JP2007251652A - 無線lan移動局、無線lanシステム、ハンドオーバ制御方法及びハンドオーバ制御プログラム - Google Patents

無線lan移動局、無線lanシステム、ハンドオーバ制御方法及びハンドオーバ制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2007251652A
JP2007251652A JP2006073166A JP2006073166A JP2007251652A JP 2007251652 A JP2007251652 A JP 2007251652A JP 2006073166 A JP2006073166 A JP 2006073166A JP 2006073166 A JP2006073166 A JP 2006073166A JP 2007251652 A JP2007251652 A JP 2007251652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication quality
wireless lan
value
determined
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006073166A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Mitani
幸生 三谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2006073166A priority Critical patent/JP2007251652A/ja
Priority to US11/723,199 priority patent/US20070217383A1/en
Publication of JP2007251652A publication Critical patent/JP2007251652A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/34Reselection control
    • H04W36/36Reselection control by user or terminal equipment
    • H04W36/362Conditional handover
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/34Reselection control
    • H04W36/36Reselection control by user or terminal equipment
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/24Reselection being triggered by specific parameters
    • H04W36/30Reselection being triggered by specific parameters by measured or perceived connection quality data
    • H04W36/302Reselection being triggered by specific parameters by measured or perceived connection quality data due to low signal strength
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/08Reselecting an access point
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/24Reselection being triggered by specific parameters
    • H04W36/30Reselection being triggered by specific parameters by measured or perceived connection quality data
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/02Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
    • H04W84/10Small scale networks; Flat hierarchical networks
    • H04W84/12WLAN [Wireless Local Area Networks]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

【課題】受信電波強度以外の条件を加味した上で、ハンドオーバの実行基準となる閾値を増加させ、ハンドオーバの実行をし易くし、現在帰属している帰属装置との切断を早め、最適な帰属装置への帰属を可能とした無線LAN移動局を提供する。
【解決手段】無線LAN移動局(1−1〜N:Nは、任意の整数)は、無線LAN移動局(1−1〜N)と帰属している帰属装置となる無線LAN基地局(10−1〜N)との間で送受信する情報の通信品質を測定し、その測定した通信品質が、所定の通信品質未満と判断した場合に、ハンドオーバの実行基準となる閾値を所定の値だけ増加させるように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の無線LAN基地局と、無線LAN移動局と、を有して構成される無線LANシステムに関し、特に、無線LAN基地局間を移動している際に、適切なタイミングでハンドオーバを実行することが可能な無線LAN移動局、その無線LAN移動局を有して構成される無線LANシステム、その無線LAN移動局が行うハンドオーバ制御方法及びハンドオーバ制御プログラムに関するものである。
近年、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11x(xは、a,b,g等の総称)に代表される無線LAN(Local Area Network)システムがユーザに広く利用されている。無線LANシステムは、図1に示すように、無線LAN移動局(1−1〜N:Nは、任意の整数)と、複数の無線LAN基地局(10−1〜N)と、集中管理制御装置(20)と、を有して構成されており、集中管理制御装置(20)が複数の無線LAN基地局(10−1〜N)を制御し、無線LAN基地局(10−1〜N)と、その無線LAN基地局(10−1〜N)が構築する通信可能エリア(セル)内に存在する無線LAN移動局(1−1〜N)と、の間で通信処理を行うことになる。
なお、図1に示す無線LANシステムにおいて、無線LAN移動局(1−1〜N)の利用者が移動し、例えば、図2に示すように、無線LAN移動局(1−1)が第1の無線LAN基地局(10−1)と無線通信可能な位置『A』から、第2の無線LAN基地局(10−2)と無線通信可能な位置『B』に移動し、無線LAN移動局(1−1)が第1の無線LAN基地局(10−1)から受信している電波の受信電波強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)が弱くなった場合に、無線LAN移動局(1−1)は、ハンドオーバを実行することになる。これにより、無線LAN移動局(1−1)は、受信電波強度(RSSI)の弱い第1の無線LAN基地局(10−1)との接続(帰属)を切断し、受信電波強度(RSSI)の高い第2の無線LAN基地局(10−2)との接続(帰属)を行うことになる。
なお、ハンドオーバとは、各無線LAN基地局(10−1〜N)が構築する通信可能エリア(セル)が複数配置されて構成される無線LANエリアにおいて、無線LAN移動局(1−1〜N)が移動し、第1の無線LAN基地局(10−1)が構築する通信可能エリア(セル)から第2の無線LAN基地局(10−2)が構築する通信可能エリア(セル)に移動する際に、無線LAN移動局(1−1〜N)での通信を継続させるようにするための切り替え制御である。
具体的には、図2に示すように、無線LAN移動局(1−1)が位置『A』から位置『B』に移動し、無線LAN移動局(1−1)が現在通信中の第1の無線LAN基地局(10−1)から受信している電波の受信電波強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)がハンドオーバの実行基準となる閾値以下となった場合に、無線LAN移動局(1−1)が、その無線LAN移動局(1−1)と接続可能な受信電波強度(RSSI)の強い近隣の第2の無線LAN基地局(10−2)を検索し、受信電波強度(RSSI)の強い第2の無線LAN基地局(10−2)を発見した場合に、その第2の無線LAN基地局(10−2)との通信を行うための調停を行い、第1の無線LAN基地局(10−1)との接続(帰属)から第2の無線LAN基地局(10−2)との接続(帰属)を行うように切り替え制御を行い、無線LAN移動局(1−1)での通信を途切れさせないようにする技術である。
なお、無線LAN移動局(1−1〜N)は、ハンドオーバの実行中は、通話中であれば数msec程度の音切れが発生することになるため、適切なタイミングでハンドオーバを実行するように構築することが望ましい。
次に、図3を参照しながら、図1に示す無線LANシステムにおけるハンドオーバ時の一連の処理動作について説明する。なお、図3は、図1に示す無線LANシステムにおけるハンドオーバ時の一例を示す図であり、図1に示す無線LANシステムが、IEEE802.11に準拠していることを想定した場合の処理動作を示すものである。
まず、無線LAN移動局(1−1〜N)は、第1の無線LAN基地局(10−1)に対し、Probe Request(プローブ要求)を送信する(ステップA1)。第1の無線LAN基地局(10−1)は、無線LAN(1−1〜N)からProbe Request(プローブ要求)を受信すると、無線LAN移動局(1−1〜N)に対し、Probe Response(プローブ応答)を送信する(ステップA2)。
無線LAN移動局(1−1〜N)は、Probe Response(プローブ応答)を受信すると、帰属可能な無線LAN基地局があることを認識し、その帰属可能な第1の無線LAN基地局(10−1)に対し、Authentication Request(認証要求)を送信する(ステップA3)。第1の無線LAN基地局(10−1)は、無線LAN移動局(1−1〜N)からAuthentication Request(認証要求)を受信すると、無線LAN移動局(1−1〜N)に対し、Authentication Response(認証応答)を送信する(ステップA4)。
無線LAN移動局(1−1〜N)は、Authentication Response(認証応答)を受信すると、第1の無線LAN基地局(10−1)に対し、Association Request(アソシエーション要求)を送信し、第1の無線LAN基地局(10−1)に対して無線LANの帰属要求を行う(ステップA5)。第1の無線LAN基地局(10−1)は、無線LAN移動局(1−1〜N)からAssociation Request(アソシエーション要求)を受信すると、無線LAN移動局(1−1〜N)に対し、Association Response(アソシエーション応答)を送信し、無線LAN移動局(1−1〜N)に対し、無線LANの帰属を許可することになる(ステップA6)。これにより、無線LAN移動局(1−1〜N)は、第1の無線LAN基地局(10−1)と帰属することが可能となり、無線LAN移動局(1−1〜N)と、第1の無線LAN基地局(10−1)と、の間で通信処理を行うことになる(ステップA7)。
次に、無線LAN移動局(1−1〜N)は、第1の無線LAN基地局(10−1)から受信している電波の受信電波強度(RSSI)が、ハンドオーバの実行基準となる閾値以下となり、第1の無線LAN基地局(10−1)から受信している電波の受信電波強度(RSSI)が低下したと判断した場合に(ステップA8)、無線LAN移動局(1−1〜N)は、ハンドオーバを実行し、受信電波強度(RSSI)の高い電波を発信している無線LAN基地局(10−2〜N)を検索することになる。この時、無線LAN移動局(1−1〜N)は、IEEE802.11が規定している各無線チャネルに対し、プローブ要求を順次送信し、無線LAN基地局のスキャン処理を行うことになる(ステップA9)。これにより、第2の無線LAN基地局(10−2)は、無線LAN移動局(1−1〜N)からプローブ要求を受信することになる。
なお、第2の無線LAN基地局(10−2)は、無線LAN移動局(1−1〜N)からプローブ要求を受信すると、無線LAN移動局(1−1〜N)に対し、プローブ応答を送信する(ステップA10)。無線LAN移動局(1−1〜N)は、プローブ応答を受信すると、帰属可能な無線LAN基地局があることを認識し、無線LAN移動局(1−1〜N)は、その帰属可能な第2の無線LAN基地局(10−2)に対し、認証要求を送信する(ステップA11)。第2の無線LAN基地局(10−2)は、無線LAN移動局(1−1〜N)から認証要求を受信すると、無線LAN移動局(1−1〜N)に対し、認容応答を送信する(ステップA12)。
無線LAN移動局(1−1〜N)は、第2の無線LAN基地局(10−2)から認容応答を受信すると、第2の無線LAN基地局(10−2)に対し、アソシエーション要求を送信し、第2の無線LAN基地局(10−1)に対し、無線LANの帰属要求を行う(ステップA13)。第2の無線LAN基地局(10−2)は、無線LAN移動局(1−1〜N)からアソシエーション要求を受信すると、無線LAN移動局(1−1〜N)に対し、アソシエーション応答を送信し、無線LAN移動局(1−1〜N)に対し、無線LANの帰属を許可することになる(ステップA14)。これにより、無線LAN移動局(1−1〜N)は、第2の無線LAN基地局(10−2)と帰属することが可能となり、無線LAN移動局(1−1〜N)と、第2の無線LAN基地局(10−2)と、の間で通信処理を行うことになる(ステップA15)。
このように、無線LAN移動局(1−1〜N)は、第1の無線LAN基地局(10−1)から受信する電波の受信電波強度(RSSI)が、ハンドオーバの実行基準となる閾値以下となり、受信電波強度(RSSI)が低下したと判断した場合に、ハンドオーバを実行し、受信電波強度(RSSI)の高い電波を発信している無線LAN基地局(10−2〜N)の検索を開始する。そして、他の無線LAN基地局(10−2〜N)に対してスキャン処理を行い、受信電波強度(RSSI)の高い電波を発信している第2の無線LAN基地局(10−2)を発見した場合に、その受信電波強度(RSSI)の高い第2の無線LAN基地局(10−2)と接続(帰属)処理を行うことになる。
なお、無線LAN基地局(10−1〜N)を設置する際は、図1、図2に示すように、隣接する無線LAN基地局が構築する通信可能エリア(セル)と『重複領域』を形成するように設計することになる。このため、図2に示すように、第1の無線LAN基地局(10−1)が構築する通信可能エリア(セル)と、第2の無線LAN基地局(10−2)が構築する通信可能エリア(セル)と、が重複する『重複領域』に存在する無線LAN移動局(1−1)は、第1の無線LAN基地局(10−1)と、第2の無線LAN基地局(10−2)と、の両方から電波を受信することになる。
なお、従来の無線LAN移動局(1−1)は、上述したように、第1の無線LAN基地局(10−1)から受信している電波の受信電波強度(RSSI)がハンドオーバの実行基準となる閾値以下となり、第1の無線LAN基地局(10−1)から受信している電波の受信電波強度(RSSI)が低下したと判断した場合に、ハンドオーバを実行することになるため、無線LAN移動局(1−1)が受信電波強度(RSSI)の高い最適な第2の無線LAN基地局(10−2)と接続(帰属)処理を行うためには、無線LAN移動局(1−1)が現在接続(帰属)している第1の無線LAN基地局(10−1)から受信している受信電波強度(RSSI)がハンドオーバの実行基準となる閾値以下になることが必要条件となる。
