JP2007259149A - 符号化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】動き予測による参照先のマクロブロックがROI領域から外れると、符号化効率が悪化する。
【解決手段】ROI追跡部64は、ROI領域を追跡し、符号化対象フレームのROI領域の位置情報をROI情報保持部67に保持する。動き探索部66は、符号化対象フレームの対象マクロブロックを動き探索し、参照フレームにおいて参照マクロブロックを特定する。ROI内外判定部68は、ROI情報保持部67から参照フレームのROI領域の位置情報を取得し、動き探索部66により検出された参照マクロブロックが参照フレームのROI領域内にあるかどうかを判定する。参照マクロブロックの少なくとも一部が参照フレームのROI領域の外側にある場合、パディング部70は、参照マクロブロック内の画素の内、参照フレームのROI領域の外側にある画素については、ROI領域内にある参照マクロブロックの画素データを用いて補填する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像を符号化する符号化方法、特に動画像を領域毎に符号化する符号化方法に関する。
ブロードバンドネットワークが急速に発展しており、高品質な動画像を利用したサービスに期待が集まっている。また、DVDなど大容量の記録媒体が利用されており、高画質の画像を楽しむユーザ層が広がっている。動画像を通信回線で伝送したり、記録媒体に蓄積するために不可欠な技術として圧縮符号化がある。動画像圧縮符号化技術の国際標準として、MPEG4の規格やH.264/AVC規格がある。また、1つのストリームで、符号量に応じて、異なる画質(たとえば高画質と低画質)、異なる解像度(たとえば高解像度と低解像度)、異なるフレームレート(たとえば高フレームレートと低フレームレート)の画像の圧縮および伸長を実現することのできる、H.264/AVCの拡張として規格化が進められているSVC(Scalable Video Coding)のような次世代画像圧縮技術がある。
次世代画像圧縮技術であるSVCでは、動画像を複数の異なる解像度、フレームレート、画質で再生することができるように、空間スケーラビリティ、時間スケーラビリティ、SNRスケーラビリティなどの各種スケーラビリティをもたせて動画像を符号化する。これらのスケーラビリティを任意に組み合わせて符号化することも可能であり、SVCのスケーラビリティ機能は柔軟性に富んでいる。
画像の注目領域(Region of Interest;ROI)を他の領域とは異なる画質で符号化する技術としてROI符号化がある。また、SVCにおいては、インタラクティブROI(Interactive Region of Interest;IROI)符号化が要求仕様(Requirements)の1つに挙げられている。SVCのインタラクティブROI符号化は、動画像の再生時にユーザが画像を見ながら画面上で注目領域の位置やサイズを逐次指定可能であり、注目領域を異なる品質で再生することを可能にするものである。SVCでは動画像を各種のスケーラビリティをもたせて符号化するため、再生時にユーザが指定した注目領域を他の領域とは異なる品質で復号することが可能である。
動画像の圧縮符号化では、動き補償が行われる。特許文献1には、前フレームの重要領域の範囲内で、符号化対象のフレームの分割領域毎に相関性が高い画素集合を探索し、各分割領域のデータと、探索した画素集合のデータとの差分を取るフレーム間予測手段を設けた動画像符号化装置が開示されている。
特開2006−14086号公報
注目領域を符号化する際、注目領域内の画素データをバッファに格納し、注目領域内でマクロブロック単位で動きベクトルを検出することになる。仮に動きベクトルの参照先が注目領域から外れてしまうと、バッファには注目領域内の画素データしか保持されていないため、参照先の画素データが得られない。動きベクトルの探索範囲を注目領域内に限定することもできるが、動き探索の精度が落ちるため符号効率が悪化し、画質の低下を招く。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたもので、その目的は、動き補償により動画像を符号化する際、画質を向上させることのできる符号化技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の符号化方法は、動画像を構成するピクチャ上に独立に符号化される領域を設け、符号化対象ピクチャにおける前記領域内の符号化対象ブロックを動き探索した際の参照先ブロックが参照ピクチャにおいて前記領域内にあるか否かを判定し、前記参照先ブロックの少なくとも一部が前記参照ピクチャにおいて前記領域外にある場合、前記領域内にある前記参照先ブロックの画素データを用いて前記領域外にある前記参照先ブロックの画素を生成した上で、動き予測を行う。
ここでピクチャは符号化の単位であり、その概念にはフレーム、フィールド、VOP(Video Object Plane)などを含む。
この態様によると、動画像上に異なる画質で符号化される領域を設けて符号化する際、動き探索による参照先が領域の外部に外れた場合でも、参照先の画素を領域内の画素データを用いて生成して参照画像を生成することができるため、動き補償予測により符号化された動画像の画質が向上する。
