JP2007261091A - インキ制御装置並びに印刷機及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インキ制御装置並びに印刷機及び印刷方法において、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ると共に作業者にかかる負担を軽減可能とする。
【解決手段】PPFデータに基づいた印刷画像を表示する画像表示画面31からオペレータが色調整を行う複数のインキキーゾーンを選択可能であると共に、色調整量操作画面33を用いて色調整量の指示値を入力可能な操作装置21を設け、演算装置が、PPFデータに基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの供給量を設定する一方、色調整量の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの増減量を設定し、このインキ成分ごとの供給量に増減量を加算してインキ成分ごとの供給量を変更し、変更されたインキ供給量に応じてインキ供給装置を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷幅方向に区画された複数のインキ領域ごとにインキ供給量を調整可能なインキ制御装置、並びにこのインキ制御装置を有する印刷機及び印刷方法に関する。
一般的なオフセット印刷機では、印刷シートの搬送経路に沿って4つのインキ色、つまり、藍(Cyan)、紅(Magenta)、黄(yellow)、墨(Black)ごとの印刷ユニットが配置されており、各印刷ユニットは、インキキー式のインキ供給装置を有している。このインキ供給装置では、インキキーのインキ元ローラに対する隙間量(インキキー開度)によりインキ供給量を調整することができる。従って、各インキキーにより供給量を調整されたインキは、インキローラ群を介して版胴の版面に供給され、版面に付着したインキがブランケット胴を介して絵柄として印刷シートに転写される。
このように構成されたオフセット印刷機のインキ供給装置では、印刷ユニットごとに印刷幅方向に沿って複数配列された複数のインキキーを有しており、印刷用紙の幅方向に区画された複数のインキ領域(インキキーゾーン)単位でインキ供給量を調整可能となっている。従って、印刷機の色調整は、オペレータの意図による色調整をプロセス色に分解した上で変化量を設定し、これを絵柄の面積率、インキ元ローラの回転数、印刷応答性など種々の要因を考慮してインキキー開度に変換するといった非常に高度なスキルが要求される。
図15は、従来の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャートである。この図15に示すように、ステップS001にて、印刷準備が完了すると、ステップS002にて、試し刷りを行う。そして、ステップS003にて、オペレータが試し刷りされた印刷物を目視し、色調整が必要かどうかを判断する。ここで、色調整が不要であると判断すれば、ステップS011にて、本刷りを実施する一方、色調整が必要であると判断すれば、ステップS004以降で色調整作業を行う。
即ち、ステップS004にて、オペレータが試し刷りされた印刷物に対して、色調整が必要なインキキーゾーンごとに色分解を行い、藍(c)、紅(m)、黄(y)、墨(k)のインキ増減量を設定する。ステップS005では、各インキキーゾーンの画線率考慮し、ステップS006にて、各インキキーゾーンごとのインキキーの開度調整量を設定する。そして、ステップS007〜S010にて、各インキキーを操作してインキキーの開度を調整する。その後、ステップS002に戻って、再度、試し刷りを行い、ステップS003にて、オペレータが試し刷りされた印刷物を目視し、色調整が必要かどうかを判断する。この繰り返し作業により画像の色調整を行ってオペレータの所望の色とする。
なお、このような従来の印刷機のインキ制御装置としては、下記特許文献1、2に記載されたものがある。
特開2000−085107号公報 特開2004−034375号公報
ところが、4つの印刷ユニットごとに、印刷用紙の幅方向に区画された複数のインキキーゾーン単位でインキ供給量を調整可能な複数のインキキーを有するインキ供給装置では、1つの印刷ユニットで、例えば、30個のインキキーを有していた場合、4つの印刷ユニットでは120個のインキキーが存在することとなり、オペレータがこの120個のインキキーを操作して色調整することは煩雑な作業となる。その上、画像の色調整を行うためのインキキーの操作は、上述したように、絵柄の面積率、インキ元ローラの回転数、印刷応答性など種々の要因を考慮する必要から、非常に高度なスキルが要求されるものであり、オペレータに大きな作業負荷が発生してしまうという問題がある。
なお、上述した特許文献1に記載されたインキ供給量設定装置では、複数のインキ供給装置に対応して個別設定スイッチを設け、右揃えモードにて、一つの個別設定スイッチにより設定値が入力されると、その右側の個別設定スイッチの値も連動して設定されるようにしている。この場合、複数の個別設定スイッチの操作時間は短縮されるものの、色調整するときには、全ての個別設定スイッチを操作する必要があり、色調整作業時の煩雑さを解消することができず、また、オペレータの作業負荷も解消することができない。
また、特許文献2に記載された印刷装置では、タッチパネル方式のコントロールパネルにおける表示画面上に各インキキーの開度を調整するためのキー操作スイッチを表示し、切替スイッチを操作すると、キー操作スイッチと印刷を実行している印刷物の絵柄を同時に表示しているものの、オペレータが多数のインキキーを操作して印刷物の絵柄の色調整をすることとなり、煩雑な作業となってしまう。
本発明は上述した課題を解決するものであり、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ると共に作業者にかかる負担を軽減可能としたインキ制御装置並びに印刷機及び印刷方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明のインキ制御装置は、画像情報に基づいて印刷絵柄画像を表示する表示手段と、該表示手段により表示された画像から色調整を行うインキ領域を選択する色調整用インキ領域選択手段と、該色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域の色調整量を設定する色調整量設定手段と、該色調整量設定手段により設定された色調整量に基づいて前記色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域におけるインキ供給量を変更するインキ供給量変更手段とを具えたことを特徴とするものである。
請求項2の発明のインキ制御装置では、前記色調整用インキ領域選択手段は、前記表示手段により表示された画像から色調整を行う2つ以上のインキ領域を選択し、前記色調整量設定手段は、前記色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域の色調整量を、指示値に基づいて2つ以上のインキ領域において設定されることを特徴としている。
請求項3の発明のインキ制御装置では、前記インキ供給量変更手段は、前記色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域の色調整量を、指示値と、画線率と、インキ元ローラの回転数に基づいてインキ領域ごとに設定することを特徴としている。
請求項4の発明のインキ制御装置では、前記色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域における代表画像を選択する色調整用代表画像選択手段を設けたことを特徴としている。
請求項5の発明のインキ制御装置では、前記色調整用代表画像選択手段は、選択した代表画像を記憶する記憶部を有することを特徴としている。
請求項6の発明のインキ制御装置では、前記色調整用代表画像選択手段により選択された代表画像にて、画像情報に基づいた調整前の画像を表示する調整前表示部と、前記色調整量設定手段により設定された色調整量に基づいた調整後の画像を表示する調整後表示部を設けたことを特徴としている。
請求項7の発明のインキ制御装置では、前記色調整用代表色選択手段により選択された代表画像にて、画像情報に基づいた調整前の印刷色と前記色調整量設定手段により設定された色調整量に基づいた調整後の印刷色との色の違いを、CIELAB色空間での偏差値を用いて表示する色差表示部を設けたことを特徴としている。
請求項8の発明のインキ制御装置では、前記インキ供給量変更手段は、インキ成分ごとの増減量を設定するインキ増減量設定手段と、調整前のインキ成分ごとの供給量に対して前記インキ増減量設定手段により設定されたインキ成分ごとの増減量を加算するインキ供給量加算手段と、該インキ供給量加算手段により加算されたインキ成分ごとの供給量に応じてインキ供給量を制御するインキ供給量制御手段とを有することを特徴としている。
請求項9の発明のインキ制御装置では、前記表示手段は、画像情報に基づいた印刷絵柄画像をインキ領域に区画して表示する画像表示部と、前記色調整量設定手段により設定された色調整量をインキ領域ごとに表示する色調整量表示部を有し、前記色調整用インキ領域選択手段は、前記画像表示部または前記色調整量表示部を用いて色調整を行うインキ領域を選択することを特徴としている。
請求項10の発明のインキ制御装置では、前記色調整量設定手段は、インキ成分に対応した色調整量を設定することを特徴としている。
請求項11の発明のインキ制御装置では、前記色調整量設定手段は、インキ成分及び各インキ成分の中間色に対応した色調整量を設定することを特徴としている。
請求項12の発明のインキ制御装置では、前記色調整量設定手段は、インキ成分である藍、紅、黄及びその中間色である赤、緑、青に対応した色調整量を設定することを特徴としている。
請求項13の発明のインキ制御装置では、前記色調整量設定手段は、色相、明度、彩度に基づいて各インキ成分の色調整量を設定することを特徴としている。
請求項14の発明の印刷機は、印刷幅方向に区画されたインキ領域ごとにインキ供給量を調整可能なインキ供給手段と、画像情報に基づいて印刷絵柄画像を表示する表示手段と、該表示手段により表示された画像から色調整を行うインキ領域を選択する色調整用インキ領域選択手段と、該色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域の色調整量を設定する色調整量設定手段と、該色調整量設定手段により設定された色調整量に基づいて前記色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域におけるインキ供給量を変更するインキ供給量変更手段とを具えたことを特徴とするものである。
請求項15の発明の印刷機では、前記色調整用インキ領域選択手段は、前記表示手段により表示された画像から色調整を行う2つ以上のインキ領域を選択し、前記色調整量設定手段は、前記色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域の色調整量を、指示値と画像情報に基づいてインキ領域ごとに設定することを特徴としている。
