JP2010109663A - 無線端末および無線制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】受信レベルを判定するための第1のしきい値と、この第1のしきい値より低い第2のしきい値とを無線記憶部12で記憶しておき、アクセスポイントの切替動作に、切替元および切替先のアクセスポイントの同異をアクセスポイント判定部13Aで判定し、切替元と切替先が異なるアクセスポイントである場合、切替しきい値として第1のしきい値を切替しきい値設定部13Cにより設定し、切替元と切替先が同一アクセスポイントである場合、切替しきい値として第2のしきい値を切替しきい値設定部13Cにより設定する。
【選択図】 図1
Description
すなわち、無線端末において、受信レベルに関する切替しきい値を予め設定しておき、現在のアクセスポイントからの電波に関する受信レベルと切替しきい値とを比較し、その受信レベルが切替しきい値を下回った時点から一定時間経過するまでの間に、受信レベルが切替しきい値まで戻らない場合、現在のアクセスポイントからより良い電波状況のアクセスポイントへアクセスポイント切替動作を行っている(例えば、特許文献1など参照)。
このため、実際には通信途切れが発生するレベルまで受信レベルが低下しておらず、アクセスポイントからさらに離れた場所へ移動しても通信可能であるにもかかわらず、これ以上アクセスポイントから離れた場所へ移動して通信を行うことが不可能となる。
また、第2のしきい値として、アクセスポイントと安定して無線通信が行える最大受信レベルを用いてもよい。
また、第3のしきい値として、切替しきい値を第2のしきい値から第1のしきい値へ初期化しても、直ちにアクセスポイント切替動作が開始されない最大受信レベルを用いてもよい。
また、第2のしきい値として、アクセスポイントと安定して無線通信が行える最大受信レベルを用いてもよい。
また、第3のしきい値として、切替しきい値を第2のしきい値から第1のしきい値へ初期化しても、直ちにアクセスポイント切替動作が開始されない最大受信レベルを用いてもよい。
[無線端末]
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかる無線端末について説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかる無線端末の構成を示すブロック図である。
この無線端末10には、主な機能部として、無線インターフェース部(以下、無線I/F部という)11、無線記憶部12、無線制御部13、音声処理部14、表示部15、操作入力部16、記憶部17、および端末制御部18が設けられている。
通常しきい値12Aおよび拡張しきい値12Bは、それぞれ無線I/F部11におけるアクセスポイント切替判定に用いられる切替しきい値であり、いずれか一方が無線制御部13により選択されて無線I/F部11の内部メモリ(図示せず)に設定される。
また、初期化しきい値12Cは、切替しきい値を拡張しきい値12Bから通常しきい値12Aへ初期化する初期化要否判定に用いられる切替しきい値である。
また、拡張しきい値12Bとしては、通常しきい値12Aより低い受信レベルであって、現在通信中のアクセスポイントと安定して無線通信が行える最大受信レベルが設定されている。
また、初期化しきい値12Cとしては、通常しきい値12Aより高い受信レベルであって、切替しきい値を拡張しきい値12Bから通常しきい値12Aへ初期化しても、直ちにアクセスポイント切替動作が開始されず、安定した無線通信制御が行える最大受信レベルが設定されている。
受信レベル取得部13Bは、無線I/F部11で検出された、現在通信中のアクセスポイント21,22からの電波の受信レベルを取得する機能を有している。
表示部15は、LCDなどの画面表示装置からなり、端末制御部18からの指示に応じて、操作メニューや電子メールなどの各種情報を画面表示する機能を有している。
操作入力部16は、ボタン、スイッチ、キーボードなどの操作入力装置からなり、利用者の操作を検出して端末制御部18へ出力する機能を有している。
端末制御部18は、CPUなどの演算処理装置からなり、記憶部17からプログラムを読み込んで実行することにより、無線通信を用いた音声通話や電話機に付加されている電話帳などのアプリケーション機能を実現する。
