JP2007262920A - 吸気装置 - Google Patents

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智志 榎田
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Abstract

【課題】取付用のボス部が吸気通路を横断するように設けられた吸気装置において、吸気通路内の吸気抵抗を増大させることなく、樹脂成形品による分割構造を実現する。
【解決手段】樹脂製の第1及び第2分割構造体2、3を接合することによって構成されたインテークマニホールドにおいて、第1分割構造体2の壁部2aには、吸気通路10を横断して第2分割構造体3の壁部3aの内壁面まで延びるボス部22が設けられ、第2分割構造体3の壁部3aの内壁面には、ボス部22の先端が接合される接合面34を有する接合部32が設けられ、接合面34には、壁部3aを貫通する開口36が形成されており、ボス部22の内部に形成された貫通孔24及び開口36によって、インテークマニホールド1をエンジンにボルト締結させる締結ボルト4を挿通させる第1ボルト挿通孔37が構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、エンジンに吸気を供給する樹脂製の吸気装置に関するものである。
従来より、エンジンのシリンダヘッドには、吸気ポートに吸気を供給するためのインテークマニホールド等の吸気装置が取り付けられている。このような、インテークマニホールドには、通常、外側に突出するフランジ等の取付部が設けられており、この取付部に形成されたボルト挿通孔に挿通させたボルトによってインテークマニホールドをエンジンにボルト締結している。
ところが、吸気装置によっては、そのサイズ、配設位置及び配設スペース等の制約から、吸気装置の外側に取付部を設けることができないものもある。そのような場合には、特許文献1に開示された吸気ダクトのように、吸気ダクトの内部に、吸気ダクト内の吸気通路を横断するようにしてボス部が設けられ、このボス部内に形成されたボルト挿通孔にボルトを挿通させて、該吸気ダクトをインテークマニホールドにボルト締結している。
特開平9−273454号公報
ところで、前記特許文献1に係る吸気装置は鋳造品であるが、軽量化等の観点から樹脂によって成形するものもある。樹脂成形品においては、吸気装置を2つの分割構造体からなる分割構造とし、両分割構造体を溶着によって一体的に接合するのが一般的である。前記特許文献1に係る吸気ダクトのように、吸気通路内を横断するボス部が形成された吸気装置を分割構造にする場合には、該ボス部も途中で分割する必要がある。
しかしながら、樹脂成形品を溶着する場合には、どうしても溶着部にバリが発生してしまう。その結果、ボス部の溶着部はバリの分だけ太さが太くなってしまう。このボス部は吸気通路を横断して設けられているため、バリにより太さが太くなると、吸気抵抗が増大し、好ましくない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、取付用のボス部が吸気通路を横断するように設けられた吸気装置において、吸気通路内の吸気抵抗を増大させることなく、樹脂成形品による分割構造を実現することにある。
本発明は、分割構造の吸気装置において、吸気通路内を横断して設けられたボス部を、途中で分割するのではなく、一方の分割構造体に設けたボス部を他方の分割構造体まで延ばして形成し、該ボス部の先端を他方の分割構造体の内壁面と接合するようにしたものである。
具体的には、第1の発明は、樹脂製の2つの分割構造体を接合することによって構成されると共に締結ボルトによってエンジンにボルト締結され、該2つの分割構造体の内部に形成された吸気通路を介してエンジンに吸気を供給する吸気装置が対象である。そして、前記2つの分割構造体のうち一方の分割構造体の壁部には、前記吸気通路を横断して他方の分割構造体の内壁面まで延びるボス部が設けられ、前記ボス部には、その内部及び前記一方の分割構造体の壁部を該ボス部の軸方向に貫通する貫通孔が形成されており、前記2つの分割構造体のうち他方の分割構造体の内壁面には、該ボス部の先端が接合される接合面を有する接合部が設けられ、前記接合面には、前記他方の分割構造体の壁部を貫通すると共に、前記ボス部の前記貫通孔と連通する開口が形成されており、前記貫通孔及び前記開口によって、締結ボルトを挿通させる第1ボルト挿通孔が構成されているものとする。
