この結果、目的地が近付いたときに、ユーザに状況を案内することが可能になる。
(2)携帯端末10の構成
次に、図2を参照して携帯端末10の構成を説明する。図2は、携帯端末10の構成を示すブロック図である。この図において、操作部100は、パワーオンオフする電源スイッチを始め、通話開始/終了時に操作されるオフフック/オンフックスイッチ等の通話操作に関する各種操作キー・ボタンの他、後述の非接触通信部108の起動を指示する操作キー、メール送受信操作に係わる操作キーおよび音楽再生の開始・終了を指示する操作キー等を備え、これらキーやボタンの操作に応じたイベントを発生して制御部101に供給する。
制御部101は、操作部100から供給されるイベントに応じて、携帯端末10の各部動作を制御する他、リアルタイムクロックに基づき現在時刻情報を発生する機能を有する。本発明の要旨に係わる制御部101の特徴的な処理動作については追って詳述する。ROM102は、プログラムエリアおよびデータエリアを備える。ROM102のプログラムエリアには、制御部101により実行される各種プログラムが記憶される。各種プログラムとは、後述する「端末処理」、「到着お知らせモード設定処理」および「到着お知らせ処理」を含む。ROM102のデータエリアには、所定のプログラムにより参照される制御データの他、例えば待受画面などを形成する各種画面データが記憶される。
RAM103は、ワークエリアおよびデータエリアを備える。RAM103のワークエリアには、制御部101が実行する各種処理に用いられるフラグやレジスタデータが一時記憶される。RAM103のデータエリアは、さらに加入者データエリア、音楽データエリア、テーブルデータエリアおよび録音データエリアからなる。加入者データエリアには、電話番号(加入者識別番号)の他、発着信履歴データ、メールデータ等が格納される。音楽データエリアには、例えばMP3形式などに圧縮された各種曲の音楽データが格納される。テーブルデータエリアには、駅名テーブル103aおよび目的地テーブル103bが設けられる。録音データエリアには、マイク109aを用いて収録される音(開始音又は終了音)が録音される。
ここで、図3〜図4を参照してRAM103のテーブルデータエリアに設けられる駅名テーブル103aおよび目的地テーブル103bの構成について説明する。図3は、駅名テーブル103aの構成を示す図である。駅名テーブル103aには、選択可能な複数の駅名と、それら駅名毎の位置情報とが対応付けて記憶されるテーブルである。位置情報は、後述のGPS受信部106が検出する位置情報と同様の形式(緯度および経度)で表される。
図4は、目的地テーブル103bの構成を示す図である。目的地テーブル103bは、目的地となる駅名毎の位置情報と範囲情報とが記憶される。これら駅名テーブル103aおよび目的地テーブル103bを用いる処理動作については、後述の第2実施形態において言及する。
再び図1を参照して携帯端末10の構成について説明を進める。図1において、表示部104は、カラー液晶パネルおよび表示ドライバから構成され、制御部101の制御の下に、各種操作画面を表示する。無線通信部105は、アンテナANT1を介して受信復調した受信データを制御部101に出力する一方、制御部101から供給される送信データを変調して得た送信信号を高周波増幅してアンテナANT1から送信する。GPS受信部106は、制御部101の制御の下に、アンテナANT2を介して受信するGPS信号に基づき現在位置を検出して制御部101に出力する。
FM受信部107は、制御部101の制御の下に、アンテナANT3を介してFM放送や、FM放送帯でサービス提供装置40が小電力送信する車内放送を受信して制御部101に出力する。非接触通信部108は、制御部101の制御の下に、改札装置20と電磁結合方式により非接触データ通信を行い、これにより乗車運賃を決済する周知の改札チェックを行うと共に、改札装置20側へ自己の電話番号および到着駅を含む案内用データを送信する。通話部109は、マイク109a、スピーカ109bおよびイヤホン109cを備え、制御部101から供給される音声データを音声信号にD/A変換してスピーカ109b又はイヤホン109cから発音させたり、マイク109aから出力される音声信号を音声データにA/D変換して制御部101に供給する。
(3)サービス提供装置40の構成
次に、図5を参照してサービス提供装置40の構成を説明する。図5は、サービス提供装置40の構成を示すブロック図である。この図において、操作部400は、パワーオンオフする電源スイッチや、車内放送を開始する際に操作する操作キーなどを備え、各操作に応じたイベントを発生して制御部401に供給する。制御部401は、操作部400から供給されるイベントに応じて、サービス提供装置40の各部動作を制御する他、リアルタイムクロックに基づき現在時刻情報を発生する機能を有する。本発明の要旨に係わる制御部401の特徴的な処理動作については追って詳述する。
ROM402は、プログラムエリアおよびデータエリアを備える。ROM402のプログラムエリアには、制御部401により実行される各種プログラムが記憶される。各種プログラムとは、後述する「サービス提供処理」、「到着お知らせモード設定処理」および「到着お知らせ処理」を含む。ROM402のデータエリアには、所定のプログラムにより参照される制御データが記憶される。
RAM403は、ワークエリアおよびデータエリアを備える。RAM103のワークエリアには、制御部401が実行する各種処理に用いられるフラグやレジスタデータが一時記憶される。RAM403のデータエリアには、時刻表テーブル403a、車内放送データ403bおよび端末データ403cが格納される。時刻表テーブル403aは、本サービス提供装置40を備える列車が停車する各駅毎の到着・発車時刻を記憶したテーブルである。車内放送データ403bは、到着駅を人声音で案内するための合成音声データである。端末データ403cは、前述したデータ中継器30が送信した案内用データである。すなわち、本サービス提供装置40を備える列車に乗車しているユーザが所有する携帯端末10の電話番号と到着駅とを表すデータである。
表示部404は、カラー液晶パネルおよび表示ドライバから構成され、制御部401の制御の下に、各種操作画面を表示する。無線通信部405は、制御部401の制御の下に、上記端末データ403cに従って乗車しているユーザが携行する携帯端末10宛にメール(SMS)送信する。GPS受信部406は、制御部401の制御の下に、アンテナANT2を介して受信するGPS信号に基づき現在位置を検出して制御部401に出力する。FM送受信部407は、制御部101の制御の下に、データ中継器30から送信される案内用データを受信する一方、到着駅を人声音で案内する車内放送データ403bを送信する。
B.動作
次に、図6〜図11を参照して第1実施形態の動作について説明する。以下では、最初に携帯端末10が実行する「端末処理」、「到着お知らせモード設定処理」および「到着お知らせ処理」の各動作を説明した後、続いてサービス提供装置40が実行する「サービス提供処理」、「到着お知らせモード設定処理」および「到着お知らせ処理」の各動作を説明する。
(1)携帯端末10の動作
a.端末処理の動作