請求項16の発明の印刷機では、前記色調整量設定手段は、前記色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域の色調整量を、指示値と、画線率と、前記インキ供給手段におけるインキ元ローラの回転数に基づいてインキ領域ごとに設定することを特徴としている。
請求項17の発明の印刷機では、前記色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域における代表画像を選択する色調整用代表画像選択手段を設けたことを特徴としている。
請求項18の発明の印刷機では、前記色調整用代表画像選択手段は、選択した代表画像を記憶する記憶部を有することを特徴としている。
請求項19の発明の印刷機では、前記色調整用代表画像選択手段により選択された代表画像にて、画像情報に基づいた調整前の画像を表示する調整前表示部と、前記色調整量設定手段により設定された色調整量に基づいた調整後の画像を表示する調整後表示部を設けたことを特徴としている。
請求項20の発明の印刷方法は、印刷幅方向に区画されたインキ領域ごとにインキ供給量を調整可能な印刷機において、画像情報に基づいて印刷する画像を表示し、表示された画像から色調整を行うインキ領域を選択し、この選択された複数のインキ領域の色調整量を設定し、設定された色調整量に基づいて選択されたインキ領域におけるインキ供給量を変更することを特徴とするものである。
請求項21の発明の印刷方法では、前記表示された画像から色調整を行う2つ以上のインキ領域を選択し、指示値と画線率とインキ元ローラの回転数に基づいて各インキ領域ごとの色調整量を設定することを特徴としている。
請求項22の発明の印刷方法では、前記選択されたインキ領域における代表画像を選択し、この選択された代表画像色における画像情報に基づいた調整前の画像を表示すると共に、設定された色調整量に基づいた調整後の画像を表示することを特徴としている。
請求項1の発明のインキ制御装置によれば、画像情報に基づいて印刷絵柄画像を表示する表示手段と、表示された画像から色調整を行うインキ領域を選択する色調整用インキ領域選択手段と、選択されたインキ領域の色調整量を設定する色調整量設定手段と、設定された色調整量に基づいてインキ領域におけるインキ供給量を変更するインキ供給量変更手段を設けたので、色調整を行うための選択されたインキ領域に対して色調整量を指示すると、そのインキ領域におけるインキ成分ごとの調整量が自動的に設定されることとなり、印刷幅方向に区画された複数のインキ領域ごとのインキ供給量を容易に調整することができ、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
請求項2の発明のインキ制御装置によれば、色調整用インキ領域選択手段は、表示された画像から色調整を行う2つ以上のインキ領域を選択し、色調整量設定手段は、選択されたインキ領域の色調整量を指示値に基づいて2つ以上のインキ領域において設定するので、選択した複数のインキ領域に対して、同一の指示値と画像情報に基づいて各インキ領域ごとに異なる色調整量が設定されることとなり、複数のインキ領域のインキ供給量を容易に、且つ、短時間で調整することができ、作業性を向上することができる。
請求項3の発明のインキ制御装置によれば、インキ供給量変更手段は、選択されたインキ領域の色調整量を指示値と画線率とインキ元ローラの回転数に基づいてインキ領域ごとに異なるものとして設定するので、選択した複数のインキ領域に対して、指示値と画線率とインキ元ローラの回転数に基づいて各インキ領域ごとの色調整量を設定することで、画線率の異なる各インキ領域のインキ供給量を容易に、且つ、短時間で調整することができ、作業性を向上することができる。
請求項4の発明のインキ制御装置によれば、色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域における代表画像を選択する色調整用代表画像選択手段を設けたので、インキ領域における代表画像を選択することで、所定箇所の所定の色を容易に調整することができる。
請求項5の発明のインキ制御装置によれば、色調整用代表色選択手段は、選択した代表画像を記憶する記憶部を有するので、記憶部に特定の代表画像を記憶することで、同じ箇所の画素の色調整を繰り返し容易に行うことができる。
請求項6の発明のインキ制御装置によれば、色調整用代表画像選択手段により選択された代表画像にて、画像情報に基づいた調整前の画像を表示する調整前表示部と、色調整量に基づいた調整後の画像色を表示する調整後表示部を設けたので、調整前表示部に調整前の画像を表示し、調整後表示部に調整後の画像色を表示することで、作業者は、調整前の色と調整後の色を見比べながら画像の色調整を行うことができ、作業性を向上することができる。
請求項7の発明のインキ制御装置によれば、色調整用代表画像選択手段により選択された代表画像にて、画像情報に基づいた調整前の印刷色と色調整量に基づいた調整後の印刷色との色の違いを、CIELAB色空間での偏差値を用いて表示する色差表示部を設けたので、作業者は、色差表示部の偏差値を確認しながら印刷色の調整を行うことができ、作業性を向上することができる。
請求項8の発明のインキ制御装置によれば、インキ供給量変更手段として、インキ成分ごとの増減量を設定するインキ増減量設定手段と、調整前のインキ成分ごとの供給量に対してインキ成分ごとの増減量を加算するインキ供給量加算手段と、この加算されたインキ成分ごとの供給量に応じてインキ供給量を制御するインキ供給量制御手段を設けたので、インキ成分ごとの調整量を確実に設定することができ、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができる。
請求項9の発明のインキ制御装置によれば、表示手段として、画像情報に基づいた印刷絵柄画像をインキ領域に区画して表示する画像表示部と、色調整量をインキ領域ごとに表示する色調整量表示部とを設け、色調整用インキ領域選択手段は、画像表示部または色調整量表示部を用いて色調整を行うインキ領域を選択するので、作業者は、画像表示部の印刷絵柄画像または色調整量表示部の色調整量を見ながらインキ領域を選択することとなり、作業性の向上を図ることができる。
請求項10の発明のインキ制御装置によれば、色調整量設定手段は、インキ成分に対応した色調整量を設定するので、所望の指示値を入力すると、代表画像の色調整量、つまり、インキ成分ごとの変更量が自動的に設定されることとなり、作業を簡略化することができる。
請求項11の発明のインキ制御装置によれば、色調整量設定手段は、インキ成分及び各インキ成分の中間色に対応した色調整量を設定するので、代表画像の色調整量、つまり、インキ成分ごとの変更量を詳細に設定することができ、代表画像を容易に調整することができる。
請求項12の発明のインキ制御装置によれば、色調整量設定手段は、インキ成分である藍、紅、黄及びその中間色である赤、緑、青に対応した色調整量を設定するので、代表画像の色調整量、つまり、インキ成分ごとの変更量を詳細に設定することができ、代表画像を容易に調整することができる。
請求項13の発明のインキ制御装置によれば、色調整量設定手段は、色相、明度、彩度に基づいて各インキ成分の色調整量を設定するので、色調整を行う色に対して色相、明度、彩度によりインキ成分の色調整量を設定することができ、色調整量を容易に、且つ、詳細に指示して確実に変更することができる。
請求項14の発明の印刷機によれば、印刷幅方向に区画されたインキ領域ごとにインキ供給量を調整可能なインキ供給手段と、画像情報に基づいて印刷絵柄画像を表示する表示手段と、表示された画像から色調整を行うインキ領域を選択する色調整用インキ領域選択手段と、選択されたインキ領域の色調整量を設定する色調整量設定手段と、この色調整量に基づいて選択されたインキ領域におけるインキ供給量を変更するインキ供給量変更手段を設けたので、色調整を行うための選択されたインキ領域に対して色調整量を指示すると、そのインキ領域におけるインキ成分ごとの調整量が自動的に設定されることとなり、印刷幅方向に区画された複数のインキ領域ごとのインキ供給量を容易に調整することができ、色調整作業の簡略化を図ることで印刷作業の作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
請求項15の発明の印刷機によれば、色調整用インキ領域選択手段は、表示された画像から色調整を行う2つ以上のインキ領域を選択し、色調整量設定手段は、選択されたインキ領域の色調整量を指示値と画像情報に基づいてインキ領域ごとに設定するので、選択した複数のインキ領域に対して、指示値と画像情報に基づいて各インキ領域ごとの色調整量を設定することで、複数のインキ領域のインキ供給量を容易に、且つ、短時間で調整することができ、作業性を向上することができる。
請求項16の発明の印刷機によれば、色調整量設定手段は、選択されたインキ領域の色調整量を指示値と画線率とインキ元ローラの回転数に基づいてインキ領域ごとに設定するので、選択した複数のインキ領域に対して、指示値と画線率とインキ元ローラの回転数に基づいて各インキ領域ごとの色調整量を設定することで、画線率の異なる各インキ領域のインキ供給量を容易に、且つ、短時間で調整することができ、作業性を向上することができる。
請求項17の発明の印刷機によれば、色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域における代表画像を選択する色調整用代表画像選択手段を設けたので、インキ領域における代表画像を選択することで、所定箇所の所定の色を容易に調整することができる。
請求項18の発明の印刷機によれば、色調整用代表色選択手段は、選択した代表画像を記憶する記憶部を有するので、記憶部に特定の代表画像を記憶することで、同じ箇所の画素の色調整を繰り返し容易に行うことができる。
請求項19の発明の印刷機によれば、色調整用代表画像選択手段により選択された代表画像にて、画像情報に基づいた調整前の画像を表示する調整前表示部と、色調整量に基づいた調整後の画像色を表示する調整後表示部を設けたので、調整前表示部に調整前の画像を表示し、調整後表示部に調整後の画像色を表示することで、作業者は、調整前の色と調整後の色を見比べながら画像の色調整を行うことができ、作業性を向上することができる。
請求項20の発明の印刷方法によれば、印刷幅方向に区画されたインキ領域ごとにインキ供給量を調整可能な印刷機において、画像情報に基づいて印刷する画像を表示し、表示された画像から色調整を行うインキ領域を選択し、この選択された複数のインキ領域の色調整量を設定し、設定された色調整量に基づいて選択されたインキ領域におけるインキ供給量を変更するようにしたので、色調整を行うための選択されたインキ領域に対して色調整量を指示すると、そのインキ領域におけるインキ成分ごとの調整量が自動的に設定されることとなり、印刷幅方向に区画された複数のインキ領域ごとのインキ供給量を容易に調整することができ、色調整作業の簡略化を図ることで印刷作業の作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
請求項21の発明の印刷方法によれば、表示された画像から色調整を行う2つ以上のインキ領域を選択し、指示値と画線率とインキ元ローラの回転数に基づいて各インキ領域ごとの色調整量を設定するようにしたので、選択した複数のインキ領域に対して、指示値と画線率とインキ元ローラの回転数に基づいて各インキ領域ごとの色調整量を設定することで、画線率の異なる各インキ領域のインキ供給量を容易に、且つ、短時間で調整することができ、作業性を向上することができる。