前記の構成の場合、前記ボス部は一方の分割構造体の壁部に設けられ且つそこから吸気通路を横断して他方の分割構造体の内壁面まで延び、該他方の分割構造体の内壁面と接合される。つまり、接合部にバリが発生しても、そのバリの発生部は該他方の分割構造体の内壁面及びその近傍であって、吸気通路の内方ではないため、吸気通路を流通する吸気に与える影響は小さく、吸気抵抗を増大させることを防止することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ボス部が設けられた前記一方の分割構造体の外壁面には、フランジ部が設けられ、前記フランジ部には、締結ボルトを挿通させる第2ボルト挿通孔が形成されているものとする。
前記の構成のように、吸気装置を複数箇所でボルト締結する場合には、前記第1ボルト挿通孔及び第2ボルト挿通孔に対応するネジ孔がエンジン側に形成されるため、該第1ボルト挿通孔及び第2ボルト挿通孔の位置は、該エンジン側に設けられたネジ穴の位置と正確に一致させる必要がある。しかるに、前記の構成によれば、前記第1ボルト挿通孔の大部分を構成する貫通孔が形成されたボス部と前記第2ボルト挿通孔が形成されたフランジ部とを共に前記一方の分割構造体に設けることによって、前記第1ボルト挿通孔と第2ボルト挿通孔との位置精度を向上させることができる。
つまり、前記の構成の場合、ボス部と前記フランジ部とを同じ一方の分割構造体に設けているため、前記貫通孔と該2ボルト挿通孔との位置誤差は該一方の分割構造体を成形するときの誤差だけで決まる。ところが、仮に、前記ボス部と前記フランジ部とを別々の分割構造体に設けると、成形時の誤差に加えて、一方の分割構造体と他方の分割構造体との溶着するときの組立誤差も影響する。このように、ボス部と前記フランジ部とを同じ一方の分割構造体に設けることによって、前記貫通孔と第2ボルト挿通孔との位置に影響する誤差を可及的に削減することができるため、該貫通孔と第2ボルト挿通孔との位置精度を向上させることができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記接合部は、前記ボス部の先端部の外周を覆うように設けられた外筒部をさらに有するものとする。
前記の構成の場合、前記ボス部の先端と前記他方の分割構造体の内壁面とが溶着されると、その溶着部にはバリが発生する。このバリは吸気通路内を流通する吸気に晒されているため吸気に混入する虞もある。
そこで、前記の構成では、前記ボス部の先端部の外周を覆うように外筒部が設けられている。この外筒部は所謂バリ隠しとして機能する。つまり、該ボス部の先端と接合部との溶着部にバリが発生しても、前記外筒部とボス部の先端部との間にバリが堆積して固化するので、吸気通路内に露出することが防止される。その結果、該バリが吸気に混入することが防止される。
尚、前記外筒部はボス部の外周に設けられるため、実質的にボス部の太さを太くしてしまい、吸気抵抗を増大させる虞がある。しかしながら、前記の構成の場合、外筒部は吸気通路の中央部から離れた前記他方の分割構造体の内壁面に設けられているため、吸気通路を流通する吸気に与える影響は小さく、吸気抵抗を増大させることを防止することができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記外筒部は、前記他方の分割構造体の内壁面が外側に凹状に陥没することで該内壁面に形成された陥没部によって構成されているものとする。
前記の構成の場合、前記外筒部は他方の分割構造体の内壁面に形成された陥没部によって構成されるため、該外筒部が他方の分割構造体の内壁面よりも吸気通路内に突出することを防止することができる。つまり、該外筒部は、溶着部のバリを隠す機能を有するものの、ボス部の外周に設けられるため、該ボス部の太さを実質的に太くしてしまう。該外筒部は他方の分割構造体の内壁面に設けられるため外筒部が吸気抵抗に与える影響は小さいが、その影響が皆無ではない。そこで、他方の分割構造体の内壁面を外側に陥没させて該内壁面に形成された陥没部で外筒部を構成することによって、該外筒部を設けることによる吸気抵抗への影響を可及的に抑制することにできる。
第5の発明は、第3の発明において、前記他方の分割構造体の内壁面のうち、該接合部が設けられた部分は、前記ボス部の軸方向に対して傾斜しており、前記外筒部のうち周方向における一部分は、該他方の分割構造体の内壁面が外側に凹状に陥没することで該内壁面に形成された陥没部で構成され、前記外筒部のうち周方向におけるその他の部分は、該他方の分割構造体の内壁面から前記吸気通路側へ突出して設けられた突出壁部とで構成されているものとする。