次に、本発明の一実施の形態にかかる無線端末の動作について説明する。ここでは、無線端末における動作を、切替しきい値設定動作と切替しきい値初期化動作に分けて説明する。
まず、図2を参照して、本発明の一実施の形態にかかる無線端末の切替しきい値設定動作について説明する。図2は、本発明の一実施の形態にかかる無線端末の切替しきい値設定処理を示すフローチャートである。
無線制御部13は、当該無線端末10の電源投入時、図2の切替しきい値設定処理を開始する。
一方、無線I/F部11からアクセスポイント切替動作の通知があった場合(ステップ101:YES)、アクセスポイント判定部13Aにより、当該通知に含まれる移動元および移動先アクセスポイントのMACアドレスに基づき、両者の同異を判定する(ステップ102)。
なお、検査タイマは、切替しきい値初期化処理を実行する周期を決定するために、起動から所定期間経過後にタイムアップするタイマであり、無線制御部13のCPUに予め設けられている計時機能などを利用すればよい。
次に、図3を参照して、本発明の一実施の形態にかかる無線端末の切替しきい値初期化動作について説明する。図3は、本発明の一実施の形態にかかる無線端末の切替しきい値初期化処理を示すフローチャートである。
無線制御部13は、検査タイマのタイムアップに応じて、図3の切替しきい値初期化処理を開始する。
一方、受信レベルが初期化しきい値12Cより小さい場合(ステップ111:NO)、切替しきい値設定部13Cは、検査タイマを再起動し(ステップ113)、一連の切替しきい値初期化処理を終了する。
次に、図4〜図6を参照して、本発明の一実施の形態にかかる無線端末の動作例について説明する。図4は、本発明の一実施の形態にかかる無線端末の動作例を示す説明図である。図5は、本発明の一実施の形態にかかる無線端末の動作例を示すシーケンス図である。図6は、本発明の一実施の形態にかかる無線端末の他の動作例を示すシーケンス図である。
アクセスポイント21は、無線エリアとして、通常エリア21X、拡張エリア21Y、および初期化エリア21Zを有しており、それぞれアクセスポイント21からの電波の受信レベルが通常しきい値X(12A)以上、拡張しきい値Y(12B)以上、初期化しきい値Z(12C)以上となるエリアから構成されている。
特に、拡張エリア21Yは、拡張しきい値Yが通常しきい値Xより低い分だけ、アクセスポイント21からの距離が通常エリア21Xより遠い場所までを範囲として含んでいる。
特に、拡張エリア22Yは、拡張しきい値Yが通常しきい値Xより低い分だけ、アクセスポイント22からの距離が通常エリア22Xより遠い場所までを範囲として含んでいる。
したがって、アクセスポイント21の通常エリア21Xの一部は、アクセスポイント22の通常エリア22Xおよび拡張エリア22Yとオーバーラップしており、アクセスポイント22の通常エリア22Xの一部は、アクセスポイント21の通常エリア21Xおよび拡張エリア21Yとオーバーラップしている。
まず、図5を参照して、無線端末10がアクセスポイント21の無線エリアからアクセスポイント22の無線エリアへ移動する動作例について説明する。
移動開始時において、無線端末10は、図4に示すように、通常エリア21X内に存在しており、アクセスポイント21と無線通信を行っており、切替しきい値Rthとして通常しきい値X(12A)が設定されているものとする(ステップ200)。
一方、無線端末10は、アクセスポイント22からのビーコン信号を無線I/F部11により受信し(ステップ201)、その受信レベルが無線通信に十分な値を示していることから、ハンドオーバー要と判定して(ステップ202)、切替元アクセスポイント21から切替先アクセスポイント22へのアクセスポイント切替動作(ステップ210)を開始する。
これにより、無線端末10の無線I/F部11は、アクセスポイント22との無線通信を開始し(ステップ220)、無線制御部13に対してアクセスポイント22との無線接続を通知する(ステップ221)。
この例では、双方のアクセスポイントが異なることから、切替しきい値設定部13Cにより、新たな切替しきい値Rthとして通常しきい値Xを選択し(ステップ222)、しきい値変更要求を無線I/F部11へ通知する(ステップ223)。
