JP6952330B2 - 管状体 - Google Patents

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Description

本発明は、管状体に関する。
従来より、流路に屈曲部等を有した複雑な形状の樹脂製の管状体としては、径方向に分割された半管状部同士を接合して形成されたものが知られている。
例えば、下記特許文献1には、半管体の周方向の両端に沿って延在されたフランジ同士を接合して形成された管状体が開示されている。
特許第5444926号公報
ところで、このような管状体には、該管状体を接続対象等の取付対象に固定するボルトが挿通されるボルト孔を設けた取付部が設けられる場合がある。このような場合に、上記のような互いに接合されるフランジを設けた構成とすれば、取付対象側のボルトが挿通されるボルト孔やボルトが締め付けられる雌ねじ穴の位置の制約等によっては、このフランジが取付部やボルトを締結する工具に干渉する場合が考えられる。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、径方向に分割された半管状部同士を接合する接合突部を設けながらも、接合突部によるボルトの締結性の低下を抑制し得る管状体を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る管状体は、径方向に分割された2つの半管状部同士が接合され、取付対象に固定するボルトが挿通されるボルト孔が設けられた取付部を有した管状体であって、前記2つの半管状部の互いに接合された縁部には、径方向に突出する接合突部が設けられており、これら半管状部の接合突部が突き合わせられて形成される接合部の一部を、前記取付部と一体としており、前記取付部のボルト孔は、当該取付部に埋込状に設けられた金属製の円筒状部材によって構成され、該円筒状部材の周囲には、前記2つの半管状部同士を接合する接合樹脂が充填された接合樹脂充填溝に連通し該接合樹脂が充填された接合樹脂充填凹段部が該円筒状部材を全周に亘って囲むように設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、径方向に分割された2つの半管状部の互いに接合された縁部に設けられた接合突部同士が突き合わせられて接合部が形成される。従って、このような接合突部を設けていないものと比べて接合強度を向上させることができる。また、接合部の一部を、ボルト孔を設けた取付部と一体としている。従って、例えば、取付部近傍の別位置に接合部の一部が配されるようなものと比べて、ボルトを締結する工具に接合部が干渉するようなことを抑制することができる。また、例えば、工具に干渉しないように接合部を軸心側に迂回させるような必要が生じず、流路が狭められるようなことを抑制することができる。
本発明においては、前記取付部と一体とされた前記接合部の一部は、前記2つの半管状部の周方向縁部に軸方向に延びるように設けられた接合突部が突き合わせられて形成されていてもよい。
本発明によれば、2つの半管状部の周方向縁部に軸方向に延びるように設けられた接合突部が突き合わせられた部位の一部を、取付部と一体とすることができる。従って、管状体の軸方向途中部位の側方に取付対象のボルト孔や雌ねじ穴が設けられているような場合に好適な態様となる。
また、本発明においては、前記2つの半管状部のうちの一方の第1半管状部の少なくとも軸方向一端部は、当該管状体の一端部を構成するように管状に一体的に形成され、該第1半管状部の管状とされた一端部及びこれに対向される他方の第2半管状部の軸方向一端部には、互いに突き合わせられて端部接合部を構成する接合突部がそれぞれに設けられており、前記端部接合部の一部を、前記取付部と一体としてもよい。
本発明によれば、第1半管状部の少なくとも軸方向一端部が当該管状体の一端部を構成するように管状に一体的に形成されているので、管状体の一端部の開口周縁部が第1半管状部によって一体的に形成されることとなる。これにより、例えば、管状体の一端部の開口周縁部が第1半管状部と第2半管状部との接合によって形成されたものと比べて、一端部の開口側の面における段差等の発生を抑制することができる。
また、第1半管状部の管状とされた一端部の接合突部とこれに対向される他方の第2半管状部の軸方向一端部の接合突部とが突き合わせられて形成される端部接合部を、取付部と一体とすることができる。従って、管状体の軸方向一端部の近傍に取付対象のボルト孔や雌ねじ穴が設けられているような場合に好適な態様となる。
また、本発明においては、前記取付部のボルト孔は、当該取付部に埋込状に設けられた金属製の円筒状部材によって構成されていてもよい。
本発明によれば、ボルトの締結による取付部の破損等を抑制することができる。
本発明に係る管状体は、上述のような構成としたことで、径方向に分割された半管状部同士を接合する接合突部を設けながらも、接合突部によるボルトの締結性の低下を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る管状体の一例を模式的に示す概略斜視図である。 概略分解斜視図である。 (a)は、概略側面図、(b)は、概略平面図である。 (a)は、図3(b)におけるX1−X1線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(b)は、図3(b)におけるX2−X2線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(c)は、(b)に対応させた一部破断概略分解縦断面図である。 (a)は、本発明の他の実施形態に係る管状体の一例を模式的に示し、図4(b)に対応させた一部破断概略縦断面図、(b)は、本発明の更に他の実施形態に係る管状体の一例を模式的に示し、図4(b)に対応させた一部破断概略縦断面図、(c)は、本発明の更に他の実施形態に係る管状体の一例を模式的に示す一部破断概略斜視図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、一部の図では、他図に付している符号の一部を省略している。