前記外筒部の全てを前記他方の分割構造体の内壁面が外側に陥没することで形成された陥没部によって構成すると、前述の如く、外筒部が吸気抵抗に与える影響を可及的に抑制することができる一方、他方の分割構造体は該陥没部に対応した部分が外側に大きく突出することになり、吸気装置のサイズを大きくしてしまうというデメリットもある。また、外筒部の全てを前記他方の分割構造体の内壁面から吸気通路側に向かって突出して設けた突出壁部で構成すると、該他方の分割構造体の一部が外側に突出して吸気装置のサイズを大きくしてしまうことを防止することができる一方、該外筒部は分割構造体の内壁面とはいっても吸気通路内に設けられているため多少は吸気抵抗に悪影響を与えてしまうというデメリットがある。
そこで、前記外筒部のうち周方向の一部分は、内壁面が外側に陥没して形成された陥没部によって構成される一方、前記外筒部のうち周方向のその他の部分は、内壁面から吸気通路側へ突出して設けられた突出壁部で構成することによって、前記陥没部及び突出壁部の利点をバランス良く取り入れて外筒部を構成することができる。つまり、前記外筒部を、他方の分割構造体の壁面の傾斜に合わせて、前記陥没部と突出壁部とで構成することによって、吸気抵抗に与える影響を抑制しつつ、吸気装置のサイズを大きくしてしまうことを防止することができる。
第6の発明は、第1〜第5の何れか1つの発明において、前記接合部の接合面は、該ボス部の軸方向に対して垂直であるものとする。
溶着する際には、溶着される部材同士がずれることを防止するため、接合面に対して略垂直な方向に溶着圧力をかけることが好ましい。また、ボス部のように柱形状の部材は軸方向への強度が強いため、かかる部材を溶着する際には、軸方向に溶着圧力をかけることが好ましい。そこで、前記の構成においては、前記接合面をボス部の軸方向に対して垂直に形成することによって、溶着圧力をボス部の軸方向と略一致する方向に作用させると、ボス部と接合部とがずれることを防止すると共に、溶着時にボス部が曲がったり、ボス部の先端や接合部が変形したりすることを抑制して、溶着を行うことができる。
本発明によれば、樹脂製の2つの分割構造体からなる分割構造であって内部に吸気通路が形成された吸気装置において、一方の分割構造体の壁部に設けられたボス部を吸気通路内を横断して他方の分割構造体の内壁面まで延ばして設け、ボス部の先端を他方の分割構造体の内壁面に設けられた接合部に接合することによって、該ボス部と接合部との溶着部にバリが発生したとしても、そのバリが発生する場所は内壁面及びその近傍である、即ち、吸気通路の中央から離れた位置であるため、バリによって吸気通路内の吸気抵抗を増大させることを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
図1には、本発明の実施形態1に係る吸気装置としてのインテークマニホールド1を示す。このインテークマニホールド1は、3気筒エンジン用のもので、内部に吸気通路10(図4参照)が形成された樹脂成形品である。また、インテークマニホールド1は、吸気通路10の上流端には吸気導入口11が設けられる一方、吸気通路10の下流部は3本に分岐され、それぞれに吸気出口12が設けられている(図2参照)。インテークマニホールド1は、インテークマニホールド1の吸気通路10を横断するように設けられた第1ボルト挿通孔37、37、…とインテークマニホールド1の周縁部に設けられた第2ボルト挿通孔25、25、…とに挿通された締結ボルトによってエンジンのシリンダヘッド5(図5参照)にボルト締結される。このとき、吸気出口12、12、…が、シリンダヘッド5に設けられた3つの吸気ポート51(図5に1つだけ図示)に連通するように取り付けられる。
前記インテークマニホールド1は、図2、3に示すように、前記吸気出口12、12、…が形成された第1分割構造体2と、前記吸気導入口12が形成された第2分割構造体3とを接合して構成される分割構造をしている。
前記第1分割構造体2は、図2に示すように、吸気通路10の半分を構成する通路構成部21と、該通路構成部21に設けられた円筒形状の3つのボス部22、22、…と、通路構成部21の周縁に設けられたフランジ部23とを有する。