前記独立に符号化される領域は、他の領域とは異なる品質で符号化されてもよい。異なる品質で符号化するとは、空間解像度、フレームレート、画質レベル、SNRレベルなどを異ならせて符号化することを含む。
前記独立に符号化される領域のピクチャ間での移動を追跡し、追跡された前記参照ピクチャにおける当該領域内に前記参照先ブロックがあるか否かを判定し、追跡された前記参照ピクチャにおける当該領域の位置情報を前記動画像の符号化データに含めてもよい。前記領域のピクチャ間での移動の追跡は、動き探索により行われてもよく、領域内にあるべき特定のオブジェクトを抽出することにより行われてもよい。動画像上に設定された領域そのものが移動する場合に、領域を追跡して動き補償を行うことができる。また、追跡された領域の位置情報が符号化データに含まれるため、復号側で参照先ブロックが追跡された領域から外れるかどうかの判定を容易に行うことができる。
前記参照先ブロックの全体が前記参照ピクチャにおいて前記独立に符号化される領域外にある場合、前記参照先ブロックに最も近い、前記参照ピクチャにおける前記独立に符号化される領域内の画素データを用いて前記参照先ブロックの画素を生成してもよい。あるいは、前記参照先ブロックの全体が前記参照ピクチャにおいて前記領域外にある場合、前記参照先ブロックに最も近い、前記参照ピクチャにおける前記領域内の画素と前記参照先ブロックの少なくとも一部が重複するように前記参照先ブロックを移動させ、動き探索の参照先が移動後の参照先ブロックを指すように変更してもよい。このように移動させた後の参照先ブロックについては、参照先ブロックの少なくとも一部は前記参照ピクチャにおいて前記領域と重複するため、前記領域内にある前記参照先ブロックの画素データを用いて前記領域外にある前記参照先ブロックの画素を生成することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、動き補償を用いた動画像の符号化および復号において、動画像の画質を高めることができる。
実施の形態1
図1は、実施の形態1に係る符号化装置100の構成図である。これらの構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた画像符号化機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
本実施の形態の符号化装置100は、国際標準化機関であるISO(International Organization for Standardization)/IEC(International Electrotechnical Commission)によって標準化されたMPEG(Moving Picture Experts Group)シリーズの規格(MPEG−1、MPEG−2およびMPEG−4)、電気通信に関する国際標準機関であるITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector)によって標準化されたH.26xシリーズの規格(H.261、H.262およびH.263)、もしくは両方の標準化機関によって合同で標準化された最新の動画像圧縮符号化標準規格であるH.264/AVC(両機関における正式勧告名はそれぞれMPEG-4 Part 10: Advanced Video CodingとH.264)に準拠して動画像の符号化を行う。
MPEGシリーズの規格では、フレーム内符号化を行うフレームをI(Intra)フレーム、過去のフレームを参照フレームとして順方向のフレーム間予測符号化を行うフレームをP(Predictive)フレーム、過去と未来のフレームを参照フレームとして双方向のフレーム間予測符号化を行うフレームをBフレームという。
一方、H.264/AVCでは、参照フレームとして利用できるフレームは、時間の先後を問わず、過去の2枚のフレームを参照フレームとしてもよく、未来の2枚のフレームを参照フレームとしてもよい。また、参照フレームとして利用できるフレームの枚数も問わず、3枚以上のフレームを参照フレームとして用いることもできる。したがって、MPEG−1/2/4では、Bフレームは双方向予測(Bi-directional prediction)フレームのことを指していたが、H.264/AVCでは、Bフレームは、参照フレームの時間の先後は問わないため、双予測(Bi-predictive prediction)フレームのことを指すことに留意する。
なお、実施の形態では、符号化の単位としてフレームを例に挙げて説明するが、符号化の単位はフィールドであってもよい。また、符号化の単位はMPEG−4におけるVOPであってもよい。
符号化装置100は、フレーム単位で動画像の入力を受け取り、動画像を符号化し、符号化ストリームを出力する。
ブロック生成部10は、入力された動画像のフレームをマクロブロックに分割する。フレームの左上から右下方向の順にマクロブロックが形成される。ブロック生成部10は生成したマクロブロックを差分器12と動き補償予測処理部60に供給する。
差分器12は、ブロック生成部10から供給されるフレームがIフレームであれば、そのままDCT部20に出力するが、PフレームまたはBフレームであれば、動き補償予測処理部60から供給される予測フレームとの差分を計算してDCT部20に供給する。