この後、無線端末10が、移動ルート42に沿ってアクセスポイント22の通常エリア22X内を移動した場合、通常しきい値Xからなる切替しきい値Rthを用いて、アクセスポイント22との無線通信を継続する。
次に、図6を参照して、無線端末10がアクセスポイント21の通常エリア21Xから拡張エリア21Yへ移動する動作例について説明する。
移動開始時において、無線端末10は、図4に示すように、通常エリア21X内に存在しており、アクセスポイント21と無線通信を行っており、切替しきい値Rthとして通常しきい値X(12A)が設定されているものとする(ステップ300)。
一方、無線端末10は、同一アクセスポイント21からのビーコン信号を無線I/F部11により受信し(ステップ301)、その受信レベルが無線通信可能な値を示していることから、ハンドオーバー要と判定して(ステップ302)、切替元アクセスポイント21から切替先アクセスポイント21へのアクセスポイント切替動作(ステップ310)を開始する。
この例では、双方のアクセスポイントが同一であることから、切替しきい値設定部13Cにより、新たな切替しきい値Rthとして拡張しきい値Yを選択し(ステップ322)、しきい値変更要求を無線I/F部11へ通知する(ステップ323)。
この後、無線端末10が、移動ルート52に沿ってアクセスポイント21の通常エリア22X外へ移動した場合でも、拡張エリア21Y内であればアクセスポイント切替動作が開始されない。このため、アクセスポイント21との間で、不要なアクセスポイント切替動作のない、安定した無線制御動作が行われ、結果として安定した無線通信が実現される。
一方、無線端末10は、地点Q以降、前述した図3の切替しきい値初期化処理を無線制御部13により実行して、無線I/F部11で検出されたアクセスポイント21からのビーコン信号による受信レベルを、検査タイマの周期ごとに検査する。
ここで、無線制御部13において、初期化しきい値Zと比較した場合(ステップ332)、受信レベルRvはまだ通常しきい値X程度であるため、初期化しきい値Zより低い。したがって、無線制御部13は切替しきい値の初期化を行わない。
したがって、無線制御部13は、切替しきい値を初期化するため、切替しきい値設定部13Cにより、新たな切替しきい値Rthとして通常しきい値Xを選択し、しきい値変更要求を無線I/F部11へ通知する(ステップ343)。
この後、無線端末10が、移動ルート54に沿ってアクセスポイント21の通常エリア21X内を移動した場合、通常しきい値Xからなる切替しきい値Rthを用いて、アクセスポイント21との無線通信を継続する。したがって、無線端末10が前述した地点Pまで移動した場合には、前述した図5と同様にして、アクセスポイント切替動作が開始され、安定した無線通信が継続される。
このように、本実施の形態では、受信信号強度を判定するための第1のしきい値と、この第1のしきい値より低い第2のしきい値とを記憶しておき、アクセスポイントの切替動作に、切替元および切替先のアクセスポイントの同異を判定し、切替元と切替先が異なるアクセスポイントである場合、切替しきい値として第1のしきい値を設定し、切替元と切替先が同一アクセスポイントである場合、切替しきい値として第2のしきい値を設定している。
以上では、無線端末10で用いる無線通信方式として無線LAN(Wireless LAN:IEEE 802.11)を用いた場合を例として説明したが、無線端末10で用いる無線通信方式については無線LANに限定されるものではなく、例えばBluetooth (IEEE 802.15.1/登録商標)、各種CDMA(Code Division Multiple Access)、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(Global System for Mobile Communications)などの各種無線通信方式を用いる無線端末にも前述と同様にして適用でき、前述と同様の作用効果を得ることが可能となる。
Claims (10)
- アクセスポイントから送信された電波の受信レベルを検出し、この受信レベルが予め設定されている切替しきい値まで低下した時点で、無線通信に用いるアクセスポイントの切替動作を行う無線端末であって、