前記通路構成部21は、直線状に延びる本流部21aと該本流部21aから略垂直に分岐する3つの分岐部21b、21b、…とを有する。前記分岐部21b、21b、…は等間隔に配置され、それぞれの下流端には吸気出口12が形成されている。
前記ボス部22は、前記通路構成部21の本流部21aに立設され、図4に示すように、第1分割構造体2の壁部2aと一体的に形成されている。このボス部22は、壁部2aを貫通するように設けられている。また、ボス部22には、その内部及び第1分割構造体2の壁部2aをボス部22の軸X方向に貫通する貫通孔24が形成されている。
前記フランジ部23は、後述する第2分割構造体3のフランジ部33と接合される。また、フランジ部23における、3つの前記吸気出口12、12、…の周縁に位置する部分には、インテークマニホールド1をエンジンに取り付けるときの締結ボルトが挿通される第2ボルト挿通孔25、25、…が貫通形成されている。この第2ボルト挿通孔25は、その軸Yが前記ボス部22の貫通孔24の軸Xと平行となるように形成されている(図5参照)。
前記第2分割構造体3は、図3に示すように、吸気通路10の半分を構成する通路構成部31と、前記第1分割構造体2のボス部22、22、…が接合される接合部32、32、…と、通路構成部31の周縁に設けられたフランジ部33とを有する。
前記通路構成部31は、直線状に延びる本流部31aと該本流部31aから略垂直に分岐する3つの分岐部31b、31b、…とを有する。前記本流部31aの一端部には、吸気導入口11が貫通形成されている。また、前記分岐部31b、31b、…は等間隔に配置されている。
前記接合部32は、第2分割構造体3の壁部3aの内壁面に形成されており、詳しくは、前記ボス部22の先端が接合される接合面34と、ボス部22の先端部の外周を覆うように設けられた外筒部35と、接合面34に形成され壁部3aを貫通する(図4、5参照)開口36とを有する。
このように構成された第1分割構造体2と第2分割構造体3とは、図4、5に示すように、フランジ部23、33同士を互いにつき合わせて振動溶着することによって接合される。それと同時に、ボス部22の先端と接合部32の接合面34とも振動溶着される。ボス部22と接合部32とが溶着された結果、ボス部22の貫通孔24と接合部32の開口36とは連通した状態となり、これら貫通孔24と開口36とによって第1ボルト挿通孔37が構成される。この第1ボルト挿通孔37には、筒形状の金属製カラー38が挿入されている。尚、第2ボルト挿通孔25には、筒形状の金属製カラー26が挿入されている。
こうして、インテークマニホールド1が第1分割構造体2及び第2分割構造体3によって形成され、その内部には、吸気導入口11を上流端とし、吸気出口12、12、…を下流端とする吸気通路10が形成される。そして、この吸気通路10を横断するようにして、ボス部22、22、…が設けられる。
このように構成されたインテークマニホールド1は、第1ボルト挿通孔37及び第2ボルト挿通孔25に挿通された締結ボルト4、4(図5に2つだけ図示)によってシリンダヘッド5に取り付けられる。このとき、インテークマニホールド1は、第1分割構造体2をエンジン側にしてシリンダヘッド5に取り付けられる。そのため、ボス部22のエンジン側の端面、フランジ23のエンジン側の端面及び第1分割構造体2の吸気出口12が形成された開口端面は面一に形成されている。ただし、第1分割構造体2の開口端面には吸気出口12を囲むようにシール溝28が形成されており、このシール溝28にシール部材29が嵌められている。こうすることで、インテークマニホールド1の吸気通路10とエンジンの吸気ポート51とを気密に連通させることができる。
以下に、前記ボス部22及び接合部32の構成について、図5を参照して、さらに詳しく説明する。
前記ボス部22は、先端が第2分割構造体3の壁部3aの内壁面まで延び、その先端面は軸Xに対して垂直に形成されている。
前記第2分割構造体3の壁部3aの内壁面のうち、前記接合部32が設けられている部分は、ボス部22の軸Xに対して、分岐部31bが延びる方向に沿って吸気出口12に向かって傾斜している。すなわち、内壁面のうち接合部32が設けられている部分は、ボス部22の軸Xに対して垂直となっているのではなく、該ボス部22の軸Xとの角度が、該軸Xに対して一方の側は鋭角に、他方の側は鈍角になるように傾斜している。