ROI初期設定部62は、動画像上にROI(Region of Interest)領域を初期設定する。ROI領域は、ユーザが画像上の特定の領域を指定することによって選択されてもよく、画像の中心領域などあらかじめ定まった領域が選択されてもよい。また、人物や文字が映っている領域などの重要領域がROI領域として自動的に抽出されてもよい。
ROI領域を特徴づけるパラメータには、ROI領域の左上隅の座標値、ROI領域の幅および高さ、他の領域に対するROI領域の相対的な画質レベル、ROI領域の形状などがある。
符号化装置100は、ROI領域を他の領域とは異なる品質で符号化する。たとえば、ROI領域を他の領域とは異なる空間解像度、フレームレート、画質レベル、SNRレベル、あるいはこれらの組み合わせで符号化する。
たとえば、ROI領域を他の領域よりも高画質で符号化する場合、ROI領域については、量子化の際に、異なる量子化テーブルを用いて、適用される量子化ステップを小さくしたり、量子化により切り捨てる下位ビット数を減らすなどにより、有効ビット数を多めに確保することで他の領域よりも高画質で符号化する。また、ROI領域を他の領域よりも高い解像度で符号化してもよい。
ROI領域は、必ずしも高画質で再生することだけを目的として設定されるとは限られないことに留意する。たとえば、プライバシーを保護する目的では、人物の顔が写っている注目領域を低画質で再生することが必要となる。そこで、プライバシー保護の必要のある領域をROI領域に指定し、あらかじめ他の領域よりは画質を落として符号化することもできる。
ROI初期設定部62は、動画像に対してROI領域を設定し直してもよい。ここでは、ROI領域の再設定も初期設定に含める。ROI初期設定部62は、初期設定されたROI領域の位置情報を動き補償予測処理部60に与える。
動き補償予測処理部60は、フレームバッファ80に格納されている過去または未来のフレームを参照フレームとして利用し、ブロック生成部10から入力されたPフレームまたはBフレームのマクロブロック毎に動き補償を行い、動きベクトルと予測フレームを生成する。動き補償予測処理部60は、生成した動きベクトルを可変長符号化部90に供給し、予測フレームを差分器12と加算器14に供給する。
動き補償予測処理部60は、ROI初期設定部62により初期設定されたROI領域を追跡し、ROI領域内の動き探索を行う。動き補償予測処理部60は、符号化対象フレームのROI領域内のマクロブロックについて、動きベクトルにより参照されるマクロブロックがROI領域から外れた場合、後述の例外処理を行う。動き補償予測処理部60は、符号化対象フレームのROI領域の位置情報を可変長符号化部90に与える。
差分器12は、ブロック生成部10から出力される現在の符号化対象フレームと、動き補償予測処理部60から出力される予測フレームとの差分を求め、DCT部20に出力する。DCT部20は、差分器12から与えられた差分フレームを離散コサイン変換(DCT)し、DCT係数を量子化部30に与える。
量子化部30は、DCT係数を量子化し、可変長符号化部90に与える。可変長符号化部90は、動き補償予測処理部60から与えられた動きベクトルとともに差分フレームの量子化されたDCT係数を可変長符号化し、符号化ストリームを生成する。可変長符号化部90は、符号化ストリームを生成する際、符号化されたフレームを時間順序に並べ替える処理を行う。
また、可変長符号化部90は、動き補償予測処理部60から与えられたROI領域の位置情報も適宜符号化して符号化ストリームに含める。ROI領域の位置情報は、符号化ストリームのヘッダ部に含めてもよい。符号化ストリームには、ROI領域の位置情報以外の各種パラメータも格納される。
量子化部30は、フレームの量子化されたDCT係数を逆量子化部40に供給する。逆量子化部40は、与えられた量子化データを逆量子化し、逆DCT部50に与え、逆DCT部50は、与えられた逆量子化データを逆離散コサイン変換する。これにより、符号化されたフレームが復元される。復元されたフレームは加算器14に入力される。
加算器14は、逆DCT部50から供給されるフレームがIフレームであれば、そのままフレームバッファ80に格納する。加算器14は、逆DCT部50から供給されるフレームがPフレームまたはBフレームであれば、それは差分フレームであるため、逆DCT部50から供給された差分フレームと動き補償予測処理部60から供給される予測フレームとを加算することにより、元のフレームを再構築し、フレームバッファ80に格納する。
フレームバッファ80に格納された再構築フレームは、動き補償予測処理部60による動き補償の参照フレームとして利用される。
PフレームもしくはBフレームの符号化処理の場合は、上述のように動き補償予測処理部60が動作するが、Iフレームの符号化処理の場合は、動き補償予測処理部60は動作せず、ここでは図示しないが、フレーム内予測が行われる。
図2は、動き補償予測処理部60の構成図である。
ROI追跡部64は、ROI初期設定部62により初期設定されたROI領域の位置情報と動き探索部66により検出される動きベクトル情報をもとにして、ROI領域を追跡する。具体的には、ROI領域内のオブジェクトなどの動きを検出し、ROI領域の初期位置からの移動量と移動方向を求め、符号化対象フレームにおけるROI領域の位置を決定する。