図1〜図4は、第1実施形態に係る管状体の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る管状体1は、図1〜図3に示すように、径方向に分割された2つの半管状部10,20同士が接合され、当該管状体1を取付対象に固定するボルト9が挿通されるボルト孔5aが設けられた取付部4を有している。これら2つの半管状部10,20の互いに接合された縁部(周方向両縁部及び軸方向両端縁部)には、径方向に突出する接合突部12,13,16,17,22,23,26,27が設けられている。管状体1は、これら2つの半管状部10,20の接合突部(第1周縁接合突部)12,22が突き合わせられて形成される接合部(第1周縁接合部)2の一部を、ボルト孔5aが設けられた取付部4と一体とした構成とされている。
本実施形態では、管状体1は、図1及び図2に示すように、軸方向一端部としての第1端部1aに、軸方向他端部としての第2端部1b側からの流路に対して略直交する方向に向けて開口する開口18aを設けた構成とされている。つまり、管状体1の流路は、第1端部1aにおいて当該管状体1の長手方向に対して略直交する方向に屈曲されている。また、管状体1の第1端部1aには、当該管状体1を取付対象に取り付ける鍔状部1cが設けられている。この鍔状部1cは、開口18aの周囲に、開口18aの径方向に突出するように設けられている。本実施形態では、この鍔状部1cの一部を構成するように、取付部4が設けられている。また、取付部4は、2つの半管状部10,20の周方向一方縁部に軸方向に延びるように設けられた接合突部としての第1周縁接合突部12,22が突き合わせられて形成された第1周縁接合部2の一部と一体とされている。つまり、本実施形態では、取付部4が設けられた鍔状部1cの一部と第1周縁接合部2の一部(第1端部1a側の端部)とを共有するような構造とされている。また、第1周縁接合部2は、この第1周縁接合部2の第1端部1a側の端部が鍔状部1cの一部を構成するように、第2端部1b側から鍔状部1cに向かうに従い管状体1の中心軸を通る半割仮想面(管状体1を径方向に仮想的に二等分するように形成した仮想面)から鍔状部1c側に向けて周方向にずれた位置となるように設けられている。取付部4は、仮に第1周縁接合部2を軸方向の全体に亘って当該管状体1の半割仮想面に略一致するように設けた場合には、ボルト孔5aに挿通されるボルト9を締結する工具が第1周縁接合部2に干渉するような位置に設けられている。
また、2つの半管状部10,20の周方向他方縁部に軸方向に延びるように設けられた接合突部としての第2周縁接合突部13,23が突き合わせられて形成された第2周縁接合部3も同様に、その一部(第1端部1a側の端部)と鍔状部1cの一部とを共有するような構造とされている。つまり、この第2周縁接合部3も、この第2周縁接合部3の第1端部1a側の端部が鍔状部1cの一部を構成するように、第2端部1b側から鍔状部1cに向かうに従い管状体1の中心軸を通る半割仮想面から鍔状部1c側に向けて周方向にずれた位置となるように設けられている。第1周縁接合部2及び第2周縁接合部3は、第2端部1b側においては、管状体1の中心軸を通る半割仮想面に略一致する位置となるように設けられている。
鍔状部1cには、第1周縁接合部2の一部と一体とされた取付部4のボルト孔5aを含み、当該管状体1の取付対象に設けられたボルト9の締結部の位置に応じた位置となるように、2つのボルト孔5a,8aが設けられている。本実施形態では、これらボルト孔5a,8aは、詳細については後述するが、鍔状部1cに埋込状に設けられた金属製の円筒状部材(カラー)5,8によって構成されている。なお、取付対象の締結部としては、取付対象に設けられた雌ねじ穴でもよく、取付対象に設けられたボルト孔に挿通されたボルト9が締め付けられるナット等でもよい。
また、2つの半管状部10,20のうちの一方の第1半管状部10の軸方向両端部10a,10bは、当該管状体1の軸方向両端部1a,1bを構成するように管状に一体的に形成されている。つまり、第1半管状部10の軸方向一端部としての第1端部10aは、管状体1の第1端部1aを構成する。また、第1半管状部10の軸方向他端部としての第2端部10bは、管状体1の第2端部1bを構成する。また、当該管状体1の軸方向両端部1a,1bの開口18a,19a(図2及び図3(b)参照)は、第1半管状部10の軸方向両端部10a,10bの開口18a,19aによって構成されている。また、2つの半管状部10,20のうちの他方の第2半管状部20は、第1半管状部10とは異なり、軸方向の全長に亘って略半筒状(略半円筒状)とされている。
以下、第1半管状部10及び第2半管状部20の具体的構成の一例について説明する。