請求項22の発明の印刷方法によれば、選択されたインキ領域における代表画像を選択し、この選択された代表画像における画像情報に基づいた調整前の画像を表示すると共に、設定された色調整量に基づいた調整後の画像を表示するようにしたので、調整前の画像と調整後の画像色を表示することで、作業者は、調整前の色と調整後の色を見比べながら画像の色調整を行うことができ、作業性を向上することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るインキ制御装置並びに印刷機及び印刷方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る印刷機におけるインキ制御装置の操作装置を表す概略図、図2は、実施例1の印刷機におけるインキ制御装置の外観図、図3は、実施例1の印刷機におけるインキ制御装置の概略構成図、図4は、実施例1の印刷機におけるインキ制御装置のインキキーゾーンごとのインキ供給量制御の処理ブロック図、図5は、画線率に対するインキキー開度変更量を表すグラフ、図6及び図7は、濃度変更量の一括調整方法を表す概略図、図8は、実施例1の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャート、図9は、実施例1の印刷機が適用されたオフセット印刷機の概略構成図である。
実施例1のインキ制御装置並びに印刷機が適用されたオフセット印刷機において、図9に示すように、印刷シートSの搬送経路に沿って、インキ色としての藍(Cyan)、紅(Magenta)、黄(yellow)、墨(Black)ごとに印刷ユニット101,201,301,401が設置されており、各印刷ユニット101,201,301,401は、それぞれインキ供給装置102,202,302,402が設けられている。このインキ供給装置102,202,302,402は、インキ元ローラ103,203,303,403とインキブレード104,204,304,404からなるインキつぼ装置を有し、また、調整ねじによりインキ元ローラ103,203,303,403とインキブレード104,204,304,404との隙間量(インキキー開度)を調整可能なインキキー105,205,305,405を有している。本実施例の場合、インキキー105,205,305,405は、印刷幅方向に複数併設されており、インキキー105,205,305,405の幅単位のインキ領域、つまり、本実施形態においてはインキキーゾーンごとにインキ供給量を調整する構成を採用する。なお、インキキーが微細幅に分割されている装置においては、例えば隣接するインキキーをセットにして選択するなど、一つのインキ領域と複数のインキキーゾーンを対応付けてインキ供給量を調整する構成を採用しても良い。
また、印刷シートSの搬送経路を挟んで、上方にブランケット106,206,306,406及び版胴107,207,307,407が配置される一方、圧胴108,208,308,408が配置されている。そして、インキ供給装置102,202,302,402と版胴107,207,307,407との間にインキローラ群109,209,309,409が配置されている。従って、インキ供給装置102,202,302,402のインキキー105,205,305,405により供給量を調整されたインキは、インキローラ群109,209,309,409で適度に練られ、薄膜を形成した後に版胴107,207,307,407の版面に供給され、版面に付着したインキがブランケット胴106,206,306,406を介して絵柄として印刷シートSに転写される。
このように構成された本実施例のオフセット印刷機にて、4つの印刷ユニット101,201,301,401は、それぞれインキ供給装置102,202,302,402を有し、対応して設けられたインキキー105,205,305,405は、印刷幅方向に区画された複数(本実施例では、30ゾーン)のインキキーゾーンごとにインキ供給量を調整することができる。そして、本実施例では、試し刷りされた印刷物に対してオペレータが色調整をするとき、色調整のための指示値を入力すると、色調整を行う全てのインキキーゾーン(インキ領域)のインキ成分ごとの増減量を自動的に算出し、印刷標準データ(画像情報)に基づいて設定されたインキ成分ごとの供給量に対して、このインキ成分ごとの増減量を加算してインキ成分ごとのインキ供給量を設定するようにしている。
即ち、本実施例のオフセット印刷機におけるインキ制御装置の装置構成において、図2及び図3に示すように、インキ制御装置11は、第1パラレルパスラインP1を介して印刷ユニット101,201,301,401に接続され、インキキー105,205,305,405(インキキー開度コントローラ)によるインキキー開度やインキ元ローラ103,203,303,403(インキ元ローラ回転コントローラ)の回転数などを制御可能となっている。そして、このインキ制御装置11は、インキキーゾーンごとの色調整量を設定する色調整量設定手段としての演算装置12を有しており、この演算装置12には、LANボード13、データベース14、入出力ポート15が接続されている。また、演算装置12は、基準インキ供給量設定部16、インキ増減量設定部17、インキ増減量加算部18、インキ供給量制御部19を有している。本実施例では、このインキ増減量設定部17とインキ増減量加算部18とインキ供給量制御部19によりインキ供給量変更手段が構成されている。
このインキ制御装置11は、オペレータが演算装置12などを遠隔で操作可能な操作装置21を有している。この操作装置21は、上下2つのタッチパネル21a,21bから構成されている。そして、この操作装置21は、印刷標準データとしてのPPF(Print Production Format)データに基づいて画像をタッチパネル21a,21bに表示する表示機能(表示手段)と、表示された画像からオペレータがタッチパネル21a,21bを指先で選択操作して色調整を行う複数のインキキーゾーンを選択する色調整部選択機能(色調整用インキ領域選択手段)を有している。
また、インキ制御装置11は、第2パラレルパスラインP2を介してCIP3(Cooperation for Integration of Prepress, Press, Postpress)サーバ22、RIP(Raster Image Processor)23に接続されている。このCIP3サーバ22は、オフセット印刷機のインキ供給量を設定するために、印刷画像の画線率を含んだPPFデータを第2パスラインP2によりインキ制御装置11に出力する。RIP23は、印刷画像データを網点データに置き換えるものであり、この網点データをCIP3サーバ22に渡し、PPFデータを作成する。なお、図2において、演算装置12には、ハブ24が接続され、このハブ24にパラレルパスラインP1,P2が接続されている。
ここで、まず、本実施例のオフセット印刷機を操作する操作装置21について詳細に説明する。図1乃至図3に示すように、操作装置21は、指先で画面をタッチすることで操作可能なタッチパネル式のディスプレスであって、PPFデータに基づいた印刷絵柄画像をインキキーゾーンに区画して表示する画像表示画面31と、設定された色調整量をインキキーゾーンごとに表示する色調整量表示画面32と、色調整量を行う色調整量操作画面33とを有している。
画像表示画面31は、PPFデータに基づいた印刷画像を表示することができる。この場合、インキ供給装置102,202,302,402の各インキキー105,205,305,405が、印刷幅方向に区画された30個インキキーゾーンごとにインキ供給量を調整することから、印刷画像を30個のインキキーゾーンに区画する補助線が表示されると共に、インキキーゾーン番号(NO,1〜30)が表示されるようになっている。また、画像表示画面31の側方には、印刷シートの表と裏を選択するシート選択スイッチ34a,34bと、4つのインキ色としての墨(K)、(C)、紅(M)、黄(Y)単独で画像を表示するための色選択スイッチ35が設けられている。
従って、例えば、画像表示画面31には、多数の果物がバスケットに入れられた画像が表示されており、この果物の画像にて、ある特定の果物の色を調整したいとき、オペレータは、指先で色調整したい果物が存在するインキキーゾーンNO,7〜14をタッチして選択することで、色調整を行うインキキーゾーンを設定することができる。
色調整量表示画面32には、4つのインキ色としての墨(K)、(C)、紅(M)、黄(Y)に対応して、画像のインキキーゾーンごとの色調整量を表示する4つの表示部36,37,38,39が設けられている。この場合、各表示部36,37,38,39における水平線が前回の調整基準値で、今回調整する色調整量の増量が上方に伸びる棒グラフとして表示され、色調整量の減量が下方に伸びる棒グラフとして表示される。また、この色調整量表示画面32の下方には、調整した各インキ色の調整量を0にリセットするリセットスイッチ40が設けられている。なお、色調整量表示画面32でも、画像表示画面31と同様に、色調整を行うインキキーゾーンを設定することができる。
色調整量操作画面33には、4つのインキ色としての墨(K)、藍(C)、紅(M)、黄(Y)の色調整量(増量または減量)を設定するための8つの調整スイッチ41a,41b,42a,42b,43a,43,44a,44bが設けられている。また、この色調整量操作画面33上方には、ユニット別スイッチ45が設けられると共に、側方には、送信スイッチ46が設けられている。
従って、画像表示画面31(または、色調整量表示画面32)にて、色調整を行うインキキーゾーンが設定されると、オペレータは、色調整量操作画面33の各調整スイッチ41a,41b,42a,42b,43a,43,44a,44bのいずれかをタッチすることで、各インキ色ごとに色調整の指示値(増減値または減量値)を入力することができる。すると、この各調整スイッチ41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44bの操作に応じて、その指示値、つまり、インキ成分としての墨(K)、藍(C)、紅(M)、黄(Y)ごとの増減量が色調整量表示画面32に表示される。この場合、選択したインキキーゾーンごとの色調整作業を複数回行ったときには、インキ成分としての墨(K)、藍(C)、紅(M)、黄(Y)ごとの増減量が加算されて状態で色調整量表示画面32に表示される。この場合、選択したインキキーゾーンごとの色調整作業を複数回行ったときには、インキ成分としての墨(K)、藍(C)、紅(M)、黄(Y)ごとの増減量が加算されて状態で、即ち、インキ成分ごとの色調整量の総量が色調整量表示画面32に表示される。そして、送信スイッチ46を操作することで、この色調整量表示画面32に表示された色調整量の総量を演算装置12に一括送信することができる。
本実施例では、上述したように複数のインキキーゾーンを選択し、この選択したインキキーゾーンに対して一括して色調整のための同一の指示値を設定すると、各インキキーゾーンごとに異なる最適な色調整が自動的に設定される。即ち、複数のインキキーゾーンに対して色調整のための同一の指示値を設定しても、インキキーゾーンごとに画線率が異なるため、この画線率、インキ元ローラ回転数に応じて異なる最適なインキ供給量、つまり、インキキー開度を設定している。