図6は、携帯端末10の制御部101が実行する端末処理の動作を示すフローチャートである。携帯端末10に電源が投入されると、制御部101は図6に図示する端末処理を実行してステップSA1に処理を進める。ステップSA1〜SA4では、改札通過イベントの有無、取得開始SMS受信イベントの有無、音楽再生開始イベントの有無、音楽再生終了イベントの有無および電源オフイベントの有無をそれそれ判断する。以下、これら各イベントが発生する場合に分けて動作を説明する。
<改札通過イベントが発生した場合>
非接触通信部108の起動を指示する操作キーを操作した後、前述した改札装置20の改札通過に応じて改札通過イベントが発生すると、ステップSA1の判断結果が「YES」になり、ステップSA6に進み、到着お知らせモード設定処理を実行する。
後述するように、到着お知らせモード設定処理では、非接触通信部108から改札装置20側へ自己の電話番号および到着駅を表す案内用データを送信すると共に、この案内用データの送信に応じてサービス提供装置40側から返送される設定完了通知を受信する。
なお、改札装置20では、改札時に携帯端末10から受信した案内用データをデータ中継器30に転送する。データ中継器30は、改札装置20から転送される案内用データに含まれる到着駅と、携帯端末10の改札時刻とに応じて、時刻表テーブルから携帯端末10のユーザが乗車すると思われる列車を特定し、特定した列車に配備されるサービス提供装置40宛に案内用データを無線送信するようになっている。サービス提供装置40は、案内用データを受信して到着お知らせモード設定処理(後述する)を行い、そのモード設定が完了した時点で設定完了通知を携帯端末10側へ無線送信するようになっている。
<取得開始SMS受信イベントが発生した場合>
後述するように、サービス提供装置40は、到着予定時刻になると、メール(取得開始SMS)を送信する。端末装置10では、このメールを受信すると、取得開始SMS受信イベントが発生する。これによりステップSA2の判断結果が「YES」になり、ステップSA7に進み、到着お知らせ処理を実行する。
後述するように、到着お知らせ処理では、FM受信部107を起動して、サービス提供装置40が無線送信する車内放送データ(車内案内)を受信し、そのとき音楽再生中ならば、その受信した車内放送データを、再生中の音楽と共に再生してイヤホン109aから出力させ、車内放送データの再生が完了した時点でFM受信部107をオフする。こうすることによって、車内放送が聴き取り難かったり、聞き逃す虞が無くなる為、目的地が近付いたときに、ユーザに状況を案内することが可能になる。
<音楽再生開始イベントが発生した場合>
音楽再生の開始を指示する操作キーの操作に応じて音楽再生開始イベントが発生した場合には、ステップSA3の判断結果が「YES」になり、ステップSA8に進み、指定曲の再生開始を指示する。これにより、音楽再生機能が起動され、RAM103の音楽データエリアに格納される、指定曲の音楽データが再生される。
<音楽再生終了イベントが発生した場合>
音楽再生の終了を指示する操作キーの操作に応じて音楽再生終了イベントが発生した場合には、ステップSA4の判断結果が「YES」になり、ステップSA9に進み、再生終了を指示する。これにより、音楽再生機能がオフされて音楽データの再生が終了する。
<電源オフイベントが発生した場合>
電源スイッチ操作に応じて電源オフイベントが発生すると、ステップSA5の判断結果が「YES」になり、本処理を終える。なお、上述した各イベントがいずれも発生しない状況では、ステップSA1〜SA5の各判断結果は「NO」になり、これらステップSA1〜SA5を繰り返し判断するイベント待ち状態となる。
b.到着お知らせモード設定処理の動作
次に、図7を参照して到着お知らせモード設定処理の動作を説明する。上述した端末処理のステップSA6(図6参照)を介して本処理が実行されると、制御部101は図7に図示するステップSB1に処理を進め、自己の電話番号および到着駅を表す案内用データを、非接触通信部108から改札装置20側へ送信する。続いて、ステップSB2では、サービス提供装置40から設定完了通知が返送されるまで待機する。そして、サービス提供装置40から設定完了通知を受信すると、ここでの判断結果が「YES」となり、本処理を完了させる。
c.到着お知らせ処理の動作
次に、図8を参照して到着お知らせ処理の動作を説明する。上述した端末処理のステップSA7(図6参照)を介して本処理が実行されると、制御部101は図8に図示するステップSC1に処理を進め、FM受信部107を起動して、サービス提供装置40から無線送信される車内放送データ(車内案内)を受信する。この車内放送データとは、例えば次の到着する駅名や乗り換え案内などを含む。
続いて、ステップSC2では、現在音楽再生中であって、再生される音楽をイヤホン109cを使用して聴取中であるか否かを判断する。イヤホン109aで聴取中ならば、判断結果は「YES」になり、ステップSC3に進み、上記ステップSC1で取得した車内放送データを、再生中の音楽にミキシングしてイヤホン109aから出力させる。
一方、音楽再生中でなければ、上記ステップSC2の判断結果は「NO」となり、ステップSC4に進み、上記ステップSC1で取得した車内放送データをイヤホン109aから出力させる。そして、ステップSC5では、上記ステップSC1で取得した車内放送データの再生が完了するまで一定時間待機する。そして、一定時間待機後、車内放送データの再生が完了すると、ここでの判断結果が「YES」になり、ステップSC6に進み、FM受信部107をオフ設定して車内案内の取得を終了させてから本処理を完了させる。
(2)サービス提供装置40の動作
a.サービス提供処理の動作
図9は、サービス提供装置40の制御部401が実行するサービス提供処理の動作を示すフローチャートである。サービス提供装置40に電源が投入されると、制御部401は図9に図示するサービス提供処理を実行してステップSD1に処理を進める。ステップSD1〜SD4では、車内放送開始イベントの有無、案内用データ(電話番号・到着駅)の受信イベントの有無、到着お知らせモードオン設定の有無および終了イベントの有無をそれそれ判断する。以下、これら各場合に分けて動作を説明する。
<車内放送開始イベントが発生した場合>
車掌の車内放送開始操作に応じて車内放送開始イベントが発生すると、ステップSD1の判断結果は「YES」になり、ステップSD5に進む。ステップSD5では、一定時間経過するまで待機する。この一定時間とは、携帯端末10側がメール(取得開始SMS)を受信しFM受信部107を起動し終えるまでの期間に相当する。そして、一定時間待機すると、上記ステップSD5の判断結果が「YES」となり、ステップSD6に進み、車内放送データ(車内案内)を無線送信する。
<案内用データ(電話番号・到着駅)の受信イベントが発生した場合>
データ中継器30(図1参照)から案内用データを受信すると、ステップSD2の判断結果が「YES」になり、ステップSD7に進み、到着お知らせモード設定処理を実行する。
後述するように、到着お知らせモード設定処理では、データ中継器30から受信した案内用データ(電話番号・到着駅)を、端末データ403cとしてRAM403に登録すると共に、時刻表テーブル403aを参照して、その端末データ403c(案内用データ)に含まれる到着駅への到着予定時刻を算出してRAM403に登録する。そして、到着予定時刻を登録し終えると、到着お知らせモードをオン設定した後、設定完了通知を携帯端末10側へ無線送信する。