第1半管状部10は、図1及び図2に示すように、当該管状体1の流路を構成する第1半管本体部11と、第1端部10aに設けられ、当該管状体1の鍔状部1cを構成する第1鍔状部(鍔構成突部13b、第1取付突部14及び半鍔状部18)10cと、第2端部10bに設けられ、当該管状体1の接続対象に接続される接続部1dを構成する接続部19と、を備えている。
第1半管本体部11は、図2に示すように、径方向一方(第2半管状部20の第2半管本体部21)側に向けて開口するように設けられている。この第1半管本体部11は、上記のように第1周縁接合部2及び第2周縁接合部3の第1端部1a側部位が鍔状部1c側に向けて周方向にずれた位置となるように、第1端部10a側部位の周方向に沿う寸法L1が第2端部10b側部位の周方向に沿う寸法L2よりも小とされている(図4(a)、(b)参照)。この第1半管本体部11は、図4(a)に示すように、第2端部10b側部位が略真円状の円筒を略二等分した略半円筒状とされている。また、第1半管本体部11は、図4(b)、(c)に示すように、第2端部10b側部位から第1端部10a側に向かうに従い徐々に略平板状とされている。管状体1の第1端部1a側の開口18aは、この略平板状とされた第1半管本体部11の第1端部10a側部位を厚さ方向に貫通するように設けられている(図2参照)。
この第1半管本体部11の周方向両側縁部に設けられた第1周縁接合突部12及び第2周縁接合突部13は、径方向外側に向けて突出するように、かつ軸方向の略全長に亘って設けられている。
これら第1周縁接合突部12及び第2周縁接合突部13は、図4(a)に示すように、第2端部10b側部位においては、第2半管本体部21側との突き合わせ面が管状体1の半割仮想面に略一致するように設けられている。また、これら第1周縁接合突部12及び第2周縁接合突部13は、図4(b)に示すように、第1端部10a側部位においては、上記のように第1周縁接合部2及び第2周縁接合部3の第1端部1a側部位がずれた位置となるように、第1端部10aに向かうに従い、第2半管本体部21側との突き合わせ面が管状体1の半割仮想面から鍔状部1c側に向けて概ね周方向に沿う方向にずれた位置となるように設けられている。
第2周縁接合突部13には、図2に示すように、第1鍔状部10cを構成する鍔構成突部13bが一体的に設けられている。この鍔構成突部13bは、第2周縁接合突部13の第1端部10a側の端部に一体的に設けられている。
第1周縁接合突部12には、鍔状部1c及び取付部4を構成する第1取付突部14が一体的に設けられている。この第1取付突部14は、第1周縁接合突部12の第1端部10a側の端部に、第1周縁接合突部12の他の部位よりも径方向に突出するように設けられており、第1鍔状部10cを構成する。この第1取付突部14及び鍔構成突部13b並びに第1端部10a側部位の第1周縁接合突部12及び第2周縁接合突部13のそれぞれの両面(半管状部10,20同士の接合方向に沿う方向の両面)は、略平板状とされた第1半管本体部11の第1端部10a側部位の厚さ方向両面と略同一平面状となるように設けられている。
また、第1取付突部14には、本実施形態では、第1半管状部10と第2半管状部20とが接合される前にボルト孔5aを構成する円筒状部材5が固定的に設けられている。この円筒状部材5は、ボルト孔5aが開口18aの近傍に位置するように設けられている。また、ボルト孔5aは、図3(b)に示すように、ボルト9やこれを締結する工具が第2半管本体部21の外周面に干渉しないように、第2半管本体部21の外周面から離間して設けられている。また、このボルト孔5aは、開口18aの開口方向と略同方向に貫通するように設けられている。
円筒状部材5は、開口18aの開口方向に軸方向を沿わせ、ボルト9の挿通が可能な円筒状とされ、両端側が開口した構成とされている。この円筒状部材5の軸方向に沿う寸法L5は、図2及び図4(c)に示すように、第1取付突部14の半管状部10,20同士の接合方向に沿う寸法T1よりも大とされている。この円筒状部材5は、その軸方向一端面が第1取付突部14の反突き合わせ面(半管状部10,20同士の接合方向に沿う方向で第2半管状部20とは異なる側に向く面)と略同一平面状とされている。また、この円筒状部材5の軸方向一端側部位がインサート成形等によって第1半管状部10の第1取付突部14に埋込状に設けられている。第1取付突部14の突き合わせ面(半管状部10,20同士の接合方向に沿う方向で第2半管状部20側に向く面)側には、埋込状に固定された円筒状部材5の周囲を全周に亘って囲むように接合樹脂充填凹段部15が設けられている。
また、第1半管状部10の第1端部10aには、鍔構成突部13b及び第1取付突部14とによって第1鍔状部10cを構成する半鍔状部18が設けられている。
この半鍔状部18は、開口方向に見て略円孔状とされた開口18aの周方向略半周縁部から径方向に突出するように設けられている。この半鍔状部18は、開口18aの開口方向に厚さ方向を概ね沿わせた略平板状とされている。また、この半鍔状部18の開口18aの開口方向一方側面となる裏面(取付対象側に向く面)は、平面状に形成され、鍔構成突部13b及び第1取付突部14の反突き合わせ面と略同一平面状とされている。また、この半鍔状部18の開口18aの開口方向他方側面となる表面と鍔構成突部13b及び第1取付突部14の突き合わせ面との間には、この半鍔状部18の開口18aの開口方向に沿う寸法が鍔構成突部13b及び第1取付突部14の同方向に沿う寸法よりも大となるように、段差が形成されている。