図4に示すように、処理ブロックP21では、オペレータが色調整量操作画面33により入力した指示値に基づいて現在のインキ色の濃度との濃度差(インキ膜厚さ)を換算処理する。また、処理ブロックP22では、PPFデータに基づいてインキキーゾーンごとの画線率を計算する。更に、処理ブロックP23では、インキ供給装置102,202,302,402におけるインキ元ローラ回転数を出力する。
そして、処理ブロックP24では、選択された複数のインキキーゾーンにて、各インキキーゾーンごとのインキキー開度変更量を計算する。この場合、画線率とインキ元ローラ回転数を用いて予め設定されたパラメータテーブルにより制御ゲインを設定し、濃度差とこの制御ゲインを用いてインキキー開度変更量を求めている。本実施例では、この計算方法を図5に示すようなマップとし、このマップを用いて画線率に対するインキキー開度変更量を設定する。その後、処理ブロックP25では、現在のインキキー開度に設定したインキキー開度変更量を加算することで、処理ブロックP26にて、修正インキキー開度を設定する。
なお、このインキキー開度を設定する処理にて、本実施例では、画線率に対するインキキー開度変更量を予め設定されたマップを用いて設定するようにしたが、画線率とインキ元ローラ回転数などを用いてパラメータテーブルにより計算式を用いてインキキー開度変更量を求めてもよい。
また、本実施例では、各インキ色ごとに調整された色調整量の比率を変更することができる。即ち、色調整量操作画面33には、インキ色を選択する色選択スイッチ47が設けられると共に、各インキ色ごとの色調整量の比率を変更する比率変更バースイッチ48が設けられている。
従って、オペレータは、色調整量操作画面33にて、色選択スイッチ47により4つのインキ成分としての墨(K)、藍(C)、紅(M)、黄(Y)のうちの1色を選択し、比率変更バースイッチ48を操作することで、選択したインキ色の色調整量の比率を変更することができる。この場合、図6に示すように、インキキーゾーンを選択しないときに、上記の操作を行うことで、同図に棒グラフで示すように色調整された調整量を、折れ線グラフで示す50%増量調整したり、50%減量調整することができる。また、図7に示すように、所定のインキキーゾーンを選択したときに、上記の操作を行うことで、同図に棒グラフで示すように色調整された調整量を、折れ線グラフで示す50%増量調整することができる。
以下、本実施例のオフセット印刷機におけるインキ制御装置11によるインキ供給量制御方法について、図8のフローチャートを用いて説明する。インキ制御装置11によるインキ供給量制御方法において、図9に示すように、ステップS11にて、版胴への刷版の取付やプレインキングなどの印刷前準備が完了すると、ステップS12にて、図示しない試し刷りスイッチを操作することで、PPFデータに基づいて設定された画像の試し刷りを実施する。この試し刷り作業は、PPFデータに基づいて設定された基準のインキ供給量により各インキ供給装置102,202,302,402のインキキー開度コントローラ及びインキ元ローラ回転コントローラを制御し、印刷ユニット101,201,301,401を稼動して実施する。
この試し刷りが終了すると、ステップS13にて、オペレータは、この試し刷りされた印刷画像を目視評価し、色調整作業が必要かどうかを判断する。ここで、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が不要であると判断した場合には、ステップS26に移行して図示しない本刷りスイッチを操作して本刷りを実施する。一方、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が必要であると判断した場合には、ステップS14以降で、印刷画像の色調整作業を開始する。
まず、ステップS14にて、操作装置21の画像表示画面31にPPFデータに基づいて設定された画像、つまり、果物の絵柄を表示する。次に、ステップS15にて、表示された果物の絵柄にて、所定の果物の色を調整したいときには、オペレータが指先でこの果物が存在するインキキーゾーンNO,7〜14を選択する。続いて、ステップS16にて、オペレータは、ユニット別スイッチ45を操作してから、指先で色調整量操作画面33にて、調整したいインキ色における調整スイッチ41a,41b,42a,42b,43a,43,44a,44bをタッチすることで、色調整のための指示値を入力する。すると、色調整量表示画面33の表示部36,37,38,39に各インキ色の調整量が表示される。このとき、設定した色調整のための指示値を元に戻して調整をやり直したい場合には、リセットスイッチ40を操作する。
そして、ステップS17では、特定の果物以外に色調整を行う箇所があるかどうかを判断し、その他に色調整を行う箇所がある場合には、ステップS14に戻り、画像表示画面31における特定のインキキーゾーンを選択し、前述と同様に、色調整量操作画面33で調整スイッチ41a,41b,42a,42b,43a,43,44a,44bを用いて指示値を入力する。このとき、色調整のために選択したインキキーゾーンがオーバーラップしたときには、最後に調整した指示値が優先して処理される。また、色調整のために選択したインキキーゾーンがオーバーラップしたときには、全ての指示値を平均化して処理してもよい。
一方、ステップS17にて、その他に色調整を行う箇所がない場合には、ステップS18にて、各インキ色ごとに調整された色調整量の比率を変更するかどうかを判断する。ここで、色調整量の比率を変更する必要がなければ、ステップS23に移行する一方、色調整量の比率を変更する必要があれば、ステップS19以降でその処理を実行する。即ち、ステップS19にて、オペレータは、色調整量操作画面33にて、色選択スイッチ47により4つのインキ成分としての墨(K)、藍(C)、紅(M)、黄(Y)のうちの1色を選択し、ステップS20にて、比率を変更するインキキーゾーンを選択し、ステップS21にて、比率変更バースイッチ48を操作して選択したインキ色の色調整量の比率を設定する。すると、色調整量表示画面33の表示部30,31,32,33にインキ色の調整比率が表示される。
そして、ステップS22にて、他に色調整量の比率を変更する箇所があるかどうかを判断し、色調整量の比率を変更する箇所があれば、ステップS19に戻って上述した処理を繰り返し実行する。一方、色調整量の比率を変更する箇所がなければ、ステップ23にて、送信スイッチ46を操作し、設定したインキキーゾーンごとの調整量の指示値を一括して演算装置12に送信する。このとき、色調整作業を複数回行ったときには、インキ成分としての墨(K)、藍(C)、紅(M)、黄(Y)ごとの増減量が加算されて状態(色調整量の総量)で色調整量表示画面32に表示され、送信スイッチ46を操作することで、この色調整量表示画面32に表示された色調整量の総量を演算装置12に一括送信することができる。すると、ステップS24にて、演算装置12では、色調整の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンに対応してインキ成分ごとのインキ増減量を算出し、各インキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ供給量にこのインキ増減量を加算し、インキ成分ごとのインキ供給量を変更する。そして、このインキ成分ごとのインキ供給量に応じてインキキーゾーンにおけるインキキー105,205,305,405の開度変更量を算出する。そして、ステップS25にて、変更されたインキ成分ごとのインキキー開度に基づいて各インキ供給装置102,202,302,402における多数のインキキー105,205,305,405のインキキー開度を変更する。
その後、ステップS12に戻り、オペレータが試し刷りボタンを操作することで試し刷りを実施する。この試し刷り作業は、色調整作業で変更されたインキ供給量により各インキ供給装置102,202,302,402のインキキー開度コントローラ及びインキ元ローラ回転コントローラを制御し、印刷ユニット101,201,301,401を稼動して実施する。
2回目の試し刷りが終了すると、ステップS13にて、オペレータは、この試し刷りされた印刷画像を目視評価し、色調整作業が必要かどうかを判断する。ここで、試し刷りされた印刷画像に対して再び色調整作業が必要であると判断した場合には、上述したように、ステップS14以降で、印刷画像の色調整作業を開始する一方、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が不要であると判断した場合には、ステップS26に移行して本刷りを実施し、作業を完了する。
このように実施例1のインキ制御装置を有するオフセット印刷機にあっては、印刷幅方向に区画された複数のインキキーゾーンごとにインキ供給量を調整可能なインキキー105,205,305,405を有するインキ供給装置102,202,302,402にて、PPFデータに基づいた印刷画像を表示する画像表示画面31からオペレータが色調整を行う複数のインキキーゾーンを選択可能であると共に、色調整量操作画面33を用いて色調整量の指示値を入力可能な操作装置21を設け、演算装置12が、画像の標準データに基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの供給量を設定する一方、色調整量の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの増減量を設定し、このインキ成分ごとの供給量に増減量を加算してインキ成分ごとの供給量を変更し、変更されたインキ成分ごとの供給量に応じてインキ供給装置102,202,302,402を制御するようにしている。
従って、色調整を行うための選択された複数のインキキーゾーンに対する色調整量の指示値を入力すると、この各インキキーゾーンにおけるインキ成分ごとの増減量が設定されることとなり、印刷幅方向に区画された複数のインキキーゾーンごとのインキ供給量を容易に調整することができ、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
また、本実施例では、画像表示画面31に表示された画像から色調整を行う2つ以上のインキキーゾーンを選択し、この選択されたインキキーゾーンの色調整量を、同一の指示値と画線率とインキ元ローラの回転数に基づいて各インキキーゾーンごとに異なる最適なものとして設定している。従って、画線率の異なる各インキキーゾーンのインキ供給量を容易に、且つ、短時間で調整することができ、作業性を向上することができる。
この場合、複数のインキキーゾーンを選択し、この選択されたインキキーゾーンに対して同量の色調整量の指示値を指示しても、各インキキーゾーンごとに画像の画線率が相違するため、適正なインキ供給量を設定することができない。そこで、この実施例1では、複数のインキキーゾーンに対して指示された色調整量のための同一の指示値を、画線率とインキ元ローラ回転数、制御ゲインパラメータを用いてインキキーゾーンごとに異なる最適値として計算し、最適なインキ供給量を設定することで適正なインキ供給量を設定することができる。