<到着お知らせモードがオン設定された場合>
後述する到着お知らせモード設定処理により到着お知らせモードがオン設定されると、ステップSD3の判断結果が「YES」となり、ステップSD8に進み、到着お知らせ処理を実行する。
後述するように、到着お知らせ処理では、現在時刻を取得し、取得した現在時刻が、到着お知らせモード設定処理(図10参照)で算出される到着予定時刻の範囲(例えば5分前)にあると、RAM403に登録した端末データ403c(案内用データ)に含まれる電話番号を宛先とした取得開始SMS(メール)を送信する。
<終了イベントが発生した場合>
終了操作に応じて終了イベントが発生すると、ステップSD4の判断結果が「YES」になり、本処理を終える。なお、上述した各イベントがいずれも発生しない状況では、ステップSD1〜SD4の各判断結果が「NO」になり、これらステップSD1〜SD4を繰り返し判断するイベント待ち状態となる。
b.到着お知らせモード設定処理の動作
次に、図10を参照して到着お知らせモード設定処理の動作を説明する。上述したサービス提供処理のステップSD7(図9参照)を介して本処理が実行されると、制御部401は図10に図示するステップSE1に処理を進め、データ中継器30から受信した案内用データ(電話番号・到着駅)を、端末データ403cとしてRAM403に登録する。
次いで、ステップSE2〜SE4では、RAM403に登録した端末データ403c(案内用データ)に含まれる到着駅への到着予定時刻を、RAM403に格納される時刻表テーブル403aを参照して算出し、算出した到着予定時刻をRAM403のワークエリアに登録する。そして、到着予定時刻を登録し終えると、ステップSE5に進み、到着お知らせモードをオン設定する。この後、ステップSE6に進み、到着お知らせモード設定の完了を表す設定完了通知を携帯端末10側へ無線送信して本処理を完了させる。
c.到着お知らせ処理の動作
次に、図11を参照して到着お知らせ処理の動作を説明する。上述したサービス提供処理のステップSD8(図9参照)を介して本処理が実行されると、制御部401は図11に図示するステップSF1に処理を進め、現在時刻を取得する。次いで、ステップSF2では、取得した現在時刻が、到着お知らせモード設定処理(図10参照)で算出される到着予定時刻の範囲(例えば5分前)にあるか否かを判断する。現在時刻が到着予定時刻の範囲に含まれなければ、判断結果は「NO」となり、何も行わずに一旦、本処理を完了させる。
これに対し、現在時刻が到着予定時刻の範囲にあると、上記ステップSF2の判断結果が「YES」になり、ステップSF3に進み、RAM403に登録した端末データ403c(案内用データ)に含まれる電話番号を宛先とした取得開始SMS(メール)を無線通信部405から送信する。なお、無線通信部405から送信される取得開始SMS(メール)は、移動体通信網を介して宛先の携帯端末10に送達される。
このように、第1実施形態では、携帯端末10を所有するユーザが改札装置20の改札口を通過すると、改札装置20と携帯端末10とが電磁結合方式により非接触でデータ通信を行って運賃徴収する周知の改札チェックを行うと共に、携帯端末10から改札装置20に電話番号と到着駅とを表す案内用データが送信される。この案内用データは、改札装置20からデータ中継器30に転送される。データ中継器30では、改札装置20から転送された案内用データに含まれる到着駅と、携帯端末10の改札時刻とに応じて、時刻表テーブルから携帯端末10のユーザが乗車すると思われる列車を特定し、特定した列車に配備されるサービス提供装置40宛に案内用データを無線送信する。
サービス提供装置40では、データ中継器30から受信した案内用データに含まれる到着駅の到着予定時刻を算出し、その到着予定時刻になった時点で到着を知らせるメール(SMS)を、案内用データに含まれる電話番号宛に送信した後、駅到着を知らせる車内放送を無線送信する。サービス提供装置40が発したメール(SMS)をキャリア経由で受信した携帯端末10では、自動的にFM受信部を起動させてサービス提供装置40が無線送信する車内放送を受信してイヤホン出力する。この際、ユーザが携帯端末10で音楽再生していても、その再生される音楽と共に、受信した車内放送をイヤホン出力する。これにより、車内放送が聴き取り難かったり、聞き逃す虞が無くなる為、目的地が近付いたときに、ユーザに状況を案内することができる。
[第1実施形態の変形例]
次に、上述した第1実施形態の変形例について説明する。第1実施形態では、改札通過の際に、改札装置20と携帯端末10とが電磁結合方式により非接触でデータ通信を行って携帯端末10から改札装置20に電話番号と到着駅とを表す案内用データを送信する態様とした。これに対し、変形例では、車掌が使用する検札装置(不図示)と携帯端末10とが電磁結合方式により非接触でデータ通信を行い、携帯端末10から検札装置に案内用データを送信する。検札装置は、携帯端末10から受信した案内用データを、列車内に配備されるサービス提供装置40に無線送信する。以下、こうした変形例において携帯端末10が実行する端末処理、サービス提供装置40が実行する到着お知らせモード設定処理および到着お知らせ処理の各動作を説明する。
a.携帯端末10の端末処理の動作
図12は、携帯端末10の制御部101が実行する変形例による端末処理の動作を示すフローチャートである。携帯端末10に電源が投入されると、制御部101は図12に図示する端末処理を実行してステップSG1に処理を進める。ステップSG1〜SG4では、検札完了イベントの有無、取得開始SMS受信イベントの有無、音楽再生開始イベントの有無、音楽再生終了イベントの有無および電源オフイベントの有無をそれそれ判断する。以下、これら各イベントが発生する場合に分けて動作を説明する。
<検札イベントが発生した場合>
検札イベントが発生すると、ステップSG1の判断結果が「YES」になり、制御部101はステップSG6に処理を進め、第1実施形態と同様、非接触通信部108から検札装置側へ自己の電話番号および到着駅を表す案内用データを送信すると共に、この案内用データの送信に応じてサービス提供装置40側から返送される設定完了通知を受信する到着お知らせモード設定処理を実行する。
<取得開始SMS受信イベントが発生した場合>
サービス提供装置40から送信された取得開始SMSを受信すると、ステップSG2の判断結果が「YES」になり、ステップSG7に進み、第1実施形態と同様、FM受信部107を起動して、サービス提供装置40が無線送信する車内放送データ(車内案内)を受信し、そのとき音楽再生中ならば、その受信した車内放送データを、再生中の音楽と共に再生してイヤホン109aから出力させ、車内放送データの再生が完了した時点でFM受信部107をオフする到着お知らせ処理を実行する。
<音楽再生開始イベントが発生した場合>
音楽再生の開始を指示する操作キーの操作に応じて音楽再生開始イベントが発生した場合には、ステップSG3の判断結果が「YES」になり、ステップSG8に進み、指定曲の再生開始を指示する。これにより、音楽再生機能が起動され、RAM103の音楽データエリアに格納される、指定曲の音楽データが再生される。