また、この半鍔状部18に、ボルト孔8aが設けられた端部取付部18cが設けられている。半鍔状部18における端部取付部18cが設けられた部位は、半鍔状部18の他の部位よりも鍔幅寸法(開口18aの径方向に沿う方向への突出寸法)が大とされている。
この端部取付部18cのボルト孔8aは、ボルト9やこれを締結する工具が半鍔状部18から立ち上がるように設けられたコーナー壁部18bに干渉しないように、コーナー壁部18bから離間して設けられている。また、この端部取付部18cのボルト孔8aは、開口18aを挟んで上記した第1取付突部14(取付部4)のボルト孔5aに対向する位置となるように設けられている。図例では、これらボルト孔5a,8aは、開口18aの周方向に180度間隔を空けて設けられている。
また、この端部取付部18cのボルト孔8aは、開口18aの開口方向と略同方向に貫通するように設けられている。また、このボルト孔8aを構成する円筒状部材8は、上記同様の構成とされ、半鍔状部18に埋込状に設けられている。この円筒状部材8は、軸方向両端面が半鍔状部18の表裏両面とそれぞれ略同一平面状となるように設けられている。
また、この円筒状部材8は、第1半管状部10を構成する樹脂によって第1半管状部10に対して固定的に設けられている。この円筒状部材8は、インサート成形等によって半鍔状部18に対して固定的に設けられたものでもよい。
また、第1半管状部10の第1端部10aには、第2端部10b側と開口18a側とを流れる流体が円滑に方向転換されて流れるように、内面側が凹湾曲面状とされたコーナー壁部18bが設けられている。このコーナー壁部18bは、開口18aの周方向略半周縁部を構成するように半鍔状部18から第2半管状部20との接合方向に概ね沿う方向に立ち上がるように設けられている。
また、このコーナー壁部18bは、図2及び図3に示すように、開口18aの開口方向に沿う方向に見て、開口18aの略半部を覆うように設けられている。このコーナー壁部18bは、開口方向に見て略円孔状とされた開口18aの略半円部を覆うように、開口方向に見て略半円状とされている。また、このコーナー壁部18bは、外郭形状が球を4分割したような形状(略四半球状)とされている。
また、第1半管状部10の第1端部10aには、周方向に延びる接合突部としての第1端部接合突部16が設けられている。
この第1端部接合突部16は、図2及び図3に示すように、略四半球状とされたコーナー壁部18bの周縁部から径方向に突出するように、かつ周方向に延びるように設けられている。また、このように周方向に延びる第1端部接合突部16の両端は、半鍔状部18に連なるように設けられている。
また、第1半管状部10の第2端部10bには、周方向に延びる接合突部としての第2端部接合突部17が設けられている。
この第2端部接合突部17は、管状とされた接続部19の第1端部10a側の端部の周方向の略半部の周縁部から径方向に突出するように、かつ周方向に延びるように設けられている。また、このように周方向に延びる第2端部接合突部17の両端は、第1半管状部10の第1周縁接合突部12及び第2周縁接合突部13の第2端部10b側の端部に連なるように設けられている。
接続部19は、図2及び図3に示すように、第1半管本体部11の第2端部10b側の端部から軸方向に延びるように管状に設けられている。この接続部19の第1端部10a側の端部の周方向の略半部(第2端部接合突部17が設けられた側とは異なる側の略半部)は、略半円筒状とされた第1半管本体部11に一連状に設けられている。
また、この接続部19には、この接続部19に連なるように設けられる第1半管本体部11と第2半管本体部21とが接合されて形成される流路に一連状とされた流路が設けられている。また、この接続部19の第1半管本体部11側とは異なる側の開口19a(図3(b)参照)は、管状体1の第2端部1b側の開口を構成する。
第2半管状部20は、図1及び図2に示すように、当該管状体1の流路を構成する第2半管本体部21と、第1端部20aに設けられ、当該管状体1の鍔状部1cを構成する第2鍔状部(鍔構成突部23b及び第2取付突部24)20cと、を備えている(図3(b)も参照)。
第2半管本体部21は、径方向他方(第1半管本体部11)側に向けて開口するように設けられている。この第2半管本体部21は、上記のように第1周縁接合部2及び第2周縁接合部3の第1端部1a側部位が鍔状部1c側に向けて周方向にずれた位置となるように、第1端部20a側部位の周方向に沿う寸法L3が第2端部20b側部位の周方向に沿う寸法L4よりも大とされている(図4(a)、(b)参照)。
この第2半管本体部21の第2端部20b側部位は、図4(a)に示すように、略真円状の円筒を略二等分した略半円筒状とされている。また、この第2半管本体部21の第1端部20a側部位は、図4(b)に示すように、略平板状とされた第1半管本体部11に向けて周方向両縁部を接線方向に延出させた形状とされている。この第2半管本体部21の第1端部20a側部位の周方向両側の延出部位は、接線方向に延出されているため、その内周面が他の部位の内周面と同様な円筒内周面状の凹湾曲面とならずに、軸方向に見て互いに略平行状で略平坦面状とされている。つまり、この第2半管本体部21の第1端部20a側部位は、軸方向に見て、略U字状とされている。この第2半管本体部21は、略半円筒状とされた第2端部20b側部位から第1端部20a側に向かうに従い徐々に略U字状となるように形成されている。
また、この第2半管本体部21の周方向両側縁部に設けられた第1周縁接合突部22及び第2周縁接合突部23は、径方向外側に向けて突出するように、かつ軸方向の略全長に亘って設けられている。