そして、実施例1のインキ制御装置を有するオフセット印刷機にあっては、4つのインキ色としての墨(K)、藍(C)、紅(M)、黄(Y)に対応して、画像のインキキーゾーンごとの色調整量を表示する4つの表示部36,37,38,39を有する色調整量表示画面32を設け、選択したインキキーゾーンごとの色調整作業を行った全ての調整量を加算し、インキ成分ごとの色調整量の総量としてこの色調整量表示画面32に表示し、送信スイッチ46を操作することで、この色調整量表示画面32に表示された色調整量の総量を演算装置12に一括送信するようにしている。従って、色調整量の総量を演算装置12に一括送信することで、インキキーゾーンごとの色調整作業を複数回行ったり、色調整量を訂正したり、リセットしたりすることができ、作業性を向上することができる。
また、実施例1では、操作装置21によりインキ色ごとに調整された色調整量の比率を変更可能としている。従って、色調整量操作画面33にて、色選択スイッチ47により4つのインキ成分のうちの1色を選択し、比率変更バースイッチ48を操作することで、選択したインキ色の色調整量の比率を変更することができる。この場合、インキキーゾーンを選択しないときには、全てのインキキーゾーン全体調整量を調整することができ、インキキーゾーンを選択したときには、選択されたインキキーゾーンの調整量を調整することができる。その結果、画像の濃度を容易に調整することができる。
図10は、本発明の実施例2に係る印刷機におけるインキ制御装置の操作装置を表す概略図、図11は、実施例2の印刷機におけるインキ制御装置の概略構成図、図12は、実施例2の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャートである。なお、本実施例のオフセット印刷機における全体構成は、上述した実施例1とほぼ同様であり、図3及び図9を用いて説明すると共に、実施例1で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例2のインキ制御装置を有するオフセット印刷機において、図10に示すように、本実施例のオフセット印刷機を操作する操作装置51は、指先で画面をタッチすることで操作可能なタッチパネル式のディスプレスであって、PPFデータに基づいた印刷絵柄画像をインキキーゾーンに区画して表示する画像表示画面31と、設定された色調整量をインキキーゾーンごとに表示する色調整量表示画面32と、色調整量を行う色調整量操作画面52とを有している。
画像表示画面31は、PPFデータに基づいた印刷画像を表示することができ、この画像表示画面31の側方には、印刷シートの表と裏を選択するシート選択スイッチ34a,34bと、4つのインキ色としての墨(K)、藍(C)、紅(M)、黄(Y)単独で画像を表示するための色選択スイッチ35が設けられている。また、画像表示画面31の側方には、この画像表示画面31に表示された画像における代表画像(代表色)を選択する代表色選択スイッチ53が設けられると共に、選択された代表色を記憶して表示する5つの代表色表示部(記憶部)54a,54b,54c,54d,54eが設けられている。
従って、例えば、画像表示画面31には、多数の果物がバスケットに入れられた画像が表示されており、この果物の画像にて、ある特定の果物の色を調整したいとき、オペレータは、指先で色調整したい果物が存在するインキキーゾーンNO,7〜14をタッチして選択することで、色調整を行うインキキーゾーンを設定することができる。そして、果物の特定の箇所を色調整したいときには、代表色選択スイッチ53をタッチしてから、この果物の特定の箇所(代表画像)を指先でタッチすることで、この特定の箇所の画像が5つの代表色表示部54a,54b,54c,54d,54eのうちの一つに表示されて記憶することができる。この場合、5つの代表画像を記憶させることができる。また、果物の特定の箇所(代表画像)を指先でタッチしてから代表色選択スイッチ53をタッチしても、この特定の箇所の画像を代表色表示部54a,54b,54c,54d,54eに表示して記憶することができる。
色調整量表示画面32には、4つのインキ色としての墨(K)、(C)、紅(M)、黄(Y)に対応して、画像のインキキーゾーンごとの色調整量を表示する4つの表示部36,37,38,39が設けられている。また、この色調整量表示画面32の下方には、調整した各インキ色の調整量を0にリセットするリセットスイッチ40が設けられている。
色調整量操作画面52には、3つのインキ色としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)の色調整量を設定するための色調整装置55が設けられている。この色調整装置55は、リング状をなす円環56の内側と外側に設けられ、藍(C)、紅(M)、黄(Y)の色調整量を増減する調整スイッチ57a,57b,58a,58b,59a,59bと、藍(C)、紅(M)、黄(Y)の中間色である青(Blue)、赤(Red)、緑(Green)の色調整量を増減する調整スイッチ60a,60b,61a,61b,62a,62bとから構成されている。そして、円環56の中央部に、藍(C)、紅(M)、黄(Y)の色調整量をグラフ表示するグラフ表示部63が設けられると共に、円環56内に、この色調整度合を表示する度合表示部64が設けられている。
また、この色調整装置55の側方には、藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)に対応した選択スイッチ65a,65b,65c,65dが設けられると共に、各色の制御量(調整量)を表示する制御量表示部66a,66b,66c,66dが設けられている。そして、これに隣接して藍(C)、紅(M)、黄(Y)を同量増減、つまり、濃度を調整する濃度調整スイッチ67a,67bが設けられると共に、藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)を個別に増減する個別調整スイッチ68a,68bが設けられている。
更に、色調整装置55の側方には、色調整操作を行う前の代表色(印刷色、代表画像)を表示する操作前表示部(調整前表示部)69と、色調整操作を行った後の代表色(代表画像)を表示する操作後表示部(調整後表示部)70が設けられている。この場合、操作前表示部69にはPPFデータに基づく代表色を表示することができ、操作後表示部70には色調整装置55で調整している代表色を表示することができる。また、操作前表示部69及び操作後表示部70に表示される代表色は、上述した代表色選択スイッチ53で選択した代表画像の代表色であり、操作前表示部69の上方には、この代表画像における各色の面積率を表示する面積率表示部71が設けられている。
また、色調整量操作画面52には、この代表画像にて、操作前表示部69に表示された調整前の印刷色と操作後表示部70に表示され調整後の印刷色との色の違いを、CIELAB色空間での偏差値を用いて表示する色差表示部72が設けられている。この色差表示部72には、CIELAB色空間におけるa軸方向の偏差Δa、b軸方向における偏差Δb、このaとbとLの色差ΔE、a軸とb軸に交差するL軸方向の偏差ΔL(または、明度)、色相の偏差ΔHが表示される。また、色調整量操作画面52の上方には、カラーバランススイッチ73が設けられると共に、側方には、登録スイッチ74とリセットスイッチ75と送信スイッチ46が設けられている。
従って、画像表示画面31(または、色調整量表示画面32)にて、色調整を行うインキキーゾーンが設定され、代表色選択スイッチ53により代表画像が選択されると、オペレータは、色調整量操作画面52の調整スイッチ57a,57b,58a,58b,59a,59bや調整スイッチ60a,60b,61a,61b,62a,62bのいずれかをタッチすることで、各インキ色(藍、紅、黄)ごと、または、その中間色(青、赤、緑)ごとに色調整の指示値(増減値または減量値)を入力することができる。この場合、例えば、赤に対応した調整スイッチ61a,61bを操作すると、インキ色の紅と黄を同時に調整することで、操作負荷が低減される。すると、この各調整スイッチ57a,57b,58a,58b,59a,59b、60a,60b,61a,61b,62a,62bの操作に応じて、その指示値、つまり、インキ成分としての墨(K)、藍(C)、紅(M)、黄(Y)ごとの増減量が制御量表示部66a,66b,66c,66dに数値として表示されると共に、色調整量表示画面32に棒グラフとして表示される。
また、色調整量操作画面52にて、操作前表示部69にはPPFデータに基づく代表画像の代表色が表示されると共に、操作後表示部70には色調整装置55で調整している代表画像の代表色が表示されており、オペレータは、この操作前表示部69と操作後表示部70に表示された各代表色を比較しながら色調整を行うことができる。更に、オペレータは、目安として、制御量表示部66a,66b,66c,66d、面積率表示部71、色差表示部72を見ながら色調整を行うことができる。
なお、複数のインキキーゾーンや複数の代表画像に対して色調整を行う場合、その都度、登録スイッチ74を操作することで、そのときの色調整量の指示値を色調整量表示画面32に記憶させることができ、リセットスイッチ75を操作することで、そのときの色調整量の指示値をキャンセルすることができる。
次に、上述した操作装置51により制御されるインキ制御装置11の処理について詳細に説明する。オペレータが操作装置51により色調整の指示値(増減量)を入力すると、この色調整の指示値がインキ制御装置11の演算装置12に出力され、ここで、インキ成分ごとのインキ供給量が設定される。
即ち、図11に示すように、処理ブロックP31では、操作装置21の画像表示画面31で代表点(代表画像)が選択されると、PPFデータから代表点の網点面積率データを取得し、網点面積率と分光反射率との関係を記載した発光テーブルを用いて分光反射率を演算し、標準色の色彩値(Lab値等)を計算する。そして、処理ブロックP32では、求めた代表点の分光反射率に基づいてインキ成分ごとのインキ供給量を算出する。
この調整前のインキ成分ごとのインキ供給量は、下記数式1を用いて算出する。即ち、即ち、上述のように求めた代表点の網点面積率における分光反射率を用い、分光反射率を分光濃度に変換し、代表点の網点面積率から基準となる単色の分光網濃度を決定して下記数式1に代入する。そして、この数式1を用いて重回帰計算を行うことにより、インキ成分ごとのインキ成分量tc,tm,ty,tkを計算する。
Figure 2007261091
一方、オペレータは、操作装置51における色調整量操作画面52の操作前表示部69及び操作後表示部70を見て目視評価を行い、指示値の決定を行う。処理ブロックP33にて、操作装置51の色調整装置55を用いて色調整の指示値を入力する。すると、処理ブロックP34では、色調整の指示値に基づいてインキ成分ごとのインキ増減量を設定(インキ増減量設定部17)する。処理ブロックP35では,前述のように求めたインキ成分量tc,tm,ty,tkにインキ成分増減量を加算(インキ増減量加算部18)し、これを用いて処理ブロックP36を用いてインキ成分量から分光反射率に逆算し、色調整後の代表色が計算され、操作後表示部70に表示される。前述のように求めた標準色の色彩値と調整後の色彩値との差(CIELAB色空間におけるa軸方向の偏差Δa、b軸方向における偏差Δb、このaとbとLとの色差ΔE、a軸とb軸に交差するL軸方向の偏差ΔL(または、明度)、色相の偏差ΔHが表示される。これらの値を参考に指示値を決定することも可能である.一方、処理ブロックP37では、変更されたインキ成分ごとのインキ供給量に応じて各インキ供給装置102,202,302,402における多数のインキキー105,205,305,405が供給するインキ供給量を制御(インキ供給量制御部19)する。