<音楽再生終了イベントが発生した場合>
音楽再生の終了を指示する操作キーの操作に応じて音楽再生終了イベントが発生した場合には、ステップSG4の判断結果が「YES」になり、ステップSG9に進み、再生終了を指示する。これにより、音楽再生機能がオフされて音楽データの再生が終了する。
<電源オフイベントが発生した場合>
電源スイッチ操作に応じて電源オフイベントが発生すると、ステップSG5の判断結果が「YES」になり、本処理を終える。なお、上述した各イベントがいずれも発生しない状況では、ステップSG1〜SG5の各判断結果は「NO」になり、これらステップSG1〜SG5を繰り返し判断するイベント待ち状態となる。
b.サービス提供装置40の到着お知らせモード設定処理の動作
次に、図13を参照してサービス提供装置40が実行する変形例による到着お知らせモード設定処理の動作を説明する。第1実施形態と同様に、サービス提供処理のステップSD7(図9参照)を介して本処理が実行されると、制御部401は図13に図示するステップSH1に処理を進め、検札装置から受信した案内用データ(電話番号・到着駅)を、端末データ403cとしてRAM403に登録する。次いで、ステップSH2では、到着お知らせモードをオン設定する。そして、ステップSH3では、到着お知らせモード設定の完了を表す設定完了通知を携帯端末10側へ無線送信して本処理を完了させる。
c.サービス提供装置40の到着お知らせ処理の動作
次に、図14を参照してサービス提供装置40が実行する変形例による到着お知らせ処理の動作を説明する。第1実施形態と同様に、サービス提供処理のステップSD8(図9参照)を介して本処理が実行されると、制御部401は図14に図示するステップSJ1に処理を進め、車掌による車内放送開始操作の有無を検出する。車内放送開始操作が検出されなければ、判断結果は「NO」となり、何も行わずに本処理を終えるが、車内放送開始操作を検出すると、判断結果が「YES」になり、ステップSJ2に進む。
ステップSJ2では、放送しようとする車内放送が、端末データ403cに含まれる到着駅を案内する到着案内であるかどうかを判断する。車内放送が到着案内でなければ、判断結果は「NO」になり、本処理を終える。一方、到着案内ならば、判断結果が「YES」になり、ステップSJ3に進み、RAM403に登録される端末データ403c(案内用データ)に含まれる電話番号を宛先とした取得開始SMS(メール)を無線通信部405から送信する。なお、無線通信部405から送信される取得開始SMS(メール)は、移動体通信ネットワークを介して宛先の携帯端末10に送達される。
このように、変形例では、検札装置から受信した案内用データを端末データ403cとしてサービス提供装置40のRAM403に登録しておき、放送しようとする車内放送が端末データ403cに含まれる到着駅を案内する到着案内であると、サービス提供装置40は到着を知らせるメール(SMS)を、端末データ403c(案内用データ)に含まれる電話番号宛に送信した後、駅到着を知らせる車内放送を無線送信する。
サービス提供装置40が発したメール(SMS)をキャリア経由で受信した携帯端末10は、自動的にFM受信部を起動させてサービス提供装置40が無線送信する車内放送を受信してイヤホン出力する。この際、ユーザが携帯端末10で音楽再生していても、その再生される音楽と共に、受信した車内放送をイヤホン出力する。これにより、車内放送が聴き取り難かったり、聞き逃す虞が無くなる為、目的地が近付いたときに、ユーザに状況を案内することができる。
[第2実施形態]
次に、図15〜図18を参照して第2実施形態について説明する。前述した第1実施形態では、サービス提供装置40から到着を知らせるメール(SMS)を受信した携帯端末10が車内放送を自動的に受信してイヤホン出力することによって、目的地の接近をユーザに案内する。これに対して、第2実施形態では、携帯端末10単体だけで目的地の接近をユーザに案内する。第2実施形態による携帯端末10の構成は上述した第1実施形態と共通するので、その説明については省略する。以下では、第2実施形態による携帯端末10が実行する「端末処理」、「到着お知らせモード設定処理」および「到着お知らせ処理」の各動作を説明する。
a.端末処理の動作
図15は、第2実施形態による端末処理の動作を示すフローチャートである。携帯端末10に電源が投入されると、制御部101は図15に図示する端末処理を実行してステップSK1に処理を進める。ステップSK1〜SK4では、モード設定開始イベントの有無、到着お知らせモードオン設定の有無、音楽再生開始イベントの有無、音楽再生終了イベントの有無および電源オフイベントの有無をそれそれ判断する。以下、これら各イベントが発生する場合に分けて動作を説明する。
<モード設定開始イベントが発生した場合>
到着お知らせモード設定開始を指示する操作に応じて到着お知らせモード設定開始イベントが発生すると、ステップSK1の判断結果が「YES」になり、制御部101はステップSK6に処理を進め、到着お知らせモード設定処理を実行する。
後述するように、到着お知らせモード設定処理では、目的地登録開始操作が行われた場合には、目的地としてユーザ選択された駅名の位置情報がRAM103の駅名テーブル103aから読み出され、さらにユーザ選択されたお知らせ範囲を範囲情報として、駅名およびその位置情報に対応付けてRAM103の目的地テーブル103bに登録する。また、到着お知らせモードON/OFF設定開始操作が行われると、表示部104に表示される到着お知らせモード設定画面において行われる設定操作に応じて、到着お知らせモードをオン設定(あるいはオフ設定)する。
<到着お知らせモードがオン設定された場合>
到着お知らせモード設定処理(図16参照)による到着お知らせモードがオン設定されると、ステップSK2の判断結果が「YES」になり、ステップSK7に進み、到着お知らせ処理を実行する。
後述するように、到着お知らせ処理では、GPS受信部106にて検出される現在位置が目的地テーブル103bに登録した範囲情報(お知らせ範囲)に含まれ、目的地(到着駅)に接近している状況になると、マイク109aをオン設定して周囲音を集音し、このときイヤホン109cで音楽聴取中ならば、マイク109aで集音した周囲音を再生中の音楽にミキシングしてイヤホン109cから出力させ、一方、音楽聴取中でなければ、マイク109aで集音した周囲音をイヤホン109cから出力させる。こうすることで到着駅に接近する際に行われる車内放送が聴き取り難かったり、聞き逃す虞が無くなる為、目的地が近付いたときに、ユーザに状況を案内することが可能になっている。
<音楽再生開始イベントが発生した場合>
音楽再生の開始を指示する操作キーの操作に応じて音楽再生開始イベントが発生した場合には、ステップSK3の判断結果が「YES」になり、ステップSK8に進み、指定曲の再生開始を指示する。これにより、音楽再生機能が起動され、RAM103の音楽データエリアに格納される、指定曲の音楽データが再生される。
<音楽再生終了イベントが発生した場合>
音楽再生の終了を指示する操作キーの操作に応じて音楽再生終了イベントが発生した場合には、ステップSK4の判断結果が「YES」になり、ステップSK9に進み、再生終了を指示する。これにより、音楽再生機能がオフされて音楽データの再生が終了する。