ROI追跡部64は、符号化対象フレームのROI領域の位置情報(「ROI位置情報」という)を符号化データに含めるために可変長符号化部90に与えるとともに、ROI情報保持部67に保持する。ROI情報保持部67に保持された符号化対象フレームのROI位置情報は、動き補償の際、参照フレームのROI位置情報として利用される。
ROI追跡部64は、ROI初期設定部62によりROI領域が再設定されるまでは、ROI情報保持部67に保持された直近のROI位置情報をもとにして、それ以降のROI領域の自動追跡を行う。
動き探索部66は、ブロック生成部10から与えられた符号化対象フレームのマクロブロック(「対象マクロブロック」という)に対して、フレームバッファ80に格納された再構築フレームを参照フレームとして、参照フレーム内をマクロブロック単位で探索し、対象マクロブロックとの差分が最も小さいマクロブロックを参照マクロブロックとして選択する。これにより、対象マクロブロックから参照マクロブロックへの動きを示す動きベクトルが定まる。動き探索部66は、対象マクロブロックの動きベクトルを可変長符号化部90に与える。
動き探索部66は、符号化対象フレームのROI領域以外の通常領域の対象マクロブロックについては、参照マクロブロックの画素データをそのまま動き予測部72に供給するだけであるが、符号化対象フレームのROI領域内の対象マクロブロックに対しては、参照マクロブロックがROI領域内にない場合には、参照マクロブロックに対して例外処理を施してから、例外処理後の参照マクロブロックを動き予測部72に供給する。
動き探索部66は、ROI領域内の対象マクロブロックについては、その対象マクロブロックに対応する参照マクロブロックの位置情報をROI内外判定部68に与える。ROI内外判定部68は、ROI情報保持部67から参照フレームのROI領域の位置情報を取得し、動き探索部66により検出された参照マクロブロックが参照フレームのROI領域内にあるかどうかを判定する。参照マクロブロックの少なくとも一部が参照フレームのROI領域の外側にある場合、ROI内外判定部68は、例外処理の一例として、パディング部70にパディング処理を実行するよう指示する。
パディング部70は、参照マクロブロック内の画素の内、参照フレームのROI領域の外側にある画素については、ROI領域内にある参照マクロブロックの画素データを用いて補填するパディング処理を行う。これにより動き探索によって検出された参照マクロブロックの少なくとも一部がROI領域から外れた場合であっても、参照マクロブロックの画素データを生成することができる。パディング部70は、パディング処理された参照マクロブロックの画素データを動き予測部72に与える。
動き予測部72は、動き探索部66から与えられる参照マクロブロックの画素データの他、パディング部70から与えられるパディング処理後の参照マクロブロックの画素データを適宜用いて、動き補償された予測フレームを生成し、差分器12および加算器14に与える。
図3(a)、(b)は、符号化対象フレームの対象マクロブロックと参照フレームの参照マクロブロックの関係を説明する図である。
図3(a)には、符号化対象フレーム200のROI領域210が図示されており、図3(b)には、参照フレーム202のROI領域212が図示されている。注目しているオブジェクト230、232が移動するため、それに伴って、ROI領域210、212も2つのフレーム間で移動する。ROI領域210、212の追跡は、ROI追跡部64によりなされる。
動き探索部66により検出された動きベクトルにより、符号化対象フレーム200のROI領域210内の対象マクロブロック220が、参照フレーム202の参照マクロブロック222を参照していたとする。図3(b)に示されるように、この参照マクロブロック222の一部は、参照フレーム202のROI領域212の外側にある。
この場合、参照フレーム202のROI領域212の外側では、参照フレーム202はROI符号化されていないため、画質の低い画素データしか存在しない。ROI領域212から外れた参照マクロブロック222の画素に対して、仮に、ROI領域212外部のROI符号化されていない画素データを利用して画素値を決めてしまうと、ROI符号化される対象マクロブロック220との間で整合性が取れず、一般には予測誤差が大きくなり、符号化効率が悪化する。
そこで、パディング部70により、ROI領域212から外れた参照マクロブロック222の画素については、ROI領域212内部にある参照マクロブロック222の画素データを利用して画素値を補填するパディング処理が行われる。
図4(a)〜(c)は、パディング処理の例を説明する図である。図4(a)は、参照マクロブロック222がROI領域212の右端の境界をまたぐ場合を示す。参照マクロブロック222の右半分(斜線で示す)は、ROI領域212の外側にあり、参照マクロブロック222の左半分は、ROI領域212の内側にある。