前記受信レベルを判定するための第1のしきい値と、この第1のしきい値より低い第2のしきい値とを記憶する無線記憶部と、
前記切替動作における切替元および切替先のアクセスポイントの同異を判定するアクセスポイント判定部と、
前記アクセスポイント判定部において切替元と切替先が異なるアクセスポイントであると判定された場合、前記切替しきい値として前記第1のしきい値を設定し、前記アクセスポイント判定部において切替元と切替先が同一アクセスポイントであると判定された場合、前記切替しきい値として前記第2のしきい値を設定する切替しきい値設定部と
を備えることを特徴とする無線端末。 - 請求項1に記載の無線端末において、
前記無線記憶部は、前記第1のしきい値より高い第3のしきい値を記憶し、
前記切替しきい値設定部は、前記受信レベルが前記第3のしきい値まで上昇した際、前記切替しきい値として前記第1のしきい値を設定する
ことを特徴とする無線端末。 - 請求項1に記載の無線端末において、
前記第1のしきい値は、前記アクセスポイントから他のアクセスポイントへ切替接続する際に、前記切替動作を安定して行える最大受信レベルからなることを特徴とする無線端末。 - 請求項1に記載の無線端末において、
前記第2のしきい値は、前記アクセスポイントと安定して無線通信が行える最大受信レベルからなることを特徴とする無線端末。 - 請求項2に記載の無線端末において、
前記第3のしきい値は、前記切替しきい値を第2のしきい値から第1のしきい値へ初期化しても、直ちにアクセスポイント切替動作が開始されない最大受信レベルからなることを特徴とする無線端末。 - アクセスポイントから送信された電波の受信レベルを検出し、この受信レベルが予め設定されている切替しきい値まで低下した時点で、無線通信に用いるアクセスポイントの切替動作を行う無線端末の無線制御方法であって、
前記受信レベルを判定するための第1のしきい値と、この第1のしきい値より低い第2のしきい値とを前記無線記憶部で記憶する記憶ステップと、
前記切替動作における切替元および切替先のアクセスポイントの同異を判定する判定ステップと、
記判定ステップにおいて切替元と切替先が異なるアクセスポイントであると判定された場合、前記切替しきい値として前記第1のしきい値を設定し、前記判定ステップにおいて切替元と切替先が同一アクセスポイントであると判定された場合、前記切替しきい値として前記第2のしきい値を設定する設定ステップと
を備えることを特徴とする無線制御方法。 - 請求項3に記載の無線制御方法において、
前記記憶ステップは、前記第1のしきい値より高い第3のしきい値を前記記憶部で記憶するステップを含み、
前記設定ステップは、前記受信レベルが前記第3のしきい値まで上昇した際、前記切替しきい値として前記第1のしきい値を設定するステップを含む
ことを特徴とする無線制御方法。 - 請求項6に記載の無線制御方法において、
前記第1のしきい値は、前記アクセスポイントから他のアクセスポイントへ切替接続する際に、前記切替動作を安定して行える最大受信レベルからなることを特徴とする無線制御方法。 - 請求項6に記載の無線制御方法において、
前記第2のしきい値は、前記アクセスポイントと安定して無線通信が行える最大受信レベルからなることを特徴とする無線制御方法。 - 請求項7に記載の無線制御方法において、
前記第3のしきい値は、前記切替しきい値を第2のしきい値から第1のしきい値へ初期化しても、直ちにアクセスポイント切替動作が開始されない最大受信レベルからなることを特徴とする無線制御方法。
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JP2012085022A (ja) * | 2010-10-08 | 2012-04-26 | Fujitsu Ltd | 無線通信装置、プログラムおよび無線通信制御方法 |
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JP2007251652A (ja) * | 2006-03-16 | 2007-09-27 | Nec Corp | 無線lan移動局、無線lanシステム、ハンドオーバ制御方法及びハンドオーバ制御プログラム |
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