<電源オフイベントが発生した場合>
電源スイッチ操作に応じて電源オフイベントが発生すると、ステップSK5の判断結果が「YES」になり、本処理を終える。なお、上述した各イベントがいずれも発生しない状況では、ステップSK1〜SK5の各判断結果は「NO」になり、これらステップSK1〜SK5を繰り返し判断するイベント待ち状態となる。
b.到着お知らせモード設定処理の動作
次に、図16を参照して到着お知らせモード設定処理の動作を説明する。上述した端末処理のステップSK6(図15参照)を介して本処理が実行されると、制御部101は図16に図示するステップSL1に処理を進める。ステップSL1〜SL2では、目的地登録開始操作の有無および到着お知らせモードON/OFF設定開始操作の有無を判断する。以下、目的地登録開始操作が行われた場合と、到着お知らせモードON/OFF設定開始操作が行われた場合とに分けて動作を説明する。
<目的地登録開始操作が行われた場合>
目的地登録開始操作が行われると、ステップSL1の判断結果が「YES」になり、ステップSL3に進む。ステップSL3では、RAM103に設けられる駅名テーブル103aを参照して表示部104に駅名を一覧表示する画面を形成する。これにより、例えば図17(a)に図示する一例の駅名表示画面が表示部104に画面表示される。次いで、ステップSL4では、この駅名表示画面に一覧表示される駅名の中から目的地とする駅名を選択する操作の有無を判断する。例えば図17(a)に図示するように、「神田駅」を選択すると、ここでの判断結果が「YES」となり、ステップSL5に進む。
ステップSL5では、上記ステップSL4にて選択された駅名と、この駅名に対応してRAM103の駅名テーブル103aから読み出した位置情報とをRAM103の目的地テーブル103bに登録する。次いで、ステップSL6では、図17(b)に図示する一例のように、お知らせ範囲を表示部104に一覧表示する。そして、この一覧表示されたお知らせ範囲の中からユーザ所望のお知らせ範囲を選択すると、ステップSL7の判断結果が「YES」になり、ステップSL8に進む。なお、図17(b)に図示する一例では、お知らせ範囲として「30m以内」が選択された状態を示している。
次いで、ステップSL8では、上記ステップSL5において目的地テーブル103bに登録した駅名および位置情報に対応する範囲情報として、上記ステップSL7にて選択されたお知らせ範囲を登録して本処理を終える。これにより、目的地テーブル103bには、目的地の駅名、その位置情報および範囲情報(お知らせ範囲)が新規登録される。
<到着お知らせモードON/OFF設定開始操作が行われた場合>
到着お知らせモードON/OFF設定開始操作が行われると、ステップSL2の判断結果が「YES」になり、ステップSL9に進む。ステップSL9では、図17(c)に図示する一例の到着お知らせモード設定画面を表示部104に表示する。続いて、ステップSL10では、この到着お知らせモード設定画面においてモードON設定操作(あるいはモードOFF設定操作)の有無を判断する。ここで、例えば図17(c)に図示するように、到着お知らせモード設定画面においてモードON設定する操作を行うと、判断結果が「YES」になり、ステップSL11に進み、到着お知らせモードをオン設定(あるいはオフ設定)して本処理を終える。
c.到着お知らせ処理の動作
次に、図18を参照して到着お知らせ処理の動作を説明する。上述した端末処理のステップSK7(図15参照)を介して本処理が実行されると、制御部101は図18に図示するステップSM1に処理を進める。ステップSM1では、GPS受信部106を起動して現在位置を取得する。続いて、ステップSM2では、その取得した現在位置が、目的地テーブル103bに登録した範囲情報(お知らせ範囲)に含まれるか否か、つまり目的地(到着駅)に接近したかどうかを判断する。
現在位置が目的地テーブル103bに登録した範囲情報(お知らせ範囲)に含まれ、目的地(到着駅)に接近している状況であると、判断結果は「YES」になり、ステップSM3に進み、マイク109aをオン設定して周囲音を集音する。次いで、ステップSM4では、現在音楽再生中であって、再生される音楽をイヤホン109cを使用して聴取中であるか否かを判断する。イヤホン109cで音楽聴取中ならば、判断結果は「YES」となり、ステップSM5に進み、上記ステップSM3にてマイク109aで集音した周囲音と、再生中の音楽とをミキシングしてイヤホン109cから出力させる。一方、イヤホン109cで音楽を聴取していなければ、上記ステップSM4の判断結果は「NO」になり、ステップSM6に進み、上記ステップSM3にてマイク109aで集音した周囲音をイヤホン109cから出力させる。
これに対し、現在位置が目的地テーブル103bに登録した範囲情報(お知らせ範囲)に含まれないと、上述したステップSM2の判断結果は「NO」となり、ステップSM7に処理を進める。ステップSM7では、マイクスイッチがオン設定されているか否かを判断する。マイクスイッチがオフ設定されていれば、判断結果は「NO」となり、内も行わずに本処理を終えるが、マイクスイッチがオン設定されていると、判断結果が「YES」となり、ステップSM8に進む。マイクスイッチがオン設定されているということは、以前、現在位置が目的地テーブル103bに登録した範囲情報(お知らせ範囲)に含まれていたということであり、今回は含まれていないということは、換言すると、目的地テーブル103bに登録した範囲情報(お知らせ範囲)から外れたということである。ステップSM8では、マイクスイッチをオフ設定して周囲音の集音を中止し、続くステップSM9では、集音した周囲音をイヤホン109cから出力させるのを中止して本処理を終える。
以上のように、第2実施形態では、目的地を登録する操作を行うと、目的地として選択された駅名の位置情報がRAM103の駅名テーブル103aから読み出され、さらにユーザ選択されたお知らせ範囲が範囲情報として、駅名およびその位置情報に対応付けてRAM103の目的地テーブル103bに登録される。目的地を登録してから到着お知らせモードをオン設定すると、GPS受信部106にて検出される現在位置が目的地テーブル103bに登録した範囲情報(お知らせ範囲)に含まれ、目的地(到着駅)に接近した場合に、マイク109aをオン設定して周囲音を集音し、そのときイヤホン109cで音楽聴取中ならば、マイク109aで集音した周囲音を再生中の音楽にミキシングしてイヤホン109cから出力させ、一方、音楽聴取中でなければ、マイク109aで集音した周囲音をイヤホン109cから出力させる。この結果、到着駅に接近する際に行われる車内放送が聴き取り難かったり、聞き逃す虞が無くなる為、目的地が近付いたときに、ユーザに状況を案内することができる。
[第3実施形態]
次に、図19〜図26を参照して第3実施形態について説明する。第3実施形態では、上述の第2実施形態と同様、携帯端末10単体だけで目的地が接近したときにユーザに状況案内する。第3実施形態による端末処理は、上述の第2実施形態と同一なので、その動作説明については省略する。以下では、第2実施形態と相違する動作、すなわち第3実施形態による到着お知らせモード設定処理、モードON/OFF設定処理、到着時刻設定処理、開始音・終了音設定処理および到着お知らせ処理の各動作を説明する。