この場合、参照マクロブロック222の右半分については、ROI領域212の画素データが存在しないため、パディング部70は、ROI領域212内部にある参照マクロブロック222の画素であって、最も外側にある画素のデータをROI領域212外部にある参照マクロブロック222の画素にそのまま複製する。同図に示すように、ROI領域212の右端の画素列a〜gがROI領域212外部にある参照マクロブロック222の画素列に水平右方向にパディングされ、参照マクロブロック222の右半分の画素が補填される。
図4(b)は、参照マクロブロック222がROI領域212の上端の境界をまたぐ場合を示し、参照マクロブロック222の上半分は、ROI領域212の外側にあり、参照マクロブロック222の下半分は、ROI領域212の内側にある。この場合、パディング部70は、ROI領域212の上端の画素列a〜gをROI領域212外部にある参照マクロブロック222の画素列に垂直上方向にパディングすることにより、参照マクロブロック222の上半分の画素を補填する。
図4(c)は、参照マクロブロック222がROI領域212の右上隅の境界をまたぐ場合を示す。この場合、パディング部70は、ROI領域212の上端の画素列a〜dを垂直上方向にパディングし、ROI領域212の右端の画素列d〜gを水平右方向にパディングする。さらに、パディング部70は、ROI領域212の右上隅の画素dを斜め右上方向にパディングする。これにより、ROI領域212からはみ出した参照マクロブロック222の部分の画素がすべて補填される。
図5(a)、(b)は、参照マクロブロック222がROI領域212から完全に外れる場合のパディング処理を説明する図である。
図5(a)のように、参照マクロブロック222全体がROI領域212の右端よりも右側にある場合、パディング部70は、参照マクロブロック222と水平方向の位置が同じROI領域212の右端の画素列a〜gをそのまま参照マクロブロック222の各画素列に複製することにより、参照マクロブロック222のすべての画素を補填する。
別の方法として、参照マクロブロック222全体がROI領域212から外れた場合、パディング部70は、図5(b)に示すように、参照マクロブロック222をROI領域212の最も近い辺に1画素列だけ重複するように移動させる。その上で、パディング部70は、移動後の参照マクロブロック224に対して、図4(a)で説明したように、ROI領域212の右端の画素列a〜gを水平右方向にパディングして、参照マクロブロック224の各画素列を補填する。このとき、動きベクトルの参照先は移動後の参照マクロブロックを指すように変更される。
図6は、動き補償予測処理部60による動き補償予測の手順を説明するフローチャートである。
動き探索部66は、動画像の符号化対象フレームと参照フレームとの間でマクロブロック単位で動きベクトルを検出する(S10)。ROI追跡部64は、動きベクトル情報を利用して動画像の各フレームにおいてROI領域を自動追跡する(S12)。
ROI内外判定部68は、符号化対象フレームのROI領域内の対象マクロブロックについて、動きベクトルにより参照される参照マクロブロックが参照フレームのROI領域内にあるかどうかを判定する(S14)。
参照マクロブロックがROI領域内にない場合(S14のN)、パディング部70は、パディング処理によりROI領域外の参照マクロブロックの画素を補填し(S16)、ステップS18に進む。参照マクロブロックがROI領域内にある場合(S14のY)、パディング処理をすることなく、ステップS18に進む。動き予測部72は、必要に応じてパディング処理が施された参照マクロブロックを用いて予測フレームを生成する(S18)。
図7は、実施の形態1に係る復号装置300の構成図である。これらの機能ブロックもハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現することができる。
復号装置300は、符号化ストリームの入力を受け取り、符号化ストリームを復号して出力画像を生成する。
可変長復号部310は、入力された符号化ストリームを可変長復号し、復号された画像データを逆量子化部320に供給し、動きベクトル情報を動き補償処理部360に供給する。
逆量子化部320は、可変長復号部310により復号された画像データを逆量子化し、逆DCT部330に供給する。逆量子化部320により逆量子化された画像データはDCT係数である。逆DCT部330は、逆量子化部320により逆量子化されたDCT係数を逆離散コサイン変換(IDCT)することにより、元の画像データを復元する。逆DCT部330により復元された画像データは、加算器312に供給される。
加算器312は、逆DCT部330から供給された画像データが、Iフレームである場合、そのIフレームの画像データをそのまま出力するとともに、PフレームやBフレームの予測フレームを生成するための参照フレームとして、フレームバッファ380に格納する。
加算器312は、逆DCT部330から供給された画像データが、Pフレームである場合、その画像データは差分フレームであるから、逆DCT部330から供給された差分フレームと動き補償処理部360から供給される予測フレームを加算することにより、元の画像データを復元し、出力する。
動き補償処理部360は、可変長復号部310から供給される動きベクトル情報と、フレームバッファ380に格納された参照フレームを用いて、PフレームまたはBフレームの予測フレームを生成し、加算器312に供給する。