そして、このように傾斜した壁部3aの内壁面に、前記接合部32の接合面34が形成されている。接合面34は、ボス部22の形状に合わせて円形状をしていて、ボス部22の軸Xに対して垂直に形成されている。つまり、接合面34は、壁部3aの内壁面の一部を陥没させると共に、内壁面の一部を吸気通路10側へ突出させることによって、壁部3aの内壁面に対して傾斜した状態で形成されている。
前記外筒部35は、この接合面34の周囲を囲むようにして設けられている。詳しくは、外筒部35のうち周方向の一部分は、壁部3aの内壁面が外側へ凹状に陥没することによって形成された陥没部35aで構成され、外筒部35のうち周方向のその他の部分は、壁部3aの内壁面から吸気通路10内へ突出する突出壁部35bで構成されている。
前記陥没部35aは、接合面34を壁部3aの内壁面を陥没させて形成することによって該内壁面に形成される。つまり、陥没部35aは、接合面34の円形状に沿った断面円弧形状の内周面を有し、接合部34のうち内壁面を陥没させて形成された部分の周囲に位置する。
一方、前記突出壁部35bは、接合面34のうち壁部3aの内壁面よりも吸気通路10側へ突出して形成された部分の周囲を覆うように、該内壁面から吸気通路10側へ突出して設けられていて、接合面34の外形に沿った断面円弧形状をしている。
こうしてボス部22と接合面34との接合部の外周は、陥没部35aと突出壁部35bとによって構成される外筒部35によって覆われている。また、外筒部35は、接合面34に接合されるボス部22と半径方向に所定の間隔を有するように設けられている。
このように構成されたボス部22と接合部32とを振動溶着するときには、溶着圧力をボス部22の軸X方向に作用させる。こうすることで、ボス部22の先端面と接合面34とに対して、溶着圧力が垂直に作用するため、ボス部22と接合面34とが溶着時にずれることを防止される。また、ボス部22は軸X方向への強度が強いため、溶着圧力をボス部22の軸X方向に作用させることによって、溶着時にボス部22が変形することを防止することができる。
また、溶着時には、ボス部22と接合面34との溶着部にバリ39が発生するが、ボス部22と接合面34との溶着部の周囲には外筒部35が位置するため、発生したバリ39は、ボス部22及び接合面34の溶着部と外筒部35との隙間に堆積して固化し、吸気通路10中に露出することはない。
したがって、前記実施形態1によれば、前記インテークマニホールド1を前記第1分割構造体2と第2分割構造体3とからなる分割構造としているが、第1分割構造体2の壁部2aに設けたボス部22を第2構造体3の壁部3aまで延ばして形成し、そのボス部22の先端を該壁部3aの内壁面に設けた接合部32に溶着することによって、溶着時にバリ39が発生しても、バリ39の発生する位置は壁部3aの内壁面及びその近傍であるため、吸気通路10内の吸気に与える影響は小さく、吸気抵抗を増大させることを防止することができる。つまり、吸気通路10を横断するボス部22を有するインテークマニホールド1を、吸気抵抗を増大させることなく分割構造にすることができる。
さらに、ボス部22と接合部34との溶着部の外周に前記外筒部35を配設することによって、該溶着部に発生したバリ39が吸気通路10内に露出することが防止されるため、バリ39に吸気に晒されることがなく、バリ39が吸気中に混入することを防止することができる。
また、前記外筒部35を第2分割構造体3の壁部3aの内壁面を陥没させた陥没部35aと壁部3aの内壁面から突出させた突出壁部35bとで構成することによって、外筒部35の吸気通路10内への突出を抑制すると共に、壁部3aの外筒部35が設けられた部分が外側に膨出する量を抑制することができる。すなわち、前記外筒部35の一部を陥没部35aで構成することによって、外筒部35を設けることでボス部22の太さを実質的に太くしてしまうことを防止し、外筒部35を設けることによる吸気への影響を可及的に抑制することができる。また、外筒部35の一部を突出壁部35bで構成することによって、陥没部35aを形成することにより壁部3aの陥没部35aに対応した部分が外側に膨出することを抑制し、インテークマニホールド1のサイズを大きくしてしまうことを防止することができる。つまり、陥没部35aと突出壁部35bとの利点をバランス良く取り入れて外筒部35を形成することができる。
さらにまた、第2分割構造体3の壁部3aの内壁面はボス部22の軸Xに対して傾斜しているが、外筒部35のうち、壁部3aの内壁面と軸Xとの角度が鋭角になっている側の部分は陥没部35aで構成し、その反対側を突出壁部35bで構成することによって、内壁面の傾斜を利用して、外筒部35を陥没部35aと突出壁部35bとで構成することができる。