a.到着お知らせモード設定処理の動作
図19は、第3実施形態による到着お知らせモード設定処理の動作を示すフローチャートである。前述した第2実施形態と同様、端末処理のステップSK6(図15参照)を介して本処理が実行されると、制御部101は図19に図示するステップSN1に処理を進め、モードON/OFF設定処理を実行する。後述するように、モードON/OFF設定処理では、表示部104に表示される到着お知らせモード設定画面においてモードON設定操作(あるいはモードOFF設定操作)を行ってモードON設定(あるいはモードOFF設定)を行う。
続いて、ステップSN2では、到着時刻設定処理を実行する。後述するように、到着時刻設定処理では、到着時刻入力画面で入力される到着時刻と、お知らせ範囲選択画面で選択したお知らせ範囲とをRAM103にストアする。そして、ステップSN3では、例えば駅到着前に行われる車内放送の始り部分を開始音として録音すると共に、その車内放送の終わり部分を終了音として録音する開始音・終了音設定処理を実行する。
b.モードON/OFF設定処理の動作
次に、図20〜図21を参照してモードON/OFF設定処理の動作を説明する。上述した到着お知らせモード設定処理のステップSN1(図19参照)を介して本処理が実行されると、制御部101は図20に図示するステップSP1に処理を進め、例えば図21に図示する一例の到着お知らせモード設定画面を表示部104に表示する。
続いて、ステップSP2では、この到着お知らせモード設定画面においてモードON設定操作(あるいはモードOFF設定操作)の有無を判断する。ここで、例えば図21に図示するように、到着お知らせモード設定画面においてモードON設定する操作を行うと、判断結果が「YES」になり、ステップSP3に進み、到着お知らせモードをオン設定して本処理を終える。
c.到着時刻設定処理の動作
次に、図22〜図23を参照して到着時刻設定処理の動作を説明する。上述した到着お知らせモード設定処理のステップSN2(図19参照)を介して本処理が実行されると、制御部101は図22に図示するステップSQ1に処理を進め、表示部104に到着時刻入力画面を表示する。図23(a)は、到着時刻入力画面の一例を示す図である。続いて、ステップSQ2では、到着時刻入力画面における到着時刻の入力の有無を判断する。そして、到着時刻入力画面に到着時刻が入力されると、判断結果が「YES」になり、ステップSQ3に進む。
ステップSQ3では、到着時刻入力画面で入力された到着時刻をRAM103のワークエリアにストアする。次いで、ステップSQ4では、例えば図23(b)に図示する一例のように、お知らせ範囲選択画面を表示部104に一覧表示する。そして、このお知らせ範囲選択画面に一覧表示されたお知らせ範囲の中からユーザ所望のお知らせ範囲を選択すると、ステップSQ5の判断結果が「YES」になり、ステップSQ6に進む。なお、図23(b)に図示する一例では、お知らせ範囲として「5分前」が選択された状態を示している。次いで、ステップSQ6では、上記ステップSQ5にて選択されたお知らせ範囲をRAM103のワークエリアにストアして本処理を終える。
d.開始音・終了音設定処理の動作
次に、図24〜図25を参照して開始音・終了音設定処理の動作を説明する。上述した到着お知らせモード設定処理のステップSN3(図19参照)を介して本処理が実行されると、制御部101は図24に図示するステップSR1に処理を進める。ステップSRでは、図25(a)に図示する一例の録音開始操作画面を表示部104に表示して録音開始操作を促す。そして、録音開始操作がなされると、ここでの判断結果が「YES」になり、ステップSR2に進み、開始音の録音を開始する。これにより、マイク109aを用いて収録する開始音がRAM103の録音データエリアに記録される。なお、開始音とは、例えば駅到着前に行われる車内放送の始り部分を指す。
次いで、ステップSR3では、録音終了操作の有無を判断し、録音終了操作がなされると、ここでの判断結果が「YES」になり、ステップSR4に進み、開始音の録音を終了させる。次に、ステップSR5では、図25(b)に図示する一例の録音開始操作画面を表示部104に表示して録音開始操作を促す。そして、録音開始操作がなされると、ここでの判断結果が「YES」になり、ステップSR6に進み、終了音の録音を開始する。
これにより、マイク109aを用いて収録する終了音がRAM103の録音データエリアに記録される。なお、終了音とは、例えば駅到着前に行われる車内放送の終わり部分を指す。そして、ステップSR7では、録音終了操作の有無を判断し、録音終了操作がなされると、ここでの判断結果が「YES」になり、ステップSR8に進み、終了音の録音を終了させて本処理を終える。
e.到着お知らせ処理の動作
次に、図26を参照して第3実施形態による到着お知らせ処理の動作を説明する。前述した第2実施形態と同様、端末処理のステップSK7(図15参照)を介して本処理が実行されると、制御部101は図26に図示するステップSS1に処理を進める。ステップSS1では、マイクスイッチがオフ設定されているか否かを判断する。マイクスイッチがオン設定されていると、判断結果は「NO」になり、後述のステップSS5に処理を進める。
一方、マイクスイッチがオフ設定されていれば、上記ステップSS1の判断結果は「YES」になり、ステップSS2に進み、現在時刻を取得する。続いて、ステップSS3では、現在時刻が到着時刻の範囲、すなわち前述した到着時刻設定処理のステップSQ6(図22参照)においてRAM103のワークエリアにストアした「お知らせ範囲」に含まれているか否かを判断する。現在時刻が「お知らせ範囲」に含まれていなければ、判断結果は「NO」となり、何も行わずに本処理を完了させる。
これに対し、現在時刻が「お知らせ範囲」に含まれていると、上記ステップSS3の判断結果は「YES」になり、ステップSS4に進み、マイクスイッチをオン設定してマイク109aが集音する周囲音の取得を開始する。次いで、ステップSS5では、取得した周囲音にRAM103の録音データエリアに記録した開始音が含まれているか否かを判断する。取得した周囲音に開始音が含まれていると、判断結果は「YES」になり、ステップSS6に進む。
ステップSS6では、現在音楽再生中であって、再生される音楽をイヤホン109cを使用して聴取中であるか否かを判断する。イヤホン109cで音楽聴取中ならば、判断結果は「YES」となり、ステップSS7に進み、マイク109aで集音している周囲音と、再生中の音楽とをミキシングしてイヤホン109cから出力させる。一方、イヤホン109cで音楽を聴取していなければ、上記ステップSS6の判断結果は「NO」になり、ステップSS8に進み、マイク109aで集音している周囲音をイヤホン109cから出力させる。
さて一方、取得した周囲音にRAM103の録音データエリアに記録した開始音が含まれていなければ、上記ステップSS5の判断結果は「NO」になり、ステップSS9に進む。ステップSS9では、取得した周囲音にRAM103の録音データエリアに記録した終了音が含まれているか否かを判断する。取得した周囲音に終了音が含まれていなければ、判断結果は「NO」となり、本処理を終える。これに対し、取得した周囲音に開始音が含まれていると、上記ステップSS9の判断結果は「YES」になり、ステップSS10に進む。ステップSS10では、マイクスイッチをオフ設定して周囲音の取得を中止し、続くステップSS11では、集音した周囲音をイヤホン109cから出力させるのを中止して本処理を終える。