このため、従来の無線LAN移動局(1−1)は、受信電波強度(RSSI)の高い最適な第2の無線LAN基地局(10−2)が存在していたとしても、無線LAN移動局(1−1)が現在接続(帰属)している第1の無線LAN基地局(10−1)から受信している電波の受信電波強度(RSSI)がハンドオーバの実行基準となる閾値以下にならなければ、受信電波強度(RSSI)の高い第2の無線LAN基地局(10−2)と接続(帰属)することができず、受信電波強度(RSSI)のみの判断だけでは、最適な第2の無線LAN基地局(10−2)と接続(帰属)することができないことになる。
なお、本発明より先に出願された技術文献として、複数の無線LAN基地局と、これら複数の無線LAN基地局の各々の配下に位置し移動する少なくともひとつの無線LAN端末とから成り、前記無線LAN端末が、受信信号レベルが弱くなった時点で、データ送受信処理と周辺の前記無線LAN基地局の受信信号レベルのスキャン処理を時分割で並行して行いながら、前記受信信号レベルの強い無線LAN基地局に切り替え、無線LAN端末が、受信信号レベルが弱くなった時点でハンドオーバー処理を能動的に開始し、データ送受信処理と周辺の無線LAN基地局の受信信号レベルのスキャン処理を時分割で並行して行いながら、より受信信号レベルが強い他の無線LAN基地局へのハンドオーバーを実行することによって無線LAN基地局切り替え時間を短縮する無線LANハンドオーバー処理方式が開示された文献がある(例えば、特許文献1参照)。
また、送受信アンテナに接続された無線部と、この無線部が測定した電界レベルおよび回線品質のいずれかまたは両方をしきい値と比較して該しきい値以下の場合は、前記無線部にハンドオーバ指示を出力し、このハンドオーバ指示によるハンドオーバを失敗したときは前記しきい値を下げる制御部とを備え、ハンドオーバすべき基地局がない場合には、ハンドオーバ動作の頻度を少なくすることにより、通信品質を高めることを可能とする無線通信装置が開示された文献がある(例えば、特許文献2参照)。
また、無線基地局から受信された信号の受信電界レベルを測定する受信電界レベル測定手段と、前記無線基地局から受信された信号のビット誤り率を測定するビット誤り測定手段と、前記ビット誤り測定手段で測定されたビット誤り率によって、前記受信電界レベル測定手段で測定された受信電界レベルを補正する受信電界レベル補正手段と、前記受信電界レベル補正手段で補正された受信電界レベルに基づいて無線通信回線のハンドオーバを制御する制御手段とを備え、フェージング環境下でも最適な基地局セルを選択することにより、ハンドオーバ回数をできるだけ少なくし、サービス品質の劣化および制御信号のトラフィックを抑えることができる移動通信端末が開示された文献がある(例えば、特許文献3参照)。
また、通信中の移動局が、設定されたしきい値を越えるレベルの基準信号を他の無線基地局から受信した際、前記移動局から送信される信号を受信した場合に、前記他の無線基地局へのハンドオフ処理を実行するハンドオフ制御方法において、前記移動局との間の無線回線の品質に応じて、前記移動局に設定されたしきい値を変動させ、前記しきい値にもとづいて、前記ハンドオフ処理を実行し、ハンドオフの成功率を高め、かつ不用なハンドオフを制限して、安定した呼状態を確立することを可能とするハンドオフ制御方法が開示された文献がある(例えば、特許文献4参照)。
また、本発明者が開発している無線LANシステムについて開示された文献がある(例えば、非特許文献1参照)
特開2005−175932号公報 WO99/34627号 WO00−1174号 特開2001−78242号公報 三谷 幸生他4名,無線LANシステム「UNIVERGE WLシリーズ」,NEC技報 2005,No.5 Vol.58 pp.58-60
なお、上記特許文献1には、現在接続(帰属)している無線LAN基地局の受信信号レベルが弱くなった時点でハンドオーバを能動的に開始し、より受信信号レベルが強い別の無線LAN基地局へのハンドオーバを実行する点について開示されているが、上記特許文献1は、受信信号レベルの状態のみでハンドオーバを能動的に開始するか否かを決定しており、受信信号レベル以外の他の条件を加味した上で、ハンドオーバを能動的に開始するか否かを決定することについては何ら考慮されたものではない。
また、上記特許文献2には、ハンドオーバの実行基準となる閾値を変更する点について開示されているが、上記特許文献2は、ハンドオーバの失敗回数に従って閾値を変更することで、ハンドオーバ動作の頻度を少なくし、通信品質を高めるものであり、閾値を変更してハンドオーバの実行をし易くすることについて考慮されたものではない。
また、上記特許文献3は、ビット誤り率を基に、受信電界レベルを補正し、その補正した受信電界レベルに基づいて無線通信回線のハンドオーバを制御する点について開示されているが、上記特許文献3は、補正した受信電界レベルに基づいて無線通信回線のハンドオーバを制御することで、ハンドオーバ回数をできるだけ少なくし、サービス品質の劣化および制御信号のトラフィックを抑えることを可能とするものであり、閾値を変更してハンドオーバの実行をし易くすることについて考慮されたものではない。
また、上記特許文献4は、移動局に設定された閾値を変動させ、その閾値に基づいて、ハンドオフ処理を実行し、ハンドオフの成功率を高める点について開示されているが、上記特許文献4は、移動局が現在帰属している無線基地局の基準信号を確実に受信できるだけのレベルまで閾値を低く変更し、現在帰属している無線基地局の基準信号レベルを確実に受信し、ハンドオフの成功率を高めるものであり、ハンドオーバの実行基準となる閾値を増加させて、ハンドオーバの実行をし易くし、現在帰属している無線基地局との切断を早めることについて考慮されたものではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、受信電波強度以外の条件を加味した上で、ハンドオーバの実行基準となる閾値を増加させ、ハンドオーバの実行をし易くし、現在帰属している帰属装置との切断を早め、最適な帰属装置への帰属を可能とした無線LAN移動局、無線LANシステム、ハンドオーバ制御方法及びハンドオーバ制御プログラムを提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有することとする。
本発明にかかる無線LAN移動局は、受信電波強度の値を測定する受信電波強度測定手段と、受信電波強度測定手段により測定した受信電波強度の値と、ハンドオーバの実行基準となる閾値と、を比較し、受信電波強度の値が閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行するハンドオーバ実行手段と、を有する無線LAN移動局であって、無線LAN移動局と帰属している帰属装置との間で送受信する情報の通信品質を測定する通信品質測定手段と、通信品質測定手段により測定した通信品質が、所定の通信品質未満と判断した場合に、閾値を所定の値だけ増加させる閾値変更手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる無線LAN移動局において、閾値変更手段は、閾値を所定の値だけ増加させた後に、通信品質測定手段により測定した通信品質が、所定の通信品質以上と判断した場合に、閾値を初期の閾値に変更、または、所定の値だけ低減させることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる無線LAN移動局は、受信電波強度の値を測定する受信電波強度測定手段と、受信電波強度測定手段により測定した受信電波強度の値と、ハンドオーバの実行基準となる閾値と、を比較し、受信電波強度の値が閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行するハンドオーバ実行手段と、を有する無線LAN移動局であって、無線LAN移動局と帰属している帰属装置との間で送受信する情報の通信品質を測定する通信品質測定手段と、所定の通信品質未満の条件と、受信電波強度の値と、を対応付けて管理する管理手段と、通信品質測定手段により測定した通信品質が、管理手段に管理されている所定の通信品質未満の条件に該当する場合に、その所定の通信品質未満の条件に対応付けられた受信電波強度の値を取得し、該取得した受信電波強度の値を、閾値として変更する閾値変更手段と、を有し、管理手段は、所定の通信品質未満の条件が悪い条件ほど、高い受信電波強度の値と対応付けて所定の通信品質未満の条件を管理し、閾値変更手段は、通信品質測定手段により測定した通信品質が、所定の通信品質未満の条件が悪い条件に該当する程、高い受信電波強度の値を、閾値として変更することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる無線LAN移動局において、通信品質測定手段は、SNR(Signal to Noise Ratio)を測定するSNR測定手段と、BER(Bit Error Rate)を測定するBER測定手段と、PER(Packet Error Rate)を測定するPER測定手段と、情報の再送率を測定する再送率測定手段と、の少なくとも1つの測定手段を有し、通信品質を測定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる無線LAN移動局において、閾値変更手段は、SNR測定手段により測定したSNRが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、SNRが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、BER測定手段により測定したBERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、BERが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、PER測定手段により測定したPERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、PERが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、再送率測定手段により測定した情報の再送率が所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、情報の再送率が所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる無線LAN移動局は、閾値変更手段による閾値の変更を行うか否かを決定する閾値変更決定手段を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる無線LAN移動局において、閾値変更決定手段は、無線LAN移動局と帰属している帰属装置の受信電波強度の値よりも高い値の受信電波強度の電波を受信したと判断した際に、閾値変更手段による閾値の変更を行うと決定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる無線LANシステムは、複数の無線LAN基地局と、無線LAN基地局の配下に位置する無線LAN移動局と、を有して構成される無線LANシステムであって、無線LAN移動局は、受信電波強度の値を測定する受信電波強度測定手段と、受信電波強度測定手段により測定した受信電波強度の値と、ハンドオーバの実行基準となる閾値と、を比較し、受信電波強度の値が閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行するハンドオーバ実行手段と、無線LAN移動局と帰属している無線LAN基地局との間で送受信する情報の通信品質を測定する通信品質測定手段と、通信品質測定手段により測定した通信品質が、所定の通信品質未満と判断した場合に、閾値を所定の値だけ増加させる閾値変更手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる無線LANシステムにおいて、無線LAN移動局は、閾値を所定の値だけ増加させた後に、通信品質測定手段により測定した通信品質が、所定の通信品質以上と判断した場合に、閾値を初期の閾値に変更、または、所定の値だけ低減させることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる無線LANシステムは、複数の無線LAN基地局と、無線LAN基地局の配下に位置する無線LAN移動局と、を有して構成される無線LANシステムであって、無線LAN移動局は、受信電波強度の値を測定する受信電波強度測定手段と、受信電波強度測定手段により測定した受信電波強度の値と、ハンドオーバの実行基準となる閾値と、を比較し、受信電波強度の値が閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行するハンドオーバ実行手段と、無線LAN移動局と帰属している無線LAN基地局との間で送受信する情報の通信品質を測定する通信品質測定手段と、所定の通信品質未満の条件と、受信電波強度の値と、を対応付けて管理する管理手段と、通信品質測定手段により測定した通信品質が、管理手段に管理されている所定の通信品質未満の条件に該当する場合に、その所定の通信品質未満の条件に対応付けられた受信電波強度の値を取得し、該取得した受信電波強度の値を、閾値として変更する閾値変更手段と、を有し、管理手段は、所定の通信品質未満の条件が悪い条件ほど、高い受信電波強度の値と対応付けて所定の通信品質未満の条件を管理し、閾値変更手段は、通信品質測定手段により測定した通信品質が、所定の通信品質未満の条件が悪い条件に該当する程、高い受信電波強度の値を、閾値として変更することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる無線LANシステムにおいて、無線LAN移動局は、SNR(Signal to Noise Ratio)を測定するSNR測定手段と、BER(Bit Error Rate)を測定するBER測定手段と、PER(Packet Error Rate)を測定するPER測定手段と、情報の再送率を測定する再送率測定手段と、の少なくとも1つの測定手段を有し、通信品質を測定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる無線LANシステムにおいて、無線LAN移動局は、SNR測定手段により測定したSNRが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、SNRが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、BER測定手段により測定したBERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、BERが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、PER測定手段により測定したPERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、PERが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、再送率測定手段により測定した情報の再送率が所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、情報の再送率が所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる無線LANシステムにおいて、無線LAN移動局は、閾値変更手段による閾値の変更を行うか否かを決定する閾値変更決定手段を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる無線LANシステムにおいて、無線LAN移動局は、無線LAN移動局と帰属している無線LAN基地局の受信電波強度の値よりも高い値の受信電波強度の電波を受信したと判断した際に、閾値変更手段による閾値の変更を行うと決定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるハンドオーバ制御方法は、受信電波強度の値を測定し、該測定した受信電波強度の値と、ハンドオーバの実行基準となる閾値と、を比較し、受信電波強度の値が閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行する無線LAN移動局におけるハンドオーバ制御方法であって、無線LAN移動局と帰属している帰属装置との間で送受信する情報の通信品質を測定する通信品質測定工程と、通信品質測定工程により測定した通信品質が、所定の通信品質未満と判断した場合に、閾値を所定の値だけ増加させる閾値変更工程と、を、無線LAN移動局が行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかるハンドオーバ制御方法において、閾値変更工程は、閾値を所定の値だけ増加させた後に、通信品質測定工程により測定した通信品質が、所定の通信品質以上と判断した場合に、閾値を初期の閾値に変更、または、所定の値だけ低減させることを特徴とするものである。