これら第1周縁接合突部22及び第2周縁接合突部23は、図4(a)に示すように、上記同様、第2端部20b側部位においては、第1半管本体部11側との突き合わせ面が管状体1の半割仮想面に略一致するように設けられている。また、これら第1周縁接合突部22及び第2周縁接合突部23は、図4(b)に示すように、第1端部20a側部位においては、上記のように第1周縁接合部2及び第2周縁接合部3の第1端部1a側部位がずれた位置となるように、第1端部20aに向かうに従い、第1半管本体部11側との突き合わせ面が管状体1の半割仮想面から鍔状部1c側に向けて概ね周方向に沿う方向にずれた位置となるように設けられている。
第2周縁接合突部23には、図3(b)に示すように、第2鍔状部20cを構成する鍔構成突部23bが一体的に設けられている。この鍔構成突部23bは、第2周縁接合突部23の第1端部20a側の端部に一体的に設けられている。この鍔構成突部23bと上記した第1半管状部10の鍔構成突部13bとが突き合わせられて接合されて鍔状部1cの一部を構成する。また、この鍔構成突部23bは、半管状部10,20同士が接合された状態で、その表面が第1半管状部10の半鍔状部18の表面と略同一平面状となるように設けられている。
第1周縁接合突部22には、鍔状部1c及び取付部4を構成する第2取付突部24が一体的に設けられている。この第2取付突部24は、第1周縁接合突部22の第1端部20a側の端部に、第1周縁接合突部22の他の部位よりも径方向に突出するように設けられており、第2鍔状部20cを構成する。この第2取付突部24と上記した第1半管状部10の第1取付突部14とが突き合わせられて接合されて鍔状部1cの一部となる取付部4を構成する。また、この第2取付突部24は、半管状部10,20同士が接合された状態で、その表面が第1半管状部10の半鍔状部18の表面と略同一平面状となるように設けられている。また、第2取付突部24には、図2及び図4(c)に示すように、円筒状部材5の軸方向他端側部位が挿通される挿通孔25が設けられている。この挿通孔25の内径は、この挿通孔25の内周面と挿通された円筒状部材5の軸方向他端側部位との間に接合樹脂28の充填が可能なように、円筒状部材5の外径よりも大とされている(図4(b)参照)。円筒状部材5の軸方向他端側部位は、その周囲に充填された接合樹脂28によって第2取付突部24に対して固定される。また、上記した円筒状部材5は、半管状部10,20同士が接合された状態で、軸方向他端面が第2取付突部24の表面と略同一平面状となるように設けられている。
また、本実施形態では、第2半管状部20の第1端部20aに、略四半球状とされたコーナー壁部18bの表裏と略同一球面状とされた部位を設けた構成としている。
また、第2半管状部20の第1端部20aには、周方向に延びる接合突部としての第1端部接合突部26が設けられている。この第1端部接合突部26は、図2及び図3に示すように、第1端部20aの周縁部から径方向に突出するように、かつ周方向に延びるように設けられている。また、このように周方向に延びる第1端部接合突部26の両端は、鍔構成突部23b及び第2取付突部24のそれぞれに連なるように設けられている。この第1端部接合突部26と上記した第1半管状部10の第1端部接合突部16とが突き合わせられて接合されて管状体1の第1端部1aに周方向に延びるように第1端部接合部6が形成されている。
また、第2半管状部20の第2端部20bには、周方向に延びる接合突部としての第2端部接合突部27が設けられている。この第2端部接合突部27は、第2端部20bの周縁部から径方向に突出するように、かつ周方向に延びるように設けられている。また、このように周方向に延びる第2端部接合突部27の両端は、第2半管状部20の第1周縁接合突部22及び第2周縁接合突部23の第2端部20b側の端部に連なるように設けられている。この第2端部接合突部27と上記した第1半管状部10の第2端部接合突部17とが突き合わせられて接合されて管状体1の第2端部1bに周方向に延びるように第2端部接合部7が形成されている。
また、第1半管状部10及び第2半管状部20の第1周縁接合突部12,22及び第2周縁接合突部13,23の突き合わせ面には、図4(a)〜(c)に示すように、互いに向き合う方向に向けて開口する接合樹脂充填溝12a,22a,13a,23aが軸方向に延びるように設けられている。本実施形態では、これら2つの半管状部10,20は、これらの接合樹脂充填溝12a,22a,13a,23aに充填された接合樹脂(二次樹脂)28を介して接合されている。また、上記した接合樹脂充填凹段部15は、第1周縁接合突部12の接合樹脂充填溝12aに連通するように設けられている。
なお、各周縁接合突部12,22,13,23の突き合わせ面の接合樹脂充填溝12a,22a,13a,23aの内周(流路)側に、互いに係合して位置ずれや接合樹脂28の内周側への漏れを抑制する係止突条及び係止溝を設けた構成としてもよい。
また、第1半管状部10及び第2半管状部20の第1端部接合突部16,26及び第2端部接合突部17,27の突き合わせ面にも図示は省略しているが、上記同様、互いに向き合う方向に向けて開口し、接合樹脂28が充填される接合樹脂充填溝が周方向に延びるように設けられている。なお、このような態様に代えて、第1端部接合突部16,26及び第2端部接合突部17,27の突き合わせ面間に接合樹脂28が充填される隙間が形成される構成としてもよい。また、接合樹脂28は、これら2つの半管状部10,20を構成する樹脂組成物と同一の樹脂組成物でもよく、異なる樹脂組成物でもよい。また、これら2つの半管状部10,20の接合突部12,13,16,17,22,23,26,27は、各半管状部10,20の成形性の観点等から適宜の位置に設けられたものでもよい。