以上のように、第3実施形態では、予め到着時刻の範囲を設定すると共に、例えば駅到着前に行われる車内放送の始り部分および終わり部分をそれぞれ開始音および終了音として事前収録しておく。そして、現在時刻が到着時刻の範囲に含まれると、マイク109aにて周囲音を集音し始め、その周囲音に事前収録しておいた開始音が含まれている場合に、イヤホン109cで音楽聴取中ならば、マイク109aで集音した周囲音を再生中の音楽にミキシングしてイヤホン109cから出力させ、一方、音楽聴取中でなければ、マイク109aで集音した周囲音をイヤホン109cから出力させるので、到着駅に接近する際に行われる車内放送が聴き取り難かったり、聞き逃す虞が無くなる為、目的地が近付いたときに、ユーザに状況を案内することができる。
また、現在時刻が到着時刻の範囲に含まれてから、マイク109aにて周囲音を集音し始めるようにしたので、マイク109aで周囲音を集音する時間を限定することで携帯端末装置の電力消費を抑えることができ、さらにはユーザには不要な音を開始音または終了音として誤認識する確率を低減できる。
また、周囲音に収録しておいた終了音が含まれている場合に、マイク109aによる周囲音の取得を中止するようにしたので、マイク109aで周囲音を集音する時間を限定することで携帯端末装置の電力消費を抑えることができ、さらにはユーザには不要な音を開始音または終了音として誤認識する確率を低減できる。
本発明による第1実施形態のシステム構成を示すブロック図である。 携帯端末10の構成を示すブロック図である。 携帯端末10のRAM103に設けられる駅名テーブル103aの構成を示す図である。 携帯端末10のRAM103に設けられる目的地テーブル103bの構成を示す図である。 サービス提供装置40の構成を示すブロック図である。 携帯端末10において実行される端末処理の動作を示すフローチャートである。 携帯端末10において実行される到着お知らせモード設定処理の動作を示すフローチャートである。 携帯端末10において実行される到着お知らせ処理の動作を示すフローチャートである。 サービス提供装置40において実行されるサービス提供処理の動作を示すフローチャートである。 サービス提供装置40において実行される到着お知らせモード設定処理の動作を示すフローチャートである。 サービス提供装置40において実行される到着お知らせ処理の動作を示すフローチャートである。 携帯端末10において実行される変形例の端末処理の動作を示すフローチャートである。 携帯端末10において実行される変形例の到着お知らせモード設定処理の動作を示すフローチャートである。 携帯端末10において実行される変形例の到着お知らせ処理の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態による端末処理の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態による到着お知らせモード設定処理の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態による到着お知らせモード設定処理の動作を説明するための図である。 第2実施形態による到着お知らせ処理の動作を示すフローチャートである。 第3実施形態による到着お知らせモード設定処理の動作を示すフローチャートである。 第3実施形態によるモードON/OFF設定処理の動作を示すフローチャートである。 第3実施形態によるモードON/OFF設定処理の動作を説明するための図である。 第3実施形態による到着時刻設定処理の動作を示すフローチャートである。 第3実施形態による到着時刻設定処理の動作を説明するための図である。 第3実施形態による開始音・終了音設定処理の動作を示すフローチャートである。 第3実施形態による開始音・終了音設定処理の動作を説明するための図である。 第3実施形態による到着お知らせ処理の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 携帯端末
100 操作部
101 制御部
102 ROM
103 RAM
104 表示部
105 無線通信部
106 GPS受信部
107 FM受信部
108 非接触通信部
109 通話部
109a マイク
109b スピーカ
109c イヤホン
20 改札装置
30 データ中継器
40 サービス提供装置
400 操作部
401 制御部
402 ROM
403 RAM
404 表示部
405 無線通信部
406 GPS受信部
407 FM送受信部

Claims (15)

  1. 携帯端末装置であって、
    前記携帯端末装置の周囲の音を集音する条件を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定される条件を記憶する記憶手段と、
    現在の状況を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出される現在の状況が、前記記憶手段に記憶される条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
    前記検出手段により検出される現在の状況が前記記憶手段に記憶される条件を満たすと前記判定手段により判定される場合に、前記携帯端末装置の周囲の音を集音して出力する出力手段と
    を具備することを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記設定手段は、前記携帯端末装置の周囲の音を集音する条件として、駅の位置に係る範囲情報を設定し、
    前記検出手段は、現在の状況として前記携帯端末装置の現在位置を検出し、
    前記判定手段は、前記検出手段により検出される前記携帯端末装置の現在位置が、前記記憶手段に記憶される範囲情報に含まれるか否かを判定し、
    前記出力手段は、前記検出手段により検出される前記携帯端末装置の現在位置が、前記記憶手段に記憶される範囲情報に含まれると前記判定手段により判定される場合に、前記携帯端末装置の周囲の音を集音して出力することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  3. 前記設定手段は、前記携帯端末装置の周囲の音を集音する条件として、前記携帯端末装置が駅に到着する予定時刻に係る範囲情報を設定し、
    前記検出手段は、現在の状況として現在時刻を検出し、
    前記判定手段は、前記検出手段により検出される現在時刻が、前記記憶手段に記憶される範囲情報に含まれるか否かを判定し、