以下、本実施例のオフセット印刷機におけるインキ制御装置11によるインキ供給量制御方法について、図12のフローチャートを用いて説明する。インキ制御装置11によるインキ供給量制御方法において、図12に示すように、ステップ31にて、版胴への刷版の取付やプレインキングなどの印刷前準備が完了すると、ステップS32にて、図示しない試し刷りスイッチを操作することで、PPFデータに基づいて設定された画像の試し刷りを実施する。この試し刷り作業は、PPFデータに基づいて設定された基準のインキ供給量により各インキ供給装置102,202,302,402のインキキー開度コントローラ及びインキ元ローラ回転コントローラを制御し、印刷ユニット101,201,301,401を稼動して実施する。
この試し刷りが終了すると、ステップS33にて、オペレータは、この試し刷りされた印刷画像を目視評価し、色調整作業が必要かどうかを判断する。ここで、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が不要であると判断した場合には、ステップS46に移行して図示しない本刷りスイッチを操作して本刷りを実施する。一方、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が必要であると判断した場合には、ステップS34以降で、印刷画像の色調整作業を開始する。
まず、ステップS34にて、操作装置51の画像表示画面31にPPFデータに基づいて設定された画像、つまり、果物の絵柄を表示する。次に、ステップS35にて、表示された果物の絵柄にて、所定の果物の色を調整したいときには、オペレータが指先でこの果物が存在するインキキーゾーンNO,7〜14を選択する。続いて、ステップS36にて、選択したインキキーゾーンにおける果物の特定の箇所を色調整したいときには、代表色選択スイッチ53をタッチしてから、オペレータが指先で果物における特定の箇所(代表画像)をタッチする。すると、この選択した果物の特定の箇所の画像(色)が、例えば、代表色表示部54aに表示されて記憶される。そして、ステップS37にて、操作前表示部69に、PPFデータに基づく代表画像の代表色が標準色として表示される。
ステップS38では、オペレータが、カラーバランススイッチ73を操作してから、指先で色調整量操作画面52の色調整装置55にて、各調整スイッチ57a,57b,58a,58b,59a,59b,60a,60b,61a,61b,62a,62bをタッチすることで、色調整のための指示値を入力する。すると、操作後表示部70にこの色調整装置55で調整している代表画像の代表色が表示される。このとき、設定した色調整のための指示値を元に戻して調整をやり直したい場合には、リセットスイッチ40を操作する。
ステップS40では、オペレータが操作前表示部69に表示された操作前の色と操作後表示部70に表示された調整後の色とを比較し、オペレータの調整意図が十分に反映されているかどうかを判断する。ここで、操作後表示部70に表示された調整後の色がオペレータの調整意図を十分に反映したものであると判断したときには、ステップS41にて、登録スイッチ74を操作して確定すると、色調整量表示画面52の表示部36,37,38,39に各インキ色の調整量が表示される。一方、ステップS40にて、操作後表示部70に表示された調整後の色がオペレータの調整意図を十分に反映したものではないと判断したときには、ステップS37に戻って色調整作業を繰り返し行う。この場合、十分に経験のあるオペレータが色調整作業を行う場合、代表色の選択を行わなくとも、各調整スイッチ57a,57b,58a,58b,59a,59b,60a,60b,61a,61b,62a,62bを操作することで色調整作業を行うことが可能である。
ステップS42では、特定の果物以外に色調整を行う箇所があるかどうかを判断し、その他に色調整を行う箇所がある場合には、ステップS34に戻り、画像表示画面31における特定のインキキーゾーンを選択し、前述と同様に、色調整量操作画面52で色調整装置55を用いて指示値を入力する。このとき、色調整のために選択したインキキーゾーンがオーバーラップしたときには、最後に調整した指示値が優先して処理される。
一方、ステップS42にて、その他に色調整を行う箇所がない場合には、ステップS43にて、送信スイッチ46を操作し、設定したインキキーゾーンごとの調整量の指示値を一括して演算装置12に送信する。すると、ステップS44にて、演算装置12では、色調整の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンに対応してインキ成分ごとのインキ増減量を算出し、各インキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ供給量にこのインキ増減量を加算し、インキ成分ごとのインキ供給量を変更する。そして、このインキ成分ごとのインキ供給量に応じてインキキーゾーンにおけるインキキー105,205,305,405の開度変更量を算出する。そして、ステップS45にて、変更されたインキ成分ごとのインキキー開度に基づいて各インキ供給装置102,202,302,402における多数のインキキー105,205,305,405のインキキー開度を変更する。
その後、ステップS32に戻り、オペレータが試し刷りボタンを操作することで試し刷りを実施する。この試し刷り作業は、色調整作業で変更されたインキ供給量により各インキ供給装置102,202,302,402のインキキー開度コントローラ及びインキ元ローラ回転コントローラを制御し、印刷ユニット101,201,301,401を稼動して実施する。
2回目の試し刷りが終了すると、ステップS33にて、オペレータは、この試し刷りされた印刷画像を目視評価し、色調整作業が必要かどうかを判断する。ここで、試し刷りされた印刷画像に対して再び色調整作業が必要であると判断した場合には、上述したように、ステップS34以降で、印刷画像の色調整作業を開始する。このとき、色調整する画像が代表色表示部54aに記憶されているときには、この代表色表示部54aをタッチすることで色調整する代表画像が自動的に選択される。一方、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が不要であると判断した場合には、ステップS46に移行して本刷りを実施し、作業を完了する。
このように実施例2のインキ制御装置を有するオフセット印刷機にあっては、PPFデータに基づいた画像をインキキーゾーンに区画して表示する画像表示画面31と、設定された色調整量をインキキーゾーンごとに表示する色調整量表示画面32と、色調整量を行う色調整量操作画面52とを有する操作装置51を設け、画像表示画面31に表示された画像から色調整を行うインキキーゾーンを選択し、色調整量操作画面52により選択されたインキキーゾーンの色調整量を各インキキーゾーンごとに設定している。
従って、色調整を行うための選択された複数のインキキーゾーンに対する色調整量の指示値を入力すると、この各インキキーゾーンごとのインキ成分の増減量が設定されることとなり、印刷幅方向に区画された複数のインキキーゾーンごとのインキ供給量を容易に調整することができ、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
また、本実施例では、画像表示画面31に表示された印刷画像における代表画像(代表色)を選択する代表色選択スイッチ53を設けると共に、選択された代表色を記憶して表示する代表色表示部54a,54b,54c,54d,54eを設けている。従って、インキキーゾーンにおける代表画像を選択することで、特に色調整したい所定箇所の所定の色を容易に調整することができ、また、選択した代表画像を記憶することで、同じ箇所の画素の色調整を繰り返し容易に行うことができる。
更に、本実施例では、色調整量操作画面52の操作前表示部69に色調整前の代表色を表示し、色調整装置55を操作して色調整の指示値を入力すると、操作前表示部70に色調整後の代表色が表示されるようにしている。従って、操作前表示部69に表示された色調整前の代表色と、操作前表示部70に表示された色調整後の代表色とを比較することで、オペレータの調整意図が反映されたかどうかを確認することができ、試し刷りの実施回数を減少させて印刷時間を短縮することができると共に、作業コストを低減することができる。
また、本実施例では、色調整量操作画面52で選択された代表画像にて、画像情報に基づいた調整前の印刷色と色調整量に基づいた調整後の印刷色との色の違いを、CIELAB色空間での偏差値を用いて表示する色差表示部72を設けている。従って、オペレータは、色差表示部72の偏差値を確認しながら印刷色の色調整を行うことができ、作業性を向上することができる。
図13は、本発明の実施例3に係る印刷機におけるインキ制御装置の操作装置を表す概略図、図14は、実施例3の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャートである。なお、本実施例のオフセット印刷機における全体構成は、上述した実施例1とほぼ同様であり、図3及び図9を用いて説明すると共に、実施例1で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例3のインキ制御装置を有するオフセット印刷機において、図13に示すように、本実施例のオフセット印刷機を操作する操作装置81は、指先で画面をタッチすることで操作可能なタッチパネル式のディスプレスであって、PPFデータに基づいた印刷絵柄画像をインキキーゾーンに区画して表示する画像表示画面31と、設定された色調整量をインキキーゾーンごとに表示する色調整量表示画面32と、色調整量を行う色調整量操作画面82とを有している。
画像表示画面31は、PPFデータに基づいた印刷画像を表示することができ、この画像表示画面31の側方には、印刷シートの表と裏を選択するシート選択スイッチ34a,34bと、4つのインキ色としての墨(K)、藍(C)、紅(M)、黄(Y)単独で画像を表示するための色選択スイッチ35と、画像表示画面31に表示された画像における代表画像(代表色)を選択する代表色選択スイッチ53と、選択された代表色を記憶して表示する5つの代表色表示部(記憶部)54a,54b,54c,54d,54eが設けられている。
従って、オペレータは、指先で色調整したい果物が存在するインキキーゾーンNO,7〜14をタッチして選択することで、色調整を行うインキキーゾーンを設定することができ、代表色選択スイッチ53をタッチしてから、この果物の特定の箇所(代表画像)を指先でタッチすることで、この特定の箇所の画像が5つの代表色表示部54a,54b,54c,54d,54eのうちの一つに表示されて記憶することができる。
色調整量表示画面32には、4つのインキ色としての墨(K)、藍(C)、紅(M)、黄(Y)に対応して、画像のインキキーゾーンごとの色調整量を表示する4つの表示部36,37,38,39と、調整した各インキ色の調整量を0にリセットするリセットスイッチ40が設けられている。