また、これら半管状部10,20を構成する合成樹脂としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、ABS、アクリル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン等の熱可塑性樹脂でもよく、例えば、フェノール樹脂やエポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂でもよい。また、合成樹脂としては、種々の添加剤が添加されたものでもよく、また、例えば、炭素繊維やガラス繊維等の強化繊維を含む繊維強化樹脂でもよい。なお、管状体1は、主として合成樹脂製であればよく、上記のようにインサート成形等によって一部に金属製の部材を含んだ構成とされたものでもよい。
また、管状体1は、気体や液体等の種々の流体を流通させる管路として配設されるものでもよい。例えば、この管状体1は、エンジン冷却水管やインテークマニホールド等として自動車等の車両に用いられるものでもよい。また、管状体1は、このような車両用に限られず、例えば、ガス等の設備機器や、水回り設備機器の配管等として用いられるものでもよい。また、管状体1は、図3(a)に示すように、第1端部1aから第2端部1b側に向かうに従い上るように傾斜する形状とされているが、傾斜形状とされていなくてもよい。また、管状体1は、図3(b)に示すように、平面視して(第1端部1aの開口18aの開口方向に沿う方向に見て)、軸方向(流路長手方向)途中部位において屈曲(湾曲)されているが、平面視して直管(ストレート管)状とされたものでもよい。
本実施形態に係る管状体1は、上述のような構成としたことで、径方向に分割された半管状部10,20同士を接合する接合突部(第1周縁接合突部)12,22を設けながらも、第1周縁接合突部12,22によるボルト9の締結性の低下を抑制することができる。
つまり、径方向に分割された2つの半管状部10,20の第1周縁接合突部12,22同士が突き合わせられて第1周縁接合部2が形成される。従って、このような第1周縁接合突部12,22を設けていないものと比べて接合強度を向上させることができる。また、本実施形態では、2つの半管状部10,20の互いに突き合わせられる縁部(周方向両縁部及び軸方向両端縁部)の全体に亘って接合突部12,13,16,17,22,23,26,27を設けているので、接合強度をより効果的に向上させることができる。
また、第1周縁接合部2の軸方向の一部を、ボルト孔5aを設けた取付部4と一体としている。従って、例えば、取付部近傍の別位置に接合部の一部が配されるようなものと比べて、ボルト9を締結する工具が第1周縁接合部2に干渉するようなことを抑制することができる。つまり、仮に第1周縁接合部2を軸方向の全体に亘って当該管状体1の半割仮想面に略一致する位置となるように設けた場合には、この第1周縁接合部2にボルト9を締結する工具が干渉する場合が生じることが考えられるが、このようなことを抑制することができる。換言すれば、取付対象の締結部との関係で位置が定められるボルト孔5aが設けられた取付部4を、半割仮想面に略一致する位置となるように設け難い場合にも、半割仮想面からずれた位置となるように設けられた第1周縁接合部2の部位に一体とすることで対応することができる。また、例えば、取付部近傍の別位置に設けられた接合部が工具に干渉しないように、接合部を軸心側に迂回させるような必要が生じず、流路が狭められるようなことを抑制することができる。
また、本実施形態では、2つの半管状部10,20の周方向縁部に軸方向に延びるように設けられた第1周縁接合突部12,22が突き合わせられて形成された第1周縁接合部2の軸方向の一部と鍔状部1cの一部とを一体化して取付部4を設けた構成としている。従って、管状体1の第1端部1aにおいて流路を略直交状に転換するように開口18aを設けた場合にも、上記のような第1周縁接合部2への工具の干渉を抑制しながらも、その周囲の鍔状部1cにボルト孔5aを設けた取付部4を設けることができる。なお、このような態様に代えて、第1周縁接合部2の軸方向途中部位を取付部4と一体とした態様としてもよい。このような構成とすれば、管状体1の軸方向途中部位の側方に取付対象の締結部が設けられているような場合に好適な態様となる。この場合は、取付部4が管状体1の半割仮想面と略一致する位置となるように設けられたものでもよい。
また、本実施形態では、第1半管状部10の軸方向両端部10a,10bを、当該管状体1の両端部1a,1bを構成するように管状に一体的に形成している。従って、当該管状体1の両端部1a,1bの開口18a,19a側の面における段差等の発生を抑制することができる。なお、このような態様に代えて、第1半管状部10の第1端部10aを、当該管状体1の第1端部1aを構成するように管状に一体的に形成し、第2半管状部20の第2端部20bを、当該管状体1の第2端部1bを構成するように管状に一体的に形成した態様としてもよい。さらには、当該管状体1の両端部1a,1bの開口18a,19aの一方または両方を、第1半管状部10と第2半管状部20とが接合されて形成されたものとしてもよい。