    前記出力手段は、前記検出手段により検出される現在時刻が、前記記憶手段に記憶される範囲情報に含まれると前記判定手段により判定される場合に、前記携帯端末装置の周囲の音を集音して出力することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  4. 前記出力手段は、前記判定手段により現在の状況が前記携帯端末装置の周囲の音を集音する条件を満たすと判定される場合に、前記携帯端末装置の周囲の音を集音してイヤホン出力することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  5. 前記出力手段は、前記携帯端末装置が音をイヤホン出力している場合、そのイヤホン出力している音と共に、集音する前記携帯端末装置の周囲の音をイヤホン出力することを特徴とする請求項4記載の携帯端末装置。
  6. 携帯端末装置であって、
    案内情報の始り部分を示す開始音を収録する収録手段と、
    前記携帯端末装置の周囲の音を集音する集音手段と、
    前記集音手段により集音される前記携帯端末装置の周囲の音に、前記収録手段が収録する開始音が含まれるか否かを判定する判定手段と、
    前記集音手段が集音する前記携帯端末装置の周囲の音に、前記収録手段が収録する開始音が含まれると前記判定手段により判定される場合に、前記集音手段により集音される前記携帯端末装置の周囲の音を出力する出力手段と
    を具備することを特徴とする携帯端末装置。
  7. 前記収録手段は、案内情報の終わり部分を示す終了音をさらに収録し、
    前記判定手段は、前記集音手段により集音される前記携帯端末装置の周囲の音に前記収録手段が収録する終了音が含まれるか否かをさらに判定し、
    前記出力手段は、前記集音手段が集音する前記携帯端末装置の周囲の音に、前記収録手段が収録する終了音が含まれると前記判定手段により判定される場合に、前記集音手段により集音される前記携帯端末装置の周囲の音の出力を停止することを特徴とする請求項6記載の携帯端末装置。
  8. 前記集音手段が前記携帯端末装置の周囲の音の集音を開始する時刻を設定する設定手段と、
    現在時刻を取得する時刻取得手段と、
    前記時刻取得手段により取得される現在時刻が、前記設定手段により設定される時刻に一致するか否かを判定する時刻判定手段とをさらに備え、
    前記集音手段は、前記時刻取得手段により取得される現在時刻が、前記設定手段により設定される時刻に一致すると前記時刻判定手段により判定される場合、前記携帯端末装置の周囲の音を集音することを特徴とする請求項6又は7のいずれかに記載の携帯端末装置。
  9. 前記出力手段は、前記集音手段が集音する前記携帯端末装置の周囲の音に、前記収録手段が収録する開始音が含まれると前記判定手段により判定される場合に、前記集音手段により集音される前記携帯端末装置の周囲の音をイヤホン出力することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  10. 前記出力手段は、前記携帯端末装置が音をイヤホン出力している場合、そのイヤホン出力している音と共に、前記集音手段により集音される前記携帯端末装置の周囲の音をイヤホン出力することを特徴とする請求項9記載の携帯端末装置。
  11. ユーザが携行する携帯端末装置と、駅に配設される改札装置と、列車に配備されるサービス提供装置とから構成されるシステムであって、
    前記携帯端末装置に設けられ、少なくとも端末識別情報と到着駅とを表す案内用データを、改札時に前記改札装置へ送信する案内用データ送信手段と、
    前記改札装置に設けられ、前記案内用データ送信手段から送信される案内用データを受信する案内用データ受信手段と、
    前記改札装置に設けられ、前記案内用データ受信手段により受信された案内用データに含まれる到着駅と改札時刻とに応じて、前記携帯端末装置を携行するユーザが乗車する列車を特定し、特定した列車に配備される前記サービス提供装置へ案内用データを転送する案内用データ転送手段と、
    前記サービス提供装置に設けられ、前記案内用データ転送手段から転送される案内用データに含まれる到着駅への到着予定時刻に、情報取得の開始を指示するメールを、案内用データに含まれる端末識別情報が指定する前記携帯端末装置に送信するメール送信手段と、
    前記サービス提供装置に設けられ、前記メール送信手段がメール送信した後に、駅到着を知らせる案内情報を無線送信する無線送信手段と、
    前記携帯端末装置に設けられ、前記メール送信手段から送信されたメールを受信した場合に、前記無線送信手段から無線送信される案内情報を自動的に受信して出力する案内情報出力手段と
    を具備することを特徴とする案内システム。
  12. ユーザが携行する携帯端末装置と、車内検札する検札装置と、列車に配備されるサービス提供装置とから構成されるシステムであって、
    前記携帯端末装置に設けられ、少なくとも端末識別情報と到着駅とを表す案内用データを、検札時に前記検札装置へ送信する案内用データ送信手段と、
    前記検札装置に設けられ、前記案内用データ送信手段から送信される案内用データを受信して前記サービス提供装置に転送する案内用データ転送手段と、
    前記サービス提供装置に設けられ、前記案内用データ転送手段から転送される案内用データに含まれる到着駅への到着案内を行う前に、情報取得の開始を指示するメールを、案内用データに含まれる端末識別情報が指定する前記携帯端末装置に送信するメール送信手段と、
    前記サービス提供装置に設けられ、前記メール送信手段がメール送信した後に、駅到着を知らせる案内情報を無線送信する無線送信手段と、
    前記携帯端末装置に設けられ、前記メール送信手段から送信されたメールを受信した場合に、前記無線送信手段から無線送信される案内情報を自動的に受信して出力する案内情報出力手段と
    を具備することを特徴とする案内システム。
  13. 前記案内情報出力手段は、前記携帯端末装置が音を出力している場合、その出力している音と共に、受信した案内情報をイヤホン出力することを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載の案内システム。
  14. 携帯端末装置の周囲の音を集音する条件を設定する設定処理と、
    前記設定処理により設定される条件を記憶する記憶処理と、
    現在の状況を検出する検出処理と、
    前記検出処理により検出される現在の状況が、前記記憶処理に記憶される条件を満たすか否かを判定する判定処理と、
    前記検出処理により検出される現在の状況が前記記憶処理に記憶される条件を満たすと前記判定処理により判定される場合に、前記携帯端末装置の周囲の音を集音して出力する出力処理と
    をコンピュータで実行させることを特徴とする携帯端末装置の処理プログラム。
  15. 案内情報の始り部分を示す開始音を収録する収録処理と、
    前記携帯端末装置の周囲の音を集音する集音処理と、
    前記集音処理により集音される前記携帯端末装置の周囲の音に、前記収録処理が収録する開始音が含まれるか否かを判定する判定処理と、
    前記集音処理が集音する前記携帯端末装置の周囲の音に、前記収録処理が収録する開始音が含まれると前記判定処理により判定される場合に、前記集音処理により集音される前記携帯端末装置の周囲の音を出力する出力処理と
    をコンピュータで実行させることを特徴とする携帯端末装置の処理プログラム。
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