また、本発明にかかるハンドオーバ制御方法は、受信電波強度の値を測定し、該測定した受信電波強度の値と、ハンドオーバの実行基準となる閾値と、を比較し、受信電波強度の値が閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行する無線LAN移動局において行うハンドオーバ制御方法であって、無線LAN移動局は、所定の通信品質未満の条件と、受信電波強度の値と、を対応付けて管理する管理手段を有し、無線LAN移動局と帰属している帰属装置との間で送受信する情報の通信品質を測定する通信品質測定工程と、通信品質測定工程により測定した通信品質が、管理手段に管理されている所定の通信品質未満の条件に該当する場合に、その所定の通信品質未満の条件に対応付けられた受信電波強度の値を取得し、該取得した受信電波強度の値を、閾値として変更する閾値変更工程と、を、無線LAN移動局が行い、管理手段は、所定の通信品質未満の条件が悪い条件ほど、高い受信電波強度の値と対応付けて所定の通信品質未満の条件を管理し、閾値変更工程は、通信品質測定工程により測定した通信品質が、所定の通信品質未満の条件が悪い条件に該当する程、高い受信電波強度の値を、閾値として変更することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるハンドオーバ制御方法において、通信品質測定工程は、SNR(Signal to Noise Ratio)を測定するSNR測定工程と、BER(Bit Error Rate)を測定するBER測定工程と、PER(Packet Error Rate)を測定するPER測定工程と、情報の再送率を測定する再送率測定工程と、の少なくとも1つの測定工程を、無線LAN移動局が行い、通信品質を測定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるハンドオーバ制御方法において、閾値変更工程は、SNR測定工程により測定したSNRが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、SNRが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、BER測定工程により測定したBERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、BERが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、PER測定工程により測定したPERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、PERが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、再送率測定工程により測定した情報の再送率が所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、情報の再送率が所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるハンドオーバ制御方法は、閾値変更工程による閾値の変更を行うか否かを決定する閾値変更決定工程を、無線LAN移動局が行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかるハンドオーバ制御方法において、閾値変更決定工程は、無線LAN移動局と帰属している帰属装置の受信電波強度の値よりも高い値の受信電波強度の電波を受信したと判断した際に、閾値変更工程による閾値の変更を行うと決定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるハンドオーバ制御プログラムは、受信電波強度の値を測定し、該測定した受信電波強度の値と、ハンドオーバの実行基準となる閾値と、を比較し、受信電波強度の値が閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行する無線LAN移動局において実行させるハンドオーバ制御プログラムであって、無線LAN移動局と帰属している帰属装置との間で送受信する情報の通信品質を測定する通信品質測定処理と、通信品質測定処理により測定した通信品質が、所定の通信品質未満と判断した場合に、閾値を所定の値だけ増加させる閾値変更処理と、を、無線LAN移動局において実行させることを特徴とするものである。
また、本発明にかかるハンドオーバ制御プログラムにおいて、閾値変更処理は、閾値を所定の値だけ増加させた後に、通信品質測定処理により測定した通信品質が、所定の通信品質以上と判断した場合に、閾値を初期の閾値に変更、または、所定の値だけ低減させることを特徴とするものである。
また、本発明にかかるハンドオーバ制御プログラムは、受信電波強度の値を測定し、該測定した受信電波強度の値と、ハンドオーバの実行基準となる閾値と、を比較し、受信電波強度の値が閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行する無線LAN移動局において実行させるハンドオーバ制御プログラムであって、無線LAN移動局は、所定の通信品質未満の条件と、受信電波強度の値と、を対応付けて管理する管理手段を有し、無線LAN移動局と帰属している帰属装置との間で送受信する情報の通信品質を測定する通信品質測定処理と、通信品質測定処理により測定した通信品質が、管理手段に管理されている所定の通信品質未満の条件に該当する場合に、その所定の通信品質未満の条件に対応付けられた受信電波強度の値を取得し、該取得した受信電波強度の値を、閾値として変更する閾値変更処理と、を、無線LAN移動局において実行させ、管理手段は、所定の通信品質未満の条件が悪い条件ほど、高い受信電波強度の値と対応付けて所定の通信品質未満の条件を管理し、閾値変更処理は、通信品質測定処理により測定した通信品質が、所定の通信品質未満の条件が悪い条件に該当する程、高い受信電波強度の値を、閾値として変更することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるハンドオーバ制御プログラムにおいて、通信品質測定処理は、SNR(Signal to Noise Ratio)を測定するSNR測定処理と、BER(Bit Error Rate)を測定するBER測定処理と、PER(Packet Error Rate)を測定するPER測定処理と、情報の再送率を測定する再送率測定処理と、の少なくとも1つの測定処理を、無線LAN移動局において実行させ、通信品質を測定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるハンドオーバ制御プログラムにおいて、閾値変更処理は、SNR測定処理により測定したSNRが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、SNRが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、BER測定処理により測定したBERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、BERが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、PER測定処理により測定したPERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、PERが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、再送率測定処理により測定した情報の再送率が所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、情報の再送率が所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるハンドオーバ制御プログラムは、閾値変更処理による閾値の変更を行うか否かを決定する閾値変更決定処理を、無線LAN移動局において実行させることを特徴とするものである。
また、本発明にかかるハンドオーバ制御プログラムにおいて、閾値変更決定処理は、無線LAN移動局と帰属している帰属装置の受信電波強度の値よりも高い値の受信電波強度の電波を受信したと判断した際に、閾値変更処理による閾値の変更を行うと決定することを特徴とするものである。
本発明は、無線LAN移動局と帰属している帰属装置との間で送受信する情報の通信品質を測定し、その測定した通信品質が、所定の通信品質未満と判断した場合に、ハンドオーバの実行基準となる閾値を所定の値だけ増加させることを特徴とする。これにより、受信電波強度以外の条件を加味した上で、ハンドオーバの実行基準となる閾値を増加させ、ハンドオーバの実行をし易くし、現在帰属している帰属装置との切断を早め、最適な帰属装置に帰属することが可能となる。
また、本発明は、所定の通信品質未満の条件と、受信電波強度の値と、を対応付けて管理する管理手段を有し、無線LAN移動局と帰属している帰属装置との間で送受信する情報の通信品質を測定し、その測定した通信品質が、上記管理手段に管理されている所定の通信品質未満の条件に該当する場合に、その所定の通信品質未満の条件に対応付けられた受信電波強度の値を取得し、その取得した受信電波強度の値を、ハンドオーバの実行基準となる閾値として変更する。なお、管理手段は、所定の通信品質未満の条件が悪い条件ほど、高い受信電波強度の値と対応付けて所定の通信品質未満の条件を管理しており、上記測定した通信品質が、所定の通信品質未満の条件が悪い条件に該当する程、高い受信電波強度の値を、閾値として変更することを特徴とする。これにより、受信電波強度以外の条件を加味した上で、ハンドオーバの実行基準となる閾値を増加させ、ハンドオーバの実行をし易くし、現在帰属している帰属装置との切断を早め、最適な帰属装置に帰属することが可能となる。
まず、図1を参照しながら、本実施形態における無線LANシステムの特徴について説明する。
本実施形態における無線LANシステムは、複数の無線LAN基地局(10−1〜N:Nは、任意の整数)と、無線LAN基地局(10−1〜N)の配下に位置する無線LAN移動局(1−1〜N)と、を有して構成される無線LANシステムである。なお、本実施形態における無線LAN移動局(1−1〜N)は、その無線LAN移動局(1−1〜N)と帰属している無線LAN基地局(10−1〜N)から受信する受信電波強度(RSSI)の値が、ハンドオーバの実行基準となる閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行することになり、無線LAN移動局(1−1〜N)は、無線LAN移動局(1−1〜N)と帰属する帰属装置となる無線LAN基地局(10−1〜N)との間で送受信する情報の通信品質を測定し、その測定した通信品質が、所定の通信品質未満と判断した場合に、ハンドオーバの実行基準となる閾値を所定の値だけ増加させるように制御する。これにより、受信電波強度(RSSI)以外の条件を加味した上で、ハンドオーバの実行基準となる閾値を増加させ、ハンドオーバの実行をし易くし、現在帰属している帰属装置との切断を早め、最適な帰属装置となる無線LAN基地局(10−1〜N)に帰属することが可能となる。
また、本実施形態における無線LAN移動局(1−1〜N)は、所定の通信品質未満の条件と、受信電波強度(RSSI)の値と、を対応付けて管理する管理手段を有し、無線LAN移動局(1−1〜N)は、その無線LAN移動局(1−1〜N)と帰属している帰属装置となる無線LAN基地局(10−1〜N)との間で送受信する情報の通信品質を測定し、その測定した通信品質が、上記管理手段に管理されている所定の通信品質未満の条件に該当する場合に、その所定の通信品質未満の条件に対応付けられた受信電波強度(RSSI)の値を取得し、その取得した受信電波強度(RSSI)の値を、ハンドオーバの実行基準となる閾値として変更する。なお、管理手段は、所定の通信品質未満の条件が悪い条件ほど、高い受信電波強度(RSSI)の値と対応付けて所定の通信品質未満の条件を管理しており、無線LAN移動局(1−1〜N)は、上記測定した通信品質が、所定の通信品質未満の条件が悪い条件に該当する程、高い受信電波強度(RSSI)の値を、ハンドオーバの実行基準となる閾値として変更するように制御する。これにより、受信電波強度(RSSI)以外の条件を加味した上で、ハンドオーバの実行基準となる閾値を増加させ、ハンドオーバの実行をし易くし、現在帰属している帰属装置となる無線LAN基地局(10−1〜N)との切断を早め、最適な帰属装置となる無線LAN基地局(10−1〜N)に帰属することが可能となる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態における無線LANシステムについて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、図1を参照しながら、本実施形態における無線LANシステムのシステム構成について説明する。
本実施形態における無線LANシステムは、図1に示すように、無線LAN移動局(1−1〜N:Nは、任意の整数)と、複数の無線LAN基地局(10−1〜N)と、集中管理制御装置(20)と、を有して構成される。
<集中管理制御装置20>
集中管理制御装置(20)は、複数の無線LAN基地局(10−1〜N)を統括して制御するものであり、各無線LAN基地局(10−1〜N)の各種設定を行うことになる。
<無線LAN基地局10−1〜N>
無線LAN基地局(10−1〜N)は、集中管理制御装置(20)の制御下の基に、無線LAN移動局(1−1〜N)との間で情報の送受信を行うものである。以下、図4を参照しながら、無線LAN基地局(10−1〜N)の内部構成について説明する。
無線LAN基地局(10−1〜N)は、図4に示すように、通信部(101)と、制御部(102)と、記憶部(103)と、アンテナ(104)と、を有して構成される。
通信部(101)は、集中管理制御装置(20)との間で情報の送受信を行ったり、アンテナ(104)を介して無線LAN移動局(1−1〜N)との間で無線回線を確立し、任意の周波数で情報の送受信を行ったりするものである。また、通信部(101)は、他の無線LAN基地局との間で情報の送受信を行うことも可能である。制御部(102)は、無線LAN基地局内を統括して制御するものである。記憶部(103)は、無線LAN基地局の各種設定値を記憶したり、通信部(101)を介して送受信される情報を一時的に蓄積したりするものである。なお、記憶部(103)に記憶される各種設定値とは、無線チャネルやサービス識別子(SSID:Service Set IDentifier)等が挙げられる。
<無線LAN移動局1−1〜N>
無線LAN移動局(1−1〜N)は、無線LAN基地局(10−1〜N)との間で情報の送受信を行うものである。以下、図5を参照しながら、無線LAN移動局(1−1〜N)の内部構成について説明する。