色調整量操作画面82には、各インキ色としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)に対応して、色相、明度、彩度に基づいて色調整量を設定するための色調整装置83が設けられている。この色調整装置83は、色相、明度、彩度の色調整量を増減する調整スイッチ84a,84b,85a,85b,86a,86bにより構成されている。そして、各調整スイッチ84a,84b,85a,85b,86a,86bの中央部には、色調整操作を行う前の代表色(代表画像)を表示する操作前表示部87と、色調整操作を行った後の代表色(代表画像)を表示する操作後表示部88が設けられている。この場合、操作前表示部87にはPPFデータに基づく代表色を表示することができ、操作後表示部88には色調整装置55で調整している代表色を表示することができる。
色調整量操作画面82には、代表画像における各色の面積率を表示する面積率表示部71が設けられている。また、色調整量操作画面82には、代表画像にて、操作前表示部69に表示された調整前の印刷色と操作後表示部70に表示され調整後の印刷色との色の違いを、CIELAB色空間での偏差値を用いて表示する色差表示部72が設けられている。
なお、この色調整装置55の側方には、藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)に対応した選択スイッチ65a,65b,65c,65dと、各色の制御量(調整量)を表示する制御量表示部66a,66b,66c,66dと、藍(C)、紅(M)、黄(Y)を同量増減、つまり、濃度を調整する濃度調整スイッチ67a,67bと、藍(C)、紅(M)、黄(Y)、墨(K)を個別に増減する個別調整スイッチ68a,68bが設けられている。
また、色調整量操作画面82の上方には、色相、明度、彩度スイッチ89が設けられると共に、側方には、登録スイッチ74とリセットスイッチ75と送信スイッチ46が設けられている。
従って、画像表示画面31(または、色調整量表示画面32)にて、色調整を行うインキキーゾーンが設定され、代表色選択スイッチ53により代表画像が選択されると、オペレータは、色調整量操作画面82における色調整装置83の調整スイッチ84a,84b,85a,85b,86a,86bのいずれかをタッチすることで、色相、明度、彩度ごとに色調整の指示値(増減値または減量値)を入力することができる。すると、この各調整スイッチ84a,84b,85a,85b,86a,86bの操作に応じて、その指示値、つまり、インキ成分としての墨(K)、藍(C)、紅(M)、黄(Y)ごとの増減量が制御量表示部66a,66b,66c,66dに数値として表示されると共に、色調整量表示画面32に棒グラフとして表示される。
また、色調整量操作画面82にて、操作前表示部87にはPPFデータに基づく代表画像の代表色が表示されると共に、操作後表示部88には色調整装置83で調整している代表画像の代表色が表示されており、オペレータは、この操作前表示部87と操作後表示部88に表示された各代表色を比較しながら色調整を行うことができる。更に、オペレータは、目安として、制御量表示部66a,66b,66c,66d、面積率表示部71、色差表示部72を見ながら色調整を行うことができる。
以下、本実施例のオフセット印刷機におけるインキ制御装置11によるインキ供給量制御方法について、図14のフローチャートを用いて説明する。インキ制御装置11によるインキ供給量制御方法において、図14に示すように、ステップ51にて、版胴への刷版の取付やプレインキングなどの印刷前準備が完了すると、ステップ52にて、図示しない試し刷りスイッチを操作することで、PPFデータに基づいて設定された画像の試し刷りを実施する。この試し刷り作業は、PPFデータに基づいて設定された基準のインキ供給量により各インキ供給装置102,202,302,402のインキキー開度コントローラ及びインキ元ローラ回転コントローラを制御し、印刷ユニット101,201,301,401を稼動して実施する。
この試し刷りが終了すると、ステップ53にて、オペレータは、この試し刷りされた印刷画像を目視評価し、色調整作業が必要かどうかを判断する。ここで、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が不要であると判断した場合には、ステップS66に移行して図示しない本刷りスイッチを操作して本刷りを実施する。一方、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が必要であると判断した場合には、ステップ54以降で、印刷画像の色調整作業を開始する。
まず、ステップ54にて、操作装置81の画像表示画面31にPPFデータに基づいて設定された画像、つまり、果物の絵柄を表示する。次に、ステップ55にて、表示された果物の絵柄にて、所定の果物の色を調整したいときには、オペレータが指先でこの果物が存在するインキキーゾーンNO,7〜14を選択する。続いて、ステップ56にて、選択したインキキーゾーンにおける果物の特定の箇所を色調整したいときには、代表色選択スイッチ53をタッチしてから、オペレータが指先で果物における特定の箇所(代表画像)をタッチする。すると、この選択した果物の特定の箇所の画像(色)が、例えば、代表色表示部54aに表示されて記憶される。そして、ステップ57にて、操作前表示部87に、PPFデータに基づく代表画像の代表色が標準色として表示される。
ステップ58では、オペレータが、色相・明度、彩度スイッチ89を操作してから、指先で色調整量操作画面82の色調整装置83にて、各調整スイッチ84a,84b,85a,85b,86a,86bをタッチすることで、色調整のための指示値を入力する。すると、ステップS59にて、操作後表示部88にこの色調整装置83で調整している代表画像の代表色が表示される。このとき、設定した色調整のための指示値を元に戻して調整をやり直したい場合には、リセットスイッチ40を操作する。
ステップS60では、オペレータが操作前表示部87表示された操作前の色と操作後表示部88に表示された調整後の色とを比較し、オペレータの調整意図が十分に反映されているかどうかを判断する。ここで、操作後表示部88に表示された調整後の色がオペレータの調整意図を十分に反映したものであると判断したときには、ステップS61にて、登録スイッチ74を操作して確定すると、色調整量表示画面33の表示部36,37,38,39に各インキ色の調整量が表示される。一方、ステップS60にて、操作後表示部88に表示された調整後の色がオペレータの調整意図を十分に反映したものではないと判断したときには、ステップ37に戻って色調整作業を繰り返し行う。
ステップS62では、特定の果物以外に色調整を行う箇所があるかどうかを判断し、その他に色調整を行う箇所がある場合には、ステップ34に戻り、画像表示画面31における特定のインキキーゾーンを選択し、前述と同様に、色調整量操作画面82で色調整装置83を用いて指示値を入力する。このとき、色調整のために選択したインキキーゾーンがオーバーラップしたときには、最後に調整した指示値が優先して処理される。
一方、ステップS62にて、その他に色調整を行う箇所がない場合には、ステップS63にて、送信スイッチ46を操作し、設定したインキキーゾーンごとの調整量の指示値を一括して演算装置12に送信する。すると、ステップS64にて、演算装置12では、色調整の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンに対応してインキ成分ごとのインキ増減量を算出し、各インキキーゾーンにおけるインキ成分ごとのインキ供給量にこのインキ増減量を加算し、インキ成分ごとのインキ供給量を変更する。そして、このインキ成分ごとのインキ供給量に応じてインキキーゾーンにおけるインキキー105,205,305,405の開度変更量を算出する。そして、ステップS65にて、変更されたインキ成分ごとのインキキー開度に基づいて各インキ供給装置102,202,302,402における多数のインキキー105,205,305,405のインキキー開度を変更する。
その後、ステップ52に戻り、オペレータが試し刷りボタンを操作することで試し刷りを実施する。この試し刷り作業は、色調整作業で変更されたインキ供給量により各インキ供給装置102,202,302,402のインキキー開度コントローラ及びインキ元ローラ回転コントローラを制御し、印刷ユニット101,201,301,401を稼動して実施する。
2回目の試し刷りが終了すると、ステップ53にて、オペレータは、この試し刷りされた印刷画像を目視評価し、色調整作業が必要かどうかを判断する。ここで、試し刷りされた印刷画像に対して再び色調整作業が必要であると判断した場合には、上述したように、ステップ54以降で、印刷画像の色調整作業を開始する。このとき、色調整する画像が代表色表示部54aに記憶されているときには、この代表色表示部54aをタッチすることで色調整する代表画像が自動的に選択される。一方、試し刷りされた印刷画像に対して色調整作業が不要であると判断した場合には、ステップS66に移行して本刷りを実施し、作業を完了する。
このように実施例3のインキ制御装置を有するオフセット印刷機にあっては、PPFデータに基づいた画像をインキキーゾーンに区画して表示する画像表示画面31と、設定された色調整量をインキキーゾーンごとに表示する色調整量表示画面32と、色調整量を行う色調整量操作画面82とを有する操作装置81を設け、画像表示画面31に表示された画像から色調整を行うインキキーゾーンを選択し、色調整量操作画面82により選択されたインキキーゾーンの色調整量を各インキキーゾーンごとに設定している。
従って、色調整を行うための選択された複数のインキキーゾーンに対する色調整量の指示値を入力すると、この各インキキーゾーンごとのインキ成分の増減量が設定されることとなり、印刷幅方向に区画された複数のインキキーゾーンごとのインキ供給量を容易に調整することができ、色調整作業の簡略化を図ることで作業性の向上を図ることができると共に、作業者にかかる負担を軽減することができる。
また、本実施例では、色調整量操作画面82に、各インキ色としての藍(C)、紅(M)、黄(Y)に対応して、色相、明度、彩度に基づいて色調整量を設定するための色調整装置83を設けている。従って、画像表示画面31にて、色調整を行うインキキーゾーンを設定し、代表色選択スイッチ53により代表画像が選択されると、オペレータは、色調整装置83の調整スイッチ84a,84b,85a,85b,86a,86bをタッチすることで、色相、明度、彩度ごとに色調整の指示値を入力することができる。また、このとき、操作前表示部87に色調整前の代表色を表示し、操作前表示部88に色調整後の代表色を表示することで、操作前表示部69に表示された色調整前の代表色と、操作前表示部70に表示された色調整後の代表色とを比較しながら、オペレータの調整意図が反映されたかどうかを確認することができる。そのため、試し刷りの実施回数を減少させて印刷時間を短縮することができると共に、作業コストを低減することができる。
なお、上述した実施例1では、ユニット別スイッチ45を操作してから色調整用操作画面33で4つのインキ色に対応したスイッチにより色調整し、実施例2では、カラーバランススイッチ73を操作してから色調整用操作画面52で円環状に配置された4つのインキ色及びその中間色に対応したスイッチにより色調整し、実施例3では、色相・明度・彩度スイッチ89を操作してから色調整用操作画面82の色相・明度・彩度スイッチにより色調整している。この場合、各実施例1〜3を適宜組み合わせることで、各機能またはいずれかの機能を有する操作装置とし、オペレータの意図に応じて選択的に使用できるように構成してもよい。