また、ボス部22は軸X方向への強度が強いため、溶着時の溶着圧力はボス部22の軸X方向と略同じ方向に作用させるが、前記ボス部22の先端面及び接合面34をボス部22の軸Xに対して垂直に形成することによって、溶着圧力がボス部22の先端面及び接合面34に対して略垂直に作用することになり、溶着圧力によりボス部22と接合面34とがずれることを防止することができる。
さらに、第1ボルト挿通孔37の大部分を構成する貫通孔24が形成されるボス部22と第2ボルト挿通孔25とを第1分割構造体2に形成することによって、第1ボルト挿通孔37と第2ボルト挿通孔25との位置精度を向上させることができる。つまり、第1ボルト挿通孔37と第2ボルト挿通孔25との誤差を、第1分割構造体2を射出成形により成形するときの誤差だけに抑えることができる。
《発明の実施形態2》
次に、本発明の実施形態2に係るインテークマニホールドについて説明する。
本実施形態2に係るインテークマニホールド1Bを図6に示す。実施形態2に係るインテークマニホールド1Bは、実施形態1と比較して、ボス部22が接合される接合部32の構成が異なる。尚、実施形態1と同様の構成については、同じ数字の符号を付し、説明を省略する。
実施形態2に係る接合部32は、第2分割構造体3の壁部3aの内壁面に形成された、前記ボス部22の先端が接合される接合面34と、ボス部22の先端部の外周を覆うように設けられた外筒部35Bと、接合面34に形成され壁部3aを貫通する開口36とを有する。
そして、前記外筒部35Bは、壁部3aの内壁面を接合面34の形状に沿って外側に凹状に陥没させた陥没部35aによって構成されている。この陥没部35aは接合面34を底面とする有底筒形状に形成されている。すなわち、実施形態1のように、突出壁部35bと共に構成されるわけではない。
前記ボス部22と接合面34との接合部は、このように形成された外筒部35Bによってその外周を覆われている。
前記ボス部22と接合部32とを振動溶着すると、溶着部にはバリ39が発生するが、このバリ39は、ボス部22及び接合面34の溶着部と陥没部35aとの隙間に堆積して固化するため、吸気通路10中に露出することはなく、バリ39が吸気中に混入することを防止することができる。
したがって、前記実施形態2によれば、実施形態1の効果に加えて、外筒部35Bを吸気通路10の外側に陥没させた陥没部35aだけで構成することによって、外筒部35Bが吸気通路10内へ突出することを防止することができ、外筒部35Bを設けることによる吸気への影響を可及的に抑制して、吸気抵抗を増大させることを防止することができる。
《発明の実施形態3》
次に、本発明の実施形態3に係るインテークマニホールドについて説明する。
本実施形態3に係るインテークマニホールド1Cを図7に示す。実施形態3に係るインテークマニホールド1Cは、実施形態1と比較して、ボス部22及びボス部22が接合される接合部32の構成が異なる。尚、実施形態1と同様の構成については、同じ数字の符号を付し、説明を省略する。
実施形態3に係る接合部32は、第2分割構造体3の壁部3aの内壁面に形成された、前記ボス部22の先端が接合される接合面34Cと、ボス部22の先端部の外周を覆うように設けられた外筒部35Cと、接合面34に形成され壁部3aを貫通する開口36とを有する。
前記接合面34Cは、壁部3aの傾斜に沿って形成されている。すなわち、接合面34Cは、ボス部22の軸Xに対して垂直ではなく、傾斜している。
また、前記外筒部35Cは、壁部3aの内壁面から吸気通路10内に突出して設けられた突出壁部35bによって構成されている。すなわち、突出壁部35bは、ボス部22の先端部の全周を覆うように、円筒形状をしている。
さらに、ボス部22の先端面は、前記接合面34Cに合わせて、軸Xに対して傾斜して形成されている。
前記ボス部22と接合部32とを振動溶着すると、溶着部にはバリ39が発生するが、このバリ39は、ボス部22及び接合部32の溶着部と突出壁部35bとの隙間に堆積して固化するため、吸気通路10中に露出することはなく、バリ39が吸気中に混入することを防止することができる。
したがって、前記実施形態3によれば、実施形態1の効果に加えて、外筒部35Cを突出壁部35bだけで構成することによって、実施形態1、2のように外筒部35、35Bを設けるために第2分割構造体3の壁部3aを外側に膨出させる必要がなく、インテークマニホールド1のサイズを大きくすることを防止することができる。