動き補償処理部360は、可変長復号部310から各フレームのROI領域の位置情報を取得し、復号対象フレームのROI領域内のマクロブロックについて、動きベクトルにより参照されるマクロブロックがROI領域から外れた場合、符号化装置100の動き補償予測処理部60と同様の例外処理を行う。
図8は、動き補償処理部360の構成図である。
ROI取得部364は、可変長復号部310から復号対象フレームのROI領域の位置情報を取得し、ROI情報保持部367に保持する。ROI情報保持部367に保持された復号対象フレームのROI位置情報は、動き補償の際、参照フレームのROI位置情報として利用される。
動き特定部366は、可変長復号部310から復号対象フレームの動きベクトルを取得し、復号対象フレームの対象マクロブロックに対して、動きベクトルが参照する参照マクロブロックを特定する。
動き特定部366は、復号対象フレームのROI領域以外の通常領域の対象マクロブロックについては、参照マクロブロックの画素データをそのまま動き補償部372に供給するだけであるが、復号対象フレームのROI領域内の対象マクロブロックに対しては、参照マクロブロックがROI領域内にない場合には、参照マクロブロックに対して例外処理を施してから、例外処理後の参照マクロブロックを動き補償部372に供給する。
動き特定部366は、ROI領域内の対象マクロブロックについては、その対象マクロブロックに対応する参照マクロブロックの位置情報をROI内外判定部368に与える。ROI内外判定部368は、ROI情報保持部367から参照フレームのROI領域の位置情報を取得し、動き特定部366により特定された参照マクロブロックが参照フレームのROI領域内にあるかどうかを判定する。参照マクロブロックの少なくとも一部が参照フレームのROI領域の外側にある場合、ROI内外判定部368は、例外処理の一例として、パディング部370にパディング処理を実行するよう指示する。
パディング部370は、参照マクロブロック内の画素の内、参照フレームのROI領域の外側にある画素については、ROI領域内の画素データを用いて補填するパディング処理を行う。これにより動きベクトルによって特定された参照マクロブロックの少なくとも一部がROI領域から外れた場合であっても、参照マクロブロックの画素データを生成することができる。パディング部370は、パディング処理された参照マクロブロックの画素データを動き補償部372に与える。
パディング部370によるパディング処理は、符号化装置100のパディング部70によるパディング処理と同じである。
動き補償部372は、動き特定部366から与えられる参照マクロブロックの画素データもしくは、パディング部370から与えられるパディング処理後の参照マクロブロックの画素データを用いて、動き補償された予測フレームを生成し、加算器312に与える。
本実施の形態によれば、ROI領域を指定し、ROI領域を他の領域とは異なる画質で符号化および復号するROI符号化および復号処理において、ROI領域内のマクロブロックについて、動き予測による参照先のマクロブロックがROI領域から外れるようなことがあっても、ROI領域内の画素データを用いてROI領域から外れたマクロブロックの画素を補填することができる。
これにより、参照先のマクロブロックがROI領域から外れる場合にも、より正確な予測フレームを生成することが可能となり、動き補償予測による符号化効率の悪化を防ぐとともに、ROI符号化および復号における動画の画質を維持することができる。特に、ROI領域が時間とともに移動する場合、参照先のマクロブロックがROI領域を外れることが多くなるため、本実施の形態で説明したパディング処理の効果が大きくなる。
実施の形態2
図9は、実施の形態2に係る符号化装置100の構成図である。実施の形態1と共通する構成については同一符号を付し、説明を適宜省略する。
実施の形態1の符号化装置100では、ROI領域からはみ出た参照マクロブロックについては、ROI領域内の画素値で補填するパディング処理が行われた。実施の形態2の符号化装置100では、ROI領域内の画素値によるパディング処理の他に、ROI領域内の画素値でパディングする代わりに、参照マクロブロックの位置にある非ROI領域の画素値で代用する画素代用処理を実行可能であり、符号化効率の面で有利な処理を選択することができる。
動き補償予測処理部60は、パディング処理により生成された参照マクロブロックによる予測フレームと、画素代用処理により生成された参照マクロブロックによる予測フレームの両方を生成し、各予測フレームを差分器12と加算器14に供給する。本実施の形態の符号化装置100のDCT部20、量子化部30および可変長符号化部90は、これら2種類の予測フレームをそれぞれ処理し、各予測フレームによる差分符号化データを生成する。
符号量判定部92は、2種類の予測フレームのそれぞれを用いて差分符号化された符号化フレームの符号量を可変長符号化部90から取得し、符号量が少ない方を選択し、符号量が少なくなる方の予測フレームを識別するフラグを可変長符号化部90に与える。可変長符号化部90は、この識別フラグで識別される方の予測フレームによる符号化フレームを採用し、他方の符号化フレームは破棄する。可変長符号化部90は、各符号化フレームにおいていずれの種類の予測フレームを採用したかを示す識別フラグの情報を符号化ストリームに含める。