無線LAN移動局(1−1〜N)は、図5に示すように、通信部(201)と、制御部(202)と、記憶部(203)と、操作部(204)と、電波強度測定部(205)と、通信品質測定部(206)と、アンテナ(207)と、を有して構成される。
通信部(201)は、アンテナ(207)を介して無線LAN基地局(10−1〜N)との間で無線回線を確立し、任意の周波数で情報の送受信を行うものである。制御部(202)は、無線LAN移動局内を統括して制御するものである。
記憶部(203)は、無線LAN移動局の各種設定値を記憶したり、通信部(201)を介して送受信される情報を一時的に蓄積したりするものである。また、記憶部(203)には、ハンドオーバを実行するか否かを決定するための受信電波強度(RSSI)の閾値が設定記憶されている。
操作部(204)は、記憶部(203)に記憶する各種設定値を設定するための情報を入力したり、無線LAN移動局における各種制御を実行するための情報を入力したりするものである。
電波強度測定部(205)は、通信部(201)が受信する無線信号の受信電波強度(RSSI)を測定するものである。
通信品質測定部(206)は、通信部(201)で処理される情報の通信品質を測定するものである。なお、通信品質測定部(206)は、図5に示すように、SNR(Signal to Noise Ratio)を測定するSNR測定部(2061)と、BER(Bit Error Rate)を測定するBER測定部(2062)と、PER(Packet Error Rate)を測定するPER測定部(2063)と、を有して構成される。なお、図5では、SNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、の3つの測定部を有して構成することとしたが、SNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、の少なくとも1つの測定部を有して構成すれば良いものとする。なお、通信品質測定部(206)は、測定した通信品質を制御部(202)に通知し、制御部(202)は、通信品質測定部(206)から取得した通信品質を基に、所定の通信品質未満か否かを判断することになる。
次に、図5、図6を参照しながら、制御部(202)が通信品質測定部(206)から取得した通信品質を基に、所定の通信品質未満か否かを判断する際の処理動作について説明する。
まず、通信品質測定部(206)を構成するSNR測定部(2061)は、通信部(201)におけるSNRを測定し(ステップS1)、BER測定部(2062)は、通信部(201)におけるBERを測定し(ステップS2)、PER測定部(2063)は、通信部(201)におけるPERを測定することになる(ステップS3)。そして、通信品質測定部(206)を構成するSNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、の各々が測定した測定結果を制御部(202)に通知することになる。
制御部(202)は、通信品質測定部(206)を構成するSNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、から取得した測定結果を基に、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が所定の通信品質未満か否かを判断することになり、制御部(202)は、SNR測定部(2061)で測定したSNRが所定の閾値以下であると判断した場合に(ステップS4/Yes)、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質未満と判断する(ステップS5)。また、制御部(202)は、SNR測定部(2061)で測定したSNRが所定の閾値よりも高いと判断した場合に(ステップS4/No)、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質以上と判断する(ステップS6)。
また、制御部(202)は、BER測定部(2062)により測定したBERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に(ステップS7/Yes)、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質未満と判断する(ステップS8)。また、制御部(202)は、BER測定部(2062)により測定したBERが所定の閾値以下であると判断した場合に(ステップS7/No)、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質以上と判断する(ステップS9)。
また、制御部(202)は、PER測定部(2063)により測定したPERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に(ステップS10/Yes)、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質未満と判断する(ステップS11)。また、制御部(202)は、PER測定部(2063)により測定したPERが所定の閾値以下であると判断した場合に(ステップS10/No)、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質以上と判断することになる(ステップS12)。
そして、制御部(202)は、SNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、の測定結果を基に、ステップS4、ステップS7、ステップS10において判断した判断結果を基に、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質未満か否かを判断することになる(ステップS13)。
例えば、ステップS4、ステップS7、ステップS10において判断した3つの判断結果の中で、1つでも通信品質未満に該当する測定結果があると判断した場合に、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が所定の通信品質未満と判断することになる。また、ステップS4、ステップS7、ステップS10において判断した3つの判断結果が全て所定の通信品質未満に該当する測定結果であると判断した場合に、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が所定の通信品質未満と判断することになる。
なお、ステップS4、ステップS7、ステップS10において判断した3つの判断結果を基に、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質未満か否かを判断する際の判断条件は、操作部(204)からの操作により、適宜設定変更することは可能であり、ステップS4、ステップS7、ステップS10において判断した3つの判断結果を基に、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質未満か否かを判断することが可能であれば、各種判断条件を適宜組み合わせて、所定の通信品質未満か否かを判断する際の判断条件として設定変更することは可能である。
なお、図6では、SNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、の3つの測定結果を用いて、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が所定の通信品質未満か否かを判断することとしたが、SNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、の少なくとも1つの測定部の測定結果を用いて、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が所定の通信品質未満か否かを判断することも可能である。
次に、図7を参照しながら、無線LAN移動局(1−1〜N)における制御動作について説明する。なお、図7は、通信品質測定部(206)において測定した通信品質を基に、ハンドオーバの実行基準となる閾値を変更する際の制御動作を示す図である。
まず、通信品質測定部(206)は、通信部(201)で処理される情報の通信品質を測定し、その測定した通信品質を制御部(202)に通知する。
制御部(202)は、通信部(201)における通信品質を通信品質測定部(206)から受信し、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質を取得する(ステップS21)。次に、制御部(202)は、その取得した通信品質が所定の通信品質未満か否かを判断し(ステップS22)、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が所定の通信品質未満であると判断した場合は(ステップS22/Yes)、制御部(202)は、記憶部(203)に設定記憶されている、ハンドオーバの実行基準となる閾値を所定の値だけ増加させ、その増加させた値を、ハンドオーバの実行基準となる閾値として記憶部(203)に設定記憶する(ステップS23)。
制御部(202)は、上述したステップS21〜ステップS23の処理を、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が所定の通信品質以上と判断するまで、繰り返し行い、ハンドオーバの実行基準となる閾値を所定の値ずつ段階的に増加させることになる。これにより、ハンドオーバの実行をし易くし、無線LAN移動局(1−1〜N)が現在帰属している無線LAN基地局との切断を早め、他の最適な無線LAN基地局に対するスキャン処理を実行することが可能となる。
また、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質を取得し(ステップS21)、その取得した通信品質が所定の通信品質未満でないと判断した場合は(ステップS22/No)、制御部(202)は、ハンドオーバの実行基準となる閾値を変更したか否かを判断し(ステップS24)、閾値を変更したと判断したと判断した場合は(ステップS24/Yes)、制御部(202)は、その変更した閾値を、最初に規定されている初期の閾値(初期値)に変更することになる(ステップS25)。これにより、記憶部(203)に設定記憶されているハンドオーバの実行基準となる閾値を初期値に戻すことが可能となる。なお、ステップS24において、閾値を変更していないと判断した場合は(ステップS24/No)、その閾値を変更することなく、ステップS21に戻り、上述した処理を再び行うことになる。
なお、図7に示す制御動作は、無線LAN移動局(1−1〜N)が現在通信中の無線LAN基地局(10−1〜N)との通信品質が所定の通信品質以上を維持し続ける場合には、ステップS21→ステップS22/No→ステップS24/Noの処理を繰り返すことになる。
また、無線LAN移動局(1−1〜N)が現在通信中の無線LAN基地局(10−1〜N)との通信品質が所定の通信品質未満となり、ハンドオーバを実行する場合には、ステップS21→ステップS22/Yes→ステップS23の処理をハンドオーバが実行されるまで繰り返し行い、ハンドオーバが実行された後は、ステップS22において通信品質以上と判断し(ステップS22/No)、ステップS25において閾値を初期値に戻すことになる。
また、無線LAN移動局(1−1〜N)が現在通信中の無線LAN基地局(10−1〜N)との通信品質が所定の通信品質未満となったが、ハンドオーバを実行せず、再び、現在通信中の無線LAN基地局(10−1〜N)との通信品質が所定の通信品質以上となった場合には、ステップS21→ステップS22/Yes→ステップS23の処理を繰り返し、ステップS22において通信品質以上と判断し(ステップS22/No)、ステップS25において閾値を初期値に戻すことになる。
このように、本実施形態における無線LANシステムは、無線LAN移動局(1−1〜N)が、通信品質測定部(206)により測定した無線LAN移動局(1−1〜N)の通信品質が所定の通信品質未満と判断した場合に、ハンドオーバの実行基準となる閾値を所定の値ずつ段階的に増加させるように制御することで、ハンドオーバの実行をし易くし、現在帰属している無線LAN基地局との切断を早め、他の最適な無線LAN基地局と帰属し易くすることが可能となる。
即ち、従来は、図2に示すように、無線LAN移動局(1−1)が位置『A』から位置『B』に移動し、無線LAN移動局(1−1)が現在通信中の第1の無線LAN基地局(10−1)よりも高い受信電波強度(RSSI)の値の電波を発信している最適な第2の無線LAN基地局(10−2)と帰属することが可能な領域『B』に移動したとしても、無線LAN移動局(1−1)は、現在通信中の第1の無線LAN基地局(10−1)から受信している電波の受信電波強度(RSSI)の値がハンドオーバの実行基準となる閾値以下とならなければ、ハンドオーバを実行することがないため、無線LAN移動局(1−1)は、位置『B』に移動したとしても、第1の無線LAN移動局(10−1)よりも良好な通信品質を得ることが可能な受信電波強度(RSSI)の高い最適な第2の無線LAN基地局(10−2)と帰属することが出来なかった。
これに対し、本実施形態のように、無線LAN移動局(1−1)が現在通信中の第1の無線LAN基地局(10−1)との間で送受信している情報の通信品質を測定し、その測定した通信品質が所定の通信品質未満と判断した場合に、ハンドオーバの実行基準となる閾値を所定の値ずつ段階的に増加させるように制御することで、無線LAN移動局(1−1)が位置『A』から位置『B』に移動し、位置『B』の領域内で、現在通信中の第1の無線基地局(10−1)との間の通信品質が劣化した場合には、ハンドオーバの実行をし易くすることが可能となるため、通信品質の劣化した無線LAN基地局(10−1)との切断を早め、第1の無線LAN移動局(10−1)よりも良好な通信品質を得ることが可能な無線LAN基地局(10−2)との帰属を行うことが可能となる。また、通信品質を基に、ハンドオーバの実行基準となる閾値を段階的に増加させ、受信電波強度(RSSI)以外の通信品質を加味した上で、ハンドオーバの実行をし易くすることで、適切なタイミングでハンドオーバを実行し、第1の無線LAN基地局(10−1)から第2の無線LAN基地局(10−2)に帰属することが可能となる。
なお、上述した図7に示す一連の処理動作は、ステップS22において、通信品質測定部(206)において測定した通信品質が所定の通信品質未満と判断した場合には(ステップS22/Yes)、ステップS23において、ハンドオーバの実行基準となる閾値を所定の値だけ増加させ、再びステップS22に戻り、通信品質測定部(206)において測定した通信品質が所定の通信品質以上と判断した場合には(ステップS22/No)、ステップS25において、ハンドオーバの実行基準となる閾値を初期値に戻すことにしたが、図8に示すように、ステップS22において、通信品質測定部(206)において測定した通信品質が所定の通信品質未満と判断した場合には(ステップS22/Yes)、ステップS23において、ハンドオーバの実行基準となる閾値を所定の値だけ増加させ、再びステップS22に戻り、通信品質測定部(206)において測定した通信品質が所定の通信品質以上と判断した場合には(ステップS22/No)、ステップS25において、ハンドオーバの実行基準となる閾値を所定の値だけ低減させ、ステップS22において、通信品質測定部(206)において測定した通信品質が所定の通信品質以上と判断し続ける場合には(ステップS22/No)、ステップS25において、ハンドオーバの実行基準となる閾値を所定の値ずつ段階的に低減させ、最終的に初期値に戻すように構築することも可能である。これにより、図7に示すように、所定の通信品質以上と判断し(ステップS22/No)、且つ、閾値の変更を行ったと判断した場合に(ステップS24/Yes)、ステップS25において、一度の処理で閾値を初期値に戻すのではなく、図8に示すように、所定の通信品質以上と判断し(ステップS22/No)、且つ、閾値の変更を行ったと判断した場合に(ステップS24/Yes)、ステップS25において、所定の値ずつ段階的に閾値を低減させて複数の処理で閾値を初期値に戻すようにすることが可能となるため、所定の通信品質未満と判断した際に(ステップS22/Yes)、ハンドオーバの実行をし易くするために行うステップS23の処理回数を図7に示す処理よりも低減させることが可能となる。