また、本実施形態では、取付部4のボルト孔5aを、当該取付部4に埋込状に設けられた金属製の円筒状部材5によって構成している。従って、ボルト9の締結による取付部4の破損等を抑制することができる。
また、本実施形態では、円筒状部材5を、管状体1を構成する樹脂によって管状体1に対して固定的に設けた構成としている。従って、例えば、管状体1を成形した後に、円筒状部材5を挿通孔に挿通して圧入や接着剤等によって管状体1に固定した場合には、挿通孔の成形誤差や接着剤の劣化等によって円筒状部材5の脱落が生じることが考えられるが、上記構成によれば、円筒状部材5の脱落を生じ難くすることができる。
なお、管状体1としては、上記のような構成とされたものに限られず、軸方向途中部位に2つ以上のコーナー部を有したものとしたり、楕円筒状や多角筒状とされたものとしたりしてもよく、その他、種々の形状とされたものでもよい。
次に、本発明に係る管状体の他の実施の形態について、図5を参照しながら説明する。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図5(a)は、第2実施形態に係る管状体の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る管状体1Aは、取付部4Aに設けられる円筒状部材5の固定態様が上記第1実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、互いに接合される第1取付突部14A及び第2取付突部24Aのうちの一方に、円筒状部材5の全体を固定的にかつ埋込状に設けた構成としている。
第1半管状部10Aの第1取付突部14Aには、円筒状部材5の第2取付突部24A側部位となる軸方向他端側部位の周囲を全周に亘って囲むように、かつ突き合わせ面から接合方向に沿う方向に突出するように環状突部15Aが設けられている。つまり、本実施形態では、この円筒状部材5は、その全体がインサート成形等によって第1半管状部10Aの第1取付突部14Aに埋込状に設けられている。
また、第2半管状部20Aの第2取付突部24Aには、環状突部15Aが挿通される挿通孔25Aが設けられている。この挿通孔25Aの内径は、上記と概ね同様、この挿通孔25Aの内周面と挿通された環状突部15Aとの間に接合樹脂28の充填が可能なように、環状突部15Aの外径よりも大とされている。また、第2取付突部24Aの挿通孔25Aの突き合わせ面側の開口周縁には、接合樹脂28が充填される接合樹脂充填凹段部25Aaが全周に亘って設けられている。この接合樹脂充填凹段部25Aaは、図示を省略しているが、第2半管状部20Aの第1周縁接合突部22に設けられた接合樹脂充填溝22a(図4参照)に連通するように設けられている。また、図例では、この接合樹脂充填凹段部25Aaを、第2取付突部24Aの径方向外側に向く面において開口させるように設けた例を示しているが、このような態様に限られない。
このような構成とされた本実施形態に係る管状体1Aにおいても上記第1実施形態と概ね同様な効果を奏する。
図5(b)は、第3実施形態に係る管状体の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る管状体1Bは、取付部4Bに設けられる円筒状部材5の固定態様が上記各実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、円筒状部材5は、第1半管状部10Bと第2半管状部20Bとが接合される際に、接合樹脂28によって管状体1Bに対して固定される構成とされている。つまり、本実施形態では、円筒状部材5は、一次成形品としての第1半管状部10B及び第2半管状部20Bのいずれにも固定されておらず、半管状部10B,20B同士を接合する接合工程(二次樹脂充填工程)において固定される構成とされている。
第1半管状部10Bの第1取付突部14Bには、円筒状部材5の軸方向一端側部位が挿通される挿通孔15Bが設けられている。第2半管状部20Bの第2取付突部24Bには、円筒状部材5の軸方向他端側部位が挿通される挿通孔25Bが設けられている。これら挿通孔15B,25Bの内径は、これら挿通孔15B,25Bの内周面と挿通された円筒状部材5との間に接合樹脂28の充填が可能なように、円筒状部材5の外径よりも大とされている。
また、第2取付突部24Bの挿通孔25Bの突き合わせ面側の開口周縁には、上記と概ね同様、接合樹脂28が充填される接合樹脂充填凹段部25Baが全周に亘って設けられている。この接合樹脂充填凹段部25Baは、図示を省略しているが、第2半管状部20Bの第1周縁接合突部22に設けられた接合樹脂充填溝22a(図4参照)に連通するように設けられている。
このような構成とされた本実施形態に係る管状体1Bにおいても上記第1実施形態と概ね同様な効果を奏する。
図5(c)は、第4実施形態に係る管状体の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る管状体1Cは、上記と概ね同様、2つの半管状部10C,20Cのうちの一方の第1半管状部10Cの少なくとも軸方向一端部としての第1端部10aが当該管状体1Cの第1端部1aを構成するように管状に一体的に形成されている。本実施形態では、上記各実施形態のように第2端部1b(図1等参照)側からの流路に対して第1端部1aにおいて略直交状に方向転換させるように開口18a(図2参照)を開口させた態様に代えて、管状体1Cの第1端部1aの開口(図示省略)を第2端部(図示省略)側からの流路に沿う方向に開口させた構成としている。