代わりに、突出壁部35bが吸気通路10内へ突出することになるが、壁部3aの内壁面近傍なので、吸気に与える影響は小さく、吸気抵抗を増大させることはない。
《その他の実施形態》
本発明は、前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、前記実施形態1〜3では、ボス部22を第1分割構造体2に設け、接合部32を第2分割構造体3に設けているが、これに限られず、逆の構成であってもよい。
また、前記ボス部22は円筒形状をしているが、これに限られるものではない。例えば、断面楕円形状であってもよく、吸気通路10内の吸気抵抗を低減できる形状が好ましい。
以上説明したように、本発明は、エンジンに吸気を供給する樹脂製の吸気装置について有用である。
本発明の実施形態1に係るインテークマニホールドを示した斜視図である。 インテークマニホールドを構成する第1分割構造体を示した斜視図である。 インテークマニホールドを構成する第2分割構造体を示した斜視図である。 図1のIV−IV線における断面図である。 図1のV−V線における断面図である。 実施形態2に係るインテークマニホールドの図5に相当する断面図である。 実施形態3に係るインテークマニホールドの図5に相当する断面図である。
符号の説明
1 インテークマニホールド(吸気装置)
10 吸気通路
2 第1分割構造体(分割構造体)
2a 壁部
22 ボス部
23 フランジ部
24 貫通孔
25 第2ボルト挿通孔
3 第2分割構造体(分割構造体)
32 接合部
34 接合面
35 外筒部
35a 陥没部
35b 突出壁部
36 開口
37 第1ボルト挿通孔
4 締結ボルト
X ボス部の軸

Claims (6)

  1. 樹脂製の2つの分割構造体を接合することによって構成されると共に締結ボルトによってエンジンにボルト締結され、該2つの分割構造体の内部に形成された吸気通路を介してエンジンに吸気を供給する吸気装置であって、
    前記2つの分割構造体のうち一方の分割構造体の壁部には、前記吸気通路を横断して他方の分割構造体の内壁面まで延びるボス部が設けられ、
    前記ボス部には、その内部及び前記一方の分割構造体の壁部を該ボス部の軸方向に貫通する貫通孔が形成されており、
    前記2つの分割構造体のうち他方の分割構造体の内壁面には、該ボス部の先端が接合される接合面を有する接合部が設けられ、
    前記接合面には、前記他方の分割構造体の壁部を貫通すると共に、前記ボス部の前記貫通孔と連通する開口が形成されており、
    前記貫通孔及び前記開口によって、締結ボルトを挿通させる第1ボルト挿通孔が構成されていることを特徴とする吸気装置。
  2. 請求項1に記載の吸気装置において、
    前記ボス部が設けられた前記一方の分割構造体の外壁面には、フランジ部が設けられ、
    前記フランジ部には、締結ボルトを挿通させる第2ボルト挿通孔が形成されていることを特徴とする吸気装置。
  3. 請求項1又は2に記載の吸気装置において、
    前記接合部は、前記ボス部の先端部の外周を覆うように設けられた外筒部をさらに有することを特徴とする吸気装置。
  4. 請求項3に記載の吸気装置において、
    前記外筒部は、前記他方の分割構造体の内壁面が外側に凹状に陥没することで該内壁面に形成された陥没部によって構成されていることを特徴とする吸気装置。
  5. 請求項3に記載の吸気装置において、
    前記他方の分割構造体の内壁面のうち、該接合部が設けられた部分は、前記ボス部の軸方向に対して傾斜しており、
    前記外筒部のうち周方向における一部分は、該他方の分割構造体の内壁面が外側に凹状に陥没することで該内壁面に形成された陥没部で構成され、前記外筒部のうち周方向におけるその他の部分は、該他方の分割構造体の内壁面から前記吸気通路側へ突出して設けられた突出壁部とで構成されていることを特徴とする吸気装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つに記載の吸気装置において、
    前記接合部の接合面は、該ボス部の軸方向に対して垂直であることを特徴とする吸気装置。
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