なお、上述した図6〜図8に示す一連の処理動作は、図5に示す無線LAN移動局(1−1〜N)において行うことにしたが、上述した図6〜図8に示す一連の処理動作が実行可能であれば、無線LAN移動局(1−1〜N)のハード構成については特に限定しないものとする。また、上述した図7、図8に示す一連の処理動作を実行するか否かを操作部(204)からの操作により設定するように構築することも可能である。これにより、図7、図8に示す一連の処理動作を実行するか否かを操作者が任意に設定することが可能となる。
また、図2に示すように、無線LAN移動局(1−1)が位置『B』に移動し、無線LAN移動局(1−1)と現在帰属している第1の無線LAN基地局(10−1)からの受信電波強度(RSSI)の値よりも高い受信電波強度(RSSI)の値の電波を受信したと判断した際に、上述した図7、図8に示す一連の処理動作を実行するように構築することも可能である。これにより、無線LAN移動局(1−1)が現在帰属している第1の無線LAN基地局(10−1)との間で送受信する情報の通信品質が、所定の通信品質未満と判断した際に、適切なタイミングでハンドオーバを実行し、第1の無線LAN基地局(10−1)から第2の無線LAN基地局(10−2)に帰属することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態における無線LANシステムは、無線LAN移動局(1−1〜N)が、図9に示すように、『所定の通信品質未満の条件』と、ハンドオーバの実行基準となる『受信電波強度(RSSI)の値』と、を対応付けて管理する管理テーブル(208)を有し、無線LAN移動局(1−1〜N)は、この管理テーブル(208)を基に、ハンドオーバの実行基準となる閾値を変更することを特徴とする。
なお、管理テーブル(208)は、所定の通信品質未満の条件が悪い条件ほど、高い受信電波強度(RSSI)の値と対応付けて所定の通信品質未満の条件を管理することになる。これにより、無線LAN移動局(1−1〜N)は、通信品質測定部(206)において測定した無線LAN移動局における通信品質を基に、図9に示す管理テーブル(208)を参照し、通信品質測定部(206)において測定した通信品質が、管理テーブル(208)に管理されている『所定の通信品質未満の条件』に該当すると判断した場合には、その該当する『所定の通信品質未満の条件』に対応づけられた『受信電波強度(RSSI)の値』を取得し、その取得した受信電波強度(RSSI)の値を、ハンドオーバの実行基準となる閾値として記憶部(203)に設定変更し、その通信品質測定部(206)において測定した通信品質が、所定の通信品質未満の条件が悪い条件に該当する程、高い受信電波強度(RSSI)の値を、閾値として設定変更することになる。これにより、受信電波強度(RSSI)以外の条件を加味した上で、ハンドオーバの実行基準となる閾値を増加させ、ハンドオーバの実行をし易くし、現在帰属している帰属装置となる無線LAN基地局(10−1〜N)との切断を早め、最適な帰属装置となる無線LAN基地局(10−1〜N)に帰属することが可能となる。以下、図9〜図11を参照しながら、第2の実施形態における無線LANシステムについて説明する。なお、第2の実施形態における無線LANシステムは、図1に示す第1の実施形態における無線LANシステムと同様なシステム構成となる。
まず、図10を参照しながら、第2の実施形態における無線LANシステムを構成する無線LAN移動局(1−1〜N)の内部構成について説明する。
第2の実施形態における無線LAN移動局(1−1〜N)は、図10に示すように、通信部(201)と、制御部(202)と、記憶部(203)と、操作部(204)と、電波強度測定部(205)と、通信品質測定部(206)と、アンテナ(207)と、を有し、記憶部(203)は、図9に示す管理テーブル(208)を格納管理していることを特徴とする。なお、第2の実施形態における無線LAN移動局(1−1〜N)の各部の機能については、第1の実施形態における無線LAN移動局(1−1〜N)と同様な機能を有して構成される。
なお、図9に示す管理テーブル(208)は、通信品質測定部(206)を構成するSNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、における3つの測定結果の条件を適宜組み合わせ、『所定の通信品質未満の条件』を構築し、その構築した『所定の通信品質未満の条件』と、『受信電波強度(RSSI)の値』と、を対応付けて管理することになる。この時、管理テーブル(208)は、『所定の通信品質未満の条件』が悪い条件ほど、高い『受信電波強度(RSSI)の値』と対応付けて『所定の通信品質未満の条件』を管理することになる。
例えば、『所定の通信品質未満の条件』が、SNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、における3つの測定結果の中で、1つの測定結果のみが所定の通信品質未満となる測定結果の条件の場合には、低い『受信電波強度(RSSI)の値』と対応づけて管理テーブル(208)にて管理する。
また、『所定の通信品質未満の条件』が、SNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、における3つの測定結果の中で、2つの測定結果が所定の通信品質未満となる測定結果の条件の場合には、中程度の『受信電波強度(RSSI)の値』と対応づけて管理テーブル(208)にて管理する。
また、『所定の通信品質未満の条件』が、SNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、における3つの測定結果の中で、3つの測定結果が所定の通信品質未満となる測定結果の条件の場合には、高い『受信電波強度(RSSI)の値』と対応づけて管理テーブル(208)にて管理する。
これにより、管理テーブル(208)は、『所定の通信品質未満の条件』が悪い条件ほど、高い『受信電波強度(RSSI)の値』と対応付けて『所定の通信品質未満の条件』を管理することが可能となる。
次に、図11を参照しながら、無線LAN移動局(1−1〜N)における制御動作について説明する。なお、図11は、通信品質測定部(206)において測定した通信品質を基に、ハンドオーバの実行基準となる閾値を変更する際の制御動作を示す図である。
まず、通信品質測定部(206)は、通信部(201)で処理される情報の通信品質を測定し、その測定した通信品質を制御部(202)に通知する。
制御部(202)は、通信部(201)における通信品質を通信品質測定部(206)から受信し、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質を取得する(ステップS31)。
次に、制御部(202)は、通信品質測定部(206)から取得した無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質を基に、記憶部(203)に格納管理した管理テーブル(208)を参照し、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、管理テーブル(208)に管理されている『所定の通信品質未満の条件』に該当するか否かを判断する(ステップS32)。
制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、管理テーブル(208)に管理されている『所定の通信品質未満の条件』に該当すると判断した場合には(ステップS32/Yes)、制御部(202)は、その該当する『所定の通信品質未満の条件』に対応づけられた『受信電波強度(RSSI)の値』を管理テーブル(208)から取得し(ステップS33)、その取得した『受信電波強度(RSSI)の値』を、ハンドオーバの実行基準となる閾値として記憶部(203)に設定変更する(ステップS34)。
制御部(202)は、上述したステップS31〜ステップS34の処理を、ステップS32において、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、管理テーブル(208)に管理されている『所定の通信品質未満の条件』に該当しないと判断するまで行うことになる。なお、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、管理テーブル(208)に管理されている『所定の通信品質未満の条件』が悪い条件に該当する程、高い『受信電波強度(RSSI)の値』を管理テーブル(208)から取得し、その高い『受信電波強度(RSSI)の値』を、ハンドオーバの実行基準となる閾値として設定変更することになる。これにより、受信電波強度(RSSI)以外の条件を加味した上で、ハンドオーバの実行基準となる閾値を増加させ、ハンドオーバの実行をし易くし、現在帰属している帰属装置となる無線LAN基地局(10−1〜N)との切断を早め、最適な帰属装置となる無線LAN基地局(10−1〜N)に帰属することが可能となる。
また、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質を取得し(ステップS31)、その取得した無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、管理テーブル(208)に管理されている『所定の通信品質未満の条件』に該当しないと判断した場合には(ステップS32/No)、制御部(202)は、ハンドオーバの実行基準となる閾値を変更したか否かを判断し(ステップS35)、閾値を変更したと判断したと判断した場合には(ステップS35/Yes)、制御部(202)は、その変更した閾値を、最初に規定されている初期の閾値(初期値)に変更することになる(ステップS36)。これにより、記憶部(203)に設定記憶されているハンドオーバの実行基準となる閾値を初期値に戻すことが可能となる。なお、ステップS35において、閾値を変更していないと判断した場合は(ステップS35/No)、その閾値を変更することなく、ステップS31に戻り、上述した処理を再び行うことになる。
このように、本実施形態における無線LAN移動局(1−1〜N)は、『所定の通信品質未満の条件』と、『受信電波強度(RSSI)の値』と、を対応付けて管理する管理テーブル(208)を有し、無線LAN移動局(1−1〜N)は、その無線LAN移動局(1−1〜N)と帰属している帰属装置となる無線LAN基地局(10−1〜N)との間で送受信する情報の通信品質を測定し、その測定した通信品質が、上記管理テーブル(208)に管理されている『所定の通信品質未満の条件』に該当する場合には、その『所定の通信品質未満の条件』に対応付けられた『受信電波強度(RSSI)の値』を管理テーブル(208)から取得し、その取得した『受信電波強度(RSSI)の値』を、ハンドオーバの実行基準となる閾値として変更することが可能となる。
しかも、本実施形態における管理テーブル(208)は、『所定の通信品質未満の条件』が悪い条件ほど、高い『受信電波強度(RSSI)の値』と対応付けて『所定の通信品質未満の条件』を管理するように構成しているため、無線LAN移動局(1−1〜N)は、上記測定した通信品質が、『所定の通信品質未満の条件』が悪い条件に該当する程、高い『受信電波強度(RSSI)の値』を管理テーブル(208)から取得し、その取得した高い『受信電波強度(RSSI)の値』をハンドオーバの実行基準となる閾値として記憶部(203)に設定変更することが可能となるため、受信電波強度(RSSI)以外の条件を加味した上で、ハンドオーバの実行基準となる閾値を増加させ、ハンドオーバの実行をし易くし、現在帰属している帰属装置となる無線LAN基地局(10−1〜N)との切断を早め、最適な帰属装置となる無線LAN基地局(10−1〜N)に帰属することが可能となる。
なお、上述した図11に示す一連の処理動作は、図10に示す無線LAN移動局(1−1〜N)において行うことにしたが、上述した図11に示す一連の処理動作が実行可能であれば、無線LAN移動局(1−1〜N)のハード構成については特に限定しないものとする。また、上述した図11に示す一連の処理動作を実行するか否かを操作部(204)からの操作により設定するように構築することも可能である。これにより、図11に示す一連の処理動作を実行するか否かを操作者が任意に設定することが可能となる。
また、図2に示すように、無線LAN移動局(1−1)が位置『B』に移動し、無線LAN移動局(1−1)と現在帰属している第1の無線LAN基地局(10−1)からの受信電波強度(RSSI)の値よりも高い受信電波強度(RSSI)の値を受信したと判断した際に、上述した図11に示す一連の処理動作を実行するように構築することも可能である。これにより、無線LAN移動局(1−1)が現在帰属している第1の無線LAN基地局(10−1)との間で送受信する情報の通信品質が、所定の通信品質未満と判断した際に、適切なタイミングでハンドオーバを実行し、第1の無線LAN基地局(10−1)から第2の無線LAN基地局(10−2)に帰属することが可能となる。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、上述した実施形態では、SNR測定部(2601)と、BER測定部(2602)と、PER測定部(2603)と、の少なくとも1つの測定部を用いて無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質を測定することにしたが、無線LAN移動局(1−1〜N)と無線LAN基地局(10−1〜N)との間の情報通信を高品質に行うために必要な品質情報であれば、あらゆる品質情報を、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質として測定することは可能である。
例えば、図12に示すように、無線LAN移動局(1−1〜N)が現在帰属している無線基地局(10−1〜N)との間で送受信している情報のデータ再送率を測定するデータ再送率測定部(2064)を新たに設け、SNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、データ再送率測定部(2064)と、の少なくとも1つの測定部の測定結果を用いて、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質を測定するように構築することも可能である。
なお、図12に示すように、データ再送率測定部(2064)を設けた場合には、第1の実施形態における無線LAN移動局(1−1〜N)は、図13に示す制御動作を行い、通信品質測定部(206)から取得した通信品質を基に、所定の通信品質未満か否かを判断することになる。以下、図13を参照しながら、通信品質測定部(206)から取得した通信品質を基に、所定の通信品質未満か否かを判断する際の処理動作について説明する。
まず、通信品質測定部(206)を構成するSNR測定部(2061)は、通信部(201)におけるSNRを測定し(ステップS41)、BER測定部(2062)は、通信部(201)におけるBERを測定し(ステップS42)、PER測定部(2063)は、通信部(201)におけるPERを測定し(ステップS43)、データ再送率測定部(2064)は、無線LAN移動局(1−1〜N)が現在帰属している無線基地局(10−1〜N)との間で送受信している情報のデータ再送率を測定する(ステップS44)。
次に、通信品質測定部(206)を構成するSNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、データ再送率測定部(2064)と、の各々が測定した測定結果を制御部(202)に通知することになる。