上記の説明では、符号化対象フレーム単位でパディング処理または画素代用処理のいずれかを選択したが、符号化対象フレーム内のマクロブロック毎にパディング処理または画素代用処理のいずれかを選択してもよく、その場合、マクロブロック毎に識別フラグの情報が設けられ、符号化ストリーム内に符号化される。また、複数の符号化対象フレームを含むグループ単位でパディング処理または画素代用処理のいずれかを選択してもよい。
図10は、動き補償予測処理部60の構成図である。本実施の形態の動き補償予測処理部60では、パディング部70とは別に代用画素取得部74が設けられる点が、実施の形態1の動き補償予測処理部60とは異なる。
ROI内外判定部68が参照マクロブロックの少なくとも一部が参照フレームのROI領域外にあると判定した場合、パディング部70は、実施の形態1と同様にパディング処理によりROI領域外の参照マクロブロックの画素を補填して参照マクロブロックを生成し、動き予測部72に与える。このパディング処理と並行して、代用画素取得部74は、ROI領域外の参照マクロブロックの画素について、同一位置もしくはその近傍にある非ROI領域の画素値をそのまま利用して参照マクロブロックを生成し、動き予測部72に与える。
動き予測部72は、実施の形態1と同様に、動き探索部66から与えられる参照マクロブロックの画素データの他、パディング部70から与えられるパディング処理後の参照マクロブロックの画素データを適宜用いて、動き補償された予測フレームを生成する。それとともに、動き予測部72は、動き探索部66から与えられる参照マクロブロックの画素データの他、代用画素取得部74から与えられる非ROI領域の画素による代用処理後の参照マクロブロックの画素データを適宜用いて、動き補償された予測フレームを生成する。動き予測部72は、これら2種類の予測フレームを差分器12および加算器14に与える。
図11は、実施の形態2に係る復号装置300の構成図である。実施の形態1と共通する構成については同一符号を付し、説明を適宜省略する。
本実施の形態の復号装置300は、切替フラグ取得部390をもつ。切替フラグ取得部390は、参照マクロブロックがROI領域から外れる場合に、符号化においてパディング処理または画素代用処理のいずれを採用したかを示す識別するフラグを取得し、動き補償処理部360に与える。この識別フラグは、フレーム単位、マクロブロック単位、複数のフレームを含むグループ単位のいずれであってもよい。
動き補償処理部360は、切替フラグ取得部390が取得した識別フラグにより、ROI領域からはみ出る参照マクロブロックについては、パディング処理または画素代用処理のいずれに切り替えて参照マクロブロックを生成し、参照マクロブロックを用いて予測フレームを生成して出力する。
図12は、動き補償処理部360の構成図である。本実施の形態の動き補償処理部360では、パディング部370とは別に代用画素取得部374と切替部376が設けられる点が、実施の形態1の動き補償処理部360とは異なる。
切替部376は、切替フラグ取得部390から得た識別フラグを参照して、パディング部370と代用画素取得部374のどちらかを選択して、選択した方のみが動作するように切替制御する。
切替部376によりパディング部370に切り替えられた場合、パディング部370は、ROI領域外の参照マクロブロックの画素については、ROI領域内の画素データを用いて補填するパディング処理を行い、パディング処理後の参照マクロブロックの画素データを動き補償部372に与える。切替部376により代用画素取得部374に切り替えられた場合、代用画素取得部374は、ROI領域外の参照マクロブロックの画素について、同一位置もしくはその近傍にある非ROI領域の画素値をそのまま利用する画素代用処理を行い、画素代用処理後の参照マクロブロックの画素データを動き補償部372に与える。
切替部376の作用により、本実施の形態の符号化装置100においてパディング処理がなされた参照マクロブロックについては、符号化装置100と同様にパディング処理された参照マクロブロックが動き補償に利用される。また、本実施の形態の符号化装置100において画素代用処理がなされた参照マクロブロックについては、同様に画素代用処理された参照マクロブロックが動き補償に利用される。
本実施の形態によれば、ROI符号化において、ROI領域内のマクロブロックについて、動き予測による参照先のマクロブロックがROI領域から外れる場合、ROI領域内の画素データを用いてパディング処理した場合と、パディング処理によらずに非ROI領域の画素データで代用した場合とを比較して、符号効率の良い方を選択することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上記の説明では、動画像上にROI領域を設けて動き探索を行う際、動き探索の参照先のマクロブロックがROI領域を外れたときの例外処理を説明したが、本発明は、ROI領域という領域分割に限らず、他の要因で領域を分割して領域単位で動き探索を行う場合にも適用することができる。たとえば、動画像を構成するピクチャ内をスライスに分け、スライス単位で画質を異ならせて符号化する場合、動き探索の参照先がスライスの領域を外れたときに同様の例外処理を行ってもよい。