また、この第1半管状部10Cの管状とされた第1端部10a及びこれに対向される第2半管状部20Cの第1端部20aには、互いに突き合わせられて第1端部接合部6Aを構成する第1端部接合突部16A,26Aがそれぞれに設けられている。本実施形態では、この第1端部接合部6Aの周方向の一部を、取付部7Aと一体としている。また、第1端部接合部6Aを、鍔状部1cを構成するものとしている。
第1半管状部10Cの第1半管本体部(図示省略)の周方向両縁部には、上記と概ね同様、第1周縁接合部2Aを構成する第1周縁接合突部12Aと第2周縁接合部3Aを構成する第2周縁接合突部13Aとが設けられている。第2半管状部20Cの第2半管本体部21Aの周方向両縁部には、上記と概ね同様、第1周縁接合部2Aを構成する第1周縁接合突部22Aと第2周縁接合部3Aを構成する第2周縁接合突部23Aとが設けられている。これら第1周縁接合部2A及び第2周縁接合部3Aは、軸方向の略全長に亘って管状体1Cの半割仮想面に略一致する位置となるように設けられたものでもよい。
また、第1半管状部10Cの第1端部10aには、鍔状部1cを構成する半鍔状部18Aが設けられている。この半鍔状部18Aは、管状体1Cの第1端部1aの開口の周方向の一方側略半部の周縁部から径方向に突出するように設けられている。
また、第1半管状部10Cの第1端部10aに設けられた第1端部接合突部16Aは、管状体1Cの第1端部1aの開口の周方向の他方側略半部の周縁部から径方向に突出するように設けられている。また、この第1端部接合突部16Aには、取付部7Aを構成する第1取付突部17Aが一体的に設けられている。この第1取付突部17Aは、上記と概ね同様、第1端部接合突部16Aの他の部位よりも径方向に突出するように設けられている。
第2半管状部20Cの第1端部20aの第1端部接合突部26Aは、第1半管状部10Cの第1端部接合突部16Aに重ね合わせられるように突き合わせられて鍔状部1cを構成する。また、この第1端部接合突部26Aには、取付部7Aを構成する第2取付突部27Aが一体的に設けられている。この第2取付突部27Aは、上記と概ね同様、第1端部接合突部26Aの他の部位よりも径方向に突出するように設けられている。
また、取付部7Aには、上記と概ね同様、ボルト孔5aを構成する金属製の円筒状部材5が埋込状に設けられている。
このような構成とされた本実施形態に係る管状体1Cにおいても上記第1実施形態と概ね同様な効果を奏する。つまり、仮に、第1端部接合部6Aと取付部7Aとを別々(別体的)に構成し、取付部7Aの第2端部側(反開口側)に位置するように第1端部接合部6Aを設けた場合には、鍔状部1cのボルト孔5aにボルト9を挿通して締結する際に第1端部接合部6Aに工具が干渉し易くなることが考えられるが、本実施形態によれば、このようなことを抑制することができる。また、本実施形態によれば、管状体1Cの第1端部1aの近傍に取付対象の締結部が設けられているような場合に好適な態様となる。
なお、上記した各実施形態に係る管状体1,1A,1B,1Cにおける互いに異なる構成を、適宜、組み替えたり、組み合わせたりして適用するようにしてもよく、上記各実施形態に係る管状体1,1A,1B,1Cとしては、上記した例に限られず、その他、種々の変形が可能である。
1,1A〜1C 管状体
1a 第1端部(一端部)
2 第1周縁接合部(接合部)
4,4A,4B,7A 取付部
5 円筒状部材
5a ボルト孔
6A 第1端部接合部(端部接合部、接合部)
10,10A〜10C 第1半管状部(半管状部)
10a 第1端部(一端部)
12 第1周縁接合突部(接合突部)
16A 第1端部接合突部(接合突部)
20,20A〜20C 第2半管状部(半管状部)
20a 第1端部(一端部)
22 第1周縁接合突部(接合突部)
26A 第1端部接合突部(接合突部)
9 ボルト

Claims (3)

  1. 径方向に分割された2つの半管状部同士が接合され、取付対象に固定するボルトが挿通されるボルト孔が設けられた取付部を有した管状体であって、
    前記2つの半管状部の互いに接合された縁部には、径方向に突出する接合突部が設けられており、
    これら半管状部の接合突部が突き合わせられて形成される接合部の一部を、前記取付部と一体としており、前記取付部のボルト孔は、当該取付部に埋込状に設けられた金属製の円筒状部材によって構成され、該円筒状部材の周囲には、前記2つの半管状部同士を接合する接合樹脂が充填された接合樹脂充填溝に連通し該接合樹脂が充填された接合樹脂充填凹段部が該円筒状部材を全周に亘って囲むように設けられていることを特徴とする管状体。
  2. 請求項1において、
    前記取付部と一体とされた前記接合部の一部は、前記2つの半管状部の周方向縁部に軸方向に延びるように設けられた接合突部が突き合わせられて形成されていることを特徴とする管状体。
  3. 請求項1または2において、
    前記2つの半管状部のうちの一方の第1半管状部の少なくとも軸方向一端部は、当該管状体の一端部を構成するように管状に一体的に形成され、該第1半管状部の管状とされた一端部及びこれに対向される他方の第2半管状部の軸方向一端部には、互いに突き合わせられて端部接合部を構成する接合突部がそれぞれに設けられており、
    前記端部接合部の一部を、前記取付部と一体としたことを特徴とする管状体。
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