制御部(202)は、通信品質測定部(206)を構成するSNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、データ再送率測定部(2064)と、から取得した測定結果を基に、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が所定の通信品質未満か否かを判断することになり、制御部(202)は、SNR測定部(2061)で測定したSNRが所定の閾値以下であると判断した場合に(ステップS45/Yes)、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質未満と判断する(ステップS46)。また、制御部(202)は、SNR測定部(2061)で測定したSNRが所定の閾値よりも高いと判断した場合に(ステップS45/No)、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質以上と判断する(ステップS47)。
また、制御部(202)は、BER測定部(2062)により測定したBERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に(ステップS48/Yes)、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質未満と判断する(ステップS49)。また、制御部(202)は、BER測定部(2062)により測定したBERが所定の閾値以下であると判断した場合に(ステップS48/No)、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質以上と判断する(ステップS50)。
また、制御部(202)は、PER測定部(2063)により測定したPERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に(ステップS51/Yes)、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質未満と判断する(ステップS52)。また、制御部(202)は、PER測定部(2063)により測定したPERが所定の閾値以下であると判断した場合に(ステップS51/No)、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質以上と判断することになる(ステップS53)。
また、制御部(202)は、データ再送率測定部(2064)により測定したデータ再送率が所定の閾値よりも高いと判断した場合に(ステップS54/Yes)、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質未満と判断する(ステップS55)。また、制御部(202)は、データ再送率測定部(2064)により測定したデータ再送率が所定の閾値以下であると判断した場合に(ステップS51/No)、制御部(202)は、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質以上と判断することになる(ステップS56)。
そして、制御部(202)は、SNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、データ再送率測定部(2064)と、の測定結果を基に、ステップS45、ステップS48、ステップS51、ステップS54において判断した判断結果を基に、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質未満か否かを判断することになる(ステップS57)。
例えば、ステップS45、ステップS48、ステップS51、ステップS54において判断した4つの判断結果の中で、1つでも通信品質未満に該当する測定結果があると判断した場合に、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が所定の通信品質未満と判断することになる。また、ステップS45、ステップS48、ステップS51、ステップS54において判断した4つの判断結果が全て通信品質未満に該当する測定結果であると判断した場合に、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が所定の通信品質未満と判断することになる。
なお、ステップS45、ステップS48、ステップS51、ステップS54において判断した4つの判断結果を基に、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質未満か否かを判断する際の判断条件は、操作部(204)からの操作により、適宜設定変更することは可能であり、ステップS45、ステップS48、ステップS51、ステップS54において判断した4つの判断結果を基に、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が、所定の通信品質未満か否かを判断することが可能であれば、各種判断条件を適宜組み合わせて、所定の通信品質未満か否かを判断する際の判断条件として設定変更することは可能である。
なお、図13では、SNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、データ再送率測定部(2064)と、の4つの測定結果を用いて、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質を判断することとしたが、SNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、データ再送率測定部(2064)と、の少なくとも1つの測定部の測定結果を用いて、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質を判断することも可能である。
このように、データ再送率測定部(2064)を設けた場合には、第1の実施形態における無線LAN移動局(1−1〜N)は、SNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、データ再送率測定部(2064)と、の少なくとも1つの測定部の測定結果を用いて、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質を測定し、所定の通信品質未満か否かを判断することになる。
また、図14に示すように、データ再送率測定部(2064)を設けた場合には、第2の実施形態における無線LAN移動局(1−1〜N)は、図9に示す管理テーブル(208)を、通信品質測定部(206)を構成するSNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、データ再送率測定部(2064)と、における4つの測定結果の条件を適宜組み合わせ、『所定の通信品質未満の条件』を構築し、その構築した『所定の通信品質未満の条件』と、『受信電波強度(RSSI)の値』と、を対応付けて管理することになる。この時、管理テーブル(208)は、『所定の通信品質未満の条件』が悪い条件ほど、高い『受信電波強度(RSSI)の値』と対応付けて『所定の通信品質未満の条件』を管理することになる。
このように、上述した本実施形態における無線LAN移動局(1−1〜N)は、SNR測定部(2061)と、BER測定部(2062)と、PER測定部(2063)と、データ再送率測定部(2064)と、の少なくとも1つの測定部の測定結果を用いて、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質を測定するように構築することも可能である。なお、上述した本実施形態における無線LAN移動局(1−1〜N)は、上記の4つの測定結果に限定するものではなく、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質を測定する判断材料となる情報であればあらゆる情報を測定し、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質を測定するように構築することは可能であり、例えば、PESQ(ITU−TのP.862で定義)を用いて音声品質などの情報を測定し、無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質とすることも可能である。
また、上述した本実施形態の無線LAN移動局(1−1〜N)における制御動作は、ハード構成ではなく、コンピュータプログラム等のソフトウェアにより実行することも可能であり、また、上記のプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録し、その記録媒体から上記プログラムを、無線通信が可能な通信装置に読み込ませることで、上述した制御動作を、通信装置において実行させることも可能である。また、所定のネットワークを介して接続されている外部機器から上記プログラムを通信装置に読み込ませることで、上述した制御動作を、通信装置において実行させることも可能である。また、上述した各実施形態における制御動作を適宜組み合わせて複合させることも可能である。
本発明にかかる無線LAN移動局、無線LANシステム、ハンドオーバ制御方法及びハンドオーバ制御プログラムは、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)、PC(Personal Computer)などの無線通信が可能な通信装置に適用可能である。
一般的な無線LANシステムのシステム構成を示す図である。 ハンドオーバを行う際の例を示す図である。 ハンドオーバを行う際の一連の処理動作を示す図である。 本実施形態の無線LANシステムを構成する無線LAN基地局(10−1〜N)の内部構成を示す図である。 本実施形態の無線LANシステムを構成する無線LAN移動局(1−1〜N)の内部構成を示す図である。 無線LAN移動局(1−1〜N)における通信品質が所定の通信品質未満か否かを判断する際の制御動作を示すフロチャートである。 第1の実施形態の無線LAN移動局(1−1〜N)における第1の制御動作を示すフロチャートである。 第1の実施形態の無線LAN移動局(1−1〜N)における第2の制御動作を示すフロチャートである。 『所定の通信品質未満の条件』と、ハンドオーバの実行基準となる『受信電波強度(RSSI)の値』と、が対応付けられた管理テーブル(208)のテーブル構成を示す図である。 第2の実施形態の無線LANシステムを構成する無線LAN移動局(1−1〜N)の内部構成を示す図である。 第2の実施形態の無線LAN移動局(1−1〜N)における制御動作を示すフロチャートである。 第1の実施形態の無線LANシステムを構成する無線LAN移動局(1−1〜N)の内部構成の変形例を示す図であり、データ再送率測定部(2064)を新たに搭載した構成を示す図である。 図12に示す無線LAN移動局(1−1〜N)の内部構成の場合に行う制御動作を示すフロチャートである。 第2の実施形態の無線LANシステムを構成する無線LAN移動局(1−1〜N)の内部構成の変形例を示す図であり、データ再送率測定部(2064)を新たに搭載した構成を示す図である。
符号の説明
1−1〜N 無線LAN移動局
10−1〜N 無線LAN基地局(帰属装置)
20 集中管理制御装置
101 通信部
102 制御部
103 記憶部
104 アンテナ
201 通信部
202 制御部
203 記憶部
204 操作部
206 通信品質測定部
2061 SNR(Signal to Noise Ratio)測定部
2062 BER(Bit Error Rate)測定部
2063 PER(Packet Error Rate)測定部
2064 データ再送率測定部
207 アンテナ
208 管理テーブル

Claims (28)

  1. 受信電波強度の値を測定する受信電波強度測定手段と、
    前記受信電波強度測定手段により測定した受信電波強度の値と、ハンドオーバの実行基準となる閾値と、を比較し、前記受信電波強度の値が前記閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行するハンドオーバ実行手段と、を有する無線LAN移動局であって、
    前記無線LAN移動局と帰属している帰属装置との間で送受信する情報の通信品質を測定する通信品質測定手段と、
    前記通信品質測定手段により測定した通信品質が、所定の通信品質未満と判断した場合に、前記閾値を所定の値だけ増加させる閾値変更手段と、
    を有することを特徴とする無線LAN移動局。
  2. 前記閾値変更手段は、
    前記閾値を所定の値だけ増加させた後に、前記通信品質測定手段により測定した通信品質が、所定の通信品質以上と判断した場合に、前記閾値を初期の閾値に変更、または、所定の値だけ低減させることを特徴とする請求項1記載の無線LAN移動局。
  3. 受信電波強度の値を測定する受信電波強度測定手段と、
    前記受信電波強度測定手段により測定した受信電波強度の値と、ハンドオーバの実行基準となる閾値と、を比較し、前記受信電波強度の値が前記閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行するハンドオーバ実行手段と、を有する無線LAN移動局であって、
    前記無線LAN移動局と帰属している帰属装置との間で送受信する情報の通信品質を測定する通信品質測定手段と、
    所定の通信品質未満の条件と、受信電波強度の値と、を対応付けて管理する管理手段と、
    前記通信品質測定手段により測定した通信品質が、前記管理手段に管理されている所定の通信品質未満の条件に該当する場合に、その所定の通信品質未満の条件に対応付けられた受信電波強度の値を取得し、該取得した受信電波強度の値を、前記閾値として変更する閾値変更手段と、を有し
    前記管理手段は、前記所定の通信品質未満の条件が悪い条件ほど、高い受信電波強度の値と対応付けて前記所定の通信品質未満の条件を管理し、
    前記閾値変更手段は、前記通信品質測定手段により測定した通信品質が、前記所定の通信品質未満の条件が悪い条件に該当する程、高い受信電波強度の値を、前記閾値として変更することを特徴とする無線LAN移動局。
  4. 前記通信品質測定手段は、
    SNR(Signal to Noise Ratio)を測定するSNR測定手段と、
    BER(Bit Error Rate)を測定するBER測定手段と、
    PER(Packet Error Rate)を測定するPER測定手段と、
    情報の再送率を測定する再送率測定手段と、の少なくとも1つの測定手段を有し、前記通信品質を測定することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の無線LAN移動局。
  5. 前記閾値変更手段は、
    前記SNR測定手段により測定したSNRが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、前記SNRが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、
    前記BER測定手段により測定したBERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、前記BERが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、
    前記PER測定手段により測定したPERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、前記PERが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、
    前記再送率測定手段により測定した情報の再送率が所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、前記情報の再送率が所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断することを特徴とする請求項4記載の無線LAN移動局。
  6. 前記閾値変更手段による前記閾値の変更を行うか否かを決定する閾値変更決定手段を有することを特徴とする請求項1または3記載の無線LAN移動局。