また、例外処理の一例として、パディング処理を説明したが、これ以外の例外処理を用いてもよい。たとえば、参照先のマクロブロックが参照フレームのROI領域から外れているが、当該参照フレーム以外の他のフレームのROI領域内にある場合は、当該他のフレームのROI領域内の対応する位置の画素で参照先のマクロブロックの画素を補填してもよい。
実施の形態で述べたROI符号化と動き探索の際の例外処理は、SVCにおけるスケーラブル階層符号化にも同様に適用することができる。スケーラブル階層符号化とは、スケーラビリティをもたせて画像を階層的に符号化することであり、たとえば空間解像度、フレームレートおよび画質レベルなどの動画像の再生品質を異ならせて符号化し、複数の再生品質レベルの符号化データを生成することを含み、このようにしてスケーラブル階層符号化された動画像は、任意の再生品質レベルを選択して復号することができるというスケーラビリティをもつ。SVCではROI領域にスケーラビリティをもたせて階層的に符号化できるため、ROI領域の再生品質を多段階に異ならせて復号することができる。
実施の形態1に係る符号化装置の構成図である。 図1の動き補償予測処理部の構成図である。 符号化対象フレームの対象マクロブロックと参照フレームの参照マクロブロックの関係を説明する図である。 パディング処理の例を説明する図である。 参照マクロブロックがROI領域から完全に外れる場合のパディング処理を説明する図である。 図2の動き補償予測処理部による動き補償予測の手順を説明するフローチャートである。 実施の形態1に係る復号装置の構成図である。 図7の動き補償処理部の構成図である。 実施の形態2に係る符号化装置の構成図である。 図9の動き補償予測処理部の構成図である。 実施の形態2に係る復号装置の構成図である。 図11の動き補償処理部の構成図である。
符号の説明
10 ブロック生成部、 20 DCT部、 30 量子化部、 40 逆量子化部、 50 逆DCT部、 60 動き補償予測処理部、 62 ROI初期設定部、 64 ROI追跡部、 66 動き探索部、 67 ROI情報保持部、 68 ROI内外判定部、 70 パディング部、 72 動き予測部、 74 代用画素取得部、 80 フレームバッファ、 90 可変長符号化部、 92 符号量判定部、 100 符号化装置、 300 復号装置、 310 可変長復号部、 320 逆量子化部、 330 逆DCT部、 360 動き補償処理部、 364 ROI取得部、 366 動き特定部、 367 ROI情報保持部、 368 ROI内外判定部、 370 パディング部、 372 動き補償部、 374 代用画素取得部、 376 切替部、 380 フレームバッファ、 390 切替フラグ取得部。

Claims (6)

  1. 動画像を構成するピクチャ上に独立に符号化される領域を設け、符号化対象ピクチャにおける前記領域内の符号化対象ブロックを動き探索した際の参照先ブロックが参照ピクチャにおいて前記領域内にあるか否かを判定し、前記参照先ブロックの少なくとも一部が前記参照ピクチャにおいて前記領域外にある場合、前記領域内にある前記参照先ブロックの画素データを用いて前記領域外にある前記参照先ブロックの画素を生成した上で、動き予測を行うことを特徴とする符号化方法。
  2. 前記独立に符号化される領域は、他の領域とは異なる品質で符号化されることを特徴とする請求項1に記載の符号化方法。
  3. 前記独立に符号化される領域のピクチャ間での移動を追跡し、追跡された前記参照ピクチャにおける当該領域内に前記参照先ブロックがあるか否かを判定し、追跡された前記参照ピクチャにおける当該領域の位置情報を前記動画像の符号化データに含めることを特徴とする請求項1または2に記載の符号化方法。
  4. 前記参照先ブロックの全体が前記参照ピクチャにおいて前記独立に符号化される領域外にある場合、前記参照先ブロックに最も近い、前記参照ピクチャにおける前記独立に符号化される領域内の画素データを用いて前記参照先ブロックの画素を生成することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の符号化方法。
  5. 前記参照先ブロックの少なくとも一部が前記参照ピクチャにおいて前記独立に符号化される領域外にある場合に、前記参照ピクチャにおける当該領域内にある前記参照先ブロックの画素データを用いて当該領域外にある前記参照先ブロックの画素を生成することにより生成される第1の参照先ブロックと、当該領域外にある前記参照先ブロックの画素を前記参照ピクチャにおける当該領域外の対応する位置にある画素で代用することにより生成される第2の参照先ブロックのどちらか一方を選択して動き予測を行い、選択された参照先ブロックを識別する情報を前記動画像の符号化データに含めることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の符号化方法。
  6. 前記第1の参照先ブロックによる動き予測符号化の符号量と、前記第2の参照先ブロックによる動き予測符号化の符号量とを比較し、符号量がより少なくなる方の参照先ブロックを選択することを特徴とする請求項5に記載の符号化方法。
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