本発明に係る印刷機は、印刷画像の色調整を行うためのインキ領域に対して色調整量の指示値を入力することで、このインキ領域におけるインキ成分ごとの増減量を設定するものであり、いずれの印刷機にも適用することができる。
本発明の実施例1に係る印刷機におけるインキ制御装置の操作装置を表す概略図である。 実施例1の印刷機におけるインキ制御装置の外観図である。 実施例1の印刷機におけるインキ制御装置の概略構成図である。 実施例1の印刷機におけるインキ制御装置のインキキーゾーンごとのインキ供給量制御の処理ブロック図である。 画線率に対するインキキー開度変更量を表すグラフである。 濃度変更量の一括調整方法を表す概略図である。 濃度変更量の一括調整方法を表す概略図である。 実施例1の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャーである。 実施例1の印刷機が適用されたオフセット印刷機の概略構成図である。 本発明の実施例2に係る印刷機におけるインキ制御装置の操作装置を表す概略図である。 実施例2の印刷機におけるインキ制御装置の概略構成図である。 実施例2の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャートである。 本発明の実施例3に係る印刷機におけるインキ制御装置の操作装置を表す概略図である。 実施例3の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャートである。 従来の印刷機におけるインキ制御装置のインキ供給量制御のフローチャートである。
符号の説明
11 インキ制御装置
12 演算装置
16 基準インキ供給量設定部
17 インキ増減量設定部
18 インキ増減量加算部
19 インキ供給量制御部(インキ変更量変更手段)
21,51,81 操作装置(表示手段)
31 画像表示画面(色調整用インキ領域選択手段、画像表示部)
32 色調整量表示画面(色調整用インキ領域選択手段、色調整量表示部)
33,52,82 色調整量操作画面(色調整量設定手段)
36,37,38,39 表示部
40 リセットスイッチ
41a,41b,42a,42b,43a,43,44a,44b 調整スイッチ
45 ユニット別スイッチ
46 送信スイッチ
53 代表色選択スイッチ
54a,54b,54c,54d,54e 代表色表示部(記憶部)
55,83 色調整装置
69,87 操作前表示部(調整前表示部)
70,88 操作後表示部(調整後表示部)
71 面積率表示部
72 色差表示部
73 カラーバランススイッチ
89 色相・明度・彩度スイッチ
101,201,301,401 印刷ユニット
102,202,302,402 インキ供給装置
105,205,305,405 インキキー
106,206,306,406 ブランケット
107,207,307,407 版胴
108,208,308,408 圧胴

Claims (22)

  1. 画像情報に基づいて印刷絵柄画像を表示する表示手段と、該表示手段により表示された画像から色調整を行うインキ領域を選択する色調整用インキ領域選択手段と、該色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域の色調整量を設定する色調整量設定手段と、該色調整量設定手段により設定された色調整量に基づいて前記色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域におけるインキ供給量を変更するインキ供給量変更手段とを具えたことを特徴とするインキ制御装置。
  2. 請求項1に記載のインキ制御装置において、前記色調整用インキ領域選択手段は、前記表示手段により表示された画像から色調整を行う2つ以上のインキ領域を選択し、前記色調整量設定手段は、前記色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域の色調整量を、指示値に基づいて2つ以上のインキ領域において設定されることを特徴とするインキ制御装置。
  3. 請求項2に記載のインキ制御装置において、前記インキ供給量変更手段は、前記色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域の色調整量を、指示値と、画線率と、インキ元ローラの回転数に基づいてインキ領域ごとに設定することを特徴とするインキ制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載のインキ制御装置において、前記色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域における代表画像を選択する色調整用代表画像選択手段を設けたことを特徴とするインキ制御装置。
  5. 請求項4に記載のインキ制御装置において、前記色調整用代表画像選択手段は、選択した代表画像を記憶する記憶部を有することを特徴とするインキ制御装置。
  6. 請求項4または5に記載のインキ制御装置において、前記色調整用代表画像選択手段により選択された代表画像にて、画像情報に基づいた調整前の画像を表示する調整前表示部と、前記色調整量設定手段により設定された色調整量に基づいた調整後の画像を表示する調整後表示部を設けたことを特徴とするインキ制御装置。
  7. 請求項4または5に記載のインキ制御装置において、前記色調整用代表画像選択手段により選択された代表画像にて、画像情報に基づいた調整前の印刷色と前記色調整量設定手段により設定された色調整量に基づいた調整後の印刷色との色の違いを、CIELAB色空間での偏差値を用いて表示する色差表示部を設けたことを特徴とするインキ制御装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一つに記載のインキ制御装置において、前記インキ供給量変更手段は、インキ成分ごとの増減量を設定するインキ増減量設定手段と、調整前のインキ成分ごとの供給量に対して前記インキ増減量設定手段により設定されたインキ成分ごとの増減量を加算するインキ供給量加算手段と、該インキ供給量加算手段により加算されたインキ成分ごとの供給量に応じてインキ供給量を制御するインキ供給量制御手段とを有することを特徴とするインキ制御装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一つに記載のインキ制御装置において、前記表示手段は、画像情報に基づいた印刷絵柄画像をインキ領域に区画して表示する画像表示部と、前記色調整量設定手段により設定された色調整量をインキ領域ごとに表示する色調整量表示部を有し、前記色調整用インキ領域選択手段は、前記画像表示部または前記色調整量表示部を用いて色調整を行うインキ領域を選択することを特徴とするインキ制御装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一つに記載のインキ制御装置において、前記色調整量設定手段は、インキ成分に対応した色調整量を設定することを特徴とするインキ制御装置。
  11. 請求項1から9のいずれか一つに記載のインキ制御装置において、前記色調整量設定手段は、インキ成分及び各インキ成分の中間色に対応した色調整量を設定することを特徴とするインキ制御装置。
  12. 請求項1から9のいずれか一つに記載のインキ制御装置において、前記色調整量設定手段は、インキ成分である藍、紅、黄及びその中間色である赤、緑、青に対応した色調整量を設定することを特徴とするインキ制御装置。
  13. 請求項1から9のいずれか一つに記載のインキ制御装置において、前記色調整量設定手段は、色相、明度、彩度に基づいて各インキ成分の色調整量を設定することを特徴とするインキ制御装置。
  14. 印刷幅方向に区画されたインキ領域ごとにインキ供給量を調整可能なインキ供給手段と、画像情報に基づいて印刷絵柄画像を表示する表示手段と、該表示手段により表示された画像から色調整を行うインキ領域を選択する色調整用インキ領域選択手段と、該色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域の色調整量を設定する色調整量設定手段と、該色調整量設定手段により設定された色調整量に基づいて前記色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域におけるインキ供給量を変更するインキ供給量変更手段とを具えたことを特徴とする印刷機。
  15. 請求項14に記載の印刷機において、前記色調整用インキ領域選択手段は、前記表示手段により表示された画像から色調整を行う2つ以上のインキ領域を選択し、前記色調整量設定手段は、前記色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域の色調整量を、指示値と画像情報に基づいてインキ領域ごとに設定することを特徴とする印刷機。
  16. 請求項15に記載の印刷機において、前記色調整量設定手段は、前記色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域の色調整量を、指示値と、画線率と、前記インキ供給手段におけるインキ元ローラの回転数に基づいてインキ領域ごとに設定することを特徴とする印刷機。
  17. 請求項14から16のいずれか一つに記載の印刷機において、前記色調整用インキ領域選択手段により選択されたインキ領域における代表画像を選択する色調整用代表画像選択手段を設けたことを特徴とする印刷機。
  18. 請求項17に記載の印刷機において、前記色調整用代表画像選択手段は、選択した代表画像を記憶する記憶部を有することを特徴とする印刷機。
  19. 請求項17または18に記載の印刷機において、前記色調整用代表画像選択手段により選択された代表画像にて、画像情報に基づいた調整前の画像を表示する調整前表示部と、前記色調整量設定手段により設定された色調整量に基づいた調整後の画像を表示する調整後表示部を設けたことを特徴とする印刷機。
  20. 印刷幅方向に区画されたインキ領域ごとにインキ供給量を調整可能な印刷機において、画像情報に基づいて印刷する画像を表示し、表示された画像から色調整を行うインキ領域を選択し、この選択された複数のインキ領域の色調整量を設定し、設定された色調整量に基づいて選択されたインキ領域におけるインキ供給量を変更することを特徴とする印刷方法。
  21. 請求項20に記載の印刷方法において、前記表示された画像から色調整を行う2つ以上のインキ領域を選択し、指示値と画線率とインキ元ローラの回転数に基づいて各インキ領域ごとの色調整量を設定することを特徴とする印刷方法。
  22. 請求項20または21に記載の印刷方法において、前記選択されたインキ領域における代表画像を選択し、この選択された代表画像における画像情報に基づいた調整前の画像を表示すると共に、設定された色調整量に基づいた調整後の画像を表示することを特徴とする印刷方法。
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