  7. 前記閾値変更決定手段は、
    前記無線LAN移動局と帰属している帰属装置の受信電波強度の値よりも高い値の受信電波強度の電波を受信したと判断した際に、前記閾値変更手段による前記閾値の変更を行うと決定することを特徴とする請求項6記載の無線LAN移動局。
  8. 複数の無線LAN基地局と、前記無線LAN基地局の配下に位置する無線LAN移動局と、を有して構成される無線LANシステムであって、
    前記無線LAN移動局は、
    受信電波強度の値を測定する受信電波強度測定手段と、
    前記受信電波強度測定手段により測定した受信電波強度の値と、ハンドオーバの実行基準となる閾値と、を比較し、前記受信電波強度の値が前記閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行するハンドオーバ実行手段と、
    前記無線LAN移動局と帰属している無線LAN基地局との間で送受信する情報の通信品質を測定する通信品質測定手段と、
    前記通信品質測定手段により測定した通信品質が、所定の通信品質未満と判断した場合に、前記閾値を所定の値だけ増加させる閾値変更手段と、
    を有することを特徴とする無線LANシステム。
  9. 前記無線LAN移動局は、
    前記閾値を所定の値だけ増加させた後に、前記通信品質測定手段により測定した通信品質が、所定の通信品質以上と判断した場合に、前記閾値を初期の閾値に変更、または、所定の値だけ低減させることを特徴とする請求項8記載の無線LANシステム。
  10. 複数の無線LAN基地局と、前記無線LAN基地局の配下に位置する無線LAN移動局と、を有して構成される無線LANシステムであって、
    前記無線LAN移動局は、
    受信電波強度の値を測定する受信電波強度測定手段と、
    前記受信電波強度測定手段により測定した受信電波強度の値と、ハンドオーバの実行基準となる閾値と、を比較し、前記受信電波強度の値が前記閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行するハンドオーバ実行手段と、
    前記無線LAN移動局と帰属している無線LAN基地局との間で送受信する情報の通信品質を測定する通信品質測定手段と、
    所定の通信品質未満の条件と、受信電波強度の値と、を対応付けて管理する管理手段と、
    前記通信品質測定手段により測定した通信品質が、前記管理手段に管理されている所定の通信品質未満の条件に該当する場合に、その所定の通信品質未満の条件に対応付けられた受信電波強度の値を取得し、該取得した受信電波強度の値を、前記閾値として変更する閾値変更手段と、を有し、
    前記管理手段は、前記所定の通信品質未満の条件が悪い条件ほど、高い受信電波強度の値と対応付けて前記所定の通信品質未満の条件を管理し、
    前記閾値変更手段は、前記通信品質測定手段により測定した通信品質が、前記所定の通信品質未満の条件が悪い条件に該当する程、高い受信電波強度の値を、前記閾値として変更することを特徴とする無線LANシステム。
  11. 前記無線LAN移動局は、
    SNR(Signal to Noise Ratio)を測定するSNR測定手段と、
    BER(Bit Error Rate)を測定するBER測定手段と、
    PER(Packet Error Rate)を測定するPER測定手段と、
    情報の再送率を測定する再送率測定手段と、の少なくとも1つの測定手段を有し、前記通信品質を測定することを特徴とする請求項8から10の何れか1項に記載の無線LANシステム。
  12. 前記無線LAN移動局は、
    前記SNR測定手段により測定したSNRが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、前記SNRが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、
    前記BER測定手段により測定したBERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、前記BERが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、
    前記PER測定手段により測定したPERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、前記PERが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、
    前記再送率測定手段により測定した情報の再送率が所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、前記情報の再送率が所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断することを特徴とする請求項11記載の無線LANシステム。
  13. 前記無線LAN移動局は、
    前記閾値変更手段による前記閾値の変更を行うか否かを決定する閾値変更決定手段を有することを特徴とする請求項8または10記載の無線LANシステム。
  14. 前記無線LAN移動局は、
    前記無線LAN移動局と帰属している無線LAN基地局の受信電波強度の値よりも高い値の受信電波強度の電波を受信したと判断した際に、前記閾値変更手段による前記閾値の変更を行うと決定することを特徴とする請求項13記載の無線LANシステム。
  15. 受信電波強度の値を測定し、該測定した受信電波強度の値と、ハンドオーバの実行基準となる閾値と、を比較し、前記受信電波強度の値が前記閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行する無線LAN移動局におけるハンドオーバ制御方法であって、
    前記無線LAN移動局と帰属している帰属装置との間で送受信する情報の通信品質を測定する通信品質測定工程と、
    前記通信品質測定工程により測定した通信品質が、所定の通信品質未満と判断した場合に、前記閾値を所定の値だけ増加させる閾値変更工程と、
    を、前記無線LAN移動局が行うことを特徴とするハンドオーバ制御方法。
  16. 前記閾値変更工程は、
    前記閾値を所定の値だけ増加させた後に、前記通信品質測定工程により測定した通信品質が、所定の通信品質以上と判断した場合に、前記閾値を初期の閾値に変更、または、所定の値だけ低減させることを特徴とする請求項15記載のハンドオーバ制御方法。
  17. 受信電波強度の値を測定し、該測定した受信電波強度の値と、ハンドオーバの実行基準となる閾値と、を比較し、前記受信電波強度の値が前記閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行する無線LAN移動局において行うハンドオーバ制御方法であって、
    前記無線LAN移動局は、
    所定の通信品質未満の条件と、受信電波強度の値と、を対応付けて管理する管理手段を有し、
    前記無線LAN移動局と帰属している帰属装置との間で送受信する情報の通信品質を測定する通信品質測定工程と、
    前記通信品質測定工程により測定した通信品質が、前記管理手段に管理されている所定の通信品質未満の条件に該当する場合に、その所定の通信品質未満の条件に対応付けられた受信電波強度の値を取得し、該取得した受信電波強度の値を、前記閾値として変更する閾値変更工程と、を、前記無線LAN移動局が行い、
    前記管理手段は、前記所定の通信品質未満の条件が悪い条件ほど、高い受信電波強度の値と対応付けて前記所定の通信品質未満の条件を管理し、
    前記閾値変更工程は、前記通信品質測定工程により測定した通信品質が、前記所定の通信品質未満の条件が悪い条件に該当する程、高い受信電波強度の値を、前記閾値として変更することを特徴とするハンドオーバ制御方法。
  18. 前記通信品質測定工程は、
    SNR(Signal to Noise Ratio)を測定するSNR測定工程と、
    BER(Bit Error Rate)を測定するBER測定工程と、
    PER(Packet Error Rate)を測定するPER測定工程と、
    情報の再送率を測定する再送率測定工程と、の少なくとも1つの測定工程を、前記無線LAN移動局が行い、前記通信品質を測定することを特徴とする請求項15から17の何れか1項に記載のハンドオーバ制御方法。
  19. 前記閾値変更工程は、
    前記SNR測定工程により測定したSNRが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、前記SNRが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、
    前記BER測定工程により測定したBERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、前記BERが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、
    前記PER測定工程により測定したPERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、前記PERが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、
    前記再送率測定工程により測定した情報の再送率が所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、前記情報の再送率が所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断することを特徴とする請求項18記載のハンドオーバ制御方法。
  20. 前記閾値変更工程による前記閾値の変更を行うか否かを決定する閾値変更決定工程を、前記無線LAN移動局が行うことを特徴とする請求項15または17記載のハンドオーバ制御方法。
  21. 前記閾値変更決定工程は、
    前記無線LAN移動局と帰属している帰属装置の受信電波強度の値よりも高い値の受信電波強度の電波を受信したと判断した際に、前記閾値変更工程による前記閾値の変更を行うと決定することを特徴とする請求項20記載のハンドオーバ制御方法。
  22. 受信電波強度の値を測定し、該測定した受信電波強度の値と、ハンドオーバの実行基準となる閾値と、を比較し、前記受信電波強度の値が前記閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行する無線LAN移動局において実行させるハンドオーバ制御プログラムであって、
    前記無線LAN移動局と帰属している帰属装置との間で送受信する情報の通信品質を測定する通信品質測定処理と、
    前記通信品質測定処理により測定した通信品質が、所定の通信品質未満と判断した場合に、前記閾値を所定の値だけ増加させる閾値変更処理と、
    を、前記無線LAN移動局において実行させることを特徴とするハンドオーバ制御プログラム。
  23. 前記閾値変更処理は、
    前記閾値を所定の値だけ増加させた後に、前記通信品質測定処理により測定した通信品質が、所定の通信品質以上と判断した場合に、前記閾値を初期の閾値に変更、または、所定の値だけ低減させることを特徴とする請求項22記載のハンドオーバ制御プログラム。
  24. 受信電波強度の値を測定し、該測定した受信電波強度の値と、ハンドオーバの実行基準となる閾値と、を比較し、前記受信電波強度の値が前記閾値以下と判断した際に、ハンドオーバを実行する無線LAN移動局において実行させるハンドオーバ制御プログラムであって、
    前記無線LAN移動局は、
    所定の通信品質未満の条件と、受信電波強度の値と、を対応付けて管理する管理手段を有し、
    前記無線LAN移動局と帰属している帰属装置との間で送受信する情報の通信品質を測定する通信品質測定処理と、
    前記通信品質測定処理により測定した通信品質が、前記管理手段に管理されている所定の通信品質未満の条件に該当する場合に、その所定の通信品質未満の条件に対応付けられた受信電波強度の値を取得し、該取得した受信電波強度の値を、前記閾値として変更する閾値変更処理と、を、前記無線LAN移動局において実行させ、
    前記管理手段は、前記所定の通信品質未満の条件が悪い条件ほど、高い受信電波強度の値と対応付けて前記所定の通信品質未満の条件を管理し、
    前記閾値変更処理は、前記通信品質測定処理により測定した通信品質が、前記所定の通信品質未満の条件が悪い条件に該当する程、高い受信電波強度の値を、前記閾値として変更することを特徴とするハンドオーバ制御プログラム。
  25. 前記通信品質測定処理は、
    SNR(Signal to Noise Ratio)を測定するSNR測定処理と、
    BER(Bit Error Rate)を測定するBER測定処理と、
    PER(Packet Error Rate)を測定するPER測定処理と、
    情報の再送率を測定する再送率測定処理と、の少なくとも1つの測定処理を、前記無線LAN移動局において実行させ、前記通信品質を測定することを特徴とする請求項22から24の何れか1項に記載のハンドオーバ制御プログラム。
  26. 前記閾値変更処理は、
    前記SNR測定処理により測定したSNRが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、前記SNRが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、
    前記BER測定処理により測定したBERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、前記BERが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、
    前記PER測定処理により測定したPERが所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、前記PERが所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断し、
    前記再送率測定処理により測定した情報の再送率が所定の閾値よりも高いと判断した場合に、所定の通信品質未満と判断し、前記情報の再送率が所定の閾値以下であると判断した場合に、所定の通信品質以上と判断することを特徴とする請求項25記載のハンドオーバ制御プログラム。
  27. 前記閾値変更処理による前記閾値の変更を行うか否かを決定する閾値変更決定処理を、前記無線LAN移動局において実行させることを特徴とする請求項22または24記載のハンドオーバ制御プログラム。
  28. 前記閾値変更決定処理は、
    前記無線LAN移動局と帰属している帰属装置の受信電波強度の値よりも高い値の受信電波強度の電波を受信したと判断した際に、前記閾値変更処理による前記閾値の変更を行うと決定することを特徴とする請求項27記載のハンドオーバ制御プログラム。
JP2006073166A 2006-03-16 2006-03-16 無線lan移動局、無線lanシステム、ハンドオーバ制御方法及びハンドオーバ制御プログラム Withdrawn JP2007251652A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006073166A JP2007251652A (ja) 2006-03-16 2006-03-16 無線lan移動局、無線lanシステム、ハンドオーバ制御方法及びハンドオーバ制御プログラム
US11/723,199 US20070217383A1 (en) 2006-03-16 2007-03-16 Wireless LAN mobile station, wireless LAN system, and method and program of controlling handover

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006073166A JP2007251652A (ja) 2006-03-16 2006-03-16 無線lan移動局、無線lanシステム、ハンドオーバ制御方法及びハンドオーバ制御プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007251652A true JP2007251652A (ja) 2007-09-27

Family

ID=38517720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006073166A Withdrawn JP2007251652A (ja) 2006-03-16 2006-03-16 無線lan移動局、無線lanシステム、ハンドオーバ制御方法及びハンドオーバ制御プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20070217383A1 (ja)
JP (1) JP2007251652A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010021765A (ja) * 2008-07-10 2010-01-28 Ricoh Co Ltd 通信装置、通信プログラムおよび記憶媒体
JP2010109663A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Saxa Inc 無線端末および無線制御方法
JP2011193388A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Toshiba Corp 無線通信装置
JP2011217078A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Nec Infrontia Corp 無線lan端末並びに無線lan端末のハンドオーバー閾値自動最適化方法およびその最適化プログラム
JP2011229084A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Denso Corp ハンドオーバ制御装置、ハンドオーバ制御方法、およびプログラム
US8270373B2 (en) 2008-09-29 2012-09-18 Nec Infrontia Corporation Mobile wireless terminal, wireless module, handover method, and recording medium
JP2013009130A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Silex Technology Inc 無線lan機器および無線ローミング方法
JP2013070135A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Kddi Corp 無線通信システム
US9930583B2 (en) 2012-11-30 2018-03-27 Fujitsu Limited Mobile terminal apparatus, control method, and computer product

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8737353B2 (en) * 2007-03-21 2014-05-27 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for RF handoff in a multi-frequency network
US8750248B2 (en) 2007-03-21 2014-06-10 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for RF handoff in a multi-frequency network
US8948757B2 (en) 2007-03-21 2015-02-03 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for RF handoff in a multi-frequency network
US8737350B2 (en) * 2007-03-21 2014-05-27 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for RF handoff in a multi-frequency network
US8457064B2 (en) * 2007-03-21 2013-06-04 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for RF handoff in a multi-frequency network
US8565799B2 (en) * 2007-04-04 2013-10-22 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for flow data acquisition in a multi-frequency network
US8570939B2 (en) * 2008-03-07 2013-10-29 Qualcomm Incorporated Methods and systems for choosing cyclic delays in multiple antenna OFDM systems
KR100976921B1 (ko) 2008-05-23 2010-08-18 주식회사 엘지유플러스 WiFi 기술을 이용한 무선 인터넷 통화 중 접속 장치간의 이동을 제한하는 WiFi 폰 및 WiFi 폰을이용한 통화 방법.
WO2013010565A1 (en) * 2011-07-15 2013-01-24 Nokia Siemens Networks Oy Network element and method of operating the same
CN103037394B (zh) * 2011-10-02 2017-02-01 华为技术有限公司 一种小区发现方法、设备及***
GB2505680B (en) 2012-09-06 2018-06-06 Ubiquisys Ltd Handover in a cellular communication network
CN103686942B (zh) * 2012-09-13 2019-11-29 南京中兴新软件有限责任公司 数据传输的方法和多模用户终端
WO2014047903A1 (zh) 2012-09-28 2014-04-03 华为技术有限公司 信道状态信息进程处理方法、网络设备和用户设备
FR3114470B1 (fr) * 2020-09-22 2022-12-16 Sagemcom Broadband Sas Procede de basculement d’une station mobile entre deux points d’acces sans fil d’un reseau de communication et dispositif gestionnaire de connexions associe.

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6999438B2 (en) * 1996-01-18 2006-02-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Radio communication system
US6373823B1 (en) * 1999-01-28 2002-04-16 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for controlling transmission power in a potentially transmission gated or capped communication system
US7082301B2 (en) * 2003-09-12 2006-07-25 Cisco Technology, Inc. Method and system for triggering handoff of a call between networks

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010021765A (ja) * 2008-07-10 2010-01-28 Ricoh Co Ltd 通信装置、通信プログラムおよび記憶媒体
US8411640B2 (en) 2008-07-10 2013-04-02 Ricoh Company, Limited Communication apparatus
US8270373B2 (en) 2008-09-29 2012-09-18 Nec Infrontia Corporation Mobile wireless terminal, wireless module, handover method, and recording medium
JP2010109663A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Saxa Inc 無線端末および無線制御方法
JP2011193388A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Toshiba Corp 無線通信装置
JP2011217078A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Nec Infrontia Corp 無線lan端末並びに無線lan端末のハンドオーバー閾値自動最適化方法およびその最適化プログラム
JP2011229084A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Denso Corp ハンドオーバ制御装置、ハンドオーバ制御方法、およびプログラム
JP2013009130A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Silex Technology Inc 無線lan機器および無線ローミング方法
JP2013070135A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Kddi Corp 無線通信システム
US9930583B2 (en) 2012-11-30 2018-03-27 Fujitsu Limited Mobile terminal apparatus, control method, and computer product

Also Published As

Publication number Publication date
US20070217383A1 (en) 2007-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007251652A (ja) 無線lan移動局、無線lanシステム、ハンドオーバ制御方法及びハンドオーバ制御プログラム
US8023468B2 (en) Methods, device and system for access point facilitated fast handoff
US7907564B2 (en) Method and apparatus for supporting user mobility in a communication system
US7421248B1 (en) Method and apparatus for adjusting operational parameter of a wireless device bases upon a monitored characteristic
JP5265784B2 (ja) ハンドオーバの方法およびその機器
US8670415B2 (en) Apparatus and method for performing handoff in a communication system
EP1938646B1 (en) Handoffs in a wireless local area network
US8355725B2 (en) Method and node in a communications network
JP6386188B2 (ja) Wi−Fiシステム電力を改善するためのスキャンチャネル低減
US20080075035A1 (en) System and method for providing fast roaming
US20080064404A1 (en) Methods and device for user terminal based fast handoff
US20130095839A1 (en) High speed handovers in a wireless network
US20060025128A1 (en) Soft roaming method used in wireless LAN and station system using the same
US20080298281A1 (en) Method and system for automated determination of inter-system border thresholds
JP2007251654A (ja) 無線lan移動局、無線lanシステム、ハンドオーバ制御方法及びハンドオーバ制御プログラム
TW200835358A (en) Methods and apparatus related to a multi-mode wireless communications device supporting both wide area network signaling and peer to peer signaling
TW200832965A (en) Methods and apparatus related to power control and/or interference management in a mixed wireless communications system
JP5714484B2 (ja) 端末の動作モードに依存した無線アクセス技術優先度設定の受信
US20150071275A1 (en) Techniques for region-based scanning of different frequency bands for use in a wireless lan
US20230239747A1 (en) Handover method and apparatus, devices and storage medium
JP5375970B2 (ja) 基地局装置、移動端末、通信システムおよび無線通信方法
KR101203857B1 (ko) 휴대인터넷 시스템에서 핸드오버를 위한 목적 기지국 선택방법 및 핸드오버 수행 방법
KR20050020055A (ko) 이동통신시스템의 핸드오프 방법
JP2010233069A (ja) 電波強度調整システム、電波出力調整装置、電波出力調整方法、電波出力プログラム、電波出力被調整装置、電波出力被調整方法、及び電波出力被調整プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20071115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071115

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090217

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20100621